映画の感想

映画の感想です。順不同です。わざとランダムにしてます。映画の感想のページ表示をPHPで移植したものです。フィード

2007年1月17日以前の映画の感想──サイズ:835kバイト

点数の目安

★★★★★
とてもよい。個人的に好き。ぜひ観ましょう。
★★★★
よい。テレビ放送とか,借りるビデオがない時に観ると得した感じ。
★★★
普通。悪くはない。暇潰しになら観てもよい。ある意味,見どころ不足。
★★
つまらん。なんだこりゃ?
映画なのか?

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最近の感想

全体数:1441

映画の感想(本編)

ペイチェック 消された記憶  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月9日
監督ジョン・ウー
記述年月日2008年10月26日
出演者ベン・アフレック,アーロン・エッカート,ユマ・サーマン,コルム・フィオール,ジョー・モートン,ポール・ジアマッティ,マイケル・C・ホール,ピーター・フリードマン,キャスリン・モリス,イワナ・ミルセヴィッチ,クリスタ・アレン,ミシェル・ハリソン
評価★★★
原作フィリップ・K・ディック
脚本ディーン・ジョーガリス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318533

ジョン・ウーって大味の監督って感じがして、それが内容が複雑になりがちなディックと組み合わせるとどうなるんだろうと思ったけど、なんとも不思議な味わいに。内容が込み入っているのに印象はジョン・ウー。これは奇妙。

極秘の開発をしていたエンジニアは、開発が終わると契約通りに自分の記憶を抹消した。過去の自分の仕事が何だったのかは思い出せない。報酬を受け取ろうとすると、消した記憶の期間中に自分は報酬を断っていたことが分かる。

小道具がぴしっとハマっていく感じは童話か何かを読んでいるよう。子供にウケるだろうな、こういう演出。

SFアクション映画としてはまあ普通。ジョン・ウー監督作品としてもまあ普通。

借りぐらしのアリエッティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月24日
監督米林宏昌
記述年月日2012年2月16日
出演志田未来,神木隆之介,大竹しのぶ,竹下景子,藤原竜也,三浦友和,樹木希林,羽鳥慎一,吉野正弘
評価★★★
原作メアリー・ノートン『床下の小人たち』
脚本宮崎駿,丹羽圭子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335800

淡白なストーリーだけどそんなに悪くなかった。分かりやすい山場が欲しい人には不満だろう。

床下に住む小人の三人家族がいた。病気の療養でそこに少年がやってきて、一人娘のアリエッティが見つかってしまう。

小人視点の圧倒的ビジュアルが見物。キャラがみんな立っててよかったけど家政婦の演技だけさすがにわざとらしくてアニメっぽかった。

300 <スリーハンドレッド>  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年6月30日
監督ザック・スナイダー
記述年月日2010年11月28日
出演ジェラルド・バトラー,レナ・ヘディ,デヴィッド・ウェンハム,ドミニク・ウェスト,マイケル・ファスベンダー,ヴィンセント・リーガン,トム・ウィズダム,アンドリュー・プレヴィン,アンドリュー・ティアナン,ロドリゴ・サントロ,マリー=ジュリー・リヴェス,スティーヴン・マクハティ,タイロン・ベンスキン,ピーター・メンサー
評価★★★
原作フランク・ミラー,リン・ヴァーリー
脚本ザック・スナイダー,マイケル・B・ゴードン,カート・ジョンスタッド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327079

一部で話題の筋肉ムキムキ映画がこれだ。

ペルシア軍1000000人に対するはスパルタ軍300人!

100万ってお前。無防備な人形を斬るだけでも最後には腕が上がらんだろ、とか突っ込んではいけない。

役者が全員マッチョでCG加工しまくり。なんかこう、突き抜けてていっそ清々しい。2時間を切ってる映画だけど、それでも長い。どうせなら決闘シーンだけに切り詰めろよ。単調なんだよ。

戦闘シーンだけかと思うとそれ以外の部分も以外と多くて、映画としての出来の悪さを感じさせてしまう。なんていうか、作ってる方も意図しないほどマッチョばかりが話題になってしまったことでの悲劇だな。

日々の呟き  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月29日
監督ジル・シオネ,マリー=フランシーヌ・ル・ジャリュ
記述年月日2011年2月2日
出演(各)
評価★★★
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338767

最初はなんじゃこりゃと思ったんだけど、観ていくうちに意外とのめりこめた。不思議なドキュメンタリーであった。悪くないですよ。

太宰治と自分というテーマで7人の日本人に語ってもらうドキュメンタリー。

あまりに情報が少ないのでググったら、軽く以下のページがヒットした。個人の感想ページ【山形国際ドキュメンタリー映画祭 連続企画(4)】ディレクターとコーディネーターが語る今年のYIDFFというページである。

ドキュメンタリーって映画とは根本的にモノが違うね。なんかしみじみ思った。そして、こういう切り口でもドキュメンタリーって作れるんだなと思った。

太宰治に心酔した人たちがそれぞれの思いを語るので普通の人は出てきませんが、普通って基準も曖昧だし、そもそもこの映画はそういう側面からわざと日常を切った映画だもんな。

アナコンダ2 ボルネオ島の迷宮  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月20日
監督ドワイト・リトル
記述年月日2012年1月26日
出演ジョニー・メスナー,ケイディー・ストリックランド,マシュー・マースデン,モリス・チェスナット,カール・ユーン,サリー・リチャードソン=ホイットフィ,ールド,ユージン・バード,ニコラス・ゴンザレス,アンディ・アンダーソン
評価★★★
原案ハンス・バウアー,ジム・キャッシュ,ジャック・エップス・Jr
脚本ジョン・クラフリン,ダニエル・ゼルマン,マイケル・マイナー,エド・ニューマイヤー
オリジナル脚本ハンス・バウアー,ジム・キャッシュ,ジャック・エップス・Jr
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321789
関連

もともと「1」の企画からB級だったので、期待せずに観てその期待通りだった「2」。前作を面白かったと思ってる人にとっては不満かもしれないけど、1も普通だと思ってた私には2も普通です。

熱帯雨林に咲く花が老化防止の薬の鍵を握ると発見したチームが、その花を手に入れるためにジャングルへと出発する。そこに巨大なアナコンダたちが現れる。

あらすじを書くと中世ファンタジーと変わらんな。不老不死の妙薬って……。まあ、サイエンスっぽい演出にしてるけど。

欲をかいた人間が最後に自滅するのは王道です。

劇場版 BLEACH ブリーチ The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月15日
監督阿部記之
記述年月日2009年2月1日
出演森田成一,朴璐美,石田彰,伊藤健太郎,置鮎龍太郎,塚田正昭,川上とも子,大塚明夫,立木文彦,中尾隆聖,石川英郎,櫻井孝宏,松谷彼哉,檜山修之,福山潤,杉山紀彰,安元洋貴,松岡由貴,三木眞一郎,森川智之,釘宮理恵,瀬那歩美,久川綾
評価★★
原作久保帯人
脚本横手美智子,大久保昌弘
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328679
関連

劇場版BLEACH の第二弾。腐女子路線は変わらず。日番谷冬獅郎って腐女子に人気あるよなあ。

あらすじは省略してもいいかな? 日番谷冬獅郎が、過去の因縁から、裏切り者呼ばわりされても自分の手でそれに決着をつけるとかそんな感じ。具体的な話はまあいいや。

さすがに次は観ないと思うけど、テレビ放送されてたら観ちゃうかもしれん。

サマーウォーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年9月1日
監督細田守
記述年月日2010年11月16日
出演神木隆之介,桜庭ななみ,谷村美月,斎藤歩,横川貴大,信澤三恵子,谷川清美,桐本琢也,佐々木睦,玉川紗己子,永井一郎,山像かおり,小林隆,田村たがめ,清水優,中村正,田中要次,金沢映子,中村橋弥,高久ちぐさ,板倉光隆,仲里依紗,安達直人,諸星すみれ,今井悠貴,太田力斗,皆川陽菜乃,富司純子
評価★★★★
脚本奥寺佐渡子
キャラクターデザイン貞本義行
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333497
関連

「時かけ」の細田守が送る劇場アニメ第二弾。今度は明るい娯楽大作に挑戦。失敗作ではないが期待は下回る。

仮想空間OZのアカウントをほとんどの人が持っている近未来。数学オリンピックにギリギリ出場できなかった小磯健二は、ケータイに送られてきた差出人不明の問題を解いてしまう。そこに篠原夏希というサークルの先輩から彼氏役で実家に一緒に行って欲しい言われて、憧れていた彼はホイホイついていくことになった。夏希の実家は田舎の大家族で、そこで彼は大家族特有の歓迎を受けるのだが、翌朝テレビをつけると、自分がOZハッキング事件の犯人として報道されていた。

大衆向けの娯楽作品にはなっているのだけど、時かけのすごさを期待しちゃうと、どうしても評価が辛くなります。本当は星3つだったんだけど、さすがに厳しいかと思い4つにしました。

まちょっとご都合主義なところはあるけど、いいシーンは本当にいいです。

パラノーマル・アクティビティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月24日
監督オーレン・ペリ
記述年月日2011年10月4日
出演ケイティー・フェザーストン,ミカ・スロート,マーク・フレドリックス,アンバー・アームストロング,アシュリー・パーマー
評価★★★★★
製作オーレン・ペリ,ジェイソン・ブラム
製作総指揮スティーヴン・シュナイダー
脚本オーレン・ペリ
編集オーレン・ペリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335257
関連

こいつはすげえ! 世界的大ヒットも納得のインディーズホラー映画。とにかく音が怖い。

あらすじは知らずに観た方が絶対にいいです。そもそもあらすじ説明できるもんでもないし。

このすごさをどう言葉で伝えればいいのか。2007年の話題作を2011年に観て一人で興奮してるというのもしょうもないが、まー、とにかくよかった。観てて緊張して、レコーダーを止めて小休止しちゃったよ。

オーメン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月25日
監督ジョン・ムーア
記述年月日2009年1月13日
出演リーヴ・シュレイバー,ジュリア・スタイルズ,ミア・ファロー,デヴィッド・シューリス,ピート・ポスルスウェイト,マイケル・ガンボン,シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック
評価★★
脚本デヴィッド・セルツァー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324545

ホントにただのリメイク。

出産直後に子供をなくした夫婦の夫は、出産時に母が死亡してしまった子供を替わりとして妻に内緒で引き取る。その子供ダミアンの近くでは不吉なことが起こり始める。1970年代の映画のリメイク。

同じ脚本で現在の映像で作り直しましたという一品。昔の映画なんて観ない層にはウケるかもしれないが、現代の若者にも希求力のある内容かなあ?

スピードスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月14日
監督カリ・スコグランド
記述年月日2010年12月5日
出演タリン・マニング,トニー・カラブレッタ,クリスチャン・キャンベル,ジャンカルロ・カルタビアーノ,マイケル・ロンバルディ,ロマーノ・オルザリ,モーガン・ケリー,アンドリュー・シェイヴァー
評価★★★
脚本キルステン・エルムス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330679

意外と出来のいい脚本だった。カーアクションを期待してはいけない。

車泥棒を生業としている女が、盗んではいけない車を盗んでしまった同業者の男の尻拭いのために奔走する。

主人公、友達、元彼、元締め、刑事、どれもキャラが立ってる(ちょっとマンガちっくだけど)。全体がスマートに決まっててなかなかの完成度だと思います。なかなか、だけど。

800万の死にざま  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月18日
監督ハル・アシュビー
記述年月日2020年3月14日
出演ジェフ・ブリッジス,ロザンナ・アークエット,アンディ・ガルシア,アレクサンドラ・ポール,ランディ・ブルックス,リサ・スローン,クリスタ・デントン,ヴァンス・ヴァレンシア,ヴィト・ルギニス
評価★★★
原作ローレンス・ブロック
脚本オリヴァー・ストーン,デヴィッド・リー・ヘンリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/18208

タイトルかっこいいんだけどねえ。あと、未読だけど原作の小説は割と有名。

ロサンゼルス市警の麻薬捜査官マシューはある時、無防備の売人を射殺してしまい、その責任を執拗に問われたことから酒に逃れ、休職、離婚の憂き目に遭う。半年後、アル中を克服したマシューは、あるパーティに出席した。だがそこは、黒人マフィアのチャンスが経営する売春クラブだった。そして、マシューに助けを求めてきた娼婦が何者かに殺される。独自に捜査を始め、娼婦の友人サラに接近するマシュー。やがて、捜査線上にクラブの常連客エンジェルが浮上し、捕まえようと奔走するのだが…。

1986年の映画。期待したんだけど、そんなに面白くなかったんだよなー。ハードボイルド小説なので基本が渋い作品ではあるんだけど。

28週後...  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月16日
監督フアン・カルロス・フレスナディージョ
記述年月日2023年3月24日
出演ロバート・カーライル,ローズ・バーン,ジェレミー・レナー,ハロルド・ペリノー,キャサリン・マコーマック,マッキントッシュ・マグルトン,イモージェン・プーツ,イドリス・エルバ,アマンダ・ウォーカー,シャヒド・アハメド,エミリー・ビーチャム
評価★★
製作総指揮ダニー・ボイル,アレックス・ガーランド
脚本フアン・カルロス・フレスナディージョ,ローワン・ジョフィ,ヘスス・オルモ,E・L・ラビニュ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329144
関連

これはひどい。退屈だったりつまらない映画でもそれがそれなりであれば星2つをつけることはないが、こういう予算もシナリオもちゃんとしているのになんだかよく分からないエゴで映画の芯を台無しにしたものには非常に腹が立つ。話はいい。役者もいい。しかしこのアクションのカメラワークは本当に心底うんざりしてしまう。というか腹が立つくらいだ。なんだよこのポンコツスタイリッシュは。

イギリスを舞台にしたゾンビ映画『28日後...』の続編。ゾンビウイルスの蔓延から28週後、意外なことに食料が無くなったために増殖が止まり、ゾンビたちは政府と軍のコントロール下に落ち着きつつあった。海外や地方で隠遁していた生き残りが徐々に英国に戻ってきて、厳戒態勢の中で再興に向けた活動が限定された区域で始まっていた。そんな中、正気を保ちながらウイルス陽性という生き残りが見つかり、免疫のための糸口になる可能性と共にキャリアとして再パンデミックの危険性があるために隔離されるのだが。

クレジットを調べたらこちらも脚本に4人もいた。よっぽど迷走したんだな。

最初に怒りをぶちまけてしまっているが、とにかくこれは色々とひどい映画である。絶対に観なくてもいいと思うが、観ないとどこがひどいのか分かりにくいので伝えきれないと思う。

沈静化したのにパンデミックが再発するというのは1作目の焼き直しなので、なんともそこだけ取ってもしょうもないとは思うのだけど、ゾンビ映画で面白いところはこの対策が追いつかないスピードで増殖するところなので、そこはまあいいとしよう。

とにかくこの映画の欠点のすべてはアクションシーンである。ゾンビが出てきて人々が襲われ始めると、パニックの表現なのかなんなのか分からないけどカメラマンもパニックを起こすのである。スピード感を出すためにカット割が激しいアクションというのはよくあるけど、完全に意味不明になる映像というのは新しい。そして意味不明なので見ても無駄という地獄。なんだこれ。

超劇場版 ケロロ軍曹  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月6日
監督近藤信宏
記述年月日2007年6月7日
出演者(声)渡辺久美子,小桜エツ子,中田譲治,川上とも子,斎藤千和,池澤春菜,能登麻美子,子安武人,草尾毅,広橋涼,新垣結衣,おぎやはぎ
評価★★★
総監督佐藤順一
原作吉崎観音
脚本池田眞美子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323684
関連

ま、なんというか、普通に面白い。なんといってもよく動くところが素晴らしい。スタッフの気合いが伝わります。

古代ケロンの最終兵器を起動させてしまい、ケロロ小隊は地球を守るために戦うことになる。

短い作品だけど、物語としての見どころをきちんと盛り込んできました。アクションシーンではかなりのスペクタクルを味わえます。

東のエデン 劇場版 I The King of Eden  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月7日
監督神山健治
記述年月日2012年2月5日
出演木村良平,早見沙織,玉川紗己子,江口拓也,川原元幸,齋藤彩夏,斉藤貴美子,田谷隼,檜山修之,宮内敦士,五十嵐麗,森田成一,遊佐浩二,吉野裕行,松田健一郎,長谷川歩,阪田伊都,庄子裕衣,東龍一,丸山詠二
評価★★★
原作神山健治
脚本神山健治
共同脚本福島直浩,岡田俊平,カルロス春日
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334511
関連

まったく完全にTVシリーズの続編。「東のエデン」はこの劇場版も込みで脚本が書かれているのでスピンオフとかそういうのではない。ちゃんとTVシリーズを見てから観ること。そして、TVアニメの方を見て予想がついたけど、大体予想通りだった。

この国の王子にしてくれとジュイスに頼んで消えた滝沢を追って咲はニューヨークへ飛ぶ。

予想通りというと誤解があるけど、ストーリーの予想をしてそれが当たったわけではない。最終的に抱くであろう感想が予想通りということである。とはいえ、最終的な感想は2の方に書くことにしよう。この1では滝沢が王子になっていくと共にほかのセレソンがちょっと出てくるくらいだし。

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月1日
監督三池崇史
記述年月日2020年3月8日
出演哀川翔,仲里依紗,阿部力,井上正大,永野芽郁,中野英雄,六平直政,木下ほうか,マメ山田,水樹奈々,波岡一喜,レスリー・キー,前田健,スザンヌ,稲生美紀,大橋沙代子,清水ゆう子,内田流果,生瀬勝久,田中直樹,ガダルカナル・タカ
評価★★★
脚本宮藤官九郎
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335827
関連

前作は大好きなんだけど今回は真面目に見れなかった。とはいえ、映画の質の問題ではなく単に自分が飽きて、これは最初だけでいいやとか思っていたからだと思う。

西暦2025年、ゼブラシティ。そこでは、犯罪抑止に効果があるとして、新都知事によって朝夕の5分間だけ無法地帯と化すゼブラタイムという制度が導入されていた。ある日、ゼブラタイム中に突然路上で目覚めた市川新市は、警官(ゼブラポリス)に追われた末、拳銃で胸を撃ち抜かれてしまう。倒れた新市は、抵抗組織“白馬の家”に助けられる。組織のリーダー、浅野は、偶然にも15年前の新市の教え子だった。しかし新市は、ゼブラーマンはおろか、15年間の記憶を完全に失っていた。一方、都知事の娘ユイはスーパーアイドル“ゼブラクイーン”として活躍するかたわら、恐るべき野望実現のため行動を開始する。

あらすじ引用したけどこんな話だっけとか思う。内容を覚えていないけど、真面目に観ていなかったことは覚えている。どうも悪ノリの過ぎた寒い映画っぽい雰囲気が苦手で適当に流して観たんだよな。

虹色ほたる ~永遠の夏休み~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年5月27日
監督宇田鋼之介
記述年月日2012年7月10日
出演武井証,木村彩由実,新田海統,櫻井孝宏,能登麻美子,中井和哉,大塚周夫,石田太郎
評価★★
原作川口雅幸
脚本国井桂
キャラクターデザイン森久司
作画監督森久司
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341910

別のところにも書いたけど、全体的にセンスがダサい作品。もうね、感動させようとしているところでことごとくこっちのツボを外してくる。独特の絵本チックな絵柄など、この残念なセンスの前にはどうでもいいのだ。

森の夕立に降られて足を滑らしたユウタは1970年代の、ダム湖になる前の村へとタイムスリップする。そこで経験する不思議な夏休みの物語。

ノスタルジックなのはまあいい。こんな映画を作ってしまうことに、現代のよさを描写できない制作者の弱さを感じるが、大目に見よう。

それでも、こどもたちは今を生きる

これはこの映画のキャッチコピーで、ビラにも印刷されているものである。しかし全然その気持ちが伝わってこなかった。そしてもう書いちゃうけど、このキャッチコピー、最後のシーンが終わって暗転したあと、スクリーンに大写しになるのである。そこまでも散々すーっと冷める箇所があったけど、最後の最後にトドメである。映画を作っている人間が、最後にスクリーンで言葉を書いてどうする。映画の力を信じられないなら映画なぞやめてしまえ。

手紙  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月1日
監督生野慈朗
記述年月日2008年10月27日
出演山田孝之,玉山鉄二,沢尻エリカ,吹石一恵,尾上寛之,田中要次,山下徹大,石井苗子,原実那,松澤一之,螢雪次朗,小林すすむ,松浦佐知子,山田スミ子,鷲尾真知子,高田敏江,吹越満,風間杜夫,杉浦直樹
評価★★
原作東野圭吾『手紙』
脚本安倍照雄,清水友佳子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325646

なんだこの誰でも考えつくようなヒューマンドラマは。

殺人犯の弟として生きていくことになった男と兄との手紙のやりとりと人生の苦悩。

この映画の失敗は個性の描写にあると思う。誰にでも起こる不幸として主人公の個性を抑えたんだろうけど、それによってなんか説教臭くなってしまった。「人を殺すとあなただけでなく周りの人も不幸にしますよ」みたいな説教を、「けど自分はそんなことにはならないけどね」と思っている人間から説教されているような気分になる。かなりダメダメな作品。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月6日
監督マイク・ニューウェル
記述年月日2010年12月5日
出演ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,トム・フェルトン,スターニスラフ・イワネフスキー,ケイティ・ルング,マシュー・ルイス,ロバート・パティンソン,クレマンス・ポエジー,ロビー・コルトレーン,レイフ・ファインズ,マイケル・ガンボン,ブレンダン・グリーソン,ジェイソン・アイザックス,ゲイリー・オールドマン,アラン・リックマン,マギー・スミス,ティモシー・スポール,プレドラグ・ビエラク,フランシス・デ・ラ・トゥーア,ロジャー・ロイド=パック,ミランダ・リチャードソン,デヴィッド・テナント,マーク・ウィリアムズ,ボニー・ライト,ワーウィック・デイヴィス,ロバート・ハーディ
評価★★★
原作J・K・ローリング
脚本スティーヴ・クローヴス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321945
関連

すんげー面白いってわけじゃないけど、3つの試合っていう分かりやすさは映画向き。

三大魔法学校対抗試合に年齢的に資格のないハリーが追加選手として選ばれてしまう。理由も分からぬまま先輩たちと共に3つの試合に挑み、優勝トロフィーである炎のゴブレットを目指す。映画第4弾。

なかなかいいです。ホグワーツの不思議システムの映像化は安心のクオリティ。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月9日
監督アレクセイ・シドロフ
記述年月日2020年6月13日
出演アレクサンドル・ペトロフ,イリーナ・スタルシェンバウム,ヴィツェンツ・キーファー,ヴィクトル・ドブロンラヴォフ,アントン・ボグダノフ,ユーリー・ボリソフ,ピョートル・スコヴォルツォフ,アルチョム・ビストローフ,セミョン・トレスクノフ
評価★★★★
脚本アレクセイ・シドロフ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370435

戦車映画の決定版といった感じ。戦車の欠点と強さが説明が無いのによく分かる。割とベッタベタな展開で、映画としてはかなりの大味の部類。

1941年にドイツの捕虜となったロシアの戦車兵が1944年にドイツの演習に借り出される。T-34 を与えるからドイツの戦車の演習相手になってくれという。もちろん砲は無し。逃げきれたら次の演習に参加してくれという。指名された兵たちは演習中に逃げる計画を立てる。

まあ、とにかく派手な戦車アクションっていうことである。それ以上の説明は不要といった感じ。

大味といったのは、ヒロインがいて、ライバルがいて、戦車乗りのキャラの立った仲間がいて、と、まあ、かなり分かりやすい感じの娯楽作品ということである。

東のエデン 劇場版 II Paradise Lost  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月7日
監督神山健治
記述年月日2012年2月5日
出演木村良平,早見沙織,玉川紗己子,江口拓也,川原元幸,齋藤彩夏,斉藤貴美子,田谷隼,檜山修之,宮内敦士,森田成一,遊佐浩二,吉野裕行,瀬能礼子,岩尾万太郎,松谷彼哉,安藤麻吹,丸山詠二,井上剛,平野稔,竹内良太,佐々木睦,庄子裕衣,小池いずみ,有川博
評価★★★
原作神山健治
脚本神山健治
共同脚本菅正太郎,福島直浩,岡田俊平
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334512
関連

そんなわけで1の続編にしてTVシリーズから続く東のエデンの完結編。

残ったセレソンとの対決と、記憶のない滝沢の正体と、アンダーグラウンドの正体と。

ネタバレというわけではないんだけどやっぱりネタバレになってしまうんだろうか? TVシリーズを見ていて、自分は、「これは綺麗に終わるのではなくぼんやり終わるんだろうな」と思っていた。もっとうまく言うと、自分が望むようなあっというような展開はないだろうと思った。そしてその通りだった。

作者の気合いは分かる。けど、中途半端に形になっていないまま作品にしてしまったんじゃないの?とどうしても思えてしまうのだ。

白と黒のナイフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月11日
監督リチャード・マーカンド
記述年月日2013年12月26日
出演グレン・クローズ,ジェフ・ブリッジス,ピーター・コヨーテ,ロバート・ロジア,ジョン・デナー,ランス・ヘンリクセン,リー・テイラー=ヤング,カレン・オースティン,ジェームズ・カレン,ビフ・イェーガー,ブランドン・コール,マイケル・ドーン
評価★★★
脚本ジョー・エスターハス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=11241

この手の話は腐るほどあって、それに比べてイマイチだったなあ。

金持ちの妻が死に、夫が莫大な遺産を相続した。当然容疑がかかり、女弁護士のテディがつくことになった。夫は魅力的で、打ち合わせしていくうちに惹かれていき、ついに一夜を共にしてしまう。テディは無罪を主張して弁護する。しかし不審な点も多い。なんだかんだいって裁判は一進一退で進むのだが。

犯罪者かもしれないのに惹かれちゃうって話はたくさんある。さらにそれが検事だったり弁護士だったりとパターンもけっこう見てきた。で、これはちょっとそれに比べてもイマイチな感じ。

バーフバリ 伝説誕生  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年4月30日
監督S・S・ラージャマウリ
記述年月日2018年5月3日
出演プラバース,ラーナー・ダッグバーティ,タマンナー,アヌシュカ・シェッティ,ナーサル,サティヤラージ
評価★★★
脚本S・S・ラージャマウリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=359405
関連

ものすごく絶賛されていて、どんなに期待を上げていってもそれを上回るから安心して観ろというコメントすらあった――そしてその通りに期待を越えてきた作品というのもある。「プライベート・ライアン」とか――ので、相当期待を高めにして、歴代の個人的ベスト映画を並べて、それに匹敵するのかとワクワクしながら観て、結論は……そうでもなかった。

架空の王朝の跡取りを巡る親子三代の物語をVFXたっぷりに描く。

物語としては英雄伝記としてのベタなもの。宮廷では陰謀と親子、兄弟の確執があり、戦場に出れば剣や槍を繰って無双をかまし、まあ、その他、あれこれ。こういうのはまずその手の話に馴染んでいるかどうかでも違うかもしれない。指輪物語とかキングダムとか、あんなのをイメージするとよいかと。ただ、エキストラを使った平原での合戦シーンは現在の映画撮影事情の中ではハリウッドでも出来ないだろうという代物。

話についてはあまり特筆すべきことは無いと思う。観るがよいという感じ。

主人公はとにかく強く、公明正大で魅力があり、それに嫉妬する小者悪者といった感じで、あまり細かいストーリーを書いてもしょうがないという感じ。

特撮もインドのしょうもない映像という感じではなく――もちろんハリウッド超大作の「アベンジャーズ」とか「トランスフォーマー」とかと比べるのは酷だけど――ちゃんと作ってる。これがもうびっくりするくらいちゃんと

「そうは言ってもインド映画でしょ」と言われると、実際、まあ、歌うシーンも無いことはないし、そこはまさに「ああ、インド映画だなあ」と思うけど、インド映画の伝統的演出を娯楽作に導入しても自然になるようになるべく配慮していて、監督のバランス感覚も感じさせる。まったく無いならハリウッドで作れよって話だしね。

批評として周囲ばかり書いてしまったが、期待せずに観に行ったとしたらどうかという仮定を想像するに、やっぱり、「まあ、こんなもんか」って感じになる。神話をそのまま映像にしたような物語には魅力を感じるとはいえ、どうも個人的には神話を映画で観たいという欲求がそれほど無いので。

アナイアレイション -全滅領域-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月4日
監督アレックス・ガーランド
記述年月日2020年7月27日
出演ナタリー・ポートマン,ジェニファー・ジェイソン・リー,ジーナ・ロドリゲス,テッサ・トンプソン,ツヴァ・ノヴォトニー,オスカー・アイザック,ベネディクト・ウォン,デヴィッド・ジャーシー
評価★★
原作ジェフ・ヴァンダミア『全滅領域(サザーン・リーチ1)』
脚本アレックス・ガーランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363465

なんだこりゃ。

行方不明になっていた軍人の彼氏が戻ってきた。生物学者の彼女は彼を迎えるが、事前の連絡も無いまま行方不明の軍人が戻ってくるのはおかしい。と思ったら自宅に突入されて彼氏と共に拘束されてしまう。そして彼氏がどのような任務につき、いままでなぜ連絡が取れなかったかを知る。

映画の冒頭は生物学者が事情聴取を受けているシーンから始まる。何を見たのかを調べられているのである。それからシーンが変わって彼氏の帰宅になり、そこから事情説明が始まる。アメリカのとある地域にエリアXという領域が発生し、それは徐々に拡大している。外部から中を観察しようにも分からない。見た目はちょっと光が歪んでいるように見えるがそれ以外に不審な点はない。しかし侵入した部隊は誰も戻ってこなかった。戻ってこなかったがその彼氏だけが戻ってきたので重要参考人なのである。それが失踪して彼女の家に行ったので大騒ぎになったといういきさつだった。

その彼氏は意識不明となりベッドに寝ている。で、彼女である生物学者がそのエリアXに侵入任務につくという展開である。最初の事情聴取はそのエリアXから二人目の生還者として取り調べを受けているシーンとなる。

WIRED の記事、映画『アナイアレイション』は、「異世界」を恐怖に満ちた世界観で描き出した:『WIRED』US版レヴューを読んで観てみようと思った。しかしこのレビューに書いてあるようなことは何も描写されてなかったと思う。というか、原作を読んでないと映画だけだと全然駄目なんじゃないかな。映画としては完全に意味不明であった。

星1つでもいいくらい「映画なのか?」案件である。クズ映画ではないと思うのでそうはしないけど。

生還者ゼロなのにそこに入ることについて危機感が希薄だし、なんか登場人物が変だし。エリアXの影響で変になったという説明はつくのかもしれないけど、映画だとそれが表現できてなくて、本当に置いてきぼりなまま話が進む。まあ、とにかく、おすすめしませんよ。唯一、印象的な映像はあちこちに出てくるので、SF的な視覚化に興味があれば早送りしてそういうところだけつまみぐいするのがいいんじゃないでしょうか。

チェーン・リアクション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月21日
監督アンドリュー・デイヴィス
記述年月日2020年7月22日
出演キアヌ・リーヴス,モーガン・フリーマン,レイチェル・ワイズ,フレッド・ウォード,ケヴィン・ダン,ブライアン・コックス,ジョアンナ・キャシディ,ニコラス・ルドール,ツィ・マー,ディック・キューザック,クシシュトフ・ピチェンスキ,ネッド・シュミッケ,ジュリー・パール,マイケル・シャノン
評価★★★
原案アーン・L・シュミット,リック・シーマン,ジョシュ・フリードマン
脚本ジョシュ・フリードマン,J・F・ロートン,マイケル・ボートマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/51434

B級アクション映画だなー。逃げ回る系の。

シカゴ大学の若きエンジニア、エディは、バークレー博士の率いる科学プロジェクト・チームのメンバーとして石油に代わる画期的な新エネルギー発生装置“ソノ・ルミニッセンス”を開発する。水からエネルギーを生む、クリーンで効率のいいこの無限のエネルギー源は、環境汚染に疲弊した世界にとって大きな福音であり、エネルギー革命だった。しかし実験成功の打ち上げパーティの後、同僚を送って研究所に戻った彼はそこで何者かに殺された博士の死体を発見、おまけに研究所は爆破されてしまう。残ったエディはFBIからその嫌疑をかけられ、追われる羽目となるが……。

アクション映画にも敵に向かっていってやっつける系もあるけど、こっちは逃げ周りながら真相に迫るといった感じの系列。

なんか色々頑張っている感じがするんだけど、全体に漂う雰囲気がB級。主人公は助かるし、あっと驚く真相もあるんだろうし、それは既定路線なんだろうけど、観ていてドキドキしない。なんだろうな、これ。

RRR  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月29日
監督S・S・ラージャマウリ
記述年月日2023年2月21日
出演N・T・ラーマ・ラオ・Jr,ラーム・チャラン,アジャイ・デーヴガン,アーリヤー・バット,レイ・スティーヴンソン,アリソン・ドゥーディ
評価★★★★★
原案V・ヴィジャエーンドラ・プラサード
脚本S・S・ラージャマウリ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/383964

いやー、期待通りのぶち上がりかた。アクション映画だと思っていたけど意外とドラマ部分が多かった。そしてそこも熱い。

あらすじは省略。

バーフバリの監督の次の作品ってことである。さらに予算も増えたということなのでてっきりさらにすごいアクション映画になっていると思っていた。ところがどっこい、アクションもすごいしジャンルとしてはアクション映画に分類されると思うんだけど男二人のドラマ部分が比重としては大きく、結構丁寧に背景や心情を描写していた。で、冒頭にも書いたけどそこがとにかく熱い。心の底から「やったるでー! うおおお!」という気分になる。それも何回も。

人と一緒に観たんだけど、映画好きも、たまにしか観ないような人でも、誰でも楽しめるというのがすごい。本当に全方向を照準にした極上のエンターテインメントである。自分はよく知らないという人も、そう簡単に自分はノセられないぜという人も、是非とも一度は観て欲しい。

すごい映画である。楽しい!

異端の鳥  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年11月1日
監督ヴァーツラフ・マルホウル
記述年月日2022年1月9日
出演ペトル・コトラール,ウド・キア,レフ・ディブリク,イトゥカ・ツヴァンツァロヴァー,ステラン・スカルスガルド,ハーヴェイ・カイテル,ジュリアン・サンズ,バリー・ペッパー
評価★★★
製作ヴァーツラフ・マルホウル
原作イェジー・コシンスキ
脚本ヴァーツラフ・マルホウル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370890

文芸作品で評価は高いそうだけど、退屈でそんなに刺激されない映画だった。短いエピソードで区切ってくれるのは有り難い仕掛けだけど。あと、売女娼婦的なものが多すぎて、ホロコーストとか差別とかとは別に、なんか制作者の女性嫌悪のようなものが透けて見えてうんざりした。

ホロコーストを逃れ、一人暮らしの叔母を頼って田舎へと疎開してきた少年。しかしその叔母が急死し、身寄りをなくした少年は、生き延びるために一人さまよい歩く。そして行く先々で、共同体の異物として扱われ、壮絶な虐待を受け続けるのだったが…。

人の感想を読んで興味が出て観に行った。人の感想では、「ホロコーストから逃れたユダヤ人に、一般人の方が冷たく残酷。ナチスだけでなく社会全体の同調差別がきつい」などと書かれていたりしたんだけど、私が観た感想ではそんな風に受け取る要素はほとんどなくて、「一体、この内容からどうやってそんなメッセージを受け取ったのか?」と、その感想については疑問しかない。

じゃあ私が受け取った感想はどうかというと、ホロコーストという設定はあるけど、割と寓話に近く、現実的ではなく、コミュニティになじめない子供がなんとか受け入れてもらおうと次々に移動していく漂流譚ファンタジーという感じだった。そして、それならどちらかというと好物なのだけど、性欲過多というか欲求不満の女性が出てきてそれが罰せられるエピソードが多すぎて「なんだこれ?」という気分になった。

全体が5つだか6つだかのエピソードに分かれていて、主人公の環境が変わるたびにそのエピソードタイトルが画面に出てくるのである。そのたびにこれまでの出来事はほぼリセットされるんだけど、そのエピソード中3つくらいがそんな内容である。1つでいいだろう。

ホロコーストとか差別とか全然テーマになっていない。作者が性嫌悪症なのかなんなのか知らないが、割とそれを隠そうともしないで映画として見せられるので、なんか気持ち悪いなーと思った。

劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 火の意志を継ぐ者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月13日
監督むらた雅彦
記述年月日2010年12月4日
出演竹内順子,勝生真沙子,根本圭子,中村千絵,森久保祥太郎,朴璐美,遠近孝一,増川洋一
評価★★★
原作岸本斉史
脚本武上純希
データソースhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88_NARUTO_-%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%88-_%E7%96%BE%E9%A2%A8%E4%BC%9D_%E7%81%AB%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%BF%97%E3%82%92%E7%B6%99%E3%81%90%E8%80%85
関連

今までのに比べればマシかな。

悪霊だなかにかが復活しそうになり、カカシが犠牲となることが決定する。納得のいかないナルトはその制止に向かう。

破綻がないだけよかったと思います。

否定と肯定  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年8月22日
監督ミック・ジャクソン
記述年月日2022年1月16日
出演レイチェル・ワイズ,トム・ウィルキンソン,ティモシー・スポール,アンドリュー・スコット,ジャック・ロウデン,カレン・ピストリアス,アレックス・ジェニングス,ハリエット・ウォルター,マーク・ゲイティス,ジョン・セッションズ,ニキ・アムカ=バード
評価★★★
原作デボラ・E・リップシュタット
脚本デヴィッド・ヘア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361739

原題は否定の Denial のみ。戦略が被告の意図と違っていてもそこを飲んでいくくだりがよかった。

1996年、アメリカの大学で教鞭を執るユダヤ人歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、自身の著書で非難したホロコースト否定論者のデイヴィッド・アーヴィングから名誉毀損の訴えを起こされる。悩んだ末に裁判で争うことを決めたリップシュタット。しかし裁判の舞台となるイギリスの法廷では、訴えられた側が立証責任を負うとされ、たとえアーヴィングの主張がどんなに荒唐無稽であっても、裁判で勝利することは決して容易なことではなかった。そんな中リップシュタットは、法廷弁護士リチャード・ランプトンをリーダーとする弁護団からホロコースト生存者ばかりか彼女自身にも証言しないよう求められてしまう。それは自らホロコーストの真実を証明したいと意気込むリップシュタットにとって到底納得できるものではなかったが…。

最初にこの映画の紹介を見たときは、世の中に蔓延する陰謀論だけど実際に法廷で争った事例が過去にあり、それの映画化から陰謀論者についての真実とか、安易に陰謀論を信じないようにしましょうという教訓を得るとかそんな内容かと思っていた。実際には、陰謀論を信じる愚か者への啓蒙も、陰謀論を流布するクズへの痛烈な批判もそんなにはない。物語はそれに巻き込まれた人間の法廷での戦いについてを中心に進む。

当たり前だけど、論戦して重箱の隅のつつきあいになると相手の思惑に乗ることになるわけで、そこへの戦いというのは本当に難しいよなと思う。ホロコーストが真実なのはもう確かなので、そこについて証明しようって話にはならない。意図的に真実から目を背けているという悪質さを陰謀論者に対して証明するという戦いになる。要するに論破すれば相手がホロコーストを認めるようになるなんてことを期待してはいけないのである。

これが非常に知的でデリケートな問題であり、また、感情的には受け入れがたい話である。陰謀論について別の視点を持つことができて参考になった。

ハイスクール・ミュージカル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月3日
監督ケニー・オルテガ
記述年月日2009年5月5日
出演ザック・エフロン,ヴァネッサ・アン・ハジェンズ,アシュリー・ティスデール,ルーカス・グラビール,モニク・コールマン,コービン・ブルー,アリソン・リード,バート・ジョンソン,レスリー・ポメロイ,ニック・ウィテカー,オリーシア・ルーリン,ライン・サンボーン,ケイシー・ストロー,クリス・ウォーレン・Jr
評価★★★
脚本ピーター・バルソチーニ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325768
関連

テレビ映画「ハイスクール・ミュージカル」の第一弾。「2」を先に観ていたんだけど、こっちの方が映画っぽい。予算のせいもあるだろうけど、ちょっと手加減してる。

地味な女の子と嫌味なチアリーダーとイケメンな上に優しくて誠実な男の子のミュージカル。

もっと単純な物語かと思っていたのに、ミュージカルの割には凝ったストーリーになっていた。私は、まあ、「2」の馬鹿馬鹿しいほど派手なミュージカルの方がつっこむ余地がない分好きですが、ま、これはこれで手探り感がある。

インデペンデンス・デイ2014  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年5月30日
監督W・D・ホーガン
記述年月日2020年3月8日
出演ライアン・メリマン,トム・エヴェレット・スコット,エミリー・ホームズ,アンドレア・ブルックス,キーナン・トレイシー,ケイシー・デュボワ,ガーウィン・サンフォード,マイケル・コプサ,ジル・ティード,イアン・ベルチャー,グレイス・シャーマン,アーロン・クレイヴン
評価★★
脚本ルディ・ソーバーガー
データソースhttps://movies.yahoo.co.jp/movie/348063/

この手の映画に星3つをつけて勘違いして観る人もいないだろうけど、念の為2つにしておく。とはいえ、超が付くB級映画なので普通といえば普通。

カナダ映画。宇宙人が攻めてきて人類が反撃する。

やべえ予算で作っとるなー。しかしこういう映画を作っちゃう心意気は嫌いじゃないです。

それにしても映像がしょぼい。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月8日
監督FROGMAN
記述年月日2013年11月28日
出演(声)FROGMAN,川村ゆきえ,もう中学生,板東英二,堂真理子
評価★★★
キャラクターデザインFROGMAN
編集FROGMAN
Flash制作FROGMAN
録音FROGMAN
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334826
関連

観たのに感想書くの忘れてた。まあ映画を観たって感覚にならないからしょうがない(笑)

あらすじ省略。

工夫が随所に見られてこのシリーズは好きである。

妖怪大戦争  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月12日
監督三池崇史
記述年月日2008年10月26日
出演者神木隆之介,宮迫博之,南果歩,成海璃子,佐野史郎,宮部みゆき,大沢在昌,徳井優,板尾創路,ほんこん,田中要次,永澤俊矢,津田寛治,柄本明,菅原文太,近藤正臣,高橋真唯,阿部サダヲ,田口浩正,遠藤憲一,根岸季衣,三輪明日美,吉井怜,蛍原徹,石橋蓮司,忌野清志郎,竹中直人,荒俣宏,京極夏彦,水木しげる,岡村隆史,栗山千明,豊川悦司
評価★★★
プロデュース水木しげる,荒俣宏,京極夏彦,宮部みゆき
脚本プロデュース荒俣宏
脚本三池崇史,沢村光彦,板倉剛彦
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321594

昔の妖怪映画のリメイク。安っぽい着ぐるみが大集合してゆるーりまたーりと大戦争が始まる。こういうものだと知っていて観れば問題ないかな?

両親の離婚で、東京から母の故郷、鳥取に移り、母と祖父と3人で新たな暮らしを始めた10歳の少年タダシ。都会育ちのタダシは田舎の生活になかなか馴染めず、当然クラスでも浮いた存在で、いじめっ子の格好の標的となっていた。そんなある日、タダシは神社のお祭りで“麒麟送子”に選ばれる。麒麟送子は大天狗の山の洞窟へ伝説の聖剣を取りに行かなくてはならないのだった。勇気を出して大天狗の山へと入ったタダシだったが、やっぱり怖じ気づいて引き返してしまう。タダシはその途中でネコに似た不思議な生き物に出会い連れ帰る。一方その頃、日本各地では突然子供が消える事件が多発していた。さらにその影では、妖怪たちも何者かによって次々と襲われる異変が起こっていた…。

誰が観るんだ的に注目されていなかったんだけど、蓋を開いてみると小学生にはバカウケだったそうで。

アイ・アム・レジェンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月1日
監督フランシス・ローレンス
記述年月日2008年10月23日
出演者ウィル・スミス,アリシー・ブラガ,ダッシュ・ミホク,チャーリー・ターハン,サリー・リチャードソン,ウィロウ・スミス,ダレル・フォスター,エイプリル・グレイス,ジェームズ・マッコーリー
評価★★★
原作リチャード・マシスン『地球最後の男(別題:アイ・アム・レジェンド)』
脚本マーク・プロトセヴィッチ,アキヴァ・ゴールズマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327925

タイトルで知っている人にはモロバレではあるんだけど、これが「吸血鬼」ものだということを出さずにじわじわ表現する序盤は実にいい。こういうぞくぞくする演出は大好きだ。中盤の展開も面白く、ラストまで一気に観れる。ラストは原作準拠だと思ったら改変されていて、それだけが残念。けど、ホラーファンとしては満足レベルは高いです。

災厄によって人がいなくなったニューヨーク。ロバートは唯一の生き残りとして何年もルーチンワークのようなサバイバル生活を続けていた。それでも少しずつ希望は擦り切れていく。いくつかのルールを守れば日中の行動には何の問題もないはずだった。

『地球最後の男』は既読。古典的名作だけどオチを知っているというか、古典ゆえにオチがあちこちの作品でパクられているのがちょっと気の毒。

オチがこうなるのはアリなのかなあ……。ま、ぞくぞくするシーンはいくつかあったのでこれでよしとしておく。

(追記:2010年11月23日)この映画は最初は原作通りに作っていたのに、モニター試写での反応がよくなかったのでエンディングを差し替えたそうです。アメリカでは完成した映画を一部の人に観せて、分かりにくかったところなんかを修正するんですが(話はズレるけどそこでカットされたのがレオン完全版で復活したシーン。アメリカの観客はレオンと少女がヤっちゃうのかと思ってわくわくしたりニヤニヤしたために、変な誤解を避けるためにカットしたそうです。幼女を性的に見てるのはむしろアメリカ人なんじゃないか?)そこで反応が悪かったために差し替えたそうで。そんなわけでDVDには最初に作った真のエンディングが収録されています。

バンディダス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月26日
監督ヨアヒム・ローニング
記述年月日2013年4月29日
出演ペネロペ・クルス,サルマ・ハエック,スティーヴ・ザーン,ドワイト・ヨーカム,デニス・アーント,サム・シェパード,オードラ・ブレイザー,イスマエル・イースト・カルロ,ゲイリー・セルヴァンテス
評価★★
脚本リュック・ベッソン,ロバート・マーク・ケイメン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329949

だからリュック・ベッソンに脚本書かせたら駄目だって(笑)

1840年代のメキシコで、女二人の銀行強盗が大暴れ。

ギャグやコメディシーンがとことん寒い。なんだこれ。出来の悪い邦画と同じレベル。

わたしは、ダニエル・ブレイク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年11月28日
監督ケン・ローチ
記述年月日2022年1月9日
出演デイヴ・ジョーンズ,ヘイリー・スクワイアーズ,ディラン・フィリップ・マキアナン,ブリアナ・シャン,ケイト・ラッター,シャロン・パーシー,ケマ・シカズウェ
評価★★★
脚本ポール・ラヴァーティ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358758

話には聞いてたけどきつい映画だった。日常が追い詰められていく。主人公が自業自得と言う人がいるだろうけど、それも含めてありがちな地獄である。

イギリス北東部ニューカッスル。59歳のダニエル・ブレイクは、長年大工として働き、妻に先立たれた後も、一人できちんとした生活を送り、真っ当な人生を歩んでいた。ところがある日、心臓病を患い、医者から仕事を止められる。仕方なく国の援助を受けるべく手続きをしようとすると、頑迷なお役所仕事に次々と阻まれ、ひたすら右往左往するハメに。すっかり途方に暮れてしまうダニエルだったが、そんな時、助けを求める若い女性に対する職員の心ない対応を目の当たりにして、ついに彼の堪忍袋の緒が切れる。彼女は、幼い2人の子どもを抱えたシングルマザーのケイティ。これをきっかけに、ケイティ親子との思いがけない交流が始まるダニエルだったが…。

補助や援助の手続きは面倒くさい。そこで年寄りが癇癪を起こしてもうどうでもよくなるとか、よくある話である。よくある話ならそれは自業自得ではなく対応すべき問題点なのだが、まあ、そういう風には扱われない。面倒だから。役所の人間はイギリスも同じだなと思う。

といってもこの映画は全体像に迫るようなものではなく、あくまで個人のケースに焦点を当てたものである。そしてこういう映画では個人に焦点を当てた方がよい。

ミスミソウ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月5日
監督内藤瑛亮
記述年月日2020年4月17日
出演山田杏奈,清水尋也,大谷凜香,大塚れな,中田青渚,紺野彩夏,櫻愛里紗,遠藤健慎,大友一生,遠藤真人,森田亜紀,戸田昌宏,玉寄世奈,片岡礼子,寺田農
評価★★★
原作押切蓮介
脚本唯野未歩子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362775

日本では珍しいバイオレンス・ホラー。例によって狂人や無軌道な若者が「はい、私、狂ってますよ」とばかりに無意味な嬌声を上げるという演出には変わりがないが(脱線するけど、類似のフィクションで演出を勉強するのではなく、本物の狂人を取材して演出すればいいのにと思う。変な作品を参考にするから変な作品が繰り返し作られるのだ)、それ以外の場所では真面目に作っているので割とマシなものになっている。

家族で東京から過疎の町に引っ越してきた少女、野咲春花。転校早々、よそ者として壮絶なイジメを受け始める。しかし自身もイジメのトラウマを抱える担任教師は徹底して見て見ぬふりを決め込み、リーダー格の小黒妙子が主導するイジメは激しさを増していく。

イジメのリアリティって難しいんだけど、こちらも割とうまくいっている方だと思う。

介入しないとどんどんエスカレートしていくのがイジメというものだけど、一線を越えるところがあって──こういう映画ではその一線の演出も肝で、観たあとで振り返ってあそこが一線だったのかなあという感じになるのがよい──そこのところはよかった。

物語は容赦のない復讐バイオレンスになっていくんだけど、その辺も、まあ、割と頑張っている。

どこまでも、邦画ということで差し引いて考えないといけないのが観る方としても辛いところだ。海外映画だったら突っ込みどころとして扱うところなのだけど。

最後に、観た直後の自分のメモがあったのでここに引用する。原作は好きなんだけど、邦画の、なんかスローモーションになったり風景が映されたり心情をセリフにしたりといった駄目な部分が目立つ作品。90分くらいにまとめたらよかったんじゃないの。

幸せのちから  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月13日
監督ガブリエレ・ムッチーノ
記述年月日2020年4月4日
出演ウィル・スミス,ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス,タンディ・ニュートン,ブライアン・ホウ,ジェームズ・カレン,カート・フラー,ダン・カステラネタ,タカヨ・フィッシャー,ケヴィン・ウェスト,ジョージ・K・チェン
評価★★★
脚本スティーヴン・コンラッド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326148

役者のイメージ戦略で作られた感があってなんとも……。

1981年、サンフランシスコ。クリス・ガードナーは高級医療機器のセールスマン。5歳になる息子クリストファーは彼にとって何より大切な存在。実の父を知らずに育ったクリスは、愛する我が子には決して同じ思いをさせまいと心に誓っていた。しかし折からの不況で仕事は思うようにいかず、家賃の支払いもままならない。ついには愛想を尽かした妻に去られ、家賃滞納で自宅からも立ち退きを命じられてしまう。息子と安モーテルに引っ越したクリスは、一流証券会社の研修生となり、半年後にたった一人だけ採用となる正社員への道に最後の望みを託す。だが、その半年間は無給。やがてモーテルにも泊まれなくなった父子は、ついに過酷なホームレス生活を余儀なくされるのだったが…。

どうもなんというか……。一応、実話だそうです。

役者の好感度上げようとしてない?みたいな気がしてどうもなー。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月20日
監督ダニエル・クワン,ダニエル・シャイナート
記述年月日2023年4月6日
出演ミシェル・ヨー,ステファニー・スー,キー・ホイ・クァン,ジェームズ・ホン,ジェイミー・リー・カーティス,タリー・メデル,ジェニー・スレイト,ハリー・シャム・Jr,ビフ・ウィフ,スニータ・マニ,アーロン・ラザール,オードリー・ヴァシレフスキ,ピーター・バニファズ
評価★★★
脚本ダニエル・クワン,ダニエル・シャイナート
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/384594

期待の通りにまあまあの面白さといったところ。さすがにこれがやたらアカデミー賞を獲るというのは時代の流れのようなものがあったんだと思う。ストーリーが説明できないのが変な感じ。しかし国税局以外の場所がほとんどなくてそこで完結してしまうというのはなんというか、なんか狭さを感じる。もうちょっと別の風景も欲しかったな。

中国系移民としてアメリカでクリーニング屋を営む中年主婦のエヴリンは税金の確定申告を控えてテンパっていた。娘には“彼女”ができるし、義父がやってきてめんどくさいし、夫は役立たずだし。しかし国税局にやってきてエレベーターの中で夫が突然人が変わったような口調で、すべての宇宙を救うために行動を開始して欲しいと告げる。

映画評論をしている人もみんな言っているが、基本的にこれは低予算B級映画である。たまに映画界でこういう映画が口コミで徐々に興行収入を伸ばして全米大ヒットになることがあるが、そういう類の映画である。作っている方も大ヒットなんか狙っていないし、ましてアカデミー賞なんて意識もしていない(とはいえ、どんなB級映画の監督もそういうドリームは見るだろうからまったく意識してないということはないだろうが、それはまたちょっと別の話である)。ナンセンスギャグだったり、とてもファミリー向けとは思えない内容だったり、そもそも刺さる人にだけ刺さるような内容だったり。だからタイタニックとか風と共に去りぬだとか——あるいはグリーン・ブックとかドライビング・ミス・デイジーとか——そういうのを期待してはいかんのである。受賞数がすごいので期待してしまうけど、できるだけそういう期待値は下げておいた方がいい。世紀の大傑作だとか、泣くぞ泣くぞ泣くぞだとか、そういう気合いを入れてしまうと絶対にガッカリする。

で、自分の感想としては、前作のスイス・アーミー・マンを観ていたおかげもあって、まあ、こんなもんでしょうという感想である。コメントとして、B級映画だけど最後に大号泣するなんていうのもあったけど、それもさすがになかった。というか、さすがにそこまで期待ゼロで観るというのは無理だったので『意外に感動した』とまではいかなかった。本当にアカデミー賞発表の前に観たら、前回同様のナンセンスものかと思ったら意外と感動したって感想になったと思うけど。

ちなみにカンフーアクション映画っていうジャンルで語る人もいるけど、自分の感覚ではそうではなかった。中国人が出てくるんだし、そもそもおそらく監督たちが好きだっていうのもあるんだろうってことで、それっぽいカンフーアクションシーンを入れているという感じ。派手なバトルシーンをノリで入れている映画というか。

前知識としてADHD(注意欠如・多動症)という裏テーマがあると聞いていた。というか監督はそのようにコメントしているが、その視点で観たんだけど、なかなか面白かった。主人公エヴリンは実はADHDなのである。劇中で明言はされないが設定としてはそうなっていて、そう言われると納得できる箇所がいくつもある。これが実に面白い。なんかタスクが重なるとすぐにテンパって、物事をまっすぐ思考できなくて、なんか色々とねじくれている。あー、こういう人、たまにいるわーという奴である。そういう視点で観るのも面白いと思う。

アシスタント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年7月26日
監督キティ・グリーン
記述年月日2023年7月31日
出演ジュリア・ガーナー,マシュー・マクファディン,マッケンジー・リー,クリスティン・フロセス,ジョン・オルシーニ,ノア・ロビンズ
評価★★★
脚本キティ・グリーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/388733

期待したほど重くなかった。セクハラやパワハラ、枕営業が横行する世界での日常ということなんだけど、日本にはこういうマンガはたくさんあり、それを読んできてるからなあ。

プロデューサーを目指して400倍という競争率を勝ち抜きアシスタントとして働く女性の日常。

見て見ぬふりをする重苦しい業務を淡々と描写する。あえてそのもののシーンは映さないという手法である。

そのあたりのことは前知識と知っていて観たんだけど、それを知っていても期待したほどのものになってなかった。繰り返すけど、こういうジャンルでは女性向けの日本のマンガに一日の長があり、その洗練された表現に慣れてしまってると、この映画はこなれてないと思った。といっても、マンガの方もこなれるまえはこういうちょっと寄り道の多い表現というのをよく見ていたので、発展途上という感じでもある。あと、洗練させるより先に撮っておく必要があったという切実な事情ももちろんある。

弾丸を噛め  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月8日
監督リチャード・ブルックス
記述年月日2020年3月29日
出演ジーン・ハックマン,キャンディス・バーゲン,ジェームズ・コバーン,ベン・ジョンソン,ジャン=マイケル・ヴィンセント,サリー・カークランド,イアン・バネン,ロバート・ドナー,ジーン・ウィルス,マリオ・アルティーガ,ダブニー・コールマン,ロバート・F・ホイ,バディ・ヴァン・ホーン,ジョー・ブルックス
評価★★★
脚本リチャード・ブルックス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/14290

まあ普通の西部劇。保安官と無法者というのではなく、レースを題材にしているのは珍しいけど。

あらすじはネタバレ含めて弾丸を噛め - Wikipediaを参照。

1975年の映画。アカデミー賞とかも獲ってるんだけど、自分にはそんなに刺さらなかった。

突然だがあらためて、データで allcinema を参照にすることがあるけど、ユーザ評価と自分の評価が一致することもあれば一致しないこともあり、やはり感想とか評価については自分で覚えておいて書くしかないなと思った。

ドクター・ドリトル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月31日
監督ベティ・トーマス
記述年月日2007年4月2日
出演者エディ・マーフィ,オシー・デイヴィス,オリヴァー・プラット,ピーター・ボイル,リチャード・シフ,クリステン・ウィルソン,カイラ・プラット,レイヴン・シモーネ
声の出演ノーム・マクドナルド,アルバート・ブルックス
評価★★★
原作ヒュー・ロフティング
脚本ナット・モールディン,ラリー・レヴィン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84623

意外と面白いと人に聞いてたんだけど確かに面白い。ただ、エディ・マーフィの演技がいつも通りで、ドタバタ臭さが鼻につく。

突然動物と話ができるようになったドリトル先生の周りで起こる騒動。

動物が憎めません。エディ・マーフィはそれに比べてなんか気になる。慣れてしまったからなのか、彼の仕草が時代と合わなくなってきたからなのか。

ザ・スカルズ/髑髏(ドクロ)の誓い  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月11日
監督ロブ・コーエン
記述年月日2010年11月27日
出演ジョシュア・ジャクソン,ポール・ウォーカー,ヒル・ハーパー,レスリー・ビブ,クリストファー・マクドナルド,スティーヴ・ハリス,ウィリアム・ピーターセン,クレイグ・T・ネルソン,ノア・ダンビー,スコット・ギブソン,ナイジェル・ベネット,ジェシー・ニルソン,スティーヴン・マッカーシー,マリン・アッカーマン
評価★★★
脚本ジョン・ポーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=233958

つまらないんだけど駄作とか腹が立つというほどの映画ではないので星3つ。っていうかフツーです。

エリート大学のOB会でコネを作ろうと思ったら、コネより強力な秘密結社じみたものだった。

秘密結社がホントに漫画みたいな秘密結社になってるから映画の雰囲気が変なんだけど、大学のOB会が奇妙な結束を持っているという着想は悪くないと思う。もうちょっとジワジワやれば面白くなったと思うけど、難しいかも。

ナイロビの蜂  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月27日
監督フェルナンド・メイレレス
記述年月日2023年3月2日
出演レイフ・ファインズ,レイチェル・ワイズ,ユベール・クンデ,ダニー・ヒューストン,ビル・ナイ,ピート・ポスルスウェイト,ジェラルド・マクソーリー,ジュリエット・オーブリー,リチャード・マッケーブ,アーチー・パンジャビ,ドナルド・サンプター
評価★★★
原作ジョン・ル・カレ『ナイロビの蜂』
脚本ジェフリー・ケイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/323841

ベタな陰謀論サスペンスというか、製薬会社のアレみたいな話で、面白いけど最近はこの手の筋書きがシャレにならなくなってきて楽しめない。終わり方もちょっとなあ。

ケニアにて英国外交官を普通にこなしていた男がいたが、妻が何者かに殺されてしまう。妻の慈善活動には無関心だったが、ただの強盗殺人として片付けようとする警察に不信感を抱き、妻の死後にその活動を追う。

さいごの方のオチを書いてしまうけど、安全性が保証できていない新薬を、製薬会社が政府とグルになってケニアやアフリカで壮大な人体実験をしているという陰謀へと話が進む。巨大製薬会社の陰謀っていうともうこの手のサスペンスでは手垢が付いているので——そういう陰謀がまったくないかというと本当にそういうことをしてきた実績があるので妄想と片付けるわけにもいかないのだが——ちょっとなんだかなあという気分になる。新型コロナウイルスのワクチンにおいてもそういうデマが出ているご時世だとフィクションでもこういう話を作ることのデメリットが見えているので、なんとも言いようがない。

陰謀の中身はともかく、話の筋立はうまくできた普通のミステリーだと思います。ただ、陰謀の背景が巨大すぎると悪を倒して一件落着とすることが難しくなるもので、この映画のラストもなんかそんな感じ。無理にめでたしにするとなんかファンタジーになっちゃうし。

ラストヒットマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年5月14日
監督クリストファー・ウェア・スメッツ
記述年月日2013年6月12日
出演ジョー・マンテーニャ,エリザベス・ウィットメア,ロマーノ・オルザリ,マイケル・マジェスキー,ヴィクトリア・スノウ,ウィリアム・コルゲイト,ショーン・ローレンス,マヤ・リッター
評価★★★
脚本クリストファー・ウェア・スメッツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332144

カナダの劇場未公開映画。悪くなかった。

殺し屋として長く活動していた男がいた。相棒が死んでから一人娘がその仕事を引き継ぐようになり、殺しこそやらないものの、娘も武器の扱いと連絡係、下調べに長けるようになった。ある日、眩暈を覚えて医者に行くと、脳腫瘍で老い先短いことを告げられる。彼は自分を殺しにきた別の殺し屋を捕まえ、自分の弟子としてスカウトする。父娘と若い殺し屋の三人による共同生活が始まったが、組織は彼の暗殺を諦めたわけではなかった。

あらすじでどこまで書けばいいのか分からんな。まあこの辺までが序盤といっていい感じ。

展開が読めそうで読めない、予定調和になりそうでならない、なかなか工夫が見られる映画だった。傑作とかそういうものでもないが。

レジョネア 戦場の狼たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年5月11日
監督ピーター・マクドナルド
記述年月日2012年7月8日
出演ジャン=クロード・ヴァン・ダム,スティーヴン・バーコフ,ジム・カーター,ニコラス・ファレル,アドウェール・アキノエ=アグバエ,ダニエル・カルタジローン,アナ・ソフレノヴィック
評価★★★
脚本シェルドン・レティック,ジャン=クロード・ヴァン・ダム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234629

戦場アクション映画としてはまあまあ普通だけど、ちょっといい顔してドラマもやろうとしている。

八百長をもちかけられたが、結局勝ってしまったボクサーが逃亡して外国人部隊に入る。

アクションはなかなかいいです。ドラマはまあ、ヴァン・ダムがちょっとやりたかったんだろうな、と。

カールじいさんの空飛ぶ家  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月19日
監督ピート・ドクター
記述年月日2010年11月22日
出演エドワード・アズナー,ジョーダン・ナガイ,ボブ・ピーターソン,クリストファー・プラマー,デルロイ・リンドー,ジェローム・ランフト,エリー・ドクター,ジェレミー・レアリー
評価★★★★★
原案ピート・ドクター,ボブ・ピーターソン,トーマス・マッカーシー
脚本ボブ・ピーターソン,ピート・ドクター
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333261

最初のダイジェストが神。そして本編が始まってからも神。くっそー。やっぱりやられた。

妻が死んで数年。立ち退きを迫られたカールじいさんは、最後に妻と約束していた場所パラダイス・フォール目指して、風船を家につけて旅に出る。

というあらすじではうまく書けないところがいくつかあるのだが、そこは本編で。

ピクサーアニメにも優劣はある。ただまあ、とんでもない高水準の範囲に留まっているので、やっぱり点数としては星5つにせざるをえない。これもまた完璧な映画の一つである。

初めて劇場で3Dで観た映画でもある。3Dに関しては、この映画は別に3Dにしなくてもよかったと思う。とくに序盤は慣れるのが大変だった。空を飛ぶシーンなどのいくつかでは3Dの威力が充分に発揮されたので無駄とは思わないが、無理に3Dで観る必要があるというほどではない。劇場で観るならもちろん――慣れのしんどさがストレスではあるけど――観てもいいとは思う。

いやー、それにしてもいい映画だった。余裕で3泣き。けど最後は笑顔。

ディズニーアニメなんだけど、彼は死んだんだろうか?と友人と議論になりました。ピクサーだから殺すかもしれないって話になった

ワイルドシングス4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月14日
監督アンディ・ハースト
記述年月日2014年1月26日
出演ジリアン・マーレイ,マーネット・パターソン,アシュリー・パーカー・エンジェル,ジョン・シュナイダー,メアリー・レイチェル・ダドリー,ジェシー・ニクソン,イーサン・S・スミス
評価★★★
脚本ハワード・ゼムスキー,モンティ・フェザーストーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336906
関連

ベタなクライムサスペンスもの。しかし名物になってる水着美女がどやって感じで映されるので眼福である。最初の方の女3人とシャワーを浴びるハーレムシーンは男の夢ですな(笑)

大富豪の父を持つ男の遺産相続権を廻る男女の陰謀のあれこれ。裏切ったり裏切られたり。

別に悪いってわけじゃない。お色気シーンは安定している。真相も、ひねりが効いててよかったと思う。

あらしのよるに  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月10日
監督杉井ギサブロー
記述年月日2007年7月20日
出演者中村獅童,成宮寛貴,竹内力,山寺宏一,林家正蔵,KABA.ちゃん,板東英二,柳原哲也,平井善之,小林麻耶,早見優,市原悦子
評価★★★
原作きむらゆういち
脚本きむらゆういち,杉井ギサブロー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322363

ものすごく感動する。泣ける。と、言われて、自分としてもかなり期待して鑑賞した作品。ところがそうでもなくて残念。

あらしのよるに、姿も臭いも分からない二人が山小屋で一晩過ごす。再会を約束するが、二人は実はオオカミとヤギだった。

まあ、何ていうか、意外と予想通りの展開でした。アニメなんだけど、特徴のあるキャラクターデザインで(絵本の通りのデザイン)、それは興味ある人は観てもいいかもしれません。

悪くないけど、傑作とは言いがたい。

アナベル 死霊館の人形  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月4日
監督ジョン・R・レオネッティ
記述年月日2020年4月15日
出演アナベル・ウォーリス,ウォード・ホートン,アルフレ・ウッダード,トニー・アメンドーラ,ケリー・オマリー,ブライアン・ホウ,エリック・ラディン,イヴァル・ブロガー,ガブリエル・ベイトマン
評価★★★★
脚本ゲイリー・ドーベルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350895
関連

これも怖い。すごいな。

出産を控えた妻に夫はビンテージ人形をプレゼントする。ある日、おかしな男女が押し入ってきて、その男女は射殺されるのだが、夫婦は気味が悪いということで引っ越す。ビンテージ人形もそのとき捨てたはずなのだがなぜか引っ越し先でも出てきて、しょうがないからなんとなくその辺に飾ることにする。やがて子供が生まれ、ポンと置かれた人形はその家族をじっと見続ける。

最高! あまりわっと驚かさないのがこのシリーズのいいところなのだけど、その分、絶対ここは何かあるじゃろというシーンでは緊張感がひたすら上がり、恐怖をじっくりと見せてくれる。耐えきれなくて一時停止してしまう。息を整えて再生再開。それでもぐいぐいくる。死霊館のスピンオフだけど、こっちも同じクオリティを保ってる。

あんまり具体的に書きたくないけど「エレベータを開けると真っ暗の繰り返しのしつこさと怖さ」では、もうなんか変な興奮をしてしまった。

海獣の子供  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月28日
監督渡辺歩
記述年月日2023年4月10日
出演(声)芦田愛菜,石橋陽彩,浦上晟周,森崎ウィン,稲垣吾郎,蒼井優,渡辺徹,田中泯,富司純子,平井俊輔,大井麻利衣,渚,誠子,江上真悟,今泉厚,堀総士郎
評価★★
原作五十嵐大介
脚本木ノ花咲
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364942

映像はすごい。圧巻の映像。インディーアニメのようなすごい手作り感のある映像が最初から最後まで続き、その情熱と手間には賞賛を惜しまない。しかし、ストーリーがいくらなんでもスピリチュアルがすぎる。電波な人は受信できると思うけど、この映画を観て訴えているものを感じろというのは無茶だと思う。なんかヤバいものを観た感じすらある。

自分の気持ちをうまく言葉に出来ない中学2年生の琉花は、部活でトラブルを起こしてしまい、夏休みの間、部活に参加できなくなってしまう。時間を持て余す彼女は、別居中の父が働く水族館へとやって来る。そして大水槽の中を優雅に泳ぐ不思議な少年・海と出会う。琉花は父から、海とその兄・空はジュゴンに育てられたと教えられる。琉花が兄弟と交流を重ねていく中、地球上では様々な不思議な現象が多発していたのだったが…。

いじめられてやり返したら、こっちだけ処分を受けてしまうという導入の展開がものすごくフラストレーションだけど、それについてのフォローはなし。いじめてる方が悪いのに教師もクソなのでことなかれ主義の処分をしてしまう。なんだこれ、理不尽とか思いながら劇が開幕するので、印象がマイナスからである。この学校のトラブルはあまり重要ではなく、暇になったことで水族館で不思議な少年と出会うことになり、そっちがメインのストーリー。

先に褒めておこう。この作品の映像は本当にすごい。2時間もこの映像をよく作ったものだと感心するくらいである。トレイラーとかネットにあると思うので見てもいいと思う。一見の価値ありである。しかもそれがよく動く。素人でもこの映像がすごいということはよく分かる。

この映画でいいのは映像であるそこだけと言わざるをえない。

表現されているストーリーがもうスピリチュアルとかニューエイジ系の、その手の思想そのものである。そういう団体の資本というわけではなく、もうちょっとピュアにこういうストーリーを作ってしまったらしい。こういうの触れたことがない(免疫がない)人には新鮮に映るかもしれないが、劇薬でもあると思う。おかしな思想に目覚めたりしないか心配でもあるし、この手の思想に免疫がある人間としては、教条を唱えるだけで深い思想がないので薄っぺらく感じる。

結果として、元々そっち系の人は感動するけど、一般人は置いてきぼりでぽかーんとしてしまうだけではないだろうか?

THE GREY 凍える太陽  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月3日
監督ジョー・カーナハン
記述年月日2022年1月10日
出演リーアム・ニーソン,フランク・グリロ,ダーモット・マローニー,ダラス・ロバーツ,ジョー・アンダーソン,ノンソー・アノジー,ジェームズ・バッジ・デール,ベン・ブレイ,アン・オープンショー
評価★★★
原作イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
脚本ジョー・カーナハン,イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341837

地味で俺ツエーだけど、コンセプトが嫌いじゃない。

飛行機が墜落して極寒のアラスカの山中に放り出されてしまう。狼が襲ってくる中、サバイバル技術を使って生き残ったものたちが協力する。

主人公のリーアム・ニーソンがなんかこう無敵で、強烈なリーダーシップで俺の言う通りにしろ、そうすれば生き残れるみたいなノリでグイグイ引っぱる。それに反発した人間にはザマァが待っている、という映画。

主人公がちょっと強すぎないかという感じ。鍛えているというより、この地に何十年も暮らしていた予言者なのってレベルで知識が豊富。さすがにリアリティが感じられなくなってくる。

アメリカン・アサシン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月20日
監督マイケル・クエスタ
記述年月日2023年3月10日
出演ディラン・オブライエン,マイケル・キートン,サナ・レイサン,シーヴァ・ネガー,デヴィッド・スーシェ,ナヴィド・ネガーバン,スコット・アドキンス,テイラー・キッチュ
評価★★★
原作ヴィンス・フリン
脚本スティーヴン・シフ,マイケル・フィンチ,エドワード・ズウィック,マーシャル・ハースコヴィッツ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363810

恋人を殺された復讐でテロリストに戦いを挑むという男の話なんだけど、男が地味な感じなのがよい。市民で軍人なのでスカウトされても命令違反しまくり。組織として腹立たしいがだんだんそれが痛快になってくる。クライマックスで客がまさに観たかった映像を観せてくれるのは素晴らしい。満足度が高い。シナリオは安っぽいけどサービス精神は好感がもてた。

バカンスで無差別テロに遭い恋人を殺された男が復讐を誓う。関係者に潜入して接触を図るがそこにCIAがやってきて彼もろとも全体を制圧する。拘束された彼は自分がCIAにマークされていたことを知り、素人が余計なことに顔を出さないようにと警告を受ける。その中の一人が彼を気に入り、どうしても復讐が諦められないなら我々の組織に加わって一員としてテロと戦わないかとスカウトしてくる。彼は承諾する。そして厳しい訓練を受けCIAの戦闘員として生まれ変わるのだった。

ちょっとなろう系なんだよな。実際にこういう風に復讐を誓って努力を続けるのってなかなか一般人には難しい。と思ってあとから調べたらやっぱり向こうのラノベ的な作品が原作っぽい。

というわけで雑ではあるんだけど、サービス精神はよい。特にクライマックスではちゃんと客が観たいものを見せてくれる。こういうのは娯楽作品においては大事だと思う。

バックマン家の人々  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月25日
監督ロン・ハワード
記述年月日2007年10月14日
出演者スティーヴ・マーティン,メアリー・スティーンバージェン,ダイアン・ウィースト,リック・モラニス,トム・ハルス,マーサ・プリンプトン,キアヌ・リーヴス,ジェイソン・ロバーズ,ハーレイ・ジェーン・コザック,リーフ・フェニックス,デニス・デューガン,ポール・リンク
評価★★★★
原案ローウェル・ガンツ,ババルー・マンデル,ロン・ハワード
脚本ローウェル・ガンツ,ババルー・マンデル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18126

問題を抱えた変わり者一家のファミリードラマ。「あるある」と「ねーよ」の両方が体験できます。そんでもっていい話。

おじいさんとその子供たち三つの家族が集まる。どれも微妙に曲者ばかり。

コメディというにはシビアなシーンも多い。始めの方を観たときは家族の悲劇を扱った映画かと思いました。しかし、彼らにとってはそれが普通で、毎日をなんとかやっているようです。

死の接吻  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年11月25日
監督バーベット・シュローダー
記述年月日2015年6月21日
出演デヴィッド・カルーソー,ニコラス・ケイジ,ヘレン・ハント,キャスリン・アーブ,サミュエル・L・ジャクソン,スタンリー・トゥッチ,マイケル・ラパポート,ヴィング・レイムス,フィリップ・ベイカー・ホール
評価★★★
脚本リチャード・プライス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10107

1945年の同タイトルのリメイク。1995年の映画。ニコラス・ケイジがなかなかの若さなのはいいけど、ちょっとテンポが悪いかな。

もう悪事から足を洗った男が、妻も子供もいるのに、かつての仲間から犯罪の手伝いを頼まれる。最初は断っていたのだが、やらないと俺が殺されると言われて、手伝うことになる。

ノワール風味に味付けされた、なかなか緊張感のある作品。ただ、悪くはないんだけど、そこまで面白くもないというか、普通の作品。

パニッシャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年7月14日
監督ジョナサン・ヘンズリー
記述年月日2010年11月14日
出演トム・ジェーン,ジョン・トラヴォルタ,ウィル・パットン,ジョン・ピネット,ロイ・シャイダー,レベッカ・ローミン=ステイモス,ローラ・ハリング,エドゥアルド・ヤネス,ベン・フォスター,オマール・アヴィラ,サマンサ・マシス,ケヴィン・ナッシュ,ジェームズ・カルピネロ,エディ・ジェイミソン,マルコ・セント・ジョン,アントニー・コローネ,ラッセル・アンドリュース
評価★★★
脚本ジョナサン・ヘンズリー,マイケル・フランス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321075
関連

家族を殺された男が復讐するって話なんだけど、主人公が弱いために手段がセコいところが泣ける。珍作。

あらすじは上に書いた。

破壊屋の記事がそこそこ参考になるのではないだろうか? 私はこれを読んでから観たのでどんだけ変なんだろうと期待してた。最初が結構普通だったので拍子抜けしてしまった。しかし、だんだんおかしくなる。おかしくなるにつれて、これを普通に観に行った人の戸惑いはいかほどのものかと想像すると愉快になってしまった。

まあ、普通の人が観るようなものではないと思う。

マッドマックス 怒りのデス・ロード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月29日
監督ジョージ・ミラー
記述年月日2015年8月29日
出演トム・ハーディ,シャーリーズ・セロン,ニコラス・ホルト,ヒュー・キース=バーン,ロージー・ハンティントン=ホワイトリー,ライリー・キーオ,ゾーイ・クラヴィッツ,アビー・リー,コートニー・イートン,ネイサン・ジョーンズ,ジョシュ・ヘルマン,ジョン・ハワード,リチャード・カーター,iOTA,アンガス・サンプソン,ジェニファー・ヘイガン,メーガン・ゲイル,メリッサ・ジャファー,ジョイ・スミザース,クエンティン・ケニハン
評価★★★★★
脚本ジョージ・ミラー,ブレンダン・マッカーシー,ニコ・ラソウリス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350752
関連

観るのに疲れるくらいのアクション。いまさらマッドマックスの新作に意味なんてあるかと思ってたけど、27年ぶりの新作はちゃんと意味があった。無法無秩序の世界でのアクション映画っていうとこれしかないんだなと実感。ただ、ちょっとコミック寄りになってしまったと思う。ガソリンや弾薬が無い世界でこれはちょっと変じゃない、とか、資源が少ないのにそこは豪華にするんだ、とか。ま、細かいところだけどね。

救えなかった死者の幻覚を見つづけている元警官のマックスは、核戦争後の砂漠を一人で彷徨っていた。狂信的な集団に捕まり、輸血袋として捕えられた彼は、独裁者イモータン・ジョーの5人の妻を連れて逃走したフュリオサの追撃に巻き込まれる。

6月に公開の映画を8月末にまだほぼ満席という劇場で観たくらいなもんで、結構予備知識が頭に入った状態で観た。イモータン・ジョーが資源の独占と宗教による秩序、そして繁殖のコントロールまでしている、ある意味で正しい独裁者であること。男に生む機械にされている女性たちを助けるのが主人公で男であるマックスでは駄目であり、女性のフュリオサが助けることに意味があるという監督のインタビューなど。あと、とにかくとんでもない映画で、ほとんどセリフがないということ。

そんな風に聞いていたので、けっこう会話があることにびっくりした。まったりする時間がほとんどないって聞いてたけど、ちゃんとまったりする時間もあった。

それでもすごいのがアクションの密度。そして必要性。逃げる方にはとにかく絶対に捕まりたくないという動機と目的がある。捕まったらどんな目に遭うかも分かっている。そして周囲は水もない砂漠だけ。車を壊された時点で詰みである。そんな状況で試練のようなものが次から次へと襲いかかり、もう絶対死ぬ、絶対助からない、けど、降伏や交渉という選択肢は無いので死ぬところまでやるしかない、と腹をくくることになる。それがこの映画におかしなテンションを与えている。

監督は70歳とのことだが、その年でこういう、頭空っぽのアクション映画を撮れるというのはすごいことだと思う。

イン・ザ・トール・グラス -狂気の迷路-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月4日
監督ヴィンチェンゾ・ナタリ
記述年月日2020年7月29日
出演ハリソン・ギルバートソン,ライズラ・デ・オリヴェイラ,エイヴリー・ホワイテッド,ウィル・ビュイ・Jr,レイチェル・ウィルソン,パトリック・ウィルソン
評価★★
原作スティーヴン・キング,ジョー・ヒル
脚本ヴィンチェンゾ・ナタリ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369935

後半のグダグダがとにかく駄目。時間の無駄になる。

アメリカの田舎を走っていて、ちょっと畑の横で車を止めると、畑から少年の声が聞こえる。道が分からなくなった、畑の中で迷っている、と言っているが姿は見えない。畑かと思ったけどトウモロコシのような分かりやすい作物ではない、なんだかよく分からない背の高い植物が生い茂っている。なんとなくその草の中に入って声のする方に進んでみるが、だんだん方向を失って、道に戻ることもかなわなくなってしまう。

というイントロまではよかった。イントロだけでよかった。なんか異常な世界がちょっとした道の端に広がっていたというのはいい発想だし、いいホラーだ。それに余計な超常現象をつけて盛ってしまったせいで本当にグッダグダになる。どのくらいグダグダか観て確かめてもいいかもしれないが、時間を無駄にしたと怒られても責任は取れない。

劇場版 呪術廻戦 0  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年7月6日
監督朴性厚
記述年月日2023年7月11日
出演緒方恵美,花澤香菜,小松未可子,内山昂輝,関智一,中村悠一,櫻井孝宏,岩田光央,黒田崇矢,山寺宏一,徳井青空,伊藤静,速水奨,松田利冴,松田颯水,遠藤綾,林勇,三石琴乃,三木眞一郎,津田健次郎,木村昴,日野聡,釘宮理恵,井上麻里奈,赤崎千夏,松岡禎丞
評価★★★
制作MAPPA
原作芥見下々「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」
脚本瀬古浩司
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/376504

やっぱりアクションが引っかかるなー。あと露骨な尺稼ぎ。

幼い頃、結婚を誓い合った幼なじみの祈本里香を交通事故で失った乙骨憂太は、怨霊と化した彼女に取り憑かれ、自らの死を望むほど苦悩していた。そんな時、乙骨は最強の呪術師である五条悟に導かれ、“呪い”を祓うために“呪い”を学ぶ学校“東京都立呪術高等専門学校”に編入する。

興行収入100億を越える大ヒットだったんだけど、自分は劇場には行ってない。そして行かなくてよかったと思い、後悔もなかった。原作のよさよりも映像化による劣化や、そこに付け足された本編にとってノイズでしかないファンサービスの各種がそれぞれ減点要素として作用している。

原作既読で、映画にするにはちょうどいいまとまりを持ったストーリーだと思う。メインの部分には問題はない。

私はマンガ原作のアニメ化について、19ページを15分や8分に割り当てていくというやりかたをよしとしない。サッカーの試合90分が5時間になったりバスケの試合が5時間になったりすることが平気で起こるからだ。それをせざるを得ないアニメ化というのもあるが、この劇場版はそうではない。劇中5分のシーンは映像でも5分に割り当てることができる状況だ。そしてそうしないと不自然になるだけだ。そしてそういう不自然はドラマパートではなくアクションシーンで起こりがちである。この作品のアクションシーンはそれが結構全編に渡って起こっている。

さらに足されるのが、本編に関係ない、原作で人気のキャラが登場するサービスシーンである。原作ですら出てこないのに映画で観せられると「え? 今のシーンってなんか意味あったの?」ということになる。もちろんまったく意味はない。映画という作品よりも、固定ファンへの目配せに重心を移したものであり、これをすることで客が呼べると思ったのだろう。逆に言うと本編のストーリーだけでは自信がなかったとも言える。

かなりきつめの感想になってしまったが、実際、その通りで、この映画を観るより原作を読む方がいい。効率とかそういうんじゃなくて、娯楽のために。

怪物はささやく  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月22日
監督J・A・バヨナ
記述年月日2023年3月1日
出演ルイス・マクドゥーガル,シガーニー・ウィーヴァー,フェリシティ・ジョーンズ,トビー・ケベル,ジェニファー・リム,ジェラルディン・チャップリン,リーアム・ニーソン
評価★★★★
原作パトリック・ネス『怪物はささやく』
脚本パトリック・ネス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359289

古典という印象すらあるけど、ファンタジーの中にきつい現実と勇気の話があって、じんわり感動してしまった。

教会の墓地が見える家で母親と2人暮らしの13歳の少年コナー。母親は不治の病のために余命わずかで、しつけに厳しい祖母とはソリが合わず、おまけに学校でも孤立して、毎夜悪夢にうなされる日々を送っていた。そんなある日、不気味な大木の怪物が現われ、“お前に3つの物語を話す。4つめはお前がお前の真実の物語を話せ”とコナーに告げる。こうして怪物は毎夜コナーのもとにやって来ては、不思議な物語を語り始めるのだったが…。

オープニングで主人公の状況はかっちりきっかり説明される。上のあらすじのように母親と2人暮らしなのにその母は病弱で倒れがち入院しがち。とても子供1人で生活できるような状況ではない。でも祖母は感じが悪くて一緒に暮らしたくない。子供ながらに八方塞がりでどうしようもない状況である。そこにファンタジーが入ってくるんだけど観る方としてもおそらくはこれは本当に存在するファンタジーではなく、現実逃避として主人公が観ている幻だろうということは分かってくる。家の壁が壊れても翌朝には元通りだし。

さてそこで大木が話す3つの物語というものなんだけど、これがまた一筋縄ではいかない。あらすじと設定で、この物語を聞いた主人公は成長することになるんだろうなと、先の展開など読めているといってよい。そういう意味では退屈とすらいえる。ところが語られる話はなんだかこちらを成長させるような話ではなく、「え? なにその話?」という印象である。主人公の感想も同じ。こんな語りを経て、「ハイ。主人公は成長しました。めでたしめでたし」という強引なクライマックスを見せられたらたまらんのだけどと思う。

ちょっと話はズレるけど、クライマックスの展開で演説や説得、あるいは自問自答で急に主人公が悟りを開いて、音楽が鳴り顔のアップが映されて、それで一件落着という作劇が多すぎる。もちろん基本ではあるんだけど、言葉が心に届くにはもうちょっとまわりの準備が必要で、誰かに何か言われたり自問自答するだけで問題解決するようなら苦労はないって話である。そこにはもうちょっと主人公の心を動かす説得力と、それがさらに観客にまで伝わるくらいのパワーがないと茶番にしかならない。

最後の展開にびっくりした。茶番ではない何かすごいドラマを観た。それは甘くもなく、ただただ苦いものだけど、主人公にとっては誤魔化しではない本当の救済なのである。

あと、CG使いまくりでどうかと思うんだけど、ファンタジーの映像表現に安っぽさはなく、濃厚な絵がきっちり作られていた。ちゃんと愛された作品だなと思った。

奥さまは魔女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月10日
監督ノーラ・エフロン
記述年月日2009年2月1日
出演ニコール・キッドマン,ウィル・フェレル,シャーリー・マクレーン,マイケル・ケイン,ジェイソン・シュワルツマン,ヘザー・バーンズ,クリスティン・チェノウェス,ジム・ターナー,スティーヴン・コルバート,デヴィッド・アラン・グリア,スティーヴ・カレル
評価★★
製作ルーシー・フィッシャー,ペニー・マーシャル,ダグラス・ウィック,ノーラ・エフロン
製作総指揮ジェームズ・W・スコッチドープル,スティーヴン・H・バーマン,ボビー・コーエン
脚本ノーラ・エフロン,デリア・エフロン,アダム・マッケイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322498

変な映画だった。「奥さまは魔女」を現代に合わせてリメイクってことだけど、このスタッフの迷走っぷりが何をか言わんや。ものすごく悪い映画かというとそういうわけではない。悪くはないけど変な映画。

奥さまは魔女がリメイクされるという企画で、奥様役にスカウトされたのは本物の魔女だった。

あらすじ、変でしょ? 作中で「奥さまは魔女」がリメイクされて、その撮影中に夫婦役が恋に落ちるという話なのである。

何度もフォローするけど、変だけど別にサイテーな映画ではない。奇を衒ったコメディといえないこともない。制作者の変化球を受け止められないこちらが悪いのかもしれない。ただ、別にこういう映画にしなくてもなあ、と思ってしまうのである。

と、思ったらラジー賞にノミネートしていて、ワースト・スクリーン・カップル賞は受賞もしているんだね。納得。

GANTZ: PERFECT ANSWER  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月6日
監督佐藤信介
記述年月日2013年2月26日
出演二宮和也,松山ケンイチ,吉高由里子,本郷奏多,夏菜,千阪健介,白石隼也,緑友利恵,玄覺悠子,若葉竜也,阪田マサノブ,越村友一,橋本まつり,水沢奈子,奥瀬繁,平野靖幸,大石将史,神威杏次,戸田菜穂,小松利昌,池上幸平,落合モトキ,小林一英,市川千恵子,春名柊夜,Merii,古澤裕介,土平ドンペイ,長江英和,柴田愛之助,綾野剛,伊藤歩,田口トモロヲ,山田孝之
評価★★
原作奥浩哉
脚本渡辺雄介
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338302
関連

もうなんといったらいいか。しかし星1つはもっとほんとにトンデモない映画に付けることにしているので、これならまだ星2つである。とりあえず終わらせようという意思だけは立派だと思うものの、どうしてこう演技が残念なのか。

GANTZの続編で完結編。

私はこの奥浩哉という漫画家が好きである。好きなところの一つに、危機的状況での人のリアクションのリアルさがある。この人の漫画では、ピンチになったときにきちんと反応して対応する人間が1割くらいで、ほとんどの人間が、「え? え?」みたいに戸惑っている間に死んでしまう。これは実験でも明らかになってる比率で、読んでいても、「実際に突然銃を持たせられて異星人と戦えとか指令が表示されても、人の反応としてはこんなもんだろうな」と実感できる。ここで殺されてしまう9割の人間はストーリーとしては無意味で不必要なものだが、これがいないと残ったのが1割の人間でちょっと特別な人間なんですよっていうのが伝わらなくなってしまう。

この作者のいいところはほかにもいくつかあるが、言ったことを人間同士がなかなか理解しないとか、コミュニケーション時のリアルさについては、なかなかすごいものがあるのである。

ここまで書けば言いたいことは分かると思うが、CGがしょぼいなんてのは金の問題だから我慢できるのである。演技や演出は頭を使えばいいのであって、それを使ってないというのは我慢できんのだ。それはつまり真剣に映画を作ってないということなのだ。

光る眼  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月30日
監督ジョン・カーペンター
記述年月日2008年10月31日
出演クリストファー・リーヴ,カースティ・アレイ,リンダ・コズラウスキー,マイケル・パレ,メレディス・サレンジャー,マーク・ハミル,トーマス・デッカー,リンジー・ホーン
評価★★★
原作ジョン・ウィンダム
脚本デヴィッド・ヒメルスタイン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=27024

古いスタイルのホラー。たぶん、原作はすごく面白いんだと思う。

ある村の住民が一斉に気絶する。数時間後、みんなは一斉に目を覚ます。そのときすべての女性が妊娠したことが後に判明する。

導入の超常現象が実にいいです。その後の過程も面白いんですが、いかんせん、はしょっていることがかなりモロバレです。ギリギリ矛盾までは発生させないけど、急ぎ足なので盛り上がりに欠け、消化不足のまま終わる。

雰囲気はそんなに悪くない。

レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月15日
監督チャーリー・ビーン,ポール・フィッシャー,ボブ・ローガン
記述年月日2023年2月13日
出演(声)デイヴ・フランコ,ジャスティン・セロー,フレッド・アーミセン,アビ・ジェイコブソン,オリヴィア・マン,クメイル・ナンジアニ,マイケル・ペーニャ,ザック・ウッズ,ジャッキー・チェン
日本語吹替松井恵理子,森嶋秀太,おおしたこうた,内田彩,橘諒,斎藤楓子,一条和矢
評価★★★
原案ヒラリー・ウィンストン,ボブ・ローガン,ポール・フィッシャー,ウィリアム・ウィーラー,トム・ウィーラー,ダン・ヘイグマン,ケヴィン・ヘイグマン
脚本ボブ・ローガン,ポール・フィッシャー,ウィリアム・ウィーラー,トム・ウィーラー,ジャレッド・スターン,ジョン・ウィッティントン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360268

ストーリーはシンプルだけど意外とよかった。そしてこのレゴの作り込みがやばい。半端なものを作ってもしょうがないということを制作陣も分かってる。

平和なニンジャゴーシティに悪の帝王ブラックガーマドンが現れ、街を次々と破壊していく。ガーマドンに対抗すべく立ち上がったのは、伝説のニンジャであるロイドと、仲間のカイ、コール、ジェイ、ゼン、ニャー。彼らはエレメント・パワーとリンクした巨大メカを駆使して、人々を守るために壮絶な戦いを繰り広げる。

『ニンジャゴー』というTVシリーズがあって、その映画版ということらしい。そっちは未見である。

冒頭に書いたようにシンプルな勧善懲悪もので、ストーリーにはとにくひねりはなにもない。たぶんこれは意図的なものである。

この映画はストーリーを楽しむというものではなくて——退屈なストーリーという意味ではない——レゴで作り上げられた圧倒的にすごいストップモーションを楽しむ映画である。ここまでやるかというか、妥協しないこだわりが素晴らしい。

幸福の黄色いハンカチ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月9日
監督山田洋次
記述年月日2020年3月10日
出演高倉健,倍賞千恵子,武田鉄矢,桃井かおり,たこ八郎,太宰久雄,小野泰次郎,岡本茉利,笠井一彦,赤塚真人,三崎千恵子,梅津栄,谷よしの,渥美清
評価★★★★★
原作ピート・ハミル
脚本山田洋次,朝間義隆
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/90357

ベタだけど好き。これが初見ではなく何度目かだけど、また発見があるところが名作だなあと。

北海道網走。夢だった新車を買って北海道をドライブする欽也は、途中女の子をナンパし、ふたりで旅を続ける。ある時、ひょんなことから出所したばかりの中年男・勇作と出会い、旅をともにすることに。やがて、ふたりは勇作から“自分を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ”と妻と約束したことを打ち明けられる……。

初見の感想は、まだ何も成長してないじゃねえかだった。今回は、どうしてもキレやすい性格は直せない人間の駄目さみたいなのが逆に染みる。人間を描くのが出来てるなあと。

あと思ったのは、当時の北海道のボロさ。寒い場所なのにそんな建築で大丈夫かというくらいの開拓地。そして子供の多さも印象的。昔はどこにでも子供がいて路上で遊んでいたんだよな。

健さん追悼特集のうちの一本。

ベニスに死す  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月16日
監督ルキノ・ヴィスコンティ
記述年月日2023年2月14日
出演ダーク・ボガード,ビョルン・アンドレセン,シルヴァーナ・マンガーノ,ロモロ・ヴァリ,マーク・バーンズ,ノラ・リッチ,マリサ・ベレンソン,キャロル・アンドレ,フランコ・ファブリッツィ
評価★★★
原作トーマス・マン
脚本ルキノ・ヴィスコンティ,ニコラ・バダルッコ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/20977

なんちゅうフェチな映画だ。少年愛がテーマのややキモい情念をなんかこう、芸術風に堂々と撮ってる。まあ、それがいいんだろうけど。

浜辺で日光浴をしていたおっさんが、そこにいた少年に美を見出し執着していく。

観ながら「え? これ何の映画?」みたいな気分になってしまった。どうもこのタジオ役のビョルン・アンドレセンが美少年ってことでストーリーが成り立っているらしいんだけど、観ている自分にはそれがピンとこなかったせいで自分にはない監督の性癖をひたすら観せられ語られてるような気分になる。

とはいえ、人のフェチを熱く語られるのってそこまで嫌なものではない。共感はできないけど理解はできるという奴である。かなりの変態を感じるのだが堂々としているのでそこまで不快ではないという感じ。

ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月9日
監督伊藤智彦
記述年月日2023年6月12日
出演(声)松岡禎丞,戸松遥,伊藤かな恵,竹達彩奈,日高里菜,高垣彩陽,沢城みゆき,平田広明,安元洋貴,井澤詩織,木内秀信,矢作紗友里,斎藤千和,三宅健太,村瀬歩,嶋村侑,鶴岡聡,松田健一郎,森川智之,山寺宏一,神田沙也加,井上芳雄,鹿賀丈史
評価★★★
制作A-1 Pictures
原作川原礫
原作イラストabec
脚本川原礫,伊藤智彦
脚本協力村上泉
キャラクターデザイン原案abec
キャラクターデザイン足立慎吾
総作画監督足立慎吾
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354344

セリフや演出のあちこちに小説くささがあって気になった。なんか動作や仕草、あと言いかけをそこで止めたりしないだろってところにテキストっぽさがあるというか。仲のいいメンツのコミュニケーションが憎まれ口や軽口に偏るというのもどこか古臭い。あまり自分の好みには合わなかった。

2026年。4年前に開発されたフルダイブ専用デバイス“ナーヴギア”をきっかけに、VR(仮想現実)世界を用いたゲームは今も躍進を続けていた。しかし、その人気を脅かす次世代ウェアラブル・マルチデバイス“オーグマー”が新たに発売される。フルダイブ機能を排除し、AR(拡張現実)機能を最大限に広げたそのマシンは、覚醒状態の人間に視覚、聴覚、触覚情報を送り込むことが可能であり、その安全性と利便性から人気は急上昇。とりわけ、オーグマー専用ARMMO RPGとして発売された“オーディナル・スケール”は世界を席巻し、ブームを大きく牽引していた。そんな大人気ゲームに、かつて“SAO”をクリアに導いた“黒の剣士”ことキリトも挑戦するのだが…。

あまり知らなかったが、2017年時点のアニメ映画としてはかなりヒットした部類になるらしい。そこそこの興行成績を収めている。

小説を映像化したときの違和感——もちろんよくできた小説ではちゃんとしているが——のいくつかが残っていて、それが自分には気になってしまってしょうがなかった。原作者がスタッフに名を連ねているけど、かなり立場として強かったのではないだろうか。よくあるものとして、悠長に状況説明や心情を語るところじゃないのにたっぷり時間をかけてそれをしてそのあいだ周りの時間が止まってしまうとか、違和感や疑問点を誰かが指摘しそうなものなのに誰も言わないとか、そういうところである。

冒頭にも書いたけど、コミュニケーションや雑談のシーンが一番キツく感じた。誰かが憎まれ口や軽口を言い、一方が「もー」と怒る、というやりとりが1度や2度ではなく全編にまんべんなくまぶされている。というか会話のパターンがそれしかなくて、そういうオチにしないと作者がやりとりの区切りがつけられないのではないかと思った。おそらく外れてはいないだろう。劇中にそんな会話はないが、具体的なサンプルとして書くと「そんなに食べると太るぞ」「もー」とかそんな会話である。毎回やられるときついというか、登場人物が——というか作者が——天然でモラハラ体質なんじゃないかと思う。

ストーリーについては、フルダイブ型のVRから次の進化をしたゲームが登場し、例によって運営側に悪事を企む者がいてというパターンで、うまく語られてはいるけど目新しさはない。あと、これはあまり意図したことではないのだろうけど——年代的にも既出なので時系列はおかしいのだけど——フロムゲーとかダクソ系の死にゲーの知名度と市民権が上がってきたために、ゲームに対しての感覚のズレも感じた。デスゲームものって昔からジャンルとしてはあったけど、今のご時世としては緊張感がうまく伝わらないよなあという感じ。

GANTZ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年5月31日
監督佐藤信介
記述年月日2012年7月11日
出演二宮和也,松山ケンイチ,吉高由里子,本郷奏多,夏菜,綾野剛,水沢奈子,千阪健介,白石隼也,伊藤歩,田口トモロヲ,山田孝之,戸田菜穂,浅野和之,小林一英,小松利昌,落合扶樹,市川千恵子,春名柊夜,古澤裕介,土平ドンペイ,Merii,阪田マサノブ,越村友一,緑友利恵,橋本まつり,長江英和,玄覺悠子,若葉竜也,奥瀬繁,平野靖幸,大石将史,神威杏次,五十嵐翔,早川恭崇,柴田愛之助
評価★★★
原作奥浩哉
脚本渡辺雄介
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337257
関連

特撮は暗闇の中、人々のリアクションは不自然、やっぱり残念な結果に。とはいえ、後編よりマシ。

事故に巻き込まれた二人の男が次に気がついたのはあるマンションの一室だった。そこには自分と同じように死んだと思った人間が何人もいて、ほかに黒い球体がぽつんと存在していた。やがて球体に文字が表れ、わけもわからないまま一同はほかの場所に転送される。

あちこちに気合いは入っているんだけど、だったら演技にも気合いを入れてよかったんじゃないの? 私は原作の、わけのわからない状況に放り込まれた人間のリアルな反応の描写がかなり好きなので、映画においてそこが改変されて、不自然に叫んだり走ったりする人々がいやでいやでしょうがないです。

劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年10月5日
監督米たにヨシトモ
記述年月日2015年6月14日
出演平田広明,森田成一,寿美菜子,楠大典,伊瀬茉莉也,津田健次郎,井上剛,岡本信彦,遊佐浩二,山口勝平
評価★★★
制作サンライズ
原作サンライズ
脚本西田征史
キャラクター原案桂正和
キャラクターデザイン羽山賢二,板垣徳宏
総作画監督羽山賢二,板垣徳宏
デザインワークス小曽根正美
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341939

ファンサービスと入門を盛り込んだ感じ。こういうノリの作品なんですと言われれば反論するようなことでもないけど、自分の好みとは合わなかった。

巨大都市“シュテルンビルト”には、様々な人種や民族が暮らしていた。かつては迫害された“NEXT”と呼ばれる特殊能力者も、いまでは平和に共存し、中にはそのNEXT能力を使いヒーローとして街の平和を守る活動に従事する者も存在した。彼らは各企業のヒーロー事業部に所属し、スポンサーロゴの入ったヒーロースーツをまとって活動していた。その活躍の様子は人気番組「HERO TV」で中継され、働きに応じたヒーローポイントで年間ランキングも競っていた。そんなシュテルンビルトで活躍する7人のヒーローの一人、ワイルドタイガーは、昔気質の熱血ベテランヒーロー。しかし人気低迷の彼は、会社の指示で鼻持ちならない新人ヒーロー、バーナビー・ブルックスJr.とコンビを組まされ、ヒーローコンビ“TIGER & BUNNY”として活動することを余儀なくされるのだが…。

この作品に限らず、サンライズと私の相性は悪い。キャラの言動がわざとらしくて、いかにもアニメキャラって感じの振舞いが気になって気になってしょうがないんである。ある特定の作品についた色ならいいんだけど、サンライズは全部が全部そんな感じなので、相性の悪さを感じてしまう。

個人の好みを脇に置くと、まあ、なんか女性ファン向けの男のバディものって雰囲気が強くて、そこもちょっと疎外感を覚えるところであった。

告発のとき  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月27日
監督ポール・ハギス
記述年月日2014年2月27日
出演トミー・リー・ジョーンズ,シャーリーズ・セロン,スーザン・サランドン,ジョナサン・タッカー,ジェームズ・フランコ,フランシス・フィッシャー,ジョシュ・ブローリン,ジェイソン・パトリック,ジェイク・マクラフリン,メカッド・ブルックス,ヴィクター・ウルフ,バリー・コービン,ウェイン・デュヴァル,ブレント・ブリスコー,グレッグ・セラーノ,ブレント・セクストン,ウェス・チャサム,グレン・ターラント,デヴィン・ブロシュー
評価★★★★
脚本ポール・ハギス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328843
関連

雰囲気がいい。浮かぶのは真相ではなく戦争の闇。

引退した軍警察の男の息子が、イラク戦争から帰還後、行方不明になる。かつての経験を頼りに、軍や現役の軍警察に任せずに男は自分で捜査を進める。息子はなぜ消えたのか。何があったのか。

ストーリーとしては平凡なのかもしれないが、テーマとその見せ方が抜群にうまく、ポール・ハギスの脚本力は本物だと思った。

穴/HOLES  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月18日
監督アンドリュー・デイヴィス
記述年月日2011年3月26日
出演シャイア・ラブーフ,シガーニー・ウィーヴァー,ジョン・ヴォイト,ティム・ブレイク・ネルソン,パトリシア・アークエット,ヘンリー・ウィンクラー,クレオ・トーマス,レイ・ベイカー,ニコール・プリアム,ケン・ダヴィティアン
評価★★★
原作ルイス・サッカー『穴』
脚本ルイス・サッカー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319411

すんごく面白いというわけではないけど、類似する作品がない奇妙な味わいがある。

無実の罪で矯正施設に送られた少年は、そこでひたすら穴を掘ることを命じられる。そこに収容された少年達は目的もなくみんな穴を掘らされていたのだが、実は所長と少年には先祖からの因縁があった。

変な作品である。ファミリー映画とかコメディ映画とか青春映画とか言いたいところではあるけれど、なんかそういうのとは違う。よく分からん作品だ。地味だけど印象に残りやすいと思う。

グリーン・ランタン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月28日
監督マーティン・キャンベル
記述年月日2015年3月19日
出演ライアン・レイノルズ,ブレイク・ライヴリー,マーク・ストロング,ピーター・サースガード,ジェイ・O・サンダース,テムエラ・モリソン,タイカ・ワイティティ,アンジェラ・バセット,ティム・ロビンス,マイク・ドイル,ガトリン・グリフィス,ジェナ・クレイグ,ジョン・テニー,ジェフ・ウルフ
評価★★
原案グレッグ・バーランティ,マイケル・グリーン,マーク・グッゲンハイム
脚本グレッグ・バーランティ,マイケル・グリーン,マーク・グッゲンハイム,マイケル・ゴールデンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339831

なんだろう。アメコミものとして、幼稚っぽさが悪い方向に出てしまって、違和感を勢いでも誤魔化しきれなかった感じ。二つ星はちょっと厳しいというか、これよりつまらない三つ星もけっこうある気がするけど、つまらなさを楽しめない点でこの映画は自分の中で評価が低い。なんかちょっと、やらかしちゃった感がある。

宇宙の警察機構であるグリーン・ランタンに選ばれた地球の男が、宇宙最大の脅威に立ち向かう。

CGをふんだんに使ったアメコミヒーローものですよ。類似作品はたくさんあるし、面白い作品だってたくさんあるはずなんだけどなあ。

なにが悪いのか、うまく説明できない。あちこち大雑把なところとか、なんかギャグが寒いとか、そんな感じのところなんだけど……。

沈黙 -サイレンス-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年2月16日
監督マーティン・スコセッシ
記述年月日2020年5月3日
出演アンドリュー・ガーフィールド,アダム・ドライヴァー,浅野忠信,キアラン・ハインズ,窪塚洋介,笈田ヨシ,塚本晋也,イッセー尾形,小松菜奈,加瀬亮,リーアム・ニーソン,遠藤かおる,井川哲也,PANTA,松永拓野,播田美保,片桐はいり,美知枝,伊佐山ひろ子,三島ゆたか,佐藤玲,洞口依子,藤原季節,菅田俊,寺井文孝,大島葉子,青木崇高,SABU,渡辺哲,AKIRA (EXILE),田島俊弥,北岡龍貴,中村嘉葎雄,高山善廣,斎藤歩,黒沢あすか
評価★★★★
原作遠藤周作『沈黙』
脚本ジェイ・コックス,マーティン・スコセッシ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358205

傑作。ただひたすら宣教師の苦悩だけで3時間を語るとは。圧巻。

17世紀島原の乱のあとの頃、宣教師フェレイラが棄教したとのしらせがローマに届く。彼の弟子であったロドリゴとガルペは布教の目的もあったが、何よりもそれが信じられず自分の目で確かめるために日本へ行くことを決意する。マカオで日本人がいるとのことで紹介されたキチジローと出会うのだが、飲んだくれててどうにも役に立ちそうにない。彼の案内で日本へと渡るが彼はすぐに消えてしまう。洞窟の中で待っているとやっと戻ってきて隠れキリシタンのいる村を紹介される。隣の村にもキリシタンはいるかもしれないが誰が密告者か分からないのでとても広くは活動できないという。それでも二人は熱烈に歓迎され、司教がいないために洗礼を受けることもできなかった彼らにそれを与えることができ、祝福と信仰の力を目の当たりにし、自らのやってきた意義を深く実感するのだった。だが、昼間家の外にも出られない宣教師たちの生活はストレスが強く、また、弾圧がどの程度のものなのかまだ分からない二人は、活動の範囲を広げるべきだと思うのだった。

批評家には褒められたが賞レースからはまったく相手にされなかった。棄教がテーマになっているのは重い。

キチジローは非常に重要な役目を持っている。家族が捕まったときに自分だけ踏み絵をして助かった過去がある。信仰心はあるのだが殉教する覚悟はないために、そういう場面では常にブレる。弾圧下では殉教の精神が強く、拷問を受けても信仰と共に死ぬ崇高な精神が尊ばれる中で、彼は裏切り者として浮いている。

後半、彼は何度目かの踏み絵をして、拷問には根を上げて自白して、それから涙を流して謝罪する。主人公の宣教師も観ているこっちもドン引きですよ。こいつクズやなー、と。

傑作だと思うんだけどなー。何よりも、そもそも神の祝福や赦しが必要なのはキチジローのような人間こそではないかというテーマが非常に重い。それが宣教師の苦悩と共に目の前に提示される。自分に嘘をついたり信仰を捨てる者に神の赦しは届くのか。原作未読だけど、すごい話である。

アンカット・ダイヤモンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年9月2日
監督ジョシュ・サフディ,ベニー・サフディ
記述年月日2022年1月6日
出演アダム・サンドラー,ラキース・スタンフィールド,ジュリア・フォックス,ケヴィン・ガーネット,イディナ・メンゼル,エリック・ボゴシアン,ジャド・ハーシュ,キース・ウィリアム・リチャーズ,マイク・フランセサ,ジョナサン・アランベイエフ,ノア・フィッシャー,エイベル・テスファイ
評価★★★
製作スコット・ルーディン,イーライ・ブッシュ,セバスチャン・ベア=マクラード
製作総指揮マーティン・スコセッシ,エマ・ティリンジャー・コスコフ,オスカー・ボイソン,アンソニー・カタガス,デヴィッド・コプラン
脚本ロナルド・ブロンスタイン,ジョシュ・サフディ,ベニー・サフディ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370968

面白いかなあ……。いくらなんでも騒々しすぎて疲れてしまった。主人公が騒がしくて最低で常に躁状態っていうのはよく分かったけど。……ほんとぐったり。

宝石商の主人公は女好きでギャンブル好き。口先で宝石を売り付けてはそれをギャンブルにつっこんでいる。早口で自分勝手なことをまくしたてて相手をケムに巻いてうまく世渡りしていたのだが、だんだん物事がうまく回らなくなり……。

原題は『UNCUT GEMS』、アンカットの宝石であって、劇中にダイヤモンドはまったく出てこない。

主人公に共感するタイプの映画ではなく、クズの主人公を第三者の目線で眺めるタイプの映画である。主人公が不快で共感できない人間であればあるほどいいわけで、そこはなかなかうまくいってると思う。

あとはもうちょっとテンポがよければなと思う。最初に書いた通り主人公は常に躁状態でなんかハイテンションすぎる感じなんだけど、映画のストーリー展開はややまったりしていて、主人公の日常描写に時間をたくさん使っている感じ。なんか主演のアダム・サンドラーのそのハイテンション演技を見せるのが映画のメインになってる印象だった。

グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月29日
監督ジェイソン・ボルク
記述年月日2020年4月7日
出演A・J・バックリー,ジュエル・ステイト,ブルース・ラムゼイ,リック・ラヴァネロ,ゴードン・トゥートゥーシス
評価
脚本ジェイソン・ボルク,ショーン・リンデン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340412

いやー、ひどかった。

なんか予言による世界の滅亡が迫り、地面が割れたりといった天変地異が起こる。

ひどいとしか言いようがない。Amazon の DVD のページ見たらあからさまなステマがあってびびる。とはいえ、こういう映画は酒飲んでみんなでわいわい言いながら観るためにあると言えるわけで、その用途は満たすんじゃないかな。

あと、TV放送で観たんだけど、吹替の声が違和感ありまくりだった。おばさんすぎた。

劇場版 銀魂 新訳紅桜篇  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月2日
監督高松信司
記述年月日2011年7月4日
出演杉田智和,阪口大助,釘宮理恵,石田彰,子安武人,千葉進歩,中井和哉,鈴村健一,日野聡,山寺宏一
評価★★★
原作空知英秋
脚本大和屋暁
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335402
関連

オリジナルストーリーかと思ったらテレビでもやったエピソードの劇場版だった。

どーせ原作知ってる奴しか観にこねーよと劇中で言っているように、開き直ったファンサービス映画。過激な攘夷をもくろむかつての仲間、高杉の野望を止めようとするよろず屋のエピソード。

DVDの売上とかすごかったらしいんだけど、ちょっとその理由が分からない。まあ、いつもの銀魂ですよ。ええ。

かぐや姫の物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月30日
監督高畑勲
記述年月日2020年3月25日
出演(声)朝倉あき,高良健吾,地井武男,宮本信子,高畑淳子,田畑智子,立川志の輔,上川隆也,伊集院光,宇崎竜童,古城環,中村七之助,橋爪功,朝丘雪路,仲代達矢,三宅裕司
評価★★★★★
原案高畑勲
脚本高畑勲,坂口理子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344585

あの高畑勲の遺作の映画である。とにかく完成せずかかった費用と時間は計り知れず、また、完成して何人ものアニメーターが燃え尽き症候群のように潰れて引退してしまったとも噂される作品である。そういう制作エピソードについても事欠かない。それはそれで楽しいのだし、また、映像はそれだけのことあって、何をどうしてこれを完成させたのか分からないクオリティなのだけど、個人的にはストーリーの怖さにも圧倒されての星5つである。

竹取物語を高畑監督が解釈したストーリー。

映像については予告編などを参照のこと。言葉では説明できない独特の映像となっている。

ただ、技法についてはすごいけど、私が打たれたのはストーリー。高畑勲といえば『ほたるの墓』が有名だけど、インタビューに答えたこの作品についてのテーマみたいなのが面白い。共同体の中でいくらか自分を殺してそこにコミットしていかないと生きていけないし、社会というのは貢献のない者には牙をむくものなのだというのがテーマになっている。あそこで兄妹が親戚から飛び出して死んでしまうのを自業自得なのかそうじゃないのか、その議論こそが高畑監督の意図なんだそうな。

そのことをふまえてこの『かぐや姫の物語』を観ると、そのテーマを発展させたものであるというのがよく分かる。また異質なものは異質であるという古典SFのテーマ──そして最近また見直されるようになったテーマ──が混ざって、実に味わい深い。鑑賞後にまったく消化できない変な感覚が体に残りいつまでも残る。そしてたまに思い出して、『この映画は一体なんなんだろう』と考えることになる。

すごかった。予告編とあらすじから予想できる内容から逸脱はしないんだけど、予想するのと実際観るのとでは大違い。

さて、アニメ作品ばかり星5つが続いている。そもそも2020年2月から2015年の鑑賞作品のあらためての更新が続いているけど、これが2020年に観たヒックとドラゴンの星5つを書きたいという欲求がきっかけになっているのでそもそもアニメである。星の付ける基準が、傑作が4つで、プラス思い入れで5つになるという方針なんだけど、アニメに思い入れを強くしがちな傾向があるのかもしれない。少し自分でも内省していこうと思う。実写が5つにならないというわけじゃないけどね。

キャプテン・フィリップス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月17日
監督ポール・グリーングラス
記述年月日2023年3月9日
出演トム・ハンクス,バーカッド・アブディ,バーカッド・アブディラマン,ファイサル・アメッド,マハト・M・アリ,マイケル・チャーナス,コーリイ・ジョンソン,マックス・マーティーニ,クリス・マルケイ,ユル・ヴァスケス,デヴィッド・ウォーショフスキー,キャサリン・キーナー
評価★★★
原作リチャード・フィリップス『キャプテンの責務』,ステファン・タルティ
脚本ビリー・レイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346309

実話の映画化だそうだけど、なんか凡庸というか退屈な映画になってたな。なんかこう、話題になってるうちに急いで映画にして小銭を稼ぐといったタイプの作品って印象。

ソマリアの海賊に襲撃されたコンテナ船の船長フィリップスのエピソードを実写映画化。

星2つでもいいくらい退屈な映画である。実話の内容を知らないが、それでも、襲撃されて荷物を奪われて船長も殺されちゃいましたって話じゃないのは予想できる。実話なので、こういう船長を英雄に祭り上げようって魂胆なのかもしれない。

それにしても、観ているうちに——事件に思い入れも何もない立場だと特に——「え? この映画ってどうやって楽しめばいいの?」という戸惑いが生まれる。当然、色々解決しましたって終わりになるのは分かっているんだけど、観ていて感情がまるで動かないのが衝撃ですらある。なんか、バラエティの重大事件の再現ドラマを観ているような気分。退屈だったー。

宇宙戦争  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月30日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2007年7月20日
出演者トム・クルーズ,ダコタ・ファニング,ティム・ロビンス,ジャスティン・チャットウィン,ミランダ・オットー,ダニエル・フランゼーゼ,ジーン・バリー,アン・ロビンソン,リック・ゴンザレス
評価★★★★
原作H・G・ウェルズ
脚本デヴィッド・コープ,ジョシュ・フリードマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321599

これは面白い。批判する人も多かったというのも分かるけど、俺はものすごく楽しめた。星を一つ減らしたのは、「目が覚めていきなり襲われるシーンが、夢オチかと思って緊張できなかった」せいである。

不思議な自然現象が各地に発生し、そして、地下から巨大な機械が現れる。

いやー、ホントに面白かった。また観たい。

あちこちで言われていることだけど、宇宙戦争を大局から見て、戦略やその他の演出でどきどきさせる方法もあったんだろうけど、この映画は、徹頭徹尾、それに巻き込まれた普通の市民の視点からだけ描写している。

一般市民は、目の前で何が起こっているのか、ほかの場所では何が起こっているのか、まったく分からないまま憶測と勘、あとは運だけを頼りに生き延びなくてはいけないわけで、その辺が非常によかった。ちゃんと説明しろと感じるかもしれないけど、それはまさに、登場人物が言いたいことであり、こういう状況で人が真実を知ることなど不可能に近いというのももっともだと思った。

うーん、面白かった。

レイクサイド マーダーケース  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月15日
監督青山真治
記述年月日2007年10月8日
出演者役所広司,薬師丸ひろ子,柄本明,鶴見辰吾,杉田かおる,黒田福美,眞野裕子,豊川悦司,牧野有紗,村田将平,馬場誠
評価★★★
原作東野圭吾
脚本青山真治,深沢正樹
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321121

悪い映画じゃないと思うんだけど、観終わるとミステリーとしての印象は残らない。柄本明が印象的。

湖畔の別荘でお受験合宿に参加した三家族。一人の夫の愛人がそこに尋ねてくる。夫が呼び出しを受けたがすっぽかされ、戻ってみると愛人が殺されていた。居合わせた家族達は死体の隠蔽を提案する。

なんかちょっと火サスの印象がぬぐえない感じ。2.5点ってとこかなあ。

救命士  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月21日
監督マーティン・スコセッシ
記述年月日2023年3月26日
出演ニコラス・ケイジ,パトリシア・アークエット,ジョン・グッドマン,ヴィング・レイムス,トム・サイズモア,マーク・アンソニー,クリフ・カーティス,アイダ・タートゥーロ,メアリー・ベス・ハート,ネストール・セラノ,ソーニャ・ソーン,アンドリュー・ダヴォリ,フィリス・サマーヴィル,ジョン・ヘファーナン
評価★★★
原作ジョー・コネリー
脚本ポール・シュレイダー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/159703

もう精神が限界な救命士の心情を表現するためとはいえ終始ハレーションの効いた画面なのはちょっときついな。ニコラス・ケイジの演技というか、崩壊寸前といった雰囲気は非常によい。ただ、なんか、「で、何?」という感想が出てくる。

都会で救急救命士をしている主人公だったが、なすすべもなく死んでしまう人を何人も目の当たりにする日常な上に犯罪の原因については無力であり、都会の闇への憎悪と業務の多忙さにフラストレーションがたまっていく。

なんか変な映画なんだよな。ストーリーは分かるし、主人公のストレスも分かるんだけど、それを観せられてもイマイチ自分が共感できないというか……。

『タクシードライバー』のように都会への憎悪をどんどん募らせていく主人公なんだけど、なんかこう、主人公の都会や社会への憎悪が妙に観念的というか、とにかく原因は不明だけど不満でしょうがないんだという感情だけがある。書いてて思うけど、なんか主人公が観念的なんだよな。何かぴんとこない理由としてこれを書いてて分かった気がする。なんか理由は分からないんだけどこの社会が大嫌いなんだという感情が最初から主人公にあるという映画。

グリーンカード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月16日
監督ピーター・ウィアー
記述年月日2007年10月14日
出演者ジェラール・ドパルデュー,アンディ・マクダウェル,ベベ・ニューワース,グレッグ・エデルマン,ロバート・プロスキー,ジェシー・ケオジャン,イーサン・フィリップス,ロイス・スミス,ジョン・スペンサー
評価★★★
脚本ピーター・ウィアー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6431

ベタだけど悪くないロマンス映画。男性の役者がなんかかっこよくないのは時代だろうか?

花や植物をこよなく愛する女性が、独身者には入居できない庭園付きのアパートに住むため、グリーンカード目的の男性と偽装結婚する。しかし審査のために同居する羽目になり、それから少しずつ惹かれ合っていく。

ちょっと古い映画です。1990年。まあ、そんなことはどうでもよく、話の筋とロマンスはスタンダードで悪くないと思います。音楽が私の好きなハンス・ジマー。これも悪くない。

ちはやふる -下の句-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月18日
監督小泉徳宏
記述年月日2020年7月21日
出演広瀬すず,野村周平,真剣佑,上白石萌音,矢本悠馬,森永悠希,清水尋也,松岡茉優,久家心,山田瑛瑠,加部亜門,坂口涼太郎,田村健太郎,上村海成,萩原利久,三村和敬,つみきみほ,津嘉山正種,松田美由紀,國村隼
評価★★★
原作末次由紀『ちはやふる』
脚本小泉徳宏
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354164
関連

うーん。やっぱり演技がくさい。競技かるたのシーンだけはちょっといい。

創部一年目にして強豪北央学園に勝利し、東京都大会優勝を成し遂げ、全国大会への切符を手にした瑞沢高校競技かるた部。千早はさっそく新に優勝の報告をするが、“もうかるたはやらん”という新のまさかの告白に動揺を隠せない。それでも、太一やかるた部の仲間たちとともに全国大会に向けて練習に励む千早。そんな時、自分と同い年でありながらクイーンに君臨する孤高の絶対王者・若宮詩暢の存在を知り、頭から離れなくなっていく。そして新の心を取り戻すためにもクイーンに勝ちたいとの思いが募り、いつしか周囲が見えなくなっていく千早だったが…。

邦画なんてこんなもんだと言われればそうなんだけど、前評判で「そういう駄目な邦画とは違うから」みたいな評価を聞いていたのでガッカリ感が強い。なんだよ、この学芸会みたいな棒読み演技は。

元々が上の句と分割が織り込み済みの企画だったので撮影は同時だったんでしょう。というわけで上の句と違いがあるわけではない。

別に最初から期待してなかったらこんなにがっかりすることもなかったんだけどさあ……。これで青春映画の新たな傑作とか言わんで欲しいわ。映画そのものより批評の方への愚痴になってしまった。

ブライド・ウエポン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月25日
監督ジョン・ストックウェル
記述年月日2022年1月4日
出演ジーナ・カラーノ,カム・ジガンデイ,ダニー・トレホ,スティーヴン・ラング,ルイス・グスマン,イスマエル・クルス・コルドバ,トリート・ウィリアムズ,アマウリー・ノラスコ
評価★★
脚本ジェームズ・ロバート・ジョンストン,ベネット・イェーリン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350793

女性アクションとしてなんか全然モノが違う。格闘をごりごりにやるのがすごい。映画としては変だけど。

新婚旅行できたカリブ海で夫が誘拐され、新妻は犯罪組織相手に追跡を始める。

観ていてアクションシーンがゴリゴリの格闘技でなんだこれはと思ったら主演の人が総合格闘技で有名な人だった。まあ、そういうことなら納得の内容。

夫が誘拐された妻が犯罪組織の連中相手に撃ち合いをするわけでなく打投極をガチにやるので映画として観始めるとなんで妻がこんな戦いをしてるのって気分でになってしまうが——自分の記憶にある限りは、この妻が元秘密工作員だったとかそういう設定が明かされるシーンはない——そういうコンセプトではないんだからそこに突っ込むのはヤボなんだろう。ヤボなんだけど、だったら撃ち合いがないような設定と、主人公が強い設定くらいは言い訳としてもちょっと欲しいなと思う。

メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年12月20日
監督ウェス・ボール
記述年月日2022年1月24日
出演ディラン・オブライエン,カヤ・スコデラーリオ,トーマス・ブローディ・サングスター,キー・ホン・リー,デクスター・ダーデン,アレクサンダー・フローレス,ジェイコブ・ロフランド,ローサ・サラザール,ジャンカルロ・エスポジート,パトリシア・クラークソン,エイダン・ギレン,テリー・デイル・パークス,キャスリン・スミス=マッグリン,リリ・テイラー,バリー・ペッパー
評価★★★
原作ジェイムズ・ダシュナー
脚本T・S・ノーリン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353243
関連

なんかだんだん海外ラノベの文法が分かってきた。まあ、期待通りという感じ。

自分たちが閉じ込められていた迷路から脱出したトーマスたちは、その理由や背景をちょっと知ることになるのだが、またトラップだらけの迷宮に入り込むことになるのだった。

似たような話に飽きているので、どうしても話の内容に身が入らない。「あー、そー」みたいな気持ちになる。デスゲーム特有の、いつ死ぬか分からないって緊張も、なんか距離を感じてしまうんだよな。もちろん、これは自分が年を取ったせいである。

海外で売れたラノベって話だけど、解説には大ヒットしたってあるんだけど、本当なのかなあ。どうにも実感がないのは日本ではそれほど話題になってないからだよな。

恋に唄えば♪  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年1月22日
監督金子修介
記述年月日2007年3月21日
出演者優香,玉山鉄二,竹中直人,篠原ともえ,梅宮万紗子,田口浩正,石田太郎,片桐はいり,石野真子,中山忍,田山涼成,津田寛治,徳井優,古田新太
評価★★★
脚本中村義洋,鈴木謙一
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239568

調べてみたら監督が平成ガメラの金子修介でビックリした。邦画のミュージカルを作ろうという心意気だけは買うけど、そんなに成功したとはいえない。ミュージカルの陽気さを出そうとして寒くなってる。篠原ともえのファンなんだけど、ひいき目に見ても歌はうまいしよい存在感だ。

失恋した女の子に願いを叶えるいいかげんそうな魔神が現れる。

ミュージカルが寒くなってるので無理して観るような映画ではないです。後半になって篠原ともえが出てくるんだけど、彼女が出てきてやっと観る価値が出てくる感じ。2.5点ってとこですか。

十二人の死にたい子どもたち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月11日
監督堤幸彦
記述年月日2023年2月9日
出演杉咲花,新田真剣佑,北村匠海,高杉真宙,黒島結菜,橋本環奈,吉川愛,萩原利久,渕野右登,坂東龍汰,古川琴音,竹内愛紗,とまん
評価★★★
原作冲方丁
脚本倉持裕
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365575

導入はよかった。途中のわたわたの議論やサスペンスが説明ばかりで苦痛そのもの。ラストの感動も実に茶番。しかし、最後の最後の終わり方は悪くない。ここをうまく活かせばもうちょっと観れるものになったのではないかと思う。

複雑な手続きで廃病院に入っていく子供たち。そこで何人かは会話をするが初対面らしくたどたどしい。12人が揃ったところで司会役のような少年が挨拶をする。彼らは匿名で集まった自殺志願の少年少女だった。しかし部屋には13人目がおり、その人物は死亡していた。この中に犯人がいると考えそれぞれは自己紹介や動機の説明をしていく。

荒唐無稽な導入なのでここのところの演出が駄目だと一気に安っぽくなる。しかし邦画にしては珍しくそこがうまく出来ていた。ここまでちゃんとしてれば計画そのものに穴はないかなという感じ。

13人目が何者なのかとか、なんかどうしても学芸会っぽくなる会話劇とかは残念なつくりである。

ラストとかはまあちょっと自分としては苦笑してしまうくらいなんだけど、そのあとのちょっとしたスパイスがよくて、そこで映画の満足度が持ち直した感じであった。

ワールド・オブ・ライズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月12日
監督リドリー・スコット
記述年月日2016年1月17日
出演レオナルド・ディカプリオ,ラッセル・クロウ,マーク・ストロング,ゴルシフテ・ファラハニ,オスカー・アイザック,サイモン・マクバーニー,アロン・アブトゥブール,アリ・スリマン,ヴィンス・コロシモ,メーディ・ネブー,マイケル・ガストン,カイス・ナシェフ,クララ・フーリ
評価★★★
原作デイヴィッド・イグネイシアス『ワールド・オブ・ライズ』
脚本ウィリアム・モナハン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331775

そんなに面白くなかったって感じ。

世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者をめぐる意見でも対立。やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。フェリスは強引かつ非情なホフマンに不満を募らせながら、資料による情報のもと、次なる目的地ヨルダンへ向かうのだが…。

リドリー・スコット監督でスパイものとか面白そうと思うんだけど、よく出来てるけど、あまり印象に残らないというか。

ミステリー・ツアー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月29日
監督ジェイ・チャンドラセカール
記述年月日2013年11月30日
出演ビル・パクストン,ジェイ・チャンドラセカール,ケヴィン・ヘファーナン,エリック・ストルハンスク,ポール・ソーター,スティーヴ・レミー,リチャード・ペレロ,リンゼイ・プライス,サム・レヴァイン,ジョーダン・ラッド,マイケル・ウィーヴァー,エレーナ・ライオンズ
評価★★★
脚本ジェイ・チャンドラセカール,ケヴィン・ヘファーナン,スティーヴ・レミー,エリック・ストルハンスク,ポール・ソーター
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320726

おっぱいはたくさん映るし、出てる子はみんなかわいいしで文句ありませんわ。撮影現場が楽しそうだなー。羨ましい。

南の島で乱痴気騒ぎをするという目的のためだけの島があった。そこに鉈を持った殺人鬼が現れる。殺人鬼の狙いはスタッフだけのようだが。

ホラー映画ではなくホラーコメディ。うかれた男女に鉄槌を下すような阿鼻叫喚の殺人が繰り広げられてヒロインが悲鳴を上げまくる、みたいな13日の金曜日を期待すると駄目です。最後までコメディを貫いてる。別にホラーとかどうでもいいんじゃないかな、これ。

最初にも書いたけど、女の子がみんなかわいいのである。しかもナイスバディ。男もだいたいイケメンだけど、こっちはちょっとキモい系も混じってる。眼福眼福。

しかしなんでタイトルがミステリー・ツアーなんだよ。って調べたら原題は『CLUB DREAD』。意味を調べたけどうまく訳せん。

ニュースの天才  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月17日
監督ビリー・レイ
記述年月日2010年11月23日
出演ヘイデン・クリステンセン,ピーター・サースガード,クロエ・セヴィニー,スティーヴ・ザーン,ハンク・アザリア,メラニー・リンスキー,ロザリオ・ドーソン,マーク・ブラム,チャド・ドネッラ,ルーク・カービー,テッド・コッチェフ,クリスチャン・テシエ,アンドリュー・エアリー,キャロライン・グッドオール,シモーヌ=エリース・ジラール,キャス・アンヴァー,ジェイミー・エルマン
評価★★★★
原案H・G・ビッシンジャー
脚本ビリー・レイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319347

ちょっと褒めすぎだけど4つつけとく。3.5ってところ。最も権威ある政治雑誌といわれる THE NEW REPUBLIC に勤める編集者が実際に起こした捏造事件の映画。

1998年、ワシントンD.C.。25歳のスティーブン・グラスは、アメリカ大統領専用機に唯一設置され国内で最も権威あるといわれる政治マガジン“THE NEW REPUBLIC”に勤める最年少の編集者。彼は斬新な切り口で身近な政財界のゴシップを次々とスクープしてスター記者へと成長していく。一方で、その驕らない人柄から社内外での人望も厚かったスティーブンだが、ある時彼の手掛けた“ハッカー天国”というスクープ記事が他誌から捏造疑惑を指摘されてしまう。そしてそれを機に、スティーブンの驚くべき事実が発覚していく…。

実際の事件なので最終的な結果も秘密でもないしネタバレにもならないんだけど、ようするにコイツが書いた記事は全部丸々捏造だったんですな。なんとも大胆な事件である。映画は彼がどのようにして捏造していったか、どうしてそれを周りが見逃したかってところを見せていきます。あと、記者の病的嘘つきの異常性も。

単純な映画としてはそれほど面白くない。若い記者が捏造しましたってだけだから。やっぱりこれは実際の事件だから面白いのだ。

眺めのいい部屋  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月5日
監督ジェームズ・アイヴォリー
記述年月日2020年3月9日
出演ヘレナ・ボナム=カーター,デンホルム・エリオット,マギー・スミス,ジュリアン・サンズ,ジュディ・デンチ,ダニエル・デイ=ルイス,サイモン・キャロウ,ローズマリー・リーチ
評価★★★
原作E・M・フォスター
脚本ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/16535

格調高いということだけどピンとこなかった。R15らしいけど地上波で観たのでそこはカットされてた模様。というわけで色々印象に残っていない。

20世紀初頭、イギリス。良家の令嬢であるルーシーは、旅先で訪れたフィレンツェで一人の青年ジョージと出会う。情熱的な彼にルーシーは次第に魅せられてゆくが……。

労働者階級との恋愛というのはかなりのタブーだったはずなので、その辺の風俗は知っておかないといけないはず。

まあ、英国文化が好きな人向けかな。映画もそういう人に向けて作られてる感じがあるし。

ヘレディタリー/継承  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年12月1日
監督アリ・アスター
記述年月日2020年4月12日
出演トニ・コレット,アレックス・ウォルフ,ミリー・シャピロ,アン・ダウド,ガブリエル・バーン
評価★★★
脚本アリ・アスター
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365276

いやいやいや。普通のホラー映画じゃねえか。世紀の大傑作とか褒めに褒めてる映画評論家ども、どないしてくれんねん、この膨れ上がった期待による胸の高なり。

祖母が死に、両親はその葬式を済ませた。主人公である息子は学校に通い、友達と遊ぶのだが、発達障害のある妹の様子がどうにもおかしい。

公開前に、町山智浩さん、スクリプトドクターの三宅隆太さん、そしてライムスターの宇多丸さん、それぞれがやたら褒めていた。ほとんど懸案要素が無い、こいつは絶対100%面白い奴だという期待で劇場に行った。高なるわくわくと共に劇場内が暗くなる。よーし、始まるぞー。

……全然面白くないわけじゃなんだよ。怖くないわけでもない。感心するところも期待を越えてくるところもある。確かにいい出来だ。……だけど、ここ十年でエポックメイキングとなる傑作とか言われると、そりゃないよなあと思う。個人的には死霊館から出てきたホラーゲーム表現を取り入れた近年ホラーの正当進化形ってところだった。死霊館の方がエポックメイキングだった。個人的には。

確か町山氏も宇多丸氏も両親との関係が微妙だったように思うし、確執があったと記憶している。で、ちょっと安易な分析してしまうけど、そういう両親との確執とプレッシャーみたいなものがある人にとって、この映画が非常に刺さっているのではないのかというのが私の推測である。

閉鎖的というかちょっと干渉気味の家族、ちょっと負担になっている家族といったものがある人は、私のこんな感想は無視して心に刺さるかと思います。まあ、そう思った人はどうぞ。

キック・アス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年10月15日
監督マシュー・ヴォーン
記述年月日2013年3月3日
出演アーロン・ジョンソン,クリストファー・ミンツ=プラッセ,マーク・ストロング,クロエ・グレース・モレッツ,ニコラス・ケイジ,ギャレット・M・ブラウン,クラーク・デューク,エヴァン・ピーターズ,デボラ・トゥイス,リンジー・フォンセカ,ソフィー・ウー,エリザベス・マクガヴァン,ステュー・ライリー,マイケル・リスポリ,ランダル・バティンコフ,デクスター・フレッチャー,ヤンシー・バトラー,オマリ・ハードウィック,ザンダー・バークレイ,クレイグ・ファーガソン
評価★★★★★
原作マーク・ミラー,ジョン・S・ロミタ・Jr
脚本ジェーン・ゴールドマン,マシュー・ヴォーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337482

星4つか5つか迷ったけど、新世代の娯楽映画ってことで刺激になったので5つで。軽さとユーモアが皮肉と表裏一体になっていてなかなかあなどれない。

あらすじ書きたくないなあ。自分が観たとき、ヒーローものの亜流、くらいの予備知識しかなかったので、そのくらいで観る方がいいと思います。

しばしばドン引きしてしまう表現が出てきます。完全にわざとなんだけど、実に悪趣味。映画なのに妙にリアルなだけにたちが悪い。暴力描写だけでなく、ヒット・ガールの家族の方の描写なんかもそう。これは賛否両論も頷ける。

ディフェンダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月19日
監督ドルフ・ラングレン
記述年月日2010年11月27日
出演ドルフ・ラングレン,ジェリー・スプリンガー,シャカラ・リダード,トーマス・ロックヤー,キャロライン・リー・ジョンソン,ジェラルド・カイド
評価★★★
脚本ダグラス・W・ミラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322182

情報を見てびっくり。監督もドルフ・ラングレンだったのか。期待通りのB級映画。

ボディガードが謎の襲撃を受ける。

まあ、ほとんど片目で観て反対の目で別のことしていたような状態だったけど、B級ですよ。

ジョン・ウィック:チャプター2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月20日
監督チャド・スタエルスキ
記述年月日2023年4月6日
出演キアヌ・リーヴス,コモン,ローレンス・フィッシュバーン,リッカルド・スカマルチョ,ルビー・ローズ,フランコ・ネロ,クラウディア・ジェリーニ,ブリジット・モイナハン,ランス・レディック,トーマス・サドスキー,デヴィッド・パトリック・ケリー,ピーター・ストーメア,トビアス・シーガル,ピーター・セラフィノウィッツ,ルカ・モスカ,ジョン・レグイザモ,イアン・マクシェーン,ワス・スティーヴンス,マーガレット・デイリー
評価★★★
脚本デレク・コルスタッド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359637
関連

いいから顔の血を拭け。と、まあ、それはそうと、コンチネンタルのルールは守ってもよかっただろうになあ。全部もっときれいに終わってよかったと思うんだが。それはそうと闇の組織がちょっと増えすぎてマンガっぽくなってしまったとは思う。インフレやむなしではあるけど。

殺し屋に復讐のために一度だけ復帰したジョン・ウィックだったがそれによって血の契約が発動することになった。復帰したからには引退のサポートをしてくれた人物からの依頼を断ることはできない。

上のあらすじを書いて思ったのだけど、やはり裏社会のルールというのはあってもいいんだけど、映画の筋書きとしてまとめてみると珍妙である。この映画はアクションがメインの見所でストーリーにネタバレなどあって無いようなものなので——ジョン・ウィックが死なないのは分かっているとして、あとはどの味方が死ぬとかそういうところくらいだろう——ちょっとまとめてみよう。当初は引退したのだから契約を無効にできないかというところでなんとか落とし所を探すのだけど、関係者に聞いてそれが無理だと知る。ちゃんと安全に引退するという誓いの上で引退したのだから、その引退を保証してくれた人の契約を守る必要がある。というわけで、ちょっと詳しい事情は知らないのだけど、殺しの依頼を受けることになる。引退を破ったら相手の言うことをなんでも聞くという契約だったわけだ。だがそこで殺しを実行すると別の組織から命を狙われることになる。さらに血の契約を果たしたらその後の行動は自由なので、互いに殺し合ってもいいわけだ。で、この映画はさらにクライマックスでコンチネンタル内では仕事をしないというルールを破ることでも命を狙われるようになる。どの選択をしてもどこかの組織から命を狙われることになるなら、最初の血の契約を破棄するという、最初の方で殺し合いをした方が結果的にはマシだったという話である。筋書きだけまとめるとずいぶんポンコツな展開だ。

ストーリーの突っ込みはここまで。しょせん、ジョン・ウィックにアクションをさせること、何かトラブルに巻き込ませることが目的だ。

アクションは前作からさらにブラッシュアップされていて、なかなか見所がある。かっこいい。例によって格闘戦になると1秒2秒でケリが付かなくなるのでそこでもたつく感じである。

チェリーについて  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年4月23日
監督スティーヴン・エリオット
記述年月日2020年5月5日
出演アシュリー・ヒンショウ,ジェームズ・フランコ,デヴ・パテル,ヘザー・グレアム,リリ・テイラー,ジョニー・ウェストン,ダイアン・ファール
評価★★★
脚本スティーヴン・エリオット,ローレライ・リー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344694

意外と面白い。ソフトポルノっぽく劇中に意味の無い、見せるためだけの裸というのも無いわけではない(ような気がする)。しかし、ポルノ業界に入って、意外と向いてるってことでそのまま仕事を続けるというだけの映画で、それがいい。変に悩みとか激情のようなものが無い。かなり淡々としている。そもそも人の反応を気にしない。だから振り回されることもない。

毒親の両親と暮らすアンジェリーナは彼氏から写真撮影を勧誘される。彼の友人のカメラマンがモデルを探していて、ちょっと撮るだけでかなり貰えるという話だった。もちろん彼女はそれがただの写真ではないことは分かるので断るが、あるとき、まあいいかと思いそのカメラマンに連絡を取る。彼氏も同席するが、彼のバックマージンがいくらなのかを聞くうちに、なんだか愛情が覚めていく。服を脱ぎながらしなを作り体をひねるといい写真になった。ストリップバーでウェイトレスをしていて、職場の仲間にもっと稼げる仕事を紹介される。

最初に書いた通り、ソフトポルノっぽいシーンもないわけではない──こういうの、必要性のあるなしでヌードを論じると変なところに迷い込むことになるのでデリケートな問題なのである。必要性のあるヌードって何だって話は客観的に語れないというか、それ、結局、観た人が要不要を主観で語ってないか、と──のだけど、じゃあ、(ポルノを通じた女性の自由と権利などといった)テーマを掲げた高尚な映画なのかというと、少なくとも表面的にはそれをメインに据えた映画でもないんでもある。

淡々と、重要な決断でもない感じに、オナニー撮影、レズ撮影から、絡みの撮影へと決断していく。周りの人間の反応は様々で、そこを無視した映画ではないのもいい。ただ、本人は淡々としている。これは本人が自暴自棄とか無知なのではなく、本人はそれほど気にしてないのに、気にする人も世の中にはいるという、至極当然の十人十色を描写しているのである。それがいい。

イット・フォローズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月10日
監督デヴィッド・ロバート・ミッチェル
記述年月日2022年1月28日
出演マイカ・モンロー,キーア・ギルクリスト,ダニエル・ゾヴァット,ジェイク・ウィアリー,オリヴィア・ルッカルディ,リリー・セーペ
評価★★★★
脚本デヴィッド・ロバート・ミッチェル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354702

これは面白い。ホラー映画として大傑作の部類。ちょっと溜めが多すぎる気もするけど、些細な欠点である。

19歳のジェイは彼氏と初エッチをするのだが、その後に彼の態度が変わり拘束されて、乱暴されるのかと思ったらおかしな説明を受ける。追ってくる呪いから逃げろ、と。

低予算だそうだけど大ヒットしたそうな。批評家の評価も上々。そこまでは知っていたけどなかなか観る機会がなかった。今回やっと観れた。なるほどこれは面白い。

斬新な感じだけど、この映画におけるルールはすぐに説明される。観て設定を理解しながら、その恐怖を感じる方がよいと思う。これまでのホラー映画とは本当に全然違う手触りなのに、確かに怖いというのがよい。

あまり補足はないけど、妙に色気と性的な要素が強いなと思ったら、まさにそれが呪いの要素と混ざっていたと分かるシーンでは感心してしまった。いやー、いいですね。

猿の惑星:創世記(ジェネシス)  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月23日
監督ルパート・ワイアット
記述年月日2020年3月1日
出演ジェームズ・フランコ,フリーダ・ピント,ジョン・リスゴー,ブライアン・コックス,トム・フェルトン,アンディ・サーキス,デヴィッド・オイェロウォ,タイラー・ラビーン,ジェイミー・ハリス,デヴィッド・ヒューレット,タイ・オルソン,マディソン・ベル,マケンナ・ジョイ,カリン・コノヴァル,テリー・ノタリー,リチャード・ライディングス,デヴィン・ダルトン,クリス・ゴードン,チェラー・ホースダル
評価★★★
脚本リック・ジャッファ,アマンダ・シルヴァー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339967
関連

自分は好きだし、ヒットもしたんだけど、どうしても人におすすめするという気持ちにはなれないので星は3つ。

猿の惑星の前日譚。知能が発達したサルが発生していずれ人類に代わって地球を支配する未来へと繋がる物語の序章。

2011年の映画で、2017年には三部作の最後が公開されて前日譚も完結している。端的に言うと人類は猿の奴隷となってシリーズは完結している。ヒットしそうにない企画に思えるのだけど完走できるくらいには商業的に成功したということである。批評も好意的。なんだか不思議な作品である。なぜ今これを作ろうと思ったのかねえ。エイリアンシリーズの前日譚はコケたし、スターウォーズのハンソロ番外編もコケたし、これのあとから出た似たような前日譚シリーズはそんなに成功してないんだけどねえ。とはいえ自分も最初に書いているけど、企画の立ち位置がどうこういうより、観て普通に面白いという単体としての質がよかったことがその理由かと思う。

知能が飛躍的に発達した猿が、理解者がないために迫害されてしまうというのは感情移入しやすい。そこから成り上がっていくというのはカタルシスもあって、話そのものは映画に向いてるもんな。敵が人類という点だけが珍しいだけで。

ファイナル・デスティネーション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月25日
監督ジェームズ・ウォン
記述年月日2015年7月4日
出演デヴォン・サワ,アリ・ラーター,カー・スミス,クリステン・クローク,ダニエル・ローバック,アマンダ・デトマー,トニー・トッド,ショーン・ウィリアム・スコット,チャド・E・ドネッラ,クリスティン・シャトラン,ブレンダン・フェア
評価★★
原案ジェフリー・レディック
脚本グレン・モーガン,ジェームズ・ウォン,ジェフリー・レディック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=161560
関連

これなあ……B級映画なので真面目に批判してもしょうがないというのも分かるんだけど、なんか好きになれないので二つ星。『こんな事故死は嫌だ』を映像化したものを楽しむだけならなんの問題もないんだけどね。その感覚は分かるので。

飛行機事故が発生するが、そこに搭乗しないことで難を逃れた7人の男女。しかし日常生活に戻った彼らに致死的な事故が襲う。

事故が襲うというのは変な言葉だけどこの映画については正解なのである。事故死という運命からは逃れられず、運命は帳尻を合わせようとするというのがこの映画の設定で、その設定に従って、7人の男女が事故に遭うのである。その運命から逃れるにはどうすればよいのかっていうのも一応見所の一つなんだけど、それも設定による回避だからなー。インチキ除霊のような雰囲気も感じないこともない。

見所は事故死だと思います。ほんとにそれだけ。事故死すると分かってると、走ってるトラックや工事現場やキッチンに置かれたあれこれが気になってしまうというのが、面白い演出になってる。

新トレマーズ モンゴリアン・デス・ワームの巣窟  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月5日
監督スティーヴン・R・モンロー
記述年月日2020年4月1日
出演ショーン・パトリック・フラナリー,ドリュー・ウォーターズ,ジョージ・チェン,ヴィクトリア・プラット,シェリル・チン,ビリー・ブレア
評価★★
脚本スティーヴン・R・モンロー,ニール・エルマン,ケヴィン・リーソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340223
関連

トレマーズだと思うなら星1つ。ただ、原題を調べたらMONGOLIAN DEATH WORMでトレマーズなど欠片も関係ないので制作者に罪はないということで星2つ。

モンゴリアン・デス・ワームをテーマにしたパニック映画。

モンゴリアン・デス・ワームはネッシーや雪男(イエティ)に比べると知名度も低い、この手のUMAの中では新参の部類である。どんな生物と噂されているのかは適当に調べていただけたらと思うが、トレマーズとモンゴリアン・デス・ワームは全然別物なのになんでタイトルで並んでいるんだと思ったら日本の配給会社が勝手にシリーズっぽくしちゃったという代物である。

肝心の映画の方だけど、映像がとにかくしょぼくて、わざわざ観るまでもない一本。

完全犯罪クラブ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月12日
監督バーベット・シュローダー
記述年月日2010年11月11日
出演サンドラ・ブロック,ベン・チャップリン,ライアン・ゴズリング,マイケル・ピット,アグネス・ブルックナー,クリス・ペン,R・D・コール,トム・ヴェリカ,クリスタ・カーペンター
評価★★★
脚本トニー・ゲイトン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239517

タイトルはこんなんだけど、完全犯罪にこだわってるというわけじゃない。つまり謎解きにメインがあるわけではないです。どっちかというと殺人そのもの。とはいえ、サンドラ・ブロックのファンでなければわざわざ観るほどでもないような。

接点のなさそうな二人の少年が殺人を計画する。

ちょっと否定的に書いてしまったけど、タイトルが秀逸すぎるってだけで、中身がひどいわけじゃない。普通です。

家族を想うとき  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年12月24日
監督ケン・ローチ
記述年月日2020年4月27日
出演クリス・ヒッチェン,デビー・ハニーウッド,リス・ストーン,ケイティ・プロクター,ロス・ブリュースター
評価★★★★
脚本ポール・ラヴァーティ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/368434

期待していた内容通りのやるせなさ。

職を失ったリッキーは妻と二人の子供のため、そしてマイホーム購入のため個人事業主ドライバーとなって働き始める。自己裁量で働けると聞いたのだが、仕事の内容の説明ですでにトイレに行く暇もないからこれをやると空のペットボトルを受け取ることになり、何か違うと気づいていく。妻のアビーも介護士として働いているのだが、忙しいばかりでちっとも金は貯まらない。家族で顔を合わすこともないから息子も娘も問題行動が増えていく。何もかも面倒で、とにかく夜も週末も眠りたい。

日本やアメリカでの労働問題は自分も知っていたのだけど、イギリスでも同じなのかと暗澹たる気持ちにさせられる。そしてラストが胸に迫る。

社会問題に切り込んだものであり文芸作品といっていいので娯楽映画ではないけどいい映画でした。

ケミカル・ブラザーズ:DON'T THINK  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月18日
監督アダム・スミス
記述年月日2012年7月3日
出演ケミカル・ブラザーズ
評価★★★★
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341818

映画館で鑑賞。映画というものの可能性の広さを感じると共に、予想以上に楽しかった。

2011年フジロックのケミカル・ブラザーズのライブ。

舞台裏の楽屋の素顔とかそういうのはない。ただケミカル・ブラザーズのライブ映像を見せるだけ。映画館は立ち見、騒ぐのもOKで、みんなスクリーンの横で踊りつつ酒を飲みながら観ました(座って観てる人もいたけど)。映画館の音響がこんなにいいものだとは思いませんでした。

いわゆる映画とは様相がまるで違うけど、これは本当に楽しい。こんなに楽しいとは思わなかった。

映像ではおそらく肖像権とかの影響か、観客をたくさん見せるという感じではなかった。何人か決まった客を交互に見せるという感じ。ちょっと女の人にスポットをあてたイメージ映像っぽいのもあったけど、それさえ余計に感じた。ただただライブの映像と音楽がそこにあり、それだけでよかった。

69 sixty nine  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月21日
監督李相日
記述年月日2007年10月14日
出演者妻夫木聡,安藤政信,金井勇太,太田莉菜,柴田恭兵,村上淳,井川遥,新井浩文,水川あさみ,加瀬亮,三浦哲郁,柄本佑,三津谷葉子,星野源,原日出子,岸部一徳,國村隼,与座嘉秋,瀬山俊行,嶋田久作,峯村リエ,豊原功補,桐谷健太,澤田俊輔,宮内陽輔,森下能幸,小日向文世
評価★★★
原作村上龍
脚本宮藤官九郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319777

意外と面白かった。何よりうまいと思ったのが、安保闘争の古さをうまく消化しているところである。

1969年。田舎に住む高校生達は屋上をバリケード封鎖した。

この世代の人間は犯罪率が異様に高く、どの時代でも人様に迷惑を掛けてきたそうである。当時の青少年、その後の成人、そして今の50代、60代の人間の犯罪というはかなり多い。ソースはあちこちにあるが、「反社会学研究所」あたりでも充分参考になると思う。この映画を観るとそれがなんとなく分かる。

この作品はあくまで現代映画なので(そこがうまいんだけど)あまり極端に時代の空気を描写してはいない。けど、屋上をバリケード封鎖するという行動の理由を説明するためには、どうしてもその辺を描写せざるをえないのである。そして、その理由というのは、結局のところ、私に言わせれば、周囲への逆恨みを隠そうとしない碇シンジ(この表現はかなり不適切だとは思うのだけど、一方で、これほど適切な表現もないと思う。ようするに、いまの60代からは「あれと一緒にするな」と反発されるだろうけど、60代じゃない人間の目から見るとそのまんまという感じだ)といった心情そのもので、「時代の空気とはいえ、こいつら全員馬鹿だ」という印象がぬぐえない。原作の村上龍も馬鹿なんじゃないか? はた迷惑な時代の空気だぜ。

話はズレたけど、そんなわけで、この時代の高校生達に我々が感情移入することはないだろう。

うまいと思ったのは、その辺をうまく受け入れさせるためのクッションが作られているという点だ。そのおかげで星三つである。

ベガスの恋に勝つルール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月19日
監督トム・ヴォーン
記述年月日2023年2月16日
出演キャメロン・ディアス,アシュトン・カッチャー,ロブ・コードリー,トリート・ウィリアムズ,デニス・ミラー,レイク・ベル,クイーン・ラティファ,ジェイソン・サダイキス,ディードル・オコンネル,ミシェル・クルージック,デニス・ファリナ,ザック・ガリフィナーキス,クリステン・リッター,アンドリュー・デイリー
評価★★★★
脚本デイナ・フォックス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/330288

いやーラブコメとしても実に面白い。あとキャメロン・ディアスの全盛期といった感じで完璧に仕上がっている。こういう役をやらせると本当にハマるな。こんなにいいコメディエンヌだったのか。

男2人、女2人でそれぞれラスベガスに来ていた2人が酔っ払って意気投合しそのまま結婚してしまった。ベッドで二日酔いの頭痛と共に裸で起きた二人は状況を理解して婚姻無効の申し立てをしに行く。だがそこで二人はスロットマシンで300万ドルを当ててしまう。判事はこの手のいい加減な結婚と婚姻無効の手続きにうんざりしていて、山分けするにしても1年は結婚生活を維持する努力をすることという無茶な判決を出すのだった。

赤の他人がいきなり同棲することから話が始まるというのはラブコメ漫画でもありがちな展開だけど、海外でもあるんだなと思った。

この話は相手に非がある離婚となったら総取りできるということで互いに罠を仕掛けるというコメディ要素もある。また、そもそも離婚するつもりなので仲良くやろうという気が最初から無い。そんなわけで本音と醜いところをさらけ出してのぶつかり合いとなるのだが、当の2人以外は観客も2人の友人たちも「この2人、息がぴったりで相性はばっちりじゃないか」とにやにやしてしまう。で、その相性ぴったりという丁々発止のやりとりを役者も嬉々として演じている。

またこの映画のキャメロン・ディアスのスタイルは完璧で、ものすごいレベルで仕上がっている。ナイスバディを見たかったらこれを観ろというくらいである。相当のトレーニングをしたんじゃないかと思う。

あまり期待していなかったんだけど——恋愛観とか男女観とかに古臭いものを感じる箇所は多々あるんだけど——それでも何も考えずに観れるいいラブコメディであった。

ブラックライダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月20日
監督ハーレイ・コークリス
記述年月日2007年10月14日
出演者トミー・リー・ジョーンズ,リンダ・ハミルトン,ロバート・ヴォーン,ババ・スミス,キーナン・ウィン,リチャード・ジャッケル,ニック・カサヴェテス
評価★★★
原案ジョン・カーペンター
脚本ジョン・カーペンター,デズモンド・ナカノ,ウィリアム・グレイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20312

あまり印象に残っていないB級映画であった。

コーキー・ロマーノ FBI潜入捜査官?  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月7日
監督ロブ・プリッツ
記述年月日2010年11月19日
出演クリス・カッテン,ヴィネッサ・ショウ,ピーター・フォーク,クリス・ペン,ピーター・バーグ,フレッド・ウォード,リチャード・ラウンドトゥリー,マシュー・グレイヴ,デイヴ・シェリダン,マイケル・マッシー
評価★★★
脚本デヴィッド・ギャレット,ジェイソン・ウォード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239112

コメディ映画。アホです。

マフィアのボスがFBIに潜入して捜査の様子をスパイしてこいと命令するんだけど、面が割れてないのは勘当したアホ息子コーキーだけだった。

なんで勘当されたかというとマフィアに向いてないからです。とにかく争い事や暴力沙汰が全然駄目。ヘタレというのともちょっと違って、まあ、アホなんである。テレビのチャンネル争いしてんじゃないんだぞ。抗争してんだぞ。お前の頭の中はお花畑か?というノリ。

マフィアの才能がないのに、もちろん、FBIの才能なんてのもあるわけなく、さらにそこでスパイをする才能なんか欠片もないという……。

コレリ大尉のマンドリン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月28日
監督ジョン・マッデン
記述年月日2009年3月3日
出演ニコラス・ケイジ,ペネロペ・クルス,ジョン・ハート,クリスチャン・ベイル,デヴィッド・モリッシー,イレーネ・パパス,パトリック・マラハイド
評価★★★
原作ルイ・ド・ベルニエール『コレリ大尉のマンドリン』
脚本ショーン・スロヴォ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=235081

こんな史実があるなんて知りませんでした。戦争の悲劇物というジャンルでは深刻さに欠けるけど、別にこれはこれでいいと思う。

第二次大戦、ギリシア・ケファロニア島がドイツ・イタリア軍によって占領される。はじめ、占領の中心だったイタリア軍は快適な島でのんびりやっていたが、やがて戦局があやしくなり……。

島での出来事は史実だそうで、うーん、なんとも。色々なところに悲劇があったんだなあ。

「さあ泣くぞ」という期待には応えられないと思うのでご注意。ややだらけているところもある。風景はすばらしい。

字幕で観たら訳がなんか変で、クレジットを観たら戸田奈津子だった。

アメリカン・ギャングスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月16日
監督リドリー・スコット
記述年月日2013年4月22日
出演デンゼル・ワシントン,ラッセル・クロウ,キウェテル・イジョフォー,キューバ・グッディング・Jr,ジョシュ・ブローリン,テッド・レヴィン,アーマンド・アサンテ,ジョン・オーティス,ジョン・ホークス,カーラ・グギーノ,RZA,ルビー・ディー,コモン,ライマリ・ナダル,ロジャー・グーンヴァー・スミス,マルコム・グッドウィン,ユル・ヴァスケス,リッチー・コスター,ワーナー・ミラー,アルバート・ジョーンズ,J・カイル・マンゼイ,ティップ・ハリス,ジョン・ポリト,ケイディー・ストリックランド,ロジャー・バート,リック・ヤン,イドリス・エルバ
評価★★★★
脚本スティーヴン・ザイリアン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329107

いやー、面白いですよ。淡々としてるけど。実話っていうのがよい。あと、捜査の最終目的が最後に分かるのもいいね。

1968年、ニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピーの右腕として仕えてきたフランク・ルーカス。彼はバンピー亡き後、ボスの座を引き継ぎ、自らの帝国を築き上げようと決意。そして、東南アジアから純度100パーセントのヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓し、それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばくことに成功したことから、フランクは瞬く間に麻薬王として君臨していく。一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ。彼は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていたため、周囲から疎まれ孤立していた。また私生活では元妻と養育権で係争する傍ら、司法の道を目指している。そんな彼はある時、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢される。やがて大衆に蔓延するブルー・マジックの捜査を進めるうち、フランクの存在に辿り着くリッチーだが…。

フランクの妻とリッチーの妻の行動が面白い。物事の善悪で全然判断してないのである。女ってひどい。「インサイダー」でもそうだったけど、ノンフィクションでの女というのはみんなこうである(笑)

麻薬王とそれを追う特捜捜査官。ぐいぐい観てしまいました。ものすごく面白いってわけじゃないんだけど、なんか面白い。

ハンターキラー 潜航せよ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月28日
監督ドノヴァン・マーシュ
記述年月日2022年1月29日
出演ジェラルド・バトラー,ゲイリー・オールドマン,コモン,リンダ・カーデリーニ,ミカエル・ニクヴィスト,トビー・スティーヴンス
評価★★★★
原作ジョージ・ウォーレス『ハンターキラー 潜航せよ』,ドン・キース
脚本アーン・L・シュミット,ジェイミー・モス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366985

めっちゃ面白かった。渋い軍人の物語だった。

ロシア近海で米海軍原子力潜水艦が姿を消す。すぐさま“ハンターキラー”と呼ばれる攻撃型原子力潜水艦アーカンソーが捜索に向かう。艦を率いるのは現場たたき上げの異色艦長ジョー・グラス。やがてロシア国内でクーデターによりロシア大統領が監禁されたことが判明。米国大統領は、未曽有の危機を回避するため、ネイビーシールズの地上偵察部隊とアーカンソーの連携によるロシア大統領の救出を決断。しかしそれはアーカンソーにとっては、機雷原とソナー網が張り巡らされた絶対不可侵のロシア海域に潜航しなければならないというあまりにも過酷なミッションを意味していたのだが…。

潜水艦映画に外れなし、みたいな感じ。お約束の演出も入れつつ、他のアクションも入れつつといった感じ。

けいおん!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月4日
監督山田尚子
記述年月日2013年11月4日
出演豊崎愛生,日笠陽子,佐藤聡美,寿美菜子,竹達彩奈,真田アサミ,藤東知夏,米澤円,永田依子,中村千絵,浅川悠,中尾衣里,金谷ヒデユキ,北沢力,夏樹リオ,伊藤実華
評価★★★★
アニメーション制作京都アニメーション
原作かきふらい
脚本吉田玲子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339690

これに星4つを付けるのにはためらわれる。どうしても「意外と面白かった」っていう軸があるので、絶対評価かというとそうでもないのである。けど、普通の映画かというと、この手の映画としては絶対評価としても面白いものである。この手の映画っていうのは、TVアニメの劇場版っていう代物一般についての話である。まわりくどいけど映画全般としては普通にいい出来だけど、この手の映画としてはよくできてた。

軽音部の女子高生5人組のうち三年生4人が卒業を迎える。

卒業までの日常を丹念にエピソードを重ねていくつくりになっている。卒業旅行にロンドンに行くんだけど、それもこの映画のメインプロットではない。旅行に行って帰ってくるだけの話ではないのである。三年生になり、将来に悩み、受験したり、そして卒業旅行に行ったり、そして帰ってからまたあれこれある。そのそれぞれが実にいい。丁寧でゆったりしている。こんなにいい映画だとは思わなかった。

バイオハザード II アポカリプス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月19日
監督アレクサンダー・ウィット
記述年月日2007年12月13日
出演者ミラ・ジョヴォヴィッチ,シエンナ・ギロリー,ジャレッド・ハリス,オデッド・フェール,トーマス・クレッチマン,サンドリーヌ・ホルト,マイク・エップス,ザック・ウォード,ソフィー・ヴァヴァスール,ラズ・アドティ,イアン・グレン,エリック・メビウス
評価★★★
脚本ポール・W・S・アンダーソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320447
関連

「2」でいきなりホラーじゃなくなっている。もうちょっとなんとか出来たんじゃないの?

生き残ったアリスだったがラクーンシティは完全閉鎖。既にゾンビ達があふれかえっていた。そこに外部から通信が入り、ある学者の娘を保護してくれたら一緒に脱出させるという。アリスは生き残りの何人かと協力し娘を探し、脱出を試みる。

「1」の素晴らしさはどこへいったやら。どうにも残念なことである。駄目映画ではないので減点まではしないけど、無理して観ることはない作品。派手な爆発や格闘シーン、ちょっとグロいシーンにお色気シーン、制作側がそれを好きならいいんだけど、それがなんかやっつけ仕事のようにみえる。

ゴーストライダー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

シリーズ番号2
鑑賞年月日2021年2月13日
監督ネヴェルダイン,テイラー
記述年月日2022年1月13日
出演ニコラス・ケイジ,イドリス・エルバ,ヴィオランテ・プラシド,キアラン・ハインズ,クリストファー・ランバート,ジョニー・ホイットワース,ファーガス・リオーダン
評価★★
原案デヴィッド・S・ゴイヤー
脚本スコット・M・ギンプル,セス・ホフマン,デヴィッド・S・ゴイヤー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343732
関連

前回より大味な感じ。

父親を死から救うため悪魔と契約し、自らの中にゴーストライダーを宿した男、ジョニー・ブレイズ。自らの意志とは関係なく、怒りに反応して現われるゴーストライダーの存在に苦しんでいた。そんな時、とある僧侶から悪魔との契約によって生まれた少年ダニーを守ってほしいと依頼される。魔界の王メフィストが、新たに憑依する人間の体としてダニーを狙っているというのだ。もしその憑依を許せば、世界は悪魔の手に堕ちてしまう。しかもメフィストは、ジョニーに呪いをかけた因縁の相手。そこで、宿敵メフィストの陰謀を阻止すべくダニーの救出へと向かうジョニーだったが…。

前作も大概大味で退屈な映画だったけどギリギリ星3つにしたけど今回は堂々星2つです。頭が骸骨のマーベルコミックの人気キャラクターらしいんだけど、話そのものがなんか退屈やなー。いや、ファンはいるだろうし、その人には申し訳ないけど。

シーナ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月16日
監督ジョン・ギラーミン
記述年月日2020年2月24日
出演タニア・ロバーツ,テッド・ワス,ドノヴァン・スコット,トレヴァー・トーマス,エリザベス・オブ・トロ,フランス・ゾブダ,クリフトン・ジョーンズ,マイケル・シャノン,ニック・ブリンブル
評価★★★
原作S・M・アイジャー
脚本デヴィッド・ニューマン,ロレンツォ・センプル・Jr
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/9481

女版ターザンとして薄着で走り回るブロンド美女という映画。

あらすじ省略。

アフリカ現地で育てられた白人女性が美しく成長して野生児として暴れまわるという、それ系の作品。タニア・ロバーツはいい感じに主演しています。

エル ELLE  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月31日
監督ポール・ヴァーホーヴェン
記述年月日2023年4月14日
出演イザベル・ユペール,ロラン・ラフィット,アンヌ・コンシニ,シャルル・ベルリング,ヴィルジニー・エフィラ,ジュディット・マーレ,クリスチャン・ベルケル,ジョナ・ブロケ,アリス・イザーズ,ヴィマーラ・ポンス,アルチュール・マゼ,ラファエル・ラングレ,リュカ・プリゾ
評価★★★
原作フィリップ・ディジャン『エル ELLE』
脚本デヴィッド・バーク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359372

評価はされているということを聞いていたので観れたけど、前情報なしで観るのはきついかもしれない。それはそうと顔の区別がつかなくてしんどいところがあった。で、まあ、確かになんかすごいヘンテコですごい映画だった。円熟というのかよく分からんけど、どやってないのに観せるというのがすごい。

女がレイプされる。その後の女の行動とは?

普通の犯罪から始まるので復讐へとストーリーが進むのかと思いきや、そんな単純な話ではない。また、観ていて、なんで警察に通報しないんだ?とかその手の疑問がどんどん浮かぶんだけど——単に出来の悪い映画でもこういう不自然なストーリー展開というのはよくあるのでその手の駄目映画かと思うと——そういう違和感には真相や思惑がちゃんと隠されていて、それがだんだん見えてくる。衝撃的なシーンから始まる割に展開が分かりにくく掴みが弱いのであまり知らなければ途中で切ってしまっても不自然ではない。この映画、色々な映画賞を獲っているので、駄目な映画ではないと分かっておいて我慢して観るということが必要かもしれない。私はそうやって観た。そして映画賞にも納得した。

それにしても冒頭レイプシーンも含めて撮影に技巧らしい技巧がほとんどない。というか、そういう派手な画づくりをしていないので淡々としている。普通の映像がどこまでも続くのに、その映像の中の情報を読み取ろうとこっちは必死で見てしまう。なんとも不思議な映画でした。

マロナの幻想的な物語り  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年4月30日
監督アンカ・ダミアン
記述年月日2024年5月5日
出演(日本語吹替)のん,小野友樹,平川新士,夜道雪,原涼子,笹島かほる,南條ひかる,川上晃二,浅水健太朗,拝師みほ,武藤志織,駒形友梨,弦徳,林瑞貴,福山あさき
評価★★★
脚本アンゲル・ダミアン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/372313

今はあまり作られなくなってしまった犬かわいそう系の映画。年を取ってこういうのに弱くなってしまった。映像はいかにもアニメといった感じでよかったです。

生まれてすぐ兄弟と離された犬が色々な飼い主を転々とする。マロナはその中で付けられた名前の一つ。

犬の忠誠心ってちょっとすごいものがあり、ある意味、生物としての不思議さすらある。それはそうと、その忠誠心が物語として使われることもよくあり、これもまたストーリーとしては報われない忠誠心の物語の系譜である。

映像が個人制作の手作りアニメとして、柔らかく独創的なものになっている。芸術作品として絵も鑑賞しないといけない作品。

ダンジョン&ドラゴン2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月18日
監督ジェリー・リヴリー
記述年月日2011年3月24日
出演マーク・ダイモンド,クレメンシー・バートン=ヒル,ブルース・ペイン,エリー・チドジー,スティーヴン・エルダー,ルーシー・ガスケル,ティム・スターン,ロイ・マースデン,ヴィタウタス・ラムサス
評価★★★
脚本ロバート・キメル,ブライアン・ラドニック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325778
関連

B級にも色々あるけど、剣と魔法のファンタジーのB級だと、なんか寂しいですな。作り手が真面目に作っているだけに、なんとも。

邪悪な魔法使いとそれを倒さんとする集められた四人の勇者の話。

パーティが少ないのはいい感じ。短い映画で壮大な物語をやれるわけはないので、ちまっとまとまってる。

予算はないんだけど、そこに妥協がなく、がんばっているのが伝わります。まあ、しかし、「がんばってるなあ」って感想も映画に対してどうなのと思わなくもない。

恋する遺伝子  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月30日
監督トニー・ゴールドウィン
記述年月日2010年12月5日
出演アシュレイ・ジャッド,グレッグ・キニア,ヒュー・ジャックマン,エレン・バーキン,マリサ・トメイ,キャサリン・デント,ローラ・レーガン
評価★★★★
原作ローラ・ジグマン
脚本エリザベス・チャンドラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234278

邦題はどうかと思うが、意外とよかったので星4つ。ほとんど少女マンガのパターンそのまんまなところにニヤリとしてしまう。

つきあってた男にとくに理由もなく飽きて捨てられたジェーンは、その理由を考えて独自の恋愛論の構築に燃える。テレビの新番組の企画に悩んでいた親友が、ジェーンの理論を適当にデッチ上げた教授の理論ってことにして番組を作ったらこれが大ヒットする。

まあ、この恋愛論とかそういう飾りを除くと、本当にベタな少女マンガになる。けどこの安心感はなかなかだ。センスもいい。

ワイルドシングス2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月27日
監督ジャック・ペレス
記述年月日2015年3月1日
出演スーザン・ウォード,レイラ・アルシーリ,イザイア・ワシントン,ジョー・マイケル・バーク,トニー・デニソン,ケイティ・スチュアート,リンデン・アシュビー,マーク・マコーレイ
評価★★★
脚本ロス・ヘルフォード,アンディ・ハースト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319458
関連

お色気シーンとどんでん返しがあればこのシリーズはOKなんでしょうなあ。嫌いじゃないです。

遺産狙い、保険金狙いの疑いのある殺人が発生する。一体真犯人は誰なのか。黒幕は誰なのか。

別に悪くないですよ。こういうの好き。サービスシーンもいいしね。若手役者の登竜門ってとこですか。

モンスターズ・ユニバーシティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年8月1日
監督ダン・スカンロン
記述年月日2013年11月3日
声の出演ビリー・クリスタル,ジョン・グッドマン,スティーヴ・ブシェミ,ヘレン・ミレン,アルフレッド・モリナ,デイヴ・フォーリー,ショーン・P・ヘイズ,ジョエル・マーレイ,ピーター・ソーン,チャーリー・デイ,ネイサン・フィリオン,ボビー・モナハン,ジュリア・スウィーニー,オーブリー・プラザ,タイラー・ラビーン,ジョン・クラシンスキー,ボニー・ハント,ベス・ベアーズ,ジョン・ラッツェンバーガー,フランク・オズ
評価★★★★★
声の出演(日本語吹替版)田中裕二,石塚英彦
脚本ロバート・L・ベアード,ダニエル・ガーソン,ダン・スカンロン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343345
関連

馬鹿にされてた奴がエリート集団を見返すという展開が自分は大好きで、これはツボに入った爽快さだった。あと、アメリカの大学が(カリカチュアライズ(劇画化)されたものだとしても)分かりやすく描写されてた。雰囲気がよく伝わってきました。

成績はいいが怖くないマイクと、持って生まれた才能に胡座をかくサリーが、モンスターズ・ユニバーシティでの怖がらせ競技で実力を身につけ、そして認められていく。

いやいや、面白い。ほんとに飽きない。ずーっと目を見張ってました。ディズニーに買収されジョブズ亡きあとで「2」を作るというジリ貧パターンかと思ったけど、これは面白かった。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年6月17日
監督神山健治
記述年月日2007年7月22日
出演者田中敦子,阪脩,大塚明夫,山寺宏一,仲野裕,大川透,小野塚貴志,山口太郎
評価★★★
原作士郎正宗
脚本神山健治,菅正太郎,櫻井圭記
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325430
関連

なんと感想を言っていいのか……。新鮮味はない。映像は悪くない。ストーリーに今回ならではという特徴はない。

あらすじは省略。社会問題と対テロ特殊部隊の活躍を織り交ぜたいつものパターン。

悪くないんだけど、なんか原作からまた適当に要素を抜き出して、長めのエピソードにまとめましたって感じなんだよな。映画という感じがしなくて、それがなんとも歯ごたえの無さを実感させる。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月22日
監督デヴィッド・イェーツ
記述年月日2010年11月15日
出演ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,ヘレナ・ボナム=カーター,ロビー・コルトレーン,ワーウィック・デイヴィス,レイフ・ファインズ,マイケル・ガンボン,ブレンダン・グリーソン,リチャード・グリフィス,ジェイソン・アイザックス,ゲイリー・オールドマン,アラン・リックマン,フィオナ・ショウ,マギー・スミス,イメルダ・スタウントン,デヴィッド・シューリス,エマ・トンプソン,ジュリー・ウォルターズ,ボニー・ライト,マーク・ウィリアムズ,ロバート・ハーディ,デヴィッド・ブラッドリー,トム・フェルトン,マシュー・ルイス,イヴァナ・リンチ,ケイティ・ルング,ハリー・メリング,ロバート・パティンソン,ナタリア・テナ
評価★★★
原作J・K・ローリング『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』
脚本マイケル・ゴールデンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326536
関連

定番シリーズ。ちゃんと作られてるところがナルニアやライラの冒険シリーズと違うところだ。

ホグワーツ魔法学校の5年生に進級したハリーはある日、人間界で魔法を使ってしまい、魔法界を追放されかねない立場に追い込まれる。ヴォルデモート卿の復活が起因と証言したダンブルドア校長のおかげで処罰を免れたハリー。しかし、魔法省は、ダンブルドアは魔法大臣の地位を横取りするために嘘の証言をしたと勘ぐり、防衛術を教える女教師を学校全体の監視役として送り込んでくるのだった。一方、ヴォルデモートは仲間を集め、ハリーたちを陥れようと暗躍し始める。その兆しを誰よりも早く察知していたハリーは、ロンやハーマイオニーたちと秘かに“ダンブルドア軍団”を結成するが…。

ハリー・ポッターシリーズ第5弾です。ちなみに第4弾の炎のゴブレットを観たのは、記録によると2010年の10月6日。前後しちゃっててすいません。

なんかこう、特に感想はないです。普通に楽しめました。面白いんだけど、長いのがちょっとした欠点だよねえ。ハリポタの映画は。

ヴェニスの商人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月23日
監督マイケル・ラドフォード
記述年月日2009年2月25日
出演アル・パチーノ,ジェレミー・アイアンズ,ジョセフ・ファインズ,リン・コリンズ,ズレイカ・ロビンソン,クリス・マーシャル,チャーリー・コックス,マッケンジー・クルック,ヘザー・ゴールデンハーシュ,ジョン・セッションズ,グレゴール・フィッシャー,ロン・クック,アラン・コーデュナー,アントン・ロジャース,デヴィッド・ヘアウッド
評価★★★
製作総指揮エドウィジュ・フェネシュ,ゲイリー・ハミルトン,マイケル・ハマー,ピーター・ジェームズ,ロバート・ジョーンズ,ピート・マッギー,アレックス・マーシャル,ジェームズ・シンプソン,マフレッド・ワイルド
原作ウィリアム・シェイクスピア
脚本マイケル・ラドフォード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322283

すごいなこの製作総指揮の人数。ま、それはそうとヴェニスの商人の話をいままでよく知りませんでした。喜劇でありコメディだったのね。現代的解釈がされているそうだけど。

結婚を目前に控えた男のところに友人の危機が報される。借金返済のカタとして体の肉1ポンドという契約を結んでいたのだが、契約を盾に、高利貸しでユダヤ人のシャイロックは肉以外の一切の和解に応じなかった。

古典の映像化作品といった趣きが強い作品である。無理に観る必要はないが、豪華なセットと役者たちにはちょっと観る価値があるかもしれない。

隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月16日
監督樋口真嗣
記述年月日2010年11月21日
出演松本潤,長澤まさみ,椎名桔平,宮川大輔,甲本雅裕,皆川猿時,小松和重,田鍋謙一郎,坂野友香,中村橋弥,橋本じゅん,粟根まこと,川口節子,古田新太,生瀬勝久,ピエール瀧,徳井優,黒瀬真奈美,KREVA,上川隆也,國村隼,高嶋政宏,阿部寛
評価★★
脚色中島かずき
オリジナル脚本黒澤明,菊島隆三,小国英雄,橋本忍
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329346

邦画の大作は外れなくすべてハズれなのだけど、とくに樋口真嗣監督だとさらに命中率は下がる。こいつもそんな失笑大作邦画の一つ。

黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』のリメイク。

まー、とにかくびっくりするくらいつまらない。なんでこんなにつまらないのか考えてしまうくらいつまらない。おそらく老若男女を問わずみんなつまらないと言うだろうから、なかなか貴重な作品だ。

ドラえもん のび太の恐竜2006  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月1日
監督渡辺歩
記述年月日2007年4月8日
声の出演者水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ,木村昴,関智一,神木隆之介,船越英一郎,劇団ひとり
評価★★★
原作藤子・F・不二雄
脚本渡辺歩,楠葉宏三
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323636
関連

声優は気になりませんでした。それよりも無駄に動くドラえもんの顔が気持ち悪い。これは俺が年を取ったのか?

ドラえもん劇場映画版第一作「のび太の恐竜」のリメイク。恐竜の化石を見つけてやると強がったのび太は本当に卵の化石を見つける。タイムふろしきで卵に戻して温めると本当に恐竜の子供が生まれた。のび太は生まれた子供ピー助を育てるが、元の時代に戻してやるのがピー助のためだと思いタイムマシンに乗り込む。しかし、ピー助を狙う未来人が現れて……。

最初に書いたように、なんかドラえもんの表情が気持ち悪いです。なんだこれ? 最後の方になってやっと気にならなくなった。

悪女の構図  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月29日
監督フランク・ダラボン
記述年月日2008年10月31日
出演ティム・マシスン,ジェニファー・ジェイソン・リー,ウィリアム・アザートン,ホイト・アクストン,ジェイ・ガーバー,ウェイン・グレイス
評価★★★
原作デヴィッド・A・デイヴィス
脚本マーク・パトリック・カルドゥッチ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=570

タイトルで悪女ものだと思ったら大間違い。原題は「BURIED ALIVE」で復讐もの。展開がズレていって「これは悪女ものじゃないな」と気づくまでの違和感といったら。

田舎に引っ越してきて満足している夫と都会に戻りたい妻。妻の愛人である医者は夫を殺して遺産を持って逃げようと持ちかける。計画は成功したように思えるが、夫はろくに確認されず生きたまま埋葬されていた。

このあらすじは親切心から。この予備知識がないと悪女によるクライムサスペンスだと思うに決まっています。

それはそうと、ちょっと変な映画です。名監督フランク・ダラボンの監督デビュー作ってことのようだけど、意欲的にあっと驚く展開にしようとして、なんだか踏み外してしまったような感じ。

風立ちぬ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月1日
監督宮崎駿
記述年月日2013年11月3日
出演庵野秀明,瀧本美織,西島秀俊,西村雅彦,スティーブン・アルパート,風間杜夫,竹下景子,志田未来,國村隼,大竹しのぶ,野村萬斎
評価★★★★★
原作宮崎駿
脚本宮崎駿
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344584

もうとにかく賛否両論の作品。けなす人はけなすがよい。だが俺は映画館で泣きまくり。宮崎駿にやられた。

零戦設計者として有名な堀越二郎をモデルに、戦時中のある男の仕事と恋を描く。クレジットにはちゃんと入っているが、ヒロインとのやりとりの方は堀辰雄の小説『風立ちぬ』が原作になっている。名前については堀辰雄に『菜穂子』という別の小説がある。零戦設計者、堀越二郎のエピソードではないので妻についてを実話だと思って人に話さないようご注意。

語るのが難しいなあ。

映画の中で頻繁に主人公の空想シーンが出てくる。意味はあるようなないような、幻想的なシーンである。妙な緊張感があってこれがまたいい。

ヒロインについては、宮崎駿はほんとに幻想的な、素敵な女の人を描写するよなあ、と。観ている最中は純粋に感動してたんだけど、あとから振り返ると、「これは単なる属性のしっかりした萌えキャラなのでは?」とか思ってしまい、複雑な気分になった。観ている最中にそういうことを考えさせずに物語の中にひきずり込むんだからすごいといえばすごいけど。これは、視点を変えると、女の人にとってはあざといようにも映るのではないかってことである。ナウシカやシータを嫌う女の人がいるように。

たぶん、駄目な人にはポカーンだろうし、あるいは庵野秀明の声に拒絶反応を示すかもしれない。繰り返すが、自分にとってはどれもよかった。いい映画だった。

東京家族  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年2月9日
監督山田洋次
記述年月日2013年3月7日
出演橋爪功,吉行和子,西村雅彦,夏川結衣,中嶋朋子,林家正蔵,妻夫木聡,蒼井優,小林稔侍,風吹ジュン,茅島成美,柴田龍一郎,丸山歩夢,荒川ちか,西田麻衣,松野太紀,田中壮太郎,磯西真喜,近藤公園,伊東達広,福田勝洋,加藤満,北山雅康,鈴木美恵,磨貴こずえ,中村勘九郎,中村宜生,中村玉太郎,中村七之助
評価★★★★
脚本山田洋次,平松恵美子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343237

これはずるい。こんなんされたら誰でも泣くわ。というわけでそのシーンでは映画館のあちこちで啜り泣きの声が。なんとも切ない感じがよく出ているいい映画だった。

瀬戸内海から子供と孫に会うために上京してきた老夫婦を、最初はみんなで歓迎するが。

末っ子が駄目人間って会話なんだけど、全然駄目じゃないです。父親との相性が悪いってことなんだろう。蒼井優がいい子すぎてどうなんだろうと思ったけど、ちょっと状況に愚痴るシーンがあってよかった。あれがなければまるでファンタジーであった。あと、医者の説明が適当すぎる。あんな説明があるか。

映画は老人特有のスローペースに合わせられてるんだけど少しずつ物語が進むとほんとうに少しずつ引きこまれていく。間や人と人の間の微妙な空気、ああこういう奴いるよなって感じまで、実にうまい。

切なくも色々と思ってしまう映画であった。

リディック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月26日
監督デヴィッド・トゥーヒー
記述年月日2015年7月4日
出演ヴィン・ディーゼル,ジュディ・デンチ,コルム・フィオール,タンディ・ニュートン,ニック・チンランド,カール・アーバン,ライナス・ローチ,アレクサ・ダヴァロス,キース・デヴィッド,ロジャー・R・クロス,クリスティナ・コックス
評価★★
キャラクタージム・ウィート,ケン・ウィート
脚本デヴィッド・トゥーヒー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319630

いやー、つまらん。SFっぽい画面でヒロイックファンタジーをやったってことなんだろうけど。

暗闇でもものを見ることができる能力を持ち、恐るべきエイリアンの襲撃を生き延びたリディック。あれから5年、彼は5つの惑星から指名手配され、その首には法外な懸賞金がかかっていた。賞金稼ぎの手を逃れて、銀河系のはずれで逃亡の日々を送る彼は、やがてヘリオン第1惑星へとやって来た。もともと平和だったこの星は、いまや血に飢えた凶悪な種族ネクロモンガーのリーダー、ロード・マーシャルの手に落ちようとしていた。へリオンに暮らすエレメンタル族の使者エアリオンは、リディックが救世主と信じ助けを乞う。その話を一笑に付すリディックだったが、いよいよ始まったネクロモンガー艦隊の総攻撃の混乱の中でついに一人の賞金稼ぎに捕まってしまう。惑星クリマトリアの刑務所へと護送されたリディックはそこで、かつて彼に憧れていた少女キーラと再会するのだった。

映像にちょっと金はかかってるけどね。ヴィン・ディーゼル主演で彼をとにかくかっこよくしようってコンセプトについては、まあ、そういう映画もあるだろうから何とも言わないけど、それで喜ぶのは彼が何をしても喜ぶような本物の信者ファンだけで、普通の人にとってはかなりつまらない映画だと思う。

DRAGONBALL EVOLUTION  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月1日
監督ジェームズ・ウォン
記述年月日2013年3月2日
出演ジャスティン・チャットウィン,エミー・ロッサム,ジェームズ・マースターズ,ジェイミー・チャン,田村英里子,パク・ジュンヒョン,チョウ・ユンファ,ランダル・ダク・キム,アーニー・ハドソン,シェヴォン・カークシー
評価
製作総指揮鳥山明,ティム・ヴァン・レリム
原作鳥山明
脚本ベン・ラムジー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331398

「自分、けっこうB級映画とか好きなんですよ」と言っている人でさえも観たあとでは擁護しなかったゴミ映画。ほんとにどうしてこうなった?

あらすじ略。というか、あの原作をどうアレンジしているかも見所の一つではあろう。

冒頭に書いたように、原作を壊しても何しても面白ければ許すという一番寛容な人でさえも、面白くないからアウトとなった作品。愛着があったり、逆にドラゴンボールが大嫌いという人であったり、まあ、とにかく、どんな人でも、これを観ることは時間の無駄じゃないかなー。

それにしてもインド哲学とかアジアのオリエンタルっぽい雰囲気がハリウッドで翻訳されるとどうして宇宙と一体化って話になるのか。興味深いなー。

エア・フォース II  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月12日
監督ブライアン・トレンチャード=スミス
記述年月日2011年1月15日
出演デヴィッド・キース,マリエル・ヘミングウェイ,デヴィッド・ミルバーン,ジル・ベネット,ジェシー・ハッチ,シドニー・ジャクソン,パトリック・ケイク
評価★★
脚本ポーラ・ゴールドバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326076

原題はエアフォースIIとかではなく、「IN HER LINE OF FIRE」である。エアフォースワンに強引に乗っかったのかな、という感じのB級アクション映画。これは駄目だ。理由はあとで書く。

副大統領が乗った飛行機が墜落。テロリスト傭兵集団の基地のある孤島に流れつき、SPと共に逃走しながらも一行は反撃を開始する。

B級アクション映画のくせに爆発が合成だ。ガソリンと火薬を使わんでどうする。それはケチっちゃ駄目だろう。

爆発シーンで(手榴弾とかそんなので)ショボーイCGになるのである。がっかりもいいとこだ。

B級なのでつじつま合わない言動やなんだかよく分からん展開なんかもある。強かったり弱かったり逃げたり降参したり。まー、適当。そこも突っ込みたいのだが、ここでは爆発を責めたい。なにやってんの?

クリーピー 偽りの隣人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月14日
監督黒沢清
記述年月日2023年4月3日
出演西島秀俊,竹内結子,川口春奈,藤野涼子,戸田昌宏,馬場徹,最所美咲,池田道枝,佐藤直子,笹野高史,齋賀正和,柳生拓哉,久保勝史,原田翔平,井上康,小林博,大谷智子,辻本瑞貴,筒井巧,東出昌大,香川照之
評価★★★
原作前川裕『クリーピー』
脚本黒沢清,池田千尋
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353643

いやー、例によって黒沢清のポンコツ脚本でしたよ。これを褒めてる宇多丸はなんなんだって話である。いつも通り色々展開に無理がありすぎてそこが気になってしょうがない。熱演や怪演もこの脚本じゃ台無しでしょう。

人質をもった犯人との交渉に失敗して刺され、引退して犯罪心理学者になった主人公が、過去の未解決事件と自分の隣人の共通点に気づく。

共通点に気づくのは話としては後ろの方で、隣人と会話をしていくんだけどなんか隣人の言動がおかしいなと思っているうちに、別件の未解決事件との共通点に気づくというストーリーである。

この映画では香川照之の演技だけがやたら褒められる。実際、存在感がものすごく、これだけ取ると圧倒的な映画である。そこがなければ星は2つになっていた。

ほかには特筆することはないかなあ。警察が部外者にほいほい捜査状況を話したり、変に自分の感情がコントロールできなかったり、とにかく変。特に覚えていることを2つ書く。冒頭で犯人と交渉するんだけど、人質に刃物を突き付けて警官に囲まれるという状況で警察が銃を抜いていて、そこに背広を広げた主人公が「お前は人を刺さない」といって近づいていって刺されるという最初のところ。そんな交渉は無いだろう。何を参考にしてこんなシーンを撮ったんだ? そしてもう1つは、最後の方になって支配から解放された子供がすぐに歓声を上げるところ。そんな行動はまず無いだろう。いかに適当にシーンを撮っているかがよく分かるものだった。

思い出のマーニー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月23日
監督米林宏昌
記述年月日2023年2月18日
出演(声)高月彩良,有村架純,松嶋菜々子,寺島進,根岸季衣,森山良子,吉行和子,黒木瞳,杉咲花
評価★★★★
製作鈴木敏夫
プロデューサー西村義明
制作星野康二,スタジオジブリ
原作ジョーン・G・ロビンソン『思い出のマーニー』
脚本丹羽圭子,安藤雅司,米林宏昌
作画監督安藤雅司
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/348091

思ったよりずっといい映画だった。しんみり泣いてしまって思惑通りだった。とはいえ過剰なところのない、本当にいい映画だった。

北海道の札幌に暮らす中学1年生の杏奈。辛い生い立ちから心を閉ざし、誰とも打ち解けることなく孤独な日々を送っていた。そんな中、持病の喘息が悪化し、転地療養のために海辺の村でひと夏を過ごすことに。そこで杏奈は、入江に建つ誰も住んでいない古い屋敷を目にする。地元の人が湿っ地(しめっち)屋敷と呼ぶその建物に、なぜか懐かしさを覚え惹かれていく杏奈。その屋敷は杏奈の夢の中にも現われるようになり、必ずそこには金髪の少女の姿があった。ところがある晩、湿っ地屋敷へとやって来た杏奈の前に、夢で見た金髪の少女が現われる。少女はマーニーと名乗り、“わたしはちのことは2人だけの秘密よ”と語る。そんなマーニーにだけは心を開き、いつしかかけがえのない友情を育んでいく杏奈だったが…。

渋い。ジブリの映画というのはやはり子供向けの冒険活劇であった方がいいと思うのだけど、この作品は登場人物の心情がしみじみと染みるような物語の演出で、教育的な寓話になってないから押し付けがましさはない——親が子供に観せたい作品というのはどうしても鼻につくものだが、そういうものではない——のだけど、じゃあ、子供向けかというとそういうわけでもない。大人向けかというとそういうわけでもない。ちなみに原作は児童文学の名作だそうである。

自分としては、こういう作品のよさが分かる年になったかーという感慨もあった。

かなりファンタジーというか幻想的なところが大きい。明らかに幻というか亡霊のようなものと交流しているわけだけど、はたしてその背景にあるストーリーはなんなのかってことである。

いい作品だったなー。

クライモリ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月5日
監督ロブ・シュミット
記述年月日2020年3月21日
出演エリザ・ドゥシュク,デズモンド・ハリントン,エマニュエル・シュリーキー,ジェレミー・シスト,ケヴィン・ゼガーズ,リンディ・ブース,ジュリアン・リッチングス
評価★★
脚本アラン・マッケルロイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/320680

評判はいいし、シリーズもたくさん作られたし、ゲハゲハ笑いながら観るのにいいのも分かるんだけど、俺はこういう、殺人鬼を気絶させといて拘束も何もせずに逃げてまた目を覚ました相手に追いつかれてしまうを繰り返す脚本は大嫌いだ。何回やるんだよ、ほんと。

全体の75%が森林に覆われているウェストヴァージニア州。暗く鬱蒼とした樹海の中の山道を走っていたレンジローバーが突然のパンクで止まってしまう。乗っていたのはカーリーとスコット、フランシーヌとエヴァンのふた組のカップル、それに失恋したばかりのジェシー。彼らはジェシーを元気づけようとキャンプに向かう途中だった。車から降りた5人の目の前で、今度は後ろから走ってきたマスタングが追突、2台とも大破してしまう。幸い乗っていた医学生のクリスは無事だったが、携帯もつながらない奥深い森の中で立ち往生してしまう。仕方なく彼らは、公衆電話の場所まで行こうと歩き始めるのだったが…。

なんというかおっそろしくベタベタな、文明社会のすぐ隣にある原始的文化の恐怖というホラー映画。なんとなく寄った田舎が想像を越えて非文明的だったという奴。で、この映画はそのジャンルの新時代のマスターピースと呼ばれたり呼ばれなかったりした作品である。といっても2003年の映画なので、もはや古典か。

スプラッタ・ホラーが下火になって時代遅れになってきたところで、「これこれ、こういうのが観たかったんだ」という世間の一部の声に応えた映画でもある。血がドバドバである。

とはいえ、だ。ジェイソンならまだ怪物っぽいからいいけど、もう相手が殺す気満々なんだから、そこに反撃するならもうちょっとやられる側にも殺意くらい芽生えるだろうと。この映画は本当に、相手にちょっと反撃して逃げるだけというのが繰り返されてうんざりする。

LIMIT OF LOVE 海猿  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年6月14日
監督羽住英一郎
記述年月日2007年7月22日
出演者伊藤英明,加藤あい,佐藤隆太,大塚寧々,吹越満,浅見れいな,美木良介,石黒賢,津田寛治,光石研,市川しんぺー,荒川良々,坂本雄吾,菅原卓磨,江畑浩規,時任三郎,渡辺典子,朝加真由美,鈴木一真,渡辺尚子,佐藤仁美,臼田あさ美,川瀬良子,香里奈,宮本大誠,一木有海,伊藤淳史,海東健,古畑勝隆,青木崇高,村田充,飯沼誠司,大口兼悟,平山祐介,三宅弘城,坂本真,坂本あきら,飯田基祐,田中哲司,中根徹,杏子,田中聡元,青木忠宏,佐野進也,深水元基,斎藤工,恵秀,布施博,奥貫薫,芳本美代子,益岡徹,仲村トオル,木場勝己,夏八木勲,大和田伸也,伊武雅刀,國村隼,藤竜也
評価★★
原作佐藤秀峰
原案小森陽一
脚本福田靖
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322769

もう笑うしかないな。邦画というのはこの程度だということを覚悟しておけば、想定の範囲内。

港に近い海で、タイタニックみたいな事故が起こる。海上保安庁が救助に乗り出す。

なんでこう寒いのか。勘弁してくれよ。

新・荒野の七人/馬上の決闘  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月19日
監督ポール・ウェンドコス
記述年月日2016年1月21日
出演ジョージ・ケネディ,モンテ・マーカム,ジョー・ドン・ベイカー,ジェームズ・ホイットモア,レニ・サントーニ,マイケル・アンサラ,フェルナンド・レイ,バーニー・ケイシー,スコット・トーマス,トニー・デイヴィス,フランク・シルヴェラ,ジョルジュ・リゴー
評価★★★
脚本ハーマン・ホフマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7549
関連

メキシコ革命と絡めててなかなかよかった。世間の一般的評価と違って私は一作目は、これなら七人の侍観ればいいなという感じに評価が低く、二作目以降はB級映画として楽しめるので評価が高いということに、これを書いてて気づいた。

メキシコ革命派が監禁されている指導者を救出するためにガンマンを雇う。

アクション映画の撮り方がどんどん進化してるんだよねえ。それがなんか好き。

トゥームストーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月29日
監督ジョルジ・パン・コスマトス
記述年月日2023年3月15日
出演カート・ラッセル,ヴァル・キルマー,サム・エリオット,ビル・パクストン,パワーズ・ブース,マイケル・ビーン,チャールトン・ヘストン,ジェイソン・プリーストリー,スティーヴン・ラング,ダナ・デラニー,ジョアンナ・パクラ,ダナ・ウィーラー=ニコルソン,マイケル・ルーカー,ハリー・ケリー・Jr,ビリー・ゼイン,クリストファー・ミッチャム,ロバート・ジョン・バーク,ビリー・ボブ・ソーントン,ジョン・テニー,ポーラ・マルコムソン,トーマス・ヘイデン・チャーチ,リサ・コリンズ,トマス・アラナ,ポール・ベン=ヴィクター,ジョン・フィルビン,ジョン・コーベット,テリー・オクィン,フランク・スタローン,バック・テイラー,ピーター・シェライコ
評価★★★
脚本ケヴィン・ジャール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/15673

古いスタイルの西部劇の復活を狙ったのかもしれないけど、音楽がちょっと古すぎてノスタルジーより古くささしかない。銃撃戦は迫力あったけどね。

西部開拓時代、トゥームストーンにやってきた元保安官ワイアット・アープが町で幅を利かせていた悪党たちと対立する。

トゥームストーンという町の名前だけでアメリカ人は分かるそうだ。要するにOK牧場の決闘である。史実の。

1993年の映画だけど、いわゆる西部劇の時代というのはもっと前なのでこれは現代翻訳の部類である。今風の西部劇なのだが西部劇っぽさを残そうとしているのかもっと古い映画みたいな演出があちこちに見られる。それが意図的なんだろうけど意図的なのがうまくいっているというよりそれでもなんかダサいように感じた。ちなみに本当に古い『OK牧場の決闘』をあとに観たのだけど、こっちはもう古すぎてダサいとも思わなかった。

登場人物が多くてしんどい。この辺の理解のしやすさも史実として前情報が入っているかどうかで違うんだろうなと思う。

フリー・ガイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年8月23日
監督ショーン・レヴィ
記述年月日2022年1月17日
出演ライアン・レイノルズ,ジョディ・カマー,ジョー・キーリー,リル・レル・ハウリー,ウトカルシュ・アンブドゥカル,タイカ・ワイティティ,チャニング・テイタム,アーロン・リード,ブリトニー・オールドフィールド,マティ・カーダロプル
評価★★★★
原案マット・リーバーマン
脚本マット・リーバーマン,ザック・ペン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/372048

これも面白い。ホモネタが危なっかしくて、なんかそこをジョークにするのやばくない?ってところがところどころあった。それは置いておいてもやっぱり妙な楽しさと面白さがあって、拾い物的によかった。

平凡だが人のいい銀行の窓口勤務のガイだったが、毎日の生活の中である女性に心を奪われる。いつもの生活からルートを離れて彼女に話しかけるが事故に巻き込まれてしまう。また目が覚めていつものように銀行に行く。なぜか毎日同じことを繰り返すのが嫌になってしまい、普段と違うことをしてみる。さて、ガイが心を奪われた女性は別のところでVRゴーグルを被っていた。ログアウトした彼女はモブキャラに話し掛けられたと友人に話す。モブなのに妙に人間くさかった、と。

ストーリーを文章にして説明しようとするとややこしくなるが、映画として観ると一発で状況が分かる。シンプルかつストレート。劇場公開されたときはそんなに話題にならなかったが、口コミでジワジワ評判が広がり、私が映画館に行ったときも、かなり公開から時間が経っていたのにそこそこの観客で埋まっていた。そして観ると分かる単純明快にして気持ちのいいストーリー。うーん、娯楽映画って感じ。

あちこちにオンラインゲームあるあるが転がっているのがよい。それもゲーム内あるあるだけでなく、運営あるある、開発あるあるなど、ゲームにまつわる外側のあるあるも多数取り込まれている。

クライマックスではメジャータイトルのパロディがわんさと出てくるんだけど、メジャーすぎてビビる。この衝撃は是非自分で観て味わっていただきたい。

スター・ウォーズ/フォースの覚醒  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月3日
監督J・J・エイブラムス
記述年月日2016年3月4日
出演ハリソン・フォード,キャリー・フィッシャー,アダム・ドライバー,デイジー・リドリー,ジョン・ボイエガ,オスカー・アイザック,ルピタ・ニョンゴ,アンディ・サーキス,ドーナル・グリーソン,グウェンドリン・クリスティー,アンソニー・ダニエルズ,ケニー・ベイカー,ピーター・メイヒュー,マーク・ハミル,マックス・フォン・シドー,グレッグ・グランバーグ,キラン・シャー,ヤヤン・ルヒアン,イコ・ウワイス,ケン・レオン,ティム・ローズ,ロッキー・マーシャル,ワーウィック・デイヴィス,サイモン・ペッグ,ダニエル・クレイグ
評価★★★
製作キャスリーン・ケネディ,J・J・エイブラムス,ブライアン・バーク
製作総指揮トミー・ハーパー,ジェイソン・マクガトリン
キャラクター創造ジョージ・ルーカス
脚本ローレンス・カスダン,J・J・エイブラムス,マイケル・アーント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351301
関連

エピソード7。ジェダイの帰還から30年後の物語。まあ、こんなもんじゃないでしょうか?

ネタバレはまだ禁止だと思うのであらすじはここでは書かない。エピソード9の感想を書くときまで封印しておく。

新ロボットのBB-8はあざとかわいい。これは好きになるわ。

あとは、あえて敵が小者なのがよいかと。しかし改心して終了のような前回までの焼き直しみたいなことはして欲しくないものだ。悪の力とか邪悪な存在をやっつけて終わりみたいなのもやだなあ。じゃあ何がいいのかっていうと分からないけど。

結局、まあ、こんなもんかっていう結論。

7セカンズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月11日
監督サイモン・フェローズ
記述年月日2015年3月8日
出演ウェズリー・スナイプス,タムジン・アウスウェイト,ジョージナ・ライランス,デオビア・オパレイ,ピート・リー=ウィルソン,サージ・ソリック
評価★★★
脚本マーティン・ホイーラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325721

B級アクション映画の中でも出来の悪い部類。

あらすじ省略でいいと思うなあ。

製作国がルーマニア・スイス・イギリス。ウェズリー・スナイプスを餌にプロデューサーが東欧あたりの金を引っぱってきたって図式でしょうなあ。つまり、つまらなくても、もう金は回収できてるから作ってる側はどうでもいい。こういうのは邦画の大作映画でもよくある。志が低いというか、予算以上にモチベーションが低すぎる。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年3月26日
監督ナタウット・プーンピリヤ
記述年月日2022年4月4日
出演チュティモン・ジョンジャルーンスックジン,チャーノン・サンティナトーンクン,イッサヤー・ホースワン,ティーラドン・スパパンピンヨー,タネート・ワラークンヌクロ,サハジャック・ブーンタナキット
評価★★★★
脚本ナタウット・プーンピリヤ,タニーダ・ハンタウィーワッタナー,ワスドーン・ピヤロンナ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364498

面白い。思っていたよりずっとしっかりと映画だった。みせる。演技が非常によい。また臭くもない。うまい。普通にちゃんと映画じゃんと思った。こんなところにも映画の天才がいたのかという感じ。

天才的な頭脳を持つ女子高生のリンは、貧しい家庭ながら特待奨学生として進学校へ転入することに。やがて仲良くなった裕福なクラスメイトを試験中に助けてあげたことから、噂を聞きつけたお金持ちの学生たちに頼まれ、高度なカンニングをビジネスとして始めるハメに。次第にビジネスの規模が大きくなる中、それを快く思わない真面目な苦学生バンクの反感を買ってしまうリンだったが…。

どのようにカンニングするかというクライムサスペンス要素もあり、一方で、それぞれの登場人物の背景や葛藤があり、実にうまい。たかがカンニングに銀行強盗のような演出を加えるというのはギャグっぽくもあるが、一方で、銀行強盗犯よりも背負っているものは大きいというのも伝わってくるので、そのあたりのバランスと演出もうまい。

とにかく映画としての完成度の高さがよかった。

東京オリンピック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月25日
監督市川崑
記述年月日2009年2月25日
出演(各選手)
評価★★★★★
脚本市川崑,和田夏十,白坂依志夫,谷川俊太郎
撮影林田重男,宮川一夫,中村謹司,田中正
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=141499

この東京オリンピックの記録映画は市川崑監督の最高傑作の一つとして必ず挙げられる作品。噂に違わぬ傑作であった。これに星5つをつけるのはちょっと違うかなと思うんだけど――これがノンフィクションでなかったら、東京オリンピックでなかったら、これほどの迫力にはならなかっただろう――いわゆる「映画」の枠組みは置いておいて、観る機会があったら観た方がいいです。

1964東京オリンピックの記録映画。ただし、市川崑は自分の個性を前面に押し出しています。

渋いの一言ですね。これはもう記録映画っぽくないんだけどやっぱり記録映画でもあるわけですが、とにかく渋い。よーいどんのピストルの音と共にSEが消えて、スローモーションで肉体美が映し出されるなど、非常に作為的。センスはたまに首を捻るけど、そんな相性はどうでもいいのだ。

青梅の田舎道を自転車競技の集団が走るシーンはすごくいい。

以下は映画と無関係。

東京オリンピック招聘のキャンペーンでテレビ放送されたわけだけど、現在、東京でオリンピックをやる意味はないでしょう。惨めっぽくていたたまれない。勘弁してほしい。

オブセッション 歪んだ愛の果て  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年8月22日
監督スティーヴ・シル
記述年月日2013年11月3日
出演ビヨンセ・ノウルズ,イドリス・エルバ,アリ・ラーター,ブルース・マッギル,ジェリー・オコンネル,クリスティーン・ラーチ,スカウト・テイラー=コンプトン,マシュー・ハンフリーズ
評価★★
脚本デヴィッド・ローヘリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334377

ちょっとヘタれすぎるというか、まあ、映画として、男がヘタを打たないと話が成立しないんだろうけど、観ててストレスが溜まるというか、イライラしちゃうんだよね。

副社長が秘書として雇った女にストーキングされ、妻であるビヨンセが対決する。

女ストーカーである。危険な情事の未遂版といったところ。演技がクサすぎてビヨンセ以外もけっこうきつい。向こうのアイドル映画というか、駄目な邦画のノリに近い。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月10日
監督ジョン・マッデン
記述年月日2011年2月14日
出演グウィネス・パルトロー,アンソニー・ホプキンス,ジェイク・ギレンホール,ホープ・デイヴィス,ダニー・マッカーシー,ロシャン・セス,ゲイリー・ヒューストン,コリン・スティントン
評価★★★★
原作戯曲デヴィッド・オーバーン
脚本デヴィッド・オーバーン,レベッカ・ミラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323363

これはなんともマニアックな。星4つつけたけど、大抵の人は「つまんねー」って言うような気がする。文芸っぽい雰囲気をいかにも醸し出しているので、肌に合わなければ素直に諦めた方が吉。

天才数学者の晩年を介護にあけくれた娘が、徐々に人間性を取り戻す。

繰り返しますが、いかにもといった文芸作品です。これを観てしたり顔の批評家がもっともらしいことを語っている姿が目に浮かぶようです。けど、私の波長に合ってしまったんだからしょうがない。

エラゴン 遺志を継ぐ者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月6日
監督シュテフェン・ファンマイアー
記述年月日2015年2月28日
出演エド・スペリーアス,ジェレミー・アイアンズ,シエンナ・ギロリー,ロバート・カーライル,ジャイモン・フンスー,ジョン・マルコヴィッチ,ギャレット・ヘドランド,ゲイリー・ルイス,ジョス・ストーン,クリストファー・イーガン,キャロライン・チケジー,アラン・アームストロング,リチャード・リフキン,スティーヴ・スピアーズ
評価★★
原作クリストファー・パオリーニ『エラゴン/遺志を継ぐ者~ドラゴンライダー1』
脚本ピーター・バックマン,ローレンス・M・コナー,マーク・ローゼンタール,ジェシー・ウィグトウ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324286

「あー、剣と魔法にドラゴンの出てくるファンタジーっていったらこんな感じよねー」という感じ。ただかなりダルい。原作をかなり端折ってるのはなんとなく分かるんだけど、それでもなんか原作もテンプレなんだろうなと想像がついてしまうという。

ドラゴンライダーとして生まれた少年と、生まれた世界でも数少ないドラゴンとの交流。やがて国家の争いに巻き込まれていく。

なんとなく検索してみたらやっぱり原作の本からしてテンプレのようで。まあ、テンプレファンタジーも何がヒットするか分からない世の中だしな。原作は続編が書かれてるし、たぶん映画もそうなればいいなと思いながら作られたんでしょう。2006年の映画で(原作2002年、訳書2004年)続編が作られていない時点でお察し。ついでに調べたら原作も最終巻が2011年に出版されたのに翻訳は出ていないという日本では原作もがっかりなセールスだった模様。ラノベでこの手のはいっぱいあるもんな。

アメリカン・アウトロー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月2日
監督レス・メイフィールド
記述年月日2009年3月9日
出演コリン・ファレル,スコット・カーン,アリ・ラーター,ガブリエル・マクト,グレゴリー・スミス,ティモシー・ダルトン,ウィル・マコーマック,ハリス・ユーリン,キャシー・ベイツ,ロニー・コックス,テリー・オクィン,ナサニエル・アルカン,タイ・オニール,ジョー・スティーヴンス,バリー・タブ
評価★★★
原作ロデリック・テイラー
脚本ロデリック・テイラー,ジョン・ロジャース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241573

ネタに困ればなんでも使うハリウッドって感じで、今度は開拓時代の義賊がそのスポットに選ばれました。

自治を望む人々が銀行強盗で抵抗するって感じ。

そんなにつまらないわけじゃないです。軽く観れる、いい娯楽映画にできあがってました。なんか破滅的に終わるのかと思ったら、拍子抜けに明るいのもいいところだと思う。

ジャンゴ 繋がれざる者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月11日
監督クエンティン・タランティーノ
記述年月日2020年7月30日
出演ジェイミー・フォックス,クリストフ・ヴァルツ,レオナルド・ディカプリオ,ケリー・ワシントン,サミュエル・L・ジャクソン,ドン・ジョンソン,ジョナ・ヒル,ウォルトン・ゴギンズ,デニス・クリストファー,ローラ・カユーテ,M・C・ゲイニー,クーパー・ハッカビー,ドク・デュハム,ジェームズ・ルッソ,トム・ウォパット,ジェームズ・レマー,マイケル・パークス,フランコ・ネロ,ジョン・ジャラット,ニコール・ガリシア,アトー・エッサンドー,ドン・ストラウド,ラス・タンブリン,アンバー・タンブリン,ブルース・ダーン,クエンティン・タランティーノ,ゾーイ・ベル,マイケル・ボーウェン,ロバート・キャラダイン,テッド・ニーリー,ジェームズ・パークス,トム・サヴィーニ,サミ・ロティビ,レックス・リン,マイケル・バコール,ネッド・ベラミー,オマー・J・ドージー,エヴァン・パーク,リッチー・モンゴメリー,ジャロッド・バンチ,ジャマール・ダフ,トッド・アレン,ルイス・スミス,ダニエル・ワッツ,デイナ・グーリエ
評価★★★★
製作総指揮ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン,マイケル・シャンバーグ,シャノン・マッキントッシュ,ジェームズ・W・スコッチドープル
脚本クエンティン・タランティーノ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342722

やっと観た。めっちゃ面白かった。

奴隷を運んでいる男たちに一人の男が近づいてくる。妙にハイソな態度で粗野な開拓民を苛つかせる男だった。ある黒人を譲って欲しいという。最初は断るが提示された金額のために交渉が始まる。

タランティーノお得意の、状況が掴みにくいイントロからもう絶好調である。物語がどこに転がるかは観て確かめて欲しい。いわゆる奴隷問題を扱った西部劇で、タランティーノがそれをおそらくあえて社会派ドラマではなく娯楽作として撮った傑作である。

それぞれの役者が褒められているけど、私が印象に残ったのは──ディカプリオは別の作品で彼のこういう演技を知っていたのでそれほどでもなかった──サミュエル・L・ジャクソンである。こいつはよかった。存在感と当時の価値観を表現するのに重要な上にブレたらいけない役なんだけど、きっちり演じ上げててすごかった。

あとはまあ、タランティーノの暴力描写と奴隷問題が相性がよくて本当にやばい雰囲気がよく伝わってきた。あとミシシッピがどんなにやばい所なのかがよく分かった。今のミシシッピの背景がなんとなく間接的に分かるというか……。

ちょっと暴力的で悪趣味だけど、おすすめです。

ミッドサマー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月18日
監督アリ・アスター
記述年月日2022年8月20日
出演フローレンス・ピュー,ジャック・レイナー,ウィル・ポールター,ウィリアム・ジャクソン・ハーパー,ヴィルヘルム・ブロムグレン,アーチー・マデクウィ,エローラ・トーチア,ヘンリク・ノーレン,グンネル・フレッド,イサベル・グリル,ハンプス・ハルベリ,ビョルン・アンドレセン
評価★★★
脚本アリ・アスター
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370087

うーん、評判がよかっただけに期待しすぎてしまったか? ちょっとダルい。不穏な空気や雰囲気だけを楽しむ映画って感じ。それが好きな人はいいんだろうけど、さすがに私としてはそれだけじゃねえ……。

家族を失ってしまったダニーは、彼氏やその友人たちとスウェーデンに旅行に行くことになった。友人の一人が地元の90年ぶりの夏至祭に招待してくれるということだった。その夏至祭はなにやら明るいのだが閉鎖的で不穏な雰囲気のあるものだった。

全部観てからまた見直すと色々発見があるんだろうなとは思う。だけどあまり観る気にはならない。基本的に決定的に怖いというより、なんだかよく分からなくて怖いという不安を与えるのがメインの映画と感じた。

土着の何かに巻き込まれるというのはホラー映画としては割とありがちで、そういうジャンルがある。で、この映画も言ってみればそういうジャンルを踏まえている。一方でちょっとアレンジも加えている。一番感じたのは明るさである。薄暗い雰囲気ではなく白夜の明るさの中で眩しいくらいの雰囲気の中で進行していくのである。その明るさが不安になってくるという仕組みである。

とはいえ、なんか話題になって持ち上げられてたけど、なんかちょっと持ち上げすぎという気がした。ちょっと進行が遅くてダルいホラー映画って印象である。

ミシェル・ヴァイヨン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月22日
監督ルイ=パスカル・クーヴレール
記述年月日2009年2月25日
出演サガモア・ステヴナン,ディアーヌ・クルゲール,ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ,ジャン=ピエール・カッセル,フィリップ・バス,ステファノ・カセッティ,フランソワ・レヴァンタル,ステファーヌ・メッツガー,リサ・バービュシア
評価★★★
製作ピエランジュ・ル・ポギャム,リュック・ベッソン
原作ジャン・グラトン,フィリップ・グラトン
脚本リュック・ベッソン,ジル・マランソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318846

おバカ映画ってことだったんだけど、それを期待すると普通のおバカ映画でなんか拍子抜け。悪くないんだけど、もっともっと突っ込みどころ満載だと思ってたからさ。

ル・マン24時間に賭ける男たちとその妨害工作の話。

悪役が悪役すぎて笑える。犯罪すれすれとかじゃないんだもん。極悪高校野球部との甲子園予選ってノリ。

アイアンマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月23日
監督ジョン・ファヴロー
記述年月日2011年4月24日
出演ロバート・ダウニー・Jr,ジェフ・ブリッジス,テレンス・ハワード,グウィネス・パルトロー,ショーン・トーブ,レスリー・ビブ,ファラン・タヒール,サイード・バッドレヤ,ビル・スミトロヴィッチ,クラーク・グレッグ,ティム・ギニー,ジョン・ファヴロー,スタン・リー,サミュエル・L・ジャクソン,ポール・ベタニー
評価★★★
製作アヴィ・アラッド,ケヴィン・フェイグ
製作総指揮ジョン・ファヴロー,ルイス・デスポジート,ピーター・ビリングスリー,アリ・アラッド,スタン・リー,デヴィッド・メイゼル
キャラクター創造スタン・リー,ドン・ヘック,ラリー・リーバー,ジャック・カービー
脚本マーク・ファーガス,ホーク・オストビー,アート・マーカム,マット・ハロウェイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330416
関連

よくある――といっちゃなんだけど――アメコミの実写映画化だけど、なかなかよくできてると思います。子供向けすぎでもなく、大人向けすぎでもなく。

武器の製造開発会社のCEOが、自社の製品が悪用されていることに気づき、自分が開発した一人用兵器を身につけて戦う。

導入の開発きっかけがよい。正義としての動機もそうだが、一人用の防弾スーツを作る必要に迫られるという状況がよい。リアリティがあって感心した。

あとの登場人物の配置は、まあ、大体類型的で、ストーリーそのものも、ま、こんなもんかという感じ。けど、つまらなくはないです。

ラリー・フリント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月30日
監督ミロス・フォアマン
記述年月日2014年3月9日
出演ウディ・ハレルソン,コートニー・ラヴ,エドワード・ノートン,ブレット・ハレルソン,ドナ・ハノーヴァー,ジェームズ・クロムウェル,クリスピン・グローヴァー,ヴィンセント・スキャヴェリ,マイルズ・チャピン
評価★★★★
脚本スコット・アレクサンダー,ラリー・カラゼウスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=54866

いやー、これ面白かった。実在の人物っていうのが信じられないくらい。エロ雑誌ハスラー編集長ラリー・フリントの半生。

自分のストリップ小屋の宣伝も兼ねてハスラーという雑誌を創刊するラリー・フリントだったが、上品さに唾を吐き、ひたすらエロくて刺激的なものを追求するその雑誌は良識派から目の敵にされる。

表現の自由ってお題目はどうでもいいんだよね。ただ、彼の言う、自由の国でみんなやってることやみんな持ってるものを雑誌に載せて何が悪いんだって態度は、ストレートなだけに妙な説得力があるという。本人はそれで売り上げ伸ばそうってだけなんだけど。

破天荒でストレートな人間の人生というのはそれだけで映画になっちゃうんだなー、と。コートニー・ラヴもハマり役。

コララインとボタンの魔女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年5月31日
監督ヘンリー・セリック
記述年月日2020年3月8日
出演(声)ダコタ・ファニング,テリー・ハッチャー,ジョン・ホッジマン,イアン・マクシェーン,ドーン・フレンチ,ジェニファー・ソーンダース,キース・デヴィッド,ロバート・ベイリー・Jr
日本語吹替榮倉奈々,劇団ひとり,戸田恵子
評価★★★
原作ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』
脚本ヘンリー・セリック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335440

記憶になく感想メモも無い。この手の作品が傑作だったら何かしら形で残しておくはずだけど、それが無いということはそれほど良くはなかったんだろうな、知らんけど。

ピンク色の古いアパートに引っ越してきたばかりの少女コラライン。まだ友だちも出来ず、忙しい両親はまったく構ってくれない。すっかり退屈していたコララインは、ある日家の中で不思議な扉を発見する。そして、その扉を通り抜けた先でコララインが目にしたのは、今までと変わらない家の中。しかし、何かが少しずつ違う。しかも、そのどれもが現実の世界よりも素晴らしくなっていた。優しいママとパパの目がボタンで出来ている以外は。すっかりこの不思議な世界に魅了されてしまうコララインだったが…。

3Dモーションアニメ作品。イントロに書いたように内容は覚えていない。うーん。申し訳ない。

処刑人2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年12月10日
監督トロイ・ダフィー
記述年月日2013年3月6日
出演ショーン・パトリック・フラナリー,ノーマン・リーダス,クリフトン・コリンズ・Jr,ジュリー・ベンツ,ジャド・ネルソン,ボブ・マーリー,ブライアン・マホーニー,デヴィッド・フェリー,デヴィッド・デラ・ロッコ,ピーター・フォンダ,ビリー・コノリー,ウィレム・デフォー
評価★★★★
原案トロイ・ダフィー,テイラー・ダフィー
脚本トロイ・ダフィー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336255
関連

前回から10年も経過して続編が作られるとは思わなかったけど、その続編がけっこう面白くてよかった。

悪人退治をしていた兄弟をマフィアが挑発する。兄弟は再び銃を手にする。

前回ほど殺しまくりって感じじゃない。けど、コミカルに殺しまくる味わいは今回も健在。

魔法にかけられて  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月15日
監督ケヴィン・リマ
記述年月日2010年12月15日
出演エイミー・アダムス,パトリック・デンプシー,スーザン・サランドン,ジェームズ・マースデン,レイチェル・カヴィ,ティモシー・スポール,イディナ・メンゼル,サマンサ・アイヴァース,イザイア・ウィットロック・Jr,トーニャ・ピンキンス,ジョディ・ベンソン,マット・セルヴィット,ジョン・ロスマン,ミカエラ・コンリン,ティボー・フェルドマン,ジェフ・ベネット,ケヴィン・リマ
評価★★★★
脚本ビル・ケリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328581

予備知識もなく観て、最初に引いてしまったところからスタートしたので好印象。ディズニーをセルフパロディしたディズニー映画。

物語の世界で王子と出会ったお姫様が、権力にとりつかれた王女の罠にはまって永遠の愛など存在しない世界に飛ばされてしまう。それは現代のニューヨークだった。

序盤のネタバレ。アニメと実写の融合って宣伝文句があって不安要素たっぷりのまま観たら、しょっぱなからアニメの女の子が森の動物達と歌っているんだからどん引き。あー、失敗したかなと思ったけど、ニューヨークにやってきて女の子が実写になり、超フリフリのドレスで「ここはどこですか?」とかやり始めると面白くなった。映画の中のニューヨーカーもどん引き。「私の王子さまはどこですか?」って聞かれたら、そりゃそういう反応になるよな(笑)

その後も生身の女優がそのまんま現代のニューヨークでディズニーのミュージカルをやる違和感がたまりません。けど勢いで乗せられるのもいい。

展開には納得できない人もいるだろうけど、永遠の愛のない世界では、この展開も一つのパロディってことで。

蛇足。ネットでタイトルがおかしいという意見があった。確かに、普通は「魔法かけられて」か「魔法にかかって」のどちらかで、「魔法にかけられて」は不正解ではないけど気になるところではある。わざとなのかな?

ロッキー4/炎の友情  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月19日
監督シルヴェスター・スタローン
記述年月日2012年1月26日
出演シルヴェスター・スタローン,タリア・シャイア,バート・ヤング,ドルフ・ラングレン,カール・ウェザース,ブリジット・ニールセン,マイケル・パタキ,トニー・バートン,R・J・アダムス,アル・バンデイロ,ドミニク・バルト,ダニアル・ブラウン,ジェームズ・ブラウン
評価★★★
脚本シルヴェスター・スタローン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25720
関連

なんでこんなにけなされるんかな? 俺はベタで好きだけど。

ソ連のドラゴというボクサーがアメリカにやってくる。チャンピオンのロッキーは挑戦を受けず、エキシビジョンマッチで対戦したアポロはリング上で殺されてしまう。彼に勝つためロッキーは山ごもりして特訓するのだった。

自分はスタローンの脚本が好きなんだなと思った。脚本好きとしてヒネったものをありがたがるようになってしまった自分にはスタローンの脚本は見事なカウンターで、物語は単純で盛り上がった方がいいじゃん、とシンプルに思えさせてくれた。原点は自分のやりたいこと、楽しませること、で、批評家のご機嫌を取ることじゃないもんな。

というわけで、これはこれで期待を裏切らない単純明快なスポ根ストーリーだと思う。ほかに何が必要だ?

スポットライト 世紀のスクープ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年2月9日
監督トム・マッカーシー
記述年月日2020年5月2日
出演マーク・ラファロ,マイケル・キートン,レイチェル・マクアダムス,リーヴ・シュレイバー,ジョン・スラッテリー,ブライアン・ダーシー・ジェームズ,ビリー・クラダップ,スタンリー・トゥッチ,ジェイミー・シェリダン,モーリーン・キーラー,ポール・ギルフォイル,レン・キャリオー,ニール・ハフ,マイケル・シリル・クレイトン,ローリー・ハイネマン,ティム・プロゴシュ,リチャード・ジェンキンス
評価★★★★
脚本ジョシュ・シンガー,トム・マッカーシー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355060

噂と期待のハードルを越えて面白い。メインの話に向かってブレずに進んでいく感じはたまらん。

実話。ボストンの地元紙ボストン・グローブに新編集長が就任する。ボストン・グローブには調査報道を掲載するスポットライトという欄があり、そのスタッフたちがいた。新編集長は彼らにカトリック神父たちの性的虐待の報道の追跡調査を決定する。ボストンは敬虔なカトリックの多い町だ。そんなことがあってもなぜか話題にもならずにスルーされる。記者たちも半信半疑のまま調査を開始するのだが、すぐにその虐待隠蔽の構造が見えてきて戦慄する。

実際の犯罪と、カトリック教会による隠蔽の実態というのは話題になり、訴訟が次々に起こっている。この調査報道はその嚆矢である。

映画は地元の圧力や感情的な反感を描きつつ、隠蔽する卑劣漢と口封じされた被害者や、両者の関係者に取材を重ねていく過程を淡々と描写していく感じが非常によかった。

アカデミー作品賞と脚本賞を受賞。映画の内容の評価としてはもはやこれ以上のものは無いという感じ。

イーグル・アイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年8月8日
監督D・J・カルーソー
記述年月日2011年10月2日
出演シャイア・ラブーフ,ミシェル・モナハン,ロザリオ・ドーソン,マイケル・チクリス,アンソニー・マッキー,ビリー・ボブ・ソーントン,イーサン・エンブリー,アンソニー・アジジ,キャメロン・ボイス
評価★★★
原案ダン・マクダーモット
脚本ダン・マクダーモット,ジョン・グレン,トラヴィス・アダム・ライト,ヒラリー・サイツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330921

うーん。コンピュータ暴走もの。ついでに国民監視もの。典型的だよなー。自分の飽きで点を上下はさせないけど、感想には含めますよ。敵も味方もその仕掛けもそろそろマンネリだな。もう。

男は身に覚えのない疑いから逮捕され、そこに脱出方法が提示される。濡れ衣を着せようとしている組織と、それと対立する組織があるようだが、正体は分からない。ただ、最低でも国家レベルのすごい権力がからんでいるのだけは分かる。そして同じく濡れ衣を着せられた女と共に、謎の指示に従いながら真相に迫る。

スーパーコンピュータでもそんなところまで制御できないだろって感じで、逆にウケます。この映画はそこまで観客をナメてんのかと。

アクションできない役者にブツギリの編集でそれっぽく見せるという手法もそろそろなんとかならんか。そっくりさんに長まわししてもらった方が目にやさしい。

仮面の男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月10日
監督ランドール・ウォレス
記述年月日2011年1月10日
出演レオナルド・ディカプリオ,ジェレミー・アイアンズ,ジョン・マルコヴィッチ,ジェラール・ドパルデュー,ガブリエル・バーン,アンヌ・パリロー,ジュディット・ゴドレーシュ,エドワード・アタートン,ピーター・サースガード
評価★★★
原作アレクサンドル・デュマ
脚本ランドール・ウォレス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84127

ディカプリオ人気にあやかった映画って感じだけど、ディカプリオ本人は真剣に演じているのでケチつけるほどでもないな。

デュマの「鉄仮面」の映画化。暴君の片鱗を見せるルイ14世のかわりに、幽閉されている双子の弟と入れ替えることを臣下が画策する。

この手の貴族映画はたまに作られるけど、ほんとに衣装代とか大変だよな。まあ、華やかなのはいいんじゃないでしょうか?

冒頭に書いたけど、可もなく不可もなく。悪い映画ではないと思います。

死霊館のシスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月7日
監督コリン・ハーディ
記述年月日2023年12月28日
出演デミアン・ビチル,タイッサ・ファーミガ,ジョナ・ブロケ,シャーロット・ホープ,イングリット・ビス,ボニー・アーロンズ
評価★★★
原案ジェームズ・ワン,ゲイリー・ドーベルマン
脚本ゲイリー・ドーベルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364788
関連

ちょっとアクションとかオカルト要素多めの内容。微妙にジャンルを使い分けてるのね。これも悪くない。2つ並べるとアナベルの方が怖いけど。

1952年、ルーマニアの修道院で若いシスターが自ら命を絶った。不可解な点が多いため、バチカンはバーク神父と見習いシスターのアイリーンを派遣する。さっそく調査を開始した2人は、やがて修道院に隠された恐るべき秘密に迫る中で、悪魔のシスター“ヴァラク”の存在に行き着く。そして自らの命と信仰をかけたかつてない恐怖と対峙していくバークとアイリーンだったが…。

シスターの姿形をした悪魔が修道院に入り込んだという設定なんだけど、この悪魔、普通に神出鬼没なので逆にドッキリがない。安全地帯がないので「ふー、ここなら安心」→「ギャー」というのが演出として作れないのである。観ていてこれは欠点ではないかと思った。逃げるという行為が意味をなさないのである。

あと、割と普通にエクソシスト系の宗教的ホラーの割合が多い。そのために死霊とか怨念と違って、キリスト教徒でないこちらにはあまり怖くない。別にこっちの信仰を試されてもしょうがないしね。悪魔の怖さも死霊や怨念の怖さも、日本人にとっては比重が同じなので、悪魔という種類に頼られると怖さが半減する。そして普通にアクション要素が強い。肉体を使ったバトルがあるとやはり恐怖は薄まる。

少年メリケンサック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月31日
監督宮藤官九郎
記述年月日2011年2月2日
出演宮崎あおい,木村祐一,勝地涼,田口トモロヲ,三宅弘城,峯田和伸,ピエール瀧,佐藤智仁,波岡一喜,石田法嗣,広岡由里子,池津祥子,児玉絹世,水崎綾女,細川徹,我孫子真哉,チン中村,村井守,星野源,田中馨,伊藤大地,浜野謙太,田辺誠一,哀川翔,烏丸せつこ,犬塚弘,中村敦夫,UG,JAPAN-狂撃-SPECIAL,遠藤ミチロウ,仲野茂,日影晃,佐藤一博,平間至,箭内道彦,ユースケ・サンタマリア,佐藤浩市
評価★★★★
脚本宮藤官九郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330915

こういう映画が好きかと聞かれれば、1800円払って観るほど好きじゃないなと答えるだろう。そもそも映画に求めるものとしてこういうものを求めているかと聞かれれば、私が求めているものはちょっと違うと答えるだろう。けど、宮藤官九郎の芸風というか作風というのは理解できるし、それを否定するほど狭量じゃないつもりだ。これはこれでこういうジャンルとしていい映画なんだと思うよ。

ひょんなことから30年も前のパンクバンドを再結成させた上に全国ツアーすることになってしまった音楽ライターの奮闘。ハイテンションで現実感などどこへやら、ノリと勢いで映画も進む。

たたみかけるほどのハイテンションは、こっちが白けるほどわざとらしいわけじゃない。きっちり勢いがついてて、ほかのノリきれてないサムい邦画に比べれば何倍もマシだ。これはこういう映画なんだってことで納得できる。

全然期待してなかったのよ。けど、意外ときっちり娯楽作してた。宮崎あおいのコメディエンヌとしての才能は確かだと思う。コメディエンヌで一番大事なのは、いじめられててもかわいそうじゃないってところだから。

トランスフォーマー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月14日
監督マイケル・ベイ
記述年月日2010年11月14日
出演シャイア・ラブーフ,ミーガン・フォックス,ジョシュ・デュアメル,ジョン・ヴォイト,ジョン・タートゥーロ,レイチェル・テイラー,タイリース・ギブソン,アンソニー・アンダーソン,ケヴィン・ダン,ジュリー・ホワイト,アマウリー・ノラスコ,バーニー・マック,W・モーガン・シェパード,マイケル・オニール,ザック・ウォード,クリス・エリス,グレン・モーシャワー,ジョン・ロビンソン,トラヴィス・ヴァン・ウィンクル,ソフィー・ボバル,リズワン・マンジ,ピーター・カレン,マーク・ライアン,ヒューゴ・ウィーヴィング,レノ・ウィルソン
評価★★★
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ,マイケル・ベイ,ブライアン・ゴールドナー,マーク・ヴァーラディアン
原案アレックス・カーツマン,ロベルト・オーチー,ジョン・ロジャース
脚本アレックス・カーツマン,ロベルト・オーチー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326203
関連

特撮はすごい。子供は喜ぶだろうし、映画館で観れば迫力もあったと思う。テレビで観ると、まあ、つまらなくはないし個人的には好きな部類だけど、おすすめってほどにはならない。

機械に変身できる地球外生命体との戦い。

子供向け、もっと言うと男の子向けの作品である。ミニカーを手に持って「ぶーん」と空中を飛ばし、「どかーん」と空中戦をやった時期に近ければ近いほど、この映画はツボにはまる。個人的な感想も、「スピルバーグはこういう子供の感性をまだ持ってるというのがすごいよなあ」ってのがある。理屈はいい。超合金ロボは正義なのだ。

ハート・ロッカー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月26日
監督キャスリン・ビグロー
記述年月日2012年2月20日
出演ジェレミー・レナー,アンソニー・マッキー,ブライアン・ジェラティ,レイフ・ファインズ,ガイ・ピアース,デヴィッド・モース,エヴァンジェリン・リリー,クリスチャン・カマルゴ
評価★★★
製作キャスリン・ビグロー,マーク・ボール,ニコラス・シャルティエ,グレッグ・シャピロ
脚本マーク・ボール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335594

アカデミー賞を総ナメにした作品なんだけど、どこが評価されたのか俺にはさっぱり……。

イラクでの爆弾処理班の物語。

ほんとうにあらすじ以上のものを感じることができなかった。

ロング・ラン 栄光の54マイル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月8日
監督ジーン・スチュワート
記述年月日2010年12月4日
出演アーミン・ミューラー=スタール,ンターティ・モシェシュ,パターソン・ジョセフ,セプトゥラ・セボゴーディ,デズモンド・デューブ
評価★★★
脚本ジョアン・ポトジーター
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241682

俺は好きだけどね。南アフリカの映画だけどアフリカ文化に頼らずに現代のセンスで映画を作っているところがよい。

情熱はあったが予算の関係でクビになってしまった陸上コーチが、町で見かけた女性ランナーの才能に再起を賭ける。彼の夢は54マイルのコムラードマラソンだった。

約86キロというコムラード・マラソンを私はこの映画で知りました。スケールがでかいというか、寿命を縮めますよさすがに。

主人公の陸上コーチがいい。キャラクターが秀逸。マラソンのことを考えすぎててちょっと頭おかしい。スカウトされた女性も、狂信的なただの変態なんじゃないかと不審に思ったりするんだけど、そりゃそうだよな。その辺の奇行は観れば分かります。

しかし話の大筋はスタンダードなスポ根もの。けど、ちゃんと人間ドラマがあって、ライバルや仲間がいたりして、なんとも観せる映画になってます。

悪の法則  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月21日
監督リドリー・スコット
記述年月日2023年4月25日
出演マイケル・ファスベンダー,ペネロペ・クルス,キャメロン・ディアス,ハビエル・バルデム,ブラッド・ピット,ブルーノ・ガンツ,ディーン・ノリス,ナタリー・ドーマー,ゴラン・ヴィシュニック,トビー・ケベル,エドガー・ラミレス,ロージー・ペレス,リチャード・カブラル,ジョン・レグイザモ
評価★★★
脚本コーマック・マッカーシー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346480

観ていたら意外と引きこまれてしまった。全体像はさっぱり分からないけど。

若くてハンサムな敏腕弁護士“カウンセラー”。美しい恋人ローラとの結婚を決意した彼は、ふとした出来心から闇のビジネスに手を出してしまう。派手な暮らしをする実業家のライナーから裏社会を渡り歩く仲買人ウェストリーを紹介され、メキシコの麻薬カルテルとの大きな取引に一枚噛むことに。ウェストリーからは危険な相手だと脅されたものの、自分は大丈夫とタカを括っていたカウンセラーだったが…。

面白いか面白くないかで言えば面白くないと思う。観終わったあとで思い出して言葉にしようとすると、文芸作品っぽく上品な映画にしようとして頑張っているが、話の中心が麻薬カルテルのクライムサスペンスっぽいために観ている方の視点が定まらない、といったところ。これが余命わずかな主人公とか、差別に苦しむ誰それといった物語なら文芸作品っぽくなっただろうに。

ストーリーの全体とか映画全体を語ると面白くないということでいいんだけど、観ているときには不思議な魅力があって、なんか面白い映画を観ているような気分になる。単なるお洒落映画なのかと言われると、そうではないような、その通りであるような……。

評価について検索してみると、評論家の意見も分かれるようだ。褒める人は褒めているが、けなす意見も多い。

自分も、自分が観て損したとはまるで思わないけど、人に勧めるかというとちょっと勧める相手を選ぶなあって感じ。というか、現時点ではこの映画を勧められるような知人の顔は思い浮かばないので、そのくらい退屈な映画だと言っていいと思う。

シャギー・ドッグ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月6日
監督ブライアン・ロビンス
記述年月日2011年6月30日
出演ティム・アレン,クリスティン・デイヴィス,ジーナ・グレイ,スペンサー・ブレスリン,ロバート・ダウニー・Jr,ダニー・グローヴァー,ジョシュア・レナード,ショーン・パイフロム,ジェーン・カーティン,フィリップ・ベイカー・ホール,ジャレッド・ポール,ジャネット・ブロックス,ベス・ウォール
評価★★★
脚本コーマック・ウィバーリー,マリアンヌ・ウィバーリー,ジェフ・ロドキー,ジャック・アミエル,マイケル・ベグラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324484

なんかこう、いくらなんでもやりすぎなんじゃないかというくらいのファミリー映画。

動物実験の裁判中、検察官にして仕事人間のパパが犬になってしまった。そうと気づかず家族は犬に親切にしてくれる。実験をしていた研究所の人間は彼を実験動物と勘違いして狙ってくる。

仕事人間だけど最後には誤解が解け、家族愛に目覚めるところまで既定路線。さすがにこれはちょっとねー。大人向け要素はほとんどないといっていいかと。仕事人間がこんなファミリー映画を観るとも思えんし(笑)

ザ・ヘラクレス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月3日
監督レニー・ハーリン
記述年月日2022年1月10日
出演ケラン・ラッツ,スコット・アドキンス,リアム・マッキンタイア,リアム・ギャリガン,ジョナサン・シェック,ロクサンヌ・マッキー,ガイア・ワイス,ラデ・シェルベッジア,ルーク・ニューベリー,ケネス・クラナム,サライ・ギヴァティ
評価★★★
脚本ショーン・フッド,ダニエル・ジアト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/349318

まあ、元がラノベみたいな話なので映画にしても面白い。

あらすじ略

この手のファンタジーアクション映画って増えたよなあと思う。この作品はそこそこ面白かったです。

ザ・バニシング-消失-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年4月22日
監督ジョルジュ・シュルイツァー
記述年月日2020年4月19日
出演ベルナール・ピエール・ドナデュー,ジーン・ベルヴォーツ,ヨハンナ・テア・ステーゲ,グウェン・エックハウス
評価★★★★
原作ティム・クラッベ
脚本ジョルジュ・シュルイツァー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/90284
関連

1988年の映画が初上映。30年前の作品ということだがラストが有名な非常に怖い映画という前宣伝。そして観たら、構成が非常によく出来てて引き込まれる完璧な映画。ラストがひどいんだけど、そのラストに向かって確実に話が進むのでなんとも印象的。

あるカップルがバカンスの計画を立てていた。たまには言い争いもあるが問題があるような関係ではなかった。一方、あるところに人を殺すことに興味を捨てきれない男がいた。妻も子供もいるのだが、誘拐と監禁をしてみたくて、色々手段を調べて、どのようにすれば完璧に実行できるか考えていた。ある日、どうにも抑えきれなくなって計画を実行しようとするのだが、見知らぬ人に声をかけて睡眠薬を飲ませるのが意外と難しい。近場でやってみたら近所の人に目撃されて、秘密にしてあげるけど浮気してるでしょうと言われてしまう。彼は反省し、もっと完璧な計画を立て、実行することを妄想する。彼は車に誘拐用セットを積んだままなんとなく出掛ける。そしてカップルはバカンスに出掛ける。彼女と一緒に出掛けた途中のサービスエリアに寄って別行動をする。一人になった彼女はレジに並び、偶然のきっかけで居合わせた男にコーヒーをご馳走になる。ちょっと世間話をする。数分後、彼氏は車に戻るけど彼女はいない。ちょっと待つ。もう少し待つ。日が暮れるまで待つ。彼女は現れない。警察を呼ぶ。警官はヘソを曲げてどこかに行ったんだろうと言う。それから三年、彼氏は気になりながらも生活を続けるのだが、彼女がどうしているのかどうしても気になる。このままでは納得がいかないということで、新聞広告や何やらとあらゆる手段で彼女の手掛かりを探そうとする。すると、オープンカフェに待ち合わせの場所が指定されて、居場所を教えると連絡が来るのだった。

構成がいいんですよ。サイコパスの情念と計画と試行錯誤が丁寧に描写される。まったくの異常者なんだけど、そこと遭遇したカップルが完全にただ運が悪かったというのが完全に説明される。そして普通の彼氏だったら、理由もなく失踪されたらそりゃ気になって気になってしょうがないよなと思う。だって運が悪かっただけなんだからどんなに考えても答えなんか分かるわけない。

衝撃的で完璧なラストは今でも通じる。

世界的に評判を呼んだのだけど、前述の通り日本では長く劇場未公開だった。まあ、会社ならこれを公開するのは勇気が要ると思う。文化的土壌があればいいが、普通の映画に期待するものとはまるで違っていて、これで納得するような観客は皆無だろう。そういう映画なんだけど、そういう映画であるという避けようがない理由で不評を買いそうだ。そりゃそうだ。

けど、やっぱり色々と考えさせられるし、いつまでも頭に残るし、そこがすごいのだ。

彼氏はいつまでも待つが誰もコンタクトを取ってこない。諦めて店を出て、そこでやっと客だった一人が声を掛けてくる。教えてあげるから私の車に乗りたまえ。彼氏は迷うが同乗する。車の中で男と会話をする。男は言う。彼女に何が起こったのか、本当に知りたいかね。その後も雑談は続く。サービスエリアに寄ると、二人は車から降りる。車の横で二人は向かい合う。男は紙コップにコーヒーを入れてボンネットに置き、本当に知りたいなら教えてあげるからこれを飲みたまえと言う。

チェブラーシカ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月15日
監督中村誠
記述年月日2013年3月1日
出演(声)大橋のぞみ,北乃きい,土田大,チョー,藤村俊二
評価★★★
原作エドゥアルド・ウスペンスキー
脚本金月龍之介,島田満,中村誠,ミハイル・アルダーシン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337029

使ってるのはロシアのキャラクターだけどほぼ完全な日本映画。なんかちょっとあざとすぎて敬遠してたんだけど、警戒するほどじゃなかった。

人形のチェブラーシカの日常。

ま、そこそこ毒もあったかな、と。

ヒックとドラゴン2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年12月31日
監督ディーン・デュボア
記述年月日2020年4月28日
出演(声)ジェイ・バルシェル,ケイト・ブランシェット,ジェラルド・バトラー,クレイグ・ファーガソン,アメリカ・フェレーラ,クリストファー・ミンツ=プラッセ,ジョナ・ヒル,T・J・ミラー,クリステン・ウィグ,ジャイモン・フンスー,キット・ハリントン
評価★★★★★
原作クレシッダ・コーウェル
脚本ディーン・デュボア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/352070
関連

このシリーズの感想を書いているうちにBDをポチった、もはや殿堂入りの映画。3なんか星6つ付けたいぜ。

ドラゴンがバイキングの敵ではないと分かったバーク島のバイキングたちだったが周囲の島ではまだまだドラゴンを恐れて退治したり捕獲したりしていた。バーク島でドラゴンレースに参加しないヒックは近海の地図作りに夢中だった。彼は未踏の島ですさまじい大きさのドラゴンを見つける。

これもあまりあらすじを知らずにとりあえず観て欲しい。絶対後悔しないから。

そしてこのアクション! 前作も思ったけどこれだけの空中戦の映像を劇場で観れなかったのは返す返すも悔やまれる。すごい迫力だった。

そして、ヒックはバイキングらしく髭を生やしてきてるけど、成長はまだ続き、少年から青年、そして大人へといやが上にも段階を踏んでいく。本当にすごい作品である。

劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月18日
監督亀垣一
記述年月日2008年10月29日
出演竹内順子,中村千絵,遠近孝一,増川洋一
評価★★
原作岸本斉史
脚本武上純希
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327789
関連

どんどん劣化していくNARUTOの現状報告といったところ。これは駄目でしょう。

魔物の魂が復活した。肉体の復活を阻止しなくてはならない。それを封印することのできる巫女の護衛をNARUTOたちが任される。

なんだこのストーリー。大騒ぎしているわりにそれが全然伝わってこないぞ。

リロ&スティッチ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月20日
監督クリス・サンダース
記述年月日2008年10月26日
出演者クリストファー・マイケル・サンダース,デイヴィー・チェイス,ティア・カレル,ヴィング・レイムス,デヴィッド・オグデン・スタイアーズ,ケヴィン・マクドナルド,ゾー・コールドウェル,ケヴィン・マイケル・リチャードソン,ジェイソン・スコット・リー
評価★★★
脚本クリス・サンダース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240572

ピクサーじゃないディズニーアニメではかなりマシな出来と聞いて観てみた。まあ、マシといえばマシ。それでも傑作とは言いがたい。

暴れん坊で利かん坊の女の子リロとそれ以上に暴れん坊で利かん坊の生物兵器スティッチが出会う。当たり前のように壊しまくる。

最後には家族愛を知ってハッピーエンドというありがちなオチなんだけど、こういう題材を選んだだけで褒めてつかわそう。全体的には普通なので無理に観るようなものではありません。悪くないって程度。

フル・フロンタル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年4月30日
監督スティーヴン・ソダーバーグ
記述年月日2010年11月27日
出演デヴィッド・ドゥカヴニー,ジュリア・ロバーツ,ニッキー・カット,キャサリン・キーナー,メアリー・マコーマック,デヴィッド・ハイド・ピアース,ブレア・アンダーウッド,エンリコ・コラントーニ,エリカ・アレクサンダー,デヴィッド・フィンチャー,テレンス・スタンプ,ブラッド・ピット,ジェフ・ガーリン,エディ・マクリントック
評価★★★
脚本コールマン・ハフ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318865

うーん。覚えてない。あらすじを見ても思い出せない。すいません。

マレーナ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月29日
監督ジュゼッペ・トルナトーレ
記述年月日2010年12月8日
出演モニカ・ベルッチ,ジュゼッペ・スルファーロ,ルシアーノ・フェデリコ,マティルデ・ピアナ
評価★★★★★
原案ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162820

星4つのところ、完全に個人的に「俺これ好き」で5つにする。イタリア人、やっぱ変態だな。

1940年。12歳の少年レナートは美しい人妻マレーナに恋をする。彼女の夫は結婚してすぐに出征してしまった。町一番の美人で女盛りを一人で暮らすマレーナには女の嫉妬と男の欲望がまとわりつき、ひどい噂が絶えない。少年はどうしていいか分からずに彼女をつけたり覗いたりする。やがて、彼女の夫の戦死の報が届く。そして彼女と彼女の周りの視線が変わっていく。

初恋ってどうしていいか分からないからこういう変態ちっくなことをやるよ。そんなわけで男としてはよく分かるのだが、わざわざ映画の中でそのまんま撮らなくてもいいじゃないかと思う。そこをあえて撮るところに変態的なカミングアウトの勇気と心意気を感じるのだけど、なにも考えてないのかもしれない。

誹謗中傷やセクハラが渦巻き、少年が若すぎて何もできないところにも、こだわりを感じる。映画なんだからそんなことは気にしなくもいいだろうと思う。けど、実際には見ているだけで何もできないのが現実であることも知っている。そして、この映画はそんな現実を見せつけるのだ。

歯痒さに腹を立てるだろう。

コメディであり、青春であり、エロスもちょっとあり、そして社会風刺さえ含まれていて、個人的大傑作であった。トラウマもちょっと覚悟しておきましょう。

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月8日
監督ジェイク・カスダン
記述年月日2023年2月8日
出演ドウェイン・ジョンソン,ジャック・ブラック,ケヴィン・ハート,カレン・ギラン,ニック・ジョナス,ボビー・カナヴェイル,リス・ダービー,アレックス・ウルフ,マディソン・アイズマン,サーダリウス・ブレイン,モーガン・ターナー,マーク・エヴァン・ジャクソン
評価★★★
原作クリス・ヴァン・オールズバーグ
原案クリス・マッケナ
脚本クリス・マッケナ,エリック・ソマーズ,スコット・ローゼンバーグ,ジェフ・ピンクナー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361726

意外と面白かった。エンディングの爽やかさもよい。

学校で居残りをさせられていた4人の高校生スペンサー、フリッジ、ベサニー、マーサは、地下の倉庫で“ジュマンジ”という古いテレビゲームを発見する。ためしにそれぞれキャラを選んでプレイしようとしたところ、いきなりゲームの中に吸い込まれてしまう。気がつくとそこは鬱蒼としたジャングルで、4人は性格も性別も真逆のゲームキャラの姿になってしまっていた。現実世界に戻るためには、敵キャラ、ヴァン・ペルト一味の追撃をかわしながら、難攻不落のステージをクリアしていかなければならなかった。しかも与えられたライフは3回で、使い切ったらゲームオーバー。あまりにも理不尽な状況に放り込まれた4人は、それでも生きて現実世界に戻るべく、それぞれのスキルを駆使して目の前の難関に立ち向かっていくのだったが…。

舞台設定はジュマンジだが骨格はブレックファスト・クラブと評されているが、実際その通りだと思う。あちこちのスクールカーストを混ぜて交流させるというのはそのまんまである。ただ装置としてジュマンジを選んだのはうまいと思う。ドウェイン・ジョンソンの中身が女の子っていう演技も面白い要素なんだろう。他の役者に関してもその通り。

なんでいまさらジュマンジの続編なんだよとほぼすべての人が思ったと思うのだけど、そこそこヒットもしたし、ゲーム要素もいいアクセントになってて面白い仕上がりになっている。

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月6日
監督ロブ・マーシャル
記述年月日2015年3月28日
出演ジョニー・デップ,ペネロペ・クルス,ジェフリー・ラッシュ,イアン・マクシェーン,サム・クラフリン,アストリッド・ベルジュ=フリスベ,ケヴィン・R・マクナリー,キース・リチャーズ,スティーヴン・グレアム,グレッグ・エリス,リチャード・グリフィス,ジュディ・デンチ,ジェマ・ウォード,クリストファー・フェアバンク,ポール・ベイズリー,ブロンソン・ウェッブ,リチャード・トムソン,松崎悠希,セバスチャン・アルメストロ,ホアン・カルロス・ヴェリド,オスカー・ジャネーダ,ポール・ハンター,アントン・レッサー,ロジャー・エイラム,ルーク・ロバーツ,デオビア・オパレイ,ロビー・ケイ,スティーヴ・エヴェッツ,エミリア・ジョーンズ,ダミアン・オヘア
評価★★★
原案テッド・エリオット,テリー・ロッシオ
脚本テッド・エリオット,テリー・ロッシオ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338382
関連

まさかの第4弾。しかしまあスターウォーズとかエイリアンとかと違ってダラダラ続けられても困らない感じ。インディー・ジョーンズとかが自分の中でその枠に含まれてるんだが。

あらすじとか忘れちゃったよ。

普通にパイレーツ・オブ・カリビアンの映画でした。あまりキャストの年齢も感じない感じ。まったく感じないかといえばそれは嘘になるけど。

ユー・ガット・メール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月18日
監督ノーラ・エフロン
記述年月日2007年3月24日
出演者トム・ハンクス,メグ・ライアン,グレッグ・キニア,パーカー・ポージー,ジーン・ステイプルトン,スティーヴ・ザーン,ダブニー・コールマン,ジョン・ランドルフ,デイヴ・チャペル,ハリー・ハーシュ
評価★★★
原作戯曲ミクロス・ラズロ
脚本ノーラ・エフロン,デリア・エフロン
オリジナル脚本サムソン・ラファエルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84793

メールの小道具が成功しているとは思えないが、別に失敗じゃない、そこそこ普通の恋愛映画。

商売敵の男女が実は本名を知らないメル友同士だった。商売敵だが、二人は惹かれ合い、また、メールのやりとりを重ねていく。

トム・ハンクスとメグ・ライアンのスタンダードな恋愛映画。あんまり定番なのでつまらないだろうなと思ってたけど、普通に楽しめました。ただ、メールがなくてもこの二人は惹かれ合っていたんじゃないかという感じなので、映画のタイトルはアクセントにしかなってないですな。

セックス・アンド・ザ・シティ2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月3日
監督マイケル・パトリック・キング
記述年月日2013年3月3日
出演サラ・ジェシカ・パーカー,キム・キャトラル,クリスティン・デイヴィス,シンシア・ニクソン,ジョン・コーベット,クリス・ノース,デヴィッド・エイゲンバーグ,エヴァン・ハンドラー,ジェイソン・ルイス,ウィリー・ガーソン,マリオ・カントーネ,ライザ・ミネリ,マイリー・サイラス,ペネロペ・クルス,オミッド・ジャリリ,アリス・イヴ,ティム・ガン,コンドーラ・ラシャド
評価★★★
原作キャンディス・ブシュネル
脚本マイケル・パトリック・キング
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335926

いやー、ゴージャスですなあ。期待通りに俗っぽさをパワーアップさせるというのはなかなか分かっててもできることじゃないですよ。馬鹿にされるのは分かってるんだから。

前作から2年後。日常に不満を抱える女友達4人は中東へのゴージャス旅行に招待される。

TVドラマは全話見てるんですが、前回の映画を未見です。いつでも観れると思ってたら見逃して、こっちの放送を先にチェックしてしまったという。

というわけでドラマからの比較でいうと、なんか平凡になっちゃったなーと。ドラマはそれなりに刺激的な内容だったのに、年を取ってしまうと、悩みも行動も平凡になってしまうのかと。ストーリー部分には上流っぽさはあまりないです。

ただ、予算の使い方として、ブランドや小道具に金を使いまくるというのは方向性として正しいですな。そこだけはこのシリーズ独自の味だと思います。

存在のない子供たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月30日
監督ナディーン・ラバキー
記述年月日2023年4月12日
出演ゼイン・アル・ラフィーア,ヨルダノス・シフェラウ,ボルワティフ・トレジャー・バンコレ,カウサル・アル・ハッダード,ファーディー・カーメル・ユーセフ,シドラ・イザーム,アラーア・シュシュニーヤ,ナディーン・ラバキー
評価★★★
脚本ナディーン・ラバキー,ジハード・ホジェイリ,ミシェル・ケサルワニ
共同脚本ジョルジュ・カッバス,ハーレド・ムザンナル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/368134

どんどん状況が悪くなっていく感じが苦しい。映画としては非常によくできてて、構成も撮影もきっちりしている。映画を作るのがうまい人が作ったって感じ。

レバノンのベイルート、12歳くらいの少年が法廷にいる。あなたは世間の注目を集めていますと裁判官が言う。「あなたは両親を訴えました。何の罪で?」少年は答える。「ぼくを産んだこと」

映画はそこから回想に入るわけだが、これが一筋縄ではいかない。最初からスラム育ちの底辺環境だと思っていたのだけど、話は進むごとに——つまり法廷で両親を訴えるに至るまでに——さらに状況は悪くなっていく。

映像が綺麗なのと、構成や演出がちゃんとしているのがすごい。てっきりよその国で啓蒙目的で作られたプロの子役たちの映画なのかと思ったらちゃんと現地の素人でやっている映画だということである。観ている間はかなりの人気子役かなにかだと思った。まあ、逆にいうときっちり作られすぎてて粗さがないとも言えるけど。普通はこういう映画ってどこかに素人感が出てしまうものだけど、そういうのがほとんどなかった。シナリオもしっかりしていて、展開から次の展開へと淀みなく進む。

よくできた感動ヒューマンドラマかと思いきや、何をどうしても詰んでしまっているような人生のやばさがだんだん迫ってきて、観ていて息苦しくなってくる。

あと、この映画に社会問題とか構造といったものにスポットが当たることが無いのも好感が持てた。そういう映画もいいけど、この映画はこの少年がなぜこうなのか、レバノンやベイルートがなぜこのようになっているのか、全体像にはまったく触れていない。とにかく現状がこうで、結果としてこうなります、ということしか描写していない。これは非常にうまいことだと思う。ここにはそういうは登場しない。もちろん、それぞれの生業が犯罪だったりすることも多く——人身売買や身分証の偽造、もちろん窃盗や詐欺など——それはこちらから見れば悪なんだけど、悪とか悪党としてそれを責めるような表現にはなっていないと感じた。

アナコンダ4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年10月1日
監督ドン・E・ファンルロイ
記述年月日2015年6月14日
出演クリスタル・アレン,カリン・スタンチュー,リンデン・アシュビー,ダニー・ミッドウィンター,ジョン・リス=デイヴィス
評価★★★
脚本デヴィッド・C・オルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333225
関連

かなり3から直接的な続編。シリーズ完結編だと思う。面白くないけど、このB級としては普通の出来。

研究所で遺伝子操作されたアナコンダが再び暴れる。

とくに語ることもないなあ。

アトランティスのこころ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月23日
監督スコット・ヒックス
記述年月日2010年11月14日
出演アンソニー・ホプキンス,ホープ・デイヴィス,デヴィッド・モース,アントン・イェルチン,ミカ・ブーレム,アラン・テュディック,アダム・ルフェーヴル,トム・バウアー,セリア・ウェストン,ティモシー・レイフシュナイダー,ウィル・ロスハー
評価★★★
原作スティーヴン・キング
脚本ウィリアム・ゴールドマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236903

キング原作だけどホラーじゃなくてヒューマンドラマ。別に悪い映画じゃないです。

母子家庭で育った少年が出会った下宿人の男との交流。

いい映画でした。感動作。気が向いたときに観れば得した気分になれるでしょう。淡々としたのがいいところなんだけど、なんか淡々としすぎているような気もして……。

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年3月11日
監督幾原邦彦
記述年月日2013年3月16日
出演(声)川上とも子,渕崎ゆり子,子安武人,三石琴乃,久川綾,草尾毅,西原久美子,今井由香,白鳥由里,川村万梨阿,こおろぎさとみ,渡辺久美子,中西裕美子,福笑子,橋本昌也,中井将貴,小杉十郎太
評価★★★
アニメーション制作J.C.STAFF
企画ビーパパス
原作ビーパパス
漫画さいとうちほ
原案幾原邦彦
脚本榎戸洋司
キャラクターデザイン長谷川眞也
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159474

もうなんだかよく分からない。自分のツイートを引用すると「こんなの一般人はついてこれねーぞ。俺は大丈夫だけど」という中二病の満足感を、これならどうかなとばかりにアクセル踏んですべてを置き去りにする幾原監督マジパネェっす。

TVアニメ『少女革命ウテナ』の劇場版……と思っていると不意打ちを喰らう。

人の感想を引用する。端的で要を得た説明だと思う。

20世紀末に燦然と輝くカルトTVアニメ、少女革命ウテナの劇場版…と思っているとおそらく別の意味で衝撃を食らいます。初見では何が何だかわからないと思いますが大丈夫です。散々見尽くしたファンでもわかりませんから。とりあえず理屈は抜きにしてそのブッ飛んだ表現とガールミーツガールを感じてみましょう。

とにかくすごい。すごいけど、意味の分かるものを求める人なら観なくていいです。サブカルが好きな人なら後学のために観てもいいかもしれない。といってもその辺のちょっとカルトっぽいお洒落作品とはレベルが違いますから、イレイザーヘッドでも平気ってくらいじゃないと。

アマルフィ 女神の報酬  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月1日
監督西谷弘
記述年月日2011年2月2日
出演織田裕二,天海祐希,戸田恵梨香,佐藤浩市,大塚寧々,伊藤淳史,小野寺昭,平田満,佐野史郎,大森絢音,サラ・ブライトマン,福山雅治,中井貴一
評価★★
原作真保裕一
脚本(不在)
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332676

真保裕一が脚本のクレジットから外してくれってことになり、不在となった映画。実際、観ると、「こりゃまともな作家だったら名前を外してくれと言うよな」というくらいのトンデモ展開が待ってます。邦画ってなんなの? 現場の脚本軽視――非常識な登場人物の言動やつじつまの合わない動機など――はもう避けられないくらい蔓延してるの?

イタリアに観光に来ていた母娘の娘が誘拐され、外交官の黒田はひょんなことからそれに巻き込まれる。背景にはテロがあるとかないとか。

前半はまだなんとか我慢できるけど、つじつまが合わないもんだからどんどん観るのがつらくなる。ひどいもんだ。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年8月28日
監督オリヴィア・ワイルド
記述年月日2022年1月5日
出演ケイトリン・デヴァー,ビーニー・フェルドスタイン,ジェシカ・ウィリアムズ,リサ・クドロー,ウィル・フォーテ,ジェイソン・サダイキス,ビリー・ロード,ダイアナ・シルヴァーズ,スカイラー・ギソンド,モリー・ゴードン,ノア・ガルヴィン,オースティン・クルート,ヴィクトリア・ルエスガ,エドゥアルド・フランコ,ニコ・ヒラガ,メイソン・グッディング,マーヤ・ルドルフ
評価★★★★
脚本エミリー・ハルパーン,セーラ・ハスキンズ,スザンナ・フォーゲル,ケイティ・シルバーマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/372864

めっちゃ面白い。最高。青春のよさを心の底から感じさせてくれる。

モリーは必死に勉強して大学への進学を決めた。遊びまくっている同級生をザマぁしたつもりが話を聞くと軽蔑してた連中は要領よく同じように大学進学を決めていた。青春のすべてを捧げて勉強に明け暮れたこの3年間はなんだったのか。彼女は親友のエイミーと共に呼ばれていない卒業パーティに参加し、これまでの青春を取り戻そうとする。

この映画を褒める文脈が、政治的に正しいという文脈から褒められることが多い。それはちょっと気持ち悪い。この手の青春映画が男女差別やガリ勉を馬鹿にしたり結局カップルができてハッピーエンドだったりと紋切り型でそれ以外の青春は、真の青春を満喫できなかったイマイチ扱いだったのは確かで、この映画がそれに対するカウンターを示しつつ、ちゃんと青春映画をしているという点は確かに褒められていいだろう。けど、なんかことさらに強調されるせいで、政治的正しさがこの映画の魅力と紹介されるとそれはそれで違うだろうと。

とはいえ、上に書いた部分がこの映画のいいところなのは間違いない。結局恋をしない高校生活はそうじゃない高校生活より駄目なもの扱いされることにモヤモヤしていた人にとって、この映画はそうじゃないと示してくれる。そういうモヤモヤがないのはいいところだ。

と、変に予防線を張らなくてはいけないのが妙に心苦しい。

さて、そんな褒め言葉を事前に入れて観に行ったんだけど、これが思いのほか面白かった。なによりちゃんと青春している。政治的に正しいからといって主人公たちがまっとうで非の打ち所もない人物かというと、青春映画にあるように普通にただの人である。いいところもあれば悪いところもある高校生である。実に見事。これじゃないといけすかない映画になっていただろう。

コンプラが気になっているときにはなかなか素直に観れないと思うので、少し寝かせてからフラットな気分で観るとよいのではないでしょうか?

トラ・トラ・トラ!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年3月27日
監督リチャード・フライシャー,舛田利雄,深作欣二
記述年月日2013年4月1日
出演マーティン・バルサム,山村聡,ジェイソン・ロバーズ,ジョセフ・コットン,三橋達也,ジェームズ・ホイットモア,東野英治朗,E・G・マーシャル,田村高廣,千田是也,内田朝雄,安部徹,エドモン・ライアン,島田正吾,ジョージ・マクレディ,エドワード・アンドリュース,キース・アンデス,野々村潔,リチャード・アンダーソン,ネヴィル・ブランド,宇佐美淳也,十朱久雄,リック・クーパー
評価★★★★
脚本ラリー・フォレスター,菊島隆三,小国英雄
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16206

賛否両論あると思うが自分は楽しめた。単純な万歳映画にはなっていないし、かといって自虐的にもなっていない。ほぼ史実に忠実に真珠湾攻撃を映画にしたという感じ。このくらいが自分にはちょうどいい。思想の押し付けになると面倒だからな。

日米合作による真珠湾攻撃の映画化。

前半もいいし後半もいい。攻撃の映像などは見事な迫力で、はっきりいって今でもそれほど陳腐化してない。1970年の映画なのに。すごいな。

奇襲攻撃であった点については、奇襲攻撃だったと認めています。事前に察知していたかどうかについては微妙な描写。まあ、完全には予想していなかったというのが現在の定説らしいし、そんな感じの描写になっています。

ハイジ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月7日
監督ポール・マーカス
記述年月日2023年2月7日
出演エマ・ボルジャー,マックス・フォン・シドー,ジェラルディン・チャップリン,ダイアナ・リグ,ポーリン・マクリン,ジェシカ・クラリッジ,サム・フレンド
評価★★★
製作クリストファー・フィッグ,マーティン・オーティ
原作ヨハンナ・スピリ
脚本ブライアン・フィンチ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324779

意外と完成度が高くてよかった。話としてよくできてるんだなということにも気づいた。制作年が古いのでちょっとスイスの景色の解像度が低いけど、それでも絶景なのは分かる。

幼い頃に両親を亡くし、デーテ叔母さんに引き取られた少女ハイジ。やがて彼女は、父方の祖父に預けられることに。ところが、そのおじいさんはアルプスの山奥にたった一人で暮らしている偏屈者。しかし最初は怖そうに見えたおじいさんも根は優しく、ハイジは初めてだらけのアルプスの暮らしを驚きいっぱいに満喫するのだったが…。

あのアルプスの少女ハイジの実写映画である。といってももともと児童文学としての原作があるのでアニメの実写化ではない。1年やったアニメを2時間の映画にするのが無茶かと思ったけど、観ていて、むしろこの原作を1年のアニメに伸ばした方が無茶だったんだなと思った。よくできたストーリーですよ。

最初に書いたけど、背景のアルプスの風景がもう見事。といっても画質が古すぎて残念ではある。2005年の映画なのでお金をかけてもっと高画質にすることもできた時代だと思うが、あまり予算はなかったんであろう。それでも画質が低くてザラザラの画面でも、立体感のあるものすごい山岳風景は伝わるのだから見事なものだ。

カントリー・ベアーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月16日
監督ピーター・ヘイスティングス
記述年月日2011年9月28日
出演ハーレイ・ジョエル・オスメント,ディードリック・ベーダー,キャンディ・フォード,ジェームズ・ギャモン,ブラッド・ギャレット,トビー・ハス,ケヴィン・マイケル・リチャードソン,スティーヴン・ルート,クリストファー・ウォーケン,スティーヴン・トボロウスキー,ミーガン・フェイ,イーライ・マリエンタール,クイーン・ラティファ,ドン・ヘンリー,ワイクリフ・ジョン,エルトン・ジョン,ウィリー・ネルソン,ダリル・ミッチェル,M・C・ゲイニー,アレックス・ロッコ
評価★★
脚本マーク・ペレズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240708

さすがに幼稚っぽすぎて褒められん。こんな映画を観た俺が悪いのか? いや、俺は子供の頃からこんな子供を馬鹿にしたような映画は嫌いだった。とはいえ、やりきってるところがすごいので、その一点で興味があればどうぞとは思う。

熊と人間が仲良く暮らす世界で、自分は人間だと思ってたのに実は熊で養子だったと気づいたベアリーが家出する。

養子だけど愛しているという、大事なのは血のつながりじゃないというのようなテーマを含んだ寓話なのかもしれない。と真面目に言うのもなんだけど、最後まで着ぐるみの熊とファミリードラマをやりきるこのスタッフのすごさにびびる。絶対に誰も突っこまない。なんかその様子にじわじわくる。

ヴィレッジ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年11月19日
監督M・ナイト・シャマラン
記述年月日2008年12月2日
出演ブライス・ダラス・ハワード,ホアキン・フェニックス,エイドリアン・ブロディ,ウィリアム・ハート,シガーニー・ウィーヴァー,ブレンダン・グリーソン,チェリー・ジョーンズ,セリア・ウェストン,ジョン・クリストファー・ジョーンズ,フランク・コリソン,ジェイン・アトキンソン,ジュディ・グリア,マイケル・ピット,フラン・クランツ,ジェシー・アイゼンバーグ,チャーリー・ホフハイマー,スコット・ソワーズ,M・ナイト・シャマラン
評価★★★
脚本M・ナイト・シャマラン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319653

世間的にどうかは知らんが低予算ながらピリッと効く感じが非常によかった。一応、ヒット作の監督ってことで星を三つにしておくけど、無名の監督のデビュー作ってことだったらもうちょっと甘くなっていたかもしれない(四つ星にはならないと思うが)。

森に囲まれた村でひっそりと自給自足の生活をする人々。まわりの村には怪物が住むと伝えられ、実際の目撃者もいたために恐れられていた。その閉鎖的な村で事件が起こり、彼らは村の内側と外側の問題と向かい合うことになる。

この手のストーリーは慣れ親しんでいるために設定では驚かなかった。しかし見せ方がうまい。なにげない登場シーンでもゾクッと来る。感心しました。過大な期待さえしなければそういうちょっとした味つけや技術を楽しめる作品だと思います。

シャドー・チェイサー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月23日
監督マブルク・エル・メクリ
記述年月日2023年3月13日
出演ヘンリー・カヴィル,ブルース・ウィリス,シガーニー・ウィーヴァー,ベロニカ・エチェーギ,ロシュディ・ゼム,オスカル・ハエナダ,ジョゼフ・マウル,キャロライン・グッドオール,ラフィ・ガヴロン,エマ・ハミルトン
評価★★
脚本スコット・ワイパー,ジョン・ペトロ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343491

信じられないくらいポンコツな映画だった。主人公の行動もいらつくし。なんなの、これ。

スペインにバカンスに来ていた親たちと現地で再会した主人公だったが、父親とはどうもソリが合わない。ヨットから出て海岸で買い物してくると告げ中座したのだが、ヨットに戻ると無人になっていた。地元の警察に連絡するとどうも様子がおかしく、彼は隙を見て逃げ出す。そこに彼をかくまう人間も現れて、陰謀に巻き込まれたのだと伝えるのだが。

イントロのこの感じはまあまあ普通のサスペンスとして掴みに成功しているのだが、その後の展開がグダグダでちょっとびっくりする。まともなストーリーならここで説明することも可能なんだけど、理解できなかったのでここで具体的にどこがグダグダだったのかを説明することもできない。とにかくヘンテコな映画だった。ブルース・ウィリスが認知症という話は聞いていたけど、2012年の段階でけっこうやばかったりしたんだろうか(ブルース・ウィリスが具体的にこの映画の中でおかしいわけではないけど、その影響でストーリーが変わったとか)。

カニング・キラー 殺戮の沼  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月27日
監督マイケル・ケイトルマン
記述年月日2015年4月5日
出演ドミニク・パーセル,ブルック・ラングトン,オーランド・ジョーンズ,ユルゲン・プロフノウ,ギデオン・エメリー,ガブリエル・マレマ,パトリック・リスター
評価★★
脚本ジョン・ブランカトー,マイケル・フェリス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329714

うーん。モンスターパニック映画かと思ったらそんな感じじゃなくて、殺戮の沼とかそのサイブタイトルどこから出てきたんだっていう内容。映像はいい。

ニューヨークのテレビ局で報道部のプロデューサーを務めるティム。彼はある日、上司の命令である仕事を引き受ける羽目に。それは、白人女性を殺した巨大爬虫類を探し出し捕獲する、というドキュメンタリー番組を制作することだった。こうしてティムはレポーターのアビバとカメラマンのスティーブンを伴い、アフリカのブルンジ共和国へ向かう。そして現地に着くと、“グスタブ”と呼ばれるその巨大爬虫類を探し始めるティム一行。しかし、国は“リトル・グスタブ”という支配者によって内戦状態に陥っており、一行もその内紛に巻き込まれていく。そんな中、とうとうグスタブが出現、人々を襲い始める。またやがて、この怪物を生み出した驚くべき事実が判明するのだが…。

内戦状況の描写の方が重い。まあグスタブのシーンもそこそこあるんだけど、メインじゃないというか、メインじゃないのかよって観ててびっくりした。

しかしモンスターものと内戦取材のサスペンスみたいなのを両立させようとして薄味になっているというか、観ているこっちが何を期待して観るべきなのかが分かりにくいというのがよくないように思う。

フローズン・タイム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月19日
監督ショーン・エリス
記述年月日2020年3月29日
出演ショーン・ビガースタッフ,エミリア・フォックス,ショーン・エヴァンス,ミシェル・ライアン,スチュアート・グッドウィン,マイケル・ディクソン,マイケル・ラムボーン,マーク・ピッカリング
評価★★★★
脚本ショーン・エリス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329299

いい映画だった。

失恋の痛手から不眠症に陥った画家志望の青年、ベン。結果的に1日の時間が8時間増えた彼は、とりあえずスーパーマーケットで夜間スタッフのバイトを始めることに。ダメダメな若者たちの吹きだまりと化した深夜のスーパーでは、イタズラばかりして時間をつぶす悪友コンビのバリーとマット、ブルース・リーおたくのブライアン、時間恐怖症のレジ係、シャロンたちが一緒に働いていた。そんな中、ベンの不眠症はついに限界に達し、ある時彼は周囲が完全にフリーズした世界にただひとり身を置いていた。そこで彼は、誰にも気づかれることなく、思いのままに美しい女性たちをデッサンし始める。そしてふとした瞬間、フリーズしたままのシャロンの横顔に目が釘付けとなってしまう…。

コメディなんだけど色々とよかった。丁寧に作られた人生賛歌といった感じ。まさに拾い物の佳作。

ワイルド・スピード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月12日
監督ロブ・コーエン
記述年月日2016年1月17日
出演ヴィン・ディーゼル,ポール・ウォーカー,ミシェル・ロドリゲス,ジョーダナ・ブリュースター,リック・ユーン,チャド・リンドバーグ,ジョニー・ストロング,マット・シュルツ,テッド・レヴィン,ジャ・ルール,マイク・ホワイト,ボー・ホールデン,デヴィッド・ダグラス,レジー・リー,ヴィト・ルギニス,トム・バリー,ノエル・グーリーエミー
評価★★★
原案ゲイリー・スコット・トンプソン
脚本ゲイリー・スコット・トンプソン,エリック・バーグクィスト,デヴィッド・エアー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=235065
関連

シリーズ第1作。こんな話だったんか。

ストリートカーレースの中に高級車の強盗犯がいるということで潜入捜査した刑事が犯人らしき男たちに接近する。

話としてはハート・ブルーに似てますね。あれがサーフィングループに潜入したんだけど、ここではカーレースグループに潜入している。ほんとに好きじゃないと仲間と認めてもらえないので、刑事の方も本気で取り組んで一目置かれないといけないという。

それぞれシリーズで別の話だから、ストーリーなんてどうでもいいのである。そもそもこの映画は珍しく第2、第3と徐々に動員数を増やしていったという右肩上がりの映画なんである。頭をカラにしてカーレース、カーチェイス、カーアクションを楽しむ映画であろう。本作ではそこそこまともなシナリオが用意されているけどさ。

ブラザーズ・グリム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月15日
監督テリー・ギリアム
記述年月日2010年11月25日
出演マット・デイモン,ヒース・レジャー,モニカ・ベルッチ,ジョナサン・プライス,レナ・ヘディ,ピーター・ストーメア,リチャード・ライディングス,マッケンジー・クルック,ロジャー・アシュトン=グリフィス,ローラ・グリーンウッド
評価★★★
脚本アーレン・クルーガー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322736

ダークファンタジーってことで、いつものテリー・ギリアム映画。主演男優にキャーってなる人でなければ、普通といったところ。

ペテンで怪物退治などを請け負っていたグリム兄弟が、ある村で本当の魔女と対決する。

あらすじそのまんまで、あとはちょっと不気味な映像が出てくるといった塩梅。善意のファンタジーではなく、ちょっと不気味なファンタジーを基調にしています。

ヒップホップ・プレジデント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月26日
監督クリス・ロック
記述年月日2009年2月28日
出演クリス・ロック,バーニー・マック,ディラン・ベイカー,ニック・サーシー,リン・ウィットフィールド,ロビン・ギヴンズ,タマラ・ジョーンズ,ジェームズ・レブホーン,キース・デヴィッド,トレイシー・モーガン,ジュード・チコレッラ,ネッド・アイゼンバーグ,レグ・E・キャシー
評価★★★
脚本クリス・ロック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323006

監督・脚本・主演とこなした割にはうまくいってる方かな? クリス・ロックが誰かも分からないけど、意外としっかりしてる。

あたりさわりのない男を大統領候補に持ち上げてイメージを回復させたいだけの党の意向に担がれた黒人の地方議員が、その選挙活動によって次第に支持をあつめていく。

ヒップホップのサブカルなノリで選挙活動を繰り広げるんだけど、おそらくこれは現実的には西海岸以外では有効ではないだろう。しかし、選挙のイメージ戦略や建前と本音を、実に軽妙にクサっと刺し、成功と成長の物語にしているところはあなどれない。頭のいい人間が作っているという感じだった。頭悪そうな映画なんだけど。

悪くないです。

シャッフル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月15日
監督メナン・ヤポ
記述年月日2012年2月25日
出演サンドラ・ブロック,ジュリアン・マクマホン,ニア・ロング,ケイト・ネリガン,アンバー・ヴァレッタ,ピーター・ストーメア,シャイアン・マクルーア,コートニー・テイラー・バーネス,マット・ムーア
評価★★★
脚本ビル・ケリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332414

観ててストレスが溜まってしまい、「なんだこれ、イライラするクソ映画じゃねーか」と腹も立ったんだけど、最後まで観ると、まあ、これはこれでいい映画じゃないかというところに落ち着きました。脚本としてその落として持ち上げるところを意識的にやっているのがうまいといえばうまい。

夫の死亡通知を受け取って呆然としていたのだが、翌朝、夫は普通に朝食を食べていた。

観ている方は何が起こっているかすぐに理解できるのに、主人公がそれに気づくのが遅い。そもそも脚本のご都合主義で「今日は何日?」って質問しないところが不自然すぎてマイナス。

色々不満はあるんだけど、サンドラ・ブロックは美人だし、原因と結果が最後にハマるオチはなかなかなので、ひどい映画というわけではなかった。

007/カジノ・ロワイヤル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年5月10日
監督ジョン・ヒューストン,ケン・ヒューズ,ロバート・パリッシュ,ジョセフ・マクグラス,ヴァル・ゲスト
記述年月日2010年11月28日
出演ピーター・セラーズ,デヴィッド・ニーヴン,デボラ・カー,ウィリアム・ホールデン,ウディ・アレン,ウルスラ・アンドレス,ダリア・ラヴィ,テレンス・クーパー,ジョン・ヒューストン,シャルル・ボワイエ,オーソン・ウェルズ,ジャン=ポール・ベルモンド,ジョージ・ラフト,ジャクリーン・ビセット,バーバラ・ブーシェ,キャロライン・マンロー,ジョアンナ・ペティット,アンナ・クエイル,トレイシー・リード
評価★★
原作イアン・フレミング
脚本ウォルフ・マンキウィッツ,ジョン・ロウ,マイケル・セイヤーズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14190
参考007 カジノロワイヤル (1967年の映画),怪映画『カジノ・ロワイヤル』
関連

悪ノリすぎててなんかもう観てられない。もしかしてこれがイギリスのセンスなんだろうか?

1967年公開の007番外パロディ映画。

パロディといっても007なんだからちょっとはお洒落だったりカッコよかったりするんだろ?とか思ってはいけない。低予算のすごく変な映画になってます。普通の感覚なら、007の権利者から訴えられるレベル。なんか版権の関係でこれだけ別会社が便乗することができたんだそうです。

映画の体をなしていない怪映画として知られるんだけど、オースティンパワーズなどにその変さによって与えた影響もあるそうで、まあ、確かにそれはそれで分からなくもない。今となってはカルト映画の一つ。

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月7日
監督マイケル・アプテッド
記述年月日2020年4月2日
出演ジョージー・ヘンリー,スキャンダー・ケインズ,ウィル・ポールター,ベン・バーンズ,ティルダ・スウィントン,ローラ・ブレント,ゲイリー・スウィート,テリー・ノリス,ブルース・スペンス,アナ・ポップルウェル,ウィリアム・モーズリー,シェーン・ランギ,アーサー・エンジェル,アラベラ・モートン,レイチェル・ブレイクリー,スティーヴン・ルーク,ナサニエル・パーカー,ロイ・ビリング,ビリー・ブラウン,ニール・ヤング,グレッグ・ポップルトン,ニコラス・ニールド,ロン・ケリー,ルーカス・ロス,リーアム・ニーソン,サイモン・ペッグ
評価★★★
原作C・S・ルイス
脚本クリストファー・マルクス,スティーヴン・マクフィーリー,マイケル・ペトローニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337245
関連

これまでのナルニアが実にダメダメだったのに比べて、これはまあ普通。

エドマンドとルーシーのペペンシー兄妹は、兄ピーターと姉スーザンが両親と共にアメリカへ滞在中、いとこのユースチスの家に預けられることに。ある日、壁に掛けられた帆船の絵が動き出し、3人はその絵の中に吸い込まれてしまう。すると次の瞬間、彼らはナルニアの海にいた。そして、溺れかけたところをナルニアの王となったカスピアンやネズミの騎士リーピチープが乗る帆船・朝びらき丸に救われ、喜びの再会を果たす。朝びらき丸の一行は、カスピアンの亡き父王の友人である7人の貴族(七卿)を見つけるため、彼らが消息を絶った離れ島諸島を目指していた。やがて、父王が七卿に1本ずつ与えたというナルニアの剣を東方の島にあるアスランのテーブルに全て並べれば悪の魔法を取り払うことができることを知る一行。しかし、彼らの行く手には不気味な霧とそこに潜む悪が立ちはだかる。こうして、一行はナルニアに訪れた危機を救うべく、数々の試練に立ち向かうこととなるのだが…。

普通の冒険ファンタジーだと思いました。なんか前作までは、作品の根底にある作者の善悪の思想がどうにも気持ち悪かったんだけど、これはそれほど気にならなかった。

2010年の映画で、2020年でも続きは出てないから、これは打ち切りなんだろうな。自分が原作を読むかどうかは分からない。

ガレージ・デイズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月23日
監督アレックス・プロヤス
記述年月日2009年4月30日
出演キック・ガリー,マヤ・スタンジ,ピア・ミランダ,ブレット・スティラー,クリス・サドリナ,ラッセル・ダイクストラ,アンディ・アンダーソン,マートン・ソーカス,イヴェット・ダンカン
評価★★★
製作アレックス・プロヤス,トファー・ダウ
原案アレックス・プロヤス,デイヴ・ワーナー
脚本アレックス・プロヤス,デイヴ・ワーナー,マイケル・アデスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320740

売れないバンドのサクセスストーリー……などではなく、売れないバンドの売れない日々を描いた作品。平凡な娯楽作は撮りたくないという新人監督としての若気の至りが感じられるのはよい点でもあり、悪い点でもある。

バンドはいつまでも売れない。レコード会社との契約も取れない。煮詰まり感の漂うバンドの中で女とか将来とかの人間関係の変化が現れだしてきて……。

登場人物も微妙に型にはまってなくて、そこそこ面白かったです。

ティアーズ・オブ・ザ・サン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月24日
監督アントワーン・フークア
記述年月日2007年10月14日
出演者ブルース・ウィリス,モニカ・ベルッチ,コール・ハウザー,イーモン・ウォーカー,ジョニー・メスナー,ニック・チンランド,チャールズ・イングラム,ポール・フランシス,トム・スケリット,マリック・ボーウェンズ,ピーター・メンサー
評価★★★
脚本アレックス・ラスカー,パトリック・シリロ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241600

普通だった。戦争アクションは退屈だし、かといって人間にドラマが無い。

アメリカ人保護のために民族浄化の風が吹き荒れるアフリカへ派遣された軍人が、人道に目覚め、現地の人間と共に国境へと向かう。

銃を撃ちまくるアクションはそんなに面白くない。というか、私の年代の人間だと飽きちゃっているので、戦場でのヒーローアクションは見どころがないのだ。この映画の本当に感動するところは、ゲリラを相手に軍人が難民を守る戦場アクションではなく、アメリカ人が守ろうと決意するところなんだと思う。しかし、監督はアクション映画が撮りたかったらしく、その辺はさらっと流してアクションに力を入れていくので、そうすると観る方は「ふーん」で終わってしまう。

キャリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月12日
監督キンバリー・ピアース
記述年月日2023年4月2日
出演クロエ・グレース・モレッツ,ジュリアン・ムーア,ジュディ・グリア,ポーシャ・ダブルデイ,アレックス・ラッセル,ガブリエラ・ワイルド,アンセル・エルゴート,ゾーイ・ベルキン,サマンサ・ワインスタイン,カリッサ・ストレイン,ケイティ・ストレイン,バリー・シャバカ・ヘンリー,シンシア・プレストン,アーリーン・マゼロール
評価★★★
原作スティーヴン・キング『キャリー』
脚本ロベルト・アギーレ=サカサ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344055

リメイク版。ただの焼き直しという意見ももっともではあるんだけど、それでも現在にしてまた作ってまた現在の客に観せるというのも意味があるかなあと思う。とにかく最悪の結末に向かって舞台が着々と整っていくこの感じは懐かしくもとにかくきつい。ホラーはこういうものだったよなと再確認。しかし現代リメイクなのに本の浮き方とかがなんか陳腐で、超能力を映像で見せるならもっと説得力があるセンスを見せて欲しかった。

高校に通う内気な少女キャリー。狂信的な信仰に囚われた母親の過度な束縛によって、まともな友だち付き合いもできずに陰湿なイジメに晒される辛く孤独な日々を送っていた。そんなある日、キャリーに対するクラスメイトのイジメが一線を越え、関わった女生徒が学校から処分を受ける事態に発展する。これを不服に思った主犯格のクリスはキャリーへの憎しみを募らせる。一方いじめを反省したスーは、せめてもの償いにと、キャリーをプロムに誘ってあげてと自分の恋人を説得する。そんな中、念じるだけで物を動かす不思議な能力に目覚めていくキャリーだったが…。

オリジナルは鑑賞済みだけどホームページにに感想は書いてない。まあ、どこかで再見したらそのときに書こうと思う。

冒頭に書いた通り、焼き直しといえば焼き直しで、元々のキャリーの筋書きの完成度が高かったということなんだと思う。善意と悪意がからまりあって最悪の結末に向かって準備が整うというこの感じは観ていてしんどい。昔はよくこういう筋書きを平気で読めたなあと自分で感心してしまう。

今の若者にも観て欲しいという意味でリメイクに意味があったと思う。1976年の映画では今の若者には選択肢にも出てこない。

ストーリーの演出はとてもよかった。ちゃんと観れる。気になったのは超能力の表現で、リメイクしたんだったらもうちょっとここはリアリティのある能力表現ができないかなあ。なんかそこだけ特撮がものすごく下手で、超能力の映像表現にまったく興味がないというのが分かる感じである。とにかく雑であった。

ベイビーわるきゅーれ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年4月17日
監督阪元裕吾
記述年月日2024年4月20日
出演髙石あかり,伊澤彩織,三元雅芸,秋谷百音,うえきやサトシ,福島雪菜,本宮泰風,水石亜飛夢,辻凪子,飛永翼,大水洋介,仁科貴
評価★★
脚本阪元裕吾
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/376987
関連

やっぱりギャグが寒い。このレベルで褒められるなんて邦画の世界は緩いなあ。最後の20分だけでいい。

2人の女子高生ちさととまひろの本業はプロの殺し屋。そんな2人が高校卒業を迎え、今度は社会人としてしっかり社会に溶け込まなければならなくなる。しかし組織に委託された人殺し以外、何もしてこなかった彼女たちにとって、社会人の生活は人殺し以上に困難なものだった…。

社会不適応者ギャグがどちらかというとメイン(尺の話、もちろんアクション映画でアクションがメインである)になっているんだけど、この社会不適応な感じというのが下手なんである。脚本のせいなのか、演出のせいなのか分からない。ただ、普通に考えて今の邦画の業界に社会不適応者の演技を役者にちゃんと指導できるような人を雇う仕組みになっているとも思えないので、要するに、邦画というのはこの程度なんだろう。

最後の20分と冒頭のアクションだけを観る映画である。何度も観たくなるものではない。

ロック・ユー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月5日
監督ブライアン・ヘルゲランド
記述年月日2007年11月13日
出演者ヒース・レジャー,マーク・アディ,ルーファス・シーウェル,シャニン・ソサモン,ポール・ベタニー,アラン・テュディック,ローラ・フレイザー,クリストファー・カザノフ,ベレニス・ベジョ,ジェームズ・ピュアフォイ,ニック・ブリンブル
評価★★★
脚本ブライアン・ヘルゲランド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=235845

一般的に言ってしまえば平均点で、可もなく不可もなく、中世を舞台にした一人の青年の出世物語ってことになるんだけど、なんか変。この味わいのせいで油断できない。個人的には気に入ったし気になる作品である。

平民出の男が貴族を騙って馬上槍試合に挑む。姫と知り合い、ライバルに目をつけられ、出自をバラされたりしながらも、民衆の人気を得ていく。

ノリが変。これをなんと言っていいのかうまく説明ができないんだけど、なんとも変です。面白かったんだけど、逆に「中世を舞台に云々」という部分だけを読んで騎士道やその辺のジャンルと同じものを想像してしまうとかなりの肩すかしをくらうことになるでしょう。この映画は中世を舞台にした意味がよく分からないだけでなく、制作者も積極的に中世を舞台にした意味はぜんぜんありませーんと開き直っている感じである。

とにかく期待したものと違うものを観ることになるのは間違いないので、ビデオを借りるタイミングをどういうふうに教えてあげればいいのかよく分からない。なんかちょっと変わった映画を観たいけど悩んだり難解だったり芸術指向ではないものがいいなという気分のときに観るといいでしょう。

失踪  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月18日
監督ジョルジュ・シュルイツァー
記述年月日2011年7月1日
出演キーファー・サザーランド,ナンシー・トラヴィス,ジェフ・ブリッジス,サンドラ・ブロック,リサ・アイクホーン
評価★★★
原作ティム・クラッベ
脚本トッド・グラフ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10008
関連

俺はけっこう好きなんだけど、世間の評価はそうでもないのね。

恋人がサービスエリアで失踪した。行方不明で真相が分からないままなんとなく現実の生活に戻り、年月が経って恋人もできたジェフの元に、真相を教えようと一人の男がコンタクトしてくる。執着を捨てきれないジェフは彼のあとについていくが……。

映画はすぐに、この映画が真相や恋人を助けられるかというサスペンスではなく、まったく急に恋人が消えたことによる不明であるがゆえに受け入れるのに時間のかかる心理状態に焦点があたっていると分かる。実際、展開も結果もそんな感じである。

劇場版 NARUTO-ナルト- 疾風伝 絆  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年9月4日
監督亀垣一
記述年月日2010年11月17日
出演竹内順子,杉山紀彰,遠近孝一,増川洋一,中村千絵,森久保祥太郎,井上和彦,根本圭子,くまいもとこ,石塚運昇,水樹奈々
評価★★
原作岸本斉史
脚本武上純希
キャラクターデザイン西尾鉄也
総作画監督佐々木守
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330488
関連

うーん。そろそろ劇場版NARUTOについては厳しい評価をしないといけないと思う。なんか偉そうなことを言うけど、なんかこう、もともとの人気への頼り方と、映像さえよければいいという安易さで、ストーリーの適当な仕事っぷりが鼻につくようになってきた。

ストーリーは、まあ、今度は空忍という集団が木ノ葉隠れの里を襲撃するという内容。そして、本編において里を抜け出したために出番がほとんどなくなったうちはサスケが登場するというのが見物。

NARUTOのアクションは好きだけど、好きなだけに、それが無駄にされることが辛い。ゲド戦記の作画がもったいないという感じに似た感情だ。

言っておくけど原作のファンなら観てもいいだろう。各キャラクターのファンも観てもいいだろう。今までと同じといえば同じだ。映像は悪くないけど、なんかちょっと話がおかしくねえ?というのさえも、いつもと同じだ。

ジョナ・ヘックス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月22日
監督ジミー・ヘイワード
記述年月日2015年3月1日
出演ジョシュ・ブローリン,ジョン・マルコヴィッチ,ミーガン・フォックス,マイケル・ファスベンダー,ウィル・アーネット,マイケル・シャノン,ジョン・ギャラガー・Jr,トム・ウォパット,ウェス・ベントリー,ジュリア・ジョーンズ,リオ・ハックフォード,エイダン・クイン,ルーク・ジェームズ・フライシュマン,デヴィッド・ジェンセン,ジェフリー・ディーン・モーガン,セス・ガベル,ランス・レディック
評価★★
原作ジョン・アルバノ,トニー・デズニーガ
原案ウィリアム・ファーマー,ネヴェルダイン(ネヴェルダイン&テイラー),テイラー(ネヴェルダイン&テイラー)
脚本ネヴェルダイン(ネヴェルダイン&テイラー),テイラー(ネヴェルダイン&テイラー)
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338223

異色西部劇ってことらしいんだけど、予備知識なく観たらとてもついていけなかった。

南北戦争で活躍するも仲間を裏切ったジョナ・ヘックスはターンブル将軍に捕らわれ、目の前で妻子を殺された上、顔に刻印を焼き付けられる。その後、死人と話せる能力を身につけたヘックスは復讐に転じ、ターンブルは自ら命を絶った。しかし、賞金稼ぎとして放浪していたヘックスは、ターンブルが生きており、国家を揺るがす陰謀を企んでいることを知る。今度こそ復讐を果たし、陰謀を食い止めようと立ち上がるヘックスだが…。

引用したあらすじも、復讐劇のようでそうじゃないような、なんとなく不明なあらすじだよね?

変な映画だった。興行的にも批評的にも散々だったらしい。日本では劇場公開もせずにビデオスルー。

ノウイング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月23日
監督アレックス・プロヤス
記述年月日2015年3月1日
出演ニコラス・ケイジ,ローズ・バーン,チャンドラー・カンタベリー,ララ・ロビンソン,ベン・メンデルソーン,ナディア・タウンゼンド,D・G・マロニー,アラン・ホップグッド,エイドリアン・ピカリング,タマラ・ドネラン,トラヴィス・ウェイト,リアム・ヘムズワース
評価★★
原案ライン・ダグラス・ピアソン
脚本ライン・ダグラス・ピアソン,ジュリエット・スノードン,スタイルズ・ホワイト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333520

またニコラス・ケイジはどうしていつもこういうトンデモ映画に……(笑)

50年前のタイムカプセルに入っていた無意味な数字の羅列。だがそれは大事件大事故大災害が起こる日付を書いたものだった、かもしれないと思った主人公があちこちに危機を訴えるのだがまともに取り扱われるわけもなく。

えーと、オチ書いちゃおうかな……。

怪電波を受信したのでもなければUFOネタにもってくしかあるまいって感じだけど、実際に人類全滅して新時代のアダムとイブが宇宙人の介入によって作られるとか、もうどういう顔して観たらいいのか分かりません。宗教団体が作ったその手の映画なのかしらん

バイオハザード:ザ・ファイナル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年3月20日
監督ポール・W・S・アンダーソン
記述年月日2022年3月20日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,アリ・ラーター,ショーン・ロバーツ,ルビー・ローズ,オーエン・マッケン,フレイザー・ジェームズ,ローラ,イ・ジュンギ,ウィリアム・レヴィ,イアン・グレン,エヴァー・アンダーソン
評価★★
脚本ポール・W・S・アンダーソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/357424
関連

いやー、いやいや観たって感じ。もうどんどんトンデモな話になっていて、実に適当であった。そしてもうエンディングでは日本資本を隠そうともしなくなったな。エンディングテーマはさすがに白けるだろう。タダで観たからこっちのダメージは少なかったけど。

世界中に散布されたアンブレラ社のウイルスを駆逐するため、ハイブに潜入するアリスたち。

観ていてもう完全にどうでもいいよって気分になるザルシナリオ。本当に適当な映画なので、シリーズものがどんどん駄目になっていくという法則を地でいっている映画である。

1とか2くらいで切っておくのが無難な映画である。惰性で観てしまったが、まさにそれをあてにした予算の映画なので、なんていうかスタッフを食わせているだけだな、これは。

ザ・バッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月22日
監督ピート・ヒューイット
記述年月日2020年4月6日
出演モーガン・フリーマン,クリストファー・ウォーケン,ウィリアム・H・メイシー,マーシャ・ゲイ・ハーデン,ブレッキン・メイヤー,ウィン・エヴァレット,ジョセフ・マッケナ
評価★★★
脚本マイケル・ルシュール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341311

割と面白かった。警備員の立ち位置がよい。

美術館で、所蔵品の絵画を愛するまなざしで見守ってきた定年間近の警備員、ロジャーとチャーリー。ある日、新任の館長が展示作品を一新することを決定。二人の大好きな作品がデンマークへ移転されることになってしまう。そこで彼らはお目当ての絵を盗み出そうと計画する。二人と同様に思い入れのある彫像を見守る夜警担当のジョージも仲間に引き入れ、三人は入念な作戦を立てる。彼らは搬出作業当日の勤務を希望するのだが…。

絵がお気に入りなので海外になどやれるか。いつでも見れるようにそばに置いておきたい。という動機が新鮮。

そして身内の犯行なのであれこれ情報は分かっている。普通の人なら侵入しなくちゃいけない場所でも簡単に入れる。一方でいい年なので肉体的に派手なことは出来ない。殴って気絶とかどこかをよじのぼるとかは無理。また、売るつもりではないので予算はなく金はかけられない。そもそもそこまで高価な絵画でもない。

この前提がちょっと面白いでしょ?

魔女見習いをさがして  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月15日
監督佐藤順一,鎌谷悠
記述年月日2023年6月20日
出演森川葵,松井玲奈,百田夏菜子,三浦翔平,石田彰,浜野謙太,千葉千恵巳,秋谷智子,松岡由貴,宍戸留美,宮原永海,石毛佐和,厚切りジェイソン,Kダブシャイン
評価★★★
アニメーション制作東映アニメーション
脚本栗山緑
キャラクターデザイン馬越嘉彦
総作画監督馬越嘉彦
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367669

序盤はけっこうきつかったけど後半に向けてどんどん面白くなっていった。あと、内容がまったく子供に向けてなくて、ここまで大人に方向を切ったアニメというのもすごいなと思った。絵は幼児向けの元のままなのに。

進路に迷う大学生の長瀬ソラ、帰国子女で一流貿易商社勤務の吉月ミレ、夢のために進学費用を貯めるフリーターの川谷レイカ。年齢も性格も住んでいる場所も全く違う3人だったが、目下それぞれに人生に迷い、悩み多き日々を送っていた。そんな3人が「おジャ魔女どれみ」に登場するMAHO堂のモデルとなった鎌倉の洋館で運命的な出会いを果たす。これをきっかけに、「おジャ魔女どれみ」ゆかりの地を巡る旅へと出る3人だったが…。

大人も泣ける子供向けアニメかと思ったけど——あくまで主観だけど——子供はまったく分からんのじゃないかというくらいきっちり大人向けに振り切っているアニメだった。

序盤はちょっときつい。あらすじを見ても分かるように、悩める女性としていかにもステレオタイプになってしまっていて、なんか想像だけで「今の女性はこういうことで悩んでるんでしょ?」みたいに描いているように見える。だけどだんだんステレオタイプから一歩踏み越えた個性が出てきて気にならなくなった。そしてこの映画の落とし所はどこなんだろうと思いながら観ていると、なかなかいいところに落ち着いて、悪くなかった的な後味になった。

作画がすごいなと思った。どれみは観たことあるんだけど、かなりきっちり幼児向けの絵柄で、これのまま大人向けの作画にするのは厳しいように感じていたんだけど、その絵柄のままやりきっている。

ゆかりの地で御当地グルメを堪能するのはなんかステマっぽかったんだけど、そういう映画ではあるまい。

月に囚われた男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年11月3日
監督ダンカン・ジョーンズ
記述年月日2015年6月21日
出演サム・ロックウェル,ドミニク・マケリゴット,カヤ・スコデラーリオ,ベネディクト・ウォン,マット・ベリー,マルコム・スチュワート,ケヴィン・スペイシー(声)
評価★★★★
原案ダンカン・ジョーンズ
脚本ネイサン・パーカー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335732

予備知識なしで観た久し振りの当たり映画。あとで調べたら高評価されてた。

月の採掘現場でロボットだけを相棒に、そろそろ任期三年の満了が近いと期待している男だったが、ある事故をきっかけにおかしなことが起こる。

脚本が色々うまい。これは是非観てそれを感じて欲しい。

面白さを語るのが難しい。オールタイムベストとして、2001年宇宙の旅とかと並ぶようなことはない、小品のSF映画だが、かといってつまらないわけでは決してない。面白かった。

劇場版 「Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly」  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年3月28日
監督須藤友徳
記述年月日2020年5月5日
出演(声)杉山紀彰,下屋則子,神谷浩史,川澄綾子,植田佳奈,伊藤美紀,中田譲治,津嘉山正種,関智一,浅川悠,稲田徹,諏訪部順一,門脇舞以
評価★★★
アニメーション制作ufotable
演出恒松圭,三浦貴博,南野純一,野中卓也
絵コンテ須藤友徳,三浦貴博
原作奈須きのこ,TYPE-MOON
脚本桧山彬(ufotable)
脚本制作ufotable
キャラクター原案武内崇
キャラクターデザイン須藤友徳,碇谷敦,田畑壽之
総作画監督須藤友徳
作画監督秋山幸児,佐藤哲人,田中敦士,島袋リカルド,三宅舞子,塩島由佳,浜友里恵,藤原将吾
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365064
関連

Heaven's Feel は未プレイなので展開を知らないため、ちょっと新鮮だった。物語は不明な部分もなく、Part1 を乗り越えたのなら、こっちを観るのにハードルは無いんではなかろうか。

聖杯戦争は続く。間桐家の黒幕が当主のじじいであることが判明したが、駒として桜は利用され続ける。衛宮士郎はセイバーを失いつつも桜を救うために戦いを続ける。

ニコ生での視聴である。コメントのおかげで理解に苦労しなかったというのはあるかもしれない。

特別な感想はとくに無いかな。

響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月14日
監督石原立也
記述年月日2023年6月20日
出演(声)黒沢ともよ,朝井彩加,豊田萌絵,安済知佳,石谷春貴,藤村鼓乃美,山岡ゆり,津田健次郎,小堀幸,雨宮天,七瀬彩夏,久野美咲,土屋神葉,寿美菜子,櫻井孝宏
評価★★★
アニメーション制作京都アニメーション
原作武田綾乃
脚本花田十輝
キャラクターデザイン池田晶子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360846
関連

こういう風に終わって続くのかあ。

新年度を迎え、全国大会出場校として新たなスタートを切った北宇治高校吹奏楽部。2年生になった黄前久美子は、新入生担当係として1年生の指導にあたることになるが、低音パートに入ってきた久石奏、鈴木美玲、鈴木さつき、月永求の4人は、揃って一癖も二癖もある変わり者だった。そんな後輩たちとの関係に四苦八苦しながらも、久美子たちは“全国大会金賞”という目標を達成すべく精一杯の努力を続けていく。

話として、新入生と共に練習してまたコンテストに出場しましたという内容である。

癖のある後輩というのも、基本的にお互いに本音をぶつけあって和解というベタなプロセスを重ねるので、あまり引かれるものがない。というか脚本としては安易——シナリオの教科書としてはこういうのって駄目ってことにされてるんじゃないか?——なもので、まあ、これが京アニらしさという感じである。ニコ動で鑑賞したんだけど、コメントには賛美の内容が溢れるといった感じ。

そして最後に結果が示されて、次回に続くといった感じで終わる。

あまり言うことはないかなあ。

劇場版 NARUTO-ナルト- 大興奮!みかづき島のアニマル騒動(パニック)だってばよ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月3日
監督都留稔幸
記述年月日2008年10月24日
出演者竹内順子,中村千絵,井上和彦,増川洋一,大塚明夫,池田恭祐,納谷六朗,林真里花,浜田賢二,西村知道,アニマル浜口,浜口京子,レギュラー,佐々木梅治,菅原正志,江川央生,寺田はるひ
評価★★
原作岸本斉史
脚本都留稔幸
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324869
関連

ストーリーが大人向けとも幼稚とも言えない中途半端な作品。作画はいいけど、映画としてはイマイチかなあ。

わがままな月の国の王子の護衛が今回の依頼。でもって陰謀とか王子の成長とか。

本筋と関係ないけど、依頼ものなのでいくらでもストーリーを作れるところはNARUTOの強みだな。内容については最初に書いたことがすべて。

赤毛のアン グリーンゲーブルズへの道  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月9日
監督高畑勲
記述年月日2015年3月30日
出演山田栄子,北原文枝,槐柳二
評価★★★
アニメーション制作日本アニメーション
制作日本アニメーション
原作ルーシー・モード・モンゴメリー
脚本高畑勲,千葉茂樹,磯村愛子,神山征二郎
キャラクターデザイン近藤喜文
作画監督近藤喜文
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336817
関連

まあ、これはこれで。事情は下で。

1908年の出版から100年余りの時を経て、今なお多くの人に愛される作品『赤毛のアン』。日本では1979年にTVアニメ化され、原作を忠実に映像化した作品として高い支持を受けている。本作「赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~」は、全50話のTVシリーズから1~6話を、1989年に監督の高畑勲が監修して再編集した劇場版。しかも、制作当時は正式な公開には至らなかった知られざる名編集版で、20年の時を経て、2010年7月ようやく劇場スクリーンでの公開となった。

孤児院からカスバート家に引き取られてきた少女アンが、カナダ、プリンスエドワード島の美しい自然の中で、寂しかった過去から解放され、自分の居場所を見つけていくまでを描くストーリー。アンの物語の冒頭を丁寧に描いたこの作品には、喜びや絶望を乗り越えて、世界の美しい部分を見い出すアンの視点と空想力が鮮やかに描き出されている。

というわけでアニメのイントロ、アンがマシュウ家に引き取られるようになるまでを描いたバージョンなのである。ただの冒頭の抜粋で総集編じゃんと思うかもしれない。けど、確かに映画として成立していると言えないこともないのである。イントロと山場とハッピーエンドがちゃんとあるからさ。

全然関係ない雑談だけど、宮崎駿はアンが好きじゃないんだよね。一方で高畑勲や近藤善文はアンが好きなんである。大人っぽく見せようと背伸びする少女を好意的に見る後者と、無邪気にパンツ見せる女の子が好きな宮崎駿の違いといったところか。

メカニック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月30日
監督マイケル・ウィナー
記述年月日2016年2月3日
出演チャールズ・ブロンソン,ジャン=マイケル・ヴィンセント,キーナン・ウィン,ジル・アイアランド,リンダ・リッジウェイ,フランク・デ・コヴァ,ケヴィン・オニール
評価★★★
脚本ルイス・ジョン・カリーノ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=23269
関連

導入はすごくよくて面白くなりそうな予感がしたのに、観ていくとそうでもなかった。

正確な仕事からメカニックと仇名される殺し屋が弟子を取り、自分の技術を伝授する。ある日、その弟子が自分の暗殺の依頼を受けていることを知る。

悪い映画ではないと思うんだけどね。かといって、それほどでもないという感じ。チャールズ・ブロンソンってこういう映画に出てたのかー。

ダイ・ハード4.0  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月16日
監督レン・ワイズマン
記述年月日2010年11月25日
出演ブルース・ウィリス,ジャスティン・ロング,ティモシー・オリファント,クリフ・カーティス,マギー・Q,シリル・ラファエリ,メアリー・エリザベス・ウィンステッド,ケヴィン・スミス,ジョナサン・サドウスキー,クリスティーナ・チャン,ジェリコ・イヴァネク,ヤンシー・アリアス,サン・カン,ヨーゴ・コンスタンティン,アンドリュー・フリードマン
評価★★★★
原案マーク・ボンバック,デヴィッド・マルコーニ
脚本マーク・ボンバック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327066
関連

タイトルが発表されたときはそりゃないわと思ったけど、観て納得。そして意外なことにこれが往年の面白さとちゃんと並ぶ。

今回、ジョン・マクレーン刑事はネット犯罪に挑みます。本人、メカに弱いけど。

大人気アクション映画の第4弾。このシリーズ大好きなんだけど、いずれはつまらなくなるんだろうなと思ってたら、4でも面白いというのが嬉しい。これはスタッフが相当頑張ったと思う。

マダガスカル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年4月8日
監督エリック・ダーネル,トム・マクグラス
記述年月日2010年11月13日
出演ベン・スティラー,クリス・ロック,デヴィッド・シュワイマー,ジェイダ・ピンケット・スミス,サシャ・バロン・コーエン,セドリック・ジ・エンターテイナー,アンディ・リクター,山崎弘也,トム・マクグラス,クリス・ミラー,コンラッド・ヴァーノン,エリック・ダーネル
声の出演(日本語吹替版)玉木宏,柳沢慎吾,岡田義徳,高島礼子,小木博明,矢作兼,柴田英嗣
評価★★★
脚本マーク・バートン,ビリー・フロリック,エリック・ダーネル,トム・マクグラス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322086

向こうのドリームワークスのCGアニメは微妙に好みが合わないんだが、これもそんな感じだった。まったく好みが合わないんじゃなくて、微妙に違うって感じ。

動物園の動物たちが間違ってマダガスカルに来てしまう。きつい自然環境に、彼らは動物園に帰ろうと奮戦する。

そんなに面白くないって以上の感想がないです。

心霊写真  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月20日
監督パークプム・ウォンプム,バンジョン・ピサヤタナクーン
記述年月日2020年3月1日
出演アナンダ・エヴァリンハム,ナッターウィーラヌット・トーンミー,アチタ・シカマナ
評価★★★
脚本パークプム・ウォンプム,バンジョン・ピサヤタナクーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324845

タイ映画。タイで大ヒットしたホラー映画。悪くない出来。

友人の結婚式の帰り道、カメラマンのタンとその恋人ジェーンは、突然飛び出してきた女性を車ではねてしまう。動揺してその場から逃げ去るタンとジェーン。数日後、タンが現像した写真に、女の顔が浮かび上がる。それ以後、2人の周りで次々と恐ろしい出来事が起こり、ジェーンはひき逃げした女性の呪いだと騒ぎ出す。そこでタンはあの時の事故を調べるが、どの病院にも警察にも該当する女性がいないことが判明する。

恐怖演出は伝統の技と新技を両方出していて好感が持てる。もちろん全部が怖いわけではないが観ていて楽しい。ホラー映画で楽しいってのもどうかと思うが。

オーシャンズ13  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年6月29日
監督スティーヴン・ソダーバーグ
記述年月日2010年11月28日
出演ジョージ・クルーニー,ブラッド・ピット,マット・デイモン,アンディ・ガルシア,ドン・チードル,バーニー・マック,エレン・バーキン,アル・パチーノ,ケイシー・アフレック,スコット・カーン,エディ・ジェイミソン,シャオボー・クィン,カール・ライナー,エリオット・グールド,ヴァンサン・カッセル,エディ・イザード,ジュリアン・サンズ,デヴィッド・ペイマー,ドン・マクマナス,ボブ・エインスタイン,オプラ・ウィンフリー,オルガ・ソスノフスカ
評価★★★
脚本ブライアン・コッペルマン,デヴィッド・レヴィーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327386
関連

なんかだんだん豪華キャストしか売り物がなくなってしまったんじゃないの?これ。

ラスベガスのカジノホテルの金を狙うオーシャンと13人の仲間たち。シリーズ第3弾。

まあ、つまらなくはないが、自分としても惰性で観てしまった部分が大きいなー。繰り返すけど、つまらなくはないんだけどね。傑作でもないけど。

シリーズの続編って、シリーズのファンが後悔するほどの駄作でなければ、特に感想を書く必要もないんだよな。これまで観た人なら観るだろうし。

トワノクオン 第一章 泡沫の花弁  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月25日
監督飯田馬之介
記述年月日2011年10月4日
出演神谷浩史,白石涼子,名塚佳織,小見川千明,鈴木達央,入野自由,早見沙織,小松未可子,小林沙苗,池田道枝,大川透,三木眞一郎,中田譲治,丹沢晃之,三宅健太,寿美菜子,鳥海浩輔,志村知幸,西健亮
評価★★
協力監督もりたけし
アニメーション制作ボンズ
原作BONES
脚本根元歳三
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339469

気合いの入った映像で、これに星二つをつけるのはかわいそうだけど、やっぱりきついなあと思ったので厳しくしておく。そこまでひどくないです。どっちかというと気合いが空回りしているところが残念という印象。

超能力を持ち、他の能力者を助ける組織に属するクオン。それと対立し、やはり覚醒した能力者を狙う別組織の攻防。

これを第一章として、全六章の連作映画になっています。これは一時間だけど、おそらく他の章もそのくらいじゃないかと。

超能力に覚醒する人間とか、それを制御することとか、かなり手垢のついた設定である。

設定をベタにするのは現在ではどちらかというとありがちな手法だけど、さて、そのほか、状況やキャラもどこかで見たような感じばかりである。どうもこれは肝心の掴みがよくない印象だ。続きの話が気にならない。これはオリジナルの連作では致命的なんじゃなかろうか?

金はかかってる。気合いは入っている。オリジナルに挑戦しようというその心意気やよし。

私あ続きを劇場で観るということはないだろうが、スタッフや制作会社はがんばれ。

翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 前編  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月25日
監督村田和也
記述年月日2020年3月30日
出演(声)石川界人,金元寿子,水瀬いのり,茅野愛衣,阿澄佳奈,伊藤静,大原さやか,小西克幸,恒松あゆみ,杉田智和
評価★★★
原作オケアノス
ストーリー監修虚淵玄
脚本谷村大四郎
キャラクター原案鳴子ハナハル
アニメーションキャラクターデザイン田代雅子
総作画監督田代雅子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/348782

悪くはない。

TVアニメシリーズ『翠星のガルガンティア』のその後を描く新作。地球には陸地が残っていて、そこには国もあれば人も生活できるようになっているという。ガルガンティアはそこを目指すこととなる。

OVAの劇場公開作品ということで60分。内容も続編OVAってことなので、既存作品を見ていることが前提となる。後編と合わせて120分の映画っぽくなる感じなのかな。この前編だけだとどうしてもプロローグっぽくなる。あとやっぱチェインバーがいなくなりただの人となった主人公は人間としては成長したけど、アクションとしては地味になり、より人間ドラマっぽくなった。

続・猿の惑星  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1998年
監督テッド・ポスト
記述年月日2012年7月1日
出演ジェームズ・フランシスカス,キム・ハンター,モーリス・エヴァンス,リンダ・ハリソン,ヴィクター・ブオノ,チャールトン・ヘストン,ポール・リチャーズ,ジェームズ・グレゴリー,デヴィッド・ワトソン,ナタリー・トランディ,トーマス・ゴメス,グレゴリー・シエラ,ルー・ワグナー,ジェフ・コーリイ
評価★★★
原案モート・エイブラハムズ,ポール・デーン
脚本ポール・デーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9185
関連

続編ってありえないだろと思ってたんだけど、意外といいよという評判を聞いて観てみた。実際、期待しなければ意外といい作品。

前作の主人公テイラーの後を追ってやって来たもう一人の宇宙飛行士ブレントは、禁断地帯と呼ばれる地下で核によって埋没したニューヨークの街を発見する。そこには放射能の影響によってミュータントと化した人類がコバルト爆弾を神と崇め、地上復活を企んでいた……。

猿が人類を支配していたっていう設定を繰り返すのは面倒。とはいえしょうがないのかもしれない。また、名作傑作の続編なんだから普通の映画よりちょっとつまらないくらいで普通である。そして、単独の作品としては普通だけど、ここまで徹底して猿の惑星というSFを考えて、続きを作って物語にケリをつけたのはすごいと思う。

手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月29日
監督森下孝三
記述年月日2015年6月14日
出演吉永小百合,堺雅人,観世清和,吉岡秀隆,折笠愛,竹内順子,玄田哲章,藤原啓治,大谷育江,櫻井孝宏,水樹奈々,黒谷友香,観世三郎太,日野由利加,朴路美,大原さやか,能登麻美子,大和田悠太,駿河太郎,笠兼三,永井一郎
評価★★
原作手塚治虫
脚本吉田玲子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337444

お金がかかってるのは分かるけど、なんか、映画『十戒』の日本版を作ろうとして壮絶にコケたって印象。世間的にも大赤字だったみたいだけど、これは基本的に企画のミスだよなあ。

手塚治虫の漫画『ブッダ』のアニメ化。三部作予定の第1弾。

釈迦の人生はそれはそれは面白いというか、キリストとは別のよさがあるとは思うんですが、それでも映画にしたときに客が入るかってところも冷静にならないといけないとは思うわけなんですよ。この時代に手塚アニメの作風だと、なんか技術がどうこう以前に古臭く感じてしまうっていうのも欠点だと思う。

とはいえ、企画ミス以外のところで語るなら、そんなにつまらないわけじゃない。お金はかかってる映像です。

レッドプラネット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月27日
監督アントニー・ホフマン
記述年月日2015年4月5日
出演ヴァル・キルマー,キャリー=アン・モス,トム・サイズモア,ベンジャミン・ブラット,サイモン・ベイカー,テレンス・スタンプ
評価★★★
原案チャック・ファーラー
脚本ジョナサン・レムキン,チャック・ファーラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162116

火星のテラフォーミングを科学的な検証の元で描写し、そこにアクシデントやクライシス要素を加えて映画にしました、という内容なのだけど、なんだこれって感じになってる。役者がいいだけに残念。

火星に藻と少数の生物が導入され改造が進められた未来。機材トラブルの調査に来た宇宙飛行士が見たものとは。

うーん。なんかまとまりがないというか、トラブルを連続で起こせばそれで映画になるってもんじゃないんだぞって言いたくなる作品。B級じゃない雰囲気なのにB級になってるという。これなら大爆発とエッチシーンをぽんぽん出すB級映画の方がよいのでは。

ソルト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月25日
監督フィリップ・ノイス
記述年月日2022年1月4日
出演アンジェリーナ・ジョリー,リーヴ・シュレイバー,キウェテル・イジョフォー,ダニエル・オルブリフスキー,アンドレ・ブラウアー
評価★★★
脚本カート・ウィマー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335434

女性を主人公にしたアクションとしてはベタかな。

イヴリン・ソルトは、相手のどんな嘘でも見破る優秀なCIA分析官。ところがある日、CIA本部でロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問していた彼女は、突如、窮地に陥ることに。密告者が、大統領暗殺の命を受けたロシアのスパイがニューヨークに潜伏中であること、そしてその名前はイヴリン・ソルトであると告白したのだ。何かの罠だと必死に訴えるものの、同僚たちは誰も耳を貸そうとしない。追いつめられたソルトは、ついに決死の逃亡を企てるのだったが…。

アンジェリーナ・ジョリーが主演してアクションをやるとなったらまあ想像する通りの内容であった。ちょっとB級感もあったけど。

サハラ 死の砂漠を脱出せよ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月28日
監督ブレック・アイズナー
記述年月日2020年7月25日
出演マシュー・マコノヒー,ペネロペ・クルス,スティーヴ・ザーン,ウィリアム・H・メイシー,ランベール・ウィルソン,デルロイ・リンドー,レイン・ウィルソン,グリン・ターマン
評価★★
原作クライヴ・カッスラー『死のサハラを脱出せよ』
脚本トーマス・ディーン・ドネリー,ジョシュア・オッペンハイマー,ジョン・C・リチャーズ,ジェームズ・V・ハート
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/322040

かなり大味のアクション映画で、飛ばしながら観た。ノリが昭和後期である。

米国特殊機関NUMA(国立海中海洋機関)のエージェント、ダーク・ピット。彼は、ナイジェリアとマリの国境付近で発見された一枚の金貨が、南北戦争時に莫大な財宝と共に姿を消した甲鉄艦テキサスを見つける手掛かりになると確信し、金貨の発見現場へ向かう準備に取り掛かる。一方、WHO(世界保健機関)の女性研究医エヴァは、ナイジェリアで発生した謎の病原体の感染源がマリにあると判断し、調査に向かう。ところが、内紛が勃発したマリでは、国境が閉鎖され、通常ルートでの入国は不可能だった。そこでエヴァは、ピットたちがボートでマリを目指していると知り、ピットに頼み込み同乗させてもらい、一緒にマリ国境へと向かうのだった。

どうも調べたらこれは映画史におけるそこそこの金額を記録した爆死映画らしい。伝説級とまでいかないが、爆死には違いない。映画はどれだけヒットするかを予測してそれに予算をかけるので、予算と売上がそこまで離れることはない。とくに今時は予想が正確になってきたので爆死タイトルなどは珍しい。2005年の映画。

内容についての説明は難しいけど、弾の当たらない主人公たちと、派手な爆発がどかーんばこーんといった映画である。

頭の悪そうな映画で、別にB級低予算だと思えばそれほどでもないが──それでもいくらなんでもつまらなすぎるけど──これに大金を使ったと思うと不思議な感じだ。

トワイライト 金曜ロードショー特別版  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月28日
監督キャサリン・ハードウィック,クリス・ワイツ
記述年月日2010年12月7日
出演クリステン・スチュワート,ロバート・パティンソン,テイラー・ロートナー,ビリー・バーク,アシュリー・グリーン,ニッキー・リード,ジャクソン・ラスボーン,ケラン・ラッツ,ピーター・ファシネリ,エリザベス・リーサー,エディ・ガテギ,ラシェル・ルフェーブル,カム・ジガンデイ,マイケル・シーン,ダコタ・ファニング,ジェイミー・キャンベル・バウアー,クリストファー・ハイアーダール,キャメロン・ブライト,チャスク・スペンサー,アレックス・メラズ,ブロンソン・ペルティエ,キオワ・ゴードン
評価
原作ステファニー・メイヤー
脚本メリッサ・ローゼンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338219
関連

はっはっはっ。地上波初放送で「トワイライト~初恋~」「ニュームーン/トワイライト・サーガ」という2本の映画を3時間にまとめるという蛮行をやってのけた一品。最初の30分で一本目をまとめたらしいです。観ながら頭が「???」になってネットで情報を検索しちゃいましたよ。当然大不評。

人を襲わない吸血鬼一族に関わってしまった女の子の話。

完全にお耽美少女漫画の実写化である。日本の少女漫画が原作だと聞いても納得しちゃってたな。まあ、そのままでも好きな作品じゃないが――最初から男はお断りな一品――ダイジェストにされちゃうともはやギャグですよ。誰も幸せにならない。

ターミネーター2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1991年8月20日
監督ジェームズ・キャメロン
記述年月日2012年2月24日
出演アーノルド・シュワルツェネッガー,リンダ・ハミルトン,エドワード・ファーロング,ロバート・パトリック,アール・ボーエン,ジョー・モートン,ジャネット・ゴールドスタイン,ザンダー・バークレイ,S・エパサ・マーカーソン,カストロ・グエラ,ダニー・クックシー
評価★★★★★
脚本ジェームズ・キャメロン,ウィリアム・ウィッシャー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13523
関連

鑑賞年月日は月までは合ってるけど日にちは適当です。あまり注目してなかったんだけど、観た友達が面白いよと言ってたので劇場に観に行きそこで思い切りやられました。前作を越える2無しのジンクスをやぶる大傑作。震えるほど興奮した!

前回の未来からの襲撃の10年後。未来からの刺客と味方が再びやってくる。

前作の面白さの一つは、どうやって倒したらいいのかさっぱり分からないので逃げるしかないという絶望感だったんだけど、さすがキャメロン、その肝の部分をよく分かってる。

逃亡してるのにダイソン本社が実は近くにあるという展開にちょっと引っかかったのをよく覚えています。些細なことだけどさ。

余計な感想が書けない。まあわざわざ内容について書くのも野暮な気はするが。

ラ・ヨローナ ~泣く女~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月11日
監督マイケル・チャベス
記述年月日2023年12月28日
出演リンダ・カーデリーニ,レイモンド・クルツ,パトリシア・ヴェラスケス,マリソル・ラミレス,ショーン・パトリック・トーマス,ジェイニー=リン・キンチェン,ローマン・クリストウ,マデリーン・マックグロウ,トニー・アメンドーラ,アイリーン・ケン
評価★★★
脚本ミッキ・ドートリー,トビアス・イアコニス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367090
関連

なかなかの怖さ。ショッカーが多め。完全な幽霊や怪物で神出鬼没になってしまうとかえって怖くなくなるものだな。安全地帯が無いので緩急がなくなる。

1970年代のロサンゼルス。ソーシャルワーカーのシングルマザー、アンナは、川で溺死した子どもたちの母親から“あなたの子どもたちも、あの女の泣き声を聞くでしょう”と謎の警告を受ける。まるで意味が分からないアンナだったが、ほどなくして子どもたちは本当にその泣き声を聞いてしまう。それは水のある場所ならどこにでも現われ、子どもたちの命を奪う“ヨローナ”の呪いだった。子どもたちに魔の手が迫る中、教会に助けを求めるアンナだったが…。

呪いのターゲットにされると呪い殺されてしまうというヨローナを題材にしたホラー映画。最初に書いたけど、ショッカーとかジャンプスケアと呼ばれる、ビクっとさせる演出が多めである。

民間伝承にある怪物が現代で襲ってくるという設定のホラーはよくある。ただ、その味付けとしてはイマイチだったように思う。伝承とかあまり関係なく、ただ呪って殺しに来るだけなので、歴史とか伝承はそんなにこの映画では重要な位置にない。

ドロップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月25日
監督品川ヒロシ
記述年月日2011年7月1日
出演成宮寛貴,水嶋ヒロ,本仮屋ユイカ,上地雄輔,中越典子,波岡一喜,若月徹,綾部祐二,増田修一朗,住谷正樹,坂本雅仁,SUGURU,宮川大輔,遠藤憲一,藤本敏史,村上知子,河本準一,哀川翔,坂井真紀,益岡徹
評価★★★
原作品川ヒロシ
脚本品川ヒロシ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332244
関連

手堅いとは思う。けど、まあ、期待してなかったらそこまでひどくなかったといった塩梅。

不良に憧れて不良になって喧嘩に明け暮れる高校の日々。

けっこう眉をしかめる金属バット乱闘シーンがある。真似されて死人が出ないことを祈ります。

ほかはとくになし。褒めるに微妙というか、しょうもない邦画よりはマシだと思うけど、もっといい映画がたくさんあるからな。

普通の人々  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月26日
監督ロバート・レッドフォード
記述年月日2007年12月22日
出演者ドナルド・サザーランド,メアリー・タイラー・ムーア,ティモシー・ハットン,ジャド・ハーシュ,エリザベス・マクガヴァン,M・エメット・ウォルシュ,ダイナ・マノフ,ジェームズ・B・シッキング,アダム・ボールドウィン,フレドリック・レーン
評価★★
原作ジュディス・ゲスト
脚本アルヴィン・サージェント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20104

なんかあちこちでは褒めれてて評価も高い作品のようだけど、個人的には大したことなかった。

家族の物語。タイトルは「普通の人々」だけど、普通じゃない家族の話です。

面白くはないと思うんだけどなあ。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月21日
監督デヴィッド・イェーツ
記述年月日2015年3月9日
出演ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,ヘレナ・ボナム=カーター,ロビー・コルトレーン,レイフ・ファインズ,マイケル・ガンボン,ワーウィック・デイヴィス,ジェイソン・アイザックス,ジョン・ハート,アラン・リックマン,マギー・スミス,ジュリー・ウォルターズ,マーク・ウィリアムズ,トム・フェルトン,ボニー・ライト,ジェームズ・フェルプス,オリヴァー・フェルプス,イヴァナ・リンチ,エマ・トンプソン,デヴィッド・シューリス,ゲイリー・オールドマン,ジム・ブロードベント,マシュー・ルイス,キアラン・ハインズ,ジョン・キー,ケリー・マクドナルド,ヘレン・マックロリー,ジョージ・ハリス,ジェラルディン・ソマーヴィル,エイドリアン・ローリンズ,ドーナル・グリーソン,クレマンス・ポエジー,ガイ・ヘンリー,デヴィッド・ブラッドリー,ショーン・ビガースタッフ,デヴォン・マーレー,アルフィー・イーノック,ケイティ・ルング,ウィリアム・メリング,ジョッシュ・ハードマン,ルイス・コーディス,スカーレット・バーン,アリエラ・パラダイス,ベネディクト・クラーク,エリー・ダーシー=オルデン,ロビー・ジャービス,ナタリア・テナ
評価★★★
原作J・K・ローリング
脚本スティーヴ・クローヴス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336888
関連

これでほんとのおしまい。やっぱりいい映画化だったと思うな。他のファンタジー小説の大作が続編を匂わせつつも打ち切りにあってるのにこれはちゃんと最後まで続いたし、キャストも変更するかと思ってたのに最後まで続いたし。

ヴォルデモートの魂を分割して隠した分霊箱の残りを探し、それを壊すための探索を続ける三人。そして対決のときが迫る。ハリーやスネイプ、両親の秘密などが明らかに。

エマ・ワトソンは女優として今後も楽しみですね。ダニエル・ラドクリフはどうなるのかなあ。

映画としてこれに感想や評価を記述するのは難しい上にどのくらい需要があるのかよーわからん。原作も読んでるので、あー、これでほんとうに終わったー、全部終わりだー、という寂しさがあって、たぶんそれが映画の感想の一つとして正しいんだけど、ほかの客観的――観てない人に向けての――感想や意見というと、うまく書けない予感しかない。

また通して読んだり観たりしたいなあ。しかしエマ・ワトソンがかわいすぎて映像を見るのはつらいな、なんか。馬鹿みたいなことを書くと、彼女に恋しないのは難しい(笑)

プリンセス トヨトミ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月1日
監督鈴木雅之
記述年月日2013年3月2日
出演堤真一,綾瀬はるか,岡田将生,沢木ルカ,森永悠希,宇梶剛士,甲本雅裕,合田雅吏,村松利史,おかやまはじめ,ト字たかお,川井つと,社城貴司,須田邦裕,いわすとおる,柴田善行,上村響,加賀瀬翔,菊池桃子,平田満,江守徹,河原健二,大賀太郎,駿河太郎,岡部太夢,宅間孝行,玉木宏,笹野高史,和久井映見,中井貴一
評価★★★
原作万城目学
脚本相沢友子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338644
関連

奇想天外な小説を映画にするわけで、そういうのは結果として当たるか外れるかのどちらかである。公開当時、CMはさんざんしてたのに内容については耳に入ってこなかったので、話題にならないということは出来はあまりよくなかったんだろうなと思った。で、観てみると、これが当たりでも外れでもない、なんとも語りにくい作品であった。

東京から大阪にやって来た3人の男女。彼らは国の予算が正しく使われているかを調べる会計検査院の調査官たち。リーダーは、超エリートにして、税金の無駄遣いを決して見逃さない“鬼の松平”の異名を持つ松平元、その部下で、普段は脳天気ながら時々驚くべき勘を発揮する“ミラクル鳥居”こと鳥居忠子、そして鳥居とは対照的にクールな日仏ハーフのイケメン新人エリート、旭ゲンズブール。調査対象を順調にこなしてきた彼らは、次の調査のため空堀商店街へと向かう。そして、財団法人“OJO(大阪城趾整備機構)”の調査を開始する。それは、何の問題もなく簡単に終了するかに思われたが…。

自分はけっこう期待していた。鴨川ホルモーは観ていたので、面白いかもしれないとは思っていた。そういうわけで期待したほどではなかった。

原作も未読なのでそことの比較はできないが、「父と息子の絆」というテーマに着地するのは、映画化するにあたってしょうがない落とし所なのかもしれないけど、この辺に着地させましたというやっつけ感が漂う。

スリーデイズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年9月30日
監督ポール・ハギス
記述年月日2020年3月22日
出演ラッセル・クロウ,エリザベス・バンクス,ブライアン・デネヒー,レニー・ジェームズ,オリヴィア・ワイルド,タイ・シンプキンス,ヘレン・ケアリー,リーアム・ニーソン,マイケル・ビュイエ,ジェイソン・ベギー,アイシャ・ハインズ,RZA
評価★★★
脚本ポール・ハギス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339987

当時の自分の感想メモにすら『特になし』と書いてあるくらい普通のアクション映画。

愛する妻子と共に幸せな毎日を送る大学教授のジョン・ブレナン。ところがある日、家に押しかけてきた警察によって妻ララが逮捕されてしまう。容疑は殺人。妻の無実を信じて奔走するジョンだったが、3年後ついに裁判で有罪が確定してしまう。絶望したララは自殺未遂を図り、それを目の当たりにしたジョンは、最後の手段“脱獄”を決意する。そして、脱獄のスペシャリスト、デイモンに教えを請い、全てを懸けた綿密な脱獄計画を練り上げていくのだが…。

もうあらすじに対しての感想が何もないというか。すみません。参考にならなくて。

運び屋  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年3月13日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2020年4月19日
出演クリント・イーストウッド,ブラッドリー・クーパー,ローレンス・フィッシュバーン,マイケル・ペーニャ,ダイアン・ウィースト,タイッサ・ファーミガ,アリソン・イーストウッド,アンディ・ガルシア,イグナシオ・セリッチオ,リチャード・ハード,ロボ・セバスチャン,マニー・モンタナ,ノエル・G,ローレン・ディーン,ヴィクター・ラサック,クリフトン・コリンズ・Jr,ロバート・ラサード,ユージン・コルデロ
評価★★★
原案サム・ドルニック
脚本ニック・シェンク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366365

鑑賞当日のメモは以下。じじいが麻薬の運び屋をやる話。勢いで観たんだけど意外と面白かった。飄々と運び屋をやっちゃうじじいの雰囲気が実によい。

元は実際のニュース記事。第二次大戦の勲章まで持っていて、その後、百合の交配と栽培で受賞歴まである男がネット種子販売の台頭で生活が苦しくなった頃、ひょんなことでマフィアと関わり運び屋をやることになる。80過ぎのおっさんがピックアップトラックで走っていても取り締まりから逃れ続け、伝説の運び屋としてマフィアでも捜査機関でも有名になっていく。

どこまで本人と似ているのかっていうと微妙らしい。百合栽培までは同じだけど、家族との関係とか本人の人柄とかはクリント・イーストウッドの自己投影がかなり入っている。仕事ばかりで家族をないがしろにしてきたといえば言葉は美しいが、どちらかというと傲慢で不誠実だっただけという感じである。

マフィアにもビビらない飄々としたじじいといった役柄で、これは観ていて面白かった。ちょっと痛快ですらある。

CASSHERN  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年5月21日
監督紀里谷和明
記述年月日2010年11月14日
出演伊勢谷友介,麻生久美子,寺尾聰,樋口可南子,小日向文世,宮迫博之,佐田真由美,要潤,西島秀俊,及川光博,寺島進,大滝秀治,三橋達也,唐沢寿明
評価
原作竜の子プロダクション『新造人間キャシャーン』
脚本紀里谷和明,菅正太郎,佐藤大
編集紀里谷和明
主題歌宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318674

別に星2つでもよかったんだけど、星1つにはまだまだとか無闇に判定を辛くしてもしょうがないので星1つ。このくらいでも星1つをゲットできちゃうのがいいことなのか悪いことなのか。途中で寝ちゃったけどね。

ごめん。どんな話なのか分からない。

映像はすごい。travelling の PV 監督くらいで満足しておけばよかったのに……。

やっぱこれ、ストーリーがさっぱり分からないのが欠点だよねえ。饒舌にテーマを語るのもいいけど、目的や予定を語って観ている人にも親切にしてくれりゃよかったのに。

キル・マイ・ボーイフレンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年4月26日
監督シュリーラム・ラガワン
記述年月日2011年5月3日
出演ウルミラー・マートーンドカル.,サイーフ・アリー・カーン
評価★★★
脚本(不明:おそらく監督)
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327260

インド映画っていってもかなり西洋を意識した娯楽大作になってる。チープさと真面目さとそれなりの面白さが同居して、なんともいえない味になってる。インド映画っていってもちゃんといろいろあるんだってこと。

街に住む女を正体の分からない男が口説いてくる。最初は無視してたがやがて惹かれて付き合うようになるが、男から「友達を一晩泊めててやって欲しい」と頼まれる。その友達はなんだか不気味で、翌朝には出ていったが、すぐにニュースで暗殺事件の実行犯だと知る。捜査は自分の手にも及び、そこから彼氏との関係も尋問されるが、弁護士が現れて秘密にした方がいいと言ってくる。

タイトル見ての通り、女が男に復讐する話なんだけど、導入のところはやや残念な仕上がり。この映画が面白くなるのは、女がかつての彼氏に復讐を決めてから。たぶん、監督もそこが撮りたかったんだろう。復讐計画はなかなか面白く描けてると思います。

導入部、「あら、インド映画なのに婚前の性交渉しちゃうの?」と思ってしまいました。認識古くてすいません。

レッド・ウォーター/サメ地獄  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月6日
監督チャールズ・ロバート・カーナー
記述年月日2010年11月11日
出演ルー・ダイアモンド・フィリップス,クーリオ,ロブ・ボルティン,クリスティ・スワンソン,ギデオン・エメリー,ジェームズ・ウールヴェット,ラングレー・カークウッド,ガース・コリンズ,デニス・ヘイスキンズ
評価★★★
脚本J・D・フェイゲルソン,クリス・マック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319877

こういうB級ホラーで定番の役者、ルー・ダイアモンド・フィリップス登場。まあ、それはそうとあまり覚えてない。

あらすじも記憶してないので転載でご容赦を。

ルイジアナ州アチャファラヤ川の国立自然保護区内に建設された石油採掘基地に、石油会社に勤める元妻ケリーの依頼で、サンダースが技師としてやって来る。その頃、下流ではリゾート客が巨大なサメに襲われる事件が相次いでいた。淡水でも長時間生活できるというブルシャーク(オオメジロザメ)が川に入り込んでいるのだ。サメ退治に莫大な賞金がかけられるも被害は拡がるばかり。一方、川底に隠した大金を求めて麻薬組織が到着。彼らは基地を乗っ取ると川底の調査を開始するが、そこへサメが現れた…。

ひょっとして面白いかもしれないという期待に応えられるほどには面白くないです。

ザ・サークル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月26日
監督ジェームズ・ポンソルト
記述年月日2023年3月14日
出演エマ・ワトソン,トム・ハンクス,ジョン・ボイエガ,カレン・ギラン,エラー・コルトレーン,パットン・オズワルト,グレン・ヘドリー,ビル・パクストン,プールナ・ジャガナサン,ネイサン・コードリー,ジミー・ウォン,エレン・ウォン,ジュディ・レイエス,ベック
評価★★★
原作デイヴ・エガーズ『ザ・サークル』
脚本ジェームズ・ポンソルト,デイヴ・エガーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361586

ちょっとネット監視社会とかソーシャルネットワークをカリカチュアライズしすぎじゃないかな。問題提起としてはいいけどさ。……まあ、大袈裟すぎるくらいが現実の問題について考えさせるか。

巨大SNS『ザ・サークル』はすべての体験を共有することを目的としていた。そこの社員にコネもあってなんとか入れたメイは、自分にカメラをつけて私生活24時間をすべて共有するプロジェクトに参加させられる。街で見知らぬ人に声をかけられるようになりプライバシーが一切ない生活を送る彼女について、本人は覚悟の上での生活なのである程度は織り込み済みだったが、周りの人は彼女と距離を取るようになり、結果的に彼女の生活も変化していくのだった。

冒頭に書いた通り、ちょっと大袈裟すぎてギャグになっている。おっさんがSNSについて聞いたときの発する苦言をそのまま映画にしたような感じ。それはどういうことかというと、スマホに文句つけたり、ネットに文句つけたりする、あの感じである。全部といってもそこまで全部じゃないし、監視社会といってもそこまで監視社会じゃない。しかし、映画の中で極端なそういう世界を描いていて、なんか非現実感がある。

というわけで社会派のテーマを訴えているんだけど、なんかそれがうまくいってない、ただセンセーショナルなタブロイド的な映画になっている感じだった。

エル・コロナド 秘境の神殿  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年9月3日
監督クラウディオ・ファエ
記述年月日2010年11月16日
出演クリスティン・ダッティーロ,クレイトン・ローナー,ジョン・リス=デイヴィス,マイケル・ローリー,ダニエル・ザカパ,デヴィッド・パーダム
評価★★★
脚本クラウディオ・ファエ,フォルカー・エンゲル,マーク・ワイガート
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319887

そんなにつまらなくはなかったので星4つつけてもいいくらいなんだけど、ちょっと躊躇してしまうなあ。もうなんかありがちなB級アクション映画。

秘境の財宝を狙うとかそんな話。

テレビでやってるのを観る分には損しません。

宇宙ショーへようこそ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年7月1日
監督舛成孝二
記述年月日2010年11月28日
出演(声)黒沢ともよ,生月歩花,鵜澤正太郎,松元環季,吉永拓斗,藤原啓治,中尾隆聖,五十嵐麗,小野坂昌也,竹田雅則,宮本充,飯野茉優,江川央生,斎藤千和,伊藤和晃,日高のり子,銀河万丈,飛田展男
評価★★
原作ベサメムーチョ
脚本倉田英之
制作A-1 Pictures
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336088

ダラダラ長いだけで面白くない。

田舎の小学生が宇宙人を助けたお礼に宇宙に正体される。宇宙を堪能していたら地球のとある資源を狙う悪党たちに狙われる。

映画生活にも感想を書きました。

星2つはちょっと厳しいけど、退屈だったのでこんな感じ。映像はいいです。途中で眠くなる。

ストーリーがほとんど行き当たりばったりで全体に芯の通ったものがないんだもん。タイトルの宇宙ショーだって、なんでこれがタイトルになるのか分かんないし。映画っぽくなかったです。これはほとんど見せ方というか脚本と演出の問題。映画で大事なことのいくつかを知らないんじゃないかと思う。

(2020年4月12日)映画生活の感想もいつ消えるか分からないので転載しておく。

がんばっているだけに残念

途中で寝ちゃったという人がいても不思議には思わないでしょう。中だるみがつらかったです。詳しいレビューを観てから行ったので多少は覚悟していましたが、その通りの内容でした。物語が動かないのが辛く、映像だけをどうだと見せつけるシーンが多かったように思います。その映像の気合いが伝わってくるだけに、話の退屈さがもったいなく感じました。監督・脚本のファン以外には勧めません。

g:mt  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年7月19日
監督ジョン・ストリックランド
記述年月日2010年11月14日
出演スティーヴ・ジョン・シェパード,アレック・ニューマン,ベンジャミン・ウォーターズ,キウェテル・イジョフォー,アンジェラ・ローレン・スミス,メラニー・ガタリッジ,ジョージア・マッケンジー,アリシア・イヨー,ヒンダ・ヒックス
評価★★★
脚本サイモン・ミレン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234627

イギリスを舞台にした、うまくいかない若者の青春群像。そんなに悪くはなかったと思うんだけど、よく覚えていません。

ストリートファイター ザ・レジェンド・オブ・チュンリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月5日
監督アンジェイ・バートコウィアク
記述年月日2013年12月7日
出演クリスティン・クルック,マイケル・クラーク・ダンカン,ニール・マクドノー,タブー,クリス・クライン,ロビン・ショウ,ジョシー・ホー,チェン・ペイペイ,エドマンド・チャン,ムーン・ブラッドグッド
評価★★
アクション監督ディオン・ラム
製作パトリック・アイエロ,アショク・アムリトラジ
製作総指揮辻本春弘,稲船敬二,徳丸敏弘
脚本ジャスティン・マークス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332562
関連

春麗役の女優は美人でいいんだけど、ふとももが見えないのは駄目なんじゃないか?

父の仇であるベガを追う春麗。

格闘ゲームだけどゲーム的ではなく、そこそこ真面目に映画を作っている。アクションシーンはカットをぶつ切りにして繋げるスタイリッシュ系の演出で、なんだかさっぱり分からない。じっくり組み手を見せるわけにはいかなかったんだろうか?

映画っぽく作ってるけど、面白いわけじゃないんだよなあ。B級映画になりきれてない。ストーリー映画としては無理があるし。よく分からん企画だ。

パトリオット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月30日
監督ローランド・エメリッヒ
記述年月日2009年3月9日
出演メル・ギブソン,ヒース・レジャー,ジョエリー・リチャードソン,ジェイソン・アイザックス,クリス・クーパー,チェッキー・カリョ,ルネ・オーベルジョノワ,リサ・ブレナー,トム・ウィルキンソン,ドナル・ローグ,レオン・リッピー,メアリー・ジョー・デシャネル,アダム・ボールドウィン,ミカ・ブーレム,スカイ・マッコール・バートシアク,トレヴァー・モーガン,グレゴリー・スミス
評価★★★
脚本ロバート・ロダット
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=161284

そんなに悪い映画じゃないと思うんだけど、ネタに困ったハリウッドが独立戦争まで取り扱いを始めましたという印象を持ってしまう。

残虐非道のイギリス人に自由と正義を愛するアメリカ人が立ち上がる。

昔ぶいぶいいってたけど、家庭を持って落ち着いた男が、息子を殺されて再び立ち上がるとか、どんだけステレオタイプやねん。

悪い映画じゃないんですよ。ただ、なんかあざとさが露骨すぎてやや白けるところがあるんです。そういうところに目をつむらないと楽しめない。

ギャング・オブ・ニューヨーク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月15日
監督マーティン・スコセッシ
記述年月日2020年5月16日
出演レオナルド・ディカプリオ,キャメロン・ディアス,ダニエル・デイ=ルイス,ジム・ブロードベント,リーアム・ニーソン,ヘンリー・トーマス,ブレンダン・グリーソン,ジョン・C・ライリー,ゲイリー・ルイス,ロジャー・アシュトン=グリフィス,バーバラ・ブーシェ,リーアム・カーニー,スティーヴン・グレアム,ラリー・ギリアード・Jr
評価★★
製作アルベルト・グリマルディ,マーティン・スコセッシ
製作総指揮マウリツィオ・グリマルディ,マイケル・ハウスマン,ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本ジェイ・コックス,ケネス・ロナーガン,スティーヴン・ザイリアン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/235234

んー、お金かかってるのと構想を練って作ったのは分かるんだけど、なんか観ていてわけが分からないというか、受け止め方が分からないというか。端的に言って退屈。ストーリーに興味が持てない。古いニューヨークのセットとかそういう気合いだけが伝わってくる。

1846年のニューヨーク、地元ギャング「デッド・ラビッツ」のボスの息子だったアムステルダムは、目の前で父を殺されてしまう。16年後、出所した彼は復讐を誓い敵のギャングに入り込む。

マーティン・スコセッシがギャングとかマフィアのルーツについての映画を撮るといえば王道だし、かけた予算もすごく、公開してはアカデミー賞にノミネートだけは大量にした。しかし一つも受賞しなかったという作品。

セットはすごいんですよ。おそらく相当に再現度が高い。役者の演技もよい。ただ、ストーリーが。ストーリーだけが実にひどい。ひどいというかなんというか、ダイジェストというかなんというか。観ててきつい。なんだろうな、これ。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年7月2日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2008年10月26日
出演者ハリソン・フォード,シャイア・ラブーフ,レイ・ウィンストン,カレン・アレン,ケイト・ブランシェット,ジョン・ハート,ジム・ブロードベント,イゴール・ジジキン,アラン・デイル
評価★★★★
脚本デヴィッド・コープ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329623

「えー、これはないわ」って声もあるようで、その気持ちも分かるんだけど、スピルバーグのこれまでの経歴を考えればこういう展開があってもいいと思ったので個人的には展開には文句なし。その上でいくつかの場面では極上の特殊効果を観ることができたので元は取りました。

もうおっさんになったインディアナ・ジョーンズ博士のもとに水晶の髑髏についての話が舞い込んでくる。

しれっと今までのシリーズと同じ年齢としてやるのかと思ったけど、ちゃんとおっさんとして登場。これは好感度高い。息もつかせぬ連続アクションはちょっと無理があるのと、どうせなんとか切り抜けるんだろと分かってしまうので手に汗握るとはいかなかった。

アレやアレとまったく同じものを期待してもそれは無理というものだけど、かといって全然期待はずれかというとそうでもない、ちゃんとインディ・ジョーンズのシリーズとして面白さの水準をクリアしています。

バーニング 劇場版  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年9月22日
監督イ・チャンドン
記述年月日2022年9月23日
出演ユ・アイン,スティーヴン・ユァン,チョン・ジョンソ,チェ・スンホ,ムン・ソングン
評価★★★
原作村上春樹『納屋を焼く』
脚本イ・チャンドン,オ・チョンミ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365803

なかなかの文芸作品だった。よかった。

村上春樹の『納屋を焼く』の原作は9割無視して現代韓国の若者男女の不思議な関係を描く。

ストーリーは全然違うんだけど、なんか村上春樹っぽくなっている。ただこれが監督の作風と村上春樹がたまたま似ているのか、似ているから小説の映画化という話になったのかは他の作品を観てないから分からない。

韓国でこれがすごくヒットしたそうだ。しかし観れば分かるけど完全に文芸作品で、善悪とか暴力とかまるでなく、心情をセリフやモノローグで分かりやすく説明してくれたりもしない。まあ、意地の悪い言い方をすればお洒落映画という表現もできる。しかし大ヒットするような映画ではないと思う。それがヒットしたというのがなかなかすごいと思う。

かく言う自分はかなり気に入った方で、独り善がりの芸術映画ではなく、雰囲気のよく出ている——ちょっとご都合主義ではあるけど、それは村上春樹らしさということで中和される——文芸作品としてよく出来ていた。こういう映画はたまに観るとなんかいい気分になれる。

ストリートファイター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月27日
監督スティーヴン・E・デ・スーザ
記述年月日2007年3月29日
出演者ジャン=クロード・ヴァン・ダム,ラウル・ジュリア,ミンナ・ウェン,ウェス・ステューディ,バイロン・マン,ダミアン・チャパ,ロシャン・セス,カイリー・ミノーグ,澤田謙也,ロバート・マモーネ,ジェイ・タヴァレ,グレッグ・レインウォーター,アンドリュー・ブリニアースキー,ピーター・トゥイアソソポ,ミゲル・ヌネズ・Jr,サイモン・キャロウ,グランド・L・ブッシュ
評価★★
脚本スティーヴン・E・デ・スーザ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=11999
関連

キャラの名前が違うと思って違和感があったんだけど、ボクサーのバイソンは肖像権的にやばいのか。なるほど。本編はお馬鹿映画です。キャラが結構たくさんちゃんと出てくるのがすごい。

悪の帝王バイソン(日本版のベガ)の野望を阻止せんとするガイルとかほかのキャラたち。

キャミィがかわいかった。春麗はかわいくなかった。無理に観るようなもんじゃないが、馬鹿映画としての話題にはできると思う。

気まぐれな狂気  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月31日
監督キーファー・サザーランド
記述年月日2010年11月27日
出演ヴィンセント・ギャロ,ミケルティ・ウィリアムソン,キーファー・サザーランド,ケヴィン・ポラック,キム・ディケンズ,グレイス・フィリップス,リック・ロソヴィッチ,ジョン・C・マッギンレー,ロッド・スタイガー,マーティン・シーン,マックス・パーリック
評価★★★
脚本ブラッド・マーマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84205

主人公はともかく話の筋はよかった。

チンピラのレイモンドは長年の監獄生活からようやく出所。恋人のために今度こそまっとうな人生を歩むことを決意する。だが、それから8ヶ月が過ぎたが、レイモンドの生活はすさんだままだった。嫌気がさした彼は、刑務所仲間と組んで麻薬組織から大金を奪う計画を立てるが……。

なんか最初に書いたのがすべてですわ。話の筋はいいです。

泣かないで  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月26日
監督グレン・ジョーダン
記述年月日2020年3月16日
出演マーシャ・メイソン,クリスティ・マクニコル,ジェームズ・ココ,ケヴィン・ベーコン,ジョーン・ハケット,デヴィッド・デュークス
評価★★★
脚本ニール・サイモン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/16534

ほろ苦い感じの物語で、俺、これ好きといった感じの映画。

アル中の治療で長く療養生活を送っていた女優のジョージア。退院した彼女のもとに、舞台出演の依頼が舞い込む。彼女は娘の励ましを得て、稽古を始めるが……。

なかなかの人間模様。よかった。ニール・サイモン脚本でも劇場未公開どころかDVDですらリリースしてない映画があるんだね。1981年。

マン・オブ・スティール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月1日
監督ザック・スナイダー
記述年月日2020年4月14日
出演ヘンリー・カヴィル,エイミー・アダムス,マイケル・シャノン,ケヴィン・コスナー,ダイアン・レイン,ローレンス・フィッシュバーン,アンチュ・トラウェ,アイェレット・ゾラー,クリストファー・メローニ,ラッセル・クロウ,ハリー・J・レニックス,リチャード・シフ,ディラン・スプレイベリー,クーパー・ティンバーライン,リチャード・セトロン,マッケンジー・グレイ,ジュリアン・リッチングス,マイケル・ケリー,ジェイディン・グールド,レベッカ・ブラー,アレッサンドロ・ジュリアーニ,ジャック・フォーリー,ジョセフ・クランフォード
評価★★★
キャラクター創造ジェリー・シーゲル,ジョー・シャスター
原案デヴィッド・S・ゴイヤー,クリストファー・ノーラン
脚本デヴィッド・S・ゴイヤー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343546
関連

まあ、普通。

スーパーマンの再始動映画。クリプトン星から救命装置で地球に送られた子供が夫婦に拾われる。次第に夫婦もその子供が人間ではないことに気づき、本人も人間ではないことに気づく。彼はどんなものにも傷つけられない強靭な肉体とどんなものでも突き破る無敵のパワーと、さらに空を飛ぶ力やその他もろものを備えたスーパーマンだったのだ。

まあ、スーパーマンを2013年に新たに作ろうとしたらこういう映像になるだろうなという感じ。あとは時代に合わせてキャラの性格や直面する問題を変えていくことになるんだろうけど、まあ、普通。この時代ならこんなもんでしょという感じ。

ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月23日
監督境宗久
記述年月日2010年11月22日
出演(声)田中真弓,中井和哉,岡村明美,山口勝平,平田広明,大谷育江,山口由里子,矢尾一樹,チョー,竹中直人,北島康介,皆藤愛子
評価★★★
製作総指揮尾田栄一郎
企画柴田宏明
原作尾田栄一郎
脚本上坂浩彦
キャラクターデザイン佐藤雅将
作画監督佐藤雅将
CG監督西川和宏
クリーチャーデザイン尾田栄一郎
美術監督脇威志
美術設定佐藤正浩
色彩設計辻田邦夫
音楽田中公平
主題歌Mr.Children『fanfare』
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334624
関連

ものすごくヒットした劇場版ワンピース第10弾。10回を記念して、原作の尾田栄一郎が製作総指揮したり主題歌がミスチルだったり。けど内容は平凡。

おかしな生物が生息する空の島でバラバラになったルフィたちは現地を支配する海賊と対立する。

気合いでやっつけるだけの話だから、どうしても中身は目新しくならない。NARUTOみたいにつっこみどころ満載ってわけじゃないだけマシだけどさ。

トップガン マーヴェリック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年6月7日
監督ジョセフ・コシンスキー
記述年月日2022年6月8日
出演トム・クルーズ,マイルズ・テラー,ジェニファー・コネリー,ジョン・ハム,グレン・パウエル,ルイス・プルマン,チャールズ・パーネル,バシール・サラフディン,モニカ・バルバロ,ジェイ・エリス,ダニー・ラミレス,グレッグ・ターザン・デイヴィス,リリアナ・レイ,エド・ハリス,ヴァル・キルマー,ジーン・ルイザ・ケリー
評価★★★★★
製作ジェリー・ブラッカイマー,トム・クルーズ,クリストファー・マッカリー,デヴィッド・エリソン
製作総指揮トミー・ハーパー,デイナ・ゴールドバーグ,ドン・グレンジャー,チャド・オマン,マイク・ステンソン
キャラクター創造ジム・キャッシュ,ジャック・エップス・Jr
原案ピーター・クレイグ,ジャスティン・マークス
脚本アーレン・クルーガー,エリック・ウォーレン・シンガー,クリストファー・マッカリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369221

こいつは面白い。なんかこう、実に陽気にいい気分にさせてくれる。イエーイ。

いい年してまだ大佐のマーヴェリックは命令違反で除隊させられそうになるところでなぜかトップガンへの異動を命じられる。それは非常に困難なミッションを達成するための教官になってくれというものだった。選び抜かれた精鋭の中にはかつての親友で事故死したグースの息子の姿もあった。

ちょいちょいなろう系のような気持ちいい描写が入ってきてほっこりする。かつては素直に楽しんでいたけど、ひねくれてしまった今でも俺TUEEEはやっぱり気持ちいい。

あと本当にサービスがすごい。もうここまでやってくれたら満足ですってところからさらにデザートが2つ3つ出てくる感じで、ここまでやってくれたら何も文句はない感じ。心の底から楽しい。

星4つでいいかと思ったけど、この過剰なサービスのコテコテ感にやられ、たまにはこういう映画がいいとしみじみ思ったので——時節柄のタイミングもあるけど——5つ星を付けておく。

岳 -ガク-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月23日
監督片山修
記述年月日2013年4月23日
出演小栗旬,長澤まさみ,佐々木蔵之介,石田卓也,矢柴俊博,やべきょうすけ,浜田学,鈴之助,尾上寛之,波岡一喜,森廉,ベンガル,宇梶剛士,小林海人,光石研,中越典子,石黒賢,市毛良枝,渡部篤郎
評価★★
原作石塚真一『岳 -ガク-』
脚本吉田智子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337450

いやー、案の定ひどい(笑)

日本の北アルプスで遭難救助ボランティアをしている島崎三歩を中心とした、山岳救助の物語。

原作好きなので、映画化されると聞いたときに、「登場人物が無駄に叫んだり、感動シーンで壮大な音楽が流れたりしたらどうしよう」とか思ってたら、ほんとにそんな映画になっていた。

観る前は、ひょっとしたらうまく映画化しているかもしれないと期待したんだけど、ほんとに救いようがなった。駄目な部分のほとんどが演出と演技によるものっていうのもいつもの駄目邦画クオリティ

もうちょっと語ると、主人公三歩の人物像がブレブレなんだよね。原作の飄々とした部分と、邦画のテンプレートである無理矢理なシリアスシーンで叫んだりする部分を一人の人間にやらせてるから、なんだかもう不自然。映画全体も、淡々としてるのか熱血しているのか、シーンごとに変わるどころか、同じシーンで混ぜちゃったりしているもんだから、もうほんとにひどい。

ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年3月4日
監督レミ・シャイエ
記述年月日2024年4月19日
出演(声)クリスタ・テレ,フェオドール・アトキン
日本語吹替上原あかり,弦徳,吉田小南美,中西伶郎,前内孝文,石原夏織,伊藤香菜子,徳森圭輔,成澤卓,浅水健太朗,瀬切海斗,熊谷貴弘,三好一平,榊拓也,中村精道
評価★★★
製作ロン・ディアン,アンリ・マガロン
脚本クレール・パオレッティ,パトリシア・ヴァレイクス,ファブリス・ドゥ・コスティル
作画監督リアン=チョー・ハン
音楽ジョナタン・モラリ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/357383

後半の自然との格闘がすごい。本当にこういう景色なんだろうなと思わせる迫力がある。人間関係の空気の表現もうまい。

19世紀のロシアを舞台に、北極探検に向かったまま行方不明となった祖父を探し出すため、自ら捜索船を手配して北極へと旅立った14歳の少女の過酷な冒険

あらすじほどアニメアニメしていない。地味な序盤から実際に北極圏に向かう少女が直面する障害まで、かなりまったりしている。また、アニメで地味な絵なのに、命懸けの仕事をしている船乗りたちと、そこに乗り込んできた貴族の少女という人間関係がきちんと表現されている。セリフじゃなくて間の使い方で感じられるように作っている。うまい。

しかし圧巻は実際の北極探検。寒いところの探検って本当に地味なんだけど、これがよく描写されている。メインは自然との格闘だったんだな、このアニメは、と思った。

レインディア・ゲーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月5日
監督ジョン・フランケンハイマー
記述年月日2015年3月25日
出演ベン・アフレック,ゲイリー・シニーズ,シャーリーズ・セロン,デニス・ファリナ,ジェームズ・フレイン,ドナル・ローグ,ダニー・トレホ,アイザック・ヘイズ,クラレンス・ウィリアムズ三世,アシュトン・カッチャー
評価★★★
脚本アーレン・クルーガー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=161117

意外と面白かったけど、予定調和でもある。普通の映画かなと思ってたら面白かったという感じ。それでもって背筋を正して観てみたんだけど、それ以上には面白くならなかった、という感じ。

刑務所を出たルーディは、房内で友人だったニックの文通相手アシュリーに出会う。ニックが所内の暴動で死亡したため、彼になりすますルーディ。だがアシュリーとの幸せな日々もつかの間、ニックの兄ガブリエルが現れ、彼はニックがかつて働いていたカジノの強盗計画に誘い込まれる。

ギャグがぴりりと効いてて洒落てていい。強盗計画が二転三転するというのも悪くない。総合的に、まあまあ面白いです。

DEATH NOTE デスノート 前編  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年2月20日
監督金子修介
記述年月日2008年10月25日
出演者藤原竜也,松山ケンイチ,瀬戸朝香,香椎由宇,細川茂樹,戸田恵梨香,青山草太,中村育二,奥田達士,清水伸,小松みゆき,中原丈雄,顔田顔彦,皆川猿時,満島ひかり,五大路子,津川雅彦,藤村俊二,鹿賀丈史,中村獅童(声のみ)
評価★★★
原作大場つぐみ,小畑健
脚本大石哲也
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324357
関連

劇場公開時に観た人が「意外と悪くなかったよ」と言っていたけど、まさにそのとおり。意外と悪くない。

名前を書かれたものが死ぬデスノート。それを拾った夜神月は凶悪犯罪者の名前を次々に書き連ねていく。

「意外と悪くない」以上のことを書くのが難しい。原作とはアレンジが変わっているんだけど、それでも映画用としてそこそこまとまっている脚本だと思う。邦画なので役者の演技には期待しちゃいけないです。

ウーマン・オン・トップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月12日
監督フィナ・トレス
記述年月日2009年4月16日
出演ペネロペ・クルス,ムリロ・ベニチオ,ハロルド・ペリノー・Jr,マーク・フォイアスタイン,ジョン・デ・ランシー,アン・ラムゼイ,アナ・ガステヤー
評価★★★
脚本ヴェラ・ブラシ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162616
関連

個人的にはかなり楽しんだんだけど、ここはぐっとこらえて星三つとする。なんかヘンテコなラブコメ。

料理のうまい女房とレストランを作ったらヒットしたのに旦那は浮気。女は家を出て料理教室を作ったらこれが流行る。テレビ出演まできて時の人となるが……。

なんかヘンなんですよ。ラブコメなんだけど。だから王道のハリウッドラブコメディなんてのを期待するのではなくて、そのヘンテコさを味わってみてください。ペネロペ・クルスは美人だしね。

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月10日
監督ジョナサン・ゴールドスタイン,ジョン・フランシス・デイリー
記述年月日2023年4月21日
出演クリス・パイン,ミシェル・ロドリゲス,レゲ=ジャン・ペイジ,ジャスティス・スミス,ソフィア・リリス,ヒュー・グラント,クロエ・コールマン,デイジー・ヘッド,イアン・ハンモア
評価★★★★
原案クリス・マッケイ,マイケル・ジリオ
脚本ジョナサン・ゴールドスタイン,ジョン・フランシス・デイリー,マイケル・ジリオ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/383967
関連

これは面白い。色々D&Dのあれを見たいというネタはほぼ入っている上に細かいギャグが小気味よい。見たかったものを見たという感じ。満足度が高い。

監獄の保釈審査にて、男はなぜ自分が犯罪を犯すにいたったかを語る。娘のため、亡き母を蘇えらせるためには……略。語り口のうまさを含めてこの映画の芸なので、展開の妙を見ることで味わって欲しい。

ネットで、減点法で採点すると100点満点の映画と言われていたけど、まったく同感である。減点するところがない。この映画なら何回でも観れる。

思い出しても「あそこよかったなー」「あそこもよかったなー」「あのシーンをもう1回観たいなー」という気分になる。そのくらい見所が多い作品である。

ストーリーの説明が難しいけど、そこからすごくRPG的であるとは言える。最終目標があって、そこへの仲間や道具を集めて、さらにあれこれ etc といった感じ。しかもそれがゲーム的なんだけど映画的で、流れ作業というよりはそれぞれがちゃんと楽しい感じになっている。

詳細を語りにくいのでどうしても面白かった面白かったの繰り返しになってしまうが、本当に面白い映画だった。おすすめです。万人が楽しめる。

ブラインドネス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月20日
監督フェルナンド・メイレレス
記述年月日2015年3月1日
出演ジュリアン・ムーア,マーク・ラファロ,アリシー・ブラガ,伊勢谷友介,木村佳乃,ドン・マッケラー,モーリー・チェイキン,ミッチェル・ナイ,ダニー・グローヴァー,ガエル・ガルシア・ベルナル
評価★★★
原作ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』
脚本ドン・マッケラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330417

個人的には結構好きだけど、「なんだこれ」って言われるだろうなあ。自分も好きだけどなんだこれと思ったし。

突然失明するという症状を訴える人が現れ、それは世界中に蔓延していく。病気の可能性もあったが原因も解明できないままやがて全人類が失明する。そして社会が変容してしまう。

イントロとパニックが全世界に広がっていくところは実に面白かった。一方で、みんな失明しちゃいました以上の映画ではないので――一人だけ目が見えたままの主人公がいるんだけど――もしそういうことになったらといシミュレーションをするような映画といえる。

当たり前だけどいまの人間社会は視覚ありきの社会なので、こういう状態になったらいとも簡単に崩壊しますな。もうちょっと丁寧に崩壊させてもよかった気がするけど。

スーパーヒーロー ムービー!! -最'笑'超人列伝-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月3日
監督クレイグ・メイジン
記述年月日2020年3月8日
出演ドレイク・ベル,サラ・パクストン,クリストファー・マクドナルド,レスリー・ニールセン,パメラ・アンダーソン,ケヴィン・ハート,マリオン・ロス,ライアン・ハンセン,キース・デヴィッド,ブレント・スパイナー,ロバート・ジョイ,ジェフリー・タンバー,ロバート・ヘイズ,ニコール・サリヴァン,トレイシー・モーガン,レジーナ・ホール,クレイグ・ビアーコ,リチャード・ティルマン,サイモン・レックス,ダン・カステラネタ
評価★★★
脚本クレイグ・メイジン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335902

面白かった。

遺伝子操作されたトンボに噛まれた青年がスーパーヒーローになって活躍するようなしないような話。

ヒーロー映画の徹底したパロディ。まあ、こういうのはやればやるほど、濃ければ濃いほど面白いんだけど、充分濃かったです。映像はしょぼいけどね。

バイオハザードV:リトリビューション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月2日
監督ポール・W・S・アンダーソン
記述年月日2020年3月8日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,ミシェル・ロドリゲス,シエンナ・ギロリー,ケヴィン・デュランド,ショーン・ロバーツ,ボリス・コジョー,リー・ビンビン,アリアーナ・エンジニア,コリン・サーモン,ヨハン・アーブ,オデッド・フェール,中島美嘉,メーガン・シャルパンティエ
評価★★
脚本ポール・W・S・アンダーソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341767
関連

もうシリーズとして魅力はほとんど無くなっているんだけど、制作すると一定の客は入るので日本資本が入って作られ続けている。とはいえ、次でラスト。これはラストに向けた一つ前の作品。

あらすじ省略。

もはや話のオチがどうなるのか興味もない。というのも、これまでのシリーズで何でもありな感じになってしまったので、もはや真相に何をもってきても問題なくなってしまった。政府の陰謀だろうと宇宙人の侵略だろうと、何でもいいのである。そうなると興味が無くなる。主人公アリスの正体もどうでもいいわい。

ラフ・ショット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年5月24日
監督カリ・スコグランド
記述年月日2020年3月7日
出演ジェサリン・ギルシグ,ピーター・アウターブリッジ,ジュリエット・マーキス,ターニャ・アレン,ジェイソン・プリーストリー,マーゴット・キダー,ショーン・ジョンストン,ナターシャ・マルテ,ブラッド・ターナー
評価★★★
脚本ドン・トラッキー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329199

ネットの評価はイマイチって印象なんだけど、割と面白かった記憶があるな。女が立ち上がりやりかえすストーリーが好きだからかもしれん。

カナダ映画。人妻アイスホッケーチームがナメてる男たちに挑戦状を叩きつける。

挑戦したり挑発したのがどっちでどっちだったかはあまり覚えていない。地元のラジオ局に取り上げられてからは男チームが引くに引けなくなったのは覚えている。

人妻チームが意外と個性豊かで、あまり一体感が無いのが新鮮でよかった。燃える奴もいれば白ける奴もいる。勝気な奴もいれば敗北主義者もいる。

心が叫びたがってるんだ。  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月11日
監督長井龍雪
記述年月日2022年8月13日
出演(声)水瀬いのり,内山昂輝,雨宮天,細谷佳正,村田太志,高橋李依,石上静香,大山鎬則,古川慎,藤原啓治,吉田羊,津田英三,宮沢きよこ,野島裕史,河西健吾,柳田淳一,手塚ヒロミチ,葉山いくみ,加隈亜衣,天崎滉平,田澤茉純,西谷修一,山下誠一郎,芳野由奈,諏訪彩花,東内マリ子,木村珠莉,榎木淳弥,木島隆一,久保ユリカ,前川涼子,石谷春貴,三宅麻理恵
評価★★
原作超平和バスターズ
脚本岡田麿里
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/351464

しょうもない映画だった。なんていうか、こう。なんていうか。……おままごと感がすごい。これで感動させようとか客をナメてる。

お喋りだった女の子がそのお喋りのせいで家族がバラバラになってしまう。それ以来喋ることが苦手になった成瀬は学校の出し物でミュージカルをやることになり、歌に乗せれば自分の気持ちを口にできるかもしれないと考える。

まー、とにかくね、あの、あれですよ。登場人物が自分の心情を全部セリフで説明するの。例の奴。駄目な奴。あれの極みみたいな作品だった。喋れないなんて設定は飾りですわ。

いつかあなたに逢う夢  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月15日
監督ジェームズ・F・ロビンソン
記述年月日2011年6月30日
出演ブレンダン・フレイザー,ジョアンナ・ゴーイング,セレステ・ホルム,アン・マグナソン,ルー・ロウルズ,アンガス・マクファーデン,マイケル・マッキーン,ウェンディ・ベンソン
評価★★★
脚本ジェームズ・F・ロビンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84954

私はロマンチックだと思ったし、監督がこれをロマンチックだと思う気持ちも分かるけど、同時に、この映画を否定する人の気持ちも分からんでもない。冷静になるか、疑問を置いておいて映画の雰囲気を受け入れるか。

フレッチャーの家系は代々、自分の伴侶を夢に見るのだった。ある日、彼はまさに夢で名前も知らない伴侶を見る。その夢で見た単語や背景を頼りに彼女を見つけ出す。そして求愛するのだが、彼女は詐欺師だった。彼女がどんなに疑っても、夢で確信したフレッチャーは恐れずに求愛求婚を繰り返す。やがて彼女も彼とその家族に心を開いていく。

変人だったり非常識だったりする寸前なんだけど、彼の母を登場させたりして、夢を根拠に求婚することになんとか説得力を持たせようとしている。まあ、それにしてもどうなんだと思わなくもない。

この夢で見たのは君だ、結婚しよう。が通じるのはイケメンだからだとか言ってしまっては元も子もない。っていうか夢に出てきたのがブスだったらどうするんだとか言ってしまってもいけない。

なんか否定的に書いちゃった気がするけど、普通に観れましたよ。ええ。

ドラゴン/ブルース・リー物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年11月2日
監督ロブ・コーエン
記述年月日2010年11月20日
出演ジェイソン・スコット・リー,ローレン・ホリー,ナンシー・クワン,ロバート・ワグナー,マイケル・ラーンド,スターリング・メイサー,ジョン・チャン,フォリー・スミス,オン・スー・ハン,ケイ・トン・リム,リック・ヤン,リョン・ワン,スヴェン=オリ・トールセン,アキ・アレオン,シャノン・リー,マイケル・カドリッツ
評価★★★
原作リンダ・リー=キャドウェル,ロバート・クローズ
脚本エドワード・クマーラ,ジョン・ラッフォ,ロブ・コーエン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16178
関連

意外と面白かった。ブルース・リーのすごさが分かった。なんかこのあとで別のドキュメンタリーを観たら、ブルース・リーが全然違う人物になってたけど。

ブルース・リーの生涯を再現映像と関係者インタビューから紹介する。

道場破りがやってくるとブルース・リーはスターになっていてもそれを受けて返り討ちにしていたとか知りませんでした。なんか堕落とか女癖については曖昧にしているため、ちょっと美化しすぎの内容です。悪くないと思います。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年0月8日
監督ジョン・リー・ハンコック
記述年月日2020年4月12日
出演マイケル・キートン,ニック・オファーマン,ジョン・キャロル・リンチ,リンダ・カーデリーニ,パトリック・ウィルソン,B・J・ノヴァク,ローラ・ダーン
評価★★★★
脚本ロバート・シーゲル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360439

やー、面白かった。最後のオチももちろんよかったが、ファストフード、フランチャイズというアメリカの商売というものの凄みのようなものを見た。

レイ・クロックはシェイク・ミキサーを売るセールスマン。訪問先は自然とハンバーガーショップが多くなる。ある日、彼はマクドナルド兄弟がやっているハンバーガーショップに訪れる。他の店の三倍もの行列が出来ていて、何時間待たされるか分かったものじゃないと思ったのだが、並んでいる客から「並んでいればすぐに買えるわよ」と言われる。彼はその店の潜在的な可能性に気づいてフランチャイズにして一緒に儲けようと店長に声をかける。

細部はともかくこれは実話である。色々とひどい話が出てくると共に、この冷徹さをリスペクトする人も多いだろう。そもそも彼がやらなくても誰かがやってたと言われれば、それはそうかもしれない。

実際、この映画はそこまでこのレイ・クロックを悪人にはしていない。ただただ経済的なバケモノであるだけである。

映画だけではなく、実話としてアメリカの外食産業の歴史のようなものも知っておくといいかもしれない。これが出てくるまではアメリカは移民の国として、各国の郷土料理がひしめきあう豊かな食文化を形成していたのだが、彼一人がそれを壊したのだと言ってもいいわけで。

イルカと少年  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月27日
監督チャールズ・マーティン・スミス
記述年月日2015年4月5日
出演ハリー・コニック・Jr,モーガン・フリーマン,アシュレイ・ジャッド,ネイサン・ギャンブル,クリス・クリストファーソン,コージー・ズールスドーフ,オースティン・ストウェル,オースティン・ハイスミス,ジュリアナ・ハーカヴィ,マイケル・ローク
評価★★★
脚本カレン・ジャンツェン,ノーム・ドロミ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342035

まあ意外と悪くない無難な動物ものの感動映画。

尾びれを怪我したイルカを見つけた少年が通報し、専門の病院に保護される。少年は学校でもおとなしい内気なタイプだったが、毎日様子を見にいって病院のスタッフとも交流していくうちに明るさを取り戻していく。イルカは怪我のせいで尾びれの切断を余儀なくされ、そのままでは野生に返すのが不可能になる。また、海洋生物専門のその施設は寄付や援助で成り立ってたが台風の影響もありスタッフの努力の甲斐もなく経営が立ち行かなくなる。

主人公の少年もイルカの介護をすることで変わっていくところがいいドラマである。また、学校を休むことに理解がある周囲の大人もいい。基本的に優しい世界の映画である。

ユナイテッド -ミュンヘンの悲劇-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月17日
監督ジェームズ・ストロング
記述年月日2020年5月19日
出演デヴィッド・テナント,ダグレイ・スコット,ジャック・オコンネル,サム・クラフリン,ディーン・アンドリューズ,ケイト・アシュフィールド,デヴィッド・コールダー,ニール・ダッジェオン,ティム・ヒーリー,メラニー・ヒル,トーマス・ハウズ,ベン・ピール,ブローガン・ウェスト,ナタリー・バート,ヴェルナー・ダーエン,シャーリー・ディクソン,ジョン・ドレイコット,ビル・フェローズ,ケイティ・ウェスト,アメリア・ヤング
評価★★★
脚本クリス・チブナル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342798

思い入れがあるのは分かるんだけど、関係者じゃないと全然楽しめない。余計な尺が多すぎる。悲劇だから文句が付けにくいけど、やっぱりなんか映画として出来がよくないと思うぞ。TV映画ってことなので、まあしょうがないかとは思うけど。

1958年2月6日、サッカークラブチーム、マンチェスター・ユナイテッドの選手を乗せたチャーター機が事故を起こしたミュンヘンの悲劇のまつわる出来事のノンフィクション。

割と星2つ評価である。TV映画ってことで、これでがっかりするのは期待する方が悪いということにして星3つにしておく。

テンポが悪いというか、とにかくゆっくりしている。なんか退屈。悲劇なのは分かるんだけど、なんか撮り方が下手というか……。

映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月6日
監督大塚隆史
記述年月日2012年7月3日
出演沖佳苗,喜多村英梨,中川亜紀子,こおろぎさとみ,松野太紀,三瓶由布子,竹内順子,伊瀬茉莉也,永野愛,前田愛,仙台エリ,草尾毅,入野自由,朴璐美,樹元オリエ,榎本温子,山口勝平,松来未祐,渕崎ゆり子,岡村明美,本名陽子,ゆかな,田中理恵,関智一,矢島晶子,池澤春菜,谷井あすか
評価★★★
原作東堂いづみ
脚本村山功
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332862
関連

なんとなくテレビでやってて、全員大集合って収拾つくのかなと興味が湧いて観た。この手の大集合ものでまとまりがあるものってあんまり記憶にないんだけど、これはそれなりにまとまってたと思います。

あらすじ省略。出てくるのはフレッシュプリキュアまで。主人公は一応だから彼女たちってことになるのかな?

思い入れがないと大集合されてもそれで感動はしないんだろうけど、それでもデラックス感はすごかった(笑) たくさんいるなーというか、やっぱプリキュア5になってから人数のインフレがすごい。

ヒトラー ~最期の12日間~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月16日
監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル
記述年月日2023年4月3日
出演ブルーノ・ガンツ,アレクサンドラ・マリア・ララ,ユリアーネ・ケーラー,トーマス・クレッチマン,コリンナ・ハルフォーフ,ウルリッヒ・マテス,ハイノ・フェルヒ,ウルリッヒ・ヌーテン,クリスチャン・ベルケル,ミヒャエル・メンドル,マティアス・ハービッヒ,ゲッツ・オットー,アンドレ・ヘンニック
評価★★★
原作ヨアヒム・フェスト『ヒトラー 最期の12日間』,トラウドゥル・ユンゲ『私はヒトラーの秘書だった』
脚本ベルント・アイヒンガー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321938

妙に長い。そして重い。あと、なんか状況が麻痺しているというのがよく分かる。これを観て何かナチや戦争についての構造が分かるというものではないかもしれないが、敗戦最後の方の空気を感じた。コラで使われているシーンはそんなに印象に残らなかった。全体が淡々としている。

1942年、トラウドゥル・ユンゲは数人の候補の中からヒトラー総統の個人秘書に抜擢された。1945年4月20日、ベルリン。第二次大戦は佳境を迎え、ドイツ軍は連合軍に追い詰められつつあった。ヒトラーは身内や側近と共に首相官邸の地下要塞へ潜り、ユンゲもあとに続く。そこで彼女は、冷静さを失い狂人化していくヒトラーを目の当たりにするのだった。ベルリン市内も混乱を極め、民兵は武器も持たずに立ち向かい、戦争に参加しない市民は親衛隊に射殺されていく。そして側近たちも次々と逃亡する中、ヒトラーは敗北を認めず最終決戦を決意するが…。

最期にヒトラーが自殺するのは知っていたけど、ドイツ降伏の最後がどのような状況だったのかはそういえば知らなかったなということをこの映画を観るまで意識していなかった。いってみれば日本が本土決戦までやったようなものだったのがドイツの降伏だったわけで、日本以上に狂気じみていた。有識者にとってどこで負けるか分かっていたのか、この映画では判断するのが難しい。ただ、最後の最後まで——敵がベルリンに来るまで——ヒトラーは分かっていなかったというのはそういうことのようだ。

冒頭にも書いたけど、なぜこんなことになったのかとかそういう反省の材料になるようなものはほとんどない。原因のようなものは描写されない。ただただ、そのときに起こったことだけを切り取って映像にしている感じである。だから構造の話にはまったくならない。徹底している。出来事だけである。

監督は [es] の人なのでかなりの誇張があると思う。そこは警戒して信じすぎないように観る必要がある。

なんにせよ、この戦争のこういう描写というのは初めてで、こういうのもありだなと思った。

機動戦士ガンダムUC episode 5  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月26日
監督古橋一浩
記述年月日2016年1月25日
出演(声)内山昂輝,藤村歩,浪川大輔,甲斐田裕子,手塚秀彰,成田剣,古川登志夫,川村万梨阿,高木渉,塩田朋子,小山力也,内田直哉,中村悠一,勝杏里,安元洋貴
評価★★★
原作矢立肇,富野由悠季
脚本むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン安彦良和
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341820
関連

というわけでエピソード5。

あらすじ略。

ファンは何を言っても観るだろうから私の感想なんてどうでもいいだろう。というわけで普通の人向けに書くけど、結構筋書はシンプル。で、単純明快な心理的葛藤で、ま、ぶっちゃけ、大したものではないですね。破綻してないのはさすがだけど。

美しい人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月18日
監督ロドリゴ・ガルシア
記述年月日2010年11月23日
出演キャシー・ベイカー,エイミー・ブレネマン,エルピディア・カリーロ,グレン・クローズ,スティーヴン・ディレイン,ダコタ・ファニング,ウィリアム・フィクトナー,リサ・ゲイ・ハミルトン,ホリー・ハンター,ジョー・マンテーニャ,イアン・マクシェーン,ジェイソン・アイザックス,モリー・パーカー,メアリー・ケイ・プレイス,シドニー・タミーア・ポワチエ,エイダン・クイン,ミゲル・サンドヴァル,アマンダ・セイフライド,シシー・スペイセク,ロビン・ライト・ペン,アンドリュー・ボルバ,K・カラン,レベッカ・ティルニー
評価★★★
脚本ロドリゴ・ガルシア
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324725

9人の女性のオムニバス映画。俺は好きだな。

娘のため模範囚を目指すサンドラ、偶然昔の恋人と再会したダイアナ、父親との幼い頃のトラウマを抱えるホリー、2人の秘密をめぐって夫と衝突するソニア、父母の交流の橋渡しとなるサマンサ、妻を亡くした元夫を慰めるローナ、娘サマンサの先生と不倫するルース、乳房を失う手術を受けることとなったカミール、そしてある人の墓参りにやってきたマギー。彼女たちはそんな現実と向き合い、自らを見つめ直していく…。

ワンカットで撮影するという意欲的な作品。あんまそういう技法にこだわらなくても、と思う。まあ、この映画ではそれほどそれが邪魔になってるとは思わないけど。

人生模様なので、人によって好き嫌いは分かれそうだ。

レディ・プレイヤー1  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年5月1日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2018年5月3日
出演タイ・シェリダン,オリヴィア・クック,ベン・メンデルソーン,T・J・ミラー,サイモン・ペッグ,ハナ・ジョン=カーメン,森崎ウィン,マーク・ライランス,リナ・ウェイス,フィリップ・チャオ
評価★★★
原作アーネスト・クライン
脚本ザック・ペン,アーネスト・クライン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362706

観ていて、「すげー長いな。これは『プレイヤー2』があるパターンかな?」とか思ったら、ぐいぐい展開して最後までやりきってる映画だった。ちょっと内容としてはラノベっぽい感じ。

2045年、バーチャル空間のオアシスは自由なVR空間として、現実を忘れさせるほど世界中でヒットしていた。

これ以上のあらすじは冒頭エピローグで説明されるので、その説明も込みで観てみるといいです。仮想現実を扱った映画で、こんなに分かりやすい冒頭もないんじゃないかってくらい。目的もすぐに分かるし、敵もすぐに分かる。

創造主ハリデーの最後のセリフがなんとも言えず心に刺さる。言葉としてはシンプルなものなんだけど、対人関係に苦手意識を持ってコンピュータが友達だったオアシスの作者ハリデーの心に迫るのがこの映画なのである。

一方でラノベっぽさも確かにある。ちょっと前にはサバイバル・ゲームを扱ったネット小説が流行り、ネトゲや異世界転生を扱ったラノベがトレンドになり、なんというか、アメリカも同じ流れの中にいるんだなとしみじみ思うところ。そこでアナログの大事さと新しい価値観の両立をさりげなくやってるところがこの映画のうまさ。

画面のゴチャゴチャ感とこれでもかとネタを詰め込んだ感じは、ほんとに現代という感じ。ネットで話題になるのを見越してる。

金田バイク、メカゴジラ、ガンダムといったものが出てくる。ガンダムはそれほど活躍しないのはアメリカではガンダムはそれほどでもないからかと。あとチラっと出てくる春麗の存在感がなんかすごい。

127時間  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月7日
監督ダニー・ボイル
記述年月日2020年4月18日
出演ジェームズ・フランコ,アンバー・タンブリン,ケイト・マーラ,リジー・キャプラン,クレマンス・ポエジー,ケイト・バートン,トリート・ウィリアムズ
評価★★★★★
原作アーロン・ラルストン『127時間』
脚本ダニー・ボイル,サイモン・ボーフォイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338510

幻覚を見て、走馬灯から、腕切断実行までの流れがすごい。単純だけど、心に来る。

青年登山家アーロン・ラルストンがプライベートで峡谷のトレッキングを楽しんでいたら、事故で落石に腕を挟まれてしまう。そこから奇跡の生還をするまでの127時間。

原作は本人の著作。そしてもはや周知の事実なのだけど、状況はすぐに、腕を切断するしかないというのが一目で分かることになる。

物語は非常にシンプル。出来事も少ない。ただ、主人公がバリバリのアスリートで登山家なので、メンタルが鋼である。くよくよしない。論理的に救援を求める努力と、自力で脱出する努力を重ねていくのである。体力があるうちに出来ることをする。しかし無駄に消耗はしない。救援が来る可能性はどれだけあるか、発見されるために出来ることはあるか。観ている人間が「ああしたらいいのに」「それはしない方がいいのに」などとイライラすることはほとんどない。むしろ自分だったらここまで冷静ではいられないと感心することになるかもしれない。

最後の切断シーンでは失神した人もいたそうなので、そういうのが苦手な人は注意。ただ、それまでの過程がちゃんとしているので、絶望的で悪趣味かもしれないけど、むしろ前向きで希望に満ちたものにも見える。

腕を切る覚悟の話ともちょっと違う。手元にあるのは安物の十徳ナイフで、初日か次の日には切断を試すのだけど(痛みはなく、すでに組織としては死んでる)力を入れて当てて引いてもうっすらとも切れない。安物のナイフだとありがちな切れ味である。往復させてもまったく切れず、これで腕の切断など無理じゃないかと早々に諦める。クライマックスでの覚悟は段階が違う。垂直に突き刺してグリグリと力で強引に切っていく。肘の先にある二本の骨、尺骨と橈骨については、力を込めて捻り折り(「バキッ」)、手を突っ込んで骨をずらし、筋組織を力で千切っていく。もうそれしか手段が無いのである。ぐおお……。まともな道具も無いのに腕を本当に切ろうとしたらこのくらいの苦労が必要なんだと。

人間の美しさとか、芯にある強さとか、あと、本当の限界と死線が表現されていて、なんだかすごい気分になる。

Mr.&Mrs. スミス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月9日
監督ダグ・リーマン
記述年月日2010年11月24日
出演ブラッド・ピット,アンジェリーナ・ジョリー,ヴィンス・ヴォーン,アダム・ブロディ,ケリー・ワシントン,キース・デヴィッド,クリス・ワイツ,レイチェル・ハントリー,ミシェル・モナハン
評価★★★
脚本サイモン・キンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322605

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの初共演が映画のキモであるアクションコメディ。まあ、大体期待通り。駄目ではないけど、意外とよかったと言えるほどでもない。

男と女は一目でお互い恋に落ちた。そしてそのまま結婚したけど、二人は実は敵対する凄腕スパイだった。

あんまり美男美女カップルって感じがしないんだよな。タイプが一致しないというか。

予想通りなのであんまり書くことがない。

スラムドッグ$ミリオネア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年7月7日
監督ダニー・ボイル
記述年月日2011年10月2日
出演デヴ・パテル,マドゥル・ミッタル,フリーダ・ピント,アニル・カプール,イルファン・カーン,アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール,アズルディン・モハメド・イスマイル,ルビーナ・アリ
評価★★★
原作ヴィカス・スワラップ『ぼくと1ルピーの神様』
脚本サイモン・ボーフォイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332328

悪くない映画だとは思うが、アカデミー賞最多8部門受賞はやりすぎ。実際、5つでも多い。1つか2つで充分な佳作だと思う。審査員のどこかのツボに入ったのだろう。

インドの国民的人気番組“クイズ$ミリオネア”。この日、ムンバイ出身の青年ジャマールが、次々と難問をクリアし、ついにいまだかつて誰も辿り着けなかった残り1問までやって来た。ところが、1日目の収録が終わりスタジオを後にしようとしたジャマールは、イカサマの容疑で警察に逮捕されてしまう。スラム育ちの孤児でまともな教育を受けたこともないジャマールがクイズを勝ち抜けるわけがないと決めつけ、執拗な尋問と拷問を繰り返す警察。ジャマールは自らの無実を証明するため、これまでに出された問題の答えは、すべてストリートで生きながら学んだと、その過酷な過去を語り始めるのだったが…。

アカデミー賞の話は知っていたので、どれだけの過去があるんだろうと思っていたんだけど、最初から最後まで、こっちの予想を上回ることがなかった。普通といえば普通。もちろん、エピソードは凡人の人生ってわけではないけど、映画の主人公の人生としては、普通といえる。

悪くはないんだが、最高の映画かというと、それほどではない。どこが審査員のツボに入ったのかも、自分の目では分からなかった。

卒業白書  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月5日
監督ポール・ブリックマン
記述年月日2012年7月3日
出演トム・クルーズ,レベッカ・デモーネイ,カーティス・アームストロング,ブロンソン・ピンチョット,ラファエル・スバージ,ジョー・パントリアーノ,ニコラス・プライアー,ジャネット・キャロル,リチャード・メイサー,ケヴィン・アンダーソン
評価★★★
脚本ポール・ブリックマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13243

トム・クルーズが新鋭の役者として生意気なキャラだったというのがよく分かる。

卒業間際の青年が娼婦を呼んだことからトラブルに巻き込まれる。

世の中ナメたようなぼっちゃんが年寄りを苛立たせるような言動で、そのままトラブルを乗り越えるといった感じ。ややネタバレだけど。

まー、とにかくトム・クルーズがむかつくというかなんというか(笑) これはもちろん映画全体が確信犯なんだけどさ。

コララインとボタンの魔女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月29日
監督ヘンリー・セリック
記述年月日2023年3月3日
出演(声)ダコタ・ファニング,テリー・ハッチャー,ジョン・ホッジマン,イアン・マクシェーン,ドーン・フレンチ,ジェニファー・ソーンダース,キース・デヴィッド,ロバート・ベイリー・Jr
日本語吹替榮倉奈々,劇団ひとり,戸田恵子
評価★★★★
原作ニール・ゲイマン『コララインとボタンの魔女』
脚本ヘンリー・セリック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335440

いやー、ストップモーションアニメがどうという技法以前に映画として非常に面白かった。こんだけ面白いなら何がどういう手法であっても面白いわ。とはいえ、信じられないような映像の数々で、スタジオライカのその後の作品を知っているとその原点を見たような気分になった。

ピンク色の古いアパートに引っ越してきたばかりの少女コラライン。まだ友だちも出来ず、忙しい両親はまったく構ってくれない。すっかり退屈していたコララインは、ある日家の中で不思議な扉を発見する。そして、その扉を通り抜けた先でコララインが目にしたのは、今までと変わらない家の中。しかし、何かが少しずつ違う。しかも、そのどれもが現実の世界よりも素晴らしくなっていた。優しいママとパパの目がボタンで出来ている以外は。すっかりこの不思議な世界に魅了されてしまうコララインだったが…。

評判は聞いていたのに見逃していて、なんだかやっと観たという感じ。そして噂に違わぬ見事な映画。最初に書いた感想がすべてではあるが、ストーリーが非常によくできている。オリジナリティもあるし、童話としての伝統も踏まえていて、なんだかもう見事の一言。

同じことを繰り返すけど、このストーリーならもう映像が2Dアニメでも実写映画でも面白いと思うんだが、それでも映像としてもストップモーションアニメもすごい。何回も「ストップモーションアニメでこんな表現が可能なのか?」と衝撃を受けてしまった。これが2010年の作品なのか、すごいな。

もうちょっとストーリーの話をすると、なんか全然優しくない両親に不満があって、そこに理想の両親が現れて、ずっとこっちで暮らしたらどうだいって誘惑してくるというのは本当にドキドキする。もちろん怪しいというのは見ている方としては分かるのだが、こんな単純な引っ掛けにも——古典的でもある——牽引力というのはあって、ああ、本当に面白いなあと思った。で骨子の部分は古典的なんだけど細部の仕掛けは新鮮で、見たことない能力や見たことないピンチが現れる。ちゃんとアイディアもある。ま、そこは原作の力かもしれないけど。

あと、こういう物語では猫が超常の存在だったりするんだけど、そういう演出もサラリとやってるのがいいところである。

ビッグ・ガン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月7日
監督ドゥッチオ・テッサリ
記述年月日2020年3月28日
出演アラン・ドロン,リチャード・コンテ,カルラ・グラヴィーナ,マルク・ポレル,ロジェ・アナン,アントン・ディフリング,ニコレッタ・マキャヴェリ
評価★★★
原案フランコ・ヴェルッキ
脚本ウーゴ・リベラトーレ,フランコ・ヴェルッキ,ロベルト・ガンドゥス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/19142

1972年のアラン・ドロン主演の映画ってことで古典に入るけどなかなか面白かった。

自分が殺られるはずが、組織の手違いによって妻子を爆殺されてしまった一匹狼の殺し屋。家族のために引退を決意していた矢先だったために、殺し屋の怒りが爆発、彼は組織の人間を皆殺しにしていく……。

古くても面白い映画というのはたまにあるけど、これもそんなものの一つ。

マネーボール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月15日
監督ベネット・ミラー
記述年月日2020年3月13日
出演ブラッド・ピット,ジョナ・ヒル,フィリップ・シーモア・ホフマン,ロビン・ライト,クリス・プラット,ケリス・ドーシー,スティーヴン・ビショップ,ブレント・ジェニングス,ニック・ポラッツォ,ジャック・マクギー,ヴィト・ルギニス,ニック・サーシー,グレン・モーシャワー,アーリス・ハワード,ケン・メドロック,ケイシー・ボンド,ロイス・クレイトン,タカヨ・フィッシャー,タミー・ブランチャード,リード・トンプソン,ジェームズ・シャンクリン,ダイアン・ベーレンズ,リード・ダイアモンド
評価★★★★
原作マイケル・ルイス
原案スタン・チャーヴィン
脚本スティーヴン・ザイリアン,アーロン・ソーキン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340151

これ面白かった。詳しい必要はないが、野球の知識がまったくないときついかもしれない。既存の概念とは別のチームづくりをするところが燃える。

低迷していたメジャーリーグのチームを作り替えた実在の監督の話。

理論は分かってもそれを共有してくれる組織じゃないと実践にもっていくのは難しいというところがよかった。シンプルな理屈なんだけど、それを運用までもっていくところがこの映画のドラマだし、おそらく実際にもそこが一番大変だったんだろうと思う。

監督が分かっててもスカウトマンが分かってなければ駄目だし、契約金を払う経営者が分かってないと駄目だ。そういうところから少しずつ組織を変えて結果を出していく。そしてMLBの新しい常識にまでなっていく。

鑑賞後に実際のところの話を検索してしまった。

実際の新理論については劇中でさんざん説明されるのでとくにここでは書かない。また、新常識になってしまったので、現在においてはもはや常識となっていて当時どこが画期的だったのかが分からないかもしれない。それでも野球の基本ルール、ピッチャーがボールを投げて、バッターが打ち、1塁から3塁まで回ってホームまで戻ってきて1点だというところなどを知っていれば、そのルールの中で選手の能力のどこに注目して評価すべきかという話は理解できる。逆に、その基本ルールすら知らないとちょっと厳しいかもしれない。

あなたは私の婿になる  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月12日
監督アン・フレッチャー
記述年月日2012年7月1日
出演サンドラ・ブロック,ライアン・レイノルズ,マリン・アッカーマン,クレイグ・T・ネルソン,メアリー・スティーンバージェン,ベティ・ホワイト,オスカー・ヌニェス,デニス・オヘア,アーシフ・マンドヴィ,マイケル・ヌーリー,デイル・プレイス,マイケル・モーズリー,グレッグ・エデルマン,ジェレル・リー・ウェズリー
評価★★★
脚本ピーター・チアレッリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334091

デンジャラスビューティー以来、コメディエンヌとしての素質に目覚めたサンドラ・ブロックの、定番コメディ。普通に楽しい。

カナダからきた敏腕編集者マーガレットの就労ビザが下りなかった。キャリアを失うことを恐れた彼女は部下の男と偽装結婚することにする。偽装結婚は意外と難しく、面接で互いについての質問に答えなくてはならない。そもそも部下の男の出身はアラスカで、結婚するには親戚一堂とのさまざまなイベントをこなさないといけない。部下の地元のものすごい祝賀ムードに偽装結婚とは言いづらくなっていく。

高飛車わがまま女をやらせると地なせいもあってサンドラ・ブロックは適役である。部下なら結婚しなさいはひどい話なんだけど、彼女がやると笑える。

そしてアラスカのド田舎っぷりがまたおかしい。ここまで田舎だとウケる。未開の地ってわけじゃなくて、田舎なんである。

リズと青い鳥  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月10日
監督山田尚子
記述年月日2023年6月12日
出演(声)種崎敦美,東山奈央,本田望結,藤村鼓乃美,山岡ゆり,杉浦しおり,黒沢ともよ,朝井彩加,豊田萌絵,安済知佳,野瀬育二,金子由之,桑島法子,中村悠一,櫻井孝宏
評価★★★
アニメーション制作京都アニメーション
監修石原立也
絵コンテ山田尚子
原作武田綾乃「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」
原作イラストアサダニッキ
脚本吉田玲子
キャラクターデザイン原案池田晶子
キャラクターデザイン西屋太志
総作画監督西屋太志
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360845
関連

まあいつもの京アニだなあというか。映像表現で挑戦はしているんだろうけど、私の感心がそこにないので、ふーんとしか思わない。なんか自分の感性がなくて申し訳ない感じである。

吹奏楽部でオーボエとフルート担当の2人の少女が、掛け合いのある楽曲『リズと青い鳥』の発表に向けて準備をする。

繊細な心情表現というのが京アニの特色だけど、まさにそのままといった印象。いわゆる百合といっていいのか分からないけど、もどかしい依存心理をただただ情感たっぷりに描いた作品。

得意分野をそのままやったという感じ。映画としては、芸術作品っぽいジャンルになっているんだけど、こういう芸術作品そのものが30年くらい前に流行したので、若者には新鮮でも私の目にはいまさらまたこれやるの?という気持ちにしかならなかった。これで感動している若者の気持ちに水を差すつもりはないんだけど、自分はそこに乗れないというだけである。

おまえうまそうだな  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月31日
監督藤森雅也
記述年月日2012年2月24日
出演原田知世,加藤清史郎,山口勝平,別所哲也
評価★★★★
原作宮西達也
脚本村上修,じんのひろあき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336875

「俺、これ、好き」ってことで星四つ。展開のテンポのよさが気持ちいい。

あらすじ省略。子供の成長や葛藤があって、「お、こういうことなら○○が××になってクライマックスか?」と思っていると、すぐに予想した展開を迎えて次の展開へと進む。

ストーリーの圧縮された感じがたまらないっす。作画に癖があるけど、そんなに気にするほどじゃないと思う。

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月8日
監督ジェームズ・ワトキンス
記述年月日2020年3月18日
出演ダニエル・ラドクリフ,キアラン・ハインズ,ジャネット・マクティア,リズ・ホワイト,ソフィー・スタッキー,ロジャー・アラム
評価★★★
原作スーザン・ヒル『黒衣の女 ある亡霊の物語』
脚本ジェーン・ゴールドマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343553

メン・イン・ブラックとは何の関係もない。黒衣の女という怪談をモチーフにしたホラーである。ハリポタのダニエル・ラドクリフ主演。まあ、コテコテのブリティッシュ・ホラーだし、それを目指して制作されてるといえる。

ロンドンに暮らす若い弁護士アーサー・キップスは、妻に先立たれた悲しみから未だ立ち直れずにいた。そんな中、事務所から新たな仕事を命じられた彼は、ひとり息子をロンドンに残し、田舎町クライシン・ギフォードへと向かう。目的の館は、霧深い沼地に浮かぶ島の中に建っていた。しかも島に繋がる道は満潮になると水没し、館は完全に孤立してしまう。彼はそこで他界したアリス・ドラブロウ夫人の遺品整理に取りかかる。そして図らずもドラブロウ家にまつわる忌まわしき過去に触れてしまい、館に取り憑くおそろしくも哀しい呪いの正体と対峙していくことになるアーサーだったが…。

こういうのって拾い物で面白かったりするので期待して観たんだけど、ちょっと自分の期待には応えられなかったなーという感じ。

ザ・リング2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年12月26日
監督中田秀夫
記述年月日2022年1月25日
出演ナオミ・ワッツ,サイモン・ベイカー,デヴィッド・ドーフマン,エミリー・ヴァンキャンプ,シシー・スペイセク,エリザベス・パーキンス,ゲイリー・コール,ライアン・メリマン,ケリー・オーヴァートン,ジェームズ・レジャー,デイヴィー・チェイス,メアリー・エリザベス・ウィンステッド,ケリー・ステイブルズ,メアリー・ジョイ,クーパー・ソーントン
評価★★★
原作鈴木光司
脚本アーレン・クルーガー
オリジナル脚本高橋洋
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321657

演出はいいけど、なんか本当にB級な感じ。

あれから半年後。あのおぞましい記憶から逃れるべく、海辺の小さな田舎町へと引っ越してきたレイチェルとエイダンの母子。レイチェルはそこで地元紙の記者の職に就き、新たな生活をスタートさせる。ところが平穏な日常も束の間、その町で数十年ぶりという怪死事件が起こる。死因は不明ながら、犠牲者の10代の少年は、顔を異様にゆがめて死んでいたという。再びあの“ビデオテープ”の恐怖が蘇るレイチェル。彼女はサマラの呪いが再び力を持ち始めたと確信する。そんな矢先、エイダンの様子に異変が起き始める…。

元の『リング』の怖さはもう皆無で、普通の海外のB級ホラーになっていた。ゾンビとか殺人鬼が出てくるあの感じ。映画情報によると原作小説の続編ではなく、映画の続編としてハリウッドでオリジナルに制作された企画らしい。それでも監督は中田秀夫がやっている。主演もナオミ・ワッツで、要するに普通のホラー映画の続編そのものである。まあ、元がヒットしたから2を作るのは当然の判断なのかもしれないけど。

ゲーム・オブ・デス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月13日
監督ジョルジョ・セラフィーニ
記述年月日2020年3月19日
出演ウェズリー・スナイプス,ゲイリー・ダニエルズ,ゾーイ・ベル,ロバート・ダヴィ,フランク・ジーガー,サイモン・リー,ジェイミー・モイアー
評価★★
脚本ジム・アグニュー,ミーガン・ブラウン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338025

一見かっこいいんだけど、なんだこれ。

自ら手を汚し、数々の闇の任務を忠実にこなしてきたCIAの秘密エージェント、マーカス。彼はエリート工作員チームを率いて、武器の密売に関わる人物の排除に乗り出す。ところがマーカスの意に反して、チームは密売資金そのものを狙う別の計画を準備していた。

なんか思ってたんと違うという感じ。

マジック・ツリーハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月22日
監督錦織博
記述年月日2020年3月15日
出演(声)北川景子,芦田愛菜,折笠富美子,山寺宏一,水樹奈々,宝亀克寿,飯塚昭三,東地宏樹,下屋則子,寺崎裕香,植村花菜,春名風花,真矢みき
評価★★★
原作メアリー・ポープ・オズボーン
脚本大河内一楼
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340150

海外の童話を原作に日本でアニメ化するというある種鉄板の企画なんだけど、これはちょっといまいちだった。

読書が好きな兄ジャックと冒険大好きの妹アニーは、木の上に本がいっぱい詰まった不思議な小屋を見つける。そこは、本の中を実際に旅できる魔法のツリーハウスだった。そして兄妹は、“4つのメダルが奇跡を起こす”と書かれた本に導かれ、4つのメダルを追って4つの本の世界を旅する壮大な冒険へと繰り出す…。

まあ、児童向けなので親子で観るのが基本なんでしょう。大人の鑑賞に耐える児童作品かというと、個人的にはそうは思わなかった。

ザ・フォッグ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月8日
監督ルパート・ウェインライト
記述年月日2015年3月1日
出演トム・ウェリング,マギー・グレイス,ラデ・シェルベッジア,デレイ・デイヴィス,ケネス・ウェルシュ,セルマ・ブレア,エイドリアン・ハフ,サラ・ボッツフォード,マシュー・カリー・ホームズ,ソニヤ・ベネット
評価★★★
脚本クーパー・レイン
オリジナル脚本ジョン・カーペンター,デブラ・ヒル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325319
関連

いやー、よく分からんリメイクですな。オリジナルの方はそこそこよかった気がするけど。とはいえ、元が小品って感じだったので、リメイクしても落差はそんなにない感じ。霧の不気味さも、CGが発達したというのにオリジナルの方がよかったような……。

霧が町を覆い、かつての亡霊たちが恨みを晴らしにやってくる。

うーん、そこまで悪くはないんだけど、やっぱり無理して観るものでもないなあって感じ。

バンガー・シスターズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月25日
監督ボブ・ドルマン
記述年月日2010年12月2日
出演ゴールディ・ホーン,スーザン・サランドン,ジェフリー・ラッシュ,エリカ・クリステンセン,エヴァ・アムリ,ロビン・トーマス,マシュー・キャリー
評価★★★★
脚本ボブ・ドルマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241326

これは面白いですね。女二人の友情もの。

伝説のグルーピー『バンガー・シスターズ』二人組は、年をとって連絡が途絶えていた。片方はウェイトレスとして働くもまともに仕事もできない駄目女になっていたが、ウェイトレスをクビになり、金も男もなくなり煮詰まった彼女スゼットは、かつての相棒ヴィニーを訪ねる。もう片方の彼女はおハイソな教育ママになっていた。

人生にくたびれた女の感じがよく出てる。その上でたくましさもよく出てる。一緒に行動していくうちに少しずつかつてのノリが出てくるところはなんともいい。

そんでもってそこに巻き込まれるおっさん童貞もたまらん。あっけなくスゼットにやられちゃうところも笑える。

アドレナリン・ブレイク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年8月24日
監督イアン・デヴィッド・ディアス
記述年月日2013年11月3日
出演クレア・グース,ドナ・エアー,アンソニー・オフェイブー,セーラ・ハーディング,ロビー・ギー
評価★★
脚本イアン・デヴィッド・ディアス,アラン・ダンロップ,アンソニー・オフェイブー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335314

B級映画。女がブチ切れて男をぶっ殺すシーンを観てスカッとしたいという人向け、かな?

娘を殺された潜入捜査官が犯罪組織の女ボスと、邪魔をする女刑事と対決する。

まあ、あらすじみたいな内容ですよ。ただ、観てるとちょっと分かりにくいけど。

ドント・ブリーズ2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年8月23日
監督ロド・サヤゲス
記述年月日2022年1月17日
出演スティーヴン・ラング,ブレンダン・セクストン三世,マデリン・グレイス,クリスティアン・サギア
評価★★★★
脚本フェデ・アルバレス,ロド・サヤゲス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/377732
関連

展開の妙に楽しませてくれる。油断できない佳作であった。これなら損した気分にはならないかな。

ある日、かつて強盗被害に遭った盲目の老人ノーマン・ノードストロームが暮らす屋敷に、謎の武装集団が忍び込んでくる。彼らの目的は、ノーマンが秘かに世話していた少女フェニックス。必死の抵抗もむなしく、訓練された集団の前に、ついにフェニックスを連れ去られてしまうノーマンだったが…。

前作に続いて話の作り方のうまさが目立った。こいつは本物だなと思う。善人悪人をなんとなく意識しているんだけど、どうやら違うようだと観る方が不安になる感じがたまらん。

星としては3つだけど、大ヒットした低予算映画の続編を作るのはとても難しいのに、これはけっこううまくいってると思うので、他の星3つより全然ましである。前作が気に入ったなら観て損はない一品。

あと、allcinema のあらすじには“訓練された集団”って書いてあるけど、全然そんなことありません。かなりグダグダです。顔馴染みで付き合いの長そうなグループって意味ならその通りだけど。

最初は星3つだったけど、このあとに感想を書いたタイトルに4つを付けたので、あっちが4ならこっちも4だろうってことで変更。

街角の盗電師  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年11月8日
監督ディープティ・カッカー,ファハド・ムスタファ
記述年月日2022年1月23日
出演(記載なし)
評価★★★
データソースhttps://asiandocs.co.jp/con/334

アジアンドキュメンタリーズの中の作品だけど、演技もセリフもあるバリバリのフィクション。けど事実もちょっとだけ伝わる。

インドのカーンプルは電気を使っているのは250万人、しかし電力会社と契約しているのは50万人、しかもその中でも多くが滞納しているという。これはいったいどうなっているのか。電力会社と盗電をしている人々の戦いをコミカルに描く。

ドキュメンタリーじゃないと思う。一方で、別にそのへんの電線にしょぼいリード線を繋いでいる風景はセットじゃなくてまんま本物の風景だと思う。

クイックシルバー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月26日
監督トム・ドネリー
記述年月日2013年3月2日
出演ケヴィン・ベーコン,ジェイミー・ガーツ,ポール・ロドリゲス,アンドリュー・スミス,ラリー・フィッシュバーン,ホイットニー・カーショー,ルディ・ラモス,ジョーガン・ジョンソン,デヴィッド・ハリス,グレゴリー・ワグロウスキー,ルーイ・アンダーソン
評価★★★
脚本トム・ドネリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6181

うーむ。新人監督が自分で脚本も書き、当時の若手俳優と低予算で撮れるものとして青春映画を撮ってみた、という感じ。デビュー作ってことで甘い評価をしてもいいけど、のちの大物監督はこういう初期の作品にもセンスを見せていたけど、この作品にはそれはないなあ……と思って調べてみたら、何作か撮って監督を引退してるっぽいね。

証券会社からドロップアウトしてメッセンジャーで生計を立てる青年の、第二の青春。

メッセンジャー仲間の温かさみたいなのがイマイチ伝わってこないんだよな。表現しようとしているのは分かるが。

有名になる前のケヴィン・ベーコンとラリー・フィッシュバーンが要注目ってところですか。

ほか、青春映画として、もっと爽やかに、もっと明るく、なにかちょっと突き抜けれればよかったのに、そこで突き抜けることのできない、作品の決定力不足のようなものを感じました。拾い物としては悪くないけど、隠れた名作と言うにはちょっと違うな。

メッセンジャーによる路上自転車シーンは頑張ってるかな。

KISSing ジェシカ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月8日
監督チャールズ・ハーマン=ワームフェルド
記述年月日2010年12月6日
出演ジェニファー・ウェストフェルト,ヘザー・ジャーゲンセン,スコット・コーエン,トヴァ・フェルドシャー,ジャッキー・ホフマン,デヴィッド・アーロン・ベイカー,ベン・ウェバー,ジョン・ハム
評価★★★★
製作イーデン・H・ワームフェルド,ブラッド・ザイオンズ
共同製作ヘザー・ジャーゲンセン,ジェニファー・ウェストフェルト
脚本ヘザー・ジャーゲンセン,ジェニファー・ウェストフェルト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240629

お、これは面白い。別にレズでもない女二人が恋人同士で付き合うことに。

あらすじの細部は紹介したくないので、概要だけにすると、男好きの女とやたら固い女が出会うって話。

難しいなあ。これをうまく説明するのは。変な期待するとガッカリするだろうから、この面白さをうまく伝えたいんだけど、あんまり説明したくない気もするのである。

くっついた離れたとか、素直になれないといったような普通のラブコメとはちょっと違う。かといって特殊な人の特殊な話かというとそれもちょっと違うのだ。知り合いに一人はいる、ちょっと極端な感じの人のふるまいといえばいいのか……。それとも違うんだよなあ。

エトワール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年5月26日
監督ニルス・タヴェルニエ
記述年月日2020年3月8日
出演マニュエル・ルグリ,ニコラ・ル・リッシュ,オーレリ・デュポン,ローラン・イレール,エリザベット・プラテル,マリー=アニエス・ジロー,クレールマリ・オスタ,ウィルフリード・ロモリ,ミテキ・クドー,イリ・キリアン,ノエラ・ポントワ,モーリス・ベジャール,藤井美帆
評価★★★
脚本(なし)
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/237223

ちょっと切り口が紋切り型になってる気はしたけど面白かった。ドキュメンタリー。

300年以上の歴史を誇るパリ・オペラ座。そのバレエ団は、“星”を意味するエトワールと称される最高位のダンサーを頂点にし、プルミエ・ダンスール、スジェ、コリフェ、カドリーユと続く完璧な階級社会。そもそも、一握りの選ばれし者のみが団員になれる世界。その中で、残酷な生存競争に勝ち残るために、日々超人的な努力が要求されるダンサーたち。エトワールに任命されてもなお、深まりゆく芸術への理解力と相矛盾するように、衰え行く肉体に悩み続ける。一方、カドリーユたちは血マメをつぶし、抗生物質を飲んでステージへと上がる……。

バレエダンサーは大変なんだぞ的な映画になりがちだし、仲良しだったりライバルだったりといった話も、なんか普通だったりするんだけど、ドキュメンタリーなのでそこについついリアリティーを感じてしまう。

ドラゴンヘッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月15日
監督飯田譲治
記述年月日2007年3月21日
出演者妻夫木聡,SAYAKA,山田孝之,藤木直人,近藤芳正,根津甚八,寺田農,谷津勲,大川翔太,吉岡祥仁,松重豊,奥貫薫,嶋田久作,街田しおん,角田幸恵,宮嶋剛史,原田佳奈,藤井かほり
評価★★
原作望月峯太郎
脚本NAKA雅MURA,斉藤ひろし,飯田譲治
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240292

相変わらず俺と飯田譲治の相性は悪い。観るのやめればいいんだけど原作好きだからさ……。

修学旅行の帰り、新幹線がトンネルの中に入ったときに地震が起こった。生き残った三人は協力よりも対立を深め、トンネルから脱出してみるとさらに絶望的な風景がそこに広がっていた。

原作は好きである。また、この映画の筋立てそのものはそれほど原作ファンを裏切らないものになっている。それでもやっぱりおかしい。それは飯田譲治の演出力のなさである。役者に、演技や心情の説明をしているとは思えないし、なぜそれでオーケーを出したのか、観ていて疑問に思うこともしばしばである。

SAND LAND  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年9月11日
監督横嶋俊久
記述年月日2023年9月22日
出演(声)田村睦心,山路和弘,チョー,鶴岡聡,飛田展男,大塚明夫,杉田智和
評価★★★
制作サンライズ,神風動画,ANIMA
原作鳥山明
脚本森ハヤシ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/388608

鳥山メカと鳥山おっさんがこれでもかと魅力的に描写されて非常によい。戦車戦が燃える。ただ、ちょっとだけ、不満というわけではないけどちょっとだけアクションのリズムというかテンポが悪かったようにも思う。

魔物と人間が共存し、誰もが水不足に苦しんでいる砂漠世界を舞台に、悪魔の王子ベルゼブブが、人間の保安官ラオと手を組み、お目付け役の魔物シーフを加えた凸凹トリオで幻の水源を求めて過酷な旅に出る大冒険の行方を描く。

106分の映画なんだけど、途中でちょっと長いなと感じた。その程度にはリズムの悪いところがあるということである。振り返ると過不足のないきちっとまとまったシナリオのはずなんだけどね。

鳥山明の絵を見事に動かしていて見事な仕事である。この映画の目的の一つとして明らかに、あの絵をそのまんまあの絵で動かすというのがあったんだと思う。それはかなり成功している。

鳥山明のアクションを読んでいるときの脳内リズムを動画で再現するというのはうまくいってないと思う。

なんか悪口しか書いてない気がするんだけど、そういうことではない。かなり成功している。かなり成功しているので逆にあとちょっとのところが目立つ感じになっているのである。それでついついそこの部分だけをちくちく書いてしまう。

話の筋については原作があるところなので映画の感想とは違うんだけど、鳥山明特有の、主人公と脇役のバランスや、軽いようで重い、重いようで軽い、このあまり真似できない感じがよく出ていると思う。王道のハリウッド脚本とは違うので、分類しようとすると戸惑うと思うけど。この暗さのない鳥山脚本も私はすごく好きなんだよな。

オドレイ・トトゥ in ハッピーエンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月22日
監督アモス・コレック
記述年月日2020年3月15日
出演オドレイ・トトゥ,ジャスティン・セロー,ジェニファー・ティリー,ライラ・ロビンズ,フランク・ペレグリノ,フアン・カルロス・エルナンデス,ブルース・マックヴィッティ
評価★★★
脚本アモス・コレック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326214

オトレイ・トトゥという女優がちょっと人気になったときがあって、そこで劇場未公開の映画にもタイトルに彼女の名前をつけて日本で売り出すといった感じで出てきた作品。深夜映画にはこういう映画がよく流される。別に悪い作品じゃなかったと思う。オドレイ・トトゥは独特の雰囲気があって、出ると映画の雰囲気がなんかよくなるという稀有な女優である。

あらすじ覚えてない。

ストーリーは大したことなかったと思う。オドレイ・トトゥのみの突破力の映画。

トレマーズ ブラッドライン   このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月11日
監督ドン・マイケル・ポール
記述年月日2023年4月22日
出演マイケル・グロス,ジェイミー・ケネディ,パール・スシ,ブランドン・オーレ,イアン・ロバーツ,ナタリー・ベッカー
評価★★★
脚本ウッドロウ・トゥルースミス,M・A・デュース,ジョン・ウェルプリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354151
関連

悪くない。不満のない作り。いい感じ。

南米にもいるというグラボイズを退治するため、ハンターとなった銃オタクのガンマーが特異進化したグラボイズを追う。

悪くないといってもB級映画の中での意味なので、エピソードはとっちらかってるし、ところどころ安っぽいし、別に拾い物としていいというわけではない。

原題には『5』の文字もあり、トレマーズ映画の5である。

どんどんぐだぐだになっていくのが普通なのに、この5はそこそこのクオリティを保っていて、このくらいの出来なら文句はつけませんわ、という意味である。

トマホーク ガンマンvs食人族  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年2月13日
監督S・クレイグ・ザラー
記述年月日2022年2月14日
出演カート・ラッセル,パトリック・ウィルソン,マシュー・フォックス,リリー・シモンズ,リチャード・ジェンキンス,エバン・ジョニカイト,キャスリン・モリス,シド・ヘイグ,デビッド・アークエット,フレッド・メラメッド
評価★★★★
脚本S・クレイグ・ザラー
データソースhttps://eiga.com/movie/85861/

これは面白い。渋い。想像したものと違っていても、別のジャンルに観客をもっていく強さがある。

西部開拓時代、田舎町に余所者がやってくる。不審な証言を聞いた保安官が酒場に彼を尋ねに行き、逃走しようとしたので足を撃ち逮捕する。一晩明けると馬小屋の黒人が惨殺され馬と馬主はいなくなっている。保安官事務所に行くと、襲撃の跡があり、牢にいた余所者と足の治療に付き添っていた女医がいなくなっていた。

R15だけど、もう冒頭から殺害シーンによる掴みがあって、そこからストーリーが順調に展開していく。

ネットであらすじを検索しても、このタイトルにしても、いかにもB級映画といった趣だけど、なんか物語の骨格がしっかりしている上に、大自然との戦いが丁寧に描写されている。馬鹿映画とは方向性が違う。

設定は馬鹿映画なんである。そこは間違いない。だけど、監督による戦略じゃないかなとも思う。馬鹿なあらすじにすればとりあえず広告としてはキャッチーだもんな。

特に印象的だったのがアクションシーン。音楽もなければ派手なエフェクトもないので、矢とか石とかの攻撃の不意な感じと音が無い感じとその重い衝撃の感じが、すごく地味に描写されている。まさかここでというくらい前後がスムーズなのもよい。おかげで画面の隅の方を注視しないではいられない。どこから来るか分からない。

馬鹿B級映画だと思った。そうじゃないみたいだ。そうじゃないけど面白い。まで観る方をもっていく力強さがある。面白かった。

実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月2日
監督フレッド・ワイントローブ,トム・カブン
記述年月日2008年12月9日
出演ジェームズ・コバーン,チャック・ノリス,ブランドン・リー,ブルース・リー
評価★★★
製作総指揮ボブ・ウォール
脚本デイヴィス・ミラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10025
関連

いわゆるブルース・リー回顧映画の一つ。関係者がブルース・リーのすごさについて語ります。

生まれてから子供時代、青春時代、そして俳優時代までのブルース・リーの生涯を追う。

あまり詳しくなかったのでためになりました。

ジュリア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月27日
監督フレッド・ジンネマン
記述年月日2016年1月27日
出演ジェーン・フォンダ,ヴァネッサ・レッドグレーヴ,ジェイソン・ロバーズ,マクシミリアン・シェル,ハル・ホルブルック,メリル・ストリープ,リサ・ペリカン,スーザン・ジョーンズ,ローズマリー・マーフィ,ドラ・ドル,エリザベス・モーテンセン,ジョン・グローヴァー,キャスリーン・ネスビット,モーリス・デナム,ジェラルド・バー,マーク・メトカーフ,ランベール・ウィルソン
評価★★★
原作リリアン・ヘルマン
脚本アルヴィン・サージェント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10661

古典の中には今観ても普通に面白いものがたまにあるけど、この映画はそんな感じの映画。1977年の映画で、映像は古いけど、話の作りと見せ方はうまいと分かる。

学生のとき友人になったジュリアという女性に振り回されるように影響を受けながら、一人の女が成長していく。

がっつり政治活動にかかわってトラブルを連れてくるけど、思い出さずにはいられないといった感じ。同性愛も匂わせてるし、否定もしてないが、生々しい感じにはしてない。

拾い物でした。

劇場版 ブレイク ブレイド 第三章/凶刃ノ痕  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月7日
監督羽原信義
記述年月日2012年2月24日
出演保志総一朗,斎藤千和,中村悠一,神谷浩史,鳥海浩輔,中井和哉,寺島拓篤,白石涼子,花澤香菜,井上麻里奈
評価★★
総監督アミノテツロ
アニメーション制作Production I.G,XEBEC
原作吉永裕ノ介
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337512
関連

どういう年齢層向けの映画なのかねえ? 中学生くらいかな?

戦局は展開する。

ほんとにターゲットが分からん。背伸びした小学生か中学生くらいまでしか楽しめないと思う。話が幼稚だなー。

ふたりはプリキュア MAX HEART  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月27日
監督志水淳児
記述年月日2010年11月22日
出演(声)本名陽子,ゆかな,田中理恵,関智一,矢島晶子,池澤春菜,工藤静香
評価★★★
原作東堂いづみ
脚本羽原大介
キャラクターデザイン稲上晃,爲我井克美
作画監督爲我井克美,青山充
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321909
関連

えー、さすがに子供向けすぎてここまでくると評価できません。全国の女の子が楽しめたんだったら幸いです。ちなみに大ヒットしました。

あらすじ省略。

ふたりはプリキュアそのものは人気が不透明だったので劇場版は作られなかったんですが、第2弾である MAX HEART においてはきっちり作られています。人気が確定したからね。

プリキュアシリーズは色々野心的です。肉弾戦に重きを置いたり、そもそもブラックを味方の色の一つとして採用するなどちょっと前はありえませんでしたよ。

ハンナ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月17日
監督ジョー・ライト
記述年月日2023年2月28日
出演シアーシャ・ローナン,エリック・バナ,ケイト・ブランシェット,トム・ホランダー,オリヴィア・ウィリアムズ,ジェイソン・フレミング,ジェシカ・バーデン
評価★★
原案セス・ロクヘッド
脚本セス・ロクヘッド,デヴィッド・ファー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339590

とんでもないポンコツ映画。映像と音にこだわりのある、いわゆる映像作家が撮ってしまった自分の一番苦手なタイプの映画だった。

山奥で父親に工作員としての格闘術などをたたきこまれた少女が命を狙われる。

雑なあらすじにしてしまったけど、ストーリーはもうちょっと意味がある風で実はどうでもよいというか辻褄もクソもない感じなのでこの程度でいいのである。というか、最初の方は真面目に観ていたのにどんどん戸惑いが生まれてしまった。「ひょっとしてこれはギャグなのでは?」という気持ちになるまで時間がかかった。

というか、アクションシーンに音楽を派手に乗せすぎである。MVならいいんだけど、音楽に合わせてアクションせんでもいいのに。なんなの、これ。

ターミネーター4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月8日
監督マックG
記述年月日2012年2月24日
出演クリスチャン・ベイル,サム・ワーシントン,アントン・イェルチン,ムーン・ブラッドグッド,コモン,ブライス・ダラス・ハワード,ジェーン・アレクサンダー,ジェイダグレイス,ヘレナ・ボナム=カーター,マイケル・アイアンサイド,イヴァン・グヴェラ,クリス・ブラウニング,ドリアン・ヌコノ,ベス・ベイリー,ヴィクター・ホー,バスター・リーヴス,ケヴィン・ウィギンズ,グレッグ・セラーノ,ブルース・マッキントッシュ,トレヴァ・エチエンヌ,ディラン・ケニン,マイケル・パパジョン,クリス・アシュワース,テリー・クルーズ,ローランド・キッキンジャー,アンジャル・ニガム
評価★★★
製作モリッツ・ボーマン,デレク・アンダーソン,ヴィクター・クビチェク,ジェフリー・シルヴァー
製作総指揮ピーター・D・グレイヴス,ダン・リン,ジーン・オールグッド,ジョエル・B・マイケルズ,マリオ・F・カサール,アンドリュー・G・ヴァイナ
キャラクター創造ジェームズ・キャメロン,ゲイル・アン・ハード
脚本ジョン・ブランカトー,マイケル・フェリス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331380
関連

4って邦題だけど原題は「TERMINATOR SALVATION」。スピンオフとか外伝扱いのタイトル。実際、そういう位置が妥当だと思う。「4」だと思わなければ楽しめます。

未来、スカイネットと戦う人類。いかにして援軍を過去へと送ったか。ターミネーター1以前の出来事にして時間では未来の物語。

現代はまったく出てきません。全部荒廃と化した未来。

監督のマックGはこれがコケて干されてしまったそうだけど、この企画じゃ大ヒットさせるのは難しいよ。監督はテレビドラマで元気を取り戻したらしい。

そんなに期待してはいけません。けど、機械たちとの絶望的な戦いというのもこれはこれで見応えがある。ストーリーは大したことないけど映像はいいです。

ワン チャンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月9日
監督デヴィッド・フランケル
記述年月日2023年2月8日
出演ジェームズ・コーデン,アレクサンドラ・ローチ,マッケンジー・クルック,ヴァレリア・ビレロ,コルム・ミーニイ,ジュリー・ウォルターズ,ジェミマ・ルーパー,トリスタン・グラヴェル,アレックス・マックイーン,スタンリー・タウンゼント
評価★★★
脚本ジャスティン・ザッカム
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/347758

どこかに見せ場というかカタルシスが用意されているのかと思ったら最後の最後にあるだけで、そこまではひたすらストレスフルなストーリーという変な映画だった。実話だから許されるって感じか。最後のカタルシスがいいから観てても問題はないんだけど……けど何回も観るにはしんどいか(笑)

オーディション番組で優勝して人気オペラ歌手になったポール・ポッツの自伝映画。映画の最後に優勝するというのはみんな分かっている前提で作られている。

どうにもうまくいかないという人生の挫折が延々と繰り返される。それにしてもちゃんと彼女が出来てるんだからいいじゃないかという気もする。劇中ではかなり発達障害寄りの人間として描写されてるんだけどね。

若おかみは小学生!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年10月24日
監督高坂希太郎
記述年月日2020年4月12日
出演(声)小林星蘭,水樹奈々,松田颯水,遠藤璃菜,小桜エツコ,一龍斎春水,花澤香菜,一龍斎貞友,てらそままさき,折笠富美子,小林由美子,小松未可子,田中誠人,高橋里枝,坂本くんぺい,伊東みやこ,野村麻衣子,清水はる香,社本悠,亀谷理子,金魚わかな,設楽統,ホラン千秋,鈴木杏樹,薬丸裕英,山寺宏一
評価★★★★★
原作令丈ヒロ子,亜沙美(絵)
脚本吉田玲子
作画監督廣田俊輔
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363978

タイトルで絶対損したよな。しかし本当に噂通りの傑作だった。

おっこは両親を交通事故で亡くし、親戚の温泉旅館に引き取られた。彼女は悪戦苦闘しながら宿の仕事を学んでいく。

この原作は児童文学のベストセラーで、大人は知らないけど2003年から2013年まで出版されて完結している。漫画にもなっている。そして地上波でアニメが放送された。このタイトルは2003年のものであるということである。当時だったらまあ普通のタイトルである。で、満を持して劇場版アニメとして上映されたのが2018年9月。そしてあまり客が入らなかった。地味な感じで上映は終わるはずだった。そこからネットで話題になり始め、上映終了したところが再上映を開始するというちょっとありえない現象まで起こった。話題になって観に行ったのは30~40代のおっさんだそうである。つまり私のことだ。

さらっと書いたけど、冒頭の両親の交通事故はかなりショッキングに描写される。観ていて怯むくらいである。子供相手だからこそ事故を誤魔化さず、両親の死というものを誤魔化さず、正面から描写している。

あらすじから省略したけど、おっこは温泉旅館の守護霊だか妖怪だかみたいなものを見ることができて喋ることができる。それが味方であり最初の遊び相手として登場してくれる。だがおっこは徐々に人間の友達も増やしていく。

温泉旅館という社会は子供でも手伝うことが一杯ある。近所の友達もみんな温泉旅館の子供だ。だからおっこは子供の世界と大人の世界の両方に触れて、その中で成長していく。

映画の中では主に3つのエピソードが語られる。それぞれが過去と現在と未来を象徴しているとのこと(インタビュー記事より)。それぞれのエピソードが、もうちょっと落ち着くまで待ってあげてというタイミングで無理矢理おっこを次の段階へと引き上げていくのもいい。きついけど感動する。別に30~40代のおっさんじゃなくても、騙されたと思って一度観るべし。いい映画である。

スパイダーマン3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年4月15日
監督サム・ライミ
記述年月日2010年11月27日
出演トビー・マグワイア,キルステン・ダンスト,ジェームズ・フランコ,トーマス・ヘイデン・チャーチ,トファー・グレイス,ブライス・ダラス・ハワード,ジェームズ・クロムウェル,ローズマリー・ハリス,J・K・シモンズ,ビル・ナン,エリザベス・バンクス,ディラン・ベイカー,テレサ・ラッセル,クリフ・ロバートソン,ジョン・パクストン,テッド・ライミ,ブルース・キャンベル,パーラ・ヘイニー=ジャーディン,エリヤ・バスキン,マゲイナ・トーヴァ,ベッキー・アン・ベイカー,スタン・リー,ルーシー・ゴードン,マイケル・パパジョン,ジョー・マンガニエロ,スティーヴ・ヴァレンタイン,マーク・ヴァン
評価★★★
原作スタン・リー,スティーヴ・ディッコ
原案サム・ライミ,アイヴァン・ライミ
脚本サム・ライミ,アイヴァン・ライミ,アルヴィン・サージェント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325627
関連

ちょっと調子に乗ったスパイダーマン。今回は一般人の救助が一切なし。身内と新しい出会いのみ。これで完結かと思ってたら、別にそういうわけではないようだ。

黒くなって新たな力を手に入れたスパイダーマンに三人の怪物が襲いかかる。

利害がいろいろあるので三人がみんな世界に無秩序や混乱を起こそうとしているわけではないが。ま、それはそうとスパイダーマンの映画では一応のラストです。今回も、前回までが楽しめた人なら充分楽しめます。

ミスター・アーサー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月10日
監督ジェイソン・ウィナー
記述年月日2016年1月17日
出演ラッセル・ブランド,ヘレン・ミレン,ジェニファー・ガーナー,グレタ・ガーウィグ,ルイス・ガスマン,ニック・ノルティ,ジェラルディン・ジェームズ,クリスティーナ・カルフ,マーフィ・ガイヤー,ホセ・ラモン・ロザリオ,ジョン・ホッジマン,スコット・アツィット,イヴェンダー・ホリフィールド
評価★★★
原案スティーヴ・ゴードン
脚本ピーター・ベイナム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342485

リメイク版。オリジナルを観たことないんだけど、リメイクでもそこそこ面白かったくらいだからオリジナルも面白いんだと思う。意外な人間関係、人物描写がよい。

金持ちの息子で苦労知らず、遊びまくりのアーサーが政略結婚させられそうになったとき、街角の女性に恋をする。

苦労知らずのバカ息子って設定かと思いきや、ちょっと違う。世間知らずなのは間違いないんだけど、人間として真っ直ぐなところがある。この手で、ピュアなお嬢様というのはありがちだけど、男でピュアという設定は珍しい。そして役者がよほどうまく演じないと主人公に好感は持てないと思うんだけど、その難しいところをうまくやっているわけで。

なかなか面白かったです。こういう設定でもちゃんと話になるんだなあとか思った。

秒速5センチメートル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月1日
監督新海誠
記述年月日2007年4月8日
声の出演者水橋研二,近藤好美,尾上綾華,花村怜美
評価★★
脚本新海誠
原作新海誠
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326527

うーん。これは駄目でしょう。監督の引き出しの寂しさが露呈してしまった一品。おそらく、次回の作品からは急速にその動員数を減らしてしまうことになると思います。

すれちがう幼なじみの男女の十年分の思いを山崎まさよしの曲に乗せて送ります。

改めて何を語ればいいのかよく分かりません。観に行ったとき、実を言うと、「どうせ駄目なんだろうな」と、大して期待せずに行きました。万が一という可能性もあると思いました。しかし、どうにも駄目でした。今までの作品と同じであり、完全に焼き直しの一品。それでもベタな展開でツボに入るなら許せるんだけど、そういうサービス精神もなく、ひたすら独り善がりの表現を見せつけられます。

アニメ作品としても下手な部類に入ります。とくにこの監督が動きに興味がないせいか、サーフィンのシーンなどは絶望的に下手。ちょっと現実のサーフィンシーンをビデオで見てから描けばいいのに(あるいは描いたのかもしれないけど)、ビックリするくらい下手です。動きのあるシーンはサーフィンのほかにもう一つあったと覚えているんだけど、そこがどこだったか思い出せません。が、そこも下手だったのだけは覚えています。下手だと分かっていて動きの少ないアニメになっているのだとしたら、逃げすぎでしょう。

あと、音楽に頼りすぎの表現も見ていて痛々しい。物語や演技で伝えられないという自信のなさの表れだと思います。

映像は綺麗なので、背景美術監督としての道を模索した方がいいと思う。本人もその方が幸せでしょう。

ザ・マジックアワー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月6日
監督三谷幸喜
記述年月日2010年11月22日
出演佐藤浩市,妻夫木聡,深津絵里,綾瀬はるか,西田敏行,小日向文世,寺島進,戸田恵子,伊吹吾郎,浅野和之,市村萬次郎,柳澤愼一,香川照之,甲本雅裕,近藤芳正,梶原善,阿南健治,榎木兵衛,堀部圭亮,山本耕史,市川亀治郎,市川崑,香取慎吾,中井貴一,鈴木京香,谷原章介,寺脇康文,天海祐希,唐沢寿明
評価★★★
脚本三谷幸喜
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328680

評価が難しい。最後の最後まで死ぬほどつまらない。だけど、我慢して観ていると最後にカタルシスがやってくる。そこで星2つから3つには回復したけど、はたして4つまでつけていいものか……。

港町・守加護(すかご)。街を牛耳るギャングのボス・天塩の愛人・マリに手を出してしまった手下のホテル支配人・備後。はたして天塩に捕まり絶体絶命となってしまう。助かる唯一の条件として天塩が示したのは、5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。条件を飲んだ備後だったが、そう簡単に見つかるわけもなく、最後の非常手段としてニセモノを用意することに。そこで備後は、映画監督になりすまして無名の俳優・村田大樹を雇うと、映画の撮影と称して彼に殺し屋“デラ富樫”を演じさせ、天塩の前に差し出すのだったが…。

ギャングとかがすでに絵空事なので、観ている方は気楽に楽しめる。しかし、役者を騙して殺し屋として紹介しちゃうのは無理がありすぎるというか、さすがにバレないのが変すぎる。「これでバレないなら取り繕わなくてもバレないじゃん」って感じになってしまうのだ。

そしてクライマックス。まあ、お約束通りバレてしまうんだけど、そこ先の展開が、役者のカッコよさがよく出てる。くー。シビれる。

涼宮ハルヒの消失  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月23日
監督武本康弘
記述年月日2010年11月26日
出演(声)平野綾,杉田智和,茅原実里,後藤邑子,小野大輔,桑谷夏子,松岡由貴,白石稔,松元恵,あおきさやか
評価★★★
総監督石原立也
アニメーション制作京都アニメーション
原作谷川流
原作イラストいとうのいぢ
脚本志茂文彦
脚本協力谷川流
キャラクター原案いとうのいぢ
超総作画監督池田晶子
キャラクターデザイン池田晶子
総作画監督西屋太志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335453

原作に忠実にやりすぎて冗長になってる。

これ単体で観て人間関係や状況が理解できるとも思えないのであらすじ省略。

SF小説としての評価も非常に高い『涼宮ハルヒの消失』の劇場アニメ。

映像のクオリティは半端じゃないです。これだけすごいのは早々観れない。ただ、原作のファンならすべてのシーンを映像にして欲しいと思うものだろうけど、これはそれをやりすぎているように思う。なんかもうほんとうにどうでもいいシーンも全部映像化してるんだもん。

まあ、こうなっちゃうと褒めることもけなすこともできませんな。長門はかわいかったです。

続・荒野の七人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月17日
監督バート・ケネディ
記述年月日2016年1月19日
出演ユル・ブリンナー,ロバート・フラー,ウォーレン・オーツ,クロード・エイキンス,ジョーダン・クリストファー,エミリオ・フェルナンデス,ジュリアン・マテオス,ヴィルジリオ・テクセイラ,エリザ・モンテス,フェルナンド・レイ,ロドルフォ・アコスタ
評価★★★
脚本ラリー・コーエン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7548
関連

続といいつつ話はほとんど同じ。前作から6年後にキャストを一新したリメイク的内容。個人的にはこっちの方が好きである。前作がまんま七人の侍だったので、アレンジが効いてる方が新鮮。

村に残って農民をやっていたチコが誘拐されてしまう。かつての仲間は新たな仲間七人を集めてならず者たち退治に再び挑む。

話はほとんど同じ。ガンマンのキャラが変わっただけ。あと、1960年から1966年になると、映画技術の発展が目覚ましい。個人的にはそこも見所の一つかと。

さくらん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年6月29日
監督蜷川実花
記述年月日2008年10月26日
出演者土屋アンナ,椎名桔平,成宮寛貴,木村佳乃,菅野美穂,永瀬正敏,美波,山本浩司,遠藤憲一,小池彩夢,山口愛,小泉今日子,石橋蓮司,夏木マリ,市川左團次,安藤政信,蜷川みほ,近野成美,星野晶子,翁華栄,津田寛治,長塚圭史,SABU,丸山智己,小栗旬,会田誠,庵野秀明,忌野清志郎,大森南朋,ゴリ(ガレッジセール),古厩智之,村松利史,渋川清彦
評価★★
原作安野モヨコ『さくらん』
脚本タナダユキ
音楽椎名林檎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326308

こういうのには点が辛いです。映画を観たという気分が全然しなかった。

吉原のおいらんの話。

原作の安野モヨコ、音楽の椎名林檎、主演の土屋アンナ、あと監督で写真家の蜷川実花あたりの――なんていうの?――総合職女性へのマーケティングで生まれたような映画という感じ。別に私もこれらの人々は好きなのだけど、映画単品で観たときに、まとまりがあるようでなかった。試みはいいので今後に期待。

ライフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年5月1日
監督ダニエル・エスピノーサ
記述年月日2022年5月4日
出演ジェイク・ギレンホール,レベッカ・ファーガソン,ライアン・レイノルズ,真田広之,アリヨン・バカレ,オルガ・ディホヴィチナヤ
評価★★★
脚本レット・リース,ポール・ワーニック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359635

一部で褒められていたSFホラー映画なんだけど、宇宙描写に金がかかっているのはいいけど、宇宙飛行士の判断力がそんなに底が浅いかねえという感じ。

火星の無人探査機をISS(地球の宇宙ステーション)で受け取った宇宙飛行士たちは、そこに活動を停止している細胞を発見する。厳重な隔離施設の中で観察を進める。試していくうちに活動が再開されその細胞は分裂を開始する。単細胞生物のようだったが増殖するとそれぞれが筋肉であり目であり口でありながら、神経細胞として連携を取る脳でもあった。

未知の生命体と宇宙船の中で襲われるというのはベタのSFホラーの筋立である。ただこういうのってたいてい低予算で、撮影の都合で重力は存在するものなんだけどこれはきっちり無重力だった。また、宇宙ステーションの映像も贅沢に作られている。映画の展開上、事故が色々起こるんだけど、そのときの映像がきっちり作られていて感心する。ようするにベースとなる予算がたくさんつけられた映画なのである。それでこのベタなホラー設定をどのように料理するかといったところである。

で、一部ではこういうジャンルの新境地として評価されている。

まあ、気合いは入っていると思う。

自分はそういう評価も聞いていたので期待して観た。

エイリアンの設定は新鮮。映像やシーンごとのアクションや恐怖もなかなかいい。しかし、どうも人間が変。登場人物は人類のエリートたる宇宙飛行士なので知能もそうだが感情コントロールやコミュ力、精神力なども厳しいテストに合格してきた人間のはずである。それがちょっとエンターテインメントとしての色をつけるためかやや過剰なキャラ付けをされている。そこがどうにも引っかかる。さらにキャラ付けされているのに、シーンによって合理的に見捨てたり非合理に助けようとしたりが一貫性がない。なんかちょっと全体が変なんだよな。

トータル・リコール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月14日
監督レン・ワイズマン
記述年月日2020年4月4日
出演コリン・ファレル,ケイト・ベッキンセイル,ジェシカ・ビール,ブライアン・クランストン,ジョン・チョー,ビル・ナイ
評価★★★
原作フィリップ・K・ディック『追憶売ります』
原案ロナルド・シャセット,ダン・オバノン,ジョン・ポヴィル
脚本カート・ウィマー,マーク・ボンバック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342444

リメイク版。元は映像のすごさがあったけど今じゃ普通だからなー。

平凡な毎日に飽きた労働者のクエイドはリコール社の記憶販売に興味を持つ。実際の旅行は無理でも火星旅行した上に陰謀に巻き込まれて美女と一緒に大活躍するという記憶を買うだけなら時間もかからないし安上がりだ。そんなわけで旅行の記憶を植えてもらって帰宅してみると妻が「記憶を取り戻したのね」といって襲いかかってくる。

いけてない。元の映画もなぜヒットしたのかよく分からん作品である。俺は好きだけど。リメイクしてもこれはヒットせんじゃろと思っていたのでそれほど期待もしてなかった。

こういう駄目な企画には容赦なく星2つを付けがちだけど、まあ、単なる凡作ってことで平均としておく。

ノーマ・レイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年9月28日
監督マーティン・リット
記述年月日2013年3月3日
出演サリー・フィールド,ロン・リーブマン,ボー・ブリッジス,パット・ヒングル,バーバラ・バクスレー,ゲイル・ストリックランド,モーガン・ポール,ロバート・ブロイルズ,ジョン・カルヴィン,ブース・コルマン,リー・デ・ブロー,ジェームズ・ルイジ,ギルバート・グリーン,ボブ・マイナー,グレゴリー・ウォルコット,ノーブル・ウィリンガム,ロニー・チャップマン,バート・フリード,ボブ・ハンナ,フランク・マクレー,グレイス・ザブリスキー
評価★★★★
脚本アーヴィング・ラヴェッチ,ハリエット・フランク・Jr
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=17348

あら意外と面白い。労働組合結成とか日本だと妙なうさんくささがあるけど、まっすぐに戦う感じ。

紡績工場で働くノーマ・レイは劣悪な労働条件の下で働いていた。そこに全米繊維組合からやってきたという労働組合を作る活動家の男がやってきて、ここにも組合を作るべきだと言い出す。無知無学だった彼女は次第に自分の権利に目覚めていくが、工場側はあの手この手で組合を潰しにかかる。

ほんとに意外と出来がいいです。派手に感動させようって感じがないのもいい。非協力的な奴はどこまでも非協力的だし、理屈より感情が労働者を動かしたり、なにごとも一筋縄ではいきません。

チェーン・リアクション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月30日
監督アンドリュー・デイヴィス
記述年月日2008年1月11日
出演者キアヌ・リーヴス,モーガン・フリーマン,レイチェル・ワイズ,フレッド・ウォード,ケヴィン・ダン,ブライアン・コックス,ジョアンナ・キャシディ,ニコラス・ルドール,ツィ・マー,ディック・キューザック,クシシュトフ・ピチェンスキ,ネッド・シュミッケ
評価★★★
原案アーン・L・シュミット,リック・シーマン,ジョシュ・フリードマン
脚本ジョシュ・フリードマン,J・F・ロートン,マイケル・ボートマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=51434

意外と悪くないというか、ずいぶん細かいこだわりが見られる。ただそのこだわりの方向が、「ベタなB級アクションにはしないぞ」という方向なので、見方によっては期待を裏切っているだけとも取れる。

水から、エコで効率のいいエネルギーを採取できるテクノロジーが発明されるが、その直後に関係者が殺され、研究所が爆破される。目撃者にして何者かの手によって容疑者にされてしまった研究員は逃亡しながら真犯人を突き止める。

あらすじだけだと無難な映画だと思うでしょう? これがなんだかグダグダ。なにが悪いわけじゃないんだけど面白くないって感じが伝わってくる。

主人公が研究員なので身体能力が高くないのはしょうがない。ただ、キアヌ・リーヴスって走るのが下手だなと思った。走る姿がなんだかかっこ悪い。

最初に書いたように、平凡な設定や平凡な展開にはしないぞって気持ちがあるのかもしれないが、それが空回りしているという印象を受けた。

ストーリー・オブ・ラブ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月25日
監督ロブ・ライナー
記述年月日2010年11月23日
出演ブルース・ウィリス,ミシェル・ファイファー,リタ・ウィルソン,ジュリー・ハガティ,ポール・ライザー,ティム・マシスン,コリーン・レニソン,ジェイク・サンドヴィグ,レッド・バトンズ,ロブ・ライナー,アルバート・ヘイグ
評価★★★
脚本アラン・ズウェイベル,ジェシー・ネルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159589

あまりにしんどい展開なので、ハッピーエンドっぽいものがハッピーエンドに見えない。恋愛映画を期待するなら観ない方がいいかと。

結婚15年目で相手への不満ばかりだった夫婦は、子供がサマーキャンプに行っている間に別居を試みる。愛情が戻るかと思った二人だが、話はそう簡単でもなく。

嫌いというわけでもなくただ冷めてしまった夫婦というのはなんともしんどい。冷めてしまったことに自覚してしまったらもう冷めたままの生活を我慢するか我慢できないかという問題になってしまうので、この映画に存在するのは愛でもなんでもなかったりする。それこそ子供のことだったりするのだ。もちろん、外食してときめきを取り戻そうとか色々やるんだけどね。

うーん。なんか複雑な気持ちになる映画だ。それもいい意味ではなく、なんとも微妙な感じ。

ザ・プレデター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年9月16日
監督シェーン・ブラック
記述年月日2020年2月18日
出演ボイド・ホルブルック,ジェイコブ・トレンブレイ,オリヴィア・マン,スターリング・K・ブラウン,トレヴァンテ・ローズ,キーガン=マイケル・キー,トーマス・ジェーン,アルフィー・アレン,アウグスト・アギレラ,イヴォンヌ・ストラホフスキー,ジェイク・ビューシイ
評価★★★
脚本フレッド・デッカー,シェーン・ブラック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364528
関連

あのプレデターをまた真面目に作った感じ。悪くなかったけど、後半のショボい血はどうかと思う。10年前のFPSの出血エフェクトだった。これも後半予算が無くなった案件なんだろうか。

元特殊部隊員の傭兵クインの息子ローリーは、父がメキシコで手に入れた謎の装置を起動させてしまう。それは、地球にプレデターを呼び寄せるシグナルを発信するものだった。一方、プレデターの存在を隠蔽したい政府によって監禁されてしまったクインは、“ルーニーズ”と呼ばれるならず者の戦闘スペシャリストたちと脱走を図り、彼らととともに危険が迫る息子を守るためにプレデターへと立ち向かっていくのだったが…。

このルーニーズが本当にポンコツ。戦争の障害でまともに社会生活が送れなくなった人間たちなのだけど、一旦戦闘になればその専門性を発揮して非常に頼りになるという、なんとも悲しくも笑える連中なのである。これがこの作品のもう一つのテーマみたいになっている。結局、プレデターも見方によってはそういう戦闘バカであるからだ。

とはいえ、面白いんだけど、後半に話がまとめきれなくなった感がある。あと最初に書いたように予算不足感も。

デッドゾーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年7月1日
監督デヴィッド・クローネンバーグ
記述年月日2008年10月26日
出演者クリストファー・ウォーケン,ブルック・アダムス,マーティン・シーン,ニコラス・キャンベル,トム・スケリット,アンソニー・ザーブ,ハーバート・ロム,コリーン・デューハースト,ショーン・サリヴァン,ジャッキー・バロウズ,ゲザ・コヴァックス,ロバータ・ウェイス,ラモン・エステヴェス
評価★★★
原作スティーヴン・キング
脚本ジェフリー・ボーム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15308

スティーヴン・キングの作品の映画化では評価が最も高いものの一つ。同時に、クローネンバーグ監督作品にしては悪趣味要素がまるでないことでも有名な作品。実際、キング原作作品の中では一番まともといっていいと思う。

交通事故で何年も昏睡状態だったジョニー・スミスは、奇跡的に意識を回復したときに別の力が備わっていた。それは未来予知。その力によってジョニーの人生は変わり始める。

ファンだけが観るような作品になってしまったけど(そしてそれで充分だと思うけど)、悪い作品ではないです。

シャーロット・グレイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年6月1日
監督ジリアン・アームストロング
記述年月日2010年11月28日
出演ケイト・ブランシェット,ビリー・クラダップ,マイケル・ガンボン,ルパート・ペンリー=ジョーンズ,ジェームズ・フリート,アビゲイル・クラッテンデン,シャーロット・マクドゥーガル,ロバート・ハンズ
評価★★★
原作セバスチャン・フォークス
脚本ジェレミー・ブロック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239514

なんというか普通のメロドラマ。

第二次世界大戦中、フランスの一般女性が諜報員としてスカウトされ活動する。

運命に振り回される女性みたいなことをやりたいのかもしれないけど、なんかイマイチ。恋愛もなんかイマイチ。

スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月15日
監督ケリー・コンラン
記述年月日2012年7月1日
出演ジュード・ロウ,グウィネス・パルトロー,アンジェリーナ・ジョリー,ジョヴァンニ・リビシ,マイケル・ガンボン,バイ・リン,オミッド・ジャリリ,ローレンス・オリヴィエ
評価★★★
脚本ケリー・コンラン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320562

絶対原作のコミックとかあると思ったのにオリジナルだった。1939年を舞台にレトロSF調にアクションヒーローをやってます。

世界征服を狙う科学者と巨大ロボット。それに対抗するスカイキャプテン。

冒頭に書いた通り1939年を舞台にしたレトロSFアクション。アトムとか009とか(ジャンル違うって?)そんな感じの内容。現在のCGで映像を作るとやけにかっこいい上に妙に不気味で個人的にはかなりよかった。巨大ロボットがこんなに怖いものだとは思わなかった。そうだよなー。実際には怖いよなー。

ボーダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月19日
監督ジョン・アヴネット
記述年月日2014年1月30日
出演ロバート・デ・ニーロ,アル・パチーノ,カーティス・ジャクソン,カーラ・グギーノ,ジョン・レグイザモ,ドニー・ウォールバーグ,トリルビー・グローヴァー,ブライアン・デネヒー,メリッサ・レオ,アラン・ブルーメンフェルド,オレッグ・タクタロフ,フランク・ジョン・ヒューズ,テリー・セルピコ,アジェイ・ナイデュ,ジョン・セナティエンポ,スターリング・K・ブラウン,ファッツォ=ファサーノ,ミア・バロン,メリット・ウェヴァー,サイーダ・アリカ・エクロナ
評価★★★
脚本ラッセル・ジェウィルス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331862

ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが刑事でコンビというちゃんとした共演もの。脚本のミスリードもうまくて佳作になってる。

有罪判決の取れない凶悪犯ばかりを狙った連続殺人が発生する。捜査していくうちに犯人は警察の内部にいるという疑いが強まる。長年コンビを組んでた熟年刑事二人組の一方がどうにも怪しい。

厳しい言い方をすれば、ザ・普通の映画ですよ。

魅せられて  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月5日
監督ベルナルド・ベルトルッチ
記述年月日2011年1月10日
出演リヴ・タイラー,シニード・キューザック,ジェレミー・アイアンズ,ジャン・マレー,ドナル・マッキャン,D・W・モフェット,カルロ・チェッキ,ステファニア・サンドレッリ,レイチェル・ワイズ,ロベルト・ジベッティ,ジョセフ・ファインズ,イグナチオ・オリヴァ
評価★★★
脚本スーザン・マイノット
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=50319

デビューしたてのリヴ・タイラーを愛でる映画と言われているけど、まあ、反論できんな。

アーティストのモデルのバイトとして一夏イタリアトスカーナに来た少女は、実はそこに実の父がいると知って探しに来たのだった。

シナリオはしょうもない。けど、理不尽とか納得できんというものではない。ただ、ドラマ性に欠けるというか、無駄が多いとか、思わせぶりとか、そういう感じである。

滅茶苦茶綺麗って映像でもないのが残念。名犬ラッシーの方が風景の映像はすごい。

あ、そんなにエロじゃないです。念の為。

マルドゥック・スクランブル/圧縮  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年9月20日
監督工藤進
記述年月日2013年3月3日
出演(声)林原めぐみ,八嶋智人,東地宏樹,中井和哉,磯部勉,田中正彦,若本規夫,かないみか,三宅健太,脇知弘
評価★★★
アニメーション制作GoHands
原作冲方丁『マルドゥック・スクランブル』
脚本冲方丁
キャラクターデザイン鈴木信吾,中井準
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337502
関連

全編ほとんど全裸なのはどうかと(笑) まあそれはそうと原作未読の人にはどうなんでしょうねえ、これは。うまくまとめてはいると思う。「あの小説を映画化するならこんなもんかなー」といったところ。悪いわけじゃなくて、むしろ全力で作られてはいると思うんだけどね。三部作の第1弾。

近未来、未成年娼婦バロットはカジノのオーナー、シェルに拾われたが、そのうち飽きた彼は彼女を車に閉じこめ爆破する。緊急保護条例マルドゥック09が発動され、禁止された科学技術を彼女のために使うことが許可される。実行したのは、戦前の軍事技術として開発され、終戦後の現在では自分の有用性を社会に対して示さないと廃棄処分されることになるネズミ型万能兵器ウフコックと、同じく有用性を示す必要のある戦犯ドクター・イースターの二人だった。二人はバロットを証人にシェルとその背後にある組織犯罪の捜査を開始する。証人暗殺のために雇われた男ボイルドもまた、禁止された技術による改造を受けた暗殺者であり、かつてのウフコックのパートナーだった。

原作においてもアクションが一番冴えてるのは1巻で、楽しみなのはこの『圧縮』だったりする。感想としては、まあ、こんなもんかなといったところ。

ウフコックはネズミを改造されて知能を与えられた万能道具(兵器以外のものにも変身できる)なので、しゃべるネズミって塩梅なのだが、映像だとなかなかかわいい。声をやってる八嶋智人もけっこううまい。

プラスティック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月30日
監督ジュリアン・ギルビー
記述年月日2023年3月5日
出演エド・スペリーアス,アルフィー・アレン,ウィル・ポールター,セバスチャン・デ・ソウザ,エマ・リグビー,メム・フェルダ,グレアム・マクタヴィッシュ,トーマス・クレッチマン
評価★★★
脚本クリス・ハワード,サシャ・ベネット,ジュリアン・ギルビー,ウィリアム・ギルビー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/352957

クズばかりのコンゲームものでなかなかよかった。テンポも展開もいい。寄り道も多かったけど、登場人物の紹介のために必要だったと言えなくもない。私利私欲で自滅していく感じがいかにもって感じ。

サムとフォーディはクレジットカード詐欺に手を染めるが、騙す相手を間違えてしまったために凶悪なギャングから恐喝されてしまう。莫大な借金を背負わされた彼らは、人生の逆転を賭けて大胆なダイヤモンド強盗に乗り出す。

オープニングがうまい。若者がなにやらやってるがそれが詐欺や犯罪だとすぐに分かる。そしてあっというまにそれを生業にしている“輩”だと分かる。で、一通り手口を紹介したところでカモにした1人がギャングだと分かって焦るが、すぐに拉致されて脅迫されるという展開に。

こういう筋立の映画はいままでも何本も観てきたが、スキニングやらなんやらと最近の手法になってからの映画は珍しい。流行りすたりがあるからな。ジャンルにも。

全員がチンピラ犯罪者なので一致協力すべきところでもグダグダになって全滅していくところは痛快である。そしてこの手の映画では最後に笑う奴も出てくる。さて、それは誰かという話。まあ、ちょっと展開が読めるところだけど、それでもなかなか面白かった。

007/オクトパシー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月5日
監督ジョン・グレン
記述年月日2011年6月30日
出演ロジャー・ムーア,モード・アダムス,ルイ・ジュールダン,クリスティナ・ウェイボーン,カビール・ベディ,スティーヴン・バーコフ,ヴィジェイ・アムリタラ,ウォルター・ゴテル,ロバート・ブラウン,デスモンド・リュウェリン,ロイス・マクスウェル
評価★★★
原作イアン・フレミン
脚本ジョージ・マクドナルド・フレイザ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14186
関連

メインヒロインのオクトパシーがけっこう魅力的でよかった。

007の13弾。あらすじ省略。

古い映画だけどノリはどれも同じ。007はこれでいいのである。アクション派手でいいです。

ダンケルク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月0日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2020年4月12日
出演フィオン・ホワイトヘッド,トム・グリン=カーニー,ジャック・ロウデン,ハリー・スタイルズ,アナイリン・バーナード,ジェームズ・ダーシー,バリー・キオガン,ケネス・ブラナー,キリアン・マーフィ,マーク・ライランス,トム・ハーディ,マイケル・フォックス,ジョン・ノーラン,マイケル・ケイン
評価★★★
脚本クリストファー・ノーラン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358077

緊張感があるけど、なんというか、戦争アクション映画というより、どんどん迫ってくる演出を楽しむサスペンス映画だったな、と。観終わって振り返ってみると。

1940年フランスのダンケルクに英国軍は包囲されていた。彼らを死なせるわけにはいかないが船は足りない。ドイツ軍は迫ってくる。

観ているときはわくわくドキドキしていたんだけどね、実際には内容はあまりないのが残念なところ。

映像と音はすばらしいので劇場で観れてよかった。というかそれを期待して劇場に行ったんだけど。

ビリー・バスゲイト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月1日
監督ロバート・ベントン
記述年月日2007年10月14日
出演者ダスティン・ホフマン,ニコール・キッドマン,ブルース・ウィリス,ローレン・ディーン,キャサリン・ホートン,モイラ・ケリー,レイチェル・ヨーク,スティーヴ・ブシェミ,ザンダー・バークレイ,フランセス・コンロイ,スタンリー・トゥッチ
評価★★★
原作E・L・ドクトロウ
脚本トム・ストッパード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=19491

ギャングのボスに仕えた青年の年代記。意外と面白かった。

ギャングのボスのもとで働くことになった青年が、頭の回転で出世していく。やがて、組織にも影が差し始める。

ニコール・キッドマンの裸がやけに印象に残った。頭で出世していく主人公はなかなか好感が持てます。そして組織が落ち目になるとどんどん落ちていくという感じもよかった。

傑作というにはあと一つだけど。

読み違えた人もいるかもしれないけど、バスガイドとは何の関係もありません。

ザ・キーパー [監禁]  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年7月28日
監督ポール・リンチ
記述年月日2010年11月29日
出演デニス・ホッパー,アーシア・アルジェント,ヘレン・シェイヴァー,ロックリン・マンロー
評価★★
脚本ジェラルド・サンフォード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321699

変な宣伝文句で期待させないようにきつめの点にしておく。

異常で歪んだ正義感を持つ警官が、「お前のためだ」といってストリッパーを監禁する。

なんだろう? この、全体的にガッカリな感じは?

異常といってもなんか月並だし、話もショッキングってわけでもなく、なんか普通。別にエロいわけでもない。

千と千尋の神隠し  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月8日
監督宮崎駿
記述年月日2022年1月27日
出演(声)柊瑠美,入野自由,夏木マリ,内藤剛志,沢口靖子,上條恒彦,小野武彦,我修院達也,はやし・こば,神木隆之介,玉井夕海,大泉洋,菅原文太,脇田茂,斎藤志郎,山本道子,塚本景子,得丸伸二,山像かおり,香月弥生,浅野雅博,林田一高,山本郁子,目黒未奈,石橋徹郎,椎原克知,片渕忍,鬼頭典子,鍛冶直人,助川嘉隆,太刀川亞希,山谷典子,松尾勝久,木津誠之,大野容子,東幸枝,安田顕,佐藤重幸,佐古真弓,添田園子,冨平晶子,増田美奈子,小野香織,山田里奈,高地美和,竹内裕美,奥真紀子
評価★★★★★
プロデューサー鈴木敏夫
制作スタジオジブリ
原作宮崎駿
脚本宮崎駿
作画監督安藤雅司,高坂希太郎,賀川愛
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/163027

自分はすごく好きで劇場でも観たんだけど、TV放送やDVDでは色調整を失敗していて赤くなっていた作品。久し振りに地上波で放送していて、録画して観たらちゃんとした色になっていた。

やっぱり傑作だなー。創作のファンタジーなのに、どこかで見たような、本当に絶妙の世界。そして掴みから最後まで飽きさせない展開。見事である。

両親と共に引っ越し先に向かう千尋だったが、親が道を間違っておかしなところに出てしまう。三人でうろうろしていると日が暮れてきて……。

久し振りに観た。赤くないのが嬉しい。そしてイントロから事件が起こるまでのテンポのよさがうまい。ここを引っぱってもしょうがないからな。そこからの構成も見事。宮崎監督が久し振りに、子供が夢中になる冒険活劇を作りたいと思ってそれを作ったというだけあって、本当にきっちりした冒険活劇である。

男と女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月10日
監督クロード・ルルーシュ
記述年月日2011年7月4日
出演アヌーク・エーメ,ジャン=ルイ・トランティニャン,ピエール・バルー,ヴァレリー・ラグランジェ
評価★★★
脚本ピエール・ユイッテルヘーベン,クロード・ルルーシュ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=3699

評価は高いんだけど、個人的には絶賛とはいかないところ。

妻に自殺されたレーサーと、スタントマンの夫を目の前で失った女。寄宿学校にいる互いの子供を通じて知り合った男と女は、次第に惹かれ合い恋に落ちていく……。

非常にゆっくりと惹かれあう男女を描く。もうね、これ以上ないってくらいスローペース。この雰囲気にどっぷりハマるとおそらくやばい。私はそのスローペースをニヤニヤ見てしまったけど。

隣のヒットマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月4日
監督ジョナサン・リン
記述年月日2020年3月4日
出演ブルース・ウィリス,マシュー・ペリー,ロザンナ・アークエット,マイケル・クラーク・ダンカン,ナターシャ・ヘンストリッジ,アマンダ・ピート,ケヴィン・ポラック,ハーランド・ウィリアムズ
評価★★★
脚本ミッチェル・カプナー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/162986

ベタなコメディ。楽しめた。

隣に引退した伝説の殺し屋がやってくる。仲良くなったが賞金がかかっていることを知った男はさてどうする。

ブルース・ウィリスが殺し屋役なんだけど、これはそれっぽくていい。

バースデー・ワンダーランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年4月29日
監督原恵一
記述年月日2020年4月20日
出演(声)松岡茉優,杏,麻生久美子,東山奈央,市村正親,藤原啓治,矢島晶子
評価★★
アニメーション制作SIGNAL.MD
原作柏葉幸子「地下室からのふしぎな旅」
脚本丸尾みほ
キャラクターデザインイリヤ・クブシノブ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366737

いやー、どうしたんだ原恵一。

15歳(だったと思う。14歳だったかも)の誕生日の前日に叔母のやってる骨董屋に行ったら、地下室の扉が開き、世界を救うために来て欲しいと怪しげな男と小人が異世界に誘ってくる。少女は叔母に背中を押されてその不思議な世界に迷い込む。

イマイチ。テンポが悪い。動作を省略しないのがかったるい割に、説明が必要そうなところで省略されたり。人の言動もしょっちゅう納得できずに引っかかる。なんだこれは。どうした原恵一。

本当になんだかよく分からない作品。たぶんだけど、監督な繰り返し作りながら見ているうちに作品の肝心な流れを見失ってしまったんだと思う。

ここでうまく説明できないのが非常にじれったい。ただ、こういう作品を観たのが初めてじゃないということ。たまにある。絶対意味不明なので質問するかと思ったら、登場人物は何も質問せずにするっと流れていってしまうとか。目的や理由を説明せずに行動を始めて、なんだか、まあ、せめて動きながら説明するのかと思ったらその後も一切の説明が無いとか。

大体、この物語、途中でナビゲーター役の紳士がいなくなるんだぜ。いなくなったのに、どこに消えたんだろうとか一言言うくらいで、その後は気にした様子もなく先に進んじゃうの。そんな馬鹿なことがあるかと。

物語でそういうのが一回や二回じゃないので、本当に前半くらいで自分はぐったりしてしまった。

ツイッターで傑作とか必見とかいう感想を観たので、この監督も好きだったから観たんだけど、もう、原恵一とそのツイッターアカウントの両方の心の中の信頼度を下げましたよ。

キャラクターデザインはいいし、クライマックスの映像なんかも綺麗だし、本当に気合い入れて作っているのが分かるだけにねえ。やはり最初に大事なのは脚本だなとしみじみ思った。話がよければ他が駄目でもなんとか観れるし、話が駄目なら他がどんなによくても観れたもんじゃないしな。

本当に、これ、どうしてこうなったんだろうな。途中で誰か、あらすじを知らない人とかを連れてきてちょっと見せて感想を聞くくらいのことをすれば修正できただろうに。

ドント・ブリーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月0日
監督フェデ・アルバレス
記述年月日2022年1月17日
出演ジェーン・レヴィ,ディラン・ミネット,ダニエル・ゾヴァット,スティーヴン・ラング
評価★★★★
脚本フェデ・アルバレス,ロド・サヤゲス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358526
関連

一部で話題になったホラー映画。最後に出てくる展開がすごい。見事。

長引く不況ですっかり荒廃した街デトロイトで、少女ロッキーと恋人のマニー、友人のアレックスの3人は重罪にならない程度の空き巣を繰り返していた。自堕落な親を見限り、幼い妹を連れてここを出て行こうと考えていたロッキーにはまとまった金が必要だったが、そこへマニーがある強盗話を持ちかけてきた。ターゲットは孤独な盲目の老人で、娘を事故で失った彼は、賠償で得た大金を自宅の地下室に隠し持っているらしいというのだった。最初は嫌がっていたアレックスも加わり、真夜中の老人宅に侵入した3人だったが、すぐに彼らは自分たちが相手にしている男が、単なる目の見えない無力な老人ではないことを悟るのだった…。

盲目だが自宅では自由に動ける。さらに明かりを消されたら有利なのは向こうだったりする。主人公は犯罪者なので、被害者の老人に同情するのだが、暗闇で襲われる恐怖のために主人公たちに同情もしてしまう。その、観客に視点をぐらつかせる作りがうまい。

感想のメモも残していなかったので鑑賞年月日は推測です。全然違うかもしれない。

エグジット・スピード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月13日
監督スコット・ジール
記述年月日2020年2月29日
出演リー・トンプソン,フレッド・ウォード,デズモンド・ハリントン,アリス・グレチェン,グレゴリー・ジュバラ,ジュリー・モンド,デヴィッド・リース・スネル,ケリー・ドーン・ハンコック
評価★★★
脚本マイケル・ストークス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/331683

B級ですわ。

長距離バスが暴走集団に襲われて、乗客たちが協力して対抗するという話。

まあ、無理して観ることはないかと。

プラネット・テラー in グラインドハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年7月23日
監督ロバート・ロドリゲス
記述年月日2022年1月16日
出演ローズ・マッゴーワン,フレディ・ロドリゲス,ブルース・ウィリス,ジョシュ・ブローリン,マーリー・シェルトン,ジェフ・フェイヒー,ステイシー・ファーガソン,ナヴィーン・アンドリュース,マイケル・ビーン,レベル・ロドリゲス,ジュリオ・オスカー・メチョソ,ニッキー・カット,エレクトラ・アメリア・アヴェラン,エリース・アヴェラン,トム・サヴィーニ,カルロス・ガラルドー,マイケル・パークス,クエンティン・タランティーノ
評価★★
製作ロバート・ロドリゲス,エリザベス・アヴェラン,クエンティン・タランティーノ
製作総指揮サンドラ・コンディット,ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本ロバート・ロドリゲス
撮影ロバート・ロドリゲス
編集ロバート・ロドリゲス,イーサン・マニキス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328315
関連

死ぬほどつまらなかった。B級映画のノリを再現することとつまらないことは別だと思う。

グラインドハウスという企画の説明はデス・プルーフ in グラインドハウスの方を参考に。

もちろん意図は分かる。そこまで面白い映画にしたら企画の意図としては失敗なんだろう。ちょっと変で悪ノリで内輪ウケの方がいいんだろう。映画の出来はともかく、ロバート・ロドリゲスの趣味というのは分かった。ただ、本当に監督がこれを楽しいと思って撮ってるのかなあと思った。昔のエル・マリアッチは監督も楽しんでいるというのが分かって、観ていても楽しかったのだが、こっちの映画には楽しんでいるというのとは別に、なんかやっつけ仕事感があって楽しめなかった。

これを監督が楽しんでいるんだとしたら、単純に私とロバート・ロドリゲスの趣味が全然合わなかったということなんだろう。

汽車はふたたび故郷へ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月12日
監督オタール・イオセリアーニ
記述年月日2020年2月29日
出演ダト・タリエラシュヴィリ,ビュル・オジエ,ピエール・エテックス
評価★★★
脚本オタール・イオセリアーニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339996

うーむ。覚えていない。

旧ソ連時代のグルジア共和国。気ままでやんちゃな少年時代を過ごしたニコは、やがて憧れの映画監督になる夢を実現させる。しかし、苦労して撮り上げた映画は検閲官の判断によって上映禁止に。おまけに何者かの監視に遭い、一時的に投獄されるハメに。グルジアでは自分の撮りたい映画が撮れないと、ついにフランスへ旅立つ決心をするニコだったが…。

ぼんやりと、青年の成り上がり的なあらすじになってるけど、そんな感じだったかなあといううすらぼんやりした感想。

2020年に2015年鑑賞の映画の感想を書いているのだけど、覚えていないものも多く、こんな感想をたくさん書いていくことに意味はないと思うのだが、記録のために一応、タイトルだけここに残す。

オールドピープル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月11日
監督アンディ・フェッチャー
記述年月日2023年2月10日
出演メリカ・フォルタン,シュテファン・ルカ,アナ・ウンターバーガー,ビアンカ・ナヴラート,オットー・エミール・コッホ,マキシン・カシース
評価★★★
脚本アンディ・フェッチャー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/384934

なんかこう、中盤から終盤にかけて変に叙情的になってアクションホラー要素が冷めることになる。ジャンルとしてどっちかに覚悟を決めて欲しかった。

妹の結婚式で2人の子供と田舎に戻った女性が、村の老人たちに襲われる。

序盤はちょっと老人が不気味な感じなんだけど、まあ要するにゾンビ映画である。田舎の老人が不気味っていう感じはいいんだけどね。

後半になってくると、アクションとしての緊急性があるのに音楽がかかってなんかセリフで全部心情を説明するという駄目な邦画みたいなパターンが始まってしまう。はっきりいって星2つでもいいくらいの駄目な映画であった。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月25日
監督ブラッド・バード
記述年月日2015年7月4日
出演トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペッグ,ポーラ・パットン,ミカエル・ニクヴィスト,ウラジミール・マシコフ,ジョシュ・ホロウェイ,アニル・カプール,レア・セドゥ,ミラジ・グルビッチ,サムリ・エデルマン,トム・ウィルキンソン,ヴィング・レイムス,ミシェル・モナハン
評価★★★
原作ブルース・ゲラー
脚本ジョシュ・アッペルバウム,アンドレ・ネメック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340335
関連

いつものシリーズクオリティって感じだけど、これまでより出来は悪いかな、という感じ。

ある罪状でモスクワの刑務所に収監されていたイーサン・ハントはIMF(米国極秘諜報機関)チームの手引きで脱獄を果たし、新たな任務に就く。それは、核テロを目論むコードネーム“コバルト”という人物の情報を入手すること。そして、ロシアの中枢クレムリンへ侵入するイーサンたちだったが、突然爆破事件が発生、何者かの陰謀によってその容疑がイーサンのチームにかけられる。さらに、米国大統領は政府の関与を否定するべく“ゴースト・プロトコル”を発令、イーサンらはIMFから登録を抹消されてしまう。政府に見捨てられたイーサンたちは、孤立無援の中で事件の黒幕を追い、さらなる核によるテロを未然に防ぐという過酷なミッションの遂行を余儀なくされる。そんな中、世界一の高さを誇り、最新のセキュリティシステムで守られたドバイの超高層ビル“ブルジュ・ハリファ”で黒幕たちの取引が行われることをかぎつけたイーサンだったが…。

お金つかっての派手なアクション映画である。そんなに面白くない感じなんだけど。何がイマイチ要素なんかなーと思ったんだけど、お金つかったアクションのすごい映像っていうのに慣れてきたってのがあるかなーと。第一弾のときは新鮮だったんだけどねー。

フライトプラン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月22日
監督ロベルト・シュヴェンケ
記述年月日2008年10月26日
出演者ジョディ・フォスター,ピーター・サースガード,ショーン・ビーン,マーリーン・ローストン,エリカ・クリステンセン,ケイト・ビーハン,グレタ・スカッキ,マイケル・アービー,クリスチャン・ベルケル,カーク・B・R・ウォーラー,ブレント・セクストン,マシュー・ボーマー
評価★★★★
脚本ピーター・A・ダウリング,ビリー・レイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322731

これは意外に面白い。なんといっても面白いのが最新鋭のジャンボジェットの内部設計が分かるところ。

愛する夫を突然の事故で亡くし深い悲しみに暮れる航空機設計士のカイル。彼女は夫の遺体を引き取り、6歳の娘ジュリアと共に最新型のジャンボジェット機で帰国の途上にあった。ところが、飛行中の機内でジュリアが忽然と姿を消してしまう。

何が妄想で何が現実かというストーリーはやや食傷気味で、ああまたかと思ってしまう。よほど慎重にやらないと整合性がとれないと思うし、実際、無理があるシーンも多い。場面ごとのインパクトを狙うためにそういうところには目をつぶったのだろう。それでも点を高くしているのは、イントロの緊迫感がいいことと、冒頭に書いたように巨大なジェット機の内部を隅々見れること。二階建のジャンボを上から下、前から後ろまで行き来する物語はそうはないよ。

コラテラル・ダメージ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月25日
監督アンドリュー・デイヴィス
記述年月日2007年7月19日
出演者アーノルド・シュワルツェネッガー,イライアス・コティーズ,フランチェスカ・ネリ,クリフ・カーティス,ジョン・レグイザモ,ジョン・タートゥーロ,シェリー・マリル,ハリー・レニックス,リンゼイ・フロスト,ジュー・ガルシア,タイラー・ガルシア・ポジー,リック・ワーシー,レイモンド・クルツ,ジェーン・リンチ
評価★★★
脚本デヴィッド・グリフィス,ピーター・グリフィス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234691

テロリストを敵役とした勧善懲悪アクション映画。9.11で公開延期だったんだけど、そう思うと、時代を読んでたように思う。

テロリストに家族を殺された男が政治的妥協を飛び越えて組織を追い詰める。

今はこれを「24-Twenty Four-」が受け継いでるよなと思いました。

1941  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月6日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2020年3月18日
出演ダン・エイクロイド,ネッド・ビーティ,ジョン・ベルーシ,三船敏郎,クリストファー・リー,トリート・ウィリアムズ,ナンシー・アレン,ロバート・スタック,ティム・マシスン,ウォーレン・オーツ,ボビー・ディ・シッコ,マーレイ・ハミルトン,ロレイン・ゲイリー,スリム・ピケンズ,ジョン・キャンディ,ミッキー・ローク,ディック・ミラー,ジョセフ・P・フラハティ,ルシル・ベンソン,エリシャ・クック・Jr,ダイアン・ケイ,ペリー・ラング,パティ・ルポーン,J・パトリック・マクナマラ,フランク・マクレー,スティーヴン・モンド,エディ・ディーゼン,ウェンディ・ジョー・スパーバー,ライオネル・スタンダー,ダブ・テイラー,サミュエル・フラー
評価★★★
原案ロバート・ゼメキス,ボブ・ゲイル,ジョン・ミリアス
脚本ロバート・ゼメキス,ボブ・ゲイル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/1906

スピルバーグの映画なんてほとんど放送されてるから観ていると思っていたんだけど、そんなこともなかった。1979年のコメディ映画。スピルバーグってコメディも撮っているんだけど、どれもイマイチなんだよね。これもそんな感じ。

真珠湾攻撃直後のカリフォルニア沖に突如浮上する大日本帝国潜水艦。ただの田舎町をハリウッドと勘違いした潜水艦が攻撃を決定したことから、陸の米軍と住民たちの大騒動が始まる。

スピルバーグが第二次大戦の兵器オタクであることはもはや周知だと思うけど──どうも宮崎駿とスピルバーグってその辺が似てるな──この映画もちょっとその辺のフェチが入っているように思う。

映画撮影技法としては見事みたいなことが書いてあるし、まあ、別の監督が撮影したらもっとグダグダになってしまったんだろうけど、やっぱりちょっと怪作というか変な映画という感じ。

花都大戦(はなのみやこたいせん) ツインズ・エフェクトII  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月11日
監督パトリック・レオン,コリー・ユン
記述年月日2011年2月14日
出演ジェイシー・チェン,シャーリーン・チョイ,ジリアン・チョン,ドニー・イェン,レオン・カーフェイ,チェン・ボーリン,ファン・ビンビン,チュー・イン,ジャッキー・チェン,ダニエル・ウー,エディソン・チャン
評価★★
脚本チェン・キンチョン,ロイ・ツェト,ラム・シュー,ピーター・シィ,ミシェル・ツィ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322996

いやいやいや。どの国にもトンデモ映画ってあるんだな。映画としてはサッパリだけど、下世話な知識にはなりそうな香港映画。詳しくは下の方で。

古代、花都は冷酷な女帝が支配する女人国となり、全ての男たちは奴隷として扱われていた。ある日女帝は、近い将来に前王朝の末裔である皇帝星が現われ、男女平等の世の中を再建するという予言を知る。さらに、前王朝復興の鍵が隠された秘密の石板が盗まれる事態が発生。脅威を感じた女帝は前王朝の末裔に当たる若者を残らず抹殺すべく、最強の刺客ブルーを送り出す。そんなある日、旅芸人一座の青年チャーは、不思議な石板を手に入れる。それが宝の地図だと思い込んだチャーは仲間のコールと一緒に旅に出る。そこへ秘宝欲しさの奴隷商人スプリングと身分を隠すブルーが、それぞれの思惑を秘めチャーの旅に同行することになるのだが…。

しょっぱなのモノローグで男が奴隷になってる国がありました、と始まるんだからビックリだ。ってっきり向こうのコミックか何かの映画化なのかと思ったけど、どうやらオリジナルらしい。

邦画によくあるけど、設定が変なので役者の演技がそれについてこれず違和感ありまくり。外国語でも棒読みだと分かるぜ。けど金はかかってる。突っ込みどころ満載の脚本に妙に金のかかった演出といえば邦画のお家芸だけど、香港にもそういうジャンルがあるんだなと分かった次第。

ちなみにで言うと登場する双子アイドルの映画ってのがこの映画のスタンス。ようするにその女の子がかわいく撮れていればそれでよしとするのが正しい観賞方法。

ジャッキー・チェンの息子が出ているっていうのもアレですね。一流(予算)映画がアレになってしまうという典型かと。

そのアイドルがかわいいかというと、まあ、かわいいとは思います。映画のうすら寒さのせいでそれに集中できないんだけどさ。

裸で御免なさい  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月29日
監督マルク・アレグレ
記述年月日2016年2月3日
出演ブリジット・バルドー,ダニエル・ジェラン,ロベール・イルシュ,ルチアナ・パルッツィ,ダリー・コール
評価★★★
脚本マルク・アレグレ,ロジェ・ヴァディム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18027

本当に内容スカスカなコメディ映画。1956年の映画。

画家になった兄を頼ってパリに出てきた作家志望のお嬢さんがBB。見よう見まねで官能小説を書いたりしてる微妙なお年頃。兄の住所を訪ねると立派な屋敷で、そこにあった少し値の張りそうな本を、当座の生活費にと売りさばくが、画家と言っていた兄はバルザック博物館の管理人。彼女の売った本はバルザックの初版本! 何としても本を買い戻さなければ面子が立たない兄のため、BBはヌード・コンテストに出場する。

ブリジット・バルドーが能天気な女の子を演じていて、まあ、能天気でいいんじゃないでしょうか? あんまり美人じゃないなーと思ってたけど、この当時は全盛期ってわけじゃないそうで。その辺にいる若い女優の一人ってところだったみたい。

あ、フランス映画といっても古い映画なのでヌードといっても控え目なもんです。

コーラス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月29日
監督クリストフ・バラティエ
記述年月日2014年3月5日
出演ジェラール・ジュニョ,ジャン=バティスト・モニエ,ジャック・ペラン,フランソワ・ベルレアン,マリー・ビュネル,カド・メラッド,マクサンス・ペラン,ジャン=ポール・ボネール,グレゴリー・ガティニョル,キャロル・ヴェイス,フィリップ・デュ・ジャネラン
評価★★★
脚本クリストフ・バラティエ,フィリップ・ロペス=キュルヴァル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321368

ヒューマンドラマとか感動作とかで、フランスでは大ヒットしたそうだけど、そこまで感動はしなかった。別に悪い映画じゃないけどね。主人公の先生がどうにも冴えない感じが徹底してて、そこがいい。

老いて気の弱い音楽教師が赴任した寄宿舎は問題児ばかりのところで、統率するために厳しい規則が適用されていた。彼はやがて若い頃の夢であった合唱団を結成しようと思い立つ。

生徒たちの個性がうまく描写されてる。また、ステレオタイプじゃないのもいい。ラストはどうなるんだろうと思ったけど、このラストはなんか好きである。

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月14日
監督京田知己
記述年月日2010年12月4日
出演三瓶由布子,名塚佳織,藤原啓治,根谷美智子,山崎樹範,小清水亜美
評価★★★
アニメーション制作ボンズ
脚本協力大塚ギチ
脚本京田知己
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333021

テレビアニメとは設定の違う劇場版オリジナルストーリー。そんなに楽しめませんでした。

これはもうひとつの宇宙、もうひとりのレントンとエウレカの物語。
突如、南太平洋に出現した、謎の生命体『イマージュ』と、人類との間に戦争が始まって、約半世紀もの月日が流れていた。
西暦2054年、人民解放軍第303独立愚連隊の戦闘母艦・月光号に配属された少年兵、レントンの夢はただひとつ、人民解放軍によって8年前に連れ去られた幼馴染の少女、エウレカを助け出し、ドミニク先生との約束の場所である故郷ワルサワに帰ること。その夢の為に、幼い頃より共に育ったKLF、ニルヴァーシュに搭乗し戦場に赴く。
軍の“最重要機密”回収作戦の最中、サウスダコタの軍基地にて、思わぬ形で再会を果たすレントンとエウレカ。 だが再会を喜ぶ間もなく、事態はあらぬ方向へ向かい、彼らの前に様々な困難が立ちはだかる。
やがてイマージュとの最終決戦の時が近づく中、レントンとエウレカ、二人は“神話”の真実に迫る。

敵味方が入れ替わるくらいのアナザーストーリーってことです。なんかちょっとよー分からんかった。

インベージョン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月9日
監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル
記述年月日2010年12月6日
出演ニコール・キッドマン,ダニエル・クレイグ,ジェレミー・ノーサム,ジャクソン・ボンド,ジェフリー・ライト,ヴェロニカ・カートライト,ジョセフ・ソマー,セリア・ウェストン,ロジャー・リース,エリック・ベンジャミン,スーザン・フロイド
評価★★★
原作ジャック・フィニイ『盗まれた街』
脚本デヴィッド・カイガニック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326990

もしもあなたがニコール・キッドマンってだけで注目して、けどニコールを観れればなんでもいいというほど熱中できな人だったら観るのを止めることにためらいはない。ペーソスの利いたSFの掌編をやろうとして失敗した作品。星2つでもいいんだけど、野心を買う。

地球外生物がやってきた。感染者は睡眠中に意識の一部を乗っとられてしまう。そして思考が全体とリンクするようになるのである。

いやー、ニコール・キッドマンが出る映画じゃないだろうって思った。もっと普通の女性の方がこういうのは怖いかと。

感染が世界に拡大していくうちに世界が平和になっていくというのが皮肉なんですな。なんかいかにも小説っぽくて、映画で観ると変な感じである。

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE デッドエンドの冒険  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月12日
監督宇田鋼之介
記述年月日2010年11月23日
出演田中真弓,岡村明美,中井和哉,山口勝平,平田広明,大谷育江,山口由里子,石田太郎,小杉十郎太,永井一郎,宮本充,酒井美紀
評価★★★
原作尾田栄一郎
脚本菅良幸
キャラクターデザイン小泉昇
作画監督小泉昇
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240392
関連

ワンピースの劇場映画第4弾。

あらすじ省略。

バトルして終了の単純ストーリーです。あんまり観てて気持ちが盛り上がらないんだよな。ワンピースの映画は。

姉のいた夏、いない夏  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月14日
監督アダム・ブルックス
記述年月日2010年11月21日
出演ジョーダナ・ブリュースター,クリストファー・エクルストン,キャメロン・ディアス,ブライス・ダナー,パトリック・バーギン,カミーラ・ベル,イザベル・パスコー
評価★★★
原作ジェニファー・イーガン『インヴィジブル・サーカス』
脚本アダム・ブルックス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234476

タイトルがいいね。原題は原作と同じ The Invisible Circus。切ない物語にしようとしているけど、なんかこう微妙に期待を下回る。

自由奔放だった姉の足跡を追って妹がヨーロッパへと旅立つ。死んだ彼女は何をして何を考えていたのだろう。

予備知識として当時のヒッピームーブメントだのなんだのを理解してないと駄目だと思う。そうじゃないと肝心の「なんでそんなことするの?」ってところで躓く。そういう時代だったからということは理解しておかないと、共感できないのはしょうがないとしても、馬鹿だったんだと思ったら色々損をする。

この映画には当時のいくつかの事件がモデルになってる。パトリシア・ハースト事件を連想したけど、連合赤軍の事件とか、当時、似たような事件は世界中でいくつもあったんだと思う。まあ、ようするに、若者として正義を信じ、革命を叫んで迷走して暴走するってことなんだけど。あと、個人的に辻仁成の『旅人の木』も連想しました。こっちは失踪した兄の行方を探す弟なんだけど、あちこち似てます。

景色とかはいいんだけど、おそらく観客の共感や理解はそれほど得られないだろう。けど、この映画は、そういうものを安易に求めずに、姉はこうだったという事実を伝えることにメインが据えられている。そこがいいと私は思う。

グッバイ、レーニン!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月22日
監督ヴォルフガング・ベッカー
記述年月日2020年3月23日
出演ダニエル・ブリュール,カトリーン・ザース,マリア・シモン,チュルパン・ハマートヴァ,フロリアン・ルーカス
評価★★★★
脚本ヴォルフガング・ベッカー,ベルント・リヒテンベルグ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/318878

久し振りにこいつはおもしれえという感じの映画だった。

昏睡中に東西ベルリンが統一されてしまい、目が覚めた母が混乱してしまうと思った息子がまだベルリンは分裂したままだとなんとか誤魔化そうとするコメディ。

状況を誤魔化すというのは割とコメディでは定番なんだけど、色々と今回はヒネってて面白い。笑いと涙が紙一重な感じも実にたまらん。

価値観が色々なレベルでどんどん変わっていくのがすごくいい映画だった。

劇場版 「Fate/stay night [Heaven's Feel] I.presage flower」  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月1日
監督須藤友徳
記述年月日2020年4月14日
出演(声)杉山紀彰,下屋則子,神谷浩史,川澄綾子,植田佳奈,伊藤美紀,中田譲治,津嘉山正種,水沢史絵,真殿光昭,小山力也,神奈延年,関智一,浅川悠,三木眞一郎,稲田徹,田中敦子,諏訪部順一,てらそままさき,門脇舞以,宮川美保,七緒はるひ
評価★★★
アニメーション制作ufotable
原作奈須きのこ,TYPE-MOON
脚本桧山彬(ufotable)
脚本制作ufotable
キャラクター原案武内崇
キャラクターデザイン須藤友徳,碇谷敦,田畑壽之
総作画監督須藤友徳
作画監督滝口禎一,浅利歩惟,清水慶太,佐藤哲人,菊池隼也,山岡峻,島袋リカルド,秋山幸児
3D監督西脇一樹
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356166
関連

ちょっと間が長いというか、アクションとその間の単調な繰り返しといった感じ。その上、しょうがないかもしれんけど、一見さんお断り感がすごい。

ゲーム「Fate/stay night」の第三部「Heaven's Feel」の映画化三部作の第1弾。桜ルートと呼ばれる奈須きのこの伝奇趣味全開のエピソードの映画化。第一部がセイバー。第二部が遠坂凛。そしてこの第三部のメインヒロインとなるのが間桐桜。彼女は間桐慎二の妹とされているが間桐家当主の野心に利用され、才能の無い慎二の代わりとして養子とされた、正真正銘遠坂の妹だった。

劇中の中心となるのが聖杯戦争という、過去や未来の英霊を召喚して7人がバトルするというイベント。イベントっていうとなんかしょぼくなるけど。勝者は願いを叶えられる。というわけで7人はそれぞれ協力したり隠れたりしながらサバイバルバトルをする。

映画で観ると、英霊とそれを使役するマスター同士のバトルがあり、それが一呼吸置かれると次のバトルが起こるの繰り返しで、実は骨格は単調であることが分かりやすくなる。バトルそれぞれにアレンジはあるけど要約すると紆余曲折の結果主人公が勝ちましたになってしまうわけで、そうするとバトルよりもその紆余曲折が大事だということになる。

一方で映像にして映えるのはバトルで、すごい作画でかっこいいバトルをたくさん見たいというのも客の要望としてあるし、それにも応えなくちゃいけないわけで。

観ていると、はい次のバトル、はいはい次のバトル、といった感じの動画になってて、好きな人はいいけど、別に個人的には楽しくない感じ。

一方で素晴らしいと感心したのは重複部分の削除。第一部第二部で散々映像化され、まったく同じシーンについてはバッサリカットしている。これは非常にいい判断だと思う。第三部だからな。同じゲームのルート違いの。ルート分岐後に焦点を絞ったのはいい判断。

ルビー&カンタン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月30日
監督フランシス・ヴェベール
記述年月日2009年1月15日
出演ジャン・レノ,ジェラール・ドパルデュー,リシャール・ベリ,アンドレ・デュソリエ,レオノア・バレラ,ジャン=ピエール・マロ,ジャン=ミシェル・ノワリー,ティッキー・オルガド,ミシェル・オーモン
評価★★★★
脚本フランシス・ヴェベール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319244

ちょっと褒めすぎだけど、ジャン・レノが出演していてちゃんと面白い映画を久しぶりに観たので甘くつけました。フランスのどたばたコメディ。リュック・ベッソンはからんでいません。

力は強いが空気が読めず、自覚もなしに周りを苛つかせる男カンタンは、刑務所で自分の話を黙って聞いてくれる人間に初めて出会い、勝手に親友と決め付ける。その男ルビーは恋人を殺した男から金を奪い、奪い返しに来るのをじっと待つ復讐者だった。

カンタンのキャラが最高です。ここまで極端なキャラはちょっと思いつくのが難しい。文化の違いを感じましたよ。

ローレライ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月25日
監督樋口真嗣
記述年月日2007年3月25日
出演者役所広司,妻夫木聡,柳葉敏郎,香椎由宇,石黒賢,粟根まこと,塚本耕司,井上肇,近藤公園,KREVA,國村隼,佐藤隆太,ピエール瀧,小野武彦,ゴードン・ウェルズ,コルター・アリソン,タイロン・パワー・Jr,阿川佐和子,橋爪功,野口雅弘,大河内浩,佐藤佐吉,忍成修吾,江畑浩規,平賀雅臣,鶴見辰吾,伊武雅刀,上川隆也,堤真一
評価★★★
原作福井晴敏『終戦のローレライ』
脚本鈴木智
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320059

うーん。二つ星を付けてもいいなあ。どこがどう失敗なのかと具体的に言うのは難しいけど、のめりこめない映画だと思います。

太平洋戦争中、日本軍に配備された特殊兵器ローレライをめぐるアクションとサスペンス?

変な潜水艦映画はたくさんあるんだけど、これも相当変な映画だった。序盤、戦闘配置に移動する艦員が映されるんだけど、前後の仲間を突き飛ばしています。潜水艦の移動で人を押したりするわけがないだろと、そこで一気に冷めます。しかし頭を切り替えて、トンデモ映画だと思って観ることにするんだけど、そうすると真面目に作っているような感じが逆に滑稽で、観る方のスタンスが最後まで定まりませんでした。

なんか、おかしいんだよなあ。どこかが、ちぐはぐなんだよなあ。

2点でもいいんだけど、自分の中では、駄目な映画というのは、もうちょっと違う定義を持っているので、この作品は制作者の努力だけ買って繰り上がりの三つ星です。作者の悪意も、勘違いや思い込みも、自己中心さも、客観的に自分の作品を見れない態度も、そういう駄目映画として認めるための要素さえも中途半端。

ゲド戦記  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年11月9日
監督宮崎吾朗
記述年月日2015年6月21日
出演(声)岡田准一,手嶌葵,菅原文太,田中裕子,香川照之,風吹ジュン,内藤剛志,倍賞美津子,夏川結衣,小林薫,飯沼慧,阪脩,梅沢昌代,神野三鈴,池田勝,鵜澤秀行,藤堂陽子,八十川真由野,宝亀克寿,田村勝彦,関輝雄,斎藤志郎,加瀬康之,高橋耕次郎,田中明生,廣田高志,西凜太朗,清水明彦,高橋克明,佐藤淳,中村悠一,白鳥哲,櫻井章喜,鍛治直人,杉山大,西岡野人,上川路啓志,植田真介,田中宏樹,佐川和正,細貝弘二,清水圭吾,瀧田陶子,築野絵美,高野智実,愛佳,佐藤麻衣子,加藤英美里,渡辺智美,木川絵理子
評価★★
プロデューサー鈴木敏夫
制作スタジオジブリ
原作アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記』シリーズ
原案宮崎駿『シュナの旅』
脚本宮崎吾朗,丹羽圭子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324031

私は原作を読んでいるので知っているけど、ゲドっていうのはおっさんの方です。劇中でちゃんと名前は呼ばれるけど、主人公がゲドじゃないというのは戸惑うと思うので、予備知識として最初から知っておいた方がいいと思う。あとは、まあ、なんでファンタジーとしてマスターピース扱いされている原作に、宮崎駿の『シュナの旅』をミックスするなんていう暴挙に出たのか、さっぱり意味が分かりません。百歩譲ってミックスしたとしても、それで面白くなってるわけじゃないからねえ。

あらすじは、映画紹介としてはあるんだけど、実際に観てみると、「結局、なんの話なのこれ?」みたいな感じになります。端的にまとめると、偉大な魔法使いゲドが心に闇をかかえる少年アレンを連れて旅をしていて、途中で身を寄せた母娘の家庭で少年が闇を克服する話。

絵だけは見事にジブリなのよねえ。こういう傾向だと、『宇宙ショーへようこそ』とか『ももへの手紙』とか『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』とか、最近の劇場用アニメ映画でも枚挙に暇がない。俺も列挙してみるとよくハズレを掴んでるよ。どれも映像はいいんだけど、映画シナリオとして一番大事なところができてないので、観ていてきょとーんとしてしまう。黒澤明が、映画で一番大事なのは脚本といっているのを思い出して欲しい。一番って言い方には色々誤解もあるだろうけど、ないがしろにされがちってところも含まれてるんだろう。誰が何をしてどうする話なのか。シンプルな物語の骨組というものを作ってから映像にして欲しいものだ。

ジブリ作品だからやたらと酷評されてしまう。それはかわいそう。しかし、そうじゃないとしても、上に挙げた、絵はいいけど面白くない作品と並ぶだけで、それ以上の映画ではないといえる。

ナビゲイター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年2月24日
監督ランダル・クレイザー
記述年月日2020年4月9日
出演ジョーイ・クレイマー,ヴェロニカ・カートライト,サラ・ジェシカ・パーカー,クリフ・デ・ヤング,マット・アドラー
評価★★
原作マーク・H・ベイカー
脚本マイケル・バートン,マック・マクマヌス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/16707

ちょっとただの飛行シーンが多すぎる。

兄弟が森で遊んでいると怪しい光を見つける。近づくと兄は消えてしまい、弟は逃げ出す。8年後、兄は行方不明当時の姿のまま家に帰ってきて家族は驚き、歓喜する。兄は宇宙人に誘拐され、返還されたのだが、釈放されたわけではなく、宇宙船に乗り込んでコントロールできるパイロットになっていた。彼は世界を飛び回るが各国の空軍が緊急出動してしまい、大騒ぎになる。

映画のほとんどが飛行シーンである。コックピットは広い部屋で、すべての壁が透けて外が見えるというもの。そんなわけで太平洋からアメリカ上空まであちこちを空を飛んでるかのような映像で見せる。本人は真ん中で椅子に座ってる感じ。

ただねえ、子供向けといっても空を飛んで「わー」という映像を本当に延々と映すので退屈極まりない。なんなの、これ。なんか映像を撮ったからもったいなくてカットできなかったの?

パシフィック・リム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月1日
監督ギレルモ・デル・トロ
記述年月日2013年11月3日
出演チャーリー・ハナム,イドリス・エルバ,菊地凛子,チャーリー・デイ,ロブ・カジンスキー,マックス・マーティーニ,芦田愛菜,ロン・パールマン,バーン・ゴーマン,クリフトン・コリンズ・Jr,ディエゴ・クラテンホフ,ロバート・メイレット,ヘザー・ドークセン,ブラッド・ウィリアム・ヘンケ,サンティアゴ・セグーラ,ロビン・トーマス
評価★★★★
原案トラヴィス・ビーチャム
脚本トラヴィス・ビーチャム,ギレルモ・デル・トロ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344562

あまりに評判がよくて期待しすぎたせいで心底は楽しめなかった。とはいえ、怪獣と巨大ロボをハリウッドが真面目にやるとこうなるというお手本かと。映画館で観れてよかった。

海から現れた怪獣(KAIJU)──役者が日本訛りっぽくカイジュウと発音──が人類を襲う。それを倒すために開発された巨大ロボはイェーガーと名付けられた。はじめは苦戦していた人類側だが、やがて勝利を重ねるようになり、KAIJUの脅威に慣れてきたのだが。

上の部分がモノローグ。開始5分で「ところが」フラグが立ちまくる。そこからである。

いたるところに日本の特撮怪獣へのオマージュが溢れまくり、監督ですら「本国より日本での評価の方が気になる」などと口走るオタッキーな一本。そこまで言われるとつい評価を甘くしてしまいがちで、実際、テレビで観たら評価は下がっていたかもしれない。

話の筋などあってないようなもので、巨大ロボと怪獣が都市で格闘戦をやる映像ががっつり観れるという点がとにかくすばらしい。一方で、後半は話の展開上、どうしても都市から離れざるを得なくなり、そうすると映像がちょっとしょぼくなってしまうのが残念である。

ワンダーウーマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月0日
監督パティ・ジェンキンス
記述年月日2020年4月12日
出演ガル・ガドット,クリス・パイン,ロビン・ライト,ダニー・ヒューストン,デヴィッド・シューリス,コニー・ニールセン,エレナ・アナヤ,ユエン・ブレムナー,サイード・タグマウイ,ユージーン・ブレイヴ・ロック,ルーシー・デイヴィス,リーサ・ローヴェン・コングスリ,ダウツェン・クルース,アン・オグボモ
評価★★★
キャラクター創造チャールズ・モールトン
原案ザック・スナイダー,アラン・ハインバーグ,ジェイソン・フュークス
脚本アラン・ハインバーグ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358186

アメコミの女性ヒーローってことでヒットした。自分もなんか世間の流れに乗って観に行ったんだけど──これはある程度自信をもっているんだけど──悪くはないんだけど、これをコケさせるわけにはいかないという応援要素がちょっと入っちゃったなーという感じ。普通のヒーロー映画ですわ。

第一次大戦中、神の直系の子孫としてアマゾン族の女だけが暮らす島にアメリカの飛行機パイロットが不時着する。初めて男を見ると共に外界で何が起こっているかを知ったプリンセスのダイアナは神具である腕輪や投げ縄、ティアラを身につけ、世界に向けて旅立つ。

八面六臂の活躍を口をぽかんと開けたり拳を握って歓声を上げながら観るタイプの映画だと思う。西部戦線などを戦っているうちにその背景にある悪の存在に気づき、最終的にそれと戦う展開になる。

個人的には真実の投げ縄がよかったなー。これに縛られると嘘がつけないという代物で、尋問の効率が桁違い。黒幕や陰謀の首謀者などが芋蔓式に分かる。なんか悪党が入念に組み立てた悪巧みや適当な責任逃れの建前を紙切れのように打ち砕くところがよかった。これだけフィーチャーしてスピンオフ作ってくれないかな。

最初に否定的に書いてしまったけど、やっぱヒーローものがあまり自分の相性とよくないという根本的なところがあって、他の人にとってはそこまで期待外れではないのかもしれません。

ケーブルガイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月19日
監督ベン・スティラー
記述年月日2007年12月29日
出演者ジム・キャリー,マシュー・ブロデリック,レスリー・マン,ジャック・ブラック,ジョージ・シーガル,ダイアン・ベイカー,ベン・スティラー,エリック・ロバーツ,エイミー・スティラー
評価★★★★
脚本ルー・ホルツ・Jr
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=51441

掴みどころのない感じが非常によい。先が読めないところが私としてはグッときます。

恋人に距離を置こうと言われ引っ越した男がケーブルテレビの配線工事を頼むと、やけに馴れ馴れしいケーブルガイがやってきた。

四つ星はちょっと甘いです。ただ三つ星としてほかに埋もれさせたくなかった。

ジム・キャリーの表情筋の男がホントにいたら怖いよなって発想があったんだろうとは思うんだけど、それだけにとどまらず、色々とストーリーとしても人間関係としても、観察に富んだいい映画だった。

恋のミニスカ ウエポン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月10日
監督アンジェラ・ロビンソン
記述年月日2010年12月5日
出演サラ・フォスター,ジョーダナ・ブリュースター,ミーガン・グッド,デヴォン青木,ジル・リッチー,ジミ・シンプソン,ホーランド・テイラー,マイケル・クラーク・ダンカン,ジェシカ・コーフィール,クリスティナ・カーク,ジェニファー・カーペンター,ジェフ・スタルツ
評価★★★
脚本アンジェラ・ロビンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322984

いや、まあ、これはこれでいいんじゃないでしょうか? タイトル考えた奴は誰だ?

秘密裏にスパイの才能のある女子高生をスカウトしている政府の秘密組織があった。そんなエイミーたちスパイ四人組は美貌の女強盗ルーシーの監視を任命される。彼女と接触して生きていた者はいない。ルーシーはその伝説によってある種、スパイたちの憧れになっており、接触したエイミーは彼女の美貌に惹かれてしまう。一方のルーシーもエイミーを見逃すのだった。

アホな百合ストーリーで、まあ、このくらいノーテンキだと楽しめるんじゃないでしょうか? 完全に男不在の映画なので、あなたが男で、映画の中で自分の居場所を求めると失敗します。ルーシーの美貌を楽しみましょう。いやーん。

ラジオ・フライヤー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月7日
監督リチャード・ドナー
記述年月日2020年3月9日
出演ロレイン・ブラッコ,ジョン・ハード,アダム・ボールドウィン,イライジャ・ウッド,ジョセフ・マッゼロ,ベン・ジョンソン,トーマス・イアン・ニコラス,スティーヴ・カーン,トム・ハンクス
評価★★★
脚本デヴィッド・ミッキー・エヴァンス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/24543

あらすじほどには感動できない感じ。

両親の離婚によりカリフォルニアの片田舎に引っ越してきたマイクとボビーの幼い兄弟。しかし新生活は楽しいものではなかった。新しい父から執拗な折檻を受けるボビーを見かねた兄マイクは“バッファロー”の声に導かれ、弟を玩具のトロッコ(ラジオ・フライヤー)に乗せ遠い未知の世界に旅立たせようとする。

あまり印象に残っていない。こういうの、見直すと名作だったりするので油断大敵だけど、今のところ、ノーマークってことで。

トイ・ストーリー4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年7月23日
監督ジョシュ・クーリー
記述年月日2020年4月22日
出演(声)トム・ハンクス,ティム・アレン,アニー・ポッツ,トニー・ヘイル,キーガン=マイケル・キー,マデリーン・マックグロウ,クリスティナ・ヘンドリックス,ジョーダン・ピール,キアヌ・リーヴス,アリー・マキ,ジェイ・ヘルナンデス,ジョーン・キューザック,ボニー・ハント,クリステン・シャール,ジョン・ラッツェンバーガー,ブレイク・クラーク,ウォーレス・ショーン,ジューン・スキッブ,カール・ウェザース,ドン・リックルズ,ジェフ・ガーリン,エステル・ハリス,ローリー・メトカーフ,スティーヴ・パーセル,メル・ブルックス,アラン・オッペンハイマー,キャロル・バーネット,ベティ・ホワイト,カール・ライナー,ビル・ヘイダー,パトリシア・アークエット,ティモシー・ダルトン,フリー,ジェフ・ピジョン,ジョン・モリス
日本語吹替唐沢寿明,所ジョージ,日下由美,辻萬長,松金よね子,三ツ矢雄二,咲野俊介,辻親八,戸田恵子,森川智之,竹内順子
評価★★★★★
原案ジョン・ラセター,アンドリュー・スタントン,ジョシュ・クーリー,ヴァレリー・ラポンテ,ラシダ・ジョーンズ,ウィル・マコーマック,マーティン・ハインズ,ステファニー・フォルソム
脚本ステファニー・フォルソム,アンドリュー・スタントン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366134
関連

いつものこのシリーズは完璧で、その完璧さに感動していたんだけど、完璧さに慣れてきた自分がいる。今回も、よく出来てたけど星4つでいいかなとか慣れの減点をしそうになった。まあ、内容に関しての感想は後ろで。

新しい持ち主の女の子ボニーのところにいるウッディ。ボニーは針金やフォークで人形を作ると、それが新たなおもちゃ仲間として動き出す、だがそのおもちゃフォーキーはどんなに説得しても自分はおもちゃじゃないおもちゃじゃないと繰り返し、やがて逃走してしまう。ボニーが悲しむのでウッディたちは彼を探しに外へ出る。

外の公園の砂場には個人所有ではない、公共のおもちゃというのがあった。彼らは特定の持ち主の幸せを目的としていなくて、持ち主に依存していないために皆それまでのおもちゃ仲間とは雰囲気が少し違っていた。そんな中でウッディはかつての仲間だった陶器人形のボーと再会する。挨拶もそこそこにフォーキーを探すと、公園のおもちゃたちが恐れる骨董品店に迷い込むのを見つける。ウッディはボーたちの協力を得て、骨董品店への潜入を試みる。

ちょっとした賛否両論があった。これまでのトイ・ストーリーでは、骨董品としての価値と子供に遊んでもらう価値、どっちがおもちゃとしての幸せかということを問い、そこで子供に遊んでもらってこそのおもちゃであるというアイデンティティを高らかに主張していた。だがここで、もっと広い世界を見たいというウッディの欲望が出てきて、それとの葛藤が生まれる──そしてどっちを取るかといえばこれはアメリカ映画であり、子供向けの映画であるから、当然の帰結となる──のだけど、それはもはやシリーズを通してきた価値観の否定と受け取られても仕方ないものだ。

だけど自分はよかったと思う。成長を描くのであれば、これはしょうがないものだ。そして、おもちゃとしての幸せという言葉にちょっと引っかかっていた人への答えにもなる。何より観たあとの感覚は実にすがすがしい。「あー、面白かった。いい映画だった」と素直に思える。

また、ボーとの交流も素晴らしい。ここまで雰囲気と態度で互いの惹かれ合う心を表現できるというのも見事の一言。

バンテージ・ポイント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月9日
監督ピート・トラヴィス
記述年月日2013年3月3日
出演デニス・クエイド,マシュー・フォックス,フォレスト・ウィッテカー,サイード・タグマウイ,エドゥアルド・ノリエガ,エドガー・ラミレス,アイェレット・ゾラー,シガーニー・ウィーヴァー,ウィリアム・ハート,ゾーイ・サルダナ,ブルース・マッギル,ジェームズ・レグロス,リチャード・T・ジョーンズ,ホルト・マッキャラニー,レオナルド・ナム
評価★★★
脚本バリー・L・レヴィ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329345

こういう野心的な脚本好きだなー。前半は繰り返し見せられるシーンでややダレる。あと、引っ張ったわりにラストのオチがよくない。そういうわけで総合的にはイマイチってことになる。その心意気やよし。

大統領が狙撃され、その直後に爆発が起き現場は大混乱になる。事件の関係者それぞれの視点から事件の背景を追う。

全体で一つになるような野心的な作品だと思ったら、そうでもなかった。一つ一つは独立しているというか、真相を知らない人に起こった出来事から、徐々にそれなりに事情を知っている人の描写になっていくという展開なので、どんでん返しというより、一つの真相を小出しにしているだけという感が否めない。

グレート・ストリーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月18日
監督ジェフ・ブレックナー
記述年月日2010年11月14日
出演ケヴィン・ベーコン,ショーン・アスティン,マット・アドラー,ジョナサン・ウォード,K・C・マーテル
評価★★★
脚本マニャ・スター,アーネスト・キノイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6566

ケヴィン・ベーコンが悪役に目覚めた頃ですなあ。

過酷なトレーニングでしごかれるサマーキャンプに参加した少年たちだが、あまりのきつさに脱走を試みる。ところがそこで鬼コーチが怪我をして動けなくなってしまう。嫌いだが見殺しにもできない。しかし山岳のキャンプはあまりにも過酷で余裕がある状況でもなかった。

少年の成長物語なんだけど、なかなか見せます。鬼コーチが別に厳しいけど優しいみたいな人間じゃなくて、ただ小さい子供をいじめて楽しんでる風なので、本気で殺したくなります。

面白いかと手放しでは褒められないんだけど、その微妙さを伝えるのは難しい。なんていうか、本気で腹が立って、本気で嫌な気分になるのが、うまいといえばうまいんだけど、なんとも変な後味になってしまうので。あと、成長してるのかしてないのか分かりにくい。社会に出ればこういう人間もいるよねって感じで、まあ、観ながら演技力や脚本力などの技術も含めて色々思う作品だった。

リリィ、はちみつ色の秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月25日
監督ジーナ・プリンス=バイスウッド
記述年月日2014年2月4日
出演クイーン・ラティファ,ダコタ・ファニング,ジェニファー・ハドソン,アリシア・キーズ,ソフィー・オコネドー,ポール・ベタニー,ヒラリー・バートン,ネイト・パーカー,トリスタン・ワイルズ,ションドレラ・エイヴリー
評価★★★★
原作スー・モンク・キッド『リリィ、はちみつ色の夏』
脚本ジーナ・プリンス=バイスウッド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332552

ダコタ・ファニングがかわいいがそれだけでなく、ラストがちょっと意外でストーリー的にも評価が上がって4つ星。

1964年、アメリカ南部サウスカロライナ州。4歳の時に誤って母を銃で撃ち殺してしまい、以来罪の意識を抱えたまま生きてきた少女リリィ。冷酷な父との生活に疲れ果てていたリリィは、14歳となった夏の日、黒人家政婦のロザリンが白人から暴力を受けたのをきっかけに、彼女を連れて家を飛び出し、亡き母の本当の心を探る旅に出る。母の遺品を頼りに、ヒッチハイクでティブロンという町に向かうリリィとロザリン。やがてその町で養蜂業を営むボートライト家の黒人三姉妹、オーガスト、ジューン、メイとめぐり会い、ロザリンと共に彼女たちに優しく迎え入れられるリリィだったが……。

リリィの父も母も欠点があって、それが娘としては嫌なわけで、そのへんがうまい。

白人の女の子が黒人と一緒に南部で暮らすというのはリスクだったんだなあ。

ハチミツに罪はなく、それに八つ当たりするのは理不尽だと思った。アメリカ人は腹が立つと物を壊すという演出があるけど、それはほんとにどうなの?と思う。

まあ地味な作品ではある。

バイオハザード ディジェネレーション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月26日
監督神谷誠
記述年月日2010年12月6日
出演ポール・メルシエ,アリソン・コート,ローラ・ベイリー,スティーヴ・ブラム,ミシェル・ラフ,マイケル・ソリッチ,クリスピン・フリーマン,ロジャー・クレイグ・スミス
評価★★
脚本菅正太郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331426
関連

微妙にしょぼい。まあ、ほかの邦画に比べればマシになった方だが。

ラクーンシティの惨劇から7年後。空港でゾンビが現れパニックになる。居合わせた特殊部隊やエージェントが奮闘する。

バイオハザードのフルCG映画。ただ、映画よりはゲームのCGに印象は近い。

ちゃんと娯楽を提供していて、緊張感もちょっとはあるので、ベクシルとかに比べたらマシな脚本と言える。

ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月24日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2014年2月3日
出演クリント・イーストウッド,マーシャ・メイソン,マリオ・ヴァン・ピーブルズ,エヴェレット・マッギル,モーゼス・ガン,アイリーン・ヘッカート,ボー・スヴェンソン,ボイド・ゲインズ,アーレン・ディーン・スナイダー,ヴィンセント・アイリザリー,ラモン・フランコ,トム・ヴィラード,マイク・ゴメス,ロドニー・ヒル,ピーター・コッチ,リチャード・ヴェンチャー,ピーター・ジェイソン,J・C・クイン,ベゴニア・プラザ,ジョン・ホステッター
評価★★★
脚本ジェームズ・カラバトソス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=17548

クリント・イーストウッドって全ジャンル制覇しようっていう狙いでもあるんだろうか。今回は頑固な古軍曹に扮して、新兵を鍛え上げるという話。

だらけきったダメ新兵たちに新しい教官が現れる。ナメていた新兵たちもその実力を認めないわけにはいかず、徐々に一人前の兵士に育っていく。

戦争の悲惨さとか殺し合う意義とか、そういうのは棚に上げておいて、戦う男たちのかっこよさだけ追求した娯楽作品になっている。気楽に観るべき作品。

ヴァン・ヘルシング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月9日
監督スティーヴン・ソマーズ
記述年月日2013年4月18日
出演ヒュー・ジャックマン,ケイト・ベッキンセイル,リチャード・ロクスバーグ,デヴィッド・ウェンハム,シュラー・ヘンズリー,ウィル・ケンプ,エレナ・アナヤ,シルヴィア・コロカ,ジョジー・マラン,ケヴィン・J・オコナー,アラン・アームストロング,トム・フィッシャー,サミュエル・ウェスト,ロビー・コルトレーン,スティーヴン・H・フィッシャー
評価★★
脚本スティーヴン・ソマーズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319456

娯楽映画として普通に面白いって言い方もできると思うけど、なんかいくらなんでも幼稚すぎると思う。意図としてそういう幼稚な作品にしたというのも伝わってくるんだけど──吸血鬼や狼男を出す、子供向け映画だってことなんだろう──それにしてもちょっとねえ。まあ、ハムナプトラの監督だから、こうなるのは必然か。

モンスターハンターのヴァン・ヘルシングは吸血鬼退治をバチカンから依頼されて田舎町へ出向く。

最初に書いた感想以上のものはないな。ハムナプトラと同じノリって書けば、そういう頭をカラにした娯楽が観たいときに選択肢にはのぼるんじゃないでしょうか?

インストール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月2日
監督片岡K
記述年月日2007年3月21日
出演者上戸彩,神木隆之介,中村七之助,菊川怜,小島聖,田中好子
評価★★★
原作綿矢りさ『インストール』
脚本大森美香
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320891

上戸彩のアイドル映画って考えると出来はいい方。普通の映画として考えると、邦画としては普通だと思う。めちゃくちゃ面白いわけでもないけど。

不登校になった少女が近所のませた小学生とエロチャットを始める。

退屈な学校生活とインターネットって道具は、思春期の心理描写の道具としてピッタリなんだと思う。

可もなく不可もなく。汚い部分が排除されて生活感もないのは少し気になった。

マッドマックス/サンダードーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月17日
監督ジョージ・ミラー,ジョージ・オギルヴィー
記述年月日2020年4月11日
出演メル・ギブソン,ティナ・ターナー,アンジェロ・ロシット,ポール・ラーソン,ヘレン・バディ,ロッド・ズァニック,フランク・スリング,キャサリン・カレン,ブルース・スペンス
評価★★★
製作ジョージ・ミラー,ダグ・ミッチェル,テリー・ヘイズ
脚本ジョージ・ミラー,テリー・ヘイズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/22239
関連

メル・ギブソン主演のマッドマックスシリーズの第三弾。シリーズは一旦ここで途絶える。カーアクションものからバトルものとなり、また一方で世紀末の救世主神話の要素が強くなった。明確にジャンルが変わったような感じ。ビジュアルでは今回も攻めたものが見られる。

ある街にやってきたマックスは、そこを支配する女ボスと対面する。商業を支配しつつ、サンダードームという殺し合いの娯楽で人心も把握する彼女と対立した彼は、郊外では人間的生活を営む子供達の集団と出会う。

もちろん初見ではない。子供の頃に観た自分はサンダードームや女ボスのティナ・ターナーを強烈に覚えているが──女のヒャッハー──話は理解できていなかった。で、本作を大人になって久し振りに観たのだけど、色々整理がついた。同時に、やっぱりテンポが悪くて変な映画だなーと思った。

制作費が上がって万人向けに作る必要があったのかもしれないけど、万人向けに作れてないところがまた不幸。ただ、割とこの映画(というかこの監督)に首尾一貫したフェミニズムの思想があるんだということが分かった。

チャーリーとチョコレート工場  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月17日
監督ティム・バートン
記述年月日2008年10月25日
出演者ジョニー・デップ,フレディ・ハイモア,デヴィッド・ケリー,ヘレナ・ボナム=カーター,ノア・テイラー,ミッシー・パイル,ジェームズ・フォックス,ディープ・ロイ,クリストファー・リー,アダム・ゴドリー,アンナソフィア・ロブ,ジュリア・ウィンター,ジョーダン・フライ,フィリップ・ウィーグラッツ,リズ・スミス,アイリーン・エッセル,デヴィッド・モリス
評価★★★
原作ロアルド・ダール『チョコレート工場の秘密』
脚本ジョン・オーガスト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321598

ティム・バートンとジョニー・デップが組んだので今度も傑作だなと思ったんだけど、期待が高すぎたせいかそれほどでもなかった。

失業中の父、母、そして2組の寝たきり祖父母に囲まれ貧しいながらも幸せに暮らしている少年チャーリー。彼の家のそばには、ここ15年間誰一人出入りしたことがないにもかかわらず、世界一のチョコレートをつくり続ける謎に包まれた不思議なチョコレート工場があった。ある日、工場の経営者ウィリー・ウォンカ氏は、全商品のうち5枚だけに入っている“ゴールデン・チケット”を引き当てた者にだけ、特別に工場の見学を許可する、と驚くべき声明を発表した。そして一年に一枚しかチョコを買えないチャーリーも、奇跡的に幸運のチケットを手にし、晴れて工場へと招かれるのだが…。

ティム・バートンの持ち味である童話なんだけどブラックっていう味は存分に味わえる。子供ならもっと楽しめると思うんだけど、話が本筋そっちのけで目の前の面白いことを広げていくからねー。それが悪いわけじゃなくて、「あー、童話ってこんな感じこんな感じ」と思い出させられます。

アンナと王様  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月17日
監督アンディ・テナント
記述年月日2007年7月19日
出演者ジョディ・フォスター,チョウ・ユンファ,バイ・リン,トム・フェルトン,シード・アルウィ,ランダル・ダク・キム,リム・ケイ・シュウ,メリッサ・キャンベル,キース・チン
評価★★★
原作アンナ・レオノーウェンズ
脚本スティーヴ・ミーアソン,ピーター・クリクス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159701

ま、西洋の家庭教師が未開のアジアの王朝にリベラルな思想を教えにくるという図式になってるんだけど、あからさまな侮辱にはなっていないから許容できる感じ。

イギリスからシャム王朝の家庭教師に来た女性と、王様の交流を描いた。

時代考証やその他、あと、観ながら、東洋や西洋、文化の考え方などを考え直すきっかけにもなって、それはそれで悪くなかったです。

ウォッチャーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月8日
監督モーガン・J・フリーマン
記述年月日2020年3月10日
出演ミーシャ・バートン,マット・ロング,ジェシカ・ストループ,マイケル・ランデス,ロバート・ヘイリー,ハンター・シーグローヴズ,アレン・ウィリアムソン
評価★★★
脚本ケイティ・L・フェッティング
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334650

割とよかった。ってこういうジャンルに弱いな、自分。

ペンシルヴェニア州郊外の田舎町マウント・ブリス。高校のフットボールチームで活躍し、その奨学金でシカゴの大学へ進学したマイクは、このクリスマス休暇に新しい恋人エリザベスを連れて帰郷した。すると、彼の元恋人シェルビーがまだ自分を忘れず吹っ切れていないことを知らされる。彼女は高校時代のガールフレンドで、2人は町でも有名なカップルだった。しかし、マイクの進学のため別れた後も、シェルビーは病的なほど彼を愛し続けていた。その偏執的な恋慕は、マイクと再会し、エリザベスを紹介された時、一層狂おしいものとなっていく。はたして、マイクの愛を取り戻そうと、エリザベスを拉致、監禁するという凶行に及ぶシェルビーだが…。

地元の元カノがヤバい感じに病んでいた、という話。

話としては、まあ、映画としてはありがちなんだけどね。

隠し剣 鬼の爪  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月24日
監督山田洋次
記述年月日2007年3月24日
出演者永瀬正敏,松たか子,吉岡秀隆,小澤征悦,田畑智子,高島礼子,光本幸子,田中邦衛,倍賞千恵子,田中泯,小林稔侍,緒形拳,赤塚真人,松田洋治,神戸浩,近藤公園,笹野高史
評価★★★★★
原作藤沢周平『隠し剣鬼ノ爪』『雪明かり』
脚本山田洋次,朝間義隆
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319515
関連

あいかわらず渋い。ちょっとだけ引っかかるところもあるけど、充分な傑作である。

片桐のかつて同門の門下生が謀反を企てた咎で投獄される。疑いは彼に及び、投獄した彼を討つように藩から命令が下る。

決闘にいたるまでのやりとりが実に渋い。胸に迫ります。

また、もう一つのエピソードである片桐の恋の話も渋い。お互いが本音を承知の上で建前をやりとりするシーンではあまりのかっこよさに身悶えしました。

決闘のシーンもまた素晴らしい。いい映画だった。

秋桜  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年11月19日
監督すずきじゅんいち
記述年月日2010年11月20日
出演小田茜,松下恵,夏木マリ,宍戸開,石井愃一,藤田敏八,川地民夫,野口雅弘,榊原るみ,宍戸錠,山岡久乃
評価★★★
原作すずきじゅんいち
脚色すずきじゅんいち,小杉哲大
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=153227

HIV感染を取り扱った真面目な映画。感情移入しやすい人なら大感動するんじゃないかな? 自分でも感動したもん。

HIVに感染した少女が田舎で周囲の偏見と戦う。

味方の友達がありがたい。そんでもって、無理解がどうにも腹立たしい。とはいえ、私も理屈で感染しないと知っていても、日常のあれこれで穢れ扱いしてしまうこともあるだろうと思うと、また複雑な気分だ。

ロッキー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月4日
監督シルヴェスター・スタローン
記述年月日2011年10月11日
出演シルヴェスター・スタローン,タリア・シャイア,バート・ヤング,カール・ウェザース,バージェス・メレディス,トニー・バートン,ジョー・スピネル,レナード・ゲインズ,シルヴィア・ミールズ,フランク・マクレー,アルド・シルヴァーニ,ジョン・プレシェット,ビル・ボールドウィン,リーフ・エリクソン,ポール・マクレーン
評価★★★★
脚本シルヴェスター・スタローン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25718
関連

前作に感動した人には残念なんだろうけど、これはこれで私は好きである。

プライドを傷つけられたチャンピオン、アポロが再勝負を挑んでくる。ロッキーはそれを受ける。

各キャラクターがけっこう立ってて、マンガチックなのが面白い。

ラストの試合のシーンはパンチもらいすぎで、ヘビー級でそこまで耐えられんだろと思う。とはいえ迫力はすごいし、後半の展開はこれでアリなのかなとも思う。

残穢 -住んではいけない部屋-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年6月19日
監督中村義洋
記述年月日2022年1月15日
出演竹内結子,橋本愛,坂口健太郎,滝藤賢一,佐々木蔵之介,山下容莉枝,成田凌,吉澤健,不破万作,上田耕一,松林慎司,橋本一郎,篠原ゆき子,松浦理仁,松岡依都美,須田邦裕,大谷陽咲,稲川実代子,森山米次,渋谷謙人,川面千晶,芦川誠,水木薫,中林大樹,十貫寺梅軒,滝本ゆに,小貫加恵,中込佐知子,塚田美津代,周本絵梨香,藤田瞳子,菅野久夫,宮下今日子,金井良信,平野貴大,長野克弘,杉山ひこひこ,高澤父母道,大月秀幸,小野花梨,寺川里奈,河内美澪,笠木泉,川北れん,川北のん,三田直弥
評価★★★
原作小野不由美
脚本鈴木謙一
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353459

まあまあ怖かった。怨霊の映像特撮がしょぼくて、曖昧とかあえてこうしているというより、ただただ技術が無いか予算不足のように感じた。そこだけは残念。

怪談雑誌で読者の体験談をもとにした短編を連載している小説家の「私」。ある日、読者の女子大生・久保さんから“今住んでいる部屋で奇妙な音がする”という手紙を受け取る。興味を持った「私」は彼女と連絡をとり、一緒に調査を開始する。すると、そのマンションでは他にも不思議と人が居着かない部屋が存在した。しかも過去の住人たちが、引っ越し先で不可解な死に遭遇するケースがたびたび起こっていたことも分かってくる。そこで「私」と久保さんは、作家の平岡芳明や心霊マニアの三澤徹夫らの協力を得て、さらなる調査を進めていくのだったが…。

なんか観ていて、「ああ、最近の実話怪談に本当によくある奴だなあ。流行を取り入れてるなあ」としみじみ思った。流行に疎いのでここ5年の流れは知らないが、15年前から5年前くらいまではこういう怪談が本当に多かった。原作は2012年発表なので10年前。当時の流行を取り入れたといった感じであろう(というか個人的にはこれはネットならではの文学であって商業出版され書店で売られる本がこんな感じでも怖くはないだろうなあと勝手に思っていた。まあ当時も今もこの形の場合、ネットに書かれた文章を書籍化しましたというような形式を挟むのが定番である)。入口はそうだが、展開するに従ってだんだん映画っぽい筋になっていく。それでも実話怪談の特徴は備えているので最後のオチもいい感じに“現代”であった。

怨霊を描かないのは現代だけど、最初に書いたように、それが致命的なショボさとなって出てきてしまうのは誠に残念であった。これだともう制作者の創意工夫や努力を吹き飛ばして、観る方は白けてしまう。悲しい。

20センチュリー・ウーマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月18日
監督マイク・ミルズ
記述年月日2023年3月9日
出演アネット・ベニング,エル・ファニング,グレタ・ガーウィグ,ルーカス・ジェイド・ズマン,ビリー・クラダップ,アリア・ショウカット,ダレル・ブリット=ギブソン,テア・ギル,ローラ・ウィギンス,ナサリー・ラヴ,ワリード・ズエイター,アリソン・エリオット,カーク・ボヴィル
評価★★★★
脚本マイク・ミルズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359589

最初は変な芸術映画かと思ったけどどんどん引き込まれていった。めっちゃ面白い。観る前の感覚には戻れないような印象を受ける。

ジェイミーは15歳で思春期を迎えていた。シングルマザーの母は息子の扱いに困り、父親役を知り合いに頼んだりする。家に転がり込んだ便利屋のおっさんウィリアムは父親役としては不適なので、同じく同居人である写真家の女性アビー。もう1人はジェイミーの幼馴染で年上の女性ジュリー。ジュリーは毎晩ジェイミーの部屋に入り込んでくるのだが、ベッドに入って一緒に寝るのに触れるのは許さない。もちろんジェイミーは彼女が好きなのだが彼女は彼に興味を示さない。しかし毎晩遊びに来てはとりとめのない話をしていくので脈が無いわけではないと思うのだが。

写真家のアビーはフェミニストで、ジェイミーを女性に理解のあるちゃんとした男性にしようと教育するのだが、その教育のいくつかはどうしても人から眉をしかめられがち。生理や女性の快楽について恥ずかしがらずに堂々と語るべきとしたり、なんやかんや。

登場人物がどれもエキセントリックなんだけどエキセントリックな人間というところのステレオタイプにおさまっていない。長所も短所もある個性として配置されている。また、それがバランスよく配置されているかというとそういうわけでもなく、なんかバランスの悪さもある。このバランスの悪さが最後に効いてきて、うわーっと胸がいっぱいになった。このラストに向けて次から次に人間関係が変わっていくところが見事であった。

政治的信条とか活動家として社会に訴えたいとかいうものをこの映画から受け取ってしまうとたぶん楽しめないと思う。ただ、難しいバランスなので、そういう映画だと思ってしまう人も一定数はいると思う。自由奔放なシングルマザーの母もそうだし、フェミニストの——それも20世紀のフェミニスト活動が盛り上がっていたあの頃のアメリカの——女性であるアビーがその活動を映画の中でしているし、決して映画の中で観客に向かって説教などしてこないんだけどそういうメッセージになってしまう。しかし、この映画はたまたまそういう環境の中で育った少年の思春期の話なのだと、観ていくとだんだん分かってくる。

いやー、前半のとっつきにくさを越えると実に面白かった。

ちょっと気の合う人、仲のいい人、強い言葉では運命の人とか魂の伴侶とかそういう人が見つかればいいんだけど、『悪い人じゃないんだけどなんか違う』みたいな人間同士が集まって、そういう人と出会うまでのつなぎの期間を一緒に過ごすみたいな物語だったんだなと思う。こういう時期というのは確かにある。自分の中にあるそういう人間関係を思うとじーんとしてしまうのだ。

レヴェナント:蘇えりし者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年8月1日
監督アレハンドロ・G・イニャリトゥ
記述年月日2022年1月4日
出演レオナルド・ディカプリオ,トム・ハーディ,ドーナル・グリーソン,ウィル・ポールター,フォレスト・グッドラッグ,ドウェイン・ハワード,アーサー・レッドクラウド,グレイス・ドーヴ,ポール・アンダーソン,ルーカス・ハース,ブレンダン・フレッチャー,クリストッフェル・ヨーネル,ジョシュア・バーグ,ロバート・モロニー
評価★★★
原作マイケル・パンク
脚本マーク・L・スミス,アレハンドロ・G・イニャリトゥ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354289

なんかもうただ自然がしんどいみたいな映画であった。面白かったけど。

1823年、アメリカ北西部、狩猟をしている一団が原住民の襲撃を受け逃走する。その最中にグリズリーに襲われ一人が瀕死の重傷を負ってしまう。見捨てずに逃走を続けるがやがて負担になり置いていこうということになる。処分するわけではなく、最期まで見届けたら墓を掘って埋めてやる役割を二人残すことにする。二人は水を飲ませたりなんだかんだと世話をするが意外としぶとい彼が煩わしくなり処分を決意する。撃って埋めて二人は出発するが、弾は急所を外れており意識を戻した彼は這い出して一行を追う。

ディカプリオがアカデミー主演男優賞を獲ったんだけど、ちょっとその名演というのはよく分からなかった。満身創痍なだけだからな。いや、気合い入っているんでしょうけど。

ディカプリオにとってしんどいのは怪我もそうだが、北西部の厳しい冬である。とにかく大自然が厳しい。ストーリーは単純な復讐劇なんだけど、追跡を重傷を負いながら行うことのしんどさよ。

銀河英雄伝説外伝/わが征くは星の大海  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月25日
監督石黒昇
記述年月日2011年9月28日
出演堀川亮,富山敬,広中雅志,井上和彦,森功至,徳丸完,若本規夫,大木民夫,柴田秀勝,政宗一成,二又一成,大林隆介,戸谷公次,古川登志夫,屋良有作
評価★★★
原作田中芳樹
脚本首藤剛志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=89978

なかなかかっこいい映画で、首藤剛志のイベントで観た映画の中ではピカイチの完成度であった。イベントにも、これをスクリーンで観れるということから来ているっぽい女の人もけっこういた。

銀河英雄伝説の第4次ティアマト会戦。まだほとんど無名のラインハルトとヤンが、会戦の一将として邂逅する。

ボレロを使った戦闘の演出シーンはさすがの説得力。実にかっこいい。銀英伝の映像化はこれが最初で、これを口火に本編がリリースされていくことになるそうな。

脚本家首藤剛志の追悼イベントにて鑑賞。

トニー滝谷  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月11日
監督市川準
記述年月日2008年10月24日
出演者イッセー尾形,宮沢りえ,篠原孝文,四方堂亘,谷田川さほ,小山田サユリ,山本浩司,塩谷恵子,猫田直,木野花
評価★★★★
原作村上春樹『トニー滝谷』
脚本市川準
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320498

こんな作品が映画になっていたのかと半信半疑で観た。ほとんどナレーションなんだけど、それでも胸に迫るものがあって、なんだか観終わると確かな手応えを感じる。役者たちの存在感がいい。

トニー滝谷は本当にそういう名前だった。彼とその妻と、その後の人生、そして孤独の話。

小説も読んだような気がするけど、映像で見るとこれがまたよい。単純な映像なんだけどなんだか引っかかる。これを読んで観てみたけどつまんなかったぞって人がいても不思議じゃないけど、俺は妙に心に残ったな。

ブライトバーン/恐怖の拡散者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年12月2日
監督デヴィッド・ヤロヴェスキー
記述年月日2020年4月26日
出演エリザベス・バンクス,デヴィッド・デンマン,ジャクソン・A・ダン,マット・ジョーンズ,メレディス・ハグナー,エイブラハム・クリンクスケイルズ,クリスチャン・フィンレイソン,ジェニファー・ホランド,エミー・ハンター,ベッキー・ウォールストロム,グレゴリー・アラン・ウィリアムズ,アニー・ハンフリー,スティーヴ・エイジー,スティーヴン・ブラックハート,マイケル・ルーカー
評価★★★
製作ジェームズ・ガン,ケネス・ファン
脚本ブライアン・ガン,マーク・ガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369671

ちょっと微妙なところはあって、星4つではないんだけど、充分おすすめという感じの映画。

子供のいない田舎の夫婦の家の近くに隕石が落下する。それから十数年が経過する。ティーンエイジになった息子のブランドンは納屋に惹かれるようになるのだが、両親は納屋には近付けさせない。段々反抗的になった彼は学校でも問題行動を起こすようになる。最初はティーンのありがちな行動だと思っていたのだが、クラスの気になる女子にちょっかいを出し始めてそれが段々洒落にならなくなってくる。ブランドンは自分が特別な人間だと言い出し、妙に力が強くなり、さらには、自分が子供の頃から怪我を一度もしたことがないことに気づく。ある日、授業中、自分を気持ち悪がる彼女の手を握ったまま力を込めると彼女は痛がるのだが、彼は力を抜かず、そのまま彼女の手を握り潰してしまう。謹慎とともにカウンセリングを受けることになるのだが、彼はそのカウンセラーの女性の家に潜入して殺し、その夫も乗っていた車ごと持ち上げて空に上がり手を離すことで始末してしまう。犯人は自分の息子だと確信した父はブランドンをハンティングに誘うのだった。

もちろん納屋には赤ん坊の彼が乗っていた宇宙船のポッドがあるのだけど、真実を告げられ、本当の子供ではないと言われたときのブランドンの反応が最高である。やっぱりね。こんな平凡な両親から自分のような優れた人間が生まれるわけがないと思った。と言うのである。

主人公ブランドンは12歳か13歳で、それは普通に自分を特別な人間だと思う思春期そのものである。また、この手の物語は、自分の子供が犯罪者に育ったらどうしようという親が抱える不安と恐怖の比喩でもある。そこにスーパーマンの設定が乗るとこんな目もあてられない邪悪な物語になってしまうのかという、真面目なまま進むホラーたっぷりのパロディーといった感じ。

ただ、まあ、全体的には小粒な印象で、私は割安の映画館で観たんだけど、定価でこれ観たら高いと思うだろうなという感じ。大迫力というわけでもないし、死ぬほど怖いというわけでもない。B級感がある。物語の基本にあるのは、言うことを聞かないわがままな13歳が簡単に人を殺したり目からビームを出すようになったら、どんな風に接したらいいのかまったく分からないという恐怖である。

エンドロールのビリー・アイリッシュの bad guy が非常にいい。かっこいい。

アメリカン・サマー・ストーリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月5日
監督ジェームズ・B・ロジャーズ
記述年月日2009年4月15日
出演ジェイソン・ビッグス,シャノン・エリザベス,アリソン・ハニガン,クリス・クライン,ナターシャ・リオン,トーマス・イアン・ニコラス,タラ・リード,ショーン・ウィリアム・スコット,ミーナ・スヴァーリ,エディ・ケイ・トーマス,ユージン・レヴィ,クリス・オーウェン,ジョン・チョー,リサ・アルトゥーロ,モリー・チーク
評価★★★★
原作アダム・ハーツ
原案アダム・ハーツ,デヴィッド・H・ステインバーグ
脚本アダム・ハーツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237266
関連

アメリカン・パイの2です。前作が下品すぎてやや引いてしまう導入からだんだん平気になっていく感じだったんですが、今回はけっこうバランスが取れていて(それでも引く人は引くだろうけど)、なかなか面白かったです。

大学生になっても考えることは女のことだらけのバカたちの夏物語。

ベタベタな恋愛話もあって、これが全体の背骨になっているのが映画としていい感じである要素かと。けっこう、ここに出てくる恋愛、俺は好きだな。

英国王のスピーチ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月25日
監督トム・フーパー
記述年月日2023年4月8日
出演コリン・ファース,ジェフリー・ラッシュ,ヘレナ・ボナム・カーター,ガイ・ピアース,ティモシー・スポール,デレク・ジャコビ,ジェニファー・イーリー,マイケル・ガンボン,ロバート・ポータル,エイドリアン・スカーボロー,アンドリュー・ヘイヴィル,ロジャー・ハモンド,パトリック・ライカート,クレア・ブルーム,イヴ・ベスト,フライア・ウィルソン,ラモーナ・マルケス,アンソニー・アンドリュース,ティム・ダウニー
評価★★★
脚本デヴィッド・サイドラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338127

シンプルだけどなかなかいい映画だった。

英国王ジョージ5世の次男ジョージ6世は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱え、人前に出ることを極端に恐れる内向的な性格となり、成人してからも自分を否定し続ける人生を送っていた。吃音を克服すべく、何人もの言語聴覚士の治療を受けるものの一向に改善の兆しは見られない。そんな夫を心配する妻エリザベスが最後に頼ったのはスピーチ矯正の専門家というオーストラリア人のライオネル。彼は王子に対しても遠慮のない物言いで次々と風変わりな治療法を実践していく。そんな中、国王に即位した兄エドワード8世が、王室が認めない女性との愛を貫き、突如王位を返上してしまう。王位の継承など考えてもいなかったジョージは、最も恐れていた事態に直面し、恐怖のあまり泣き崩れてしまうが…。

観たあとでどこまでが実話なのかなと思って調べてしまった。スピーチは音源もあるわけだけど、そこまででもない。実際、この映画の中ではスピーチそのものはラストまで隠されている。まあ、盛っててもしょうがないだろう。こういう映画は。

この映画の専門家の治療が興味深い。当時は言葉がなかったけど、セラピストのはしりだったんだろう。大戦で実績を積んで心理療法としての方法論を確立していったんだと思うが、その治療がジョージ6世にぴたりとハマるところがよかった。必要な人に必要な処置が施されるというのところに妙に感動してしまう。

そして最後のスピーチへとつながるのである。地味だけどいい映画だった。

エスケープ・フロム・L.A.  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月20日
監督ジョン・カーペンター
記述年月日2010年11月15日
出演カート・ラッセル,ステイシー・キーチ,スティーヴ・ブシェミ,ピーター・フォンダ,ジョージ・コラフェイス,ブルース・キャンベル,ヴァレリア・ゴリノ,パム・グリア,A・J・ランガー,クリフ・ロバートソン,ミシェル・フォーブス,アル・レオン,ロバート・キャラダイン
評価★★★
キャラクター創造ジョン・カーペンター,ニック・キャッスル
脚本ジョン・カーペンター,デブラ・ヒル,カート・ラッセル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=51658

なんかファンの多い名作ってことらしいんだけど、変な雰囲気のSFとしか思えなかったなあ。

古典作品「ニューヨーク1997」の続編。政府に半ば脅迫されて近未来無秩序年のロサンゼルスにテロリストが奪った武器を奪還するために男が潜入する。

カーペンターだからこの映像の安っぽさはわざとなのかもしれない。だから無粋な突っ込みはすまい。

天才だなんだと褒めるつもりはないけど、B級アクション映画っぽさが全面に出てて、こういう陳腐さが好きならたまらんでしょう。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月16日
監督ウェス・アンダーソン
記述年月日2009年2月11日
出演ジーン・ハックマン,アンジェリカ・ヒューストン,ベン・スティラー,グウィネス・パルトロー,ルーク・ウィルソン,オーウェン・ウィルソン,ダニー・グローヴァー,ビル・マーレイ,シーモア・カッセル,クマール・パラーナ
評価★★★★
脚本ウェス・アンダーソン,オーウェン・ウィルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=238164

けっこう面白かった。家族映画としてワンパターンになりそうなところをうまくよけている。

テネンバウムズ家の子供三人はみな天才だった。しかし、父の振る舞いによって家庭は崩壊。絆らしいものは残っていなかった。しかし、あることがきっかけで家族は絆を取り戻していく。

天才一家でまともな人間が一人もいないというのがよい。そして個性的なのに抱えているのはありがちな悩みだったりして、そこが共感を呼ぶ。

ヒックとドラゴン 聖地への冒険  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年1月6日
監督ディーン・デュボア
記述年月日2020年4月29日
出演(声)ジェイ・バルシェル,アメリカ・フェレーラ,ケイト・ブランシェット,ジェラルド・バトラー,ジョナ・ヒル,クリステン・ウィグ,ジャスティン・ラップル,クリストファー・ミンツ=プラッセ,クレイグ・ファーガソン,キット・ハリントン,F・マーレイ・エイブラハム
日本語吹替田谷隼,寿美菜子,深見梨加,田中正彦,淺井孝行,村田志織,南部雅一,宮里駿,岩崎ひろし,小松史法,松重豊
評価★★★★★
原作クレシッダ・コーウェル『ヒックとドラゴン』
脚本ディーン・デュボア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367886
関連

本当に傑作。星6つ付けたい。感動して劇場で二回観た。劇中でヒックが泣くところで自分も(もらい泣きではなく)同時に泣いている。二回目でも同じだった。

ドラゴンを捕獲している連中から奪還して保護する活動をしているバーク島のバイキング達だったが、さすがに手狭になってきた。さらに凄腕のドラゴンハンターとの遭遇があり、トゥースを狙った雌の白いナイト・フューリー“ライト・フューリー”を使った罠も見つかった。首領のヒックは現在の島では防衛能力が低いということで全員での移住を提案し実行する。バーク島の住民とドラゴンたちは集団となって西へと動く。西には伝説の新天地があるという話だった。途中にいい感じの島があったので一時滞在ということでそこに仮住まいを建設することになった。そこでトゥースはライトと再会し、ヒックはトゥースが単独で飛べるように尻尾の翼を改良する。付けた彼はライトと一緒にどこかに行ってしまう。彼はすぐに帰ってくると信じているが、一部の仲間はもう帰ってこないよと言うのだった。

基本的にいい話なんだけど、後半になってこの物語の終わりが見えてきて自分は震えた。ヒックとまったく同じタイミングだった。

友情はいつまでも続くと思っていたのに、そうではないと気づいて戸惑う。それどころかライトに嫉妬までする。そして好きだからこそ束縛してはいけない、本当のトゥースの幸せは何かを考えて、それを受け入れなくてはならないというところまでいく。そして最後に涙する。幸せを考えると離れなくてはならないという不可避の寂しさ。嫌なんだけど泣くことしかできない。

映像はさらにパワーアップし、ものすごい映像美を見せられる。すごいな。

ガントレット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月6日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2022年8月13日
出演クリント・イーストウッド,ソンドラ・ロック,パット・ヒングル,ウィリアム・プリンス,ビル・マッキーニー,マイケル・キャヴァノー,キャロル・クック,マーラ・コーディ,ダグ・マクグラス,ジェフ・モリス,サマンサ・ドーン,ロイ・ジェンソン,ダン・ヴァディス
評価★★★
脚本マイケル・バトラー,デニス・シュリアック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/5034

噂の古典をやっと観れた。イントロから終わりまでシンプルなストーリーでよい。なんていうか娯楽に徹している。ヒロインがなんかこう古い映画だなーと思った。娼婦にしてもなんかベタというか古典というか。

ベガスからフェニックスに証人の護衛を頼まれた刑事がおもむく。証人である娼婦は証言しないと言い張るが刑事は護送が仕事なので構わず移動を開始する。行く先々で命を狙われ、証人を消そうというマフィアの仕業だけでなく、どうやら警察もグルであると分かってくる。

この女優はクリント・イーストウッドの愛人かなんかだろうなーと思って解説を読んだらまさにそうだった。愛人をキャスティングして自分が監督で主演の映画を撮るとか、やりたい放題である。

といってもつまらないかというと、普通に面白かった。ストーリーがややこしくないのがよい。ただひたすら二人が警察に追われるだけの話である。悪人は最後に死ぬし(ネタバレ?)。

ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月20日
監督カーリー・クーリ
記述年月日2010年12月1日
出演サンドラ・ブロック,エレン・バースティン,フィオヌラ・フラナガン,ジェームズ・ガーナー,チェリー・ジョーンズ,アシュレイ・ジャッド,シャーリー・ナイト,アンガス・マクファーデン,マギー・スミス,ジャクリーン・マッケンジー,ケイティ・セルヴァーストーン,キルステン・ウォーレン,デヴィッド・リー・スミス,マシュー・セトル,デヴィッド・ラッシュ,レスリー・シルヴァ,ロン・ドーチ,ジーナ・マッキー,フレッド・コーラー
評価★★★
原作レベッカ・ウェルズ『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』
脚本カーリー・クーリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240129

原題は「DIVINE SECRETS OF THE YA-YA SISTERHOOD」。ちょっとかっこいい。内容は、うーん、長くなるのであらすじのあとで。

女四人はヤァヤァ・シスターズと名乗って秘密を共有してきた親友同士。大人になり子供が独り立ちしても友情に変わりはなかった。一人が自分の娘と断絶しかかっており、みんなは強引に親子の葛藤を修復させようとする。

四人といってもこの映画の物語は親子の葛藤メインであり、ほかの三人は親切な仲間以上のものではない。ようするに『ヤァヤァ・シスターズ』という名前にはそれほど深い意味はない。

母娘の和解というテーマだけど、まあ、結局のところ、お互いが腹を割って話し、相手の話を茶化さずに聞くということにあるわけで、そこに辿り着くまでの物語である。

親子のわだかまりがない人なんていないだろうからそれなりにシンパシーは覚えなくもないだろう。ただ、誰にでも伝わるように単純化一般化したせいで、かえって薄くなってしまったようにも思う。

劇場版マジェスティックプリンス-覚醒の遺伝子-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年7月3日
監督元永慶太郎
記述年月日2023年7月4日
出演(声)浅沼晋太郎,日笠陽子,井口裕香,池田純矢,渡辺明乃,沢城みゆき,伊藤静,東地宏樹,藤原祐規,三瓶由布子,杉田智和,斉藤壮馬,代永翼,雨宮天,鈴木愛奈,久野美咲,大原さやか,野島裕史,鳥海浩輔,相葉裕樹
評価★★★
アニメーション制作セブン・アークス・ピクチャーズ,オレンジ
脚本宍戸義孝
脚本監修吉田玲子
キャラクターデザイン平井久司
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356138

TVからの完全な続編だけど、ヒーローロボアクションとしてすごい完成度。

ウルガルのゲートを壊して敵宇宙侵略者を撃退したが、生き残りが地球に最後の侵攻を進めてきた。

冒頭に字幕であらすじが流れ、TVのクライマックスが繰り返されるので未見の客にも最低限のフォローはされている。とはいえ、これは基本的にはTV版を見た人への完全なファンサービス映画である。

ジャンルがもう完全に流行からすたれてしまった痛快なロボアクションを復活させるといった感じで、そこに向けて忠実に作られている感じだった。TVシリーズを見たあとでその勢いで観た方がいい。逆に言うとそうじゃないとこの映画の熱に白けてしまうのではないだろうか?

007/ワールド・イズ・ノット・イナフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月20日
監督マイケル・アプテッド
記述年月日2011年1月21日
出演ピアース・ブロスナン,ソフィー・マルソー,ロバート・カーライル,デニース・リチャーズ,ロビー・コルトレーン,ジュディ・デンチ,デスモンド・リュウェリン,ジョン・クリーズ,マリア・グラツィア・クチノッタ,ゴールディー,セレナ・スコット・トーマス,サマンサ・ボンド,コリン・サーモン,クロード=オリヴィエ・ルドルフ
評価★★★★
脚本ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド,ブルース・フィアスティン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159702
関連

敵陣営の人間関係がちょっと凝ってる。ここでQが引退です。引き継ぎのシーンがあります。

MI6本部で石油王が暗殺される。その影に国際的テロリスト集団の影を感じたボンドは、彼に誘拐された過去を持つ石油王の娘の護衛に就く。

以前にも観ているけど、この「ワールド・イズ・ノット・イナフ」は好きなのである。敵キャラクターたちがいい。とくに女性キャラが凝ってる。ま、そのせいで単純な007ファンの間では好き嫌いは分かれたようだけど。

エレクトラ役はシャロン・ストーンも狙っていたけど、オーディションでソフィー・マルソーになったそうです。

もう一人のデニース・リチャーズもかわいくて好きだ。

ドリームハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月3日
監督ジム・シェリダン
記述年月日2020年3月17日
出演ダニエル・クレイグ,ナオミ・ワッツ,レイチェル・ワイズ,マートン・ソーカス,イライアス・コティーズ,ジェーン・アレクサンダー,テイラー・ギア,クレア・アスティン・ギア,レイチェル・フォックス,サラ・ガドン,グレゴリー・スミス,バーナデット・クイグリー
評価★★★
脚本デヴィッド・ルーカ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343472

もはや定番となった呪われた家ホラー。昔だったら幽霊屋敷ものと言われていたんだけど最近はそういう風には言わないね。好きだけどいい出来とは言えない感じ。

有能な編集者だったウィルは、小説家として第二の人生を歩むべく長年勤めた会社を辞め、妻リビーと2人の娘たちとともに郊外の新居へと引っ越してくる。しかし、引っ越して早々に不審な出来事が続き、娘たちが怯えてしまう事態に。やがてこの家で、5年前に一家惨殺事件が起きていたことが判明する。一連の不気味な出来事との関連を探るため、5年前の事件について調べ始めるウィルだったが…。

ま、ちょっとどうかなーという出来。

ミリオンズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月11日
監督ダニー・ボイル
記述年月日2010年11月22日
出演アレックス・エテル,ルイス・マクギボン,ジェームズ・ネスビット,デイジー・ドノヴァン,クリストファー・フルフォード
評価★★★
脚本フランク・コットレル・ボイス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322254

ちょっと宗教がきついけど、なかなか観せる映画である。

貧困家庭の中で弟だけが信仰を保っていた。ある日、兄弟で遊んでいるところに現金の積まった鞄が降ってくる。ニュースを見て、犯罪で奪われた金だが、ユーロ切り替えのため廃棄予定だったもので、そのまま使っても誰にも迷惑がかからないものだと知るのだが……。

ただ純粋な、誰のものでもない金。それをどうするかという物語。ファンタジー的でもあり、宗教的お説教でもあり、大人社会の皮肉でもあり、と、色々な見方ができる作品である。

なんかこう、ちょっと感動できなくて、一歩引いちゃうんだけどね。

ラッキー・ユー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月28日
監督カーティス・ハンソン
記述年月日2010年11月22日
出演エリック・バナ,ドリュー・バリモア,ロバート・デュヴァル,デブラ・メッシング,ホレイショ・サンズ,チャールズ・マーティン・スミス,サヴェリオ・ゲーラ,ジーン・スマート,ロバート・ダウニー・Jr,ダニー・ホック,フィリス・サマーヴィル,オマー・ベンソン・ミラー,ケン・ダヴィティアン,マヤ・ヘイゼン,マイケル・シャノン,マイケル・シャノン・ジェンキンス
評価★★★
原案エリック・ロス
脚本エリック・ロス,カーティス・ハンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327550

なんかこう、ちょっとお約束すぎる気もしないでもないけど、それがいいのかもしれん。

プロのポーカープレイヤーが世界選手権に挑む。そこには伝説のチャンピオンである父がいた。一方で一人の女性が彼の人生に入り込んできた。

もうなんかベタです。親子の確執とか、女性に心を開けない主人公とか。

パラノーマル・アクティビティ 第2章/TOKYO NIGHT  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月10日
監督長江俊和
記述年月日2020年2月29日
出演中村蒼,青山倫子,吉谷彩子,鯨井康介,守永真彩,山田登是,松林慎司,津村和幸
評価★★★★
脚本長江俊和
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337956
関連

これは面白かった。完全に二番煎じなんだけど観ていくうちにはまっていく。

世界的にヒットしたパラノーマル・アクティビティを日本で制作した作品。家でおかしな出来事があるので動画撮影して原因を突き止めようとするのだが。

日本でリメイクしてもどうせつまらんじゃろと決めつけてた。とくにこの作品は日常演技が肝になるので、わざとらしい日本の演技とは相性が悪い。で、実際、ちょっと最初は違和感がある。わざとらしい。しかし、だんだん物語の中に入っていける。面白い。もちろんオリジナルには劣るけど、意外な拾い物ではある。

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月17日
監督橋本昌和
記述年月日2016年1月19日
出演矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,真柴摩利,林玉緒,一龍斎貞友,佐藤智恵,辻親八,一条和矢,矢野理香,ジェーニャ,玄田哲章,小桜エツ子,船木まひと,納谷六朗,玉川砂記子,阪口大助,大本眞基子,中村大樹,大川透,神谷浩史,早見沙織,大塚芳忠,鷹森淑乃,利根健太朗,大西健晴,浅利遼太,手塚秀彰,倉田雅世,松元惠,コロッケ,渡辺直美,川越達也,中村悠一
評価★★★
原作臼井儀人
脚本浦沢義雄,うえのきみこ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344380
関連

結構面白かった。

春日部でB級グルメフェスティバルが開かれるが、A級グルメ機構に狙われてしまう。カスカベ防衛隊たるしんちゃんたちに、B級グルメの秘宝ソースが託された。

まあ、こんなもんかと。終始ドタバタしているのはこのシリーズでは理想といってよいかと。

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月23日
監督松岡錠司
記述年月日2010年11月14日
出演オダギリジョー,樹木希林,内田也哉子,松たか子,小林薫,冨浦智嗣,田中祥平,谷端奏人,渡辺美佐子,佐々木すみ江,原知佐子,結城美栄子,猫背椿,伊藤歩,勝地涼,平山広行,荒川良々,辻修,寺島進,小島聖,吉本菜穂子,光石研,千石規子,仲村トオル,土屋久美子,小泉今日子,板尾創路,六角精児,宮崎あおい,田口トモロヲ,松田美由紀,柄本明,田中哲司,塩見三省,岩松了,江本純子,安藤玉恵,栗原瞳,麻里也,竹下玲奈,小林麻子,ぼくもとさきこ
評価★★★
原作リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
脚本松尾スズキ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326152

ベストセラー小説の映画化。なんか期待しすぎた。

女手ひとつで育ててくれた母と、いつまでもフラフラしているボクの話。

ついがばいばあちゃんと比べてしまう。がばいばあちゃんの映画が面白かったので、こっちを期待してしまったんだけど、こっちのリリー・フランキーはかなり駄目な息子であった(笑)

駄目な息子の振る舞いをちゃんと客観的に見れるかどうかで評価が変わると思う。俺はちょっとしんどかった。色々。

カメラを止めるな!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年8月14日
監督上田慎一郎
記述年月日2018年10月14日
出演濱津隆之,真魚,しゅはまはるみ,長屋和彰,細井学,市原洋,山崎俊太郎,大沢真一郎,竹原芳子,吉田美紀,合田純奈,浅森咲希奈,秋山ゆずき,山口友和,藤村拓矢,イワゴウサトシ,高橋恭子,生見司織
評価★★★★
プロデューサー市橋浩治
脚本上田慎一郎
撮影曽根剛
特殊メイク下畑和秀
特殊造形下畑和秀
編集上田慎一郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=363764

2018年邦画の話題作。制作費300万で口コミで大ヒット。どんなもんじゃいと思いつつ、ネタバレを耳にする前に観なければと行ってみた。感想としては、「確かに面白い」。邦画の駄目な感じが無いのがとにかくいい。

廃墟のロケ地でゾンビ映画を撮っていた撮影班に本物のゾンビが襲いかかる。悲鳴を上げるキャストに監督が言う。このまま撮れ。

とにかくネタバレが禁止なので観てない人に語るのが難しい。しかし言える点として、邦画のわざとらしいところとか不自然な演技とかが無いのがいいのである。もちろんあらすじがあらすじなので、メタに演技している演技のところはどうしても出てくるんだけど、素のところは実に普通で、それがよい。映画としてよくまとまっている。

アウトレイジ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月2日
監督北野武
記述年月日2013年4月18日
出演ビートたけし,椎名桔平,加瀬亮,小日向文世,北村総一朗,塚本高史,板谷由夏,中野英雄,杉本哲太,石橋蓮司,國村隼,三浦友和,坂田聡,森永健司,三浦誠己,柄本時生,新田純一,渡来敏之,岩寺真志,小村裕次郎,大原研二,田崎敏路,野中隆光,小須田康人,塚本幸男,島津健太郎,岸端正浩,清水ヨシト,藤原慎祐,藤井貴規,平塚真介,真田幹也,上田勝臣,奥原邦彦,山本将利,菊池康弘,西田隆維,大野慶太,外川貴博,江藤純,戯武尊,内田恵司,川又シュウキ,飛田敦史,芹沢礼多,内野智,瀧川英次,井澤崇行,金原泰成,鈴木雄一郎,柴崎真人,辻つとむ,貴山侑哉,樋渡真司,太田浩介,マキタスポーツ,ケンタエリザベス3世,黒田大輔,藤田正則,鷲津秀人,しいなえいひ,こばやしあきこ,渡辺奈緒子,三原伊織奈,中村純子,棚橋幸代,星野美穂,水上莉枝子
評価★★★
脚本北野武
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335747
関連

最近の微妙な出来の北野武映画に比べたら面白いんじゃないでしょうか? それにしてもたけしって黒人好きなのかな? なんか扱いが不思議。椎名桔平のヤクザ役はなかなかかっこいい。

関東一円を仕切る巨大暴力団組織、山王会。その若頭である加藤は、傘下の池元組と弱小ヤクザ、村瀬組の接近を警戒し、組長の池元に村瀬組を締めるよう命じる。そこで池元は、配下の大友組にそれをそのまま丸投げ。弱小組織ながらも武闘派の大友組は、毎度、池元からやっかい仕事ばかりを押しつけられていた。さっそく村瀬組を締め上げにかかる大友組だったが…。

画面の緊張感の演出はさすが。それがヤクザ映画だと映える。

ちょっと登場人物が多すぎる気がする。あと、女がさすがに少なすぎるような……しょうないのかな。

つまらなくはない。普通です。暴力描写が過激って論があって、まあ、それはそうだと思うんですが、いまさらそこを責めてもしょうないって感じ。

ブラブラバンバン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年11月21日
監督草野陽花
記述年月日2008年12月8日
出演安良城紅,福本有希,岡田将生,足立理,近野成美,徳永えり,若葉竜也,南明奈,柳下大,さとう珠緒,藤村俊二,森本レオ,原日出子,宇崎竜童
評価★★
原作柏木ハルコ『ブラブラバンバン』
脚本森田剛行,草野陽花
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329466

原作好きなんだけどわけの分からない映画になっていた。これだけ観た人はあらすじさえ分からないんじゃないか?

音楽を演奏しているうちに思い切り感情移入してエロくなってしまう芹生とその秘密を知った新入生が吹奏楽部を作ってコンクールを狙う。動機は彼女をノリノリにしてちょっとエッチなハプニングを期待するところにあったのだが、各人の色々な思惑が重なって吹奏楽にのめり込んでいく。

これは原作のあらすじである。映画もそれを踏襲しているんだけど、観ていてなんだかよく分からない。全体がぼやけてしまっているのが致命的だと思う。原作はいいんだけど、映画にするのが難しいという典型ではないかと。

ストレンジャー・コール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年4月27日
監督サイモン・ウェスト
記述年月日2010年11月27日
出演カミーラ・ベル,トミー・フラナガン,ケイティ・キャシディ,テッサ・トンプソン,ブライアン・ジェラティ,クラーク・グレッグ,デレク・デ・リント,ケイト・ジェニングス・グラント,デヴィッド・デンマン,アーサー・ヤング,マデリン・キャロル,スティーヴ・イースティン,ランス・ヘンリクセン
評価★★
脚本ジェイク・ウェイド・ウォール
オリジナル脚本スティーヴ・フェケ,フレッド・ウォルトン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327535

リアルにやろうとして退屈になっちゃったといった感じ。よくある内容にはしないぞってつもりなのかもしれないが。

豪邸のベビーシッターのバイトをしていたところにいたずら電話がかかってくる。

殺人鬼でも乗りこんでくるのかと思ったけどねえ。まあ、正体が出てしまうと攻防なんて5分も保たないから、いたずら電話とか不審な雰囲気で引っぱるしかないんだよな。

豪邸がすごく豪邸だったのはよく覚えています。

私が愛したグリンゴ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月31日
監督ルイス・プエンソ
記述年月日2010年12月6日
出演ジェーン・フォンダ,グレゴリー・ペック,ジミー・スミッツ,パトリシオ・コントレアス,ジェニー・ガゴ,ジム・メッツラー
評価★★★
原作カルロス・フェントス
脚本ルイス・プエンソ,アイーダ・ボルトニク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26105

決して悪い映画ではないと思うんだけど、そんなに夢中になれなかった。

メキシコ革命当時、家庭教師に雇われた女性が革命の波に飲まれながら革命の戦士たちとのロマンスに燃える。

滅茶苦茶古い映画ってわけじゃないんだけど(1989年)なんか妙に古さを感じる。うーん。なんかメロドラマチックなんだよな。

ディパーテッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月6日
監督マーティン・スコセッシ
記述年月日2010年12月3日
出演レオナルド・ディカプリオ,マット・デイモン,ジャック・ニコルソン,マーク・ウォールバーグ,マーティン・シーン,レイ・ウィンストン,ヴェラ・ファーミガ,アレック・ボールドウィン,アンソニー・アンダーソン,ケヴィン・コリガン,ジェームズ・バッジ・デール,デヴィッド・パトリック・オハラ,マーク・ロルストン,ロバート・ウォールバーグ,クリステン・ダルトン,J・C・マッケンジー
評価★★★
脚本ウィリアム・モナハン
オリジナル脚本アラン・マック,フェリックス・チョン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325647

「インファナル・アフェア」のハリウッドリメイク。まあ普通かな。期待したほどではなかったな。

極貧環境から警官となって縁を切ったがマフィア内部の潜入捜査官となった男。そして生粋のマフィアだがスパイのため優秀な成績と共に警官になった男。二人の運命が交差する。

元の「インファナル・アフェア」もそんなに楽しめなかった男なので、この映画もそれほど楽しめませんでした。正体がバレるかバレないかという緊張感が好きなんだけど、この映画はほとんど最後にバレて対決するのが目に見えているわけで――もちろんそれがいいんでしょうけど――自分の好みとの相性の問題。その予定調和を楽しめるかってところにかかっていると思う。

オンリー・ユー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年4月7日
監督ノーマン・ジュイソン
記述年月日2011年4月24日
出演マリサ・トメイ,ロバート・ダウニー・Jr,ボニー・ハント,ヨアキム・デ・アルメイダ,フィッシャー・スティーヴンス,ビリー・ゼイン
評価★★★
脚本ダイアナ・ドレイク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26404

この手のアメリカにおける理想の恋というもののテンプレートを知っているので、オチがその通りなのは驚かない。っていうかこのジャンルはオチは決まっているんだから、設定や状況をどうするかで色をつけるしかない。ここではイタリアである。

コックリさんや占いで子供の頃告げられた運命の恋人「デイモン・ブラッドリー」に憧れていたフェイスだったが、そんなおとぎ話には心の整理をつけて結婚しようとしていた。だが結婚式の準備をしているときに、新郎の友人が出席できないと留守電を入れてきた。彼はデイモン・ブラッドリーと名乗り、おとぎ話に決着をつけるべく、彼女は顔も知らない彼を追ってイタリアに飛ぶ。

これをロマンチックだと思うかエキセントリックだと思うかは――とはいえ、劇中でも冷静になれという友人たちはいっぱいいるし、本人も、分かってるけど大人になるための通過儀礼なんだといった塩梅――観る人次第。出会いはなんであれいいものならいいし、まあ、運命の恋人との出会いというのは映画ならこのくらいやってくれていいと思う。

マリサ・トメイが魅力的に演じていて、嫌味になってないのがいいです。

エスケーピング・マッドハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年4月23日
監督カレン・モンクリーフ
記述年月日2022年4月24日
出演クリスティーナ・リッチ,ジョシュ・ボウマン,アンニャ・サビッチ,マーク・ヒルドレス,ニッキー・デュバル,タマラ・ゴースキー,ポール・エッシーンブル,ジュディス・ライトジュディス・ライト
評価★★★
脚本ヘレン・チルドレス
データソースhttps://eiga.com/movie/94600/
面白かった。当時の精神病棟がやばかったというのと、それが暴かれて改善されて現在に至るというのは知っていた。しかし実話として観ると本当に胸糞が悪い。あちこちのレビューを見たけど、医者のキモさと不自然なカット割りについてはみんなが言及していた。観ると本当にカットがおかしい。まるでCMに入る前みたいなカットがいくつかある。なんだこれ。
ニューヨークのブラックウェル島にある精神病院に収容された1人の女性。彼女は“ネリー・ブラウン”という自分の名前以外、すべての記憶を失っていた。親切な医師ジョサイアに助けられながら記憶を取り戻そうとするネリーだったが、この施設ではグラディ寮長による指示のもと、患者に対する虐待が日常的に行われていた。

あまり書くことがないんだけど、支配欲に溺れてしまった人間の醜さというのは映像で観るとなかなかにきつく、人によってはトラウマのフラッシュバックを招くんじゃないかと思う。というか自分はなんかしらそういうフラッシュバックに襲われたし、そういう経験が皆無という人の方が少数派なんじゃないかとすら思う。とすると、多くの人にとっては古傷を抉ることになるんじゃないかと思う。

向き合って克服すべき経験でもあるんだろうけど。

というわけで、ちょっときついシーンもあると言える。

あと、この映画は90分を切っているんだけど、このくらいコンパクトなのは映画として好感が持てる。

実話ということだけど、脚色も多いということなので——実話とは何かという気もするが——全部を鵜呑みにするのは危険っぽい。

まあ、それはそうと、精神病というのもへの理解がなかった時代の、気違いには何をしても許されるといった空気はよく伝わるし、それは今でも消えてはいないのでなかなか問題提起だと思う。

さよなら、さよならハリウッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月2日
監督ウディ・アレン
記述年月日2007年12月23日
出演者ウディ・アレン,ティア・レオーニ,トリート・ウィリアムズ,ジョージ・ハミルトン,デブラ・メッシング,ティファニー・ティーセン,マーク・ライデル,ピーター・ゲレッティ,アイザック・ミスラヒ,マリアン・セルデス,マーク・ウェバー
評価★★
脚本ウディ・アレン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321735

映画以前に全員のどもり演技がひどくて辛かった。「あ、あい、あい、あい、あい、I would...」なんてセリフばかりでイライラしてしまった。登場人物がほとんどそういう喋り方するんだもん。イライラしてしょうがない。

もう落ち目の映画監督が、元妻にチャンスを与えられて大作のメガホンを取る。

ドタバタ喜劇の部類に入るのかもしれないけど、ウッディ・アレンらしいとは思うけど、面白いとは思わなかった。つまらないともいわないけど、苛つくセリフの喋り方がなければもっと楽しめたのにとしみじみ思う。

リトル・プリンセス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年1月18日
監督アルフォンソ・キュアロン
記述年月日2007年3月21日
出演者リーセル・マシューズ,エレノア・ブロン,リーアム・カニンガム,ヴァネッサ・リー・チェスター,ラスティ・シュウィマー,アーサー・マレット,ラヒ・アジジ
評価★★★
原作フランシス・ホジソン・バーネット
脚本リチャード・ラグラヴェネーズ,エリザベス・チャンドラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=27731

小公女セーラの実写映画。これが意外と楽しい

男手一つでのびのび育てられてきたセーラは、父が戦地に行くことになり寄宿舎学校に入れられる。始めはいじめられたり衝突も多かった彼女だったが、次第に認められるようになり、学校での生活も楽しくなっていく。そんなとき、彼女のもとに父の戦死を告げる手紙が届けられる。

あんまりあらすじ知らなかったので、最後まで見たときは実に爽やかな気持ちになれました。悪くないです。

理由  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年9月2日
監督アーネ・グリムシャー
記述年月日2020年3月22日
出演ショーン・コネリー,ローレンス・フィッシュバーン,ケイト・キャプショー,ブレア・アンダーウッド,ルビー・ディー,エド・ハリス,ネッド・ビーティ,ケヴィン・マッカーシー,クリス・サランドン,クリストファー・マーレイ,スカーレット・ヨハンソン,ダニエル・J・トラヴァンティ,リズ・トレス,リン・シグペン,ヴィクター・スレザック
評価★★★
原作ジョン・カッツェンバック
脚本ジェブ・スチュアート,ピーター・ストーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/24986

あんまり面白くなかった気がする。とはいえ当時の感想メモには『まあまあ』と書いているから、自分は気に入ったみたいだ。

ある殺人事件の容疑で死刑の判決を受け、投獄されてしまった黒人青年ボビーは、8年後偶然同じ刑務所の中で真犯人と出会う。彼は無実の罪を晴らす為、大学法学部教授のポールに一通の手紙を書く。調査に立ち上がったポールだが、調べて行くうちにこの事件の背景に隠された謎の存在に気づいていく……。

ネットで検索してみたら若いスカーレット・ヨハンソンが出ている(これは1995年の映画)。これが今では一つの見所になっている。

二転三転して真相が分からないのはいい。

劇場版 「進撃の巨人」 前編~紅蓮の弓矢~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月14日
監督荒木哲郎
記述年月日2020年4月10日
出演(声)梶裕貴,石川由依,井上麻里奈,谷山紀章,下野紘,細谷佳正,小林ゆう,嶋村侑,逢坂良太,三上枝織,橋詰知久,藤田咲,神谷浩史,小野大輔,朴路美,藤原啓治,四宮豪,葉山いくみ,星野貴紀,村上裕哉,大隈健太,佐藤恵,安済知佳,田久保修平,高橋研二,須嵜成幸,相川奈都姫,鷄冠井美智子,樋口智透,布施川一寛,増元拓也,土田大,鷹森淑乃,最上嗣生,志村知幸,陶山章央,寺瀬今日子,麻生智久,佐藤正治,田中正彦
評価★★★
原作諫山創
シリーズ構成小林靖子
脚本小林靖子,瀬古浩司,高木登
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/348873

悪名高き実写映画版ではなくTVアニメ一期の総集編劇場版。その前編。allcinema の情報を見て気づいたけど、地上波TVシリーズは Season2 も総集編劇場版が作られて上映されているんだね。見れない環境の人もいるから劇場版はありがたいと思うけど。そして allcinema の情報では関連作品に実写版が入ってない。さすがにそれはおかしい。他の作品ならアニメと実写、両方関連作として掲載されているのに。

あらすじ省略してもいいと思うけど。人を食う巨人たちに囲まれ、高い壁の中でなんとか生活していた人類だったが、ある日、その壁を壊す超大型の巨人が現れそれまでの日常が壊れ、元々自分たちが天敵である巨人に囲まれたギリギリの生活をしていたということに気づかされる。

総集編は映画としてどのように判断すべきか分からんなあ。よくできた総集編かどうかという視点から評価すべきだと思うが……そういう視点からだと、そこそこよくできていると思います。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月19日
監督本広克行
記述年月日2015年3月1日
出演織田裕二,柳葉敏郎,深津絵里,ユースケ・サンタマリア,伊藤淳史,内田有紀,小泉孝太郎,北村総一朗,小野武彦,斉藤暁,佐戸井けん太,小林すすむ,甲本雅裕,遠山俊也,川野直輝,滝藤賢一,津嘉山正種,大和田伸也,大杉漣,水野美紀,真矢みき,筧利夫,小栗旬,香取慎吾,前原実,真柴幸平,佐藤正行,白木隆史,森啓一郎,山本栄治,久保貫太郎,本間剛,浜田学,大波誠,迫田孝也,浜田信也,古川りか,李千鶴,幸田尚子,中野剛,青山草太,西ノ園達大,岩田知幸,反田孝幸,安部賢一,日比大介,花戸祐介,小橋めぐみ,川田希,広澤草,川隅奈保子,荻野友里,鄭亜美,東加奈子,平田薫,小松彩夏,神農幸,柊瑠美,山本真由美,小泉麻耶,川村紗也,谷麻紗美,水野綾子,一双麻希,丸山陽子,葉加瀬マイ,新生かな子,渡部彩,吉田エマ,茨木菜緒,久松信美,笠木泉,岡部たかし,黒岩三佳,盛隆二,石田剛太,管勇毅,児玉貴志,山路和弘,貴山侑哉,ムロツヨシ,すわ親治,掛田誠,永野典勝,吉見一豊,平井真軌,井上肇,武野功雄,林和義,笠井信輔,戸部洋子,山崎夕貴,貞包みゆき,渡辺真理
評価
脚本君塚良一
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342205
関連

はいはい。クソ映画クソ映画。4でもクソなのかよ。

あらすじ省略。っていうかトンデモ展開すぎて途中で脳が処理を停止しちゃったよ。

TV放送されてたから録画してなんとなく見てみたんだけど、やっぱり駄目だねえ。

なんていうか、笑えないんだよな。

アップタウン・ガールズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月24日
監督ボアズ・イェーキン
記述年月日2010年12月24日
出演ブリタニー・マーフィ,ダコタ・ファニング,マーリー・シェルトン,ドナルド・フェイソン,ジェシー・スペンサー,ヘザー・ロックリア,オースティン・ペンドルトン,ペル・ジェームズ,ウィンター・カルマン
評価★★★★★
原案アリソン・ジェイコブス
脚本ジュリア・ダール,モー・オグロドニック,リザ・デヴィドウィッツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319452

これはいい。ネットで情報見たら世間の評価はイマイチであった。えーい。なぜだ? 俺がダコタ・ファニングをひいきしているとでもいうのか?

ミュージシャンの両親が死んで印税だけで遊んで暮らしてた女が、管財人が横領したせいで自立を余儀なくされる。

ベタに進むんだ、これが。ダコタ・ファミング演じるレイが序盤にすごい個性で登場して消えるんだけど、なかなかいい。あとでまた出てくるのが一発で分かる。

みんなはクライマックスが駄目だと言っているようだけど、私はクライマックスで星4つから5つに格上げですよ。もうこれは好みとしか言えん。伏線が機械のように回収されていくこういう脚本は大好きだ。

それぞれの人間模様もさりげないけどうまいし。これはよかった。

おおかみこどもの雨と雪  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年8月1日
監督細田守
記述年月日2013年3月3日
出演宮崎あおい,大沢たかお,黒木華,西井幸人,大野百花,加部亜門,林原めぐみ,中村正,大木民夫,片岡富枝,平岡拓真,染谷将太,谷村美月,麻生久美子,菅原文太
評価★★★★★
原作細田守
脚本細田守,奥寺佐渡子
キャラクターデザイン貞本義行
作画監督山下高明
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341770
関連

賛否両論の傑作。まさに賛否両論といった内容である。

おおかみおとこと恋に落ち、雨と雪という子供二人を生んだが、夫はあっけなく死んでしまう。母である花は一人で二人を育てていく。

前半がダイジェスト風になるのはしょうがないと思ってたけど、全編そんな調子になるとは思わなかった。メインとなる出来事があるわけではなく、10年間を短いエピソードで綴っていく。

弟とこの映画については語ってしまったんだけど、自分が映画を評価するときについつい重視してしまう項目にハズし方というのがあるんだと自覚しました。おおかみおとこの本能を持ち、人間社会の窮屈さに反抗期を迎えましたが、姉弟は立派な人間になりました、という、単純なお涙頂戴の娯楽作品だと予想させておいて、こうくるとは! 賛否ありつつ、しかし、これは一つの決着なんだろうと確かに思わせる説得力。既定路線をハズし、それを正解だと提示する勇気。そのクリエイターとしての決断を褒めたい(職人芸として既定路線を作る人を軽蔑しているわけではない。しかし、リスクを取ったという勇気にシビれる)。

そんなわけで、単純なファミリー映画として観ようとすると裏切られる。おそらく、どうしても好きになれない人はいるだろう。自分も感情的に考えてしまった。しかし、この単純でない決着こそがこの映画の力なんだと思います。

これはすごかった。

恋愛適齢期  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月3日
監督ナンシー・マイヤーズ
記述年月日2013年11月4日
出演ジャック・ニコルソン,ダイアン・キートン,キアヌ・リーヴス,フランシス・マクドーマンド,アマンダ・ピート,ジョン・ファヴロー,ポール・マイケル・グレイザー,レイチェル・ティコティン
評価★★★
脚本ナンシー・マイヤーズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319166

ダイアン・キートンのヌードは本物なのかなー。いいヌードだったけど。話はなんかベタであった。キアヌの当て馬的役割が情けなくもおいしい。報われないイケメン役は彼がいいのか。

30歳以下としか付き合わない64歳の男と、バツイチの54歳の女が出会う。

最初は娘の彼氏として登場するのがなんとも。関係者全員、それをスルーというか大したことではないと思ってるところが御都合主義的である。そうじゃないと話が成立しないだろうけど。

話としてそれほど特殊なものではないけど、バイアグラが出てくるのは年寄りならではかな。それ以上には年寄り故の悩みみたいなものは取り上げられていません。あまり登場人物がそこで悩んでも映画にならないってことでしょう。

戦国魔神ゴーショーグン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月25日
監督湯山邦彦
記述年月日2011年9月28日
出演松岡洋子,寺島幹夫,間嶋里美,木原正二郎,田中秀幸,長堀芳夫,鈴置洋孝,塩沢兼人,小山茉美,藤本譲,堀勝之祐,池田秀一,松尾佳子,佐藤正治,玄田哲章,窪田等
評価★★
原作首藤剛志
脚本首藤剛志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=148085

もとのTVシリーズを見ていないのに劇場版を観るという無謀な行い。しかしどんな作品なのかはよく分かった。バカバカしさにみんなが笑うシーンもあり。TVシリーズのダイジェストではなく、どんな作品かという雰囲気を伝えることに専念したような印象。

秘密結社ドクーガに対抗するグッドサンダーに、取材スタッフがやってくる。正義のコメントを求めたのだが、グッドサンダーの3人は私的な理由で戦っているので、なかなかいいコメントが取れない。

脚本家首藤剛志の追悼イベントにて鑑賞。

人間を描くことに夢中になっちゃって、世界の平和という目標に乗りきれない首藤剛志の性格が見て取れます。個性的で変な作品であった。

別につまらないとは言わないが、色々背景を知らずにそのまま観てもなんともない作品なので、期待させないように星は二つにしておく。

ポワゾン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月8日
監督マイケル・クリストファー
記述年月日2010年11月22日
出演アントニオ・バンデラス,アンジェリーナ・ジョリー,ジョーン・プリングル,アリソン・マッキー,トーマス・ジェーン,ジャック・トンプソン,グレゴリー・イッツェン
評価★★★
原作ウィリアム・アイリッシュ『暗闇のワルツ』
脚本マイケル・クリストファー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=235101

意外と正体が読めなくて面白かった。佳作って感じ。わざわざ観るほどのものでもないと思うけど。

金持ちの男が結婚相手を探し、そこですごい美人と出会う。彼女は過去のことをあまり話さない謎の多い女だったが、男は彼女を信用して結婚する。だが、どうも彼女の行動に不審な点があり……。

アントニオ・バンデラスがリッチ役っていうのもなんか変。野蛮なガンマンとかじゃないのかよっていう。

ストーリーは最初に説明した通り。金持ちは嫁をどうしても信用できないんだけど、どこまで信用したらいいのかって感じ。

フラガール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月2日
監督李相日
記述年月日2007年12月3日
出演者松雪泰子,豊川悦司,蒼井優,山崎静代,池津祥子,徳永えり,三宅弘城,寺島進,志賀勝,大河内浩,菅原大吉,山田明郷,高橋克実,岸部一徳,富司純子
評価★★
脚本李相日,羽原大介
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324255

大ヒットして批評筋でもそれなりに語られた作品だけど観てみたら実に退屈。ファンタジー色が強くて観ていて白けます。

炭坑閉鎖によって絶望的な町にフラダンスのショーと共にリゾート地を作ろうという話。常磐ハワイアンセンターをモデルにした話。

この手の感動作品って慎重にやらないと白けてしまうと思うんだけどなあ。私にとってはキツい作品でした。道徳の授業か学芸会かってくらいべたべた。王道の感動作っていうんじゃなくて、なんか馬鹿にされているような気がする。

グッドフェローズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月26日
監督マーティン・スコセッシ
記述年月日2015年3月19日
出演レイ・リオッタ,ロバート・デ・ニーロ,ジョー・ペシ,ロレイン・ブラッコ,ポール・ソルヴィノ,クリストファー・セロン,ジュリー・ガーフィールド,サミュエル・L・ジャクソン,フランク・シヴェロ,マイク・スター,フランク・ヴィンセント,ジーナ・マストロジアコモ,ケヴィン・コリガン,マイケル・インペリオリ,フランク・ペレグリノ,トニー・シリコ,イリアナ・ダグラス,ヴィンセント・パストーレ,ヴィンセント・ギャロ,トビン・ベル,トニー・リップ,トニー・ダロウ,スザンヌ・シェパード,デビ・メイザー,マーゴ・ウィンクラー,エレイン・ケイガン,ボー・スター,ジョニー・ウィリアムズ,メリッサ・プロフェット,ダニエル・P・コンテ,ウェルカー・ホワイト
評価★★★
原作ニコラス・ピレッジ
脚本マーティン・スコセッシ,ニコラス・ピレッジ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6287

スタートはゆっくりだけど、すぐにストーリーが動き出し面白くなってくる。星四つにするか迷った。

小さい頃からギャングに憧れていた男が念願かなってギャングに入り、そこで出世していく。

スコセッシ版ゴッドファーザーといったところ。ギャングに憧れるようなメンタルの男では決してトップにはなれないわけで、映画を観ていても演出がうまく、主人公がマフィアのドンにはなれないということが伝わってくる。腕のいいサポート役として活躍するが、その冷静さによって組織の崩壊を観察するといった体になっている。

実話だそうです。しかし一人の男が書いた本が原作の一人称なのでどこまで客観性のある実話なのかは不明。

まー、この、なんとも言いようのない、破滅していくジリ貧な感じがよい。

ロッキー3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月11日
監督シルヴェスター・スタローン
記述年月日2012年1月18日
出演シルヴェスター・スタローン,タリア・シャイア,バート・ヤング,バージェス・メレディス,ミスター・T,カール・ウェザース,トニー・バートン,ハルク・ホーガン,イアン・フリード,アルド・シルヴァーニ,ウォーリー・テイラー,ジム・ヒル,ドン・シャーマン
評価★★★
脚本シルヴェスター・スタローン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25719
関連

意外と面白いなというのが正直なところ。しかし振り返るとロッキーよりロッキー2の方が星が多いのはたぶん世間からは分かってないと叩かれるんだろうなあ。

チャンピオンになったロッキーはハングリー精神をなくし、挑戦者に敗れてしまう。アポロがトレーナーを買って出て、彼はリターンマッチを誓う。

負けて特訓して次は勝つという、王道以外の何者でもない作品。けど、こういう頭悪い脚本を書けるのはスタローンの強さだと思うんだよな、俺は。

エルム街の悪夢  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月15日
監督サミュエル・ベイヤー
記述年月日2014年1月26日
出演ジャッキー・アール・ヘイリー,カイル・ガルナー,ルーニー・マーラ,ケイティ・キャシディ,トーマス・デッカー,ケラン・ラッツ,クランシー・ブラウン,コニー・ブリットン,リア・モーテンセン,クリスチャン・ストールティ
評価★★★
キャラクター創造ウェス・クレイヴン
原案ウェズリー・ストリック
脚本ウェズリー・ストリック,エリック・ハイセラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336313

オリジナルではなく2010年のリメイクの方。まあ悪くはない。リメイクする意味がよく分からんけど。ハリウッドのネタ不足なのかな。

夢の中に全身ケロイドの男が出てくる。両手に鉄の爪を付けて襲ってくるところで目が覚める。地元の高校生5人は同じ悪夢にうなされていた。やがて夢の状況のまま死んでしまう友人が現れ、高校生たちは寝ると襲われる恐怖と戦いながら夢の男の正体を探る。

製作マイケル・ベイです。まあ大味です。けど、オリジナルが古くさいのは確かなので、若者に新規に観せるんだったらリメイクもよかったんじゃないかと思います。似たようなホラーがいくらでもあるので若者が楽しめるかというと、そこは分からんけど。

真珠の耳飾りの少女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月2日
監督ピーター・ウェーバー
記述年月日2013年3月3日
出演スカーレット・ヨハンソン,コリン・ファース,トム・ウィルキンソン,キリアン・マーフィ,エシー・デイヴィス,ジュディ・パーフィット,アラキーナ・マン,アナ・ポップルウェル
評価★★★
原作トレイシー・シュヴァリエ『真珠の耳飾りの少女』
脚本オリヴィア・ヘトリード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319294

当時の画家を巡る優雅な雰囲気を味わいつつ、スカーレット・ヨハンソンの美しさを堪能する映画。フェルメールの名画『真珠の耳飾りの少女』にまつわるエピソード。ノンフィクションではないです。

家で働くようになった下女のグリートを見てフェルメールは創作意欲を刺激されるが、周囲の嫉妬や下衆の勘繰りを招き、トラブルの火種が育っていく。

映像や雰囲気がすべての映画なので、それ以外の要素は特に気にする必要なし。何度も観るとは思わないけど、観ている間はその映像に感心しました。役者の演技も心配りが行き届いていて安心できるしね。

アンダーワールド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年2月12日
監督レン・ワイズマン
記述年月日2008年10月25日
出演者ケイト・ベッキンセイル,スコット・スピードマン,シェーン・ブローリー,マイケル・シーン,ビル・ナイ,アーウィン・レダー,ソフィア・マイルズ,ロビー・ギー,ウェントワース・ミラー,ケヴィン・グレイヴォー,リック・セトロン
評価★★★★
原案レン・ワイズマン,ケヴィン・グレイヴォー,ダニー・マクブライド
脚本ダニー・マクブライド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318642

結構面白かった。別にレンタルで観ても損したとは思わないんじゃないかな? というわけでちょっと好意的に四つ星つけておく。3つ半ってところか。

吸血鬼のアクションヒロインが狼男の種族と抗争する。

マトリックスから続くようなCGスタイリッシュアクションの一派。アクション映画としての筋書きはスタンダードなんだけど、細かいところにこだわりがあるのがいい。

ヒットラー 第1部:我が闘争  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月27日
監督クリスチャン・デュゲイ
記述年月日2020年2月26日
出演ロバート・カーライル,ピーター・オトゥール,マシュー・モディーン,リーヴ・シュレイバー,ストッカード・チャニング,ジェナ・マローン,ジュリアナ・マルグリーズ,ピーター・ストーメア,フリードリッヒ・フォン・サン,イアン・ホッグ
評価★★★
脚本ジョン・ピールマイアー,G・ロス・パーカー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/320188
関連

テレビ映画。ヒトラーの伝記を2部構成で。

あらすじ省略。

なるべく史実に忠実にという気合の入った作品。

クワイエット・プレイス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月13日
監督ジョン・クラシンスキー
記述年月日2023年4月23日
出演エミリー・ブラント,ジョン・クラシンスキー,ミリセント・シモンズ,ノア・ジュープ,ケイド・ウッドワード,レオン・ラッサム
評価★★★
原案ブライアン・ウッズ,スコット・ベック
脚本ブライアン・ウッズ,スコット・ベック,ジョン・クラシンスキー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364005

舞台装置なのは分かっているけど、それにしても性質の穴というか突っ込みどころを無視できずにつらい。そもそも自然界に音なんて溢れているし、苦手な音も世界中にあるだろうし、陽動や囮に弱すぎないかと思うし。舞台装置なのは分かってるんだけど、やっぱりそういうのが気になるというか気にしないようにするにも限界があるというか。

足音をしのばせて荒廃したスーパーに入る家族。一家は音を立てることを異常に警戒している。何が起こっているのか。

文明崩壊後にサバイバルをしている家族の話で、低予算で大ヒットしたホラー映画である。音を立てると危ないので静かに静かに行動するというのは映画の演出としても、観客の感覚的にも——かくれんぼ的に——分かりやすいので、単純にヒットしやすかったんだろうなと思う。

これが田舎に出現したモンスターであったり、パンデミックパニック映画のように突如発生した災厄として描かれるなら普通であるが、たぶん予算がなかったんだろう。そういうのから10年以上経過したところの映画になっている。

分かっている。あまり突っ込んではいけない。観る前からちゃんと心の目を半分閉じて、こういうのはあまり突っ込みをしすぎたら楽しめないということを承知で鑑賞した。これが正しい鑑賞方法だと自分は思っている。

だが、この映画は私のそういった勝手な心遣いすら乗り越えてくる。引っかかりが強い。「んー? じゃあこういうときはどうなの?」とか「これはOKでこれはNGなのはなぜ?」とかそういうのが無視できなくなってくる。こちらで忖度して「そんなことはとっくに試行錯誤されていて、OKとNGのノウハウは蓄積されているんだろう」と察してスルーするのだけど、そういうスルーを越えて次々に疑問が浮かんでくる。何が安全で何が危険なのかの線引きが全然見えてこない。

というわけで登場人物の危機感や、息をひそめてどきどきする感覚にシンクロできなかった。結局、演出上、問題ないときは問題ないという扱いで、見つかるかもしれないときには見つかるかもしれないという扱いなのである。さすがに観る方としては集中できない。

私の感覚なので——世界で大ヒットしたので——大抵の人はかくれんぼの感覚でドキドキハラハラできると思うのだけど、どうしても自分はそこに入り込むことができなかったということで、なんとも冷たい感想になってしまった。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月11日
監督デヴィッド・イェーツ
記述年月日2015年3月7日
出演ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,ヘレナ・ボナム=カーター,ロビー・コルトレーン,トム・フェルトン,レイフ・ファインズ,ブレンダン・グリーソン,リチャード・グリフィス,ジョン・ハート,ジェイソン・アイザックス,ヘレン・マックロリー,ビル・ナイ,ミランダ・リチャードソン,アラン・リックマン,マギー・スミス,ティモシー・スポール,イメルダ・スタウントン,デヴィッド・シューリス,ジュリー・ウォルターズ,ボニー・ライト,ジェームズ・フェルプス,オリヴァー・フェルプス,サイモン・マクバーニー,ジョージ・ハリス,イヴァナ・リンチ,マシュー・ルイス,マーク・ウィリアムズ,ハリー・メリング,ナタリア・テナ,クレマンス・ポエジー,デイヴ・レジーノ,ワーウィック・デイヴィス,フレディ・ストローマ,ピーター・ミュラン,ガイ・ヘンリー,ドーナル・グリーソン,アンディ・リンデン,リス・エヴァンス,デヴィッド・ライオール,マッティエロック・ギブス,ニック・モラン,ジェイミー・キャンベル・バウアー,キャロライン・ピクルズ,ミシェル・フェアリー,アーバン・バジラクタラ,レイド・サーベジヤ,フランク・ディレイン,ジム・ブロードベント,マイケル・ガンボン
評価★★★
声の出演トビー・ジョーンズ
原作J・K・ローリング
脚本スティーヴ・クローヴス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336887
関連

というわけでハリポタ劇場版(って言い方だと日本の安いドラマみたいだな)の最終章。前にも書いたけど、原作既読だとあらすじを知っているのでどんな風に編集したのかって視点で観てしまう。どうやっても全部を映像化するのは無理だし。

ハリー・ポッターたち3人はヴォルデモートが分割したという魂の入れ物を探し、追手から逃げながら探索を続ける。

強さとともに敵の弱点も分かり、希望も見えてくる。映像はなかなかよい。ハリポタの映画はなんだかんだいってちゃんと作ってるのよね。子供騙しの部分がないというか。

怪盗グルーのミニオン危機一発  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月4日
監督ピエール・コフィン,クリス・ルノー
記述年月日2023年3月19日
出演(声)スティーヴ・カレル,クリステン・ウィグ,ベンジャミン・ブラット,ミランダ・コスグローヴ,ラッセル・ブランド,スティーヴ・クーガン,ケン・チョン,エルシー・フィッシャー,デイナ・ゲイアー,モイセス・アリアス
日本語吹替笑福亭鶴瓶,芦田愛菜,中島美嘉,宮野真守,須藤祐実,矢島晶子,伊井篤史,山寺宏一,中井貴一
評価★★★★
脚本シンコ・ポール,ケン・ダウリオ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345366

いやー、意外なほど面白かった。第2作ってパワーダウンしてしまうものだけど、別の要素を入れてなんか思ったより楽しい内容になっていた。

引き取った孤児院育ちの三姉妹と、イタズラ好きの黄色い軍団ミニオンたちとの平穏な毎日を送る元怪盗のグルー。そんなある日、世界的な悪に立ち向かう極秘組織“反悪人同盟”の美人エージェント、ルーシーから強引なスカウトを受ける。三姉妹との平和な暮らしを優先し、一度はこれを拒否するグルーだったが…。

冒頭の感想がすべてだけど、第2作の割に面白かった。成長や試練など基本を押さえた前作に対して、続編は作りにくいだろうと思っていたんだけどそんなことはなかった。

印象的だったのはとあるキャラクターで、登場したときにそこまで重要なポジションじゃなかったんだけどなんか印象に残り、そこからちゃんと物語にからんできて、話の真ん中に出てきたときである。なんてうまい脚本なんだと思った。

前作を観ているんだけどなぜかここに感想がなかった。観た日すら不明なのでこのタイミングでは書かず、再鑑賞したときに書こうと思う。また観るのも苦じゃないし。

第3作の『ミニオンズ』は未見だけどそっちも楽しみである。

チャーリーズ・エンジェル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月30日
監督エリザベス・バンクス
記述年月日2023年4月13日
出演クリステン・スチュワート,ナオミ・スコット,エラ・バリンスカ,パトリック・スチュワート,エリザベス・バンクス,ジャイモン・フンスー,ノア・センティネオ,サム・クラフリン,ジョナサン・タッカー,ナット・ファクソン,クリス・パン,ルイス・ヘラルド・メンデス,ダーヴィット・シュッター,ハンナ・フークストラ,ジャクリン・スミス
評価★★★
原案エヴァン・スピリオトポウロス,デヴィッド・オーバーン
脚本エリザベス・バンクス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370460
関連

2019年のリブート作品。やたら酷評だったんだけど、なんとなく納得。吹替のせいかもしれないけどギャグがイチイチ寒い。こういうのってノリがよくないと駄目だと思うんだけど、ノッてまーすという演技が妙に寒々しい。「そんなに歓声あげるほど楽しい?」って距離を感じる。

国際機密企業チャーリー・タウンゼント社で特殊訓練を受けたエリート女性エージェント組織、通称“チャーリーズ・エンジェル”。ある日、天才プログラマーのエレーナは、自身が開発した新エネルギー源“カリスト”が兵器に悪用されていることに気づき、エンジェルたちに調査を依頼する。さっそく変装を得意とするサビーナと元MI6のジェーンが、命を狙われているエレーナを守りながら調査を開始する。やがてエレーナは、そのハッキング技術が高く評価され、新たなエンジェルとしてスカウトされることに。それぞれの特技を活かし、核心に迫っていくエンジェルたちだったが…。

脚本がよくないという話を聞いていたけどクレジットを調べたら監督だった。それではもう全部の責任を監督が負うしかないわな。

私は脚本よりもアクションの撮り方が気になった。なんかどこと言わずすきっとしない感じ。どきどきしてわくわくして、最後に敵を倒してうっしゃあってなるのがアクションシーンだと思うんだけど、なんかそれがちょっと違うというか。

けどやっぱり脚本のせいかもしれない。なんか人物設定がおかしいというか、人間関係がなんか変というか。

……結局なんだろうな? 酷評するほどの駄作ではないと思う。傑作とは言えないけど。以前のチャーリーズ・エンジェルが面白かったのであれを期待するとそれほどでもないというか。酷評だったのはそのへんの期待値のせいがあると思う。

未来を写した子供たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月6日
監督ロス・カウフマン,ザナ・ブリスキ
記述年月日2008年12月30日
出演(監督自身ほか子供たち)
評価★★★
製作ロス・カウフマン,ザナ・ブリスキ
製作総指揮ジェラリン・ホワイト・ドレイファウス
撮影ロス・カウフマン,ザナ・ブリスキ
編集ナンシー・ベイカー,ロス・カウフマン
音楽ジョン・マクダウェル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331627

あらすじを読んだ以上の内容はなかった。インド人は黙って撮るだけで頭よさそうに見えるのがずるい。アカデミー賞はアメリカ人のインドびいきがあるような気がする。

母が売春婦でいずれ自分も売春婦か女衒かという運命の子供たちをカメラマンでドキュメンタリー監督のザナ・ブリスキがカメラを与えてその奨学金と留学によって彼らを助けようとする。

原題は「BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS」売春窟に生まれて:カルカッタの赤線の子供たち、というもの。アカデミー賞ドキュメンタリー部門受賞。

イントロで子供たちをインタビュー風に紹介していくんだけど、全然面白くなくて眠りそうになった。完全に失敗だと思ったくらいである。カメラを持つようになった後半から観れるようになった。それでもそんなに面白いものじゃなくて――キャッチーにセンセーショナルでもない。まあ、こんなもんだろうなっていう感じ――淡々と観てしまった。日本公開が危ぶまれていたところをなんとか上映にこぎつけたって話だけど、観た後の感想としては買い付けなかった理由も分かるなあというものだ。

この映画は最後に後日談の字幕が出る。そこでほとんどの子供たちは親から離れられなかったという事実を知る。そこだけはやるせない気分になった。

赤ずきん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年8月16日
監督キャサリン・ハードウィック
記述年月日2015年4月4日
出演アマンダ・サイフリッド,ゲイリー・オールドマン,ビリー・バーク,シャイロー・フェルナンデス,マックス・アイアンズ,ヴァージニア・マドセン,ルーカス・ハース,ジュリー・クリスティ,ショーナ・ケイン,マイケル・ホーガン,エイドリアン・ホームズ,コール・ヘッペル,クリスティーン・ウィリス,マイケル・シャンクス,ドン・トンプソン,ケイシー・ロール,メーガン・シャルパンティエ
評価★★★
脚本デヴィッド・レスリー・ジョンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339053
関連

うーん、かなり星二つに近い星三つ。これってイケメンに揺れる女心っていうベタな乙女ゲーなんじゃ……。

若く美しい女性ヴァレリーが暮らす村の周辺には恐ろしい狼がおり、満月の夜には決して出歩いてはならなかった。村人は狼と協定を結び、動物の生け贄を捧げることで村の平和を維持してきた。そんなある日、ヴァレリーに裕福な家の息子ヘンリーとの縁談話が持ち上がる。幼なじみで野性的な魅力にあふれたピーターと将来を誓い合う彼女は、ヘンリーとの結婚を決めた両親に反発し、ピーターとの駆け落ちを決意する。ところがその矢先に、ヴァレリーの姉が何者かに殺されてしまう。狼の仕業と復讐に立ち上がる村人たち。ところが村にやって来た高名な人狼ハンターのソロモン神父は、狼が人の姿で村人の中に紛れていると言い放つ。互いに疑心暗鬼となり、村はパニックに陥ってしまう。

「トワイライト」の監督だそうで、あれがヴァンパイアで今度はワーウルフだってな安易な企画を感じなくもない。っていうか絶対そうだよね。

サスペンスだったりなんとなくダークな雰囲気だったり、まあ悪くはないんだけど、あまり入り込むことはできなかった。なんか商業的な「こういう設定すれば女はイチコロっすよ」「こういうシチュエーションに女は弱いんすよ」みたいな声が聞こえてくるようで。

FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月7日
監督クリス・スミス
記述年月日2020年7月29日
出演(各関係者)
評価★★★★
脚本(なし)
製作クリス・スミス,ダニー・ガバイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366874

こういうヤバい人間の話は好きなので面白かった。しかし人によっては不安感マックスでたまらなくなってくるかもしれない。そのくらいしんどい。自分も面白いといっても無邪気に観れたわけではなく、胃が痛くなるような感情と紙一重であった。

ある日、SNSでバズった予告動画がある。南の島で30万とかすごい金額の参加費で開催される音楽フェスの予告だった。で、これは蓋を開いてみたら宣伝とはまったく違うとんでもない代物だったということなんだけど、どうしてこうなったのかという真相に迫るドキュメンタリー。

悲惨さが話題になったらしいんだけど個人的に寡聞にして知らなかった。南の島のコテージで豪華な食事が次から次に出てくるという話だったのに、被災者用の緊急テントにワンプレートのしょぼい食事しか出なかったという話である。

普通はうまくいかないことはもっと早期に判明して、誠実に実態を報告して軌道修正するなり中止にするなりするものなのに、どうしてこうなったという疑問に迫るわけである。

裏方で真面目にインフラを整えて問題点を指摘する人間を次々にクビにして、「それでは駄目だ。イメージ通りのものをどうやったら提供できるかを考えろ」と言い続ける狂人にまともな人が酷い目に遭うといったドラマになっている。

一体この主催者は詐欺をするつもりだったのか、本気でなんとかするつもりがあったのか、それについては最後に判明してすごくすっきりする。そういうなんだかワケの分からないインパール作戦を見たいという人を満足させてくれます。

アベンジャーズ   このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月20日
監督ジョス・ウェドン
記述年月日2020年4月11日
出演ロバート・ダウニー・Jr,クリス・エヴァンス,マーク・ラファロ,クリス・ヘムズワース,スカーレット・ヨハンソン,ジェレミー・レナー,トム・ヒドルストン,クラーク・グレッグ,ステラン・スカルスガルド,コビー・スマルダーズ,グウィネス・パルトロー,サミュエル・L・ジャクソン,パワーズ・ブース,ハリー・ディーン・スタントン,アシュレイ・ジョンソン,スタン・リー,イエジー・スコリモフスキ,マキシミリアーノ・ヘルナンデス,ジェニー・アガター,ポール・ベタニー
評価★★★
脚本ジョス・ウェドン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341611
関連

なんか集中して観れない。気が抜けちゃう。

国際平和維持組織シールドで研究中だった四次元キューブが地球の支配を目論む邪悪な神ロキに奪われ、地球は史上最大の危機に直面する。長官のニック・フューリーは周囲の反対を押し切り、スーパー・パワーを持つヒーローを集めて最強チーム“アベンジャーズ”を結成することを決断、シールドのエージェントとなった魔性のスパイ、ナターシャ・ロマノフらとともにヒーローたちの招集に乗り出す。こうしてトニー・スターク(アイアンマン)、スティーブ・ロジャーズ(キャプテン・アメリカ)、ブルース・バナー(ハルク)、そしてロキの兄ソーがシールド本部に勢ぞろいし、フューリーから“アベンジャーズ計画”への協力を求められるのだったが…。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の代表作。シリーズはこの前のアイアンマンから始まっている。詳細はデータソースよりWikipediaのマーベル・シネマティック・ユニバースを参照。

これが初見じゃなくて何度か観ているんだけど、常に飽きる。「ふーん」って思って集中力が切れてしまう。なぜか物語の中で何が起こっているかとか、迫っている危機とかが興味なくなってしまう。自分が思うに、結局解決することが分かってしまっているからだと思う。たぶん自分はヒーローものというのが根本的に向いてない。結末が自明なものを遠回りされることが退屈でしょうがない。

今後もMCU作品はつまみぐいしていくと思うけど、あまり熱い感想は期待しないでください。これからハマるかもしれないけどさ。

ワイルド・スピード EURO MISSION  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年12月25日
監督ジャスティン・リン
記述年月日2022年1月25日
出演ヴィン・ディーゼル,ポール・ウォーカー,ドウェイン・ジョンソン,ミシェル・ロドリゲス,ジョーダナ・ブリュースター,タイリース・ギブソン,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,サン・カン,ガル・ガドット,ルーク・エヴァンス,ジーナ・カラーノ,ジョン・オーティス,シェー・ウィガム,エルサ・パタキ,デヴィッド・アヤラ,キム・コルド,トゥーレ・リントハート,ジョー・タスリム,クララ・パジェット,ベンジャミン・デイヴィス,ジェイソン・ソープ,リタ・オラ,ジェイソン・ステイサム
評価★★★
脚本クリス・モーガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345058
関連

とくに感想はなし。まあ、ワイスピなんで。っていうかもう秘密工作員ものになってしまっとるがな。いつの間にか。

前回のミッションで大金を手にし、優雅な逃亡生活を送るドミニク。そんな彼の前に宿敵であるDSS(外交保安部)特別捜査官ホブスが現われ、元エリート軍人ショウ率いる巨大国際犯罪組織に対する捜査への協力を要請する。彼らは捜査当局の追跡をものともせず、ヨーロッパを拠点に特殊車両を駆使しながら破格の規模で犯行を重ねていた。そして、ドミニクにイエスと言わせるためにホブスが用意していた切り札は、なんと死んだはずの恋人レティ。彼女がショウ一味に加担しているという。それを聞いたドミニクは、すぐさまブライアンたち馴染みの凄腕ドライバーを招集すると、レティを巡る謎を解き明かすべくショウ一味を追うのだが…。

なんか、感想ってとくにないなあ。いつものワイスピというか、このあたりになると内容が安定してきたな、と。

全然関係ないが、まだワイスピの2を観てないことに気づいた。まあ、機会があれば観るかもしれない。

オンライン奴隷市場  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年11月1日
監督ジェス・ケリー
記述年月日2022年1月23日
出演(記載なし)
評価★★★
撮影ジェス・ケリー
製作総指揮ロージー・ガースウェイト,ムスタファ・ハリリ
プロデューサーオーウェン・ピネル
データソースhttps://asiandocs.co.jp/con/466

性的なものかと思っていたら、女性のメイドを家庭夫人が売買しているパターンがほとんどだった。こういうのって怖いよなあ。

クウェートではほとんどの家庭にメイドがいる。そしてメイドは個人売買(メルカリのような)アプリでオンラインで取引されている。場合によってはカテゴリーになっていたりする。存在があたりまえなので問題だとも思われていない。最近になって、携帯電話を持たせるメイドの権利や週に1日は休みを持たせることが法律で決められたが主婦たちからの反発も多く、ほとんど守られていない。

BBCアラビアによるドキュメンタリー。潜入取材として記者たちが取引をして売り手たちと交渉する。

こういうタイトルでドキュメンタリーだと、ついホラー映画のようなフィクションが先入観にあるのだけど、事実はまたちょっと違う感じで、それが面白かった。

アラモ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月4日
監督ジョン・リー・ハンコック
記述年月日2010年11月22日
出演デニス・クエイド,ビリー・ボブ・ソーントン,ジェイソン・パトリック,ジョルディ・モリャ,パトリック・ウィルソン,エミリオ・エチェバリア,レオン・リッピー,トム・デヴィッドソン,マーク・ブルカス,W・アール・ブラウン,エミリー・デシャネル
評価★★★
脚本レスリー・ボーエム,スティーヴン・ギャガン,ジョン・リー・ハンコック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319070

ナショナリズム的な高揚はないので、まあ、こんなもんかな。

アラモ砦の攻防を描く。1960年の映画のリメイク。

アラモ砦は死ぬと分かっていて砦に残った200人くらいのテキサス独立派の兵士がメキシコ軍に全滅させられたという場所で、アメリカ人にとっては精神的拠り所なんだそうである。忠臣蔵とか白虎隊みたいなノリがあるんだろう。よく知らんけど。

当時の戦争ものとして面白かったです。やたら英雄ばっかで持ち上げまくりなのは、もうしょうがないでしょう。

Vフォー・ヴェンデッタ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月25日
監督ジェームズ・マクティーグ
記述年月日2012年2月25日
出演ナタリー・ポートマン,ヒューゴ・ウィーヴィング,スティーヴン・レイ,スティーヴン・フライ,ジョン・ハート,ティム・ピゴット=スミス,ルパート・グレイヴス,ロジャー・アラム,ベン・マイルズ,ヴァレリー・ベリー,シニード・キューザック,ナターシャ・ワイトマン,ジョン・スタンディング,エディ・マーサン,ジョセフ・ライ,マーティン・サヴェッジ,ローラ・グリーンウッド
評価★★★
キャラクター創造アラン・ムーア,デヴィッド・ロイド
脚本アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323067

これはトンデモ映画なんじゃないのか? まあ、色々詰め込みすぎで苦笑しちゃうところもあるけど、熱意は買う。しかし少しはリアリティというものをだな……。

テロとの戦いを標榜して恐怖政治を敷く政権に挑むVと市民たち。

原題は「V FOR VENDETTA」。邦題がおかしいわけではない。意味は分からんというか、これをカタカナのまま出されても分からんというか。

アメコミというか漫画的展開でヒーローの活躍が続きます。政府の陰謀と宣伝、プロパガンダと独裁政治。そういう設定が活きているような活きていないような。……軽すぎるのかな?

まともな映画じゃないのでちょっとついていくのが大変だと思います。

悪いことしましョ!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月13日
監督ハロルド・ライミス
記述年月日2023年2月25日
出演ブレンダン・フレイザー,エリザベス・ハーレイ,フランシス・オコナー,オーランド・ジョーンズ,ミリアム・ショア,ポール・アデルスタイン,トビー・ハス,ガブリエル・カソーズ
評価★★★
原作ピーター・クック
脚本ラリー・ゲルバート,ハロルド・ライミス,ピーター・トラン
オリジナル脚本ピーター・クック,ダドリー・ムーア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/162114

なんかこう先の展開が読める上にちょっと昔の偏見がきついので冗談に眉をひそめる感じのも多い。ノリが軽いのはいいんだけどね。

女性に声もかけられないエリオットがバーで嘆いていると突然美女が話し掛けてくる。彼女は、自分は悪魔で魂と引き換えに7つの願いをかなえてあげるという。エリオットはそれに応じて願いを言う。彼は突然麻薬王になっていて、好きだった彼女は妻になっているが、彼女はビッチで自分の部下とも寝ている上に、ちょっとヘタれたところを見せると下剋上が始まってしまう。ちなみになぜかスペイン語もペラペラだ。命を狙われているところにまた美女がやってきて次の願いを尋ねる。夕日にも鳴くような繊細な男になったり、独占欲の強いゲイになって彼氏に嫉妬したり、なんだか望みを曲解されて極端な叶え方をしてくるのでちっともうまくいかない。

これを書くために調べたら元は1967年の同タイトルの映画があり、これはリメイクになるらしい。それを知ってちょっと納得したが、当時の時代性をいくらか引き継いでいるのか、なんか妙にセンスが古い。

男らしいっていうとマッチョな麻薬王で、繊細で芸術肌の人間を望むとメソメソしたウザい男になり、男らしさとか人間的魅力とかが極端になるギャグにしようとしているんだけど、なんだか本当のそういう人を笑い者にしているようでなんか微妙な気分になる。

もちろんストーリーとしては悪魔が極端な叶え方をして7つの願いを消費させようとしているということなんだけど、その流れの中でもこの冗談じゃ笑えないなあという感じである。

冒頭に書いたように笑えないのが欠点だが、差別や偏見が悪意にまで極端になってなくてとにかく表層的でうすっぺらいので真剣に問題視するというほどでもない。そこはよい点だと思う。

クール・ボーダーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月7日
監督ケイシー・ラ・スカラ
記述年月日2011年3月24日
出演マイク・ヴォーゲル,ヴィンス・ヴィーラフ,アダム・ブロディ,ジョーイ・カーン,ジェニファー・モリソン,バム・マージェラ,ジェイソン・ロンドン,クリストファー・マクドナルド,ランディ・クエイド,トム・グリーン,クリスティーン・エスタブルック,ションダ・ファー
評価★★★
脚本ラルフ・サル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321492

アメリカの青春ロードムービーとしては無難な内容じゃないでしょうか?

スケボーのプロを目指す若者4人はチームを組み、プロ選手のツアーに勝手に同行する作戦に出た。

恋と友情に努力と勝利ですよ。スケボーというのはやや地味ではあるけど――2003年の映画だけど、その時点でもスケボーはクールではなかったんじゃないかなあ……――無難にできていると思います。

フランス、幸せのメソッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月16日
監督セドリック・クラピッシュ
記述年月日2020年3月7日
出演カリン・ヴィアール,ジル・ルルーシュ,オドレイ・ラミー,ジャン=ピエール・マルタンス,ラファエル・ゴダン,ケヴィン・ビショップ,フレッド・ユリス,マリーヌ・ヴァクト,ジヌディーヌ・スアレム
評価★★★
脚本セドリック・クラピッシュ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343170

ネットであらすじ見て思い出した。これは面白かった記憶がある。

三人の娘を女手一つで育てるシングルマザーのフランス。しかし二十年勤めてきた工場が倒産したショックから、自殺未遂騒ぎを起こしてしまう。娘や妹夫婦、仕事の同僚にまで励まされ、フランスは単身パリで出稼ぎをすることに。腕利きの金融トレーダーであるスティーヴは十年間のロンドン勤務を終えてパリへ戻り、家政婦としてフランスを雇い入れる。別れた妻から息子アントンを押しつけられたスティーヴは、その子守もフランスに頼むのだった。当初は意見が合わず対立するフランスとスティーヴだったが、徐々に二人の距離は縮まっていく。

金持ち男と貧乏シングルマザーのロマンスなので、あとから振り返るとベタなストーリーなんだけど、観ているときにはあまり気にならない。色々エピソードが面白いので観てしまう。

スパイキッズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月11日
監督ロバート・ロドリゲス
記述年月日2007年7月20日
出演者アントニオ・バンデラス,カーラ・グギーノ,アレクサ・ヴェガ,ダリル・サバラ,アラン・カミング,テリー・ハッチャー,トニー・シャルーブ,ダニー・トレホ,ロバート・パトリック,チーチ・マリン,ジョージ・クルーニー
評価★★★
脚本ロバート・ロドリゲス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234277

大人も楽しめるファミリー映画というより、完全に子供向けのアクション映画。けど、中途半端な大人向け演出がないところが逆にいい感じ。

組織に両親が誘拐され、その両親が実は凄腕スパイだったと知った姉弟は、二人を助けるべくスパイグッズを装備して立ち向かう。

最初に書いたように大人に媚びていません。子供っぽいと馬鹿にされることを実に堂々とやってます。いいことだと思います。

ビッグ・バグズ・パニック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月5日
監督カイル・ランキン
記述年月日2020年4月1日
出演クリス・マークエット,ブルック・ネヴィン,レイ・ワイズ,キンジー・パッカード,E・クインシー・スローン,ウェスリー・トンプソン,デボラ・ゲフナー,リンダ・パーク,ジム・コディ・ウィリアムズ
評価★★
脚本カイル・ランキン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335186

いくらなんでも低予算すぎる。

世界が巨大昆虫に支配されてしまった中でのサバイバル。

映像が、ちょっと、さすがに……こういう低予算B級映画が好きなら止めませんが、そのほかの人には観るのはやめておけと言っておきます。

ブラインド・フューリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月4日
監督フィリップ・ノイス
記述年月日2009年1月21日
出演ルトガー・ハウアー,テリー・オクィン,ブランドン・コール,ショー・コスギ,リサ・ブロント,ランドール・“テックス”・コッブ,メグ・フォスター,ニック・カサヴェテス,チャールズ・クーパー
評価★★★
原作笠原良三
脚本チャールズ・ロバート・カーナー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20232

座頭市のハリウッドリメイク。なんか不思議な映画。B級だと思えば楽しめる。

戦争帰りで盲目で剣の達人が悪人相手にばっさばっさ。

ふざけている感じじゃなくて真面目に撮っているのが妙な空気を醸し出している。現代アメリカで盲目の凄腕剣士って存在が違和感ありまくり。だけど忠実に「座頭市」してるんだよなあ。これが。

無理に観る必要はないけど、こんな映画が撮られていたという知識にはなりそう。

モーターサイクル・ダイアリーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月2日
監督ウォルター・サレス
記述年月日2013年12月5日
出演ガエル・ガルシア・ベルナル,ロドリゴ・デ・ラ・セルナ,ミア・マエストロ,メルセデス・モラーン,ジャン・ピエール・ノエル
評価★★★
原作エルネスト・チェ・ゲバラ『モーターサイクル南米旅行日記』,アルベルト・グラナード
脚本ホセ・リベーラ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320083

ちょっといい話すぎるかなーと思わなくもない。まあ、ゲバラが青いから物語も青臭くなってもいいんだけど。

学生時代にチェ・ゲバラが行った南米縦断旅行の物語。

育ちもよく医者の卵であったチェ・ゲバラが貧困や民族対立に肌で触れて理解していく。当の旅行をしたゲバラが、この旅行で人生が変わったといっているくらいなので、彼の目に映るのはそういう純粋な社会問題なんである。個人的には、もっと別のものだって目に映っていたはずなのに、印象に残ったのがそういう側面だけだったってことなんだと理解した。

南米の雄大な景色だったり、人間模様だったりと、典型的なロードムービー。好きな人はかなり好きだろうけど、自分はなんか、ちょっと距離を置いてしまった。映画を観ることだけではなく自分で旅行する楽しさも知っているからかもしれない。

舟を編む  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月24日
監督石井裕也
記述年月日2016年1月23日
出演松田龍平,宮崎あおい,オダギリジョー,黒木華,渡辺美佐子,池脇千鶴,鶴見辰吾,宇野祥平,又吉直樹,波岡一喜,森岡龍,斎藤嘉樹,麻生久美子,伊佐山ひろ子,八千草薫,小林薫,加藤剛
評価★★★
原作三浦しをん『舟を編む』
脚本渡辺謙作
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343711

原作既読。あそこがああいう風に改変されるんだろうなあと思ってたところは予想通りという感じ。あまりひどいアレンジにはなってなかったのでよかった。

新しい辞書を作るという一大事業にかかわる編集者とその関係者たち。

原作は面白かった。この映画は、キャラクターを分かりやすくコミックタッチにアレンジしていて、例によってきつい。さすがにこれで感動しろというのは無理な話である。

山猫は眠らない4 復活の銃弾  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月4日
監督クラウディオ・ファエ
記述年月日2020年3月21日
出演チャド・マイケル・コリンズ,ビリー・ゼイン,リヒャルト・サメル,パトリック・リスター,アナベル・ライト,コンラッド・ケンプ
評価★★★
キャラクター創造マイケル・フロスト・ベックナー,クラッシュ・レイランド
脚本ジョン・ファサーノ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340610
関連

もはやこのシリーズについて何か自分が書ける感想があるのか分からん。

アフリカ、コンゴ民主共和国の国境。伝説の狙撃手トーマス・ベケットの息子で、父親譲りの狙撃の腕前を持つ国連軍三等軍曹のブランドン。彼はある日、部下を率いて反体制派領土で拘束された欧州農民の救出任務へ向かう。だがそこへ謎のスナイパーが急襲、ブランドンの部下たちは全滅し、彼自身も負傷してしまう。仲間の敵討ちに燃えるブランドンは、父の元相棒リチャード・ミラーの協力を得ながら、怒濤の逆襲に転じるが…。

そんなに大ヒットはしないけど、劇場未公開ながら続編は作られるくらいの渋めの低予算映画。好きな人だけが観ればよろしいといった感じ。

スターシップ・トゥルーパーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1998年
監督ポール・ヴァーホーヴェン
記述年月日2016年1月20日
出演キャスパー・ヴァン・ディーン,ディナ・メイヤー,デニース・リチャーズ,ジェイク・ビューシイ,ニール・パトリック・ハリス,クランシー・ブラウン,パトリック・マルドゥーン,マイケル・アイアンサイド,マーシャル・ベル,セス・ギリアム,ルー・マクラナハン,デイル・ダイ,ブレイク・リンズレイ,エリック・ブラスコッター,マット・レヴィン,アンソニー・ルイヴィヴァー,ブレンダ・ストロング,ディーン・ノリス,クリストファー・カリー,レノア・カスドーフ
評価★★★
原作ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』
脚本エド・ニューマイヤー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83886
関連

個人的に大好きだが、普通の神経で普通に観れば、大して面白くないって感じの作品。皮肉とブラックユーモア、人間たちをゴミのようだと思えるかどうかで印象が違う。

宇宙人バグズとの戦争に志願したジョニーは訓練で打ちのめされ、出撃された前線で戦争の現実を知る。

原作は軍隊賛歌で論争を巻き起こした小説。軍の訓練が男を一人前にするのだ、みたいな。ただ、あまりに極論なのでどこまで本気で書いたのかその真意についても議論になっていたりする。作者は、男を男にするためには試練のようなものが必要で、軍隊の訓練は非常に効率的であるという点については、皮肉もなくそのように考えていたみたいだけど。

で、監督のポール・ヴァーホーヴェンも、皮肉のきつい監督である。ロボコップなんかを思い出してもらえれば、その皮肉精神がなんとなく分かるのではないだろうか?

マッチョ思想とゴミクズのように敵味方の歩兵が死んでいく様を楽しむ作品である。それが楽しめないとイマイチで、「なんなのこの映画」と思ってしまうでしょう。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月7日
監督FROGMAN
記述年月日2010年11月27日
出演FROGMAN
評価★★★
脚本FROGMAN
キャラクターデザインFROGMAN
編集FROGMAN
録音FROGMAN
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330088
関連

低予算Flashアニメの劇場版第2弾。安定した面白さ。これに4つつけるのはどうかと思うので星は3つだが、このチープなノリは大抵の人は楽しめるでしょう。

あらすじ省略。

前回のスポンサーアピールが今回はさらにエスカレート。もはやカオス。全編広告のような、逆になにも広告してないような……。

劇場版 ブレイク ブレイド 第二章/訣別ノ路  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月1日
監督羽原信義
記述年月日2012年2月24日
出演保志総一朗,斎藤千和,中村悠一,神谷浩史,花澤香菜,甲斐田裕子,井上麻里奈,白石稔
評価★★★
総監督アミノテツロ
アニメーション制作Production I.G,XEBEC
原作吉永裕ノ介
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336830
関連

うーん。相変わらず。ちょっと子供っぽいんだよね。あと、どっかで見たような話。

敵が攻めてきて防衛しないと。そんでもって捕虜確保。敵にも味方にも被害が発生。

戦場で殺したくないとか、そういう葛藤の話ってもう食傷気味である。アニメにおけるお約束みたいなもので、いかに本気で悩んだり苦しんでいようと、どうでもいい感じ。

ホワイトナイツ/白夜  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月24日
監督テイラー・ハックフォード
記述年月日2020年3月15日
出演ミハイル・バリシニコフ,グレゴリー・ハインズ,イザベラ・ロッセリーニ,イエジー・スコリモフスキ,ヘレン・ミレン,ジェラルディン・ペイジ,ジョン・グローヴァー,マリアム・ダボ
評価★★★
脚本ジェームズ・ゴールドマン,エリック・ヒューズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/21781
関連

1985年の映画。ダンスシーンが話題らしいんだけど、現代においてはダンスも進化したんだなーという気持ちになってしまった。

8年前にソ連からアメリカに亡命した著名なバレエ・ダンサー、ニコライを運ぶ旅客機は、ロンドンから東京へ向かう途中、エンジントラブルによりソ連の空軍基地に緊急着陸した。慌てて自分の身分が判るパスポートなどを引きちぎって飛行機のトイレに流すニコライ。しかし、結局KGBのチャイコ大佐にばれてしまい、犯罪者扱いされた挙げ句、彼は軟禁されてしまう。なんとかニコライを母国に取り戻そうと画策するチャイコは、アメリカのベトナム介入にプロテストし、母国を捨てた黒人のタップダンサー、レイモンドを監視役につけた。当初は立場の違いから互いに反発しあっていたが、やがて各々の芸術活動の自由に対する想いから友情を深めていった彼らは、綿密な計画を立て、脱出を試みる……。

世間の評価はよく分からんが、見所が一つはあるという感じらしい。それがダンスシーン。まあ、そこは別に悪くないと思う。ただ、面白かったってほどの感想ではないなあ。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年12月29日
監督ライアン・ジョンソン
記述年月日2020年4月28日
出演マーク・ハミル,キャリー・フィッシャー,アダム・ドライヴァー,デイジー・リドリー,ジョン・ボイエガ,オスカー・アイザック,アンディ・サーキス,ルピタ・ニョンゴ,ドーナル・グリーソン,アンソニー・ダニエルズ,グウェンドリン・クリスティー,ケリー・マリー・トラン,ローラ・ダーン,ヨーナス・スオタモ,ジミー・ヴィー,ベニチオ・デル・トロ,ビリー・ラード,ワーウィック・デイヴィス,ハーマイオニー・コーフィールド,ティム・ローズ,ヴェロニカ・ンゴー,ジャスティン・セロー,ゲイリー・バーロウ,トム・ハーディ,フランク・オズ,ジョセフ・ゴードン=レヴィット
評価★★
製作キャスリーン・ケネディ,ラム・バーグマン
製作総指揮J・J・エイブラムス,トム・カーノウスキー,ジェイソン・マクガトリン
キャラクター創造ジョージ・ルーカス
脚本ライアン・ジョンソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360445
関連

色々矛盾があって、観ながら「一体俺は何を見せられてるんだ?」という気分になる。これはきついわー。

反乱軍はファースト・オーダーの追撃に遭い基地を捨てて逃走する。レイはルーク・スカイウォーカーに弟子入りを志願するが断られ、他の仲間は逃走を成功させるためにファースト・オーダーの戦艦に潜入したり、キーになるアイテムを他の惑星に探しに行ったりする。

2020年の元旦にエピソード9を観に行く約束をしていたので、予習としてのエピソード8をやっと鑑賞。世界中のスター・ウォーズファンがこのエピソード8で急に夢から覚めて、俺は何でこんなものに夢中になっていたんだろうとなってしまったという話を──それが真実かどうかは知らないが個人の感想として──聞いていたので、よっぽどの駄作なんだろうなと覚悟はしていた。実際、これは劇場に観に行ってない。あまりに不評だったからだ。

充分な上に充分に期待値を下げて、どれだけの駄作であるかを確認するという心持ちで鑑賞した。普通の映画ならそんなものを観る必要はないし時間の無駄であるのだが、スター・ウォーズなら駄作であることを確認することにもちょっとは意味がある(かもしれない。無いかもしれない)。

観た感想としては、こういうしょうもない脚本はB級映画ではよくある。その場のノリや見せ場を中心に考えるから、無駄なこととか最初からそうしておけよみたいな筋書きになっていたりする。登場人物もストーリーの都合に合わせて、怪しい罠にハマったり、急に怒ったり嘆いたりと情緒不安定になる。B級映画ならこれに星2つを付けることはない。だがこれはスター・ウォーズである。一流スタッフが一流の予算で制作してこれは無い。

どうしてこうなったのかは分からない。しかし、B級とかA級といった区分で、映画によくある失敗を避けられるものではないんだなあと思う。

まあ、中身の、具体的にどこがどうちぐはぐで珍妙なのかは言わない。一応、当たり前のことを言っておくと、これよりひどい映画はたくさんある。ひどいけど嫌いになれない映画もある。私も、「ひどいひどいといってもこの程度か」という心情も無いわけでは無い。だから、観る方が、スター・ウォーズがどれだけ好きか、あるいはどうでもいいと思っているかにもよると思う。

スペースカウボーイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月4日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2013年11月4日
出演クリント・イーストウッド,トミー・リー・ジョーンズ,ドナルド・サザーランド,ジェームズ・ガーナー,ジェームズ・クロムウェル,ウィリアム・ディヴェイン,マーシャ・ゲイ・ハーデン,ローレン・ディーン,コートニー・B・ヴァンス,バーバラ・バブコック,ブレア・ブラウン
評価★★★
脚本ケン・カウフマン,ハワード・クラウスナー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=161592

クライマックスはこうなると思ったけど、ワンパターンな上に感動がなく何が原因かを考えるとやるせなくなったりする。映画の演出上の御都合主義的展開なんだよなあ。それが気になるのが残念。普通の人はそんなこと思わないだろうけど、自分はどうしても気になるってことである。しかし宇宙空間の映像は実によかった。全体で観ると悪くないです。

古い人工衛星が故障してあと一ヶ月で墜落するという。なにがなんでも修理すべしという命令を受けNASAは策を考えるが、かつての開発者でもありパイロット、今となっては60を越えたおっさんに頼むしかなかった。かつてのパイロットは修理をレクチャーするのではなく俺を打ち上げろ、かつての仲間と共にだ、と要求し、NASAもそれを飲まざるを得ないのだった。

SF娯楽映画であり、老人を主人公にするところは最近のイーストウッドらしくていい。コンパクトにまとまった職人芸な映画であった。

ゴーストライダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

シリーズ番号1
鑑賞年月日2021年2月13日
監督マーク・スティーヴン・ジョンソン
記述年月日2022年1月13日
出演ニコラス・ケイジ,エヴァ・メンデス,ウェス・ベントリー,サム・エリオット,ドナル・ローグ,ピーター・フォンダ,マット・ロング,ラクエル・アレッシ,ブレット・カレン,ローレンス・ブルース,ダニエル・フレデリクセン,マシュー・ウィルキンソン,ギブソン・ノルティ
評価★★★
原案マーク・スティーヴン・ジョンソン
脚本マーク・スティーヴン・ジョンソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326662
関連

ニコラス・ケイジも映画を選ばないなあ。

マーベルの映画。悪魔と契約したゴーストライダーが悪魔の反逆者である軍団とバトルする。

いやー、なんていうか退屈な映画ですよ。星2つでもいいくらい。なんかこう雑な感じ。どうせこのキャラのファンしか観ないでしょ、みたいな。……しかしニコラス・ケイジでキャストは正解なのか? うーん、分からん。

バレンタイン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月15日
監督ジェイミー・ブランクス
記述年月日2007年11月26日
出演者デニース・リチャーズ,デヴィッド・ボレアナズ,マーリー・シェルトン,キャサリン・ハイグル,ジェシカ・キャプショー,ダニエル・コスグローヴ,ヘディ・バーレス
評価★★★
原作トム・サヴェージ
脚本アーロン・ハーバーツ,ドナ・パワーズ,ウェイン・パワーズ,グレッチェン・J・バーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236722

スクリーム、ラストサマー系のティーンエイジャー連続殺人ホラーサスペンス物。脚本はそれらのウェス・クレイヴンではないけれど、よくできてます。

ジャンルの説明で充分だと思うのであらすじ省略。

繰り返すけど悪くない。このジャンルが好きな人なら楽しめるでしょう。

ジャッジ・ドレッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月27日
監督ピート・トラヴィス
記述年月日2020年3月24日
出演カール・アーバン,レナ・ヘディ,オリヴィア・サールビー,ウッド・ハリス,ドーナル・グリーソン,ラングレー・カークウッド,ウォリック・グリア,ルーク・タイラー
評価★★★
脚本アレックス・ガーランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343947

スタローンではなく2012年のリメイク。こっちもいい。

核戦争で荒廃した近未来のアメリカ。東海岸一帯に広がる唯一の都市メガシティ・ワンは、超高層ビル郡の中に多くの住民がひしめき、犯罪が多発していた。そんな崩壊寸前の街の治安を守るのが、警察機能と司法を兼ね備え、逮捕から判決、刑の執行までをも一手に引き受けるエリート司法官“ジャッジ”たちだった。その中でも圧倒的な戦闘能力と不屈の意志でトップに君臨するジャッジがドレッドだった。ある日、新米女性ジャッジ、アンダーソンの適性判断を任されたドレッドは、彼女を試験代わりに殺人事件現場へと連れ出す。そこは、冷酷非情な女ギャング“ママ”とその一味が支配し、200階建てアパートメントの各フロアに無数の犯罪者であふれる究極の無法地帯だった。

シンプルな話でビルの中で殺人という裁きを与えていくだけという構成。面白いです。スタローンは顔を出さないわけにいかなかったが、こっちは本当に全然顔を見せない。

バタフライ・エフェクト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年6月21日
監督エリック・ブレス,J・マッキー・グルーバー
記述年月日2007年7月22日
出演者アシュトン・カッチャー,エイミー・スマート,ウィリアム・リー・スコット,エルデン・ヘンソン,メローラ・ウォルターズ,エリック・ストルツ,ローガン・ラーマン,ナサニエル・デヴォー,イーサン・サプリー,カラム・キース・レニー,ケンドール・クロス,キャメロン・ブライト,ジョン・パトリック・アメドリ
評価★★★★
脚本エリック・ブレス,J・マッキー・グルーバー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321766

ほとんど完璧。中盤で「こんな話だったのか」と驚き、ラストで、「こんなラストなのか」と感動する。

あらすじはあえて書きません。話が面白いので騙されたと思って観ましょう。

減点の理由は、「人の運命を自分以外の誰かに預けたことでよくなるというのは無責任だと思う」からである。「人と積極的に関り、それを背負い込むことの方が、ヒロインに対する行動として前向きだと思う。というか、関わらないことで彼女は幸せに暮らしました、なんて、世の中、自分のいないところにそれほど善意が溢れているというのか。

まー、驚きあり、切ない恋があり、かなり出来のいい作品であることは間違いありません。

レリック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月8日
監督ピーター・ハイアムズ
記述年月日2023年3月31日
出演ペネロープ・アン・ミラー,トム・サイズモア,リンダ・ハント,ジェームズ・ホイットモア,クレイトン・ローナー,チ・モイ・ロウ,ルイス・ヴァン・バーゲン,オードラ・リンドレイ,エドワード・ジェミソン,ロバート・レッサー,コンスタンス・タワーズ,ジョン・カペロス,ジーン・デイヴィス,サントス・モラレス,デヴィッド・ホランダー,ドン・ハーヴェイ,アーロン・ラスティグ,ネッド・シュミッケ,フランシス・X・マッカーシー
評価★★★
原作ダグラス・プレストン,リンカーン・チャイルド
脚本エイミー・ジョーンズ,ジョン・ラッフォ,リック・ジャッファ,アマンダ・シルヴァー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/54730

懐かしいモンスターパニック映画。モンスターの正体とか習性をけっこう丁寧に解明するところと、群集パニックの描写っだけはすごくよかった。一方でアクションのところの明滅カットはとにかく閉口もの。

南米から博物館あてに船便が出荷される。それから数ヶ月後、乗務員が全員死亡した貨物船が発見される。博物館ではその荷を受け取って調べるが、初見では不審なところはない。その頃、博物館では予算獲得のための特別展のプレス招待の準備が進められていた。

1997年の映画。モンスターが人を襲うというベタな筋書きなんだけど、色々工夫があって面白かった。この無駄に説明を付けるのも20世紀のモンスターホラーって感じである。

全体的にはダメダメな映画なんだけど、この映画で最高に見れるシーンが群集パニック描写である。モンスターに人が襲われると群集が出口に向かって殺到するんだけど、そこの描写がやけにリアルで丁寧。なかなか現代でも見れないパニックシーンだと思う。

しかし、それで「へー、観てみよう」と思わない方がよい。というかそれで観て時間を損しても責任が取れない。モンスターが出現するとなんかあちこちの照明が点滅してまともみ見れない感じになるし、そもそもアクションとしてなんかちぐはぐだし、このジャンルにおけるメインの部分がとにかくいけてない映画である。

アメリカン・ハッスル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月29日
監督デヴィッド・O・ラッセル
記述年月日2023年4月11日
出演クリスチャン・ベイル,ブラッドリー・クーパー,ジェレミー・レナー,エイミー・アダムス,ジェニファー・ローレンス,ルイス・C・K,マイケル・ペーニャ,アレッサンドロ・ニヴォラ,ジャック・ヒューストン,シェー・ウィガム,エリザベス・ローム,ポール・ハーマン,サイード・タグマウイ,マシュー・ラッセル,トーマス・マシューズ,アドリアン・マルティネス,アンソニー・ザーブ,コリーン・キャンプ,ロバート・デ・ニーロ
評価★★★★
脚本エリック・ウォーレン・シンガー,デヴィッド・O・ラッセル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346643

シンプルすぎず、複雑すぎず、丁度いい詐欺クライムの映画だった。テンポや要約もいい。これが実話だとすると本当に笑ってしまうんだけどな。

詐欺師を逮捕したFBI捜査官は、司法取引として政治家の汚職を捜査するための詐欺に協力しろともちかける。

実際のアブスキャム事件というのがあってそれをモデルにした一応は実話ということになっている。とはいえアレンジが加えられているそうで、ネットで調べるとそのへんの相違点が分かる。とはいえその裏まで取れないのでどこまでがどうなのかは分からないけど、アレンジとして人物について不快になる感じのものはソフト化しているというのがあるようだ。悪人ならまだいいけど、ずるくて変わり身が早くさらに実話においても何の罰も受けていない人間がいると観客のカタルシスに影響するということなんだろう。それはなんとなく分かる。

それはそうと、これが実話じゃないとしても、役者たちの濃い演技はなかなか面白かった。あと、冒頭にも書いたけど丁度いい。これがあまりに人数多いとわけが分からなくなるし、あまりに人数が少ないと事態が変な方向に転がっていくときの転がり方が狭い。この映画はそれがちょうどいい。最初の計画から話が変わっていくところが実によい。

マネー・ピット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月24日
監督リチャード・ベンジャミン
記述年月日2007年10月14日
出演者トム・ハンクス,シェリー・ロング,アレクサンダー・ゴドノフ,モーリン・ステイプルトン,ジョー・マンテーニャ,フィリップ・ボスコ,ジョシュ・モステル
評価★★
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ,デヴィッド・ガイラー
脚本デヴィッド・ガイラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=22316

ちょっとアイディア倒れだった。

新婚カップルが格安の家を買うがそれは欠陥住宅で、修理にいくら使っても使い切れない金食い虫だった。

つまらなくはないんだけど、新婚夫婦のすれちがいやあれこれと、欠陥住宅のドタバタがうまく揃っていなかったと思う。一発勝負のアイディアとしては悪くないし、コメディのトム・ハンクスというのは嫌いじゃないので、それが好きなら観てもいいでしょう。

映画として作り込みが足りなかった。

スティーヴ・オースティン 復讐者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月17日
監督テリー・マイルズ
記述年月日2016年1月19日
出演スティーヴ・オースティン,ダニー・トレホ,セリンダ・スワン,キース・ジャーディン,ノエル・G,ロックリン・マンロー
評価★★★
脚本ジョン・サリヴァン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344253

全然覚えてない。マッチョ主人公が悪の組織と戦う映画。

ネットで見つけたあらすじによると、妻と子供を殺された男が復讐するらしいです。

最後の方で殴り合いになるのが新鮮といえば新鮮だったかな。

ラストコンサート  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月14日
監督ルイジ・コッツィ
記述年月日2011年1月16日
出演リチャード・ジョンソン,パメラ・ヴィロレッジ,リカルド・クッチョーラ,マリア・アントニエッタ
評価★★
製作オヴィディオ・G・アソニティス,古川勝美
脚本ルイジ・コッツィ,ミケーレ・デレ・アイエ,ダニエレ・デル・ジュディチェ,ソニア・モルテーニ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=24572

くっ。同じ曲が繰り返し流れてきて頭がおかしくなりそうだ。

人生に挫折し落ちぶれている作曲家は、ふとした事から一人の少女と出会うが、彼女の体は病魔に冒されており後三カ月の命だった。懸命に生き抜こうとする少女と再起に賭ける男、親子ほどの年齢差を越えたふたりの交流を、ステルヴィオ・チプリアーニの美しいメロディに乗せて描いたラブ・ストーリー。

ケータイ小説みたいなあらすじでどうにも耐えきれん。少女とおっさんの恋愛なんだけど、おっさんが全然かっこよくない。allcinema見ると高評価なんだけど、よーわからん。1976年の映画だそうで、その時代では受けたのかな?

イタリア映画だけどほとんどフランスが舞台で、フランスの景色をこれでもかと映すのは悪くないです。いちいち同じ音楽がかかるので気が滅入るけど。

ボディ・ターゲット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月25日
監督ロバート・ハーモン
記述年月日2020年3月2日
出演ジャン=クロード・ヴァン・ダム,ロザンナ・アークエット,キーラン・カルキン,テッド・レヴィン,ティファニー・トーブマン,エドワード・ブラッチフォード,アンソニー・スターク,ジョス・アックランド,ルアナ・アンダース
評価★★
原案ジョー・エスターハス,リチャード・マーカンド
脚本ジョー・エスターハス,レスリー・ボーエム,ランディ・フェルドマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/21560

ヴァンダム映画の中でも面白くない部類。

無実の罪から逃亡して追われる身となった男が、田舎の未亡人母子に匿ってもらって暮らすうちに親しくなっていく。

筋書きが普通なんだよなー。なんなの、この話。

インターステラー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年9月20日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2022年9月22日
出演マシュー・マコノヒー,アン・ハサウェイ,ジェシカ・チャステイン,エレン・バースティン,マイケル・ケイン,マッケンジー・フォイ,ティモテ・シャラメ,ジョン・リスゴー,デヴィッド・オイェロウォ,コレット・ウォルフ,フランシス・エグゼヴィア・マッカーシー,アンドリュー・ボルバ,ウェス・ベントリー,ウィリアム・ディヴェイン,デヴィッド・ジャーシー,ケイシー・アフレック,リーア・ケアンズ,トファー・グレイス,マット・デイモン
出演(声)ビル・アーウィン,ジョシュ・スチュワート
評価★★★★★
製作エマ・トーマス,クリストファー・ノーラン,リンダ・オブスト
製作総指揮ジョーダン・ゴールドバーグ,ジェイク・マイヤーズ,キップ・ソーン,トーマス・タル
脚本ジョナサン・ノーラン,クリストファー・ノーラン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/349221

これはこんなに大傑作だとは。すごい面白さだった。映像だけでなくストーリーも見事だった。

トウモロコシ畑の農夫である男はエンジニアとして農具や機械を修理もしていた。娘は部屋に幽霊がいると言い、息子は頭がいいのに農家を継ぐと言う。どちらも頭はいいのに将来の夢として学業は捨てる選択をしていた。学校もそれを止めようとしない……。

相対性理論を知らなくても分かるように作っているという、なんだかよく分からない予備知識だけ知っていた。だからそういう話になっていくんだろうなとは思った。しかしこんな映画だとは思わなかった。

かなりのSFなんだけど、SFとしての設定に酔っていない。一方で、別にSFじゃなくてもいいじゃんという内容にもなっていない。こんなにすごいとは思わなかった。

SFを背景にしながらもすごい人間ドラマと魅せる展開も用意されていて、本当にすごかった。いやー、こんなにすごいと思いませんでした。すごいな。その上で5次元を3次元に投影するというわけの分からないものをそのまま映画として撮るという離れ業である。すごかった。

青い性  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年4月3日
監督デヴィッド・ハミルトン
記述年月日2022年4月4日
出演エマニュエル・ベアール,モニカ・ブルーク,インゲ・マリア・グランゾウ,ステファーヌ・フレス,パトリック・ボーショー,セルジュ・マルカン,ブルーノ・ギラン
評価★★★
脚本ベルトラン・ルヴェルゴワ,フィリップ・ゴーティエ,マイケル・エルドマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/397

フェチだねえ。しかし綺麗な裸を綺麗に撮っているので悪くないというかなんか観れるというか。

キャンプ場でバカンスを楽しむ3人の少女たちは、ボート遊びの最中、嵐に遭い遭難してしまう。キャロリーヌが目覚めると、孤島の小屋で裸で寝かされていた。他のふたりと再会すると3人はある家を見つけ、そこで若い女性と中年の男性が愛し合っているのを見てしまう。その後、彼女たちは3人の青年と知り合いヨットなどで遊んでいたが、キャロリーヌは自分を助けてくれたのは孤島の家にいた中年の男だと思い込み、再び家を訪れる。

別題が多い。情報を探すのに苦労した。『青い性/処女喪失』『デビッド・ハミルトンの 妖精たちのプレリュード/朝霧に香る甘い旋律』『妖精たちのプレリュード』『青い性』といった感じ。『青い性』はDVDソフトのタイトルで、最終的にはこのタイトルになったようだ。自分が観たのもこのタイトルだが劇場公開時は『青い性/処女喪失』ってことだったんだろう。他のタイトルを見ても分かるように、なんかこうロマンチックポルノ的な、分かりやすい印象をつけて売ろうという意図がある。

内容はまあ、しょうもないといえばしょうもないんだが、本当に綺麗に裸を撮っているので、鑑賞できるという感じ。エマニュエル・ベアールの裸はまさに見事の一言である。

スパイダーマン:ホームカミング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月10日
監督ジョン・ワッツ
記述年月日2022年1月28日
出演トム・ホランド,マイケル・キートン,ジョン・ファヴロー,ゼンデイヤ,ドナルド・グローヴァー,タイン・デイリー,ジェイコブ・バタロン,ローラ・ハリアー,マリサ・トメイ,ロバート・ダウニー・Jr,グウィネス・パルトロー,クリス・エヴァンス,トニー・レヴォロリ,ガーセル・ボヴェイ,ヘムキー・マデーラ,ボキーム・ウッドバイン,ローガン・マーシャル=グリーン,マイケル・チャーナス,マイケル・マンド,ケネス・チョイ,ハンニバル・バレス,マーティン・スター,セレニス・レイバ,トゥンデ・アデビンペ,J・J・トター,エイブラハム・アッター,ティファニー・エスペンセン,アンガーリー・ライス,カーク・R・サッチャー,スタン・リー,イーサン・ディゾン,エイミー・ヒル,ザック・チェリー,ジェニファー・コネリー
評価★★★★
原作スタン・リー,スティーヴ・ディッコ
原案ジョナサン・ゴールドスタイン,ジョン・フランシス・デイリー
脚本ジョナサン・ゴールドスタイン,ジョン・フランシス・デイリー,ジョン・ワッツ,クリストファー・フォード,クリス・マッケナ,エリック・ソマーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359026
関連

滅茶苦茶面白かった。こんな展開になるとは。ヒーローとしての苦悩そのもの。ちょっとシリーズのマンネリのせいで舐めてたわー。

ニューヨークに暮らす15歳の高校生、ピーター・パーカー。憧れのトニー・スターク=アイアンマンに見込まれ、彼が開発した特製スーツに身を包み、スパイダーマンとして街のパトロールに精を出しながら、早くアベンジャーズの一員になりたいと夢見ていた。そんな中、スタークに仕事を奪われ復讐に燃える男エイドリアン・トゥームス=バルチャーが、地球外の物質から強力な武器を作り出し、ニューヨークを危機に陥れようとしていた。アベンジャーズに任せろとのスタークの忠告にもかかわらず、一人前のヒーローとして認められたいと焦るピーターは、たった一人で敵に立ち向かおうとするのだったが…。

スパイダーマンになるくだりをぶっちぎっていてもうピーター・パーカーはスパイダーマンになっている。それどころかアベンジャーズとしてみんなと共闘もしている。そういう世界が前提としてあるというのがなかなか新鮮だった。

そして本作のピーターは若い。あとあの、軽薄な感じがちゃんと出ている。過去作のスパイダーマンと違って最近のキャラクターになってるなーと思った。若いせいで功名心が痛い。そしてイキりまくりである。歯痒いしじれったいしイライラもするかもしれない。だけどこれがスパイダーマンだよな。若いのがスパイダーマンである。

この本人の軽さに事態の重さが加わるから面白いのである。

シリーズがなんかだんだんつまらなくなっていたので、新シリーズの起動って宣伝されてもまったく食指が動かなかったんだけど、こんなに面白いとは。

俺たちニュースキャスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年4月22日
監督アダム・マッケイ
記述年月日2010年11月13日
出演ウィル・フェレル,クリスティナ・アップルゲイト,ポール・ラッド,スティーヴ・カレル,デヴィッド・ケックナー,フレッド・ウィラード,クリス・パーネル,キャスリン・ハーン,セス・ローゲン,フレッド・アーミセン,ダニー・トレホ,ルーク・ウィルソン,ベン・スティラー,ジャック・ブラック,ヴィンス・ヴォーン,ティム・ロビンス,ミッシー・パイル,ジェリー・スティラー
評価★★★★
脚本ウィル・フェレル,アダム・マッケイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323005

コメディ映画。意外と面白かったんだけど、詳細をあんまり覚えてない。

1970年代のアメリカで、ニュースを読むのは男の仕事だというのに野心溢れる女がやってきた。男たちはあれこれといやがらせするのだが。

性差別とか女性の社会進出をこういう形でコメディにするのは斬新だった。アホすぎる。

それでもボクはやってない  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月1日
監督周防正行
記述年月日2007年3月21日
出演者加瀬亮,瀬戸朝香,山本耕史,もたいまさこ,田中哲司,光石研,尾美としのり,大森南朋,鈴木蘭々,唯野未歩子,柳生みゆ,野間口徹,山本浩司,正名僕蔵,益岡徹,北見敏之,田山涼成,矢島健一,大谷亮介,菅原大吉,石井洋祐,大和田伸也,田口浩正,徳井優,清水美砂,本田博太郎,竹中直人,小日向文世,高橋長英,役所広司
評価★★★★
脚本周防正行
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325423

ラストのせいで減点。みんなも言ってることのようだが、このラストはないわ。

フリーターの男が電車を降りるときに女性に手首を掴まれた。そのまま駅員室に連れて行かれ、痴漢として逮捕される。たとえやってないとしても、認めた方が楽だと言われるが、やってないものは認められないので、男は否認する。

社会派ドラマである。邦画に突然現れた法廷ドラマでもある。ハリウッドなどでは定期的に作られるジャンルだけど、日本では二時間ドラマで作られる以外は法廷なんてフィクションで出てこない。ましてや社会派映画なんて。ただ、やっぱり面白い。ぐいぐい観せる。笑いは少ないけど、映画の力はあると思う。

以下、ネタバレ。「モデルとなった事件は一審有罪、そして二審で逆転無罪という判決が出た裁判である。だから映画のラストに有罪判決が出た後、テロップか何かで、モデルとなった事件は二審で無罪判決が出たという情報が出てくると思った。しかし出てこなかった。意図は分からないが、私はそれは出すべきだと思った。

悪魔の棲む家  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月3日
監督アンドリュー・ダグラス
記述年月日2020年3月18日
出演ライアン・レイノルズ,メリッサ・ジョージ,ジェシー・ジェームズ,ジミー・ベネット,クロエ・グレース・モレッツ,フィリップ・ベイカー・ホール,レイチェル・ニコルズ,イザベル・コナー,ブレンダン・ドナルドソン,アナベル・アーマー,リック・コメニック,デヴィッド・ギー,ダニー・マッカーシー
評価★★★
原作ジェイ・アンソン
脚本スコット・コーサー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/323416

1979年の映画のリメイク。子供の頃にオリジナルを観たときは怖かったけど、もはや全然怖くない。

1974年11月13日、ニューヨーク州ロングアイランド・アミティビルのとある大邸宅。一家の長男ロナルドは家の中の“声”に操られるように両親と4人の兄弟たちをライフルで次々と射殺する。彼はやがて我に返り自ら警察に通報、一家皆殺しの犯人として逮捕された――。それから1年後、ラッツ夫妻は破格の値段で売りに出されたこの大邸宅を購入、夢だった自分たちの家をようやく手にし、さっそく子どもたちと共にこの家へと引っ越してくる。しかし、その直後から一家は家の中で次々と不気味な現象に遭遇していくのだった…。

一応、怖くしようとしているみたいなんだけどね。やりすぎちゃってもう日常から突き抜けちゃってるから。

プレデターズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年10月15日
監督ニムロッド・アーントル
記述年月日2020年2月19日
出演エイドリアン・ブロディ,ダニー・トレホ,トファー・グレイス,ローレンス・フィッシュバーン,アリシー・ブラガ,ウォルトン・ゴギンズ,マハーシャラルハズバズ・アリ,オレッグ・タクタロフ,ルーイ・オザワ・チャンチェン
評価★★★
製作ロバート・ロドリゲス,ジョン・デイヴィス,エリザベス・アヴェラン
製作総指揮アレックス・ヤング
脚本アレックス・リトヴァク,マイケル・フィンチ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/336307
関連

こういうシナリオだとこういう展開にしかできないのかな。面白いというより、もはや類型的すぎて、なぞっているだけといった感じ。

落下中に意識を取り戻し、墜落死を免れた傭兵のロイス。そこは鬱蒼としたジャングルの中。そして同じように状況も分からぬまま見知らぬ土地に放り出された数人の男女。彼らはCIAの凄腕スナイパーやロシア特殊部隊の隊員、あるいはヤクザや死刑囚といったいずれ劣らぬ戦闘と殺しのエキスパートたち。やがて一同は、自分たちが謎の地球外生命体によって彼らの惑星に拉致されたことを悟る。そしてその目的が、その地球外生命体が狩猟を楽しむためだと。ロイスは渋々ながらもリーダーとなり、人類最強の殺し屋集団を率いて、恐るべき未知の敵へと立ち向かっていくが…。

はじめましての面子が集まり、お前らと協力なんかしてられるかと言う奴がいたかと思えば、戦いの中で生まれる友情ありといったような感じ。テーマはプレデターだけどWeb小説で一時期濫造されたサバイバルアクションものの一作品でしかないような。

なんやねんこれ。お金はかかってるからショボくはないけど、ストーリーが、慣れてる人間には新鮮味なさすぎると思うぞ。

幸せのジンクス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月30日
監督ルーク・グリーンフィールド
記述年月日2015年3月1日
出演ジニファー・グッドウィン,ケイト・ハドソン,コリン・エッグレスフィールド,ジョン・クラシンスキー,スティーヴ・ハウイー,アシュレイ・ウィリアムズ,ジェフ・ピアソン,ジル・アイケンベリー
評価★★★
原作エミリー・ギフィン
脚本ジェニー・スナイダー・アーマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343354

あまり書くことがないラブロマンス映画。まー、こんなもんですよ。

結婚予定の友達の新郎がほんとは好きなんだけど。

書かない方がいいかなとも思うんだけど、書いたところで駄目になる話でもなかろうと思うので書いちゃう。男の方がイケメンなんだけど中身は草食というかおとなしいタイプなので、ヒロインのおとなしい方がなんとなく相性のよさを感じさせるんだけど、学生時代に顔がいいってだけで押しの強い女に押しきられてそっちと付き合うようになり、以来、気にはなるんだけどどっちも押しの弱い性格のせいでくっつくことはなく、友達の彼氏、彼女の友達、という関係のままだった男女。だけど本当に好きなのはどっち? 気持ちを伝えなくちゃ駄目なんじゃないの、とか、そんな物語。

まー、そこそこいい出来ですよ。

探偵はBARにいる  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月24日
監督橋本一
記述年月日2014年2月2日
出演大泉洋,松田龍平,小雪,西田敏行,田口トモロヲ,波岡一喜,有薗芳記,竹下景子,石橋蓮司,松重豊,高嶋政伸,マギー,安藤玉恵,榊英雄,片桐竜次,桝田徳寿,カルメン・マキ,本宮泰風,吉高由里子,街田しおん,阿知波悟美,野村周平,新谷真弓,中村育二
評価★★★
原作東直己『バーにかかってきた電話』
脚本古沢良太,須藤泰司
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339915
関連

導入の部分はちょっとクサくて恥ずかしいけど、話が始まってからはそこそこ面白い。

BARを事務所代わりに探偵業をやっている男に依頼の電話がかかってくる。ある男に会って、とある質問をして欲しいというものだった。前金まで貰って、その通りに実行すると帰りに拉致されて殺されそうになる。探偵は相棒と共に依頼の裏を探るのだが。

ベタにハードボイルドやろうとしている映画なわけで、これって失敗すると中二病っぽくなり、またキザすぎて失笑してしまう雰囲気になるだろうけど、けっこう頑張ってる。テンポがよくてなかなか面白かったです。

レスラー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月27日
監督ダーレン・アロノフスキー
記述年月日2014年2月27日
出演ミッキー・ローク,マリサ・トメイ,エヴァン・レイチェル・ウッド,マーク・マーゴリス,トッド・バリー,ワス・スティーヴンス,ジュダ・フリードランダー,アーネスト・ミラー,ディラン・サマーズ,ジョン・ディレオ,アジェイ・ナイデュ
評価★★★★
脚本ロバート・シーゲル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332729

うわあ、きつい。ドキュメンタリー風の撮影がこんなに成功しているのも珍しい。きつすぎて一旦再生を止めて休憩を挟んじゃったよ。

かつての人気レスラーの日常。

なんていうか、誇張が無い感じがするんだよな。リアルというか。実際のリアルではないんだろうけど、ほんとに実際、だいたいこんな感じ、という空気がびしびし伝わってくる。そしてこのレスラーに何が起こり、どのように決断して終わるのか、映画は淡々と着実に展開していく。

スターシップ・トゥルーパーズ2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月19日
監督フィル・ティペット
記述年月日2016年1月20日
出演リチャード・バージ,コリーン・ポーチ,エド・クイン,エド・ローター,ケリー・カールソン,ブレンダ・ストロング,サンドリーヌ・ホルト,J・P・マヌー,ビル・ブラウン,ブライアン・ティー,ボビー・C・キング,デヴィッド・ウェルズ,ティム・コンリン,ドリュー・パウエル,サイ・カーター,ローレンス・モノソン,ジェイソン=シェーン・スコット
評価★★★
原作ロバート・A・ハインライン
脚本エド・ニューマイヤー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320064
関連

こういう話だと、スターシップ・トゥルーパーズじゃないんじゃないかなあ。

人類と昆虫型生物バグズとの激しい闘いが続く近未来。地球連邦軍の一中隊は、辺境の惑星でバグズの猛攻に苦しめられていた。そして、わずかに生き残った兵士たちは廃墟と化した前線基地に逃げ込む。そこにはただ一人、上官を殺し監禁されていたダックス大尉の姿だけがあった。解放されたダックスの指示の下、基地の復旧を進めていると、今度はシェパード将軍と数人の兵士たちが逃げ込んでくる。協力してバグズの迎撃に備える彼らだったが、進化したバグズは人間に寄生する術を身につけ、次々と仲間を増やしていくのだった…。

あのバグズの異形と威圧感がよかったんであって、あと、数で押してくる感じがよかったんであって、寄生体が誰かに隠れているとか、違うよなあ。まあ、映像の予算が無かったっていう事情は分かるんだけどね。

とはいえ、あんまりしょうもない映画にはなっていません。けっこう面白い。

デブラ・ウィンガーを探して  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月21日
監督ロザンナ・アークエット
記述年月日2007年3月24日
出演者パトリシア・アークエット,ロザンナ・アークエット,エマニュエル・ベアール,カトリン・カートリッジ,ローラ・ダーン,ジェーン・フォンダ,テリー・ガー,ウーピー・ゴールドバーグ,メラニー・グリフィス,ダリル・ハンナ,サルマ・ハエック,ホリー・ハンター,ダイアン・レイン,ケリー・リンチ,ジュリアナ・マーグリーズ,キアラ・マストロヤンニ,サマンサ・マシス,フランシス・マクドーマンド,キャサリン・オハラ,ジュリア・オーモンド,グウィネス・パルトロー,マーサ・プリンプトン,シャーロット・ランプリング,ヴァネッサ・レッドグレーヴ,テレサ・ラッセル,メグ・ライアン,アリー・シーディ,エイドリアン・シェリー,ヒラリー・シェパード=ターナー,シャロン・ストーン,トレイシー・ウルマン,ジョベス・ウィリアムズ,デブラ・ウィンガー,アルフレ・ウッダード,ロビン・ライト・ペン,ショーン・ペン,ロジャー・エバート
評価★★★
製作ロザンナ・アークエット,デヴィッド・コディコウ,ハッピー・ウォルターズ,マット・ウィーヴァー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241392

やる気があるのに仕事がないというのは残念なことだなあと思った。

四十代の女優というものがどういうものかを何人もの女優と語り合うドキュメンタリー。

まあ、大体予想通りの内容。あまりスポットの当たらないその存在に注目したという点では悪くないと思う。

バトル・オブ・パシフィック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月16日
監督サンダー・レヴィン
記述年月日2020年2月24日
出演マリオ・ヴァン・ピーブルズ,カール・ウェザース,ヨハンナ・ワッツ,ニッキー・マッコーリー
評価★★
脚本サンダー・レヴィン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343324

なんか覚えてないんだけど、ネットには酷評が並んでいるな。検索してあらすじ見て思い出した。

電子機器を無効化するエイリアンの侵略に、退役して記念艦となっていたアイオワが立ち上がる。

B級映画としてウケのいい『バトルシップ』という映画があるが、それを死ぬほど低予算にしてパクったような作品。まともに大砲撃てるわけないし、そもそも操艦できるような人材が残ってるわけなかろうというところを勢いで誤魔化そうとしてなんか誤魔化しきれてない感じになってる。脚本もショボい。

007/トゥモロー・ネバー・ダイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月3日
監督ロジャー・スポティスウッド
記述年月日2007年3月22日
出演者ピアース・ブロスナン,ジョナサン・プライス,ミシェル・ヨー,テリー・ハッチャー,リッキー・ジェイ,ゲッツ・オットー,ジュディ・デンチ,デスモンド・リュウェリン,サマンサ・ボンド,ヴィンセント・スキャヴェリ,ジョー・ドン・ベイカー,コリン・サーモン
評価★★★
脚本ブルース・フィアスティン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83887
関連

派手な映画である。「壊せばいいってもんじゃないだろう?」と突っ込みたくなるくらいだ。

英国艦が中国から攻撃を受けたと思ったけど、そう思わせるための罠だった。

007ってつまらない限りはそこそこ楽しめて、感想も書けない。そんなわけでこれも特に文句をつけるところはない。悪くない007であった。

ワン・ミス・コール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月12日
監督エリック・ヴァレット
記述年月日2013年4月21日
出演エドワード・バーンズ,シャニン・ソサモン,アズーラ・スカイ,アナ・クラウディア・タランコン,レイ・ワイズ,ミーガン・グッド,ジョニー・ルイス,ジェイソン・ベギー,マーガレット・チョー,デーブ・スペクター
評価★★
製作総指揮江川信也,ティモシー・M・バーン,マーティン・シュアーマン,ジョセフ・ローテンシュレイガー,アンドレアス・ティースマイヤー
原作秋元康
脚本アンドリュー・クラヴァン
オリジナル脚本大良美波子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328835
関連

「着信アリ」のリメイク。私は「着信アリ Final」しか観ていないんだけど、それよりはこっちの方がマシな部類。まあ、かなりデタラメな感じなので、怖くはないが。制作スタッフを見ても、ハリウッドリメイクを日本の宣伝のための仕掛けとして利用しただけという感じである。ハリウッドが本気でリメイクしたかったわけではないだろう。

携帯に自分が死ぬ断末魔が未来の日付で着信するという怪現象が伝播していく。

もうほんとに既存のジャパニーズホラーのパクリ感満載である。繰り返すが、邦画バージョンより役者の演技がいい分だけ観れるものになっている。

サンダーボルト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月12日
監督マイケル・チミノ
記述年月日2020年3月22日
出演クリント・イーストウッド,ジェフ・ブリッジス,ジョージ・ケネディ,ジェフリー・ルイス,キャサリン・バック,ゲイリー・ビューシイ,ジャック・ドッドソン,ジーン・エルマン,バートン・ギリアム,ロイ・ジェンソン,ビル・マッキーニー,ヴィク・タイバック,ダブ・テイラー,グレゴリー・ウォルコット,カレン・ラム
評価★★★
脚本マイケル・チミノ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/9306

鑑賞直後の自分のメモによると『イーストウッドが若いだけ』だそうな。

銀行の金庫を機関砲で派手にブチ破ることからサンダーボルトの異名を持つ強盗ジョン。彼はかつて一緒に大金を強奪したレッドから、その金を持ち逃げしたと勘繰られ追跡されていた。そんな時、サンダーボルトはライトフットという有能な若者と出会い、コンビを組むことに。そして大金を隠した小学校へ向かう。だが、学校は新校舎に変わっていた。そこで彼らはレッドらと共に、大金をせしめた銀行をまた同じ方法で襲撃するのだが…。

若い頃のイーストウッドは売れっ子イケメンだぜ俺はといった空気をムンムンに出しているんだけど、この映画もそんな感じの一本。

ハリーとトント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年2月14日
監督ポール・マザースキー
記述年月日2013年3月7日
出演アート・カーニー,エレン・バースティン,チーフ・ダン・ジョージ,ラリー・ハグマン,ジェラルディン・フィッツジェラルド,メラニー・メイロン,ハーバート・バーゴフ,クリフ・デ・ヤング,エイヴォン・ロング,フィリップ・ブランズ,ジョシュ・モステル,ルイス・ガス,アーサー・ハニカット,バーバラ・ローズ
評価★★★
脚本ポール・マザースキー,ジョシュ・グリーンフェルド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18502

老人のロードムービー。悪くはないんだけどちょっと物足りない部分もあり。

NYのアパートを取り壊されて娘のいるシカゴへ行くことになったハリー。だが飛行機に愛猫トントを乗せられず腹を立てた彼はバスで移動することにする。バスでも迷惑をかけた彼は車を買ってトントと共にシカゴへとひた走る。そういえば免許失効してたんだった。

そんなわけで移動中の出会いと人々の悲喜交々。

イマイチ足りないように思うのは、ハリーの方にあまり変化がないからだと思う。退去の命令が出てるのに居座り続けた頑固親父であるが、映画の中で柔軟な部分も見せるものの、それは別に彼が変わったというわけではなく、そういう一面もあるというだけの話。映画においてトントの扱いもなんか雑だし。

とはいえ、普通の映画としてほかと同列にしていいかというと、そこまで平凡な映画でもないですよ。3.2点とかそんな感じ。個人的に印象に残ったのは娼婦とのエピソード。わはは。

テイキング・ライブス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月4日
監督D・J・カルーソー
記述年月日2008年10月25日
出演者アンジェリーナ・ジョリー,イーサン・ホーク,キーファー・サザーランド,ジーナ・ローランズ,オリヴィエ・マルティネス,チェッキー・カリョ,ジャン=ユーグ・アングラード,ポール・ダノ,ジャスティン・チャットウィン
評価★★★
原作マイケル・パイ『人生を盗む男』
脚本ジョン・ボーケンキャンプ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319766

ミステリーというかサスペンスなんだけど、イマイチ感が強い。アンジェリーナ・ジョリーのおかげでお得感を確保している感じ。

事件関係者と付き合うようになるんだけど、やっぱり彼が犯人かしら?というような筋書き。

FBIの割にホイホイ公私混同しすぎじゃないかなあ? まあ、そんな違和感は無視してもいいけど(交際ありきの筋書きだからそこはスルーしてくれって脚本家の声が聞こえてくるようだ)それでもなんかちょっとね。

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月27日
監督ジョージ・ルーカス
記述年月日2010年11月20日
出演ユアン・マクレガー,ナタリー・ポートマン,ヘイデン・クリステンセン,イアン・マクディアミッド,ペルニラ・アウグスト,アンソニー・ダニエルズ,サミュエル・L・ジャクソン,クリストファー・リー,ジミー・スミッツ,ケニー・ベイカー,テムエラ・モリソン,ダニエル・ローガン,ジャック・トンプソン,オリヴァー・フォード・デイヴィス,ローズ・バーン,アンドリュー・セコンブ,ジェイ・ラガイア,アーメッド・ベスト,フランク・オズ
評価★★★
製作リック・マッカラム
製作総指揮ジョージ・ルーカス
脚本ジョナサン・ヘイルズ,ジョージ・ルーカス
撮影デヴィッド・タッターサル
SFXILM
音楽ジョン・ウィリアムズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=235790
関連

スター・ウォーズサーガの第2弾。

青年になりジェダイとなったアナキンは女王パドメと出会い、恋に落ちる。

うーん。大味だなあ。子供向け映画だと思います。

映画の感想ページを書き始めたのが遅かったせいもあり、スター・ウォーズシリーズの感想に抜けがあることに気づきました。

(追記:2016年1月9日)エピソード7の公開に合わせてテレビで過去作が放送されているので視聴する機会がありました。最初の感想と同じだけど、ほんとうに子供向けという感じ。ラブシーンというか恋に落ちる二人の交流はなんだか陳腐だし、工場での戦闘シーンなど「インディ・ジョーンズか!」という感じだし。ルーカスがスターウォーズというものをどのように考えていて、ファンはスターウォーズをどのように考えているのか、そのズレがよく分かる作品だった。

あと、CG臭がきつくて、いま観るとつらい。この10年でCGも進化したんだなあとしみじみ。

オリエント急行殺人事件  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月24日
監督ケネス・ブラナー
記述年月日2023年3月13日
出演ケネス・ブラナー,ペネロペ・クルス,ウィレム・デフォー,ジュディ・デンチ,ジョニー・デップ,ジョシュ・ギャッド,デレク・ジャコビ,レスリー・オドム・Jr,マーワン・ケンザリ,オリヴィア・コールマン,ルーシー・ボーイントン,マヌエル・ガルシア=ルルフォ,セルゲイ・ポルーニン,トム・ベイトマン,ミシェル・ファイファー,デイジー・リドリー
評価★★★
原作アガサ・クリスティー『オリエント急行殺人事件』
脚本マイケル・グリーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360709

衣装やセットは豪華だけど、うーん。映画としてはそこを楽しむものって感じか。

豪華列車オリエント急行が雪で立ち往生する中で殺人事件が発生する。犯人は乗客の中の誰かという状況で、たまたま居合わせた探偵エルキュール・ポワロが鉄道会社からの依頼を受けて捜査を開始する。

捜査はぽんぽん進んで、全員にアリバイがある、犯人は誰だ、という謎に直面したときの緊張感はあまりない。冒頭に書いた通り、豪華列車のセットと登場人物の豪華な衣装を楽しむものという感じ。あまりそこに興味がない自分としては、映画としてはイマイチという印象である。あるいは自分が話そのものは全部知っていたせいかもしれないが。

ドリーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月1日
監督セオドア・メルフィ
記述年月日2020年4月12日
出演タラジ・P・ヘンソン,オクタヴィア・スペンサー,ジャネール・モネイ,ケヴィン・コスナー,キルステン・ダンスト,ジム・パーソンズ,マハーシャラ・アリ,オルディス・ホッジ,グレン・パウエル,キンバリー・クイン
評価★★★★★
原作マーゴット・リー・シェッタリー
脚本アリソン・シュローダー,セオドア・メルフィ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360660

実にアゲアゲの映画だった。まあちょっとご褒美で星5つ。

ソ連に遅れて宇宙開発を始めたアメリカはマーキュリー計画を始動させる。当時のNASAには計算室という部署があった。当時は電算機というのが一切なかったので計算は人の手でやっていたのである。そして計算室のスタッフはほとんどが女性だった。また、そこは能力至上主義だったので人種も無関係だった。黒人女性も白人男性と一緒に働いていたのである。

原題HIDDEN FIGURES。隠れたデータ、統計みたいな意味らしいんだけどもちろん、この影で支えていた女性スタッフの隠喩もあるだろう。

こういう、相手がナメてかかってくるけど超有能で、その能力で相手を黙らせるという展開はすごく好き。女性で黒人だと、当時はもうナメられまくっていたわけで、そこからの痛快なやりとりは観ていて気持ちいい。

こういう映画は下手に作るとちょっと安っぽくなる。自分が連想したのがショムニだけど、もちろん出来はまるで違う。本当はこういう痛快な話にしたかったのに、ドラマの方はなんだか子供騙しっぽくなってしまった例である。ファンタジーになってしまうと駄目で、そこのバランスが取れると万人に受けるヒットに繋がる。

史実なんだけど割と脚色が多いというのは知られている。そもそも主人公の学者とか差別を受けても無視してて「ここはNASAだぞ、人種が能力に何の関係があるんだ」みたいな態度だったそうで。再計算も突貫工事でやったように描かれているけど、実際には緊急タスクには違いないけど、もっと前から取り組んでいたものであるとか。事実を聞くとちょっと感動が低くなるというか、演出でかなり盛ったことは知られる。とはいえ、個人的にはそれでこの映画の評価を掌返しすることはない。

鑑賞年月日は10月か11月かよく分かりません。

ライラの冒険 黄金の羅針盤  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月12日
監督クリス・ワイツ
記述年月日2010年12月12日
出演ダコタ・ブルー・リチャーズ,ニコール・キッドマン,サム・エリオット,エヴァ・グリーン,クリストファー・リー,トム・コートネイ,デレク・ジャコビ,ベン・ウォーカー,サイモン・マクバーニー,ジム・カーター,クレア・ヒギンズ,ジャック・シェパード,マグダ・ズバンスキー,チャーリー・ロウ,ダニエル・クレイグ,イアン・マッケラン,フレディ・ハイモア,イアン・マクシェーン,クリスティン・スコット・トーマス,キャシー・ベイツ
評価★★★
原作フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』
脚本クリス・ワイツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327081

原作三部作のファンタジー小説の映画化第1弾。ただ、このあと続編製作は無期限延期になっているので続きが気になる人は原作を読みましょう。まあ、映画は悪くなかったと思います。

パラレルワールドのイギリス。異世界から入ってくる『ダスト』という謎の粒子の発見をひた隠す教会組織があった。ダストの調査と行方不明の子供たちという二つの事件に関わった12歳の少女ライラの冒険。

続編製作延期は、ちょっと金をかけすぎたことが理由だとか。アメリカではキリスト教団体が反キリスト的だということでボイコット運動をしたそうだが、まあ、ハリポタでもその運動はされているので直接の原因ではないと思う。そもそも、ハリポタは映画化の時点で有無を言わせぬ大ベストセラーになっていたので、二番煎じめいた本作とは事情が違いすぎる。この映画にハリポタ並の予算を突っこんだら回収できないのもやむなしかと(とはいえ、全世界での興行収入で言えば、大儲けはできなかったが、赤字ではないといったレベルらしい。アメリカでヒットしなかったので投資家が逃げたとかなんとか)。もちろん、ちょうどアメリカのバブルが弾けたタイミングにも重なるんだけど、重なっても売れてりゃ中止にはならんからねえ。

観たのが日曜洋画劇場だったので、かなりカットされてて、申し訳ないがまともに批評はできない。ただ吹き替えが釘宮だったのは収穫であった。私は例の病気なのである。釘宮理恵の声には別格の中毒性があるんだよなあ、なんか分からんけど。

映画としてどうかって話だけど、まあ、ナルニアよりは好きである。

脚本として反キリストかっていう話。ファンタジーなんて反キリストの要素が含まれるものだしそもそも個人的には問題ないと思うんだけど、原作はけっこう露骨に反キリストらしいです。反対運動そのものには意味があったと思うけど、そう言われて素直に観ない子供がいたら、そっちの方が問題だぜ。

君に届け  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月14日
監督熊澤尚人
記述年月日2012年1月30日
出演多部未華子,三浦春馬,蓮佛美沙子,桐谷美玲,夏菜,青山ハル,金井勇太,東亜優,近野成美,松山愛里,広瀬斗史輝,山崎将平,松平千里,森村亜理紗,吉田桂子,山口龍人,ARATA,富田靖子,勝村政信
評価★★★★
原作椎名軽穂『君に届け』
脚本根津理香,熊澤尚人
脚本協力まなべゆきこ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336633

まったく期待してないどころか、どうせがっかりするんだろうと文句つけるぐらいの覚悟で観たので嬉しい誤算であった。というわけでちょっと甘い点数。けど、ほんとになかなかよくできた映画でしたよ。

暗くて地味で『貞子』と仇名されていた黒沢爽子に友達ができて、少しずつ学校生活が変化していく。

とにかく爽やか。原作が発表されたときに、援助交際もたけなわの現代に昭和レトロかよと突っ込まれつつ、ベタな甘酸っぱさにやられる人多数といった作品だったが、映画になってもその力は健在。現在どころか十年前でも二十年前でも、こんな高校生はおらんわと突っ込まれただろうけど、やっぱりこの物語には力があるのである。

(2015年11月11日)久し振りに観たけど、やっぱりよかった。

機動戦士ガンダムUC episode 2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月25日
監督古橋一浩
記述年月日2016年1月23日
出演(声)内山昂輝,藤村歩,甲斐田裕子,浪川大輔,戸松遥,下野紘,柿原徹也,手塚秀彰,チョー,内田直哉,東地宏樹,豊口めぐみ,高木渉,池田秀一
評価★★★
アニメーション制作サンライズ
原作矢立肇,富野由悠季
脚本むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン安彦良和
アニメーションキャラクターデザイン高橋久美子
総作画監督高橋久美子,玄馬宣彦
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337841
関連

ここまで観てもそんなに夢中になれないけど、スタートから自分がガンダムというジャンルに引いてるだけ。そもそもで言うとあまり幼稚にならず、大人向けガンダムとして合格点は越えてるんじゃないかと。

“ユニコーンガンダム”に乗り込んだバナージ・リンクスは敵を退け、“ネェルアーガマ”に保護された。そこで彼は再会したオードリー・バーンと心を通わせるが、突如一機のモビルスーツが船へ襲いかかる。深紅の機体を駆るのは“赤い彗星の再来”と呼ばれるフル・フロンタル。その混乱の中、バナージに一緒に逃げてと頼むオードリー。彼女の正体はかつて宇宙で栄華を築いた“ザビ家”の末裔ミネバ・ラオ・ザビだった。

まあ、こんなもんじゃないですかね。どうも思い入れがないとこの作品を評するのは難しい。

落下の王国  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月9日
監督ターセム
記述年月日2023年3月21日
出演リー・ペイス,カティンカ・ウンタルー,ジャスティン・ワデル,ダニエル・カルタジローン,レオ・ビル,ショーン・ギルダー,ジュリアン・ブリーチ,マーカス・ウェズリー,ロビン・スミス,ジットゥ・ヴェルマ,エミール・ホスティナ
評価★★★
脚本ダン・ギルロイ,ニコ・ソウルタナキス,ターセム
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/330871

映像はきれいなんだけど最後のハッピーエンドのところが取って付けた感じでまるでそこに乗っかれない。なんだこれ。なんか重大なシナリオ上の欠点がある気がするな。

大怪我をして自殺願望を抱えた入院患者が、同じ病院に入院している少女に即興で冒険活劇を語る。

映像は綺麗なんだけどストーリーはしょぼいので綺麗な映像を観たいという人以外にはまったくおすすめしない。

第一印象でシナリオに欠点があるって思ったけど、これを書くために調べたら実際、脚本クレジットに3人も並んでいて迷走が想像できる。

なんだこれと思ったら『ザ・セル』の監督だと知り納得。あっちもこっちも、なんか想像の世界や空想の世界を綺麗な映像にするのだけど、映像にしているだけで「で? なんの意味があるの?」という気持ちになる映画である。絵づくりは得意だけど“映画”が下手な監督である。

で、この映画だけど、この男が物語を語るとその物語世界の映像が現れて冒険活劇が始まるというものである。圧政を受け復讐に燃える男が仲間を集めて討伐に向かうというような話だったと思うんだけど、なんか全然覚えていない。おとぎ話の出来が悪くて「それでどうなったの?」にならないんだもん。

ラストに文句を言っているけど——ここでネタバレ書いちゃうけど——少女が男に死なないでと説得してじゃあ死なないよと翻意しておしまいなのである。なんだそれというか、説得で解決するなら色々苦労はないわいというかそもそもシナリオとして駄目だろうと思うわけで。なんともポンコツな映画であった。たぶんこれでコケて干されただろうなと思って調べてみると、案の定であった。

ゴッド・ディーバ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月23日
監督エンキ・ビラル
記述年月日2007年10月14日
出演者リンダ・アルディ,トーマス・クレッチマン,シャーロット・ランプリング,フレデリック・ピエロ,ヤン・コレット,トーマス・M・ポラード
評価★★★
原作エンキ・ビラル
脚本エンキ・ビラル,セルジュ・レーマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319765

エンキ・ビラルのニコポル三部作を映画化。芸術作品。

プロパガンダを行うテロリスト、ニコポルが神であるホルスに乗り移られる。ホルスはある女を探し、仲良くなることをニコポルに命じる。

これが大友克洋や弐瓶勉に影響を与え、孫の影響をさらに多くの作家に与えたのねーという背景を知って観れば、まあ、興味が持てるだろう。ストーリーは無いわけではないので、あまりえげつない芸術作品ではないが、素人にはおすすめできない。私はもっと破綻した映像を見せられるのかと思っていたので、意外とまともだったという感想を持ちました。

邦題は意味が分からん。

マイ・エレメント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年8月28日
監督ピーター・ソーン
記述年月日2023年8月29日
出演(声)リーア・ルイス,マムドゥ・アチー,ロニー・デル・カルメン,シーラ・オンミ,ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ,キャサリン・オハラ,メイソン・ワートハイマー,ジョー・ペラ,ロノビル・ラヒリ,マシュー・ヤン・キン
出演(吹替)川口春奈,玉森裕太,伊達みきお,MEGUMI,楠見尚己,塩田朋子,山像かおり,大谷育江,高木渉,間宮康弘,濱口綾乃
評価★★★★
製作デニス・リーム
製作総指揮ピート・ドクター
ストーリー監修ジェイソン・カッツ
原案ピーター・ソーン,ジョン・ホバーグ,キャット・リッケル,ブレンダ・シュエ
脚本ジョン・ホバーグ,キャット・リッケル,ブレンダ・シュエ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/385803

いやー、メタファーがいくらなんでも分かりやすすぎるけど、それはそれとしていい映画だった。感動した。

エレメント・シティに暮らす火のエレメントのエンバーは、短気でアツくなりやすいけど家族思いの女性。この街に移住してきた両親が苦労して始めた店を継ぐことが自分の夢だと信じて頑張っていた。そんなある日、ひょんなことから水のエレメントの心優しい青年ウェイドと出会う。街には“他のエレメントと関わってはいけない”というルールがあったが、ある事情から一緒に行動するようになった2人。正反対のウェイドを通して世界が広がっていく中で、自分の新たな可能性に気づき始めるエンバーだったが…。

最初の方は分からなかった。ファイアタウンができているのを見てチャイナタウンの要素かと思ったんだけど、雑貨店と土下座が出てきてコリアンタウンがメタファーなんだと分かった。

ただ全体を語る前に細部で苦言を呈するけど、この土下座はどうかなあという印象が残った。これは自分が違う土下座文化を持つ日本人だからというのもあるかもしれない。要所でさらっと出てきたあとクライマックスの演出がこの土下座なんだけど、火のエレメントと関係がない風習なので——あと、あまりにまんまに韓国の風習なので——急にファンタジーが薄れて現実感が出る。それもリアルな現実ではなくて、におわせになってない明白すぎる仕草のせいで現実以上に現実的に感じてしまう。ここでは目をつぶって評価の要素としては考えていないんだけど、それでも個人的には引っかかる演出であった。

最近のカップル描写の大事な点でもあるんだけど、男女共に完璧な人間になっていないのがよい。映画として客観的な観客としては「こいつはどうかなあ。もっといい人がいると思うよ」という感想を抱く。けどそのくらいがいいんだろう。実際の人間というのはそんなもんだ。

綺麗なシーンとアクションスペクタクルのシーンはさすがの一言。あと、3Dアニメなのに、火とか水とかあと風に土だから基本的にオブジェクトが不定形である。こんなのをわざわざCGアニメにするピクサーのドM感よ。

普通に、異なる男女が出会ってお互いに惹かれ合うという恋愛要素の素敵さが全編にちりばめられていて、素直に涙ぐんでしまった。ラブコメのテンプレなのにテンプレ故に勉強になる。王道すぎるのに王道のよさにも気づく。

ちょっと言われているけど、看板や標識の一部が日本語になっているんだけど、フォントの選択には一言言っておきたい。なんでもそのへんの日本語フォントを適当に配置するな。あれもこれも同じフォントというのは普通は無いんだからさ。背景に残る英語のフォントのバリエーションに対しての凡庸さが気になるところであった。

新・猿の惑星  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月21日
監督ドン・テイラー
記述年月日2012年7月1日
出演キム・ハンター,ロディ・マクドウォール,ウィリアム・ウィンダム,リカルド・モンタルバン,ブラッドフォード・ディルマン,ナタリー・トランディ,エリック・ブレーデン,サル・ミネオ,アルバート・サルミ,ジェイソン・エヴァース,ジョン・ランドルフ,ハリー・ローター,M・エメット・ウォルシュ
評価★★★★
脚本ポール・デーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9186
関連

あら意外と皮肉が効いてて面白いわ。猿の惑星第3作。

消滅した地球から3人の猿たちが現在の地球にタイムスリップする。はじめは友好的だった人類だったがやがて彼らは受け入れ難い現実に敵意を持ち始めて……。

意外と面白いというのが評価。どんな話になるか知らなかったので、こういう話だとは思わなかった。そして猿の惑星は商業作品としてはほんとうに珍しいペシミスティックなSF映画だったんだなーと思った。

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月9日
監督ジョージ・ルーカス
記述年月日2010年11月14日
出演ユアン・マクレガー,ナタリー・ポートマン,ヘイデン・クリステンセン,イアン・マクディアミッド,サミュエル・L・ジャクソン,ジミー・スミッツ,クリストファー・リー,アンソニー・ダニエルズ,ケニー・ベイカー,テムエラ・モリソン,アーメッド・ベスト,ピーター・メイヒュー,ブルース・スペンス,サイラス・カーソン,デヴィッド・バワーズ,マット・ローワン,グレーム・ブランデル,トリシャ・ノーブル,クローディア・カーヴァン,キー・チャン,ジョエル・エドガートン,ケイシャ・キャッスル=ヒューズ,オリヴァー・フォード・デイヴィス,レナ・オーウェン,ジェイ・ラガイア,ジェームズ・アール・ジョーンズ,フランク・オズ
評価★★★
脚本ジョージ・ルーカス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321602
関連

スターウォーズサーガの最後。オチが分かっているわけだけど、アナキンがダース・ベイダーになる。内容としては、そんなに面白くなかったというのが正直なところ。映像も、すでにすごいのが世の中にたくさん出ているわけだからね。

ジェダイや評議会より自分の力を過信したアナキンが離反する。

映画そのものより、「これでシリーズが終了だ」という感慨の方が大きかった。そして、最後の3部作も観たいなあとか思ってしまった。

スーパーマン リターンズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月1日
監督ブライアン・シンガー
記述年月日2020年4月14日
出演ブランドン・ラウス,ケヴィン・スペイシー,ケイト・ボスワース,ジェームズ・マースデン,フランク・ランジェラ,サム・ハンティントン,エヴァ・マリー・セイント,パーカー・ポージー,カル・ペン,トリスタン・レイク・リーブ,ステファン・ベンダー,ノエル・ニール,マーロン・ブランド,デヴィッド・ファブリツィオ
評価★★★
原案ブライアン・シンガー,マイケル・ドハティ,ダン・ハリス
脚本マイケル・ドハティ,ダン・ハリス
キャラクター原案ジェリー・シーゲル,ジョー・シャスター
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324027
関連

割と面白かった。

スーパーマン不在の5年間で犯罪が増えていた。一方で恋人だったロイスは恋人もいて、さらにスーパーマンは何故不要なのかという報道でピューリッツァー賞まで受賞していた。

スーパーマンもヒーローの存在意義の苦悩が描かれることになるのだけど、割とシンプルだし、そもそも食傷気味のテーマなのでうまいバランスで描写されてると思う。

スーパーマンの孤高で気高い部分が気持ちよくていい映画だった。

カジュアリティーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年6月8日
監督ブライアン・デ・パルマ
記述年月日2010年11月28日
出演マイケル・J・フォックス,ショーン・ペン,ドン・ハーヴェイ,ジョン・C・ライリー,ジョン・レグイザモ,テュイ・テュー・リー,エリック・キング,サム・ロバーズ,デイル・ダイ,ヴィング・レイムス,ドナル・ギブソン,ジャック・グワルトニー,マリス・ヴァライニス
評価★★★
原作ダニエル・ラング
脚本デヴィッド・レーブ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4473

ちょっと話が長いように思う。1989年当時でも衝撃的内容だったのかどうか……。実話の映画化。

ベトナム戦争時、ある部隊がベトナム人の村を襲い少女を誘拐し強姦する。さらに彼女を連れ回した挙句に戦闘時にドサクサで撃ち殺す。強姦に唯一参加しなかった新兵が帰国してから告発する。

新兵が良心の呵責に(さいな)まれた光景というのはかなり残酷でインパクトがある。これは告発しちゃうよなという感じ。

映画は告発については最後にサラっと流すだけで、ベトナムでの出来事がメインになっている。

これは実際にあった話であり、当時、かなりのスキャンダルになったそうだけど、もはやこの程度はアメリカ軍はやりまくりだと知っているので、そこについての衝撃はない。

実話ならではの主人公新兵のヘタレっぷりがリアル。

日日是好日  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月21日
監督大森立嗣
記述年月日2023年3月11日
出演黒木華,樹木希林,多部未華子,原田麻由,川村紗也,滝沢恵,山下美月,郡山冬果,岡本智礼,荒巻全紀,南一恵,大草理乙子,笠久美,小田中里菜,福富朝希,植田紗々,鶴田真由,鶴見辰吾
評価★★★
原作森下典子『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』
脚本大森立嗣
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364295

邦画にしてはなかなか面白かったという感じ。

真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょいの二十歳の大学生・典子は、母から勧められて同い年の従姉妹・美智子と一緒にお茶を習うことに。稽古初日、茶道教室にやって来た2人は、“タダモノじゃない”と噂の武田先生に迎えられ、さっそく稽古を始める。しかし、意味も理由も分からない所作の数々に、ただ戸惑うばかり。大学卒業後、就職した美智子がお茶から離れてしまう一方、就職につまずいた典子は出版社でアルバイトをしながらお茶に通い続けるのだったが…。

茶道の話なんだけど、映画なのでその所作がもろに映されてしまう。ここの説得力を付けるのは大変だったろうなと思う。

ただ、まあ、邦画の人情のいい話的な感じを外してきているのはいい感じだけど、外れきれてないところもある。

湿っぽくないのがいい。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月19日
監督マイケル・ベイ
記述年月日2015年3月1日
出演シャイア・ラブーフ,ジョシュ・デュアメル,ジョン・タートゥーロ,タイリース・ギブソン,ロージー・ハンティントン=ホワイトリー,パトリック・デンプシー,ケヴィン・ダン,ジュリー・ホワイト,ジョン・マルコヴィッチ,フランシス・マクドーマンド,グレン・モーシャワー,アラン・テュディック,ケン・チョン,ブレット・スタイムリー,ジョン・トービン,パトリック・パンクハースト,キャスリーン・ギャティ,ドリュー・ピルスバリー,ビル・オライリー,ドン・ジーンズ,ウォルター・クロンカイト,コリー・タッカー,ラヴィル・イスヨノフ,バズ・オルドリン,ジョシュ・ケリー,ミカル・ヴェガ,メレディス・モンロー,スコット・C・ロウ,シャーロット・ラバディー,インナ・コロブキナ
声の出演ピーター・カレン,ヒューゴ・ウィーヴィング,レナード・ニモイ,ロバート・フォックスワース,ジェス・ハーネル,チャールズ・アドラー,トム・ケニー,ジェームズ・レマー,レノ・ウィルソン,フランク・ウェルカー,ジョージ・コウ,フランチェスコ・クイン,キース・ザラバッカ,グレッグ・バーグ,レスター・スパイト
評価★★★
脚本アーレン・クルーガー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338678
関連

ほんとにどうでもいい作品になってんなあ。子供ウケはするだろうけどこのシリーズどこに向かってんの?

月にメガトロンがいて地球を狙っていた。

相変わらず大迫力の映像は嫌いじゃない。前後の状況のせいでピンチにイラっとすることが多いのもシリーズ恒例。

劇場版 BLEACH ブリーチ Fade to Black 君の名を呼ぶ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月16日
監督阿部記之
記述年月日2010年11月23日
出演(声)森田成一,折笠富美子,平野綾,神谷浩史,真殿光昭,置鮎龍太郎,伊藤健太郎,三木眞一郎,雪野五月,塚田正昭,川上とも子,久川綾,稲田徹,大塚明夫,朴璐美,立木文彦,中尾隆聖,石川英郎,山口太郎,樫井笙人,西凛太朗,小西克幸,松谷彼哉,望月久代,釘宮理恵,檜山修之,福山潤,宮田幸季,斉木美帆,下屋則子
評価★★★
アニメーション制作studioぴえろ
絵コンテ阿部記之
原作久保帯人
脚本高橋ナツコ,大久保昌弘
キャラクターデザイン工藤昌史
作画監督工藤昌史
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331431
関連

わざわざ観なくてもいいんだけど、テレビでやってるとつい観てしまう。時間も普通の映画より短いしね。いままでのブリーチよりはいいように思う。

ルキアがいなくなり、記憶を奪われて誰も自分のことを覚えていない状況で戦う一護たち。

ブリーチはいつも妙に叙情的にキめてくるなあ。それがいいのかな?

スイミング・プール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月1日
監督フランソワ・オゾン
記述年月日2008年10月23日
出演者シャーロット・ランプリング,リュディヴィーヌ・サニエ,チャールズ・ダンス,ジャン=マリー・ラムール,マルク・ファヨール,ミレイユ・モセ
評価★★★
脚本フランソワ・オゾン,エマニュエル・ベルンエイム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318963

ありがちなフランス映画と言っちゃってもいいんじゃないかと。雰囲気に酔え。

落ち着いた環境を求めて避暑地に来た女流作家が、手違いから同じ家に若い女と過ごすことになる。作家と女は生活圏のまるで違う二人だったが、複雑な感情を交叉させながら共同生活は続く。

ポスターがうまいです。なんか微妙にエロティック。本編は、フランス映画だと分かって観る分には不満もないんじゃないかな?

ミヨリの森  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月12日
監督山本二三
記述年月日2007年11月14日
出演者(声)蒼井優,市原悦子,天野ひろゆき,高島彩,松尾翠,伊藤利尋,吉崎典子,佐々木恭子,元ちとせ
評価★★★
原作小田ひで次
脚本奥寺佐渡子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328210

絵に癖があるのと、教育番組的な臭いがやや強い。けど、あちこち独創的で後半は悪くない。

都会から、水道さえ怪しい田舎の学校に引っ越してきたミヨリだが、森に住む奇妙な生き物達はミヨリが森の長に選ばれたと言い出す。こんな何もないところはゴメンだと彼女は反発する。

森に住む古い精たちが、慣れてくるとそれなりに愛敬を感じるようになる。セリフはどこか浮いていて、演技としてはこなれていない感じがした。アニメなんだけど、テレビ映画用のアニメであり、質としては低い。シナリオを楽しむようにしましょう。ただ、掘り出し物としておすすめできるレベルには残念ながら達していない。原作者のファンとしてはちょっと残念。

ミッシング ID  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月24日
監督ジョン・シングルトン
記述年月日2020年4月11日
出演テイラー・ロートナー,リリー・コリンズ,アルフレッド・モリナ,ジェイソン・アイザックス,マリア・ベロ,ミカエル・ニクヴィスト,シガーニー・ウィーヴァー
評価★★★
脚本ショーン・クリステンセン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342017

まあ悪くないかな。よくあるイントロと展開だけど。

何か巨大な陰謀に巻き込まれたのか、高校生の主人公は自分の身分証明ができなくなり犯罪の濡れ衣を着せられ逃亡生活に入る。何が起こったのか、主人公は問題を追求していく。

こういう作品は本当によくある。よくできた作品というのは一握りである。この映画に関しては、傑作ではないけど、突っ込みどころ満載のグダグダというわけでもない。

この映画の感想とは違う話。アイデンティティが突然消滅してしまうというのは、確かオリジナルの映画があるんだけど、その後もイントロとして使い続けられている。突然、周りの人が「お前は誰だ」とか言ってきたり、身分証明書の一切が無効になっていたり、あるいは別人と入れ替わっていたり、そういうのは手垢がついているのに逃れられない魅力的な導入部なのだろう。

山猫は眠らない3 決別の照準  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月2日
監督P・J・ピース
記述年月日2020年3月17日
出演トム・ベレンジャー,バイロン・マン,ジョン・ドーマン,デニス・アーント,トロイ・ウィンブッシュ,ジャネッタ・アーネット,ノーファンド・ブーンヤイ,アンドリュー・ローレンス,ウィリアム・ダフィ
評価★★★
脚本J・S・カーダン,ロス・ヘルフォード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/322389
関連

2以降は低予算で固定ファン向けとなるシリーズ映画の宿命なんだけど、これもそんな感じ。

かつて海兵隊きっての凄腕スナイパーとして名を馳せたトーマス・ベケットは、過酷な任務の末に右手に致命的な負傷をして傷病除隊となっていた。それから数年、再び海兵隊に復職を果たしたベケットだったが、すっかり変わってしまった海兵隊の水に馴染めず、酒浸りの日々が続いた。そんなベケットのもとにある日、NSA(国家安全保障局)から新たな任務が告げられる。それは、CIAに雇われベトナム戦争に従事していたものの、終戦後のベトナムでテロを組織する危険人物へと転じた男ポール・フィネガンを抹殺せよというもの。ところが、ポールはベケットにとってベトナム時代の戦友で、かつ彼の命の恩人でもあった。

そもそも1からなんとなく肌が合わないシリーズでは観るのもあまり意味がなければ、こうやって感想を人に見せるのもあまり意味がない気がするんだけど、まあ、ともかく、これも自分には肌に合いませんでした。観ながら考えてみたんだけど理由はよく分からない。なんとなく、渋い映画というより頭で考えた身についてない渋さのように感じられる点が駄目なのかなーと思うけど、こんな曖昧な説明ではこの映画が好きな人は納得せんわな。

キラー・エリート  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月10日
監督ゲイリー・マッケンドリー
記述年月日2020年3月18日
出演ジェイソン・ステイサム,クライヴ・オーウェン,ロバート・デ・ニーロ,ドミニク・パーセル,エイデン・ヤング,イヴォンヌ・ストラホフスキー,ベン・メンデルソーン
評価★★★
原作ラヌルフ・ファインズ『キラー・エリート』
脚本マット・シェリング
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341773

しかしやたらとジェイソン・ステイサムの映画を観ている気がするけど、ほとんど内容を覚えていないなあ。

殺し屋稼業を引退し、オーストラリアで恋人とともに静かに暮らしていたダニー。ある日、かつての師匠ハンターがミッションに失敗しクライアントに拘束されてしまったことを知る。ハンターを人質に取られ、ミッションを引き継がねばならなくなったダニー。そのミッションとは、“SASの精鋭を事故に見せかけて殺せ”というものだった。しかし、そんなダニーの前に、謎の組織“フェザー・メン”によって送り込まれた元SAS隊員スパイクが立ちはだかる。

本当に申し訳ない。何のお役にも立てませんで。

ビッグ・フィッシュ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月17日
監督ティム・バートン
記述年月日2010年11月25日
出演ユアン・マクレガー,アルバート・フィニー,ビリー・クラダップ,ジェシカ・ラング,ヘレナ・ボナム=カーター,アリソン・ローマン,ロバート・ギローム,マリオン・コティヤール,マシュー・マッグローリー,ミッシー・パイル,スティーヴ・ブシェミ,ダニー・デヴィート,ダニエル・ウォレス,トレヴァー・ガニョン,デヴィッド・デンマン,マイリー・サイラス
評価★★★
原作ダニエル・ウォレス『ビッグフィッシュ 父と息子のものがたり』
脚本ジョン・オーガスト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319263

なんかティム・バートンとテリー・ギリアムの区別がつけられなくなってきた。どっちがどっちだ? 未来世紀ブラジルがテリー・ギリアムなのは分かってるから、そこそこヒットする方がティム・バートンか。

父が話してくれたホラ話は本当のホラ話で、虚言癖のようで息子は反発する。だが、空想することの素晴らしさに年を取ってから気づく。

空想と不思議な映像満載で最後に感動させるんだろと思ったら、ちょっと予想とは違ってた。違ってたけど最後はやっぱり感動した。うまいね。

機動戦士ガンダムUC episode 3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月26日
監督古橋一浩
記述年月日2016年1月24日
出演(声)内山昂輝,藤村歩,甲斐田裕子,浪川大輔,戸松遥,下野紘,柿原徹也,手塚秀彰,チョー,内田直哉,東地宏樹,豊口めぐみ,高木渉,池田秀一
評価★★★
アニメーション制作サンライズ
原作矢立肇,富野由悠季
脚本むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン安彦良和
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338312
関連

あー、こういうストーリー展開なのね、という感じ。あと、分かりやすいのはいいんだけど、人間ドラマとしては安っぽくなってきたなあ。

主人公バナージ・リンクスはエースパイロット“フル・フロンタル”が操る“シナンジュ”に敗れ、彼率いる組織“袖付き”の拠点に拘留されてしまう。その後“ユニコーンガンダム”を追ってきた連邦軍と“袖付き”の戦闘が始まり、その混乱の中脱出するバナージだが、彼の前には強敵“クシャトリア”が立ちはだかった。

映像はいいと思う。ユニコーンガンダムのデザインはどうかと思うけど、子供向けの側面もあるからなあ。

恋は3,000マイルを越えて  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月9日
監督ジェニファー・デヴォルデール
記述年月日2020年2月29日
出演メラニー・ロラン,ジャスティン・バーサ
評価★★★
脚本(不明)
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339405

割と普通のラブコメ映画だった記憶がある。

あらすじはあまり覚えていない。航空会社の荷物の取り違えで男女が出会う。

覚えてなくてすみません。

トイ・ストーリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1998年8月1日
監督ジョン・ラセター
記述年月日2010年11月30日
出演トム・ハンクス,ティム・アレン,ドン・リックルズ,アニー・ポッツ,ウォーレス・ショーン,ジョン・ラッツェンバーガー,ジム・ヴァーニー,R・リー・アーメイ,ローリー・メトカーフ,サラ・フリーマン,ジョン・モリス,エリック・フォン・デットン,ペン・ジレット
評価★★★★
原案ジョン・ラセター,アンドリュー・スタントン,ピーター・ドクター,ジョー・ランフト
脚本ジョス・ウェドン,アンドリュー・スタントン,ジョエル・コーエン,アレック・ソコロウ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=28621
関連

ピクサーの伝説はここから始まった。一回完成した大人っぽい脚本を破棄して単純な話に作り直したという逸話あり。

オモチャたちは新顔のオモチャに興味津々。自分が飽きられたらどうしよう。

鑑賞年月日はいい加減。だいたいこの頃。

賞賛されたのはストーリー。この当時のCGというのは手探り状態であり、金のかかる代物だった。それで映画を作るんだからどうしても手の込んだものになりがち。それを子供映画としての気概を持って単純な娯楽作品に徹したところが勇気であり、すごさだ。そして単純な話は大人だって好きなのだ。

すべては愛のために  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月18日
監督マーティン・キャンベル
記述年月日2015年3月9日
出演アンジェリーナ・ジョリー,クライヴ・オーウェン,ライナス・ローチ,テリー・ポロ,ノア・エメリッヒ,ティモシー・ウェスト,ケイト・アシュフィールド,ケイト・トロッター
評価★★★
脚本カスピアン・トレッドウェル=オーウェン,サイラス・ナウレステ,ジェレミー・ブロック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318508

アンジェリーナ・ジョリーが世間知らずでピュアな金持ちってのは、なんか見た目に無理があるなと思った。話はそこそこ面白いけどさ。面白いので、キャスティングの違和感は観ているうちに減少するけど。

パーティ会場に一人の男がみすぼらしい少女を連れてやってくる。援助を乞う若い医師だった。その貧しい姿に衝撃を受けた一人の夫人が興味を持ち、翌日に訪ねる。

アンジェリーナ・ジョリーの見た目はアレだけど、実際の彼女はボランティア活動についてはガチの人なので、その辺についてはなんとも。

お洒落して難民キャンプに行って、最初は世間知らずだったのに、やがて彼女が夫婦の関係を二の次にしてそっちの活動にのめりこんでいく感じになるのは、観ていてもやもやすると共に、妙に現実的でもあった。完全なフィクションとして100%の正義の人ってわけではないところが。

ショーツ 魔法の石大作戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月27日
監督ロバート・ロドリゲス
記述年月日2013年11月30日
出演ジョン・クライヤー,ウィリアム・H・メイシー,レスリー・マン,ジェームズ・スペイダー,ジミー・ベネット,カット・デニングス,ジェイク・ショート,デヴォン・ギアハート,レオ・ハワード,トレヴァー・ガニョン,レベル・ロドリゲス,ジョリー・ヴァニエ
評価★★★
脚本ロバート・ロドリゲス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333886

「スパイ・キッズ」のときは心の迷いかと思ったけど、これを観るとロドリゲス監督って子供向け映画がほんとに好きなのかもしれんと思った。ファミリー映画っぽい説教くささのない、いい意味で幼稚とはこういうことだと思い出させてくれるいい映画。構成がややこしいのでどこまで子供が理解してくれるのか分からんけど。

なんでも願いを叶えてくれる魔法の石がある住宅街の子供たちに騒動を引き起こす。次第に大人も巻き込んで本格的な騒動に。

短編オムニバス形式を取って時系列をいじっている。こういう工夫はけっこう好き。

すごく幼稚なんだけど、気持ちのいい幼稚なんだよね。徹頭徹尾、子供だったらこういうの絶対好きだよなあと納得できる。日本じゃ劇場未公開らしいんだけど──とはいえ、それは仕方ない(笑)──需要がないだけで、つまらないって意味ではないだろう。

機動戦士ガンダムUC episode 1  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月25日
監督古橋一浩
記述年月日2016年1月23日
出演(声)内山昂輝,藤村歩,甲斐田裕子,手塚秀彰,小山力也,青山穣,戸松遥,下野紘,有本欽隆,菅生隆之,永井一郎
評価★★★
アニメーション制作サンライズ
原作矢立肇,富野由悠季
脚本むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン安彦良和
アニメーションキャラクターデザイン高橋久美子
総作画監督高橋久美子,玄馬宣彦
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335922
関連

テレビで放送してたので観た。逆襲のシャアの3年後という作品、らしい。

宇宙世紀0096――、建設中の工業コロニー「インダストリアル7」のアナハイム工専に通うバナージ・リンクスは、インダストリアル7行きの船に密航した謎の少女オードリー・バーンと出会う。そして、彼女の行動を手助けしていたバナージは、紆余曲折を経て、ユニコーンのように頭部に角が生えたモビルスーツ「ユニコーンガンダム」に搭乗することになった。バナージの行く末にあるものは果たして――。

劇場公開されたものではあるけど、これ単品ではほぼプロローグというか、掴みの第1話という感じ。エピソード7まであって上映時間が1時間だから、30分のアニメだと全14話の1クール作品だよな、これ。そんなわけでこれを観てもいいとも悪いとも……。映像はよかったけどね。

ゴールデンスランバー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月25日
監督中村義洋
記述年月日2012年1月26日
出演堺雅人,竹内結子,吉岡秀隆,劇団ひとり,柄本明,濱田岳,渋川清彦,ベンガル,大森南朋,貫地谷しほり,相武紗季,永島敏行,石丸謙二郎,ソニン,でんでん,滝藤賢一,木下隆行,木内みどり,竜雷太,伊東四朗,香川照之
評価★★★★
原作伊坂幸太郎
脚本中村義洋,林民夫,鈴木謙一
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334768

ちょっと甘めに星四つつけてみる。原作はすごく面白いんだろうなと思わせる。展開がわざとらしくないのがいい。

仙台に暮らすごく平凡な30歳の独身男、青柳雅春。金田首相が凱旋パレードを行うその日、大学時代の同級生・森田に呼び出された彼は、“お前、オズワルドにされるぞ。とにかく逃げろ”と謎の警告を受ける。その直後、背後のパレード会場で爆発音がしたかと思うと、なぜか2人の前に警官が現われ、躊躇なく拳銃を向ける。訳もわからぬまま反射的に逃げ出した青柳は、やがて自分が身に覚えのない証拠によって首相暗殺の犯人に周到に仕立てられていくことを大量のマスコミ報道で知る。青柳の元恋人で大学時代のサークル仲間でもある樋口晴子は、事件の報道に驚き、かつての仲間たちに連絡を取ろうとするのだが…。

下手するとマンガチックになって白けるところなんだけど、絶妙のバランス感覚で、日本にそんな巨大な陰謀があったのかと思わせるだけの説得力を出している。これは邦画では稀有なことだ。イントロ部分の緊張感などは実にいい。こういう演出が好きな自分としては点が甘くなる。

最後まで破綻せずに終わりまで話が進むので安心して観ることができます。オチは微妙だけど、仕方ないって気がする。よかったです。甘めに星四つなので、かといってあまり高い期待はしないでください。突っ込みどころなしってわけじゃないので。

あなたへ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月16日
監督降旗康男
記述年月日2020年3月14日
出演高倉健,田中裕子,佐藤浩市,草なぎ剛,余貴美子,綾瀬はるか,三浦貴大,岡村隆史,石倉三郎,根岸季衣,不破万作,山本哲也,掛田誠,井上康,芦川誠,井上肇,岡田花梨,船木正人,野澤結可,御供信弘,大滝秀治,長塚京三,原田美枝子,浅野忠信,ビートたけし
評価★★★
脚本青島武
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341849

高倉健の最後の出演作。

北陸・富山の刑務所で指導技官を務める倉島英二のもとにある日、亡き妻・洋子からの絵手紙が届く。そこには、“故郷の海を訪れ、散骨してほしい”と記されていた。お互いに理解し合っていたと思っていた英二には、妻がなぜ生前に言わずに、このような形で伝えようとしたのかが分からない。英二はその真意を知るためにも、妻の願い通り彼女の故郷・長崎を目指すことに。本当ならば妻と旅行するために準備していた手製の改造キャンピングカーに乗り込み、いざ富山を後にする英二だったが…。

まあ、なんというかちょっと普通なんだろうなと思っていた。健さん映画のパターンを踏襲して作ればそこまで悪いものにはならないだろうと。といっても、今ならそのパターンを踏襲することもそれはそれで難しいんだと分かるが。で、観てみたら、まあ、そんな感じなんだけど、そこそこよくできた映画だった。まあ、ベタなんだけどね。

高倉健追悼特集が各テレビ局で組まれたが、その中で観た映画のうちの一本。

ミスタア・ロバーツ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月20日
監督ジョン・フォード,マーヴィン・ルロイ
記述年月日2008年10月25日
出演者ジェームズ・キャグニー,ヘンリー・フォンダ,ジャック・レモン,ウィリアム・パウエル,ベッツィ・パルマー,ウォード・ボンド,ニック・アダムス,フィリップ・ケリー,ハリー・ケリー・Jr,ケン・カーティス,フリッツ・フォード
評価★★★
原作トーマス・ヘッゲン
脚本フランク・ニュージェント,ジョシュア・ローガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=22754

ちょっと軽めのコメディ人間模様ってところか? ラストはそんなでもないけど途中は飽きなかった。

米海軍の輸送船、のんびりムードだけど艦長はみんなから嫌われていた。艦長以外の人間も一癖も二癖もある奴ばかり。

なかなか大笑いというところまでいかず、それどころかクスリとする場面も少ない。ある種の不条理劇を観ている気分になった。それよりはもっと普通だけど。

タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月12日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2022年8月13日
出演(声)ジェイミー・ベル,アンディ・サーキス,ダニエル・クレイグ,サイモン・ペッグ,ニック・フロスト
評価★★★
製作総指揮ケン・カミンズ,ニック・ロドウェル,ステファーヌ・スペリ
原作エルジェ
脚本スティーヴン・モファット,エドガー・ライト,ジョー・コーニッシュ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339678

ま、子供向けの普通の作品といった感じ。こういうのも必要ってのは分かる。変に大人に媚びてないところはいいと思うけど、自分にとってはそんなに面白いってわけではなかった。

相棒のスノーウィと世界中を駆け巡り、難事件に挑む少年レポーター、タンタン。ある日彼は、美しい船の模型を手に入れる。それは、海賊レッド・ラッカムに襲撃され、海上で忽然と消えたといわれる伝説の軍艦ユニコーン号。ところがその日以来、なぜか正体不明の男たちに追いかけられることに。やがて模型のマストに暗号が記された羊皮紙の巻物を発見したタンタンだったが、ほどなく謎の男サッカリンに拉致され、貨物船の船室に閉じ込められてしまう。その後スノーウィに助けられたタンタンは、ユニコーン号最後の船長アドック卿の子孫、ハドック船長と出会う。2人は、サッカリンの執拗な追跡をかわしながら、ユニコーン号の謎を解き明かすべく奔走するのだったが…。

スピルバーグの監督作だったのか。データを見て納得。スピルバーグって子供がワクワクするようなやたら幼稚な演出をするけど——あざといのか本人が童心でやってるのか分からん——この作品も、大人に媚びてないかなり幼い感じの作品だった。

トリコロールに燃えて  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月20日
監督ジョン・ダイガン
記述年月日2011年7月1日
出演シャーリーズ・セロン,ペネロペ・クルス,スチュアート・タウンゼント,トーマス・クレッチマン,スティーヴン・バーコフ
評価★★★★
脚本ジョン・ダイガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320950

俺はこういう、分からないけど人に人生を引っかき回される人生ものというのが好きなのである。

イギリスの学生ガイは、美しいギルダと知り合い、一夜を共にする。意気投合したように思えたのだが、彼女は彼と付き合うことなくどこかに行ってしまう。三年後、彼女の手紙を受け取り行ってみると、ドイツ人とつきあうフランス女になっていた。彼は彼女の親友というミアと奇妙な三角関係を続けるが、政治的心情のせいで対立し、決別する。だが、三人の縁はそんな簡単なものではなく、まだ続くのだった。

ミアの登場に驚いて欲しいんだけど、書いてしまいました。

主人公は学生のガイなんだけど、物語の中心はギルダで、ガイはそれに振り回される男といった役回り。振り回されるんだけど、ガイにも自分の意思があり、それぞれが本音を言えないから微妙にすれ違う。

いい映画でした。

ディテンション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月22日
監督シドニー・J・フューリー
記述年月日2008年10月29日
出演ドルフ・ラングレン,アレックス・カルジス,カタ・ドボー,コリー・セヴィエール
評価★★
原案ポール・リンチ
脚本D・J・シェパード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319528

まー、B級にしてもいまいちな映画。B級だと分かっている映画はB級なりに点数をつけるのでそれほど減点しないんだけど、いくらなんでも突っ込みどころが多すぎ。

元軍人が高校で教師をしていた。放課後に補修をしているところで強盗一味が計画の準備のために高校に侵入してくる。たまたま居合わせた生徒たちと力を合わせて彼らを撃退する。

元軍人で犯罪現場に居合わせた人間とか、キレやすく何をしでかすか分からないチンピラとか、まー、そういうのはお約束の道具だからいいとしよう。それにしてもなんだこの緊迫感のなさは。銃撃や反撃やとどめや逃走がかなり適当に――演出上都合がいいように――発生する。VERSUSに通じるいいかげんさである。

ドルフ・ラングレンも不思議な仕事してるなー。

ヴェノム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月2日
監督ルーベン・フライシャー
記述年月日2022年1月27日
出演トム・ハーディ,ミシェル・ウィリアムズ,リズ・アーメッド,スコット・ヘイズ,リード・スコット,ジェニー・スレイト,メローラ・ウォルターズ,ペギー・ルー,ウディ・ハレルソン,エミリオ・リベラ,サム・メディーナ,スコット・デッカート,スタン・リー,ウェイド・ウィリアムズ
評価★★★
原案ジェフ・ピンクナー,スコット・ローゼンバーグ
脚本ジェフ・ピンクナー,スコット・ローゼンバーグ,ケリー・マーセル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363360

なんかすごい大味なストーリーで楽しめなかった。キャラとしてはいいんだけど他のマーベル映画より対象年齢が低めな印象。突っ込みどころが多くてしんどい。

宇宙から凶悪な生物シンビオートが持ち込まれた。これは事故ではなく大企業ライフ財団が意図的に地球に持ち込んだものだった。さらに財団トップのカールトンはシンビオートに人類が適応することによって進化したいと願望を抱く危ない男だった。シンビオートは地球環境に適応できておらず、他の生物に寄生するのだが、大抵の生物では相性が悪く宿主を殺してしまうのだ。ライフ財団の人体実験の尻尾を掴んだジャーナリストのエディ・ブロックは内部告発者の協力で人体実験の現場に潜入するのだが。

割と評判よかったので期待しつつ観たんだけど、観ているうちに違和感が増えていって、「んー? んー?」みたいな戸惑いばかりになった。不思議なもので鑑賞後にその違和感と共に検索するとイマイチって感想がよく見つかった。

どうも人間の命をなんとも思っていないのがシンビオートで——ヴェノムというのは個体名——原作などでは敵も味方も殺しまくりの悪役なんだそうな。ところがヒットを狙った配給会社が対象年齢を下げるために色々あとから手を加えたそうで、その結果、残酷表現も得意な監督なのにその手を縛って全カットになっている。シーンでなんか変だと思ったところがいくつかあるんだけど、脚本の上では悪党を食い殺しているところなんだけど映像としてまったく出さないのでなんか殺していませんよ風になっているのである。実に珍妙なものである。

寄生しているヴェノムとエディの奇妙な協力関係というのが見せ場の一つだと思うんだけど、それもなんかすごい端折り方をしている。結果として、設定としてこの二人はバディになるんですよというのが前提なってしまっていて、観ている方はなぜこの価値観の異なる2つが協力して仲良くやっているのか、さっぱり分からない感じになっている。そこは何も考えず受け入れてくれよってなもんである。

とにかく変な映画だった。

ジュラシック・パーク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1993年
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2020年2月18日
出演リチャード・アッテンボロー,サム・ニール,ローラ・ダーン,ジェフ・ゴールドブラム,アリアナ・リチャーズ,ジョセフ・マッゼロ,マーティン・フェレロ,ボブ・ペック,ウェイン・ナイト,サミュエル・L・ジャクソン,B・D・ウォン,ジェリー・モーレン,ミゲル・サンドヴァル,キャメロン・ソア
評価★★★★★
原作マイケル・クライトン
脚本マイケル・クライトン,デヴィッド・コープ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/10659
関連

そういやこの感想を書いてなかったなと。最初に観たときは本当に度肝を抜かれた。

恐竜を最新遺伝子工学で現代に復活させた南海の孤島のアミューズメントパーク『ジュラシック・パーク』のオープン前のプレビューに招かれた学者たちが、そこで驚くべきものを目にする。彼らはそのパークを漫喫するのだが想定外の出来事から深刻なトラブルに巻き込まれる。

話そのものはシンプルといっていいんだけどこの年にこの映像を観ると本当にびびる。映像そのものが、観ることそのものが映画の楽しみとしてストレートにぶつけられる。当時、最初の方こそなんとなく作り物っぽいなーとか先入観を持っていたけど、だんだんその場にいるようにしか思えなくなってしまった。とにかくすごかった。

なかなか当時の衝撃というのは分からないと思うが、自分は今でも最初に観たときの衝撃を思い出せる。

フォックスキャッチャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月15日
監督ベネット・ミラー
記述年月日2020年3月6日
出演スティーヴ・カレル,チャニング・テイタム,マーク・ラファロ,シエナ・ミラー,ヴァネッサ・レッドグレーヴ,アンソニー・マイケル・ホール,ガイ・ボイド,ブレット・ライス
評価★★★★
脚本E・マックス・フライ,ダン・ファターマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350749

劇場で観たのに感想を書いてなかった。当時の感想メモが残っていて期待が高すぎてそれほど……。けど、クライマックスの緊張感はすごかった。とある。観た直後は期待外れで急いで感想を書くほどではなかったんだろう。あれから見直したわけではないが、それでも今、点数を付けると星が4つになる。まだ印象に残っているということなんだろう。

実際の事件の映画化。大金持ちの御曹司が設立したレスリング強化グループ「フォックスキャッチャー」に招聘されたオリンピック金メダリストが、そのパトロン御曹司に殺されるという殺人事件を描く。

事件関係者はまだ存命で、本当のところ何が真相だったのかは不明である。この映画はあくまで一つの解釈なのだが、事実だけで言うと、名誉毀損で訴えると息まいてたけどのちに訴訟を取り下げるという出来事があったかと思う。

観れば分かるけど劇中で断言はしていない感じの動機の描写がある。ホモセクシャルのような、それとはちょっと違うような、微妙な憧れと嫉妬が漂い、人間関係に緊張感が流れる。御曹司とその母親の関係性の描写もうまい。

私の第一印象のように、これは大傑作に違いないと期待して観ると残念なことになる。だが、アカデミー賞もカンヌもゴールデン・グローブも、軒並ノミネートされている良作であり、批評家からのお墨付きに関しては間違いない作品である。

メカニック:ワールドミッション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月18日
監督デニス・ガンゼル
記述年月日2022年1月8日
出演ジェイソン・ステイサム,ジェシカ・アルバ,トミー・リー・ジョーンズ,ミシェル・ヨー,サム・ヘイゼルダイン,ジョン・セナティエンポ,ラータ・ポーガム,ヴィタヤ・パンスリンガム
評価★★★
原案フィリップ・シェルビー
脚本フィリップ・シェルビー,トニー・モジャー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356843
関連

暗殺者無双にしてもちょっと笑っちゃう。さすがにラノベ臭がする。

引退したつもりの暗殺者メカニックに強引な方法で依頼が舞い込む。人質まで取られて彼は標的を一人ずつ始末していく。

ジェイソン・ステイサムの殺し屋とか絶対死なないんだけど、死なないどころか無敵である。やりたい放題。アホな映画だった。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月19日
監督宮本幸裕
記述年月日2013年11月24日
出演(声)悠木碧,斎藤千和,水橋かおり,喜多村英梨,野中藍,加藤英美里
評価★★★
総監督新房昭之
アニメーション制作シャフト
原作Magica Quartet
脚本虚淵玄
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342981
関連

総集編の後半。よくまとまってるのと、一応の新作カットがファンサービスかな。

あらすじ略。

しかしこれらもそこそこの興行収入を獲得してるんだからすごいよな。

(2014年1月1日追記)劇場版公開に合わせてなのか、ネットや地上波でやたら観る機会があった。それで何度も観たんだけど、ラストのところが新篇に繋がるようにうまくアレンジされている。あと、新篇を観てからこっちを観て分かることもある。円環の理というのは「ソウルジェムが汚れきってしまったときに魔女化せずに消滅してしまう現象」のことである。理論は分かっていないが、現象が観測できる現象ってこと。つまりフレミング左手の法則のような概念。で、まどかがつまり何になったのかということが、TV版より、もうちょっとだけ分かりやすくなっている。新篇を観てから見直したときに「ああ」と思う箇所が増えているというか。

ソラリス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月10日
監督スティーヴン・ソダーバーグ
記述年月日2010年11月27日
出演ジョージ・クルーニー,ナターシャ・マケルホーン,ジェレミー・デイヴィス,ヴィオラ・デイヴィス,ウルリッヒ・トゥクール
評価★★★
原作スタニスワフ・レム
脚本スティーヴン・ソダーバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239553

なんというか、どう消化したらいいものか。わけわからんといって放り出すのもありか?

ある日、心理学者クリス・ケルヴィンのもとに、惑星ソラリスを探査中の宇宙ステーション“プロメテウス”の調査依頼が舞い込んだ。ステーション内で不思議な現象が頻発し、地球との交信も途絶えてしまったというのだ。さっそくプロメテウスに向かったクリスは、そこで友人ジバリアンの死体を発見する。ステーション内には2人の科学者スノーとゴードンが生存するのみで、他の者は皆ジバリアン同様自らその命を絶ってしまっていた。生き残った2人に事情を聞くクリスだったが、それはまるで要領を得ない。しかし、やがてクリス自身にもある異変が起きるのだった。

異変というのは、そこにいないはずの人が現れて交流してくるというものである。SFでファーストコンタクトものかと思いきや、その接触が極めて精神的なものであるために、感傷的な内容になってる。恋愛映画のノリに近い。

面白いってわけでもないんだよなあ、これ。

エイリアン2013  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月30日
監督デイナ・シュロダー
記述年月日2020年4月7日
出演ランス・ヘンリクセン,エイミー・ハサウェイ,ジョン・サヴェージ,ブライアン・クラウズ,アート・エヴァンス,デイヴ・ヴェショ
評価
脚本マイケル・トッド,ケニー・ヤッケル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345534

超絶駄作。

太平洋の島の地下の研究所の兵器エイリアンが暴走するとかなんとか。

さすがにエイリアンとの関係はまったくないので(原題はGEMINI RISING)関連は付けない。B級として見せ場がちょっとでもあれば星2つとか3つとか、期待通りってことでそこまで低い評価はしないんだけど、これは期待を下回ってきたので擁護のしようがない。怖いもの見たさがあるならどうぞ。

フォードvsフェラーリ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年1月20日
監督ジェームズ・マンゴールド
記述年月日2020年4月30日
出演マット・デイモン,クリスチャン・ベイル,ジョン・バーンサル,カトリーナ・バルフ,トレイシー・レッツ,ジョシュ・ルーカス,ノア・ジュープ,レモ・ジローネ,レイ・マッキノン,JJ・フィールド,ジャック・マクマレン,コッラード・インヴェルニッツィ,ジョー・ウィリアムソン,イアン・ハーディング,クリストファー・ダーガ
評価★★★★
脚本ジェズ・バターワース,ジョン=ヘンリー・バターワース,ジェイソン・ケラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369005

面白かった。何より音がすごかった。劇場で座って聞いていて音にシビれた。

フォードは大衆車として世界を握っていたがレースでの存在感は皆無だし、そもそもレースに興味もなかった。だが中産階級に向けてスポーツカーを開発し販売するに際してレースの箔はマーケティング的に必要である。経営的にはまったくうまくいってないフェラーリを買収すればいいだろうとフォードは考えた。しかし、大企業であるフォードは赤字カツカツの職人企業であるフェラーリにコケにされて断られてしまう。フォードはル・マン24でフェラーリに勝つという社命を受けてレース部門を立ち上げる。かつてのレーサー、シェルビーと、そのシェルビーに声をかけられた英国人レーサー、ケン・マイルズがそのメインスタッフとなる。しかしフォードは大企業病に侵されており、社長命令を受けているのに足を引っぱる奴がいる始末。そこでなんとかプロジェクトを前に進めるのだが副社長とか、自分が仕事した感を出してアピールすることしか考えてないような状態だった。

フェラーリは添え物で、映画はフォードの話。そして、アメリカ映画だからフォード最高となるかと思えば、どっちかというとフォードはどうしようもなくて、その中で一兵卒として奮闘する現場の人間たちといった物語だった。そもそも登場人物はモーターレースには興味があっても、フォードへの忠誠心など欠片も無いし。

シェルビーとか割と実際にはクズ人間らしいんだけど、そういうところはバッサリカットしている。カットしているが基本的には実話である。だから、話を盛るにしても限界があり、そこまでわざとらしい成功物語にはしていない。そこがまた観ている方としてはよかった。

とにかくレースシーンや走行シーンがかっこよくて劇場で観てよかったと思える映画であった。

ハードロック・ハイジャック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月21日
監督マイケル・レーマン
記述年月日2013年11月24日
出演ブレンダン・フレイザー,スティーヴ・ブシェミ,アダム・サンドラー,クリス・ファーレイ,マイケル・マッキーン,ジャド・ネルソン,アーニー・ハドソン,エイミー・ロケイン,ジョー・マンテーニャ,マイケル・リチャーズ,レグ・E・キャシー,ミシェル・ハースト
評価★★★
脚本リッチ・ウィルクス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=17572

爆笑コメディって期待をするとそんなに笑えない。B級コメディだと思って観てたので、キャラに一人おかしいやつがいて、そのくらいで満足してたんだけど、いまキャストを見るとけっこう有名どころも揃えてる。この面子の期待をしてたんならがっかりだろうなあ。

売れないロックバンドがラジオ局に押し入って俺たちの曲をかけろと脅す。騒動はドタバタと大きくなっていく。

あんまりドタバタ感がない。観ててもコメディ映画だとあまり思ってなかった。ちょっと真面目な映画なのかと。そういう印象の映画。

ヘル・レイザー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月0日
監督クライヴ・バーカー
記述年月日2020年4月26日
出演アシュレイ・ローレンス,アンドリュー・ロビンソン,クレア・ヒギンズ,オリヴァー・スミス,ロバート・ハインズ,ショーン・チャップマン,アントニー・アレン,レオン・デイヴィス,マイケル・キャシディ
評価★★★
原作クライヴ・バーカー
脚本クライヴ・バーカー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/21118
関連

話題になっていた当時はなんでこんな不気味なものをわざわざ観るんだろうと思っていた。というわけでこちらは純粋に初見。面白かった。それにしても妙なこだわりで作ってるなー。

フランク・コットンという男は海外のある地で一つのパズルボックスを手に入れる。それは解くことで最高の性的快楽を得ることができるというものだった。果たして彼はそのパズルボックスを解き、立方体のそれはバラバラと分解された。部屋が暗くなり突如彼の元に不気味な人影が現れると、最高の快楽を与えるといって彼を八つ裂きにしてしまう。──数年後、空家となった彼の家に三人家族がやってくる。夫はよき夫だったが、母はかつて夫の弟であるフランクと不倫関係にあった。引っ越して二階を掃除をしているときに彼女ジュリアは怪我をしてしまう。その血は床に落ち、その隙間から床下に染み込んでいき、そこにあった一階天井裏の骸骨に触れると、それは肉をまとって動き出す。そしてまだ皮膚のない姿となったフランクが現れる。血が足りない、復活するために人を連れ込めと皮膚の無い彼は彼女に言うのだった。彼女は夫のいない昼間に男を連れ込む。それが娘にバレ、パズルボックスを見つけたその娘は解いてしまう。そこで現れた不気味な人影は彼女ではなく快楽の牢獄から逃げたフランクを連れ戻そうとするのだった。

公開当時に話題になり、その手のホラー関係に多大な影響を与えた作品。自分もその知識が無ければわざわざ観ようとは思わなかっただろう。ヴィジュアルは技術は安っぽいとはいえ今でも実にグロく、なかなかのインパクト。そして今なら、あ、これが元ネタなのかという発見もあるだろう。

骨に肉がついて中途半端な再生をするという映像をここまでねちこくはっきりと作り込まなくてもよさそうなものなのに、金と時間を使って、その過程が大事なのだと言わんばかりにしっかり見せる。映画のストーリー上は全然必要だとは思わないんだけど、このディテールがクライヴ・バーカーにとっては大事な表現だったんだろう。

最高の快楽を追求したという先人たち、4人の魔道士(セノバイト)の映像もすごい。人体破壊と変形、あるいはマゾヒズムの極地を絵だけで表現している。今となっても類型を作ろうとするとただのパクリになってしまうので、ここでしか見ないような形だ。

ま、自分は腕を組んでしたり顔でふむふむとか言いながら観る感じだったし、まあ、ホラー映像史の中では避けては通れない作品ではあるんだけど、あとは観るかどうかはそれぞれに任せます。

あ、そうそう。原題はHELLRAISERで、シリーズ化された以降のタイトルも『ヘルレイザー2』とかなんだけど、最初のこれだけは邦題は中黒が入る『ヘル・レイザー』なんだよね。どうにも気持ち悪いけど、公式にこういうタイトルなんだからこう書くしかない。

カジノ・ハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月26日
監督アンドリュー・ジェイ・コーエン
記述年月日2023年4月27日
出演ウィル・フェレル,エイミー・ポーラー,ジェイソン・マンツォーカス,ニック・クロール,ジェレミー・レナー
評価★★★
脚本ブレンダン・オブライエン,アンドリュー・ジェイ・コーエン
データソースhttps://eiga.com/movie/87410/

映画の内容とは別に、うまい話はそうそう続かないという緊張感は自分は苦手なんだなと思った。いつ水泡に帰すのかと思うと不安になってしまってしょうがなかった。映画そのものはいい感じにオチがついてめでたしとなった。面白かった。

スコットとケイト夫妻の娘アレックスは第一志望の大学に見事合格するが、頼りにしていた町の奨学金制度が予算削減により中止されてしまう。愛する娘のためあらゆる方法で学費を工面しようとする夫妻だったが、いずれも失敗。途方に暮れる彼らは、友人フランクの思いつきで、違法カジノをオープンして一山当てようとするが……。

面白いと思ったし、こういうのは海外の方がヒットするだろうなと思い情報を探したら興行収入も批評家の評価もイマイチだったようで、日本でも劇場未公開である。その原因は分からないが自分は最初の1時間は観ては止め観ては止めでなかなか鑑賞が進まなかった。冒頭にも書いたけど、失敗への不安がきつい。まず最初に工面しようとするがラスベガスでの賭けは失敗。そこで自宅を違法カジノにするという案を始動するのだけど、素人なのでどこで失敗するのかが分からなくて常にハラハラしてしまう。

この映画の主人公夫婦は平凡な普通の夫婦として描写されるのではなく、かなり社会生活に適応できないやばい二人として描写されている。犯罪者なのではないけど、数字を見るとパニックを起こすとか、何より娘への接し方が親子ではなく完全な友人のような接し方でまったく自立のための躾ができていない(娘はそんな両親に呆れつつも勝手に大人として成長しているという塩梅だけど)とか、無邪気すぎる子供夫婦といった描写だ。この二人をコメディとして笑えるようにしないといけないんだけど、それが無邪気に闇カジノを開くという話になるんだから、なんか面白いんだけど心の底に不安なものがつきまとう。

それが安心できるようになったのは後半になって、ブラックジョークとして終わるのではなくハッピーエンドで終わりそうだなと予想がついてからである。それまではなんか全員死んで終わってもいいような、コメディがどっちの方向か分からない部分があった。

本編とは別に、この子供夫婦という特異なキャラクター描写は他ではあまり見ることができないもので、興味深かった。

セッション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年2月24日
監督デイミアン・チャゼル
記述年月日2020年5月3日
出演マイルズ・テラー,J・K・シモンズ,ポール・ライザー,メリッサ・ブノワ,オースティン・ストウェル,ネイト・ラング,クリス・マルケイ,デイモン・ガプトン,スアンヌ・スポーク,マックス・カッシュ,チャーリー・イアン,ジェイソン・ブレア,カヴィタ・パティル
評価★★★★
脚本デイミアン・チャゼル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350927

怪作。パワハラや嫌がらせばかりで心底胸糞悪くなる。これが正しい教育であるものか。たぶんみんなが思う。自分も思った。そこからラストの盛り上がりは得体が知れない。狂気が爆発する。

偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが…。

途中で観るのをやめた。それからまた続きを観た。たぶん、途中のシゴキのところとか理不尽すぎて精神的にウッときてしまう人は多いのではないだろうか。あまりおすすめはしない。それどころか、「傑作。感動した。おすすめです」みたいに手放しで褒めてる人がいたらちょっとその人とは距離を取りたいくらいである。これに真っ直ぐ感動できるというのはやばいのではないかと思う。どちらかというとこの映画を罵倒してクソだゴミだこんな映画を観るな褒めるなって言っている人の方が信用できる(笑) 一方で星2つを付けたいくらいだったけど、この映画が怪作というか、ちょっと異常な部分を映像として切り取っているのは確かで、そんなものを観ることが出来る映画というのはなかなか無い。不快だからとかこんなものを褒めるわけにはいかないとか、自分の主観や価値観の基準から断じるのもちょっと違うなと。というか、この映画はそういう部分をぶっとばしてくるだけの力があるのである。

罵倒やパワハラしておいて、お前のためだったとかこの程度でくじけるようでは駄目だとかいうクズは多い。それがたまたま成功したからといってハッピーエンドにはならないだろう。けど、そのクズな指導すらぶっとばしてすごい演奏をするというのは理屈ではない感動がある。分かってても最後の演奏はなんだかすごいのである。そこだけ繰り返し観たいくらい。

戦場の小さな天使たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月3日
監督ジョン・ブアマン
記述年月日2020年3月20日
出演サラ・マイルズ,セバスチャン・ライス・エドワーズ,デヴィッド・ヘイマン,イアン・バネン,サミ・デイヴィス,ジャン=マルク・バール,デリック・オコナー,スーザン・ウールドリッジ,アニー・レオン,ジル・ベイカー,アメルダ・ブラウン,カトリン・ブアマン,コリン・ヒギンズ,サラ・ラングトン,チャーリー・ブアマン
評価★★★
脚本ジョン・ブアマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/12917

戦時の日常を描いた作品。タイトルみたいに、ただの子供を天使とか言っちゃうのは好きではないが、実際の映画は淡々としていて好みである。

戦時下のイギリスで、戦争がなんなのかもよく分からない子供たちの話。監督の自伝的作品。

体験を描いたものなんだろうなというのが分かって好感が持てる。強い主張の映画も好きだが、こういう、他人の『大変だったねえ。不幸だったねえ』を吹き飛ばす感じの話も好きだ。

ツォツィ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月1日
監督ギャヴィン・フッド
記述年月日2007年7月20日
出演者プレスリー・チュエニヤハエ,テリー・フェト,ケネス・ンコースィ,モツスィ・マッハーノ,ゼンゾ・ンゴーベ,ZOLA,ジェリー・モフケン
評価★★★
原作アソル・フガード
脚本ギャヴィン・フッド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326859

2006年のアカデミー外国語映画賞ってことなんだけど、大した映画じゃない。ありがちな映画。

札つきの悪だったツォツィが赤ん坊を誘拐し、育てることで人間性に目覚めていく。

あらすじで悪くないじゃないかと思った人は観てもいいかもしれない。ただ、残念なことに、「あらすじそのまんま」な筋書きなので、ちょっと萎えるのである。主人公がワルなのに、「育てる」「人間性に目覚める」ってところが素直な上に、非常に分かりやすく描写されていて、下手するとお涙頂載のように見えてしまう。

赤ん坊にアリがたかるシーンは印象に残ったけど、それだけじゃあ、ちょっと。星二つ半でもいいな。

天地無用!In LOVE2~遥かなる想い  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月1日
監督ネギシヒロシ
記述年月日2010年12月8日
出演菊池正美,折原愛,高田由美,井上喜久子,水谷優子,天野由梨,横山智佐,小桜エツ子,青野武,子安武人,緒方賢一,高木渉
評価★★★
脚本あまみやまさはる
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=90386
関連

天地無用の劇場版の完結編だそうです。相変わらずやってたからちょっと観てみたというスタンス。妙に妖艶でよかった。けっこう気に入った。

天地が消える。魎呼たちは必死に探し、ついに平行世界に閉じ込められた天地を見つける。彼は知らない女に閉じこめられ、記憶も操作されて、その女の恋人として生活していた。

男を独占しようという女の情念が、古い日本の怪談めいていてよい。普通にセックスしたりして、それがまた不気味。

気球クラブ、その後  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月21日
監督園子温
記述年月日2015年6月23日
出演深水元基,川村ゆきえ,長谷川朝晴,永作博美,西山繭子,いしだ壱成,与座嘉秋,大田恭臣,ペ・ジョンミョン,江口のりこ,安藤玉恵,松尾政寿,内山人利,不二子
評価★★★
脚本園子温
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326227

意外とよかった。大学生くらいの、将来への不安と期待がいりまじった感じがよく出てる。

気球クラブの元メンバーのもとにかつてのリーダーの事故死が伝えられる。五年が経過したかつてのメンバーは電話でやりとりしながらかつての繋がりをたどっていく。今どうしてる?

川村ゆきえとか永作博美とかが、絶妙の存在感を出している。男たちもそう。すでに根をおろしてどっしり生活している者もいれば、まだなんとなくふわっとしている男もいる。そんな感じ。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年5月6日
監督アンドリュー・アダムソン
記述年月日2010年11月13日
出演ウィリアム・モーズリー,アナ・ポップルウェル,スキャンダー・ケインズ,ジョージー・ヘンリー,ティルダ・スウィントン,ジェームズ・マカヴォイ,ジム・ブロードベント,リーアム・ニーソン,ルパート・エヴェレット
評価★★
原作C・S・ルイス
脚本アンドリュー・アダムソン,クリストファー・マルクス,スティーヴン・マクフィーリー,アン・ピーコック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322404
関連

ちょっと非情だけどここはキツめに評価しておく。いくらなんでも宗教色が強すぎるよ。

ファンタジー小説「ナルニア国ものがたり:ライオンと魔女」の映画化。

大人になった私にはこの映画の独善的な雰囲気がどうにもいやでした。キリスト教くささが鼻につく点も。金はかかってるのでテレビでやってたら続編も観るかもしれないけど、話としてはなんとも残念な感じだ。

ワイルド・スピード ICE BREAK  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月23日
監督F・ゲイリー・グレイ
記述年月日2023年4月26日
出演ヴィン・ディーゼル,ドウェイン・ジョンソン,ジェイソン・ステイサム,ミシェル・ロドリゲス,タイリース・ギブソン,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,ナタリー・エマニュエル,エルサ・パタキ,カート・ラッセル,シャーリーズ・セロン,スコット・イーストウッド,ヘレン・ミレン,パトリック・セント・エスプリト,ルーク・エヴァンス,クリストファー・ヒヴュ,セレスティン・コルネイユ,テゴ・カルデロン,ドン・オマール
評価★★★
脚本クリス・モーガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359052
関連

結構面白かった。しかし終盤のほうで頻発するなんかうまいこと言ってやるムーブは相変わらずではあるんだけど、なんか引っかかるなあ。

あらすじ省略。

シリーズ第8弾。

ハゲが多すぎてさすがに見分けがきつい。これは真剣に見分けなくてはと気合いを入れて顔を覚えた。覚えてしまうと見分けはつくんだけど、いままで自分はハゲキャラはハゲでしか認識してなくて、顔を見てなかったんだと気づいた。覚えたけど、他の映画で思い出せるかは自信ないなあ。また頭で覚えるだけになってしまう気がする。

ワイスピについて、映画の感想を書くのは難しいんだよな。自分はそんなに好きではないので——嫌いでもない——熱く語るというほどでもない。

導入のレースシーンから陰謀と犯罪の展開になり、敵役が出てきて、あれこれアクションがあり、と、本作はかなり整理がついている感じ。すごく完成度が高い。かなり定型と熟練の技が出てきたなあと思った。

恐怖のメロディ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月29日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2023年3月16日
出演クリント・イーストウッド,ジェシカ・ウォルター,ドナ・ミルズ,ジョン・ラーチ,ドン・シーゲル,ジャック・ギン,アイリーン・ハーヴェイ,ジェームズ・マクイーチン,クラリス・テイラー
評価★★★
原作ジョー・ヘイムズ
脚本ディーン・リーズナー,ジョー・ヘイムズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/5820

イーストウッドの初監督作ってことだけど、ちょっとなんか趣味とか思想みたいなものが見え隠れして気持ち悪い。女性蔑視と自己弁護と自己憐憫と。まあこっちの思い込みかもしれないけど。

地方局のラジオDJにファンが接近してくる。その女は地雷系のやばい女だった。

1971年の映画なのでイーストウッドが若い。若手のイケメン俳優って感じなんだけど、どうも今のイーストウッドを知っているとこんなんで被害者面をしているのが違和感でしかない。それなりに評価もされたそうで、たぶん当時のイーストウッドとして観て普通の映画として鑑賞すれば面白いんだと思う。たぶん、見る側である自分の問題であろう。

至福のとき  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年4月1日
監督チャン・イーモウ
記述年月日2011年4月24日
出演チャオ・ベンシャン,ドン・ジェ,フー・ピアオ,リー・シュエチェン,ニウ・ベン
評価★★★★
原作モー・イェン『至福のとき』
脚本グイ・ズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239353

これはちょっとズルい。中国の映画だけど、日本人好みのお涙頂戴悲劇のテンプレート。ラストのやるせなさには、私は泣きはしなかったけど、ひさしぶりにベタな悲劇を鑑賞したという感慨のようなものがありました。ひねくれた感想ですいません。

知り合った女性の連れ子を、いいところを見せようとして引きとったが、全盲だったので扱いに困るダメ男であった。

序盤の人間模様にはドン引き間違いなし。ロクな人間が出てきません。主人公もその周りもダメダメ。まったく同情できる所がない。いつお前は善人になるんだとハラハラする。

けど、そういう演出がこの映画ではいいんだと思う。あまり後半の展開を書きたくないけど、わざとらしい善人よりも、このくらいの方が白けないで済む。

クライマックスはさすがにメロドラマ風味で苦笑しないこともないけど、まあ、いいでしょう。これはこれで!

ドクター・ドリトル2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月8日
監督スティーヴ・カー
記述年月日2007年11月21日
出演者エディ・マーフィ,クリステン・ウィルソン,レイヴン・シモーネ,ジェフリー・ジョーンズ,ケヴィン・ポラック,カイラ・プラット,リル・ゼーン,ジェームズ・L・アヴェリー
評価★★★
原作ヒュー・ロフティング
脚本ラリー・レヴィン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234687

あまり絶賛しにくい類の映画ではあるんだけど(そして星も三つだけど)、期待していたものより面白かった。2でこれだけ面白ければ充分だと思う。

動物の声が分かると評判が立ったドリトル先生の病院は大忙し。そんな彼のところにまた一つ相談事が持ち込まれる。

敢えて言うなら、エディ・マーフィのコメディ演技そのものが過剰であったがゆえに慣れてしまっている自分を感じた。慣れただけならともかく、それを古臭く感じてしまった。そんな風に大袈裟に騒いだりするのって古いよ、と。これが時代の感覚なのか、慣れてしまっただけなのか分からない。そこはちょっとこの映画を語るときに気になるところだ。

全体的にみれば家族向けコメディ映画として文句ない出来だと思う。アメリカのいい男のテンプレートがステレオタイプで興味深い。

THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月9日
監督押井守
記述年月日2020年4月2日
出演筧利夫,真野恵里菜,福士誠治,太田莉菜,田尻茂一,堀本能礼,しおつかこうへい,藤木義勝,千葉繁,森カンナ,吉田鋼太郎,高島礼子
評価★★
原作ヘッドギア
脚本押井守
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350970
関連

実写化とアナウンスされて1炎上、トレイラーが出て1炎上、公開されて1炎上。こんなんパトレイバーじゃないと言わた作品ですが観る機会があったので観ました。

20世紀末に設立された特科車両二課パトロール中隊、通称“パトレイバー”。しかし、レイバーの衰退とともに活躍の場を失い、いまや解隊の危機。そんなある日、最新鋭の戦闘ヘリ“グレイゴースト”がテロリスト集団に強奪され、首都1,000万人を人質にした大規模テロが勃発する。“見えない戦闘ヘリ”の神出鬼没の攻撃に苦戦を強いられる警察と自衛隊。そこで、お荷物とまで呼ばれた“特車二課”が、警察最後の砦として、テロリストの野望阻止に立ち上がるのだった。

レイバーが映像として動かないことに色々理屈をつけているんだけど、まあ、予算がないだけだもんな。

押井守は私はどちらかというと嫌いな方でして、娯楽を作る監督が好きな人間としては、仕事が人を楽しませようとしていないところが相容れないなーとか思ったりするのである。まあ、好きな人、気になる人だけが観ればいい作品である。

ナポレオン・ダイナマイト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月4日
監督ジャレッド・ヘス
記述年月日2013年12月7日
出演ジョン・ヘダー,エフレン・ラミレス,ジョン・グライス,アーロン・ルーエル,ディードリック・ベーダー,ティナ・マジョリーノ,サンディ・マーティン,ヘイリー・ダフ,トレヴァー・スナー,ションドレラ・エイヴリー,エミリー・ティンドル
評価★★★★
脚本ジャレッド・ヘス,ジェルーシャ・ヘス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323541

これは面白い。イケてない男の日常を退屈させずに観せた上にこのクライマックス。旧邦題『バス男』。電車男にあやかっただけの最低の邦題ってことで改題においては謝罪まであった(笑)

アイダホの高校生ナポレオン・ダイナマイト(「それ本名?」と聞かれるシーンもある)はいつも口を半開きにしているコミュニケーションにかなり問題のある男。彼の兄も、世話をしに来たという叔父さんも変人ばかり。

イケてない日常なんだけど何も起こらないわけじゃなくて、次から次に何かは起こる。メジャー映画的なメインプロットのイベントってわけじゃなくて、どういう映画かっていうのはそのせいで説明が難しいんだけど、とにかくこのナポレオンって男は会話も通じないような男だけど、まるきりの馬鹿でもないのである。行動派なのだ。だから何かを行動したり反応したりすることは躊躇しない。

くっそー。この面白さを説明するのが難しいな。低予算映画ながら大ヒットしたって理由が分かるぜ。

M:i:III  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年5月29日
監督J・J・エイブラムス
記述年月日2010年11月14日
出演トム・クルーズ,フィリップ・シーモア・ホフマン,ヴィング・レイムス,マギー・Q,ジョナサン・リス=マイヤーズ,ミシェル・モナハン,ローレンス・フィッシュバーン,ケリー・ラッセル,ビリー・クラダップ,サイモン・ペッグ,エディ・マーサン,バハー・スーメク,グレッグ・グランバーグ,トレイシー・ミッデンドーフ,ベラミー・ヤング,サッシャ・アレクサンダー
評価★★★
原作ブルース・ゲラー
脚本J・J・エイブラムス,アレックス・カーツマン,ロベルト・オーチー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324026

なんかこう、普通のアクション映画。それで悪いとは言わん。無理せずにこのくらいで007みたいに続けてもいいんじゃないかと。

ミッションインポッシブル3。あらすじ省略。

もともとそんなに期待してなかったので、まあこんなもんかというところに落ち着いた気がします。テレビ放送やデートで観るぶんには問題ないんじゃないでしょうか?

新・刑事コロンボ/殺意のナイトクラブ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月5日
監督ジェフリー・ライナー
記述年月日2007年3月21日
出演者ピーター・フォーク,マシュー・リス,ジェニファー・スカイ,ダグラス・ロバーツ,ジョン・フィネガン,ヴァレリー・ランズバーグ
評価★★★
脚本マイケル・アライモ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319239

2003年でもまだコロンボが作られていたのは驚きである。いつものコロンボなので感想は特になし。

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年6月12日
監督ポール・W・S・アンダーソン
記述年月日2013年6月12日
出演ローガン・ラーマン,ミラ・ジョヴォヴィッチ,オーランド・ブルーム,クリストフ・ヴァルツ,マシュー・マクファディン,レイ・スティーヴンソン,ルーク・エヴァンス,マッツ・ミケルセン,ガブリエラ・ワイルド,ジェームズ・コーデン,ジュノー・テンプル,フレディ・フォックス
評価★★★
原作アレクサンドル・デュマ
脚本アレックス・リトヴァク,アンドリュー・デイヴィス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338942

大味3D風味の三銃士。もちろん原作からはアクションはかけはなれているんだけど、原作のプロットの筋のよさも再確認したりした。

ダルタニアンが三銃士に決闘を申し込んで首飾り奪還を命じられて……と、あらすじは省略。

ミラ・ジョヴォヴィッチが妙に存在感あったけど、くどいほどではない、なかなかのバランス感覚で、うまさを感じた。これより出しゃばると変な映画になるもんね。

侍女のコンスタンス役はかわいいし、アンヌ王妃役もそのキャラクターを雰囲気だけで出せてるところがいい。

ソーラー・デストラクション ~地球壊滅~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月2日
監督フレッド・オーレン・レイ
記述年月日2015年3月25日
出演トレイシー・ゴールド,ミシェル・クラニー,テッド・モンテ,クリス・ブロシュー,ケイサン・ブッチャー,ジェフ・レクター
評価★★
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334522

さすがにB級すぎる。ディザスタームービー的なタイトルだけど大災害のスケール感がまるでない。一つ星じゃない理由は、私は一つ星は映画をナメてたりやっつけ仕事をしてたり独り善がりなオナニー作品に付けるのであって、多分に制作者の精神的なものへの印象が影響するのである。これはなんていうか低予算のディザスタームービーって以上のものではないが、以下のものでもない。

太陽に異常が発生して地球がやばいことを知ったんだけど、誰もそれを信じてくれない。

やばさがまるで伝わってこないのがこの映画のやばいところ。何を撮りたくてこの映画を作ったのか全然分からない作品だった。

オーロラの彼方へ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年7月19日
監督グレゴリー・ホブリット
記述年月日2011年10月2日
出演デニス・クエイド,ジム・カヴィーゼル,ショーン・ドイル,エリザベス・ミッチェル,アンドレ・ブラウアー,ノア・エメリッヒ,メリッサ・エリコ,ダニエル・ヘンソン,ジョーダン・ブリッジス,マイケル・セラ,ピーター・マクニール,マリン・ヒンクル,ロッコ・シスト,メリッサ・フィッツジェラルド
評価★★★
脚本トビー・エメリッヒ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=161559

「どこに落ちるんだ?」と観ていたら予想外の決着だった。まあ、これはこれで。

ニューヨークにオーロラが出た日、アマチュア無線が30年前の消防士の父とつながった。大人になった現在の息子が、父の事故死を防ぐために通信を続ける。

時間の流れを無視してリアルタイムに過去の行為が現在に反映されるというのは、頭が悪い演出だけど、その分、分かりやすい。突っ込みそうになったけど、ファンタジーだからこれでいいのか。

その他、なんか腑に落ちない部分があちこちにあって(設定以前に展開が安直すぎるとか)、そこで気持ちが引っかかるんだけど、まあ、強引に無視して最後まで観れば楽しめないこともない作品。基本は父子のファミリーヒューマンドラマだからね。

レフェリー 知られざるサッカーの舞台裏  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年10月23日
監督イヴ・イノン,エリック・カルド,デルフィーヌ・ルエリシー
記述年月日2013年3月5日
評価★★★
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336822

舞台裏が分かったような分からんような。なんかちょっと期待してた感じと違う。

2008年のヨーロッパ選手権でのレフェリーたちを追ったドキュメンタリー。

思ったより生々しいけど思ったほど生々しくない。ミスに関してはあからさまにしてくれるけど、審判の個人的感情についてはちょっと微妙な感じ。建前として公平なのは分かるけど、実際のところどうなん?ってところについては公平であろうと努力してます止まり。

女王陛下のお気に入り  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年3月13日
監督ヨルゴス・ランティモス
記述年月日2020年4月19日
出演オリヴィア・コールマン,エマ・ストーン,レイチェル・ワイズ,ニコラス・ホルト,ジョー・アルウィン,マーク・ゲイティス,ジェームズ・スミス
評価★★★★★
脚本デボラ・デイヴィス,トニー・マクナマラ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365099

私個人のお気に入り!

上流貴族だったアビゲイルは没落し召使いとなって働いていた。イングランド女王のアンに仕えることになった彼女は、10人以上を流産したという女王の歓心を買うことで次第に力を強めていく。

女王自身と、元々の侍女として仕えていた女との、女三人の駆け引きが物語のメイン。昔の少女漫画のような雰囲気がしないこともない。女同士の醜い争いっていうと、なんかちょっと性差別っぽくて──実際にそういう批判もあった──ステレオタイプだけど、観ていてやっぱり面白くて引き込まれる。さて次はどうするみたいなワクワクである。

主人公アビゲイルが、もう結婚とかを100%混じりけなしに金や権力の方向からしか考えてないのがむしろ気持ちいい。

クライマックス近くのところで突然──ここまでも現代的なのはちょくちょくあったけど──時代考証を無視した現代的コンテンポラリーダンスが披露されてちょっとびっくりする。有名なダンサーによる振り付けらしいのだけど、世界観を無視した雰囲気に驚くと共に、この映画の時代考証なんて所詮こんなもんですよという意思表示と受け取った。

映像としては非常に凝ってて、どうも自然光のみで撮るという方針で撮影したらしい。夜など光量が足りないところを大量の篝火で撮影しているんだけど、当時の闇の再現としても非常によかった。

映像が映像なので、おそらくTVとかモニターで観ると印象がかなり変わるはずなので、そこは注意した方がいいかもしれないです。

007/ゴールデンアイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月19日
監督マーティン・キャンベル
記述年月日2009年4月23日
出演ピアース・ブロスナン,ショーン・ビーン,イザベラ・スコルプコ,ファムケ・ヤンセン,ジョー・ドン・ベイカー,チェッキー・カリョ,ゴットフリード・ジョン,アラン・カミング,セレナ・ゴードン,デスモンド・リュウェリン,サマンサ・ボンド,ジュディ・デンチ,ミニー・ドライヴァー,ロビー・コルトレーン
評価★★★★
原案マイケル・フランス
脚本ジェフリー・ケイン,ブルース・フィアスティン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=27727
関連

星四つは褒めすぎかなーと思うんだけど、やっぱこのニヤついてしまうくらい派手な007というのは観ていて楽しい。

ピアース・ブロスナンになって新生007の第一弾。電磁波攻撃システムをめぐるアクション。

追跡したりされたりといった過程でなんでも壊す態度が素晴らしい。

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月9日
監督佐藤雄三
記述年月日2015年3月30日
出演潘めぐみ,伊瀬茉莉也,藤原啓治,沢城みゆき,浪川大輔,内田直哉,大塚明夫,山口勝平,日高のり子,木内秀信,朴璐美,宮野真守,KENN,前田玲奈,荒川美穂,平野綾,川島海荷,藤木直人
評価★★★
原作冨樫義博『HUNTER×HUNTER』
脚本米村正二
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343413

定番といっていいけど普通の劇場版アニメだった。

幼い頃に別れた父のような偉大なハンターになるために旅を続けるゴンとその親友キルア。ある日彼らのもとに、仲間のクラピカが何者かに眼をを奪われたとの知らせが届く。彼は、危険度Sクラスの盗賊集団“幻影旅団”に皆殺しにされた“クルタ族”唯一の生き残りで、クルタ族特有の美しい瞳“緋の目”を持つ少年だった。一命を取り留めたクラピカのもとに駆けつけたゴンとキルアは、犯人の行方を追って捜査を開始するが…。

そこまで面白いってわけでもなかったな。普通の子供向け劇場版アニメって感じ。

モア・ザン・ア・ゲーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月29日
監督クリストファー・ベルマン
記述年月日2015年4月5日
出演レブロン・ジェームズ,ドリュー・ジョイス3世,ウィリー・マクギー,ロメオ・トラヴィス,シアン・コットン,ドリュー・ジョイス2世
評価★★★
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339350

ドキュメンタリーだけど意外と面白かった。

NBAを代表する現役スーパースター、レブロン・ジェームズの少年時代に焦点を当て、固い絆で結ばれた彼とチームメイトとの友情と成長を、当事者たちのインタビューと貴重な当時の映像で明らかにしていくスポーツ・ドキュメンタリー。

ちょっとできすぎの成り上がりストーリーなので、どこまでが真実なのか分からない。けど、なかなか興味深く観ることができた。NBAの選手なんて一人も知らないからさー。

スパイダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年4月14日
監督リー・タマホリ
記述年月日2010年11月13日
出演モーガン・フリーマン,モニカ・ポッター,マイケル・ウィンコット,ペネロープ・アン・ミラー,マイケル・モリアーティ,ミカ・ブーレム,ディラン・ベイカー,キンバリー・ホーソーン,ジェイ・O・サンダース,ビリー・バーク,アンナ・マリア・ホースフォード,サマンサ・フェリス,クリストファー・シャイアー
評価★★★
原作ジェームズ・パターソン
脚本マーク・モス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236907

連続殺人犯捜査もの。

警戒厳重なワシントンD.C.の一流私立学校キャシドラル・スクールから一人の生徒が誘拐される。誘拐されたのはローズ上院議員の聡明な娘ミーガン。犯人は2年間も教師になりすました末、この到底不可能と思われる誘拐計画を遂行した。著名なワシントン市警の犯罪心理捜査官アレックス・クロスの著作に精通する犯人は、クロス自身が捜査を担当するよう要求する。そして、ミーガンをマザーグースの童話の主人公になぞらえた手掛かりを残してクロスを挑発する。なぜ犯人はミーガンを選んだのか。そして、犯人の真の狙いとは……。

うーん。コレクターの続編ってことなんだけど、印象に残ってないなあ。

大脱走  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月12日
監督ジョン・スタージェス
記述年月日2020年7月31日
出演スティーヴ・マックィーン,ジェームズ・ガーナー,リチャード・アッテンボロー,ジェームズ・コバーン,チャールズ・ブロンソン,デヴィッド・マッカラム,ハンネス・メッセマー,ドナルド・プレザンス,トム・アダムス,ジェームズ・ドナルド,ジョン・レイトン,ゴードン・ジャクソン,ナイジェル・ストック,アンガス・レニー,ロバート・グラフ,ジャド・テイラー
評価★★★
製作ジョン・スタージェス
原作ポール・ブリックヒル
脚本ジェームズ・クラヴェル,W・R・バーネット
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/13693

古典中の古典。長い映画である。とはいえ、かなり意識高く娯楽作品として作り込んでいるので、センスの古さを楽しめるなら充分いける感じ。

第二次大戦中、脱出絶対不可能とうたわれたドイツの捕虜収容所から、連合軍捕虜が大量脱走したという実話の映画化

かなり腕のいい職人が時間をかけてシナリオを作り込んだという感じである。見せ場が最初から最後まで続いていて飽きることはない。普通ならちょっとダレる部分も作る気がするんだけど、そういうのを徹底して削ぎ落としている。そこがなんか、センスの古さと書いちゃったけど、完成度の高いコントみたいになってる。リアリティとかどっかいってる。実話なのに。

1960年の映画。あまり知らないけど、当時ヒットしたんだろうなーと思わせる。

ナショナル・トレジャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月30日
監督ジョン・タートルトーブ
記述年月日2008年3月20日
出演者ニコラス・ケイジ,ダイアン・クルーガー,ハーヴェイ・カイテル,ジョン・ヴォイト,ショーン・ビーン,ジャスティン・バーサ,クリストファー・プラマー,オレッグ・タクタロフ,デヴィッド・ダヤン・フィッシャー,ドン・マクマナス,エリック・キング
評価★★★
脚本コーマック・ウィバーリー,マリアンヌ・ウィバーリー,ジム・カウフ
製作ジェリー・ブラッカイマー,ジョン・タートルトーブ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321200
関連

いかにもブラッカイマーだぜという感じで、元ネタとしてインディ・ジョーンズを持ってきた娯楽映画。この手の作品は割り切って観ていても、こちらのそこそこの期待を上まわるか上まわらないかで評価が大きく変わるのだけど、これに関しては及第点だ。

ゲイツ家はアメリカ国家のかつての財宝の秘密を追いかける家系で、ベン・ゲイツも祖父の影響からその財宝をずっと追ってきていた。当然、歴史学者の間では笑い物で、それどころか父にまで宝探しを諦めることを説得される始末。だが、彼の目の前に重要な手がかりがあらわれる。

インディ・ジョーンズは次から次へとアクションが起こりましたが、これに関してはそれほどの特徴はありません。また、スケール感がありそうでないところなど本家からの劣化コピーといっていいでしょう。元ネタはそれだけではなく、それらを楽しむのも一つの手だと思います。後半にかけてはそれでも盛り上がった方で、「まあ、わるくないかな?」というところに落ち着きました。

グリーンフィンガーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月30日
監督ジョエル・ハーシュマン
記述年月日2011年7月1日
出演クライヴ・オーウェン,ヘレン・ミレン,デヴィッド・ケリー,ウォーレン・クラーク,ダニー・ダイア,アダム・フォガティ,パターソン・ジョセフ,ナターシャ・リトル,ピーター・ギネス,ルーシー・パンチ
評価★★★★
脚本ジョエル・ハーシュマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=233955

いい話である。

刑務所の囚人が所長に庭造りを命じられる。無理と思われていたが、囚人の一人がガーデニングの才能に目覚めて……。

実話に基づいた話だそうだ。全編、感動のヒューマンドラマといった感じではなく、コメディとして話が進む。その軽さがいい。

ボス・ベイビー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月12日
監督トム・マクグラス
記述年月日2023年6月16日
出演(声)アレック・ボールドウィン,マイルズ・バクシ,ジミー・キンメル,リサ・クドロー,スティーヴ・ブシェミ,コンラッド・ヴァーノン,ヴィヴィアン・イー,エリック・ベル・Jr,トビー・マグワイア
日本語吹替ムロツヨシ,芳根京子,宮野真守,乙葉,石田明,山寺宏一
評価★★★
原作マーラ・フレイジー『あかちゃん社長がやってきた』
脚本マイケル・マッカラーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361801

何のメタファーなのか分かりやすい設定なんだけど、テンポがすごくよくて面白かった。

優しいパパとママの愛情を独占してきた7歳のティムのもとに、ある日弟がやって来た。しかしその赤ちゃんは、黒いスーツにネクタイをビシッと締め、ブリーフケースを手にした“ボス・ベイビー”だった。両親の前ではかわいい赤ちゃんを演じる一方、ティムと2人だけのところではおっさんの本性を現わし、口が悪く人使いの荒いボスとして振る舞うのだった。そんなボス・ベイビーには、上司から課された重要な任務があった。早く家から出て行ってほしいティムは、任務を無事に終えれば会社に戻れるというボス・ベイビーに協力することに…。

長男の、「弟ばっかり構ってないで僕も構ってー」をメタファーにして実は本当に弟はこんな奴だったという話になってて、これがなんともユーモラスで面白い。あと、ドタバタなコメディなんだけどそれぞれがかなりテンポよく作られていてダレるところがほとんどなかった。次から次へとイベントが起こって飽きるところがない。

まあ、あとは、赤ちゃんが赤ちゃんの姿のまま中間管理職みたいなセリフを言うおかしさというのももちろんある。

ゴースト・ライト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年5月31日
監督クレイグ・ローゼンバーグ
記述年月日2013年6月12日
出演デミ・ムーア,ヘンリー・イアン・キュージック,ジェームズ・コスモ,テレーズ・ブラッドリー,ジョアンナ・ホール
評価★★★
脚本クレイグ・ローゼンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326685

まあなんというかホラー風味のサスペンスとしてソツのない出来。無理があるところもあるけど、まあ、そこまでの整合性も期待してないし。

仕事中に息子を水死させてしまった女流作家が、夫と距離を置いての気分転換とカンヅメのために田舎の一軒家を借りる。近くの灯台にはイケメンの灯台守がいて心魅かれるが、息子の幽霊をあちこちで見てしまう。

こういう映画はよくあるけど、まあ、今後も作られていくんだろうな。田舎の荒涼とした雰囲気がいいです。

最終絶叫計画4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月24日
監督デヴィッド・ザッカー
記述年月日2011年4月24日
出演アンナ・ファリス,レジーナ・ホール,クレイグ・ビアーコ,ビル・プルマン,アンソニー・アンダーソン,カーメン・エレクトラ,レスリー・ニールセン,クリス・エリオット,モリー・シャノン,マイケル・マドセン,シャキール・オニール,クロリス・リーチマン,コンチータ・キャンベル,デレイ・デイヴィス,サイモン・レックス,ブライアン・カレン,ドリュー・ミクスカ
評価★★★
脚本クレイグ・メイジン,ジム・エイブラハムズ,パット・プロフト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327233

日本では劇場未公開だそうだけど、意外と面白かった。呪怨がかなり積極的にパロディされているのも好感度高し。

有名映画のパロディ映画。今回は「宇宙大戦争」「呪怨」「SAW」「ヴィレッジ」が元ネタ。

まあ、小ネタは分からなくてもいいけど、上の作品くらいは押さえておいた方がいいんじゃないでしょうか?

ヒドラ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月2日
監督アンドリュー・プレンダーガスト
記述年月日2015年2月28日
出演ジョージ・スタルツ,ドーン・オリヴィエリ,ポリー・シャノン,マイケル・シェイマス・ワイルズ,アレックス・マッカーサー,グレアム・シールズ
評価
脚本ピーター・サリヴァン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333437

さすがにこれに二つ星を付けるのは良心がとがめる。B級映画にしても限度があるだろうってことで。

島に放置された人間たちに怪物が襲いかかる。

これはストーリーがどうとかではなくて映像がいくらなんでもちゃちすぎるだろうってことで。ストーリーは、まあ、そこまでつっこみどころまみれってわけでもないかな。まあ程度の問題というか、よっぽどストーリーがちゃんとしてない限り、怪物の暴れっぷりがメインになるからなあ。それが駄目だともう駄目でしょう。

マイ・サマー・オブ・ラブ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月20日
監督パベウ・パブリコフスキ
記述年月日2020年2月24日
出演ナタリー・プレス,エミリー・ブラント,パディ・コンシダイン
評価★★★
原作ヘレン・クロス
脚本パベウ・パブリコフスキ,マイケル・ウィン
データソースhttps://eiga.com/movie/80475/

割と面白かった記憶があるな。ただ、あらすじほどには面白くなかった気もする。

田舎町で退屈な毎日を送っていた少女モナは、都会から避暑にやって来た高慢な美少女タムジンと出会う。正反対の性格を持つ2人は互いに強くひかれあい、一緒に過ごすように。犯罪者の兄フィルが熱心なキリスト教徒に転身したことに不満を抱えていたモナは、フィルを魔性の魅力で翻弄するタムジンに絶大な信頼を寄せていく。そしてタムジンが父親の不倫や拒食症の姉の死に苦しんでいることを知り、自分だけがタムジンを救えると考えるようになるが……。

劇場未公開。賞もちょっと獲ってて、いい作品らしいのだけど、なんかちょっと自分の期待と違って、耽美さが無いというか屈折した感情を露悪的に撮ってないというか。

GOAL!2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年7月29日
監督ジャウマ・コレット=セラ
記述年月日2010年11月29日
出演クノ・ベッカー,アレッサンドロ・ニヴォラ,スティーヴン・ディレイン,アンナ・フリエル,レオノア・バレラ,ルトガー・ハウアー,エリザベス・ペーニャ,ニック・キャノン,カルメロ・ゴメス,フランシス・バーバー,ミリアム・コロン,キーラン・オブライエン,ショーン・パートウィー,デヴィッド・ベッカム,ロナウド,ジネディーヌ・ジダン,ラウール・ゴンサレス,イケル・カシージャス,イバン・エルゲラ,ミチェル・サルガド
評価★★
脚本エイドリアン・ブッチャート,マイク・ジェフリーズ,テリー・ローン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327122
関連

この映画、リアクションに困るなあ。

プレミアリーグで活躍するサンディにレアル・マドリードへの移籍の話がやってくる。同時に彼の実の両親のことが分かり会いに行くが……。

FIFA全面協力で本物の選手がたくさん出るところが魅力ではある。前作はそれでも成り上がる若者のサクセスストーリーって感じの高揚感があったが、今回の移籍はさすがにそれほどの興奮がなく、映画としての面白さはちょっとしんどい。

悪いってわけじゃないんだけどね。つまらないってほどでもないし。なんか、映画っていうよりもはや宣伝みたいなんだよな。そこで白けるというか。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年5月1日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2018年5月3日
出演メリル・ストリープ,トム・ハンクス,サラ・ポールソン,ボブ・オデンカーク,トレイシー・レッツ,ブラッドリー・ウィットフォード,アリソン・ブリー,ブルース・グリーンウッド,マシュー・リス
評価★★★★
脚本リズ・ハンナ,ジョシュ・シンガー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362501

決断についての話で地味な題材だけど、観ていて緊張するよい映画でした。

1971年、ベトナム戦争が泥沼化していく中でニューヨーク・タイムズがペンタゴン・ペーパーズという機密文書をスクープする。それはすでに6年前には、ベトナムで勝てないという調査結果が出ていたことを示し、歴代の大統領は、アメリカが負けるわけにはいかないという理由だけで戦争を継続し先送りにしてきた――結果としてアメリカの若者を先送りという目的のためだけに戦地に送り続けてきた――ということを示すものだった。ニクソン大統領はこれを情報漏洩、国家反逆罪だとして圧力をかける。そして、同じ文書を入手したワシントン・ポストにも同じ圧力をかけてくると、ポスト紙の記者と社主は報道すべきかどうかの選択を迫られるのだった。

善と悪が分かりやすく示されててちょっとわざとらしいけど、やっぱり面白い。それに、行政や政府側がどんなに正当性を訴えても、その理由付けの背後にあるのが、自分のミスを認めたくないというちっぽけな保身であることが分かってしまう。だからなんとも痛快。

ジャーナリストにとって報道するという決断は簡単なものであるけど、社交界にいたオーナーにとっては逆に色々なものを捨てるというすごい決断であるということが描かれていて、とても面白い。捨てる方が大変なのである。

ネットで感想を見たら、スピルバーグの演出がわざとらしくて嫌いとかいう声がいくつかあって、ちょっと微妙な気分になった。私はどうもその辺に鈍いのか、スピルバーグの癖とか傾向に気づきにくいタイプらしく、普通に観れた。

ベルンの奇蹟  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月17日
監督ゼーンケ・ヴォルトマン
記述年月日2020年2月24日
出演ルーイ・クラムロート,ペーター・ローマイヤー,ヨハンナ・ガストドロフ,ミルコ・ラング,ビルテ・ヴォルター,サーシャ・ゲーペル,ルーカス・グレゴロヴィチ,カタリーナ・ヴァッカーナーゲル,ペーター・フランケ,ジーモン・ファーフーフェン
評価★★★
原作クリストフ・ジーメンス
脚本ゼーンケ・ヴォルトマン,ロッフス・ハーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321838

いい映画っぽいんだけど、まるで覚えていない。

1954年夏、敗戦後のドイツ、工業地帯エッセン。サッカーが大好きな11歳のマチアス。父は、先の大戦でソ連軍の捕虜となり、以後の消息は不明。居酒屋を営む母が一家の生計を立てていた。そんなマチアスの憧れは、地元のサッカー選手ヘルムート・ラーン。自分のことを息子のように可愛がってくれるラーンを、マチアスは心から慕っていた。不思議と彼が応援していると、ラーンは重要な場面で得点を決めた。そんなある日、マチアスの父リヒャルトが11年ぶりに帰ってきた。生きる希望をなくしていたリヒャルトは、戦後の新しい価値観になじめず伝統的な厳格さを家庭に持ち込もうとする。彼はマチアスのサッカーへの情熱も認めてくれなかった。せっかくラーンがワールドカップのドイツ代表チームに選ばれたというのに、リヒャルトはマチアスがラーンの応援に行くことも許そうとはしなかった。

覚えていない感想ばかりで申し訳ない。2015年鑑賞の映画についてはかなりまずいな。

アルゼンチンババア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月17日
監督長尾直樹
記述年月日2020年3月7日
出演役所広司,堀北真希,鈴木京香,森下愛子,手塚理美,岸部一徳,きたろう,田中直樹,小林裕吉,菅原大吉,渡辺憲吉,桜井裕美,有坂来瞳,唯野未歩子,石垣光代,真下有紀,石井光三,佐伯新,川屋せっちん,愛実,古田大虎,河口瑛将,橋本くるみ,福土大貴,玉山蒼,猪俣莉帆,井上肇,澤山薫,天野れい子,丸山歩乃佳,高橋昌
評価★★★
原作よしもとばなな『アルゼンチンババア』
脚本長尾直樹
脚本協力金子ありさ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326666

うーん、記憶にないなあ。

高校生のみつこは両親との3人家族。ある日、その中心だった母が闘病の末に息を引き取る。墓石彫り職人の父・悟はその日に限って病室に姿を見せず、そのまま行方をくらましてしまう。それから半年後、悟は町はずれの草原にぽつんと建つ古ぼけた小さなビルに独りで暮らしている風変わりな女のもとにいた。町の人からアルゼンチンババアと呼ばれている彼女は、昔はタンゴやスペイン語を教えていたらしいが、今では気味悪がって誰も近づかない。みつこは父に会うため、勇気をふるってアルゼンチンババアの屋敷を訪ねるが…。

こういうのは全然駄目か拾い物かのどっちかだと思うのだけど、覚えてないというのは珍しい。どっちだったのかまったく記憶にない。参考にならずすみません。

愛がなんだ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年11月13日
監督今泉力哉
記述年月日2022年1月23日
出演岸井ゆきの,成田凌,深川麻衣,若葉竜也,江口のりこ,穂志もえか,中島歩,久ヶ沢徹,根本真陽,川面千晶,成田瑛基,片岡礼子,筒井真理子
評価★★★★★
原作角田光代『愛がなんだ』
脚本澤井香織,今泉力哉
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365596

めっちゃ面白い。これは確かに誰かと観たい映画だ。

OLのテルコはなんてことない会話とその後のやりとりから交際につながったらマモルに尽くしまくっていた。マモルはなかなかのクズなのだが、尽くすタイプの彼女は尽くすことをやめられない。

公開直後よりも、その後の口コミで話題になっていった作品。とある人は話題になってから観に行ったのだが、劇場が女子高生ばかりでビビったそうである。とにかく観たあとに女子高生たちが映画の感想をあーだこーだ言いたくなる作品ということである。

星5つはちょっとやりすぎかもしれないが、4つからなんかちょっと加点したくなる要素があるのである。単純には割り切れない、この観たあとの感情が落ち着かない感じ。

母と一緒に観たのだが、母は完全にはハマらなかったようだ。男が完全に悪者で、女が完全に善人じゃないとうまく観れなかったように思う。この映画は男も女も、善悪両方のある人間だからね。

マイアミ・ホット・リゾート  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月9日
監督ジョージ・バワーズ
記述年月日2020年4月3日
出演ロブ・モロー,ジョニー・デップ,カリン・オブライアン,エミリー・ロングストレス,ヘクター・エリゾンド,ドディ・グッドマン,トニー・アジート,ヒラリー・シェパード,レスリー・イースターブルック,マイケル・ボーウェン,リサ・ロンドン,アンドリュー・ダイス・クレイ,ロナルド・E・ハウス,ルーシー・リー・フリピン,ジョナサン・プリンス,ジェレミー・ローレンス
評価★★
原案ケン・セガール,アラン・ウェンカス,ゴードン・ミッチェル
脚本ゴードン・ミッチェル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/21904

完全にギャグが寒い。ただ美女は眼福。こんな分かりやすい“美女”は最近そうそう見ない。

マイアミで軽いオバカがトラブルに巻き込まれるとかそんな感じ。

最初に書いたことがすべてなんだけど、ギャグが寒いんだよな。コメディでそれは致命的じゃろ。

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月5日
監督堤幸彦
記述年月日2010年12月5日
出演唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,平愛梨,藤木直人,石塚英彦,宮迫博之,佐々木蔵之介,山寺宏一,古田新太,高橋幸宏,佐野史郎,森山未來,小池栄子,木南晴夏,ARATA,六平直政,福田麻由子,竹内都子,竹中直人,石橋保,光石研,片瀬那奈,津田寛治,手塚とおる,田鍋謙一郎,サーマート・セーンサンギアム,チェン・チャオロン,田中健,西山潤,澤畠流星,松元環季,小倉史也,安西壱哉,黒羽洸成,森山拓哉,吉井克斗,清水歩輝,矢野太一,藤原薫,山田清貴,乙黒勇希,上原陸,吉田海夕,安彦統賀,佐藤涼平,高嶋政伸,田村淳(ロンドンブーツ1号2号),神木隆之介,遠藤賢司,研ナオコ,北村総一朗,左右田一平,岡田義徳,河原さぶ,大河内浩,吉田照美,ダイアモンド☆ユカイ,MCU,原口あきまさ,武蔵,斎藤工,武内享,多田木亮佑,載寧龍二,高野八誠,藤田玲,永田彬,真野裕子,宮川俊二,中西学,スーパーストロングマシン,広田亮平,丸山智己,西辻正樹,田辺修斗,石橋蓮司,中村嘉葎雄,黒木瞳
評価★★
原作浦沢直樹
脚本長崎尚志,浦沢直樹
脚本協力渡辺雄介
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333521
関連

やっと最終章。

ともだちの正体が明らかになる。映画オリジナルの結末を迎える。

映画観ててもちっとも楽しくない。ともだちの正体が誰かなんてのがもうどうでもいいよって気分になってしまうのだ。漫画だとそれで引っぱってページをめくらせるんだけど、映画だと違うんだなとしみじみ。これがテレビドラマで、漫画の連載も終わってないようなタイミングでやってたら毎週楽しめたのかもしれない。

ダイ・ハード/ラスト・デイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年3月1日
監督ジョン・ムーア
記述年月日2013年3月7日
出演ブルース・ウィリス,ジェイ・コートニー,セバスチャン・コッホ,ラシャ・ブコヴィッチ,コール・ハウザー,ユーリヤ・スニギル
評価★★
脚本スキップ・ウッズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344016
関連

これは駄目でしょう。ダイハードシリーズにかなりの泥を塗ったぞ。B級アクション映画の域にはかろうじて入ってるけど、ここは背負ったタイトルを考えて減点しておく。

ロシアで息子が裁判にかけられると聞いたジョン・マクレーンは現地に赴く。だが息子も厄介事に巻き込まれていた。

裁判所からのカーチェイス。あとは拉致から脱出して廃墟のビルでの銃撃戦と大爆発。

正直、「ええ? それだけ?」と思いました。いままでのシリーズにあった、綺麗に張られた伏線が回収されるという芸術性がまるでない。爆発したりジャンプしたりするたびにスローモーションになるという超ダセエ演出。こんな映画がダイハードであっていいはずがない。

とにかく全体が雑。頭をからっぽにして観るんだったらそりゃいいだろうけど、それでも全体のまとまりみたいな、ただのアクション映画のままでは終わられないぜって一工夫が欲しかった。こんちくしょう。がっかりだ。

名犬ラッシー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月15日
監督チャールズ・スターリッジ
記述年月日2010年12月4日
出演ジョナサン・メイソン,ピーター・オトゥール,サマンサ・モートン,ジョン・リンチ,スティーヴ・ペンバートン,ヘスター・オジャース,ピーター・ディンクレイジ,ジェマ・レッドグレーヴ,グレゴール・フィッシャー,エドワード・フォックス,ケリー・マクドナルド,ピーター・ワイト,ジョン・スタンディング,ブライアン・ペティファー,ジェイミー・リー,ロバート・ハーディ,ニコラス・リンドハースト
評価★★★★
原作エリック・ナイト
脚本チャールズ・スターリッジ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325725

名犬ラッシーってこういう話だったのか。そしてもうこれでもかと映るスコットランドの絶景。

炭鉱町で暮らす家族がいたが、ある日、父親の働く炭鉱が閉鎖し、生活に困った両親が裕福なラドリング公爵に息子の愛犬ラッシーを売ってしまう。しかしラッシーはすぐに脱走して帰ってくる。公爵の執事は癇癪を起こし、ラッシーをスコットランドに連れて行ってしまう。

星4つはちょっとおまけ。お涙頂戴にならず、コメディタッチになっているのがよかった。そして最初に書いたけど、ラッシーがスコットランドからヨークシャーまで移動するときの風景がほんとうにいいのだ。監督がイギリス愛してるのがよく分かる。

ふたりはプリキュア Splash Star チクタク危機一髪!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月27日
監督志水淳児
記述年月日2010年11月22日
出演(声)樹元オリエ,榎本温子,山口勝平,松来未祐,渕崎ゆり子,岡村明美,向井亜紀
評価★★★
アニメーション制作東映アニメーション
企画鷲尾天
原作東堂いづみ
脚本成田良美
キャラクターデザイン稲上晃,爲我井克美
作画監督爲我井克美
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326083
関連

同じ日にプリキュア映画を3本も観るという暴挙。あくまで個人的評価であって絶対評価ではないけど、初期3つでは「MAX HEART 2 雪空のともだち」が好きかな。

あらすじ省略。

そんなわけで女の子向けバトルアニメの最終形態といってもいい、プリキュアシリーズの劇場用アニメですよ。なんとなく観たけど、私は映画に関してはなんでも観る傾向があるだけで、大人でも楽しめるとかそういう評価の作品ではないです。

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月10日
監督エドガー・ライト
記述年月日2023年2月9日
出演サイモン・ペッグ,ニック・フロスト,パディ・コンシダイン,マーティン・フリーマン,エディ・マーサン,ロザムンド・パイク,トーマス・ロウ,ザカリー・ベイレス,ジャスパー・レヴィン,ジェームズ・ターピー,ルーク・ブロムリー,ソフィ・エヴァンス,ピアース・ブロスナン,デヴィッド・ブラッドリー,マイケル・スマイリー,リチャード・グレアム,アリス・ロウ,レイフ・スポール,スティーヴ・オーラム,ジュリア・ディーキン,ダーレン・ボイド
評価★★★★
脚本サイモン・ペッグ,エドガー・ライト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346505

評判通りの面白さだった。風呂敷がそのまま広がっていくのがたまらん。

イギリス郊外の町ニュートン・ヘイヴン。ここに、いまや冴えない中年オヤジに成り下がったゲイリーらかつての悪友5人組が集結する。目的はただ一つ。学生時代に果たせなかった“パブ・クロール(パブのハシゴ呑み)”を今度こそ完遂すること。こうして5人は、ゴールとなる“ワールズ・エンド”という店を目指し、一晩で12軒のパブを巡る過酷な挑戦を開始する。そんな中、町では思いもよらぬ事態が静かに進行していたのだが…。

12軒のパブで1杯ずつ飲むというのはできそうでできない難しさだよな。

まあ、それはそうと導入がヘンテコなんだけど、そこからの展開がなんともたまらん面白さ。うまく説明するのが難しい。何の面白みもないクソ田舎だと思っていたら実は秘密があったという感じ。ただ、その秘密についての方向に完全にストーリーが流れるのかと思ったけど、登場人物の行動としてはそういうわけではないというところのバランスの良さがいい。

ハンコック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月8日
監督ピーター・バーグ
記述年月日2011年2月11日
出演ウィル・スミス,シャーリーズ・セロン,ジェイソン・ベイトマン,エディ・マーサン,ジェイ・ヘッド,トーマス・レノン,ジョニー・ガレッキ,ダエグ・フェアーク
評価★★★
脚本ヴィー・ヴィンセント・ノー,ヴィンス・ギリガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330434

ちょっとしょぼいけど、出すべき設定がきちんと出ててよかった。ニヤリって感じ。すごく面白いわけじゃないけど、まあまあ。

空も飛べるしどんな銃器も効かないハンコックだが、悪人をやっつけるときの周囲の被害がひどすぎて市民からは嫌われていた。酒ばっか飲んでるしガラも悪いしで、イメージは一向によくならない。本人も好かれようなんて思っていない態度だった。そんな彼に転機が訪れる。助けた男が、パブリックイメージのプロデュースをすると言うのだ。

アメコミのパロディになっているのだけど、その手のパロディもさんざんやられてきているので、その辺で新鮮なところはあまりない。

この映画で私が面白いなと思ったのは、プロデュースされてイメージがよくなってハッピーエンド、というだけではないところだ。ハンコックがどこから来て何をすべきか、アイデンティティの話やヒーローとしてのルーツなど、さらっとしたものだけど、欲張りにもそういうところにまで映画の中で踏み込むところに好感が持てた。意外と真面目なんである。

それはそうとテレビ放送でレイ(プロデュースを持ちかける男)の吹き替えの演技がものすごく下手で、どこのどいつかと思ったんだけど、EXILEの眞木大輔という素人だった。いやー、こいつほんとに下手だわ。上手いのが分からない人でもこいつが下手なのは一発で分かると思うぞ。あんまり下手だから、無感情であとで裏切る役回りなのかとちょっとだけ思ったもん。下手すぎるのでそれもないなと分かったけど。

スリー・ビルボード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月5日
監督マーティン・マクドナー
記述年月日2020年4月16日
出演フランシス・マクドーマンド,ウディ・ハレルソン,サム・ロックウェル,アビー・コーニッシュ,ジョン・ホークス,ピーター・ディンクレイジ,ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ,ルーカス・ヘッジズ,ケリー・コンドン,ダレル・ブリット=ギブソン,ジェリコ・イヴァネク,キャスリン・ニュートン,サマラ・ウィーヴィング,クラーク・ピータース,サンディ・マーティン,アマンダ・ウォーレン,マラヤ・リヴェラ・ドリュー,ブレンダン・セクストン三世,ジェリー・ウィンセット
評価★★★★
脚本マーティン・マクドナー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362181

アカデミー賞総ナメといってもいい映画。とはいえ観る人によって評価は分かれる。私は気に入った方。

娘が殺されてしばらくが経つのに捜査は一向に進展しない。アメリカ、ミズーリ州郊外に住む主婦は町の出入りで使われる幹線道路脇のビルボード(広告看板)3枚に、広告を掲載する。それを見た警官や町の人々は居心地の悪い思いをさせられることになる。

非常にうまいしこのオチはとても素敵だと思う。

田舎の馴れ合いというのは国を問わず人類共通なんだろうなと思う。もちろんこれが邦画ならもっといかにも邦画な映像と演出になったと思う。これがアメリカ映画だからこういう映像と演出になったのだとは言えるから、そこは人類共通じゃない部分だ。

若い女が殺されるというのは大事件だ。田舎ではなおさらだ。隣人を疑いたくはない。どこか余所者がやってきてふらっと殺してどこかに去っていったのだと思いたい。言い方を変えれば、あそこにとっては不幸だし怖いことだが、もう恐怖は去った。そういう風に考える方が楽だ。犯人はもう見つからないだろう。そういうこともある。日常で注意したり怯えたりする必要までは無い。

そこに異議を唱える。そもそも警察の仕事はどうした。余所者が来て去ったような事件では解決できないからもう諦めるというのか。それはひょっとして、めんどくさいって言ってるのか? 何も解決していない。事件が起こった直後の状況から、何も変わってはいないんだぞ。

そのさざ波が町を打つ。すると人は動揺する。聞こえないふりをしたり、なんだか怒り出したりする人までいる。そんな映画。

バケモノの子  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月18日
監督細田守
記述年月日2023年4月24日
出演(声)役所広司,宮崎あおい,染谷将太,広瀬すず,山路和弘,宮野真守,山口勝平,長塚圭史,麻生久美子,黒木華,諸星すみれ,大野百花,津川雅彦,リリー・フランキー,大泉洋
評価★★★
原作細田守
脚本細田守
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/351372

序盤中盤はまあ違和感も無いわけではなかったけど、終盤にかけての展開は完全にナニコレである。映像や登場人物は盛り上がっているんだけど、観客は置いてきぼり。なんだかわけが分からないうちに劇中ではめでたしってことになってる。

父親とソリの合わない9歳の少年が家出をしてバケモノの世界に迷い込む。そこで粗暴なバケモノ、熊徹に拾われて少年はバケモノの世界で19歳くらいまで成長していく。

序盤の違和感は、あらすじを読んで分かる通り、家出をして行方不明になるというのがリアルな案件なので(戻ってきたら1時間しか経過してなかったとかではない)そのあたりが心配でハラハラしてしまう。そこへの説明がまるでない。

中盤になると現実世界への戻り方が分かるのだけど、そこから主人公はバケモノの世界と現実世界を行き来して女子高生と交流したり、図書館で勉強したりするのである。さらに父親とも再会する。けどやっぱり往来の生活で、ベースはバケモノ世界に置いて生活する。

終盤はクライマックスなんだけど、説明も伏線もないやりとりや技やビジョンが出てきて雰囲気だけで押し通してくる。

もうちょっと秘すればいいと思うんだけど、なんかこう『この作品のテーマは“父性”です』って主張が激しい。舞台装置がそのためだけのものになっていて生活や文化や歴史といったものへの解像度が低い。登場人物もそのために配置されている感じ。特にヒロインのこの作品における役回りがわけわからん。

映像はいいんだけどねえ。

なんかB級ではないと思うんだけど、A級を狙って外した失敗作という印象もなく、なんとも感想が言いにくい映画だった。ただ、面白いかというとちょっとそんなことはなくて、とりあえず観たけど、別に観なくてもよかったなあという感じ。この違和感を共有するために観た人と話し合いたいという気持ちはちょっとある。人と話すために観るという動機は歪んでいると思うが。

なんとなく考えるに、父性をテーマにストーリーを組み立てようとしたんだけど、全然まとまらず、周囲にも「これは変ですよ」とか突っ込む人もいないのでそのまま完成してしまった、みたいな感じだろうか。想像だけど。

ラースと、その彼女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月2日
監督クレイグ・ギレスピー
記述年月日2012年7月1日
出演ライアン・ゴズリング,エミリー・モーティマー,ポール・シュナイダー,ケリ・ガーナー,パトリシア・クラークソン,R・D・レイド,ナンシー・ビーティ,ダグ・レノックス,ジョー・ボスティック,リズ・ゴードン,ニッキー・グァダーニ,カレン・ロビンソン
評価★★★
脚本ナンシー・オリヴァー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329674

なんかすごく邦画っぽい。この手の映画としてはまあまあかな。

田舎町の内気な青年がついに彼女ができたといって兄夫婦に紹介してきたのはラブドールだった。妄想を否定しようとするが頑なに彼女だと言い続けるラースについて精神科医に相談すると、妄想を否定してはいけないとのこと。優しいラースの人柄を知る町民はみんなでラースの彼女の妄想につきあうのだが。

こういう奇妙な設定で奇妙な空気を作るのは邦画によくある。普通は演技が下手で痛い感じになるんだけど、この映画では役者がうまく戸惑いの演技を見せてくれるので、おいてけぼりにならずに観れた。

それなりに優しい映画になってます。

ネスト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月2日
監督ルイス・ベルデホ
記述年月日2020年3月31日
出演ケヴィン・コスナー,イバナ・バケロ,ノア・テイラー,サマンサ・マシス,ガトリン・グリフィス,ジェームズ・ギャモン,エリク・パラディーノ,サンドラ・エリス・ラファーティ,マーガレット・アン・フローレンス,クリストファー・ハーヴェイ
評価★★★
原作ジョン・コナリー
脚本ジョン・トラヴィス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338398

まあB級としてはこんなもんかな。

郊外の家に引っ越してきた家族に奇妙なことが起こる。子供は奇行に走り、なんだかおかしい。家の近くに奇妙な塚があるのだが。

この塚の雰囲気がなかなかよい。B級ホラーとしてまあまあ楽しめたんだけど、ケヴィン・コスナー主演ってこととなると期待外れと言われるだろう。B級ホラーだと思えばいいです。雰囲気から話の流れまでお約束のそれだし。

美しい人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月25日
監督ロドリゴ・ガルシア
記述年月日2020年3月16日
出演キャシー・ベイカー,エイミー・ブレネマン,エルピディア・カリーロ,グレン・クローズ,スティーヴン・ディレイン,ダコタ・ファニング,ウィリアム・フィクトナー,リサ・ゲイ・ハミルトン,ホリー・ハンター,ジョー・マンテーニャ,イアン・マクシェーン,ジェイソン・アイザックス,モリー・パーカー,メアリー・ケイ・プレイス,シドニー・タミーア・ポワチエ,エイダン・クイン,ミゲル・サンドヴァル,アマンダ・セイフライド,シシー・スペイセク,ロビン・ライト・ペン,アンドリュー・ボルバ,K・カラン,レベッカ・ティルニー
評価★★★
脚本ロドリゴ・ガルシア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324725

オムニバス映画。悪くなかった。ま、ちょっと出来すぎてる感じはあるけど、映画だからね。

9人の女性の愛と人生模様。

悪くなかったというけど、美化しすぎてて逆差別のニュアンスを感じなくもない。ただ、まあ、こういう映画はこういう映画として割とあるしな。そこは触れなくてもいいかもしれないが、人によっては私以上に気になるんじゃないかとも思った。

007/カジノ・ロワイヤル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月23日
監督マーティン・キャンベル
記述年月日2010年11月22日
出演ダニエル・クレイグ,エヴァ・グリーン,マッツ・ミケルセン,ジュディ・デンチ,ジェフリー・ライト,ジャンカルロ・ジャンニーニ,シモン・アブカリアン,カテリーナ・ムリーノ,イワナ・ミルセヴィッチ,セバスチャン・フォーカン,イェスパー・クリステンセン,クラウディオ・サンタマリア,イザック・ド・バンコレ,トビアス・メンジーズ
評価★★★
原作イアン・フレミング『007/カジノ・ロワイヤル』
脚本ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド,ポール・ハギス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325032
関連

世間の評価としては一つ劣るらしいけど、そんなに悪くなかった。いつもの007でした。

00のライセンスを取るために奮闘する若きジェームズ・ボンド。

主演が変わり、新ボンドはどうかって点で、ま、ちょっと野暮ったいかなとは思いました。ただ、この映画のジェームズ・ボンドは、まさにその青さが取れてない若いボンドなので、これで正解だとも思う。野暮ったいボンドなんて観たくないって人もいるだろうけどさ。

グラスハウス2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月15日
監督スティーヴ・アンティン
記述年月日2011年3月25日
出演アンジー・ハーモン,ジョエル・グレッチ,ジョーダン・ヒンソン,ジェイソン・ロンドン,ボビー・コールマン,タシャ・スミス,アダム・トメイ,シーアー・バッテン
評価★★
脚本ブレット・メリーマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325917
関連

こういうじわじわしたサスペンスが好きではあるんだが、さすがにここまで穴だらけだとお気に入り補正が効かない。

両親を亡くした姉弟が養子として金持ちに引き取られる。しかし継母の教育方針は極端に過保護でルールに厳格だった。

里親がなんかおかしいというのが分かってくるあたりは、我慢すればこういうのが好きなので観れるけど――とはいえ、それなりに観る方としても細かい点を見逃す広い心が必要――後半になってくるともう「それはないわー」の連続。

あ、前作とのつながりはありません。基本の設定方針を踏襲しているのみ。豪邸が舞台で異常性が次第に明らかになる演出。

1917 命をかけた伝令  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年3月2日
監督サム・メンデス
記述年月日2020年5月4日
出演ジョージ・マッケイ,ディーン=チャールズ・チャップマン,マーク・ストロング,アンドリュー・スコット,リチャード・マッデン,クレア・デュバーク,コリン・ファース,ベネディクト・カンバーバッチ,ダニエル・メイズ,マイケル・ジブソン,エイドリアン・スカーボロー,ジェイミー・パーカー,リチャード・マッケーブ,ナブザン・リザワン
評価★★★★★
脚本サム・メンデス,クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370266

彼らは生きていた』からの順番で正解。戦線がどうなっていたかがよく分かった上での鑑賞。ワンカットの映像がとにかくすごい。緩急のつけかたがとにかくうまく、ワンカットでのダラけがまったくないのがすごい。

木のそばの芝生で軍服を来た若者が他の若者と一緒に横になっている。上官が近づいてきて、司令官が特別な命令があると呼んでいるから他に任意に一人を加えて二人で指令室に来るようにと言う。若者は敬礼して復唱し横にいた友人に声をかけて立ち上がる。二人で芝生の上を歩く。その背後や左右を流れる景色には同じように休憩している兵士たち。負傷している兵士たちも多い。一体何だろうなどという会話をしながら塹壕地下のドアを開け指令室に入るとそこには複数の上官がいて、机の上には地図が広げられていた。よく来たなと言って彼の所属と名前を確認したあと司令官は地図を指差した。東にいるドイツ軍は前日に撤退し無人になっているという情報を航空機から得た。しかしこれは罠なのだ。その後方にあらたな前線が築かれており突撃してきた部隊は蜂の巣にされるだろう。司令官は言う。そして地図の別の場所を指し、さらに言う。ここにいる友軍部隊がそれを知らずに翌朝に突撃する計画を立てている。このままでいるとこの部隊1600人は全滅してしまう。ここには君の兄もいるはずだ。君はこの無人になっている前線を突っきってこちらの部隊に突撃中止の伝令を伝えて欲しい。これが命令書だ。翌朝までだ。頼んだぞ。

ここまでワンカットで進む。そして声を掛けた友人と二人で指令室を出て後方から前線の塹壕まで移動するところももちろんカットは切れない。で、そのままどこまでも続く。

ワンカットといいつつ、もちろん撮影ではカットは切っている。あと観れば分かるが、気絶する箇所もあって、それはさすがにワンカットとは言えないと思うんだけど、まあ、基本的におおむねワンカットだし、そこでワンカットではないとクレームを入れるのはちょっとこの映画への批判としてはお門違いであろう。

第一次大戦を舞台にしているけど戦争批判とかではなく、ほぼほぼ完全に基本はアクション映画である。

あとはもうここで語れることはない。観るのはしんどいけど、私は他のワンカット映画も観たことあるけどそういうのは大体途中でダレと疲れがきてしまい、自己満足の要素が大きかった──観る客のためとかストーリーのための必要性よりも、監督がやってみたかったという思いの方が強い感じの──手法だったんだけど、これは本当によかった。CGによって繋ぐ技術が向上したのが大きいと思う。これまでだとワンカットの制約のために不要なシーンというのが出てしまっていたんだけど、本作にはそれが無い。きっちり必要な映像だけで構成している。

テッド・バンディ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月17日
監督ジョー・バーリンジャー
記述年月日2023年4月4日
出演ザック・エフロン,リリー・コリンズ,カヤ・スコデラーリオ,ジェフリー・ドノヴァン,アンジェラ・サラフィアン,ディラン・ベイカー,ブライアン・ジェラティ,ジム・パーソンズ,ジョン・マルコヴィッチ
評価★★★
原作エリザベス・クレプファー
脚本マイケル・ワーウィー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370040

R15にするほど残酷なところはなかったな。まあ、そのものを映さなくても現実の事件なので配慮は必要かもしれん。犯行については具体的な説明はほとんどない。とにかく最後まで無罪を訴えるシリアルキラーについての映画。これのみで何かを受け取るという感じではないな。

ノンフィクション。長年の恋人だった女性が、相手の男性が連続殺人鬼だったと知らされる。本人は否定しているので戸惑う。

実際の恋人の回顧録を原作にしている。原作未読だけど(未訳かもしれない)犯行そのものについての描写は映画にもほとんどない。邦題は犯人の名前のまま『テッド・バンディ』だけど、原題はEXTREMELY WICKED, SHOCKINGLY EVIL AND VILEというなんか洒落たタイトルになっている。それぞれの単語の意味は分かるが、全体でのニュアンスがよく分からん。直訳すると、『非常に不道徳、衝撃的に邪悪、そして卑劣』といったところか。テッド・バンディの映画だとは表現していない。

テッド・バンディのことを知らない人もいるかもしれないが、シリアルキラーとか連続殺人犯の語源となった犯罪者である。伝説が色々あるので調べるとよろしいが、暗闇を見るとき暗闇からも見られることになるので、深入りは禁物である。人殺しに興味が湧いてもこっちは関知しない。自分がこのタイトルに惹かれたのも知っていたからである。

あまりに有名すぎるためか、映画では事件の詳細は説明されない。というか、この映画は恋人の女性の視点で、どんなに詳細な事情や証拠が示されてもそれが理解できないという戸惑いを観る人にも共感させようとしているところがある。最後までのらりくらりと誤魔化し続けた犯人なので、人によっては本当にやってないんじゃないかという気分にさせてくれる。

自分も色々知っていたけど、実際にこうやって否認し続けられると——それを映画として観ているだけなんだけど——やっぱりしんどいというか、こっちの脳がバグるなあと実感した。単独で観てもさっぱり分からないというか欲求不満が溜まると思うけど——とはいえ、テッド・バンディの振る舞いそのものが欲求不満の塊なのでノンフィクションである限りフラストレーションからは避けられない。こんだけ証拠が揃ってるんだから自白しろよと当時の関係者もみんな思ったと思う——そういう映画だと覚悟して観る分にはいいんじゃないかと思う。

それにしても凶悪だわ。殺し方もえげつないというか、意味不明すぎる。

D.N.A./ドクター・モローの島  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月24日
監督ジョン・フランケンハイマー
記述年月日2008年10月25日
出演者マーロン・ブランド,ヴァル・キルマー,デヴィッド・シューリス,フェアルーザ・バーク,マルコ・ホーフシュナイダー,テムエラ・モリソン,ロン・パールマン,ピーター・エリオット,ウィリアム・フットキンス,マーク・ダカスコス,ネルソン・デ・ラ・ロッサ
評価★★
原作H・G・ウェルズ
脚本リチャード・スタンリー,ロン・ハッチンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=51445

馬鹿映画、トンデモ映画と言われてたけど、実際観てみるとその通り。この安っぽさはちょっと真似できない。

南海の孤島で遺伝子操作の研究を続けるモロー、その島に漂流した男はそこでおそるべき彼の研究を知る。

1996年の映画だけど、公開当時でも古かっただろうなあ、これは。今見ると時代が分からん。

ぼくのエリ 200歳の少女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年10月30日
監督トーマス・アルフレッドソン
記述年月日2013年3月5日
出演カーレ・ヘーデブラント,リーナ・レアンデション,ペール・ラグナー,ヘンリック・ダール,カーリン・バーグクィスト
評価★★★★
原作ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『モールス』
脚本ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335935

ホラーとかバイオレンスとかの見せ方っていうのはこういうことを言うんじゃーというお手本のような作品。この淡々としていて底に流れるなんとも居心地の悪い感じも見事。また見た目の綺麗さもいい。

12歳の少年が、夜の公園で遊ぶ一人の少女と出会う。

スウェーデン映画。白人は白人でも北欧の白人は一種独特ですな。またこの少年のいかにもって容姿もいい。一方でエリのちょっと肌の色が濃くて黒髪っていうのも、向こうでのオリエンタルムードって感じでいいです。

彼女の正体は徐々に分かるのだけど、(いまわ)しさがそのまま魅力につながるところもいい。そしてR12指定も分かる、要所を押さえた暴力描写。いいわー。星5つでもいいけど、さすがに万人向けとは言えないので4つにしておく。

ハイスクール・ミュージカル2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月23日
監督ケニー・オルテガ
記述年月日2007年11月26日
出演者ザック・エフロン,ヴァネッサ・ハジェンズ,アシュリー・ティスデール,ルーカス・グラビール,モニク・コールマン,コービン・ブルー,アリソン・リード,バート・ジョンソン,レスリー・ウィング,オレーシャ・ルーリン,ライン・サンボーン,ケイシー・ストロー,クリス・ウォーレン・ジュニア
評価★★★
脚本ピーター・バルソチーニ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328752
関連

別に2点でもいいんだけど、発見もないことはないので3点。

鉄板のカップルがちょっと喧嘩したり、意地悪な女王キャラに夏休みを邪魔されたり。

これはミュージカル以外の何者でもないので、ミュージカルを見てやるんだと思っていない人には(話も楽しめるかもしれないとか思っている人には)忠告しておきます。歌って踊る映画です。

発見というのは色彩や背景セットのことです。原色を使ったチリ一つない背景は、ほとんど神経質といってもいいです。ディズニーランドを理想的にしたらこうなるという感じでしょうか? 私が思うに、ディズニーのCGアニメに対する、実写班の挑戦のように見えました。生身の人間を使ってCGをやってやろうじゃないかという心意気(前作観てないので何ともいえないけど)。真っ向勝負の精神と、金を使ってチリ一つないセットを本気で組むとこうなるんだなあというのが参考になりました。

あずみ2 Death or Love  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月17日
監督金子修介
記述年月日2008年10月26日
出演者上戸彩,石垣佑磨,栗山千明,小栗旬,北村一輝,遠藤憲一,宍戸開,坂口拓,謙吾,増本庄一郎,伊藤俊,武智健二,渕野俊太,野村祐人,前田愛,根岸季衣,永澤俊矢,神山繁,高島礼子,平幹二朗
評価★★
原作小山ゆう『あずみ』
脚本水島力也,川尻善昭
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320042

二つ星は厳しいかもしれない。まあ、B級映画ですよ。はい。

ストーリーは省略。チャンバラ映画。

どういう風に感想を書くのが適切なのか……。ちょっとは原作を意識して軌道修正した感じはよかったかな?

君の名は。  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月11日
監督新海誠
記述年月日2023年3月8日
出演(声)神木隆之介,上白石萌音,長澤まさみ,市原悦子,成田凌,悠木碧,島﨑信長,石川界人,谷花音,てらそままさき,大原さやか,井上和彦,茶風林,かとう有花,花澤香菜
評価★★★
原作新海誠
脚本新海誠
脚本協力加納新太
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355058

小説版だけ読んでいたのであらすじは知っていた。しかし映像だとこうなっていたのかとやっと分かった。なかなかよかった。クライマックスに向けっての盛り上がりは非常によい。父親が折れるところはちょっと安易な気もしたけど、引っかかったのはそれくらい。あ、あと、自転車で崖に落ちたり走っててつまづいて転ぶのはさすがにしつこいと思った。そんなところで障害を作らなくてもええねん。

東京の男子高校生が、目が覚めると自分が田舎の女子高生になっている夢を見る。やけにリアルだったがそこで一日過ごして目が覚めると1日が経過していた。そして場面が変わり、田舎の女子高生が目が覚めると妹が「今日は普通だね、昨日は変だったよ」と言ってくる。都会の高校生になっている夢を見たのだが、あれは夢ではなく、それどころか、入れ替わっているようだと気づく。そして自分の腕を見るとそこにペンでお前は誰だと書かれているのだった。

これまでマイナーなインディー監督だった新海誠が一気にメジャー監督になった出世作。

なぜ原作小説だけ読んでいるのかというと、出家して修行していて映画どころかテレビもスマホもない生活をしていたのでヒットしているといっても世俗と隔絶されていたので話題というものを目にすることがなかった。そんな中で唯一許された娯楽である読書の中で、同期の1人が原作を入手して貸してくれたのである。そんなわけで予告編やポスターのビジュアルで脳内で映画を観た気分になっていた。原作を先に読んでいたという映画鑑賞は初めてではないけど、このくらい密な原作——小説を書いたのも新海誠である——を先行で読むのはなかなか無い経験だった。これが鑑賞にどのような影響を与えたのかはちょっと自分では分からない。話の筋を知っているので最初の鑑賞から二回目みたいな気分で、全然違うのは確かだけど。

観た直後は、このシーンはこういう映像だったのかという発見の連続で、映画としてあまり観れなかった。

というわけで思い出しながら感想を書こうとすると、高校生の出会いから再会するのが就職後というくらい間隔があるのはおかしなものだと思う。例によって音楽を流しながら一気に時間を流しちゃうんだけど、その時間はそんな軽くないだろうって思うんだよな。なんか変だ。軽くないものを音楽で軽く流そうとするというか、それをいいものだと思っているけど、観ている方はそんな風に受け取れないぞ、というか。よく振り返ると、新海誠は最初からそうで、本人がいいと思っている箇所が客にとってはぜんぜんいいと思えないからマイナー止まりだったんだよな。

そういえばこの映画の公開後には、ついに出た大ヒットということで過去作からピックアップした新海誠の分析の類がやたら出た気がする。そしてその分析が自分の感想とズレない。「そうそう、そこなんだよ」という感じだった。つまり、この違和感は自分以外の人も同様に感じていたんだなということである。

あんまり内容に関しては言うことはないかな。ストーリーについてはいいんだけど、なんか登場人物が不自然というか「そんな奴いるか」という違和感があって入れない。あと冒頭にも書いたけど、本当に意味がないというかテンプレみたいなつまずきを用意してきて、とりあえずこういうところではコケるといいんだろハイハイって演出に見えてしまう。なんだこれ。

死霊館 エンフィールド事件  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月1日
監督ジェームズ・ワン
記述年月日2020年4月22日
出演ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,フランシス・オコナー,マディソン・ウルフ,サイモン・マクバーニー,フランカ・ポテンテ,ローレン・エスポジート,パトリック・マコーリー,ベンジャミン・ヘイ,マリア・ドイル・ケネディ,サイモン・デラニー,ボブ・アドリアン,スティーヴ・コールター,スターリング・ジェリンズ,ジョセフ・ビシャラ,シャノン・クック,ロビン・アトキン・ダウンズ
評価★★★★
原案チャド・ヘイズ,ケイリー・W・ヘイズ,ジェームズ・ワン
脚本チャド・ヘイズ,ケイリー・W・ヘイズ,ジェームズ・ワン,デヴィッド・レスリー・ジョンソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356339
関連

相変わらずよい。うわー、この先見たくねーという感覚をぐいぐい押してくる。あの悪魔とか夢に出そう。

1974年に起きた“アミティビル事件”を調査したウォーレン夫妻の名声はますます高まり、一方で激しいバッシングにもさらされることに。そんな中、1977年に夫妻のもとに英国から新たな依頼が舞い込む。それは、エンフィールドの古い家に住むシングルマザーのペギー・ホジソンと4人の子どもたちが怪現象に悩まされているというもの。どうやら、前に住んでいた老人の霊が次女のジャネットに取り憑いてしまったらしいとのこと。そこで、ことの真偽を確かめるべくエンフィールドへと向かうウォーレン夫妻だったが…。

エンフィールドのポルターガイストといえばその世界ではほとんど最高に有名な心霊事件である。今回はそれがテーマ。

正体不明なので元々がおどろおどろしい現象なのだけど、この映画では本当に不気味に撮っている。また、なんだかよく分からない気配を表現するのが本当にうまい。ぞくぞくしていいわー。

ワイルド・スピード MAX  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月27日
監督ジャスティン・リン
記述年月日2012年1月28日
出演ヴィン・ディーゼル,ポール・ウォーカー,ミシェル・ロドリゲス,ジョーダナ・ブリュースター,ジョン・オーティス,ラズ・アロンソ,ガル・ギャドット,テゴ・カルデロン,ドン・オマール,シェー・ウィガム,ライザ・ラピラ,ジャック・コンレイ,サン・カン,マーサ・ミシェル,グレッグ・サイプス,ロン・ユアン,アレハンドロ・パチーノ,セサール・ガルシア,ニール・ブラウン・Jr
評価★★
脚本クリス・モーガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334153
関連

印象にほとんど残らないけど、サムい映画だったというのだけは覚えてます。1作目はレースシーンだけは豪華だった記憶があるのにそれもなく(これは4作目らしいんだけど全部は観てない)、映像だけみてスカっとすることもできませんでした。

ドロップ・ゾーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月22日
監督ジョン・バダム
記述年月日2007年3月22日
出演者ウェズリー・スナイプス,ゲイリー・ビューシイ,ヤンシー・バトラー,マイケル・ジェッター,コリン・ネメック,カイル・セコー,ルカ・ベルコヴィッチ,マルコム=ジャメル・ワーナー,グレイス・ザブリスキー,レックス・リン,ロバート・ラサード
評価★★★
脚本ピーター・バルソチーニ,ジョン・ビショップ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=16343

大味だけど全然悪い映画じゃない。こういう映画として実に真っ当で手堅い作り。つまり、軽めのアクション映画。

スカイダイビングを利用する強盗団を捜査するため、ダイバーとなって刑事が彼らのコミュニティに取り入っていく。

古い映画だけど、キアヌ・リーブスの「ハートブルー」という映画のプロットのサーフィンをスカイダイビングにしたようなあらすじである。あっちほどシリアスではなく、軽いのがいい。

清須会議  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月11日
監督三谷幸喜
記述年月日2020年3月13日
出演役所広司,大泉洋,小日向文世,佐藤浩市,妻夫木聡,浅野忠信,寺島進,でんでん,松山ケンイチ,伊勢谷友介,鈴木京香,中谷美紀,剛力彩芽,坂東巳之助,阿南健治,市川しんぺー,染谷将太,篠井英介,津島美羽,戸田恵子,梶原善,瀬戸カトリーヌ,近藤芳正,浅野和之,中村勘九郎,天海祐希,西田敏行,清末裕之,久世浩,迫田孝也,ショー片島,望月章男,山寺宏一
評価★★
原作三谷幸喜『清須会議』
脚本三谷幸喜
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345033

もはやクソ映画しか撮れなくなり、才能が枯渇したのか元から無かったのかといった塩梅の三谷幸喜監督作品映画。安定のつまらなさだが、さらに本作においては長さが加わり、よりクソさが増した。

織田信長亡きあとの天下について語る清須会議を舞台にした悲喜交々を描いたコメディー。

コメディーだとしたらもうちょっと面白くないと(せめてもっと笑わせようとしてくれないと)きつい。他のジャンルの映画としてはとても観れないのでコメディーなんだろうけど、コメディーじゃないよなあ。

もうどうでもいい。劇場に観に行くことはないが地上波で放送されたら録画くらいはするかもしれない。録画はするが観ないかもしれない。そのくらいの期待感。

ベイビー・ドライバー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月0日
監督エドガー・ライト
記述年月日2020年4月12日
出演アンセル・エルゴート,ケヴィン・スペイシー,リリー・ジェームズ,エイサ・ゴンサレス,ジョン・ハム,ジェイミー・フォックス,ジョン・バーンサル,CJ・ジョーンズ,フリー,スカイ・フェレイラ,ラニー・ジューン,ビッグ・ボーイ,キラー・マイク,ポール・ウィリアムズ,ヴィヴィアナ・チャベス,ブローガン・ホール,ウォルター・ヒル
評価★★★
脚本エドガー・ライト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360861

絶賛されていたので割と公開終了直前に駆け込みで劇場に観に行ったんですが、期待が高すぎたせいかイマイチ。といっても映画が悪いというより自分との相性で、絶賛している人は劇中に使われている音楽を加点要素としているみたいなんだけど、自分にはその加点が一切なかったという感じ。

車の運転の腕を買われてギャングの逃走ドライバーとして雇われている少年が、ちょっと計画の粗いヤマに組み込まれてしまう。

主人公の少年がiPodで音楽を聞きながら運転するという設定で、カーアクションではノリノリの音楽がかかる。自分はよく分からなかったが音楽と映像の一致も絶妙らしい。ふーん。

物語としては、少年が女性と知り合ったり、すごい悪い奴とか尊敬できる大人の男だとかの出会いがあったり、連携の取れてたチームに新顔が来て微妙にバランスが崩れるとか、細かい組み立てがよかった。アクションとか音楽はピンとこなかったけど。

攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月23日
総監督黄瀬和哉
監督むらた雅彦
記述年月日2015年3月14日
出演坂本真綾,塾一久,松田健一郎,新垣樽助,檀臣幸,中國卓郎,上田耀司,中井和哉,沢城みゆき,浅野まゆみ,星野貴紀,間宮康弘,宮内敦士
評価★★★
原作士郎正宗
シリーズ構成冲方丁
脚本冲方丁
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345038
関連

攻殻機動隊の攻殻機動隊結成前を描くというスピンオフ。なんかこう、攻殻機動隊というコンテンツにそろそろ興味が無くなってきたんですけど。

のちに攻殻機動隊に入ることになる人間たちの、入隊前のあれこれ。

連作映画でこれ単体では大して面白くない。イントロとしても個人的には全然食いつけない。なんていうか、あんまりうまそうに見えない料理って感じ。

ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年5月7日
監督ピーター・バーグ
記述年月日2008年10月26日
出演者ザ・ロック,ショーン・ウィリアム・スコット,ロザリオ・ドーソン,クリストファー・ウォーケン,ユエン・ブレムナー,ジョン・グライス,ウィリアム・ラッキング,アーニー・レイズ・Jr,スチュアート・F・ウィルソン,デニス・キーファー,ギャレット・ウォーレン,アーノルド・シュワルツェネッガー
評価★★★
脚本R・J・スチュワート,ジェームズ・ヴァンダービルト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319114

いわゆる一つのB級アクション映画ですよ。

賞金稼ぎをしている男がマフィアにアマゾンから息子を連れて帰るという依頼を受ける。

どっちかというとコミカルテイスト。シリアス路線ではありません。そんなに面白くないけど、ギャグはそこそこよかった。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月19日
監督宮本幸裕
記述年月日2013年11月24日
出演(声)悠木碧,斎藤千和,水橋かおり,喜多村英梨,野中藍,加藤英美里
評価★★★
総監督新房昭之
アニメーション制作シャフト
原作Magica Quartet
脚本虚淵玄
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342979
関連

ま、TV版の総集編として充分だと思います。

あらすじ略。

前後編のどこで切るんだろうと思ったらここで切るのか。

ライオン・キング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月18日
監督ロジャー・アラーズ,ロブ・ミンコフ
記述年月日2022年1月8日
出演(声)ジェームズ・アール・ジョーンズ,マシュー・ブロデリック,ジョナサン・テイラー・トーマス,ジェレミー・アイアンズ,ウーピー・ゴールドバーグ,チーチ・マリン,モイラ・ケリー,ローワン・アトキンソン,ロバート・ギローム,ネイサン・レイン,マッジ・シンクレア
評価★★★
脚本ジョナサン・ロバーツ,アイリーン・メッキ,リンダ・ウールヴァートン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/24468

アニメの方。まあ、普通かなあ。ディズニーのセルアニメって久し振りに観た気がする。

父が誅殺され息子のシンバは国を追われる。逃げ出した先で生活していたが、故国に戻り仇を取るために叔父と対決する。

1994年の映画。当時はそこそこヒットした気がする。まあまあ面白かった。ミュージカル仕立てなのでストーリーは複雑なものではありません。まあ、ディズニーだしね。

ダイアナ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月17日
監督オリヴァー・ヒルシュビーゲル
記述年月日2020年6月23日
出演ナオミ・ワッツ,ナヴィーン・アンドリュース,ダグラス・ホッジ,ジェラルディン・ジェームズ,キャス・アンヴァー,ローレンス・ベルチャー,チャールズ・エドワーズ,ジュリエット・スティーヴンソン,ジョナサン・ケリガン,ハリー・ホランド
評価★★★
原作ケイト・スネル
脚本スティーヴン・ジェフリーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346296

人気がありまくる王妃を映画にするとこんな感じになるのか。いいとは思えない感じ。なんか普通の女性として描いているけど、反面、結局、完璧な女性として撮っているというか。

皇太子や子供とも別居して、慈善活動に精を出す最後の2年のダイアナ妃を描く。

ダイアナ妃も普通の女性でした的な話なんだけど、なんかこう、それでもロイヤルーな感じに仕上がっている。知られざる裏の顔とか出してもしょうがないだろうし、別にいいんだけど、なんかこれを観ても別に面白いともなんともないという。最初はそれなりに集中して観てたんだけど、なんかこう、最後に死ぬと分かっていてもなお退屈な映画になっちゃってる。

戦場にかける橋  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月21日
監督デヴィッド・リーン
記述年月日2023年6月27日
出演アレック・ギネス,ウィリアム・ホールデン,早川雪洲,ジャック・ホーキンス,ジェフリー・ホーン,ジェームズ・ドナルド,アンドレ・モレル,アン・シアーズ,ピーター・ウィリアムズ,ヘンリー大川
評価★★★★
原作ピエール・ブール
脚本カール・フォアマン,マイケル・ウィルソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/12902

こんな内容だったとは。そしてかなりの傑作だった。いやー、名作ってあなどれないものですな。

タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所では、連合軍捕虜を使って、国境に流れるクワイ河に橋を架ける準備が進められていた。だが、英軍大佐(ギネス)はジュネーヴ協定に反するとして、所長(早川雪洲)と対立。一方、米軍捕虜の海軍少佐(ホールデン)は脱走を試み、辛くも収容所を後にした。英軍大佐の気骨に共感した所長は、捕虜の恩赦を条件に再度協力を要請。捕虜たちに生きがいを与えようと考えていた大佐はこれを承諾し、こうして建設工事が始まった。だが同時に、生き延びた米海軍少佐の手引きによって、連合軍による架橋爆破作戦も開始されようとしていた……。

史実では日本軍の労務者への扱いはこんな綺麗なものではなかったというのが伝わっているが、戦後12年の1957年にここまで日本人をそれなりに話が通じる人間として描いているのはすごく意外である。もっと残虐に描くことも可能だっただろうに。

英国米国日本国とそれぞれのキャラクターがステレオタイプだという指摘があり、まあ、それについては誤りとは言い難い。このくらい分かりやすくすることのメリットも分かる。そこまで複雑できなかったとも思うし。

とはいえ、特にこの英軍大佐ギネスの、捕虜になりながらも誇りを忘れず、四角四面になってなんか本筋を見失う感じには共感をしてしまった。こういうことをしてしまうのが分かる気がするのである。

あの有名なテーマ曲もいい。実はそんなに劇中では流れないというのは意外だったが。

繰り返すが、かなり古い映画である。しかしアカデミー賞をたくさん受賞している評価の高い作品であり、その高評価も納得の面白い作品であった。

エレクトラ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月10日
監督ロブ・ボウマン
記述年月日2023年3月22日
出演ジェニファー・ガーナー,ゴラン・ヴィシュニック,ウィル・ユン・リー,ケイリー=ヒロユキ・タガワ,テレンス・スタンプ,カーステン・プラウト,ナターシャ・マルテ,クリス・アッカーマン,ボブ・サップ,コリン・カニンガム,ジェイソン・アイザックス
評価★★
脚本ザック・ペン,レイヴン・メツナー,スチュアート・ジッカーマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321814

まあ、しょうもない映画だった。マーベルが本腰を入れる前の映画だからしょうがないかな。ジェニファー・ガーナーが真面目に演技しているのがかわいそうなくらい脚本が意味不明。

死にかけたエレクトラは武術の達人のもとで修行を積み暗殺者エレクトラとして復活する。そこに下った暗殺指令が非情なもので彼女は反発する。

武術の修行風景はカンフー映画風で、肉体と共に精神も修行しているっぽいんだけど、それで就く職業が暗殺者なんだね。あらすじを書いてみたらやっぱり意味不明だった。

イントロはありがちに標的にされた悪党が出てきて、「あいつに狙われたら助からない」「そんなわけあるか。全員で殺れ」ばきっ。どかっ。うぎゃー。というのを見せられる。まあここはいいんだけどその後の事情がよく分からん。別に過去に意味はないってことで省略したんだろうけど、映画の開始時点で凄腕の暗殺者だということになってる設定すらなんか、本当にそうなのか分からん曖昧な感じになる。自分が観ていて不明だったのは、組織に雇われてる暗殺者らしいんだけど、その所属組織がよく分からないってことなんだよな。よくある設定で、正義の組織が法で裁けない悪を暗殺しているとかあるけど、どうもそういうわけでもない。じゃあ悪の組織でそこからの支配を抜け出すという話なのかというとそういう感じでもない。原作はマーベルコミックらしいのでそこに当たれば少しは分かるかもしれないが映画だけの私には分からなかった。

武術の達人として訓練したであろう主演のジェニファー・ガーナーの努力はあちこちに出ていて、それは素晴らしい。

クレジットを調べたら脚本家が3人もいて、迷走したことを伺わせる。

グリーン・インフェルノ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月3日
監督イーライ・ロス
記述年月日2020年7月27日
出演ロレンツァ・イッツォ,アリエル・レビ,ダリル・サバラ,カービー・ブリス・ブラントン,マグダ・アパノヴィッチ,イグナシア・アラマンド,アーロン・バーンズ,ニコラス・マルティネス,スカイ・フェレイラ
評価★★★
脚本イーライ・ロス,ギジェルモ・アモエド,ニコラス・ロペス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353595

食人族リスペクトの悪趣味な映画と聞いていたんだけど、期待しまくったせいでそんなに悪趣味じゃないじゃんと思った。

南米に自然保護活動をしに行った一行はその帰りにセスナが不時着してしまう。現地人に何人か殺されて、生け捕りにされた残りのメンバーは檻に入れられてしまう。そして一人だけ檻に入れられずそのまま岩に乗せられてあれよあれよという間に調理されてしまう。一行は呆然となり、どうしようかと思案する。

悪趣味なのは調理の過程を割と丁寧に見せることである。ロクな道具もない社会で、罠にかかった猪と同じノリで解体され調理され一部は保存食として加工されるというのが映像に出されちゃうのはなかなかの悪趣味である。エグいので観る人は選ぶと思う。これを読んで「観てみよう」と思う人は少数派であろう。で、最初に言った通り、これで観てみようと思った人にとって満足できるほど悪趣味かというと、なんかちょっとまだ工夫があったような気がする。

まず調理は最初の一人だけでいいのは確か。次の犠牲者からは繰り返しになっちゃうので、そうすると映画はあっという間にマンネリになってしまう。映画もそこはカットしている。カットしているのはいいんだけど、そうするとあとは映画としての面白さはなにかというと、アレンジとかちょっとしたサスペンスとかになって、まあ、どうしても予想通りのものにしかならないわな、と。

映画の内容としてどうしてもポリティカル・コレクトネスに触れそうなデリケートなジャンルだけど、そっちの綱渡りには成功しています。どうしてもイマイチ的な書き方になってしまったけど、ジャンル映画としてはいい感じにまとまっています。

ベクシル 2077 日本鎖国  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月18日
監督曽利文彦
記述年月日2010年11月23日
出演黒木メイサ,谷原章介,松雪泰子,朴璐美,大塚明夫,櫻井孝宏,森川智之,柿原徹也
評価
脚本半田はるか,曽利文彦
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327495

予告見てもあらすじ見てもインタビュー読んでも他のレビュー読んでもつまらなそーと思ってた。テレビでやってた。観た。やっぱりつまらなかった。ほかの栄誉ある星1つに比べるとこれに星1つをつけるのさえもったいない気がするが、まあ、観た人から怒られないためにもこれは1つにしておこう。ネタにもならん駄作だけどね。

情報を遮断し鎖国した日本に潜入した特殊部隊が見た2077年のその国とは。

オールCGで人の行動が唐突で寒いセリフ満載のしょうもない作品。

劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月3日
監督塩谷直義
記述年月日2020年5月6日
出演(声)花澤香菜,関智一,野島健児,伊藤静,沢城みゆき,佐倉綾音,櫻井孝宏,東地宏樹,榊原良子,山路和弘,高森奈津美,日高のり子,木村昴,神谷浩史,佐々木勝彦,諸星すみれ,石塚運昇,小林未沙,山本兼平,咲野俊介,水内清光
評価★★★
総監督本広克行
アニメーション制作Production I.G
脚本虚淵玄,深見真
ストーリー原案虚淵玄
キャラクター原案天野明
キャラクターデザイン恩田尚之,浅野恭司,青木康浩
総作画監督恩田尚之
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350500

前半地味だけど全体的にテーマの見せ場と両方がちゃんとしているいい映画だった。ハリウッド的で好感がもてる。ちょっと頭いい小利口な感じになってるのもサイコパスらしさだしね。

シビュラシステムとドローンの輸出を開始し、海外でシビュラシステムを採用した特別区画シャンバラフロートが建設された。しかしその国の民主化運動ゲリラの中にかつての同僚狡噛の姿を認めた常守は、現地調査のために出張する。

嫌いな人もいると思うんだけど、個人的には気に入ったなー。世界観、テーマ、ストーリー構成、そして映画としての見せ場まで、割に丁寧に揃っている。ちょっと悪役がいかにもな悪役になっちゃってたけど、まあ、許容範囲ということで。

劇場版のおかげか、容赦なく人体がぶっとぶのはなかなかすごかった。あ、一つ不満を言うと、身を隠すこともなく一列になって銃撃して反撃を受けて薙ぎ倒されるというのはいくらなんでも間抜けじゃないかなあ。ゲリラなんだからまず逃げるしまず隠れるじゃろ。

砂と霧の家  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月16日
監督ヴァディム・パールマン
記述年月日2011年3月25日
出演ジェニファー・コネリー,ベン・キングズレー,ロン・エルダード,ショーレ・アグダシュルー,フランシス・フィッシャー,ジョナサン・アードー,ナヴィ・ラワット,カルロス・ゴメス,キム・ディケンズ,レイ・アブルッツォ,マルコ・ロドリゲス,アキ・アレオン
評価★★
原作アンドレ・デビュース三世『砂と霧の家』
脚本ヴァディム・パールマン,ショーン・ローレンス・オットー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319348

観終わって「うーん、文学的だし、ひねりはあるけど、つまらんなあ」と思った。この映画の感想を書くために調べたら各賞のノミネートまではけっこう行ってて、それなりに高い扱い。

税金の未納で差し押さえられて競売にかけられた家をめぐる貧乏人たちの人生模様。

売られた人と買った人がメインになるんだけど、この先どういう展開になるのかと思ったら、なんだかよー分からん行きあたりばったりな展開に。

これも人生っていう映画なのかもしれないけど、悲劇にしてももうちょっと描きようがあっただろうに。

ペンギン・ハイウェイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年8月23日
監督石田祐康
記述年月日2020年2月18日
出演(声)北香那,蒼井優,釘宮理恵,潘めぐみ,福井美樹,能登麻美子,久野美咲,西島秀俊,竹中直人
評価★★★★★
原作森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』
脚本上田誠
脚本協力大歳倫弘,渡辺葉
キャラクターデザイン新井陽次郎
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363528

これは割と夏休み子供向けアニメの傑作では? あまり評判にならなかったが(私は原作ファン)、あの原作をよく見事にアニメにしたものだ。

郊外の街に住むアオヤマ君は、気になったことはとことん研究し、その日発見したことをきちんとノートに記録する真面目で読書家、そしてちょっと小生意気な小学4年生。目下、通っている歯科医院のお姉さんを研究中。優しくて自由奔放だけど、胸が大きくて謎めいたところのあるお姉さんは研究しがいのある対象だった。そんな中、夏休みを翌月に控えた街では、海のない住宅地に突如ペンギンが現われ、そのままどこかへと消えていく謎の現象が起こり大騒ぎに。さっそくアオヤマ君は、この不思議なペンギンの謎を解明しようと研究に取り掛かるのだったが…。

自分は頭いいと思っている子供が本当の世界の謎に触れるというすごい話へと発展していく。原作はこれで日本SF大賞を獲っていたはず。だけど決して難しい話ではない。

調べれば分かるかもしれないけど現在の科学ではまったく仮説くらいしか立てられないくらいの事象というのをばばーんと見せるのは難しい。けどそれをこの作品はちゃんとやっている。その上で子供っぽさを残している。

いやー、ちょっと生意気な子供だった自分は、この作品ががっつり刺さりましたよ。

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月24日
監督ショーン・レヴィ
記述年月日2022年1月4日
出演ベン・スティラー,ロビン・ウィリアムズ,オーウェン・ウィルソン,ダン・スティーヴンス,ベン・キングズレー,スティーヴ・クーガン,リッキー・ジャーヴェイス,レベル・ウィルソン,スカイラー・ギソンド,ラミ・マレック,パトリック・ギャラガー,ミズオ・ペック,アンジャリ・ジェイ,ディック・ヴァン・ダイク,ミッキー・ルーニー,ビル・コッブス,アンドレア・マーティン,レイチェル・ハリス,マット・フルーワー,ヒュー・ジャックマン
評価★★★
脚本デヴィッド・ギヨン,マイケル・ハンデルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350366
関連

なんか久し振りの続編って気がするけど、鑑賞した感じはこれまでと同じ。

大英博物館で動く展示物相手にてんやわんや。

ぶっちゃけるとあまり内容を覚えてないんだよね。障害があって、それをクリアしてそれを達成したっていうのはなんとなく覚えているんだけど、細部はまるで覚えていない。

パーフェクト・ゲッタウェイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月11日
監督デヴィッド・トゥーヒー
記述年月日2020年2月29日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,ティモシー・オリファント,キーリー・サンチェズ,スティーヴ・ザーン,マーリー・シェルトン,クリス・ヘムズワース,アンソニー・ルイヴィヴァー,デイル・ディッキー,ウェンディ・ブラウン
評価★★★
脚本デヴィッド・トゥーヒー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335357

割と面白かった記憶が。

地上の楽園ハワイに新婚旅行にやってきたクリフとシドニーは、トレッキングで秘境を越えた先にある美しいビーチを目指すことに。ところが、この辺にカップルを狙う男女2人組の猟奇殺人犯が潜伏しているらしいというニュースを耳にする。そんな中、ニックとジーナのカップルと出会い道中を共にすることになったクリフとシドニーに、かすかな不安がよぎる。しかし、それにも増して2人を不安にさせていたのは、ここに来る途中で遭遇したヒッチハイカー・カップルのケイルとクレオの存在だったのだが…。

誰が犯人みたいなのを期待すると駄目です。ジョヴォヴィッチ主演なので肉体アクションです。

キノの旅 -the Beautiful World- 何かをするために -life goes on.-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月23日
監督渡部高志
記述年月日2007年7月19日
出演者前田愛,相ヶ瀬龍史,翠準子
評価★★★
原作時雨沢恵一
脚本村井さだゆき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321903

短い映画。淡々とした映画。無理に観ることはないかな?

キノという少女が旅に出るまでの話。

アニメシリーズ「キノの旅」は見たことがあって、その劇場版。ファンとか、そうじゃなくても多少気にしている人が観ればいい作品だと思う。少なくとも、これ単品でどうこう言える感じではない。もともとが小さいエピソードの積み重ねの作品なので、しょうがないけど。

小品としてこのシリーズのよさは保っていると思う。

ディープ・ブルー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年9月4日
監督ダリン・スコット
記述年月日2022年1月19日
出演ダニエル・サヴレ,ロブ・メイズ,マイケル・ビーチ,ネイサン・リン,キム・シスター,ジェレミー・ジェス・ボード,アドリアン・コリンズ,キャメロン・ロバートソン
評価★★★
原案ハンス・ロディオノフ
脚本ハンス・ロディオノフ,エリック・パターソン,ジェシカ・スコット
データソース
関連

正当な続編って感じ。

遺伝子操作されたサメを利用したアクティカ計画が失敗に終わってから19年が経った。製薬会社の大富豪カール・デュラントの決断で研究が再開されることになり、元ネイビーシールズのトレント・スレイターと科学者ダニエル・キム夫妻、そしてサメ保護活動家のミスティ・カルホーンが海底の実験施設に招集される。しかし会社が実験体に使っているのは、海中で最も獰猛な肉食動物であるオオメジロザメだった。薬物を投与されたサメたちは巨大化し、群れのリーダー格であるベラに率いられて人間たちに襲いかかる。

前作が地上波で何度も放送されているので古い気がしてなかったんだけど、この映画が2018年公開の映画で、1999年の前作は相当古い映画だった。本作は19年ぶりの続編で劇場未公開。ちなみに3も作られて未見だけど2020年公開。

観ていて、「別に悪くないんじゃない」という偉そうな感想をもった。いやいや、きっちり作られてますよ。サメが高い知能をもって人間に襲いかかるというコンセプトも同じ上に正当進化だし、前作でよかった、ホラーやサメ映画のお約束を守りつつ、それを逆手に取った展開など、劇場未公開が不思議な作品。

ブラック・スワン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月11日
監督ダーレン・アロノフスキー
記述年月日2016年1月17日
出演ナタリー・ポートマン,ヴァンサン・カッセル,ミラ・クニス,バーバラ・ハーシー,ウィノナ・ライダー,バンジャマン・ミルピエ,クセニア・ソロ,クリスティーナ・アナパウ,ジャネット・モンゴメリー,セバスチャン・スタン,トビー・ヘミングウェイ
評価★★★
原案アンドレス・ハインツ
脚本マーク・ヘイマン,アンドレス・ハインツ,ジョン・マクロクリン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337733

うーん、ナタリー・ポートマンがアカデミー賞を獲ったのは納得なんだけど、話としては普通。というか、普通の話を不穏で狂気をはらんだものにまでしている雰囲気は嫌いじゃない。

バレエにすべてを捧げるダンサーが、主演を狙う競争の中で次第に正気を失っていく。

女の嫉妬とか枕営業とか、なんかありがちだよなー。あとモーレツな毒親とか。設定と話の展開はステレオタイプといっていいと思う。驚く部分は少ない。

それでも後半に向かって目が離せなくなってくるのは、ナタリー・ポートマンの気合いである。バレエダンサーといえばスパゲッティみたいに脂肪のない腕であるが、それを作り上げてきただけで彼女の女優魂はハンパないことが分かるわけで、体もそうだが動きにも尋常でない意気込みを感じられる。その意気込みが、ストーリーとして主人公の狂気と見事にシンクロするのがよい。

Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年5月1日
監督渡邊政治
記述年月日2022年5月4日
出演(声)高橋李依,内山夕実,小林裕介,水瀬いのり,村川梨衣,子安武人,玄田哲章,日野聡
評価★★★
原作長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活』
脚本横谷昌宏
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365582

まあ、エピソードゼロとしてよくあるファン向けの劇場版映画って感じだった。単品で面白い映画って感じじゃないな。

『Re:ゼロから始める異世界生活』前日譚として、ヒロイン、エミリアと精霊パックとの出会いを描く。

映画としてはスカスカというか、「で?」みたいな感じになる。まあ本編のヒロインに過去、こんなことがあったんですよっていう感じに深みを与えるという役目であり、映画として90分の時間を満足させるという感じではなかった。

まあ、本編を見ていた自分は——そして原作未読である自分は——こんな過去があったのかという意味で普通に理解は深まったけどね。

スカーレット・ヨハンソンの 百点満点大作戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月30日
監督ブライアン・ロビンス
記述年月日2011年9月30日
出演スカーレット・ヨハンソン,エリカ・クリステンセン,クリス・エヴァンス,ブライアン・グリーンバーグ,ダリウス・マイルズ,レオナルド・ナム,マシュー・リラード,ティラ・フェレル,ヴァネッサ・エンジェル,リンダ・ボイド,フルヴィオ・セセラ,アイリス・クイン,ロバート・クラーク
評価★★
原作マーク・ハイマン,ジョン・ザック
脚本マーク・シュワーン,マーク・ハイマン,ジョン・ザック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322991

キャストの中でスカーレット・ヨハンソンが出世したからこういうタイトルになったってだけで、別に主役ってわけでもない劇場未公開作品。そんなに駄作ってわけでもないんだが、まあ、無理して観るようなものでもない。低予算なので突っ込みどころも御愛嬌。

大学進学適性試験(アメリカのセンター試験みたいなもの)をカンニングによって切り抜けようという男女六人の物語。

アメリカの青春ものの定番です。

スカーレット・ヨハンソンは、この映画ではそれほど美人って感じでもなかったな。

クルードさんちのはじめての冒険  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月11日
監督クリス・サンダース,カーク・デミッコ
記述年月日2023年6月16日
出演(声)エマ・ストーン,ニコラス・ケイジ,キャサリン・キーナー,クロリス・リーチマン,ライアン・レイノルズ,クラーク・デューク,ランディ・トム,クリス・サンダース
評価★★★
原案ジョン・クリーズ,カーク・デミッコ,クリス・サンダース
脚本クリス・サンダース,カーク・デミッコ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346973

うーん、まあ、悪くはないんだけど、なんていうか、ファミリー映画だなあという感想。

文明が未発達の原始時代。クルード一家は、父親グラグの“外の世界に出てはいけない”という掟を守り、ほとんど外には出ずに洞窟で暮らしていた。しかしある時、洞窟が崩壊してしまい、家を失ってしまう。そして彼らは、仕方なく新たな居場所を見つけるため、初めて外の世界へ出ることに。不思議なジャングル、変わった動物たちとの出会いなど、未知なる世界に圧倒される一家だが…。

ドリームワークスのCGアニメなんだけど、なんかこれが、ディズニー以上にディズニーしているというか、もう完全にアメリカのファミリー映画って感じに完成しちゃっている。多少の脱線はあるんだけど、全体的にはテンプレといってもいい。説教臭さをどこまで脱臭するかという工夫はあるし、ある程度はそれに成功もしているけど、それでもなんか作っている方の情熱よりも、無難に成功させたいという意思の方を感じる。

映像はきれい。

ブルーラグーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年3月25日
監督ウィリアム・A・グレアム
記述年月日2013年3月26日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,ブライアン・クラウズ,リサ・ペリカン,ピーター・ヒアー,ナナ・コバーン,コートニー・バリラ,ギャレット・ラトリフ・ヘンソン
評価★★
原作ヘンリー・ドヴィア・スタックプール
脚本レスリー・スティーヴンス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20592

ミラ・ジョヴォヴィッチのデビュー作って以外にはとんと観るところがないな。

無人島に漂流した母と小さな娘、そして拾った男の子はそこでサバイバル生活を始める。母が病死すると、少年と少女は二人だけで生き残り、やがて美しく成長する。

「青い珊瑚礁」の続編ということだが、そっちを観てないのでシリーズとしてのお約束はよく分からない。しかし、無人島生活なのにこんなに苦労しなくていいんだろうかってくらいモノは豊富。水もあれば果物もあり、どこからともなく布や油も手に入る。ちょっとは過酷なサバイバルも描写するのかと思ったのに拍子抜け。これはそういう映画ではなく、若い男女のセミヌードを楽しむ映画なんだなと意識を切り替える。調べると前作もサバイバルでは苦労してないらしい。

自分がアジア圏の人間だからかもしれないけど、映画の舞台設定が19世紀だとしても、この妙に厳格なキリスト教の価値観が顔を出してくる物語が気になってしょうがなかった。無人島生活にキリスト教って相性悪いと思うんだけど。イースターとか夫婦の誓いとか、かなりどうでもいい。伏線としてそれほど役に立ってるとも思えないし。

セミヌードとしても、なんか中途半端なんだよなあ。もっとあとの方がジョヴォヴィッチの脱ぎっぷりがいいってのがあるけど、この映画では自然児の割に隠すところを隠しまくり。まあモザイクだらけにしてもしょうがないけど。

と思ったらラジー賞にけっこうノミネートしてた。1991年の映画。

劇場版総集編 メイドインアビス 【前編】 旅立ちの夜明け  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年0月1日
監督小島正幸
記述年月日2020年4月30日
出演(声)富田美憂,伊瀬茉莉也,大原さやか,豊崎愛生,田村睦心,沼倉愛美,塙愛美,村田太志,沢海陽子,稲田徹,茶風林,新祐樹,中務貴幸,川原慶久,村瀬歩,坂本真綾
評価★★★
原作つくしあきひと
シリーズ構成倉田英之
脚本倉田英之
総集編脚本小柳啓伍
キャラクターデザイン黄瀬和哉
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363715
関連

TV版の総集編。シーカーキャンプから出て第3層に行くまで。

あらすじ略。

オリジナル映像はちょっとあったかな、くらい。ラストダイブしようって子供なのに情緒が無いのはこの物語の世界観とリコのキャラクターに依るものだけど、なんか改めて見ると不思議な感じ。

狼よさらば  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月18日
監督マイケル・ウィナー
記述年月日2020年3月29日
出演チャールズ・ブロンソン,ホープ・ラング,ヴィンセント・ガーディニア,スティーヴン・キーツ,ウィリアム・レッドフィールド,キャスリーン・トーラン,スチュアート・マーゴリン,スティーヴン・エリオット,ジャック・ウォレス,フレッド・J・スコレイ,ジェフ・ゴールドブラム,クリストファー・ローガン,グレゴリー・ロザキス,クリストファー・ゲスト,ハンク・ギャレット,ヘレン・マーティン,オリンピア・デュカキス
評価★★★
原作ブライアン・ガーフィールド
脚本ウェンデル・メイズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/27370

鑑賞時の自分のメモには『あんまり面白くない』とある。そういうことだろう。

妻子を殺された男が復讐する。

まあどうも自分はブロンソンと相性が悪いのであまり参考にならないと思うけど。

ファイヤーウォール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月22日
監督リチャード・ロンクレイン
記述年月日2010年12月5日
出演ハリソン・フォード,ポール・ベタニー,ヴァージニア・マドセン,メアリー・リン・ライスカブ,ロバート・パトリック,ロバート・フォスター,アラン・アーキン,カーリー・シュローダー,ジミー・ベネット,マシュー・カリー・ホームズ,デヴィッド・ルイス,ケット・タートン,ヴィンス・ヴィーラフ,ヴィンセント・ゲイル,ケン・トレンブレット
評価★★★
脚本ジョー・フォート
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324194

そこまで駄目な映画じゃない。このタイトルはどうにかならんかったのか?

銀行のセキュリティ専門家が家族を人質に取られ、勤務先をハッキングしろと脅される。

予定外の出来事で犯人たちの計画が二転三転するのはいいんだけど、最初から二転三転するので、犯人が綿密な計画の割に間抜けな集団に思えてしまう。犯人が間抜けだと思うと観ている方の緊張感も落ちるので、これはよくないと思う。アクシデントはもうちょっとあとで起こして欲しかった。

まあ、それ以外はまあまあといったところ。次回作に期待だな。

トイ・ストーリー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2000年4月1日
監督ジョン・ラセター
記述年月日2010年11月30日
出演トム・ハンクス,ティム・アレン,ジョーン・キューザック,ウェイン・ナイト,ケルシー・グラマー,ドン・リックルズ,アニー・ポッツ,ウォーレス・ショーン,ジョン・ラッツェンバーガー,ジム・ヴァーニー,ジョン・モリス,ローリー・メトカーフ,エステル・ハリス,ジョディ・ベンソン,R・リー・アーメイ,ジョナサン・ハリス
評価★★★★★
脚本アンドリュー・スタントン,リタ・シャオ,ダグ・チャンバーリン,クリス・ウェッブ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159811
関連

劇場まで観に行って素で感動した。大傑作。

ウッディは自分がプレミアのついたオモチャであると知る。果たしてオモチャの幸せとはどこにあるのか?

いやー、大人も子供も楽しめる最高傑作ですよ。ほかの映画と優劣もつけられないほどのオールタイムベスト。

ちなみにこの「2」の話が、本当は「1」の話だったそうです。確かにちょっと大人向けだよな。これは。ちょっとだけね。

アレックス・ライダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月3日
監督ジェフリー・サックス
記述年月日2013年11月3日
出演アレックス・ペティファー,ユアン・マクレガー,ミッキー・ローク,ビル・ナイ,ミッシー・パイル,アリシア・シルヴァーストーン,サラ・ボルジャー,アンディ・サーキス,ダミアン・ルイス,ソフィー・オコネドー,ロビー・コルトレーン,スティーヴン・フライ,アシュリー・ウォルターズ,リチャード・ハウ
評価★★
原作アンソニー・ホロヴィッツ『ストームブレイカー』
脚本アンソニー・ホロヴィッツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328478

少年スパイというアイドル映画である。

叔父による英才教育を受けた少年がMI6にスカウトされ大暴れ(笑)という映画。

まあ、とりあえず男はこの映画から相手にされてないと思う。この主人公と自分を重ねられるとしたら低学年の子供だろうし、そうだったら楽しめるのかもしれない。大人はショタ趣味の女性が美少年を愛でるくらいしか需要がないと思われる。

とはいえ、徹底して幼稚な演出やストーリー展開は、児童文学としてのお手本のようでもあり、意図的なものだと思う。自分がターゲットじゃなかったというだけで、悪い映画ではないんだろう。

オール・ザ・キングスメン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月7日
監督スティーヴン・ザイリアン
記述年月日2020年4月10日
出演ショーン・ペン,ジュード・ロウ,アンソニー・ホプキンス,ケイト・ウィンスレット,マーク・ラファロ,パトリシア・クラークソン,ジェームズ・ガンドルフィーニ,ジャッキー・アール・ヘイリー,キャシー・ベイカー,タリア・バルサム,トラヴィス・M・シャンパーニュ,フレデリック・フォレスト,ケヴィン・ダン,トム・マッカーシー,グレン・モーシャワー,マイケル・キャヴァノー
評価★★★★
原作ロバート・ペン・ウォーレン
脚本スティーヴン・ザイリアン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326042

渋い物語だったけど、自分の年齢のせいと、自分の世間への見方と一致していて楽しめた。

1949年、ルイジアナ州メーソン市。郡の出納官を務める実直な男ウィリーは、小学校建設に絡む役人の汚職を告発して逆に自分が職を追われるハメに。上流階級出身の新聞記者ジャックは、そんなウィリーに興味を抱き交流を持つ。やがてその小学校で欠陥工事が原因の事故が起こり、ウィリーは一躍注目の存在となる。それに目を付けた州の役人タイニーに担がれ、いきなり知事選に出馬するウィリー。しかしそれは、対立候補の票を割るためのタイニーの策略だった。ことの真相をジャックから聞かされたウィリーは、与えられていた演説原稿を破り捨て、自分の言葉で聴衆に語り始めた。この演説が貧しい人々の心を打ち、ウィリーは地滑り的勝利を収め、ついに知事の座を射止めるのだったが…。

理想に燃える政治家が結局堕落していって、当初の目的すら忘れてしまうという物語。

政治家にありがちとか何も知らないのに知ったようなことを言ってしまうけど、目的を忘れてしまうことって本当にあるんだろうなあ。

ジュリアス・シーザー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月19日
監督ウーリー・エデル
記述年月日2007年3月21日
出演者ジェレミー・シスト,リチャード・ハリス,クリストファー・ウォーケン,デヴィッド・ラングハム,ヴァレリア・ゴリノ,クリス・ノース,トビアス・モレッティ,ショーン・パートウィー
評価★★★
脚本ピーター・プルース,クレイグ・ワーナー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321662

てんかん持ちのシーザーである。まあ、そんなことは別に問題じゃなく、きちんとまとまっている。

ローマの皇帝ジュリアス・シーザーの伝記。

ガリア戦記とルビコンがあって、クレオパトラが出てきてクーデターまであるんだから、映画にまとめるのは大変だなと思った。

シーザー役の俳優はシャープな男前で、違和感なかったです。

トゥー・ブラザーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月27日
監督ジャン=ジャック・アノー
記述年月日2012年3月13日
出演ガイ・ピアース,ジャン=クロード・ドレフュス,フィリピーヌ・ルロワ=ボリュー,フレディ・ハイモア,マイ・アン・レー,ムーサ・マースクリ,ヴァンサン・スカリート
評価★★★
製作ジャン=ジャック・アノー,ジェイク・エバーツ
原作ジャン=ジャック・アノー
脚本ジャン=ジャック・アノー,アラン・ゴダール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319813

最初はしょうもないと思って星二つのつもりだったんだけど、よく考えたら自分はこの映画を評価できるような視点で観れなかった。ということで「普通」としておく。

虎の兄弟二人を主人公にした動物映画。

調教された虎に演技させるという、撮影班の苦労がしのばれる作品。全体に漂うのはファミリー映画であるというジャンルアピール。どうしても感動が鼻につくんだけど、そもそもファミリー映画なんだからしょうがない。職人的にファミリー映画を撮ったということなんだろう。それでもファミリー映画というジャンルが好きでなかったらこんな苦労をわざわざ背負い込まないと思うので、監督はご苦労様である。

白けたという人と感動したという人に世間の感想も二分されるようです。感動したという声が大きいかな?

ハドソン川の奇跡  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月23日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2023年4月26日
出演トム・ハンクス,アーロン・エッカート,ローラ・リニー,アンナ・ガン,オータム・リーサー,ホルト・マッキャラニー,マイク・オマリー,ジェイミー・シェリダン,ジェリー・フェレーラ,モリー・ヘイガン,ヴァレリー・マハフェイ,ブレイク・ジョーンズ,マックス・アドラー,サム・ハンティントン,ウェイン・バストラップ,ジェフ・コーバー,モリー・バーナード,クリス・バウアー,ケイティ・クーリック,クーパー・ソーントン,パッチ・ダラー,マイケル・ラパポート
評価★★★
原作チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー,ジェフリー・ザスロウ
脚本トッド・コマーニキ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356041

面白かったけど、これで終わりならこの映画って何の話なの?って気持ちになった。なんか普通というか何か事実とこの映画に致命的な乖離があるような気がする。そう思って調べたら実際には容疑者扱いされるようなことはそもそもなかったようで、そもそものこの映画のメインのところが創作だったようだ。

2009年にニューヨークの空港を離陸した飛行機が直後にバードストライクで推力を喪失しハドソン川に不時着した実話を映画化。パイロットが英雄として報道される中で、川への着陸などというリスクを負う必要はなかったのではという事故調査委員会の追求が始まる。

実話なので、実際にパイロットが逮捕されたり処罰を受けたりはしてないという結果は出ている。映画としてはその裏にこのような話がありましたよという作りになっていて、まあ、最初に感じた通り、駄目なパイロットなんていなかったんやという結論を再確認してめでたしめでたしという話になる。

というわけでオチに違和感があって自分は実話を調べたわけである。

映画の中ではバードストライクの直後に操作していれば空港に戻れたはずなのにあえて危険な川への着水という手段を取ったのはおかしいということで暗に責められるのである。で、主人公のパイロットは自分の判断の正当性を証明していくという展開である。で、オチで、パイロットの判断は間違っていませんでしたと証明されてめでたしめでたしとなる。証明されるならパイロットに余計な圧などかける必要はないだろうに、なんだこれと思った。

実際には最初から関係者も、この判断は間違いではなかったと分かっていたわけである。ノーストレスで調査は進んだそうなので、この映画とはまるで違う。

映画で悪役や間抜け役にされた事故調査委員会の人がかわいそうですらある。

というわけでちょっと自分としては、映画としては面白く作ってあるだけに、色々もやもやする作品であった。

ポリーmy love  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月28日
監督ジョン・ハンバーグ
記述年月日2008年10月31日
出演ベン・スティラー,ジェニファー・アニストン,フィリップ・シーモア・ホフマン,デブラ・メッシング,アレック・ボールドウィン,ハンク・アザリア,ブライアン・ブラウン,ジュー・ガルシア,ミシェル・リー,ボブ・ディッシー,ミッシー・パイル,ジュダ・フリードランダー,シェリル・ハインズ,マシ・オカ
評価★★★★
脚本ジョン・ハンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320616

意外と面白かったラブコメディ。やっちゃいけないことばかり起こるところがウケる。逆にセオリーやマナーを知っていないとこの脚本は書けねえ。

あらすじを知らずに観た方が面白いと思います。私はベン・スティラーが出ているというだけで観た。一応書いておく。「結婚の準備をして、頑張って結婚式を成功させ、ハネムーンに行き、南のリゾートでダイビングはどうかと勧誘されるが新郎は躊躇して新婦に君だけ行ってきなよと言う。ホテルの部屋を飾り付けて新郎が迎えに行くと新婦はインストラクターとやってた。ここまででオープニングのスタッフロール。

初デートでのべからず集をマークシートのようにこなしてしていくのは面白かった。女が「サイテー」男が「サイアクー」と叫ぶような状況が続く。わはは。

テンポがよかったのも高評価。クライマックスにもう一つあればという気もするが、それはちょっと高望みって気もする。

コラテラル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月10日
監督マイケル・マン
記述年月日2007年12月4日
出演者トム・クルーズ,ジェイミー・フォックス,ジェイダ・ピンケット=スミス,マーク・ラファロ,ピーター・バーグ,ブルース・マッギル,イルマ・P・ホール,バリー・シャバカ・ヘンリー,ハビエル・バルデム,ジェイソン・ステイサム
評価★★★
脚本スチュアート・ビーティー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320267

シナリオがほとんど偶然に頼っていないところは評価できる。悪くない。

殺し屋を乗せたことでタクシーの運転手はトラブルに巻き込まれる。

殺し屋の役をトム・クルーズがやっていることを置いておいて、この映画の出来はどうかというと、やはり平均というしかない。ただ、ちょっと間違えると途端にB級になりそうな題材をギリギリのところで持ち上げているところに、シナリオの力を感じます。

コールドマウンテン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月29日
監督アンソニー・ミンゲラ
記述年月日2007年11月28日
出演者ジュード・ロウ,ニコール・キッドマン,レニー・ゼルウィガー,ドナルド・サザーランド,ナタリー・ポートマン,フィリップ・シーモア・ホフマン,ジョヴァンニ・リビシ,レイ・ウィンストン,ブレンダン・グリーソン,キャシー・ベイカー,ジェームズ・ギャモン,アイリーン・アトキンス,チャーリー・ハナム,ジェナ・マローン,イーサン・サプリー,ジャック・ホワイト,ルーカス・ブラック,メローラ・ウォルターズ,タリン・マニング,エミリー・デシャネル,ジェームズ・レブホーン,ウィリアム・ロバーツ
評価★★★
原作チャールズ・フレイジャー
脚本アンソニー・ミンゲラ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319506

文芸作品的大作を狙っているんだけど、観てもそんなに感動しない感じ。ただ、文芸作品的雰囲気はかなりのものなのでそれに浸るにはいいと思う。

南北戦争の中で育ちのいいお嬢様と地元の青年が離れ離れになりながらもお互いを想い続ける。

最初に書いたように文芸的雰囲気はよい。けど、観ていてもなぜか浸れない部分がある。それが都合のいい脚本にあるのか、役者の演技によるのか、はたまた撮影や音楽によるものなのか、それはよく分からない。結果として物足りない感じが残る映画だった。

プラダを着た悪魔  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月27日
監督デヴィッド・フランケル
記述年月日2010年11月23日
出演メリル・ストリープ,アン・ハサウェイ,エミリー・ブラント,スタンリー・トゥッチ,エイドリアン・グレニアー,トレイシー・トムズ,サイモン・ベイカー,リッチ・ソマー,ダニエル・サンジャタ,レベッカ・メイダー,デヴィッド・マーシャル・グラント,ジェームズ・ノートン,ステファニー・ショスタク,ジゼル・ブンチェン,ハイジ・クラム,ティボー・フェルドマン
評価★★★
原作ローレン・ワイズバーガー『プラダを着た悪魔』
脚本アライン・ブロッシュ・マッケンナ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325271

けっこう面白かった。おすすめなんだけど、ちょっと好き嫌いが分かれるのと予定調和が強いので星は3つ。

ファッション業界の大御所の秘書になった女性が理不尽な命令に翻弄されながらも芽を出していく。

秘書なんて言われたことをやればいいんだから楽勝でしょってノリでファッションに興味もなく入社した主人公の仕事がホントにきつい。ほとんどの人が理不尽だと思うだろう。一緒にパーティに参加して、社長の後ろで「あの人は○○です。最近の××という本を褒めてください」などと全データを告げないといけない上に、それができないと能なし呼ばわりされるんだからたまらん。ファッションに興味がないといっても、誰がどこの服を着て、どの靴を履き、どのバッグを持ってたかを把握してないと仕事にならないんだから、興味があった方がまだ楽な世界である。観ながら「それは秘書の仕事じゃねえだろ」と心の中で突っ込みをすることしばらく。

しかし、それをこなす先輩もいる。理不尽だと思っていない環境もある。そのうち技術を身につけ始める。自分が着飾るのも仕事のうちとブランドで身を固めるようになる。膨大なデータを覚え、更新し、咄嗟に出せるようになる。有能な秘書というのはこういうことかと思った。

ファッション業界というか、即断が求められ、大量の金が動くトップの世界というのを垣間見る感じである。

エリートが生活を犠牲にしなくちゃいけないことは序盤から提示されるんだけど、犠牲にするといっても、そこにはいくつかの段階があるのである。

オーシャンズ8  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月16日
監督ゲイリー・ロス
記述年月日2023年2月27日
出演サンドラ・ブロック,ケイト・ブランシェット,アン・ハサウェイ,ミンディ・カリング,サラ・ポールソン,オークワフィナ,リアーナ,ヘレナ・ボナム・カーター
評価★★★
原案ゲイリー・ロス
脚本ゲイリー・ロス,オリヴィア・ミルチ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363392
関連

なかなかの面白さ。ちょっとはモメるのかなと思ったら一直線に目的に進むところがよかった。

犯罪界のカリスマ、ダニー・オーシャンを兄に持つデビー・オーシャンは、刑務所での務めを終え仮出所を果たすや、5年8ヵ月の服役中に練りに練った計画を実行に移すべく右腕ルーとともにその道のプロたちに声をかけ、最強の犯罪集団、新生“オーシャンズ”を結成する。狙うは世界最大のファッションの祭典“メットガラ”でハリウッド女優ダフネが身につける1億5000万ドルの宝石。しかし会場には防犯カメラが1ミリの隙もなく張り巡らされ、至る所で屈強な男たちが目を光らせている。その上、祭典の模様は全世界に生配信されることになっていた。そんな到底実現不可能と思われる前代未聞の計画に、緻密かつ大胆不敵に挑んでいくデビーとその仲間たちだったが…。

『だったが』という引きの中に、裏切り者がいたというものはない。警備の追跡が迫り、とか、警察の捜査の手が、くらいの意味で、そりゃ当たり前である。

裏切り者がいるのもこういう犯罪計画では当たり前なんだけどとりあえずここではそういう要素はない。それぞれの分野のプロが力を合わせて盗みを達成するというシンプルな話である。まあ、なかなかの面白さなので、シリーズの出涸らしかと思っていた自分には拾い物であった。

インドシナ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月14日
監督レジス・ヴァルニエ
記述年月日2020年3月22日
出演カトリーヌ・ドヌーヴ,ヴァンサン・ペレーズ,リン・ダン・ファン,ドミニク・ブラン
評価★★★
脚本レジス・ヴァルニエ,ルイ・ガルデル,エリック・オルセンナ,カトリーヌ・コーエン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/2175

大河メロドラマといった作品。

フランス人でインドシナの大農園の跡取りの女が独立運動に巻き込まれ、養女との確執も生まれ、最後に彼女の愛したインドシナのすべてが無くなるまで。

ドヌーブの養女が現地人の少女で、これがまたいい。とはいえ、ちょっと大作すぎて観るのが大変だった。テレビでは前後編に分けて放送されて、それを視聴した。

パンチライン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月17日
監督デヴィッド・セルツァー
記述年月日2020年3月22日
出演トム・ハンクス,サリー・フィールド,ジョン・グッドマン,マーク・ライデル,キム・グライスト,パム・マテソン,テイラー・ネグロン,バリー・ニークラッグ,メエ・ロビンズ,マックス・アレクサンダー,ポール・コズロウスキー,バリー・ソーブル,ポール・マザースキー,デイモン・ウェイアンズ
評価★★★
脚本デヴィッド・セルツァー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/18813

スタンダップコメディアンの人生模様悲喜交々。こういうのはトム・ハンクスはうまい。

スタンダップ・コメディアンを目指し、毎夜のようにコメディ・クラブで漫談を披露する落ちこぼれの医大生(ハンクス)と、やはり漫談好きが講じて舞台に立つようになった主婦(フィールド)。環境も年齢も異なるこの二人は、やがてほのかな恋心を抱き合うようになるが……

こういうコメディは定番だけど嫌いじゃない。劇場未公開。まだ売れる前のトム・ハンクスである。

GOAL!3 STEP 3 ワールドカップの友情  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月29日
監督アンドリュー・モラハン
記述年月日2016年2月3日
出演クノ・ベッカー,レオ・グレゴリー,JJ・フィールド,ニック・モラン,カシア・スムートニアック,アンヤ・ラヒリ,テイマー・ハッサン,デヴィッド・ベッカム,リカルド・カルヴァーリョ,アシュリー・コール,ピーター・クラウチ,スヴェン=ゴラン・エリクソン,スティーヴン・ジェラード,ティエリ・アンリ,フランク・ランパード,クリスティアーノ・ロナウド,ウェイン・ルーニー
評価★★
脚本マイク・ジェフリーズ,ピアーズ・アシュワース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335424
関連

2の時点で星二つだったが、3もつまらん。それどころかこれは劇場未公開で、世間的にも駄作扱いになってるという。FIFAとの契約で3まで作らざるをえなかったってパターンなのかな?

あらすじ不明。前作とあまり繋がりがない。

実際の選手が出てるのだけが見所。本物が出てくるので登場するたびに「うおっ」ってなる(笑)

アイランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月19日
監督マイケル・ベイ
記述年月日2009年1月12日
出演ユアン・マクレガー,スカーレット・ヨハンソン,ジャイモン・フンスー,スティーヴ・ブシェミ,ショーン・ビーン,マイケル・クラーク・ダンカン,イーサン・フィリップス,グレン・モーシャワー,ショウニー・スミス
評価★★★
製作マイケル・ベイ,イアン・ブライス,ローリー・マクドナルド,ウォルター・F・パークス
脚本カスピアン・トレッドウェル=オーウェン,アレックス・カーツマン,ロベルト・オーチー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322041

こんな売れそうにない設定の物語の企画を通したところに心意気を感じる。アメリカではヒットしないタイプの作品だということはリサーチ済みだろうに。心意気は買うけど、映画は薄っぺらい。マイケル・ベイがこういう映画を撮ったということに対して星を一つ追加しています。

徹底的に管理され自我さえ持たされない未来社会で、突然、自分の境遇に不自然さを感じた男が管理社会に抵抗する。

管理社会というのはSFでよくある設定で、自分の目には新しいとは思わない。前述の通り、こういう世界設定を観客に理解させる物語というのはあまりヒットしないのに、そこに踏み込んだ点は偉い。それ以上の挑戦的な部分がまるでないのだけど。

アナベル 死霊博物館  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月12日
監督ゲイリー・ドーベルマン
記述年月日2023年12月28日
出演マッケナ・グレイス,マディソン・アイズマン,ケイティ・サリフ,パトリック・ウィルソン,ヴェラ・ファーミガ,マイケル・チミーノ,ポール・ディーン,スティーヴ・コールター,アリソン・ホワイト,スティーヴン・ブラックハート
評価★★★★
原案ゲイリー・ドーベルマン,ジェームズ・ワン
脚本ゲイリー・ドーベルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367775
関連

やはりアナベルのシリーズはよい。びっくりがほとんどなくてじっくりねっとり観せてくれる。

超常現象研究家ウォーレン夫妻は、忌まわしい呪いが宿る恐るべき人形“アナベル”を自宅に持ち帰り、地下室の“博物館”に運び込む。そこには他にも様々な呪われた品々が厳重に封印されていた。ある日、夫妻は仕事で家を空けることになり、一人娘のジュディは夫妻にシッターを頼まれた年上のメアリーとその友人のダニエラとともに留守番をすることに。ところがダニエラが地下の博物館に入り込み、誤ってアナベルの封印を解いてしまい…。

他のシリーズと見比べるとこのアナベルシリーズの方針のようなものが見えてくる。死霊館はスピンオフを広げていてあれこれ別のサブシリーズが制作されているが、統一されたものではなくアナベルシリーズだけの特徴というのがある。自分が感じたアナベルシリーズの特徴は、少女がメインの登場人物であること。アナベルによる怪奇現象に少女たちが振り回され悲鳴を上げること。しかし最後にはアナベルの呪いに勝つこと。などである。また、他の映画に比べてジャンプスケアやビックリが少なく、じっくりどっしりと怪奇現象を見せることも特徴だと思う。

まあ、少女が主人公というのは副産物だと思うが、序盤において無知で非力であるためには少女である必要があるんだろう。おっさんや霊能力者といった専門家ではこういう構成にならない。で、こういう構成だとかなりベタなホラー映画になってくれるので、序盤の怖さが実にはんぱないのである。これがいい。最初は何も分からないから怪奇現象が起こりまくりであり、巻き込まれまくりである。ホラー映画はこうでなくちゃ。

本作もいい感じだけど、シナリオにひねりがあって自業自得感が軽減され、スッキリした筋立になっていた。面白かった。

ネタが分からなかったら嫌だなと思ってシリーズを追ってみたけど、基本的にシリーズだろうとなんだろうと単品で映画は成立しているので他の映画の知識が必要ということはない。そもそも敵の正体がなにかとか前回の犠牲者が誰かとかあまり関係ないので無視できる。単純なホラー映画として楽しめる。例外は死霊館のシスターシリーズくらいである。

007/私を愛したスパイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月26日
監督ルイス・ギルバート
記述年月日2007年3月22日
出演者ロジャー・ムーア,バーバラ・バック,クルト・ユルゲンス,キャロライン・マンロー,リチャード・キール,バーナード・リー,デスモンド・リュウェリン,ロイス・マクスウェル,ウォルター・ゴテル,ジェフリー・キーン,ショーン・バリー,ニコラス・キャンベル
評価★★★
原作イアン・フレミング
脚本クリストファー・ウッド,リチャード・メイボーム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14183
関連

まー、とにかく派手な映画である。もっとも、007はみんな派手なのでこれに限った話じゃないけど。鋼鉄の歯の男が出てくる。なんか漫画のようなキャラであった。

原発が消えて緊張が高まる中、007に指令が下る。

どうでもいいことを言うけど、あんなに胸毛がボーボーでもセクシーって言っていいんですか? だってボーボーですよ、ボーボー。何ていうか、個人的な許容範囲を越えてます。

映画については派手、目まぐるしい、これでもかというくらい派手、と、まあそんな感じ。楽しめると思います。

レイトン教授と永遠の歌姫  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月27日
監督橋本昌和
記述年月日2015年4月5日
出演大泉洋,堀北真希,水樹奈々,渡部篤郎,相武紗季
評価★★★
制作PAワークス
原作レベルファイブ
脚本松井亜弥
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333957

公開当時はかなり宣伝してたと思ったのに、第二第三を聞かないなーと思ってたら、テレビで出てたので観た。なんかイマイチって感じ。

豪華客船にて誘拐事件と盗難事件が発生し、レイトン教授たちがそれに立ち向かう。

ゲームを知らないのでそっちとの比較はできません。映画として観たとき、なんかメリハリのないのっぺりした映画という印象。

きみがぼくを見つけた日  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年2月22日
監督ロベルト・シュヴェンケ
記述年月日2020年4月8日
出演エリック・バナ,レイチェル・マクアダムス,アーリス・ハワード,ロン・リヴィングストン,スティーヴン・トボロウスキー,ジェーン・マクリーン,ブルックリン・プルー,ミシェル・ノルデン,マギー・キャッスル,フィオナ・リード,フィリップ・クレイグ,ヘイリー・マッキャン,テイタム・マッキャン
評価★★★★
原作オードリー・ニッフェネガー『きみがぼくを見つけた日』
脚本ブルース・ジョエル・ルービン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334775

いい映画だった、山場というか緊張感を上げていく作りもいい。

本人の意思に無関係にランダムにタイムスリップする男と、6歳のときに30代の彼に会い、20歳で28歳の彼に再会した女性のラブロマンス。

基本、女性の視点から、運命の彼との何度かの出会いをつづっていく。ランダムなので、相手が知っていることをこっちがまだ経験してないこともあれば、こっちが経験していることを向こうが経験してないことがある。この設定がややこしいけど分かりやすい。そしてその設定を充分に活かして話とロマンスを盛り上げている。うまい。面白い。設定に溺れてない。

あと、すれ違いという事象だけだとラブロマンスとしてはベタな演出なんだけど、ランダムタイムスリップというのがうまさだよな。よかったですよ。

クレイジー・リッチ!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月13日
監督ジョン・M・チュウ
記述年月日2023年3月8日
出演コンスタンス・ウー,ヘンリー・ゴールディング,ミシェル・ヨー,オークワフィナ,ケン・チョン,ソノヤ・ミズノ,ジミー・O・ヤン,ジェンマ・チャン,リサ・ルー,ニコ・サントス,ジン・ルージ,フィオナ・シェー
評価★★★★
原作ケヴィン・クワン『クレイジー・リッチ・アジアンズ』
脚本ピーター・チアレッリ,アデル・リム
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364579

本当に全部アジア人しか出ない映画だった。これでハリウッドでヒットしたというのはすごいな。ストーリーはベタといえばベタ。しかしいい気分にさせてくれる映画だった。

中国系アメリカ人で生粋のニューヨーカー、レイチェルは、恋人ニックが親友の結婚式に出席することになり、一緒に彼の故郷シンガポールへと向かう。これまで家族の話を避けていたニックだけに、それなりの心構えをしていたレイチェルだったが、ニックはそんな彼女の予想とは真逆のアジア屈指の不動産王の御曹司だった。こうしていきなりセレブの世界へ足を踏み入れることになったレイチェル。しかしそこには、激しい嫉妬に燃える独身セレブ女子たちや、財産目当てと決めつけるニックの母親が、2人の仲を引き裂こうと待ち構えていた。

この映画の何がすごいって、こんなんだけどハリウッド映画だということである。観ているとそんな風にはまったく見えない。どれだけ白人主演の映画に毒されてきたんだと思う。アジア人は脇役というのが固定観念だったからなー。そしてそれがアジア人にだけヒットしたというわけではなく、普通にアメリカでヒットしたんである。

原題は CRAZY RICH ASIANS。

あらすじの通りなんだけど、東洋の常識を知らない生粋のニューヨーカーがシンガポールのコテコテのアジア文化に触れるという作りになっているのはうまい。見た目はアジアでも主人公はニューヨーカーである。アメリカの中でも特殊にアメリカな場所の常識がぶつかるところがよい。また、なろう系の無双展開があるのもよい。この辺の客が喜ぶ演出をよく押さえてあって小気味いい映画だった。

エクスペンダブルズ2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年5月29日
監督サイモン・ウェスト
記述年月日2020年3月8日
出演シルヴェスター・スタローン,ジェイソン・ステイサム,ジェット・リー,ドルフ・ラングレン,チャック・ノリス,テリー・クルーズ,ランディ・クートゥア,リアム・ヘムズワース,ジャン=クロード・ヴァン・ダム,スコット・アドキンス,ユー・ナン,ブルース・ウィリス,アーノルド・シュワルツェネッガー
評価★★★
原案ケン・カウフマン,デヴィッド・アゴスト,リチャード・ウェンク
脚本リチャード・ウェンク,シルヴェスター・スタローン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342015
関連

かつて活躍していたアクションスターを一堂に会して撮影するアクション映画の第二弾。

あらすじ略。

今回本格参加するのがブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガーである。

好きな人は好きだと思うし、限定した層に向けた映画なので、期待してたのと違ったということにはならないと思う。私個人としては、そんなに面白いとは思ってなかったりする。好きなのはむしろ単純明快な脚本の方で、娯楽作というのはこのくらい単純であるべきだよなと思ったりした。

ドリームキャッチャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月24日
監督 ローレンス・カスダン
記述年月日2007年3月25日
出演者モーガン・フリーマン,トーマス・ジェーン,トム・サイズモア,ジェイソン・リー,ダミアン・ルイス,ティモシー・オリファント,ドニー・ウォールバーグ,イングリッド・カヴェラルス
評価★★★
原作スティーヴン・キング
脚本ウィリアム・ゴールドマン,ローレンス・カスダン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239816
関連

原作読んでました。意外とまともな出来で、キングホラーの映像化作品の中では上の部類に入るんじゃないでしょうか?

スティーヴン・キング原作のホラー映画。最後は事件が解決して終わります。

ネタバレしていいのかな? 原作読んでてトイレのシーンで驚いたので秘密にしておきます。「こんな話だったのか!」という衝撃があります。

原作が予想を裏切ることを目的としていてわけの分からない展開になるところがあるのと、後半につまらなくなる――文庫の第4巻はほどんどチェイスシーンだけ――欠点があるんだけど、映画の方がその辺の整理ができていてよい。トイレのシーンの驚きは映画でもきちんとしているしね。

マイ・ブラザー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月2日
監督ジム・シェリダン
記述年月日2016年2月4日
出演トビー・マグワイア,ジェイク・ギレンホール,ナタリー・ポートマン,サム・シェパード,クリフトン・コリンズ・Jr,メア・ウィニンガム,テイラー・ギア,ベイリー・マディソン,キャリー・マリガン,パトリック・フリューガー,ジェニー・ウェイド,オミッド・アブタヒ,ナヴィド・ネガーバン,イーサン・サプリー,アーロン・シヴァー,レイ・プルーイット
評価★★★
脚本デヴィッド・ベニオフ
オリジナル脚本スサンネ・ビア,アナス・トマス・イェンセン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335798

戦争のPTSDの描写はなかなかよい。しかし、後半というか、中盤から展開がなんだかよく分からない、納得できないような方向に進んでいく。

妻グレースの良き夫であり、かわいい2人の娘の良き父である米軍大尉のサム。一方、その弟トミーは問題ばかりを起こす家族の厄介者。彼が銀行強盗での服役から出所したばかりのある日、入れ替わるようにサムがアフガニスタンの戦地へと出征する。やがて、グレースのもとにサムの突然の訃報が届く。悲嘆に暮れるグレースと娘たちを前に、心を入れ替え、彼らの支えになろうと決意するトミー。徐々にグレースとの距離も縮まっていくが、そんな時、死んだと思われていたサムの生存が確認される。そして、家族との感動の再会を果たしたサムだったが…。

あらすじだとなかなかよさそうでしょ? このサムが見てきたものが何だったのかはけっこうすぐ分かり、あとはその心の傷をどうするのかという話なんだけど……うーん。なんかね、優しい世界すぎる気がするんだよな。まあ、こういうのって妙にリアルに救われない話にしてもしょうがないし、かといって簡単に救われる話にしても白けるのでそのバランスが難しいんだけど、そのバランスの取り方に失敗しているような気がするんである。

ゲティ家の身代金  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月12日
監督リドリー・スコット
記述年月日2020年4月18日
出演ミシェル・ウィリアムズ,クリストファー・プラマー,マーク・ウォールバーグ,チャーリー・プラマー,ロマン・デュリス,ティモシー・ハットン,チャーリー・ショットウェル,アンドレア・ピーディモンテ,キット・クロンストン,マヤ・ケリー
評価★★★
原作ジョン・ピアソン
脚本デヴィッド・スカルパ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362740

まあまあ。みんなが褒めてるけど、それほどでもないかな。

大富豪ゲティ家の長男が誘拐されたが、ケチな祖父が支払いを拒否した実話の映画化。

大富豪の三代目だけあって誘拐された男はほんとうにどうしようもない。だがもちろん祖父もどうしようもない。完全にダメダメな人間達の中でシリアスな事件が発生すると、物事はグダグダな方向に転がっていく。

これで面白そうと思った人も多いだろう。自分もそう思った。実際に観てみると、確かにそういう話なんだけど、思ったよりも面白くないというか、期待した感じとちょっと違うというか。悪くはないんだけど、あらすじ聞いたときのワクワクほどじゃないという感じ。

ミスト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年6月15日
監督フランク・ダラボン
記述年月日2008年10月26日
出演者トーマス・ジェーン,マーシャ・ゲイ・ハーデン,ローリー・ホールデン,アンドレ・ブラウアー,トビー・ジョーンズ,ウィリアム・サドラー,ジェフリー・デマン,フランシス・スターンハーゲン,アレクサ・ダヴァロス,ネイサン・ギャンブル,クリス・オーウェン,サム・ウィットワー,ロバート・トレヴァイラー,デヴィッド・ジェンセン,ケリー・コリンズ・リンツ
評価★★★★
製作フランク・ダラボン,リズ・グロッツァー
原作スティーヴン・キング『霧』
脚本フランク・ダラボン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329978

遂にスティーヴン・キングの『霧』が映画化ですよ。それもなかなかいい出来。もっとエピソードを詰め込んで人間描写にもこだわって欲しかったけど、ま、このくらい簡略にしないと駄目ですかね。

大きな台風があった翌日、男は息子を連れてスーパーに買い出しに出かける。スーパーには台風後でたくさんの客が来ていた。そこに濃い霧が出てきてスーパーを覆う。霧の中から一人の男が血を流してやってきて、スーパーに駆け込んで来ると、彼は「霧の中に何かがいる」と叫ぶ。

いやー、久しぶりのホラー映画でした。それも極めてB級。

デイ・アフター 首都水没  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月27日
監督トニー・ミッチェル
記述年月日2011年1月4日
出演ロバート・カーライル,ジェサリン・ギルシグ,トム・コートネイ,ジョアンヌ・ウォーリー,デヴィッド・スーシェ,マーティン・ボール,ナイジェル・プレイナー,ポピー・ミラー,ピップ・トレンス,ピーター・ワイト,デヴィッド・ヘイマン,ジェレミー・クラッチリー,スーザン・ウールドリッジ,ラルフ・ブラウン,ジョン・ベンフィールド
評価★★
原作リチャード・ドイル
脚本ジャスティン・ボドル,マシュー・コープ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331466

こりゃひどいというようなパニック映画。

台風による高潮でロンドンが水没する。

津波じゃなくて高潮なんだけど、高潮だと台風の最中に風雨の中でじんわり水位が上がるということになり、それは映像的によくない。そんなわけで津波が襲ってきます。映像的に。

パニック映画ではいい人は死んじゃ駄目だし、身勝手なことをした人はその報いを受けるもんですが、そういう責任を取るような展開にならないことが多かったです。ちょっとびっくり。あと、携帯電話が優秀すぎる。これだけの大災害でもケータイは常につながる。

網走番外地 北海篇  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月8日
監督石井輝男
記述年月日2020年3月10日
出演高倉健,田中邦衛,嵐寛寿郎,杉浦直樹,千葉真一,由利徹,砂塚秀夫,山本麟一,吉野芳雄,安部徹,藤木孝,加茂良子,宝みつ子,大原麗子,小林千恵,沢彰謙,小沢栄太郎,加藤欣子,山田甲一,井上昭文,小林稔侍,水城一狼,石橋蓮司,沢田孝二,植田貞光,久保一,秋山敏
評価★★★
企画植木照男
原案伊藤一
脚本石井輝男
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/141898
関連

古典映画なんだから第一作から集中して観ろよと言われそうだが中途半端に第四作。

あらすじ略。ロードムービーの形式をまるぱくりした感じ。

高倉健さんが亡くなったのが2014年で、急遽組まれた追悼番組で放送したのを録画したんだと思われる。

劇場版 からかい上手の高木さん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月22日
監督赤城博昭
記述年月日2023年12月31日
出演(声)高橋李依,梶裕貴,小原好美,M・A・O,小倉唯,落合福嗣,岡本信彦,内山昂輝,悠木碧,内田雄馬,小岩井ことり,田所陽向,水瀬いのり,戸松遥,朝日奈丸佳,麻生智久,田中あいみ,福島潤,宮本侑芽
評価★★★
監修山本崇一朗
制作シンエイ動画
原作山本崇一朗『からかい上手の高木さん』『あしたは土曜日』
脚本福田裕子,伊丹あき,加藤還一
キャラクターデザイン高野綾
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/378714

最終章っぽい終わり方。甘い物語で、客が期待するものを提出しているって感じた。ちょっと優しい世界すぎないかと思ったりもしたけど。

高木さんと西片は中学3年の夏休みを迎えていた。将来のことがクラスメイトみんなの頭に去来する中、二人は猫を拾い、里親が見つかるまで世話をすることになるのだった。

アニメでも原作でもそんな雰囲気はほとんどなかったのに、この劇場版では小豆島という離島の中学生であるという現実があちこちに漂う。そもそも三年生の二人というのはアニメにも原作にもなかったと思うので、関係性がそれまでと微妙に違っている。最終回というか、これ以降にアニメは作られないのではないかという予感を匂わせる雰囲気であった。

これを観たのは、期待してなかったけどすごくよかったという感想を読んだからである。私は鑑賞してもそこまですごくよかったという感想にはならなかったけど——期待が上がってしまったせいもある——思春期とそこからの逃げられない空気の甘酸っぱさはなかなか他で見ることのないものなので、摂取してもよいのではないだろうか。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月29日
監督村瀬修功
記述年月日2022年9月3日
出演(声)小野賢章,上田麗奈,諏訪部順一,斉藤壮馬,津田健次郎,石川由依,落合福嗣,武内駿輔,松岡美里,沢城千春,種崎敦美,山寺宏一
評価★★★
原作富野由悠季,矢立肇
脚本むとうやすゆき
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366789
関連

うーん。やっぱりつまらん。

逆襲のシャアの12年後、ブライト・ノアの息子、ハサウェイ・ノアの活躍を描く。

どうもこのサンライズの女性キャラクターの造詣というのがとにかく自分と相性が悪いんだよな。なんか幼稚というかなんというか。分かってはいるんだけどたまに絶賛の声に負けて観てしまう。そして観て、「どこが傑作やねん」となってしまう。

この作品も大人っぽい雰囲気を出そうとしているけど、なんかどこかに少年の憧れみたいなものがあって気になるものであった。

ガール・イン・ザ・ミラー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月31日
監督アサフ・バーンスタイン
記述年月日2023年4月15日
出演インディア・アイズリー,ミラ・ソルビノ,ジェイソン・アイザックス,ハリソン・ギルバートソン,ペネロープ・ミッチェル,ジョン・C・マクドナルド
評価★★★
脚本アサフ・バーンスタイン
データソースhttps://eiga.com/movie/91390/

きれいな女の子女優が体当たり演技をしているものだけど、ストーリーは平凡だわな。演技力に光るものがあるという感じでもないし。

両親から「出来損ない」と言われ、学校でもいじめられている少女マリアは、自分のことが大嫌いで笑うことさえできなかった。不安定な心を抱える彼女は性的な衝動に駆られ、夜ごと自慰行為にふけっている。そんなある日、バスルームで自分を慰めていた彼女に、突然誰かが話しかけてくる。「私たちはきれいよ」と優しく告げるその声はマリア自身の声で、鏡に写る彼女は美しいほほ笑みを浮かべていた。鏡の中の自分から「あなたの望みをかなえたい」と言われたマリアは、まるでもうひとりの自分に操られるかのように、凄惨な復讐を繰り広げていく

ちょっと冒頭で悪く書いてしまったけど、主演の役者は悪くない。どっちかというと脚本が悪いというか、セリフで自分の気持ちを全部言っちゃう系になっているので、これで演技を上手にやるのは厳しいよな。

抑圧されて爆発しそうな裏の自分と鏡越しに会話するんだけど「やめて」「素直になりなさい」みたいな、心理的葛藤をまんまにやってしまう話になっているのでなかなかきつい。

主演の女優はかわいいです。とはいえ、そこを強調するような撮り方にもなっていなかったけど。もっとアイドル映画ばりに映しまくってもよかった気もするけど。

ズートピア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月26日
監督バイロン・ハワード,リッチ・ムーア
記述年月日2020年4月25日
出演(声)ジニファー・グッドウィン,ジェイソン・ベイトマン,イドリス・エルバ,ジェニー・スレイト,ネイト・トレンス,ボニー・ハント,ドン・レイク,トミー・チョン,J・K・シモンズ,オクタヴィア・スペンサー,アラン・テュディック,シャキーラ,レイモンド・S・パーシ,タイニー・リスター
日本語吹替上戸彩,森川智之,三宅健太,高橋茂雄,玄田哲章,竹内順子,Dream Ami,芋洗坂係長
評価★★★★
製作総指揮ジョン・ラセター
原案バイロン・ハワード,リッチ・ムーア,ジャレド・ブッシュ,ジム・リアドン,ジョシー・トリニダード,フィル・ジョンストン,ジェニファー・リー
脚本ジャレド・ブッシュ,フィル・ジョンストン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354239

本音と建前の社会をよく風刺できている。面白い。

動物は肉食動物も草食動物も平等に生きていけると理念を掲げるズートピアに、田舎から警官を希望してやってきたウサギのジュディは、試験に合格し、草食動物で初の警察官となる。マスコミに写真を撮られ、市長から挨拶を受け、さて現場となったら肉食動物の同僚たちに、危ないからずっと交通違反キップを切ってろと言われる。犯罪捜査をさせろと言ってもまともに相手にされない。交通キップを切っていたある日、キツネのニックが店の店員にむごい差別を受けている現場にでくわす。キツネというだけで詐欺師と決めつけるのは差別だ、他の客と平等に扱いなさいと注意し、話は通るのだが、実際にニックは詐欺師であり、結果的にジュディは彼に手伝ったようになってしまう。現場を押さえてニックを諭すが、彼は逆に、これが身の程をわきまえた真っ当な生き方だと開き直られる。そんななか、市民の行方不明事件が頻発し、自分も捜査に加えてくれと噛み付くジュディに、上司は手伝ってもいいが成果がなかったら警官をやめろと言われる。彼女は街のことに詳しいニックと共に行方不明事件を追うのだった。

人種差別はなくても性差別はあり、障害者差別も蔓延している日本においても充分にこの皮肉は伝わる。ウサギにしてはやるじゃないかとか言われつつ、絶対お前偏見あるよね感が出まくっている社会と、それとの折り合いをつけようとする若者という構図だ。

行方不明事件の真相も面白い。飾りじゃなくてこの物語のテーマにからんでくる。よくできた物語である。この内容で普通に面白いっていうのがすごいよな。普通は説教くさくなるのに。

エクスペンダブルズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年11月1日
監督シルヴェスター・スタローン
記述年月日2015年6月19日
出演シルヴェスター・スタローン,ジェイソン・ステイサム,ジェット・リー,ミッキー・ローク,ドルフ・ラングレン,エリック・ロバーツ,ランディ・クートゥア,スティーヴ・オースティン,デヴィッド・ザヤス,ジゼル・イティエ,カリスマ・カーペンター,ゲイリー・ダニエルズ,テリー・クルーズ,ブルース・ウィリス,アーノルド・シュワルツェネッガー,アミン・ジョセフ,セーニョ・アモアク,ハンク・エイモス,アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ,アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ
評価★★★
原案デヴィッド・キャラハム
脚本シルヴェスター・スタローン,デヴィッド・キャラハム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336448
関連

旬をとっくに過ぎたアクションスターを集めてB級アクション映画を作るという、下手したら痛い企画なんだけど、開き直りが気持ちいい頭を空っぽにして観れる娯楽作品になった。内容を覚えておく必要はまったくない。

傭兵部隊エクスペンダブルズが、島国の軍事政権の独裁者打倒の依頼を受ける。

大味なアクション作品ですよ、ほんと。変なプライドを持ったら駄目だという難しいけど肝心なところをよく分かってる作品である。

スカイスクレイパー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月9日
監督ローソン・マーシャル・サーバー
記述年月日2023年3月21日
出演ドウェイン・ジョンソン,ネーヴ・キャンベル,チン・ハン,ノア・テイラー,ローランド・ムーラー,バイロン・マン,パブロ・シュレイバー,ハンナ・クィンリヴァン
評価★★★
脚本ローソン・マーシャル・サーバー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363347

お金はかかってるけど所々退屈なところがあってしょうもなかった。そこで頑張って盛り上げられても展開分かってるんじゃってところが多い。ニーヴ・キャンベルを久し振りに見た。意外と面影が残ってて元気そうでなにより。

香港の超高層ビルの警備主任になった元警官が、ビルを襲撃してきたテロリストに抵抗する。

ニーヴ・キャンベルじゃなくてネーヴ・キャンベルだった。すまぬすまぬ。『ザ・クラフト』というB級ホラー映画の主演だったんだけどなんか好きな映画で——内容がというより思春期に放課後一人で観に行くというようなことをしたという個人的な思い出が強い——主演の彼女も強く印象に残っているのである。あれからかなり時間が経っているのに面影が残っていてよかったなー。なんかこう、我が青春のネーヴ・キャンベルである。

ネーヴ・キャンベルはいいけど——個人的な思い出でいいと言っているだけなので誤解なきよう——映画としてはかなり駄目である。ドウェイン・ジョンソン主演のアクション映画なので大味の雑な映画なのはお約束だけど、ジャンプで渡れるか渡れないか、とか、助かるか助からないか、みたいな盛り上がりを作られても映画としては白けるだけである。渡れるに決まってるし助かるに決まっている。結果が分かっているところのアクションは引っぱるんじゃなくてとっとと体を動かして欲しい。

高層ビルを舞台としてきっちり作ってお金をかけているんだけど、そういうところがうまくいってなくて、予算と映像の迫力の割には映画としてしょぼいなという感想を持った。

ブラックパンサー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年4月25日
監督ライアン・クーグラー
記述年月日2022年5月4日
出演チャドウィック・ボーズマン,マイケル・B・ジョーダン,ルピタ・ニョンゴ,ダナイ・グリラ,マーティン・フリーマン,ダニエル・カルーヤ,レティーシャ・ライト,ウィンストン・デューク,アンジェラ・バセット,フォレスト・ウィテカー,アンディ・サーキス,スターリング・K・ブラウン,フローレンス・カサンバ,ジョン・カニ,イザック・ド・バンコレ,コニー・チューメ,ドロシー・スティール,ダニー・サパーニ,デンゼル・ウィッテカー,フランチェスカ・ファリダニー,セス・カー,スタン・リー,セバスチャン・スタン
評価★★★
原作スタン・リー,ジャック・カービー
脚本ライアン・クーグラー,ジョー・ロバート・コール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361665

アカデミーに光っていたけど、なんだこれ。そういうものなのかもしれないけど、ちょっと幼稚なストーリーで全然楽しめなかった。というか、俺TUEEEは好きなんだけど、MCUの俺TUEEEはなんか自分に刺さらないってだけかな?

アフリカの秘境に隠れるように存在している超文明国ワカンダ。国王の突然の死を受け、息子のティ・チャラが急遽王位を継ぐことに。しかしワカンダの国王はある重要な使命を帯びていた。それは、世界を崩壊させるパワーを秘めた希少鉱石“ヴィブラニウム”というワカンダ最大の秘密を守ること。そのためには戦いの儀式に挑み、ヒーロー“ブラックパンサー”の称号も勝ち取らねばならなかった。こうして心の準備のないままに国王とヒーローという2つの重責を担うことになったティ・チャラ。戸惑いながらも持ち前の正義感で、自らに課された使命に応えるべく奮闘していく。そんな中、恐るべき野望を秘めた元アメリカの秘密工作員エリック・キルモンガーがワカンダの秘密を知り、武器商人のクロウと組んでヴィブラニウムを手に入れようと暗躍を始めるのだったが…。

期待値からの落差からだと星2つになりそうなくらいのがっかり感だったが、まあ、絶対評価だと普通ってことでそのままにしておく。しかしこれの何が評論家に刺さったのかさっぱり分からなかった。黒人を主人公に黒人メインでのAAAタイトル映画っていう制作背景についての評価なのかねえ。……なんか本当によく分からなかった。

世界を崩壊させる希少鉱石ってアイテムを巡る正義と悪の戦いなんていう筋書きですよ。その予想をまるで越えてこない展開。うーん……。

食べて、祈って、恋をして  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月26日
監督ライアン・マーフィー
記述年月日2015年4月4日
出演ジュリア・ロバーツ,ハビエル・バルデム,ジェームズ・フランコ,リチャード・ジェンキンス,ヴィオラ・デイヴィス,ビリー・クラダップ
評価★★★
原作エリザベス・ギルバート『食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書』
脚本ライアン・マーフィー,ジェニファー・ソルト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336557

すごいなこれ。いや、単純な褒め言葉として映画がすごいという意味ではないんだけど、どう言えばいいのか。

ニューヨークでライターとして売れっ子になっていた女性が結婚生活ではうまくいかず離婚を決意する。次の恋もうまくいかず、誰かを探そうとする自分の性格を変えようと旅行を決意する。イタリアでイタリア料理を堪能し、インドでヨガにはまり、それからバリ島で男に出会う。

ヒーリング映画っていえば聞こえはいいけど、なんか欲望をストレートに描写されてそれを見せられた気分になり、なんか落ち着かない気分になる。一度はこういう旅行をしてみたい、みたいな、そういう欲望。それをジュリア・ロバーツの美貌でやるんだからなんかこうすごいリゾート映画である。金持ちの美人が自分探しをするので、おそらく女性でも妄想を膨らませないと感情移入するというわけにはいかないだろう。単純なんだけど楽しむにはけっこうハードルの高い映画だと思う。

クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年5月15日
監督原恵一
記述年月日2010年11月13日
出演矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,小川真司,引田有美,田村ゆかり,折笠愛,岩永哲哉,中村大樹,家弓家正,納谷六朗,高田由美,富沢美智恵,三石琴乃,真柴摩利,林玉緒,一龍斎貞友,佐藤智恵,玄田哲章,塩沢兼人,茶風林,臼井儀人,丹波哲郎
評価★★★
原作臼井儀人
脚本原恵一
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159767
関連

クレしん第7弾。なんか話の流れが不思議で、不条理童話を観ているようだった。

あらすじ省略。

これもまあ、悪くないといったところ。のちの原恵一の実力の片鱗が見えるような見えないような(笑)

わたしを離さないで  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年9月13日
監督マーク・ロマネク
記述年月日2022年1月20日
出演キャリー・マリガン,アンドリュー・ガーフィールド,キーラ・ナイトレイ,シャーロット・ランプリング,イゾベル・ミークル=スモール,チャーリー・ロウ,エラ・パーネル,サリー・ホーキンス,デヴィッド・スターン,ナタリー・リシャール,アンドレア・ライズブロー,ドーナル・グリーソン
評価★★★
原作カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
脚本アレックス・ガーランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337671

映画だとまた全然違うというか、読本を挟んでいたので読み解きの視点を複数もてていたのでよかった。恋愛と3人の関係性の話にまとめていたのがよい。

人里離れた寄宿舎学校のヘールシャム、そこでは子供たちが共同生活をしていた。ただし世間を知らない子供たちにとっても不可解なルールがいくつかあり、ただの寄宿舎学校ではなかった。子供たちはそこで仲良くなったり喧嘩したりしながら成長し、やがて学校を出ていく。

突然のカズオ・イシグロのマイブームというか、ブームですらなくちょっと読んでみようと思い原作を読むタイミングがあった。その勢いに乗せてレコーダーに入っていた映画版も観た、という流れ。原作で頭がホットなのでそれをどのように映画にするのかに興味があった。原作のミスリーディングは表現しにくいが、そのかわりに切なさが全面に出たまた別の味わいになっている。原作にとってのよいサブテキストにもなっているし、映画は映画で単独でもいい感じである。

雰囲気がよいのと、物語がどうしようもないのとがあって、いい感じでした。設定に疑問があったら色々解説を読むのもいいと思うけど、リアルな意味での背景と、物語の都合としての背景があって、なかなか面白い。

DEATH NOTE デスノート the Last name  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年2月27日
監督金子修介
記述年月日2008年10月25日
出演者藤原竜也,松山ケンイチ,戸田恵梨香,片瀬那奈,マギー,上原さくら,青山草太,中村育二,奥田達士,清水伸,小松みゆき,前田愛,板尾創路,満島ひかり,五大路子,津川雅彦,藤村俊二,鹿賀丈史,中村獅童(声のみ),池畑慎之介(声のみ)
評価★★★
原作大場つぐみ,小畑健
脚本大石哲也
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325401
関連

こっちも、まあ、「意外と悪くない」という出来。けど、邦画特有の安っぽい感動お誘いがあるので前回よりは劣る。

デスノートによって名前だけで殺すことのできるキラの正体を突き止めようとするLと、キラの正体である夜神月の対決の決着。

まあ、納得してもいいけど、終わり方にちょっとだけ釈然としないものがあるなあ。デスノート的にアリなのかナシなのか微妙なところ。

名探偵ピカチュウ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月20日
監督ロブ・レターマン
記述年月日2023年2月20日
出演ジャスティス・スミス,キャスリン・ニュートン,渡辺謙,ビル・ナイ,スーキー・ウォーターハウス,リタ・オラ,オマール・チャパーロ,クリス・ギア,ライアン・レイノルズ
評価★★★
原案ダン・ヘルナンデス,ベンジー・サミット,ニコール・パールマン
脚本ダン・ヘルナンデス,ベンジー・サミット,ロブ・レターマン,デレク・コノリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366341

映像に意外と金がかかっていて普通に大作だった。ストーリーはまあまあ。たぶん知ってたらもっと楽しめるだろうっていうネタもあるんだけど分からなくても問題ない作りにしているところは好感が持てた。全体的には普通って感じではあるが。

父が亡くなったということでティムは遺品の整理に行く。そこで記憶を失ったピカチュウに出会う。二人は父の死の真相を追うことになる。

普通に知っているポケットモンスターというゲームとは違うんだけど、実はこの『名探偵ピカチュウ』というゲームがあって、それを映画化したものなんだそうである。自分は未プレイどころかタイトルを知らなかったレベルである。とはいえ、それを聞いて思うのは、原作のゲームがあったのにそれを感じさせないくらい普通に映画になってたなというもので、つまりこれは映画としてはちゃんとしているということである。

ポケモンが普通にそのへんにいる街で命を狙われたり陰謀の真相に迫ったりするという、ポケモン以外の要素については普通の映画の筋書きである。というわけでポケモン要素について言及すべきなんだと思うが、あまり元ネタが分からない私としては、とりあえずポケモンの映像はよくできてて安っぽさはなかった、くらいしか言えないのである。

ただ繰り返すが、普通にお金がかかっていて、脚本もちゃんとしてて、普通によくできた映画なのである。

フルスピード 悪魔のフル・チューン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月3日
監督ラーズ・モンタグ
記述年月日2010年11月27日
出演ヴァレリー・ニーハウス,ヤン・ソスニオク,サーシャ・ゲーペル,ハラルド・クラスニッツァー,ヒーム・ヴァン・ハウエニンゲ
評価★★
脚本トーステン・ディウィ,マーク・ヒルフェルド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324764

真面目にアクションやるには度胸が足りなくて笑いの要素を入れたらどっちもセンスがなくてなにもかも中途半端になりました、といった趣き。

救命士をクビになり、社長夫人の運転手という職を得たのだが、犯罪者に車が改造されており勝手に走り出してしまう。このままでは自分が夫人を誘拐した犯人になってしまうと思った男は勝手に走る車をテクニックでコントロールする。

かっこよくあらすじを書くとこうなるんだが、どうもユルユル。もちろんこういうのが好きな人もいるだろうけど、そういう悪食の人以外には勧めません。

ザ・シューター/極大射程  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月18日
監督アントワーン・フークア
記述年月日2010年11月27日
出演マーク・ウォールバーグ,マイケル・ペーニャ,ダニー・グローヴァー,ケイト・マーラ,イライアス・コティーズ,ローナ・ミトラ,ネッド・ビーティ,ラデ・シェルベッジア,ジャスティン・ルイス,テイト・ドノヴァン,レイン・ギャリソン,ブライアン・マーキンソン,アラン・C・ピーターソン,トム・バトラー,レベッカ・トゥーラン,レヴォン・ヘルム,ジョナサン・ウォーカー
評価★★★
原作スティーヴン・ハンター『極大射程』
脚本ジョナサン・レムキン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327455

原作既読。だけどかなり前に読んだので、映画を観ながら「ああ、こんな話だった」「え? こんな話だったっけ?」といった感じだった。原作で見せ場だったシーンが地味だったので評価としては普通。

アフリカの小国エリトリアで相棒のドニーと偵察任務に就いていた米海兵隊の敏腕狙撃手ボブ・リー・スワガー。しかし、両軍の衝突が拡大、不測の事態に司令部は敵陣に取り残された2人を見捨てて撤収、混乱の中でドニーは命を落とす。3年後、スワガーは一線を退き、愛犬サムとワイオミングの山中で隠遁生活を送っていた。そんなある日、彼の元に退役したアイザック・ジョンソン大佐とその部下たちが訪ねてくる。そして、遊説を予定している大統領の暗殺が企てられていると語り、スワガーの経験から犯人が狙撃を計画している都市を特定してほしい、と要請してくるのだった。やがて、その都市をフィラデルフィアに絞り、演説の当日、現場で監視にあたるスワガーだったが…。

スナイパーが主人公だと戦いが地味になるのは避けられない。まあ、それでもうまく映画化してた方だと思う。

バッドボーイズ 2バッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月29日
監督マイケル・ベイ
記述年月日2007年12月30日
出演者ウィル・スミス,マーティン・ローレンス,ガブリエル・ユニオン,ジョルディ・モリャ,ピーター・ストーメア,テレサ・ランドル,ジョー・パントリアーノ,マイケル・シャノン,ジョン・セダ,オレッグ・タクタロフ,ユル・ヴァスケス
評価★★★
脚本ロン・シェルトン,ジェリー・スタール
制作ジェリー・ブラッカイマー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240641

カーチェイスシーンにお金をかけましたということだけど、確かにそれは伝わってくる。典型的なハリウッド映画で、暴走気味の刑事二人のコンビが麻薬組織を追い詰めるとかそんな話を、期待通りに仕上げている。

麻薬捜査をしている二人の刑事が大きな取り引きの情報を得る。

片目と片耳で観れば充分かなーとか思ったりもしたけど、大味だけど普通に面白かった。こういう映画の約束を破らないところは立派といっていいと思う(日本が、ベタな大作映画でさえ撮れないことを考えよう)。

SWATやそれに準じる突撃部隊が現場を取り押さえるシーンだけど、作戦指揮や現場の銃撃よりも、攻撃の前準備の方が大変だったろうなあなどと、裏方の作戦準備担当のことを考えたりした。二人の刑事は地味な準備作業をしたスタッフにも感謝した方がいいと思います(笑)

いずれ絶望という名の闇  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月6日
監督ジル・ベア
記述年月日2013年3月3日
出演ジェラール・ドパルデュー,アーシア・アルジェント,オリヴィエ・マルシャル,アンヌ・コエサン,アイサ・マイガ,カトリーヌ・マルシャル
評価★★★
原作ユーグ・パガン
脚本ジル・ベア,ユーグ・パガン,オリヴィエ・マルシャル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335200

しぶいけど分かりにくい。小説の複雑なストーリーを詰め込んだのかな?

儲け話を同僚から持ち掛かられた刑事がそれを断るが、その同僚は殺されてしまう。内部監査で調査を受け、汚職するつもりもないが同僚を売るつもりもない男は独自に捜査を開始する。

劇場未公開ですが、『いずれ絶望という名の闇』 - diary / nowadaysに詳しい内容がありました。感想も私のと似たようなものです。

タイトルに絶望って付けてるけど、そんな要素はどこにもなく、その違和感は残念でした。

リベンジ・トラップ/美しすぎる罠  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年9月19日
監督フアド・ミカティ
記述年月日2022年1月7日
出演ロザムンド・パイク,シャイロー・フェルナンデス,ニック・ノルティ,カムリン・マンハイム,イリアナ・ダグラス,アレクシ・ワッサー,ルーマー・ウィリス,スティーヴン・ルイス・グラッシュ
評価★★★
脚本パトリシア・ビーチャム,ジョー・ゴセット
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353848

自分をレイプした男を時間かけて復讐するという話。クライマックスがすべての映画だな。

自分がレイプされ病院に運ばれる。そこから何年もかけて相手を突き止めてその男に復讐する。

最初に観たときは「え? 間一髪助かるとかじゃないんだ。やられちゃうんだ」とびっくりした。そのあとどうなるんだろうと思ったら日常が始まり、なんかそこからゆっくり復讐が始まる。

とにかく過程が丁寧である。クライマックスだけで充分なんだけど、そこに向けてのタメがすごい。劇場未公開のB級映画である。無理に観る必要はない。ただ、こういう映画を撮る監督の情念のようなものをちょっと感じた。

フランシスコの2人の息子  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年3月11日
監督ブレノ・シウヴェイラ
記述年月日2013年3月15日
出演アンジェロ・アントニオ,ジラ・パエス,ダブリオ・モレイラ,マルコス・エンヒケ,マルシオ・ケーリング,チアゴ・メンドンサ,パロマ・ドゥアルテ,ジョゼ・デュモント,リマ・ドゥアルチ
評価★★★★
製作ブレノ・シウヴェイラ
脚本パトリシア・アンドラージ,カロリーナ・コトショ
脚本協力ルシアーノ・カマルゴ,ドミンゴス・デ・オリヴェイラ,ブレノ・シウヴェイラ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326731

あら、これは面白い。妙な普遍性を感じる貧乏人の家族愛。

ノンフィクション。ブラジルで人気の兄弟ミュージシャン、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの家族の物語。

インタビューで知ったが、人気ミュージシャンの宣伝映画みたいなのは撮りたくないと思って断ったが、父親から話を聞いて、そっち中心に撮ることにしたそうである。タイトルのフランシスコは父の名前。実際、それも分かるというか、映画の撮り方もそうだけど、この父親の妙な存在感と憎めなさがストーリーの魅力になっている。

貧乏な小作人で学も何もなく、人がよすぎたりするのだが、息子に与える楽器だけは惜しまないという変な父で、観てても「そらこういう育て方されたらミュージシャンになっちゃうよなあ」と思わずにはいられなかった。音楽好きで、うまく演奏できると褒めまくるんだもん。

そんな息子がミュージシャンとして成功するまでには色々な紆余曲折があるわけなんだが、その辺は映画を観てのお楽しみということで。

ブラジルっぽい明るさも全体通していいです。

ポセイドン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月7日
監督ウォルフガング・ペーターゼン
記述年月日2010年12月3日
出演カート・ラッセル,ジョシュ・ルーカス,ジャシンダ・バレット,リチャード・ドレイファス,ジミー・ベネット,エミー・ロッサム,マイク・ヴォーゲル,ミア・マエストロ,アンドレ・ブラウアー,ケヴィン・ディロン,フレディ・ロドリゲス,カーク・B・R・ウォーラー,ステイシー・ファーガソン,ケリー・マクネア,ゴードン・トムソン,キャロライン・ラガーフェルト
評価★★★
原作ポール・ギャリコ
脚本マーク・プロトセヴィッチ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324028

オリジナルのポセイドン・アドベンチャーの完成度の高さを再認識する。

豪華客船ポセイドン号が巨大な波に襲われる。船は転覆し、さかさまの状態で停止する。生き残った人々は上の船底に向かって移動を開始する。

オリジナルを贔屓目に見てしまうのは不公平だとは思うんだが、やっぱりあっちの脚本がうまかったんだよなあ。映像はこっちの方がリアルなんだけど、映画の面白さは映像じゃないよなとしみじみ。

銀色の髪のアギト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年9月3日
監督杉山慶一
記述年月日2010年11月16日
出演勝地涼,宮崎あおい,古手川祐子,濱口優,布川敏和,遠藤憲一,大杉漣
評価★★
アニメーション制作GONZO
原案飯田馬之介
脚本椎名奈菜,柿本直子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322706
関連

ひどいひどいと言われていたんだけどやっと観れました。観終わって迷うのは星1つか2つかといったところ。まあ、最低でもないので2つ。雰囲気でごまかそうとしているけどごまかされないぞ。

遺伝子操作の失敗によって“森”が意志を持って人々を襲い、都市を破壊するようになった300年後の未来。そんな環境にもたくましく生きる少年アギトはある日、泉で不思議な機械を発見、その中で300年間も眠り続けていた少女トゥーラと運命的な出会いを果たす。トゥーラは変わり果てた世界に激しい衝撃を受け困惑する。そんな彼女に優しく接するアギト。しかしトゥーラは、同じく過去から来た男シュナックによって連れ去られてしまう…。

なんていうか見せ方が下手なんだよなあ。もうこれはセンスの問題なんだろうか?

ここまで書いてわざわざ観る人はもはや好き者でしょうから警告はやめておきます。

以下はちょっとこれを観て思ったこと。

ちょうどこれを観たときにGONZO制作の「シャングリ・ラ」というテレビアニメをやっていた。これが死ぬほどつまらないエコロジーアニメだったんだけど、この「銀色の髪のアギト」を観て、GONZOという会社がなんとなく分かったのである。ようするに彼らはこういうエコロジーを訴える作品が好きなのである。シャングリ・ラを見たとき、なんでいまさら――地球環境がやばいなんて話は日本人のほとんどが知っているこのご時世に――そんな食傷気味のテーマをもってくるのか不思議だった。実際、このアギト公開時の2006年でさえ食傷気味だったのだ。それを理解できただけでも収穫である。

女神の継承  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月7日
監督バンジョン・ピサンタナクーン
記述年月日2022年8月13日
出演サワニー・ウトーンマ,ナリルヤ・グルモンコルペチ,シラニ・ヤンキッティカン
評価★★★★
原案チェ・チャウォン,ナ・ホンジン
脚本バンジョン・ピサンタナクーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/382551

ホラー映画の嫌なシーン全部のせという表現がふさわしい。最後の方は乗せすぎておかしなことになってるけどそもそも過剰サービスがモットーって感じなのでこれは必然かもな。

タイ東北部の祈祷師を取材するドキュメンタリー番組という体裁のホラー映画。地元の女神はしかるべきタイミングになると村の女性を選んで次の祈祷師に継承されると伝えられているのだが、取材中に祈祷師の姪にその兆候が現れる。取材班は二手に分かれて現役の祈祷師とその姪に対する密着取材を続ける。姪の奇行が目立つようになるのだが、娘を祈祷師にしたくない母親の思惑や、どうやら女神の継承だと思っていたが事情が違うようだというのが見えてくる。

どう観てもドキュメンタリーの撮影じゃないだろ感はおそらくわざと。その手の映画のオマージュである。この映画はとにかくそういうホラー映画へのオマージュに溢れていて、全部盛りになっている。

タイ映画としてアジア的ネットリ感がいいアクセントになっている。アメリカだと全部盛りといってもこういう感じにはならないだろう。このいやーな感じがまたいいのである。

小さなバイキング ビッケ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月14日
監督ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ
記述年月日2020年4月4日
出演ヨナス・ハンメルレ,ワルデマー・コブス
評価★★★
原作ルーネル・ヨンソン
脚本ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ,アルフォンス・ビーダーマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337637

割とよかったけどあまり話題になってないのね。

子供のビッケが遊んでいるところに悪いバイキングがやってきて子供が攫われてしまう。大人たちが追うがビッケもそこについていく。

児童文学の実写映画化なんだけど、こだわりのドイツクオリティで本国ではヒットしたらしい。

バイキングは略奪が生業だけど、この作品にはそういう部分は無いです。優しい世界が実に楽しい。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月10日
監督阪元裕吾
記述年月日2023年4月21日
出演髙石あかり,伊澤彩織,水石亜飛夢,中井友望,飛永翼,橋野純平,安倍乙,新しい学校のリーダーズ,渡辺哲,丞威,濱田龍臣
評価★★
脚本阪元裕吾
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/385533
関連

期待して観に行ったのだが、薄ら寒いギャグをやたら見せられるといういつもの邦画だった。アクションもアクションはいいんだけどどうして前後の演出がこうなのかなー。単なる時間稼ぎなんだろうか?

殺し屋協会の下部組織でアルバイトをしている2人は正社員の『ちさと』と『まひろ』をやれば正社員になれるという噂を聞いて動きだす。

ネットのレビューを見ると私がうんざりした寒いギャグも『ゆるゆるな日常』として褒められているんだよな。自分にはそれすらも監督を甘やかす馴れ合いコメントにしか見えないんだけど、それは忖度のない感想だということを受け止めて——自分の感性の方が世間とズレてるんだと認めて——何も分かっていない世間を怒るのではなく、あくまで自分の感想として書く。観たいと思ったら観ればよい。私はくすりとも笑えなかったし、ゆるゆるな日常とも思わなかったけど。

とはいえ、世間への怒りは収まっても、この映画への怒りは収まらない。何が苛立たしいって、全然笑えないのに、「どう? 笑えるでしょ?」というような演出をちゃんと作っていることである。コメディのつもりなんだろうなあ、これ。映画館ではまったく笑いが起こってなかったけど。その微妙な映画のが拷問のような空気を醸し出す。

コメディ以外にも、気持ちや雰囲気を全部セリフにして言っちゃうところとか、なんか妙に叙情的に間を作るところとか、イチイチしゃらくさいというかそれがこなれてない。

あー、つまらなかった。

ジョーズ・アパートメント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月21日
監督ジョン・ペイソン
記述年月日2011年1月26日
出演ジェリー・オコンネル,ミーガン・ウォード,ロバート・ヴォーン,ジム・ターナー,サンドラ・“ペパ”・デントン,B・D・ウォン,シーク・マハメッド=ベイ
評価★★
脚本ジョン・ペイソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=54891

そんなにひどいわけじゃないけど、下手に手を出すと危険なので、警告のために点を低くしておきます。

田舎からニューヨークにやってきたジョーはあっというまに身ぐるみ剥がされて路頭に迷う。有り金で住めるアパートは一つだけ。なんとかもぐりこんだ彼はそこでゴキブリに話しかけられる。

悪趣味の極みといった感じで、とにかく極端に汚い描写が続く。潔癖症の人間の神経を逆撫ですることを目的としているかのようだ。潔癖症じゃなくてもけっこうきついと思う。

私も、これは映画で、これはわざとやってるこういう映画なんだと理解したので観たけど、コメディとかミュージカルとかいう以前に、「きっついなあ」とやや苦笑が混じった。ミュージカルと言ったけど、CGのゴキブリが歌って踊ります。

とはいえ、こういう汚物コメディっていうのはたまに作られるし、そういうジャンルの中ではいい線いってると思います。

あと、この邦題はなんとかならんか。JOE'S APARTMENT は「ジョーのアパートメント」でいいじゃないか。日本語でジョーズっていったらあれしかないんだぞ。

Re:プレイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月25日
監督ローランド・ズゾ・リヒター
記述年月日2013年11月28日
出演ライアン・フィリップ,スティーヴン・レイ,ロバート・ショーン・レナード,スティーヴン・ラング,ピーター・イーガン,パイパー・ペラーボ,サラ・ポーリー,スティーヴン・グレアム
評価★★★
原作戯曲マイケル・クーニー
脚本マイケル・クーニー,ティモシー・スコット・ボガート
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319824

この手の時系列をごちゃごちゃさせた脚本はちょっと食傷気味である。出来は悪くないので観てよかったと思うが、多くの人に「またこのパターンか」と思われてしまうのは損だと思う。

記憶がない状態で男は病院で目覚めた。状況から推測するに、記憶が二年前で途切れているようだ。自分のことを知っている人間が現れて色々言ってくる。どうやら事故前の自分はそれほど善人ではなかったようだが……。

記憶によるタイムスリップやフラッシュバックを多用した演出によって、謎が解けていく。最後に「こういうことだったのか」が来るのも一つのパターンというかお約束というか。

オチはつくんだけど、オチそのものも、またこのパターンか、という感じ。しかもあまりいいオチじゃない。

グッド・ドクター 禁断のカルテ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月10日
監督ランス・デイリー
記述年月日2020年3月12日
出演オーランド・ブルーム,ライリー・キーオ,J・K・シモンズ,タラジ・P・ヘンソン,マイケル・ペーニャ,ソーレル・キャラダイン
評価★★★
脚本ジョン・エンボム
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341325

そんなに新鮮味はないサスペンス映画。

高い志を胸に研修医として医療の現場へと足を踏み入れた青年、マーティン・ブレイク。気持ちばかりが先走り、失敗続きで不安と焦りが募っていく。そんな時、18歳のダイアンの担当医となる。周囲の先輩や同僚たちとは違い、自分を全面的に信頼してくれるダイアンに特別な感情を抱き始めるマーティン。しかし彼女が快復し、晴れて退院すると、会えない辛さに耐えかね、常軌を逸した行動に出てしまう。マーティンは薬をすり替え病気を再発させ、思惑通り彼女を再入院させることに成功するのだが…。

あらすじで興味が出たらどうぞ。普通です。

ワイルド・バレット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月31日
監督ウェイン・クラマー
記述年月日2023年3月17日
出演ポール・ウォーカー,キャメロン・ブライト,ヴェラ・ファーミガ,カレル・ローデン,チャズ・パルミンテリ,ジョニー・メスナー,イワナ・ミルセヴィッチ,アレックス・ニューバーガー,マイケル・カドリッツ,ブルース・アルトマン,エリザベス・ミッチェル,アーサー・J・ナスカレッラ,ジョン・ノーブル,イダリス・デレオン,デヴィッド・ウォーショフスキー,トーマス・ロサレス・Jr
評価★★★
脚本ウェイン・クラマー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/331403

導入は面白かったのになんだこのポンコツ脚本。真面目に観てると映画が真面目に作られてるだけに戸惑ってしまう。なにか高度なギャグなんじゃないかって気がしてくる。

ギャングの下っ端であるジョーイは、ボスにこの銃を始末しておけと一丁預かる。帰宅してとりあえずその銃を地下の隠し場所にしまったのだが、隠れていた息子とその友達に見られてしまう。息子の友達は近所の男の子だったのだが家では父親から虐待を受けており、彼は母親を守るためにその銃を盗み出して撃ち殺してしまう。捜査が進んだら一巻の終わりであるジョーイはそのまま夜の街に消えた息子の友達を追う。

というイントロは非常によい。しかしここがピークである。その後はサスペンスを長引かせるためのご都合主義のすれちがいが延々と続く。

一応のポリシーとしてB級映画のポンコツに星2つを付けないということにしているので、これも星2つではないが、これがそれなりの有名タイトルであったら容赦なく2つにしているところだ。

この世界の片隅に  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年0月2日
監督片渕須直
記述年月日2020年4月11日
出演(声)のん,細谷佳正,稲葉菜月,尾身美詞,小野大輔,潘めぐみ,岩井七世,牛山茂,新谷真弓,小山剛志,津田真澄,京田尚子,佐々木望,塩田朋子,瀬田ひろ美,たちばなことね,世弥きくよ,澁谷天外,大森夏向,目黒未奈,池田優音,三宅健太,栩野幸知
評価★★★★★
アニメーション制作MAPPA
原作こうの史代『この世界の片隅に』
脚本片渕須直
キャラクターデザイン松原秀典
作画監督松原秀典
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/348641

どうしてもどうしても最後の方で泣いてしまう。今はもうすずさんがこの世界に生きていないんだなと、映画を見終えてしばらく経ってからしみじみと思う。おかしくて意味の分からない感覚なのだけど、そういう感覚に襲われる。映画はたくさん観てきたけど、そういう感覚は初めてであった。

太平洋戦争の頃、ぼーっとしがちな女性すずが、広島から呉に嫁いできて、毎日を生きていく。戦況は徐々に悪くなっていき、徐々に生活に暗い影が忍び寄ってくる。

不思議な映画である。反戦を訴える形にも色々あるが、資料を徹底的にあらって当時の街と生活を丁寧に描写したアニメーションというのはなかなか無い。

戦争は不便とか貧困とかを招くが、どんどん悪くなっていき、本当に本当に失いたくないものすら失ってしまう。もう生きる目的さえないような状況から、さらに多くのものが消えていく。

すごい作品であった。

僧侶の修行中に外出日があり、そこで観に行った。山を下りて2017年4月5日に二回目を観に行った。

ファンタスティック・フォー:銀河の危機  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月19日
監督ティム・ストーリー
記述年月日2020年2月29日
出演ヨアン・グリフィズ,ジェシカ・アルバ,クリス・エヴァンス,マイケル・チクリス,ダグ・ジョーンズ,ジュリアン・マクマホン,ケリー・ワシントン,アンドレ・ブラウアー,ザック・グルニエ,ケネス・ウェルシュ,スタン・リー,ボー・ガレット
出演(声)ローレンス・フィッシュバーン
評価★★
脚本マーク・フロスト,ドン・ペイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/327000
関連

星3つでもいいんだけど、これはつまんなかったからなー。5年前に観たのにそこを覚えているってことは面白くなかったんだろう。そうなんだろう。だから星は2つ。

ある時、強大な謎のエネルギー体が彗星のような閃光となって地球に飛来する。そして、それが通過した世界中の各地域では、次々と怪現象が発生していた。そんな中、巷では“ファンタスティック・フォー”のリードとスーが結婚するという話題で持ちきりに。しかし挙式当日、あの閃光がニューヨークに出現。それは銀色のボードを駆る人型の姿をしていることから“シルバーサーファー”と名付けられ、リードたちは謎の解明に奔走する。すると、シルバーサーファーが現われた星は、いずれも8日以内に滅びていることが判明。さらに、この一件には、かつてファンタスティック・フォーに捕らえられたはずの宿敵ビクターまで関わってくるのだが…。

まあ、シリーズが途中でコケたという典型的な映画なので、それ以上の情報は不要であろう。2007年のこれがコケて、2015年にリブートしてます。2020年現在、リブートの次も公開されてないようなので、それもコケたみたいだけど。

ケシ畑の小さな秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月4日
監督フアン・カルロス・メロ・ゲバラ
記述年月日2020年3月8日
出演ルイス・ブルゴス,カルロス・ウアルパ,ルイス・ロサーノ,パウラ・パエス,フアン・カルロス・ロセロ
評価★★★
脚本フアン・カルロス・メロ・ゲバラ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346235

コロンビア映画。貧困と内戦を描いて、そこでの小さな淡い恋を描くといった作品。劇場未公開だがちゃんとした映画。

内戦が続くコロンビアで、シモンの父は非合法栽培のケシ畑で働いていた。ある日、父の後をつけてケシ畑に迷い込んだシモンは、一帯を取り仕切る麻薬カルテルのボスに見つかってしまう...。

あまり記憶にないんだよなー。自分た淡々と観てしまったというか。

F.R.A.T./戦慄の武装警察  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月9日
監督デヴィッド・J・バーク
記述年月日2008年10月25日
出演者モーガン・フリーマン,ケヴィン・スペイシー,ジャスティン・ティンバーレイク,LL・クール・J,ディラン・マクダーモット,ジョン・ハード,ケイリー・エルウィズ,ロゼリン・サンチェス,マルコ・サンチェス,アンドリュー・ジャクソン,パイパー・ペラーボ
評価★★★
脚本デヴィッド・J・バーク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329542
関連

劇場未公開映画。まったく感想を覚えていません。まー、覚えていないくらいなので、面白くもつまらなくもなかったんでしょう。

allcinemaの作品ページを参考にしてください。

アメリカン・ラプソディ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月3日
監督エヴァ・ガルドス
記述年月日2010年11月29日
出演ナスターシャ・キンスキー,スカーレット・ヨハンソン,ラファエラ・バンサギ,トニー・ゴールドウィン,エミー・ロッサム
評価★★★
脚本エヴァ・ガルドス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320049

いい映画だった。実体験の映画ってことで、映画としては整理がついているとは言いがたいが、家族の物語として胸に迫るものがあった。ノンフィクションの私的な話が好きなら買いだ。

共産圏ハンガリーから一家は亡命を図るが苦渋の選択として末娘だけ置いていくことになる。

あらすじで全部紹介すると陳腐になりそうなので導入部分だけです。

家族の物語として、心理描写が非常に丁寧。私的な物語だけど、この家族の間に何があったのかというのがよく分かる。

これを観たときの感想でよく覚えているのが一つある。7歳のときの約束を17歳になったときに父に「あのときの約束を守ってよ」と娘が言い、父がその約束を守るシーンだ。子育てとはまさにこういうことを言うんだな、と思った。

ピンク・パンサー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月17日
監督ブレイク・エドワーズ
記述年月日2010年12月19日
出演ピーター・セラーズ,クリストファー・プラマー,カトリーヌ・シェル,ハーバート・ロム,ピーター・アーン,ピーター・ジェフリー,グレゴワール・アスラン,バート・クウォーク,デヴィッド・ロッジ,グレアム・スターク,エリック・ポールマン,ヴィクター・スピネッティ,アンドレ・マレイン,マイク・グラディ
評価★★★★
製作ブレイク・エドワーズ
脚本ブレイク・エドワーズ,フランク・ウォルドマン
撮影ジェフリー・アンスワース
音楽ヘンリー・マンシーニ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=19550

ピンクパンサーって21世紀に入ってからリメイクもされてたんだね。知りませんでした。とはいえ、こちらはオリジナルのピンク・パンサー2。邦題にが入るのが特徴。1975年。昔の映画だけどそこそこ楽しめました。クルーゾー、超迷惑。

再びダイヤモンド「ピンクパンサー」が盗まれ、以前の犯人逮捕で手柄を立てたクルーゾー警部が呼ばれる。

スラップスティックというかナンセンスギャグ映画です。しかしこれは突き抜けて面白い。笑いの質としては「裸の銃を持つ男」の方が好きだけど、こっちはこっちで人を怒らせるような面白さがある。っていうかみんなでブギ切れ。はっきり言ってこういう映画ってなかなか作られないんじゃないかと思う。

観たことない人に面白さを伝えるのがなかなか難しい。そんなに好きじゃないって人もいるだろうから、まずはこの辺から自分との相性を調べてみよう。

ガーフィールド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月16日
監督ピーター・ヒューイット
記述年月日2011年7月1日
出演ブレッキン・メイヤー,ジェニファー・ラヴ・ヒューイット,スティーヴン・トボロウスキー,ビル・マーレイ,アラン・カミング,ニック・キャノン
評価★★
原作ジム・デイヴィス
脚本ジョエル・コーエン,アレック・ソコロウ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320322

ファミリー映画だけどここは辛めに。

太っちょ猫のガーフィールドの家に仔犬がやってくることになる。彼は仔犬をいじめるが、出ていった彼を探すために外に出る。

ストーリーはトイストーリーそのもの。あとは人気キャラクターであるガーフィールドが好きかどうかっていう一点にかかってます。私は思い入れがないので、凡作としか思えませんでした。

デッドコースター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月8日
監督デヴィッド・リチャード・エリス
記述年月日2020年2月23日
出演アリ・ラーター,A・J・クック,マイケル・ランデス,トニー・トッド,テレンス・“T・C”・カーソン,ジョナサン・チェリー,キーガン・コナー・トレイシー,リンダ・ボイド,ジェームズ・カーク,デヴィッド・パートコー,サラ・カーター,ジャスティナ・マシャド,アーロン・ダグラス,ショーン・サイポス
評価★★★
原案J・マッキー・グルーバー,エリック・ブレス,ジェフリー・レディック
脚本J・マッキー・グルーバー,エリック・ブレス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/241146
関連

ファイナル・デスティネーションの続編。原題は FINAL DESTINATION 2 なのに邦題が違うという変な流れ。第一作は事故死とサスペンスがイマイチ一致しなくて個人的には戸惑ったけど、続編は抵抗なく観れた。

事故の予知夢から逃れられない運命を知ってそこに抗おうとするが、逃れられずに事故に巻き込まれる人々。

不慮の事故死というのが、正体(悪魔の仕業とか呪いをかけられたとか)がなく、そういう運命そのものに囚われてしまっているのだというこのシリーズの設定がどうにも自分には飲み込みづらい。そこは本作でも変わらない。前回と違うのは第一作はその設定の説明にも時間を使っていたけど、続編では説明を端折るのでこっちを納得させようとしてないところである。個人的にはその方が事故死に集中できるので助かる。

2003年の映画でまだ動画撮影や監視カメラが一般的ではなかったギリギリの時代といった感じ(探せばあった)。個人的にはこの作品の鑑賞姿勢というのは、YouTube というよりニコ動で【閲覧注意】痛すぎる不慮の事故死20連発みたいな動画をコメント付きで見る感じだと思う。工作機械でも工事現場でも、あるいはキッチンだろうとどこだろうと、こういうタイトルの動画を見るときは最初からコメントが「嫌な予感しかしない」で溢れるわけで、そしてその予感通りに事が起こるわけで。そういうのをちょっと顔をしかめながら見るというのがいいんじゃないかな。というか自分はそうやって観たし、シリーズがヒットした理由もそこにあるんじゃないかと思うんだけど。

スチュアート・リトル2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月7日
監督ロブ・ミンコフ
記述年月日2007年3月21日
出演者ヒュー・ローリー,ジーナ・デイヴィス,ジョナサン・リプニッキ
声の出演マイケル・J・フォックス,ネイサン・レイン,メラニー・グリフィス,ジェームズ・ウッズ,スティーヴ・ザーン
評価★★★★
原作E・B・ホワイト
脚本ブルース・ジョエル・ルービン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237052

甘ったるいディズニー映画ってだけでは終わらない、意外と出来のいい娯楽作品であった。

リトル家の養子になったネズミのスチュアートは、ある日、傷ついた小鳥のマーガロに出会う。リトル家の屋根を貸して生活するうちにスチュアートは彼女のことが好きになっていく。

なんといっても悪役最高です。ホームアローンの悪役もよかったけど、個人的にはこっちの悪役が大いに気に入りました。

隣のリッチマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月18日
監督バリー・レヴィンソン
記述年月日2010年11月14日
出演ベン・スティラー,ジャック・ブラック,レイチェル・ワイズ,エイミー・ポーラー,クリストファー・ウォーケン,アリエル・ゲイド,サム・ラーナー
評価★★★
脚本スティーヴ・アダムス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319988

コメディ映画だけど大笑いするような映画じゃない。なんか人間を皮肉ったような内容。つまらなくはないです。この先どうなるんだろうとワクワクしながら観れました。

おつむが足りなくて空想家の男とやたら悲観的なしょぼい男はご近所の親友。ところが空想家が変な発明を思いつき、もう一方は悲観的に出資を断ったために、リッチになっていく友人を見ていることしかできなかった。それでも近所づきあいは続く。

金持ちになってもいい奴のままという役をジャック・ブラックがうまく演じている。ひたすらしょぼい男である方のベン・スティラーもハマってます。

なかなか面白かったです。絶賛ではないけど、観て損はない感じ。

ザ・ウォッシュ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年6月15日
監督D・J・プー
記述年月日2010年11月28日
出演ドクター・ドレー,スヌープ・ドッグ,D・J・プー,アンソニー・アルバノ,エミネム,ブルース・ブルース,イグジビット
評価★★★
脚本D・J・プー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319120

ヒップホップに興味がなければ普通のコメディ映画ってところ。企画ものだけど失敗作にはなってない。

ダメ黒人たちが洗車場でダベったり騒動を起こしたり。そんなときに社長が誘拐された。

まあ、寒いとかつまらないとまではいかないです。コメディ映画として悪くはない程度。

エイリアン VS. エイリアン インベージョン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月14日
監督ジェシー・ジョンソン
記述年月日2013年11月3日
出演マーク・ダカスコス,ビリー・ゼイン,エマ・ラハナ,アメリア・クック,キム・コーツ,ダーレン・シャラヴィ,ジョン・テンチ,ショーン・O・ロバーツ
評価★★
脚本ブラディ・ピルディッシュ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330713

エイリアンといいつつ乗っ取られた人間同士が戦うだけなのがなんとも……。

エイリアン同士の抗争に人間が巻き込まれるという感じ。

いくらなんでも予算少なすぎでしょう。まあ、シンプルな脚本だったのは逆によかったけど。

JUNO/ジュノ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月15日
監督ジェイソン・ライトマン
記述年月日2023年3月24日
出演エレン・ペイジ,マイケル・セラ,ジェニファー・ガーナー,ジェイソン・ベイトマン,オリヴィア・サールビー,J・K・シモンズ,アリソン・ジャネイ,レイン・ウィルソン,アイリーン・ペッド,ダニエル・クラーク,ヴァレリー・ティアン,エミリー・パーキンス
評価★★★★★
脚本ディアブロ・コディ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329516

久し振りの5つ星。なんというテンポのいい気持ちのいい映画なんだ。色々なことに気づかさせてくれるいい映画だった。

少女が妊娠検査薬を買う。陽性。実はこれで3回目。どうやら本当に妊娠したみたいだ。

予備知識なく観たのであらすじを書きたくないんだけど導入はこんな感じ。そのあと、アニメ混じりのオープニングが始まる。なぜこれを録画したかというとアカデミー脚本賞だからである。

なんていうか、本当に面白かったんだよなー。この主人公JUNOのキャラクターがいい。親子の関係もよい。友達もよい。あまりにいいので内容は書きたくない。

最後の方で父親が話す愛とか結婚についての言葉も飾りがなくて実によい。

いい映画ほど人に感想を詳細に書きたくないというか「とにかくよかった。いいんだよ」しか言えないという奴である。

ザ・ターゲット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月9日
監督ジョルジ・パン・コスマトス
記述年月日2007年6月9日
出演者チャーリー・シーン,リンダ・ハミルトン,ドナルド・サザーランド,サム・ウォーターストン,スティーヴン・ラング,ベン・ギャザラ,セオドア・バイケル,テリー・オクィン,ポール・グリーソン,ゴア・ヴィダル,ラモン・エステヴェス
評価★★★
脚本アディ・ハサック,リック・ギブス,ジョン・ポーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83409

見事なB級アクション映画で、期待通り。不満はまったくありません。

あらすじとかいらんでしょう。

ドリームガールズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月4日
監督ビル・コンドン
記述年月日2015年2月28日
出演ジェイミー・フォックス,ビヨンセ・ノウルズ,エディ・マーフィ,ジェニファー・ハドソン,アニカ・ノニ・ローズ,ダニー・グローヴァー,キース・ロビンソン,シャロン・リール,ヒントン・バトル,ジョン・リスゴー,ロバート・チッチーニ
評価★★★
原作トム・アイン
脚本ビル・コンドン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326032

ストーリーが単純すぎないかなあ。元がミュージカルなのでストーリーに凝る必要がなく、ステージとして見せ場があればいいものなんだろう。それは分かるし、まあ、そういう意味でミュージカルはたくさんの人が観れるわけではないだろうから、それを映画にしてより多くの人に届けますってことなんだろうな。これも映画といえば映画である。歌のシーンとしては充分といえるかな。

1962年、アメリカの自動車産業の中心地、デトロイト。エフィー、ローレル、ディーナの3人は音楽での成功を夢見て“ドリーメッツ”というグループを結成し、新人オーディションへの挑戦を繰り返していた。中古車販売会社のカーティスはそんな彼女たちに大きな可能性を見出し、マネジメントを買って出る。そして、地元で抜群の人気を誇るジェームズ・アーリーのバック・コーラスに抜擢されると、彼らのパワフルなステージはデトロイトのみならず全米中の注目を集め、一躍スター街道を歩み始めるのだったが…。

最初に書いたように元は上のようなストーリーのミュージカルだそうな。これはその映画化。ビヨンセは美人でした。

ウィズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月20日
監督シドニー・ルメット
記述年月日2010年11月20日
出演ダイアナ・ロス,マイケル・ジャクソン,ニプシー・ラッセル,テッド・ロス,リチャード・プライアー,レナ・ホーン,テレサ・メリット,メイベル・キング,セルマ・カーペンター,スタンリー・グリーン
評価★★★
原作L・フランク・ボーム
原作戯曲ウィリアム・F・ブラウン
脚本ジョエル・シューマカー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2257

オズの魔法使いをすべて黒人キャストで、という、まあ、それだけの映画。1979年の映画なのでマイケルとか若いです。

少女ドロシーは竜巻に巻き込まれて、オズの国へと飛ばされてしまう。途中で出会う何人かの仲間と大魔法使いオズに会いに行く。

なんかしらキャストへの興味があるか、オズの魔法使いが好きとかでもない限り、この映画を単独で観る必要はないと思います。

死霊館のシスター 呪いの秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月13日
監督マイケル・チャベス
記述年月日2023年12月29日
出演タイッサ・ファーミガ,ジョナ・ブロケ,ストーム・リード,アナ・ポップルウェル,ボニー・アーロンズ
評価★★★
原案アケラ・クーパー
脚本イアン・ゴールドバーグ,リチャード・ナイン,アケラ・クーパー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/390190
関連

シスターシリーズの第2弾だけど、死霊館フランチャイズではこのシスターシリーズが一番自分は好きじゃないなと思った。宗教色が強いのもあるけど、ビックリ要素が強く、アナベルの慎重さと対称的である。あと、黒人シスターが悲鳴要員になっていていやだった。形だけでも祈りを捧げて抵抗する態度をしてくれよ。結果として吹っ飛ばされてもいいから。悲鳴あげて逃げるだけならシスターじゃなくてもいいだろ。

1956年、フランスで不可解な神父殺人事件が発生し、これをきっかけにヨーロッパ全土に謎の怪死事件が蔓延していく。ヴァラクの仕業に違いないと確信する教会の要請を受け、さっそく調査に乗り出すシスター・アイリーンだったが…。

最初の書いた感想でほぼすべて言い尽している。出来があまりよくない。キャラクターの配置とか恐怖の演出とかで、考えが足りず思い付きでその場その場を撮ってる印象がある。全体で観るとなんか不自然というか意味がなさそうなところが散見される。

これは原題が THE NUN II(2)で完全な続編。たぶん、このシスターシリーズは次は劇場では観ないと思う。

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月29日
監督ロブ・コーエン
記述年月日2010年12月6日
出演ブレンダン・フレイザー,ジェット・リー,マリア・ベロ,ジョン・ハナー,ラッセル・ウォン,リーアム・カニンガム,ルーク・フォード,イザベラ・リョン,アンソニー・ウォン,ミシェル・ヨー
評価★★★
脚本アルフレッド・ガフ,マイルズ・ミラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330573

つくづく邦題は失敗だったよなあと思いつつ、じゃあマミーでよかったのかというとそうでもないわけで。もはやハムナプトラ関係ない「MUMMY」の第3弾。今度は中国の遺跡だ。

もう息子も大きくなったオコーネル夫婦が中国の遺跡に行った先で、息子共々かつての皇帝の復活の陰謀に巻き込まれる。

あんま考えなくていいアクション映画に今回も仕上がってます。問題なし! 皇帝強い!

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年10月18日
監督キャリー・ジョージ・フクナガ
記述年月日2022年1月22日
出演ダニエル・クレイグ,ラミ・マレック,レア・セドゥ,ラシャーナ・リンチ,ベン・ウィショー,ナオミ・ハリス,ジェフリー・ライト,クリストフ・ヴァルツ,レイフ・ファインズ,ロリー・キニア,アナ・デ・アルマス,ダリ・ベンサーラ,ダーヴィッド・デンシック,ビリー・マグヌッセン,リサ=ドラ・ソネット
評価★★★
原案ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド,キャリー・ジョージ・フクナガ
脚本ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド,キャリー・ジョージ・フクナガ,フィービー・ウォーラー=ブリッジ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/368191
関連

ノーテンキなアクションというわけでもなく、ちょっとした重さがずっと漂う。最後にジェームズ・ボンドが死んじゃうんですか、びっくり。まあ、平気な顔して続編作っても問題ないシリーズだけど。ダニエル・クレイヴは相変わらず色男スーパースターには見えないけど、まあ、それがいいのかな。全体に悪くはなかったけど、あまり記憶には残らない感じでもある。

あらすじ省略。

冒頭にも書いた通り、妙に重い。007の苦悩のようなものを感じさせる。時代のせいかな?

ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドはこれで終わりとなっているので、老いのアピールも隠そうとしない感じがまたよし。普通の007だったらやっぱ老いてしまったら映画としてきつくなっちゃうもんねえ。

本編には関係ないけど、コロナのせいで公開が遅れに遅れた作品。中途半端に公開して客が入らなくても損だし、公開しないと借金の利息がかさんで経営が危なくなるという詰んだ状態でギリギリの劇場公開であった。

ラウンダーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月20日
監督ジョン・ダール
記述年月日2007年12月29日
出演者マット・デイモン,エドワード・ノートン,ジョン・タートゥーロ,ファムケ・ヤンセン,グレッチェン・モル,ジョン・マルコヴィッチ,マーティン・ランドー,マイケル・リスポリ,ゴラン・ヴィシュニック,メリーナ・カナカレデス
評価★★★★
脚本デヴィッド・レヴィーン,ブライアン・コッペルマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84893

終わり方に驚いた。そういう選択で終わるのかと。序盤は退屈だったけどすぐに面白くなりました。

ポーカーの実力はそこそこだった青年が、大負けをした上で足を洗う。だが、運命によって再びテーブルにつく。

エドワード・ノートンが実にいい味を出しています。主人公の彼女もいい。それ以外の多くの人の影響を受けて、主人公がポーカーに対しての考え、人生について考えるところがなかなか。

地味に働けとか賭け事なんて所詮……というオチになると思ったのに、スポーツとしてのポーカーになっていく様子は時代が変わったように思う。それともスポンサーの関係だろうか?

バットマン ビギンズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月30日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2007年11月28日
出演者クリスチャン・ベイル,リーアム・ニーソン,マイケル・ケイン,モーガン・フリーマン,ゲイリー・オールドマン,渡辺謙,ケイティ・ホームズ,キリアン・マーフィ,トム・ウィルキンソン,ルトガー・ハウアー,ライナス・ローチ,ラリー・ホールデン,コリン・マクファーレン,ジェラルド・マーフィ,サラ・スチュワート,リチャード・ブレイク,ラデ・シェルベッジア,エマ・ロックハート,ガス・ルイス,クリスティーン・アダムス,キャサリン・ポーター
評価★★★★
原案デヴィッド・S・ゴイヤー
脚本クリストファー・ノーラン,デヴィッド・S・ゴイヤー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321232
関連

全然期待していなかったんだけど、すごく面白かった。おすすめ!

バットマンがゴッサムシティで誕生するまで。

超人的活躍をするバットマンのエピソードもいいんだけど、本作はジメッとしてなんとも落ち着かない不安のようなものを基調トーンにしながら進行する。これが妙にぞくぞくする。映画の終わりが、悪党をやっつけておしまいではなく、バットマンの戦いはここから始まるという終わり方であることが観る前から分かっているという点が、このジメッとした雰囲気に一役買っているんだと思う。

面白かった。また観たい。

ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月7日
監督ジャック・リヴェット
記述年月日2020年2月29日
出演ジェーン・バーキン,セルジオ・カステリット,アンドレ・マルコン,ジャック・ボナフェ,ジュリー=マリー・パルマンティエ
評価★★★
脚本ジャック・リヴェット,パスカル・ボニゼール,クリスティーヌ・ローラン,セルジオ・カステリット,シレル・アミテ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344230

あまり記憶にない。申し訳ない。せっかくのジェーン・バーキン主演なのに。

イタリア人のヴィットリオは旅先で、車が故障し立ち往生するケイトという女性を助ける。彼女はサーカス団で団長を務める父が急逝したことから、一座から呼び戻され十五年ぶりに戻るところだった。ケイトに惹かれたヴィットリオはサーカスに顔を出し、徐々に彼らの生活に溶け込んでいく。やがて彼は、ケイトが十五年前になぜサーカスを去ったのか、その理由を知ることになるのだった。

あらすじを読んでも思い出せない……。

エンジェルウォーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月10日
監督ザック・スナイダー
記述年月日2015年3月1日
出演エミリー・ブラウニング,アビー・コーニッシュ,ジェナ・マローン,ヴァネッサ・ハジェンズ,ジェイミー・チャン,オスカー・アイザック,カーラ・グギーノ,ジョン・ハム,スコット・グレン,リチャード・セトロン,ジェラルド・プランケット,マルコム・スコット,ロン・セルモア,A・C・ピーターソン,フレデリック・ド・ラコート
評価
原案ザック・スナイダー
脚本ザック・スナイダー,スティーヴ・シブヤ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336630

こういう映画は星1つである。かける情はない。

精神病院の少女5人が幻想の世界でバトルを繰り広げる。

イメージ先行というか監督のイメージを具現化させたいという欲求だけで、少女5人にゴスロリセーラーみたいな格好をさせて、銃を乱射させたり宙返りや三角飛びをさせるという、ほんとそれだけの映画。登場人物がバトルする理由も目的もおいてけぼりで、そんなものを観せられてもねえ。

映像の嗜好だけを求めてそれだけで満足できる人なら楽しめるでしょう。

自分もそういうイメージが嫌いではない。むしろ好きだと言える。だが、それ以上に、脈絡や目的のない展開というのが嫌いなのだ。

一応言っておくけど、ストーリーはある。こういう背景があってこういうバトルでしたという説明は提示される。けど、絶対それ後付けだよなあと思うわけで。

王立宇宙軍 オネアミスの翼  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月14日
監督山賀博之
記述年月日2023年2月25日
出演(声)森本レオ,弥生みつき,村田彩,曽我部和恭,平野正人,鈴置洋孝,伊沢弘,戸谷公次,安原義人,島田敏,安西正弘,大塚周夫,内田稔,飯塚昭三,徳光和夫
評価★★★★★
制作GAINAX
原作山賀博之
原案山賀博之
脚本山賀博之
キャラクターデザイン貞本義行
作画監督森山雄治,貞本義行,飯田史雄,庵野秀明
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/90004

ほぼ覚えているものだけど勘違いも見つかったりして、やっぱり観てよかった。

架空の星の架空の国、オネアミス王国にて、落ちこぼれの宇宙軍の若者たちが世界初の有人人工衛星の打ち上げを目指す。

この「映画の感想ページ」の中で自分のフェイバリットムービーの1つとして名前を挙げていた作品である。鑑賞年月日において4Kリマスター上映というのを映画館で鑑賞した。最初に観たのは12歳か13歳くらいの地上波初放送だったと思う。ビデオに録画したものを何度も観たので——さらに思春期真っ最中だったので——その頃の集中力のおかげもあってセリフも全部覚えたばかりか、シーンやカットの繋ぎも無意識だけど覚えてしまっていた。

当時から映像やセリフのセンスには感銘を受けると共にストーリーが弱いと思っていたけど、その評価はあまり変わらない。なぜか最後まで飽きずに観てしまうんだけどこれは自分がちょっとおかしいだけで普通の人には退屈でなんだかわけの分からない話という風に感想を抱くだろう。実際、そうだと思う。あれこれ後追いでインタビューや裏話を集めると、なんだかんだいって当時20代も前半だったスタッフの、安易な売れ筋ストーリーは作らないぞというよくあるイキりの結果であるというのが自分の結論である。

その上でイキりが最大限に発揮された映像については当時も今も賞賛は惜しまれない。実際、今回の4Kリマスターでも見事なものだった。今の映画だと言われても通じてしまうんじゃないかと思う。

自分がちょっとすごいなと思うのはセリフまわしである。若者特有のダルそうな話し方をしているんだけど、いわゆる若者言葉は使っていない。だから時代で色褪せないんだけど、一方で大人になりきれないモラトリアムであることは一発で伝わる。このへんは本当にうまいと思う。

今回のリマスター上映では先のシーンもセリフも全部分かる未来人のような気分を味わいつつ、勘違いに気づいたり、4Kという映像で初めて分かる細部が分かったり(逆に荒いところも数は少ないけどちゃんとあった)、久し振りでもいいものはいいんだなと気づいた。

結局のところ、広くたくさんの人に勧めるにはイマイチな作品ではあると思う。事情を無視してみればストーリーの弱さは擁護できない。だが、制作者たち青年期のイキりとしてそこは目をつむり、逆にその青さをメタに楽しめば、色々と素晴らしい作品であると思う。

一部のスタッフは加齢と共に残念な言動が目につくようになってしまったけど、それもまた老いという避けられない自然現象であろう。

始めは上映はスルーしようと思ったんだけど、ネットの感想を見るうちに観ないのもよくないかもと思い直したわけだけど、観てよかったと思う。

スカイ・クロラ The Sky Crawlers  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月8日
監督押井守
記述年月日2010年11月19日
出演菊地凛子,加瀬亮,谷原章介,山口愛,平川大輔,竹若拓磨,麦人,大塚芳忠,安藤麻吹,兵藤まこ,下野紘,藤田圭宣,長谷川歩,杉山大,水沢史絵,渡辺智美,望月健一,西尾由佳理,ひし美ゆり子,竹中直人,榊原良子,栗山千明
評価★★
原作森博嗣
脚本伊藤ちひろ
脚本監修行定勲
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328359

つまらんの一言だなあ。

未来において、平和を実感させるための戦争を延々と死ぬこともできずに繰り返す思春期の少年少女たちの物語。

面白い映画が観たいんであって、空虚な戦いを送る青年たちを観させられても、何をどうしろっちゅうねん。

ある天文学者の恋文  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月25日
監督ジュゼッペ・トルナトーレ
記述年月日2023年2月19日
出演ジェレミー・アイアンズ,オルガ・キュリレンコ,ショーナ・マクドナルド,パオロ・カラブレージ,アンナ・サヴァ,イリーナ・カラ
評価★★
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/357363

うーん、これをロマンティックと見る向きもあるんだろうけど、かなり気持ち悪い話にしか思えなかった。あと、論文がモノローグで入るんだけど、論文じゃなくてエッセイだよな。学問をバカにしているというか根本のところを理解してないというか。

天文学者とその教え子のエイミーは恋人関係だったらそれは秘密にしていた。同棲していたわけでも連絡をマメにしていたわけでもない彼女は彼の死をその死後に間接的に知る。彼女は信じられずに家や実家などを訪ねてどうやら本当に死んだようだとおぼろげに確信するようになる。そこに郵便や携帯メッセージなど様々な形で死んだはずの彼からメッセージなどが届けられるようになる。まるで死後の彼女のことをどこかで見ているような内容に戸惑いつつ、彼女は彼のその仕掛けを追っていく。

気持ち悪いよなあ。死後も若い女を束縛しようとする年寄りの妄執といった感じである。なんとかロマンチックにしようという監督の努力が見えるんだけど、それが失敗している感じである。主演の女優もキモがらず——とはいえさすがに「まあ、なんて素敵な贈り物」と喜んだりはしていないが——警戒しつつもその妄想に付き合ってあげる程度には優しいわけだが。

監督の妄想と、それを受け取るこちら側観客の感想のギャップが激しく、それがちょっと面白い。

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月16日
監督クリストファー・マッカリー
記述年月日2020年4月25日
出演トム・クルーズ,ジェレミー・レナー,サイモン・ペッグ,レベッカ・ファーガソン,ヴィング・レイムス,ショーン・ハリス,アレック・ボールドウィン,サイモン・マクバーニー,チャン・チンチュー,トム・ホランダー,イェンス・フルテン,ハーマイオニー・コーフィールド
評価★★★
原作ブルース・ゲラー
原案クリストファー・マッカリー,ドリュー・ピアース
脚本クリストファー・マッカリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/352384
関連

割と面白かった。大傑作って言ってる人の気持ちは分からなかったけど。普通のアクション映画のような。

IMFが解散を命じられ、イーサン・ハントは取り組んでいたミッションを続けることが不可能になってしまう。なんとかコネやツテを頼って最低限のチームを作ろうとするのだが、やればやるほど協力できない立場の人間も出てきてなかなかスムーズにはいかない。なんとかイーサンは追っていたシンジケートを追跡し続ける。

特に特筆する感想がないなあ。面白かったけどさ。

クレヨンしんちゃん ちょー嵐を呼ぶ 金矛の勇者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年5月7日
監督本郷みつる
記述年月日2010年11月13日
出演矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,真柴摩利,堀江由衣,林玉緒,一龍斎貞友,佐藤智恵,納谷六朗,高田由美,富沢美智恵,宮本充,佐久間レイ,本田貴子,玄田哲章,小桜エツ子,飯塚昭三,茶風林,郷里大輔,大西健晴,川村拓央,福崎正之,東龍一,野宮いづみ,咲乃藍里,小島よしお,下平さやか,間宮くるみ,金田朋子,銀河万丈,屋良有作
評価★★★
原作臼井儀人
脚本本郷みつる
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329604
関連

クレしん映画も16弾。安定してるけど普通。

あらすじ省略。

つまらないかというとそういうわけではなく、これまでの残念な映画く比べたらかなりいい部類です。子供向けなのにあなどれない、というほどのテンションはないですが。

それでも夜は明ける  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月15日
監督スティーヴ・マックィーン
記述年月日2023年2月26日
出演キウェテル・イジョフォー,マイケル・ファスベンダー,ベネディクト・カンバーバッチ,ポール・ダノ,ポール・ジアマッティ,ルピタ・ニョンゴ,サラ・ポールソン,ブラッド・ピット,アルフレ・ウッダード,ドワイト・ヘンリー,ブライアン・バット,アシュリー・ダイク,ケルシー・スコット,クヮヴェンジャネ・ウォレス,タラン・キラム,スクート・マクネイリー,クリス・チョーク,アデペロ・オデュイエ,マーク・マコーレイ,マイケル・ケネス・ウィリアムズ,マーカス・ライル・ブラウン,アンワン・グローヴァー,ジェームズ・C・ヴィクター,ライザ・J・ベネット,ギャレット・ディラハント,ジェイ・ヒューグリー,クリストファー・ベリー,ロブ・スタインバーグ
評価★★★★
脚本ジョン・リドリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/347686

いい映画だけどきつい映画だった。なんとか最後まで観た。

実話でソロモン・ノーサップという黒人の手記の映画化。北部では黒人が自由で南部では奴隷があった時代のアメリカにて、騙されて誘拐され南部に拉致されたソロモンが12年間を奴隷で過ごす。

最後にこの時代のこの手の事件の実情というのが説明されるんだけど、かなり嫌な気分になる。単純に、こんな風に助かった黒人はほとんどいないという説明が出るだけなんだけど、そりゃそうだよなあという気分になる。

それにしても奴隷というものは本当になんかすごい。本人に落ち度がまったくないのに、支配する側と奴隷に立場が固定されるとか、色々やりきれない。

教育を受けた市民感覚のある——文字も読み書きできる——黒人が体験するので奴隷制を知らない現在の人間が感じるのと同じ戸惑いがある。何を言ってるんだ? こんなことが許されるのかという戸惑いである。

奴隷というもののすごく嫌な感じがとにかく伝わってきてきつい。なんだかんだいって支配して当然と考えているから、優しい主人も厳しい主人も、論理や性格というより、程度の差こそあれ気分次第という要素が大きい。こんな生活をいつまでも続けられないよ。ほんと。あー、きつかったー。

プロメア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年9月12日
監督今石洋之
記述年月日2022年9月19日
出演(声)松山ケンイチ,早乙女太一,堺雅人,佐倉綾音,吉野裕行,稲田徹,新谷真弓,小山力也,楠大典,小清水亜美,柚木涼香,檜山修之,小西克幸,岩田光央,M・A・O,最上嗣生,岡野友佑,ケンドーコバヤシ,古田新太
評価★★★
アニメーション制作TRIGGER
演出金子祥之,大塚雅彦
絵コンテ今石洋之,小松田大全,摩砂雪,大塚雅彦,益山亮司,小倉陳利,アン・ソンジン,すしお,吉成曜
原作TRIGGER,中島かずき
脚本中島かずき
キャラクターデザインコヤマシゲト
作画監督すしお,杉本ミッシェル,五十嵐海,中村真由美,長谷川哲也
3DCG制作サンジゲン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364779

うーん。映像はいいんだけど傑作とか大傑作とか持ち上げている人の意見には異を唱えたくなるな。というか映画評って過剰な装飾をすることで期待外れを誘いがちである。とにかく映像というかカメラワークがすごかった。話もまあまあなんだけど、ちょっと後半のクドさが飽きになってしまったというのが自分の感想。

突然変異で誕生した炎を操る人種“バーニッシュ”の出現により、全世界の半分が焼失した。この未曽有の事態から30年、一部の攻撃的なバーニッシュは“マッドバーニッシュ”と名乗って、あらゆるものを焼き尽くそうと放火テロを繰り返していた。そんなマッドバーニッシュが引き起こす火災を鎮火すべく、自治共和国プロメポリスでは、対バーニッシュ用の高機動救命消防“バーニングレスキュー”が結成された。ある日、心に燃える“火消し魂”を宿した熱すぎる新人隊員ガロ・ティモスは、高層ビルの火災現場でマッドバーニッシュのリーダー、リオ・フォーティアと遭遇し、彼を捕らえることに成功するのだったが…。

大見得を切る映像とカメラワークはすごい。全体的にかなり前衛的な作画を採用しているが、終始貫徹しており、そこに違和感はない。というか中途半端感はない。

ストーリーは2時間のアニメとしてやりつくしたといってよいほどアニメ的であり映画的である。悪い作品ではない。

前述のように期待値が上がりすぎたせいでちょっとイマイチだったというのもあるだろう。それは個人的なものだが、クライマックスのバトルの、もう一段階もう一段階という重ねかたのくどさはちょっと飽きてしまい、そこは多分、私以外にも不満を覚える人が多いのではないかと思う。とくに展開がスピーディだっただけに、どうせ最後に主人公が勝つと分かっている戦いを、特に演出やサプライズにストーリー的な仕掛けもないのに引っ張るのは急にダラけたように感じた。

ヒューマン・トラフィック 人身売買捜査官  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年11月1日
監督クリスチャン・デュゲイ
記述年月日2008年11月6日
出演ミラ・ソルヴィノ,ドナルド・サザーランド,レミー・ジラール,イザベル・ブレイス,ローレンス・レボーフ,テリー・ヘイグ,サラ・ジーン・ラブロス,アンナ・ホプキンス,ロバート・カーライル,サラ=ジャンヌ・ラブロッセ
評価★★★
製作クリスチャン・デュゲイ,アイリーン・リチンスキー,マイケル・プラパス
原案キャロル・ドイル
脚本キャロル・ドイル,アガサ・ドミニク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327219

テレビ映画。そこそこ面白かった。これが人身売買の現状だ!というようなセンセーショナルなドキュメンタリーってわけではなく、あくまで娯楽要素の強いフィクションだけどね。

アジア旅行中に子供が誘拐された白人夫婦。モデル事務所だと信じてアメリカに渡った少女たち。人身売買組織。そして移民局の中で人身売買を捜査する捜査員たち。同時にいくつもの視点から犯罪の全体像を追う。

繰り返すけどドキュメンタリーではありません。人身売買に対する警鐘や啓蒙もないことはないけど、その辺のカラーは薄いです。アメリカのクリフハンガーなテレビドラマの延長。24-Twenty Four-の系列と言ってもいいんじゃないでしょうか?

トレマーズ4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月2日
監督S・S・ウィルソン
記述年月日2015年3月25日
出演マイケル・グロス,サラ・ボッツフォード,ビリー・ドラゴ,ブレント・ローム,オーガスト・シェレンバーグ,J・E・フリーマン,リディア・ルック
評価★★★
原案S・S・ウィルソン,ブレント・マドック,ナンシー・ロバーツ
脚本スコット・バック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319785
関連

嫌いじゃないんだけどシリーズと比べると一段劣るかなあ。構成が1と一緒なんだもん。

1889年のアメリカ。炭鉱町にグラボイズが出現する。

西部開拓時代でのトレマーズ。キャラがけっこう立ってて面白かった。マッチョとかお調子者とかインテリとか。まー、けど、ちょっとイマイチ感があるなあ。

蝋人形の館  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月14日
監督ジャウム・コレット=セラ
記述年月日2009年2月1日
出演エリシャ・カスバート,チャド・マイケル・マーレイ,ブライアン・ヴァン・ホルト,パリス・ヒルトン,ジャレッド・パダレッキ,ジョン・エイブラハムズ,ロバート・リチャード
評価★★★
原案チャールズ・ベルデン
脚本チャド・ヘイズ,ケイリー・W・ヘイズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322250

ベタだけどなかなか引き込まれたB級ホラー。蝋の表現がすごい。個人的には拾い物だけど、人に勧めるほどではないなあ。

地図にも載っていない町に迷いこんだ男女六人は、そこで蝋人形が並べられた無人の教会を見る。また、町外れには蝋人形館があり、見学もできるようだったが、どこにも人の気配がなかった。六人はやがて次々と殺人鬼に襲われる。

ベタもいいとこですよ。すこしパターンを外した展開もあるけど、大筋はまさにザ・B級ホラー。けど、それが懐かしい。

トラブル・カレッジ/大学をつくろう!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月12日
監督スティーヴ・ピンク
記述年月日2010年11月30日
出演ジャスティン・ロング,ブレイク・ライヴリー,ジョナ・ヒル,アダム・ハーシュマン,コロンバス・ショート,マリア・セイヤー,ルイス・ブラック,マーク・ダーウィン,アン・キューザック,ハンナ・マークス,ロビン・ロード・テイラー,ケラン・ラッツ,サム・ホリガン,ケイトリン・ダブルデイ
評価★★★
原案マーク・ペレズ
脚本アダム・クーパー,マーク・ペレズ,ビル・コラージュ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329310

よくできた映画だった。コメディとシリアスを両取りしようとしていて、それにちょっと失敗している気もするけど、それでもよくできた映画だ。

行ける大学が見つからない男達は、親を騙すためにニセモノの大学のホームページを作ってそこに入学したことにした。最初に騙すことには成功したのだが、ホームページに履歴を送ると合格通知が届くようにしたおかげで、大学に行けない大量の落ちこぼれが集まってしまった。見学したいという親もいて、なしくずし的に廃病院を利用して偽物の大学を作り、持ち寄ったお互いの趣味で授業さえ開始する。偽物の大学はどんどん学舎としてその役割を果たすようになっていくのだった。

あらすじを見て、ちょっと面白そうと思ったら観てもいいと思います。大体、予想通りの展開ですが、アホっぽくて、皮肉も利いててニヤリとできます。

レッド・サイレン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月21日
監督オリヴィエ・メガトン
記述年月日2020年4月11日
出演ジャン=マルク・バール,アーシア・アルジェント,フランシス・バーバー,アレクサンドラ・ネグラオ,アンドリュー・ティアナン,エドゥアルド・モントート,ヴァーノン・ドブチェフ,ヨハン・レイゼン,ジャン=クリストフ・ブヴェ,カルロ・ブラント,フランソワ・レヴァンタル
評価★★★
原作モーリス・G・ダンテック
脚本ノーマン・スピンラッド,ロバート・コンラス,アラン・ベルリネール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/318654

フランス映画って以外には佳作アクション以上のものではなかったなあ。

東欧の戦争が終わった頃のパリ。ある日、12歳の少女アリスが1枚のDVDを携え警察を訪れる。アニータ警部補が映像を確認すると、そこにはアリスの母エバがメイドを殺害した残虐なシーンが記録されていた。アニータは早速アリスを保護しようとする。しかし、大富豪のエバが政界や役人に太いパイプを持ち、武器商人でもあるという観点から、上司に警告されるアニータ。そして、アリスは母の元へ戻されることを恐れ、警察から逃げ出した。彼女は1台の車に身を隠すが、その時、一人の男ヒューゴーと出会う。

なんか引用したあらすじだとすごく面白そうな感じなんだけど、本当にそこそこ。フランスでこういう映画を撮るという点は珍しいけど、その珍しさを除いたら普通のアクション映画。

スウェプト・アウェイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月7日
監督ガイ・リッチー
記述年月日2010年11月22日
出演マドンナ,アドリアーノ・ジャンニーニ,ジーン・トリプルホーン,ブルース・グリーンウッド,デヴィッド・ソーントン,ヨルゴ・ヴォヤギス,エリザベス・バンクス,マイケル・ビーティ
評価
脚本ガイ・リッチー
オリジナル脚本リナ・ウェルトミューラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241228
関連

いやー、最低映画という評価を散々受けて、劇場公開さえほとんど消えてしまった映画なんだけど、観てみたらこれがほんとに最低。悪趣味すぎてちっとも笑えない。

大富豪の奥さまはクルージング旅行の不満を付き人にぶちまけていた。しかし船は難破し二人は無人島に流れつく。サバイバル生活で二人の関係は徐々に逆転する。

マドンナが高慢な女を演じて、そのプライドが折れていくところを、どうもこの監督は面白いと思っているらしい。なんか全然愉快じゃない。

映画の感想の新バージョンができてこれが300本目の感想なんだけど、どういう流れか300本目がこんなクズ映画に。

(追記:2010年11月24日)旧映画の感想にも感想がありました。スウェプト・アウェイ。2006年に観てやっぱり星1つにしてる。ブレてないな、俺。

水俣曼荼羅  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月1日
監督原一男
記述年月日2022年1月26日
出演(記載なし)
評価★★★★★
エグゼクティブプロデューサー浪越宏治
プロデューサー原一男,小林佐智子,長岡野亜,島野千尋
構成秦岳志
撮影原一男
編集秦岳志
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/374356

いやー、面白い。がっちりつかまれて、現状も分かればこれまでの経緯も分かる。その上でそれぞれの人が見えてきて本当に面白かった。

水俣病についてのあれこれ15年の取材を6時間にまとめたドキュメンタリー。

友人と観に行ったんだけど、元旦から6時間の映画につきあってくれる友人がいるというのはいい話である。6時間っていうのは観る前はドン引きなんだけど、3部構成になっていて2時間ごとに休憩が入るのでそこまでしんどくはない。さらに普通はドキュメンタリー映画って監督の思い入れのせいで切ればいいシーンが切れなかったりするんだけどこの映画の編集は実にうまい。ほとんどダレることなくシーンが続いていく。そんなわけで観てしまえば覚悟したほどしんどくはない。

たいていのドキュメンタリーの感想として、大企業やお上への怒りがあるけど、ご多分に漏れずこの映画でも役人へのヘイトが溜まる。こんにゃろう。なんでこうなっとるんだ。

なかなかこういう映画は観ようと思わないと観ないと思うので、ここで感想をどんなに書いたところで観てもらえるか分からないけど、いやー、本当に自分は水俣病のことを何も知らなかったなと思う。

包帯クラブ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月27日
監督堤幸彦
記述年月日2010年11月13日
出演柳楽優弥,石原さとみ,田中圭,貫地谷しほり,関めぐみ,佐藤千亜妃,大島蓉子,野添義弘,佐藤二朗,国広富之,風吹ジュン,岡本麗,塩見三省,原田美枝子
評価★★★
原作天童荒太『包帯クラブ』
脚本森下佳子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327916

悪くないとは思うんだけど、イマイチといった感じの映画。「誰も知らない」の柳楽優弥が話題性って奴なのかな。

手首を切ってしまい病院にやって来た女子高生の笑美子(通称ワラ)は、ふらりと屋上のフェンスを乗り越えようとする。そこに現われたのは入院患者の井出埜辰耶(通称ディノ)。自殺を心配したディノは、ワラの手首の包帯をフェンスに巻き付けた。身体の傷と同じように心の傷も包帯で手当てするために、と。それを見て、ふっと心が軽くなったワラ。後日、ワラは彼氏と別れて落ち込む親友・丹沢志緒美(タンシオ)に、ディノに倣って包帯の手当を施す。その行為に感動したタンシオは、メル友のギモ、発案者のディノを巻き込み“包帯クラブ”を発足させる。クラブの活動は、傷ついた人の依頼をネットで受けて、その原因に包帯を巻き、その光景をデジカメで撮り依頼者に送り返してあげるというもの。次第にゲーム感覚で活動に熱中していくワラたちだったが、そんなメンバー一人ひとりも包帯で巻きたいさまざまな傷を抱えていた。

たぶん、原作からそうなんだと思うんだけど、ちょっと説教くさいんだよね。あと、心の傷ってあんまり人には話さないわけで、それを台詞でやっちゃうとなんとも残念なことになる。ドラマみたいな作り。

ビッグ・バウンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月13日
監督ジョージ・アーミテイジ
記述年月日2012年7月1日
出演オーウェン・ウィルソン,モーガン・フリーマン,ゲイリー・シニーズ,サラ・フォスター,ウィリー・ネルソン,ヴィニー・ジョーンズ,ビービー・ニューワース,チャーリー・シーン,ハリー・ディーン・スタントン,アンドリュー・ウィルソン,グレゴリー・スポーレダー
評価★★★
原作エルモア・レナード
脚本セバスチャン・グティエレス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319427

詐欺師同士の騙し合いの話。ハワイが舞台になっててなんかゆるーい感じになっているのが味になってます。

金持ちの愛人と共謀するとか、別の詐欺師と手を組んで腹の探り合いをするとか。

なかなかゆるくてよかった。軽妙なハワイの詐欺師たち。

透明人間  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月18日
監督リー・ワネル
記述年月日2022年1月4日
出演エリザベス・モス,オルディス・ホッジ,ストーム・リード,ハリエット・ダイアー,マイケル・ドーマン,オリヴァー・ジャクソン=コーエン
評価★★★★
製作ジェイソン・ブラム,カイリー・デュ・フレズネ
製作総指揮リー・ワネル,クーパー・サミュエルソン,ベアトリス・セケイラ,ジャネット・ヴォルトゥルノ,ローズマリー・ブライト,ベン・グラント
原案リー・ワネル
脚本リー・ワネル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/371795

2020年に邦題もこのタイトルのまんまなのはどうかと思うけど(原題もまんまなので何もおかしなことではないが)、とはいえ、中身はなんとも面白い筋立だった。主人公のなんともいえない執着がだんだん怖くなってくる。

夫の執着がだんだん常軌を逸してきたので逃走を決意した妻だったが、逃走すると夫が自殺したと報じられる。しかしそこから身の周りにおかしなことが起こり始め、夫は自殺を偽装しただけでまだ自分につきまとっているのではないかと疑い始める。

元の原作たる透明人間とは話はまったく違う。だから序盤は主人公の妄想なのか、それとも何か別のものなのか、どういう展開を見せるのかが分からない。そこがもう面白い。透明人間を怖い存在として見せることに成功している。

主人公のヒロインがそんなに美人ではないんだよね。ハリウッド映画にしては。最初はなんでこんな普通の女に男が執着するのか分からんと思い、そこが納得いかない感じなんだけど、観ていくうちに、そういうのに意味不明に執着するということの方が怖いし、とにかくこいつは逃げようとする妻が許せないんだというその性格が分かってきてそこが怖くなってくる。

そしてどういう決着になるかと思ったら、まあそこまでしないとってところまで決着つけてくれて、オチがよかった。

ゴージャス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月30日
監督ヴィンセント・コク
記述年月日2013年5月2日
出演ジャッキー・チェン,スー・チー,トニー・レオン,リッチー・レン,エミール・チョウ,ブラッドリー・アラン,サム・リー
評価★★★
製作ジャッキー・チェン
原作ヴィンセント・コク,アイヴィ・ホー
脚本ヴィンセント・コク,アイヴィ・ホー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=159312

評価としては2.8とか2.7とか、どっちかというと2に近い3といったところ。最初はジャッキーが相手役じゃなかったんだけど、大人の事情により相手役となったらしく、ミスキャストもいいとこ。

台湾の夢みる少女プウが、ボトルメッセージを拾って運命を感じて香港に行く。そこで実業家と出会い、恋に落ちる。

恋に落ちる相手がジャッキー・チェンっていうのはほんとに変なんだよなあ。キメ顔でも三枚目だし。あと、この映画の主演は基本的に少女であるプウの方である。香港で世話になる相手がオカマ役のトニー・レオンで、こっちの方が観ていて面白い。相手役としてはこっちの方が全然よかったと思うのだが。

ジャッキーが出ているのでアクションもちゃんとある。あと、ごちゃごちゃ戦うんじゃなくて、雇われたキックボクサーと一対一でガチンコ勝負するところは見所になっている。

ヒロインで主演の女の子はやたらとアヒル口で、人によってはあざとすぎてムカつくかもしれないけど、かわいいことはかわいい。二人で水中を泳ぐシーンは、映像の「ないわー」感と合わせて、なんとも新鮮(笑)

キングダム/見えざる敵  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月19日
監督ピーター・バーグ
記述年月日2023年3月10日
出演ジェイミー・フォックス,クリス・クーパー,ジェニファー・ガーナー,ジェイソン・ベイトマン,アシュラフ・バルフム,アリ・スリマン,ジェレミー・ピヴェン,ダニー・ヒューストン,リチャード・ジェンキンス,カイル・チャンドラー,フランシス・フィッシャー,オマー・バーデゥニ,ウーリ・ガヴリエル,アシュレイ・スコット,ティム・マッグロウ,ケリー・オーコイン
評価★★★
脚本マシュー・マイケル・カーナハン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328272

中東のテロとの戦いの話。クライマックスのアクションがなかなかよく、ストーリーは普通だけどそこで元は取れたなという感じ。

ある日、サウジアラビアにある石油会社の外国人居住区で自爆テロ事件が発生。死傷者は300人以上にのぼり、犠牲者の中にはFBI捜査官も含まれていた。その首謀者がアルカイダと関係のあるアブ・ハムザと推察したFBI捜査官フルーリーは現地捜査を志願。しかし、穏便な解決を望む両国外交筋とサウジ政府の拒否によって却下されてしまう。するとフルーリーは独自の手段で駐米サウジ大使に直接要求、捜査期間を5日間、そして常にサウジ警察が同行するという条件で許可されるのだった。こうして、法医学調査官のメイズ、爆発物専門家のサイクス、情報分析官のレビットと共にサウジに降り立つフルーリー。そこで彼らは、事件現場の凄惨さを目の当たりにする…。

劇場公開していたのか。てっきり観ながらTV映画かと思っていた。

現場の証拠保全とか全然できてないのでサウジ警察を無能扱いしてしまう米国人とかありがちな描写である。頭の固い現地当局とのやりとりは映画の障害になっているかというとちょっと微妙だが——単なるストレス要素にしかなってない感じ——それでも捜査が進められていくのはありがたい。

そして冒頭に書いた通り、結局、犯人グループが「あの目障りなアメリカ人は殺してしまおう」と決定して行動を開始するんだけど、そこからのアクションはなかなかの出来。映画っぽい演出はあるけど見にくいカット割りなどがほとんどなくて、無言で場所移動しながら撃ち合うというかっこよさ。まあ、ここが観れればとりあえず退屈なB級映画から、ちょっと見所があるB級映画に昇格したって感じ。

パニック・ワールド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月16日
監督スティーヴン・R・モンロー
記述年月日2020年3月14日
出演エド・クイン,マグダ・アパノヴィッチ,ホリー・エリッサ・ディグナード,ライアン・グランサム
評価★★
脚本ルディ・ソーバーガー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344765

B級映画の中でもしょうもない方。

田舎町で世界の滅亡の予兆が現れる……という話だったと思う、確か。間違ってたらごめんなさい。

まあ、この手の映画はいくらでも作られるから。

ルーザーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月19日
監督シルヴァン・ホワイト
記述年月日2015年3月1日
出演ゾーイ・サルダナ,ジェフリー・ディーン・モーガン,クリス・エヴァンス,イドリス・エルバ,コロンバス・ショート,オスカル・ハエナダ,ジェイソン・パトリック,ホルト・マッキャラニー,ピーター・マクディッシ,ピーター・フランシス・ジェームズ
評価★★★
脚本ピーター・バーグ,ジェームズ・ヴァンダービルト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337698

そんなに面白くないって感じ。

ボリビアのジャングルに派遣されたクレイ率いるエリート特殊部隊“LOSERS(ルーザーズ)”。しかし、その任務中、彼らは何故か米軍に命を狙われ、現地に取り残されてしまう。やがて、この一件の裏にマックスと呼ばれる黒幕の存在が浮上。また、彼らの前に、マックスへの因縁を持つという謎の女アイシャが現われ、一致団結して復讐を開始する。そのさなか、またしてもピンチに立たされるルーザーズだが…。

アメコミらしいんだけど、ちょっと自分は詳細不明。普通の派手なアクション映画としか。

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年8月21日
監督デヴィッド・クローネンバーグ
記述年月日2023年8月27日
出演ヴィゴ・モーテンセン,レア・セドゥ,クリステン・スチュワート,スコット・スピードマン,ドン・マッケラー,ヴェルケット・ブンゲ,タナヤ・ビーティ,リヒ・コモフスキ,ソティリス・ショーゾス
評価★★★
脚本デヴィッド・クローネンバーグ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/389128

なんかすごい期待して観に行ったら、まあ、久し振りに昔のクローネンバーグ節が戻ってきたとか、そういう感じだった。期待したらがっかりだけど、いつもの感じを期待するならそこは裏切らないって感じ。

人類が痛みや感染症を克服した近未来。“加速進化症候群”のアーティスト、ソール・テンサーは、体内で生み出された新しい臓器をパートナーのカプリースが外科的に摘出する手術をアート・パフォーマンスとして観客に披露していた。一方、進化の暴走を警戒する政府は、監視役として“臓器登録所”の調査員ティムリンをソールのもとへ派遣するのだったが…。

臓器の映像はたまに挿入されるのだがそこまで量は多くない。引用したあらすじのような状況設定なのであちこちで野良手術が施術されていて、それがなんとも痛々しい。また、衛生観念が欠如してしまっているので全体に汚い。

ストーリーとしてはなんとも説明不足というか、私は監督のインタビューを聞いてから(というか聞いたから)観たので、何を表現したいのかがよく分かったんだけど、何も知らずにこれだけ観ても、「え? なんの話なの、これ」にしかならない気がする。

困惑したいなら前知識なしで、とりあえず全体像というか監督のテーマを理解したいなら事前の知識を入れて観ることをおすすめする。

ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年4月28日
監督ジョー・ライト
記述年月日2018年5月2日
出演ゲイリー・オールドマン,クリスティン・スコット・トーマス,リリー・ジェームズ,スティーヴン・ディレイン,ロナルド・ピックアップ,ベン・メンデルソーン
評価★★★
脚本アンソニー・マクカーテン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362605

映画「ダンケルク」の背景が分かるのが新鮮というか、「あ、繋がった」という感想がありました。観ているときは面白いと思ったんだけど、あとから振り返ると、「まあ、結果として正しい選択だったのが分かるけど、当時、それがどうだったかなんて分からないよな。結論からだけで、和平側を責めるのもかわいそうだ」という気持ちも出てくる。つまり、決断とか選択というのは難しいということである。メイクがすごいというのはそうかもしれないけど、まあ、映画の本質とは違うし、観ているときには気になりませんでした。気にならなくて正解。

ヒトラー率いるドイツに和平交渉を挑むのか徹底抗戦を呼びかけるのか、その難しい選択を迫られる英国首相の物語。

チャーチルが分からなくても、そして中で説明らしい台詞がほとんどなくても、状況はちゃんと分かる。まあ、最後のオチというか、英国とチャーチルが下した結論というのはよく知ってるわけで、そこに驚きはないわけだけど、それでもなんか緊張するし、決断を下したときにはカタルシスがおとずれる。

アカデミーメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した作品で、担当であるアーティスト日本人が日本人としては初めて獲ったオスカーです。ゲイリー・オールドマンってことなんだけど、外見的にはなんの面影もないくらいチャーチル。

哀れなるものたち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年3月19日
監督ヨルゴス・ランティモス
記述年月日2024年4月19日
出演エマ・ストーン,マーク・ラファロ,ウィレム・デフォー,ラミー・ユセフ,ジェロッド・カーマイケル,クリストファー・アボット,キャスリン・ハンター,ハンナ・シグラ,マーガレット・クアリー,ヴィッキー・ペッパーダイン,スージー・ベンバ,トム・スタートン,イェルスキン・フェンドリックス
評価★★★★
製作エド・ギニー,アンドリュー・ロウ,ヨルゴス・ランティモス,エマ・ストーン
原作アラスター・グレイ『哀れなるものたち』
脚本トニー・マクナマラ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/389418

いやー、普通に面白かった。ギャグシーンは笑えたし。独占欲が迷走していく“愛”の感じは、類似作品を何度か観てきているので既視感もあったけど、それでも面白かった。

医師の禁断の手術によって助かった女性が、医師の保護から飛び出して社会で成長する。

禁断の手術はイントロで明かされる。妊娠した女性が川に身投げをして、脳死した女性にその胎児の脳を移植したのである。なので肉体は大人なのに頭脳はまだ新生児(映画の最初で何歳くらいの精神年齢になっているか不明だけどかなり幼いのは確か)という状態なんである。肉体はエロいのに精神はピュアなままという何かの願望を絵に描いたような存在なのだ。

そんな手術は現実的には不可能なのだけど、実際、この映画は「海底二万里」のようなシュールSFらしさを前面に出していて、デジタルじゃなくてアナログなのに高度に発展している、みたいな舞台装置がきちんと作りこまれている。だからそっち方面の突っ込みを許さない作りになっている。SFだとかミステリーだとかではなく、世間を知って成長する少女の冒険譚なのである。

周囲のピュアでいて欲しいという願望を裏切っていく感じは、こういう映画でよく観た。早々に悪い男にそそのかされてセックスばっかりするようになるんだけど、そこからの展開が捻りが効いている。主人公の女性が独占欲を発揮しないのである。こいつだけじゃよく分からんとなってくる。

割とゴリゴリのフェミニズム映画のようにも思う。男の独占欲というものにズバズバと切り込んでくる内容になっている。

R18でセックスシーンが多め。最初の方に集中していて、だんだんセックスに慣れてくるとあまりやらなくなるのも面白い。

フェイシズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年9月19日
監督ジュリアン・マニャ
記述年月日2022年1月7日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,ジュリアン・マクマホン,サラ・ウェイン・キャリーズ,マイケル・シャンクス,セバスチャン・ロバーツ,デヴィッド・アトラッキ,マリアンヌ・フェイスフル
評価★★
脚本ジュリアン・マニャ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341670

一応観たけどながらだったので適当。感想もとくになし。

相貌失認という障害にかかり、目撃した事件の犯人の顔が識別できなくなった主人公の疑心暗鬼。

適当に観たんだけど、これは話が適当だった。たぶん相貌失認っていう障害の話を聞いて適当にそこから話を作ったんじゃないかなと思う。記憶喪失とか二重人格とかでこういう雑な脚本をよく見る。病気の体をしているけど、本当の病気じゃなくて脚本の都合に合わせて作った設定になっちゃってるやつ。

ほかには言うことなし。

デス・プルーフ in グラインドハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年7月10日
監督クエンティン・タランティーノ
記述年月日2022年1月16日
出演カート・ラッセル,ロザリオ・ドーソン,ローズ・マッゴーワン,シドニー・タミーア・ポワチエ,ゾーイ・ベル,マイケル・パークス,メアリー・エリザベス・ウィンステッド,ヴァネッサ・フェルリト,ジョーダン・ラッド,トレイシー・トムズ,マーリー・シェルトン,ニッキー・カット,イーライ・ロス,クエンティン・タランティーノ,ジェームズ・パークス,マーシー・ハリエル
評価★★★
製作クエンティン・タランティーノ,ロバート・ロドリゲス,エリザベス・アヴェラン,エリカ・スタインバーグ
製作総指揮ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン,シャノン・マッキントッシュ
脚本クエンティン・タランティーノ
撮影クエンティン・タランティーノ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328314
関連

きっついくらい無駄話が多い。タランティーノの女性のフェチがよく分かる。

あらすじの前に企画としての予備知識が必要。B級映画を複数本立てで上映するグラインドハウス形式という上映方式がかつてあり、それを再現しようという企画による映画。もう一本ロバート・ロドリゲスの「プラネット・テラー in グラインドハウス」というのがあり、両方合わせてグラインドハウスという映画タイトルもある。2本立てで上映もされたようだけど、海外配給では別売でされたとかでこういうタイトルになっている。内容にも特徴がある。元ネタの作品群が低予算でしょぼい内容だったので、その雰囲気から再現しようというものになっている。具体的には、セックス、暴力、復讐、そんな奴である(この三つは20世紀のハリウッド映画のプロデューサーが重視していた要素としてドキュメンタリーで見た。この要素があれば言語や文化を越えて世界中でヒットが狙えるそうで)。なので安っぽさのうちいくつかはわざとやっている。

で、タランティーノはさらにその企画に乗せて、カースタントの人にスポットを当てるというコンセプトを乗せて、主演の一人にスタントウーマンをやっている役として本当のスタントウーマンを出している。色々な映画で色々な女優の代わりにスタントをやっていた人だそうである。

という企画の説明をした上で、あらすじそのものは省略する。話の筋は観ればよろしい。あるいはストーリーにはあまり意味はないとも言える。

悪ノリや内輪ウケの要素が強いのと、もちろん、それをわざと強くすることでその要素で楽しんで欲しいって意図があるんだろう。人が、企画がよく分からなくても楽しめるのか楽しめないのかはよく分からない。

自分の感想としては、一部は楽しめたけど、一部は楽しめなかったという感じ。いまならアウトっぽいけど、当時のノリで、美人の女優に無意味にセクシーなことをやらせるというのはなんかちょっと楽しかった。アホっぽくて。

ジキル&ハイド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月3日
監督スティーヴン・フリアーズ
記述年月日2015年3月1日
出演ジュリア・ロバーツ,ジョン・マルコヴィッチ,ジョージ・コール,マイケル・ガンボン,キャシー・スタッフ,グレン・クローズ,マイケル・シーン
評価★★★
原作ヴァレリー・マーティン
脚本クリストファー・ハンプトン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=51229

まあ、話そのものは知ってるので衣装とか演技とかが見所になるわけですが。こんなもんかなーという印象。

ジュリア・ロバーツ演じる女中の視点からのジキルとハイドの物語。

普通だと思った。お金はそこそこかかってて悪くないけど。

マインドハンター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年4月15日
監督レニー・ハーリン
記述年月日2010年11月13日
出演LL・クール・J,ジョニー・リー・ミラー,キャスリン・モリス,ヴァル・キルマー,クリスチャン・スレイター,パトリシア・ヴェラスケス,クリフトン・コリンズ・Jr,アイオン・ベイリー,ウィル・ケンプ
評価★★★
原案ウェイン・クラマー
脚本ウェイン・クラマー,ケヴィン・ブロドビン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324175

そんなに悪くないサイコスリラー。レニー・ハーリンは手堅くいい仕事をするなー。

FBIの卵が訓練中に次々殺される。犯人は誰だ。

これは訓練じゃないの?とかいう疑惑はすぐになくなります。まあ、悪くないってことで。

彼らは生きていた  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年3月1日
監督ピーター・ジャクソン
記述年月日2020年5月4日
出演(クレジットなし)
評価★★★
製作ピーター・ジャクソン,クレア・オルセン
製作総指揮ケン・カミンズ,テッサ・ロス,ジェニー・ウォルドマン
編集ジャベツ・オルセン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369433

ロッテントマト100点満点ってことだけど、それは褒めすぎじゃないかな。あと、この手のドキュメンタリーを割と観てきているので新鮮な部分が少なかった。それどころか、最初のうちは「あれ、全部知ってる奴じゃないか?」と不安になった。あとから観たことない映像や知らない事実も出てきて、最終的には面白かったけど。鑑賞直後のメモは以下。第一次世界大戦がどれだけひどかったかについてはフィクション・ノンフィクション問わず見てきたので意外と新鮮味がなかった。あったのはもっと日常の方。ネズミと蠅がとにかくすごい。泥の話は聞いていたけど、泥に落ちたらもう死ぬだけだったりした話。食い物や娯楽の話。砲撃の音の話。そんなこんな。

イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた第一次世界大戦の激戦地、西部戦線で撮影された未公開映像を、最新の映像技術を駆使してカラー化し、鮮烈かつリアルに現代に蘇らせた衝撃の戦争ドキュメンタリー。

編集が実にうまい。見やすい。

死体の映像はあまりすごいものはない。とはいえ、腐敗した死体ってものすごい色になっている。あまりわざわざ撮ってなかったのかもしれないけど。

最初のメモ以外で印象的だったのはドイツ捕虜の話。英語仏語独語なんて相互話者も多いので、捕虜になってしまうと仲よくやってたというのが──知識としては知っていたけどドキュメンタリーとして生の声で聞くと──興味深かった。これが第二次大戦になると相手を人間と思わなくなるようなエピソードが増えるんだけど、第一次大戦だと、捕虜になってしまうともう憎しみがなく、お互いにこの戦争はクソだなと愚痴を言い合っていたりする。あまり日本人が知っている戦争と違う感じである。

普段は会員になっている立川のシネマシティで映画を観ている。平日1000円、週末でも20時過ぎの上映なら1000円だ。これは単館のシアター・イメージフォーラムでしかやってなかったので毎月1日の1100円上映で鑑賞。イメージフォーラム行くのは久し振りで、今の場所になってからは初めてだ。

ドッペルゲンガー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年1月26日
監督黒沢清
記述年月日2007年3月21日
出演者役所広司,永作博美,ユースケ・サンタマリア,柄本明,ダンカン,戸田昌宏,佐藤仁美,鈴木英介
評価★★
脚本黒沢清,古澤健
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241941

まとまりの無い脚本だと思う。たまにいいシーンはある。映像作家的な駄目なパターンになっているような気がします。キレる役所広司の演技は定番だけど、見ていて飽きない(笑)

医療機器の優秀な開発者が自分のドッペルゲンガーと遭遇する。

データ参照先のallcinemaにホラーとコメディというジャンル付けがされているところから察して欲しい感じである。中途半端な変な映画である。

この監督の得意技があって、殴るシーンだけはあいかわらずうまい。

崖の上のポニョ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月5日
監督宮崎駿
記述年月日2008年10月28日
出演山口智子,長嶋一茂,天海祐希,所ジョージ,土井洋輝,奈良柚莉愛,柊瑠美,矢野顕子,吉行和子,奈良岡朋子,左時枝,平岡映美,大橋のぞみ,竹口安芸子,山本与志恵,片岡富枝,佐々木睦,羽鳥慎一,山本道子,金沢映子,齋藤志郎,石住昭彦,田中明生,脇田茂,つかもと景子,山本郁子
評価★★★★
プロデューサー鈴木敏夫
原作宮崎駿
脚本宮崎駿
美術監督吉田昇
編集瀬山武司
音楽久石譲
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327529

賛否両論の問題作である。が、世間のことは世間に任せてここではもちろん個人的感想だけを書く。大傑作である。宮崎駿は本物の芸術家なんだなと思った。

5歳の少年宗介は海にいた不思議な魚を助ける。それは自分をポニョと名乗って少年に告白するのだった。

北野武が芸術家気取りの変な映画を撮っても芸術家になれないのと違い、宮崎駿はそこを突き抜けている。北野武を貶める意図はないのだけど、つい比べてしまった。宮崎駿はあまりに自然に商業映画の境界を越えて向こう側に突き抜けてしまう。気持ちがいいほどだ。

例によっていくつか過去の作品からイメージの流用がある。パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスをあらかじめ観ておいてよかったと思った。これを観てないとかなり戸惑うだろう。宮崎駿の引き出しには昔からこういう作品が入っていたのだ。

満点の星五つじゃないのは、いくつか子供に真似して欲しくないところがあるからである。ポニョを水道水の中で泳がせちゃうところとか。それに、やっぱり好き放題やりすぎだからね。

けど私はDVDを買うでしょう。これは本当に繰り返し観たい作品である。

サイレントヒル:リベレーション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月2日
監督マイケル・J・バセット
記述年月日2020年5月6日
出演アデレイド・クレメンス,キット・ハリントン,ショーン・ビーン,キャリー=アン・モス,ラダ・ミッチェル,デボラ・カーラ・アンガー,マーティン・ドノヴァン,マルコム・マクダウェル,ロベルト・カンパネラ,ピーター・アウターブリッジ,エリン・ピット
評価
脚本マイケル・J・バセット
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345356
関連

自己満足不気味映像の積み重ねで、自分が一番嫌いなパターン。金はかかっているけど、グロいイメージだけでどや顔している監督の顔が見えるようだ。

18歳の誕生日を目前にした少女ヘザーは、サイレントヒルという謎めいた街で起きる不気味な悪夢に苦しめられるようになる。なぜか幼い頃の記憶がない彼女は、父に連れられ街から街へと転々と移り住み、身を隠すような生活を送っていた。そんなある日、彼女が帰宅すると、自宅から父の姿が消えていたのだった。彼女は転校先で知り合った青年ヴィンセントと共に、父の行方を追って、唯一の手がかりであるサイレントヒルへと向かうのだが…。

悪夢とか白昼夢の幻想的不気味クリーチャーや残虐拷問みたいな映像が定期的に挿入されるという映画。こんなんだけど、映画「サイレントヒル」の正式な続編らしい。

こういう監督は自分の要警戒リストに入れて二度と近づかないようにしないと。

単にこういうセンスアピール映画が好きな人は好きだと思う。別にそこについては駄目出しはしない。ただ、こういう映画が好きじゃないだけ。娯楽作品というものに対する考え方とか向き合い方が、個人的に嫌いなだけである。

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月23日
監督ジョナサン・レヴィン
記述年月日2023年4月7日
出演シャーリーズ・セロン,セス・ローゲン,オシェア・ジャクソン・Jr,アンディ・サーキス,ジューン・ダイアン・ラファエル,ラヴィ・パテル,ボブ・オデンカーク,アレキサンダー・スカルスガルド
評価★★★★
原案ダン・スターリング
脚本ダン・スターリング,リズ・ハンナ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370111

いい映画だというのは知っていたし、いい映画だった。しかしラブコメ特有の意地の張り合いと擦れ違いがどうにも自分できつくなって何度も中断してしまった。どうも自分はこういうのが苦手なんだなと思うと共に、これを克服していかなくては駄目だなと映画とは関係なく思った。

独立系メディアでジャーナリストをしていた男と、国務長官から次期大統領も噂される女が、偶然出会ってしまう。

なんとなく噂で、次世代ラブコメ映画の代表作の1つ——1つだけでなく、もちろんいくつかある。昔のシンデレラや逆玉の輿のような身分差、階級差、支配被支配といった関係で語るものから変わってきているのが現在ラブコメ——として挙げられる一本。クレジットを調べたら制作にシャーリーズ・セロン本人も入っていた。なるほど。

あえて詳細なあらすじを書かなかったけど、本当はもっと省略したいくらいである。『ラブコメ』だけで1つのジャンルである。あとは、じゃあ2人はどういう年齢でどういう仕事をしていてどういう性格で、そしてどういう風に出会って親しくなっていくのかな、というのは観ながらお手並み拝見すればいいわけで、あらすじで事前に知るような情報ではない。知るべきは『ラブコメ』これのみで充分。

そしてこの映画は実に王道にテンプレを埋めているんだけど、やっぱりよくできている。うまいなー。そしてお約束のようにキュンキュンさせて、どきどきさせて、最後にほっこりさせてくる。王道。

あの日の指輪を待つきみへ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月26日
監督リチャード・アッテンボロー
記述年月日2010年12月7日
出演シャーリー・マクレーン,クリストファー・プラマー,ミーシャ・バートン,スティーヴン・アメル,ネーヴ・キャンベル,ピート・ポスルスウェイト,ブレンダ・フリッカー,グレゴリー・スミス,デヴィッド・アルペイ,マーティン・マッキャン,ジョン・トラヴァース
評価★★★
脚本ピーター・ウッドウォード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329861

いやー、メロドラマだけどよくできた脚本だわー。

永遠の愛を誓い合った二人だったが、男は出征し、命を落としてしまう。彼は出発の前に友人達と約束をしていた。自分に何かあったら彼女を頼むと。友情のために恋を諦めていた友人はその約束を果たすが、男同士の約束は秘密のままだったのだった。

話は甘いっすよ。ヒロインが人気者。けど、過去が自分を縛り、過去が自分を自由にする。そういうところが人生にはあって、それを思い出させてくれる映画でした。

D-WARS ディー・ウォーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月18日
監督シム・ヒョンレ
記述年月日2016年1月19日
出演ジェイソン・ベア,アマンダ・ブルックス,ロバート・フォスター,エイミー・ガルシア,クレイグ・ロビンソン,クリス・マルケイ,ジョン・アレス,エリザベス・ペーニャ,ビリー・ガーデル,ホームズ・オズボーン,ニコール・ロビンソン,ジェフリー・ピアソン
評価
脚本シム・ヒョンレ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331733

こいつはひでえ。超が付く駄作。努力は分かるので星二つでもいいとは思うのだが、ここは厳しめに。

伝説の正義と悪の戦いが起こり人類は全滅するかもしれないので、運命の鍵を握る女がいるのでそれを探せ、とか。

飛龍というかドラゴンみたいなのが異世界からやってきて現代の軍隊と戦うというのの映像化は悪くない。駄作大作映画では日本も負けてないが、それでも日本でこれは撮れないと思うと、韓国の映画予算については感心するところも無いわけではない。あ、この映画は韓国映画です。

その映像ありきで、なんか神秘的な生まれ変わりだとか運命だとかペラペラなストーリーをもってきてもなんとかなるのかと思ったのかもしれないけど、残念ながらなんともならなかった作品。やっぱ厳しいというか、星二つから一つに減点したのは最後のクライマックスである。もう完全な異世界に飛んでしまって、よく分からない荒野で二匹の巨大ドラゴンがぶつかりあうみたいな、ほんとになんなのこれ的な映像を延々見せられることになる。

日本では話題にまったくならなかったが、ネットで検索すると面白い話がいくつか見つかる。当時の自分はそんなこと何も知らなかったよ。

恐怖の人喰い魚群  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月13日
監督アンソニー・M・ドーソン
記述年月日2007年12月6日
出演者リー・メジャース,マーゴ・ヘミングウェイ,カレン・ブラック,ジェームズ・フランシスカス,マリサ・ベレンソン,ゲイリー・コリンズ,ロイ・ブロックスミス,フランク・ペシ,ファビオ・サバグ
評価★★★
脚本マイケル・ロジャース
製作国イタリア/ブラジル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=5950

B級ホラー映画だと思って観てみたら予想の斜め上を行くヘンテコ映画だった。

まあ、この手の映画は邦題でピンと来る人以外にはどうでもいいのであらすじ省略。興を削ぐしね。

ヘンテコ映画としか言いようがない。っていうかこのタイトルでクライムムービーだと思わなかったし、大爆発やあれこれがあるとも思わなかった。1978年の映画。

デジャヴ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月10日
監督トニー・スコット
記述年月日2010年11月30日
出演デンゼル・ワシントン,ポーラ・パットン,ヴァル・キルマー,ジム・カヴィーゼル,アダム・ゴールドバーグ,エルデン・ヘンソン,エリカ・アレクサンダー,ブルース・グリーンウッド,エル・ファニング,マット・クレイヴン,ションドレラ・エイヴリー,ドナ・W・スコット
評価★★
製作ジェリー・ブラッカイマー
脚本テリー・ロッシオ,ビル・マーシリイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325438

いやいやいや。ジェリー・ブラッカイマー、お前はタイムトラベルってキャラじゃないだろう?

豪華客船爆破事故の捜査が優秀だったダグはFBIにスカウトされ、機密へのアクセス権を与えられる。機密とは4日前の映像が巻き戻せないリアルタイム情報として表示されるシステムだった。彼はその不思議なシステムを使って捜査を続行する。

これを面白いっていうのはちょっとなあ。あと、ブラッカイマー製作の映画に期待するのはもっと大味の映画なのだ。これが小気味よい映画でダシがきいてるって意味ではない。

ターミネーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1989年
監督ジェームズ・キャメロン
記述年月日2012年2月24日
出演アーノルド・シュワルツェネッガー,マイケル・ビーン,リンダ・ハミルトン,ポール・ウィンフィールド,ランス・ヘンリクセン,アール・ボーエン,ベス・モッタ,リック・ロソヴィッチ,ディック・ミラー,ビル・パクストン,ブライアン・トンプソン,ショーン・シェップス
評価★★★★★
製作ゲイル・アン・ハード
製作総指揮ジョン・デイリー,デレク・ギブソン
脚本ジェームズ・キャメロン,ゲイル・アン・ハード
撮影アダム・グリーンバーグ
特撮スタン・ウィンストン
美術ジョージ・コステロ
衣装デザインヒラリー・ライト
編集マーク・ゴールドブラット
音楽ブラッド・フィーデル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=13522
関連

初めて観たときは、ターミネーターの機械であるところが醸し出すコミカルさもけっこう好きでした。あと、どう倒していいのか分からない絶望感が本気で怖かったなあ。

冴えないウェイトレスのサラ・コナーは突然現れた見ず知らずの無表情の大男に命を狙われる。間一髪彼女を助けたのも見ず知らずの男だった。彼は彼女に告げる。「奴の名はターミネーター。君の息子を歴史から抹殺するために未来から送られてきた殺人マシーンだ」

テレビでしょっちゅう放送されてたけど、何回観ても飽きません。やっぱいいよね、この映画。あ、鑑賞年月日は適当です。

山猫は眠らない  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月24日
監督ルイス・ロッサ
記述年月日2020年3月16日
出演トム・ベレンジャー,ビリー・ゼイン,J・T・ウォルシュ,エイデン・ヤング,ケン・ラドリー,レイナルド・アリナス,カルロス・アルバレス,ロイ・エドモンズ
評価★★★
脚本マイケル・フロスト・ベックナー,クラッシュ・レイランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/23824
関連

狙撃を主題に据えた渋い映画で、評価は高いみたいだけど──時間はあいてるけど続編が作られて現時点で6まである──自分にはあまり刺さらなかった。

トーマス・ベケットはアメリカ海兵隊のベテラン狙撃兵。しかし、過去の任務遂行中に相棒である観測手を何人も失ってきた。今回、南米のパナマの国境近くのジャングルでワシントンからの指令を受け、極秘任務を遂行する。彼のもとにパナマの麻薬王オチョアとアルバレス将軍を消し去るという任務を受けた、自分とは対照的に経験の浅いエリート志望のリチャード・ミラーと組むことになる。ミラーはSWATの狙撃手で射撃の腕は非常に良いが、軍隊での戦闘経験はないばかりか、実際に人を射殺したこともない。おまけにジャングルという環境にすら慣れていないため、幾度に及ぶ忠告をベケットから受けるはめに。ミラーは山の斜面ですべり転げたが狙撃手の命である銃を手放さなかったことをベケットから褒められる。ミラーは初のジャングル、ベケットは歴戦の勇士ということで衝突することも多かった。

なんか渋い支持があるので、試しに観てみるのもいいと思う。繰り返しになるけど、自分には全然刺さらなくて、何がそんなに人気なのか分からなかった。

スペル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年10月18日
監督サム・ライミ
記述年月日2013年3月4日
出演アリソン・ローマン,ジャスティン・ロング,ローナ・レイヴァー,ディリープ・ラオ,デヴィッド・ペイマー,アドリアナ・バラーザ,チェルシー・ロス,レジー・リー,モリー・チーク,ボヤナ・ノヴァコヴィッチ,ケヴィン・フォスター,アレクシス・クルス,オクタヴィア・スペンサー
評価★★★
脚本サム・ライミ,アイヴァン・ライミ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334820

2009年にサム・ライミがこんなホラー映画を撮るとは思わなかったなあ。実にまっとうなB級ホラー。

ローン返済の延長を断ったら、老婆から呪いをかけられてしまう。

悪趣味なんだよなあ。しかしこの生理的嫌悪こそが真骨頂なわけで。返済期限の延長だって別に悪いことをしているわけではない微妙なところがまた個人的には好きである。厄日というかなんというか。たまったもんじゃないな。

フィッシャー・キング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月24日
監督テリー・ギリアム
記述年月日2020年3月1日
出演ロビン・ウィリアムズ,ジェフ・ブリッジス,マーセデス・ルール,アマンダ・プラマー,キャシー・ナジミー,デヴィッド・ピアース,ララ・ハリス,クリスチャン・クレメンソン
評価★★★★
脚本リチャード・ラグラヴェネーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/19772

評価の高い映画の中には、どんなもんじゃいと喧嘩腰の視点の期待値さえも越えてくる作品がたまにある。個人的には本作品もその一つ。というか、すでにその後のテリー・ギリアム作品を観てきた私は、そこを越えてくるんだろうなということすら予想はしていたのだけど。

過激なトークで時代の寵児として君臨したスーパーDJのジャック・ルーカスは、放送中に発した不用意な言動がもとで忌まわしい事件を誘発し、奈落の底へ転落する。また、教授だったというヘンリーは、3年前のある悲劇的事件に見舞われてから人が変わり、過去を捨ててホームレスとなった。共に精神に深い痛手を負った男達は、ニューヨークの底辺で出会い、奇妙な友情で結ばれる……。

テリー・ギリアムの作風はよくも悪くも独創的で、何作か観れば確実に“テリー・ギリアムらしさ”みたいなのは観た人が理解する。あとはそれが好きか嫌いかはその人によるだろう。

もう一つ難しいのは観れば分かる“テリー・ギリアムらしさ”だけど、それを言葉で人と共有するのは難しいということだ。らしさを別の言葉──たとえば「優しい」とか「非現実的な映像」とか──で語ろうとすると、それはらしさではないと感じる人が必ず出てくる。これは、テリー・ギリアムがやっている具体的な事実は同じでも、そこから受け取る印象とかメッセージ、感想といったものは人それぞれで、言葉で語るときにその二つをうまく分離できないというこちらの能力の拙さによるものだ。しょうがない。ほとんどの人にとっては自分の受け取ったものがすべてで、それを分離する必要性などないんだから。

そしてこの「映画の感想」もそれは分離していない。めんどくさいのもあるし、主観を全面に出した感想を1つの参考として世の中に出すことで役に立ててもらおう、包括的俯瞰的論評についてはそれが得意な人に任せようというのもある。

というわけで、この映画だけど、未来世紀ブラジルよりあとの作品だけど、テリー・ギリアムらしさとしてはこの映画がスタート地点ではないかと個人的には思う。これ以後の作品はあまりブレない。逆に言うとこれより前の作品は色々試行錯誤していると思う。人間に対する独特の優しい視線など、なんとも言いようのない不思議な印象であった。

天使と悪魔  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月24日
監督ロン・ハワード
記述年月日2011年7月1日
出演トム・ハンクス,アイェレット・ゾラー,ユアン・マクレガー,ステラン・スカルスガルド,ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ,ニコライ・リー・コス,アーミン・ミューラー=スタール,トゥーレ・リントハート,デヴィッド・パスクエジ,コジモ・ファスコ,マーク・フィオリーニ
評価★★
原作ダン・ブラウン『天使と悪魔』
脚本デヴィッド・コープ,アキヴァ・ゴールズマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332388

印象に残らなかったということだけ覚えてる。

ハーバード大学の宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授は、ルーヴル美術館での一件以来冷戦関係だったヴァチカンから思いがけない協力要請を受ける。秘密結社イルミナティがヴァチカンを窮地に陥れていた。それはかつてガリレオを中心とする科学者によって組織されるも、ヴァチカンの激しい弾圧で消滅したものと思われていた。しかし秘かに復讐の機会を待ち続け、教皇の逝去を受けて行われようとしていたコンクラーベに乗じてついに復活を果たしたのだ。彼らは最有力候補の枢機卿4人を誘拐し、1時間ごとに殺害すると予告、その上ヴァチカン全体を爆破する計画まで進めていた。そのためにスイスのCERN(欧州原子核研究機構)から恐るべき破壊力を秘めた“反物質”をも盗み出していた。そこでCERNの科学者ヴィットリア・ヴェトラも駆けつけ、ラングドンと協力して事件解決に乗り出すが…。

なんかこう、ただの連続殺人と謎解きの話になっちゃってて、内容は大事件なんだけど、「ただの映画」って感じが前作より強くなった。大袈裟なフィクションっぽさが先に立ってしまってて。

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月14日
監督エドガー・ライト
記述年月日2012年2月25日
出演サイモン・ペッグ,ニック・フロスト,ジム・ブロードベント,パディ・コンシダイン,ティモシー・ダルトン,ビル・ナイ,ビリー・ホワイトロー,エドワード・ウッドワード,ビル・ベイリー,デヴィッド・ブラッドリー,ケヴィン・エルドン,レイフ・スポール,カール・ジョンソン,オリヴィア・コールマン,ケン・クラナム,ピーター・ワイト,アン・リード,ジュリア・ディーキン,パトリシア・フランクリン,ポール・フリーマン,スチュアート・ウィルソン,アダム・バクストン,ロン・クック,マーティン・フリーマン,ルーシー・パンチ,デヴィッド・スレルフォール,スティーヴン・マーチャント
評価★★★★★
脚本エドガー・ライト,サイモン・ペッグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330464

イギリスらしい皮肉がやたら効いてる。どうなるんだろうと思ってたらこんな展開になるとは。

ロンドンで優秀な警官だったニコラス・エンジェルは同僚の反感を買って地方に飛ばされてしまう。住民はこの村には何もないと言い、警察もここは平和な村だと言うが、彼はその優秀な能力によって事件の臭いを嗅ぎつける。頼りにならない相棒と独自に捜査を続けるのだが。

とにかくあれこれが皮肉。イギリス人って悪趣味だなあ、ほんと。

そしてストレスが最高になったところからやってくるびっくりのカタルシス! この映画を撮った奴は天才だな(笑)

メッセージ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月19日
監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ
記述年月日2023年3月25日
出演エイミー・アダムス,ジェレミー・レナー,フォレスト・ウィテカー,マイケル・スタールバーグ,マーク・オブライエン,ツィ・マー,フランク・スコーピオン
評価★★★★
原作テッド・チャン『あなたの人生の物語』
脚本エリック・ハイセラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358130

あの原作をどうするんだろうっていうのと、どうアレンジしたらアカデミー賞にノミネートするようなことになるんだろうと思ったけど、これがまあなかなかの出来で、納得感があった。見せ方がとにかくうまい。日常と変化と、その反応など。

地球の各地域に10個の巨大な未確認飛行物体が襲来し、上空で静止する。マスコミや各国政府が対応し、何も変化がないまま数日が経過した。アメリカの言語学者の元に軍服とスーツの男たちが現れ、ある音声を再生し「何を言っているか分かるか?」と質問する。

宇宙人とのコンタクト——正確には意思疎通——がテーマの小説なんだけど(意思疎通からさらにその先のテーマが浮き上がってくるという仕組み)、前提となる宇宙人とのコンタクトというのが荒唐無稽なので、そこを映像にするのが難しい。小説なら前提はすっとばしてコンタクトのところから始めてもなんとなるけど映画だとそうはいかない。この映画はそのあたりの外堀の埋め方が上手。極上といってよい。

実際に宇宙人がきてこういう状況になったら政府と軍とマスコミはこういう風に対応するだろうなというところを丁寧に描写している。その上で圧巻の異物として宇宙船と宇宙人を描写していてその説得力が本当にすごい。

自分は原作既読なので友好的な宇宙人のパターンだと知っているので人類側の警戒心が無駄なもののように感じるけど、それでもこれだけの警戒が無駄でないのは分かるので不要だとは思わなかった。

宇宙人——物語の進行に合わせてヘプタポッドと名付けられる——の意思疎通はある段階から音声から文字によるものに移行し、そこから小説ではその解明に向けての知的な遊戯のように進むんだけど、映画においてもなかなか上手に改変されていた。なにより映像でも説得力が落ちないのがすごい。

そこから先も映画用に随所に改変が加えられているんだけど、どれも納得の出来で、終始感心してしまった。こうやって書くと自分のこの映画の感想が原作からのアレンジの手腕についての感想がメインになっていることに気づく。果たして未読の人がこの映画を観てどのように感じるのかは分からない。アカデミーのノミネートもしていて客観的にも悪いものではないと思うんだけど、自分では単体での評価を分離することができない。

きみに読む物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月28日
監督ニック・カサヴェテス
記述年月日2010年11月23日
出演ライアン・ゴズリング,レイチェル・マクアダムス,ジーナ・ローランズ,ジェームズ・ガーナー,ジョーン・アレン,ジェームズ・マースデン,サム・シェパード,ヘザー・ウォールクィスト,ケヴィン・コナリー,デヴィッド・ソーントン,ジェイミー・ブラウン,スターレッタ・デュポワ
評価★★★
原作ニコラス・スパークス『きみに読む物語』
脚本ジャン・サルディ,ジェレミー・レヴェン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320424

意外といい話だった。ロマンチックすぎるって意見もあるかもしれないけど。

すでに痴呆が進んでしまった老女に男が毎日やってきては物語を聞かせている。それは運命の二人が出会って恋に落ちる素敵な物語だった。

映画のほとんどが劇中劇、つまり男が読む物語の話です。恋の話なんだけどね。

メガ・パイソンVSギガント・ゲイター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月28日
監督メアリー・ランバート
記述年月日2015年7月9日
出演デビー・ギブソン,ティファニー,キャスリン・ジューステン,A・マルティネス,ケヴィン・M・ホートン,ケアリー・ヴァン・ダイク,ミッキー・ドレンツ,ボビー・レイ・シェイファー
評価★★
脚本ナオミ・L・セルフマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340661

B級映画の中にもランクがあると思うんだけど、これはかなり志の低い方。逆にいうとこのくらい脱力するようなB級映画の方が好きという人もいるかもしれない。ほとんどの人にとって時間の無駄だとは思う。

自然保護区の監視員たちは環境保護団体から日常的に抗議を受けていた。その保護区にでかい蛇とでかい(ワニ)が現れる。監視員のリーダーと保護団体のリーダーは蛇好きと鰐好きから(どっちがどっちかは失念)対立し、お互いの好きな動物を保護しようと躍起になるのだが、巨大化した両怪物は人々を襲い、やがて街にまで移動を始める。

いやー、ひどい。映像や辻褄合わせのいい加減さなど。この映画が新鮮なのは、女二人の対立ものにしたところだな。この部分だけがちょっと楽しめる要素である。

SING/シング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年9月17日
監督ガース・ジェニングス
記述年月日2022年1月6日
出演(声)マシュー・マコノヒー,リース・ウィザースプーン,セス・マクファーレン,スカーレット・ヨハンソン,ジョン・C・ライリー,タロン・エジャトン,トリー・ケリー,ニック・クロール,ガース・ジェニングス,ジェニファー・ソーンダース,ジェニファー・ハドソン,ピーター・セラフィノウィッツ,ベック・ベネット
日本語吹替内村光良,MISIA,長澤まさみ,大橋卓弥,斎藤司,山寺宏一,坂本真綾,田中真弓,宮野真守,大地真央,石塚運昇,谷山紀章,水樹奈々,木村昂,村瀬歩,柿原徹也,重本ことり,佐倉綾音,辻美優,河口恭吾
評価★★★
脚本ガース・ジェニングス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355820

歌うシーンで上がる感じは実にベタにハマる。ちょっとハッピーエンドものとしてもステレオタイプすぎないという気もしなくもないけど、これだけ分かりやすいとヒットするのも分かる。

潰れかけた劇場の支配人が実際には存在しない賞金を提示してオークションをし、一発逆転を狙うのだが、集まったのは冴えない素人ばかり。

完全にミュージカル映画で、ミュージカルが好きな人は好きなんだろう。評判がよかったので観てみたんだけど、入り込めずにぶつ切りで鑑賞してしまった。

というのも、いくらなんでも先の展開が読めすぎるのである。ミュージカルに複雑なストーリーは不要なのは分かる。だからこの映画はこれで正解なんだろう。ただ、自分にはそれでは楽しめなかった。というか普通だった。盛り上がりは盛り上がりでちゃんとしているんだけどね。

幸せになるための27のドレス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月14日
監督アン・フレッチャー
記述年月日2011年9月28日
出演キャサリン・ハイグル,ジェームズ・マースデン,マリン・アッカーマン,ジュディ・グリア,エドワード・バーンズ,ブライアン・カーウィン,ペイトン・ロイ・リスト,モーリク・パンチョリー,クリステン・リッター,メロラ・ハーディン,ロナルド・ガットマン
評価★★★
脚本アライン・ブロッシュ・マッケンナ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330138

一時期、数字の入ったタイトルがヒットしたせいで右も左も邦題に数字を入れまくる現象が発生した。この映画もそんな中で公開されたので有象無象扱いだったと思う。原題から 27 Dresses なので数字入ってます。まあ、それはそうと、ハッピーエンドの恋愛ものとしては完全にお手本といっていい作品。気楽に観れます。

世話好きのジェーンは人の幸せばかりを気にかけ、いまや結婚式では花嫁付添い人のスペシャリスト。クローゼットには花嫁付添い人として着たドレスが27着も。ところが、そんな彼女も自分の恋には臆病で、片想いの上司ジョージにいつまでたっても想いを告げられずにいた。そんなある日、ジョージがジェーンのわがままな妹テスと出会って一目惚れ、あっという間に結婚まで話が進んでしまうのだった。ショックを隠して2人の結婚準備に奔走するジェーン。一方、地元の新聞社で結婚式の記事を手掛ける記者ケビンは、そんなジェーンを取材しようと執拗にアプローチを繰り返すのだったが…。

どれもテンプレなんだけど、まー、こういう映画は変化球を期待してないしね。

ジョバンニの島  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月11日
監督西久保瑞穂
記述年月日2020年3月29日
出演(声)市村正親,仲間由紀恵,柳原可奈子,ユースケ・サンタマリア,北島三郎,犬塚弘,八千草薫,仲代達矢,横山幸汰,谷合純矢,ポリーナ・イリュシェンコ
評価★★★
原作杉田成道
脚本杉田成道,櫻井圭記
脚本協力池端俊策
キャラクター原案福島敦子
キャラクター設定伊東伸高
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/347378

北方領土をテーマにしたアニメ作品ってことで、ちょっと物語より制作者の思い入れやお金出した人への忖度が入っているような……こっちの先入観かもしれないけど。

1945年。色丹島に、防衛隊長を務める父・辰夫と猟師の祖父・源三と暮らす10歳と7歳の兄弟、純平と寛太。2人は、戦時中でも穏やかなこの島で元気に日々を過ごしていた。しかし終戦を迎えると、ソ連の戦艦が現われ、大勢のソ連兵が島に上陸し、島民の財産は次々と没収されてしまう。やがて島には兵士の家族も暮らすようになり、兄弟は美しい少女ターニャと知り合う。こうして次第に心を通わせていくのだったが…。

そんなに記憶には残ってないです。うーん。

パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月29日
監督ニック・トムネイ
記述年月日2020年4月2日
出演デヴィッド・ハイド・ピアース,クレイン・クロフォード,ナサニエル・パーカー,ミーガン・ペリー,ヘレン・レディ,ジョセフ・ウィル,インディラ・G・ウィルソン
評価★★★
脚本ニック・トムネイ,クリシュナ・ジョーンズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339476

意外と面白かった。しかし肝心のオチを覚えていない。

銀行強盗で逃走していた男がとある豪邸に逃げ込む。そこでは紳士風の男が皺一つないテーブルクロスの上に蝋燭とディナーを並べてワインの用意をしていた。飛び入りも歓迎ですよと歓迎され、他のゲストも現れるのだが……。

イントロの掴みがよい。絶対に何かあるのが分かるから目が離せない。

アラジン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年12月25日
監督ガイ・リッチー
記述年月日2022年1月24日
出演メナ・マスード,ナオミ・スコット,ウィル・スミス,マーワン・ケンザリ,ナヴィド・ネガーバン,ナシム・ペドラド,ビリー・マグヌッセン
評価★★
脚本ジョン・オーガスト,ガイ・リッチー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366505

実写版。ちょっとミュージカル風に歌って踊ってアラジンをやる感じ。やたらポリコレなセリフが多い。説明までしなくてもいいと思うんだけど。

ディズニーアニメ『アラジン』の実写映画。

『女だからって諦めることないよ』とか、そんなセリフが頻繁に挿入される。2019年の映画にはこんなセリフが必要なのかもしれないし、ディズニーを観ている子供達には言葉にして伝えなくてはいけないメッセージなのかもしれないけど、なんか妙に映画から浮いているというか、物語の中には自然に組み込まれているんだけど、どうしても昨今の事情を鑑みて入れましたって政治的背景が透けて見えてしまって現実に連れ戻されるというか。なんかそんな感じ。

ゴー!★ゴー!アメリカ/我ら放浪族  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月6日
監督アルバート・ブルックス
記述年月日2010年12月8日
出演アルバート・ブルックス,ジュリー・ハガティ,ゲイリー・マーシャル,アート・フランケル,シルヴィア・ファレル,ティナ・キンケイド,キャンディ・アン・ブラウン
評価★★★
脚本アルバート・ブルックス,モニカ・ジョンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7607

またハイレベルなコメディだな。文化人しかウケないんじゃないの、これ?

あらすじを説明すると面白さが半減するので抽象的にジャンルを説明すると、アメリカのいい給料をもらっている人間を中心に、世相とか人間の振る舞いや人生などを皮肉っぽくコメディにしたというような映画。

アメリカンジョークや風俗――学問としての風俗――的なこともまあ大体分かってるつもりなので、これが二重三重に捻ったコメディであることは分かる。ただ、これを面白いといって褒めるのは、なんか文化人気取りで嫌だなあ。決して勧めませんよ、ええ。

月夜の宝石  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月5日
監督ロジェ・ヴァディム
記述年月日2020年2月20日
出演ブリジット・バルドー,アリダ・ヴァリ,スティーヴン・ボイド,ペペ・ニエト,マルチ・フレスノ,アドリアーノ・ドミンゲス
評価★★★
脚本ロジェ・ヴァディム,ジャック・レミー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/14916

主演がブリジット・バルドーってところだけが注目の映画である。私の深夜映画のキャストに彼女の名前があればとりあえず観る。若い頃の作品だが美人度は充分。

あらすじ思い出せない。

悪い映画じゃなかった気がするんだよな。ただ、記録を見ての通り五年前の記憶なもんで、さすがに消えかかっとる。

アバター<特別編>  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月14日
監督ジェームズ・キャメロン
記述年月日2010年12月5日
出演サム・ワーシントン,ゾーイ・サルダナ,シガーニー・ウィーヴァー,スティーヴン・ラング,ミシェル・ロドリゲス,ジョヴァンニ・リビシ,ジョエル・デヴィッド・ムーア,CCH・パウンダー,ウェス・ステューディ,ラズ・アロンソ
評価★★★★
脚本ジェームズ・キャメロン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337421
関連

ストーリーは単純とさんざん聞かされていたのでそっちには期待していなかった。ナウシカとモノノケ姫とラピュタだよって言われてたけどさもありなん。そんなわけで、劇場で3Dで観なかったらこの評価は下がると思う。実際、星が5つじゃない理由はそこにあるんだし。けど、それを補うくらいのすごさが3Dにあることも確かだ。必見には違いない。

惑星パンドラの資源開発はなかなか進まなかった。原住民のナヴィや野生動物の抵抗に遭っているからだ。さらに現地の生態系を保護しようという活動家の反対も大きい。そんな紛争地域に下半身不随の男が兄の替わりとして派遣される。

なんか状況を説明しようとぐだぐだ書く必要もなさそうなのでやめておく。観ていくとすぐに分かります。

クライマックスの戦闘のツッコミは映画生活に長文で書いたのですが、下の方に貼ります。ネタバレっぽくもなってますが、この映画の見所はここじゃなくてあくまで映像なので。

映像の没入感はすごく、この世界に入り込んで現実が憂鬱になる人の気持ちが分かりました。いや、冗談じゃなくて心の底から「ああ、いいなあ」と思いました。あの生活のために今の地球の人間の生活を投げる人は、少なくないと思います。

「特別編」というのは、最初に劇場公開されたバージョンに8分くらい画像を追加したものだそうです。普通の方を観てないのでどこだか分かりませんでしたが、まあ、ストーリーに関係ないけど映像がすごいという場面はいくつもあったので、そのどれかだと思います。あっても退屈しないくらい映像はハンパないです。

やっぱり原住民は地球人よりは愚かって設定なのね、アメリカ人としては。

以下は映画生活に書き込んだもの。

犠牲が多く、勝利が足りない

この迎撃作戦はただ勝てばいいものではなく、本社に開発を断念させるだけのものでなければならないはずです。あるいは「2」を作るためのものなのかもしれませんが、このような戦績では、今後侵攻されることはないだろうというような安心を得られませんでした。

人類側はほんの一部隊です。今回の2倍や3倍の部隊で攻められたときに勝てるようには思えませんでした。そしてパンドラに貴重な資源があるのなら、人類(というか開発企業)は諦めないでしょう。諦めさせるためには、パンドラ側はほとんど犠牲がなく、人類完敗といった結果を出さないと駄目だと思います。

だから、この勝利にパンドラに肩入れして観ていた人間としては、あまり喜べないのです。むしろ、これからが大変だぞ、と思いました。もっと言うと、今回は勝てたけど、いずれ負けるんだろうなとさえ思いました。

大佐はどうでもいい

人類側にタフな悪玉が出てきますが、実際にはこいつを倒そうが倒すまいが問題ではありません。強敵のように演出されていますが、観ていて、「こいつに勝っても次が来るんだろうな」と想像できてしまい、「やっつけろー」という気分にはなりませんでした。

しぶとくてもしぶとくなくてもどうでもいいのです。こいつの雇い主にダメージを与えなくては意味がないと思っていたので、この強敵との対決にはわくわくする背景がありませんでした。

以下はさらに細部です。作戦内容について。

地上と空中に共通した点

作中に地の利について言及しているのですが、地の利を実感できる部分がまったくありませんでした。

地上の突撃

地の利があるというなら、有利な場所で背後から強襲するとか挟撃を行うとか、そういう作戦を立てるべきです。パンドラ側の騎馬隊が機関銃を構えた部隊に槍や弓を構えて突撃するシーンでは心の中でズッコケました。当然ですがアホのように撃ち殺されていきます。

また、気になったのが、これによって犠牲になったのが主人公が協力を要請した部族であるということです。彼はどんな風に作戦を指示したのでしょうか。正面から突撃してくださいと説明したのだとすれば、ずいぶん味方の命をナメていると思います。

そして、囮であったり、多少の犠牲があっても最終的に勝てる作戦だったのならば納得できるのですが、正面からぶつかって、その先のプランが何もありませんでした。本当に勝ちたいのかということさえ疑問に思うほど、無意味な戦闘だったと思います。

空中の突撃

この迎撃の目的が森の防衛であり、爆撃の阻止であることは明白です。とすれば、攻撃目標は爆撃機(ここでは輸送機ですが)一機のみであり、護衛はどうでもいいと言えます。そしてあの地形ならば、上から岩を落とすという作戦がもっとも有効でしょう。飛行機がコースを外れてしまって、島から岩を落とせなくても、複数人で大きな岩を運ぶことだって可能だったはずです。地の利とはそういうことでしょう。

それを相手と同じ土俵に立って、機関銃相手に弓矢で空中戦を挑んでも、輸送機は落とせません。弓矢でなにがしたかったのか不明です。

というか、映像として3Dで大迫力な空中戦を撮りたかったんでしょうけど、そんな制作と監督の都合で、ナヴィ族が有効な作戦も立てられない馬鹿な集団扱いとしてただ死んでいくのは、なんとも複雑でした。お互いに持てるだけの叡智をぶつけあって決着をつけて欲しかったです。

そのほか、ミサイルが当たらないといいつつバンバン当たってたり、磁気がきついといいつつ無線は普通に使えたりと、疑問ばかりが浮かぶ設定でした。

というわけで、最後は、映像はいいんだけど、登場人物が何をやりたいのか分からないといった状況になってしまって純粋には楽しめなかったのですが、監督がこれを撮りたいという情熱だけは伝わりました。

繰り返しになりますが、作戦の違和感は、この映画では残念な箇所ではありますが、それで全体の評価を下げるものではありません。観てよかったと思えるすごい映画でした。

孤独な嘘  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月23日
監督ジュリアン・フェロウズ
記述年月日2012年7月4日
出演トム・ウィルキンソン,エミリー・ワトソン,ハーマイオニー・ノリス,ジョン・ワーナビー,ルパート・エヴェレット,リチェンダ・ケアリー,リンダ・バセット,ジョン・ネヴィル,デヴィッド・ヘアウッド,ジェレミー・チャイルド
評価★★★
原作ナイジェル・バルチン
脚本ジュリアン・フェロウズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329652

なんとも渋い男と女のドラマだなー。

不倫と再構築と未練や愛情。ネタバレまで書くか、まったく書かないかのどちらかになってしまうので、ここでは濁すことにする。

うーん。愛しているのに強引にいけないこの映画の男の心情が分かるだけになんとも切ない。ほんとはここで強引にいくべきなのに。うーん。

パッチギ!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月6日
監督井筒和幸
記述年月日2007年9月7日
出演者塩谷瞬,高岡蒼佑,沢尻エリカ,楊原京子,尾上寛之,真木よう子,小出恵介,波岡一喜,オダギリジョー,光石研,加瀬亮,キムラ緑子,余貴美子,大友康平,前田吟,笑福亭松之助,ぼんちおさむ,笹野高史,坂口拓,ケンドーコバヤシ,木下ほうか,江口のりこ,ちすん,徳井優,松澤一之
評価★★★
原案松山猛
脚本羽原大介,井筒和幸
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321423

前半は政治臭がしてやな感じ。青春群像なのに政治的な主張がクライマックスに出てきそうで、気分が憂鬱。けど、後半はそういうめんどくさい感じが薄まるので悪くない。ただ、暴力描写がしつこい。

朝鮮学校の女の子に一目惚れした学生が、なんとかお近づきになろうとするんだけど、その子のお兄さんとその仲間はバリバリのヤンキーでどうにも近寄りがたい。

殴る蹴るパチキをかますが繰り返されて、少々閉口気味。大体、あそこまでの暴力は実際に振るうと洒落にならないと思うんだけど……。武器の使用なんかも平然としていて、(あの時代の)日本人は暗黙の喧嘩のルールを守るけど、朝鮮人は守らないのかという恐怖が頭をかすめます。映画的演出なのかもしれないと分かってる。けど、倒れた人間の頭を蹴るとか、そういうのは映像にしちゃいけないと思うな。それが演出なのか、朝鮮人の凶暴性を表現しているのかよく分からなくなる。いや、ホント。なんか引いちゃったよ。

何度も言うけど、後半は政治臭が薄まるので救われる部分が多い。社会的問題というのは、映画のジャンルによって扱い方というのが決まっていて、それを破るとバランスが悪くなると思うんだけど――例えば、アクション映画のテロリストは単なる人殺しでなくてはならず、社会派ドラマではテロリストはテロリストになるための充分な理由がある、とか――この映画では、まあ、その辺のバランスはまだ許容範囲だと思う。

GAMER  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月1日
監督ネヴェルダイン,テイラー
記述年月日2011年1月4日
出演ジェラルド・バトラー,マイケル・C・ホール,アンバー・ヴァレッタ,ローガン・ラーマン,テリー・クルーズ,アリソン・ローマン,ジョン・レグイザモ,ゾーイ・ベル,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,キーラ・セジウィック,ラムジー・ムーア,アーロン・ヨー,ジョナサン・チェイス,ブリード・フレミング,ジョニー・ホイットワース,マイケル・ウェストン,ジョン・デ・ランシー,マイロ・ヴィンティミリア,ヘンリー・ハヤシ,キース・デヴィッド,ミミ・マイケルズ,ロイド・カウフマン
評価★★★
脚本ネヴェルダイン,テイラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334839

B級映画の雄LIONSGATE配給としては妥当なアクション映画。けどちょっとダルいかな?

死刑囚の脳をコンピュータにして生身の人間同士を戦わせるスレイヤーというゲームが流行していた。死刑囚ケーブルは恩赦が与えられる30勝まであと2勝というところまできていた。彼の目的は無実の罪を晴らし家族と再会すること。しかしこのゲームには恐るべき陰謀が隠されていた。

あちこちの仕掛けが平凡で、そんなに面白くはない。ただ、アクションの残酷さと仮想世界のエロさが遠慮なくて、そこが安っぽさから頭一つ抜けている。

仮想ゲームとかSF的仕掛けとかはそれほど活かせてないです。

フリーダムランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月21日
監督ジョー・ロス
記述年月日2012年2月25日
出演サミュエル・L・ジャクソン,ジュリアン・ムーア,イーディ・ファルコ,ロン・エルダード,ウィリアム・フォーサイス,アーンジャニュー・エリス,アンソニー・マッキー,ラターニャ・リチャードソン・ジャクソン,クラーク・ピータース,ピーター・フリードマン,ドメニク・ランバルドッツィ,アーシフ・マンドヴィ
評価★★★
原作リチャード・プライス『フリーダムランド』
脚本リチャード・プライス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326149

子供行方不明事件ミステリーとしては悪くないと思うんだが、人種問題による住民の対立を混ぜようとして失敗しているように思う。

両手血だらけの女が警察署にやってきて、車に乗ってたら黒人の強盗に遭った、後部座席に子供が乗っている、と証言する。人種対立の激しい地域で黒人警官として地元の顔になってきたロレンゾは警察と住民たちの仲立ちをするのだが、反感は増幅していく。

原作はたぶん面白いんだろうけど、映画にしてみるとイマイチになってしまったという感じなんじゃないだろうか? うさんくさい証言をする女へと切り込んでいくところに焦点を合わせた方がよかったな。

砂漠でサーモン・フィッシング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月17日
監督ラッセ・ハルストレム
記述年月日2023年2月15日
出演ユアン・マクレガー,エミリー・ブラント,クリスティン・スコット・トーマス,アムール・ワケド,トム・マイソン,レイチェル・スターリング,コンリース・ヒル,トム・ベアード,ジル・ベイカー,キャサリン・ステッドマン
評価★★★★
原作ポール・トーディ『イエメンで鮭釣りを』
脚本サイモン・ボーフォイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343680

皮肉が利いてて、アホみたいなのに妙にリアリティがあって、なんかすごい傑作だった。ただ、終わりはちょっと不満がある。もっと荒唐無稽か絶望的な方がよかった。

英国の水産学者ジョーンズ博士のもとに、砂漠の国イエメンに川をつくって鮭釣りができるようにしてほしいという依頼が舞い込む。依頼主はシャイフというイエメンの大富豪。しかしあまりにも荒唐無稽な話に、ジョーンズは仲介者である投資コンサルタントのハリエットへ“実現は不可能”とつれない返事。ところが、中東との関係改善に頭を悩ませていた英国政府がこの話に飛びつき、首相肝いりの支援事業にしてしまう。結果的に無理難題を押しつけられたジョーンズは、渋々ながらもハリエットと協力してプロジェクトを進めていくことになるのだが…。

あらすじがちょっとネタバレっぽくなっているんだけど、序盤の、なぜか政府の後援を得るくだりが最高にひどい。サーモンフィッシングをしたいという要望に対して学者がなぜ無理かを説明する。映画のタイトルがあるのでここからプロジェクトが動くのは分かっているんだけど、客にも登場人物にもどのように動くのかは分かってない。政府の会議室みたいなところで中東向けの外交政策について官僚が話し合うんだけど色々しがらみが多いので上から順に候補案が却下されていく。で、この依頼である。なんのしがらみもないから純粋に“いい話”として使える。むしろ使い勝手がいい。紙切れを手に官僚が「これだ」と決定する。で、学者が否定する。無理なんである。「砂漠で鮭は養殖できない。なぜなら」「けど絶対に無理ということではないでしょう? やってみて」という謎の説得。こんな無理なのが分かっているプロジェクトがあるだろうか。けど、ありそうと思わせられる。行政の、実現性や実用性とはまったく無関係に決定される政策のひどさ。これが実にいい感じ。やることになった主人公の、世の中の矛盾や理不尽を感じての無力感がたまらない。

その後の金をドブに捨てるのを承知で計画を進めていく感じはちょっと退屈。しかし落とし所が見えないので観てしまう。まあ面白い映画でした。

アメリカン・アニマルズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年12月30日
監督バート・レイトン
記述年月日2022年1月26日
出演エヴァン・ピーターズ,バリー・キオガン,ブレイク・ジェナー,ジャレッド・アブラハムソン,ウド・キア,アン・ダウド
評価★★★
脚本バート・レイトン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367188

自分にとってはどうにも重い映画で、何度も止めて深呼吸してしまった。自己評価だけ高い若者の、なんともきつい感じがよく出ている。

大学生のウォーレンとスペンサーは、中流階級の家庭に生まれたごく普通の大学生。何不自由ない生活を送りながらも、平凡な日常に苛立ちと焦りを募らせていた。そんな時2人が目を付けたのが、大学図書館に所蔵されているジェームズ・オーデュボンの画集『アメリカの鳥類』という、10億円以上の価値がある貴重な本。それを盗み出せれば、人生が特別なものになるに違いないと思い立った彼らは、協力者として秀才のエリックと青年実業家のチャズをリクルートすると、さっそく綿密な計画を練り始めるのだったが…。

計画を練っているところの高揚感がいいとあちこちで書かれていたけど、本当にそう。イメージシーンは笑ってしまうんだけど——相手の顔も見ずに道具のやりとりをしたり、それぞれの役割を踊るようにこなしていくスローモーション——そのあとに実際の計画を立てていく感じも楽しい。そしてこの映画のメインは実行してみたときのぐだぐだオブぐだぐだ、本当にどうしようもない冴えない大学生の冴えない犯罪の実態である。

この映画はなんかほとんどドキュメンタリーみたいな感じで、実際の犯人4人とのインタビュー映像があちこちで差し込まれる。映画なのかなという感じもする。BBCやあのあたりの事件ドキュメンタリーみたいな構成だった。

あらためて書くけど、この映画はイキりの痛々しさが前面に出ている。誰も突っ込まないけど、仲間同士でも誰かをイジったり自分を大きく見せようとしたり。観客はどんどん「そんなにうまくいくわけない」という気持ちになってくる。また、この若者を馬鹿だと思って能天気に笑うか、我が身をつままされて観てられなくなるか、客の反応も分かれると思う。

マルドゥック・スクランブル/燃焼  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年9月20日
監督工藤進
記述年月日2013年3月3日
出演林原めぐみ,八嶋智人,東地宏樹,中井和哉,磯部勉,若本規夫,小林由美子,浪川大輔,有本欽隆,勝田晶子,藤田淑子,土師孝也
評価★★★
アニメーション制作GoHands
原作冲方丁
脚本冲方丁
キャラクターデザイン鈴木信吾,中井準
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339985
関連

相変わらず映像はいいんだけどね。別に脚本も悪くないし。三部作の第2弾。

ウフコックの修理に楽園にやってきたバロットは、そこで彼らの過去を知る。生き方の選択を迫られるなかで襲撃を受けた彼らはそれを逃れる。そしてマネーロンダリングの証拠がカジノの100万ドルチップに隠されていると知った三人はギャンブルに挑む。

悪くはないんだけどね。原作ファンなので色々なシーンでニヤリとできます。普通の人がどういう感想を持つのか分からん。

パニッシャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月3日
監督ジョナサン・ヘンズリー
記述年月日2022年1月7日
出演トム・ジェーン,ジョン・トラヴォルタ,ウィル・パットン,ジョン・ピネット,ロイ・シャイダー,レベッカ・ローミン=ステイモス,ローラ・ハリング,エドゥアルド・ヤネス,ベン・フォスター,オマール・アヴィラ,サマンサ・マシス,ケヴィン・ナッシュ,ジェームズ・カルピネロ,エディ・ジェイミソン,マルコ・セント・ジョン,アントニー・コローネ,ラッセル・アンドリュース
評価★★★
脚本ジョナサン・ヘンズリー,マイケル・フランス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321075
関連

変な感じだけど面白かった。観たことあるパニッシャーかと思ったら観たことないパニッシャーだった。

ある夜、裏社会を牛耳る資産家ハワード・セイントの溺愛する息子ボビーが、密輸取引現場でFBIに射殺された。やがて事件の背後に潜入捜査官フランク・キャッスルの存在を知ったセイントは、キャッスルへの報復を誓う。その頃、今回のミッション成功を機に国外へと異動するキャッスルは、親族を集めてリゾート地でパーティを開き、楽しい時を過ごしていた。そこへセイントの一味が送り込まれ、家族は皆殺しにされてしまう。奇跡的に命を取り留めたキャッスルは、セイントを法律で罰せないと悟り、自らの手で制裁を下す決意を固めるのだった…。

それにしてもどんだけパニッシャーはリブートしてるんだよ。実は私がこれがマーベルのキャラの一つだと知ったのは最近だよ。どんだけ日陰者なんだ。

法で裁けない悪に私刑を下す一般人というのがパニッシャーのコンセプトなのでどうしてもこういう感じになるのね。

ただ、最初に書いたけど、これまでのパニッシャーよりこのパニッシャーの変な感じの方が好きでした。

【追記】どうやら別のパニッシャーと同じものをまた観てしまったようです。記憶にはないんだけど、調べると他のパニッシャー映画は無い以上は同じ映画だったんだろうな、と。

シュレック3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月21日
監督クリス・ミラー
記述年月日2010年12月22日
出演(声)マイク・マイヤーズ,キャメロン・ディアス,エディ・マーフィ,アントニオ・バンデラス,ジュリー・アンドリュース,ジョン・クリーズ,ルパート・エヴェレット,ジャスティン・ティンバーレイク,エリック・アイドル,エイミー・ポーラー,マーヤ・ルドルフ,チェリ・オテリ,エイミー・セダリス,ジョン・クラシンスキー,イアン・マクシェーン,ラリー・キング,レジス・フィルビン
出演(日本語吹替)濱田雅功,藤原紀香,山寺宏一,竹中直人,橘慶太,大沢あかね,星野亜希,光浦靖子,大久保佳代子
評価★★★
原作ウィリアム・スタイグ
原案アンドリュー・アダムソン
脚本ピーター・S・シーマン,ジェフリー・プライス,クリス・ミラー,アーロン・ワーナー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326746
関連

クライマックスがそこそこよかったから星を3つにしたけど、映画のほとんどの部分は星2つといってもいい塩梅。シリーズとして完全に死んでますな。これは。

フィオナの実家である王族になりたくないシュレックは、別の後継者候補がいると聞いて探しに出発する。その留守中に、かつてフィオナを救うはずだったチャーミング王子が王位を狙って襲撃してくる。

いやー、何をやりたいのかさっぱり分からない。映画っていうのは芯が大事なんだと気づかされました。絞りカスみたいな映画だ。

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月20日
監督外崎春雄
記述年月日2022年1月8日
出演花江夏樹,鬼頭明里,下野紘,松岡禎丞,日野聡,平川大輔,石田彰,小山力也,豊口めぐみ,榎木淳弥
評価★★★★
アニメーション制作ufotable
原作吾峠呼世晴
脚本制作ufotable
キャラクターデザイン松島晃
総作画監督松島晃
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369911

テンポが悪く、最近観た劇場版アニメと同じ問題を抱えていた。アクションはもっとパキっと見せて欲しい。とはいえ最後の煉獄さんに結構全部もっていかれてしまってやられた。出来はよくないくせに悔しい。

鬼を狩る鬼殺隊のもとに、列車の乗客が消えるという報告が寄せられる。下調べの鬼殺隊員も行方不明になっているとのことで炎柱の煉獄杏寿郎と共に、炭治郎、善逸、伊之助は無限列車に乗り込む。

それまでに放映されていた2クールのTVアニメから直接の続編である。TVでは調査依頼がくるところで終わっている。とはいえ、人間関係に説明がないためにやや不親切だが単独のエピソードになっているので初見でも(違和感が無いとは言わないが)楽しめると思う。とはいえ、観れば分かるが基本的に元々のファン向けの劇場用アニメであり、それ以外の層に向けるつもりは一切なかったんじゃないかと思う。

これを書いた時点での日本の興行収入において千と千尋の神隠しの300億を遥かに越え、400億越えの偉業を達成している。おそらく今後しばらくはこの記録は越えられないのではないかと思う。とにかくものすごい数字である。

TV地上波や再編集された30分版なども観ているが、やはりうまい。2時間映画としてちょうどいいエピソードというのもあるだろう。とはいえ、ヒットというのは映画の批評や感想とは別に、商業的な分析によって解明されるものだ。この映画がなぜヒットしたのかは映画ファンには一切分からないだろう。マーケティングの人がやる仕事だ。

とはいえ、ファン向けの作品になっているのだが、万人向けのベタで鉄板のストーリーであることも確かである。観て損をすることはないだろう。何回観ても最後のところでもっていかれてしまう。煉獄さんが素晴らしい。

女優マルキーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月25日
監督ヴェラ・ベルモン
記述年月日2020年2月24日
出演ソフィー・マルソー,ベルナール・ジロドー,ランベール・ウィルソン,パトリック・ティムシット,ティエリー・レルミット,アネモーネ,レモ・ジローネ,ジョルジュ・ウィルソン,ロミーナ・モンデロ
評価★★★
製作ヴェラ・ベルモン
脚本ジャン=フランソワ・ジョスラン,ヴェラ・ベルモン,マルセル・ボーリュー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/83687

これは覚えている。マルキーズってよく聞くけどこんな人生だったのかと。

17世紀のフランスで伝説の美人女優と言われたマルキーズの伝記映画。

映画なので史実に忠実というわけではないそうで。まあ、それでも当時は劇団が劇場で劇をやるという芸能文化だったわけで、その演劇文化というのがなんだか観ていて面白かった。女優といっても今の感覚とはちょっと違う。

ブラックボード 背負う人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月20日
監督サミラ・マフマルバフ
記述年月日2007年3月24日
出演者サイード・モハマディ,バフマン・ゴバディ,ベヘナーズ・ジャファリ
評価★★★
脚本モフセン・マフマルバフ
製作国イラン/イタリア/日本
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=233755

イラン映画ってことだけど、どう評価していいのか分かりません。映画として観れば、まあ、可もなく不可もなく。ちょっと支離滅裂なところもあり、B級映画ってくくりなら許容範囲です。あとはあまり馴染みの無い国の映画を観るって感じである。

黒板を背負って国内の村を点々とする教師サイードは、とある村に辿り着く。その村もほかの同じように、子供も親も教育の必要性など感じず彼を邪険に扱うのだが、彼は根気よく読み書きを教えていく。

外国向けに極端にショッキングに作ってあるとか、自国の文化を見世物的に紹介するとか、そういう感じではないので、キャッチーなマイナー国映画を期待すると肩透かしを食うと思います。

監督はまだ若いそうだけど、実際、ちょっとアマチュアっぽいところが散見されるなあ。

アリス・イン・ワンダーランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月7日
監督ティム・バートン
記述年月日2013年12月8日
出演ミア・ワシコウスカ,ジョニー・デップ,ヘレナ・ボナム=カーター,アン・ハサウェイ,クリスピン・グローヴァー,マット・ルーカス,マートン・ソーカス,ティム・ピゴット=スミス,リンゼイ・ダンカン,ジェラルディン・ジェームズ,レオ・ビル,フランシス・デ・ラ・トゥーア,ジョン・ホプキンス,エレノア・ゲックス,エレノア・トムリンソン,アラン・リックマン,マイケル・シーン,スティーヴン・フライ,ティモシー・スポール,ポール・ホワイトハウス,バーバラ・ウィンザー,マイケル・ガフ,クリストファー・リー,イメルダ・スタウントン
評価★★★
原作ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』/『鏡の国のアリス』
脚本リンダ・ウールヴァートン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334516

まあ、こういう映画になるかなーという感じ。ゲームの『アリス・イン・ナイトメア』と印象が被ってしまう。元ネタはどんな形であれ知っておいた方が楽しめると思う。

子供の頃の記憶をなくしてしまったアリスが19歳になり、再び服を着た兎を目にする。赤の女王が支配する恐怖政治になっており、救世主であるアリスを望んでいたワンダーランドの住民は、彼女のことを「アリスじゃない」と指摘する。

ティム・バートンらしい、病的な感じが個人的には好き。白の女王の気持ち悪さがツボ(笑)

インクレディブル・ハルク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年7月27日
監督ルイ・レテリエ
記述年月日2011年10月2日
出演エドワード・ノートン,リヴ・タイラー,ティム・ロス,ティム・ブレイク・ネルソン,タイ・バーレル,ウィリアム・ハート,ピーター・メンサー,ルー・フェリグノ,ポール・ソールズ,ヒクソン・グレイシー,スタン・リー,ロバート・ダウニー・Jr
評価★★★
原作ジャック・カービー,スタン・リー
脚本ザック・ペン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330415
関連

自分の力を恐れている主人公の日常が妙に深くてよかった。全体的には普通というか、この作品や役者に思い入れがなければ観なくてもいいと思うけど。

研究の犠牲となり、怒りで心拍数が200を越えると怪物ハルクに変身してしまう男は、南米に潜伏していた。しかし軍と研究所は諦めておらず、ある日、ついに発見されてしまう。

全然関係ないんだけど、敵意や悪意を向けるな、という主人公の態度は、十二国記の泰麒やバオー来訪者の育郎に通じるものを感じる。

後半になるとどんどん大味になるのは、時間がないからしょうがないのだろう。

テッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月18日
監督セス・マクファーレン
記述年月日2023年2月15日
出演マーク・ウォールバーグ,ミラ・クニス,ジョエル・マクヘイル,ジョヴァンニ・リビシ,パトリック・ウォーバートン,マット・ウォルシュ,ジェシカ・バース,エイディン・ミンクス,ビル・スミトロヴィッチ,ノラ・ジョーンズ,サム・ジョーンズ,トム・スケリット,ブレットン・マンリー,ラルフ・ガーマン,アレックス・ボースタイン,ローラ・ヴァンダーヴォート,ジェシカ・ストループ,メリッサ・オードウェイ,レイ・ロマノ,コルトン・シャイアーズ,テッド・ダンソン,ライアン・レイノルズ,セス・マクファーレン
評価★★★★
原案セス・マクファーレン
脚本セス・マクファーレン,アレック・サルキン,ウェルズリー・ワイルド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344125
関連

意外なほど面白かった。テッドが何のメタファーなのかは明確なんだけど、そういうくさいことは一切語らずに悪友として描ききっている。

友達のいなかったジョンは神様にお願いをする。するとぬいぐるみのテディベア“テッド”が意思を持ち喋り出す。それから27年、二人はまだ一緒に暮らしているのだった。

イントロが面白い。ぬいぐるみが喋るところから、あちこちのテレビにゲストで呼ばれて、奇跡として新聞に載って、というのをダイジェストにやる。「現在」になってしまうと周りの人のリアクションも普通になり、たまに遠くから来た人が記念写真をお願いしてくるくらいの感じになっている。ぬいぐるみが喋っているというのにこんなもんである。

そして次の展開も見事。ジョンには彼女もいるんだけど、彼女よりテッドの方が優先させがちで、そろそろテッド離れをすべきだという話になる。二人はビールを飲みながらテレビを観て悪態をつき、悪態の息が決まると「いえーい」と言ってハイタッチをする。二人のジョークは下ネタや女の悪口ばっかである。何が問題かは明らかである。

そこからはギャグを入れつつストーリーが展開するんだけど、このへんのバランスは見事の一言。最後まで違和感はなく見事な手腕でした。

イコライザー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年
監督アントワーン・フークア
記述年月日2020年2月19日
出演デンゼル・ワシントン,マートン・ソーカス,クロエ・グレース・モレッツ,デヴィッド・ハーバー,ビル・プルマン,メリッサ・レオ,ヘイリー・ベネット,デヴィッド・ムニエ,ジョニー・スコアーティス,アレックス・ヴィードフ,ウラジミール・クリッチ
評価★★★
脚本リチャード・ウェンク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/349444
関連

『「ナメてた相手が殺人マシーンだった」の最新形態』という誰かのレビューに心惹かれて観た。そのキャッチコピーに偽りなしだけど、前知識として入れすぎてたせいかまあこんなもんかという気持ちになってしまった。

元CIAで今はひっそりと暮らす男が、たまたま知りあった娼婦の少女を助けたためにロシアンマフィアとの抗争にまで進んでしまう。

とにかく無敵の主人公。しかし余計なモメ事に巻き込まれないために一般人のふりをしているんならかえって逆効果じゃないか? 見ている方としては痛快で楽しいけど。

ちゃんと面白いんだけどね。なぜかこっちのテンションがそれほど上がらないという不幸。普通の人には普通におすすめです。

これは関係ないけど、絶対に観たのに日記の記録に無いので鑑賞年月日が分からないというのは残念。2017年だと思う。たぶん。

TALK TO ME トーク・トゥ・ミー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年12月26日
監督ダニー・フィリッポウ,マイケル・フィリッポウ
記述年月日2023年12月31日
出演ソフィー・ワイルド,アレクサンドラ・ジェンセン,ジョー・バード,オーティス・ダンジ,ミランダ・オットー,ゾーイ・テラキス,クリス・アロシオ,マーカス・ジョンソン,アレクサンドリア・ステファンセン
評価★★★
脚本ダニー・フィリッポウ,ビル・ハインツマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/390929

全体が少しずつ主人公の自業自得に向かって流れていく感じが新鮮だった。ホラー映画だけど、超絶ホラーというよりは、その辺の展開の読めない感じをハラハラさせる部分が強かったように思う。面白かった。ホラー映画なんだけどホラー映画じゃない感じ。

母を亡くした悲しみを引きずっていた高校生のミア。ある日気晴らしにと、SNSで話題の降霊会に参加する。それは、手の形をした呪物を握り、“トーク・トゥ・ミー”と唱えると霊が憑依するというもの。ただし、絶対に90秒を超えて憑依させてはいけなかった。ミアも実際にチャレンジし、これまでに体験したことのないスリルと高揚感を味わう。若者たちがスリリングなチャレンジに夢中になっていく中、ミアの親友ジェイドの弟ライリーも降霊に挑戦するのだったが…。

降霊にハマる無知な若者という設定は定番だけど、それぞれのキャラクターが微妙に掘り下げられていてストーリーにちゃんとした人間模様が反映されているのが新鮮である。最初に書いたように邪悪な霊によって怪奇現象が云々といったオカルトホラー要素は添え物になっていて、それぞれの人間模様や思惑、ちょっとしたエゴや欲望といったものが事態の展開を方向付けていく感じがドラマ的だった。

世界で意外なスマッシュヒットになったホラー映画ということだけど、これは確かにみんなで観て感想を言い合いたくなる作品である。なかなか悪くないというか星4つと迷うところがある。みんなで観て感想を言うのにちょうどいい感じがする。あとになってから1人で観てもそこまで楽しめないんじゃなかろうか。というわけでおすすめではあるんだけど、変に期待して観ると肩透かしになると思うので予防として3つにしておく。

不法侵入  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月2日
監督ジョナサン・カプラン
記述年月日2010年11月18日
出演カート・ラッセル,レイ・リオッタ,マデリーン・ストー,ロジャー・E・モーズリー,ケン・ラーナー,デボラ・オフナー,ディック・ミラー
評価★★★★
脚本ルイス・コリック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20150

こういうサスペンス好きなのよ。そんなわけで贔屓目で星4つ。まあ、実際には普通のサスペンスなので無難に星3つとするところですが。

不法侵入事件が発生して、新婚夫婦は警察を呼び事情聴取を受けた。その後、知り合いになった警官の勧めで警報装置をつけかえてセキュリティを上げた。警官は親身にアドバイスしてくれるが、なんだか妙に馴々しい。警官としての義務感にしてはちょっと逸脱しているような……。

1992年の映画ですけど、なんだか妙にリアリティがあるというか、当時だってリアリティはあったんだろうけど、現在では洒落になってないというか……。

まともだと思っていた人間の言動の端々から滲み出る異常性がだんだん恐怖になっていくという構成は、自分がもっとも好むところの一つなのである。

ゴジラ2000 ミレニアム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月28日
監督大河原孝夫
記述年月日2020年2月27日
出演村田雄浩,阿部寛,西田尚美,佐野史郎,鈴木麻由,近藤芳正,阿知波悟美,でんでん,有薗芳記,大森嘉之,榊原利彦,西村雅彦,大林丈史,木村栄,上田耕一,石井愃一,吉田照美,こはたあつこ,ベンガル,なぎら健壱,松重豊,デンジャラス,笠井信輔,シェリー・スウェニー,篠塚勝,村松利史
評価★★
脚本柏原寛司,三村渉
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/159611
関連

とにかく量産される駄目ゴジラ映画の歴史に加えられる一本。なんだろうな、これ。

あらすじ省略。

ローランド・エメリッヒのハリウッドゴジラが不評で、日本でリベンジしようってことで作られた──本当かどうかは知らないがそういう売り文句で宣伝されたりもした──日本のゴジラである。まあ、あっちよりはよかったような気はする。というわけで星2つはどちらかというと厳しめで、星3つの普通扱いでもいい感じなのだが、リベンジでもこの程度かというがっかり感もあって、うーん。

私がウォシャウスキー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月18日
監督ジェフ・カニュー
記述年月日2013年3月2日
出演キャスリーン・ターナー,ジェイ・O・サンダース,チャールズ・ダーニング,アンジェラ・ゴーサルズ,ナンシー・ポール,フレデリック・コフィン,チャールズ・マコーハン,スティーヴン・メドウズ,トム・アラード,ウェイン・ナイト,ジョン・ビーズリー,マイケル・G・ハガティ,ロバート・クロットワーシー
評価★★★
原作サラ・パレツキー
脚本エドワード・テイラー,デヴィッド・アーロン・コーエン,ニック・ティール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26106

allcinemaの解説では酷評してるけど、女探偵ものとしてハードボイルドにまとまってたと思う。っていうか、解説者はハードボイルドというジャンルを知らないだけでは。

酒を飲んで酔い潰れ、適当な男を引っかける、そんな女探偵がかかわった一つの事件。

そこそこまとまっていたと思います。観て損はないんじゃないかなー。1991年の映画なので、ちょっとした古臭さはあるけど。

天気の子  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月26日
監督新海誠
記述年月日2023年3月26日
出演(声)醍醐虎汰朗,森七菜,本田翼,吉柳咲良,平泉成,梶裕貴,倍賞千恵子,小栗旬
評価★★★
原作新海誠
脚本新海誠
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366483

セカイ系だセカイ系だと騒がれていたけど観て納得。これはセカイ系である。君の名は。でくっついて終わるという正解を手にした監督だが、セカイ系にその手法を持ち込んだというのが新しい。そしてこっちの方が正解だと思う。あとは警察が逃げられすぎだったり、大人がなんか信じすぎだったりと、どうにも突っ込みどころも多い。あと、恋愛が描けてなくて、この二人の間の感情が全然伝わらなかった。

天候が不順で雨が降り続く夏の東京。離島の実家を家出した高校生の森嶋帆高は、なかなかバイト先を見つけられず、東京の厳しさに打ちのめされかけていた。そんなとき、小さな編集プロダクションを経営する須賀圭介に拾われ、住み込みで働くことに。さっそく事務所で働く女子大生の夏美とともに、怪しげなオカルト雑誌のための取材を任された帆高。やがて彼は、弟とふたりで暮らす明るい少女、天野陽菜と出会う。彼女にはある不思議な能力があった。なんと彼女は、祈るだけで雨空を青空に変えることができるのだったが…。

セカイ系の定義というのも散々議論されてきて——作る方はあまりそういうのは意識してなかったりするので、あくまで観る方の勝手なジャンル分けであるという側面もある——ここで私がさらに一石を投じるのも無意味である。世界の命運がごく個人的な恋愛や人間関係の問題と並列で語られるというのが定義の一つである。ラピュタはセカイ系と言われることはないが、ヒロインが世界を支配する力をもっていて、彼女を助けることが世界を助けることに繋がると考えると分かりやすい。で、ラピュタにも元ネタがあるようにこの状況って物語の定番構造の1つなんだけど、この設定をガワだけもってきてもっと量産されてしまう時代がきてしまい、そこでセカイ系とラベルが付けられるようになってしまったんである。恋をすると世界が滅ぶとか、恋をすると世界が救われるとか、仲直りすると(以下略)となってテンプレ化してしまった時代があったのだ。

量産されすぎると飽きられるのが時代の常であるが、そんなこんなで忘れられた頃に復活してきたのが本作で、新海誠がまさにその時代のアニメーターであったから、飽きられていたセカイ系の復活として語られるのであろう。とはいえ、本作は割とモロにそのジャンルで、さすがにその言葉を使わずに語るのは難しいと思う。

ストーリーが弱い。もうちょっと構成があるといいと思う。個々のエピソードがぶつ切りすぎる。

あと、最初に書いたけど、なんか二人が恋をする部分がまるで描かれてない。なんか主人公とヒロインだからとりあえずお互いの名前を大声で呼んでますといった感じ。作った方は背景を理解しているんだろうけど、観ている方にはそのへんの描写がまるでないので全然伝わらないのである。

とはいえ、2人がくっついてハッピーエンドにすると映画としてのカタルシスは保証されるので、映画とエンディングとしてはこれが正義であろう。

テルマ&ルイーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月28日
監督リドリー・スコット
記述年月日2012年7月2日
出演スーザン・サランドン,ジーナ・デイヴィス,マイケル・マドセン,ブラッド・ピット,クリストファー・マクドナルド,スティーヴン・トボロウスキー,ティモシー・カーハート,ハーヴェイ・カイテル
評価★★★★
脚本カーリー・クーリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15492

アカデミー脚本賞に輝き、評判もよかった作品。やっと観たという感じだけど(1991年の映画だとは思わなかった)、納得の物語でした。

レイプを射殺して助けてくれた女と女二人で国境まで逃走するロードムービー。

アメリカンニューシネマを作った方も意識していると思う。それを女にすると現代でも通じるということか。

自由への逃走。

フライト・オブ・フェニックス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月3日
監督ジョン・ムーア
記述年月日2020年3月8日
出演デニス・クエイド,ジョヴァンニ・リビシ,タイリース・ギブソン,ミランダ・オットー,トニー・カラン,ヒュー・ローリー,スコット・マイケル・キャンベル,ジェイコブ・バルガス,ジャレッド・パダレッキ,カーク・ジョーンズ
評価★★★
脚本スコット・フランク,エドワード・バーンズ
オリジナル脚本ルーカス・ヘラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321600

こういう、生き残った人間が力を合わせてサバイバルする話というのは例外なく好きなので楽しめた。

7月のある日、モンゴルでの石油探掘作業を終えたスタッフと廃材を乗せた貨物運搬機が巨大な砂嵐に遭遇、無線と片方のエンジンを破損しゴビ砂漠のど真ん中に不時着してしまう。この事故から生き残ったのは操縦士フランクら10人。容赦ない陽差しが照りつける中、やがて彼らは、捜索隊による救出が望み薄であることを悟る。食料も水もほとんどなく、窮地に立たされていく生存者たち。そんな時、生存者の一人エリオットが不時着した貨物機を調べ、みんなの協力があれば機体の残骸から新しい飛行機を造ることができると提案するのだった。

『飛べ!フェニックス』という1965年の映画のリメイクだそう。

話としてはちょっと綺麗すぎて、過酷なサバイバルという感じではない。機体から飛行機を作っちゃってできちゃったという話になっちゃってる。こういうジャンルには傑作も多いんだけど、そういう拾い物の面白さを期待すると肩すかしをくらいます。

エドtv  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月30日
監督ロン・ハワード
記述年月日2008年3月20日
出演者マシュー・マコノヒー,ウディ・ハレルソン,ジェナ・エルフマン,マーティン・ランドー,デニス・ホッパー,エレン・デジェネレス,エリザベス・ハーレイ,サリー・カークランド,ロブ・ライナー,イアン・ゴメス
評価★★★★
脚本ローウェル・ガンツ,ババルー・マンデル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=160230

面白かった。テレビ批判に関してはこの映画の前後でたくさん出たように思うので、これを観ても新鮮味はないが、それでも悪くなかった。

テレビ局が視聴率低迷の脱却を図るために企画したのは、一人の平凡な男の24時間を中継するというもの。それに選ばれたエドはアメリカの低所得層の悲喜交々をまんま映し出し、大いにウケ、人気者となる。

テレビが乗り出したら、実際には平凡な生活をやらせまみれにしてしまうだろうとは思う。そういう意味でこのエドtvにはリアリティはない。もちろん、エドの人生の転機にたまたまテレビがやってきたという偶然がこの映画の意図だけど、本当のテレビはもっとえげつないのではないかと思う。

それでもこの映画がよかったのは、テレビに映りつつも普通の人が普通の生活をして、普通に悩んでいるところで(劇中でエドtvがウケた理由もそこにあるのがなんとも皮肉だが)、それはテレビに映る人だけでなくTV関係者や撮影者にいたるまで、みんな描写されているところがよかった。

ドント・ルック・アップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月14日
監督アダム・マッケイ
記述年月日2022年8月15日
出演レオナルド・ディカプリオ,ジェニファー・ローレンス,メリル・ストリープ,ケイト・ブランシェット,ロブ・モーガン,ジョナ・ヒル,マーク・ライランス,タイラー・ペリー,ティモテ・シャラメ,ロン・パールマン,アリアナ・グランデ,スコット・メスカディ,マイケル・チクリス,メラニー・リンスキー,ヒメーシュ・パテル,トメル・シスレー,ポール・ギルフォイル,ロバート・ジョイ
評価★★★
製作アダム・マッケイ,ケヴィン・J・メシック
製作総指揮ジェフ・ワックスマン
原案アダム・マッケイ,デヴィッド・シロタ
脚本アダム・マッケイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/379381

やっと観れた。テンポがよくて面白かった。あちこち省略されているところが効果的。あと自然風景のインサートカットも印象的に使われていた。脚本はアダム・マッケイがどんどん上手くなってきているというのが分かる感じだった。洗練されてきている。

新たな彗星が発見され、起動を計算すると地球に衝突する確率はほぼ100%だという。そして彗星の大きさから地球生物の大量絶滅は避けられない。発見した地方の学者とその助手は米国の各機関に報告するが、「このままだと地球は滅ぶ」に慣れているホワイトハウスはそれすら選挙の道具としてしか考えない。刻一刻と破滅のときは迫るのだが……。

「そこまで人間というのは危機意識がないかなあ?」という部分と、「いやー、実際に絶滅が迫ったときというのは案外こんなものでは?」という部分がある。まったくない話でもないところがこの映画のいいところである。

コメディ映画なのでコメディとして極端な話にはなっている。だが、この極端がどこまでありえないのかというと、人によって線の位置は変わるであろう。

スルース  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年3月29日
監督ケネス・ブラナー
記述年月日2012年7月2日
出演マイケル・ケイン,ジュード・ロウ
評価★★★
原作戯曲アンソニー・シェイファー
脚本ハロルド・ピンター
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329519

ほとんど会話劇だなーと思ったらもとが戯曲なのか。男二人の騙し合いで理不尽ではないどんでんがえしが見応えあります。

初老の推理作家とその妻と不倫していた若い男が、落とし前について話をつける。

面白かったです。

サスペリア PART2 完全版/紅い深淵  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月27日
監督ダリオ・アルジェント
記述年月日2023年4月9日
出演デヴィッド・ヘミングス,ダリア・ニコロディ,マーシャ・メリル,ガブリエル・ラヴィア,エロス・パーニ,クララ・カラマーイ,ニコレッタ・エルミ,ジュリアーナ・カランドラ,ピエロ・マッツィンギ,グラウコ・マウリ
評価★★★
脚本ダリオ・アルジェント,ベルナルディーノ・ザッポーニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/8637

褒められているのが分かる。確かにすごい。この時代にちゃんとセンスが伝わる。構成も見事だし、映像で何を伝えようとしているのか分かる。すごい。

ローマで開催された欧州超心霊学会で、テレパシーの能力を持つヘルガが突然悲鳴をあげた。彼女は会場内に恐ろしい殺人犯がいることを告げる。その後、ヘルガは自宅アパートで何者かに襲われ惨殺されてしまう。悲鳴を聞いて駆けつけたイギリス人ピアニストのマークは容疑者を目撃し、事件の真相を突き止めるべく奔走する。

原題 Profondo rosso でサスペリアとは関係ないというのは有名。しかしDVDでついた副題の赤い深淵では会話に使えないのでこのタイトルで会話するしかないという。サスペリアの感想はまだここに書いてなかったと思うけど関連タイトルとして書くかどうかは微妙なところ。とにかく徹底的にサスペリアとは関係ない。

よく出来てる。映画好きとかダリオ・アルジェント好きがサスペリアPART2は面白いとやたら語るんだけど、それも納得の内容だった。1975年の映画というのを聞くとまたすごいというか、今でも通じるというより今の映像演出の元ネタがここにあるんだと思う。

監督の趣味として本当に露悪的。殺人の様子やその後の死体の描写がちょっとどうかしている。映像演出はすごいんだけど、この趣味が前面に出ているので万人には勧めにくい。今の悪趣味映画でもここまではやらんぞと思った。悪口ではない。褒めてる。とはいえ、ここまで自由にやらせているのは昔だからだろうなあ。

というわけで、観たあとで観た人同士でこれはいいと褒めて語り合うのは大いに結構なのだけど、未見の人のおすすめするのにどうにもはばかられる。というわけで自分の感想としてはここまで。

シャザム!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年5月3日
監督デヴィッド・F・サンドバーグ
記述年月日2020年4月21日
出演ザカリー・リーヴァイ,アッシャー・エンジェル,ジャック・ディラン・グレイザー,マーク・ストロング,ジャイモン・フンスー,グレイス・フルトン,イアン・チェン,フェイス・ハーマン,ジョバン・アルマンド,マルタ・ミランス,クーパー・アンドリュース,アダム・ブロディ,ミーガン・グッド,ミシェル・ボース,ロス・バトラー,D・J・コトローナ,ジョン・グローヴァー,ウェイン・ウォード,デヴィッド・コールスミス,キャロライン・パーマー,エヴァン・マーシュ,カーソン・マコーマック
評価★★★
キャラクター創造ビル・パーカー,C・C・ベック
原案ヘンリー・ゲイデン,ダーレン・レムケ
脚本ヘンリー・ゲイデン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366409

ストーリーというか人間ドラマは非常によくできている。問題はアクション。大罪が結局倒せないんだとしたら味方が増えてもあまり意味ないし、空中で追いかけっこしたりぶつかったりビルにぶつかってもあまり意味がない。目的のないアクションなので退屈してしまう。とっとと目ん玉取ればいいだけじゃねえかという。

里子のビリーは突然現れた魔術師に力を授けられ、シャザムと唱えると大人の肉体に変身した上で空も飛べるスーパーヒーローになることが可能になった。同じ里子仲間──里親はたくさん孤児を受け入れる慈善家夫婦なのである──とバカな夜遊びばかりしていたのだが、突然、その力を狙う奴が現れて対立することになる。

人間ドラマの方がしっかりしている。親の愛情を知らない孤独な少年というのはちょっとベタだけど、その彼があれやこれやと挫折や悩みや反抗といったものを重ねて成長していく姿は、久し振りに観た真っ当な少年ものといったストーリーで非常によかった。ヒーローに変身するというのもその要素としてうまく機能していたと思う。そもそもヒーローに変身できても中身は成長しないので、本当に強くならなくてはいけないのは中身の方であるというのは分かりやすい。

一方でヒーローに当然の展開として世界の平和のために戦う部分はどうもいけてない。映像としてはよくできているんだけど、アクションの必然性にうまく説明が付けられないため、大人としては退屈である。子供だったら「うおー、かっけー」だけで済むのでこれでいいんだろうけど、それだけじゃちょっとね。

欲望のバージニア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月4日
監督ジョン・ヒルコート
記述年月日2020年4月24日
出演シャイア・ラブーフ,トム・ハーディ,ゲイリー・オールドマン,ミア・ワシコウスカ,ジェシカ・チャステイン,ジェイソン・クラーク,ガイ・ピアース,デイン・デハーン,クリス・マクギャリー,リュー・テンプル,ノア・テイラー,マーカス・ヘスター
評価★★★
原作マット・ボンデュラント『欲望のバージニア』
脚本ニック・ケイヴ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345180

バイオレンスのクライム映画。実にいい感じである。

禁酒法時代にバージニア州で密造酒を売っていたアウトロー三兄弟が、商売の手を広げたいと新規取引先を開拓しつつ、悪徳捜査官との対立を避けてうまく立ち回ろうとする。だが、甘い汁を吸いたい捜査官はWin-Winなどといった考えは一切ない。一方で、ナメられたら終わりのマフィアとしても、厄介な捜査官に対しては消すという選択肢もあり、ネジの外れた男たちは手加減のない抗争へと突入するのだった。

実在の三兄弟だったそうで、とはいえ、当時のえげつない感じがよく出てて、これ好きって感じであった。

ちょっと都会のマフィアと違う田舎のマフィアの感じがまた新鮮であった。

劇場版 BLEACH ブリーチ MEMORIES OF NOBODY  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月2日
監督阿部記之
記述年月日2008年10月23日
出演者森田成一,折笠富美子,斎藤千和,江原正士,伊藤健太郎,置鮎龍太郎,朴璐美,安田大サーカス,森下千里
評価★★
原作久保帯人
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325724
関連

バトル漫画を映画化したわけだけど、最初からジャンプ読者層としての小学生男子ではなく腐女子目当てに作成されています。申し訳ないけどこれはもう男の子置き去りと違いますか?

重要な役割を持った女の子が普通の女の子として生きたいとかそんな感じ。

お約束で「俺が守ってやる」とか出てきます。

バトルシップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月10日
監督ピーター・バーグ
記述年月日2020年4月3日
出演テイラー・キッチュ,アレキサンダー・スカルスガルド,リアーナ,ブルックリン・デッカー,浅野忠信,リーアム・ニーソン,ピーター・マクニコル,ハミッシュ・リンクレイター,アダム・ゴドリー,グレゴリー・D・ガドソン,グリフ・ファースト,ジェシー・プレモンス,ジョシュ・ペンス,スティーヴン・ビショップ,ゲイリー・グラッブス,マーカス・ライル・ブラウン
評価★★★
脚本ジョン・ホーバー,エリック・ホーバー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341532

ツイッターでやたらと話題になる午後ロー定番映画。初めて観た。こんなに話題とは知らなくて。期待したせいでちょっとこんなもんか、くらいの感想になった。

エイリアンの襲撃に日米合同艦隊が迎え撃つ。

B級アクション映画なんだけど監督の戦艦好きが高じてそれが観る人になんか伝わってしまうというマニア映画。

まあ、B級で大味で、そういう映画ですよ。こまけえこたぁいいんだよというノリに支配されています。最初に書いたけど、そこまで痛快なバカ映画なのかと思ってすごく期待して観てみたらそれほどでもなかったというのが個人の感想なので、期待についてはそこそこに。

ロケッティア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月19日
監督ジョー・ジョンストン
記述年月日2013年4月23日
出演ビル・キャンベル,ジェニファー・コネリー,アラン・アーキン,ティモシー・ダルトン,ポール・ソルヴィノ,テリー・オクィン,エド・ローター,ジェームズ・ハンディ,ロバート・ミランダ,ジョン・ラヴァチエッリ,ジョン・ポリト,エディ・ジョーンズ,ウィリアム・サンダーソン,クリント・ハワード,タイニー・ロン
評価★★★
原作ディヴ・スティーヴンス
原案ダニー・ビルソン,ポール・デ・メオ,ウィリアム・ディア
脚本ダニー・ビルソン,ポール・デ・メオ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25655

意外と面白い。レトロなヒーローものっていう点がうまく差別化されたアクセントになってる。

極秘に開発されたランドセル型のロケットを巡るFBIとナチの争いに巻き込まれたパイロットの話。

ドタバタ活劇です。舞台が第二次大戦前くらいで、映画の雰囲気はロケッティアのデザインから、白黒アニメの鉄腕アトムを連想してしまったんだけど、当たらずも遠からずといったところ。

ファンボーイズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月21日
監督カイル・ニューマン
記述年月日2016年1月22日
出演サム・ハンティントン,クリストファー・マークエット,ダン・フォグラー,ジェイ・バルシェル,クリステン・ベル,デヴィッド・デンマン,クリス・マクドナルド,セス・ローゲン,ダニー・トレホ,イーサン・サプリー,ビリー・ディー・ウィリアムズ,ジェイミー・キング=ニューマン,ペル・ジェームズ,ウィリアム・シャトナー,キャリー・フィッシャー,ケヴィン・スミス,ジェイソン・ミューズ,レイ・パーク,アリー・グラント,ウィル・フォーテ,クレイグ・ロビンソン,ダニー・マクブライド
評価★★★
原案アーネスト・クライン,ダン・ピューリック
脚本アーネスト・クライン,アダム・F・ゴールドバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336286

なかなか面白かった。星四つでもいいかなという感じ。マニアじゃない人に訴える力がちょっと弱いかなーという気もしたんだけど。

スターウォーズの新作エピソード1が公開されると知るのだが、高校時代からのファン仲間の一人は末期癌で公開日まで生きているかも怪しい。仲間たちはルーカス・フィルムの本拠地に侵入して公開前のフィルムを盗もうと計画する。

2015年の12月にスターウォーズのエピソード7が公開された。これに伴って、こんなエピソードが生まれた。余命わずかのスター・ウォーズファンがジェダイの計らいで最新作を公開前に鑑賞。どういう話なのかについてはリンク先参照だが、エピソード1がエピソード7になった以外はほとんど同じである。といっても、これはこの『ファンボーイズ』という映画とは外の別の話である。

エピソード1が公開されるというのがファンにとってどれほど熱狂的なことだったのか、この映画を観るとなんとなく分かる。そもそも現実のエピソードとして映画館の前にテントを張って三ヶ月並んだアホがいたくらいだからねえ。

この映画は完璧なコメディで、ファンの滑稽さを強調し笑いものにしつつ、その熱狂ぶりがだんだん伝わってくるという構造になっている。スタートレックのファンとの対立が妙におかしい。スタートレックとスターウォーズがお互いを所詮子供だましだと罵り合うとか、完全なギャグである。

幸せな気分になれる映画だと思います。

しかしそれで観た映画があのエピソード1だと思うと、なんともやりきれんな……。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年9月2日
監督クエンティン・タランティーノ
記述年月日2020年4月25日
出演レオナルド・ディカプリオ,ブラッド・ピット,マーゴット・ロビー,エミール・ハーシュ,マーガレット・クアリー,ティモシー・オリファント,オースティン・バトラー,ダコタ・ファニング,ブルース・ダーン,アル・パチーノ,ジュリア・バターズ,マイク・モー,ダミアン・ルイス,ルーク・ペリー,デイモン・ヘリマン,ロレンツァ・イッツォ,ニコラス・ハモンド,サマンサ・ロビンソン,コスタ・ローニン,マディセン・ベイティ,ジェームズ・ランドリー・ヘバート,シドニー・スウィーニー,ハーリー・クィン・スミス,スクート・マクネイリー,レナ・ダナム,ラモン・フランコ,クリフトン・コリンズ・Jr,ドリーマ・ウォーカー,ルーマー・ウィリス,レベッカ・ゲイハート,スペンサー・ギャレット,カート・ラッセル,ゾーイ・ベル,マイケル・マドセン,ジェームズ・レマー,マヤ・ホーク
評価★★★★
製作デヴィッド・ハイマン,シャノン・マッキントッシュ,クエンティン・タランティーノ
製作総指揮ジョージア・カカンデス,ユ・ドン,ジェフリー・チャン
脚本クエンティン・タランティーノ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367638

最後のバイオレンスが実にタランティーノ。しかし日常と緊張感の緩急がとにかく見事で面白かった。

1960年代に落ち目の俳優リックは、専属の自分のスタントであるクリスと二人三脚でこれまでやってきた。ボヤきがちのリックは、イタリア映画でもいいじゃないか、変なプライドは捨てろと言われて悩む。そんな中、二人と隣の家にロマン・ポランスキー監督とその妻、シャロン・テートが引っ越してくる。ちょっと挨拶する程度の関係だが、社交辞令で今度食事でもなどと言葉をかわす。クリスは道端でティーンのヒッピー娘を拾う。郊外のコミュニティでみんなと暮らしているというので送ってやるのだが、その送った先はクリスの古い馴染みが暮らす場所だった。彼は若者に好き放題騒がせるような男ではない。なんとなく排他的な雰囲気の中で、知り合いに挨拶したいんだが彼はいるかとクリスは尋ねる。

いい映画だなー。そしてクリスを演じるブラッド・ピットのいい男っぷりが半端ない。これが冗談じゃなくすごい。笑っちゃうくらい。やばい。下品な言い方をすると、濡れる! マジ濡れる!

クライマックスで変な伏線が爆発してすごいことになります。驚いたけど、途中から笑っちゃう。面白い。

輪廻  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年6月15日
監督清水崇
記述年月日2007年7月22日
出演者優香,香里奈,椎名桔平,杉本哲太,小栗旬,松本まりか,小市慢太郎,治田敦,三條美紀
評価★★★
脚本清水崇,安達正軌
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322747

途中までは非常によい。さすが清水監督と思わずにはいられない。ただ、最後にまた、フラッシュバックで説明シーンを入れるというパターンになり一気に白ける。

実際に起きた虐殺事件を映画にするということでキャストが集められるが、女優の一人が妙な記憶に悩まされ始める。

「なんとなく怖そうな雰囲気」だけ映像化してしまうクライマックスは何とかならないかな? 論理だった展開を期待していたので、最後に放り投げてしまうところが残念でした。

ダイヤモンド・イン・パラダイス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月16日
監督ブレット・ラトナー
記述年月日2020年2月24日
出演ピアース・ブロスナン,サルマ・ハエック,ウディ・ハレルソン,ドン・チードル,ナオミ・ハリス,クリス・ペン,トロイ・ギャリティ,ミケルティ・ウィリアムソン,オッバ・ババタンデ,ラッセル・ホーンズビー,レックス・リン,ロバート・カーティス・ブラウン,マーク・モーゼス,マイケル・ボーウェン,レイチェル・ハリス,ジョエル・マッキノン・ミラー,ケイト・ウォルシュ,リサ・ソーンヒル
評価★★★
原案ポール・ズビゼウスキー
脚本ポール・ズビゼウスキー,クレイグ・ローゼンバーグ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/323119

あまり記憶にないけど、なんかつまんなかったのは覚えている。

皇帝ナポレオンが所持していたとされる、この世に3つだけ存在する財宝“ナポレオン・ダイヤモンド”。そのうちの2つを盗み出したのを最後に泥棒稼業を引退し、バハマのパラダイス・アイランドで悠々自適の生活を送るマックスとローラ。ところがそこへ2人を追い続けるFBI捜査官スタンがやってくる。実は、島に一時停泊している豪華客船にナポレオン・ダイヤモンドの最後の1つが展示されていたのだった。やがてそのダイヤを狙うギャングもマックスに接近してくる。マックスとの平穏な生活を願い、マックスに再び昔の仕事に戻らぬよう懇願するローラだったが…。

こういうB級アクションは普通に作れば普通になるはずなんだけど、たくさん数を観てくると、低予算で一定のクオリティにするというのは誰にでもできるわけではないというのが分かってくる。普通に作るのも難しいのだ。というわけで、こちらは、ちょっと残念な感じがある意味普通な感じ。キャストのピアース・ブロスナンに予算を使ってしまったからかな?

サスペリア・テルザ 最後の魔女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月31日
監督ダリオ・アルジェント
記述年月日2023年4月14日
出演アーシア・アルジェント,クリスチャン・ソリメノ,アダム・ジェームズ,モラン・アティアス,ヴァレリア・カヴァッリ,フィリップ・ルロワ,ダリア・ニコロディ,コラリーナ・カタルディ・タッソーニ,市川純,ウド・キア
評価★★
原案ダリオ・アルジェント
脚本ダリオ・アルジェント,ジェイス・アンダーソン,アダム・ギーラッシュ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/332386

映像にはこだわりが感じられるけどストーリーを語るのがとことん下手だなあ。話が単純というか主人公に行動がないというか。うまく欠点が表現できないけど、経過を観るのが退屈なんだよな。とにかくただ女の人を痛めつける映像が好きなだけというか。あとから解説を読んで多少は分かったけど。

イタリア中部の町ヴィテルボ。ある日、墓地のそばの工事現場から、19世紀のものと思われる柩と遺品入れが発見された。そしてそれらはローマの古代美術博物館へと送られ、そこで考古学の研究をしているサラたちが遺品入れを開封することに。その中には不気味な彫像と古代文字が印された法衣が納められていた。しかし同時に、長らく闇の彼方に葬られていた邪悪な魔女“涙の母”の封印を解いた形となり、ついには完全復活を遂げてしまう。こうして甦った“涙の母”はローマの町に呪いを放ち、人々はその妖力によって自殺や殺人、暴動までも引き起こしていくのだった。取り返しのつかない混乱状態を招いてしまったサラは、“涙の母”を再び闇へ葬り去るべく奔走するのだが…。

ファンによる解説(擁護?)を読むと描かれている内容や意味もまあ分かったので文句を言ってもしょうがないという気分になった。それを受けて星3つにしようかとも思ったんだけど、まあ、ヘンテコ駄目映画であることに変わりはないしなと思いやっぱり2つにした。なんにせよファンは観るしファンじゃない人は観ないだろう。私は好きになりかけていたのでつい観てしまって、「うーん。なんじゃこりゃ」となったのでこんな印象。

冒頭に書いたように、ストーリーとは無関係に女の人を痛めつけるシーンになると突然アルジェント節が出てこだわりが深くなる。ただ、痛めつけるのを描きたいだけならもっとストーリーは雑になってもいいようなものだけど、そういうわけでもない。一応、ストーリー中心になっていて痛めつけるシーンが連続するというわけではない。そういう意味でこれはホラー映画でもない。

まあ、とりあえず『サスペリア』『インフェルノ』からの三部作の完結編ってことで。

メアリと魔女の花  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月16日
監督米林宏昌
記述年月日2020年4月25日
出演(声)杉咲花,神木隆之介,天海祐希,小日向文世,満島ひかり,佐藤二朗,遠藤憲一,渡辺えり,大竹しのぶ
評価★★★
アニメーション制作スタジオポノック
プロデューサー西村義明
原作メアリー・スチュアート『メアリと魔女の花』
脚本坂口理子,米林宏昌
作画監督稲村武志
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359126

割と普通によくできたファンタジー映画だった。

好奇心旺盛な赤毛の少女メアリは、ある夏の日、森の中で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”で、一夜限りの不思議な力を手に入れたメアリは、ほうきとともに大空高く舞い上がり、やがて魔女の学校“エンドア大学”へと辿り着く。そして入学を許された彼女は、そこで様々な出会いを重ねるとともに、学校と“魔女の花”を巡る驚きの秘密を知ることになるのだったが…。

ちょっとしたきっかけで魔法を身につけて魔法の学校に行くとか、あらすじは普通のファンタジーもの。なんか公開当時はやたら叩かれて分かってないみたいな批判も見た記憶があるけど、別に普通だと思う。もっとも、この分野だとディズニーとまともに勝負しなくちゃいけないので大変だなとちょっと思った。

アナベル 死霊人形の誕生  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月7日
監督デヴィッド・F・サンドバーグ
記述年月日2023年12月27日
出演ステファニー・シグマン,タリタ・ベイトマン,ルールー・ウィルソン,フィリッパ・クルサード,グレイス・フルトン,ルールー・サフラン,テイラー・バック,サマラ・リー,アンソニー・ラパリア,ミランダ・オットー
評価★★★★
脚本ゲイリー・ドーベルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361324
関連

普通に怖い。本当に職人芸である。分かっていても怖いわー。

人形師が娘を事故で失ってしまう。数年後、孤児院の孤児6人とそのシスターは親切な人に受け入れてもらう。それは娘を亡くした人形師で、彼は孤児の少女たちとの生活で心の傷を徐々に癒していく。しかし、娘の部屋はまだそのままに封印されており、そこには不気味な気配が残っているのだった。

世間の評価は〝普通〟ってことらしいのだけど、自分は充分に楽しめた。このあとでシリーズを鑑賞してそれぞれのスピンオフの傾向も分かるのだが、自分はやっぱりこのアナベルシリーズが好きだなとしみじみ思った。アナベルシリーズに感じた特徴というのは次の『死霊博物館』の感想に記述を譲る。

特にツボを押さえた恐怖シーンがよい。急に出てくるとか音が鳴るとかではない。絶対に何か起こる、起こりそうという心臓のバクバクを演出するのが本当にうまい。ホラー映画としてのストレスがギリギリとかかってくる。ホラー映画というのはこういうものだよなというか、そのものは別に怖くないんだということがよく分かる。

その上で、イントロの事故はともかく、無駄に人が死んだりしないのもいいところである。死ぬのは怖いけど、実際に死んでもそこは怖くなかったりする。死ぬかもしれないというのが怖いのだ。

いやー、よかった。教科書のようなホラー映画だった。

007/ユア・アイズ・オンリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月20日
監督ジョン・グレン
記述年月日2009年4月24日
出演ロジャー・ムーア,キャロル・ブーケ,トポル,リン=ホリー・ジョンソン,ジュリアン・グローヴァー,ジル・ベネット,カサンドラ・ハリス,デスモンド・リュウェリン,ロイス・マクスウェル,ウォルター・ゴテル,チャールズ・ダンス
評価★★★
原作イアン・フレミング
脚本リチャード・メイボーム,マイケル・G・ウィルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14185
関連

スキーとかウィンタースポーツ系の連続アクションってなんか007ではよく見るような気がしてたけど、これがルーツだったのか。肉体アクション中心の007。1981年の作品。

ギリシャ沖で遭難した英監視船には、東西均衡のバランスをも崩しかねないミサイル誘導装置ATACが積載されていた。引き上げの作業にあたっていた海洋考古学者が何者かに殺害されるに至り、ジェームズ・ボンドに出動の命が下った。

まあ、安定した面白さかな。

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年5月23日
監督クレイグ・ギレスピー
記述年月日2018年10月13日
出演マーゴット・ロビー,セバスチャン・スタン,ジュリアンヌ・ニコルソン,ボビー・カナヴェイル,アリソン・ジャネイ,ポール・ウォルター・ハウザー,ボヤナ・ノヴァコヴィッチ,ケイトリン・カーヴァー,マッケナ・グレイス,ジェイソン・デイヴィス,アンソニー・レイノルズ,リッキー・ラサート
評価★★★★
脚本スティーヴン・ロジャース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362656

「全員がクズ」という説明を聞いて俄然興味が出て観に行った。ちなみに母と一緒に行ったんだけど、母がどう思ったのかはよく分からない。つまらないと思ったわけではないようだが。二人で一致しか感想は、とにかく主演女優が実際のトーニャとそっくりだというもの。実際の映像はエンディングで流れます。

フィギュアスケート選手トーニャ・ハーディングはアメリカ人で初めてトリプルアクセルを決め、オリンピック代表選手にもなろうとしていた(関係ないがトリプルアクセル女子初では日本人の伊藤みどりである。ご存知のように)。しかしライバル選手の襲撃事件を起こしてしまう。なぜ彼女はそのようなことを起こしたのか。証言から再現する。これは本当にあった話である。という映画。

本人が襲ったというわけではない。人を使って襲わせたというものである。最初に書いたように、全員がクズである。別にトーニャも被害者というわけではないが、襲撃事件の首謀者とするのは可哀想といった感じ。

母親はフィギュアに興味があるんだかないんだか分からない、ネグレクト気味の毒親だし、彼氏とその友達もクズ。なんだかそんな状況が笑ってしまう不幸といった感じで描写される。

全員クズ。バカ。そんな底辺の人々の映画を観たかったらおすすめです。個人的には楽しめました。母親役の女優がアカデミー助演女優賞。

ブラジルから来た少年  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月10日
監督フランクリン・J・シャフナー
記述年月日2013年4月21日
出演グレゴリー・ペック,ローレンス・オリヴィエ,ジェームズ・メイソン,リリー・パルマー,ユタ・ヘーゲン,スティーヴ・グッテンバーグ,デンホルム・エリオット,ローズマリー・ハリス,ジョン・デナー,ジョン・ルビンスタイン,アン・メアラ,ジェレミー・ブラック,ブルーノ・ガンツ,ウォルター・ゴテル,デヴィッド・ハースト,ウォルフガング・プライス,マイケル・ガフ,ヨアヒム・ハンセン,スキー・デュ・モン,カール・ドゥーリング,リンダ・ヘイドン,リチャード・マーナー,ゲオルグ・マリシカ,プルネラ・スケイルズ,デヴィッド・ブランドン
評価★★★★
原作アイラ・レヴィン
脚本ヘイウッド・グールド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20245

クライマックスがややグダグダなのでイマイチなんだけど、序盤から過程への脚本の面白さがあったのでおまけ。

ナチの残党を南米で調査していた青年が、一見なんのつながりもなくユダヤ人でもない94人の殺害計画を知る。やがてその計画の全貌を、引退した老教授が気づく。

途中で気づいてからは、ああなるほどと思ってしまう。そこからは意外性はそれほどない。けど、狂信的だが論理的なその計画にはぞっとするものがあってよい。

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月26日
監督ゴア・ヴァービンスキー
記述年月日2009年5月5日
出演ジョニー・デップ,オーランド・ブルーム,キーラ・ナイトレイ,ビル・ナイ,ステラン・スカルスガルド,ジャック・ダヴェンポート,ケヴィン・マクナリー,ナオミ・ハリス,ジョナサン・プライス,マッケンジー・クルック,トム・ホランダー,リー・アレンバーグ,ジェフリー・ラッシュ,デヴィッド・スコフィールド,アレックス・ノートン,デヴィッド・ベイリー
評価★★★
脚本テッド・エリオット,テリー・ロッシオ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323917
関連

二匹目のどじょう狙いのつまらない作品かと思ってたら意外と面白かった。ただ、カリブの海賊にスターウォーズ形式のトリロジーはちょっと似合わない。

呪われた海賊バルボッサとの壮絶な闘いを乗り越え、再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ。しかし彼は、海賊なら誰もが恐れる幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズにもうじき魂を奪われようとしていた。13年前にブラックパール号を手に入れるためジョーンズと“血の契約”を交わしており、その契約の刻限が迫っていたのだ。それでもジャックはその事態を打開するべく、命運を握るある鍵の行方を追い始める。一方、結婚式を挙げようとしていた鍛冶屋の青年ウィルと総督の娘エリザベスは、ジャックを逃がした罪で投獄されるハメに。やがて、2人は再びジャックに会わなければならない宿命となり、それぞれ彼のもとへ向かうのだが…。

このシリーズってちょっとグロテスクな悪趣味さがスパイスになってますね。悪くないです。

映画そのものは、まあ、ちょっと登場人物のキャラクターがわざとらしくて、日本のドラマみたいになってたけど、大衆向けの娯楽作品としては安定していたと思う。

マトリックス レボリューションズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月15日
監督アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー
記述年月日2007年3月22日
出演者キアヌ・リーヴス,ローレンス・フィッシュバーン,キャリー=アン・モス,ヒューゴ・ウィーヴィング,ジェイダ・ピンケット=スミス,ランベール・ウィルソン,モニカ・ベルッチ,ハロルド・ペリノー,ハリー・J・レニックス,ノーナ・M・ゲイ,ジーナ・トレス,アンソニー・ウォン,クレイトン・ワトソン,コリン・チョウ,イアン・ブリス,バーナード・ホワイト,ナサニエル・リーズ,タンビーア・アトウォル,ブルース・スペンス,アンソニー・ザーブ,メアリー・アリス,ヘルムート・バカイティス
評価★★★
脚本アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239767
関連

前作のリローデッドがグダグダだったのが嘘のように面白い。やっぱり真実が判明したあとは仮想現実であるマトリックス内部の戦いより、現実での機械との戦いの方がいいよな。

マトリックス三部作の完結編。救世主の自分の役割を知ったネオや、己の力に目覚めたエージェントスミスは何を思い、何を選択するのか。人類は機械との戦いに勝つことができるのか。

機械の雑兵センチネルがこれでもかというほど出てきます。ギーガーデザインで、この映画の始めの方でもグロテスクさを感じるんだけど――生理的嫌悪を呼び覚ますためのデザインだと思う――、だんだん好感を持ってしまいます。センチネルも一生懸命で悪い奴じゃないじゃん、みたいな。

終わり方もスマートで、前作の不安が吹き飛びました。よかったよかった。

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年1月20日
監督小島正幸
記述年月日2020年4月30日
出演(声)富田美憂,伊瀬茉莉也,井澤詩織,森川智之,水瀬いのり
評価★★★
原作つくしあきひと
脚本倉田英之
キャラクターデザイン黄瀬和哉
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363717
関連

原作ファンなので相当な期待度で観に行ったんだけど、なんかそれほどでもなかった。

リコ、レグにナナチを加えた3人は冒険を続けた。ライザが好きで、オーゼンが暴いて何も無いことを確認した墓標もあるトコシエコウの群生地に到着する。ボンドルドの部下で祈手(アンブラハンズ)と呼ばれる者を発見し、二人は身を隠してレグだけで彼と接触する。彼はここに生物が巣を作り今すぐにも孵化が始まるために群生地ごと処理しなくてはならないと言った。すでに燃料は撒き火を付ける直前だと言う。レグが足元に目をやると、五感を失いながら生きて幼虫のエサとされている探窟家を発見する。祈手は毛深い友人にもよろしくと告げ、すぐに避難するよう勧告する。地面が揺れて巨大な生物が一斉に地面から湧こうとする中で放火が始まるとトコシエコウと共にあたりが火の海となった。

そして5層に到達する。そこには第6層の入口となるイドフロントという建築物があり、ボンドルドがそこにいる以上接触は避けられないのだった。中に入ると小さな女の子が一人でやってくる。彼女はプルシュカと名乗り、ボンドルドの娘だと自己紹介するのだった。その直後、ボンドルドが祈手たちと共に現れる。ナナチはここを通してくれねえかと交渉するのだが、彼は快諾した上で休んでくださいと部屋に通される。部屋に案内してくれたのはプルシュカで、自分は隣にいるから何かあったら声を掛けてと無邪気に言った。警戒しつつも三人はそこで休憩を取るのだが、リコが目覚めると他の二人は部屋にいなかった。

原作を読んでいるときはなんとも思わなかったが、探索したり逃げたり対決したりといった展開の流れがなんか不自然で、なんでこうなるのかよく分からなかった。原作を読み直したけど、展開は同じで、だとするとご都合主義なところが割とあるのだろう。気づきにくくなっているけど。

ラストのアクションの作画などは期待しすぎたせいでなんか頑張っているのに自分は不満を覚えるという残念な感じに。色々衝撃の事実みたいなのがあるんだけど、それを開示するシーンも、なんか原作を読んだときほどの衝撃が無くて不満を覚えるという。まあ、しょうがないというかなんというか。ちゃんと映像化されてるんだけどね。熱心なファンの駄目な部分が出てしまった。

F.R.A.T./戦慄の武装警察  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月21日
監督デヴィッド・J・バーク
記述年月日2013年4月23日
出演モーガン・フリーマン,ケヴィン・スペイシー,ジャスティン・ティンバーレイク,LL・クール・J,ディラン・マクダーモット,ジョン・ハード,ケイリー・エルウィズ,ロゼリン・サンチェス,マルコ・サンチェス,アンドリュー・ジャクソン,パイパー・ペラーボ,ダミアン・ダンテ・ウェイアンズ
評価★★★
脚本デヴィッド・J・バーク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329542
関連

いい感じのB級映画ですな。

特捜組織F.R.A.Tは一定の成果を上げて、街の犯罪率は低下していたが、ミニコミ紙編集部で働いている青年は、ある裁判の傍聴をしていて、捜査官と被告の関係に違和感を覚える。編集長に記事を掲載させてくれと訴えるが、ぼろぼろにけなされてしまう。取材不足とジャーナリズムについて編集長から教えられた彼は、次第に真相に近づいていく。F.R.A.T は汚職にまみれていたのだった。

なかなか面白い。って思ったけど、2005年の映画でモーガン・フリーマンとケヴィン・スペイシーを使ってるのか。これはギャラだけで制作費使いきっちゃったんじゃないの? もうとっくに売れっ子になってた時期じゃん。そして、このキャストで撮るとしたらこのストーリーはないんじゃないの?っていう……。

(追記)ずいぶん前に観ていたようです。関連に追加しました。

メサイア 血塗られた救世主  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月12日
監督ハリー・ブラッドビア
記述年月日2011年2月14日
出演マーク・ウォーレン,マーシャ・トマソン,ダニエル・ライアン,ロリー・キニア,ニオール・マグレガー,キアラン・マクメナミン,ローラ・グリーンウッド,アントン・レッサー,ニーナ・ソサーニャ
評価★★★
脚本(不明)
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332479

テレビ映画。期待しなければまあこんなもん。

聖書にかけた殺人とミステリーと意外な犯人。

セブンみたいな、おどろおどろしい殺人鬼が神の使いなのかもしれないといった雰囲気はよく出てると思います。っていうかそれをパクったって以外の何者でもないだろうけど。

運命のボタン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月1日
監督リチャード・ケリー
記述年月日2020年3月3日
出演キャメロン・ディアス,ジェームズ・マースデン,フランク・ランジェラ,ジェームズ・レブホーン,ホームズ・オズボーン,ジリアン・ジェイコブス,セリア・ウェストン,デボラ・ラッシュ,リサ・K・ワイアット
評価★★
原作リチャード・マシスン
脚本リチャード・ケリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334339

これはひどい映画だった。

1976年12月16日、朝5時45分、ヴァージニア州郊外に暮らすルイス夫妻宅の玄関のベルが鳴る。しかし、妻のノーマが出ると、そこには誰もおらず、ひとつの四角い箱が置かれているだけだった。そして、夫のアーサーがその箱を開けると、中には赤いボタンが付いた奇妙な木製の装置が入っていた。午後5時、夫妻宅にアーリントン・スチュワードと名乗る男が訪ねてくる。男は夫妻に、赤いボタンを押せば2つのことが起きると告げる。第1にどこかで見知らぬ誰かが死に、第2に現金100万ドルが夫妻のものとなる。決断の期限は24時間。経済的に追いつめられていた2人は、やがて葛藤の末に、ついにボタンを押してしまうのだったが…。

小説の中でも奇妙な読み応えのSF作品を映像にしてストーリーを追うと変なことになる場合がたまにある。これもそんな作品で、なんじゃこりゃとしかいいようのないものになっている。うまくはまればよかったんだけどねえ。

ホワイトアウト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月11日
監督ドミニク・セナ
記述年月日2022年1月8日
出演ケイト・ベッキンセイル,ガブリエル・マクト,コロンバス・ショート,トム・スケリット,アレックス・オローリン,ショーン・ドイル,ジョエル・ケラー
評価★★
原作グレッグ・ルッカ,スティーヴ・リーバー
脚本ジョン・ホーバー,エリック・ホーバー,チャド・ヘイズ,ケイリー・W・ヘイズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334827

南極の殺人事件っていうミステリーっぽい作品だけど、雑コラレベルで南極に雑な台風の雲が重ねられてたり、刃物持った犯人とのアクションがやたら力が入っているわりにしょぼいとか、なんとも付き合いきれない作品。

南極の基地で殺人事件が発生する。犯人は誰なのか。捜査が始まる。

ストーリーはまあ普通。別に山荘でも南海の孤島でもいいんだけど、今回は南極の観測基地です。南極ならではのトリックとはあまりいかなくて、というか全体に雑。低予算とかいうんじゃなくて、志から低い映画だった。

コンフィデンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年12月5日
監督ジェームズ・フォーリー
記述年月日2012年2月4日
出演エドワード・バーンズ,レイチェル・ワイズ,アンディ・ガルシア,ダスティン・ホフマン,ポール・ジアマッティ,ブライアン・ヴァン・ホルト,フランキー・G,ロバート・フォスター,ルイス・ガスマン,モリス・チェスナット,ドナル・ローグ,リーランド・オーサー,ニコール・レンツ
評価★★★
脚本ダグ・ユング
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319246

詐欺トリックの映画が好きなら観て損なし。

詐欺グループがうまく騙して大金を手にするが、それがマフィアから奪われた金だった。金を返すだけでは満足せず、マフィアはとある銀行員を詐欺にかけろと要求してくる。完全なタダ働きを要求された詐欺師たちは依頼を果たすために計画を練るが。

もちろん最後に納得のオチが待ってます。なかなかの出来でした。

バイス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年5月2日
監督アダム・マッケイ
記述年月日2020年4月20日
出演クリスチャン・ベイル,エイミー・アダムス,スティーヴ・カレル,サム・ロックウェル,タイラー・ペリー,アリソン・ピル,ジェシー・プレモンス
評価★★★
脚本アダム・マッケイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366360

すごく政治的なんだけど観せる映画になってた。深刻な気分になった。ジョージ・W・ブッシュのバイスプレジデント、つまり副大統領を務めたディック・チェイニーを中心に据えた実録コメディ映画。

しがない男だったチェイニーは嫁に尻を叩かれて政界に入っていく。ノウハウを身に付けながら次第に出世して、引退しようというときに副大統領にと声をかけられる。最初は断ったチェイニーだったが、うまくやればこの間抜けなブッシュを表に立たせて好き勝手できるのではないかと考えた彼はその話を受けることにした。

ふざけたノリだが、全部事実であるという補足をあちこちで提示するところに、事実の深刻さを考えさせられる。いい映画であった。

パッドマン 5億人の女性を救った男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月1日
監督R・バールキ
記述年月日2020年4月13日
出演アクシャイ・クマール,ソーナム・カプール,ラーディカー・アープテー
評価★★★★★
脚本R・バールキ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365413

いやいや。かなり高揚感のある傑作。ものすごく見てしまう。

インドで新婚生活を送るラクシュミは、妻が生理中は家に入れずにベランダ(のような場所)にいて生理がじっと終わるの待つの待っているのを不思議に思った。布のナプキンをあてて、不自由にしている。海外の──P&Gとかの──ナプキンを使えば自由に動けるのにという話だが、彼が買いに行くと変な目で見られるし、高すぎて毎月の出費としては痛い。こんなもん構造は単純なもんだろうと布を利用して自作してみるのだが、妻は歩いている最中に履物に赤い染みを作り顔を手で覆って逃げ出してしまう。

すっごい長い映画な上に、ディテールが細かいのが好き。そして主人公ラクシュミはかなり異常な感じで、女性の生理に対してグイグイくる。

劇場で友達と観たんだけど、劇場から出たときに発した感想は──「面白かった」の次に──2つ。実際のラクシュミの風貌はスタッフロールで出るんだけど、映画の役者よりヤバい。あの顔でぐいぐいきてたんか。すげーな。もう一つは、インド人の熱い掌返しがすごい。

開発に成功して賞を獲ったり、ベンチャーキャピタルから出資を受けたり、国連から表彰されたり、すごい偉業なんだけど、まわりの人が馬鹿にしたり賞賛したりの反応の落差が激しい。

ほかにも言いたいことはたくさんある。この映画は発明というのが1アイディアではないことがよく分かる。本当にこの映画はリアルに成功と失敗、次の課題の克服、次の挫折、と何度も何度も繰り返す。

これは実話。インドにおいて、実用的価格で高性能な生理用ナプキンを開発した男がインド中に女性を労働者として雇いつつ大資本ではなく技術コンサルタントとして地方巡業し町工場を設立し、女性労働者を雇うという活動を重ねるようになるという話。

技術開発から経営、特許問題、とにかくすごい話が次々出てきて、一個ずつ克服していくのがハンパない。いけー、もっといけー、負けるなー、という気持ちになる。面白かったー。

アナと雪の女王/家族の思い出  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月1日
監督ケヴィン・ディーターズ,スティーヴィー・ワーマーズ=スケルトン
記述年月日2020年4月23日
出演(声)ジョシュ・ギャッド,クリステン・ベル,イディナ・メンゼル,ジョナサン・グロフ,クリス・ウィリアムズ,ジョン・デ・ランシー
評価★★★
脚本ジャック・シェイファー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361728
関連

アナ雪の短編映画。オラフのドタバタ騒動。

アレンデール王国の姉妹のクリスマスに協力しようとオラフが大冒険をする。

こういうディズニー短編ではよくある構成。まあ、とにかくちょっと観たいと思っていた客の要望に応えるものであろう。

ALWAYS 続・三丁目の夕日  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月17日
監督山崎貴
記述年月日2007年12月10日
出演者吉岡秀隆,堤真一,小雪,堀北真希,もたいまさこ,三浦友和,薬師丸ひろ子,須賀健太,小清水一揮,マギー,温水洋一,神戸浩,飯田基祐,ピエール瀧,小木茂光,小日向文世,吹石一恵,福士誠治,貫地谷しほり,藤本静,浅利陽介,小池彩夢,平田満,浅野和之,渡辺いっけい,手塚理美,上川隆也
評価★★
原作西岸良平
脚本山崎貴
VFX山崎貴,古沢良太
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326551
関連

第1作を観ずに劇場で鑑賞。脚本はしょうもない。時代を超越した「いい話」になっていて、観ていてこそばゆい。ただ、この監督は実際にはストーリーには何の興味もなく、ただ映像だけ追求しているタイプなのでしょうがないかなと思う。同じような構図やカメラワークがあるのも失笑。いくつかのシーンは「俺のCGを見ろー」という感じであった。

東京タワーが完成した頃の東京を舞台にした人情物語。

この時代の家長が自分でスキヤキ取るかなあ? 妻によそわせるんじゃないの? 子供が飲んだ牛乳の瓶を父親が片付けてやるシーンにも違和感。昭和の父はそういうことはしてなかったと思います。

あとくだらないけど、橋の上で夕日を見るシーンがあるけど、来た方向と帰る方向が一緒です。橋まで夕日を見にきただけなのかと。映画撮るならどっちから来てどっちに去るのかぐらい記録しておけよ。

作家の男がかなりメインに据えられているけど、近所の人間が彼を応援するというのは不自然だよなあ。作家ってそんな風に応援されるような存在か? 今もそうでもないけど、昔だって役立たず扱いされてたはずである。だってニートだもん。

しかし、こういう時代考証や演出の些細なミスは、頑張れば目をつむることができる。真面目に作ってないなと感じてしまうけど、我慢できないことはない。それよりもクライマックスの「さあ泣け」という演出がいやらしくてたまらない。このいかにもな泣き演出は観ていて――条件反射でグッとこないこともないんだけど――空っぽな映画だなあと思わされました。

ラストサマー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1998年10月1日
監督ジム・ギレスピー
記述年月日2011年10月2日
出演ジェニファー・ラヴ・ヒューイット,サラ・ミシェル・ゲラー,ライアン・フィリップ,フレディ・プリンゼ・Jr,ミューズ・ワトソン,ブリジット・ウィルソン,ジョニー・ガレッキ,アン・ヘッシュ
評価★★★★
原作ロイス・ダンカン
脚本ケヴィン・ウィリアムソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83982
関連

昔に観て、感想を書いてなかったので。鑑賞年月日はいいかげん。だいたいこの頃。

高校卒業の夏に轢き逃げを起こした男女グループに、次の夏、メッセージが届く。「去年の夏、お前がなにをしたか知ってるぞ」。そして次々に起こる殺人事件。

原題の「I KNOW WHAT YOU DID LAST SUMMER」ってのもダサいホラー映画っぽくてよい。

パーティ用ホラー映画は勧善懲悪でなければならず、そのお約束に忠実なのもよい。

歩いてんのに走って逃げてる人間の前になんで先回りできるんだとか言ってはいけない。普通の人間はあんなに躊躇なく人を殺せない、などと言ってもいけない。

13日の金曜日の伝統に続く、いいホラー映画です。

恋人はセックス依存症  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月1日
監督スチュアート・ブルムバーグ
記述年月日2020年3月16日
出演マーク・ラファロ,ティム・ロビンス,グウィネス・パルトロー,ジョシュ・ギャッド,ジョエリー・リチャードソン,パトリック・フュジット,キャロル・ケイン,アレシア・ムーア,プールナ・ジャガナサン
評価★★★
脚本スチュアート・ブルムバーグ,マット・ウィンストン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346598

タイトルでどういうノリなのか分からんかったけど、精神疾患としてのセックス依存症はほとんど関係なくて(映画における精神疾患ってたまに『設定』くらいのノリだからなー)ただのラブコメ。浮気性くらいの意味でしかない。

独身男性のアダムはセックス依存症に悩み、セラピーを受けている。そんな彼が参加したとあるパーティーで意気投合した女性は、肉食系の積極的美女フィービー。彼女は自身の経験から「依存症の人はダメ」と宣言。アダムは自分の過去を隠して、フィービーに接近するのだが、あっさりバレてしまう。フィービーに去られ、ヤケになったアダムは、元カノや行きずりの女性と関係を重ねてしまうのだったが…。

まあ、なんというか、普通のラブコメですよ。こういうのって男がモテまくってるかモテないでいるか、いずれにせよ異性との人間関係がうまくいってないという前提からどのようになっていくかが基本なわけで……。

タイムマシン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月16日
監督サイモン・ウェルズ,ゴア・ヴァービンスキー
記述年月日2008年10月26日
出演者ガイ・ピアース,ジェレミー・アイアンズ,オーランド・ジョーンズ,シエンナ・ギロリー,サマンサ・ムンバ,マーク・アディ,フィリーダ・ロウ,オメロ・ムンバ,ローラ・カーク,ヤンシー・アリアス,アラン・ヤング,フィリップ・ボスコ,ミンディ・クリスト,リチャード・セトロン
評価★★★
原作H・G・ウェルズ
脚本ジョン・ローガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=238071

映像はなかなかよかった。

恋人を失った科学者がタイムマシンを作るが過去は変えられなかった。その後、事故で遥か未来の荒廃した世界へ飛ぶ。人類は全滅しかかっていた。

クソだクソだと酷評されている。実際、お金払って映画館でこれ観たらビックリするよなあ。ものが完全にB級なんだもん。B級だと分かった上で観ましょう。

search/サーチ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月4日
監督アニーシュ・チャガンティ
記述年月日2023年4月17日
出演ジョン・チョー,デブラ・メッシング,ジョセフ・リー,ミシェル・ラー
評価★★★★
脚本アニーシュ・チャガンティ,セヴ・オハニアン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365075

本当に最初の最初だけ面倒だったけどすぐに面白くなった。そして最後まで一気に見せる上に色々展開が見事。実に面白かった。テンポもうまい。これは実験的なようで、よく分かっている熟練の仕事。

娘が行方不明になりシングルファーザーの主人公は娘のパソコンに残された履歴から手掛かりを探し始める。

映画が全編、パソコンの画面というのがコンセプトになっていて、映画の紹介文でもそういう紹介になっている。主人公の顔も相手とのビデオチャット画面に映るこちらの顔といった感じで映るようになっている。

だがこれはコンセプトで、実際の操作されるパソコンとしてのリアリティからはかなり離れている。ようするにこんな操作はしないだろってくらい第三者の観客に分かりやすいように丁寧にパソコンを操作してこちらに見せてくれる。だから分かりにくいと感じるのは最初だけである。行方不明の捜査が始まってからは実にテンポよく画面に状況が映されるのでストレスはほとんどなくなる。それどころか普通の映画より何倍も見易いくらいである。情報や過程が必要なものだけか凝縮して提示されているので無駄がまったくない。そこを飛ばせと感じるところは映画の中でちゃんと飛ばしてくれる。というわけで映画の構成に関しては見事の一言である。

そして演出だけでなく、映画の内容である——デスクトップだけという縛りは置いておいて——娘の行方不明事件というものについてのストーリーも実に見事。あと、主人公の父親がやや——シングルファーザーという事情もあってか——やや過保護で激情型なんだけどそのキャラクターをしつこいくらい映画の中で表現しているのに、そこにも意味があったりする。相当に練られたいい映画だと思う。面白い。

帰ってきたヒトラー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月30日
監督ダーヴィト・ヴネント
記述年月日2023年4月12日
出演オリヴァー・マスッチ,ファビアン・ブッシュ,クリストフ・マリア・ヘルプスト,カッチャ・リーマン,フランツィスカ・ヴルフ,ラース・ルドルフ,ミヒャエル・ケスラー,トマス・ティーマ
評価★★★★
原作ティムール・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー』
脚本ダーヴィト・ヴネント,ミッツィ・マイヤー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356055

これは面白い。評判は聞いていたけど、なんかそれ以上だった。社会の不満を聞いていくとヒトラーが人気だったのも分かるというか。

煤だらけで硝煙の臭いをさせたヒトラーが2014年にタイムスリップする。彼は1945年と言っていることは変わらず、自分が間違ったとも思っていない。2014年のドイツを見て思ったことを言い、ドイツがどうなるべきかを言い、それでメディアへの露出を増やしていく。

ちょっとした社会風刺なんだろうと思っていた。実際にヒトラーがあのまんまのことを言い始めたら今のドイツではすぐにアウトであろうと。だから有り得ない仮定のギャグとしての映画なんだと思っていた。

この映画の周囲の反応が徹底的にリアル——というかリアリティがあって——それが本当にいいのである。

最初から最後まで一部の反応は「え? これは、あの、名前を言ってはいけないあの人では?」「え? いいの? やばいんじゃないの?」というものである。そしてもちろん、自分はジョークが分かる人間だぜってノリで受け止める人もいる。それでも彼のことを総統と呼んだりあの敬礼をしたりはしない。そしてもっと悪ノリする人間は総統と呼んだり更にはあの敬礼をしたりする。それで周りの人間が眉をひそめたりもする。そしてさらにその中からガチ勢が現れて、いやいや間違ったことは言ってないし指導者としての資質があるなんて言い出したりもする。もちろん心酔する人も。

そのあたりのグラデーションが実にうまいんである。

また、国民の声とそれへの総統のスピーチの内容も面白い。移民問題や経済問題への不満と、それに対する確固たるメッセージもよい。これは映画を観て、タイムスリップしたヒトラーが2014年のドイツ国民に何を言うかをしっかり聞いて欲しい。なんか本当に支持したくなってくるんである。映画として作られた名演説ではなく、「あれ? 映画の中だけじゃなくじゃなくて実際の政治への提言なのでは?」という気がしてくるからすごいんである。当時の熱狂が見えてくるからすごい。

映画の中でのテレビなどのメディアの扱いが非常にデンジャラスであると共に——こんなんを芸人だとしても出すんじゃないとユダヤ系からはものすごい抗議だろうというのは誰でも分かるので——映画そのものの扱いもデンジャラスですごい。観ていて、こっちが「え? こういう映画って作ってもいいの?」という不安な気持ちになるからである。

まー、とにかく、面白かった。

ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月27日
監督ジョン・タートルトーブ
記述年月日2010年12月4日
出演ニコラス・ケイジ,ジョン・ヴォイト,ハーヴェイ・カイテル,エド・ハリス,ダイアン・クルーガー,ジャスティン・バーサ,ブルース・グリーンウッド,ヘレン・ミレン,タイ・バーレル,マイケル・メイズ,ティモシー・V・マーフィ,アリシア・コッポラ,アルバート・ホール,ジョエル・グレッチ,クリスチャン・カマルゴ,ブレント・ブリスコー,ビリー・アンガー
評価★★★
製作ジェリー・ブラッカイマー,ジョン・タートルトーブ
原案テッド・エリオット,テリー・ロッシオ,コーマック・ウィバーリー,マリアンヌ・ウィバーリー
脚本コーマック・ウィバーリー,マリアンヌ・ウィバーリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328224
関連

前回も大味だったけど、今回はさらに大味。あまり考えずに見れるけど、ちょっとは考えたいなあ。

トレジャー・ハンターが新たな謎に挑む。

ちょっと批判的に書いちゃったけど、子供っぽい謎解きが次から次へと出てくるのは、小さな子供なすごく好きだと思う。大人が真面目に観るのではなく、男の子にフォーカスをあてている――そして幼稚になることを恐れない――のは好感が持てた。

トイ・ストーリー3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月12日
監督リー・アンクリッチ
記述年月日2010年11月30日
出演トム・ハンクス,ティム・アレン,ジョーン・キューザック,ネッド・ビーティ,ドン・リックルズ,マイケル・キートン,ウォーレス・ショーン,ジョン・ラッツェンバーガー,エステル・ハリス,ジョン・モリス,ジョディ・ベンソン,ブレイク・クラーク,テディ・ニュートン,ティモシー・ダルトン,クリステン・シャール,ジェフ・ガーリン,ボニー・ハント,ジョン・サイガン,ジェフ・ピジョン,ウーピー・ゴールドバーグ,ジャック・エンジェル,R・リー・アーメイ,ジャン・ラブソン,リチャード・カインド,エリック・フォン・デットン,チャーリー・ブライト,アンバー・クローナー,ブリアンナ・メイワンド
評価★★★★★
脚本マイケル・アーント,ジョン・ラセター,アンドリュー・スタントン,リー・アンクリッチ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335655
関連

「欠点は欠点がないこと」とさえ言われたパーフェクトムービー。

あらすじ省略。

ピクサーはあなたを裏切りません。いいから観ろ。

バンコック・デンジャラス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年9月20日
監督オキサイド・パン,ダニー・パン
記述年月日2022年1月7日
出演ニコラス・ケイジ,チャーリー・ヤン,シャクリット・ヤムナーム
評価★★
脚本ジェイソン・リッチマン
オリジナル脚本オキサイド・パン,ダニー・パン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/332760

雑なアクション映画だなー。さすがにB級がすぎるというか。

凄腕の殺し屋が依頼をこなしていくが、違和感を覚えて……。

いやー、本当に雑な映画でした。ニコラス・ケイジって本当に仕事を選ばんな。

シャーロック・ホームズVSモンスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月12日
監督レイチェル・ゴールデンバーグ
記述年月日2016年1月17日
出演ベン・サンダー,ギャレス・デヴィッド=ロイド,ドミニク・キーティング,ウィリアム・ヒュー
評価★★★
脚本ポール・ベイルズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336976

まあ、このタイトルで単なるビデオリリースで期待して観る人はいないだろうから、普通ってことで星三つ。真面目に観たら怒る人もいるだろうけど。

メカ恐竜がロンドンを暴れ、ホームズが乗り出す、みたいな。

ちょっと流行ってると思うとそれに乗っかる奴が出てくるってことやな。

シン・ゴジラ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年10月3日
監督庵野秀明
記述年月日2020年2月19日
出演長谷川博己,竹野内豊,石原さとみ,高良健吾,松尾諭,市川実日子,余貴美子,國村隼,平泉成,柄本明,大杉漣,逢笠恵祐,赤山健太,ANI,阿部翔平,粟根まこと,石垣佑磨,石原善暢,石本径代,磯谷哲史,市オオミヤ,伊藤慎介,伊藤武雄,伊藤竜也,伊藤美穂,伊藤明賢,伊藤裕一,伊藤祐輝,犬童一心,猪又太一,岩井堂聖子,岩橋道子,岩本淳,植木祥平,遠藤かおる,大内厚雄,大賀太郎,大迫一平,大塚ヒロタ,大槻修治,大根田良樹,大林丈史,緒方明,小川紘司,小倉星羅,小野孝弘,小山田将,片桐はいり,加藤厚成,加藤貴宏,金井良信,神尾佑,蒲生純一,川井つと,川口丈文,川嶋秀明,川瀬陽太,河野達郎,菅野久夫,菊池康弘,岸端正浩,木田毅祐,北山雅康,城野マサト,キンタカオ,國本鍾建,隈部洋平,倉敷保雄,倉田大輔,来栖聖樹,KREVA,黒田大輔,小出恵介,河野洋一郎,小久保寿人,児玉頼信,小林健一,小林隆,コビヤマ洋一,小松利昌,近童弐吉,サイ・ホージン,斎藤工,斉藤範子,斎藤嘉樹,酒井康行,佐藤一平,佐藤貢三,佐藤五郎,佐藤俊介,佐藤裕,鮫島満博,志賀龍美,信太昌之,柴崎佳佑,嶋田久作,島津健太郎,下平ヒロシ,白畑真逸,末吉司弥,杉原枝利香,杉山ひこひこ,杉山裕右,鈴木里彩,須田瑛斗,須田理央,諏訪太朗,関幸治,関谷亜矢子,妹尾青洸,高井正憲,高橋一生,高橋一夫,高橋良平,竹下宏太郎,竹森千人,辰巳直人,田中えみ,ダニエル・アギラル,谷口翔太,谷本峰,谷本幸優,塚本晋也,津田寛治,土屋良太,鶴見辰吾,手塚とおる,藤東勤,豊田茂,鳥山昌克,内藤大輔,中田敦夫,中田春介,中野英樹,中村育二,中村讓,中脇樹人,南原健朗,西岡秀記,西野大作,野口雅弘,野沢聡,野仲イサオ,野間口徹,橋本じゅん,橋本拓也,花岡翔太,花澤豊孝,浜田晃,浜近高徳,原一男,原知佐子,ピエール瀧,日中泰景,檜尾健太,平子悟,深川圭,福吉寿雄,藤岡大樹,藤木孝,藤原正和,古田新太,古屋治男,古谷佳也,細野哲弘,堀岡真,堀本能礼,前田敦子,前原滉,松井晶熙,松尾スズキ,松木研也,松澤仁晶,松林慎司,松本雄大,マフィア梶田,三浦景虎,三浦清光,三浦貴大,水野駿太朗,水野直,水野智則,光石研,三輪江一,村上隆文,村上航,村本明久,ムラヤマ・J・サーシ,本山歩,森優作,森廉,森本武晴,モロ師岡,屋敷紘子,矢島健一,柳英里紗,屋根真樹,山崎潤,山中敦史,山中良弘,山本カナコ,山元隆弘,山本智康,柚木彩見,横光克彦,吉家章人,由川信幸,吉田ウーロン太,米村莉子,米元信太郎,ラブ守永,若本勇人,和田慎太郎,渡辺哲,渡部遼介,野村萬斎
評価★★★★
総監督樋口真嗣
脚本庵野秀明
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354182
関連

邦画のキャストクレジットって数が大きくなる傾向があるけど、これは特別多い。ただ、多さが作品の特徴でもあるので並べてみた。でもってこれは面白かった。邦画によくある下手な演出がないので見易い。

あらすじ省略。エヴァの監督である庵野秀明がゴジラ実写版を撮るとこうなる。

めちゃくちゃヒットしたそうで、劇場リアルタイム視聴ではないんだけど、その事実も面白いなと思う。現在でもゴジラ映画がヒットするんだなーと。

あまり内容に触れて語りたくないので、いいからちょっと試しに観てみてと言いたい。

とはいえちょっと語ると、やはりロングショットが多いのは本当にありがたかった。大抵の邦画ではアップばかりで全体の位置関係とか分からないことが多い。この作品はゴジラがどこにいて部隊がどこに展開していてどの方向に撃っているのかを地図の印だけつけて指示棒で作戦の説明をするだけで誤魔化すといったことをせず、そこから現場の映像としてめっちゃ遠くのゴジラと、地平線とその向こうの海岸線まで見えそうなパノラマ映像を見せてくれる。「そうそう。こういう映像が見たかった」という満足度が非常に高い。

恋愛要素がなかったり、絶対日本人がやらないような怒鳴り合いがなかったりするのもスマート。

イコライザー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年10月23日
監督アントワーン・フークア
記述年月日2020年2月19日
出演デンゼル・ワシントン,ペドロ・パスカル,アシュトン・サンダーズ,ビル・プルマン,メリッサ・レオ,サキナ・ジャフリー,ジョナサン・スカーフ,アダム・カースト,オーソン・ビーン
評価★★★
脚本リチャード・ウェンク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365013
関連

続編を劇場で鑑賞。

元CIA職員が古巣に目をつけられて命を狙われてしまう。

今回は身内のモメ事の話になってしまってちょっとつまらない。相手があまりナメてないからな。

いうても面白いんだけど、無敵の主人公が向かってくる敵を殺しまくるというアクション映画。もうね、べたですわ。こういう映画はこういうんじゃないといかんのですわ。

超劇場版 ケロロ軍曹3 ケロロ対ケロロ 天空大決戦であります!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月9日
監督山口晋
記述年月日2008年10月25日
出演者渡辺久美子,小桜エツ子,中田譲治,川上とも子,斎藤千和,子安武人,草尾毅,高山みなみ,堀江由衣,福田沙紀,ルー大柴
評価★★★
脚本横谷昌宏
総監督佐藤順一
原作吉崎観音
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329223
関連

前回や前々回ほどには感動しなかった。アクションシーンをつなげることに一生懸命で、ストーリーの齟齬には目をつむったという印象。

東京に現れたダークケロロは空中要塞を拠点に地球侵略を開始する。ケロロたちはそれに立ち向かう。

あらすじがちょっと単純すぎるのと、演出もちょっと単純すぎる。なぜ侵略するのかとか、絶対勝てないと思われたけど意外な弱点があったとかならまだいいんだけど、なんだかんだいって力でぶつかり合うだけなのでそれ以外の捻りがない。ひねりがなくて何が悪いのと思うかもしれないけど、それがないならなんで映画を観るの?って思う。ドラマ要素は大事ですよ、うん。

ナイト ミュージアム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年9月1日
監督ショーン・レヴィ
記述年月日2010年11月15日
出演ベン・スティラー,カーラ・グギーノ,ディック・ヴァン・ダイク,ミッキー・ルーニー,ビル・コッブス,ジェイク・チェリー,ロビン・ウィリアムズ,ミズオ・ペック,ラミ・マレック,リッキー・ジャーヴェイス,アン・メアラ,キム・レイヴァー,スティーヴ・クーガン,ポール・ラッド,オーウェン・ウィルソン,パトリック・ギャラガー
評価★★★★
原作ミラン・トレンク
原案ロバート・ベン・ガラント,トーマス・レノン
脚本ロバート・ベン・ガラント,トーマス・レノン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326503
関連

なんとも健全なファンタジーコメディ。嫌いじゃないです。こういう映画も褒めておかないとね。

ニューヨークの国立自然史博物館の夜間警備の仕事にありついた冴えない男ラリーは、展示品が夜な夜な歩き廻っていることを知る。好き勝手に夜の博物館を闊歩しているかに見えた展示品たちもそれぞれ事情があったり悩みがあったり、やっぱり好き勝手やってるだけだったり。

展示品のキャラクターを気に入るかどうかにかかってるように思う。変な奴ばっかりです。

まあ、わざわざ大人が観なくてもいいかもしれないけど、暇があったら観てもいいかもしれない。

ブラッドレイン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月26日
監督ウーヴェ・ボル
記述年月日2011年2月1日
出演クリスタナ・ローケン,ミシェル・ロドリゲス,ベン・キングズレー,マイケル・マドセン,マシュー・デイヴィス,ビリー・ゼイン,ウィル・サンダーソン,ウド・キア,ミート・ローフ,マイケル・パレ,ジェラルディン・チャップリン,ロバート・ベア
評価★★
脚本グィネヴィア・ターナー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324051

うーん。なんというか、マンガかゲームか、その辺のものが原作になっているというのが透けて見えるんだよな。情緒もへったくれもなく復讐設定、恋愛フラグみたいなのが現れる感じ。

18世紀のルーマニア。ハーフヴァンパイアのレインは母を殺した父への復讐を誓う。

レインは主人公の名前です。

展開がよどみなくポンポン進む。まー、しかしつまらないことよ。ヒロインは美人です。ヘッピリアクションだけど。

ホット・ロック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月27日
監督ピーター・イエーツ
記述年月日2016年1月14日
出演ロバート・レッドフォード,ジョージ・シーガル,ロン・リーブマン,ポール・サンド,ゼロ・モステル,モーゼス・ガン,トポ・スウォープ,ウィリアム・レッドフィールド,リー・ウォレス
評価★★★
原作ドナルド・E・ウェストレイク
脚本ウィリアム・ゴールドマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21539

そんなに面白い映画じゃなかったけど、ラストのレッドフォードの表情だけは印象に残ってる。と思ったら、他の人も感想に同じことが書かれてた。

盗賊団がダイヤを盗む計画を立ててそれを実行する。

といってもクライムアクションとかスパイアクションかというとそういうノリとはちょっと違う映画。古い映画なので、ロバート・レッドフォードの全盛期を観たい人以外にはあまり需要が無い感じ。

アウトレイジ ビヨンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月21日
監督北野武
記述年月日2020年3月7日
出演ビートたけし,西田敏行,三浦友和,小日向文世,加瀬亮,桐谷健太,新井浩文,松重豊,中野英雄,名高達男,光石研,田中哲司,高橋克典,中尾彬,塩見三省,神山繁,白竜,菅田俊,國本鍾建,井坂俊哉,本田大輔,阿部亮平,斎藤歩,四方堂亘,西沢仁太,山中アラタ,佐々木一平,山中崇,平井真軌,永倉大輔,貴山侑哉,中野剛,曽根悠多,徳光正行,三溝浩二,中村祐樹,江見啓志,黒石高大,岡田正典,石井浩,山本修,武井秀哲,阪田マサノブ,西條義将,児玉貴志,安部賢一,塚原大助,中村浩二,佐々木卓馬,光宣,龍坐,中村英児,原圭介,光山文章,五刀剛,ヘイデル龍生,七枝実,浜田大介,八田浩司,江藤大我,保科光志,高久ちぐさ,月船さらら,金守珍,金田時男,北村総一朗,中原丈雄,深水三章,中村育二
評価★★★
脚本北野武
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342683
関連

割と面白かった。いくつかのシーンは覚えているしね。評価としてはちょっと焼き直し感があるのであまり褒めたくないけど。

マル暴の刑事は受刑者の大友を仮出所させて抗争をふくらませようと画策する。

ヤクザ映画なんだけど、分かりやすい説明はないので集中して観ないとやりとりの背景が分からない。そこは前作と同じ。

あ、分かってると思うけど前作アウトレイジの続き。

期待を裏切らない映画を撮るというのは意外と難しく、その期待にこたえているところはこの映画のよいところだと思う。いい続編だと思う。

地獄の変異  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月17日
監督ブルース・ハント
記述年月日2012年1月31日
出演パイパー・ペラーボ,コール・ハウザー,レナ・ヘディ,エディ・シブリアン,モリス・チェスナット,ダニエル・デイ・キム,マーセル・ユーレス,リック・ラヴァネロ,キーラン・ダーシー=スミス
評価★★
脚本マイケル・スタインバーグ,ティーガン・ウェスト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325431

いやー、これは駄目でしょう。何が駄目ってシーンのほとんどが暗い洞窟の中ってこと。特撮予算がそんなに少なかったのかよ。

洞窟に調査に入った研究グループが、中で独自進化した怪物に襲われる。

ベタなモンスター映画ですよ。定番の展開を用意すれば鉄板ですよ。しかし画面が暗すぎる。異形のモンスターを暗い画面でした登場させられないのは低予算によるものと相場は決まってる。だけどそれをやっちゃ駄目なのだ。それよりは明るいところで尻尾とか触手をちらっと映した方が効果的。それで最後にバーンと登場すると最高。だが、この映画は映るか映らないかという暗さで、なんだかよく分からないものに襲われているという描写が続く。これじゃあ駄目だ。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月13日
監督マーティン・スコセッシ
記述年月日2023年12月29日
出演レオナルド・ディカプリオ,ロバート・デ・ニーロ,リリー・グラッドストーン,ジェシー・プレモンス,タントゥー・カーディナル,カーラ・ジェイド・マイヤーズ,ジャネイ・コリンズ,ジリアン・ディオン,ウィリアム・ベルー,ルイス・キャンセルミ,タタンカ・ミーンズ,マイケル・アボット・Jr,パット・ヒーリー,スコット・シェパード,ジェイソン・イズベル,スタージル・シンプソン,ジョン・リスゴー,ブレンダン・フレイザー
評価★★★★
原作デイヴィッド・グラン『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』
脚本エリック・ロス,マーティン・スコセッシ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/389472

3時間半だけどあっという間よと聞いていたけど、実際にあっという間だった。とはいえ、腹痛で途中でトイレにダッシュしてしまったけど。緊張感がずっと続いていて非常に面白い映画だった。爽快感もあるしね。

(ちゃんと事情が分かるように作られているとはいえ、あらすじは知っていた方が理解は簡単だと思う)アメリカインディアンが一部地域に閉じ込められてここで自由に暮らしなさいとなったオクラホマのオセージ族。非常に過酷な土地だったが石油が取れると分かって事態は一変する。一番裕福なインディアンになったのだ。そうすると州政府はあの手この手で奪おうとする。インディアンは馬鹿なので白人の後見人をつけてその人に財産を管理させるようにしなさいとなり、オセージ族は自分の金を自分で自由にできなくなった。この映画はノンフィクションで、このあたりまでを背景としてさらっと流し、そんな中でとある白人の青年がオクラホマの親戚を尋ねるところから始まる。

マーティン・スコセッシお得意の、登場人物全員クズというノワール的映画。しかし、このまま——フィクションと違ってノンフィクションだと悪が裁かれないままふわっと終わることの方が多いのだけど——ひたすら悪が描写され続けるわけではなくて、最後にこの話は正義が為されて終わるので気持ちがよい。

私はスコセッシの映画は察しが悪くて初見で理解するのが下手である。登場人物が言うことがまわりくどくて、何をして欲しいのか、何が本音なのかがまったく分からない。察しのいい人なら初見で理解できるんだろうけど、私は後半になってから「あれはそういう意味だったのか」「○○って言ってるけどまったくそんなこと思ってないんだな」などと理解するようになる始末で、実に間抜けである。おそらく悪の親玉からは使えない奴認定されてしまうだろう。殺して欲しいなら殺してくれとはっきり言ってもらわないと。

というような私の理解力なんだけど、歴代のスコセッシ映画に比べるとこちらはかなり分かりやすい。悪人は映像の中では悪人ですよという顔はしてないし、自分の計画を説明してくれるようなこともしてくれないが、映画のイントロで事情が説明されるので「いい人っぽいけどこいつは悪人なんだな」という気持ちで観ることができる。あとはどこまで悪意があるのか、それとも自分で自分に嘘をついているのか、そのあたりを見極めつつ鑑賞することになる。

出てくる人間が無責任で雑で適当で、本当にうんざりするんだけど、そんな奴でも人を殺してしまうので怖い。と同時にそれがある種の滑稽さにもなってくる。長いけど緊張感があって面白く、まったく飽きることがありませんでした。

ウォンテッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月2日
監督ティムール・ベクマンベトフ
記述年月日2020年5月6日
出演アンジェリーナ・ジョリー,ジェームズ・マカヴォイ,モーガン・フリーマン,テレンス・スタンプ,トーマス・クレッチマン,コモン,クリステン・ヘイガー,マーク・ウォーレン,デヴィッド・オハラ,コンスタンチン・ハベンスキー,クリス・プラット,ローナ・スコット
評価★★
原作マーク・ミラー,J・G・ジョーンズ
原案マイケル・ブラント,デレク・ハース
脚本マイケル・ブラント,デレク・ハース,クリス・モーガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/330473

変な映画だった。コミックくさいと思ったら実際にコミック原作なのか。修行が妙に丁寧に描写されるのが面白かった。

ある日、ビルの屋上からの狙撃で離れたビルの中にいた男が狙われた。男はビルの廊下に逃げ出すと反対側まで走り、そこから狙撃者の方向へとダッシュした。そして100メートル以上もジャンプして空中で狙撃者を撃ち殺し、下の窓を突き破って突入してきた。そして息もつかせぬスピードで屋上にやってくるとその場にいた狙撃犯の仲間を皆殺しにする。と思ったらその男もまた狙撃されて死ぬのだった。さて、冴えない会社員のウェスリーはスーパーで買い物をしていた。突然命を狙われ、そこにいた女に助けられる。先日、ビルの屋上で殺された男はあなたの父親ですごい能力を持っていた。あなたもその能力を受け継いでいる。あなたの父は暗殺組織フラタニティのメンバーで、命を狙っているのは別の暗殺組織のメンバーだ。と告げられる。

体を回転させながら銃を撃つことで弾丸はカーブして障害物を回り込んで目標に当たる。そんな能力の持ち主たちが縦横無尽に飛び回るトンデモアクション映画である。超がつくほどスタイリッシュというか、監督のドヤ顔が見えるようだ。頭を撃たれて鮮血は飛びまわるんだけど、基本的に非現実的なコミカルなノリ。ただ、面白いっていうか、このノリについていけるかどうかで感想がずいぶん違うと思う。

TVで観たんだけど、主人公の声をDAIGOがしていて、これがとにかくひどかった。声優や吹替はやるべきじゃないな、彼は。吹替だけなら星1つを遠慮なく付けていい。

魔女っこ姉妹のヨヨとネネ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月1日
監督平尾隆之
記述年月日2014年3月10日
出演諸星すみれ,加隈亜衣,沢城みゆき,櫻井孝宏,佐々木りお,子安武人,中川翔子,長克巳,本田貴子,氷上恭子
評価★★
原作ひらりん『のろい屋しまい』
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346719

脚本家がノンクレジットなんだね。ファミリー映画と原作ファンの両方を見て、整理がついていないごちゃごちゃしたイマイチな映画。

魔の国に暮らすヨヨとネネは、呪いを掛けたり解いたりする“のろい屋”を営む魔女の姉妹。ある日、森に異形の大樹が生え、さっそく調査に向かったヨヨは不思議な光に包まれると、見知らぬ異世界に飛ばされてしまう。そして、彼女はそこで両親を化物に変えられてしまった少年、孝洋と出会う。この世界でよからぬ呪いが広まっていると踏んだヨヨは、自らその解決に乗り出すことに。一方、魔の国に残されたネネも、ヨヨが飛ばされた異世界と魔の国の異変の秘密を解き明かすべく冒険を開始する。

Movie Walker にレビューを投稿したので丸ごと引用する。

ハマり込んで観ることができなかった。最初の30分で観ることを後悔してしまったが、最後まで頑張って観た。別に前衛的な映画なら無視してもいいが、娯楽作品として一般大衆に観てもらおうと思うなら、映画の最初の5分、次の5分、次の20分などでやることは決まっている。登場人物を紹介し、何が起こり、何をしなくてはいけないのか、ストーリーの大枠を観せなくてはいけない。この映画はそれがまったくできていなかった。基本ができていないようなら残り時間も期待できないだろうなと思ったけど、ほんとにその予感の通りでした。

登場人物の距離感がおかしい。初対面なのに妙に馴々しかったり親しかったり。行動のきっかけもほとんどが唐突で、なぜそんな気持ちになったのか、なぜそんな言動を取るのか、そういう背景が実にいいかげんである。変わり者だから言動がおかしいというのではなく、すべての登場人物が、なんだか変なのである。物語の都合に合わせて気合いを入れたり泣いたり叫んだりしているように見えてしまう。

リアクションのおかしさは全編にわたって存在していて、疑問をすぐに口にせずシーン切り替わりの移動先まで持ち越すとか、その場のツッコミを事件や怪我より優先させるとか、そういうのが多い。アニメやゲームの会話ではお約束だけど、映画で観ると不自然極まりないというか、監督が普段いかに人間観察をしていないかというのが分かる違和感であった。

頻繁に見られて気になったのは、衝撃的な何かを見て絶句している人に後ろから近づいてどうしたかと尋ね、それからその人が見ているものを見て同様に絶句して画面がその映像を映す、というもの。定番の演出だが、どうしたとか尋ねる前に目の前のものを見ればいいと思うし、そもそも、周りの状況を確認する前に絶句している人間への詰問を優先させることが不自然である。重ねてそれが何度も出てくるために辟易してしまう。

ストーリーのテンポも悪かった。異常事態が発生し、呪いだと分かって、それを解いてくれと依頼されたというのに、そこからの話の展開が、ワクワクしないというか、状況に流されて行き当たりばったりばかりで、ストーリーが転がってない。

ものすごく面白いとは思ってなかったけど、そこそこ面白いだろうと思ってたので、がっかりでした。期待をしなければ映像だけなら観れる作品。……話は全然違うけど、空回りしている気合いが宇宙ショーへようこそに似てるな。

フロム・ヘル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年9月4日
監督アルバート・ヒューズ,アレン・ヒューズ
記述年月日2022年1月18日
出演ジョニー・デップ,ヘザー・グレアム,イアン・ホルム,ジェイソン・フレミング,ロビー・コルトレーン,スーザン・リンチ,レスリー・シャープ,テレンス・ハーヴェイ,カトリン・カートリッジ,イアン・リチャードソン,ソフィア・マイルズ,マーク・デクスター,アナベル・アプシオン
評価★★★
脚本テリー・ヘイズ,ラファエル・イグレシアス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/236576

まあ、そんなに怖いわけではなかったな。

1888年、ロンドン。赤毛の美女メアリ・ケリーと仲間の5人の娼婦たちはここホワイトチャペルで身を売ってなんとか生きていた。しかしある夜、仲間のひとりが何者かに襲われ喉をかき切られて殺されてしまう。さらに立て続けにもうひとりの犠牲者が出る。それは世に怖れられた切り裂きジャックのゲームの始まりだった。事件の捜査に当たったのはアバーライン警部。2年前に妻子を亡くして以来心を閉ざし、アヘンの幻覚に救いを求めて生きていた。だが、そんな彼もメアリの美しさに次第に心惹かれていくのだった。しかし、肝心の捜査は思わぬ妨害もあり遅々として進まない……。

怖い怖いと聞いていたんだけどなあ。ジョニデのホラー映画ってことで普段ホラーを観ない人が観たせいかな。

ランド・オブ・ザ・ロスト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月6日
監督C・トーマス・ハウエル
記述年月日2015年2月28日
出演C・トーマス・ハウエル,ティモシー・ボトムズ,リンジー・マッケオン,スティーヴン・ブラックハート,ダーレン・ダルトン,パトリック・ゴーマン,スコット・スビオノ
評価★★
原作エドガー・ライス・バローズ
脚本ダーレン・ダルトン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335539

B級映画シリーズである。これもCGが酷い。低予算でもなんでも映像化できるようになったのは21世紀のよいことなのかもしれないが、CGを観る目が肥えてしまったよなあ、こちらも。

タイムスリップして恐竜のいる時代の無人島に不時着してしまった男女一行。

恐竜がしょぼいのよね。ストーリーはそこまでしょぼくなかったけど。

愛を殺さないで  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月3日
監督アラン・ルドルフ
記述年月日2011年3月24日
出演デミ・ムーア,グレン・ヘドリー,ブルース・ウィリス,ジョン・パンコウ,ハーヴェイ・カイテル,ビリー・ニール,フランク・ヴィンセント,カレン・シャロ,ジュリー・ガーフィールド,マリアンヌ・レオーネ
評価★★★
脚本ウィリアム・ラウリー,クロード・カーヴィン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339

なんかイマイチなミステリー。

駄目DV夫が殺される。事故だったのだろうか? 証人である夫の親友の女が取調室で語り始める。

取り調べに回想シーンが挿入される形で物語は進む。ミステリーによくある形式。

脚本はお手本のように上手に進むし、別に全体として悪いところはとくにないんだけど、それでもなんか普通すぎて不満が残る感じ。わざわざ観るような映画じゃないなあ。

デス・ウィッシュ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年4月24日
監督イーライ・ロス
記述年月日2022年4月26日
出演ブルース・ウィリス,ヴィンセント・ドノフリオ,エリザベス・シュー,ディーン・ノリス,キンバリー・エリス,カミラ・モローネ,ボー・ナップ,レン・キャリオー,ジャック・ケシー,ロニー・ジーン・ブレヴィンズ,カービー・ブリス・ブラントン,アンドレアス・アペルギス,イアン・マシューズ,ウェンディ・クルーソン,ステファニー・ジャヌサウスカス
評価★★★
原作ブライアン・ガーフィールド『狼よさらば』
脚本ジョー・カーナハン
オリジナル脚本ウェンデル・メイズ(映画「狼よさらば」より)
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364461

わざわざ観るほどではないかもしれないがまあまあ面白かった。

妻が殺され娘も意識不明となった医師の男が初めて銃を手に入れ、自警団をしつつ犯人を探していく。チャールズ・ブロンソン主演『狼よさらば』のリメイク。

ストーリーはシンプルといえる。元の映画は時代とジャンルを作ったと言われる作品で(リアルタイムで自分は見てないけど、法で裁けぬ悪に私刑を下す自警団ものというジャンルは『狼よさらば』『ダーティハリー』の2つで確立して以後作られるようになったそうだ。自分はもうそういうジャンルが確立した中で自警団ものとして色々なフォロワーを認識していた)、このジャンルは今であっても提起している問題は物議を醸すんだなあと観ていて思った。正解が無いんだもん。

ブルース・ウィリスは銃を持ったことのない1市民という役をやらせてもこなせるのが役者としての強みだよなあ。

アクションはシンプルだけど、シンプルなのがよい。主人公も素人だし、相手も街のチンピラなので、必要以上に間延びしてない。

とはいえ、悪くはないんだけど、なんかもう1つという感じ。イーライ・ロスのファンかブルース・ウィリスのファンが、そのキャリアの流れを見たいという人でなければそこまで観るべしという感じではない。私はまさにそういう人間なので「なるほど」って気持ちだったけど。

ジョン・ウィック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月19日
監督チャド・スタエルスキ
記述年月日2023年4月5日
出演キアヌ・リーヴス,ミカエル・ニクヴィスト,アルフィー・アレン,エイドリアンヌ・パリッキ,ブリジット・モイナハン,ディーン・ウィンタース,イアン・マクシェーン,ジョン・レグイザモ,ウィレム・デフォー,トビー・レナード・ムーア,ダニエル・バーンハード,ブリジット・リーガン,ランス・レディック,キース・ジャーディン,デヴィッド・パトリック・ケリー,オメル・バルネア,トーマス・サドスキー,ランダル・ダク・キム,クラーク・ピータース,ケヴィン・ナッシュ
評価★★★
脚本デレク・コルスタッド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/352299
関連

以前観ているんだけどたぶんPCかネットの状況が悪くて記録に残っていない。再見。初回だと「この車を奪って持ち主の犬を殺しただと?」のシーンが印象に残っているんだけど、二度目だとそれほどのインパクトはない。息子を殺すシーンについては二度目の今回の方が印象に残った。苦しまずに殺してくれてありがとうってもんである。あと、痛快な一方的殺戮だと思っていたんだけど、見直してみるとそこまで一方的でもなかった。

妻が死んで悲しみに暮れている男がガソリンスタンドでチンピラに声をかけられる。いい車だな。そして一緒にいた犬を見てさらにロシア語で一言。なんにでも値打ちがある。男はロシア語で返す。この犬に値段は付けられない。

自宅に昼間の男たちが強盗が入ってきて、主人公をぶちのめしてあっけなく犬を蹴り殺す。車を奪ってその手の修理工場に持っていくのだが工場の主人はこの車をどうしたと聞いてくる。強盗に入ってそいつの犬を殺してきたと言うとこの車は引き取れないと言う。チンピラはお前のボスは誰だと思っていると詰めてくるが、工場の男は俺のボスはお前じゃないお前の親父だと答えて取引を断るのだった。

アクション映画の常識を変えたマトリックスがあって、その常識をさらに変えたのがこの映画である。あまり専門的な知識は知らないんだけど、対テロリストのインドアアタックや近接ガンシューティングといったものをふんだんに訓練して取り込んだということらしい。本当に私は細部は分からないんだけど、それでもちょっとこれまでのアクションとは雰囲気が違うのは分かる。あと、銃を身体に引きつけて構えていて腕をまっすぐに伸ばしていないということくらいは分かる。

銃を持ってるときは簡単にケリがつくんだけどジョン・ウィックは近接格闘はできてないらしく——あるいは互いにできていると決定打が無いのが最近の近接格闘なのかもしれない——割と組み合ってどたばたと蹴った蹴られた殴った殴られたを続けるのでまだるっこしい。それでダメージ受けるのも邪魔というか、この辺はノーダメでやってくれという気持ちになる。

ストーリーというか映画の背景だけど、殺し屋の仁義とか道理とかしがらみとか人情みたいなものがあちこちで顔を出すのと、そういったもろもろがそもそも暴力を背景として強制力をにおわせているところが世界観である。これはなかなかよい。ただ、結局、強い奴はある程度好き勝手できてしまうので、なんかこの辺も適当といえば適当である。

ストーリーとか演技については言及してないけど、これはわざとである。そういう映画ではないと思うので。

アパルーサの決闘  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月24日
監督エド・ハリス
記述年月日2020年3月15日
出演ヴィゴ・モーテンセン,エド・ハリス,レネー・ゼルウィガー,ジェレミー・アイアンズ,ティモシー・スポール,ランス・ヘンリクセン,トム・バウアー,ジェームズ・ギャモン,アリアドナ・ヒル,ガブリエル・マランツ,ティモシー・V・マーフィ,ジェームズ・ターウォーター,ルース・レインズ,ボイド・ケストナー,アダム・ネルソン,レックス・リン
評価★★★
原作ロバート・B・パーカー『アパルーサの決闘』
脚本ロバート・ノット,エド・ハリス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/333844

2008年の西部劇映画。

悪がのさばる町アパルーサ。名うてのガンマン、ヴァージル・コールは町に正義を取り戻すべく保安官として雇われる。彼は相棒のエヴェレット・ヒッチと共に、牧場主のブラッグ率いる悪党一味と対峙していく。そんな中、この町にやって来た美しき未亡人アリソン・フレンチ。やがてコールは、この謎めいた未亡人に惹かれていくが…。

なんかちょっと原作は面白いんだろうなという感じだった。映画脚本にするときに失敗したような感じなのが透けて見える。

から騒ぎ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月12日
監督ケネス・ブラナー
記述年月日2010年11月14日
出演ケネス・ブラナー,エマ・トンプソン,デンゼル・ワシントン,ロバート・ショーン・レナード,キアヌ・リーヴス,ケイト・ベッキンセイル,マイケル・キートン,リチャード・ブライアーズ,アレックス・ロー,ブライアン・ブレッスド
評価★★★
原作ウィリアム・シェイクスピア
脚本ケネス・ブラナー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=4758

シェイクスピアのから騒ぎの映画化。

あらすじ省略。

から騒ぎのあらすじも知らなかったので、「へー、こんな話だったのか」という感じでは楽しめた。出来は悪くないと思う。あっちこっちに話が飛ぶけど、この当時の物語ってどれもこんな感じだもんな。

シェイクスピアファンじゃなくても多少の興味くらいはないと、普通の映画としては楽しめないと思う。まあ、古典的ラブコメだから、大丈夫な人は大丈夫だと思うが。

ウォーターワールド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月8日
監督ケヴィン・レイノルズ
記述年月日2020年2月29日
出演ケヴィン・コスナー,デニス・ホッパー,ジーン・トリプルホーン,ティナ・マジョリーノ,マイケル・ジェッター,ゼイクス・モカエ,ラニー・フラハーティ,ジャック・ブラック,ジョン・トールズ=ベイ,キム・コーツ,ジェラルド・マーフィ,ロバート・ラサード,ダグ・スピヌッザ,サブ・シモノー
評価★★★
脚本ピーター・レイダー,デヴィッド・トゥーヒー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/2361

世界的に大コケしたケヴィン・コスナー主演のヒーロー海洋活劇映画。かなりの時間のあとでこんなタイミングで観た。1995年の映画ですよ。観たのが20年後で感想を書くのが観てから5年後という……。とはえ普通のアクション映画なんだけどね。

世界が水没してしまった未来で、水中呼吸のできる主人公が、少ない資源を奪い合う人間達の抗争に巻き込まれる。

そこまで叩かれた理由がよく分からない。とはいえ、水を使った映画は金がかかるというのが定評で、砂漠世紀末のマッドマックスとほぼほぼ設定は同じでも、水没世紀末のマッドマックスでは、水上都市とかそこを襲う蛮族とかにかかる経費が段違いだろう。また、資源の少ない環境で奪い合いをしている人間達の中で、なんかちょっと第三者の立場から正義の主人公をする点にはモヤるものが無いともいえない。

というわけで叩かれた理由も分かるんだけど、それはちょっとした流行とかなんとなくの流れでしかなかったのではないかと思う。別にそのくらいの批判点はどの映画にもあるし。割と普通のアクション映画ですよ。人の住める土地を求め、理性的に振る舞い文明を復興しようとする側の人間と、残った資源を力ずくで奪い独占しようとする人間の戦いでござる。

鴨川ホルモー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月30日
監督本木克英
記述年月日2010年11月13日
出演山田孝之,栗山千明,濱田岳,石田卓也,芦名星,斉藤祥太,斉藤慶太,渡部豪太,藤間宇宙,梅林亮太,和田正人,趙民和,三村恭代,大谷英子,オジンオズボーン,中林大樹,佐藤めぐみ,甲本雅裕,パパイヤ鈴木,笑福亭鶴光,石橋蓮司,荒川良々
評価★★★★
原作万城目学『鴨川ホルモー』
脚本経塚丸雄
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332566
関連

これは面白かった。あんまりヒットしてないようで残念です。

京大生となった安倍明は京大青竜会というサークルの勧誘を受ける。一緒に説明会に来ていた女に一目惚れした彼は、うさんくさいながらもやめずにサークルに入ることになる。一体、京大青竜会とは何をするサークルなのか。それはホルモーという競技を行う団体であった。他の3大学と交流戦を行う、ものすごく歴史の長いサークルだったのである。さてホルモーとはなんなのか。6人の術者が各100匹(だったと思うが、この辺の数字は記憶が曖昧である)の小さなオニを操り、相手のオニを全滅させる――ほかにも勝利条件はある――という競技だったのである。

と、新入生には早期に説明されるわけだが、当然全員が信じない。なにかの比喩なのかと言う。もちろん観客もそうである。だがしかし、オニを操る訓練を重ね、アホみたいなことを続けた先にはちゃんとしたホルモーが存在していて、それを体験するのである。

同時にこれはベタベタの青春ものである。大学生のモラトリアム感丸出しだ。こういう話はとても好きだ。

悪くないですよ。

試写会で観ておいて感想がこんなに遅くっていうのはなんか色々申し訳ない。

インビクタス/負けざる者たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年11月2日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2015年6月19日
出演モーガン・フリーマン,マット・デイモン,トニー・キゴロギ,パトリック・モフォケン,マット・スターン,ジュリアン・ルイス・ジョーンズ,アッジョア・アンドー,マルグリット・ウィートリー,レレティ・クマロ,パトリック・リスター,ペニー・ダウニー
評価★★★
原作ジョン・カーリン
脚本アンソニー・ペッカム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335400

そんなにいい作品じゃないと思う。減点まではしないが、わざわざ観るほどかというと、そうは思わない。

ネルソン・マンデラが釈放され南アフリカのアパルトヘイトが撤廃された。黒人初の大統領になった彼はラグビーW杯での成功が人種を越えた南アフリカの融和をもたらすと考え、ナショナルチームを応援する。

白人ばかりのラグビーチームを黒人の大統領が応援する、そしてそれを積極的に広報に使う、選手たちはその応援を受けてちゃんと頑張る、ということに当時の意味と影響がある。まあ、そういう背景は分かるし、現実社会で起こったことをあれこれ想像すると心に迫るものがある。一方で映画としては無難にまとめたなーという感じで、そこまで南アフリカに思い入れがないと、淡々と観て終わってしまうと思う。

蟲師  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月11日
監督大友克洋
記述年月日2010年11月22日
出演オダギリジョー,江角マキコ,大森南朋,蒼井優,りりィ,李麗仙,クノ真季子,守山玲愛,稲田英幸,沼田爆
評価★★
原作漆原友紀
脚本大友克洋,村井さだゆき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325638

前評判ほど駄目な映画じゃなかった。ただまあ、やっぱり期待に応えられてないのでちょっと厳しめに。

人気コミック『蟲師』の実写映画化。生命の源ともいえる蟲。それに関わってしまった人々と蟲とのなかだちをする蟲師ギンコの物語。

原作はオムニバス形式で、この映画でもサブタイトルこそ出ないけどそれなりに掌編に分かれてます。

きっちりオムニバスにした方がよかったんじゃないかというのが感想の一つ。

あと、もともとが人間ドラマなので、人間をきちんと描かないといけないと思うんだけど、どうもそこがうまくいってないように思う。

特撮はよかったです。けど、まあ、蟲師はアニメの出来がよかったので、やっぱ観るならそっちですよ。

ドラえもん 緑の巨人伝  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月5日
監督渡辺歩
記述年月日2010年3月10日
出演水田わさび,大原めぐみ,かかずゆみ,木村昴,関智一,千秋,堀北真希,有田哲平,三宅裕司
評価★★★
原作藤子・F・不二雄
脚本大野木寛
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329606
関連

リメイクじゃなくてオリジナルなのはちょっと意欲的。出来としては可もなく不可もなくといったところ。

キー坊など、植物とコミュニケーションが取れる道具のエピソードをふくらませたオリジナル作品。この星の植物は劣悪な環境にいるということで異星人がそれを救出しにやってくる。

うーん、やや説教くささが子供は嫌なんじゃないかなあ、と思った。

ブラック・ウォーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月8日
監督アンドリュー・トラウキ,デヴィッド・ネルリッヒ
記述年月日2020年3月29日
出演ダイアナ・グレン,メイヴ・ダーモディ,アンディ・ロドレーダ
評価
脚本アンドリュー・トラウキ,デヴィッド・ネルリッヒ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334097

観ていて怒りが湧いてくるクソ映画。海原雄山のように「この映画を撮ったのは誰だあ!」と怒号をあげたい。

オーストラリアの観光で密林に入った男女がクロコダイルに襲われる。

そういう実際の事件があって、それを創作たっぷりに映画化したということらしい。それにしても本当にグダグダの展開をする映画で、ワニがいる、どうしよう、こうしよう、駄目だった、ヒロインがぎゃーと悲鳴をあげる、の繰り返しで、もう……。絶句ですよ。みんなで突っ込み入れながら観ると楽しいタイプの映画ではあるので、そういう意味では楽しめるかもしれない。

4分間のピアニスト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月5日
監督クリス・クラウス
記述年月日2010年11月23日
出演モニカ・ブライブトロイ,ハンナー・ヘルツシュプルング,スヴェン・ピッピッヒ,リッキー・ミューラー,ヤスミン・タバタバイ,シュテファン・クルト,ヴァディム・グロウナ,ナディヤ・ウール
評価★★★
脚本クリス・クラウス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328053

結構よかった。ちょっと雰囲気出しすぎではあるけど。

老女教師は刑務所でピアノの才能のある殺人犯と出会う。才能に惚れた彼女は彼女にピアノを教えようとするが、ほとんど狂犬といってもいい彼女はまるでいうことを聞かない。それでも彼女は根気よく彼女にピアノを教えこむ。

殺人犯の女囚が実に雰囲気出ています。こんなイカれ女にピアノ教えようとかよく思うよな……。ピアノの腕はいいんだけど、すぐに暴走して我流の前衛的メロディを奏で始めるのでまともに評価もできない問題児なのだけど、なんとか飼い馴らすところにドラマが生まれます。

タイトルがなんかネタバレっぽいんだけど、原題も「4分間」であり、ネタバレである。

ファーザー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月18日
監督フロリアン・ゼレール
記述年月日2023年4月4日
出演アンソニー・ホプキンス,オリヴィア・コールマン,マーク・ゲイティス,ルーファス・シーウェル,イモージェン・プーツ,オリヴィア・ウィリアムズ
評価★★★★
原作戯曲フロリアン・ゼレール
脚本クリストファー・ハンプトン,フロリアン・ゼレール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/375459

認知症を本人主観で撮るというシンプルなアイディアなんだけど、実際に観てみるとものすごく画期的。前後の記憶が入れ替わるから本当に怖い。「お前は誰だ?」「ここはどこだ?」の連続でまったくついていけないんだけど、まさに当人の脳内ではこれが起こっているということである。面白かったというか、認知症の人がどのように感じるのかがよく分かった。

一人暮らしの老人の家に娘がやってきて、今度の介護士とはうまくやってよとお願いしてくる。人の腕時計を盗むような奴に介護などして欲しくないと言うのだが、娘はどこからか腕時計を見つけてきて、自分でしまったんじゃないのと言う。半信半疑で時計をはめると部屋の中に男がいて、普通にくつろいでいる。それどころかここは自分の家だなどと言う。誰だお前は。

というのがイントロで、映画の状況はこのイントロですぐに理解できる。あとはじっくり観ながら、それぞれのパーツを組み合わせて真実はどこかというのを推測することになるのだけど、これがなかなかに難しい。

名前や固有名詞や人間関係といった基本的なところが観ているうちにいつのまにかリセットされてしまうので、観ている方も主人公の老人ではなく周りの人間に対して、「お前、さっき言ってたことと全然違うじゃないか!」と怒鳴りたくなる。我慢することもあるのだが、たまに怒鳴ると相手の方がおかしいのにこっちを狂人を見るような目で見てくる。

まあ、本当の真実というのは実際のところ分からないのだけど、最後のシーンでなんとなく分かるようには作られている。

それよりも認知症の人間からは周りの人間や状況がこのように見えてますよというのが分かって、参考になると共に、考えさせられることになった。向こうもわざとこっちをイライラさせているわけではないというか……。

シャレード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月21日
監督ジョナサン・デミ
記述年月日2020年3月22日
出演マーク・ウォールバーグ,タンディ・ニュートン,クリスティーヌ・ボワッソン,ティム・ロビンス,アンナ・カリーナ,テッド・レヴィン,パク・チュンフン,リサ・ゲイ・ハミルトン,スティーヴン・ディレイン,シャルル・アズナヴール,マガリ・ノエル,アニエス・ヴァルダ,サキナ・ジャフリー,フランソワーズ・ベルタン
評価★★
脚本ジョナサン・デミ,スティーヴ・シュミット,ピーター・ジョシュア,ジェシカ・ベンディンガー
オリジナル脚本ピーター・ストーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/319138

1063年の映画のリメイク版。ごちゃごちゃしていてあんまり面白くない。

バカンスからパリの自宅へ戻ってきた夫人レジーナ。彼女は、かねてから夫婦間で持ち上がっていた離婚問題にケリをつけようとしていた。だが、家の中は何者かによって滅茶苦茶に荒らされていた上、夫チャーリーが殺されたことを知らされ、途方に暮れてしまう。そんな彼女に、バカンス先で知り合ったジョシュアが救いの手を差し伸べる。しかし、一方では、謎の3人組がレジーナを執拗につけ狙い始めていた。また、彼女は別の人物から、チャーリーが米政府の公金600万ドルを横領していたことを告げられる…。

引用したあらすじを読み直してみても要素が多いな。ミステリー要素としてもサスペンス要素としても盛りすぎじゃないか。

ファンタスティック・フォー   このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月25日
監督ティム・ストーリー
記述年月日2008年10月25日
出演ヨアン・グリフィズ,ジェシカ・アルバ,クリス・エヴァンス,マイケル・チクリス,ジュリアン・マクマホン,ケリー・ワシントン,ハミッシュ・リンクレイター,ローリー・ホールデン,デヴィッド・パーカー,ケヴィン・マクナルティ,マリア・メノウノス
評価★★★
原作スタン・リー,ジャック・カービー
脚本マイケル・フランス,マーク・フロスト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322311
関連

アメコミの映画化。ちょっと幼稚っぽいけどそれがこの場合は持ち味。

四種類の超能力を身につけた男女が正義の味方をする。

アメコミってどれも同じように感じなくもないんだけど、これは無邪気な方にかなりシフトしている。超能力があまりに強力で、ちょっと笑っちゃうくらいだ。

ま、このジャンルのファンでもなければ無理に観ることはないかな?

ちはやふる -上の句-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月17日
監督小泉徳宏
記述年月日2020年6月23日
出演広瀬すず,野村周平,真剣佑,上白石萌音,矢本悠馬,森永悠希,清水尋也,久家心,山田瑛瑠,加部亜門,坂口涼太郎,田村健太郎,上村海成,萩原利久,三村和敬,津嘉山正種,松田美由紀,國村隼
評価★★★
原作末次由紀『ちはやふる』
脚本小泉徳宏
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354163
関連

邦画の青春映画の傑作という評判を聞いてワクワクしながら観たんだけど、なんだかもう全然いつものヘンテコ邦画だった。全然興奮してないのに「はい、ここで歓声を上げてください」と言われて歓声を上げているような、うすら寒い演技が続く。原作とアニメがよくできているのでそれでいいと思う。

高校に入って競技かるた部を作った綾瀬千早は、クラスメイトや幼馴染を巻き込んで全国大会優勝を目指す。

やっぱりこの邦画特有の演技が苦手だわー。何がいいのかさっぱり分からん。観ていて自分との距離を感じる。

TAXI NY  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月12日
監督ティム・ストーリー
記述年月日2022年8月15日
出演クイーン・ラティファ,ジミー・ファロン,ジゼル・ブンチェン,ジェニファー・エスポジート,アン=マーグレット,ヘンリー・シモンズ,ジョー・リシ,ジョーイ・“ココ”・ディアス
評価★★
製作リュック・ベッソン
脚本トーマス・レノン,ロバート・ベン・ガラント,ジム・カウフ
オリジナル脚本リュック・ベッソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/321138
関連

本当に死ぬほどきつい。つまらないとかじゃなくイライラして腹が立ってくる。このシリーズはそれを狙ってるのかどうなのかが分からないんだよな。面白いと思っているのか、そうじゃないのか。人気が出るはずない脚本にすることにメリットがあるとは思えないんだけど。一応、商業作品なんだし。

運転のできない刑事と運転のうまいタクシードライバーが銀行強盗犯を追う。

字幕より吹替の方がいいと思う。吹替で鑑賞。吹替だとこの刑事の女性蔑視のイラつく感じがよく伝わる。なんだこいつ感がすごい。

オリジナルからアレンジしてタクシー運転手を黒人女性にしているところはうまい。しかしそれ以外のところは改変されてなくて、リュック・ベッソンのキモさがあまり薄まらずに出てきてしまっている感じ。これで笑うのはかなり高度な鍛錬が必要ではなかろうか?

パッセンジャーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月24日
監督ロドリゴ・ガルシア
記述年月日2012年7月6日
出演アン・ハサウェイ,パトリック・ウィルソン,デヴィッド・モース,アンドレ・ブラウアー,クレア・デュヴァル,ダイアン・ウィースト,ウィリアム・B・デイヴィス,ライアン・ロビンズ,ドン・トンプソン,アンドリュー・ホイーラー,カレン・オースティン,ステイシー・グラント,チェラー・ホースダル
評価★★
脚本ロニー・クリステンセン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332569

これはどうかと思うよ。なんか楽しめない。

飛行機事故で生き残った5人のセラピーをすることになったセラピストが、だんだん飛行機事故そのものに不信感を覚えていく。

いやー、繰り返すけど、これはどうかと思うよ。このあらすじに対してこの展開とこのオチはちょっとねえ……。

誘拐犯  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月22日
監督クリストファー・マッカリー
記述年月日2023年3月12日
出演ライアン・フィリップ,ベニチオ・デル・トロ,ジェームズ・カーン,ジュリエット・ルイス,テイ・ディグス,ニッキー・カット,スコット・ウィルソン,ディラン・カスマン,クリスティン・レーマン,ジェフリー・ルイス
評価★★
脚本クリストファー・マッカリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/234474

なんか銃撃戦をやりたかったっていうだけみたいな……。落ちこぼれたちの抗争と絶望みたいなのをやりたいという気持ちは分かるが成功してない感じ。

儲け話を探していたチンピラの2人は金持ちの代理母の存在を知り、彼女を誘拐して身代金をいただこうと画策する。しかし金持ちの子供というものには色々な方向から狙われるもので。

なんとなくだけど致命的にアクションを撮るのが下手という感じだった。頻繁に状況が迷子になって困る。また、なんかちょっと社会問題ってほどじゃないけどアウトロー的な雰囲気を作ろうとしたんだけどそれもうまくいってないという感じ。どれも下手だなあと思った。

コントロール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月13日
監督ティム・ハンター
記述年月日2015年3月8日
出演レイ・リオッタ,ウィレム・デフォー,ミシェル・ロドリゲス,スティーヴン・レイ,キャスリーン・ロバートソン,マーク・レセレン,ティム・ディケイ
評価★★★
脚本トッド・スラヴキン,ダーレン・スウィマー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321841

社会派のテーマなんだけどなかなか見せる。ドキドキしながらうーんと唸ったりしつつ観てました。

死刑囚にある実験への参加をするかが問われる。人格が変わり更生をする画期的な新薬の実験台にならないかというものだった。凶悪な殺人鬼がそれに同意し、実験は成功し更生したかに見えたが。

ストーリーの設定からどうしても展開は予想の範囲内にしかならないのだが、それでもなかなか面白かった。ラストはどうにもならんというか、落とし所の難しい話なので安直なのもしょうがないとも思う。どういうオチならよかったかというと、結論の出ない問題だと思うし。

カーズ2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月5日
監督ジョン・ラセター
記述年月日2011年10月3日
出演(声)山口智充,土田大,大塚芳忠,朴璐美,落合弘治,パンツェッタ・ジローラモ,福澤朗,戸田恵子,八奈見乗児,麦人,池田勝,樋浦勉,片岡富枝,森ひろ子,立木文彦,堀越真己,稲葉実,青山穣,宗矢樹頼,吉田仁美,中村秀利,森田順平,石田太郎,花輪英司,津久井教生,西村知道,小形満,後藤哲夫,狩野茉莉,沢田敏子,根本泰彦,大川透,高宮俊介,岡田貴之,若林秀俊,滝知史,里郁美,篠原剛,八木かおり,間宮康弘,斉藤次郎,志村知幸,伝坂勉,塾一久,鈴木琢磨,森夏姫,仲野裕,さとうあい,秋吉徹,梯篤司,瑚海みどり,大畑伸太郎,廣瀬仁美,大原崇,田久保修平,高橋里枝,樋口智透,ふしだ里穂,河田吉正,白川万紗子,須嵜成幸,櫻井トオル,下山田綾華,蜂須賀智隆,平井祥恵,桜井翼
評価★★★★
原案ジョン・ラセター,ブラッド・ルイス
脚本ベン・クイーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338546
関連

ついにピクサーの映画で5つ星以外を付けることになるとは。そもそも企画を聞いたときも疑問だった。うまく2を作ったとは思うし、これはこれで面白いけど、「カーズ」の物語の続編としてやらなくてもいいよなあ。

エージェントが奪ったチップは偶然を経てマックイーンの親友メーターの手にあると勘違いされる。その頃、マックイーンは新しいレースにエントリーし、ワールドツアーをメーターと共に回るのだが、その裏にも陰謀があった。

レースシーンは相変わらずの迫力。これを劇場で体験するためにも観に行ったほうがいいかも。

一方でストーリーはねえ……。悪くないんだけど、スパイアクションやあれこれは、カーズじゃなくて新作でもやれる内容。

制作陣が車が本当に好きだということがよく分かる。マニアックや王道も含め、あらゆるジャンルの名車がドカドカ出てきます。愛情を感じる。

ニュースになってたけど、日本ステージでのBGM『ポリリズム』は印象的でした。

一番気づいたのが日本だけど、ワールドツアー各国のステレオタイプジョークがきれいに決まってたと思います。

カオス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年5月10日
監督トニー・ジグリオ
記述年月日2012年7月7日
出演ジェイソン・ステイサム,ウェズリー・スナイプス,ライアン・フィリップ,ジャスティン・ワデル,ヘンリー・ツェーニー,ニコラス・リー,ジェシカ・スティーン,ロブ・ラベル,ジョン・カッシーニ,デイモン・ジョンソン,ポール・ペリ,キーガン・コナー・トレイシー,ナターシャ・マルテ,タイ・オルソン,テリー・チェン
評価★★★
脚本トニー・ジグリオ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325794

脚本のつかみはよくて謎が気になる展開なのだけど、なんかイマイチというかハッタリ中心になってるというか。

銀行強盗犯が交渉役に停職中の刑事を指名する。狙いはどこにあったのか。

サスペンスとして掴みはいいんだけどね。

インシディアス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月14日
監督ジェームズ・ワン
記述年月日2022年1月4日
出演パトリック・ウィルソン,ローズ・バーン,タイ・シンプキンス,リン・シェイ,バーバラ・ハーシー,アンガス・サンプソン,アンドリュー・アスター,リー・ワネル
評価★★★★
脚本リー・ワネル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340288

血の無いホラー作品なのにきっちり面白い。才能だなー。

3人の子どもを持つ若い夫婦ジョシュとルネ。新居に引っ越して早々、様々な不気味な現象に悩まされる。そしてある日、小学生の長男ダルトンが梯子から落ちて昏睡状態に陥ってしまう。しかし、身体のどこにも異常はなく、原因は不明のまま。屋敷自体が呪われていると考えた夫婦は、すぐに再度の引っ越しをするが、そこでも同じように怪現象は続く。もはや医者もさじを投げたダルトンを救うため、霊媒師や牧師にも助けを求めるジョシュとルネ。そしてついに、思いもよらぬ昏睡の原因が明らかとなるのだが…。

どこで見かけたか忘れたけど、ジェームズ・ワンが残酷表現に頼っているだけで本当にホラーを作る技術はないみたいな批判されたとかで(よくある批判である)だったらやったろやないかいと制作したとか。話の真偽はともかくこれは年齢制限ない。そして見事に表現で怖い思いをさせてくれた。

古典オカルト映画の味わいがあるんだけど、昔よくあったああいう奴ね、もう慣れてるわーと舐めてると、しっかりきっちり怖い。

ターミナル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月6日
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2008年10月28日
出演トム・ハンクス,キャサリン・ゼタ=ジョーンズ,スタンリー・トゥッチ,シャイ・マクブライド,ディエゴ・ルナ,バリー・シャバカ・ヘンリー,ゾーイ・サルダナ,クマール・パラーナ,エディ・ジョーンズ,マイケル・ヌーリー,ジュード・チコレッラ,ギレルモ・ディアズ,ヴァレラ・ニコラエフ,コリー・レイノルズ
評価★★★
原案アンドリュー・ニコル,サーシャ・ガヴァシ
脚本サーシャ・ガヴァシ,ジェフ・ナサンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320268

スピルバーグとトム・ハンクスが送るヒューマンドラマってことで公開された。地味な良品ではあるが、大きな期待をするのはよくない。

クーデターにより祖国が消滅し、入国も出国も認められなくなってしまった男が空港のターミナルで長期のサバイバルをすることになる。英語も話せない彼がアメリカに来た理由とは……。

コメディタッチでちょっと笑わせる。ただ、大笑いも大泣きもできないように作っているのはわざとだろう。なにげなく観るとちょっといい映画という感じ。

ハリー・ポッターと謎のプリンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月3日
監督デヴィッド・イェーツ
記述年月日2015年3月7日
出演ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,ジム・ブロードベント,ヘレナ・ボナム=カーター,ロビー・コルトレーン,ワーウィック・デイヴィス,マイケル・ガンボン,アラン・リックマン,マギー・スミス,ティモシー・スポール,デヴィッド・シューリス,ジュリー・ウォルターズ,ボニー・ライト,マーク・ウィリアムズ,ジェシー・ケイヴ,フランク・ディレイン,ヒーロー・ファインズ=ティフィン,トム・フェルトン,イヴァナ・リンチ,ヘレン・マックロリー,フレディ・ストローマ,デヴィッド・ブラッドリー,マシュー・ルイス,ナタリア・テナ,ジェマ・ジョーンズ,ケイティ・ルング,デイヴ・レジーノ,ジェームズ・フェルプス,オリヴァー・フェルプス,ジョージーナ・レオニダス
評価★★★
原作J・K・ローリング
脚本スティーヴ・クローヴス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330764
関連

まー、あんまり絶賛するものでもないと思うんだけど、このへんはもう原作を最後まで読んでから観たので、出来が映画単品でどうだろうと脳内補完してしまうので、「あー、原作のあのシーンかー。これが映像化されたかー。いいですねー」みたいな感想になってしまう。そしてこの映画はそういう映画なんだと思ってる。そういう映画でいいんだと。

ヴォルデモートが復活し、魔法界でも人間界でも徐々にその影を落とし始めている。対策のためにハリーはダンブルドアと準備を始める。

もうなんか映画の感想になってないけど、ヴォルデモートの怖さってなんか抽象的だよなあ。もちろん人が死ぬのも恐怖だけど、人を分断させ、なんとなく日々の生活を息苦しいものにする、そういう支配的な存在感――自主規制とか相互監視がきつくなる感じ――がヴォルデモートの怖さなのよね。映像にするのが難しいというか、やっつけて終わりという強敵とかボスって感じとはまた違う。これが麻薬組織のボスとかならセガール映画みたいに分かりやすいんだけど、そもそも奴の目的って支配とか恐怖そのものだからなあ。

というわけで、まあ、ハリポタ6巻のラストですよ。映画だけ単発で観ても分からないってことはないと思うけど、やっぱそれだけだともったいないと思う。

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1997年
監督スティーヴン・スピルバーグ
記述年月日2020年2月18日
出演ジェフ・ゴールドブラム,リチャード・アッテンボロー,ジュリアン・ムーア,ピート・ポスルスウェイト,ヴィンス・ヴォーン,アーリス・ハワード,リチャード・シフ,ヴァネッサ・リー・チェスター,ピーター・ストーメア,ジョセフ・マッゼロ,アリアナ・リチャーズ,ハーヴェイ・ジェイソン,カミーラ・ベル,シンディ・ストリットマター,ロビン・サックス,トーマス・ロサレス・Jr
評価★★★
原作マイケル・クライトン
脚本デヴィッド・コープ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/54853
関連

『微妙だけどティラノサウルスがアメリカに上陸するんだぜ』と言われて、やっぱり観ることにしたといった塩梅。ハラハラドキドキが恐竜と関係ないところがあってそれは苛々したのを覚えている。おっこちちゃうかもしれなとかはどうでもええねん。恐竜が大事で、見つかるかもしれないとか食べられちゃうかもしれないとかが大事なんだ。

廃棄されたジュラシック・パークへの再上陸と恐竜との遭遇、そして捕獲してアメリカに連れてきて、アメリカ本土でのパニックという構成。

上陸するのは完全武装した専門の部隊である。全体的に何に成功して何に失敗するのかが分かりまくるくらいフラグが立つ感じ。べた。

衝撃的映像というはあまりないというか、シーンとして「これが現在の最高技術の映像だ、どや!」みたいなのはあまりない。アクションシーンに溶け込んでいる感じ。面白いんだけど、映像のすごさを除くと話は普通だったりする。

超劇場版 ケロロ軍曹 誕生!究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月22日
監督山口晋
記述年月日2011年3月31日
出演渡辺久美子,小桜エツ子,中田譲治,子安武人,草尾毅,桑島法子,能登麻美子
評価★★★
総監督佐藤順一
アニメーション制作サンライズ
原作吉崎観音
脚本山口宏
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335757
関連

今回はキャスト少なめで少数精鋭を目指した劇場版。感動成分は少なめだけど、無難にまとまってると思います。

アリサからイースター島で拾ったという石像を受け取る。その謎を解くため、冬樹とケロロ軍曹はイースター島へ向かう。

キャラクター総出演って要素がなくなって、それがなんか不思議な感じだった。

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年1月1日
監督J・J・エイブラムス
記述年月日2020年4月28日
出演デイジー・リドリー,アダム・ドライヴァー,ジョン・ボイエガ,オスカー・アイザック,マーク・ハミル,キャリー・フィッシャー,ビリー・ディー・ウィリアムズ,ルピタ・ニョンゴ,ドーナル・グリーソン,ケリー・マリー・トラン,ヨーナス・スオタモ,アンソニー・ダニエルズ,ビリー・ラード,ケリー・ラッセル,ナオミ・アッキー,リチャード・E・グラント,イアン・マクダーミド,グレッグ・グランバーグ,ドミニク・モナハン,シャーリー・ヘンダーソン,ワーウィック・デイヴィス,デニス・ローソン,ケイリー・フレミング,ジョディ・カマー,ビリー・ハウル,ハリソン・フォード,ジェームズ・アール・ジョーンズ,ヘイデン・クリステンセン,ユアン・マクレガー,フランク・オズ,リーアム・ニーソン,サミュエル・L・ジャクソン,アンディ・サーキス,アシュリー・エクスタイン,フレディ・プリンゼ・Jr,J・J・エイブラムス
評価★★
脚本J・J・エイブラムス,クリス・テリオ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367080
関連

そんなわけでただただ晩節を汚し続けるスター・ウォーズの新トリロジーのエピソード8と9の後ろの方。そしてこれが完結編。いいのかこんなんで。

あらすじは説明が面倒だけど、あれを見つけてあれに会ってみたいにイベントを順番にこなしていく感じ。

鑑賞直後のメモは以下。いやー、しょうもなかった。不利な軍が犠牲覚悟運頼みの作戦を立てるのは本当に萎えるのでやめて欲しい。あと、こんなポンコツが動くのか?→動いた、が多いのはどうにかしてくれよ。一本の映画で何度もやることじゃないだろう。

誰かが言ってたけど、とにかくなんとかまとめましたよ、という部分だけは評価に足る作品。

あと、エピソード8でも書いたことをもう一度。これよりひどい映画もいっぱいあるので、覚悟して観れば「ああ、この程度か」ってなる可能性も高いです。別に私もデビルマン級の駄作だと言っているわけじゃない。ただただ、それにしてもどうしてこうなったという疑問が残り、それが全然解消されない感じ。制作に対してもそうだし、もちろん、ストーリーの中でも色々おかしいところが出てきてたまらん。

まさかそんなオチじゃないよな。→そんなオチでした。まさかそんなセリフは言わないよな。→あー、言っちゃった。

どこから具体的に批判していいのか分からん。そもそも分かっててあえて観たのだし。

スカイウォーカーは最終的になんか孤独になるというオチが守られたところはちょっと面白かった。

ラヴェンダーの咲く庭で  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月13日
監督チャールズ・ダンス
記述年月日2014年1月26日
出演ジュディ・デンチ,マギー・スミス,ダニエル・ブリュール,ナターシャ・マケルホーン,ミリアム・マーゴリーズ,デヴィッド・ワーナー,トビー・ジョーンズ,クライヴ・ラッセル,リチャード・ピアーズ,ジョアンナ・ディケンズ,ジェフリー・ベイルドン,ティモシー・ベイトソン
評価★★★
原作ウィリアム・J・ロック
脚本チャールズ・ダンス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322289

相反する感情があって感想が一言にならない。

老姉妹が暮らすコーンウォールの家の海岸に青年が漂着する。英語が話せないようでコミュニケーションに苦労するが、美しい青年を世話をしていくうちに姉妹にときめきが生まれる。

肯定的に捉えると、いくつになっても恋はいいものだなあっていうトキメキと切なさが見所になる。一方で、何か、身のほどしらずに若い男に入れ込む女を揶揄しているようにも見えて──そういう描写があるわけではない。あくまで恋愛感情は抑揚の効いた、自制心のある女として熱中しすぎない程度の描写にはなっている──そこが嫌な気分になる。まあ、ここで男も初老で、老いらくの恋の描写になると普通になるわけで、これが青年だから、叶わない恋心で切なくもあるわけで、この二つの印象は設定がこうである以上、不可分なものであるけど。

ストーリー展開についても、これでいいような気もするけど、青年側の記憶喪失を取り戻していく過程と、老姉妹の機微と、両方を盛っちゃってしまったような気もした。褒めても貶してもいないのは、だからといってどっちかを削ったからといっていいものになるという確信も持てないから。

ザ・バンク 堕ちた巨像  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月20日
監督トム・ティクヴァ
記述年月日2012年2月25日
出演クライヴ・オーウェン,ナオミ・ワッツ,アーミン・ミューラー=スタール,ブライアン・F・オバーン,ウルリク・トムセン,パトリック・バラディ,ミシェル・ヴォレッティ,ジェイ・ヴィラーズ,ルカ・バルバレスキー,ジャック・マクギー,ジェームズ・レブホーン,レミー・オーベルジョノワ,ダーレン・ペティー,タイ・ジョーンズ,ローラン・スピルヴォーゲル,ベン・ウィショー,フェリックス・ソリス
評価★★★★
脚本エリック・ウォーレン・シンガー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333025

いやー、面白かった。こういう超巨大な陰謀の片鱗に触れて恐怖する話は大好きだ。

あるジャーナリストと接触した銀行関係者がその直後に泡を吹いて倒れ死亡する。国際警察のサリンジャーは巨大銀行IBBCのミサイル誘導装置の売買の動きを察知して捜査をしているのだが、その死亡事故を調べ、接触したジャーナリストも事故で死んでいることを知るのだった。

国家と大企業が粛々と進めていく計画に対して、一個人は――インターポールといえど――無力であるという絶望感。すべての関係者が計画の歯車であって、逮捕したところで無意味であるという絶望感。そんなものと暗殺の恐怖が重なって実にサスペンスフルな物語になってます。

ボディ・ハント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年2月12日
監督マーク・トンデライ
記述年月日2022年1月13日
出演ジェニファー・ローレンス,マックス・シエリオット,ギル・ベローズ,エリザベス・シュー,ノーラン・ジェラード・ファンク,エヴァ・リンク,ジョーダン・ヘイズ,クリスタ・ブリッジス,ジェームズ・トーマス,ジョイ・タナー
評価★★★
原案ジョナサン・モストウ
脚本デヴィッド・ルーカ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343700

思春期ホラー。まあまあ。

17歳の高校生エリッサは住み慣れたシカゴを後にし、離婚した母に連れられ郊外の格安物件に引っ越してくる。格安の理由は、隣の家で数年前に娘が両親を惨殺して失踪するという事件が起こっていたため。その家には現在、事件当時親戚に預けられていて生き延びた息子ライアンが一人で住んでいた。ある夜、エリッサが帰宅途中に偶然通りがかったライアンの車に乗せてもらったことから、2人は急速に距離を縮めていくが…。

2012年の映画かー。ジェニファー・ローレンスが高校生役ですわ。

まあまあです。ええ。

ゆれる  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年7月20日
監督西川美和
記述年月日2010年11月29日
出演オダギリジョー,香川照之,伊武雅刀,新井浩文,真木よう子,木村祐一,ピエール瀧,田山涼成,河原さぶ,キタキマユ,田口トモロヲ,蟹江敬三
評価★★★
原案西川美和
脚本西川美和
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324256

なんとも渋いミステリー。じっくり観れます。

自由奔放な弟と、地元から出ずに地味に生きる兄。地元の幼馴染の女と三人で出掛け、弟が離れたときに女が吊り橋から転落死する。事故だったのか突き落としたのか。証言や自供はどれが本当なのか。

どうもこの煮詰まった人間関係が苦しくなる。田舎特有の閉塞感もそうだし、兄弟で性格が違いすぎるところもキツい。

ちょっと邦画特有の雰囲気が強すぎるので、星は3つにしました。

ザ・スナイパー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月4日
監督ブルース・ベレスフォード
記述年月日2011年2月4日
出演モーガン・フリーマン,ジョン・キューザック,ジェイミー・アンダーソン,アリス・クリーグ,ミーガン・ドッズ,コーリイ・ジョンソン,ジョナサン・ハイド,ビル・スミトロヴィッチ,アンソニー・ウォーレン,ネッド・ベラミー,トーマス・ロックヤー,イアン・ショウ,メイナード・エジアシー,ウィリアム・タプリー
評価★★
製作ランドール・エメット,ジョージ・ファーラ,アヴィ・ラーナー,ダニー・ラーナー,アンドレアス・シュミット,レス・ウェルドン
製作総指揮ボアズ・デヴィッドソン,ダニー・ディムボート,アンディ・グロッシュ,アヴィ・ラーナー,ロリー・マクレアリー,トレヴァー・ショート
脚本スティーヴン・カッツ,ジョン・ダルーゼット
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329950

いやー、なんかこうグダグダです。星3つでもいいんだけど、ちょっとそれにしては時間を損した感が強いからさー。

初老の殺し屋がトラブルから逃れて川に落ちる。そこでキャンプに出かけた父子と遭遇する。父は手錠をした彼を警察に引き渡そうとするが、殺し屋の仲間の裏切りと依頼人の裏切りが発生し……。

なんかテンポが悪い。映画の製作が迷走したんじゃないの?

ジャックと天空の巨人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月26日
監督ブライアン・シンガー
記述年月日2022年1月4日
出演ニコラス・ホルト,エレノア・トムリンソン,スタンリー・トゥッチ,イアン・マクシェーン,ビル・ナイ,ユアン・マクレガー,エディ・マーサン,クリストファー・フェアバンク,サイモン・ロウ,ラルフ・ブラウン,ジョイ・マクブリン,リー・ボードマン,ベン・ダニエルズ
評価★★★
原案ダーレン・レムケ,デヴィッド・ドブキン
脚本ダーレン・レムケ,クリストファー・マッカリー,ダン・スタッドニー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344473

ベタな、男がお姫様を助ける古典的な筋書きの3DCGアニメ。

ジャックは不思議な豆を手に入れて植えた。晩に城を抜け出したお姫様が雨宿りで家にやってくる。豆が突然巨大な蔓草となり天をつき、家をばらばらにしてお姫様も空高くに運ばれていってしまう。城から派遣された救助隊にジャックも志願し、一緒に豆の木を登り始める。

天空には巨人たちがいてそこで巨人たちとのバトルアクションになるというお約束のものである。まあ、こういうアニメもないといかんよねと思う。

レジェンド 狂気の美学  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年2月12日
監督ブライアン・ヘルゲランド
記述年月日2022年1月12日
出演トム・ハーディ,エミリー・ブラウニング,デヴィッド・シューリス,ダフィー,タロン・エジャトン,クリストファー・エクルストン,チャズ・パルミンテリ,コリン・モーガン,タラ・フィッツジェラルド,ポール・アンダーソン,ケヴィン・マクナリー,ジョン・セッションズ,メル・レイド,ミリー・ブレイディ,クリス・メイソン,サム・スプルエル,アナイリン・バーナード,ポール・ベタニー
評価★★★
原作ジョン・ピアソン『ザ・クレイズ 冷血の絆』
脚本ブライアン・ヘルゲランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355560

ギャングもの。まあまあ。

1960年代初頭のロンドン。華やかで活気にあふれたこの街で、裏社会を支配していたのが双子のギャング、レジナルド・クレイ(レジー)とロナルド・クレイ(ロン)。強い絆で結ばれたクレイ兄弟だったが、その性格は対照的。理知的で商才にも長けた兄レジーに対し、弟ロンはひたすら凶暴で、すぐにキレて手がつけられなくなってしまう。そんな中、部下の妹フランシスと恋に落ちたレジーは、彼女のために犯罪から距離を置くようになり、ナイトクラブの経営に注力していく。それが気にくわないロンは破滅的な行動でたびたびトラブルを招き、次第に兄弟の間に大きな溝が生じてしまうのだったが…。

元がノンフィクション小説で、実話だそうである。まあ、ギャングものとしては悪くない出来である。

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月25日
監督橋本一
記述年月日2016年1月23日
出演大泉洋,松田龍平,尾野真千子,田口トモロヲ,波岡一喜,池内万作,安藤玉恵,冨田佳輔,土平ドンペイ,佐藤かよ,桝田徳寿,篠井英介,ゴリ,矢島健一,マギー,永倉大輔,麻美ゆま,徳井優,近藤公園,筒井真理子,片桐竜次,松重豊,渡部篤郎
評価★★★★
原作東直己『探偵はひとりぼっち』
脚本古沢良太,須藤泰司
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344614
関連

久し振りに邦画で面白い映画を観たわ。テンポもいいし演技も白けない。

北海道札幌の歓楽街ススキノ。この街でみんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが何者かに殺される事件が発生する。しかし警察の捜査は思うように進まず、仲間たちの口もなぜか一様に重い。やがて、事件の背後に浮かび上がるカリスマ政治家・橡脇孝一郎の影。そんな中、探偵の前に自力で犯人を見つけ出すと息巻く美人ヴァイオリニストの河島弓子が現われる。探偵は向こう見ずな弓子を何とかなだめすかし、彼女の依頼として事件の捜査を引き受けることに。こうして相棒の高田と共に真相究明に乗り出した探偵だったが…。

ストーリーに無理がない。陰謀や犯罪はたまに設定がガバガバになって突っ込みどころ満載になってしまったりするものだが、この映画は――もちろんまったく無理がないとは言わないし、人によってはこれでも受け入れられない人もいるだろうけど――そういう感じじゃなくて、リアリティがあった。このくらいの陰謀ならあるだろうな、と。

回り道や無駄道を進むことなく、真相や事情が次々に明かされていく展開もうまい。そこまでやっておいて若者向けってところもいい。渋い映画じゃないんだよな、これ。

硫黄島からの手紙  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月1日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2007年3月21日
出演者渡辺謙,二宮和也,伊原剛志,加瀬亮,松崎悠希,中村獅童,裕木奈江
評価★★
脚本アイリス・ヤマシタ
原作栗林忠道『「玉砕総指揮官」の絵手紙』吉田津由子(編)
製作クリント・イーストウッド,スティーヴン・スピルバーグ,ロバート・ロレンツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324563

話題にはなってたし映画の歴史的には硫黄島の戦いをアメリカ映画で描かれることに意味があったんだろうけど、単純に映画として観たときに内容があまりない。「硫黄島の戦いを日本人側の視点から撮りました」以上の意味がないよ、これ。

硫黄島での戦い。

期待にワクワクして映画館に入ったんだけど、映像の迫力は「父親たちの星条旗」の方が上です。

内容というか、あらすじのようなものがなく、考えさせられるとかそういうこともなかった。多分、アメリカ人が観ると、「アメリカ人だけでなく日本人も悩みながら戦っていたんだな」というような視点を持つことになるのかもしれない。日本人にとっては当たり前のことなんだけど。

私のような脚本中心の視点で捉えると、無内容ってのが一番しっくりくる。

星を追う子ども  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年4月27日
監督新海誠
記述年月日2020年5月6日
出演(声)金元寿子,入野自由,井上和彦,島本須美,日高里菜,竹内順子,折笠富美子
評価★★★
原作新海誠
脚本新海誠
キャラクターデザイン西村貴世
作画監督西村貴世,土屋堅一
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338303

あれ、意外と面白かった。いくつか説明台詞はあるものの、宮崎アニメとは異質のオリジナルファンタジーへの意思が見える。悪くない。前半のイントロ部分がちょっと長い気もするけど、まあ、これまでに比べればいい感じかな。

田舎の女生徒(中学生か高校生か分からん)の明日菜は鉱石ラジオで不思議な音楽を聞く。別の日、いつも使っている山の秘密基地に行く途中で異形の怪物に出会う。そこに不思議な少年が現れてその怪物を撃退しそのまま姿を消した。翌日に山に行くと少年は姿を現し、事情について少しだけ話してくれた。しかし、怪物の死骸から異世界の調査員に気づかれて探索が始まってしまう。アスナはその少年シュンと共に逃亡するが追い詰められ離れ離れになってしまう。翌朝、シュンが遺体で見つかったという話が告げられ、アスナはショックを受ける。そこに、シュンにそっくりだが自分はシュンじゃないという少年が現れ、シュンが持っていた石を回収しに来たと言う。さらに、実は異世界の調査員だという学校の男性教師が、そのシュンにそっくりという少年を追って異世界に飛び込み、他の調査員を裏切る場面に居合わせる。その教師の目的は妻を生き返らせることだという。アスナはその教師と共に異世界へと入り、シュンの弟だというシンのあとを追うのだった。

ストーリーがちょっとまとまりがないが、この映画、異世界に入るまでがちょっと長いイントロで、異世界に入ってしまってからの不思議な風景の連続がメインという気がする。中に入ってしまってからは、妻を生き返られるという教師と行動を共にして冒険するというシンプルなストーリーになる。

別に石が光って空を飛ぶからラピュタだとかなんとか言う時代でもあるまい。

似てるといえばもちろん似たものはあるけど、別の世界を描こうとはしていると思う。また、SFとファンタジーの距離は近いので、新海誠がファンタジーをやるのもそれほど不自然ではない(うまくはないかもしれないが)。

インクハート/魔法の声  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月7日
監督イアン・ソフトリー
記述年月日2013年3月3日
出演ブレンダン・フレイザー,ヘレン・ミレン,ポール・ベタニー,ジム・ブロードベント,アンディ・サーキス,イライザ・ホープ・ベネット,ラフィ・ガヴロン,リチャード・ストレンジ,マット・キング,スティーヴ・スピアーズ,ジェイミー・フォアマン,スティーヴン・グレアム,ミラベル・オキーフ,ジョン・トムソン,テレーザ・スルボーヴァ,ジェニファー・コネリー
評価★★★
原作コルネーリア・フンケ『魔法の声』
脚本デヴィッド・リンゼイ=アベアー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335393

ファンタジー小説を映画にして、悪くはないんだけど力及ばずといったところ。劇場未公開も納得。

モーと彼の娘メギーは、“インクハート”という1冊の本を探し求め旅を続けていた。やがて、その本を見つけると、“ほこり指”と名乗る奇妙な男が父娘の前に現われ、その本の世界に戻してくれ、と迫ってくる。実はモーは、本を朗読するとその本の登場人物を現実世界に呼び出す“魔法舌”という能力の持ち主だった。ただそれと引き換えに現実世界のものを本の世界へ閉じこめる力も持ち合わせており、かつて幼少のメギーにインクハートを読んでいた際、邪悪な王カプリコーンやほこり指を呼び出してしまい、その代わりにモーの妻がインクハートの世界へ送られてしまったのだった。陰謀を企むカプリコーンの脅威を逃れようと大叔母エリノアの屋敷へ避難するも、一味に捕らえられるモーたち。そんな窮地に立たされる中、モーは妻を救い出そうとカプリコーンに立ち向かっていくのだが…。

あらすじでは典型的なファンタジーでしょ? 確かにそうなんだけど、なんかこう微妙なんですよね。微妙としかいいようがない。

じゃじゃ馬ならし  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年5月10日
監督フランコ・ゼフィレッリ
記述年月日2011年6月30日
出演マイケル・ヨーク,エリザベス・テイラー,リチャード・バートン,ナターシャ・パイン,マイケル・ホーダーン,アルフレッド・リンチ,アラン・ウェッブ,シリル・キューザック
評価★★★
原作ウィリアム・シェイクスピア
脚本ポール・デー,スーゾ・チェッキ・ダミーコ,フランコ・ゼフィレッリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10285

まあ、これはもう点数つけてもしょうがないと思うので普通ってことで。シェイクスピアの戯曲ってその場のノリを重視するので、現代の感覚で、しかも映画として観ると、まとまりがない代物になってしまう。また、この作品は女性の扱いがアレなので、その点でも、現代の感覚で普通の映画として評価すれば、わけのわかららない代物。古典あるいはエリザベス・テイラー目当てで鑑賞すべきもの。

素直な妹を口説くために家庭教師になった男と、持参金目当てにじゃじゃ馬の姉を強引に嫁にする男。二人の成果や如何に。

求愛して口説くところまでは、まあ、コメディタッチのドタバタ劇なんですが、最後に――さすがにさらっとコンパクトにまとめてるけど――嫁をDV混じりに調教していくのは普通に引いちゃうんじゃないでしょうか?

小さな目撃者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月10日
監督ディック・マース
記述年月日2010年11月14日
出演ウィリアム・ハート,ジェニファー・ティリー,フランチェスカ・ブラウン,デニス・リアリー,マイケル・チクリス,コーリイ・ジョンソン,マイケル・A・グールジャン
評価★★★
脚本ディック・マース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162840

そこそこよくできたサスペンス。

口のきけない少女が殺人事件を目撃する。

星4つでもいいかもしれない。テレビで放送されているのを観たら得した気分になります。職人的にうまくて面白い映画。こういうのは好きだ。

ドライヴ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月20日
監督ニコラス・ウィンディング・レフン
記述年月日2020年4月5日
出演ライアン・ゴズリング,キャリー・マリガン,ブライアン・クランストン,クリスティナ・ヘンドリックス,ロン・パールマン,オスカー・アイザック,アルバート・ブルックス
評価★★★★
原作ジェイムズ・サリス
脚本ホセイン・アミニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341123

渋い演出で面白かった。

自動車修理工場で働く孤独で寡黙なその男は、卓越したドライビング・テクニックを買われ、映画のカースタントマンとして活躍する一方、夜には強盗の逃走を手助けする闇の仕事も請け負っていた。そんなある日、同じアパートに暮らす人妻アイリーンとエレベーターで遭遇し、一目で恋に落ちる。次第に距離を縮めていく2人。彼女の夫スタンダードは服役中で、今は幼い息子との2人暮らし。ほどなくスタンダードが出所してくるが、彼は服役中に多額の借金を背負ってしまい、強盗を強要されていた。男は妻子のためにスタンダードの強盗計画のアシストを引き受けることにするのだが…。

面白かったのは覚えている。割とよくあることだったけど、ラストがどうなったのか覚えていない。

色々な映画賞を獲った作品でもあり、普通におすすめの映画です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年7月1日
監督摩砂雪,鶴巻和哉
記述年月日2009年7月2日
出演緒方恵美,林原めぐみ,宮村優子,坂本真綾,三石琴乃,山口由里子,山寺宏一,石田彰,立木文彦,清川元夢,長沢美樹,子安武人,優希比呂,関智一,岩永哲哉,岩男潤子,麦人
評価★★★★
総監督庵野秀明
原作庵野秀明
脚本庵野秀明
撮影監督福士享
編集奥田浩史
音楽鷺巣詩郎
キャラクターデザイン貞本義行
メカニックデザイン山下いくと
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333212
関連

また観に行ってしまいましたよ。公開4日目だけど満席でした。観客の層の普通さがすごい。カップルもいれば女同士もいる。いかにもオタクですって人はほとんどいなかった。上映後には拍手したくなったけど自分からはできなかったので遠慮してたけど、ちゃんと拍手が起こり、自分も安心して拍手できました。最前列だったので映像があまり楽しめなかった。アップも多いのでこれは最前列でもなんとかなる種類の映画じゃないよ。8月1日にまた観に行くかもしれません。アスカの役割がちょっと違っているのもよかったし、綾波のキャラクターもちょっと違ってるのもよかったし、新キャラクターもよかったです。あえて苦言を呈すれば……うーん、テレビ版とどのように違うかっていうのが一つの演出になっちゃってるのが気になったのと、新キャラの投入によってなんかハーレムアニメっぽくなったことでしょうか?

もはやテレビ版とは大きく変わった展開を見せ始める新ヱヴァ第二作。あらすじは書かない方がいいんだろうな……。

音響も映像もいいですね。あと、もはや内面世界とか突然のモノローグとかが「だってエヴァだから」で余計な説明などしなくても通じてしまうところがすごいというかずるいというか。これを真似して突然心象風景を出す映像作品が一時期どれだけ濫造されたことか。

「ここで続くにはしてくれるなよ」ってハラハラする場面がけっこうありました。最終的に満足できるところまでこの第二作でも話を進めてくれたけど。

なんかね、女性キャラが多すぎなんですよ。なんかここまで各種取り揃えなくてもって気がしました。まあ、アニメだからいいかって気持ちにはなりましたけど。

感想らしい感想になってなくてすいません。

クライムダウン 断崖絶壁!迫る銃弾  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月24日
監督ジュリアン・ギルビー
記述年月日2016年1月23日
出演メリッサ・ジョージ,エド・スペリーアス,イーモン・ウォーカー,ショーン・ハリス,アレック・ニューマン,ホリー・ボイド,カレル・ローデン,ケイト・マゴーワン,ゲイリー・スウィーニー
評価★★★
脚本ジュリアン・ギルビー,ウィリアム・ギルビー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342672

いかにも自然を相手にしたイギリス映画って感じで嫌いじゃないぜ。掘り出し物。

登山仲間5人は山で地面に刺さったパイプを見つける。何かと思ったら埋められた外国人の少女の空気穴だった。掘り返して少女を助けたはいいがライフルで狙撃される羽目になり、彼らは下山を開始する。どんなに急いでも一日以上かかる山の行程を追われながらも進み続ける。

この5人以外にも通りすがりの目撃者を追手組織は次から次へと殺していくので、少女一人を助けるのに犠牲の数が半端ないことになります。といっても見捨てても消されるのは明白なので、行き掛かりで巻き込まれただけにしては主人公たちはとんだ災難もいいところ。

と、巻き込まれ型の災難に登山アクションが連なります。ただただ雄大な山岳地帯を行くのだけど、銃に狙われてなくても充分に怖いという、なんとも不思議な演出。映画だとどうしても安全マットや安全ロープがあるのが分かってるので、自然相手の格闘はサスペンスにならないんだけど、この映画は堂々とその下山行為そのものを映画として見せていくという作りになってます。これがなかなか面白かった。

鋼の錬金術師 シャンバラを征く者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年1月23日
監督水島精二
記述年月日2007年3月21日
出演者朴璐美,釘宮理恵,豊口めぐみ,大川透,内海賢二,根谷美智子,麻生美代子,津嘉山正種,小栗旬,小栗了,沢井美優,かとうかずこ,藤原啓治
評価★★★
原作荒川弘『鋼の錬金術師』
脚本曾川昇
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321634
関連

テレビアニメの最終回から続く最後の物語。

扉の向こうへと出たエドワード・エルリックは第二次世界大戦に遭遇する。

ものの要素としてテレビアニメが必要になるので、それを見ずにこれを観るのは失敗だと思います。このテレビアニメはなかなかの傑作なので、そちらを見ても損はないでしょう。そんでもって、テレビ版の最終回を見たら続きが気になってしょうがないという状態になるので、ここでそのあらすじを言うわけにはいきません。

このアニメの特徴にもなっているけど、はったりははったりとして演出するけど、その先にきちんと正体や真相を用意しているところに好感が持てます。終わり方に突っ込みを入れたい気持ちにもなるんだけど、完全な大団円ではなく、エルリック兄弟が出した答えはこれだとしっかり提示されるので、それを観る人は受け取ることになります。

ヒットラー 第2部:独裁者の台頭  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月28日
監督クリスチャン・デュゲイ
記述年月日2020年2月26日
出演ロバート・カーライル,ピーター・オトゥール,マシュー・モディーン,リーヴ・シュレイバー,ストッカード・チャニング,ジェナ・マローン,ジュリアナ・マルグリーズ,ピーター・ストーメア,フリードリッヒ・フォン・サン,イアン・ホッグ
評価★★★
脚本ジョン・ピールマイアー,G・ロス・パーカー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/320188
関連

テレビ映画。2部構成の後編。

ヒトラーの伝記映画。

悪い映画ではないんだけど、特に特別語ることもないというか。マニアじゃないので『あー、あの説を採用してるのね』とか『あの証言は無視したのね』とか──それすらよく知らないので具体的なことを指しているのではなく適当に書いているだけである──そういう楽しみ方ができるわけではないので、一つの物語としてふむふむと観るのみ。

ファム・ファタール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月17日
監督ブライアン・デ・パルマ
記述年月日2012年2月14日
出演レベッカ・ローミン=ステイモス,アントニオ・バンデラス,ピーター・コヨーテ,エリック・エブアニー,エドゥアルド・モントート,ティエリー・フレモン,グレッグ・ヘンリー,リエ・ラスムッセン,フィオナ・カーソン
評価★★★
脚本ブライアン・デ・パルマ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241629

ちょっと凝ったことをやってるけど、なんとなく予想の範囲内。この仕掛けじゃないと駄目という感じより、監督の好奇心というか実験的好奇心の方を強く感じてしまう。

宝石泥棒の一味が鮮やかに盗むのだが、直後に味方の女が裏切る。果たして彼女の本音はどれで、彼女の選択は正しかったのか?

凝ってはいる。ストーリーも二転三転して面白い。ただ、どうも凝りすぎというか、凝ることが目的になっているような気がするんだよね。

タイタンの逆襲  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年2月8日
監督ジョナサン・リーベスマン
記述年月日2020年4月8日
出演サム・ワーシントン,リーアム・ニーソン,レイフ・ファインズ,ダニー・ヒューストン,エドガー・ラミレス,ロザムンド・パイク,ビル・ナイ,トビー・ケベル,ジョン・ベル,リリー・ジェームズ,アレハンドロ・ナランホ,フレディ・ドレイブル,キャスリン・カーペンター,マット・ミルン,ケット・タートン,シニード・キューザック,スペンサー・ワイルディング
評価★★★
キャラクター創造ビヴァリー・クロス
原案グレッグ・バーランティ,デヴィッド・レスリー・ジョンソン,ダン・マゾー
脚本ダン・マゾー,デヴィッド・レスリー・ジョンソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341642

ギリシア神話を真面目に迫力ある映像にするとこうなる。話はスカスカだが観てて楽しかった。

巨人タイタンたちの王が復活して、それとの全面戦争をする。

というストーリーだったと思うんだけど、スカスカで覚えていない。でっかいキャラが大暴れしていて──そもそも神話なので──ビルとか街みないなのが無い岩山だらけの荒涼とした背景で炎とか雷とかが派手に飛び交っていたという印象しかない。

調べたら『タイタンの戦い』という映画の続編らしいんだけどそちらは未見。CGでの大迫力映像がこれでもかと出てくる。ソシャゲとかファイナルファンタジーの上位精霊召喚を実写でやるとこうなるって感じも今思い出すとする。

ストーカー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月28日
監督マーク・ロマネク
記述年月日2012年2月3日
出演ロビン・ウィリアムズ,コニー・ニールセン,ミシェル・ヴァルタン,ディラン・スミス,エリック・ラ・サール,エリン・ダニエルズ,ポール・ハンセン・キム,ゲイリー・コール
評価★★★
脚本マーク・ロマネク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239976

タイトルはストーカーだけど、偏執的片思いとは無関係。原題は「ONE HOUR PHOTO」で、邦題でセンセーショナルに改変したんでしょう。主人公は精神的に病んでるんだけど、病気の種類がサイコものでよくある奴ではなく、この主人公オリジナルのものなので、その辺を理解しながら観ないと駄目。

スーパーの一角の写真現像カウンターに勤めるサイは、そこに持ち込まれたある家族の写真に理想を見出す。こっそり焼き増しして収集してたのだが、理想だと思っていた家族が実はそうでもないことに気づいて、修復させようとする。

主人公が「家族の理想像」という妄執に囚われているのである。人妻のストーキングをしているわけではないので注意。ま、観れば分かるけど。

そんなわけで主人公が、孤独だったがゆえに理想と現実のギャップを埋められずに混乱するといった感じ。場合によっては感情移入してしまうかもしれません。

アリータ:バトル・エンジェル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年3月9日
監督ロバート・ロドリゲス
記述年月日2020年4月18日
出演ローサ・サラザール,クリストフ・ヴァルツ,ジェニファー・コネリー,マハーシャラ・アリ,エド・スクライン,ジャッキー・アール・ヘイリー,キーアン・ジョンソン,ホルヘ・レンデボルグ・Jr,ラナ・コンドル,アイダラ・ヴィクター,ジェフ・フェイヒー,エイサ・ゴンサレス,デレク・ミアーズ,レナード・ウー,リック・ユーン,キャスパー・ヴァン・ディーン,ビリー・ブレア,ウーゴ・ペレス
評価★★★★
原作木城ゆきと『銃夢』
脚本ジェームズ・キャメロン,レータ・カログリディス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362951

世間の評価が妙に低いな。ハリウッドがガチで作った銃夢なのに。手抜きとかそんなの一切ないぞ。モーターボールのシーンとか圧巻ですよ。

住む人のほとんどがサイボーグという街、“クズ鉄街”は天空に浮かぶ都市ザレムから降ってくる廃棄物の加工と再利用が産業として発展し人が集まった場所だった。そこで医師(ここでは同時に修理屋でもある)のイドはゴミ漁りをしているときに中の脳が損傷していない少女の頭部を見つける。組み立ててみるとその少女は記憶は無くしていたが無事に回復した。イドは彼女にアリータと名付ける。アリータは回復すると賞金稼ぎになりたいという。クズ鉄街には警察がなく、ザレムの地上組織が犯罪者に賞金をかけるので、賞金稼ぎがそれを捕まえることで秩序を維持しているのだ。記憶がないアリータはそこで抜群の格闘センスを発揮し、彼女の過去への手掛かりにもなるかもしれなかった。

物語はアリータが世間知らずの状態から徐々に成長していく姿を描写し、ちょっとした叙事詩っぽくなっていく。そして彼女の過去が実際には天空のザレムが地上を支配する現在の秩序の成立と維持の問題にまでつながっているところを匂わせて、続く、となる。

原作をよく脚本に落とし込んでいると思う。個人的にはまったく不満はない。もちろん原作のキャラクターの何人かは登場しないが、それは仕方ない部分だろう。

キャラクターデザインはかなり踏み込んでいる。トレイラーを見れば分かるけど、あえてかなりのデカ目にしている。リアル映像でこんなことしたら不気味にしかならないので、それをあえてやっている。そしてそれを自然に見えるところまで技術で落としこんでいる。少なくとも途中から自分はまったく気にならなくなった。サイボーグなので実際にはなんでもありであり、彼女以外にも色々な外見のサイボーグが出てくる。

骨格はSFアクション映画といったところなのだけど、これについても非常によくできている。サイボーグが当たり前の世界でのアクションというものをよく考えている。その上で、見せ方というものも意識している。ま、あえていうなら若干のトランスフォーマーっぽさは出てしまっているかな。とにかく是非とも最終章までいっていただきたい。

007/ムーンレイカー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月28日
監督ルイス・ギルバート
記述年月日2007年3月22日
出演者ロジャー・ムーア,ロイス・チャイルズ,ミシェル・ロンズデール,コリンヌ・クレリー,リチャード・キール,バーナード・リー,デスモンド・リュウェリン,ロイス・マクスウェル,アルフィー・バス,ウォルター・ゴテル
評価★★★
原作イアン・フレミング
脚本クリストファー・ウッド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14184
関連

人によってはつまらんという人もいるらしい。「私を愛したスパイ」から連続で観たので全然違和感がなかった。それにしてもイギリスの女優っていつも俺のツボに入るなあ。眼鏡っ子が実に狙いすぎの(現代でいえば)萌えを狙っているんだけど、これがピンポイントに突いてきて、参ります。

あらすじ覚えてません。

前作からさらにパワーアップした派手な娯楽大作になってます。

LOFT  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月27日
監督黒沢清
記述年月日2007年11月26日
出演者中谷美紀,豊川悦司,西島秀俊,安達祐実,鈴木砂羽,加藤晴彦,大杉漣
評価
脚本黒沢清
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325398

おーい。黒沢清。大丈夫かー?

将来を嘱望されている女性作家・春名礼子。恋愛小説の執筆に取り掛かった彼女だったが、スランプに陥り体調も崩してしまう。心配した担当編集者・木島の勧めで、東京郊外の緑に囲まれた洋館に引っ越してきた彼女は、ある日、向かいの建物に何かを運び込む男の姿を目撃する。男は吉岡誠という大学教授で、その建物は大学の研修所だった。やがて礼子は、そこにミイラ化した1000年前の女性が極秘に保管されていることを知る。そして、吉岡からそのミイラを2,3日預かってほしいと頼まれるのだったが…。

もはや映画ですらない。変な映画。なんだこれ?

まあ、それが前衛的っていうならそれはそれで評価してもいいんだけど、「カリスマ」「ドッペルゲンガー」系統との成長がまるで見られないので、駄目な映画をまた撮ってしまったという感じである。今後化ける可能性もあるのかもしれないけど、作品としては最低の出来でしょう。

終わりで始まりの4日間  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月5日
監督ザック・ブラフ
記述年月日2012年2月5日
出演ザック・ブラフ,ナタリー・ポートマン,ピーター・サースガード,イアン・ホルム,ジーン・スマート,メソッド・マン,アン・ダウド,ロン・リーブマン,デニス・オヘア,マイケル・ウェストン,ジム・パーソンズ,ジャッキー・ホフマン,アレックス・バーンズ
評価★★★
脚本ザック・ブラフ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324016

なるほど。確かにちょっといいね。これが日本人だったら、これを撮った奴、村上春樹とか好きだろ、とか思ってたところだ。

地元に帰った青年が、エキセントリックな女の子と出会うことで、家族や友人たちとの関係を取り戻していく。

主演の若手俳優が監督やって脚本もやってる。オシャレにやりたいことをやろうとして意味不明になったりするのがそういうのにありがちなパターンだけど、この映画はちゃんと地に足が付いてる。女の子はどうしても幻想というか、こんな女の子がいたらどうかなって妄想が入ってるけど、その妄想もギリギリ許せる若さの範囲。

とにかくちゃんとした映画になってます。こうやって起承転結作るのだって本当は難しいんだよね。

ヒックとドラゴン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年12月30日
監督クリス・サンダース,ディーン・デュボア
記述年月日2020年4月28日
出演(声)ジェイ・バルシェル,ジェラルド・バトラー,アメリカ・フェレーラ,クレイグ・ファーガソン,ジョナ・ヒル,T・J・ミラー,クリステン・ウィグ,クリストファー・ミンツ=プラッセ
評価★★★★★
原作クレシッダ・コーウェル『ヒックとドラゴン』
脚本クリス・サンダース,ディーン・デュボア,ウィル・デイヴィス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335605
関連

最高オブ最高。この感想を書くために映画情報を検索したら3タイトルパックBD情報を見つけてポチっちゃったよ。

海の真ん中にあるバーク島はバイキングが住む快適な島だったが、唯一ドラゴンが襲撃してきて家畜や家を失う脅威があり、それが最大のネックだった。島の頭領ストイックの息子ヒックは、バイキングの息子として気持ちは勇ましいのだが非力で戦いには向いていなかった。

あー、駄目だ。詳細のストーリーを説明するのが野暮すぎる。傑作だから何も知識を入れずに観ろと言いたい。少なくとも自分はそうした。

本筋を語るのを避けるために周辺の話をする。2月の22日から本日4月28日まで毎日映画の感想を更新しているが、劇場で完結編で3作目の本シリーズを観たからである。いてもたってもいられず感想を書きたくなり、そこに追い付くために2015年の鑑賞作品から一気に書いて書いて書きまくり、やっと今日、ここに到達したのである。遂にここまで来たかと思うと感無量だ。BDを予約したので(発売は6月)今から観るのが楽しみである。

本作は、劇場で完結編が公開されるということで地上波で放送されたものを観た。ここで鑑賞直後の自分のメモを引用する。滅茶苦茶面白い。画面より映画館で観たかった。なんちゅう迫力や。ノーカットノーCMで観るのが楽しみだ。

話の筋にまったく触れないのもあれだから覚えていることを書こう。個人的にこの作品で感銘を受けたのは、本物の成長が描かれていることである。この成長は喪失を伴うものであり、本当に取り返すことのできない大事なものを失うことで主人公が成長する。観たときに「すげえ、子供騙しじゃねえ」と震えた。また、ドラゴンのトゥースが喪失する翼を、尾びれの無い魚みたいな軽い扱いにしていないのもすごかった。

ちなみに吹替で観たけど、オリジナル音声だとキャラの名前が違うのをあとで知った。ヒックはヒカップ、トゥースはトゥースレスである。ヒックが変な名前と笑われるシーンがあるんだけど、ヒックはそんなに変じゃないよな。ヒカップは変である。バイキングっぽい名前ではあるけど。

もう一つ、メモにも書いたけど、空を飛ぶドラゴンによる空中戦のとにかくものすごい映像が衝撃である。アナ雪とは別の方向でCGのすごさ。空中で飛び回る登場人物たちとそれを縦横無尽に動きまくるカメラ。それが目が回るでもなくまさに適切にかっこよくて見易くて分かりやすいショットにしている。とんでもねえな、これは。

青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年1月3日
監督増井壮一
記述年月日2024年1月7日
出演石川界人,瀬戸麻沙美,久保ユリカ,東山奈央,種崎敦美,内田真礼,雨宮天
評価★★★
制作CloverWorks
原作鴨志田一
原作イラスト溝口ケージ
脚本横谷昌宏
キャラクターデザイン田村里美
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/386271

意外なほど誠実できっちりした青春ドラマだった。渋いなあ。

峰ヶ原高校の2年生・梓川咲太。3学期を迎え、先輩で恋人の桜島麻衣と一緒に過ごせる学生生活も残りわずかとなっていた。そんなある日、妹の花楓が咲太と同じ峰ヶ原高校に進学したいと言い出した。しかしそれは、かつて思春期症候群を発症した花楓から生み出された別人格“かえで”の願いだった。“かえで”の努力を引き継ごうと懸命に頑張る花楓を心配しつつも、彼女の決断を尊重しようとする咲太だったが…。

TVシリーズは鑑賞しているがこの映画の前にももう一つ劇場版がある。そちらは未見。そしてあらすじに書いてある“かえで”の存在に私は気づかなかった普通に進学を希望したんだと思っていた。

というわけでこのシリーズの話の流れを理解して鑑賞したとはとても言えないが、初見での感想は不登校というものについてかなり真面目に取り組んだ作品のように感じた。アドバイザーが妹の要望を頭から否定する言動にはちょっと違和感を覚えたけど(最初から否定から入ることはないだろう。こういう仕事においては)それ以外ではかなりきっちり妹の進学問題についてのストーリーであった。むしろこれで劇場版アニメを一本作ってそれに観客が来るというのがびっくりだった。

そのほか、劇中の主人公のメインカップルについては適度にラブラブなサービスがあって甘い気分にさせてくれた。これも不自然さがなくてよかった。無理矢理いちゃつかせたり無理矢理ちょっと素気なくさせたりする演出が多くて、こういうカップルの交際を日常描写で見せる難しさというのはいつも感じていたので。

他には特になし。

ジョーカー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年10月5日
監督トッド・フィリップス
記述年月日2020年4月26日
出演ホアキン・フェニックス,ロバート・デ・ニーロ,ザジー・ビーツ,フランセス・コンロイ,マーク・マロン,ビル・キャンプ,グレン・フレシュラー,シェー・ウィガム,ブレット・カレン,ダグラス・ホッジ,ジョシュ・パイス,リー・ギル,シャロン・ワシントン,ブライアン・タイリー・ヘンリー,ハンナ・グロス,エイプリル・グレイス
評価★★★★
脚本トッド・フィリップス,スコット・シルヴァー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/368253

面白かったけど、これに星4つ付けるか5つ付けるかは非常に難しい。そこまで思い入れは感じなかったので普通の良作として4つにしておく。

コメディアンを夢みるアーサー・フレックは街でピエロの格好でセール看板を持つ日雇い仕事をしていた。福祉事業のおかげでカウンセリングを受け向精神薬を処方してもらっているが、病気による笑いの発作は抑えきれない。おかしくもないのに笑ってしまう。彼はそんな状態で要介護の母親と二人暮らし。母も痴呆が進んで、お前の父は街の名士トーマスだと繰り返す。彼は同じアパートのシングルマザーの女性に思いを寄せるようになった。職場の同僚に銃を半ば強引に売り付けられ、それを持ったまま小児病棟の慰問に行き、そこで銃を落としたことがきっかけでクビになってしまう。帰りに電車で強引にナンパをしている三人組の男を見ているうちに笑いの発作に襲われ、絡まれた彼は咄嗟に射殺してしまうのだった。逃走するが幸い目撃者はおらず、すぐに捜査の手は回らなかった。福祉事業の打ち切りでカウンセリングと薬の処方も無くなったゴッサムシティでは、殺された三人が高給取りの証券マンだったせいで殺した犯人が英雄とされる都市伝説が広がっていった。アーサー・フレックは週末のコメディショーに出演すると、そのグダグダさを録画したビデオがテレビ放映され、有名な司会者のトークショーに招かれる。

あらすじの時系列はちょっと違うかもしれない。あっちが先とかこっちが後とかあるだろう。だいたいこんな感じである。

R15指定だけど、バイオレンスシーンは非常に少ない。映画の中で構成がうまいのだ。また、色々な状況を重ねて、アーサーが爆発するようなお膳立てをしていく。よく分からないところでよく分からないきっかけで怒りを爆発させるので、アーサーを見る方は常に緊張を強いられることになる。

あからさまに『タクシー・ドライバー』なのだけど、もう一つ言及されている関連作品の『キング・オブ・コメディ』の方は未見のため、そのへんのオマージュを私は読み解くことができない。

DCコミックスのキャラクターであり、まともに評価されるジャンルではなかったのだけど、映画賞をあちこちで獲っている。

こういう映画は好きで、とにかく惨めでどうしようもなくて、狂って人を殺すくらいしかやれることがないという全体の雰囲気は、映画でよかったといった感じである。そもそも何が真実なのかも分からないし、最後にジョーカーはどこかの精神病棟で治療を受けているんだけど、この映画全体が、彼がそこで適当に話したホラ話かもしれないということまで匂わせている(ジョーカーはそういうキャラである)。

基本的に暗い上に怖い映画なので人を選ぶが、私は楽しめた。

キングコング:髑髏島の巨神  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年9月19日
監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
記述年月日2022年1月7日
出演トム・ヒドルストン,サミュエル・L・ジャクソン,ジョン・グッドマン,ブリー・ラーソン,ジン・ティエン,トビー・ケベル,ジョン・オーティス,コーリー・ホーキンズ,ジェイソン・ミッチェル,シェー・ウィガム,トーマス・マン,テリー・ノタリー,ジョン・C・ライリー,MIYAVI,ユージン・コルデロ,ウィル・ブリテン,マーク・エヴァン・ジャクソン,リチャード・ジェンキンス
評価★★★
原案ジョン・ゲイティンズ,ダン・ギルロイ
脚本ダン・ギルロイ,マックス・ボレンスタイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358653
関連

完全に人間がザコのモンハン映画で、一般人が期待する内容じゃない感じ。しかしこれが最高に面白い。人間がザコという筋書きでここまで面白くなるとは。

1970年代、謎の孤島が発見され軍事目的の研究隊が派遣される。独自の生態系を持つ島を利用してやろうという彼らの前に巨大な生物が現れる。

このキングコングには甘いところがない。昔のキングコングは人間の女性に恋をしていたが、本作にもそのニュアンスが多少は残されているものの基本的には髑髏島のボスであるコングと下剋上を狙う他の巨大生物たちの厳しい生存競争が優先されている。そして派遣部隊はそこにいっちょ噛みとか漁夫の利とかもなく(ちょっと欲は出すんだけど)、スケールが違いすぎるので巻き込まれないように逃げ回るだけである。

人間が弱い映画ってアメリカではウケないらしいんだけど、これはハリウッド映画なのに人間が弱い。人間の見せ場がまるでない。だから怪獣の魅力だけが全面に出てくるというすごい怪獣映画であった。大胆なシナリオだなー。自分は好きだけどね。

理想の(ひと)  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月28日
監督マイク・バーカー
記述年月日2010年11月22日
出演スカーレット・ヨハンソン,ヘレン・ハント,トム・ウィルキンソン,スティーヴン・キャンベル・ムーア,マーク・アンバース,ミレーナ・ヴコティッチ,ダイアナ・ハードキャッスル,ロジャー・ハモンド,ジェーン・ハウ,ジョン・スタンディング,ジョルジア・マセッティ
評価★★★
原作戯曲オスカー・ワイルド『ウィンダミア卿夫人の扇』
脚本ハワード・ハイメルスタイン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322479

スカーレット・ヨハンソンは美人で有名だが、この映画の彼女はそうでもない。

ニューヨーク社交界の華である若いメグとロバートのウィンダミア夫妻。彼らはある日、世界のセレブが集う南イタリアの避暑地アマルフィへバカンスに訪れた。メグはそこで魅惑的なアメリカ人女性アーリンと出会う。夫に対して一途な愛を捧げる幼く純粋なメグに対し、豊富な恋愛遍歴を重ねてきたアーリン。ある日、妻の誕生日プレゼントに悩むロバートは、アーリンの助言で金の扇を購入。これをきっかけに2人は急接近。いつしかロバートとアーリンの仲が社交界で噂となってゆく。やがて、それはメグの耳にも届いてしまう。傷つき混乱するメグ。そして、そんなメグの心の揺らぎを見透かすように、プレイボーイのダーリントン卿が言い寄ってくる…。

二人の男の間で揺れる女心の古典的パターンといっていいでしょう。映像はきれいなので、まあ、水準には達しているかと。

HK/変態仮面  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年5月1日
監督福田雄一
記述年月日2013年5月2日
出演鈴木亮平,清水富美加,ムロツヨシ,安田顕,佐藤二朗,池田成志,塚本高史,岡田義徳,大東駿介,片瀬那奈
評価★★★
原作あんど慶周『HENTAI KAMEN』
脚本福田雄一
脚本協力小栗旬
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=345056

基本面白いんだけど、大金玉男役のムロツヨシのやることがとことんスベってて、彼が出てきて何か狙ったことをやるたびに、笑いたいのに笑えずにすーっと冷めるという残念なことに。もう一工夫あれば傑作になったはずなのに、そのせいで映画の感想としては微妙なものに。

正義感は強いが喧嘩は弱い色丞狂介はパンティーを被ると無敵の変態仮面に変身するのだ!

主演の変態仮面が活躍するシーンなどは非常によい。面白いところもあるのに、残念なところも多く、ほんとに残念。

真面目仮面のところはつまらなかった。あそこが長いせいでダレたと思う。あとムロツヨシ全般。それと、愛子ちゃんがパンティーを脱ぐところは、ちゃんとスカートの奥に手を入れているように見せて欲しかった。こういう仕草のディテールはこだわってくれよ。別にエロい意味はそんなにないんだけど、冷めるじゃないか。

一方で安田顕の偽変態仮面の演技は非常によかった。これがなかったらこの映画はもっとやばかった。安田顕の変態っぽさはなかなかにすさまじい。こっちは観る価値ありである。

機動戦士ガンダムUC episode 4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月26日
監督古橋一浩
記述年月日2016年1月24日
出演(声)内山昂輝,藤村歩,甲斐田裕子,浪川大輔,手塚秀彰,高木渉,池田秀一,中村悠一,勝杏里,安元洋貴,伊瀬茉莉也,石塚運昇,小松史法,小川真司,森功至,永井一郎
評価★★★
アニメーション制作サンライズ
演出菱田正和,綿田慎也,京極尚彦
原作矢立肇,富野由悠季
脚本むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン安彦良和
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340460
関連

あらすじを引用しているallcinemaからあらすじが消えたんですが……。まあ、前回に続いて、「あー、こういうストーリー展開なのね」という感じ。

あらすじはよく覚えていない。

一応、劇場公開された映画作品扱いだが(映倫も取ってると思う)、ノリとしては単館上映とかファンイベントに近いのね……。

ワタシにキメテ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月27日
監督リンダ・メンドーサ
記述年月日2012年2月21日
出演ロゼリン・サンチェス,ソフィア・べルガラ,ジャキ・ヴェラクレス,エドゥアルド・ヴェラステーギ,D・L・ヒューリー,フレディ・ロドリゲス,イアン・ゴメス,トニー・デニソン
評価★★★
原案スティーヴ・アンティン,ローラ・アンジェリカ・サイモン
脚本スティーヴ・アンティン,ローラ・アンジェリカ・サイモン,アリソン・バリアン,エリザベス・サーノフ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321544

「んー?」と首をかしげてしまったが監督が女と知って納得。モテモテの三股野郎が何の報いも受けない脚本は男には考えられん(笑)

ロサンゼルスのプレイボーイが三股をしていた。あるとき三人の女は同時にそれを知り、その男を捨てることで合意するが、全員、その実、抜け駆けを狙っていて……。

ドタバタコメディで、三人の女たちは三様にそれぞれの自分らしさを発見していきます。一歩間違うと不快になるあらすじだけど、その辺をうまく消化してる。

あと、アメリカが舞台なんだけど徹頭徹尾ノリがラテンで、悩みはサンバとセックスで解消!みたいなところがあります。それが楽しいし、アメリカの恋愛映画として期待するベタ展開と違うので新鮮。

そして騒ぎの中心のプレイボーイが、プレイボーイのくせに妙に憎めないというおいしい役どころ。ほんとにおいしいなあ、こいつ。

イントゥ・ザ・ブルー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月4日
監督ジョン・ストックウェル
記述年月日2010年11月14日
出演ポール・ウォーカー,ジェシカ・アルバ,スコット・カーン,アシュレイ・スコット,ジョシュ・ブローリン,ジェームズ・フレイン,タイソン・ベックフォード,ヤヴォン・フレーザー
評価★★★
脚本マット・ジョンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323370

ベタなストーリーでそこそこ楽しめる。カリブ海の映像と役者のナイスバディは見物である。

ダイビングをしながら貧しいながらもそこそこの生活をしていたカップルに、都会から友人が尋ねてくる。数時間前に知り合ったという彼女が同伴だった。四人は偶然沈没船の財宝を発見するが、金の匂いをかぎつけた悪党が寄ってくる。

物語としては単純です。映画向きと言えます。役者がみんなこれでもかと肉体美を見せるのはちょっと面白い。がんばってるなあ。

ホステル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月2日
監督イーライ・ロス
記述年月日2020年3月20日
出演ジェイ・ヘルナンデス,デレク・リチャードソン,エイゾール・グジョンソン,バルバラ・ネデルヤコーヴァ,ヤナ・カデラブコーヴァ,ヤン・ヴラサーク,リック・ホフマン,三池崇史,ジェニファー・リム
評価★★★★
製作総指揮クエンティン・タランティーノ,スコット・スピーゲル,ボアズ・イェーキン
脚本イーライ・ロス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/325467

タランティーノが気にいってプロデューサーを買って出た才能イーライ・ロスのホラー映画。期待しすぎて、自分としては「普通じゃん」となったんだけど、フラットで観ればそんなことはないはず。

大学生で貧乏バカ旅行をしていた三人組が、スロバキアにいいホテトルがあると聞きそこに行く。確かにおもてなしと享楽的なところのある若者にとって最高のホテトルだったが。

上のあらすじが導入なんだけど、意外と導入が長い。もっと最初の5分くらいでそのホテトルに行っちゃうんだと思っていた。

登場人物の性格や個性が描かれていて、それがさりげないのがよかった。

そのホテトルで何が起こるのかは観てのお楽しみである。

ダウン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年7月19日
監督ディック・マース
記述年月日2011年10月2日
出演ジェームズ・マーシャル,ナオミ・ワッツ,エリック・タール,マイケル・アイアンサイド,エドワード・ハーマン,ダン・ヘダヤ,ロン・パールマン,マイケル・J・レイノルズ,キャスリン・メイズル
評価★★★
脚本ディック・マース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239781

うーん。B級テイストで決して嫌いじゃないんだが、B級にない、妙に真面目なところが引っかかる。なんとも贅沢な、監督が聞いたら「どうしろっていうんだよ」と怒りそうな感想ではあるんだけど。

コンピュータに制御された最新鋭のビルのエレベーターが殺人に目覚めた。事態を把握して調査をするのだが、犠牲者はどんどん増えていく。

暴走したコンピュータがエレベーターを使って殺人をするというあらすじはB級の名にふさわしい。だけどなんだろう、この満足できない感覚は? 最後に無意味な大爆発がないからとかそんなんだろうか? よくできすぎてて優等生っぽさが鼻につくからか? どうにもうまく説明できません。

L.A.大捜査線/狼たちの街  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月18日
監督ウィリアム・フリードキン
記述年月日2020年3月14日
出演ウィリアム・L・ピーターセン,ウィレム・デフォー,ジョン・パンコウ,デブラ・フューアー,ジョン・タートゥーロ,ダーラン・フリューゲル,ロバート・ダウニー,ディーン・ストックウェル,スティーヴ・ジェームズ,マイケル・グリーン,クリストファー・オールポート,ドワイヤー・ブラウン,ジェーン・リーヴス
評価★★★
原作ジェラルド・ペティヴィッチ
脚本ジェラルド・ペティヴィッチ,ウィリアム・フリードキン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/3094

めっちゃ忘れてる。

シークレット・サービスのチャンスは、定年退職を2日後に控えていた相棒ジミーを長年追い続けている偽札犯エリックに殺されてしまう。復讐を誓ったチャンスは新たな相棒ジョンと共に捜査を再開、まずは偽札の運び屋を捕まえる。また、エリックの弁護士が偽札をさばいてるとの情報を得て張り込み始めるチャンス。しかし、気付いた時にはエリックに弁護士を殺され、金を持ち逃げされていた。やがて、FBIも巻き込みながら、ようやくエリックの居場所を突き止めるチャンスだが…。

本当に覚えていない。1985年の映画。

舞妓 Haaaan!!!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月19日
監督水田伸生
記述年月日2010年11月21日
出演阿部サダヲ,堤真一,柴咲コウ,小出早織,京野ことみ,酒井若菜,キムラ緑子,大倉孝二,生瀬勝久,山田孝之,須賀健太,Mr.オクレ,日村勇紀,北村一輝,植木等,木場勝己,真矢みき,吉行和子,伊東四朗
評価★★★
脚本宮藤官九郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326289

星4つをつけたものか非常に迷う。が、ここは3で。てっきりお寒いコメディかと思ったら意外と面白かったという、前提としての期待値の低さがあったから楽しめたんだと思うから。

小さい頃から舞妓に憧れていた男が、ついに舞妓と遊べるようになる。

上映のCMを見たとき「なぜ舞妓?」と思ったものである。もうその中心に置かれたものに興味が持てないために食指が動かなかった。どっかの企業が舞妓のムーブメントでも作ろうとしてるのかと思ったけど、そういうわけでもなさそうな感じだ。

しかしこの主人公の舞妓へのこだわりがすごい。芸能界とかそういうのに目もくれずに舞妓一筋なんである。一般人には全然理解できないが、当の本人も説明するわけではないので、なぜ好きかどこが好きかについてはおいてけぼりだ。とにかく舞妓がいい。舞妓最高。

それでも観客に向けて舞妓の世界の解説はしてもらえる。主人公にとってはさも当然であり、すべての日本人が知っているはずの常識なのかもしれないが、それでも説明がある。で、これがけっこう面白い。知ってくると、主人公の舞妓萌えも「まあ、分からんでもない。ハマる人がいるのも分からんでもない」って感じにはなれる。普通に「へー」な部分もある。舞妓はんは大変だ。

ま、とにかく、意外と面白かったです。先入観はよくないね。

ジャスティス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月4日
監督グレゴリー・ホブリット
記述年月日2008年12月30日
出演ブルース・ウィリス,コリン・ファレル,マーセル・ユーレス,テレンス・ハワード,コール・ハウザー,ライナス・ローチ,ヴィセラス・シャノン,エイドリアン・グレニアー,セバスチャン・ティリンガー,マイケル・ウェストン,ブラッド・ハント
評価★★★
原作ジョン・カッツェンバック
脚本ビリー・レイ,テリー・ジョージ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237273

なーんか、いまひとつって感じの映画。ぶっちゃけ、テレビで放送してても観なくていいと思います。

第二次大戦中、ドイツの捕虜収容所でアメリカ人が殺され、軍事裁判(っていうのかな?)にかけられた黒人を弁護する青年と収容所を取りまとめる上官の対決。

第二次大戦ものっぽくてそうじゃない。法廷ものっぽくてそうじゃない。人種差別を訴える社会派ドラマのようでそうじゃない。

星は三つだけど、別に二つでもいい感じ。

ゴーン・ガール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月1日
監督デヴィッド・フィンチャー
記述年月日2016年1月14日
出演ベン・アフレック,ロザムンド・パイク,ニール・パトリック・ハリス,タイラー・ペリー,キム・ディケンズ,キャリー・クーン,パトリック・フュジット,デヴィッド・クレノン,リサ・ベインズ,ミッシー・パイル,エミリー・ラタコウスキー,ケイシー・ウィルソン,ボイド・ホルブルック,セーラ・ウォード,リー・ノリス,ジェイミー・マクシェーン,レナード・ケリー=ヤング,キャスリーン・ローズ・パーキンス,スクート・マクネイリー,ローラ・カーク
評価★★★★★
原作ギリアン・フリン『ゴーン・ガール』
脚本ギリアン・フリン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=350277

フィンチャーらしく後味最悪の映画という評判を聞いて観に行って、評判通りに後味最悪だった。そして五つ星。いやー、面白かった。元旦映画として選んでよかった。

結婚五年目の仲のいい夫婦だったが、ある日妻が失踪していなくなってしまう。夫はマスコミを呼んで捜索を訴え、世間も同情的に報じるが、やがてマスコミと世間が、「なんかこの夫、怪しくね?」と思い始める。この失踪事件の真相は?

いいんですよ、この映画。ほとんど無駄がない。あっという間に終わったと思ったけどけっこう長かったという感じ。

そして後味は非常によろしくない。このよろしくない後味がこの映画の真骨頂。いいですねー。

ザ・ライト -エクソシストの真実-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月10日
監督ミカエル・ハフストローム
記述年月日2013年12月25日
出演アンソニー・ホプキンス,コリン・オドナヒュー,アリシー・ブラガ,キアラン・ハインズ,トビー・ジョーンズ,ルトガー・ハウアー,マルタ・ガスティーニ,マリア・グラツィア・クチノッタ,アリアンナ・ヴェロネーシ,クリス・マークエット,トーレイ・デヴィート
評価★★
原作マット・バグリオ
脚本マイケル・ペトローニ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338794

「だから何なの?」って疑問に襲われる不思議な映画。怖かったって感想もあるみたいだけど、俺はぜんぜん怖くなかった。

信仰心などないが貧乏なために神学校に入学した男が、周囲の進めや奇妙な縁からローマのエクソシスト養成講座を受講させられる。不信感を隠さない彼に、有名なエクソシストが悪魔の実在について説くのだった。

怖くはないよなあ。アンソニー・ホプキンスの演技がすごいのかもしれないけど、彼はこういう迫力ある演技は得意だしなあ。ホラーってわけじゃないし、エクソシストとか悪魔憑きも怖いけど、これはホラーではよくある怖さで、特別これが怖いってわけでもないし。なんの映画なんだろう? 面白くないというか、映画の意図が分からなかった。

クラッシュ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月18日
監督ポール・ハギス
記述年月日2014年1月29日
出演サンドラ・ブロック,ドン・チードル,マット・ディロン,ジェニファー・エスポジート,ウィリアム・フィクトナー,ブレンダン・フレイザー,テレンス・ハワード,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,タンディ・ニュートン,ライアン・フィリップ,ラレンズ・テイト,ノーナ・ゲイ,マイケル・ペーニャ,ロレッタ・ディヴァイン,ショーン・トーブ,ビヴァリー・トッド,キース・デヴィッド,バハー・スーメク,トニー・ダンザ,カリーナ・アロヤヴ,ダニエル・デイ・キム,ビリー・ガロ,グレッグ・ジョン・パイク
評価★★★
原案ポール・ハギス
脚本ポール・ハギス,ボビー・モレスコ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322654
関連

ミリオンダラー・ベイビーの脚本家が監督かー。群像劇だけど、テーマが人種差別ときっちりフォーカスされていてなかなか見やすい。

クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。

大きく狂うというと大袈裟な感じ。それぞれの差別意識が生んだ当然の結末を迎えるわけだが、映画を観てればそれが差別意識のせいだと伝わるけど、当事者にとってはそのような巨視的な原因は分からないといった塩梅。

なかなかよかった。

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月30日
監督アラン・パーカー
記述年月日2012年2月3日
出演ケヴィン・スペイシー,ケイト・ウィンスレット,ローラ・リニー,ガブリエル・マン,マット・クレイヴン,ローナ・ミトラ,レオン・リッピー,ジム・ビーヴァー,クレオ・キング,メリッサ・マッカーシー
評価★★★★
脚本チャールズ・ランドルフ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241010

展開がいいから目が離せない。

全米の中でも死刑の執行回数が飛び抜けて多いテキサス州。大学の哲学科で教鞭を執る人気教授デビッド・ゲイルは、妻と息子を愛する良き父親であり、死刑制度反対運動に熱心に取り組む活動家でもあった。その彼が、今は活動団体の同僚女性をレイプしたうえ殺害した罪で死刑が確定し刑務所の中にいる。デビッドは死刑執行直前になり、突然人気誌の女性記者ビッツィーを指名し、多額の報酬と引き替えに残りの3日間での独占インタビューを許可した。デビッドの有罪を疑っていないビッツィーは彼の話を聞くうち、いつしか冤罪を確信するようになるのだが…。

何度も「ほんとに冤罪?」「やっぱり冤罪?」と戸惑う構成がうまい。また、そういう役だとケヴィン・スペイシーが適役。いままで何度もそういうどんでん返し担当だったからね。

派手さはないのでその辺を期待してはいけないけど、魅せるシナリオだと思います。

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月14日
監督ロバート・ロドリゲス
記述年月日2007年10月8日
出演アントニオ・バンデラス,サルマ・ハエック,ジョニー・デップ,ミッキー・ローク,エヴァ・メンデス,ダニー・トレホ,エンリケ・イグレシアス,マルコ・レオナルディ,チーチ・マリン,ルーベン・ブラデス,ウィレム・デフォー,ティト・ラリヴァ
評価★★★
製作ロバート・ロドリゲス,エリザベス・アヴェラン,カルロス・ガラルドー
脚本ロバート・ロドリゲス
撮影ロバート・ロドリゲス
プロダクションデザインロバート・ロドリゲス
編集ロバート・ロドリゲス
音楽ロバート・ロドリゲス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319038

エル・マリアッチから続くデスペラードシリーズ第三弾。好意的に語るけど、思い入れが強すぎて客観的に見れなくなってるんじゃないかなあ? 監督はわざわざこの作品を撮る必要はないよ。ほかのアクション映画を撮ろうぜ。

あらすじ省略。

お金はかかってる。ガンアクション映画として面白い。けど、「もういいじゃん」という気がしてしょうがない。ロバート・ロドリゲスのこのシリーズを観たことがない人ならこれをいきなり観ても楽しめるでしょう。そうじゃない人にとっては慣れてしまっているし、「そこを掘ってももう水は出ないでしょう」って気がしてしょうがないです。

THE 4TH KIND フォース・カインド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年12月19日
監督オラトゥンデ・オスンサンミ
記述年月日2022年1月9日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,ウィル・パットン,イライアス・コティーズ,ハキーム・ケイ=カジーム,コーリイ・ジョンソン,エンゾ・シレンティ
評価★★
原案オラトゥンデ・オスンサンミ,テリー・リー・ロビンス
脚本オラトゥンデ・オスンサンミ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334666

実際の映像というフィクションが差し入れられる再現ドラマ風フィクションなんだけど、ちょっとその作り物の“実際の映像”の存在感が強いというか、表に出すぎててうまくいってない。もうちょっとベタなオカルトっぽくやればそれなりに楽しめただろうに。

アラスカで不眠症に悩む患者を治療していた心理学者が、催眠療法を行っていくうちに患者の身に起こった出来事に気付き始める。実際の治療中の患者を撮影したという記録動画とその再現ビデオを交互に映しながら真相に迫る。

という設定の宇宙人ものである。最後の方ではこの心理学者の自宅の窓の外に怪しい光が差し、グレイのような何かが姿を現す。

もうちょっと「実際の映像」とやらが控え目に出てくればよかったんだけど、割と中盤のあたりから再現ビデオと実際の映像を二分割で流したりして、実在映像の主張が強くなりすぎる。要するに演出過剰である。記録せずに証言だけのところを再現ビデオにして、記録が残っている(という設定の)箇所は実際のビデオだけでよかろうに。再現ビデオにする意味というのが少なすぎる。もちろん全部本物の画像であるって形にすると食人族とかブレアウィッチみたいになるので、そこはかなり監督の力量が問われると思う。で、これは残念なことに下手だった。

あと、なんか一部の人はこれを本当の本当で、もはや宇宙人の侵略は始まっていたんだという“真実”の証拠にこの映画を挙げる人までいるらしい。ほんまかいな。

ショート・サーキット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月19日
監督ジョン・バダム
記述年月日2020年4月11日
出演スティーヴ・グッテンバーグ,アリー・シーディ,ブライアン・マクナマラ,フィッシャー・スティーヴンス,G・W・ベイリー,オースティン・ペンドルトン,マーヴィン・J・マッキンタイア,ジョン・ガーバー,ペニー・サントン,ビリー・レイ・シャーキー,バーバラ・ターバック,ティム・ブラニー
評価★★★
脚本S・S・ウィルソン,ブレント・マドック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/10920

なかなか面白かった。ロボの動かし方の手間のかけかたが驚異的。

軍事用ロボットが落雷によってショートし知性と感情を持ち基地から脱出する。そこで女性と知り合い一緒に暮らして色々なことを学んでいくが。

解説にE.T.のロボット版と書かれていたが、そう言われるとそうとしか言いようがない。1986年の映画。E.T.が観客に愛されるためには動きや表情が豊かでないといけなかったわけだが、本作のロボットも同様で、この時代によくぞここまで作りこんだなと関心することしきり。細かい感情表現までしっかり出来てる。

話もよくて、E.T.よりこっちの方が自分は好きかも。いや、比べるものじゃないけど。

ぼくのバラ色の人生  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月20日
監督アラン・ベルリネール
記述年月日2010年11月14日
出演ジョルジュ・デュ・フレネ,ジャン=フィリップ・エコフェ,ミシェル・ラロック,エレーヌ・ヴァンサン,ダニエル・ハンセン,ジュリアン・リヴィエール
評価★★★★
脚本クリス・ヴァンデル・スタッペン,アラン・ベルリネール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84479

ちょっとした甘い雰囲気の映画だと思ったらいい感じに裏切られる。

将来女の子になりたい男の子がいた。女装したり女の子と遊ぶのをなんとなく容認していた親だったが、少年は本当に女の子になりたいのだった。

正面から性同一障害という名前を出すことはない。そこがまた上品だと思う。また、周囲の人間の苦悩についてもスポットがあたっているのがよい。

ファンタジーではなく現実の映画になっているのがよいですね。

オンリー・ザ・ブレイブ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年3月26日
監督ジョセフ・コシンスキー
記述年月日2022年4月4日
出演ジョシュ・ブローリン,マイルズ・テラー,ジェフ・ブリッジス,ジェームズ・バッジ・デール,テイラー・キッチュ,ジェニファー・コネリー
評価★★★
原作ショーン・フリン
脚本ケン・ノーラン,エリック・ウォーレン・シンガー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363639

なんかこう演出がベタすぎて変な気分になった。実話だそうだけど、なんか日本のドラマ観てるような感じ。全体的にヤラせくさいというか。なんだろう? 過剰なんだよな。実話なら盛らなくてもいいのに。

森林火災に立ち向かう消防隊員たちを描いた実話の映画。

うーん、なんだろう。この2013年の火災のことを知らなかったのは申し訳ない。全米で有名になった実話なので、作ってる方は観客が知っていること前提で作劇している感じである。観る方も展開を知りながら観ればまた心情も違うんだろう。

で、そういう前提を理解した上で、アメリカもこういう映画を撮るんだねえと思った。なんというか、普段映画を観ない人に向けての分かりやすい演出映画って感じ。

グリーンブック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年3月2日
監督ピーター・ファレリー
記述年月日2020年4月18日
出演ヴィゴ・モーテンセン,マハーシャラ・アリ,リンダ・カーデリーニ,ディミテル・D・マリノフ,マイク・ハットン,イクバル・テバ,セバスティアン・マニスカルコ,P・J・バーン,トム・ヴァーチュー,ドン・スターク,ランダル・ゴンザレス,ヴォン・ルイス,ブライアン・ステパニック
評価★★★
脚本ニック・ヴァレロンガ,ブライアン・カリー,ピーター・ファレリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365598

アカデミー賞を獲りつつも物議をかもした作品。いい映画だと思ったけどね。批判する意見についても分かるし、別にそれが的外れなわけでもないのがなんとも。

子供の頃から英才教育を受けた黒人ピアニストが米国南部のコンサートツアーに出る。時はまだ1962年。トイレからレストランまで、もちろんバスも隔離政策が続いていた時代である。ナイトクラブの用心棒だったトニーは、店の改装が終わるまでのつなぎにと運転手の仕事を請け負う。教養が低すぎて差別の先入観すらないトニーと、白人のように育てられたせいでどちらの社会からもはみ出してしまったようなシャーリーというピアニストの実際にあった交流を描く。

ドライビング・ミス・デイジーの逆バージョンで、こっちはドライバーの方が白人である。

実際にこの二人の友情はその後も長く続き、お互いをディナーに招く関係がいつまでも続いたそうだ。

人種隔離政策の奇妙さたるやなくて、コンサートに招いておいて、「黒人用の更衣室はないのでこちらで」と清掃用具室を案内され、会場のレストランでも、厨房にテーブル置くのでそこでとか言われる始末。その上、コンサートでは白人の金持ちが、「私は人種に関係なくあなたのピアノの腕前は本物だと思いますよ。ピアノに人種は関係ありませんよ、ええ、もちろん」みたいな建前で笑いかけてくる。そもそも会場でも、黒人用のピアノはないのでこっちで演奏してくださいとか言われる。ドライバーのトニーは、「契約ではスタインウェイを用意することになっている。スタインウェイを用意しろ」と迫って持ってこさせるわけだが、言わないとすぐに冷遇しようとするのである。トニーはスタインウェイが何かよく分かってないが、演奏を聞いて、シャーリーが上手いということは分かっている。

実際に友情があったのは確かなのだが、映画に寄せられた批判はこんな感じのものだ。

実際の人種差別はもっと苛烈なものだ。それにほとんどの人が参加していた。だが人種差別をテーマにしてアカデミー賞候補になるような作品は常に、すべての人が差別をしていたわけではない。ときにはこういう人種を越えた友情があった。人間同士、本当は互いに理解し合える。という作品ばかりだ。白人の罪悪感を薄めて、まあまあ、黒人もそんなに怒るんじゃないよ、とでも言いたげだ。おとなしい、優しい作品ばかりを評価していて、耳に痛い作品については、何か体のいい言い訳のような批評をしてそこより下に置こうとする。

この映画そのものには問題はない。そういう素敵な出来事があの時代にあったということだ。これを観て、人種差別はよくないな。その人がどのような人種に生まれたかだけで評価をしてはいけないなと思う人もいるだろう。いい作品だ。

だが、こういう映画を撮って、それをアカデミー賞候補にして褒めるという行為は、ちょっとそこんところどうなんですか? ハリウッドの白人さんがた。みんな口を揃えて、純粋に映画としていい出来だから評価しているんですよ、他意はありません、って、それは本当ですか? と。

なるほど確かに、人種差別を訴える怒りの映画より、なんかちょっとこういう柔らかい映画ばかりを白人は受け入れているよな、と。その批判は確かであろう。

それはそうと、私の個人の感想としても、もうちょっと理不尽さがあってもよかったんじゃないのと思う。人種を越えた友情物語っていうのをソフトに映画にされても、自分に訴えかけるものはあまりなかった。物足りない感じ。

もちろん、面白いシーンもいくつかあった。いい映画なのは確か。

絶対×絶命  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月28日
監督バーベット・シュローダー
記述年月日2007年11月28日
出演者マイケル・キートン,アンディ・ガルシア,マーシャ・ゲイ・ハーデン,エリック・キング,ブライアン・コックス,エフレイン・フィゲロア,ジョセフ・クロス,ジャネル・モロニー
評価★★★
脚本デヴィッド・クラス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83981

ちょっと凝っているB級アクション映画。

凶悪犯マッケイブの骨髄が息子の白血病治療のためには必要で、刑事であるフランクは彼の病院への移送をなんとか説得し成功させる。しかしマッケイブは病室を抜けだして逃亡する。病院は完全に包囲され、脱出不可能に思われるのだが、知能の高い彼はあの手この手で脱出を試みる。

緊張感を持たせる演出はしているんだけど、ちょっと警察が無能だったり人質のせいで動けなかったりといったシーンで歯がゆい思いをする。知的な駆け引きというわりにはデス・ノートほどじゃないしね。

三つ星がちょうどいい作品。

蒲田行進曲  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月16日
監督深作欣二
記述年月日2010年12月7日
出演松坂慶子,風間杜夫,平田満,高見知佳,原田大二郎,蟹江敬三,岡本麗,汐路章,榎木兵衛,石丸謙二郎,萩原流行,酒井敏也,清水昭博,佐藤晟也,清川虹子,千葉真一,真田広之,志穂美悦子
評価★★★★★
原作つかこうへい
脚本つかこうへい
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=90350

ドン引き。汚い。泥臭い。嫌悪感さえ前面に出している。だけどなんか突き抜けたところにすごさがある。これは好き嫌いが分かれそうだ。

銀幕のスター、銀ちゃんは傍若無人だが一部の若手の役者には慕われていた。ある日、そんな銀ちゃんを慕う若手の一人、ヤスのアパートに本人が女優と共に現れる。銀ちゃんは、結婚するわけにはいかないから、腹の俺の子供と一緒にこいつと結婚してくれと頼んでくる。

無茶苦茶すぎる。けどほとんど剥き出しの人間関係がぶつかりあって、いかにもつかこうへいといった塩梅。劇中劇である新撰組の池田屋襲撃がクライマックスなんだけど、そこに向けての盛り上がりが半端ないです。

とにかく濃い。この映画大っ嫌いって人がいても不思議だとは全然思わないな。

バーン・ノーティス 元スパイの逆襲:サム・アックス 最後のミッション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年12月11日
監督ジェフリー・ドノヴァン
記述年月日2013年3月7日
出演ブルース・キャンベル,キーリー・サンチェス,ロンリーコ・リー,ペドロ・パスカル,イルザ・ロザリオ,ケパ・アムチャステギ,チャンドラ・ウェスト,ジョン・ディール,ジョン・アレス,ブレンダン・オマリー,レニー・クラーク,アレックス・フェルナンデス,ヘルマン・エスカロン,ジェフリー・ドノヴァン
評価★★★
脚本マット・ニックス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341148

海外ドラマ『バーン・ノーティス』のスピンオフテレビ映画。TVMとして正しいスケール感である。サム・アックスのSEAL時代の最後のミッション。

上司の妻との情事がバレたサムは、テロ集団の情報収集のためコロンビアに送られる。ところが、現地で民兵に合流したサムが目の当たりにしたのは、予想外の実態だった…。そして、不正が渦巻く組織の中で、サムは自らの命とキャリアをかけて、コロンビアで出会う彼の新しい仲間たちを絶体絶命の危機から守ることになる。

なんでこんなことになったという海軍本部での尋問シーンからの回想としてすべてが語られる。ストーリーは真面目っぽいけど、実際にはサムが口先でその場その場の状況を切り抜ける様子がコミカルに描かれています。手としては最善なんだけど、物事がどんどん大袈裟になっていくという典型的コメディ。

ブレイド3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月28日
監督デヴィッド・S・ゴイヤー
記述年月日2007年10月15日
出演者ウェズリー・スナイプス,クリス・クリストファーソン,ドミニク・パーセル,ジェシカ・ビール,ライアン・レイノルズ,パーカー・ポージー,ジョン・マイケル・ヒギンズ,トリプル・H,ジェームズ・レマー,ナターシャ・リオン,マーク・ベリー,カラム・キース・レニー,ポール・アンソニー,フランソワーズ・イップ,マイケル・アンソニー・ローリンズ,エリック・ボゴシアン
評価★★★
脚本デヴィッド・S・ゴイヤー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321915

三部作の中ではずいぶんつまらない。なんとか星三つに留まっているという感じ。前作まで観た人なら惰性でこれを観てもいいと思うけど、そうじゃない人が無理に観る必要はなし。

ヴァンパイアのハーフでハンターのブレイドは、ヴァンパイアの組織にアジトを見つけられてしまう。だが対抗組織と接触し、彼らと行動を共にする。ヴァンパイア達は始祖であるドラキュラを復活させようとしていた。

これまでのアクションを継続して、マッチョなアクションをやってくれます。ただ、ホントの肉体を使ったアクションとは言いがたい。特撮頼り。

ゆりかごを揺らす手  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月11日
監督カーティス・ハンソン
記述年月日2011年1月11日
出演アナベラ・シオラ,レベッカ・デモーネイ,マット・マッコイ,アーニー・ハドソン,ジュリアン・ムーア,マデリーン・ジーマ,ジョン・デ・ランシー,ミッチェル・ローランス
評価★★★
脚本アマンダ・シルヴァー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=24129

昔観た映画で、テレビでやってたので懐かしくて観た。脚本のうまさを再確認。

逆恨みした女の復讐劇を描いたサイコ・スリラー。産婦人科の医師にセクハラされたとして訴えたクレア。その事件は大きな社会問題にまで発展し、ついに医師は自殺。その妻であったペイトンは財産を奪われ、ショックで流産してしまう。全てを失ったペイトンはクレア一家に復讐を誓い、ベビー・シッターとして接近。徐々にその狂気を剥き出しにしていく……。

各キャラクターの配置がうまい。お約束の展開を見せるんだけど、そのお約束がゾクゾクするので問題ない。

ペイトンの目的は別に一家惨殺ではない。明確に言葉では描かれないが「自分と同じように、復讐の対象である女から家族である夫と子供のすべてを奪うこと」だと思う。その目的のための計画と実行が実にうまい。効率的。面白いです。

そうそう。これは本質じゃないんだけど、テレビ放送での吹き替えの演技がかなりひどかった。棒読みもいいとこ。なんでこんなことになってんだか分からん。たぶん古い吹き替えのまま放送しているんだろう。サプライズパーティをビックリパーティと訳すのは現在では変に聞こえる。

ディスコード -DISCORD-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年3月28日
監督ニコラス・マッカーシー
記述年月日2020年5月5日
出演ケイティ・ロッツ,キャスリーン・ローズ・パーキンス,ヘイリー・ハドソン,サム・ボール,マーク・スティガー,アグネス・ブルックナー,キャスパー・ヴァン・ディーン
評価★★
脚本ニコラス・マッカーシー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343969

雰囲気は怖いんだけど、登場人物が多くて整理がついてないのと、今どこにいるのかとか何を目的としているのかなどが分かりにくい部分があって、なんとも惜しい感じの映画。どっぷりハマりたいのにちょくちょく引っかってそこが気になってしまうという。

大人になった姉妹が電話で話している。母の葬式に来ないのかと姉に言われるが妹は実家には近づきたくない。家には泊まらずに帰るよとかそんな話になる。姉は電話を切って母のいなくなった実家の中を見回す。妙に暗い部屋だが、妙な気配がする。……後日、姉と連絡が取れなくなり、妹は実家にやってくる。

なんかこう、ほんとにしょうもないくらい出来の悪いホラー映画である。

90分のホラー映画なのに登場人物多すぎ。重要人物なのかと思ったらそうでもなかったり。というか、脇役やモブならいいのに、中途半端に1つ2つ役割がある人がいるので、あとから出てくるのかなと思ったら別にそういうわけではないとか。思い付きでエピソードを入れていったあとに削れなかったのかなという感じである。

もうオチを書いちゃうけど、母の兄が連続殺人犯で、実家の地下にずっと監禁していたんだけど、母の死がきっかけでまた徘徊するようになったというオチなんである。そこに、犠牲者の報われない霊が実家にあるためにポルターガイストが起こったり、それを知るための霊能力者が出てきたり、と思ったら間取りを調べて謎の部屋があるとか、ブレブレもいいとこである。

チップス 白バイ野郎ジョン&パンチ再起動!?  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月22日
監督ダックス・シェパード
記述年月日2023年2月17日
出演ダックス・シェパード,マイケル・ペーニャ,ヴィンセント・ドノフリオ,ローサ・サラザール,ジェシカ・マクナミー,アダム・ブロディ,イザイア・ウィットロック・Jr,リチャード・T・ジョーンズ,ライアン・ハンセン,ジェーン・カツマレク,ジャスティン・チャットウィン,デヴィッド・ケックナー,メリン・ダンジー,エド・ベグリー・Jr,メガリン・エキカンウォーク,ベン・ファルコーン,メイ・ホイットマン,アルトゥーロ・デル・プエルト,クリステン・ベル,ジョシュ・デュアメル,アダム・ロドリゲス,マーヤ・ルドルフ,エリック・エストラーダ
評価★★★
脚本ダックス・シェパード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364076

意外なくらい面白かった。なんか急にグロ描写をぶっこんできたりして、この映画のベースラインが分からないところもいい。バイクスタントシーンはさすがの出来栄え。

フリースタイルモトクロスの選手であったジョンは怪我で引退を余儀なくされる。第2の人生をどこで送るか考えた末、バイクの腕を活かして白バイ警官になろうと決心する。採用試験では筆記や射撃は散々だったが運転技術は1級なので特例として採用される。一方、FBI捜査官の通称パンチは女癖の悪さでクビになりかけていたが、カリフォルニアハイフェイパトロールの汚職の潜入捜査で白バイ隊員になり、ジョンと組むことになるのだった。

楽しんで鑑賞してからネットで詳細を調べたらかなりの不評のようでちょっと意外であった。元々はTVシリーズのジョン&パンチというのがあってそのリブート劇場版という事情らしいので元ネタとの差異があるのかもしれない。私はTVの方は未見である。

熱血とクールとかそういう性格の違うデコボココンビですらなく、このコンビは長所より短所の方が多く、欠点ばかりの人間2人のコンビである。分かりやすいスキルの欠点だけでなく、キャラクターもかなり特殊で、特にジョンの性格は普通とはかなり違う。しかし私はこのジョンの性格の設定がかなり気に入った。警察とか社会人というものから離れて、身体1つの技術だけで稼いでいた人間としての思考とか振る舞いがうまく出ていて、FBIの価値観といい感じに衝突している。パンチもFBI捜査官としてはちょっとどうかと思うくらい非常識なのだが。

コメディ映画なんだけど、冒頭にい書いたようにそのノリで簡単に人が死んだり怪我をしたりするのでなんかビビる。それが結構グロい。笑えない人は笑えないし、自分もそれでわははと言う気分にはならなかったけど、映画の中の緊張感としていいスパイスになっていてそれがよかった。

ラルゴ・ウィンチ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月30日
監督ジェローム・サル
記述年月日2016年2月3日
出演トメル・シスレー,クリスティン・スコット・トーマス,ミキ・マノイロヴィッチ,ジルベール・メルキ,メラニー・ティエリー,カレル・ローデン,アンヌ・コンシニ,スティーヴン・ウォディントン,ニコラ・ヴォード,ベネディクト・ウォン,エリザベス・ベネット,バンジャマン・シクスー,ケリアン・マヤン
評価★★★
原作ヴァン・アム,フランク
脚本ジェローム・サル,ジュリアン・ラプノー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342502

全然覚えてないなー。

巨大財閥の創始者であるネリオ・ウィンチが何者かに暗殺された。その莫大な遺産を継承する後継者として指名されたのは、長く父親と縁を切っていたため誰にもその存在を知られずにいた養子ラルゴだった。初めは権力や金に興味を示さなかったラルゴだったが、その陰では彼が継いだ大企業を乗っ取ろうとする陰謀が渦巻いていた。父の棺の前で、仇を討つことを決意したラルゴは、女性取締役アンの協力を得て、無謀とも思われる逆襲を試みるのだが…。

うっすらと覚えているのは、「まあ、普通」って感想という。あとは基本情報になるけど、フランス・ベルギー合作で、原作はフランスのバンドデシネで、劇場未公開作品だということ。

バスケットボール・ダイアリーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月10日
監督スコット・カルヴァート
記述年月日2010年12月7日
出演レオナルド・ディカプリオ,ロレイン・ブラッコ,マーク・ウォールバーグ,アーニー・ハドソン,ブルーノ・カービイ,ジュリエット・ルイス,ジェームズ・マディオ,パトリック・マッゴウ,ロイ・クーパー,マイケル・インペリオリ,アレクサンダー・チャップリン
評価★★★★
原作ジム・キャロル『マンハッタン少年日記』
脚本ブライアン・ゴルボフ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26634

評判は聞いてたけど、評判よりよかった。テレビ吹き替えで観たので声は最悪だったけど。

アメリカの十代がドラッグに蝕まれていく。原作者の実体験を描いた小説の映画化。

ディカプリオの役者魂が炸裂した一品。見事にヤク中を演じきってます。どこまで堕ちるんだろうと予想してはいけない。どこまでも堕ちます。はい。

レッドタートル ある島の物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月16日
監督マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
記述年月日2020年5月19日
出演(なし)
評価★★★
プロデューサー鈴木敏夫,ヴァンサン・マラヴァル
原作マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット
脚本マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット,パスカル・フェラン
音楽ローラン・ペレズ・デル・マール
アーティスティックプロデューサー高畑勲
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355061

まあ、芸術作品である。目には気持ちいい作品であった。

無人島に漂着した男が脱出できない状況下でなんとかサバイバルしていく。

ストーリーを紹介すると一応そういうことになるが、なかなかうまく一言で言えるものではない。芸術作品であるということだ。

パーティで女の子に話しかけるには  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月21日
監督ジョン・キャメロン・ミッチェル
記述年月日2023年2月28日
出演エル・ファニング,アレックス・シャープ,ルース・ウィルソン,マット・ルーカス,ニコール・キッドマン,ジョアンナ・スキャンラン,スティーヴン・キャンベル・ムーア,ララ・ピーク,トム・ブルック,ジョーイ・アンサー,アリス・サンダーズ,イーサン・ローレンス,A・J・ルイス,ジャメイン・ハンター
評価★★★★
原作ニール・ゲイマン『パーティで女の子に話しかけるには』
脚本フィリッパ・ゴスレット,ジョン・キャメロン・ミッチェル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361614

こんな話だと思わなかったというか、さすがにこの内容を客に観せてどうなるつもりだったのか非常に興味ある。自分は楽しめたけど。15分くらい観たらもう終われん。

ロンドンの郊外で鬱屈した青春を送るパンク少年であるエンはある晩、友達と3人で一緒にライブに出掛ける。思ったより楽しめず空回りしたまま追い出されて深夜に徘徊していると別のパーティの音がどこかから聞こえる。3人は飲み直し騒ぎ直しだとそちらに乱入する。

星4つ付けたけどそれで観てしまって騙されたと怒るのは勘弁して欲しい。とりあえずもうちょっとここを読んでから観るかどうか決めて欲しい。

ものすごく奇妙な映画である。あらすじ部分は最初の10分くらいで、そこまでは冴えないイギリスのパンク少年のダメダメな青春映画かという雰囲気が漂っているのだ。そこから別パーティに乱入するのだけど、その後の展開が予想不可能ですごい。というか、ジャンルというかなんというか、観ているこっちに「え? どういう映画なの? これ」という気分にさせるのがすごい。

珍妙なスピリチュアル系の人間の集まりかと思ったら意外とガチなカルトなのかと思い、そして本当の本当に地球に潜伏している宇宙人の集まりだと判明する。その宇宙人の少女に地球のパンクを教えるんだけど、宇宙人たちは社会のしきたりのようなものがあって、そしてそのしきたりからの逸脱や救済や文化といったものがあれよあれよと交錯していく

と、上にネタバレを書いたけど観ていくうちに本当に度肝を抜かれる。といってもいい意味ではなく、戸惑いの強い意味での度肝である。ぽかーんである。だが、なんかそれがいい。

アンノウン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月26日
監督ジャウマ・コレット=セラ
記述年月日2015年3月1日
出演リーアム・ニーソン,ダイアン・クルーガー,ジャニュアリー・ジョーンズ,エイダン・クイン,ブルーノ・ガンツ,フランク・ランジェラ,セバスチャン・コッホ,オリヴィエ・シュニーデル,スタイプ・エルツェッグ,ライナー・ボック,ミド・ハマダ,クリント・ディアー,カール・マルコヴィクス
評価★★
原作ディディエ・ヴァン・コーヴラール
脚本オリヴァー・ブッチャー,スティーヴン・コーンウェル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339107

こういうストーリーって禁止令出してもいいと思うんだけど、やっぱりイントロの不安感は魅力的だからねえ。なんか作られるんだねえ。

事故から4日後に気がついたとき、みんなが自分のことを知らないと言い出した。

最初に書いたけど、どんなに自分が自分のことを訴えても誰も信じてくれないという状況には、実存を問われるような哲学的な不安があるわけで、それでこういう話を作っちゃうんだよなあ。どんなに話をひねっても、現実的にはありえない状況なので、やっぱ突っ込みどころ満載になっちゃうんだよなあ。唯一、主人公が頭おかしくなってましたっていうオチなら辻褄が合うんだけど、それだけはシナリオ的にやっちゃいけないことだし。

インセプション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月10日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2013年3月3日
出演レオナルド・ディカプリオ,渡辺謙,ジョセフ・ゴードン=レヴィット,マリオン・コティヤール,エレン・ペイジ,トム・ハーディ,ディリープ・ラオ,キリアン・マーフィ,トム・ベレンジャー,マイケル・ケイン,ピート・ポスルスウェイト,ルーカス・ハース,タルラ・ライリー,ティム・ケルハー,マイケル・ガストン,クレア・ギア,マグナス・ノーラン,タイ・リ・リー
評価★★★
脚本クリストファー・ノーラン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334832

予算もついて、豪華に娯楽作をやろうとしているんだろうけど、複雑なSF設定って映画には不向きだよなあ。個人的には楽しめなかった一品。

他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として、またこの世を去った妻モルの殺害容疑者として逃亡の身となってしまい、大切なものすべてを失うこととなっていた。そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始。やがて、相棒のアーサー、“設計士”のアリアドネ、“偽造士”のイームス、“調合師”のユスフ、そしてサイトーを加えたメンバー6人でターゲット、ロバートの夢の中に潜入するコブだったが…。

夢の中に潜入する企業スパイって設定だけで、ちょっとどうかと思いません? 世間の評判はその複雑な設定の割に高いようで、けど、夢の中とか潜在意識とかって、なんでもありなので御都合主義の展開を作りやすく、自分はそういう素人くささを警戒しすぎてあまり楽しめませんでした。

シン・ウルトラマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年6月7日
監督樋口真嗣
記述年月日2022年6月8日
出演斎藤工,長澤まさみ,有岡大貴,早見あかり,田中哲司,西島秀俊,山本耕史,岩松了,嶋田久作,益岡徹,長塚圭史,山崎一,和田聰宏,高橋一生,山寺宏一,津田健次郎
評価★★★
総監修庵野秀明
製作塚越隆行,市川南,庵野秀明
製作代表山本英俊
企画庵野秀明
原作監修隠田雅浩
脚本庵野秀明
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369338

うーん、それほど面白くないというか。なんかセリフが幼稚すぎて、子供向けなんだろうけど、それにしてもちょっと幼稚じゃないかなあという感じ。イマイチ。

日本に突如出没するようになった数々の禍威獣(カイジュウ)に専門の対策組織が結成された。あらたに出現したカイジュウのために出動する彼らと自衛隊だったがそこに銀色の人形の別のカイジュウが現れる。

よく考えるとゴジラが戦後まもなく戦争を知っている大人が割と真面目にパニック映画を撮ったのに対して、ウルトラマンは最初から児童向けの子供番組として企画制作されたんだからテイストには大きな違いがあるんだった。向こうは元から映画でこっちはTVシリーズの劇場版といった趣がある。

原作リスペクトすればするほど子供っぽくなるわけで、自分としてはどうにもそこが気になった。子供だましじゃねえかと。それも悪い意味で、観る方をナメてないか、と。ナメてないなら、作った方がこれでよしと身内でウケているような不快感もあった。

うーん、なんていえばいいのかなあ。とにかくイマイチなんだよなあ。

色々あるけど、説明のための独り言とか多すぎ。会話も会話というより説明セリフが多すぎ。TVならいいけど、映画館で観ると安っぽくなってしまう。

あと、バディとかなんとかいうやり取りも不自然で、心情がまったく理解できないというか、「いや、そうはならんやろ」みたいな気分になってしまった。対策班の人間関係もなんかこう、TVのウルトラマンっぽいといえばそうなんだろうけど、観ている方としては珍妙な、出来の悪い自主制作映画を観ている感じなんだよなあ。

トルネード 地球崩壊のサイン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月31日
監督アンドレアス・リンケ
記述年月日2010年11月15日
出演マティアス・ケーベルリン,ミナ・タンデル,サーシャ・ゲーペル,リザ・マルティネク,ルドルフ・コヴァルスキー,ハロルド・シュロ,キルステン・ブロック,ヤコブ・マッツシェンツ,マルティン・リンドウ
評価★★★
脚本ドン・ボーリンガー,ステファン・ラカント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326806

情報によるとタイトルは紆余曲折の末「トルネード ~巨大竜巻発生~」になったらしい。ここにあるのはTV放映版のタイトル。で、元は3時間くらいあるらしい。テレビでは2時間に刈り込んである。さすがにそれは別のタイトルとして別の作品のように評価してもいいだろうってことでこうした。私が観たのはTV版。

一応、ドイツの竜巻パニックアクション。

特撮の値段が下がったんだろう。B級でもツイスターと同じ特撮ができるんだと思った。まったく同じではないが、まあ、低予算映画でも使える程度になったということで。そんなわけで情緒もなく使い放題である。

使い放題っぷりがなんか安っぽくて個人的にはそれなりに面白かったんだけど、3時間も観た人は恨みたっぷりのようだ。DVDを借りると不幸になるかもしれない。

呪怨 -終わりの始まり-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月14日
監督落合正幸
記述年月日2020年4月11日
出演佐々木希,青柳翔,トリンドル玲奈,金澤美穂,高橋春織,黒島結菜,石川真希,江田結香,大村彩子,植村恵,網川凛,宮城大樹,松井晶熙,最所美咲,小林颯,緋田康人,袴田吉彦
評価★★
脚本落合正幸,一瀬隆重
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/348520
関連

オリジナルビデオから数えると(ハリウッド版を除いて)7作目。清水監督もいなくなり、佐々木希が主演ということに。もうどんな気持ちで観たらいいのか分からないけど、もはや本気で怖がらせようと制作者が思ってないことは分かる。

教師が不登校の子供の家を訪問するが、その家は近づいた者すべてに呪いをかける呪われた家だった。

邦画の制作会社ってホラーというものの考え方がちょっと違うんだよな。いまさら言うことじゃないけど。とくに大きい会社になると。怖がらせることよりも、なんか女子高生とかがキャーキャー言う娯楽として提供しようとしている感じ。佐々木希が主演で怖くなるわけないだろ。もちろん彼女が悪いわけではないし、彼女を責めているわけでもない。

と真面目に怒ることでもない。ヒットしたホラー映画がシリーズ化してしまうとハリウッドでも似たようなもんである。

楽園追放 -Expelled from Paradise-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年5月12日
監督水島精二
記述年月日2018年5月13日
出演釘宮理恵,三木眞一郎,神谷浩史,林原めぐみ,高山みなみ,三石琴乃,稲葉実,江川央生,上村典子,三宅健太,遠藤大智,安済知佳,半田裕典,荒井聡太,金本涼輔,新井良平,森下由樹子,劉セイラ,のぐちゆり,小川慎太郎,小池万瑠美,古谷徹
評価★★★
アニメーション制作グラフィニカ
演出京田知己
製作東映アニメーション
企画東映アニメーション
原作ニトロプラス,東映アニメーション
脚本虚淵玄
キャラクターデザイン齋藤将嗣
CG監督阿尾直樹
グラフィックデザイン草野剛
メカニックデザイン石垣純哉,齋藤将嗣,柳瀬敬之,石渡マコト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348385

うーん、難しい。星4つでも充分いいんだ。劇場用オリジナルアニメーションとしてはかなりの完成度であり、このまとまり方と安定感はどこぞの借り物みたいなポリシーの無い劇場アニメは見習って欲しい(こういうことを書くと全然思ってもないタイトルについて、「○○のことか!」と怒られちゃったりすることがあるのであえてタイトルを書くと「ももへの手紙」「銀色の髪のアギト」「宇宙ショーへようこそ」など、ジブリっぽくすればファミリーアニメ映画になるじゃろ的な作品のことである)。それでもなんとなく減点してしまったのは、なんかちょっと演出がアニメっぽすぎて映画として白けてしまったからである。不自然な身振り、おかしな気合い声、距離感の分からない人間関係、非効率的な戦闘演出。アニメとしてはありがちなんだけど、なんかちょっとね。

遥か未来の地球。人類の多くは荒廃した地上を捨て、電脳世界“ディーヴァ”で暮らすようになっていた。西暦2400年、人類にとっての安住の地であったディーヴァが、地上世界から謎のハッキング攻撃を受けてしまう。ディーヴァのシステム保安を担当する捜査官アンジェラは、フロンティアセッターと名乗る犯人を追って無秩序で危険な地表へと降下する。そして、彼女のサポート要員となるリアルワールドのエージェント、ディンゴと合流するアンジェラだったが…。

最近のSF小説を読んでいると、色々と元ネタが分かってしまって残念なところではある。この辺はさすがにパクりすぎているような気がする。もちろんオリジナルではあるんだけど、かなりのパッチワークである。

とはいえ、104分くらいのコンパクトさに本当にうまくまとまっていて、劇場映画のシナリオとして本当にうまい。分かりにくいこともない。

あと、ネタバレを言わないようにした、当時劇場で観た人が「アンジェラのケツがいい」しか言わなかったのも記憶に新しい。

欠点は……。なんか、アニメだからこうしないと駄目とかアニメファンはこうしないと納得しないだろうみたいな、なんかそういう内輪ウケな印象が強い。ミサイルを避けるとか動きとしてはもっとシンプルなはずである。板野サーカスをやる必要はないというか、一応ガチのSFなんだから、そこにこういうケレン味は違和感が出るだろうとか、そういう感じ。どうも本格派と見栄え派の綱引きがあったんじゃないかという気もする。

あと、制作の事情は分かるけど、アンジェラが着替えない理由がイマイチ分からない。潜入するならあの格好はやめるべきだろうに。

監獄島  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月30日
監督スコット・ワイパー
記述年月日2020年4月8日
出演スティーヴ・オースティン,ヴィニー・ジョーンズ,ロバート・マモーネ,リック・ホフマン,トーリー・マセット,マヌー・ベネット,マデリーン・ウエスト,クリストファー・ベイカー,サマンサ・ヒーリー,ルーク・ペグラー,エメリア・バーンズ
評価★★★
原案ロブ・ヘデン,アンディ・ヘデン,スコット・ワイパー
脚本スコット・ワイパー,ロブ・ヘデン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335336

バトルロイヤルものだけどクライマックスはまあまあ。

囚人たちを戦わせてのバトルロイヤルが開催される。

WWEの人気レスラーを主役に据えての映画。筋書きはなんかもうこれで何度目だっていう感じのもの。さらに監獄の囚人で殺し合いをさせるというのも何度も見たと思う。話の筋は置いておいて、最初に書いたようにクライマックスはまあまあ。

マインド・ゲーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年6月1日
監督湯浅政明
記述年月日2022年6月2日
出演今田耕司,前田沙耶香,藤井隆,たくませいこ,山口智充,坂田利夫,島木譲二,中條健一,西凛太朗
評価★★★
アニメーション制作STUDIO4℃
原作ロビン西
脚本湯浅政明
総作画監督末吉裕一郎
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/320157

噂の傑作アニメをやっと観た。総論というか結論としてはつまらなかった。画期的なのは分かるけど、順番がよくなかった。四畳半神話大系からスペース・ダンディ、日本沈没2000、ピンポン、と最近の湯浅作品を観たあとだと、ファンタジーをやるといいけどリアルをやると全然駄目な監督なんだということがよく分かる。本作でもレイプされかかった女性にいきなり主人公がアプローチするところと、アプローチされた女性がさっきまでの体験を完全に忘れているところにこの監督の限界を見た。この作品から観た人なら衝撃を受けて一生ついていきたくなるだろうけど、他の作品の鑑賞後だと監督の欠点も見えてしまってどうにもきつい。

大阪で暮らす西は、かつて交際していた女性みょんと再会する。彼女の姉が営む焼き鳥屋で彼女の婚約者を紹介されがっかりする西だったが、その直後に借金取りのヤクザが現れて、隠れて丸くなっていた西はついでのように殺されてしまう。悔やみきれない彼は神に逆らい死ぬ直前のシーンに戻り決死の反撃を行う。そこからカーチェイスになり彼とみょん、そして彼女の姉のヤンは突如現れたクジラに飲み込まれる。

第一印象に書いたけど、この監督はステータスがファンタジーに特化しているというのが自分でもよく分かった。傑作と持て囃され、監督も天才と持ち上げられたが、最初に観たら感化されるだろうけどある程度湯浅スタイルに慣れてしまっているといつもの湯浅スタイルとしか思えなくなってしまう。そしてこれしかできないタイプであって、作品に合わせてスタイルを選択できるタイプではないんだなと分かってしまう。

映画単品としてどうかというと、これも湯浅作品を体験したことがあるかどうかに左右されると思う。観たことがない人にとっては大傑作になりうる。話は完全に破綻しているけど、絵の勢いで見せるスタイルは新鮮だし、そういう物語なんだと最初から納得させるだけの力がある。クセがすごいので観る人は選ぶけど。

観たことがないというのは損だと思うが、さりとて絶対観ろという話だと、自分の感想が上記のように「あ、湯浅スタイルだ」だと、なかなか勧めにくい。

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月7日
監督ガイ・リッチー
記述年月日2020年3月9日
出演ロバート・ダウニー・Jr,ジュード・ロウ,ノオミ・ラパス,ジャレッド・ハリス,レイチェル・マクアダムス,スティーヴン・フライ,エディ・マーサン,ケリー・ライリー,ジェラルディン・ジェームズ,ポール・アンダーソン,ウィリアム・ヒューストン,ウォルフ・カーラー,ジャック・ラスキー
評価★★★
キャラクター創造アーサー・コナン・ドイル
脚本ミシェル・マローニー,キーラン・マローニー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340799
関連

前作もそうなんだけどぴんとこないんだよなあ。

前作に続けて新しい人物像でのシャーロックホームズ話。

アクション映画で、どちらかというと007の系譜。まあ、これに喜ぶ人もいると思うからいいんじゃない? いうてもロバート・ダウニー・Jr はアイアンマンとして取られたので、なかなか他のヒーローはやりにくいと思うが。

ジョニー・イングリッシュ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月13日
監督ピーター・ハウイット
記述年月日2011年1月15日
出演ローワン・アトキンソン,ナタリー・インブルーリア,ベン・ミラー,ジョン・マルコヴィッチ,ティム・ピゴット=スミス,オリヴァー・フォード・デイヴィス,グレッグ・ワイズ,ダグラス・マクフェラン,ケヴィン・マクナリー,テレンス・ハーヴェイ,ニナ・ヤング
評価★★★
脚本ウィリアム・デイヴィス,ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241701

濃いなあ。これほど好き嫌いの分かれそうな映画もないな。これが英国式ジョークなのか?

007のパロディ映画。無能な諜報機関のエージェントが王位継承権を巡る陰謀の捜査の担当になる。

キワどすぎて笑えないジョークが連発されます。笑えないというのは日本人の普通の感覚では、という意味。笑いを求めずに文化的好奇心で観れば満足できるんじゃないでしょうか?

私は一般のジョークセンスからはズレてるかもしれないけど、これではあんまり笑えませんでした。苦笑いと、「ふむ、興味深い」みたいな知ったかのみ。やろうとしていることは分かる。その方向としてはかなり充実しているのも分かる。世間ではどの程度受け入れられたのかねえ。

ブレイブ ワン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月30日
監督ニール・ジョーダン
記述年月日2023年2月22日
出演ジョディ・フォスター,テレンス・ハワード,ナヴィーン・アンドリュース,メアリー・スティーンバージェン,ニッキー・カット,ジェーン・アダムス
評価★★★
原案ロデリック・テイラー,ブルース・A・テイラー
脚本ロデリック・テイラー,ブルース・A・テイラー,シンシア・モート
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328167

私刑ものの一つ。ただ、タクシードライバーに出ていたジョディ・フォスターがやるとまた別の意味が出てしまうな。ちょっとポエムっているところは鼻についたが意外とよかった。

ラジオパーソナリティのエリカは婚約者を殺されてしまう。絶望しているところで一丁の銃を手に入れた彼女はたまたま居合せたコンビニ強盗を打ち殺す。そこから自警団となり悪人を探すようになると共に、だんだん射撃の腕も上げていく。やがて彼女は婚約者を殺した犯人への手掛かりを掴む。

このジャンルというのは1つのパターンになっている。この作品においての特徴は冒頭に書いたようにちょいちょいポエムが入るところである。たぶん女性がやっているからってことであろう。しかし、社会への嘆きとか自己正当化とか、逆に罪悪感や葛藤といったものをセリフで語られても、このジャンルとしてはどうかなあと思うのである。このジャンルは主人公の行動をどう感じるかという部分が観客に委ねられていると思うので。とはいえ、そのモノローグを受けて観客がどう受けるかという話と考えればこれもこれでありか?

ジャンルとして終わり方も類型化されている。というわけでネタバレ「主人公が死ぬか逮捕されて終わるか、今後も殺し続けるということになって終わるのがパターンだけど、復讐を完遂するかわりに今後はすっぱりやめるという取引を警察と成立させて終わるというのは新鮮であった。しかも意外と納得感があった。

世界侵略:ロサンゼルス決戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月22日
監督ジョナサン・リーベスマン
記述年月日2015年3月14日
出演アーロン・エッカート,ミシェル・ロドリゲス,ラモン・ロドリゲス,ブリジット・モイナハン,Ne-Yo,マイケル・ペーニャ,ルーカス・ティル,アデトクンボー・マコーマック,テイラー・ハンドリー,コリー・ハードリクト,ジェイディン・グールド,ブライス・キャス,ジョーイ・キング,ウィル・ロスハー,ジム・パラック,ジーノ・アンソニー・ペシ
評価★★
脚本クリストファー・バートリニー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338323

単なる戦場アクションな上にその出来がよくないという。

宇宙から侵略者がやってきた。ロサンゼルスで逃げ遅れた民間人の救出に海兵隊の小隊が向かう。

救出して脱出するという、ただそれだけの話。エイリアンの姿はあまり出てこない。それだけの話でもアクションがうまければ観れたと思うのだが、この手の映画でよくある、騒々しく悲鳴を上げたりわめいたり雄叫びを上げたり、味方の足を引っぱったり完全に判断ミスだったりといった展開があり、いちいち水を差す。

シークレット ウィンドウ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月22日
監督デヴィッド・コープ
記述年月日2008年10月25日
出演者ジョニー・デップ,ジョン・タートゥーロ,マリア・ベロ,ティモシー・ハットン,チャールズ・ダットン,レン・キャリオー
評価★★
原作スティーヴン・キング『秘密の窓、秘密の庭』
脚本デヴィッド・コープ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319768

ちょっと点は厳しいけど、「えー、普通じゃん」と思ってしまったのでこんな感じ。

田舎で家にこもりきりで執筆していた作家のもとに男がやってくる。彼は「俺の作品を盗んだだろう?」と詰め寄る。

いやー、これはちょっとねー。ダーク・ハーフとテーマが同じだとは思っていたけど、映画になってもこんなに似てしまうとは思いませんでした。ジョニー・デップとキングのファン以外は観る必要がない。

ラ・ラ・ランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月13日
監督デイミアン・チャゼル
記述年月日2023年2月13日
出演ライアン・ゴズリング,エマ・ストーン,ジョン・レジェンド,ローズマリー・デウィット,ソノヤ・ミズノ,J・K・シモンズ,フィン・ウィットロック,ジェシカ・ロース,キャリー・ヘルナンデス,トム・エヴェレット・スコット,ミーガン・フェイ,デイモン・ガプトン,ジェイソン・フュークス,ジョシュ・ペンス,トレヴァー・リサウアー
評価★★★
脚本デイミアン・チャゼル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358727

思ったよりべたべたのミュージカルだった。これがやりたいという監督の情熱はよく伝わったが、ジャンルに思い入れのない自分にはちょっと普通だった。

夢を追う人々が集う街、ロサンゼルス。女優志望のミアは映画スタジオのカフェで働きながら、いくつものオーディションを受ける日々。なかなか役がもらえず意気消沈する彼女は、場末のバーから流れてくるピアノの音色に心惹かれる。弾いていたのは、以前フリーウェイで最悪な出会いをした相手セブだった。彼も自分の店を持って思う存分ジャズを演奏したいという夢を持ちながらも、厳しい現実に打ちのめされていた。そんな2人はいつしか恋に落ち、互いに励まし合いながらそれぞれの夢に向かって奮闘していくのだったが…。

ミュージカル映画なんだけど、本当に古き良きミュージカル映画リスペクトで——監督が好きでその憧れもあっての映画らしいが——よく知らないけどたぶんオマージュなんだろうなというシーンも多い。そんなわけで受賞歴もなかなかのもの。

ただ、まあ、やっぱりそういうのが好きな人が好きな人に向けて撮って、好きなアカデミー会員が投票したんだろうなと思う。残念ながら自分はこの映画のターゲットではないんだろう。別に面白くもなんともなかった。ただ登場人物が歌って踊る映画である。

黙秘  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月26日
監督テイラー・ハックフォード
記述年月日2014年2月6日
出演キャシー・ベイツ,ジェニファー・ジェイソン・リー,ジュディ・パーフィット,クリストファー・プラマー,デヴィッド・ストラザーン,エリック・ボゴシアン,ジョン・C・ライリー,エレン・ミュース,ボブ・ガントン
評価★★★
原作スティーヴン・キング『ドロレス・クレイボーン』
脚本トニー・ギルロイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26642

原作既読。原作は後期に入ったキングによる著なので飽きる部分がある。そこをうまく消化できれば映画の方がよくなる可能性さえあったと思うのだが、悪くはないがよくもないくらいの出来になったと思う。

中年女性ドロレスが家政婦をしている家の偏屈な未亡人ヴェラの家で、彼女は婦人殺害の容疑で逮捕される。彼女には以前、夫ジョーを殺害した容疑がかかったが不起訴になった過去があった。捜査にきた刑事はまたやったなと確信して取り調べを開始する。彼女はヴェラ婦人殺害容疑の無罪を主張すると共に、秘密にしていた一切合切を語り始める。

黙秘じゃねーよ。なんでこれがこんなタイトルなんだよ。原作はドロレスが取り調べ室でひたすら語る口述の形である。

真相をここに書くわけにはいかないんだけど、昔の田舎のアメリカでは、女房は殴るものっていう常識みたいなものがあったわけで(ちょっと昔の女の扱いなどどの国でも同じだけど)、その辺を頭に入れると、けっこうくるものがある。キャシー・ベイツはハマり役。

エバー・アフター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月29日
監督アンディ・テナント
記述年月日2007年3月29日
出演者ドリュー・バリモア,アンジェリカ・ヒューストン,ダグレー・スコット,ジャンヌ・モロー,パトリック・ゴッドフリー,ミーガン・ドッズ,メラニー・リンスキー,ジェローン・クラッベ,ティモシー・ウェスト,ジュディ・パーフィット,リチャード・オブライエン,エリザベス・アール
評価★★★
脚本スザンナ・グラント,アンディ・テナント,リック・パークス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84894

シンデレラを現代風にアレンジした作品。魔法の出てこないシンデレラだから、つまりプリティ・ウーマンを中世を舞台にしたものって感じがややこしいけど適切な表現。継母が本気でムカつく(笑) ドリュー・バリモアは私の好みではないのでごめんなさい。

父が死んでから義理の母は実の娘ばかりかわいがって、ダニエルのことは召し使い扱いしていた。そんなダニエルはひょんなことから見合いから逃げ出したフランスの王子と出会う。

観ていて、みんながドリュー・バリモア好きっていう理由と、俺があんまり好きじゃない理由が分かった。ふっくらしてるんだよ、彼女。演技もなんか好みじゃないんだよなあ。

サヨナラ COLOR  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年12月15日
監督竹中直人
記述年月日2012年2月5日
出演竹中直人,原田知世,段田安則,雅子,中島唱子,水田芙美子,内村光良,中島みゆき,久世光彦,大谷直子,三浦友和,風吹ジュン,石川真希,大石幸子,三東康太郎,藤澤志帆,原ひさ子,伊佐山ひろ子,片桐はいり,井口昇,大森南朋,榊英雄,半海一晃,廣木隆一,安斎肇,ケラリーノ・サンドロヴィッチ,土平ドンペイ,安野ともこ,佐藤誓,緋田康人,忌野清志郎,永積タカシ,BIKKE,原田郁子,北川悠仁,田島貴男,斉藤和義,浜崎貴司,高野寛,谷中敦,大森はじめ,三宅伸治,スチャダラパー
評価★★
脚本馬場当,竹中直人
音楽ハナレグミ,クラムボン,ナタリー・ワイズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322616

サヨナラCOLORは好きな曲だけど、この映画はイマイチ。

初恋の人と再会した中年男のあれこれ。

ギャグとファンタジーがあれこれあって、その辺はセンスだと思います。単純な映画にはしないぞ、と。まあ、それでもなんかイマイチだったんだけどね。

ロビンとマリアン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月19日
監督リチャード・レスター
記述年月日2020年3月15日
出演ショーン・コネリー,オードリー・ヘプバーン,リチャード・ハリス,ロバート・ショウ,ニコル・ウィリアムソン,イアン・ホルム,ロニー・バーカー,デンホルム・エリオット,ケネス・ヘイ,ビル・メイナード,エスモンド・ナイト,ヴェロニカ・キリガン
評価★★★
脚本ジェームズ・ゴールドマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/25779

1976年の映画で主演は見ての通り、ショーン・コネリーとヘプバーン。ロビン・フッドの話みたいだけど覚えてない。

ロビン・フッドとその恋人の話、らしい。

あまり覚えてないです。すみません。

めぐみ-引き裂かれた家族の30年  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年12月10日
監督クリス・シェリダン,パティ・キム
記述年月日2007年12月23日
出演者横田滋,横田早紀江,増元照明,横田哲也
評価★★★
脚本クリス・シェリダン,パティ・キム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325894

うまく言えないけど普通だった。ニュース以上の衝撃の事実があるわけではなく、横田さんの家族に隠された秘密があるわけでもなく。少し普通と違っている方がよかったな。

娘を拉致された横田さん家族のドキュメンタリー。

劇場版 ブレイク ブレイド 第四章/惨禍ノ地  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月7日
監督羽原信義
記述年月日2012年2月24日
出演保志総一朗,斎藤千和,鳥海浩輔,白石涼子,花澤香菜,井上麻里奈,河相智哉,白石稔,ささきのぞみ,喜多村英梨,中井和哉
評価★★
総監督アミノテツロ
アニメーション制作Production I.G,XEBEC
原作吉永裕ノ介
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337989
関連

ところどころ出てくる姫さまのお色気シーンはなんなんだ?

遊撃隊に編入されたけど、味方殺しと噂される男も同じ部隊だった。

もうはっきり言って真面目に観てません。映像はかっこいいんだけど……。

大日本人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月28日
監督松本人志
記述年月日2013年11月3日
出演松本人志,竹内力,UA,神木隆之介,海原はるか,板尾創路,街田しおん
評価
脚本松本人志,高須光聖
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327082

ニコニコ動画で無料配信してたので視聴。ほんとは松本人志監督作品3つ全部配信してたんだけど、これを観たらもうお腹いっぱいになって観るのやめちゃった。まあ、そんな感じの時間の無駄でしかない一品。

大佐藤へのドキュメンタリーという形式で映像は進む。密着カメラが迫害される彼の生活を追いながら、質問をぶつけ、大佐藤がそれに答えるという形。実は彼は巨大化することができ、怪物から日本を守る国防の要だったのだ。感謝しつつも厄介者というNIMBY問題を揶揄した緊迫感が漂う……と思ったら、最後に大アメリカ人みたいな人が出てきて大日本人をほっといて好き勝手やり、コントみたいな微妙な空気を延々と流してそのままエンドクレジット。

最後まで観るとほんとにぽかーんとなる。このぽかーんが松本人志の意図らしいんだけど、こういう実験的映画って60年代とか70年代、場合によっては90年代まで引きずられて制作されてきたけど、いまさら撮ったり観たりする必要はないよなあ。何かに似てると思ったけど長渕剛のドラマに似てる気がする。

まあ、なんだかんだいってつまらないことだけは確かなので、あとはあなたがどこまでつきあうかという話ではないかと思う。

ダークネス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年8月26日
監督ジャウマ・バラゲロ
記述年月日2011年10月3日
出演アンナ・パキン,レナ・オリン,イアン・グレン,ジャンカルロ・ジャンニーニ,フェレ・マルティネス,ステファン・エンキスト
評価★★
脚本ジャウマ・バラゲロ,フェルナンド・デ・フェリペ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240941

うーん。微妙。闇をテーマにしたというのはよく分かるし、その挑戦する姿勢は買うんだけど……。

レジーナの一家は神経症を患う父マークの療養のため、アメリカからスペインの郊外へと引っ越してきた。この町はかつてマークが生まれ育った場所で、祖父アルベルトもこの地で医師として働いている。一家は、緑に囲まれた静かな家で楽しい生活を迎えようとしていた。だがやがて、家の中で原因不明の停電をはじめ怪異な現象が度々発生するようになり、幼い弟ポールは怯え、マークも情緒不安定になっていく。原因がこの家にあると感じたレジーナは調べを進めていくうち、40年前の皆既日蝕の日に7人の子供が失踪したという事件に行き着くのだったが…。

闇への恐怖というより、ただ暗いだけなんだよなあ。

色々仕掛けはあったし、それも前半は悪くなかったんだけど、すぐにだらけてくる。

バーフバリ 王の凱旋  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年5月3日
監督S・S・ラージャマウリ
記述年月日2018年5月3日
出演プラバース,ラーナー・ダッグバーティ,アヌシュカ・シェッティ,ラムヤ・クリシュナ,ナーサル,サティヤラージ,タマンナー
評価★★★
脚本S・S・ラージャマウリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=361998
関連

というわけで二部作の完結編。期待しすぎて完全にミスった。

因縁の回想と親子三代の物語の完結。

前の感想にほとんど書いてしまったけど、実質、この映画は一方だけで評価するようなものではないので、まとめてしまっても問題無いと思われる。見せ場のアクションはこっちにもあっちにもちゃんとある。

悪くはないんだけどねー。みんなが褒めまくるのでなんかものすごい期待してしまったわ。

THE 有頂天ホテル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月1日
監督三谷幸喜
記述年月日2007年3月21日
出演者役所広司,松たか子,佐藤浩市,香取慎吾,篠原涼子,戸田恵子,生瀬勝久,麻生久美子,YOU,オダギリジョー,角野卓造,寺島進,浅野和之,近藤芳正,川平慈英,堀内敬子,梶原善,石井正則,榎木兵衛,奈良崎まどか,田中直樹,八木亜希子,原田美枝子,唐沢寿明,津川雅彦,伊東四朗,西田敏行,山寺宏一
評価★★★
脚本三谷幸喜
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322994

シチュエーションコメディというのは「いるいるこんな人」をたくさん出して、その組み合わせで笑わせるところが見せ場だと思うのだけど、「いくらなんでもこれはないだろ」が多くて、ちょっと白ける。

年の瀬の迫ったとあるホテル。ロビーの人々やスタッフはそれぞれ悩みや問題を抱えていて……。

三谷幸喜の映画は数を重ねるごとに出来が悪くなっていってないかと思う。なんていうか、日本のテレビドラマによくあるような、「ねーよ、そんなこと」っていうスキばかりになってきているのだ。

安定した出来だし、こういうのを堂々と作れる立場にいる人が日本には少ないので、今後も頑張って欲しいけど、本音を言うと、この程度の出来だったら別に観なくてもいいなあ。

ハンガー・ゲーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年6月10日
監督ゲイリー・ロス
記述年月日2015年4月3日
出演ジェニファー・ローレンス,ジョシュ・ハッチャーソン,リアム・ヘムズワース,ウディ・ハレルソン,エリザベス・バンクス,レニー・クラヴィッツ,スタンリー・トゥッチ,ドナルド・サザーランド,ウェス・ベントリー,トビー・ジョーンズ,アレクサンダー・ルドウィグ,イザベル・ファーマン,アマンドラ・ステンバーグ,ウィロウ・シールズ,ポーラ・マルコムソン,レヴェン・ランビン,ジャック・クエイド,ダイオ・オケニイ
評価★★★
原作スーザン・コリンズ『ハンガー・ゲーム』
脚本ゲイリー・ロス,スーザン・コリンズ,ビリー・レイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341959
関連

なんか向こうでは大ヒットしたそうだけど、イマイチだなー。なんとなく、アメリカのケータイ小説やラノベ的な存在だったんじゃないかと。

分割された各地域からの代表者を選出し殺し合いをさせるハンガーゲームが開催されている近未来。妹の身代わりに出場した姉が生き残りをかけて戦う。

バトルロワイヤルとかあの辺の系列だよなあ。そんでもってあまり出来はよくない。日本でもこの手のは出来がイマイチでもヒットしたから、事情は分かるけどね。

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月25日
監督スティーヴン・ノリントン
記述年月日2012年7月6日
出演ショーン・コネリー,スチュアート・タウンゼント,ペータ・ウィルソン,シェーン・ウェスト,トニー・カラン,ジェイソン・フレミング,ナセールディン・シャー,デヴィッド・ヘミングス,リチャード・ロクスバーグ,マックス・ライアン,トム・グッドマン=ヒル
評価★★
原作アラン・ムーア,ケヴィン・オニール
脚本ジェームズ・デイル・ロビンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241515

B級アクション映画だとしてももうちょっとうまくできるだろうに。

1899年、ロンドン。英国銀行が世界征服を企む鉄仮面のリーダー“ファントム”率いる謎の軍団に襲撃された。一味は金品には手をつけず、古い海上都市の設計図面だけを盗んでいった。危機感を感じた英国政府は世界大戦の勃発を防ぐため、冒険家アラン・クォーターメインに対抗チームの招集を依頼。かくして、クォーターメインのもとにトム・ソーヤー、透明人間ロドニー・スキナー、ジキル&ハイド、ネモ船長、不死身の男ドリアン・グレイ、ヴァンパイアのミナ・ハーカーという強者たちが集い、7人の超人同盟“ザ・リーグ”が結成される。

ちょっとイロモノなんだよね。たぶんわざとなんだと思うんだけど、感覚的にちょっとサムいのが残念。

トム・ソーヤーとかジキルとハイドとかネモ船長とか、ネタだよね。ネタなんだけど、なんかこう微妙で。

ブラッド・ワーク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月12日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2007年12月5日
出演者クリント・イーストウッド,ジェフ・ダニエルズ,ワンダ・デ・ジーザス,ティナ・リフォード,ポール・ロドリゲス,ディラン・ウォルシュ,アンジェリカ・ヒューストン,メイソン・ルセロ,ジェリー・ベッカー,ディナ・イーストウッド
評価★★★★
原作マイクル・コナリー
脚本ブライアン・ヘルゲランド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239898

クリント・イーストウッドの過去の名作ってわけじゃなくて最近の作品。そんなわけで大して期待もせずに観ていたんだけど、ぐいぐい持っていかれた。秀作というか、完成度の高い作品。

連続殺人犯を追っていた刑事は、心臓発作で倒れてしまう。その先の展開は観てのお楽しみ。刑事物で連続殺人物。そういう意味ではよくあるストーリー。

よくできたミステリー小説を読んでいる気分になる。また、登場人物のセリフにちゃんとセンスが光っている。

ディープ・ブルー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月14日
監督レニー・ハーリン
記述年月日2008年10月28日
出演トーマス・ジェーン,サフロン・バロウズ,サミュエル・L・ジャクソン,LL・クール・J,ジャクリーン・マッケンジー,マイケル・ラパポート,ステラン・スカルスガルド,アイダ・タートゥーロ,ダニエル・レイ,ブレント・ローム
評価★★★★
脚本ダンカン・ケネディ,ウェイン・パワーズ,ドナ・パワーズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85316
関連

脚本が凝っていて評判になったんだけど、確かにこの歯ごたえは新鮮で面白い。

痴呆治療の研究のためにサメの知能を上げる研究をしている施設が台風に襲われる。知能を持ったサメが檻から解放され人間を襲う。

原題は「DEEP BLUE SEA」。まあ、それはそうとレニー・ハーリン監督はアクション映画監督としては珍しく脚本に神経を使う監督である。ロング・キス・グッドナイトはたしか相当な脚本料を払ったはずである。で、この映画も脚本に金がかかっている。それもアクション映画の脚本である。そんなところに金がかかるのは珍しい。あらすじを見ても分かる通り、ほとんどジョーズのパクリである。それでも面白い。お約束の外し方と、それがこの手の映画の掟破りにはなっていないという見事なバランス感覚に感心してしまう。観てみるといいと思いますよ。

あと、登場する女の人がナイスバディで感心した。

スパイダーマン:スパイダーバース  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年3月13日
監督ボブ・ペルシケッティ,ピーター・ラムジー,ロドニー・ロスマン
記述年月日2020年4月18日
出演(声)シャメイク・ムーア,ヘイリー・スタインフェルド,リーヴ・シュレイバー,マハーシャラ・アリ,リリー・トムリン,ジェイク・ジョンソン,ニコラス・ケイジ,キミコ・グレン,ジョン・ムレイニー,ブライアン・タイリー・ヘンリー,ルナ・ローレン・ベレス,ゾーイ・クラヴィッツ,キャスリン・ハーン,クリス・パイン,ヨーマ・タコンヌ,ホアキン・コシオ,マーヴィン・“クロンドン”・ジョーンズ三世,レイク・ベル,スタン・リー,オスカー・アイザック
日本語吹替小野賢章,宮野真守,悠木碧,大塚明夫,高橋李依,吉野裕行,玄田哲章,沢海陽子
評価★★★
脚本フィル・ロード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366007
関連

どうも作画がすごいということで関係者には衝撃を与えたらしい。自分もそんな話を聞いて観に行ったのだけど、自分は作画のすごさがよく分からなかった。面白かったけどね。日本アニメ風デザインのペニー・パーカーをどうしても目で追ってしまう自分がいる。

初代が死んで二代目スパイダーマンとなった少年の前に、時空の歪みから迷い込んだ各種スパイダーマンが現れる。

全部のスパイダーマンが○○風の作画になっていて、それがぐちゃぐちゃのまま同じ映画の中で大暴れするという、アニメでしか成立しないようなすごい作品。スパイダーバースはユニバース的な意味。

面白かったです。ただ、色々な作風の中に日本アニメ風のキャラがいると、脳がどうしてもそこを主人公と判断してそっちに焦点が合ってしまうのは、我ながらかなり毒されてるなと思った。スタンダードアメコミの主人公を中心に観るためにはもう一度観なくてはなるまい。

誰かに見られてる  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月12日
監督リドリー・スコット
記述年月日2020年4月10日
出演トム・ベレンジャー,ミミ・ロジャース,ロレイン・ブラッコ,ジェリー・オーバック,ジョン・ルビンスタイン,アンドレアス・カツーラス,トニー・ディベネデット,ジェームズ・E・モリアーティ,マーク・モーゼス,ダニエル・ヒュー=ケリー,ハーレイ・クロス
評価★★★
脚本ハワード・フランクリン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/14264

リドリー・スコットの渋めの映画らしいんだけどあまり覚えていない。

友人が殺されるのを目撃した令嬢クレア(ロジャース)。彼女を護衛することになったキーガン刑事(ベレンジャー)。命の危機を越えるうち、二人はやがて魅かれ合う。しかし、刑事には家庭が、二人の間には身分の違いがあった。

映像がきれいなのは間違いなさそうだけど、それ以外はどうだか分からん。

ゼロ・ダーク・サーティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年2月16日
監督キャスリン・ビグロー
記述年月日2020年5月2日
出演ジェシカ・チャステイン,ジェイソン・クラーク,ジョエル・エドガートン,ジェニファー・イーリー,マーク・ストロング,カイル・チャンドラー,エドガー・ラミレス,ジェームズ・ガンドルフィーニ,クリス・プラット,フランク・グリロ,ハロルド・ペリノー,レダ・カテブ,ジェレミー・ストロング,スコット・アドキンス,マーク・デュプラス,ファレス・ファレス,テイラー・キニー,ヘンリー・ギャレット,ホマユン・エルシャディ,ジュリアン・ルイス・ジョーンズ,ジェシカ・コリンズ,フレドリック・レーン,ジョン・バロウマン,アリ・マルヤル,マイク・コルター,スティーヴン・ディレイン,シモン・アブカリアン,クリストファー・スタンリー,タシャール・メヘラ,ヨアヴ・レヴィ,カラン・マルヴェイ
評価★★★★
脚本マーク・ボール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344170

うおー、面白い。と鑑賞直後は思ったんだけど、公開後にこの内容の嘘が割と暴かれてしまって、実話だと思うとバカを見ます。その辺はご注意を。星4つは鑑賞直後の感想。まあ、映画としてはよく出来てるということで。けど、一方の関係者だけから取材して制作しても都合のいい話にしかならんという例ですな。

9.11のワールドトレードセンタービルのテロから、ビンラディンを追い続ける作戦を、CIAの分析官の視点を中心に描く。

あらすじと言いつつ、ストーリーというより概要になってしまったんだけど、この映画、一つ一つのエピソードの描写が淡々としているので、あれしてこれしてこうなりましたという言葉にしにくいというか、そうするとこういうあらすじになってしまうというか。

ここで鑑賞直後の感想メモを引用する。なんという地味な映画か。ここまで迫力というか起伏を排して作るのはすごいな。徹底している。

アクション映画でもなければ諜報戦でもないので非常に地味。アメリカ人ならこれを当事者意識によって思い入れをもって観ることができるんだろう──また、それを期待しているからこういう作りになっているとも言える──けど、そうじゃない人間にはこの出来事との距離の取り方は思い入れがないので退屈かもしれない。

事実から距離を取る態度としては見事なものだけど、創作の演出だとすると、ただの手法だよな。

事実ではないとしても、これがアメリカ万歳という映画ではないのも確か。CIAは拷問を繰り返し、非人道的行為を非常事態だという言い訳で正当化する──人権重視の政治家や世論を鼻で笑うような描写もある。一方で、あとからの調査で、拷問で自白させた情報は何の役にも立たず、せっかくの拷問も無駄だったということが数字で出ている。ようするにそれで本当のことをゲロする奴もいるが、嘘でも何でも自白しちゃうので情報の価値が結果として役に立たないとのこと──という描写もあり、本当に淡々としている。敵に反撃の機会を与えないので作戦行動も地味である。

この淡々ぶりは他の映画と比べてもかなり際立っているので観てもいいかもしれない。

ちなみに別にこの女性分析官は実在しない。観れば分かるけど権限ありすぎ、任せられすぎである。CIA内部の人間についてはフィクションというかそもそも事実などまだ情報公開されてないので完全に不明。本当の関係者かどうかも分からない人々から聞いた話をつなぎあわせて想像で作っただけである。

ナイトミュージアム2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月24日
監督ショーン・レヴィ
記述年月日2012年2月25日
出演ベン・スティラー,エイミー・アダムス,ロビン・ウィリアムズ,オーウェン・ウィルソン,リッキー・ジャーヴェイス,クリストファー・ゲスト,ハンク・アザリア,アラン・シャバ,ビル・ヘイダー,スティーヴ・クーガン,ジョン・バーンサル,ミズオ・ペック,パトリック・ギャラガー,ジェイク・チェリー,ラミ・マレック,ケヴィン・ジョナス,ジョー・ジョナス,ニック・ジョナス,ユージン・レヴィ
評価★★★
脚本ロバート・ベン・ガラント,トーマス・レノン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333196
関連

スミソニアンのあれもこれも動きます。アメリア・イヤハート役のエイミー・アダムスがかわいい。

自然史博物館の改装で一部の展示物がスミソニアンに送られることになる。通販番組の商売で成功していたラリーはなんとかしようと奮闘する。そんなとき石板の力でスミソニアンの展示物も動き出す。

ラリーの中年の危機って実はどうでもよくて、展示物のあれこれが動いて歴史上のものが一堂に会す映像がこの映画の面白さのキモだと思う。

S.W.A.T. アンダーシージ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月3日
監督トニー・ジグリオ
記述年月日2023年3月18日
出演サム・ジャガー,エイドリアン・パリッキ,マイケル・ジェイ・ホワイト,キーラ・ザゴースキー,タイ・オルソン,マシュー・マースデン,オリビア・チェン
評価★★★
脚本ジョナス・バーンズ,キース・ドミニク
データソースhttps://eiga.com/movie/87921/

アクション映画がやりたいのは分かるんだけど予算とは別のところで詰めが甘い。あまり油断して反撃されるのを繰り返さないで欲しい。まあ、B級映画としてはそこそこだけど。

独立記念日の朝。S.W.A.T.隊は密輸品を押収するべく閉鎖中の倉庫へ向かうが、激しい銃撃戦となり仲間の1人が命を落としてしまう。コンテナ内に男が監禁されているのを発見した彼らは、背中にサソリのタトゥーを持つその男スコーピオンを警察署まで連行する。スコーピオンは国家を揺るがすほどの重大な秘密を握っており、彼を狙う武装集団によって警察署は包囲されてしまう。S.W.A.T.隊員たちはスコーピオンと手を組んで脱出を図るが……。

警察署が襲撃されるというのはちょっと非現実的すぎるけど、まあそこは置いておいて。一人の男が国家を揺るがすほどの秘密を握っていて命を狙われているというのも、まあそこは置いておいて。

そのスコーピオンを渡して敵にはおひきとり願おう警察やSWATが言うのはちょっとどうかなあ。シナリオ上の誰かに言わせたかったのかもしれないけど——主人公の「こいつは渡さない。戦う」という決意を演出するために——なんかさすがにそこまで警察が腰抜けだとがっかりするよなあ(現実には何時間も突撃せずにうろうろしてるだけだった警察の対応が問題になったりして、基本的に弱い者いじめしかできない集団なんだとしても)。

まあ、そういうシナリオを置いておいて、銃撃戦のアクション映画を撮りたかったんだとしても、そのアクションも割とひどい。冒頭に書いたとおり油断しすぎでピンチになりすぎである。なんだこれ。

ブルドッグ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月1日
監督F・ゲイリー・グレイ
記述年月日2007年11月14日
出演者ヴィン・ディーゼル,ラレンズ・テイト,ティモシー・オリファント,ジーノ・シルヴァ,ジョージ・シャーパーソン,ジャクリーン・オブラドース,ファン・フェルナンデス,スティーヴ・イースティン,ケン・ダヴィティアン,ジェフ・コーバー
評価★★★
脚本クリスチャン・グーデガスト,ポール・シュアリング
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318532

観た映画はほとんど覚えていて、まず忘れることのない私ですが、この映画はまったく思い出せません。一ヶ月くらい前に観たらしいんだけど。ネットであらすじを調べても思い出せません。それどころか同じように「思い出せない」「印象に残らない」という感想を書いている人があちこちにいて、つまりそういうことなんだと納得しました。思い出すためにもう一度観るというのも手かもしれないし、このくらい印象が薄かったらもう一度観てみるのもいいかもしれません。家族を殺された男が復讐するというアクション映画らしいんだけど。

印象に残ってないから星二つなどとやろうと思ったけど、それはあんまりなので保留として平均点を付けておく。

コンフェッション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年8月10日
監督ジョージ・クルーニー
記述年月日2011年10月2日
出演サム・ロックウェル,ドリュー・バリモア,ジョージ・クルーニー,ジュリア・ロバーツ,ルトガー・ハウアー,マギー・ギレンホール,デヴィッド・ジュリアン・ハーシュ,ジェリー・ワイントローブ,フランク・フォンテイン,ブラッド・ピット,マット・デイモン,リチャード・カインド,クリステン・ウィルソン,マイケル・セラ,ジェニファー・ホール,ロバート・ジョン・バーク,ダニエル・ザカパ,エミリオ・リヴェラ,カルロス・カラスコ,ディック・クラーク,ジェイ・P・モーガン
評価★★★
原作チャック・バリス
脚本チャーリー・カウフマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240768

俺は好きだけど、世間では賛否両論。話の一つが、これがノンフィクションといいつつ真偽不明という曖昧さにある。それを気にしなくても、気に入らない人はいるだろう。

テレビ『ゴングショー』などのプロデューサーで有名なチャック・バリスが実はCIAで、暗殺の仕事もしてましたと告発した本が原作。売れるテレビを考えているうちに低俗な企画をためらわずに放送ようになった男がいた。何が悪いんだと開き直る、モラルの破壊者だった。そして特殊工作員だった。

トンデモ設定――真偽不明なのがめんどくさい――だけど大真面目なので、そこが微妙になっている。世間ではチャック・バリスの最低っぷりと軽薄な虚言癖のイメージから、いまわの際にほうった最後の大ボラ、って評価が優勢のようである。CIAは嘘とも本当とも言ってません。

一方で、ひょっとしたらありえるのかも、という気もしないでもない。ただ、この映画がそういう微妙なところを狙っているかというとそうでもない。映画では100%真実でしたって体で作られているので、どっちが真実か分からない、というところが焦点ではない。プロデューサーが工作員をやる、その軽薄で深刻な状況を淡々と映すのである。

ノンフィクションとされてる話を、真実はこうでしたと湿っぽく人情的にせず、からっと事実だけ撮るという方法は個人的には好みなのだ。

素直な悪女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月6日
監督ロジェ・ヴァディム
記述年月日2020年2月20日
出演ブリジット・バルドー,クルト・ユルゲンス,ジャン=ルイ・トランティニャン,クリスチャン・マルカン,ジョルジュ・プージュリイ,マリー・グローリー,イザベル・コーレイ,ジャヌ・マルカン
評価★★★
脚本ロジェ・ヴァディム,ラウール・レヴィ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/12037

1956年のブリジット・バルドーの映画ですよ。古典として彼女を見たければどうぞ。自分は内容は忘れた。

18歳の孤児ジュリエットは、酒場の主人の初老男(C・ユルゲンス)を手玉に取り、プレイボーイ(C・マルカン)とその病身で弱気な弟ミシェルまで翻弄するが、一旦は兄に傾きながら、健気な弟を愛するようになる。

内容は忘れたのでこれ以上書けない。すまぬ。

ザ・センチネル/陰謀の星条旗  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月1日
監督クラーク・ジョンソン
記述年月日2023年2月24日
出演マイケル・ダグラス,キーファー・サザーランド,エヴァ・ロンゴリア,キム・ベイシンガー,マーティン・ドノヴァン,リッチー・コスター,ブレア・ブラウン,デヴィッド・ラッシュ,クリスティン・レーマン,レイノール・シェイン,チャック・シャマタ,ポール・カルデロン,グロリア・ルーベン,ラウール・バネジャ
評価★★★
原作ジェラルド・ペティヴィッチ『謀殺の星条旗』
脚本ジョージ・ノルフィ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324789

この顔ぶれだといつものスパイものにしかならんな。いや、悪くはないんだけど。

かつてレーガン大統領を暗殺の危機から救った伝説のシークレット・サービス、ピート・ギャリソン。ある日、彼の同僚が自宅前で射殺される事件が起きる。捜査に当たるのはギャリソンの教え子デヴィッド・ブレッキンリッジ。現在、2人の間にはブレッキンリッジの離婚の原因を巡って深い溝ができていた。そんな中、シークレット・サービス内部の人間が大統領暗殺計画に関係しているという情報がもたらされる。上層部はさっそく裏切り者の洗い出しもブレッキンリッジに命じる。やがて、ブレッキンリッジの疑いの目はギャリソンへと向かうのだったが…。

キーファー・サザーランドのスパイものってことで定番の作りになっている。なんか特筆すべきところがないんだよな。このジャンルを見てない人は新鮮だと思うけど。

普通じゃない  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月17日
監督ダニー・ボイル
記述年月日2020年3月14日
出演ユアン・マクレガー,キャメロン・ディアス,ホリー・ハンター,デルロイ・リンドー,イアン・ホルム,モーリー・チェイキン,ダン・ヘダヤ,トニー・シャルーブ,スタンリー・トゥッチ,イアン・マクニース,ティモシー・オリファント,K・K・ドッズ
評価★★★
脚本ジョン・ホッジ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/84128

1997年の映画ですよ。まだ売れ始めといった感じのユアン・マクレガーとかキャメロン・ディアスとかが出てくるラブコメディ。とはいえあんまり面白くはなかったりするんだけど。

人気小説家になる事を夢見ながら、巨大企業の清掃人として働くロバート。突然クビになった事に抗議に向かった彼は、そこにたまたま居合わせた社長令嬢を誘拐するハメになてしまう...。

あんまり出来がよくないんですよね、この映画。役者が豪華なので深夜放送なんかでよく流されるんだけど。

復活の日  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年4月12日
監督深作欣二
記述年月日2020年5月5日
出演草刈正雄,渡瀬恒彦,夏木勲,千葉真一,森田健作,永島敏行,ジョージ・ケネディ,ステファニー・フォークナー,オリヴィア・ハッセー,グレン・フォード,ロバート・ヴォーン,チャック・コナーズ,多岐川裕美,緒形拳,ボー・スヴェンソン,エドワード・ジェームズ・オルモス,丘みつ子,中原早苗,ヘンリー・シルヴァ,セシル・リンダ
評価★★★
製作角川春樹
プロデューサー岡田裕,大橋隆
原作小松左京
脚本高田宏治,グレゴリー・ナップ,深作欣二
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/86183

不思議な映画だなー。ただ、日本だけではなく、世界を見て映画を作っているのが分かるので好感は持てる。志と予算感のギャップがすごいけど。

アメリカの研究所から細菌兵器が盗まれるのだが、盗難直後に犯人の乗った飛行機は事故で冬山に墜落してしまう。それから一年後にイタリア風邪という厄介な感染症が発生し、パンデミックとなっていた。

ちょっと最後の最後に叙情的感動頂戴演出が出てきてしまってきつかったが気合はよかった。

序盤に人類はほぼ全滅し、南極の人間だけになってしまう。劇中のセリフの殆どが英語という映画である。深作欣二が監督なのでセリフが英語でも、あの、深作棒読み演出である。評価が高い監督だしファンも多いのは分かるけど、この監督の演技演出だけは本当に苦手というか、どこがいいのかさっぱり分からない。

まあ、今観ても面白いというタイプの映画とはさすがに言えないので、わざわざ観る必要はないと思う。自分は、かつて日本でも当時名作と呼べるパンデミック映画があったんだよという話を聞いて、このご時世なので観たといった感じ。感想も、『ふーん、なるほど』という感じであった。

落下の解剖学  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年3月20日
監督ジュスティーヌ・トリエ
記述年月日2024年4月20日
出演ザンドラ・ヒュラー,スワン・アルロー,ミロ・マシャド・グラネール,アントワーヌ・レナルツ,サミュエル・タイス,ジェニー・ベス,サーディア・ベンタイブ,カミーユ・ラザフォード,アン・ロトジェ,ソフィ・フィリエール,アルチュール・アラリ
評価★★★★
脚本ジュスティーヌ・トリエ,アルチュール・アラリ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/392747

いやー、真相が見えてくると緊張感が高まる。いいサスペンスだった。面白かった。脚本の妙だな。真相は俺には分からん。

雪深い人里離れた山荘で、視覚障がいのある11歳の少年が、転落死した父の死体を発見する。最初は事故死かと思われたが、捜査が進むにつれていくつもの謎浮かび上がり、やがてベストセラー作家の妻サンドラが殺人の容疑で起訴される。裁判が始まると、検察の容赦ない追及によって、幸せそうに見えた家族と夫婦の秘密が次々と暴かれていくのだったが…。

割とあらすじそのまんまというかそれ以上の話はとくにない。しかしあちこちの映画賞を総ナメにしていて、その実力は観れば分かるという感じ。自分も半信半疑で観に行って納得した。夫婦間の人間関係のストーリーなので、地味といえば地味。しかし、この“夫婦間の人間関係の映画”というキーワードにピンときたら観るがよろし。

ちはやふる -結び-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月4日
監督小泉徳宏
記述年月日2022年1月8日
出演広瀬すず,野村周平,新田真剣佑,上白石萌音,矢本悠馬,森永悠希,清水尋也,優希美青,佐野勇斗,清原果耶,坂口涼太郎,田村健太郎,南乃彩希,尾碕真花,犬飼直紀,吉田翔,沖門和玖,大朏岳優,三船海斗,篠田諒,坂上翔麻,川島潤哉,天野ひろゆき,志賀廣太郎,松岡茉優,賀来賢人,松田美由紀,國村隼
評価★★
原作末次由紀『ちはやふる』
脚本小泉徳宏
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361794
関連

やっぱり茶番演技。なんでこれが絶賛されているのか分からん。いつものお寒い邦画である。

3年生になった千早たちかるた部の活動を描く実写映画完結編。

導入部で千早がかるた部でなんか喋るシーンでもう駄目。学芸会みたいなセリフ感で「ああ、このクオリティか」とがっかりさせられる。

とにかく演技と演出がひどいので観てられなかったです。原作を読んだ方がいいよ。

マリグナント 狂暴な悪夢  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月28日
監督ジェームズ・ワン
記述年月日2022年8月30日
出演アナベル・ウォーリス,マディー・ハッソン,ジョージ・ヤング,ミコール・ブリアナ・ホワイト,ジャクリーン・マッケンジー,ジェイク・アベル,イングリット・ビス
評価★★★
原案ジェームズ・ワン,イングリット・ビス,アケラ・クーパー
脚本アケラ・クーパー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/378147

ちょっとこういくらなんでもこれで一件落着とか納得できないというか、腑に落ちないところがたくさんあるけど、まあ、強引に一本の映画にしてるなあという感じであった。B級ホラー感のためにわざとしているのかもしれないけど。

ある妊婦がDVを受けて昏睡する。そこから殺人の悪夢を見るようになるのだが、彼女が夢で見た殺人は本当に起こっていた。

これはありなのかどうなのか、ちょっとよく分からない。とりあえずホラー映画としての勘所は押さえているのでつまらないわけではない。だがしかし、冒頭に書いたように、じゃあオッケーとか、ありかなしかでいえばありかとか、二択を迫られたときにかなり迷うというか。

この納得いかない感じは、ホラー映画で死ぬのは自業自得とか因果応報の部分を潜在的に求めていて、そこにハマってこないからだと思う。ちょっとなんか人が死にすぎというかなんというか。

人を選ぶ作品である。

オープン・ウォーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月26日
監督クリス・ケンティス
記述年月日2010年11月15日
出演ブランチャード・ライアン,ダニエル・トラヴィス,ソウル・スタイン,エステル・ラウ,マイケル・E・ウィリアムソン
評価★★★
製作ローラ・ラウ
脚本クリス・ケンティス
撮影クリス・ケンティス,ローラ・ラウ
編集クリス・ケンティス
音楽グレーム・レヴェル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320853

スタッフを見れば分かるように、ほとんど手弁当の映画。インディーズながら大好評で空前の興行収入を上げたそうです。そういう前評判を聞いてから観たので、なんか予想の範囲を越えなくて残念。事前に聞いてたあらすじそのまんまなんだもん。

ダイビングを楽しんでいたダイバー二人だったが、水面に上がってみると船がなかった。

実際にオーストラリアで起こった事件を元にしています。とはいえ、事件として判明しているのは、船が二人を置き去りにしてしまって、気づいてから捜索したけど何も見つからなかった、ということだけです。映画はその二人に何が起こったかというのを描いているわけだけど、もちろん、創作という想像そのものです。

水面に顔を出したら360度水平線という映像のインパクトと絶望感がすべての映画。とはいえ、そのインパクトはなかなかです。

トゥー・ウィークス・ノーティス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月15日
監督マーク・ローレンス
記述年月日2013年11月20日
出演サンドラ・ブロック,ヒュー・グラント,アリシア・ウィット
評価★★★
脚本マーク・ローレンス
データソースhttp://movie.walkerplus.com/mv33267/

いがみあう正反対の二人が惹かれ合うというベタなラブコメ。王道はいいものだ。

社会正義のために戦う女弁護士が大企業の顧問として雇われ内部から変えてやろうと意気込むが、雇い主である御曹司は自分のやっていることにも無自覚な能天気さであった。

サンドラ・ブロックの役として定番である。ちょっとピーキーな役をやらせると彼女は映える。

そこのみにて光輝く  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年3月31日
監督呉美保
記述年月日2020年5月5日
出演綾野剛,池脇千鶴,菅田将暉,高橋和也,火野正平,伊佐山ひろ子,田村泰二郎,奥野瑛太,あがた森魚,猫田直,小林万里子,熊耳慶,中村憲刀,小林なるみ,近藤奈保妃,横内宗隆
評価★★★★
原作佐藤泰志『そこのみにて光輝く』
脚本高田亮
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/347492

ちょっと駄目な(いかにも邦画という感じの)自己満足的な90分のあとに最後の30分は怒涛。そしてそこがオチなのかという決着に向かっていくという傑作。やられた。泣くところは全体的に下手な演技という感じもした。やるせないけどいい映画だったー。

昼間からパチンコを打ってた達夫は「ライター貸してくれ」「やるよ」というやりとりから拓児という男と知り合う。ライターの礼にメシをおごるという話になり、海辺のバラックへと案内される。そこには拓児の母がおり、別室に寝たきりの父がおり、それから姉の千夏が現れた。

話が進むと、主人公達夫は石切場の爆破作業員だったのだが、事故で部下を失い、仕事ができなくなり休職中であるのが分かってくる。元職場の上司は山に戻ってこいと定期的に訪れては説得していく。拓児は過去に犯罪を犯しており、現在、保護観察中であるというのが分かる。仕事は庭師の手伝いのようなことをしているそうだが、毎日ある仕事ではなく、また、職場での扱いも雑で給料も低いために精神的にも経済的にも満足はしていない。父は要介護で認知症が進んでいる。母はその面倒をみながらたまに寝たきりの男の性処理を手でしている。千夏は水産加工の仕事と夜のスナックの仕事を掛け持ちしつつ、売春もして家計を支えていた。

こういったことが徐々に分かってくる。達夫は千夏に惹かれていくようになるのだが、上から目線の同情であることが透けて見えるので千夏の方は心を許す感じではない。だがやがて二人は付き合うようになっていく。

最初に書いたけど、この辺の日常描写はいかにも邦画といった感じの、間延びしたリズムで展開される。それでその間延びした日常の中にある伏線が徐々に表に出てきて、後半のクライマックスに結実する。前半は我慢である。

演技はちょっとイマイチな感じである。やっぱなんか、わざとらしいんだよな、こういうの。

ジョン・ウィック:パラベラム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月21日
監督チャド・スタエルスキ
記述年月日2023年4月6日
出演キアヌ・リーヴス,ハル・ベリー,イアン・マクシェーン,ローレンス・フィッシュバーン,マーク・ダカスコス,エイジア・ケイト・ディロン,ランス・レディック,アンジェリカ・ヒューストン,ジェローム・フリン,ジェイソン・マンツォーカス,ヤヤン・ルヒアン,セセプ・アリフ・ラーマン,ランダル・ダク・キム,トビアス・シーガル,サイード・タグマウイ,マーガレット・デイリー,ロビン・ロード・テイラー,スーザン・ブロンマート,ボバン・マリヤノヴィッチ
評価★★★
原案デレク・コルスタッド
脚本デレク・コルスタッド,シェイ・ハッテン,クリス・コリンズ,マーク・エイブラムス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367982
関連

うーん、これで完結すると思ったからこそ観たわけで、さらに続くとやられてもなあ。すでにアクションとしては出涸らしみたいになってたのに観たのもそれだからこそである。次回作への期待は大きく下がったといっていい。

前回、コンチネンタルでの殺人をし、1時間後の追放処分を受けたジョン・ウィックはその与えられた猶予で逃走する。追撃をかわしつつなんとか協力してくれそうな人を尋ねるが。

原題は『JOHN WICK: CHAPTER 3 - PARABELLUM』とちゃんとチャプター3が付く。そしてチャプター4が公開予定である。

理性的に紳士協定を守る殺し屋たちの振る舞いだけど、なんか結局例外を残さない感じである。というか、ジョン・ウィックへの試練のためにルールがあるようなもので、映画とはいえ運用が適当すぎる。彼の協力者は根絶やしにするというものだけど、ルールを守って彼に協力してもより強いルールを言い出してそれを反故にしようとするなら、なんか結局権力者の気分次第といった感じである。

ストーリーへの突っ込みはとりあえず置いておいて、今作において大きく劣化したのはアクションの方である。もはや既視感しかない。何が新鮮なのか分からないような作業の繰り返しになっている。これでは肝心の部分でさえ楽しめない。

こんな内容なのに4に続くとあっては、もはや白けるだけだな。

真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月8日
監督今村隆寛
記述年月日2007年7月20日
出演者宇梶剛士,阿部寛,柴咲コウ,浪川大輔,坂本真綾,堀内賢雄,大塚芳忠,大塚明夫,石塚運昇
評価★★★
原作武論尊(作),原哲夫(画)
脚本堀江信彦,鴨義信,真辺克彦
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323838

別にそれほどキワモノではなくて普通にできたアニメ。ただ、NARUTOの劇場版やその他の劇場用アニメからは作画の雰囲気のせいもあって、一線を画す。よくも悪くも。

オリジナルストーリーで、ジャギとかいないことになってます。サウザーが倒れるところまで、おいしいところを繋げた感じ。

あらすじの紹介が紹介になってないけど、年配の人向けのリバイバルですな、これは。悪い作品じゃないです。映画館で観るようなものとは違う気もするけど。

サイコハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月5日
監督ラッセル・マルケイ
記述年月日2023年4月18日
出演ウィリアム・R・モーゼス,ゲイル・オグレイディ,マリアナ・クラヴェーノ,ステイシー・ハイダック,ジョン・リンドストローム,ジョアンヌ・バロン,アラン・ブルーメンフェルド,トーマス・カーティス,キム・デルガド,モー・ダニエルズ
評価★★★
脚本スティーヴン・ニヴェア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329385

B級サスペンスとしていい感じだった。わざわざ観るものではないけど。

子供の生まれた夫婦のところに若いシッターがやってくる。彼女は徐々に家庭を侵食していく。

まあちょっと雑かなあとは思うんだけど、こういう作品は大抵雑なのでそこを気にしてもしょうがないしな。

ジェシー・ジェームズの暗殺  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月6日
監督アンドリュー・ドミニク
記述年月日2023年2月7日
出演ブラッド・ピット,ケイシー・アフレック,サム・シェパード,メアリー=ルイーズ・パーカー,ジェレミー・レナー,ポール・シュナイダー,ゾーイ・デシャネル,サム・ロックウェル,ギャレット・ディラハント,アリソン・エリオット,マイケル・パークス,テッド・レヴィン,カイリン・シー,マイケル・コープマン,パット・ヒーリー
評価★★★
製作ブラッド・ピット,デデ・ガードナー,リドリー・スコット,ジュールズ・ダリー,デヴィッド・ヴァルデス,トム・コックス,マーレイ・オード,ジョーディ・ランドール
製作総指揮ブラッド・グレイ,トニー・スコット,リサ・エルジー,ベンジャミン・ウェイスブレン
原作ロン・ハンセン
脚本アンドリュー・ドミニク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328547

上映時間は長い。しかし長いだけのことはある伝記映画だった。後半になってくると目が離せなくなった。

南北戦争後、仲間を率いて強盗や殺人など無法の限りを尽くした重罪人、ジェシー・ジェームズ。一方で、戦勝軍である北軍側政府の圧政に苦しむ南部州民からは抵抗の象徴として次第に英雄視されていく。そして、最初の強盗から15年あまりが過ぎた1881年。長い逃亡生活で神経をすり減らすジェシーだったが、兄フランクと新たな列車強盗を企てようとしていた。そんな彼の前に、自分を懸命に売り込もうとする一人の若者が現われる。ジェームズ一味のメンバー、チャーリーの弟で、ジェシーを人一倍崇拝する小心者の青年ロバート・フォード。フランクが相手にしようとしなかったこの青年を、ジェシーは一存で仲間に迎え入れるのだったが…。

原題は『THE ASSASSINATION OF JESSE JAMES BY THE COWARD ROBERT FORD』こういう長いタイトルの洋画ってなんか好きである(ロビンソン・クルーソーみたいなものである)。原題としては『ジェシー・ジェームズの暗殺』の頭に『臆病者ロバート・フォードによる』が付く。観てから知ったんだけど、ジェシー・ジェームズはアメリカでは有名人で、アメリカで初めて銀行強盗をした人ってことになるらしい(Wikipedia情報だけど)。それを暗殺したロバート・フォードも有名人だけど、そのジェシーを背中から撃った卑怯者として有名だそうな。というわけで、ネタバレとかじゃなくて、史実がどうなかったかなんて客も知って観るという前提の物語である。タイタニックみたいなものである。

これは映画とは直接関係がない感想だけど、イケイケの頃はみんなも協力してくるけど、落ち目になってきると味方にも不信感というかカリスマ性が徐々に落ちてそれぞれが勝手なことを始めるようになるんだなあなどと組織のことを思った。

この映画はそのへんの空気の作り方がよいと思った。イケイケから落ちてくる感じ。どこまでついていけばいいんだという空気に味方が変化していく感じがよく、その緊張感が出てくると目が離せなくなった。

上映時間160分はちょっと長いけどね。

ゾンビランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月31日
監督ルーベン・フライシャー
記述年月日2014年3月9日
出演ウディ・ハレルソン,ジェシー・アイゼンバーグ,アビゲイル・ブレスリン,エマ・ストーン,アンバー・ハード,ビル・マーレイ
評価★★★★
脚本レット・リース,ポール・ワーニック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335210

全米で、ゾンビ映画では歴代最高の興行収入を達成した映画。監督は熱心なゾンビファンではないそうで、それがいい方向に作用して万人向けの内容に。といってもファミリー向けになってるわけじゃなくて、悪趣味でブラックなんだけど、それが万人にウケるブラックなんだからすごい。

新種のウイルスにやられて人類がゾンビ化したが、オタク大学生の男は友達がいないおかげで生きのびていた。ひょんなことから別の生き残りと出会うのだが……。

いやいや。面白い。ライトでポップなのにしっかりゾンビ映画してるという、なんというか、社会批判とか消費社会のメタファーみたいなのから脱却した、新世代のゾンビ映画ですね。

なんか、時間が経つともう一回観たくなる。金曜ロードショーとかで放送されたら毎年でも観ちゃうんじゃなかろうか。

大統領の執事の涙  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月23日
監督リー・ダニエルズ
記述年月日2020年7月22日
出演フォレスト・ウィテカー,オプラ・ウィンフリー,ジョン・キューザック,ジェーン・フォンダ,キューバ・グッディング・Jr,テレンス・ハワード,レニー・クラヴィッツ,ジェームズ・マースデン,デヴィッド・オイェロウォ,ヴァネッサ・レッドグレーヴ,アラン・リックマン,リーヴ・シュレイバー,ロビン・ウィリアムズ,クラレンス・ウィリアムズ三世,ヤヤ・アラフィア,ミンカ・ケリー,ネルサン・エリス,マライア・キャリー,アレックス・ペティファー
評価★★★
原作ウィル・ヘイグッド
脚本ダニー・ストロング
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/347351

歴史のダイジェストといった感じで意外とよかった。いま観るとまだまだ差別解消には遠いというのが分かるけど。

ホワイトハウスで歴代大統領7人に仕えた黒人執事セシル・ゲインズの物語。

個人の出来事にスポットをあてると共に、アメリカの黒人差別の歴史をダイジェストで見せる構成になっている。最後にオバマ大統領に挨拶して、ついに黒人が大統領になったって感じで終わるんだけど、このあとの大統領がトランプだと知っている今観ると色々切ない。

執事になってからの物語もいいんだけど、印象に残ったのが執事になる前である。綿花農場の地獄の奴隷生活から、あるきっかけで家の中での比較的楽な仕事をする“ハウス・ニガー”となる流れだけでも相当な鬱展開である。別にその仕事が好きなわけでもないし、白人に仕えるのが好きなわけでもない。そもそも適正があったわけでもないが、ひたすら自分を殺すことで生き残り、それが認められてホワイトハウスに抜擢されていくまででも、なかなか面白い。彼のことを褒めている白人も、褒めているけどナメてんだよな、これが。

あと、調べて分かったけど、別にこのセシル・ゲインズというのは実在の人物ではない。フォレスト・ガンプのように架空の人物を通して歴史ダイジェストを見せるという手法の映画のようだ。

面白かったです。派手なことが起こるわけではないけど、人種差別も少しずつはマシになっているんだなあと──トランプで後退したけど──思った。

インセプション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年8月29日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2022年1月6日
出演レオナルド・ディカプリオ,渡辺謙,ジョセフ・ゴードン=レヴィット,マリオン・コティヤール,エレン・ペイジ,トム・ハーディ,ディリープ・ラオ,キリアン・マーフィ,トム・ベレンジャー,マイケル・ケイン,ピート・ポスルスウェイト,ルーカス・ハース,タルラ・ライリー,ティム・ケルハー,マイケル・ガストン,クレア・ギア,マグナス・ノーラン,タイ・リ・リー
評価★★★
脚本クリストファー・ノーラン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334832

テレビ放映を観ても興味が持続せず、なんかつまらないイントロだなと思っていた。Netflixでフルで観てやっと食いつく。これが好評な理由も分かる。地上波でも大丈夫な映画もあるが、ちゃんとノーカットで観ないと駄目な映画もあって、どれがどっちなのかは事前には分からない。面白かった。

他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。しかし、今や国際指名手配犯として、またこの世を去った妻モルの殺害容疑者として逃亡の身となってしまい、大切なものすべてを失うこととなっていた。そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始。やがて、相棒のアーサー、“設計士”のアリアドネ、“偽造士”のイームス、“調合師”のユスフ、そしてサイトーを加えたメンバー6人でターゲット、ロバートの夢の中に潜入するコブだったが…。

あらすじにもあるように普段はアイディアを盗むことを生業(なりわい)としているのだけど、盗むのではなく植え付けるという仕事に挑むのである。この植え付けることをインセプションというわけ。映画を観ていて、結局目的ってなんだっけ?と忘れたら思い出す必要がある。

夢の浅いところに侵入しても気づかれるので夢の中でさらに夢の中へと、何回か入る必要があるという説明もある。ちょっと覚えてないが4つか5つくらいは潜る計画を立てるので、映画を観ていて、今の夢は何階層目だって?ここが目的の階層だっけ?というのも思い出す必要がある。

そこまで把握したら観ていて居場所を見失うことはない。夢の中といっても幻想的な監督の自己満足映像が出てくる私の嫌いなタイプではなく、客としてもちゃんと夢中になれるタイプだった。

ここまで書いておいても、なんかそこまでそこまで面白いかっていうとちょっとなんか違う気もするんだけどね。まあ、アイディアもありがちといえばありがちなんだけど、ありがちだからこそ、観ているうちに内容は分かる。

オール・ユー・ニード・イズ・キル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年8月24日
監督ダグ・ライマン
記述年月日2022年1月5日
出演トム・クルーズ,エミリー・ブラント,ビル・パクストン,ブレンダン・グリーソン,ジョナス・アームストロング,トニー・ウェイ,キック・ガリー,フランツ・ドラメー,ドラゴミール・ムルジッチ,シャーロット・ライリー,ノア・テイラー,羽田昌義,テレンス・メイナード,ララ・パルヴァー,マデリン・マントック
評価★★★★
原作桜坂洋『All You Need Is Kill』
脚本クリストファー・マッカリー,ジェズ・バターワース,ジョン=ヘンリー・バターワース
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/348085

星4つは褒めすぎかもしれないが、かといって3つにして他と並べるのはもったいなさすぎる。思ったより数倍面白い。これがもっと話題になってもいいのにと思う。本当に面白い。

謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、人類は滅亡寸前にまで追い込まれていた。そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、ある時司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へと送られてしまう。しかし戦闘スキルゼロの彼は強大な敵を前にあっけなく命を落とす。ところが次の瞬間、彼は出撃前日へと戻り目を覚ます。そして再び出撃しては戦死する同じ一日を何度も繰り返す。そんな過酷なループの中で徐々に戦闘力が磨かれていくケイジ。やがて彼はカリスマ的女戦士リタと巡り会う。彼のループ能力がギタイを倒す鍵になると確信したリタによって、最強の“兵器”となるべく容赦ない特訓を繰り返し課されるケイジだったが…。

原作を既読で、こっちはこっちでおすすめである。特に戦略や装備の設定がそのまま物語の骨格になっていくところは関心したものである。あとから見ればストーリーの必要性から設定が生まれたんだと分かるが、語りの順番が違うだけでこんなに新鮮に楽しめるとは思わなかった。

で、原作は新兵なんだけど映画では主演がトム・クルーズで、とても新兵に見えないために別の設定が盛り込まれている。いい年こいたおっさんである。それも腰抜けで戦場になんか行きたくなっていうしょぼさである。それが最前線に送られる導入部だけでも面白い。テンポもよくて、「なんでこの年で最前線に配属され、しかも年下の上官にしごいてやれと念押しまでされなくちゃいかんのだ」というところもよく出てる。トムの薄ら笑いも絶妙。笑えます。

そして戦場タイムループでの命の軽さがまた面白い。そしてその中でどうしても果たさなくてはいけない使命が見えてくると同時に、その困難さもだんだん分かってくる。いやー、面白かったです。

ザ・クラウン 炎のリベンジャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年6月18日
監督ゼバスティアン・フィック
記述年月日2013年6月18日
出演スフェン・マルティネク,トーマス・アンツェンホーファー,エヴァ・ハーバーマン,ゲッツ・オットー
評価★★
脚本ティモ・ベルント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328819

えー、これを褒めるのは難しいなあ。超が付くB級アクションで、派手に車を壊したりヘリを壊すところはいかにもらしいけど、安っぽさがそれを上まわってて熱中できない。ドイツB級アクションってどんなもんじゃいって好奇心がある人以外にはおすすめできない。

クラウン(ピエロ)の面を被って悪をやっつける男はチームの女性が殺されてから復讐の機会を待ってショッピングモールの警備員をしていた。そして殺された女性クラウディアの妹が誘拐され、その誘いに男は乗るのだった。

これはドイツのテレビ映画だそうで、テレビ映画でこれだけやるのは立派と言える(西部警察と同じノリであろう)。ま、しかし、繰り返しになるが、ほんとに面白くないので、映画としてのつまらなさについては覚悟すべし。爆発とカークラッシュだけを楽しむ映画である。

あのこと  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月1日
監督オードレイ・ディヴァン
記述年月日2023年3月6日
出演アナマリア・ヴァルトロメイ,ケイシー・モッテ・クライン,ルアナ・バイラミ,ルイーズ・オリー=ディケーロ,ルイーズ・シュヴィヨット,ピオ・マルマイ,サンドリーヌ・ボネール,アナ・ムグラリス,レオノール・オベルソン,ファブリツィオ・ロンジョーネ
評価★★★★
原作アニー・エルノー
脚本オードレイ・ディヴァン,マルシア・ロマーノ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/384695

いい映画だけど元旦に観る映画じゃない。きついきつい。しんどい。女優がすごい演技だった。

大学生だったアンヌは試験の前に自分の妊娠が発覚する。成績は優秀で将来の輝かしい未来に向かって進もうというときに産むという選択肢はこれまでのこととこれからのことを全部捨ててしまうことだった。彼女はなんとか対処しようとするが、当時のフランスでは中絶は違法であり、それを口にすることも憚られていた。

妊娠における主人公の絶望感がすごい。相談できる相手もなく、誰に相談したらいいかも分からない。主人公のアップや映像などによってそのことが強烈に伝わってくる映画だった。

また、別に主人公が誰かにレイプされたというわけではなく、避妊を男がしてくれなかったといった、被害者として無罪で妊娠したという話でもないのもうまい。ネットの感想にはこの女の自業自得といった言葉も散見されるが、こういう反応も絶対に狙ったものであろう。

ああー、どうしよう。放っておいたら手遅れになってしまう。という、あの感じ。別に妊娠じゃなくてももっと軽いものでも悩みとか気掛かりという形で日常に潜むあの感覚を、もっとすごく重くしたものというと軽いだろうか。とにかく、そのいつまでも忘れられない重荷をどうしようどうしようと悩むあの感じがものすごく重かった。

星の子アルフェ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月16日
監督ユゴー・ラチュリップ
記述年月日2016年1月18日
出演(監督ほか)
評価★★★
脚本
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=348683

あまりおしつけがましくなくてよかったな。

先天性の障害を持ったアルフェとその父親であるこの作品の監督の交流を撮ったドキュメンタリー。

監督はカナダの人らしい。

ヘイトフル・エイト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月3日
監督クエンティン・タランティーノ
記述年月日2016年3月4日
出演サミュエル・L・ジャクソン,カート・ラッセル,ジェニファー・ジェイソン・リー,ウォルトン・ゴギンズ,デミアン・ビチル,ティム・ロス,マイケル・マドセン,ブルース・ダーン,ジェームズ・パークス,デイナ・グーリエ,ゾーイ・ベル,リー・ホースリー,ジーン・ジョーンズ,キース・ジェファーソン,クレイグ・スターク,チャニング・テイタム
評価★★★★
脚本クエンティン・タランティーノ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=354960

いやー面白かった。上映時間を2時間と誤解してて、観ながらずいぶん濃いなーと思ってたら3時間だった。そして3時間でも飽きなかった。何も知らずに観た方がいいという話だったので慌てて観た。

というわけであらすじ略。

タランティーノ節がいつものように炸裂。ただ新機軸とかは無い。そのかわりというわけではないけど、タランティーノってすごくうまくなったなーと思った。安定した内容と映像で、巨匠の趣すらありました。

何が起こるわけでもないんだけど、ちょっとした仕草や手順の積み重ねで緊張感がずっと持続するのがすごい。何かが起こってるのも分かるし、これから起こるのも分かる。

ドリームキャッチャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月9日
監督ローレンス・カスダン
記述年月日2010年11月21日
出演モーガン・フリーマン,トーマス・ジェーン,トム・サイズモア,ジェイソン・リー,ダミアン・ルイス,ティモシー・オリファント,ドニー・ウォールバーグ,イングリッド・カヴェラルス,マイケル・オニール,T・J・リレイ,コリン・ローレンス
評価★★
原作スティーヴン・キング『ドリームキャッチャー』
脚本ウィリアム・ゴールドマン,ローレンス・カスダン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239816
関連

さんざんつまらんつまらんと叩かれていた映画。CMが上手だったのでみんなの期待が高かったせいだと思う。面白くもなんともない映画といっていいけど、期待しなければ腹も立たない。モーガン・フリーマンが出なくてもいいだろうって気もするけど。

子供の頃からつるんでて、今では冴えない中年男四人組は恒例の狩りに来ていた。二人が買い出しに行ってしまい山小屋に残った二人の元に遭難者がやってくる。だが呂律も回らず、どこか様子がおかしい。森の動物にも異常行動が見られる。

原作を読んだんだけど、全4巻のうち、最後の1巻がとてつもなく退屈。カーチェイスだけをダラダラ書くんじゃねえよ。と、いうわけでそのダラダラがなくなった映画は小説よりはマシなんじゃないかと思っていた。

結論から言うと、どっちもどっちかなあ。原作はどうでもいい描写はページをめくればいいんだけど、映画だともともと説明不足だったところがますます説明不足になっちゃってしまってて、これはどうしようもない。

原作もそうだけど、序盤の予想外の展開がいいので、そこは観ても損しない感じ。

(2010年11月22日)ま、やっぱりつまらないので星を一つ減らしました。

閉ざされた森  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月19日
監督ジョン・マクティアナン
記述年月日2020年4月11日
出演ジョン・トラヴォルタ,コニー・ニールセン,サミュエル・L・ジャクソン,ジョヴァンニ・リビシ,ブライアン・ヴァン・ホルト,テイ・ディグス,ティム・デイリー,クリスチャン・デ・ラ・フエンテ,ダッシュ・ミホク,ロゼリン・サンチェス,ハリー・コニック・Jr
評価★★★
脚本ジェームズ・ヴァンダービルト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/241971

まあ悪くないかなという感じ。話はうまくできてるけど、ベタな気もする。

ある夜、パナマの米軍基地から訓練に向かったレンジャー隊7名が、嵐の密林地帯で消息を絶つ。17時間後、3名の生存者が発見されるものの、彼らは味方同士で撃ち合っていた。そして、一人が捜索隊の目の前で殺される。結局、重傷者を含む2名が救助され、いまなお隊長のウエストを含む4名が行方不明のまま。間もなく、ジュリー・オズボーン大尉が調査を開始するが、救助された兵士は彼女の尋問に黙秘を続けた。そこで、オズボーンの上官スタイルズ大佐は、かつてウエストに訓練を受けていた元レンジャー隊員で尋問術に長けた麻薬捜査官トム・ハーディを呼び寄せる。

麻薬捜査官ってことから分かるように麻薬が関係するんだけど、さらにその真相が出てくるんである。

まあ普通に面白かったですよ。

リミットレス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月15日
監督ニール・バーガー
記述年月日2020年3月13日
出演ブラッドリー・クーパー,ロバート・デ・ニーロ,アビー・コーニッシュ,アンドリュー・ハワード,アンナ・フリエル,ジョニー・ホイットワース,トマス・アラナ,ロバート・ジョン・バーク,ダーレン・ゴールドスタイン,ネッド・アイゼンバーグ,T・V・カーピオ,リチャード・ベキンス,パトリシア・カレンバー,シンディ・カッツ,ブライアン・アンソニー・ウィルソン
評価★★★
原作アラン・グリン『ブレイン・ドラッグ』
脚本レスリー・ディクソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340469

割と面白かった記憶があるな。

作家志望のエディ・モーラは、出版契約を交わしたものの、一行も書けずに追い詰められていた。そんな時、元妻の弟と出会い、開発中だという新薬を譲り受ける。それは、通常は20%そこそこしか使われていない人間の脳を100%活性化させる夢の薬だった。半信半疑ながらも服用してみると、これまでの記憶は全て甦り、あらゆる情報の整理統合は瞬時に出来てしまい、小説さえもあっという間に書き上げてしまった。やがて大量の薬を手に入れたエディは、株で大儲けし世間の注目を集める。そんなエディに、大物投資家カール・ヴァン・ルーンが巨額の投資話を持ちかけるが…。

ドラッグにハマってしまう描写と、絶対破滅すると分かっている男の成り行きを観るというのはちょっと楽しいというのとがあって、個人的には楽しめた。

シティ・スリッカーズ2/黄金伝説を追え  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年4月18日
監督ポール・ウェイランド
記述年月日2011年4月24日
出演ビリー・クリスタル,ダニエル・スターン,ジョン・ロヴィッツ,ジャック・パランス,パトリシア・ウェティグ,プルイット・テイラー・ヴィンス,ジェニファー・クリスタル
評価★★★
脚本ビリー・クリスタル,ローウェル・ガンツ,ババルー・マンデル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10048

星は3つの普通扱いだけど、決して面白いわけじゃなく、どっちかというとつまらない部類。ギリギリ星2つにならないといったところだけど、予備知識がないからそのくらいで済んだのであって、DVDで借りたり、人から勧められたりしたんだったら、「そんなに面白くねーぞ」と文句を言いたくなるでしょう。

平凡なサラリーマンが、列車強盗が奪った金塊を隠したとされる宝の地図を見つけて、ネバダ州の砂漠に冒険の旅に出る。連れはどうにも頼りない彼の友人と定職に就いたことのない弟だけである。

冒険の障害が同じ金塊を狙う組織とかだったらいいんだけど、同行する弟と友人である。もっとも、この緊張感のない宝探しというのはオフビートな感じがして個人的には嫌いではない。予算の問題もあったんだろうけど、ありがちな展開にしたくなかったという努力と工夫が感じられる。

まあ、しかし、そういう映画に需要があるかというとないと思うが。

陰陽師 II  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月26日
監督滝田洋二郎
記述年月日2015年7月4日
出演野村萬斎,伊藤英明,今井絵理子,中井貴一,深田恭子,古手川祐子,市原隼人,鈴木ヒロミツ,山田辰夫,伊武雅刀
評価★★
原作夢枕獏
脚本夢枕獏,滝田洋二郎,江良至
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241496

まあいわゆる平凡な邦画ですよ。とはいえテレビドラマ臭はしないだけマシですが。

京の都に鬼が現れ、安倍晴明がそれを追う。

主演の野村萬斎は前作では不思議な存在感があってよかったけど、今回はそれほどでもないなあ。そしてほかの役者はイケてないし話も面白くないしで、完全にトーンダウンです。

ホワイトハウス・ダウン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月4日
監督ローランド・エメリッヒ
記述年月日2020年4月16日
出演チャニング・テイタム,ジェイミー・フォックス,マギー・ギレンホール,ジェイソン・クラーク,リチャード・ジェンキンス,ジョーイ・キング,ジェームズ・ウッズ,ニコラス・ライト,ジミ・シンプソン,マイケル・マーフィ,ラシェル・ルフェーブル,ランス・レディック,マット・クレイヴン,ジェイク・ウェバー,ピーター・ジェイコブソン,バーバラ・ウィリアムズ,ケヴィン・ランキン,ガーセル・ボヴェイ,フォーク・ヘンチェル,ロマーノ・オルザリ,ジャッキー・ギアリー
評価★★★★
脚本ジェームズ・ヴァンダービルト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345554

どこまでも馬鹿映画に徹していて好き。情感や叙情とは無縁。リアリティとも無縁。

テロリストがホワイトハウスに潜入した。たまたまシークレットサービス面接に落ちてそのままガイドツアーに参加していた男がたった一人で大統領を守り、ツアー参加していた児童たちも守り、テロリストは撃退する。

ほとんど漫画で、登場人物もデフォルメされたキャラみたい。非常に分かりやすいが、おそらく馬鹿にする人は徹底して馬鹿にすると思う。馬鹿な映画なのだ。

スパイ・レジェンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月9日
監督ロジャー・ドナルドソン
記述年月日2022年1月28日
出演ピアース・ブロスナン,ルーク・ブレイシー,オルガ・キュリレンコ,イライザ・テイラー,カテリーナ・スコーソン,ビル・スミトロヴィッチ,ウィル・パットン
評価★★★
原作ビル・グレンジャー
脚本マイケル・フィンチ,カール・ガイダシェク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350151

まあ、普通のサスペンスアクション映画だった。

かつて“ノベンバー・マン”というコードネームでその名を轟かせた伝説の元CIAエージェント、ピーター・デヴェロー。元同僚で愛していたナタリアの危機を知り、自ら“回収”すべくモスクワへ飛ぶ。しかしナタリアは、彼の目の前で殺されてしまう。その殺害を実行したのは、なんとデヴェローがCIA時代に教育した愛弟子メイソンだった。やがてロシア大統領選を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていくデヴェローだったが…。

まあ、普通のサスペンスアクション映画だった。二回目。

THE GREY 凍える太陽  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月1日
監督ジョー・カーナハン
記述年月日2020年3月17日
出演リーアム・ニーソン,フランク・グリロ,ダーモット・マローニー,ダラス・ロバーツ,ジョー・アンダーソン,ノンソー・アノジー,ジェームズ・バッジ・デール,ベン・ブレイ,アン・オープンショー
評価★★★
原作イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
脚本ジョー・カーナハン,イーアン・マッケンジー・ジェファーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341837

サイバイバルものは好きなんだけど、これはそんなに面白くなかった。

アラスカの石油採掘現場で、凶暴な野生動物から作業員たちを守る警備の仕事をしているオットウェイ。最愛の妻を失い、最果ての地で生きる希望を見出せない日々を送っていた。やがて休暇の時期を迎え、作業員たちとともに飛行機での帰途につく。ところが途中で激しい嵐に遭遇し、飛行機はアラスカの山中に墜落してしまう。辛うじて生き延びたのはオットウェイを含むわずか7人だけ。しかしそこは、深い雪に覆われたマイナス20℃の大雪原。しかも恐ろしい野生のオオカミが一帯を縄張りにしていた。オットウェイは望み薄の救助を待つよりも、生き残りを懸けて移動を始めるべきと皆を説得するが…。

なにがどうというのは書けないんだけど、イマイチだったということで。

心の旅  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月6日
監督マイク・ニコルズ
記述年月日2023年3月30日
出演ハリソン・フォード,アネット・ベニング,ビル・ナン,ミッキー・アレン,ドナルド・モファット,ナンシー・マーチャンド,レベッカ・ミラー,ジェームズ・レブホーン
評価★★★
脚本ジェフリー・エイブラムス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/7837

ハリソンフォードの渋い演技がいい。内容はかなり王道のヒューマンドラマだと思うのだが、なんかけっこう普通に観てしまった。作りがきっちりしているからかな?

ニューヨークのエリート弁護士である主人公は完全な仕事人間だった。家庭の中に存在感はなく、子供のことも妻に任せっきりだった。ある日、コンビニ強盗に遭遇し頭部に銃弾を受けてしまう。なんとか一命を取り留めたものの記憶喪失になってしまう。彼はリハビリをして徐々にその能力を回復させていくが、その中で妻や娘との関係も変わっていく。

クレジットを調べたら脚本がJ.J.エイブラムスだった。ベタだけど王道の脚本を書く人だったが、この頃からこういう感じの仕事してたんだねー。1991年の映画。

あらすじだけ読むとなんというベタな話だと思う。実際、知らずに観たんだけど、記憶喪失なんて筋書きを聞いていたら鼻で笑っていたかもしれない。ちなみに記憶喪失になる原因だけど映画の中で医師がきちっと説明しているのでなんちゃってのフィクション記憶喪失とは違う。その後の症状とリハビリもリアル。脳に深刻なダメージを受けたというときのそれである。

映画が説得力を持っているのは、映画の構成がしっかりしていることと、主演の役者たちがきちんと演技していることによるのかなと思う。しつこいけど、ベタな話なんだけどなぜか観れるという点を繰り返しておきたい。

君の膵臓をたべたい  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月26日
監督牛嶋新一郎
記述年月日2023年2月20日
出演(声)高杉真宙,Lynn,藤井ゆきよ,内田雄馬,三木眞一郎,田中敦子,福島潤,和久井映見,厚木那奈美,佐治和也,佳穂成美,稗田寧々,谷井智江,土田玲央,木村隼人,新田杏樹,竹内恵美子,内野孝聡,片岡健太,荒井智之,黒田隼之介,小川貴之,天海由梨奈,納富ももこ,石川光太郎
評価★★★
原作住野よる『君の膵臓をたべたい』
原作イラストloundraw
脚本牛嶋新一郎
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361463

忘れる前にメモとして、タイトルがしつこい。始まる前に表示されて、イントロの途中でかっこよく表示されて、さらにオープニングで音楽が流れて映像が流れてまたタイトルが出る。どんだけ過剰なんだよ。全体的にアニメっぽさがきつくて拒否感が強い。感動もしたし涙も出たけど、作り手の志の低さというか、やっぱり作り手がバカなのか客をバカにしてるのか、そんな感じがどうしてもしてしまう。

いつも一人で本ばかり読んでいる高校生の「僕」は、病院の待合室で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を拾う。それを書いていたのは人気者のクラスメイト・山内桜良だった。彼女は「僕」に、重い膵臓の病気で余命わずかだと告白する。それは、彼女の親友・恭子さえ知らない秘密だった。こうして図らずも桜良と秘密を共有してしまった「僕」は、残された日々を懸命に生きようとする彼女の大胆な行動に振り回されていくことになるのだったが…。

泣いてしまったので星2つにはしないけど、感動させるための安易な仕掛けが鼻についてしょうがなかった。そういうことを真剣に考えると泣いたからってちょっと評価をプラスするっていうのも違うのかなと思う。まあ、それはそうとして評価のところは世間一般としてどうかを基準にしているので、だとしたらまあ普通の感動アニメってことでよいかということである。個人の感想は本文に書くので。

エキセントリックな——痛い——言動をする人物というのはアニメじゃないときついところがある。この作品は実写化もされたそうだけど、実際の役者が演じるのはきついものだったろうなと思う。

言い忘れていたが原作未読である。この原作は特定の年代に大ヒットしたらしく、その年代では暗黙で話が通じるレベルで普及しているそうだ。しかし、ある程度の年齢の人なら分かると思うけど、この難病ものっていうのはジャンルを知らない若者が増えてくる周期で必ず出てくるものなのである。というわけで導入部を観ただけで自分などは、「なんだこれ、いつもの難病ものかよ」と距離を置いてしまった。

話はあらすじにあるように、余命僅かのヒロインが主人公の男を振り回すという話なのだけど、なんていうか、この振り回し方というのが、ちょっと言葉は汚くなるけど「この作者、童貞かよ!」と罵りたくなる感じの不自然さなのである。……とはいえ、このジャンルはこういう演劇的な演出になるというのも知っているので駄目なわけではない。ただ自分の根本的な嗜好と相性が悪いだけである。

河童のクゥと夏休み  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月9日
監督原恵一
記述年月日2010年11月11日
出演(声)田中直樹(ココリコ),西田尚美,なぎら健壱,ゴリ(ガレッジセール),冨沢風斗,横川貴大,松元環季,植松夏希
評価★★★★
原作木暮正夫
脚本原恵一
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327496

2007年の日本アカデミー賞を獲り、傑作と言われた劇場アニメ。監督はオトナ帝国の監督の原恵一。これで感動しないわけがないとか思っていたら、あまりに期待が高すぎて満点にならず。映画との出会いにはよくあることである。

夏休みに河童と出会った男の子のひと夏の体験。

河童のクゥの演技がいい。また素直すぎて泣ける。説教くさくもなく、いい映画である。問題があるとすれば、この現代において河童という題材がキャッチーでないために商業的に不利だということか。

女たちは二度遊ぶ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年8月16日
監督行定勲
記述年月日2011年10月2日
出演相武紗季,柏原崇,水川あさみ,高良健吾,小雪,小柳友,優香,塚本高史,長谷川京子,ユースケ・サンタマリア
評価★★
原作吉田修一
脚本伊藤ちひろ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336886

この手のオムニバス映画ってたくさん観てきたはずだけど、これはどうにも馴染めなかった。

女たちを個別に主人公にしたオムニバス短編映画。

なんだろう? 何が悪かったのか、具体的に説明できない。なんとなく、しょうもない、という感じであった。

ディープ・エンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月27日
監督スコット・マクギー,デヴィッド・シーゲル
記述年月日2011年2月1日
出演ティルダ・スウィントン,ゴラン・ヴィシュニック,ジョナサン・タッカー,ピーター・ドゥナット,ジョシュ・ルーカス,レイモンド・バリー,タマラ・ホープ
評価★★★★
原作エリザベス・サンゼイ・ホールディング
脚本スコット・マクギー,デヴィッド・シーゲル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240455

素人の一つの犯罪が運命をゴロゴロ転がしてしまうミステリーのお手本のような展開。実はちょっと気にくわないところがある。だから絶賛ってわけじゃないんだ。けど、それで星3つにするのは厳しいかなといった感じ。

息子のボウが付き合ってる男がどうにも気にくわない母は近づかないよう交渉に行くがまるで相手にしてもらえない。ボウも禁止すればするほど逆効果で近づいてしまう。しかしある日、男はボウに正体をあらわして暴力を振るい……。

後半にミステリーにメロドラマ要素が入ってしまう。まあ、それを責めてもしょうがない。原作がミステリー仕立てのメロドラマだったんだろう。しかしそれならそうと先に言ってくれって気分になってしまい、そこからこの映画と距離が生まれてしまった。それまでは実にいい感じの進行だと思います。

二転三転する状況にドキドキさせられます。

オッペンハイマー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年4月2日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2024年4月20日
出演キリアン・マーフィ,エミリー・ブラント,マット・デイモン,ロバート・ダウニー・Jr,フローレンス・ピュー,ジョシュ・ハートネット,ケイシー・アフレック,ラミ・マレック,ケネス・ブラナー,ディラン・アーノルド,デヴィッド・クラムホルツ,マシュー・モディーン,ジェファーソン・ホール,ベニー・サフディ,デヴィッド・ダストマルチャン,トム・コンティ,ゲイリー・オールドマン
評価★★★★★
原作カイ・バード,マーティン・J・シャーウィン
脚本クリストファー・ノーラン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/392691

あらかじめ知っておくべきことというサイトの解説ページを読んでからの鑑賞だったんだけど、正解だった。面白かった。赤狩りくらいは知識として知っていたけど、当時の物理学の力関係なんて知らなかったから、把握しておくと本当に助かる。映画そのものはいい感じに進んでくれて分かりやすかった。よかった。

原爆の父といわれるようになったオッペンハイマーの物語。

原作はかなりの長大なノンフィクションらしいんだけど、幼少期の話などはほとんどオミットしている。また、原爆開発だけの話ではないし、完成してやったーという物語でもない。

じゃあ、なんだっていうとちょっと難しい。前述のように“オッペンハイマーの生涯”というほど網羅はしていない。原爆開発にスポットを当てて、いかにして完成したかというプロジェクト話でもない。一言でこの映画を「どういう話」と説明するのが難しいのだ。

ただ面白かった。プロジェクトの物理学者のそれぞれのドラマがあり、本人の悩みや葛藤があり、成功もあり、見応えがあった。

観る人によってこの映画のどこに注目するかは違うだろう。そこは難しいところだと思う。主観によってウエイトが変わりそうだ。

自分が印象的なのは、開発で苦悩するのは技術者で、運用を考える軍人や政治家はまるで苦悩をしないんだなということである。

なくもんか  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月10日
監督水田伸生
記述年月日2020年3月11日
出演阿部サダヲ,瑛太,竹内結子,塚本高史,皆川猿時,片桐はいり,鈴木砂羽,カンニング竹山,高橋ジョージ,陣内孝則,藤村俊二,小倉一郎,光石研,伊原剛志,いしだあゆみ
評価★★★
脚本宮藤官九郎
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334591

クドカン脚本のいつものノリノリ映画。

幼い頃に、無茶苦茶な人生を送る父に捨てられ、生き別れた兄弟。兄・祐太は、東京の下町、善人通り商店街で“デリカの山ちゃん”を営む夫婦に愛情いっぱいに育てられた。今では店を継ぎ、ハムカツを名物に“山ちゃん”を超人気店にまで成長させた。一方、弟・祐介は苦難の人生を生き抜く術として笑いを身につけ、やがて赤の他人の金城大介とコンビを組み、兄弟漫才師“金城ブラザーズ”として売り出し人気芸人に。そんなある日、10年以上音信不通だった“山ちゃん”初代店主夫婦の一人娘・徹子が突然帰ってくる。デブでブサイクだった徹子は、明らかにワケありな大変貌を遂げ、見違える美人になっていた。祐太は様々な疑問を胸に仕舞い込み、徹子を温かく迎え入れ、ほどなく2人は結婚することに。そして、ひょんな偶然から、“金城ブラザーズ”の祐介が実の弟であることも判明する祐太だったが…。

人生模様に喜劇をのっける感じ。ちょっとこれまでのクドカンとは違うけど、同じところもある。

私はお金出して観るほどではないけど、観ると意外とよかったりするのでクドカン映画はチェックするようにしています。

キング 罪の王  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年11月7日
監督ジェームズ・マーシュ
記述年月日2013年3月6日
出演ガエル・ガルシア・ベルナル,ウィリアム・ハート,ペル・ジェームズ,ローラ・ハリング,ポール・ダノ
評価★★★★
脚本ジェームズ・マーシュ,ミロ・アディカ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325601

悪趣味な映画で、すごく面白いってわけじゃないんだけど、妙に完成度が高いので最後まで観て感心してしまった。

私生児として育った青年が、母を捨て牧師となった父親とその家族に接近し、キリスト教の罪にちなんだ復讐を開始する。

いわゆる宗教的タブーを使って復讐するのだけど、それが実に悪趣味。カソリックの基本的なタブーくらいは知っておかないと意味が分からないかもしれない。あと、自分も全部知ってるわけではないので、モチーフとかはよく分かってないかも。

グスコーブドリの伝記  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月22日
監督杉井ギサブロー
記述年月日2016年1月23日
出演(声)小栗旬,忽那汐里,佐々木蔵之介,林隆三,草刈民代,林家正蔵,内海賢二,キートン山田,桑島法子,小宮和枝,亀山助清,岩崎征実,宮本充,柳原哲也,星野充昭,遊佐浩二,柄本明
評価★★
制作手塚プロダクション
原作宮沢賢治『グスコーブドリの伝記』
脚本杉井ギサブロー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341768

原作のタイトルを知ってたけど内容を知らなかったので、これであらすじを知れたのはよかった。ただ映画としては、たぶん、原作ファンが映像化を喜ぶだけで、ただ観に来ただけの人はきょとーんとして終わったんだろうなあ。

宮沢賢治の『グスコーブドリの伝記』の映画化。イーハトーヴに暮らすブドリは、冷害のために生活が苦しくなり、両親は家を出て妹は謎の男に誘拐されてしまう。天涯孤独となったブドリは職を転々としながら大人になっていく。やがてある博士の元で火山局に勤めるようになるのだが、再び冷害が迫っていると博士に告げられる。

童話なのでこれでもいいのかもしれないけど、幻想的すぎてなんだかよく分からなかった。色々ほったらかしな気もするし。制作者たちの自己満足が過ぎたんじゃないかな?

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月9日
監督富野由悠季
記述年月日2023年4月20日
出演(声)古谷徹,池田秀一,鈴置洋孝,榊原良子,白石冬美,川村万梨阿,弥生みつき,佐々木望,山寺宏一,伊倉一恵,安達忍,藩恵子,嶋俊介,村山明,荘真由美,牛山茂,広森信吾,村松康雄,池田勝,石塚運昇,曽我部和恭,石森達幸,秋元羊介,戸谷公次,小宮和枝
評価★★★
原作富野由悠季
脚本富野由悠季
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/150405
関連

いまさらと言われるだろうが、地上波で放送していたので試しで観た。そしてびっくりするくらい感動している。TVシリーズをほとんど見ていないんだけど、これは確かに映画であり、ものすごく完成度が高い。もちろんこれまでのシリーズを見てきた人にはもっと感慨ひとしおなんだろうけど、そうじゃない自分でもこれがいい映画なのは分かる。すごい。お見事。

ネオ・ジオン軍のリーダーとなったシャアは宇宙民族の独立を地球連邦政府に求める。和平交渉をしながらその裏で小惑星アクシズを地球に落とす計画を立てる彼に、長年対立してたアムロが立ちはだかる。

初代、Z、ZZから続くガンダムシリーズの完結編。しかしそのあたりを観てないので流れとか全然分からんのである。それでもまったく知識が皆無というわけではないのでネットの適当な知識だけでもなんとかなる。さすがにまったく何も知らないとどこまでついてこれるのか分からないが。

割と興味深かったのがシャアが和平交渉しながら地球を滅ぼす計画を立てているところで、かつてのヒトラーや今のプーチンがやってることと同じだなと思った。和平など求めていないはずなのだが、一方が希望的観測で平和にここで手打ちになるかもしれないと期待して和平を結ぶのである。そしてアムロなどが苦々しく舌打ちする。どうしてもすがりたい希望というものがあるんだなと思うと——一応言っておくと満州国や韓国併合などで大日本帝国がやったことではあるし、もっと古くすると欧州の王朝や日本の戦国武将たちにとっては和平交渉とその破棄など日常茶飯事でもある——宇宙世紀になってもあるだろうなと思う。富野由悠季もそのあたりの歴史が頭にあってのストーリーだろう。

そしてニュータイプによる人類の進化促進も、その後の人類補完計画などに脈々と続くストーリーだし、能力や才能を洗脳でコントロールするストーリーもどこかで観たものだし、色々とオリジナルを知ることができてよかった。豊富なアイディアが投入されていて、本当に富野由悠季絶好調というか、このあたりの作品を人が褒めまくっているのも理解できる一品であった。

これの続編である『閃光のハサウェイ』を自分は先に観たんだけど、ここで前日譚を観ている感じになるのもよかった。

網走番外地 南国の対決  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月9日
監督石井輝男
記述年月日2020年3月10日
出演高倉健,千葉真一,町田政則,吉田輝雄,嵐寛寿郎,田中邦衛,由利徹,谷隼人,大原麗子,三原葉子,沢彰謙,潮健児,河津清三郎,二本柳寛,日尾孝司
評価★★★
企画植木照男
原案伊藤一
脚本石井輝男
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/160854
関連

網走といいつつ沖縄が舞台。そして返還前だと思うとそれはそうと映像が興味深い。

あらすじ略。

沖縄が舞台だけどギラギラしててよかったです。

2014年の健さん追悼特集を録画したうちの一本。

スピード・レーサー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月23日
監督アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー
記述年月日2008年10月30日
出演エミール・ハーシュ,クリスティナ・リッチ,マシュー・フォックス,スーザン・サランドン,ジョン・グッドマン,キック・ガリー,ポーリー・リット,ロジャー・アラム,RAIN(ピ),真田広之,リチャード・ラウンドトゥリー,ベンノ・フユルマン,ニコラス・エリア,アリエル・ウィンター,スコット・ポーター,クリスチャン・オリヴァー,モーリッツ・ブライブトロイ
評価★★★
製作ジョエル・シルヴァー,グラント・ヒル,アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー
製作総指揮デヴィッド・レイン・セルツァー,マイケル・ランバート,ブルース・バーマン
キャラクター創造吉田竜夫
脚本アンディ・ウォシャウスキー,ラリー・ウォシャウスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328895

よくこんな映像を思いつくよなあ。とはいえ、映画の雰囲気に慣れるのが後半で、それまではいまいち馴染めなかったので点は辛め。

レーサー家は兄の死で沈んでいたが弟のスピードが地元のレースで優勝し、世界へを足がかりを得る。同時に、スポンサーによるレースの支配や、そこから外れた者への嫌がらせなどを経験する。マッハGo!Go!Go!のウォシャウスキー兄弟による実写映画化。

映画の中で繰り広げられているレースがどういうものなのかいまいち分かりにくい。F1のようなレースなのかラリーなのか。クラッシュ歓迎のデスマッチなのか。けど、どういうルールなのか分かってしまうとその無茶苦茶さが気持ちよくなってくる。

すごく変な映像なんだけど、映画が徹頭徹尾そのヴィジュアルで統一されている。この統一っぷりはすごい。金のある趣味人でしか作れない映画だ。映画館で観ておけてよかった。

ラストサマー3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年8月25日
監督シルヴァン・ホワイト
記述年月日2011年10月2日
出演ブルック・ネヴィン,デヴィッド・パートコー,トーレイ・デヴィート
評価★★★
原作ロイス・ダンカン
脚本マイケル・D・ウェイス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325918
関連

3 に至ってビデオ映画になるとは。ネタじゃなくて普通にビデオ販売なんだろうなあ。

あの事件の模倣を仲良しグループがドッキリでしかけようとしたら事故で本当に一人が死んでしまう。一年後、「去年の夏、何をしたか知ってるぞ」と手紙が届き、関係者が殺されていく。

いや、まあ、このグダグダも含めてこれはこれでいいんじゃないでしょうか? さすがに4はないと思うけど。4があってもいいけど。

テルマエ・ロマエ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月21日
監督武内英樹
記述年月日2016年1月23日
出演阿部寛,上戸彩,北村一輝,竹内力,宍戸開,勝矢,キムラ緑子,笹野高史,市村正親,外波山文明,飯沼慧,岩手太郎,木下貴夫,神戸浩,内田春菊,松尾諭,森下能幸,蛭子能収
評価★★★
原作ヤマザキマリ
脚本武藤将吾
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340852

邦画としてはかなりヒットした部類。そして、邦画の中ではまあ悪くないといった部類。

古代ローマ帝国。浴場設計技師のルシウスは生真面目な性格が災いし、流行に乗り遅れて職場をクビになってしまう。気分転換にと友人に誘われ、公衆浴場(テルマエ)にやってきたルシウス。突然そこで溺れてしまった彼は、なぜか現代日本の銭湯にタイムスリップする。漫画家志望の山越真実ら、見たこともない平たい顔ばかりを前に途方に暮れるルシウスは、ローマよりも遥かに進んだ風呂文化を目の当たりにして愕然。やがて古代ローマに戻ったルシウスは、平たい顔族(日本人)の風呂文化を採り入れた浴場を設計し大評判となるのだが…。

セットがすごいと思ったら、アメリカのドラマROMEのセットが借りれたとのことで(向こうのドラマはアホみたいに金をかけてドラマを作り、そしてその制作費をちゃんと回収する。とはいえ、ドラマROMEは打ち切り作品となってしまった)、そりゃ本格的だよな。その画はすごいメリットとして出ている。全体に漂う説得力が違うのだ。

邦画はだいたい役者の演技が寒くて白けてしまうのだけど、この作品はコメディってことでそれほど気にならなかった。といっても気になるところはないわけではないが。

劇場版 ブレイク ブレイド 第五章/死線ノ涯  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月8日
監督羽原信義
記述年月日2012年2月24日
出演保志総一朗,斎藤千和,中村悠一,井上麻里奈,鳥海浩輔,白石稔,花澤香菜,中井和哉,寺島拓篤,白石涼子,菅原正志,浅野真澄,柳沢真由美,宝亀克寿
評価★★
総監督アミノテツロ
アニメーション制作Production I.G,XEBEC
原作吉永裕ノ介
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338171
関連

味方殺しと噂される味方の男が話の中心の章なのかな?

戦いは続く。かつての親友が敵だったり。

やっぱり幼稚な雰囲気だよなあ……。

X-MEN:ファイナル ディシジョン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月9日
監督ブレット・ラトナー
記述年月日2009年4月16日
出演ヒュー・ジャックマン,ハル・ベリー,パトリック・スチュワート,ジェームズ・マースデン,ベン・フォスター,ファムケ・ヤンセン,イアン・マッケラン,レベッカ・ローミン,アンナ・パキン,ショーン・アシュモア,アーロン・スタンフォード,ダニエル・クドモア,ケルシー・グラマー,ヴィニー・ジョーンズ,マイケル・マーフィ,ダニア・ラミレス,エリック・デイン,キャメロン・ブライト,エレン・ペイジ,ショーレ・アグダシュルー,ケン・レオン,オマイラ,ジョセフ・ソマー,ビル・デューク,エイドリアン・ハフ,アンソニー・ヒールド,オリヴィア・ウィリアムズ,コナー・ウィドウズ
評価★★★★
脚本ザック・ペン,サイモン・キンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324544
関連

大味だけどけっこう面白かった。

ミュータントの能力を治す薬が開発される。それは病気であり治療されるべきものなのか。ミュータントたちは大いに揺れる。

あまりテーマが深く掘り下げられることはないのだが、似たような設定のSF小説を読んだことがあり、これをきっかけに考えさせられた。各組織が自分たちの意義を少しずつ変更せざるを得なくなるところも興味深い。

金のかかった特殊能力の映像は見ていて気持ちいい。クライマックスよりも小技に光るものがあった。

ルーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年1月26日
監督レニー・アブラハムソン
記述年月日2020年5月1日
出演ブリー・ラーソン,ジェイコブ・トレンブレイ,ジョーン・アレン,ショーン・ブリジャース,ウィリアム・H・メイシー,トム・マッカムス,アマンダ・ブルジェル,ジョー・ピングー,キャス・アンヴァー,ランダル・エドワーズ,ウェンディ・クルーソン,マット・ゴードン
評価★★★
原作エマ・ドナヒュー『部屋』
脚本エマ・ドナヒュー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355360

なかなか面白い。

5歳の男の子が母と一緒に暮らしている。朝起きて、歯は磨くが着替えはせず、粗末な食事をし、体操をし、部屋の中を片付けたりする。女性はもう限界だった。監禁生活は7年になっていた。彼女は、高熱を出して死んでしまった演技を息子にさせて、搬送途中で助けを呼ぶという計画を立てる。彼はなんとかトラックの荷台からグルグル巻きのカーペットを解き、生まれて初めて空を見る。通りと家を見る。母と犯人以外の人間を見る。そして、彼女は7年ぶりに、息子は初めて社会を知る。マスコミが殺到し、奇異の目で見られ、両親と共に暮らし始める。

それから息子と女性がゆっくりと世界を受け入れて変わっていく。なかなか面白い。最後にじーんとする。

事実に対するスタンスがそれぞれ違うのがうまい演出になっている。突然の孫を触ることもできない男。この子の親は自分一人だけだと言い続けてバランスが取れなくなる女。自分はどこかおかしいのかもよく分かっていない子供。何も言わずに遊び相手をする女。

母親自身ですら、子供の父親が誘拐監禁した犯人だと思うと愛せない。そこでバランスを取るには父親は誰だというのは考えないようにしなくてはいけないのだが、それは結局、憎しみのもっていき場が無いという最悪の事態を招くわけで、そのあたりを言葉で説明せずに丁寧に描写している。もちろんそんな経験をした人はほとんどいないわけで、説明しないので母の精神で何が起こっているのかはなかなか分からない。この辺はうまい。

また、当然だけど、子供にとっては部屋の中の方が幸せな世界だったので、強引に外に出されて社会とやっていけと言われるのは理不尽で納得いかない状況だろう。そこから子供ならではの柔軟性で周りの変化を受け入れていく。

脱出のサスペンスではないのだけど、本当にいい映画だった。

ALI アリ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月21日
監督マイケル・マン
記述年月日2009年2月12日
出演ウィル・スミス,ジェイミー・フォックス,ジェフリー・ライト,ジョン・ヴォイト,マリオ・ヴァン・ピーブルズ,ロン・シルヴァー,ミケルティ・ウィリアムソン,ジェイダ・ピンケット=スミス,ノーナ・M・ゲイ,マイケル・ミシェル,ジョー・モートン,ポール・ロドリゲス,バリー・シャバカ・ヘンリー,ジャンカルロ・エスポジート,レヴァー・バートン,アルバート・ホール,デヴィッド・キュービット,ウェイド・アンドリュー・ウィリアムズ,ローレンス・メイソン
評価★★★
製作マイケル・マン,ポール・アーダジ,A・キットマン・ホー,ジェームズ・ラシター,ジョン・ピーターズ
製作総指揮ハワード・ビンガム,グレアム・キング
原作グレゴリー・アレン・ハワード
脚本マイケル・マン,スティーヴン・J・リヴェル,クリストファー・ウィルキンソン,エリック・ロス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237032

モハメド・アリにそれほど思い入れがない人間としてはそこそこ観れたと思う。これがファンだったらどうか分からないが。淡々としているのがよかった。

モハメド・アリの一時期を切り取ったドキュメンタリー風ムービー。

マルコムXと交友があったのねー、などと無知な私はそんなことに感慨に耽ってました。

ウィル・スミスはすごく体を作ってました。

英雄的人物なのでもっと底抜けに感動するかと思ってたんだけど、そんなことはなかった。

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年8月23日
監督ジェームズ・ガン
記述年月日2022年1月17日
出演マーゴット・ロビー,イドリス・エルバ,ジョン・シナ,ジョエル・キナマン,ヴィオラ・デイヴィス,ジェイ・コートニー,ピーター・キャパルディ,デヴィッド・ダストマルチャン,ダニエラ・メルキオール,マイケル・ルーカー,フルーラ・ボルク,ネイサン・フィリオン,ピート・デヴィッドソン,メイリン・ン,ショーン・ガン,アリシー・ブラガ,ファン・ディエゴ・ボト,ホアキン・コシオ,タイカ・ワイティティ,スティーヴ・エイジー,ティナシー・カジェセ,ジェニファー・ホランド,ストーム・リード,フリオ・セサール・ルイス,シルヴェスター・スタローン(声)
評価★★★★★
脚本ジェームズ・ガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/376383

イントロから色々掴まれて滅茶苦茶面白かった。無駄なところが全然無いんだけど、そのくせ絶対無駄だろってところに尺が使われてたりして、色々ふざけてるなあと。

反米国家の不穏な動きを察知した政府は、国内にいる極悪犯罪者に10年の減刑を条件にその計画阻止の任務を与える。ほとんど支援もない自殺部隊に参加した14人の活躍を描く。

最近、こういう悪趣味な演出がめっきり減ってしまったので、人の命をなんとも思っていない極悪人が、敵も味方も殺しまくる——それも露悪的に——映画というのは久し振りである。こういうのは中途半端が一番よくなくて、本作では遠慮なく突き抜けているのでよかった。突き抜けているのにギリギリのところではバランスが取れているようにも感じるのもうまいところだ。

まー、とにかく面白かった。気がつくとあっという間に終わっていた。

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月11日
監督湯山邦彦
記述年月日2022年1月8日
出演(声)松本梨香,大谷育江,林原めぐみ,三木眞一郎,犬山イヌコ,小桜エツコ,愛河里花子,かないみか,三宅健太,古島清孝,佐藤健輔,藤村知可,真堂圭,石川界人,武隈史子,うえだゆうじ,豊島まさみ,西村ちなみ,逢坂良太,本郷奏多,佐藤栞里,山寺宏一,中川翔子,古田新太
評価★★★
アニメーション制作OLM team Kato
原案田尻智
脚本米村正二
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359120
関連

なんかまあ、無難なエピソード0といった感じ。作画はよい。

サトシとピカチュウの出会いを描く、20周年記念作品。

特に冒頭の感想以上はなし。普段、ポケモン映画は観ないので本作の出来がいいのか悪いのか分からん。ただ、手抜きではないのは分かる。むしろ気合い入っている。

K2 アルピニストの影たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年11月13日
監督イアーラ・リー
記述年月日2022年1月23日
出演(記載なし)
評価★★★
制作イアーラ・リー
撮影ジャワド シャリフ
編集ジャワド シャリフ
データソースhttps://asiandocs.co.jp/con/143

話題ほど面白くなかった。ちょっと意地が悪い構成にはなっているけど、なんか、ただの記録映像っぽい。

K2登頂をサポートするシェルパたちの犠牲についてのドキュメンタリー。

K2登頂に挑む登山家と、シェルパたちへのインタビューを交互に入れていく構成が意地悪で、登山家がロマンについて語る一方で、シェルパたちが生活の話ばかりするのが印象的。ここで初めて認識したけど、シェルパの現役でいられる期間というのも短く、アスリートのように30代40代では引退しなくてはいけない。そうでなければ死ぬだけなのである。語られてそういえばそうだと気づいた。

タイムトラベラー/きのうから来た恋人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月8日
監督ヒュー・ウィルソン
記述年月日2008年10月26日
出演者ブレンダン・フレイザー,アリシア・シルヴァーストーン,クリストファー・ウォーケン,シシー・スペイセク,デイヴ・フォーリー,デイヴ・ラオール,ネイサン・フィリオン,ジョーイ・スロトニック
評価★★★
脚本ヒュー・ウィルソン,ビル・ケリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85356

意外と出来のいいラブコメであった。ま、ちょっと都合がよすぎる部分はあるけどね。

1962年のある晩、勘違いから危険を感じた発明家のカルヴィンは、身重の妻を抱えて地下シェルターへと避難した。やがて妻は可愛い男の子、アダムを出産。アダムはシェルターの中ですくすくと成長してゆく。そして35歳となったアダムは、必要に迫られ地上へ出る覚悟をするが・・・。

アダムのピュアな童貞って感じが面白い。あと、アメリカの価値観として、こういう純朴な人物を一つのステレオタイプとする文化があるのかなと思った。

アパリション -悪霊-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月28日
監督トッド・リンカーン
記述年月日2020年4月6日
出演アシュリー・グリーン,トム・フェルトン,セバスチャン・スタン,ルーク・パスクァリーノ,ジュリアンナ・ギル,リック・ゴメス,マーティ・マトゥーリス
評価★★★
脚本トッド・リンカーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345462

YouTube 系のホラーで理屈やストーリーや演技はそうでもないのになんか怖いという。

降霊実験に失敗してから数年後、引越し先で奇妙な気配に気づく。

YouTube の短編ホラーは最近の映画監督の登竜門といっていい存在だけど、この映画は全体のコントロールができない人間が短時間のホラー演出をとにかく繋げて映画にしたような感じ。

短時間で──一時停止しながら──観るなら楽しめるけど、通して観ると振り返って何も感想が残らないという。

Dr.パルナサスの鏡  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月1日
監督テリー・ギリアム
記述年月日2023年3月17日
出演ヒース・レジャー,クリストファー・プラマー,ジョニー・デップ,ジュード・ロウ,コリン・ファレル,リリー・コール,アンドリュー・ガーフィールド,ヴァーン・トロイヤー,トム・ウェイツ
評価★★★
脚本テリー・ギリアム,チャールズ・マッケオン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335026

最初は監督のイメージの暴走が無意味というかちょっと本筋と関係なさそうで戸惑っていたけど段々慣れてきて浸ることができた。テリー・ギリアムに憧れてるフォロー監督かなと思ったら本人だった。

2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を鏡の向こうの世界に創り出す摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。しかし、怪しげな装置に誰も興味を示さない。そんな中、何かに怯えているパルナサス博士。彼は、かつて悪魔のMr.ニックと契約を交わし、不死と若さを得る代わりに生まれてくる娘が16歳になったらMr.ニックに差し出すと約束してしまったのだ。そして、その期限である娘ヴァレンティナの16歳の誕生日が目前に迫っていた。一方、何も知らないヴァレンティナは、偶然救い出した記憶喪失の男トニーに心奪われる。トニーは一座に加わり、彼の魅力で女性客が増え始めるが…。

このイマジナリウムという装置(鏡)が、重要なようなそうでもないような、変な舞台装置——セットという意味ではなくシナリオ上の装置という意味で——である。こういう脚本だとこの鏡が本物であるか偽物であるかは実はどうでもよく、また、中で見せられる世界がどんなものかもあまり意味がない。これで旅芸人の興行がうまくいくかっていう話と、あらすじにあるように代償としての娘をどうするかという話がメインである。ところがこの映画はそれぞれが鏡に入るとそれぞれの欲望の世界というのをこれでもかと見せてくる。観客として、それを見せられるのはいいんだけど、これを見てどうしろっていう意味のところが全然分からない。なんか監督がとにかく幻想的な世界のシーンを撮りたかっただけでは?という気分になる。そしてそれは半分正解だと思う。

まあ、最後まで見ても、無駄とは言わないけど、あそこまでがちがちに作り上げて見せる必要があったかというと、なかったように思う。だけど慣れてくるのも確か。

なんか結論としては、いつものテリー・ギリアムだなという感じである。そんなまとめでいいのかって気はするが。

アサシン クリード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年9月4日
監督ジャスティン・カーゼル
記述年月日2022年1月19日
出演マイケル・ファスベンダー,マリオン・コティヤール,ジェレミー・アイアンズ,ブレンダン・グリーソン,シャーロット・ランプリング,マイケル・K・ウィリアムズ,ドゥニ・メノーシェ,アリアーヌ・ラベド,ハリド・アブダラ,エシー・デイヴィス,マティアス・ヴァレラ,カラム・ターナー,カルロス・バルデム,ハビエル・グティエレス,ホヴィク・ケウチケリアン,ブライアン・グリーソン
評価★★
脚本マイケル・レスリー,アダム・クーパー,ビル・コラージュ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358010

映像にお金はかかっているけど、やっぱストーリーが弱いな。

人間の自由意思をコントロールできるという“エデンの果実”を巡り、“アサシン教団”と“テンプル騎士団”の間で長年にわたる暗闘が繰り広げられてきた――。2016年。一人の殺人犯カラム・リンチに死刑が執行される。ところが、実際にはその身柄は生きたままアブスターゴ財団の研究所へと運ばれていた。そこでは、遺伝子に刻まれた記憶を辿ることができる特殊な装置“アニムス”が開発されていた。実はカラムは、“エデンの果実”の秘密を守るアサシン教団の伝説のアサシン、アギラールの末裔だったのだ。研究所は“エデンの果実”を狙うテンプル騎士団によって運営されており、研究者のソフィア・リッキンは、アニムスを使ってカラムにアギラールの人生を追体験させることで“エデンの果実”の秘密に迫ろうとしていたのだった。こうして遺伝子の記憶を介して自らの先祖アギラールとなり、スネサンス期のスペインへと舞い降りたカラムは、アサシン教団とテンプル騎士団の壮絶な抗争の渦へと巻き込まれていくのだったが…。

元がゲーム。ストーリーもゲームの設定のままなんだけど、この設定は色々な時代に主人公が行って、また、何度死んでも大丈夫というゲームのための設定というところがあって、映画のストーリーとしてはノイズにしかならないなあという感じ。

冒頭に書いた通り、映像はなかなかいい。

ナイト・オブ・ザ・スカイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月22日
監督ジェラール・ピレス
記述年月日2010年11月22日
出演ブノワ・マジメル,クロヴィス・コルニアック,ジェラルディン・ペラス,アリス・タグリオーニ,フィリップ・トレトン,ジャン=バティスト・ピュシュ,クリストフ・レモン,フィオナ・カーゾン,ジャン=ミシェル・ティニヴェリ,フレデリック・ヴァン・デン・ドリエッシュ,エリック・プーラン,ピエール・ポワロ,ピーター・ハドソン
評価★★
脚本ジル・マランソン,ジェラール・ピレス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323916

TAXiの監督です。そんなわけでデフォルト2点を越えられるかという点に期待が高まりましたが、それには応えられませんでした。

空軍を舞台にしたスカイアクション。

はいはい。寒いから次行こ次。

翔んで埼玉  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年2月9日
監督武内英樹
記述年月日2020年5月2日
出演二階堂ふみ,GACKT,伊勢谷友介,ブラザートム,麻生久美子,島崎遥香,成田凌,中尾彬,間宮祥太朗,加藤諒,益若つばさ,武田久美子,麿赤兒,竹中直人,京本政樹,鈴木勝大,福山翔大,岡山天音,高月彩良,秋月三佳,宮澤竹美,田中明,搗宮姫奈,荒井レイラ,矢柴俊博,勝矢,水野智則,江戸川じゅん兵,竹森千人,廻飛呂男,沖田裕樹,市川刺身,佐野泰臣,小沢真珠,神戸浩,菅登未男,中原翔子,井上依吏子,松田リマ
評価★★★
原作魔夜峰央『翔んで埼玉』
脚本徳永友一
撮影谷川創平
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365245

もうちょっと面白いのかと思っていたけど、心理描写が雑で、演技もわざとらしさが面白さになっているというよりも、割と適当な演技でしかないといった印象。

埼玉と東京の境には検問が敷かれ、東京で埼玉県民は不当に差別されていた。東京の白鵬堂学院でも都知事の息子である壇ノ浦百美生徒会長が横暴に振る舞っていた。そこにアメリカの帰国子女である麻実麗が転入してくる。彼は上品な振る舞いで生徒達を魅了し、百美も最初は反感を抱くものの次第に心魅かれるようになる。しかし麗は実は埼玉県人で埼玉解放戦線のメンバーだった。

滅茶苦茶ヒットして、特に埼玉の劇場では大盛り上がりだったそうな。

しかし、観ると、出演者たちは決してヒットするとは思っておらず、こんな映画に本気出せるかっていう部分がちらほら出ている。もちろんノリがいい感じには仕上がっているが、それでも観ると、手を抜いた仕事してるなーというのが分かる感じである。観る方がそこに目をつむって楽しむしかない。こういう寒いコメディへの出演経験というのもたくさんあって、演者たちも慣れてしまっているんだろう。

ご当地映画がこんなにヒットするとは関係者もそんなに思わなかったんだろうな。

SAFE/セイフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月2日
監督ボアズ・イェーキン
記述年月日2020年5月6日
出演ジェイソン・ステイサム,キャサリン・チェン,ジェームズ・ホン,クリス・サランドン,ジョセフ・シコラ,ロバート・ジョン・バーク,レジー・リー,アンソン・マウント,サンドール・テクシー,ジェームズ・コルビー,マット・オトゥール,ジャック・グワルトニー,ダニー・ホック,スザンヌ・サヴォイ
評価★★★
脚本ボアズ・イェーキン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343189

アクションがぶつ切りで見にくい。

不正を密告したために警察にいられなくなったルークは八百長地下ボクシング試合で勝ってしまいマフィアに大損させてしまう(メインのストーリーと関係ないけど、「ちょっと一発反撃しただけだぞ。あんな奴どこから見つけてきたんだ」「YouTubeだ」のやりとりはちょっと面白い)。報復に妻を殺され自殺を考えて地下鉄プラットホームに立っていたところに中国人の少女が不安そうに通りかかる。気になってプラットホーム中央に戻り様子を伺っていると怪しげな男がそのあとを追っていた。彼はなんとなく外から様子を見て、最終的に走り出した地下鉄の車両の後ろに飛び付く。

あらすじはルーク中心に書いたけど、実際にはこの少女側のストーリーもかなり丁寧に描写されていて、それどころかこの少女が主人公なのかというくらいの扱いである。数学の天才だったのに教師の反感を買い、一方で中国マフィアの帳簿として目をつけられ家族を人質に取られてしまう。そしてマフィアの一人の養子ということで米国に移される。そこで帳簿としてあらゆる数字を覚えさせられるのだが、彼女が口にする数字一つで着服がバレて人が殺されるような日常を送ることになる。そんなある日、この長い数字を覚えろと言われ、移送先でもう一つの数字を覚えろと言われる。ところがその途中で何者かの襲撃に遭う。彼女だけがなんとか逃げ出して地下鉄に逃げ込む。

丁寧に書いたけど、アクションがとにかくぶつ切りのカメラカットで死ぬほど見にくい。ストーリーも大したことない。まあ、ジェイソン・ステイサムのいつものB級アクションですよってことなんだけど。なんでこういう中国人子役っていつもぶちゃいくなんだ。中華マネーによる製作事情にモヤる上に、それでこのぶちゃいく子役っていうのがまたモヤる。スポンサードされてるんだったらもっと美少女でええやんかと思うけど、美少女だとステイサムが変態っぽくなるからそれも難しいか……。

マックQ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月29日
監督ジョン・スタージェス
記述年月日2020年3月24日
出演ジョン・ウェイン,エディ・アルバート,ダイアナ・マルドア,コリーン・デューハースト,クルー・ギャラガー,デヴィッド・ハドルストン,ジム・ワトキンス,アル・レッティエリ,ジュリー・アダムス,ロジャー・E・モーズリー,ウィリアム・ブライアント
評価★★★
脚本ローレンス・ロマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/22170

ジョン・ウェインによる1973年の映画。

シアトル警察のはみだし刑事マックの相棒が殺害された。マックは影で糸を引く麻薬ギャングをぶちのめすが、上層部から事件に介入することを禁じられる。辞表を提出した彼は、友の敵を討つため私立探偵となり、警察内部の不正を暴く……。

ハードボイルドな感じ。意外と渋くてよい。

女子寮潜入大作戦! ソロリティー・ボーイズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月1日
監督ウォーリー・ウォロダースキー
記述年月日2010年11月23日
出演バリー・ワトソン,ハーランド・ウィリアムズ,マイケル・ローゼンバウム,メリッサ・サージミラー,ブラッド・バイアー,ブリー・ターナー
評価★★★
脚本ジョー・ジャーヴィス,グレッグ・クーリッジ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241249

タイトルほど傑作バカコメディって感じでもないです。

何人の女と寝たかを競争するようなあほ大学生。事情により女装して女子寮に潜入することに。

もっとお馬鹿な映画だと思ってたんだけど、そうでもなかった。まあ、それでも普通に面白いけどね。

THE FIRST SLAM DUNK  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月26日
監督井上雄彦
記述年月日2023年3月2日
出演(声)仲村宗悟,笠間淳,神尾晋一郎,木村昴,三宅健太
評価★★★
アニメーション制作東映アニメーション,ダンデライオンアニメーションスタジオ
原作井上雄彦
脚本井上雄彦
キャラクターデザイン江原康之
作画監督江原康之
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/375424

みんな褒めてるけど自分はそれほどでもなかった。試合が盛り上がってくるのにどんどんぶつ切りになってしまって次もまた回想が入るんだろうなと思いながら観ることになってしまう。とにかく残念だった。最後になってさすがにここからは回想は入らないだろうって思ってからは入らないんだけど、そこまでは何度も試合が切られることになってしまう。

インターハイを勝ち進んだ湘北高校バスケ部はついに高校バスケの頂点、山王工業に挑む。

あまりに評判がいいので期待をしまくって観に行ったというスタートのハンデがあるのだけど、それを差し引いても回想が間延びした空気を作るちょっと残念な映画だった。映像がいいだけにシナリオがイマイチなのはもったいない。

回想といっても試合に関係するという回想ではなく、登場人物の一人である宮城リョータの生い立ちとか家庭の事情が原作に描かれなかった外伝的に同時進行で描写されるというものである。家庭でグレて親に迷惑をかけてしまうという、まあ、そういうエピソードである。簡単に言ってしまえば。

試合進行と共にその回想が差し込まれるという構成なのだけど、最後の、試合がいいところになってもパスしたりシュートしたりといったタイミングで回想に戻るのでイライラしてしまってしょうがない。普通、こういうのは最後の30分(せめて20分)は現在のみの描写にするものだ。それができないのは、回想が終わってそして現在となったときに試合の現在と回想の現在が重なって回想が不要となるべきところを、試合の描写ではそして今はこうなりましたと表現できないからである。回想と試合が関係ないから宮城リョータの半生のクライマックスも回想の中で描写しないといけない。

なんでこんなことをしたのかというと、まあ、キャラクターの半生をどこかで描写したいという作者の欲望があったのと、おそらくは人情ドラマのお涙頂戴を映画に入れることで人気を取ろうとしたというのがあると思う。実際、あざといけどちょっと自分も泣いた(か泣きそうになった)。そこを感動したといって褒める人も多いんだろうけど、やはり自分はこういうチグハクな作りを褒めることはしたくない。というわけでイマイチである。

さて、シナリオはイマイチだけど、バスケの映像表現については文句なくすごいものである。映像だけなら一見の価値があり、ここまでの私の感想を見てスルーしてしまうのも勿体無いかもしれない。ここまでの出来の映像はおそらく今後もたくさんは作られないだろうとあちこちで言われている。それはバスケというものに理解があり、映像表現に情熱があり、そこにベットした東映アニメーションという会社があって、初めて実現したものだからと言われる。同じスタッフでも次はこうはならないだろう、と。私も同感だ。

ワイルド・スピードX2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月6日
監督ジョン・シングルトン
記述年月日2022年8月13日
出演ポール・ウォーカー,タイリース,コール・ハウザー,エヴァ・メンデス,リュダクリス,デヴォン青木,マイケル・イーリー,アマウリー・ノラスコ,トム・バリー,ジェームズ・レマー,エドワード・フィンリー,マーク・ブーン・ジュニア,マット・ガリーニ,ロベルト・“サンス”・サンチェス,エリック・エステバリ
評価★★★
原案ゲイリー・スコット・トンプソン,マイケル・ブラント,デレク・ハース
脚本マイケル・ブラント,デレク・ハース
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/241523
関連

やっと観れた。とはいえ、面白いというより、今のワイスピとかつてのワイスピをつなぐブリッジって感じた。作っている人はそんな意識はないんだろうけど。

米フロリダ州・マイアミ。夜になると、派手なカラーリングとチューンナップが施されたスポーツカーに乗った若者たちが続々集まってくる。その中には、かつてロスでストリート・レーサーたちの強盗団に潜入していた元警官ブライアンの姿もあった。そして、彼はその驚異的なスピードで他を圧倒しレースに勝利するが、突然現われた警察に囲まれ、逮捕されてしまう。実は、ブライアンの捕獲には警察の思惑があった。それは、彼をある国際的なマネー・ロンダリング組織に囮捜査官として潜入させることだった。

1に対する正当な2といった感じ。現時点では普通の続編映画である。

雑な演出や説明的なセリフやなんかベタベタのキャラクターなど、まだこのシリーズがB級映画だった頃の安っぽさがよく出ている。

イン・ハー・シューズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月10日
監督カーティス・ハンソン
記述年月日2012年2月5日
出演キャメロン・ディアス,トニ・コレット,シャーリー・マクレーン,マーク・フォイアスタイン,ブルック・スミス,アンソン・マウント,リチャード・バージ,キャンディス・アザラ,ケン・ハワード,エリック・バルフォー
評価★★★
原作ジェニファー・ウェイナー『イン・ハー・シューズ』
脚本スザンナ・グラント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323154

典型的な、自分に自信がない多くの女に「あなたは大丈夫」みたいなメッセージを発信してなんとなく自信が持てたような気分にさせる癒し映画……かと思ったけど、意外とよくできてた。

難読症をコンプレックスにしつつ、美人ですぐに男と寝てしまう妹マギーと、弁護士で容姿に自信がない姉ローズが、喧嘩別れしてしまう。マギーは親戚を頼って介護施設に転がり込むが居続けたかったら働けと言われて、介護の仕事を始めることになる。

意外とよくできてた、というのがやはり感想。食わず嫌いはよくないね。

デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月8日
監督トッド・フィリップス
記述年月日2015年2月28日
出演ロバート・ダウニー・Jr,ザック・ガリフィナーキス,ミシェル・モナハン,ジュリエット・ルイス,ジェイミー・フォックス,ダニー・マクブライド,RZA,マット・ウォルシュ,トッド・フィリップス,キーガン=マイケル・キー,ティンバリー・ヒル,アーロン・ラスティグ,ジョン・クライヤー,チャーリー・シーン
評価★★★★
原案アラン・R・コーエン,アラン・フリードランド
脚本アラン・R・コーエン,アラン・フリードランド,アダム・スティキエル,トッド・フィリップス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338078

コメディってエキセントリックな人間が登場するものだけどさすがにこんな奴いねえってことで観てて距離ができちゃうわー、と思ってたところから、妙なリアリティを持ち始めて自分もその中の空気を感じるようになるのがすごい。もちろん笑えたってところもあるけどね。

妻の出産まで5日なのに飛行機に乗れなくなってしまって変な男と車で珍道中をする羽目に。

一緒に行動するこの男がとにかくひどい。これはないわー(笑) その言動のいちいちに笑う。一部ではストレスでイラっとくるかもしない。

悪趣味なジョークが多いので、そういうのが苦手な人は注意が必要。

ロードレージ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月9日
監督シドニー・J・フューリー
記述年月日2012年7月3日
出演キャスパー・ヴァン・ディーン,ダニエル・ブレット,ジョセフ・グリフィン,キャサリン・オクセンバーグ,アンソニー・トゥーロ
評価
脚本グレッグ・メロット
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=233890

もうね、すごい駄作ですよ。こんなにつまらない映画もそうはないぞってくらい。

無理矢理追い越しをかけたら追い越された車がひたすら追いかけてくる。

追いかけられる方が男女のカップルなんだけど、もうなんかグダグダ。轢き殺されるかもしれないって緊張感がまるでないし、そもそもひたすら男に文句だけ言い続ける女と、半笑いの小者臭のする男ってコンビをわざわざ被害者として選んだセンスはどうなの?と小一時間問い詰めたい。

あんまりひどいので気のせいなのかもしれないと自分の認識を疑ってしまう。ほかの感想も最低評価なので安心したけど、夢じゃなかったんだなと思うと出資者に同情を禁じえません。

とある飛空士への追憶  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月9日
監督宍戸淳
記述年月日2015年3月29日
出演神木隆之介,竹富聖花,富澤たけし,小野大輔
評価★★
アニメーション制作マッドハウス
制作トムス・エンタテインメント
原作犬村小六
原作イラスト森沢晴行
脚本奥寺佐渡子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339779

評判通りの駄目さ。

姫を亡命させるために若い飛空士(物語世界のパイロットの呼び名)が任命され、作戦が実行される。身分の違う二人は亡命飛行の間にお互いの話をしていく。

原作の評判を聞いてはいた。映画化のニュースを見たとき原作を読んだ。映画はうまくいかな?くらいの印象だった。公開されてから悪い評判しか聞かず劇場には行かないことに。どのタイミングで観ようか迷っていたらCATVで流れていたので、それで観た。だから失望したりがっかりということはなかった。ただ、「ああ、評判通りだ」と。

原作の評価が高いけど、ラピュタとかなんとかいうと過大評価だと思う。どっちかというとそれをかなりパクった感じというか、そういう王道ものが好きなので堂々とそのプロットを書いたという感じ。文章や構成などの完成度は低く、ちょっと読みにくい。

まあ、それはいいんだ。そういう欠点があっても90分から100分の映画の原作としては悪くないストーリーなのだ、これは。

この作品が駄目になったのは、たぶんに原作を映画の脚本に変換するときの作業に原因があると思う。短いんだから、もっとキャラの性格や行動、会話など、とにかくそういうところだけを丁寧に拾って、それ以外のところを捨てるべきだった。逆に人物描写を省略すると初見の人にとっては意味が分からなくなる。原作から改変するならどこを改変したのかもきっちり表現しないといけない。ファンの感想にたくさんあったのが、原作ファンは黙ってても観るだろうから無視して未読の一般人にアピールするように改変したら誰も得しないものになったというもの。その通りだと思う。改変が酷すぎてファンにはそっぽを向かれて、未読の人にはキャラがブレブレで登場人物の性格が分からないまま映画が終わってしまう。言動が一貫してないためになんか変な人間になっている、中途半端な改変によくあるパターン。

こういうのによくあるのだが、映像だけはいいのよね。

死霊館  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月4日
監督ジェームズ・ワン
記述年月日2020年4月15日
出演ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,ロン・リヴィングストン,リリ・テイラー,シャンリー・キャズウェル,ヘイリー・マクファーランド,ジョーイ・キング,マッケンジー・フォイ,カイラ・ディーヴァー,シャノン・クック,ジョン・ブラザートン,スターリング・ジェリンズ
評価★★★★
脚本チャド・ヘイズ,ケイリー・W・ヘイズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346339
関連

いやー、普通に怖い。緊張を強いられる。

実在のオカルト研究家ウォーレン夫妻が体験した1971年の事件を映画化。一軒家に引っ越した家族が怪現象に悩まされているということでウォーレン夫妻が相談を受ける。夫婦は早速調査を開始するが、合理的に説明できない現象は割とすぐに発生し、一筋縄ではいかない案件だと夫婦とそのスタッフの顔色も変わるのだった。

「ソウ」「インシディアス」のジェームズ・ワン監督だが、こっちの畑をやってきただけあって非常にうまい。そして一段上げてきたなと。個人的にはべたなホラー映画だけどホラー映画というジャンルの中では出色の出来で、これまでのホラー映画の伝統を踏まえつつ、最近のホラーゲームやYouTubeのホラーショートムービーの流行の部分も取り入れていて、ちょっとした時代の完成形を見た思いである。「昔、エクソシストとかオーメンを観たなあ」みたいな人が、今のホラー映画がどうなっているか知りたければこれを観ろと言いたい。今と言いつつ2013年の映画だけど。もちろんこの映画の影響を受けて、2020年現在はまた変化を続けている。

ポルターガイスト現象のドアが勝手に閉まるのがこれほど怖く見せられるのはすごい。しみじみ本当に怖い。面白い。

貞子3D  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月10日
監督英勉
記述年月日2015年3月1日
出演石原さとみ,瀬戸康史,高橋努,染谷将太,高良光莉,山本裕典,田山涼成,橋本愛,喜多陽子,平祐奈,鈴木宗太郎,おぞねせいこ
評価
原作鈴木光司『エス』
脚本藤岡美暢,英勉
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341610

映画館で予告編が流れたとき、タイトルを見た客がみんなハハッて笑ったけど、そうだよねえ。

呪いの動画を見た人に貞子がなんちゃらかんちゃら……。

ある程度予想はしてたけど、ほんとにこんなにひどい映画にしなくてもいいのになあ。監督にとってもこういう企画を任されるというのはほんとはチャンスなんじゃないの? せっかくのチャンスだってのに手抜きをしてるわけじゃないんだとしたら、ほんとに才能ないか勉強不足なんだろうなあ。

中身について何か言おうにも、なんかモンスター化した貞子が襲ってくるというかそんな感じの作品。詳細を説明して駄目出しとかしたくねえ。観なくていいよ。といっても、貞子3D2なんてのも作られたみたいです。ひどい話だ。

沈黙のジェラシー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月12日
監督ジョナサン・ダービー
記述年月日2023年2月10日
出演ジェシカ・ラング,グウィネス・パルトロー,ジョナサン・シェック,ハル・ホルブルック,ニナ・フォック,デビ・メイザー,リチャード・ラインバック
評価★★★
脚本ジョナサン・ダービー,ジェーン・ラスコーニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/84343

なんか家庭板の嫁姑問題をそのまま映画にしたような感じ。発言小町とか読んでた人にとってはテンプレ的である。とはいえ、噂を流されて孤立していく感じは何回見ても嫌なものだ。それがこの映画のよさだけど。

結婚して義理の母と同居するようになった女性が、姑の人当たりがなんか悪いとか、気がつくと変な噂を流されたりして、明らかに敵意が伝わってくる。どうやら義母は息子ちゃん大好きらしいのだが。

さすがにこれで映画にするのは苦しいというか、ちょっとしたミニテレビドラマで作る方がいいんじゃないかという内容だった。内容がもう本当に嫁姑問題そのものなんだもん。

とはいえ、こういう当事者としては精神的に逃げ場がなくて追い詰められていく感じというのはきつい。それを演出で観せられるのは嫌いじゃない。好みの話を横に置くと、やっぱり映画としては大したことないのでおすすめしないけどね。

キラー・トーナメント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年2月17日
監督マシュー・ジョン・ピアソン
記述年月日2020年4月8日
出演ジェームズ・トレヴェナ=ブラウン,レニー・カタルド,ロブ・ヤング,トニー・マッカイヴァー,ルーク・ホウカー
評価★★
脚本マイケル・イー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/349152

つまらないのもそうだが画面が常に揺れるのが最悪。

殺し屋と殺し屋の戦い。

とにかく世界中でヒットしたバトルロイヤルものの一つ。B級なんだけど、とにかく手ぶれカメラ効果を使いまくるのが最悪。

Fate などがまだヒットしていることからも分かるけど、天下一武道会のような物語作りって手堅くヒットするのか量産されるんだよな。

劇場版ポケットモンスター/ミュウツーの逆襲  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月25日
監督湯山邦彦
記述年月日2011年9月29日
出演松本梨香,大谷育江,市村正親,山寺宏一,飯塚雅弓,上田祐司,こおろぎさとみ,林原めぐみ,三木眞一郎,犬山犬子,鈴置洋孝,白石文子,西村ちなみ,小林幸子,佐藤藍子,秋元羊介,古谷徹,高木渉,レイモンド・ジョンソン,玄田哲章,大友龍三郎,小形満,愛河里花子,小西克幸
評価★★★
原案田尻智
脚本首藤剛志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=153631
関連

邦画で最大のヒットとなったポケモン映画第1弾。ま、普通かな。

最強のポケモン「ミュウ」から作られたミュウツーが人間たちに逆襲を挑む。

もうこの頃にはカスミのヘソは出せなくなってたのね(笑)

まあ、特筆すべき点はないかな。子供向けアニメとしては問題ないと思うけど、それ以上のものはなかった。大ヒットってことなのでもっと色々あるのかと思ってたんだけど。

脚本家首藤剛志の追悼イベントにて鑑賞。

GOAL! ゴール!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月9日
監督ダニー・キャノン
記述年月日2007年10月8日
出演者クノ・ベッカー,スティーヴン・ディレイン,アンナ・フリエル,アレッサンドロ・ニヴォラ,マーセル・ユーレス,ショーン・パートウィー,トニー・プラナ,ミリアム・コロン,デヴィッド・ベッカム,ラウール・ゴンサレス,ジネディーヌ・ジダン,アラン・シアラー,スティーヴン・ジェラード
評価★★★
原案マイク・ジェフリーズ
脚本マイク・ジェフリーズ,エイドリアン・ブッチャート,ディック・クレメント,イアン・ラ・フレネ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324416
関連

ジャンプのスポーツ漫画みたいな王道展開。それで燃えられれば別にいいんだけど、個人的にはなんか都合が良すぎてさすがに白けてしまった。心が素直な人なら楽しめます。

才能を認められてスペインリーグにスカウトされたメキシコのサッカー選手がチャンスをものにしていく。

挫折や苦悩がちょっと薄っぺらいんだよね。印象の問題だけど。まあ、この映画を観て、「俺は普通に楽しめたぞ」って人もたくさんいるでしょう。無名の若者のサクセスストーリーなんだから、普通は楽しめます。

リーサル・ウェポン4  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月22日
監督リチャード・ドナー
記述年月日2009年1月12日
出演メル・ギブソン,ダニー・グローヴァー,ジョー・ペシ,レネ・ルッソ,クリス・ロック,ジェット・リー,ダーレン・ラヴ,トレイシー・ウルフ,デイモン・ハインズ,エボニー・スミス,スティーヴ・カーン
評価★★★
脚本チャニング・ギブソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=52724

以前に何度か観ているけどあらためて観たのでこちらに感想など。もうシリーズ物の惰性しかないけど、このマンネリ感が私は嫌いじゃないです。

中国人密輸事件の裏のチャイニーズ・マフィアを追う。

大爆発の使い方などがうまくてなかなかいいと思う。もはや登場人物に成長があるわけじゃないけど、これはこれで。

アナと雪の女王2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年12月7日
監督クリス・バック,ジェニファー・リー
記述年月日2020年4月27日
出演(声)クリステン・ベル,イディナ・メンゼル,ジョナサン・グロフ,ジョシュ・ギャッド,スターリング・K・ブラウン,エヴァン・レイチェル・ウッド,アルフレッド・モリナ,マーサ・プリンプトン,ジェイソン・リッター,レイチェル・マシューズ,ジェレミー・シスト,キアラン・ハインズ,アラン・テュディック,AURORA
日本語吹替神田沙也加,松たか子,吉田羊,原慎一郎,武内駿輔,松田賢二
評価★★★★
製作ピーター・デル・ヴェッチョ
原案クリス・バック,ジェニファー・リー,マーク・E・スミス,クリステン・アンダーソン=ロペス,ロバート・ロペス
脚本ジェニファー・リー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367239
関連

ちょっと自分にしか聞こえない声に導かれるという導線は弱いかなと思う。もっと物理的でもよかったかと。あとプロポーズも、今そんな状況じゃないことは一目瞭然で、いくらなんでも「お前、今の状況、分かってる?」って気持ちになった。あと、過去の出来事が明らかになるというストーリーって難しいというのも分かる。長い回想シーンにするか、そうでなければこんな感じにするしかないんだろう。難しい読み取りを受け手に求めることになる。とはいえ、終わり方というか着地点は好きで、いい感じだった。あと、映像はすごい。かなりのCGだと思う。

エルサは王女としてアレンデールにいたが、ときに遠くから聞こえる歌声のような呼び声のようなものを聞いていた。両親の遺品や伝承などから、自分のルーツを感じた彼女は、その声に応じて北へと旅立つことを決意する。

アナとクリストフやオラフなどいつものメンツも動向するのだが、基本的にエルサと両親の謎と辺境諸国の調査が目的なのに、なぜにクリストフはプロポーズをしようとしてタイミングを逸するという定番ギャグをかますのか。なんか邪魔だった。

あと、過去の出来事の真実というのは明らかになることは無いので、フィクションとしてそれをバーンと見せようとすると回想シーンになるか(そしてその回想シーンにトリップするというのもよくある)、そうでなければ関係者が何もかも説明しちゃうか、どちらかとなる。まあ、これはしょうがないという感じ。

声に導かれるというのは説得力が弱いと思うんだけど、これもしょうがないだろう。もっと物理的証拠があって、現地に行こうって感じになる方がいいんだけど、何もかも隠蔽された話を暴くストーリーではそれも無理な話だ。

とはいえすごいのが二つある。一つはエルサが目撃する回想シーンの映像。もう、世界が嫉妬するようなすごい映像だと思う。素人でも分かった。いや、CGなのでなんでも作れるんだろうけど、ここまでしているのは観たことがないので、よっぽどの技術と手間が必要なんだと思う。必見である。

もう一つはストーリー。強力で常人とはかけ離れた能力を持ち、人付き合いが苦手で、恋愛にも興味がない。そんなエルサが自分の世界から連れ戻されて王国で政治をして、その能力でみんなにスケートリンクを作るような生活が彼女の結論でいいのかという前作の疑問に、どかんと答えを出す。とはいえ、このオチは大体私は予想できた。向こうのファンタジーでは特定のキャラの人生の一つの定番である。だが、女性の王女がこれをやるというのは新しい。「いますぐに思い付くのは『おおかみこどもの雨と雪』のラストなどが非常によく似ているだろう。海外ファンタジーだともっと多い気がするのだが、すぐに思いつくのがドランランスのレイストリンだったりで、自分の思春期寄りになってしまい、定番の真ん中の名前が出せない」これは作られるべくして作られた続編といえる。

音楽は前作の Let it go に比べて弱いとか言われて、最初はヒットするのか怪しかったんだけど、蓋を開けてみたら前作に続いてのお化けヒットである。

ボビーZ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月1日
監督ジョン・ハーツフェルド
記述年月日2012年1月28日
出演ポール・ウォーカー,ローレンス・フィッシュバーン,ジェイソン・ルイス,オリヴィア・ワイルド,キース・キャラダイン,ジェイソン・フレミング,ヨアキム・デ・アルメイダ,ジョシュ・スチュワート,J・R・ビリャレアル,マイケル・ボーウェン,ジョシュア・レナード,ジュリオ・オスカー・メチョソ,ジェイコブ・バルガス,トレイシー・ウォルター,チャック・リデル
評価★★★
原作ドン・ウィンズロウ『ボビーZの気怠く優雅な人生』
脚本ボブ・クラコワー,アレン・ローレンス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328631

星3つだけどつまらない映画じゃなかった。ノリがよいので。

伝説の麻薬王ボビーZになりすまして組織に潜入して捜査に協力することを約束された小悪党がハッタリでボビーZのふりをする。しかし身についてしまった小物感はハンパないわけで……。

おばかコメディにありがちな展開ばかりなんだけど、そこが安心できる。楽しんで観れました。

82年生まれ、キム・ジヨン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月20日
監督キム・ドヨン
記述年月日2022年1月9日
出演チョン・ユミ,コン・ユ,キム・ミギョン,コン・ミンジョン,キム・ソンチョル,イ・オル,イ・ボンリョン
評価★★★★
原作チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』
脚本ユ・ヨンア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/371855

きっつい映画だったが、非常によかった。観ているうちにどんどん息苦しくなっていく感じがよい。この閉塞感は尋常ではない。そして、こういう映画が制作され、ヒットし、海外でも上映されるというのはいいことだなあと思った。

キム・ジヨンは結婚して普通に暮らしていたが、やがて何かに取り憑かれたような意味不明の言動をするようになった。本人はそのときのことを覚えていない。夫はその様子を撮影すると共に精神科の診察を訪ねる。

韓国の性差別が日本と同じかそれ以上ということで、それについての一石を投じる映画である。最初に書いた通り、これが国内でちゃんとヒットするというのが偉いなあと思うのである。日本で作られたらこういう映画はヒットするだろうか?

ストーリーの筋立はちょっとわざとらしい。こういう設定っていかにも問題提起としてありがちというか、日常の中で精神病をもってくるのはいかにもやりすぎな気もする。とはいえ、ここまでストレスを抱えてますよとアピールしないと周りが耳を貸さないという事情もよく分かる。

まあ、とにかく面白かったです。

アナコンダ3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年9月29日
監督ドン・E・ファンルロイ
記述年月日2015年6月14日
出演デヴィッド・ハッセルホフ,クリスタル・アレン,ジョン・リス=デイヴィス,アンソニー・グリーン,パトリック・レジス
評価★★★
脚本ニコラス・デヴィッドフ,デヴィッド・C・オルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332900
関連

不老不死の花――設定は厳密にはちょっと違うけど――からの展開が続く第3弾。まー、つまらないんだけど、誰も面白いなんて期待をしてないだろうからこれは『普通』の評価でよいかと。

研究所に持ってきた貴重な遺伝情報を持った花、その情報を組み込んだアナコンダが檻を破って研究所の中と外で大暴れする。

もうマンネリもいいとこのシリーズですね。テレビ映画だそうですが。

ひろしま  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月16日
監督関川秀雄
記述年月日2020年4月25日
出演岡田英次,原保美,加藤嘉,山田五十鈴,月丘夢路,岸旗江,利根はる恵,神田隆,薄田研二,三島雅夫
評価★★★
原作長田新
脚本八木保太郎
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/136131

原爆投下から8年後にそのまま市民を使って撮られた映画。意外と映像はきれいだし情念に訴えるというよりは理念に訴えた抑えた作りになっていて意外だった。

8年後に被爆によって白血病で倒れる人の話から、当時の回想シーンとして挿入される投下直後の再現シーンなどの群像劇を重ねて、原爆被害の深刻さとその非人道的な部分を訴える。

8年後だというのに、これは普通の戦争行為、軍事行動ではない。一般市民への虐殺であるとセリフで堂々と訴えていて、最近になって聞くようになったものではないんだなと思った。

冒頭にも書いたけど、人が死んで周りの人が泣いて悲劇的音楽がわっと流れるといった作りにはなっていない。被害そのものを訴え、何が起こったのかをそのまま表現したものになっていた。おすすめとまで言わないが、撮影のバックストーリー──出演者の殆どが被爆者──ということを知った上で観ると、また映像以上のものを受け取れるかもしれない。

魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢の中の輪舞  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月25日
監督湯山邦彦
記述年月日2011年9月28日
出演小山茉美,納谷六朗,土井美加,増岡弘,塚田恵美子,田の中勇,星野桜子,三田ゆう子,飯塚昭三,千葉繁,峰あつ子,鈴置洋孝,深見理佳,筈見純,中野聖子,広瀬正志,あきやまひかり,難波圭一
評価★★★
原作首藤剛志
脚本首藤剛志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=149513

うーん。テーマは悪くないと思うんだが、いかんせんリズムが悪い。ミュージカルを意識したのはいいけど、なんかそのせいで物語が止まるように感じられるのは残念なところ。

パパとママが乗った飛行機が墜落した。事故の詳細が分からないモモは現地に向かう。山の頂上には子供の国があり、そこでは大人が子供になっていて、永遠の少年ペーターがいた。大人には夢がないという価値とモモの価値が衝突しつつ、子供の国を侵略してくる大人たちに対抗する。

とストーリーを書くといい話っぽいんだけど、ミュージカル部分のせいでほんとうにリズムが悪い。個人的には退屈できつい作品でした。

脚本家首藤剛志の追悼イベントにて鑑賞。

ヴァンパイア・ハンター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月28日
監督J・S・カーダン
記述年月日2016年1月30日
出演カー・スミス,ブレンダン・フェア,キャリー・スノッドグレス,イザベラ・ミコ,ジョナサン・シェック,フィーナ・オルーシェ,サイモン・レックス,アレクシス・ソープ,マーク・ヴァン,A・J・バックリー
評価★★★
脚本J・S・カーダン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237045

まー、ベタなB級映画。拾い物よりはハズレに近い方。

ヴァンパイアウイルスにやられて、発症する前にボスを倒さなくてはならない。若者たちは仲間を救うため退治に向かう。

若手の役者がたくさん出ているのが唯一の見所。

(2016年3月24日)前に観た気がする。コンパクトなんだけどもっとコンパクトにできたんじゃないの? あと、カメラの切り替えがうざい。

あるスキャンダルの覚え書き  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月12日
監督リチャード・エアー
記述年月日2020年2月23日
出演ジュディ・デンチ,ケイト・ブランシェット,ビル・ナイ,アンドリュー・シンプソン,トム・ジョージソン,マイケル・マロニー,ジョアンナ・スキャンラン,ショーン・パークス,エマ・ケネディ,シリータ・クマール,フィル・デイヴィス,ウェンディ・ノッティンガム,アンヌ=マリー・ダフ
評価★★★
原作ゾーイ・ヘラー『あるスキャンダルについての覚え書き』
脚本パトリック・マーバー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326971

同性での可愛さ余って憎さ百倍といった筋書きをベテラン女優二人が演じるというもの。ちょっと演技合戦について、ご覧あれみたいな演出が多かった。ストーリーに寄り添って欲しかったけど、これは個人的な好みの問題なので、こういうのが好きな人はこっちの方が好きだろう。

おもに労働者階級の子供たちが通うロンドン郊外にあるセントジョージ総合中等学校。ここで歴史を教えるベテラン教師のバーバラは、厳格すぎるゆえに生徒ばかりか同僚教師たちからも疎まれる孤独な存在だった。そんなある日、美貌の美術教師シーバが赴任してくる。彼女との間にならば友情が築けると確信したバーバラは、以来シーバを秘かに観察し、それを日記に書き留めていく。そして、ある出来事をきっかけにシーバと親しくなったバーバラは、上流階級の幸せそうな家庭生活にシニカルな感情を抱きながらもシーバとの友情に喜びを感じていた。ところがある時バーバラは、シーバと男子生徒の情事の現場を目撃してしまう…。

百合要素も入っている。ただ、少女漫画では割とよくある筋立なのでつい自分では慣れで観てしまい、一方でその慣れとのズレがちょっと気になった。こういう見方はよくない。作っている方は自分の作りたいように作っているのに、それを観る方が、分かってないなあみたいな上から目線の感想を抱いてしまうのは本当によくない。単なる偏見なんだよなあ。分かっているんだけど、思ってたんと違うというか。

静かでおとなしい演出です。もうちょっとドロドロしているかと思ったんだけど、そういう感じじゃなかった。もっと欲望剥き出しって感じなのかと思ったんだけど。

ダークナイト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年9月1日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2008年10月26日
出演クリスチャン・ベイル,マイケル・ケイン,ヒース・レジャー,ゲイリー・オールドマン,アーロン・エッカート,マギー・ギレンホール,モーガン・フリーマン,エリック・ロバーツ,ネスター・カーボネル,モニーク・カーネン,ロン・ディーン,キリアン・マーフィ,チン・ハン,リッチー・コスター,アンソニー・マイケル・ホール,キース・ザラバッカ,コリン・マクファーレン,ジョシュア・ハート,メリンダ・マックグロウ,ネイサン・ギャンブル,マイケル・ジェイ・ホワイト,ウィリアム・フィクトナー,マシュー・オニール,エディソン・チャン,マイケル・ストヤノフ
評価★★★★★
原案クリストファー・ノーラン,デヴィッド・S・ゴイヤー
脚本ジョナサン・ノーラン,クリストファー・ノーラン
音楽ジェームズ・ニュートン・ハワード,ハンス・ジマー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329605
関連

大傑作。もうオープニングからこっちのハートをガッチリキャッチですよ。

バットマンはゴッサムシティの治安のために日夜活躍していたが、その甲斐なく治安は悪くなる一方だった。次から次へと現れる凶悪犯人の中からさらに凶悪な犯罪者が現れる。

オープニングが銀行強盗のシーンなんですが、もうそこを犯人が襲撃するシーンのカメラワークと音楽だけでぞくぞくしますよ。こいつはすげえ。

語る言葉はたくさんあったはずなんですが、どうも改まって書こうとするとうまくいきません。特筆すべきはジョーカーを演じたヒース・レジャーと、スピードや技術ではなくどっしりした迫力を見せるアクションシーンです。音楽もいい。

自分の感想を読み直したら前回の「バットマン ビギンズ」もかなり褒めてるな、俺。

ホワイトハンター ブラックハート  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月9日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2011年2月14日
出演クリント・イーストウッド,ジェフ・フェイヒー,ジョージ・ズンザ,アルン・アームストロング,マリサ・ベレンソン,シャーロット・コーンウェル
評価★★
製作クリント・イーストウッド
原作ピーター・ヴィアテル
脚本ジェームズ・ブリッジス,バート・ケネディ,ピーター・ヴィアテル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21789

うーん。これは分かる人には分かる映画なのか?

映画「アフリカの女王」とその監督、ジョン・ヒューストンをモデルにした映画(らしい)。アフリカロケを敢行する監督だが、彼の目的は映画より象撃ちにあった。自己中心的な監督にまわりの人間は振り回される。

元ネタであるアフリカの女王を知らないからなあ。

ラストが印象的ってレビューを読んだけど、ラストに至るまでのまとまりがなくて、かなり退屈だった。撮影どうするんだろう?っていう心配はあったけど。ラストも個人的には唐突すぎて、狐につままれたような気分。ただ、タイトルの意味が分かるところは印象的ではある。

雰囲気はあるのかもしれないけど、私にはよく分からなかった。

機動戦士ガンダムUC episode 6  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月26日
監督古橋一浩
記述年月日2016年1月25日
出演(声)内山昂輝,藤村歩,池田秀一,柿原徹也,浪川大輔,甲斐田裕子,手塚秀彰,成田剣,塩田朋子,高木渉,小山力也,下野紘,戸松遥,内田直哉,三宅健太
評価★★★
原作矢立肇,富野由悠季
脚本むとうやすゆき
オリジナルキャラクターデザイン安彦良和
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=344088
関連

というわけでエピソード6。全7エピソードなのだが、これを書いてる現時点では最後は観てないのである。地上波でやってないし、レンタルで借りるほどでもないので。

あらすじ略。

役に立たない感想ですいません。

冷たい熱帯魚  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月1日
監督園子温
記述年月日2011年2月2日
出演吹越満,でんでん,黒沢あすか,神楽坂恵,梶原ひかり,渡辺哲,諏訪太朗
評価★★★★
脚本園子温,高橋ヨシキ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336898

ラストががっかり。ここがよければ満点だったのにねえ。っていうかラストのせいで星3つでもいいような残念な気分だ。

静岡で小さな熱帯魚店を営む社本は、あることがきっかけで同業者の村田と知り合う。仕事の手伝いを頼まれるのだが……。

埼玉愛犬家連続殺人事件とその他の事件をミックスした筋書である。異常者の連続殺人事件であり、この映画は18禁である。どんだけ不愉快な映画かは推して知るべし。中途半端に手を出すようなものではない。

殺人鬼村田が実に軽い。そして完全に異常。社本はその異常性をだんだんと知るわけだけど、それがブラックユーモアを交じえて描かれているのが新しい。いくつかのシーンでは笑うこと請け合いです。

不満なのはラスト。もうそのまんま書きたくてしょうがないんだけど、伏せると、こういうオチの物語は学生演劇とか自主映画でさんざん観てきた、やっちゃいけないパターンそのもの。海外の映画賞でもウケてたけど獲れなかったということだけど、観れば一発で分かります。この終わり方じゃな。

演技がとてもいいです。どの役者も、異常な状態に慣れて感覚が麻痺している、という感じがよく出せてます。あとエロい。

最後の決闘裁判  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年10月16日
監督リドリー・スコット
記述年月日2022年1月21日
出演マット・デイモン,アダム・ドライヴァー,ジョディ・カマー,ベン・アフレック,ハリエット・ウォルター,ナサニエル・パーカー,サム・ヘイゼルダイン,マイケル・マケルハットン,アレックス・ロウザー,マートン・ソーカス
評価★★★★★
原作エリック・ジェイガー『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』
脚本ニコール・ホロフセナー,ベン・アフレック,マット・デイモン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/378258

めっちゃ面白かった。ちょっといやーな感じがまたいい。

14世紀のフランス、カルージュは受け継いだ土地を守り、騎士の務めを果たし、実直に暮らしていた。その中で美しい女性マルグリットに出会い結婚する。カルージュの貴族としての生活は続くのだが、無口で感情的で生真面目すぎる性格ははっきりとではないがなんとなく人に敬遠されがちで愛想のいい他の貴族に比べて少しずつ冷遇が重なりジリ貧になっていく。ときにはっきり周囲に不満をぶつけることもあった。そんなとき、遠征から帰ると妻が訴える。カルージュの親友であるル・グリが訪ねてきて強姦された、と。ル・グリは親友であるものの、冷遇されている自分を横目に出世を重ねており、なんとなく自分を馬鹿にしているような気がする。強姦を訴えるも彼は合意を主張して裁判は平行線をたどる。そして判決は決闘へと持ち込まれた。当時すでに下火であり、歴史でもこれが最後の決闘裁判となるのだが、決闘して勝った方に神の加護があり訴えは真実であると認定されるという決まりがまだ残っていたのだ。そもそもカルージュの法廷戦略というのは、ル・グリが否認することを見越して決闘裁判に持ち込みケリを付けるというものであった。

3部構成で、カルージュ、ル・グリ、そして妻のマルグリットというそれぞれの視点で事件が語られる。夢中になって時間を忘れて観ていたんだけど、2時間半の大作であった。

時間を忘れるほどの迫力に星を1つ増やした。実際には星4つでいいと思う。時代というか、妻というものの扱いに男二人がそれぞれ都合のいい解釈や弁明しかしないところがこの映画のキモなんだけど、なんていうか、現代だなーという感じ。これが10年前ならリドリー・スコットも撮ってなかったと思うし、自分もこれに星5つは付けなかっただろう。だが、なんか観ていて技巧的なうまさがあって、今観るとしみじみするよさがあった。

とはいえ、ちょっと長いし、その長さで観客が受け取るのが爽快感や笑いではなく、どよーんとした白黒はっきりつかない感じだったりするので、映画を観るということへのリターンはそんなに釣り合っていない。だけど、この観ている最中のどよーんとする感じがいいんである。決闘が茶番くさいのに興奮するという矛盾が映画の中からこっちの観ている方にも共有できるのがいい。

面白かったです。

リトル・ミス・サンシャイン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月27日
監督ジョナサン・デイトン,ヴァレリー・ファリス
記述年月日2011年10月4日
出演グレッグ・キニア,トニ・コレット,スティーヴ・カレル,アラン・アーキン,ポール・ダノ,アビゲイル・ブレスリン,ブライアン・クランストン,マーク・タートルトーブ,ベス・グラント,ゴードン・トムソン,メアリー・リン・ライスカブ,マット・ウィンストン,ジェフ・ミード,ジュリオ・オスカー・メチョソ,ウォレス・ランガム,ジャスティン・シルトン,ディーン・ノリス
評価★★★★
製作アルバート・バーガー,デヴィッド・T・フレンドリー,ピーター・サラフ,マーク・タートルトーブ,ロン・イェルザ
脚本マイケル・アーント
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326063

駄目人間ばかりの家族を、優しく厳しい目線で描いた、あざとくないファミリー映画。面白い。

あらすじはあえて書かない。

負け犬ってやっぱこういうことを言うんだよなあとか思いつつ、妙なリアリティと親近感、さらに嫌悪感まで抱かせるこの絶妙さは只者ではない。登場人物の振る舞いがいちいちおかしい。それもギャグじゃなくて、けどギャグになってて、それがまたおかしい。

クライマックスでどういうオチになるのかと思ってたけど、あー、ちょっと考えればこうなるのは分かってたよな、と目の前で展開されて納得するという妙。おじさんの仕掛けがこんなところで(笑)

ドク・ハリウッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月1日
監督マイケル・ケイトン=ジョーンズ
記述年月日2011年3月24日
出演マイケル・J・フォックス,ジュリー・ワーナー,ブリジット・フォンダ,ウディ・ハレルソン,バーナード・ヒューズ,デヴィッド・オグデン・スタイアーズ,フランシス・スターンハーゲン,ジョージ・ハミルトン,アイダ・バード,ロバーツ・ブロッサム
評価★★★
原作ニール・B・シェルマン
脚本ジェフリー・プライス,ピーター・S・シーマン,ダニエル・パイン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15890

コメディなんだけどかなり人情寄りのコメディ。そんなに面白くない。

忙しい総合病院をやめて、セレブ相手の整形外科に転職を決めた男が、途中で田舎町の医者を一週間やる羽目になってしまう。

コメディというわりにはそんなにコメディしてないんだよなあ。普通というかなんというか。悪い映画ではないです。

キャットウーマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月18日
監督ピトフ
記述年月日2008年10月25日
出演者ハリー・ベリー,シャロン・ストーン,ベンジャミン・ブラット,ランベール・ウィルソン,フランセス・コンロイ,アレックス・ボースタイン,マイケル・マッシー,バイロン・マン
評価★★
原案テレサ・レベック,ジョン・ブランカトー,マイケル・フェリス
脚本ジョン・ブランカトー,マイケル・フェリス,ジョン・ロジャース
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320237

ハル・ベリー(最近「ハリー・ベリー」と記述することも多くなったんだね)が好きなので個人的には腹は立たなかったけど、ラジー賞を獲ったのも納得のヘンテコ映画。

会社の秘密を知った女は殺されるがキャットウーマンとしてよみがえる。よみがえったはいいけど復讐するとかじゃないんだなこれが。

えーと、話の筋がよく分からんです(笑) 正確には行動の動機が。映画という限られた時間の中で本筋に関係ない話を入れる暇はほとんどないと思うんだけど。

ハル・ベリーのナイスバディはけっこう控え目だったと思う。もっと前面に出すのかと思っていたけど。

メリンダとメリンダ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月14日
監督ウディ・アレン
記述年月日2015年3月31日
出演ラダ・ミッチェル,クロエ・セヴィニー,ジョニー・リー・ミラー,ウィル・フェレル,キウェテル・イジョフォー,アマンダ・ピート,ウォーレス・ショーン,シャロム・ハーロウ,ジョシュ・ブローリン,スティーヴ・カレル,ブルック・スミス,クリスティナ・カーク,ジェフリー・ノーフツ,ダニエル・サンジャタ,デヴィッド・アーロン・ベイカー
評価★★★
脚本ウディ・アレン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322042

面白いかなあ? 凡作だと思う。

劇作家たちが人生を悲劇にも喜劇にもできるといってメリンダという美女についてのストーリーを語りあう。語るごとにメリンダのストーリーが進んでいく。

いわゆる劇中劇で主人公であるメリンダは映画の中でさらにフィクションの人物として語られる。あとはそれでメリンダについてのストーリーがいかに魅力的になるかがこの映画の勝負になる。そこそこそれには成功している。

ネバー・サレンダー 肉弾凶器  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年9月10日
監督ジョン・ボニート
記述年月日2010年12月4日
出演ジョン・シナ,ロバート・パトリック,ケリー・カールソン,アンソニー・レイ・パーカー,アビゲイル・ビアンカ,ジェローム・イーラーズ,マヌー・ベネット,ドリュー・パウエル,ジェフ・チェイス
評価★★★
原案ミシェル・ギャラガー
脚本ミシェル・ギャラガー,アラン・マッケルロイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326998

WWEのレスラー主演のアクション映画。火薬と銃と肉弾戦。

元海兵隊員がさらわれた妻を助け出す。

あまりにマッチョすぎて海兵隊員に見えません!(笑)

顔のないスパイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月8日
監督マイケル・ブラント
記述年月日2020年3月29日
出演リチャード・ギア,トファー・グレイス,スティーヴン・モイヤー,オデット・ユーストマン,スタナ・カティック,クリス・マークエット,テイマー・ハッサン,マーティン・シーン,ラリー・ギリアード・Jr,ユーリ・サルダロフ,ランディ・フラグラー
評価★★★
脚本マイケル・ブラント,デレク・ハース
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341074

普通ですわ。

ある日、ワシントンで上院議員が何者かに殺され、その手口から、すでに死んだとされていたソ連の伝説のスパイ“カシウス”の名前が浮上してくる。そこでCIA長官ハイランドは、かつてカシウスの追跡に実績を残した元CIAエージェントのポール・シェファーソンを呼び戻し、大学でカシウスの研究をしていたFBIの新人捜査官ベン・ギアリーと組ませて捜査に当たらせる。カシウスに魅せられ、彼が殺しを復活させたと信じるベンに対し、カシウスは死んでおり事件は模倣犯の仕業と一蹴するポールだったが…。

スパイサスペンスものって傑作もあるんだけど、まあ、これは、普通。ジャンルとして好きな人なら観て損はないと思うけど、それほどでもないなら無理して観ることはない感じ。

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月15日
監督三池崇史
記述年月日2020年6月23日
出演山﨑賢人,神木隆之介,小松菜奈,岡田将生,新田真剣佑,観月ありさ,國村隼,山田孝之,伊勢谷友介,柳俊太郎,平埜生成,島ゆいか,指出瑞貴,松川星,出合正幸,榎木薗郁也,福山翔大,鈴木龍之介,音月桂,森田愛蓮,岩田琉聖,嶋田翔平,若林久弥,藤井佳代子,水橋研二
評価★★★
原作荒木飛呂彦
脚本江良至
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358375

意外に面白かった。ちょっと演出が臭いのは邦画の駄目なところ。

“スタンド”と呼ばれる特殊な能力を持つ高校2年生、東方仗助。彼が暮らす杜王町は、緑豊かで平和な町。ところが最近、謎の変死事件が続発していた。それは凶悪なスタンド使いアンジェロの仕業で、ある事件をきっかけに仗助に対して激しい憎しみを抱くようになる。そんな中、仗助の前に承太郎と名乗る男が現われ、仗助は実の父親を巡る秘密と、奇妙な事件の背後に蠢く凶悪なスタンド使いたちの存在を知ることに。やがて愛する家族と町を守るため、自らの使命と向き合い、アンジェロとの戦いに身を投じていく仗助だったが…。

ジョジョ第四部の実写映画化。ジョジョを知らない人がこの映画を観るとは思えないのだが、知らない人が観たらどういう感想になるのか分からない。なんだかんだいって主人公含めて髪型などがぶっとんでて現実の世界には見えないので、初見の人には不利な気がする。

割とうまくいっているというのが個人的感想である。もちろん完璧とは思わないが、観る前はもっと駄目かと思っていた。

なんか感想を書くのが難しいな。どこが意外といいのかというと、アクションとかバトルの部分。説明がほとんどなくてもどっちが不利でどっちが有利か、それぞれのスタンドの能力は何なのかが分かる。そこからどのようなアイディアで逆転するのかが分かって爽快感がちゃんとある。原作を読んでて知っているんだけど、それでも実写で見てそのバトルがちゃんと楽しい。駄目なところは自然な会話と不自然な会話。ジョジョでは普通の会話と、ちょっと癖のある人間との会話の対比がよくできていて、広瀬康一を代表に普通の会話をする人々もいる世界なのだけど、実写で人がやってると、全部不自然で見ていて落ち着かない気持ちになる。

ソーラー・ストライク2012  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月4日
監督アンソニー・ファンクハウザー
記述年月日2015年2月28日
出演ブライアン・クラウズ,ヘザー・マコーム,ナジャラ・タウンゼント,アラン・ポー,ロンデイル・ゼーウス,スティーヴン・シュナイダー
評価★★
脚本アンソニー・ファンクハウザー,ジョン・メイシー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336459

こういう絶対にB級映画で、これでつまらないって文句言う奴が悪いってスタンスのタイトルは嫌いじゃないぜ。

どっかの超新星爆発で俺達の地球がやばい。もう地球やばいんだけどトドメの電磁波的なものが飛んでくるんだぜ。

政府もすでに第一波で崩壊したようで対策本部は一部の有志のみが運営している感じ。

それはそうとこういうディザスターものを低予算でも作れるようになったのはCGの進化であり、夢のある話ではある。

テッド2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月20日
監督セス・マクファーレン
記述年月日2023年2月16日
出演マーク・ウォールバーグ,アマンダ・セイフライド,ジョヴァンニ・リビシ,ジョン・スラッテリー,モーガン・フリーマン,ジェシカ・バース,サム・J・ジョーンズ,パトリック・ウォーバートン,マイケル・ドーン,ビル・スミトロヴィッチ,ジョン・キャロル・リンチ,ロン・カナダ,ジェシカ・ゾー,セバスチャン・アーセラス,トム・ブレイディ,デニス・ヘイスバート,タラン・キラム,ジミー・キンメル,ジェイ・レノ,ケイト・マッキノン,ボビー・モナハン,リーアム・ニーソン,レニー・クラーク,パトリック・スチュワート,ナナ・ヴィジター,ラルフ・ガーマン,セス・マクファーレン
評価★★★
脚本セス・マクファーレン,アレック・サルキン,ウェルズリー・ワイルド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/352092
関連

なんか大人の事情で前作のヒロインがまったく出ない。なんじゃこれ。そして、ギャグとシリアスのいいバランスだった前作から完全なドタバタコメディになった。まあ、成長してしまった主人公をさらに成長させるのは難しいんだろうけど、さすがにこれはなあ。まあ、クスっとできるギャグもあるし、新ヒロインもかわいいし、まあ2としてはなんとかしのいだってところなのかな……それにしてももうちょっとよくできた気もするんだが。

ジョンは彼女と別れていた。テッドも彼女のタミ・リンと結婚しようと思うのだが子供ができない。養子をもらおうとするのだがそのためにはテッドが人間であると証明しなくてはならない。

調べると人間関係とかギャラの問題とかではなくて、妊娠のために撮影できなくなったからだそうだ。というわけであんなに前作で主人公を成長させてくれた彼女が出演しない。とくに自分は間髪入れずに2を観ているので違和感がハンパない。

事情は理解できても違和感がないかというとそんなことはないわけで——映画のストーリー上はそんな裏事情はどうでもいいしね——さらにギャグが無理矢理ひねりだした下ネタに終始していて、前回のバランスのよさが消えてしまっている。なにやら前作の感動が薄れてしまうような残念な続編であった。

ウォーリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月1日
監督アンドリュー・スタントン
記述年月日2009年1月21日
出演ベン・バート,エリサ・ナイト,ジェフ・ガーリン,フレッド・ウィラード,ジョン・ラッツェンバーガー,キャシー・ナジミー,シガーニー・ウィーヴァー
評価★★★★
脚本アンドリュー・スタントン,ジム・リアドン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329124

相変わらずの面白さ。いいんだけど、子供には分かりそうもないっていう点と設定にちょっと無理がある点で歴代のピクサーアニメほど手放しで褒められないので星四つとしておく。

人が住めなくなった地球でゴミの清掃を続けるロボット「WALL・E」の目の前に見たこともない型のロボットが現れる。

気になる点は置いておいて、やっぱりよかった。映画において、言葉を使わない新しい表現に挑戦するっていう姿勢もいいしね。エンディングがオネアミスっぽいのは偶然じゃないと思う。

ネタバレ含んで気になった点。

消火器の中身が多すぎるとかもあるけど、まあ、それは別にいいかな。そういう技術があるのかもしれないし。

WAVES/ウェイブス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月2日
監督トレイ・エドワード・シュルツ
記述年月日2023年4月2日
出演ケルヴィン・ハリソン・Jr,ルーカス・ヘッジズ,テイラー・ラッセル,アレクサ・デミー,レネー・エリス・ゴールズベリー,スターリング・K・ブラウン
評価★★★
脚本トレイ・エドワード・シュルツ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/371242

音楽と映像の一致がすごく、MVを撮りたいだけかというとそういうわけでもなくちゃんと青春映画として成立していて、離れ業を決めている映画だった。これはすごい。

裕福だが父親が厳格な黒人家庭に生まれた兄妹。アメフト奨学金を狙っていた兄に病気が発覚する。

兄と妹のそれぞれにやってくるエピソードを綴った青春映画である。まあそこまで凝ったストーリーではないんだけど、ちょっと観て気づくのが音楽と映像の使い方である。全編がかなり練りに練られた映像になっていて、音楽がBGMではなくてきっちり映像とシンクロしている。どちらかというとそういうジャンルなんじゃないかと思うくらい。つまりミュージカル映画ではないんだけど、それに近い音楽映画を観ている気分になる。

ストーリー派の自分としてはちょっと評価の軸が違うんだけど、この映画はその軸で観ないと正当な評価にならないであろう。

美少女探偵ナンシー・ドリュー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月29日
監督アンドリュー・フレミング
記述年月日2013年3月2日
出演エマ・ロバーツ,マックス・シエリオット,レイチェル・リー・クック,ジョシュ・フリッター,テイト・ドノヴァン,ローラ・ハリング,エイミー・ブルックナー,キャロライン・アーロン,バリー・ボストウィック,アダム・ゴールドバーグ,マーシャル・ベル,ダニエラ・モネ,ケリー・ヴィッツ,ケイ・パナベイカー,クリフ・ベミス,クリス・カッタン,ブルース・ウィリス
評価★★★
原作キャロリン・キーン『少女探偵ナンシー』
原案ティファニー・ポールセン
脚本アンドリュー・フレミング,ティファニー・ポールセン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327269

俺は好きだけどなあ。予想してたのとは違ってかなりのコメディだったけど、いい方向で雰囲気作ってましたよ。

ナンシー・ドリューは頭がいいが、オールドアメリカン好きの変わった女の子。田舎ではそれでも素直なよい子としてお年寄りから絶大な支持を受けていたが、都会の学校では浮いてしまってそうもいかない。しかし彼女とその友人達が殺人事件を解決する。

エマ・ロバーツがこのナンシー・ドリューというキャラにハマってるのよね。健全とはこういうものだというような、なんか恥ずかしくなるような健全で──トム・ソーヤーの時代だってここまでじゃないのでは?──そのズッコケお転婆娘みたいな雰囲気をよく出している。あざとさを狙いつつ、それが極端になることでコメディ色を出しつつ、さらに嫌味にもならないという微妙さ。わはは。

シナリオも、御都合主義のいいかげんなミステリじゃなくて、キャラを活かしつつ、論理的に推理が進むという離れ業。

メン・イン・ブラック3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月1日
監督バリー・ソネンフェルド
記述年月日2020年3月30日
出演ウィル・スミス,トミー・リー・ジョーンズ,ジョシュ・ブローリン,エマ・トンプソン,ジェマイン・クレメント,マイケル・スタールバーグ,マイク・コルター,マイケル・チャーナス,アリス・イヴ,デヴィッド・ラッシュ,キーオニー・ヤング,ビル・ヘイダー
評価★★★★★
原作ローウェル・カニンガム
脚本イータン・コーエン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341460
関連

間隔あいてたのに超面白かった。

これまでコンビでエイリアンの監視にあたってきたMIBのJとKだったが、突如Kの行動に異変が。不審に思ったJはやがて上司から“Kは40年前に亡くなった”と告げられる。何者かによって歴史が書き換えられてしまったのだ。そこでJは40年前の世界にタイムスリップし、若き日のKにめぐり会う。そしてまだエージェントとして経験の浅いKとコンビを組み、Kの命を狙う凶悪なエイリアンの陰謀を阻止すべく行動を開始するが…。

1も2も面白かった。前作から10年経っての3だけど、これも面白かった。

まだルーキーのKとかそれだけで面白いが、期待を裏切らない展開で面白い。

男たちの大和/YAMATO  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年11月18日
監督佐藤純彌
記述年月日2008年12月2日
出演反町隆史,中村獅童,鈴木京香,松山ケンイチ,渡辺大,内野謙太,崎本大海,橋爪遼,山田純大,高岡建治,高知東生,平山広行,森宮隆,金児憲史,長嶋一茂,蒼井優,高畑淳子,余貴美子,池松壮亮,井川比佐志,勝野洋,野崎海太郎,春田純一,本田博太郎,林隆三,寺島しのぶ,白石加代子,奥田瑛二,渡哲也,仲代達矢
評価★★★
原作辺見じゅん『決定版 男たちの大和』
脚本佐藤純彌
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322114

戦闘シーンに意外と迫力があってよかった。邦画で大ヒットというのもなんとなく分かる。よくは分からないけどさ。

戦艦大和乗組員の物語。

制作者が頑張っているのはよく分かった。太平洋戦争に思い入れがある人だったらジーンとくるのではないでしょうか?

問題のない私たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年6月29日
監督森岡利行
記述年月日2007年7月22日
出演者黒川芽以,沢尻エリカ,美波,森絵梨佳,小松愛,浜田晃,野波麻帆,大塚寧々,勝村政信,安間里恵,小松愛唯,小貫華子
評価★★★
原作牛田麻希(作),木村文(画)
脚本森岡利行
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319451

ま、ちょっと説教臭さと、学芸会臭さはあるけれど、ふざけた海難救助映画に比べれば志は高いと思います。

今までいじめていた人間が、いじめられる側になって初めて分かること。教師も生徒のことが怖いということ。

いじめって映画にするとどうしても学芸会になるんだよね。それは何故かと考えたんだけど、一つには、それを目撃するとき(目撃したとき)、客観的に見ることが不可能だからではないかと思う。私の記憶にもそのようなものが存在しているし、大抵の人の心の中には、いじめかそれに近いもの、偏見や嫉妬や無関心といった問題の経験があると思う。しかし、振り返って、あれは一体なんだったのかと理路整然と理解することが難しいのではないだろうか? 学生の頃のいじめって、それを冷静に観察できるような立場にはないから、言葉にするのが難しいのだ。

と、いうわけで、いじめやその他の演技についてはご愛敬の部分が大きい。

この映画は、どうも、文部省の推薦を狙ったようにも見えないし、かといって感動的な商業映画とも言いがたく、監督や関係者の思い入れからスタートしたような印象を受けた。だから、それほど寒いともつまらないとも思わないのだ。

カティンの森  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月30日
監督アンジェイ・ワイダ
記述年月日2014年3月8日
出演マヤ・オスタシェフスカ,アルトゥル・ジミイェフスキ,マヤ・コモロフスカ,ヴワディスワフ・コヴァルスキ,アンジェイ・ヒラ,ダヌタ・ステンカ,ヤン・エングレルト,アグニェシュカ・グリンスカ,マグダレナ・チェレツカ,パヴェウ・マワシンスキ,アグニェシュカ・カヴョルスカ,アントニ・パヴリツキ,クリスティナ・ザフファトヴィチ
評価★★★
原作アンジェイ・ムラルチク『カティンの森』
脚本アンジェイ・ワイダ,ヴワディスワフ・パシコフスキ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329921

ショッキング戦争実話系映画。歴史的事実として事件のひどさもあるが、映画として撮った監督に執念のようなものを感じる。

カティンの森事件の映画。第二次大戦当時、ポーランドの将校だった夫が連行され帰ってこなかった。女は真相をなんとなく知りつつも世間では究明されないまま年月を経る。

カティンの森事件というのは、ポーランド将校が一万人以上ソ連に連行されそのまま処刑されてしまったという事件。政治的にややこしいのは、ソ連と分割統治されたあと、ドイツに侵攻されてポーランドは滅茶苦茶になり、その後、ドイツから開放されてソ連ありがとうってストーリーが政治的に作られたということ。最初に調査したのはドイツで、それでソ連を非難した。その後、ドイツが悪者になったし、それはそれで正しいのだけど、ポーランド将校を捕虜にして連行したのはソ連であってドイツじゃないのに、ソ連ありがとうって統治下ではナチスドイツの行為であると言い張った。

まあ、事件の事実についてはシンプルなんだけど、明らかな悪事をソ連が隠し続けることによって遺族が無駄に苦しみ続けるというのがなんともやりきれない気分になる。認めたのはペレストロイカでやっとですよ。

最後に淡々と捕虜虐殺の作業が映像化されて、クライマックスとして見せつけられます。監督による鬼気迫る部分はここです。

リコシェ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月19日
監督ラッセル・マルケイ
記述年月日2008年10月25日
出演者デンゼル・ワシントン,ジョン・リスゴー,アイス・T,ケヴィン・ポラック,リンゼイ・ワグナー,メアリー・エレン・トレイナー,ジョシュ・エヴァンス,ヴィクトリア・ディラード,シャーマン・ハワード
評価★★★
脚本スティーヴン・E・デ・スーザ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=24837

そんなに面白くないサスペンス映画。

逮捕した犯人に逆恨みされた刑事が反撃する。

ありふれた題材だけに腕の見せ所なんだけどねえ……。

デビルマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月4日
監督那須博之
記述年月日2008年10月25日
出演者伊崎央登,伊崎右典,酒井彩名,渋谷飛鳥,宇崎竜童,阿木燿子,冨永愛,ボブ・サップ,KONISHIKI,夢野まりあ,小倉一郎,洞口依子,松本博之,小林幸子,今井雅之,大沢樹生,金山一彦,モロ師岡,きたろう,的場浩司,嶋田久作,鳥肌実,清水宏,染谷将太,布川敏和,船木誠勝,本田博太郎,永井豪
評価
原作永井豪
脚本那須真知子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319020

泣く子も腹を立てる最強最悪のクズ映画、ここに見参。この映画のおかげで色々始まった。デビルマンの実写映画化という関係者の悲願は10年くらい遠のいたんだろうけど。

人類を滅ぼし世界を支配しようとするデーモン軍団が現れる。それに対抗するための手段も、デーモンと融合しその力を手に入れることだった。

確かになんだかよく分からないです。自分としては、「ハッピーバースデーデビルマン」とか「あー、おれ、でーもんになっちゃったよー」とかよりも、誰かの危機を察知して海に飛び込んで飛び立って駆けつけた先が森の中という展開の方が分かりません。

これは映画そのものよりもレビューを楽しむ映画です。それぞれの映画レビューサイトには秀逸なレビューがごろごろしているので一日読んでても飽きないと思います。

007/消されたライセンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月19日
監督ジョン・グレン
記述年月日2011年1月21日
出演ティモシー・ダルトン,キャリー・ローウェル,ロバート・ダヴィ,タリサ・ソト,アンソニー・ザーブ,フランク・マクレー,エヴェレット・マッギル,ウェイン・ニュートン,デスモンド・リュウェリン,デヴィッド・ヘディソン,プリシラ・バーンズ,ベニチオ・デル・トロ,グランド・L・ブッシュ,ケイリー=ヒロユキ・タガワ,ロバート・ブラウン,キャロライン・ブリス,アンソニー・スターク
評価★★★
脚本マイケル・G・ウィルソン,リチャード・メイボーム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14189
関連

後期の派手であればあるほどよいといったアクションを意識していたら、地味で渋めのスパイ映画だった。けどこれはこれで。

麻薬王に友人とその恋人を殺されたジェームズ・ボンドは、指令を無視して復讐のために麻薬組織に潜入する。

地味といっても充分派手なアクションはあるけど。

最初がちょっとダレますが、すぐに面白くなります。

ヘルレイザー3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年11月21日
監督アンソニー・ヒコックス
記述年月日2020年4月26日
出演テリー・ファレル,ダグ・ブラッドレイ,ポーラ・マーシャル,ケヴィン・バーンハート,ローレンス・モートフ,ケン・カーペンター
評価★★★
原作クライヴ・バーカー
原案ピーター・アトキンス,トニー・ランデル
脚本ピーター・アトキンス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/21120
関連

これも割と面白かった。全体は一新したけど、悪くない。

不気味な像をクラブに置いていた経営者が、そこに血をつけてしまうと、一部のモチーフが顔になり、最高の快楽を与えるかわりにと生贄を要求する。それはセノバイトの一人ピンヘッドの姿だった。クラブの男は適当な女をベッドに誘っては像のピンヘッドに捧げるようになる。一方で、テレビレポーターは自分の見た不気味なビジョンがカメラに撮れていなかったことから独自に取材を重ね、ピンヘッドとその前世である人間に辿り着く。

割と好きな話。ただ、ピンヘッドはその他のセノバイトがただの人になっていくのはちょっとつまらないと思う。誘惑や堕落を示す普通の悪魔っぽくなったのもちょっと残念。快楽を追求してあっち側に行っちゃった人間って話の方がよかったけどね。まあ、快楽に誘うという点で大きい違いはないけど、聖書っぽくなるとなんか普通だからなあ。

不満なのが走るシーン。明らかに、命の危機なのに全力で走ってない。カメラに合わせて撮影のペースで走っているから、なんかジョギングみたいになってる。緊張感がごそっと消えるんだよなー、こういうの。走りって肉体的だから嘘がつけないからさ。

Mr.インクレディブル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月2日
監督ブラッド・バード
記述年月日2020年2月15日
出演クレイグ・T・ネルソン,ホリー・ハンター,サラ・ヴォーウェル,スペンサー・フォックス,エリザベス・ペーニャ,ブラッド・バード,サミュエル・L・ジャクソン,ジェイソン・リー,ウォーレス・ショーン
評価★★★★★
脚本ブラッド・バード
製作総指揮ジョン・ラセター
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/319257
関連

公開時に劇場で観たのでたぶんこの鑑賞年月。絶対あのマントは伏線だろうと思ってました。

かつては世界の危機をいくつも救ってきたスーパー・ヒーローたちだったが、15年前にその桁外れの破壊力が問題視されて以来、スーパー・ヒーローとして活動することを禁じられていた。いまでは正体を隠し一般市民として暮らし、その大きな身体を持て余し気味のMr.インクレディブルもそんな元スーパー・ヒーローの一人。そして彼の愛する妻と3人の子どももスーパー・パワーの持ち主。彼らは普通の生活を送りながらも、それぞれに不満や悩みを抱えていた。一方その頃、巷では元ヒーローたちが次々と行方不明になる不穏な事件が続発していた。そんな中、インクレディブル一家にも陰謀の影が迫っていた…。

さすがに記憶が怪しいけど、それでもピクサーの相変わらずのクオリティだったのはよく覚えています。

恋人までの距離(ディスタンス)  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月16日
監督リチャード・リンクレイター
記述年月日2007年3月22日
出演者イーサン・ホーク,ジュリー・デルピー,アーニ・マンゴールド,ドミニク・キャステル,ハイモン・マリア・バッテンガー,アンドレア・エッカート,ハンナ・ポシ
評価★★★
脚本リチャード・リンクレイター,キム・クリザン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26400

原題はBefore Sunrise。男女がだらだら喋っていて、もしかしてこのまま最後までいくのかと思ったらホントに最後までいった。お洒落な出会いだと思うけど、映画として観てもなんとも思わないな。

上にも書いたけど、とある汽車の中で偶然居合わせた男女が、ウィーンの街を徹夜して歩き回りながらとりとめもない話をして徐々に親しくなっていく。

会話がちょっとわざとらしいというか、まあ、映画なんだから当たり前だけど、そんな感じ。喋り続けたり黙ったりするタイミングはリアルというより、脚本の技術って感じである。共同でシナリオを書いたみたいだけど、その辺はうまくいっていると思う。

お洒落な会話にうっとりしながら観る人もいるだろうし、まさにそれが狙いなんだと思う。ただ、私は、結末が大体分かってしまうとのめり込めないので、集中できなかった。大体こんな雰囲気で終わるんだろうなというところに落ち着くところも、それがいい人はいいんだろうけど、私は楽しめなかった。

雰囲気に浸ることができれば気に入ると思う。

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2024年1月1日
監督古賀豪
記述年月日2024年1月6日
出演(声)関俊彦,木内秀信,種崎敦美,小林由美子,白鳥哲,飛田展男,中井和哉,沢海陽子,山路和弘,皆口裕子,釘宮理恵,石田彰,古川登志夫,沢城みゆき,庄司宇芽香,松風雅也,野沢雅子
評価★★★★
制作東映アニメーション
原作水木しげる
脚本吉野弘幸
キャラクターデザイン谷田部透湖
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/376189
関連

いやいや、噂通りのすごい映画だった。見事な完成度と面白さ。あと伝統の因習村ものを完全に踏襲していて、きっちりと救いのない話にしているのがよい。

もはや廃墟となったかつての哭倉村という山奥の廃村に一人の記者がやってくる。鬼太郎のルーツを探りに来た彼の前に鬼太郎と猫娘が現れて、「引き返してください、警告はしましたよ」と言って姿を消す。しかし彼は崩れかけたトンネルを抜けると、70年前にこの村で起こった惨劇を知るのだった。

1週目より2週目、2週目よりも3週目の興行成績の方がよかったという伝説的口コミヒット映画である。そんなわけなので充分に期待を高めて観に行ったのだけど、きっちり期待値を越えて面白いすごい映画だった。PG12で小学生以下には観せられないというのも鬼太郎のアニメ映画としてすごい割り切り方である。

昔からある因習村ものと呼ばれるジャンルの完成形というか、ちょっと懐かしいレトロ風味もある。とくになろう系とか最近のエンタメだったらたぶん命を助けただろうっていう人物が、救いようもなく絶望のまま死んでいくというのは古くて懐かしい展開である。

一部の腐女子がこれに熱狂しているそうだ。前知識として知っていたので「ふーん」と思ったけど、自分で鑑賞してもその要素には全然共感できなかった。知識がなければ要素として気づくこともなかっただろう。

シナリオの完成度がとにかく高いので観ていて気持ちいいくらいだった。あまり詳細を話したくはないが、戦後すぐの田舎の閉塞感と家父長制といったものの気持ち悪さがきっちり表現された傑作だった。

インターンシップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月28日
監督ショーン・レヴィ
記述年月日2023年3月28日
出演ヴィンス・ヴォーン,オーウェン・ウィルソン,ローズ・バーン,マックス・ミンゲラ,ディラン・オブライエン,ティヤ・シルカー,ジョシュ・ブレナー,トビット・ラファエル,アーシフ・マンドヴィ,ジョシュ・ギャッド,ジェシカ・ゾー,ロブ・リグル,エリック・アンドレ,ゲイリー・アンソニー・ウィリアムズ,ブルーノ・アマト,ジョアンナ・ガルシア・スウィッシャー,アンナ・エンガー,ジョン・グッドマン,ウィル・フェレル
評価★★★
原案ヴィンス・ヴォーン
脚本ヴィンス・ヴォーン,ジャレッド・スターン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/351504

実名でgoogle出てくるのがちょっとのけぞる。さすがにちょっとできすぎて序盤は失笑してしまうが、あとの方から気持ちよくなってきて楽しめた。

人と会い、人と交渉して、人と人の関係でのセールスをやるオールドスタイルのセールスマンである2人の男は、所属していた高級腕時計会社の倒産で露頭に迷う。そこに Google のインターンシップの話を見つけたので大学生ということで応募する。。プログラミングも何もIT関係の知識など皆無だった2人だったが偶然が重なりインターンとして採用される。百何十人もいる中で正社員になれるのは1人か2人と言われ、おっさんである2人はナメられまくるのだが。

序盤のいかに2人が場違いかというコメディ部分は鉄板なのでまあまあ面白い。難しいのはその設定で2人が頭角を現すことができるだけの説得力を持てるかということだ。

どんなにおっさんが「お前たちは人間を知らん」とか「現場を知らん」とか説教をかましても、Google のインターン生はそこすら克服している超エリートである。おっさんが言うことくらい百も承知なのだ。よくある映画だとここでインターンがバカで世間知らずということになっておっさんが無双する演出がされるんだけどこの映画では他のインターンがきっちり優秀なのでそういう展開にならない。この、主人公を上げるためであっても周りを無能にしないという映画の筋書きは好感がもてた。

まあそれでも厳密なところで多少の無能演出はあるんだけど、それも最初の方だけで、中盤を過ぎてからはそれぞれの長所が現実的なところで噛み合ってきて面白くなった。実際にどんな感じの活躍かはご覧あれだ。

最後に正社員として採用されるところはできすぎな気もするけど、もちろん、ここでハッピーエンドを台無しにしてもしょうがない。納得。あと、2人をひたすらくさす厭みなエリートというキャラがいて、これはちょっとさすがにやりすぎ的だけどこちらもよかった。こういう奴も物語にはいないとね。そして、まあ、そんな奴はどんなに成績がよくても採用されるわけないわな。

全編にわたって Google のロゴが出まくりで、あと、Google のインターンシップは実際にはそうじゃないだろうとは思うものの、なんだかすごくリアリティがあるというか、「これでGoogleの協賛みたいなのは入ってないのか?」みたいには思った。クレジットはカットされていたので確認できなかった。

まあ、コメディ映画としてはよくできた作品である。

ザ・マーダー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月10日
監督リッチ・コーワン
記述年月日2020年2月23日
出演レイ・リオッタ,クリスチャン・スレイター,ヴィング・レイムス,ジゼル・フラガ,サラ・アン・シュルツ,マイケル・ロドリック,レイモンド・J・バリー,ミシェル・クルージック,シンディ・ドレンク,メローラ・ウォルターズ
評価★★★
脚本スティーヴ・アンダーソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343379

劇場未公開のサイコスリラー。

あらすじはWikipediaが詳しいのでそちらをどうぞ。ネタバレ激しいけど。

できるだけ類型的なサイコスリラーにはしないぞという気概があるのはよかったと思う。

パラサイト 半地下の家族  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年1月18日
監督ポン・ジュノ
記述年月日2020年4月30日
出演ソン・ガンホ,イ・ソンギュン,チョ・ヨジョン,チェ・ウシク,パク・ソダム,イ・ジョンウン,チョン・ジソ,チョン・ヒョンジュン,チャン・ヘジン,パク・ソジュン
評価★★★
脚本ポン・ジュノ,ハン・チンウォン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/368576

アカデミー作品賞を取るほど突出してよかったかと言われると(他の作品を網羅しているわけではないけど)まあ普通だと思う。ただ、まあ、アカデミー作品賞作品を鑑賞してみても、それほど良さが分からんというのもこれまでに何度もあったから別にそこはこれに限った話じゃないか。途中のあの雰囲気の変わるところ、エロシーンのエロさ、最後のオチ、この辺りがよかったです。

半地下に暮らす一家がいた。先に大学に入っている友人から、浪人中の一人息子に、自分の代わりに家庭教師をしてくれないかと言われる。大学の友人は信用できないがお前なら信用できる。俺はあの子と将来結婚するつもりなので大事にしたいんだ。息子の方は、俺は浪人生だぞと言うのだが口裏を合わせれば大丈夫だと言う。面接してみると、実際、彼の推薦なら大丈夫でしょうとあっさり騙されて家庭教師として入ることができた。そこは坂や階段をあがった丘の上の家で、半地下暮らしの彼とは違う庭つきの有名デザイナーによる一軒家だった。社長の旦那に美人でほんわかした嫁さん、そして家庭教師をしている受験生の娘に、まだ子供の小さい男の子の四人家族だった。一人息子の落書きを、才能があるでしょうと惚気る奥さんにピンときた彼は、自分の姉を、海外の美術教師をしている知り合いがいるのですが英才教育しませんかといって売り込む。そこには住み込みのおばさんメイドにお抱えの運転手もいたのだが、母と父も似たような方法で潜り込ませて寄生することに成功する。あとはバレないように甘い汁を吸うだけだった。

貧困がテーマになっていて、バレないようになんとか一家四人がドタバタするのがコメディ仕立てなのだけど、最初からコメディのままでは終わらないんだろうなというのはなんとなく分かる。だが、こんな展開になるとは思わなかった。

まあ、それはそうと、それなりには面白かったです。大ヒットするような内容ではないので、そこはアカデミー効果だと思うけど。

鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月6日
監督村田和也
記述年月日2013年11月7日
出演朴璐美,釘宮理恵,坂本真綾,森川智之,木内秀信,三木眞一郎,折笠富美子,高本めぐみ,内海賢二,玉川砂記子,屋良有作,古島清孝,川田紳司,星野貴紀,岸野幸正,梅津秀行,江川央生,石井康嗣,田中敦子,木村良平,佐藤美一,東山奈央,最上嗣生,佐藤健輔,高口公介,村上裕哉,四宮豪,こぶしのぶゆき,早志勇紀,広瀬有香,田中みな実,小杉竜一,吉田敬
評価★★★
アニメーション制作ボンズ
原作荒川弘『鋼の錬金術師』
オリジナルキャラクター原案荒川弘
脚本真保裕一
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338428
関連

なんかちょっとジブリ臭さを感じる。単独の映画として楽しめるところを狙ったけど、そこまでは至らず、TVアニメシリーズのファンへの内輪ウケサービスにも至らずといったところ。けどその意気は買う。遠慮しないにしても人が死にまくりだなあ。

国家錬金術師の少年、エドワード・エルリックとその弟、アルフォンスは、アメストリスの中央刑務所を脱獄した男、メルビン・ボイジャーを追って、かつての聖地テーブルシティに辿り着く。エドたちは、メルビンが操る未知の錬成陣に自分たちの身体を取り戻すヒントがあるのでは、と考えていた。だがふたりは、かつて“ミロス”と呼ばれたこの地でレジスタンス活動に身を投じる少女、ジュリアと出会い、図らずも巨大な陰謀へと巻き込まれていくのだった。

非常に重厚で、背景がたくさんあるストーリーである。土地の歴史、民族、さらに地理や都市構造なんかが見事な舞台装置になっている。

さらにアクションも各場面で気合が入っている。気持ちよく派手なアクションを見せてくれて、ぐぐっと掴んでくる。

しかし、面白いし悪くないんだけど、なぜか「まあ、こんなもんかなー」という気分になってしまう。

20世紀少年  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月25日
監督堤幸彦
記述年月日2009年5月5日
出演唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,石塚英彦,宇梶剛士,宮迫博之,生瀬勝久,小日向文世,佐々木蔵之介,佐野史郎,森山未來,津田寛治,藤井隆,山田花子,ARATA,片瀬那奈,池脇千鶴,平愛梨,鈴木崇大,三浦敏和,中田敦彦,藤森慎吾,藤井フミヤ,及川光博,石井トミコ,竹中直人,光石研,石橋保,徳井優,入江雅人,竹内都子,洞口依子,遠藤憲一,布川敏和,ベンガル,田村泰二郎,横山あきお,不破万作,ナイトメア,田中健,研ナオコ,竜雷太,吉行和子,西山潤,松元環季,安西壱哉,矢野太一,山田清貴,上原陸,澤畠流星,小倉史也,吉井克斗,森山拓哉,清水歩輝,田辺修斗,デーブ・スペクター,宮崎哲弥,ダンディ坂野,瀬戸陽一朗,平山祐介,木下優樹菜,辻修,岩尾万太郎,吉永秀平,西永貴文,阿藤快,柳生みゆ,畠山彩奈,石橋蓮司,中村嘉葎雄,黒木瞳,中村正
評価★★★
原作浦沢直樹
脚本福田靖,長崎尚志,浦沢直樹,渡辺雄介
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327991
関連

どこまでめちゃくちゃになるんだろうと思っていたら、そんなにめちゃくちゃにはなっていなかった。けど、これ、映画化する意味が本当にあったのかな?

浦沢直樹のマンガ「20世紀少年」の映画化。第一章。

映像で観ることの迫力というものは確かにあった。原作を読んでいる人間としてはそれを実写で観るというのはなかなかいいものだ。それは認める。けど、なんだかよく分からない。とにかく原作をコンパクトにまとめて映画にしました、という感じ。

バイオハザード III  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月28日
監督ラッセル・マルケイ
記述年月日2010年12月6日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,オデッド・フェール,アリ・ラーター,イアン・グレン,アシャンティ,クリストファー・イーガン,スペンサー・ロック,ジェイソン・オマラ,マイク・エップス,マシュー・マースデン,リンデン・アシュビー,ジョー・ハースリー,ジョン・エリック・ベントリー,ジェームズ・タミニア,カーク・B・R・ウォーラー,リック・クレイマー,マデリン・キャロル,ピーター・オメーアラ,ジェフ・ミード,ラモン・フランコ,シェーン・ウッドソン,ラスティ・ジョイナー,ブライアン・スティール
評価★★
脚本ポール・W・S・アンダーソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327839
関連

たぶんもうこの映画、日本の資本で作られてるんだろうな。表には出てこないけど。

ゾンビでほとんど無秩序無政府状態になった世界。アリスは実験で作られた生命体で、ゾンビへの抗体を持った存在だった。研究所では彼女のクローンで実験を続けていたがオリジナルじゃないと効率が悪いため、アリスの捕獲へと動き出す。

なんか超能力っぽくなってきた。

星2つにしたけど、B級だと思えば決して悪くないです。1や2に比べるとアレだけど、4がこれと同じノリだったら、私は星3つにして、「普通のB級ホラーアクション映画」と言っちゃうでしょう。今回の評価は、ちょっとした期待があったために減点したといったところ。

DEATH NOTE:R2 デスノート:リライト2 Lを継ぐ者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月31日
監督荒木哲郎
記述年月日2008年11月1日
出演宮野真守,山口勝平,日高のり子,佐々木望,内藤玲,藤原啓治,石川英郎,坂本真綾,松風雅也,渡辺明乃,高橋広樹,相沢正輝,小形満,中村獅童,小林清志,平野綾
評価★★★
アニメーション制作マッドハウス
原作大場つぐみ,小畑健
シリーズ構成井上敏樹
編集肥田文
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331402
関連

テレビアニメの再編集版の第2弾。Lが死んでから物語の最後まで。意外とまとまっててよい。

原作に比較的忠実だったテレビアニメをコンパクトにまとめたもの。月の父とか出てこないし弥海砂もほとんど出てこない。バッサリ切ってニア、ネロとの対決に話をまとめています。

原作から、結局のところ枝葉だった部分をばさっと切っているのが気持ちいい。核となる部分だけでも面白いことがこういうものの条件だけど、その辺をクリアしていると思う。

レッドライン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月12日
監督アンディ・チェン
記述年月日2020年3月22日
出演ナディア・ビョーリン,ネイサン・フィリップス,エディ・グリフィン,アンガス・マクファーデン,ティム・マシスン,ジェシー・ジョンソン,トッド・ロウ,デニース・ロートン
評価★★
原案ダニエル・サデック
脚本ロバート・フォアマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/330802

カーアクションで細かいカット割すんなよ。

父の事故でレーサーの夢を諦めていた女性ドライバーが、違法賭博レースに引きずり込まれる。

どうも気合を入れた制作者によるカーアクション映画らしいんだけど、本人の車好きが撮影や見せ方の技術につながらなかった残念な作品。最初に書いた通りに細かいカットで映像がパッパッと切り替わるので何がどうなってるのかさっぱり分からん。

ゼロ・グラビティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月1日
監督アルフォンソ・キュアロン
記述年月日2014年3月10日
出演サンドラ・ブロック,ジョージ・クルーニー
評価★★★★★
脚本アルフォンソ・キュアロン,ホナス・キュアロン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346608

いやー、最高の映画でした。ほんとにすごかった。

船外活動中、遠くの人工衛星の破片から発生したケスラーシンドロームに宇宙飛行士が巻き込まれる。

3Dで観ないと意味ないとか言ってる人がいますが、自分は2Dで観て充分に感動しました。この映画の面白さは3D映像にもあるのかもしれないけど、自分が感じた面白さは映像とはまたちょっと違ったところ。持続される緊張感。手に汗握り、息継ぎもできないようなあの感覚。それが最高でした。

野暮なことを言うと、ちょっと考証は甘いです。そういうのが気になる人はちょっと注意して、意識的に無視する必要があるでしょう。

X-ファイル ザ・ムービー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月16日
監督ロブ・ボウマン
記述年月日2009年1月4日
出演デヴィッド・ドゥカヴニー,ジリアン・アンダーソン,ジョン・ネヴィル,ウィリアム・B・デイヴィス,マーティン・ランドー,ミッチ・ピレッジ,ジェフリー・デマン,ブライス・ダナー,テリー・オクィン,アーミン・ミューラー=スタール,ルーカス・ブラック,グレン・ヘドリー,ディーン・ハグランド,ブルース・ハーウッド,トム・ブレイドウッド
評価★★★
脚本クリス・カーター
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84622

これに三つ星つけて平均とか言っちゃうのには抵抗があるなあ。けど、駄作ってわけじゃないしなあ。

X-ファイルの映画化。シーズン5と6の間のエピソード。

予算と特殊効果はなかなかのものです。内容は独立した映画というわけにはいかなくて、テレビドラマの延長になっています。日本のテレビドラマの映画化と雰囲気は同じ。予算だけは日本とは違うといったところ。

レギオン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月2日
監督スコット・スチュワート
記述年月日2015年3月25日
出演ポール・ベタニー,ルーカス・ブラック,タイリース・ギブソン,エイドリアンヌ・パリッキ,チャールズ・S・ダットン,ジョン・テニー,ケヴィン・デュランド,ウィラ・ホランド,ケイト・ウォルシュ,デニス・クエイド,ジョシュ・スタンバーグ,ジャネット・ミラー
評価★★★
脚本ピーター・シンク,スコット・スチュワート
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336520

ラスト以外はけっこう好きである。

砂漠の真ん中のダイナー。客の老婆が突然暴れ出す。押さえたところに超武装した男がやってきてミカエルと名乗る。アルマゲドンが始まってレギオンという天使軍団が世界を壊滅させている。残ったのはこのダイナーだけだという。ミカエルは地上世界を守るというのだが。

っておい、って感じのストーリー。しかし私はこの孤立した状況での防衛戦というシチュエーションがたまらなく好きなのである。B級どころかなんかギャグなのかどうかすら分からないギリギリの展開が続くんだけど、個人的にはたまらなく好き。

ただねえ、ラストはいただけませんや。このオチだとがっかりもいいとこ。

アフターライフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月17日
監督アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー
記述年月日2020年4月5日
出演クリスティナ・リッチ,ジャスティン・ロング,リーアム・ニーソン,ジョシュ・チャールズ,チャンドラー・カンタベリー,セリア・ウェストン,シュラー・ヘンズリー
評価★★
脚本アグニェシュカ・ヴォイトヴィッチ=ヴォスルー,ポール・ヴォスルー,ヤクブ・コロルチュク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338231

まったく面白くない映画で星1つでも問題は無いのだけど、作っている人間が映画や観客を馬鹿にしているわけではなさそうなので大目に見ておく。

事故に遭った女が気がつくとそこにいた男にあなたは死んだと告げられる。

なんじゃこりゃという映画であった。どうもまったく説明不足なのだけど、監督にとっては仄めかしてはいるが分かるように作ったつもりらしい。

ホステージ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月9日
監督フローラン・シリ
記述年月日2010年11月22日
出演ブルース・ウィリス,ケヴィン・ポラック,ジョナサン・タッカー,ベン・フォスター,ミシェル・ホーン,ジミー・ベネット,マーシャル・オールマン,セレナ・スコット・トーマス,ルーマー・ウィリス,キム・コーツ,ロバート・ネッパー,ティナ・リフォード,ヘクター・ルイス・ブスタマンテ,ランスフォード・ドハティ
評価★★★
原作ロバート・クレイス
脚本ダグ・リチャードソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321986

んー、減点して星2つにしたいところだけど、そこまでひどくもないんだよな。2.5くらい。

かつて敏腕交渉人だった男が失敗を気にして引退。田舎の警察でのんびり過ごしていたところで誘拐事件に巻き込まれる。とばっちりで家族まで人質にとられ、両方の交渉をすることに。

悪くはないんだけどね。なんかこう、全体にやっつけ仕事っぽさがあるんだよな。交渉人とかそういう部分じゃなくて、映画全体に。なんだろう、これ。

劇場版 天元突破 グレンラガン 紅蓮篇  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月22日
監督今石洋之
記述年月日2010年11月23日
出演柿原徹也,小西克幸,井上麻里奈,福井裕佳梨,伊藤静,斎賀みつき,檜山修之
評価★★★
アニメーション制作GAINAX
構成中島かずき
原作GAINAX,中島かずき
脚本中島かずき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330605

テレビアニメの総集編アニメはたまにひどいのがあるんだけど、これはそんなにひどくなかった。ひどくはないけど、無理して観るものでもないし、お勧めするほどでもない。

テレビアニメ「天元突破 グレンラガン」の劇場版2部作の第1弾。地上に出てはならないという教えから地下で生活する人々の中で、カミナとシモンは地上を目指す。

まあ、そんなに支離滅裂にもなってなかったと思います。

地球外少年少女 前編「地球外からの使者」  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年2月2日
監督磯光雄
記述年月日2022年2月3日
出演(声)藤原夏海,和氣あず未,小野賢章,赤崎千夏,小林由美子,伊瀬茉莉也
評価★★★
アニメーション制作Production +h.
原作磯光雄
脚本磯光雄
キャラクターデザイン吉田健一
メインアニメーター井上俊之
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364329

なんかこう、結局、何の話なの?っていう展望が見えない感じに話が進むのがちょっといやかなあ。観ているうちに段々分かるようにはなっているけど、なんかね。あと映像配信している女の子っていうのがなんかいくらなんでも馬鹿キャラすぎて、ちょっと引っかかる。まあ、アニメだからっていってもいいんだろうけど、なんかね。ちょっと馬鹿にしている感じがして。各キャラの問題点と原因と解決が分かってきたので、これからかなあという感じ。

宇宙旅行が当選した少年少女が日本の宇宙ステーション「あんしん」へと向かう。あんしんは未成年も宿泊できる珍しい宇宙施設なのだ。ホスト側にはすでに禁止された地球外出産で最後の子供の一人である14歳の登矢が暮らしていた。

全6話のネトフリアニメなんだけど、3話ずつ前後編で劇場公開もしている。で、劇場に観に行った。話を先にすると、後編は劇場で観ないでネトフリに契約して見ようと思う。ネトフリで見るとここには後編の感想は映画の感想ではないので載らないことになるんだけど、まあ、追記でこの下に書こうと思う。なぜネトフリで見るか、あるいは前編は劇場で観たのかって話だけど——ちょっと外出したくなったというのもあるけど——集中して作品を観るには劇場の方がいいと思ったのと、映像や音響がすごかったら劇場の方が堪能できるかと思ったのである。しかし、映像についてはそんなに大画面でもなく、なんかテレビサイズを拡大したようにしか見えなかった。ネトフリには高画質コースというのがあるけど、ひょっとしたらそっちの方が画質がよかったりするんじゃなかろうか(別にIMAXで観たわけでもないので)。

ストーリーの話に戻ろう。SFで宇宙と人工知能の話である。冒頭にも書いたけど、そのメインストーリーがちょっと分かりにくい。TVシリーズとしてはまあそれでいいんだろうけど、映画として観ると最初の5分や10分でその映画がどのようなものなのかを示さなくてはいけない。それが全然できていなかった。3話まで観てやっと全体像が見えてきたといった感じである。

作画については専門外なのでコメントできない。

キャラクターについてもなあ。うーん。これも冒頭に書いたけど、やっぱ映画ではなく対象年齢低めの(小学生中学生くらい?)作風なんだよなあ。うーん、いや、好きなんだけど、電脳メガネのようにNHKで放送されていたら夢中になっていたかもしれない。

(2022年8月23日)というわけでネトフリで後編となる4~6話を鑑賞。全体のストーリーは分かったけど、前半の不満についてはあまり解消されなかった。登場人物のいくつかがテンプレすぎるというか、完全にコメディな役回りになっている。全体に子供向けのTVアニメシリーズの雰囲気を残していて、その上でネトフリのハードSFも目指している感じ。

一方でストーリーについて、凡庸な雰囲気SFにはしないぞという気合いは伝わる。気合いは伝わるが、最近は凡庸でないハードSFを増えてきたので、この作品だけが特別ではないという感じでもある。

舞台よりすてきな生活  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月25日
監督マイケル・カレスニコ
記述年月日2015年3月31日
出演ケネス・ブラナー,ロビン・ライト・ペン,リン・レッドグレーヴ,スージー・ホフリヒター,ジャレッド・ハリス,ピーター・リーガート,デヴィッド・クラムホルツ,ジョナサン・シェック,スージー・ヨアキム,ケイトリン・ホプキンス,ペリ・ギルピン,タマラ・ジョーンズ
評価★★★
脚本マイケル・カレスニコ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320999

けっこうほっこりした気分にさせてくれる佳作。

ロサンゼルス在住のイギリス人劇作家ピーター。彼は目下2つの問題を抱えていた。ひとつは、子供が嫌いなために上演も間近に迫った新作戯曲の子役の部分が上手く描けずスランプに陥っていること。もう一つは、子供のダンス教室の先生をしている妻のメラニーからしきりに赤ちゃんが欲しいと迫られること。その上、夜中になると隣の犬が吠え、子供ノイローゼやストレスが募るピーター。そんなある日、エイミーという足の不自由な少女が向かいに引っ越してくる。さっそく彼女を家に招き温かく接する妻に対し、最初は交流を避けるピーターだったが…。

最初の方で話の流れが分かるけど、リアルな人生もまたいいもんだよって感じのストーリー。まー、いい映画ですよ。素直すぎてどう褒めていいのか分からんけど。

セイヴィア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月1日
監督ピーター・アントニエヴィッチ
記述年月日2009年3月9日
出演デニス・クエイド,ナスターシャ・キンスキー,ステラン・スカルスガルド,ナタサ・ニンコヴィッチ,ジョン・マクラレン
評価★★★★
製作オリヴァー・ストーン,ジャネット・ヤン
製作総指揮シンディ・コーワン
脚本ロバート・オー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=160170

掘り出しものの反戦映画。短いながら民族紛争の要素がきれいにまとまっている。

ボスニア・ヘルツェゴビナで傭兵をしていたアメリカ人が人質交換の結果として開放された女と赤ん坊と関わりを持つ。状況が変わり女と赤ん坊を連れて逃げることになるのだが、そこに追手が迫る。

いい映画でした。暗いけどね。

ミッシング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月11日
監督ロン・ハワード
記述年月日2010年11月22日
出演トミー・リー・ジョーンズ,ケイト・ブランシェット,エヴァン・レイチェル・ウッド,ジェナ・ボイド,アーロン・エッカート,ヴァル・キルマー,エリック・シュウェイグ,セルジオ・カルデロン,スティーヴ・リーヴィス,ジェイ・タヴァレ,サイモン・ベイカー,マックス・パーリック,レイ・マッキノン,ラモン・フランク,クリント・ハワード,ランス・ハワード
評価★★★★
原作トーマス・イードソン『ミッシング』
脚本ケン・カウフマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319112

おおっと、これは面白い。西部開拓時代、インディアンに誘拐された娘を奪還するという物語。

1885年、アメリカ・ニューメキシコ州。荒野の一軒家で医者として生計を立てている女性マギー。彼女は2人の娘、反抗的な姉リリーとしっかり者の妹ドットを女手一つで育て、恋人ブレイクの助けも借りながら平穏な日々を過ごしていた。そんなある日、20年前にアパッチ族との生活を選んで家族を捨てた父親ジョーンズが突然帰ってきた。過去を悔いるジョーンズだったが、マギーは決して許すことが出来なかった。ところが翌朝、町に出掛けた娘たちとブレイクが何者かに襲われ、リリーがさらわれてしまう事件が発生する。犯人がネイティヴ・アメリカンだったことから、マギーは不本意ながらも彼らの習性をよく知るジョーンズに協力を依頼する。そして、2人は一緒に追跡を開始するのだった…。

興味深いのがこれが2004年の物語だということ。ネイティヴアメリカンが野蛮で残酷な人間であるなんて描写はもうとても許されない時代である。だが、この映画はそれをやってしまう。アパッチ族、かなり残酷。そしてビジネスとしてかなり現実的に人身売買やってます。

なんかその辺も含めて、ネイティヴアメリカンの風習とか実際みたいなものを見せつける映画です。これが本当だったのかよく分からないんだけど、2004年で差別偏見満載の作品を作れるとも思えないから、開拓時代の末期はこんなところだったのかもしれません。

あと、私はテレビ版で観たんですが、カットされたシーンがつまらないらしくDVDで観ると残念なことになるかもしれません。

シュレック2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月26日
監督アンドリュー・アダムソン,ケリー・アズベリー,コンラッド・ヴァーノン
記述年月日2007年10月14日
出演者(声)マイク・マイヤーズ,エディ・マーフィ,キャメロン・ディアス,アントニオ・バンデラス,ジュリー・アンドリュース,ジョン・クリーズ,ルパート・エヴェレット,ジェニファー・ソーンダース,アーロン・ワーナー,ケリー・アズベリー,ラリー・キング,アンドリュー・アダムソン,ジョーン・リヴァーズ
出演者(日本語吹き替え)濱田雅功,藤原紀香,山寺宏一,竹中直人
評価★★★
製作デヴィッド・リップマン,アーロン・ワーナー,ジョン・H・ウィリアムズ
製作総指揮ジェフリー・カッツェンバーグ
原作ウィリアム・スタイグ
原案アンドリュー・アダムソン
脚本J・デヴィッド・ステム,ジョー・スティルマン,デヴィッド・N・ワイス,アンドリュー・アダムソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319256
関連

ディズニーのパロディで映画を作ってしまうのはいいと思うんだけど、そんなに面白くない。

フィオナ姫の実家に招待されるんだけど、案の定、シュレックは歓迎されない。

キリスト教圏ではシュレックを差別するのって厳密に規定された「悪しき行い」ってことになり、あからさまにケチをつけるのさえはばかられるってのは理解できる。けど、日本人から見ると、いくら娘が選んだ旦那でもちょっとこいつは、みたいに思ってしまう両親も、「しょうがない」と映る。そりゃ、受け入れがたいよな、と。俺に言わせれば、もっと頭から否定されても仕方ないと思うので、両親の態度はそれなりに立派だったと思う。

映画のあらすじはそんなに新鮮味がないので、細かいギャグを楽しめるかどうかにかかっていると思います。

殺人の追憶  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月14日
監督ポン・ジュノ
記述年月日2020年6月18日
出演ソン・ガンホ,キム・サンギョン,パク・ヘイル,キム・レハ,ソン・ジェホ,ピョン・ヒボン,パク・ノシク,チョン・ミソン,イ・ジェウン
評価★★★★
脚本ポン・ジュノ,シム・ソンボ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/319522

いい映画だったけど後味は悪い。といっても未解決事件を映画化してもそりゃこうなるわなという感じ。例によって主人公の凡人っぷりがすごくて、それがこの映画のよさになっている。

韓国で1980年代に発生した未解決(2019年に一致するDNAの持ち主が見つかり解決するが制作時には未解決。事件そのものは時効成立後なので不起訴)の連続殺人事件をモデルにした映画。地方の警官が連続殺人事件を追う。当時の警官にありがちな、こいつが犯人だと思ったら自白するまで暴行するという捜査方法で冤罪を生むが真相には全然迫れない。そんなときにソウルから捜査のために刑事がやってきて、彼は証拠を元に論理的に捜査を進めていくが、それでもなかなか犯人には迫れなかった。

大枠は実際の事件だが、それをモチーフとした創作のようなもので細部はかなり盛られている。というか、観てて、これが全部ノンフィクションなわけないだろうっていう気持ちになるので、その辺の距離は間違えないようにしたいところ。これは嘘だと突っ込んでいては楽しめない。

未解決のまま終わるのが分かっていて映画を観るのは、一般的にいってあまり楽しくない。逆にそれが分かっているのにどのように観せるのかっていうのを楽しみに観た。で、それはそこそこ成功している(そうじゃなきゃヒットするわけないって話でもあるが)。それぞれの刑事のキャラが立っているのがよい。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE 4 カスペルスキーを持つ男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年9月8日
監督FROGMAN
記述年月日2013年11月28日
出演(声)FROGMAN
評価★★★
脚本FROGMAN
キャラクターデザインFROGMAN
データソースhttp://eiga.com/movie/79101/
関連

3のDVD特典なんだからしょぼいだろうと思ってたら意外と見応えがあってよかった。劇場版っぽい画面の豪華さはないけど、ストーリーが長いというのが新鮮でお得感があるのだ。

あらすじ略。

あまり語ることがないなあ。秘密結社鷹の爪 THE MOVIE4 ~ カスペルスキーを持つ男~で300円で観れる。300円が適正なのか分からんが……。

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月23日
監督藤田陽一
記述年月日2020年3月15日
出演(声)杉田智和,阪口大助,釘宮理恵,磯部勉,山寺宏一,雪野五月,小林ゆう,甲斐田裕子,折笠富美子,高橋美佳子,石田彰,千葉進歩,中井和哉,鈴村健一,太田哲治,遊佐浩二,子安武人,三木眞一郎,島田敏,くじら,南央美,立木文彦,杉本ゆう,坂口侯一,徳本英一郎,倉富亮,マンモス西尾,三浦博和,後藤ヒロキ,近藤浩徳,神谷明
評価★★★
原作空知英秋
脚本大和屋暁
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/345075
関連

あんまり面白くなかった。どういう受け止めかたをしたらいいのか分からん。

銀さんの過去とかそんな話。

どうも銀魂って腐女子人気があるらしく、どうも劇場版がそっちに意識を向けてしまったのかなという気がしないでもない。

ワイルド・トランスポーター 悪女の罠  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月20日
監督アクセル・ザント
記述年月日2010年12月5日
出演ドリュー・ファラー,ケン・ボーンズ,サム・ダグラス,アリソン・キング,ジョエル・カービー,ターニャ・ベンツェル,ティム・スティード
評価★★
脚本アンドレアス・バーンズ,スヴェン・フラウェンホフ,クリストフ・シュレウィンスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326585

ドイツの映画にはグダグダな脚本が多いんだけど、向こうに君塚良一のドイツ版(あるいはリュック・ベッソンのドイツ版)でもいるのか?

配達員の車に謎の美女が乗り込んできて、それを警察が追ってくる。主人公はとりあえず逃げる。

B級なので期待はしてなかったよ。ただ、それでも面白いのかもしれないと思うじゃないか。前半はちょっと期待したのさ。そしたらどんどん御都合主義になっちゃって、観ているこっちはどっちらけ。もう勝手にやってくれよって気分。

愛しのローズマリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年4月23日
監督ボビー・ファレリー,ピーター・ファレリー
記述年月日2010年11月13日
出演グウィネス・パルトロー,ジャック・ブラック,ジェイソン・アレクサンダー,ジョー・ヴィテレッリ,レネ・カービー,スーザン・ウォード,アンソニー・ロビンス,ブルース・マッギル,ナン・マーティン,ダニエル・グリーン,ブルック・バーンズ,ゼン・ゲスナー
評価★★★
脚本ショーン・モイニハン,ピーター・ファレリー,ボビー・ファレリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236865

まあ、コメディっぽいラブロマンスってとこでしょうか。観ながら、こんなにうまくはいかねーよと思わなくもない。ま、映画だからあんまり深刻になってもしょうがないけど。

女は外見であるというのが信条の男は周りの忠告に耳を貸さない。そんな彼が、内面の美しさが視覚になるという催眠術をかけられる。そして目の前に絶世の美女が現れる。彼には美人に見えるのだけど、周りと本人はすごいデブに見えてるわけで。

魔法ならともかく催眠術って設定は変じゃないのと思わなくもない。通りすがりの人間の内面が分かるわけじゃないのに。

ま、こういう映画はお約束どおりに展開するのがいいのだ。

ユーズド・カー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月19日
監督ロバート・ゼメキス
記述年月日2020年3月29日
出演カート・ラッセル,ジャック・ウォーデン,ゲリット・グレアム,フランク・マクレー,デボラ・ハーモン,ジョセフ・P・フラハティ,ディック・ミラー,マーク・マクルーア,デヴィッド・L・ランダー,マイケル・マッキーン,マイケル・タルボット,ハリー・ノーサップ,アルフォンソ・アラウ,ウッドロウ・パーフレイ,ダブ・テイラー,クロード・アール・ジョーンズ,ウェンディ・ジョー・スパーバー
評価★★★
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ,ジョン・ミリアス
脚本ロバート・ゼメキス,ボブ・ゲイル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/23986

ブラックだなー。

ライバルの中古車販売店の一方の店長が死んでしまう。跡取り息子はその死を隠して商売の道義に反するゴリゴリの販売方法を取り始めるが、やがてライバルにそれを知られてしまう。

ちょっと今だったら笑えないようなギャグが出てくる。まあ当時の雰囲気だと受け取ればよろしかろう。スピルバーグとゼメキスによるコメディ映画ってことで、なんかちょっと、二人が子供だった頃のハリウッド黄金期のコメディへの憧れが見て取れる。

ま、ちょっと興行成績もイマイチで、実際の出来もそんな感じで、スピルバーグのファンとかで制作映画のコンプリートを目指しているんでない限りは、お金出してまで観るものではないと思う。

こういう一昔前のセンスというのも個人的には嫌いじゃないけどね。嫌いじゃないけど、笑えるかというとそういうわけじゃなくて、なんかインテリっぽくしたり顔で観る感じだけど。

MIA ミア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年2月12日
監督ヴィッキー・ジューソン
記述年月日2022年1月13日
出演ソフィア・ブラック=デリア,ジェームズ・フレイン,リディア・レオナルド,フィリップ・アルディッティ,ジョーイ・アンサー,マイケル・ブランドン,アヴィン・シャー,オリヴィア・ジューソン,ジェイド・ハドソン,マイケル・マロニー,エミル・マルヴァ
評価★★★
脚本アラン・ハートフィールド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/347943

少女を主人公にしたアクションものだけど、気合いほど内容は面白くない感じ。

イギリスの名門オックスフォード大学に通うミア(ミナ)は、ある日突然テロリストに自宅を襲撃され、両親を殺害されてしまう。妹とともに辛くもMI6に保護された彼女は復讐を誓い、傭兵のサイモンから戦闘訓練を受ける。やがて仇を討つべくアフガニスタンへと向かった彼女を、衝撃の真実が待ち受けていた。

こういうコンセプトはうまくやれば面白くなるんでどんどん作ってくれとは思うんだけど、まあ、全部が面白いかというとそうはならんわな。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月21日
監督フィリダ・ロイド
記述年月日2020年3月15日
出演メリル・ストリープ,ジム・ブロードベント,オリヴィア・コールマン,ロジャー・アラム,スーザン・ブラウン,ニック・ダニング,ニコラス・ファレル,イアン・グレン,リチャード・E・グラント,アンソニー・ヘッド,ハリー・ロイド,アレクサンドラ・ローチ,マイケル・マロニー,ピップ・トレンス,ジュリアン・ワダム,アンガス・ライト,フィービー・ウォーラー=ブリッジ
評価★★★
脚本アビ・モーガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341452

メリル・ストリープがついにアカデミー賞を獲った伝記映画。

晩年のサッチャーが過去を振り返る。

サッチャーの偉業って断片的には知ってるんだけど、本人の人となりは知らなかったので、これはなかなか面白かった。メリル・ストリープの演技がよかったかどうかなんてまるで覚えてないが、いい演技のときの役者の存在などそんなもんである。

プリンセスと魔法のキス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月12日
監督ジョン・マスカー,ロン・クレメンツ
記述年月日2016年1月17日
声の出演アニカ・ノニ・ローズ,ブルーノ・カンポス,ピーター・バートレット,キース・デヴィッド,ジェニファー・ルイス,マイケル=レオン・ウーリー,ジム・カミングス,ジェニファー・コディ,ジョン・グッドマン,テレンス・ハワード,オプラ・ウィンフリー
声の出演(日本語吹替版)鈴木ほのか,丹宗立峰,石住昭彦,安崎求,荒井洸子,小林アトム,駒田一,三瓶由布子,玄田哲章,三上市朗
評価★★★
原案E・D・ベイカー
脚本ロブ・エドワーズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335255

ディズニーもウーマンリブというか幸せが男頼りという物語の方向性とはきっぱり背を向けつつある。2009年のこの作品もそう。話題性としては、ニューオーリンズが舞台でジャズテイストのミュージカル楽曲でヒロインは黒人で手描きアニメの復権で(ジブリがポニョでやった奴である)男は頼りなくてと、てんこもりになっている。

貧しい家庭に育ち、自分のレストランを持つという夢を叶えるため懸命に働く少女ティアナ。仮装舞踏会の夜、プリンセスの格好をした彼女の前に一匹のカエルが現われる。そのカエルはティアナに、自分は魔法使いの呪いによってカエルに姿を変えられてしまったマルドニア王国の王子、ナヴィーンだと語る。呪いを解くためにはプリンセスのキスが必要と、ティアナにキスを懇願、最初は拒絶するティアナだったが、1回ですむならとキスを受入れる。ところが、王子に戻るどころか、ティアナまでもがカエルの姿に。こうして、人間の姿に戻るため、ナヴィーンと共に魔法使いを捜す大冒険の旅に出るハメになるティアナだったが…。

ぬるぬると動きまくるディズニーアニメというのを久し振りに観た気がする。それにしてもいくらかかるんだろうなあ、こういうの。

まあ、つまらなくはないです。ベタだけどディズニーはそういうものだし。むしろ、ディズニーなのにという点で、どこまで王道を守り、どこから王道を逸れるのかをどきどきしながら観た。

スターシップ・トゥルーパーズ3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月20日
監督エド・ニューマイヤー
記述年月日2016年1月20日
出演キャスパー・ヴァン・ディーン,ジョリーン・ブラロック,ボリス・コジョー,スティーヴン・ホーガン,アマンダ・ドノホー,ステリオ・サヴァンテ,マーネット・パターソン,セシール・ブレシア,キャサリン・オクセンバーグ,コーキー・ファルカウ
評価★★★
脚本エド・ニューマイヤー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330566
関連

これもそこそこ面白かった。あと、このシリーズはなぜか日本の興行収入がいいらしいです。数で押してくるバグズがちゃんと出てくるのでよい。あと、全体的に戦争のバカバカしさが出てる。ちょっと強調されすぎてる気もするけど。

総司令官が強襲から脱出したはいいがある惑星に不時着してしまう。バグズはいないように思えたが、やはりいた。遠目に取り囲むばかりで襲ってこないのはなぜだろう?

第1作の主人公のキャストが戻ってきてるそうだけど、なんかそこは印象がなかった。

まあ、基本的にシリーズのファン向けの作品ですよ。そして、シリーズが続いているからといって万人向けかというとそういうわけではないので注意(笑)

秘密のかけら  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月12日
監督アトム・エゴヤン
記述年月日2010年11月14日
出演ケヴィン・ベーコン,コリン・ファース,アリソン・ローマン,ソニヤ・ベネット,レイチェル・ブランチャード,デヴィッド・ヘイマン,モーリー・チェイキン,キャスリン・ウィンスロー,クリスティン・アダムス,デボラ・グローヴァー,ボー・スター
評価★★★
原作ルパート・ホームズ
脚本アトム・エゴヤン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323440

ごめん。全然記憶にない。もう一度観れば思い出すと思うけど。

パーフェクション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年9月4日
監督リチャード・シェパード
記述年月日2022年9月11日
出演アリソン・ウィリアムズ,ローガン・ブラウニング,スティーヴン・ウェバー,アライナ・ハフマン
評価★★★
脚本リチャード・シェパード,エリック・チャーメロ,ニコール・スナイダー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/368513

うーん。二転三転する展開はいいんだけど、なんか変な感じの終わりだった。なんかこう、真面目に撮ったというよりは、妄想のような復讐を映像化するというか。こういう映画、たまに見るけど。

母の介護のためにチェロ奏者を引退していた女性が母の死をきっかけにかつての師匠の元を訪ねる。そこには新しい才能を持つ弟子がいた。

Hagexさん経由で『本当にやった復讐』みたいな話をかつてよく読んでいた。些細な復讐の方がリアリティがあるんだけどたまに妄想ベースの復讐が投稿されることがある。そういうのは矛盾が多く、とくに準備や練習、あと警察の捜査についての知識が無いものがほとんどだった。それでも妄想として恨みがあり、「こんな復讐をやりたい」と思って脳内で妄想の計画を練るというのはおそらく多くの人がやったことがあるのではないかと思う。

この映画にはそういうにおいがある。フィクションとはいえ『ボクが考えた最高の復讐』みたいな非現実的妄想が顔を出す。こういうのは同じ妄想や恨みを持っている人にとって、妄想を映像化してくれたという意味で大きな価値を持つ。たぶんそういう一部の人にだけ刺さる作品である。

そうじゃない人にとってはイマイチ。

オレの獲物はビンラディン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年6月20日
監督ラリー・チャールズ
記述年月日2022年1月16日
出演ニコラス・ケイジ,ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ,ラッセル・ブランド,アドリアン・マルティネス,マシュー・モディーン,デニス・オヘア,ポール・シェアー,レイン・ウィルソン
評価★★★
原作クリス・ヒース
脚本ラジーヴ・ジョセフ,スコット・ロスマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361473

ちょっとダラダラしてるかなー。何箇所か飽きるところがあるよ。

愛国心あふれる中年オヤジのゲイリーは、未だにオサマ・ビンラディンの行方が分からないというニュースに苛立ちを募らせる。そんなある日、突然“パキスタンに行って、オサマ・ビンラディンを捕まえよ”との神の啓示を受けるゲイリー。使命感に燃えた彼はたった一人でヨットに乗り込むと、武器として調達した日本刀とともにパキスタンへと旅立つのだったが…。

ノンフィクションで実話。報道を見て正義感に駆られて実際に行っちゃったって話なんだけど、そこを知って観たら全然行かないの。いらいら。もちろん意味があってそういう筋立になっているんだけど。

とはいえ、あらすじで「へー、面白そう」と思った人に対してはそれなりの面白さを提供してくれます。

告白  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年7月4日
監督中島哲也
記述年月日2010年11月28日
出演松たか子,木村佳乃,岡田将生,西井幸人,藤原薫,橋本愛,天見樹力,一井直樹,伊藤優衣,井之脇海,岩田宇,大倉裕真,大迫葵,沖高美結,加川ゆり,柿原未友,加藤果林,奏音,樺澤力也,佳代,刈谷友衣子,草川拓弥,倉田伊織,栗城亜衣,近藤真彩,斉藤みのり,清水元揮,清水尚弥,田中雄土,中島広稀,根本一輝,能年玲奈,野本ほたる,知花,古橋美菜,前田輝,三村和敬,三吉彩花,山谷花純,吉永あゆり,新井浩文,山口馬木也,黒田育世,芦田愛菜,山田キヌヲ,鈴木惣一朗,二宮弘子,高橋努,金井勇太,野村信次,ヘイデル龍生,吉川拳生,成島有騎,小野孝弘,三浦由衣,前田想太
評価★★★★
原作湊かなえ『告白』
脚本中島哲也
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335612

こいつは面白い。暗いけど面白い。星5つでもいいか?ってくらい。後半になるほどテンションが上がる。

とある中学の終業式、教師はホームルームの時間に告白を始める。このプールで事故死した愛娘は、本当はこのクラスの人間に殺されたのだと。

原作未読。だから予想外の展開に驚いた。

仕事の関係で水曜日だけ保健室にちょっと預けるというのはギリギリありなのかな、といったところ。

一緒に観にいった人の隣の人が、ラストで「かわいそう」と呟いたことにゾッとしたそうです。その話を聞いて私もゾッとしました。このラストで「かわいそう」って感想は出てこないなあ。やれてせいぜいが厭世的な笑いってところ。

ボーン・アルティメイタム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月5日
監督ポール・グリーングラス
記述年月日2010年11月22日
出演マット・デイモン,ジュリア・スタイルズ,デヴィッド・ストラザーン,スコット・グレン,パディ・コンシダイン,エドガー・ラミレス,ジョーイ・アンサー,コリン・スティントン,アルバート・フィニー,ジョーン・アレン,トム・ギャロップ,コーリイ・ジョンソン,ダニエル・ブリュール
評価★★★
原作ロバート・ラドラム
原案トニー・ギルロイ
脚本トニー・ギルロイ,スコット・Z・バーンズ,ジョージ・ノルフィ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328151
関連

「ジェイソン・ボーン」シリーズの最終章。きっちり終わります。

記憶を消され、CIAに暗殺者として育てられCIAから命を狙われるジェイソン・ボーンが自分の過去を取り戻し、安全を手に入れようと活動する。

どんな風に終わるかは自分で観て確認してみてください。スマートに終わります。

バンバン銃を撃つのではなく、極力銃を撃たず、障害を的確に排除していくボーンのアクションはなんとも新世代だと思います。フォロアーがあまりいないけどね。初代のボーン・アイデンティティからこの流れはあったことだけど。

ムーンライト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年3月4日
監督バリー・ジェンキンズ
記述年月日2020年5月4日
出演トレヴァンテ・ローズ,アンドレ・ホランド,ジャネール・モネイ,アシュトン・サンダーズ,ジャハール・ジェローム,アレックス・ヒバート,ナオミ・ハリス,マハーシャラ・アリ,ジェイデン・パイナー
評価★★★
製作総指揮ブラッド・ピット,サラ・エスバーグ,タレル・アルヴィン・マクレイニー
原案タレル・アルヴィン・マクレイニー
脚本バリー・ジェンキンズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358996

人生もの。黒人が少年、青年、そして大人の三部構成。映像がきれい。妙な緊張感と切なさと。

リトルと渾名が付いていたシャロンだったが、ケヴィンが唯一の友人だった。男になり、大人になっていく過程で、友人との関係を微妙に変えながら続いていく人生を描く。

というか、明確にゲイ描写があるんで、そっち方向の映画と言ってしまうと言えないこともない。あまり単純に語るとよくないのかもしれないけど、潜在的なゲイの葛藤と人生をちょっと上品に撮っただけという評論もあながち間違いとはいえない。

個人的には、そういう内面で実は自分はゲイなのではという思いを自覚したりしなかったりくらいの危うさで年齢を重ねていくという物語だと思った。シンプルな。ただ、映像は綺麗なんだけど、なんかちょっと芸術的で、ゲイじゃない人が外野から一方的に萌えてるBL味のようなものを感じて、あまりいい印象を持たなかった。

トランスフォーマー/リベンジ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月8日
監督マイケル・ベイ
記述年月日2013年12月15日
出演シャイア・ラブーフ,ミーガン・フォックス,ジョシュ・デュアメル,タイリース・ギブソン,ジョン・タートゥーロ,レイン・ウィルソン,イザベル・ルーカス,アメリカ・オリーヴォ,マシュー・マースデン,サマンサ・スミス,グレン・モーシャワー,ケヴィン・ダン,ジュリー・ホワイト,ジャレブ・ドープレイズ,ジョン・ベンジャミン・ヒッキー,ピーター・カレン,ヒューゴ・ウィーヴィング
評価★★★
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ,マイケル・ベイ,ブライアン・ゴールドナー,マーク・ヴァーラディアン
脚本アーレン・クルーガー,ロベルト・オーチー,アレックス・カーツマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333193
関連

いやー、やっぱりすごい。トランスフォームの速さに遠慮がないのがいい。素直にかっけえと言える。映画館で観るべきだよなあ。あと、吹替で観たんだけど、復讐をリベンジと言うと安っぽくなるのでやめた方がいいんじゃないかな。「リベンジを果たす!」とかキメ声で言われても、なんか間抜け。

悪のトランスフォーマー、ディセプティコンの逆襲と、人類とその味方オートボットの再反撃。

人間視点が邪魔だと思った。だいたい金属生命体がケンカを始めると、軍人と民間人が「ぎゃー、うわー」と右往左往してばかりで、また、その視点がやたらくどいのである。雑魚は邪魔と思ってしまう。逃げればいいのに。

映像の派手さがすべての映画。ちょっと話も演出も飽きてしまうので、ノリで押しきれてない感じ。

デジモンアドベンチャー   このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月24日
監督細田守
記述年月日2020年3月29日
出演(声)藤田淑子,荒木香恵,坂本千夏
評価★★★
原案本郷あきよし
脚本吉田玲子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/161758
関連

20分の映画なのよね。映像は割とちゃんと作っている感じ。

あらすじ覚えてないけど、最初の出会いを描いたもの。

デジモンを知っている人に向けてのエピソード0なので映画として評価するものでもない感じ。

セイント  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月16日
監督フィリップ・ノイス
記述年月日2020年6月23日
出演ヴァル・キルマー,エリザベス・シュー,レイド・セルベッジア,ヴァレリー・ニコラエフ,ヘンリー・グッドマン,エフゲニー・ラザレフ,イリーナ・アペジモワ,ピーター・ギネス,シャーロット・コーンウェル
評価★★★
原作レスリー・チャータリス
脚本ジョナサン・ヘンズリー,ウェズリー・ストリック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/54732

なんかちょっと変な感じだと思ったら有名なシリーズなのか。映画はそんなに面白くないんだけど、ヒロイン女優が美人でついつい観てしまった。

変装が変幻自在な怪盗『セイント』が常温核融合開発の女性科学者に近づき、口説いてその技術情報を盗む。セイントは姿を消すが技術者は彼を追ってきて、さらにセイント自身はスポンサーにこれでは報酬は払えないと言われて対立することになる。

なんかちょっとお洒落な怪盗で、また、全体の雰囲気が、子供が喜ぶ怪盗ものといった感じだった。本格アクションという感じではないので、気楽に観れる。

最初に書いたけど、このヒロインの女性科学者が美人。さらにちょっとかわいい。個人差があってたぶん自分の好みの要素が強いんだろうけど、途中で切れずについつい観てしまった。

大空港  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月9日
監督ジョージ・シートン
記述年月日2020年4月3日
出演バート・ランカスター,ディーン・マーティン,ジーン・セバーグ,ジャクリーン・ビセット,ジョージ・ケネディ,ヘレン・ヘイズ,ヴァン・ヘフリン,モーリン・ステイプルトン,バリー・ネルソン,ダナ・ウィンター,ロイド・ノーラン,バーバラ・ヘイル,ゲイリー・コリンズ,ジェシー・ロイス・ランディス,ラリー・ゲイツ,ウィット・ビセル,ヴァージニア・グレイ,リサ・ゲリッツェン,ジム・ノーラン,ルー・ワグナー,メアリー・ジャクソン,シェリー・ノヴァク,メリー・アンダース,キャスリーン・コーデル,ポール・ピサーニ
評価★★★
原作アーサー・ヘイリー
脚本ジョージ・シートン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/13581

星3つだけど4つでもいいんだよな。1970年の古い映画なので、これを今すすめるのはさすがに悪いと思うので遠慮しておく。けど、ヒットした上に評価も高い、名作映画ですよ。そして観てみたら確かに面白かった。

ローマ行きの旅客機内に、爆弾が持ち込まれているという通報が入った。機長と主任スチュワーデスは、爆弾の入ったアタッシュ・ケースを確保しようとするが、犯人は爆弾もろとも自殺してしまう。そしてその衝撃で、旅客機の胴体に亀裂が入り、空中分解の危機が訪れる。急遽、旅客機はケネディ空港へ向けて転回するが、空港は猛吹雪のため一切の機能を停止していた……。

ここからエアポートシリーズが展開していくわけだけど、記念すべき第一弾。

まあ、アカデミー賞なども獲ってる名作傑作の部類なので、いまさら褒める必要が無いんだけど、私がこの目で観ても面白かったということで。

プリズン・フリーク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月31日
監督ボブ・オデンカーク
記述年月日2010年12月2日
出演ダックス・シェパード,ウィル・アーネット,シャイ・マクブライド,デヴィッド・ケックナー,ディラン・ベイカー,マイケル・シャノン,ミゲル・ニーニョ,ジェイ・ウィッテカー,エイミー・ヒル,ボブ・オデンカーク
評価★★★★
原作ジム・ホグシャー
脚本ロバート・ベン・ガラント,トーマス・レノン,マイケル・パトリック・ジャン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327464

わはは。これは面白い。刑務所での悪党とエリートのコメディ。

刑務所に出たり入ったりしているジョンは、出所して判事に復讐しようとする。しかし判事はもう死んでいた。彼はその息子を復讐しようと罠にかけて刑務所送りにし、自分もすぐに入って同室になって復讐を開始する。判事の息子ネルソンは勉強のできない上にヘタレのしょうもない男で、ジョンに頼りきりのために騙し放題だったのだが、どうやら彼はエリートよりもワルの才能があったようで……。

小悪党で刑務所生活にも慣れきったジョンも面白いが、刑務所で自分の才能に目覚めるネルソンもいい。刑務所の様々な掟が映画の中でパロディになっているのも、刑務所の映画やドラマを観たことのある人ならニヤリとするだろう。

大いなる西部  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月8日
監督ウィリアム・ワイラー
記述年月日2013年12月16日
出演グレゴリー・ペック,チャールトン・ヘストン,ジーン・シモンズ,キャロル・ベイカー,バール・アイヴス,チャールズ・ビックフォード,チャック・コナーズ,アルフォンソ・ベドヤ
評価★★★
製作ウィリアム・ワイラー,グレゴリー・ペック
原作ドナルド・ハミルトン
脚本ジェームズ・R・ウェッブ,サイ・バートレット,ロバート・ワイルダー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=3379

1958年の、いわゆる名作映画。西部の美学を見せつつ、理性的な話し合いについても説き、たぶん、アメリカ人は、「ここ頃はよかったなあ」とか思っちゃうんだろうと思った。西部の美学はよかったけどね。

テキサスの有力者テリルの娘パットと結婚するため東部からやって来たジェームズ。そんな彼は、パットに恋していたテリルの牧場の牧童頭スティーブには敵意を向けられる。また、テリル家が地元の勢力を二分している大地主ハナシー家と水源地の所有をめぐって対立関係にあることも知るのだった。しかし、この水源地の現所有者で女性教師のジュリーは、騒動を避けようとどちらにも売らない姿勢をとっていた。ところが徐々に両家の対立は激化。そこでジェームズは、平等に水供給したいと自ら土地を買い取ることに。だが、その後、ジュリーがハナシー側に監禁される事態が起きてしまう…。

ナメられたら負けという西部の美学が強烈に香ります。といっても、それだけでもなく、色々と。

アカデミー賞を受賞した、ハナシー側の家長のおっさんがやっぱり一番濃くていいキャラをしていた。雄大だなあ。

あ、自分は、そこまで感動しませんでした。古典でも感動するときはする方ですが、これはそれほど響かなかった。

スペシャル・フォース 壮絶!人質奪還作戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月27日
監督ステファヌ・リボジャ
記述年月日2016年1月29日
出演ダイアン・クルーガー,ジャイモン・フンスー,ブノワ・マジメル,ドゥニ・メノーシェ,ラファエル・ペルソナーズ,アラン・フィグラルツ,メーディ・ネブー,ラズ・デガン,チェッキー・カリョ,モルジャーナ・アラウィ,ディディエ・フラマン
評価★★★
脚本ステファヌ・リボジャ,マイケル・クーパー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343183

タイトルで分かる通りのB級アクション映画。ちょっと珍しいのはこれがフランス映画だってことだな。期待を下回らないちゃんとしたクオリティ。

イスラム系組織に誘拐された人質を奪還するために特殊部隊が編成される。

あらすじがタイトルのまんまだなー。

まあ、悪くはないってことで。

ダークサマー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月4日
監督メアリー・ランバート
記述年月日2007年10月31日
出演者スーザン・ウォード,ロリ・ヒューリング,マシュー・セトル,ネイザン・ベクストン,イーサン・エリクソン,ローリー・フォーティア,キム・マーフィ,キャサリン・タウン,ダニエル・ヒュー・ケリー,テス・ハーパー,ジェイ・R・ファーガソン,エリン・バートレット,ヘザー・スティーヴンス,ピーター・マッケンジー
評価★★★
脚本マーク・ギブソン,フィリップ・ハルプリン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239279

この手の無軌道な若者を中心に据えたサービスショットありのサイコサスペンスとしてはよくできている方。まあ、突っ込みどころもあるけど気にすんな。

精神病院から退院したエイドリアンはリハビリも兼ねてリゾート地の雑用係をはじめる。そこは同世代の金持ちの子供たちが豪華なパーティを続ける世界だった。お客の何人かと仲良くなっていくが、男も女も、自分以外の人間を見下す傾向があった。

まあ、こんなもんでしょう。若手俳優の共演ってことだけど、2000年の映画なのに、知ってる名前があまりないなあ。

猿の惑星  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日1992年
監督フランクリン・J・シャフナー
記述年月日2012年7月1日
出演チャールトン・ヘストン,キム・ハンター,ロディ・マクドウォール,リンダ・ハリソン,モーリス・エヴァンス,ジェームズ・ホイットモア,ジェームズ・デイリー,ロバート・ガナー,ルー・ワグナー,ウッドロウ・パーフレイ,ライト・キング,ポール・ランバート
評価★★★
原作ピエール・ブール
脚本ロッド・サーリング,マイケル・ウィルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9184
関連

ラストシーンがネタバレとして知ってたので衝撃ではなかったんだけど、知っててもそれに向かって皮肉な事実が積み重ねられていくのでそれほど興醒めではない。

地球を飛び立った宇宙船は1年余りの宇宙航行ののち、とある惑星に不時着。乗組員のテイラーたちは沈没してしまった宇宙船をあとにし、その陸地を彷徨い歩く。そして、なんと猿人たちが人間狩りをしている驚愕の光景を目にする。この星では高等動物の猿が、口の聞けない下等動物の人間を支配していたのだ。テイラーたちも捕まり、奴隷のように理不尽な扱いを受ける。しかし、テイラーはチンパンジーのジーラ博士とコーネリアス博士の理解と協力を得て、同じ人間の女性ノヴァと共に逃亡、新天地を探し求めていくのだが…。

まあ、これは古典なので、純粋な娯楽として観るものとはちょっと違うと思う。当時の世相も感じられる。映像も古いし。1968年の映画です。

すばらしき世界  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年3月30日
監督西川美和
記述年月日2022年1月14日
出演役所広司,仲野太賀,六角精児,北村有起哉,白竜,キムラ緑子,長澤まさみ,安田成美,梶芽衣子,橋爪功
評価★★★
原案佐木隆三『身分帳』
脚本西川美和
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/373211

そこまで悪くないんだけど、独り言で心情を説明するシーンも多く、クライマックスの方で児童とサッカーをしてスローモーションになり音楽が流れるところでやや失笑。テーマは悪くないんだけどさ。

長い刑期を終えて出所した三上はヤクザから足を洗い堅気として生きようと生活を始める。そこに出世を狙うTVディレクターが社会復帰を撮ってドキュメンタリーを撮ろうと密着取材を依頼してくる。反省して地味に生きようとしてやや卑屈なくらいの三上に周囲の人間も親切だったが、時折ヤクザとしての習性が顔を出す。それは彼が悪人であるというより、そういう生き方をしてきたからではあるのだが……。

暴対法バリバリの現代に脅迫や名乗りをするなど致命的なものなんだけど、三上は思い切り見栄を切るので相手があまりの恐れ知らずさにビビるというシーンは面白かった。

邦画にありがちな過剰演技や過剰説明セリフが出てくるかと思いきや、かなり控えられていた。これなら映画として堪能できるかなと思いきや、「三上さんは怒ると抑えがきかないから」とかわざとらしい説明が出てきてちょっと警戒する(口にするのは長いつきあいの人とかではなく職場の同僚とかアパートの住人とか、そんな関係の人である)。その後もちょくちょく、この作品のテーマは何で、何が問題点なのか、前科者の社会復帰への問題点は何かなどのことがセリフでだんだん出てくるようになる。そして最後の方に、冒頭に書いたサッカーのシーンである。もう駄目なドラマ演出の見本のような奴であった。

よい点も挙げよう。なんといってもこのようなテーマは売れ筋ではない。こういうテーマで映画を撮ろという志は偉い。そこで売れる要素をちょっとでも入れようと思うならこういう頭悪い感じにする必要もあったんだろう。役所広司の演技も相変わらずではあるがうまい。見事なもんだ。

デンジャラス・ビューティー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月26日
監督ジョン・パスキン
記述年月日2008年10月25日
出演者サンドラ・ブロック,レジーナ・キング,ウィリアム・シャトナー,ヘザー・バーンズ,アーニー・ハドソン,ディードリック・ベーダー,エンリケ・ムルシアーノ,トリート・ウィリアムズ,エリザベス・ローム,エイブラハム・ベンルービ,アイリーン・ブレナン,レスリー・グロスマン,ルシア・ストラス,スーザン・チャン,ウィリアム・オリアリー,スティーヴン・トボロウスキー,ドリー・パートン,ミーガン・カヴァナグ,ドン・ペリー
評価★★★
脚本マーク・ローレンス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321940

わがまま女優として一部で有名なサンドラ・ブロックが、どっちかというとそのキャラをうまく売りに出せていてそんなに悪くなかった。

前作でできた友人が誘拐されたと知って、干されていた女刑事が捜査に首を突っ込む。

コメディとしては正しい方向。出来も悪くない。ただ、「2」っていうものがもつスケールの小ささがきつい。まあ、悪くはないですよ。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月15日
監督ムトウユージ
記述年月日2008年10月26日
出演者矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,真柴摩利,林玉緒,一龍斎貞友,佐藤智恵,玄田哲章,小桜エツ子,京本政樹,戸田恵子,来宮良子,此島愛子,ゆかな,大島麻衣,折井あゆみ,今井優,浦野一美,野呂佳代
評価★★★
原作臼井儀人
脚本やすみ哲夫
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326660
関連

傑作となったシリーズには及ばないが、その後の迷走シリーズからは少し抜け出した感じ。

ある日、謎の宇宙人“ケツだけ星人”が誤って地球に落とした爆弾がシロのお尻にくっついてしまう。異変を察知した宇宙監視センターUNTI(通称、ウンツィ)は、すぐさま爆弾の回収に動き出す。一方、その情報を傍受した美人テロ集団“ひなぎく歌劇団”も爆弾の横取りを狙う。やがて野原一家は、UNTIからシロにくっついた物体が地球をも吹き飛ばす脅威の爆弾で、絶対に取り外すことが出来ないと聞かされる。UNTIが地球の安全のため、爆弾をシロごと宇宙へ送る計画であることを知ったしんのすけは、シロと共に決死の逃亡を開始するのだったが…。

大人向けではなく子供向けだけど、保護者同伴でもマシという程度には持ち直した。

フライド・グリーン・トマト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月15日
監督ジョン・アヴネット
記述年月日2008年10月28日
出演メアリー・スチュアート・マスターソン,メアリー=ルイーズ・パーカー,キャシー・ベイツ,ジェシカ・タンディ,シシリー・タイソン,スタン・ショウ,クリス・オドネル,ゲイラード・サーテイン,ティム・スコット,ロイス・スミス,グレイソン・フリック,アフトン・スミス,ゲイリー・バサラバ,レイノール・シェイン
評価★★★
製作ジョン・アヴネット,ジョーダン・カーター
製作総指揮アンドリュー・メイヤー,アン・マリー・ギレン,トム・テイラー,ノーマン・ベアー
原作ファニー・フラッグ
脚本ファニー・フラッグ,キャロル・ソビエスキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=20189

女の一生ものというジャンルの中でなかなかの良作。話に引き込まれる感じがいい。

人生に疲れた中年女性は介護施設で老女に話しかけられる。なにげなく聞いた話は、かつて殺人を犯したと噂になったたくましい女性の話だった。

人におすすめするにはもう一つ足りない気がするが、それでも充分にいい映画だった。物語の中で長い時間が経過するんだけど、そういう映画を観た後の疲労感はなかなかに心地よい。

スネーク・フライト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月8日
監督デヴィッド・R・エリス
記述年月日2013年12月15日
出演サミュエル・L・ジャクソン,ネイサン・フィリップス,ジュリアナ・マルグリーズ,ボビー・カナヴェイル,フレックス・アレクサンダー,トッド・ルイーソ,サニー・メイブリー,キーナン・トンプソン,レイチェル・ブランチャード,リン・シェイ,デヴィッド・ケックナー,エルサ・パタキ,キース・“ブラックマン”・ダラス,ブルース・ジェームズ,ジェラルド・プランケット,バイロン・ローソン,トム・バトラー
評価★★★
原案ジョン・ヘファーナン,デヴィッド・ダレッサンドロ
脚本セバスチャン・グティエレス,ジョン・ヘファーナン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325480

B級映画だと知ってたけど、ほんとに本格的にB級だった。A級の要素がまるでない。これにケチを付けるのは野暮って気もするけど、あえて言わせてもらうと、中盤はちょっと蛇を見て悲鳴を上げるだけになっててダレる部分もある。

犯罪の目撃証人を消すために、国際線の荷物に大量の毒蛇が放たれた。

ヘビが噛むのがお色気要員カップルの乳首と股間だったりするところにいさぎよさがある。ほんとにB級で、飛行機の中で大量の毒蛇に襲われて逃げ場所がないよー、と悲鳴を上げてるだけの映画です。ほんと。

ホワイトアウト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月27日
監督ドミニク・セナ
記述年月日2020年3月16日
出演ケイト・ベッキンセイル,ガブリエル・マクト,コロンバス・ショート,トム・スケリット,アレックス・オローリン,ショーン・ドイル,ジョエル・ケラー
評価★★★
原作グレッグ・ルッカ,スティーヴ・リーバー
脚本ジョン・ホーバー,エリック・ホーバー,チャド・ヘイズ,ケイリー・W・ヘイズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/334827

いやー、つまらんかった。

アメリカの南極観測所“アムンゼン・スコット基地”。キャリー・ステッコは、この極寒の地で働く唯一の連邦保安官。事件など起こりようもなく、せいぜいが雑用ばかりの退屈な日々を送っていた。ところが、冬を控え、あとは数日後に迫った最終便で帰国の途に着くだけと思っていた矢先、他殺体の発見という驚くべき事件に遭遇する。それは紛れもなく南極で起きた最初の殺人事件だった。最後の飛行機が出るまで残り3日。さっそく捜査を開始したキャリーだったが、そんな彼女の前に“ホワイトアウト”という極地特有の過酷な自然現象をはじめいくつもの危険が立ちはだかる。

南極初の殺人事件ってワンフレーズで映画をもたせるには、ちょっと脚本が練れてないっす。

シャーロック・ホームズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月1日
監督ガイ・リッチー
記述年月日2012年7月12日
出演ロバート・ダウニー・Jr,ジュード・ロウ,レイチェル・マクアダムス,マーク・ストロング,ケリー・ライリー,エディ・マーサン,ジェームズ・フォックス,ハンス・マシソン,ウィリアム・ホープ,ブロナー・ギャラガー,ジェラルディン・ジェームズ,ロバート・メイレット,ウィリアム・ヒューストン
評価★★★
キャラクター創造アーサー・コナン・ドイル
原案ライオネル・ウィグラム,マイケル・ロバート・ジョンソン
脚本マイケル・ロバート・ジョンソン,アンソニー・ペッカム,サイモン・キンバーグ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334016
関連

世間が絶賛するほどの傑作かなあ? あまり集中して観れなかったけど、それほどでもないような。

破天荒で肉体派のホームズが活躍する。

「こんなホームズありえない」ってギャップも見所なんだろうけど、別にそこまで詳しくないので、どのへんがパロディなのか分からん。たぶんだけど、信長が根暗なオタクだったら、とか、そういう感じの作品に通じるんだろう、きっと。

しかし物語の概要としては、なんとも普通なんだよなあ。ガイ・リッチーのごちゃごちゃ感もないし。

アダム -神の使い 悪魔の子-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月9日
監督ニック・ハム
記述年月日2015年3月28日
出演グレッグ・キニア,レベッカ・ローミン=ステイモス,ロバート・デ・ニーロ,キャメロン・ブライト,ラウール・バネジャ,デボラ・オデル,ジェニー・レヴィン
評価★★★
脚本マーク・ボンバック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325785

こういう映画ってだいたいこんな感じなんだよなーという予想を越えてくることがまったくない映画。

生物教師のポールと写真家ジェシーの間にはかわいい息子アダムがいた。だが、8歳の誕生日を迎えた翌日、アダムは交通事故で死んでしまう。悲しみに暮れる夫妻の前に、遺伝子学者ウェルズが現れ、クローン技術によるアダムの再生を持ちかける。決して許されることではないと知りつつも、言いようのない喪失感に苛まれる夫妻は、ついに博士の提案を受け入れるのだった。やがて無事に生まれたアダムは、その後も順調に育っていった。しかし、8歳の誕生日を迎えた頃から、アダムは徐々に不可解な言動が目立ち始める…。

まあ、こういう映画って、「自分の子供がグレたらどうしよう?」という現実的な恐怖に立脚していると思うので、これまでもあったし今後も作られるだろうなと思います。

エージェント・マロリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月13日
監督スティーヴン・ソダーバーグ
記述年月日2020年3月29日
出演ジーナ・カラーノ,マイケル・ファスベンダー,ユアン・マクレガー,ビル・パクストン,チャニング・テイタム,マチュー・カソヴィッツ,マイケル・アンガラノ,アントニオ・バンデラス,マイケル・ダグラス,エディ・J・フェルナンデス
評価★★★
脚本レム・ドブス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342934

ソダーバーグにしては普通といった感じ。

フリーランスの女スパイとして活躍するマロリー・ケイン。ある日、彼女のもとに民間軍事企業の経営者ケネスからバルセロナでの人質救出という依頼が舞い込む。同業者のアーロンらと協力してみごとミッションを成功させたマロリー。次にケネスが持ち込んできた依頼は、イギリス諜報機関MI-6から請け負ったという仕事。それはフリーランスのスパイ、ポールとともに新婚夫婦を装い、指定された男に接触するだけの簡単なミッションと思われたが…。

主演のジーナ・カラーノは女子総合格闘技の有名選手だそうで、その人がガチのアクションをしてくれるという映画。そのことを知らなかった私は、なんか普通のアクション映画で、敵をやっつけていく映画だなーと思うだけだった。

君たちはどう生きるか  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年7月16日
監督宮崎駿
記述年月日2023年10月27日
出演(声)山時聡真,菅田将暉,柴咲コウ,あいみょん,木村佳乃,木村拓哉,竹下景子,風吹ジュン,阿川佐和子,滝沢カレン,大竹しのぶ,國村隼,小林薫,火野正平,上原奈美,西村喜代子,綿貫竜之介,柳生拓哉,画大,飯塚三の介,川崎勇人,鈴木一希,土居正明,重田未来人,井下宜久,岡森健太
評価★★★★★
製作スタジオジブリ,星野康二,宮崎吾朗,中島清文
プロデューサー鈴木敏夫
制作スタジオジブリ
原作宮崎駿
脚本宮崎駿
作画監督本田雄
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/386117

いやー、普通に面白かった。主人公の表情の描写(作画)がすごいね。セリフがなくても何を考えているか分かる。

母を火事で亡くした11歳の少年・眞人は父に連れられ、東京から父の故郷へ引っ越す。新たな住居となった大きな屋敷には、父の再婚相手となる亡き母の妹・夏子が住んでいた。やがて眞人は謎めいた青サギと出会い、いつしか生と死が混然一体となった不思議な深層世界へと迷い込んでしまうのだったが…。

英語のタイトルは「少年と青サギ」実際、このタイトルの方が穏当。タイトルでかなり損している。いつもの宮崎ファンタジー作品だと考えてまったく問題ない。宮崎駿も適当につけただけじゃないかなと私は思っている。なにやら説教臭そうなこのタイトルが観ない人を増やしているし、観た人の考察や感想に余計なノイズを与えてしまっていると思う。そういう意味で、タイトルって実は本当に大事なんだなと思う。このタイトルに含まれるような裏テーマが作品に込められていると考えてしまうことがよくないと私は思う。いつもの宮崎アニメだというのが私の感想であり意見である。

10月22日に二回目の鑑賞をして、それからこの感想を書いている。宣伝をまったくしないまま全国公開をしたので、その宣伝に協力する意味もある。人の感想を読んであーだこーだ言うのはよくない。それは感想への感想であって、映画の感想ではないからだ。何か自分の感想を言うなら、映画そのものと向き合って、そこで自分が感じたことを言わなくては感想にならない。

ところで二回目の鑑賞をして感じたことだが、あまり一回目と違いがないというか、そこで新たな発見が無いというのは不思議な感覚であった。普通は映画というのは二回目では別の発見があるものなのだけど、そういうのがほとんどなかった。

導入の、まったく予備知識がないところから、それで結局、この映画は何の話なのという不安感と共に観ていく感じはこの宣伝ならではという感じ。そしてそれがなんかよかった。

異世界に迷い込む、ファンタジー作品である。

不思議な映画だけど、なんかよかったなー。

唯一というか、宮崎ヒロインは相変わらず宮崎ヒロインで、崩壊が迫っているのにうずくまって泣くところでは、さすがにどうかと思った。この辺の演出は成長しないのな、この人。まあ、もういいんだけど、ちょっと気になったので。

劇場版 NARUTO-ナルト- ブラッド・プリズン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年2月18日
監督むらた雅彦
記述年月日2013年3月7日
出演竹内順子,中村千絵,小山力也,井上和彦,てらそままさき,園崎未恵,中村悠一,河西健吾,廣田行生,勝生真沙子,森久保祥太郎,伊藤健太郎,鳥海浩輔,遠近孝一,田村ゆかり,中博史,江川央生,手塚秀彰,よのひかり,小松由佳,河本邦弘,関山美沙紀,上川隆也
評価★★★
原作岸本斉史
脚本東山彰良
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339294
関連

とにかくナルトを刑務所に入れる必要があったってことなんだけど、やり方が強引だなあ。その辺の謎解きは予想通りだけど。

陰謀によって孤島の刑務所に入れられたナルトは無実の罪を晴らそうと脱獄を試みる。しかしその通称ブラッド・プリズンにはある秘密があった。

アクションとしてコンパクトにまとまってたと思います。見せ所も作ってたし。突っ込みどころはあちこちにあるけど、そのへんはしょうがないね。

劇場版 ブレイク ブレイド 第一章/覚醒ノ刻  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月1日
監督羽原信義
記述年月日2012年2月24日
出演保志総一朗,斎藤千和,中村悠一,神谷浩史,花澤香菜,甲斐田裕子,井上麻里奈,白石稔
評価★★★
総監督アミノテツロ
アニメーション制作Production I.G,XEBEC
原作吉永裕ノ介
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336036
関連

うーん。これだけではなんとも。けど、映画だったら1時間という時間にもっと色々詰められたはず。

人が石英を操る魔力を備えているために石英動力と石英兵器が発達した世界で、魔力を持たない男が古代兵器と共に戦争に巻き込まれていく。

映像は気合い入ってます。さすが劇場映画。劇場版と名前が付いてるけどTV版があるわけではなく、連作全6話の映画なんである。

設定はさらっとしていて、確かに異文明なんだけど、話の中心は人間ドラマです。SFだと敬遠する必要は、そんなわけで不要。しかし人間ドラマがなんだか薄っぺらい。そのせいで気合いの入ったアクションシーンも薄く見えてしまう。どうにも残念。

恋の門  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月8日
監督松尾スズキ
記述年月日2007年6月9日
出演者松田龍平,酒井若菜,松尾スズキ,忌野清志郎,小島聖,塚本晋也,尾美としのり,田辺誠一,片桐はいり,市川染五郎,皆川猿時,村杉蝉之介,平岩紙,江本純子,ユセフ・ロットフィ,花井京乃助,筒井真理子,三輪ひとみ,高橋征也,枡野浩一,河井克夫,小森未来,三池崇史,庵野秀明,安野モヨコ,しりあがり寿,山本直樹,内田春菊,ジョージ朝倉,井口昇,秦寛憲,神谷誠,永松修,大竹まこと,小日向文世,平泉成,大竹しのぶ
評価★★★★
原作羽生生純『恋の門』
脚本松尾スズキ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320092

松尾スズキの色物サブカルチャー映画だろうと高をくくってたら予想外に面白かった。キャスティングの奇妙さも気にならないです。ストーリーがしっかりしている。

芸術指向で、石で漫画を描いている蒼井門はひょんなことからOL証恋乃と出会う。彼女は隠れ腐女子であり熱烈なコスプレイヤーだった。関係者と出会いながら、二人は漫画と自分に向き合うようになる。

キワモノなテーマであり、娯楽映画の王道などまったく狙っていない作品のように見えるが、なかなかどうして、だんだん物語に引き込まれていく。

TAXi3  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月6日
監督ジェラール・クラヴジック
記述年月日2007年11月14日
出演者サミー・ナセリ,フレデリック・ディファンタール,ベルナール・ファルシー,バイ・リン,マリオン・コティヤール,エマ・シェーベルイ,エドュアルド・モントート,シルヴェスター・スタローン,シリル・アビディ
評価★★
脚本リュック・ベッソン
製作リュック・ベッソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241196
関連

まー、予想通りカスであった。B級映画なら楽しめるんだけど、どうにもこの映画はセンスが悪くて……。

あらすじ省略。どーでもいいです。

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月25日
監督マイク・ニューウェル
記述年月日2020年3月1日
出演ジェイク・ギレンホール,ジェマ・アータートン,ベン・キングズレー,アルフレッド・モリナ,スティーヴ・トゥーサント,トビー・ケベル,リチャード・コイル,ロナルド・ピックアップ,リース・リッチー
評価★★
製作ジェリー・ブラッカイマー
原作ジョーダン・メクナー
映画原案ジョーダン・メクナー
脚本ボアズ・イェーキン,ダグ・ミロ,カルロ・バーナード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335565

あまり細かいことは覚えていないんだけど、ジェリー・ブラッカイマー製作とはいえこれは質が低いんじゃないと思ったことは覚えている。

あらすじ省略。古代ペルシャで王子さまが魔術の秘宝的なものを巡っての大活劇をするという話。

大味なので別に想定通りといえば想定通りの作品となる。ただ、ちょっと雑な仕事だなーという感じ。

ディック&ジェーン 復讐は最高!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年6月12日
監督ディーン・パリソット
記述年月日2013年2月28日
出演ジム・キャリー,ティア・レオーニ,アレック・ボールドウィン,リチャード・ジェンキンス,アンジー・ハーモン,ジョン・マイケル・ヒギンズ,リチャード・バージ,グロリア・ガラユア
評価★★★★
脚本ジャド・アパトー,ニコラス・ストーラー,ピーター・トラン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323572

面白いです。ジム・キャリーのべたべたなコメディ。星の数に迷うがコメディを撮るという勇気を称えて4つ。まあ、過去のコメディ映画のリメイクなんだけどね。

リストラされた男がどんどんジリ貧になり、最後に社長に復讐する。

ジリ貧になっていく様がかなりコメディタッチで描写されていて、悲壮感がまったくないところがいいです。けど状況は深刻だし、アメリカ格差社会を皮肉ってるので、面白おかしくギャグにしてるけど、そこにスパイスがあるという。

復讐をするところは映画のタイトルほど最初からの登場人物の目的ってわけでもなく、リストラされてからの悲喜交々(ひきこもごも)が映画の本編という感じです。最後に不正な収益を正すというこれまたベタな構造。

正しく作られた正しいコメディですな。

エクスペンダブル・レディズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月3日
監督クリストファー・レイ
記述年月日2022年1月11日
出演クリスタナ・ローケン,ブリジット・ニールセン,ゾーイ・ベル,ヴィヴィカ・A・フォックス
評価★★★
脚本エドワード・デルイター
データソースhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA
関連

元がB級なのに更にB級っぽくなってる。

アメリカ合衆国大統領の娘エリーズを乗せた護衛車がカザフスタンを走っていたとき、ウルリーカ率いるテロリスト組織に襲撃されエリーズが拉致されてしまう。ホワイトハウスに届いたウルリーカの映像メッセージで彼女はエリーズを解放する条件として、48時間以内に母国にいる敵対する人物を全て排除し自分をその国の大統領にさせるよう要求してきた。それを見たCIAのモナ・ケンダルは、部下のボビーからウルリーカが異常なほどの男嫌いなことと弱い女も見下していることを伝えられる。身近に適任者が不在のなか、モナは能力がある服役中の女囚人を今回の任務につかせることを決め、海兵隊に所属していた元狙撃兵のキャット・モーガン、特殊部隊の小隊長だったカサンドラ・クレイ、元CIAエージェントでモナの部下であり殺し屋に転身したレイヴン、自称テクノ・アナキストで爆発物に詳しいメイリン・フォンの4人を集める。そして恩赦と引き換えに、彼女たちをエリーズ救出のためウルリーカが潜んでいるカザフスタンの旧ソ連の刑務所跡地へと向かわせる。

Wikipedia に項目があるとは思わなかった。原題は MERCENARIES で、日本の会社が適当にパロディタイトルにしたのかと思ったけど、Wikipedia には情報ソース付きで、エクスペンダブルズ3のパロディと意図して制作されたと書いてある。

というわけでこういうジャンルが好きな人だけが観ればいい作品だけど、なんか突き抜けが足りなくて、もっと馬鹿やってくれよという不満が溜まる。このタイトルならお色気もあってしかるべきだが、それもなんかちょっと遠慮気味。うーん、どうした? B級アクションとしても馬鹿映画としても中途半端だぞ、アサイラム。

おくりびと  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年7月5日
監督滝田洋二郎
記述年月日2010年11月29日
出演本木雅弘,広末涼子,山崎努,余貴美子,吉行和子,笹野高史,杉本哲太,峰岸徹,山田辰夫,橘ユキコ,橘ゆかり,朱源実,石田太郎,小柳友貴美,岸博之,宮田早苗,大谷亮介,星野光代,諏訪太朗,奥田達士,内田琳,鈴木良一,ト字たかお,藤あけみ,山中敦史,樋渡真司,白井小百合,坂元貞美,大橋亘,飯森範親
評価★★★★
脚本小山薫堂
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330042

国内の映画賞を総ナメにしたばかりかアカデミー外国語映画賞まで獲ってしまった、2008年の代表作。これは確かに泣ける。

よく知らずに納棺師という仕事の見習いとなった男が、仕事を通じてさまざまな生死に触れる。

これは確かにいい映画だなあ。ヒューマンドラマ一辺倒ではなくてそこはかとなく笑えるのも点数高し。

タクシー運転手 ~約束は海を越えて~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年4月28日
監督チャン・フン
記述年月日2018年5月2日
出演ソン・ガンホ,トーマス・クレッチマン,ユ・ヘジン,リュ・ジュンヨル,パク・ヒョックォン,チェ・グィファ,オム・テグ,チョン・ヘジン,コ・チャンソク
評価★★★
脚本ウム・ユナ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=362468

悪くはないんだけど、駄目な邦画のように、スローモーションになり音楽が流れて、「さあ、ここで泣け」という演出が頻出して、だんだん白けてくる。1つか2つでいいよ、こういうのは。全編に満遍なくまぶしてあるから食傷気味になる。

1980年5月、クーデターから軍事政権が樹立され、全国の弾圧と反政府運動の最中に、何かが起こっていると光州の取材に訪れたドイツ人記者と、彼を運んだタクシー運転手が光州事件を目撃する。

自国の恥部でもあるし、ものすごい報道管制が敷かれていたから正しい情報が韓国内でも得られなかったという背景もあるそうで、なかなかすごい現実である。

主人公がかなり世俗的で、「反政府だかなんだか知らんが、人に迷惑かけるな」という感じで、さらに我が身大事で逃げたり裏切ったり知らんふりしたりという主人公がなかなかいい設定。ちょっと過剰なくらい日和見主義なのも、共感を得るにはいい材料だと思う。この主人公に腹が立つならそれは正義感を忘れてないということである。そういうのを演じさせたらこのソン・ガンホの右に出る者はいない(笑)

でもって、最初に書いたけど、映画の出来とかその背景とかは実にいいものなんだけど、ちょっと演出が過剰なんである。かなり分かりやすく作ってるというか、言い方を悪くすると、観客を馬鹿にしている観がある。

ヒッチャー2 心臓“完全”停止  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月5日
監督ルイス・モーノウ
記述年月日2020年3月9日
出演C・トーマス・ハウエル,カリ・ウーラー,ジェイク・ビューシイ,ショーン・ジョンストン,ダンカン・フレイザー,マーティ・アントニーニ
評価★★★
脚本モリー・ミーカー,チャールズ・R・ミーカー,レスリー・シャーフ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/318724

B級ホラー。ほとんど覚えてない。

15年前、テキサス州で殺人鬼のヒッチハイカーを乗せてしまったために未曾有の恐怖を味わったジム。彼は現在、警官として働いているが、今でもそのトラウマを払拭できずにいた。そんな時、ジムはある事件で犯人を射殺。しかし、それが過剰防衛と見なされ、仕事をクビになってしまう。その原因が例のトラウマにあると考えたジムは、恋人のマギーを連れてかの地を訪れることに。その道中、彼らはジェイクというヒッチハイカーを乗せた。ところが間もなく、彼は逃亡中の殺人犯であることが判明する…。

前作は観てない感じ。少なくとも手元のメモには残ってない。

警官なんだけど頼りない感じの主人公だったのは覚えている。トラウマの描写がなんとなく印象に残っているくらい。

ボヘミアン・ラプソディ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年12月8日
監督ブライアン・シンガー
記述年月日2020年4月13日
出演ラミ・マレック,ルーシー・ボーイントン,グウィリム・リー,ベン・ハーディ,ジョー・マッゼロ,エイダン・ギレン,トム・ホランダー,アレン・リーチ,マイク・マイヤーズ,アーロン・マカスカー,ダーモット・マーフィ,メネカ・ダス,エース・バティ,プリヤ・ブラックバーン,マックス・ベネット,ジャック・ロス
評価★★★★★
原案アンソニー・マクカーテン,ピーター・モーガン
脚本アンソニー・マクカーテン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364404

最後がただライブシーンのみ。しかし観てしまう。これは帰ってからライブ映像漁るのが分かるでしかし。俺も漁りたい。ライブを浴びたい。

伝説のロックバンド『クイーン』の歴史を、フレディ・マーキュリーの生涯と共に伝記映画化。

ちょっと星5つにするのは安売りしている気もしないでもないが、この前に劇場で観た映画が外れ続きで、口直しの鉄板映画ってことでこれを観たのである。鉄板だけど観れてよかったー。

映画の内容はあまり説明してもしょうがない感じ。バンドの結成の話とか、デビューとか不発だったシングルとかのバンドあるあるのエピソードに加えて、フレディが自分の性的な部分に気づくところとか、紆余曲折が色々出てきます。

やはりそれに加えて特徴なのがライブシーン。クイーンのライブが観たくなる。観れば観るほどもっと観たくなる。リピーターがたくさんいたそうだけど、それも分かるわー。劇場で観るのがいいしね。

あと、いくつか脚色や都合の悪いことの改変があるので、そういうのが許せない人は調べておくとよいかと。無邪気に信じてあとで失望するよりも、どこをどのようにしたのか自分で能動的に知っておく方がよいと思います。

そうそう。監督クレジットはブライアン・シンガーですが、実際には職場放棄でまったく仕事をしてなくて、しかし契約や規約の関係でクレジットから外すことはできなくて名前が載っているだけだそうです。実際にはこれが最後でもう二度と監督をすることは無いだろうと言われています。

特別な一日  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月2日
監督エットレ・スコーラ
記述年月日2020年3月4日
出演マルチェロ・マストロヤンニ,ソフィア・ローレン,ジョン・ヴァーノン
評価★★★
脚本エットレ・スコーラ,ルッジェロ・マッカリ,マウリツィオ・コンスタンツォ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/15893

悪くなかったと思うがあまり記憶には残ってない。

ムッソリーニ支配下のローマで、アパートの住人全てがファシスト集会に出向いた後に残された主婦と、官憲に追われそこに忍んでいた反ファシストの男の、一日だけの恋を描く。

前述の通り、あまり記憶にないのだけど、評価としては既に定まっていて、名作の一つに入る作品となっている。オールタイムベスト級ではないが評価としては安心できるレベル。1977年の作品。自分としてはうまく語れない感じである。

ゴジラVSスペースゴジラ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月2日
監督山下賢章
記述年月日2020年2月28日
出演小高恵美,橋爪淳,米山善吉,柄本明,中尾彬,佐原健二,吉川十和子,斉藤洋介,大沢さやか,今村恵子,上田耕一,宮坂ひろし,木下ほうか,小堺一機,松村邦洋
評価★★
脚本柏原寛司
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/86057
関連

ゴジラ映画に普通の星3つなんて付かないんである。いつもの駄目ゴジラクオリティ。

あらすじ省略。

スペースゴジラのデザインは割と好き。かっこいい。

劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年9月24日
監督岸誠二
記述年月日2020年3月22日
出演(声)興津和幸,渕上舞,沼倉愛美,山村響,ゆかな,MAKO,藤田咲,内山夕実,日高里菜,山本希望,松本忍,宮下栄治,津田美波,東山奈央,M・A・O,福原綾香,三森すずこ,佐藤聡美,五十嵐裕美,釘宮理恵,中田譲治
評価★★★
アニメーション制作サンジゲン
原作Ark Performance
脚本上江洲誠,森田繁,中村浩二郎,日暮茶坊
キャラクターデザイン森田和明
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350589

TV版の総集編映画の第1弾。映像がいい作品なのでそれほど見た目は悪くない。ダイジェストも下手すると駄目になっちゃうんだけど、この劇場版はうまい編集がしてあると思う。とはいえ、TV版を観てない人が観て映画としてどうかというとちょっと分からないが観ない方が無難じゃないかと。

海に謎の“霧の艦隊”が現れて人類が制海権を失い経済活動が低下してしまった未来に、霧の艦隊の離反者であるイオナと共に海自を出奔した千早群像の活躍を描く。

背景設定の説明が難しいが映画ではうまく描かれていると思う。といっても情報交換もままならないので他国の様子も劇中では分かってなかったりするのだが。

アレンジもいいので、TV版からどのように変えてどのように追加シーンを入れたかを観るのもおすすめ。

ハウス・ジャック・ビルト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月9日
監督ラース・フォン・トリアー
記述年月日2020年6月13日
出演マット・ディロン,ブルーノ・ガンツ,ユマ・サーマン,シオバン・ファロン・ホーガン,ソフィー・グローベール,ライリー・キーオ,ジェレミー・デイヴィス
評価★★★
原案イェンレ・ハルンド,ラース・フォン・トリアー
脚本ラース・フォン・トリアー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/367339

主人公のムカつき度がすごい。これだけイラっとする主人公も珍しい。最後がざまあなのはいいですね。あとは、たぶん、精神医学的にほぼほぼ正しい。たまに両立しない症状が混ざることがあるけど概ねは。

連続殺人鬼ジャックの独白。

問題作とか上映中に退場者が出たとかで話題になった。偶然かもしれないけど自分が劇場で観たときもすぐに出ていった人がいた。映画祭ならともかく知ってて鑑賞しに来てて退場するってのはおかしいので、トイレとかなんかそういう理由だとは思うけど。

魅力的な殺人鬼っていうのも映画の世界にはたくさんいるけど、このジャックはまったく逆の、魅力がまったくない感じの殺人鬼である。言い訳というか欺瞞というか、自分より弱い奴しか相手にしないし、なんだか一貫性もないし。いわゆる狂人の雰囲気もないので──というかありまくるというか──本当に何考えてるか分からんし、目的も分からんし、けど人殺しはやめられないし、と、なんかモヤモヤしたヘイトだけが観ていて高まっていった。

当然犯罪は露呈して警察にマークされるわけだけど、そのときのカタルシスはなんとも独特である。おすすめはまったくしないけど、個人的にはかなり好きな部類だし、なかなか面白かった。宗教的な読み込みが深い作品なんだけど、まあ、それは置いておいても。

堕天使のパスポート  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月5日
監督スティーヴン・フリアーズ
記述年月日2010年11月30日
出演オドレイ・トトゥ,キウェテル・イジョフォー,セルジ・ロペス,ソフィー・オコネドー,ベネディクト・ウォン,ズラッコ・ブリッチ
評価★★★
脚本スティーヴン・ナイト
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319434

雰囲気がある。暗い現実と希望の話をやろうとして、なんか現実側に寄っちゃってるような。とはいえよかったです。

ロンドンの不法移民の男女は生活時間が違うので同居して同じホテルで働きつつもすれ違い生活をしていた。やがて男が医者であることが知れるとトラブルに巻き込まれ、女もまたそれと無関係ではないのだった。

アメリで売れてしまったのでクレジットではオドレイ・トトゥが先だけど、これは男の方が主人公である。

なかなかシビアで雰囲気がある。不気味な感じも充分。

フューリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年4月13日
監督デヴィッド・エアー
記述年月日2020年5月5日
出演ブラッド・ピット,シャイア・ラブーフ,ローガン・ラーマン,マイケル・ペーニャ,ジョン・バーンサル,ジェイソン・アイザックス,スコット・イーストウッド,ジム・パラック,ブラッド・ウィリアム・ヘンケ,ケヴィン・ヴァンス,ゼイヴィア・サミュエル,アナマリア・マリンカ,アリシア・フォン・リットベルク,ダニエル・ベッツ
評価★★★
脚本デヴィッド・エアー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/349750

戦車戦争アクションの中でも爽快方向ではなくヘビー方向の映画だった。戦場の日常の描写があり、ティーガー戦車の圧倒的な強さがあり、そこから無謀なSS大隊を動かない戦車で迎え撃つというクライマックス。オチは大体分かるのに緊張してしまった。

戦車乗りは自分の戦車に名前を付け、5人の乗組員で疑似家族のような関係になる。第二次大戦中、シャーマン戦車『フューリー』号乗組員は、欠員補充のために入ってきた書記官の新兵と共に前線を進む。

割とゴリゴリの世界で、味方も死ぬ上に敵も死ぬ。現地のドイツ娘はレイプしまくりである。

あと、まったく説明が無いのに、指揮官ダディがナチのSSに個人的恨みを持っていることがなんとなく分かる。

ちょっと観たことない描写があった。砲弾や曳光弾が視覚的に見えるというのは珍しい。普通は音があって、着弾の爆発となるはずなのに、光弾のようなものがアニメのように画面に表示される。砲弾をこのように撮るのはあまり見ない。

SPY/スパイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月6日
監督ポール・フェイグ
記述年月日2023年3月20日
出演メリッサ・マッカーシー,ジェイソン・ステイサム,ローズ・バーン,ミランダ・ハート,ボビー・カナヴェイル,アリソン・ジャネイ,ジュード・ロウ,ラード・ラウィ,ジェシカ・チャフィン,リチャード・ブレイク,モリーナ・バッカリン,ウィル・ユン・リー,ナルギス・ファクリ,ピーター・セラフィノウィッツ,カーティス・“50 Cent”・ジャクソン,ミッチ・シルパ,ビョルン・グスタフソン,ベン・ファルコーン,スティーヴ・バノス
評価★★★
脚本ポール・フェイグ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356727

意外とツボを押さえたコメディ映画だった。1分に1回から2分に1回はギャグを入れてくる。

CIAの分析官として働くスーザンは、ワシントンD.C.にあるオフィスから現場の状況を分析し、パートナー捜査官のファインをサポートしていた。ある日、ファインは核爆弾の隠し場所を知る男ボヤノフを、誤って射殺してしまう。CIAはボヤノフの娘レイナが核爆弾の行方を知っていると考えファインを送り込むが、ファインはレイナによって撃ち殺されてしまう。レイナがテロリストに核爆弾を売ろうとしていること、そしてCIA捜査官のデータを握っていることを知ったスーザンは、自ら現場捜査官に志願。凄腕捜査官のリックと共に現場に潜り込むが……。

こんなあらすじだったのか。めっちゃ面白かった気がするんだけど全体のミッションがあまり理解できてなかった(笑)

全米No.1ヒットだったのに日本では劇場未公開だったという作品。確かにコメディ映画って日本では客が入りにくいけど……しょうがないか。

とはいえ中身は非常によくできたコメディ映画で、とにかくうまい。面白い。かなりの実力者が映画を撮っていることが分かる作品だった。

ホール・パス/帰ってきた夢の独身生活<1週間限定>  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月6日
監督ピーター・ファレリー,ボビー・ファレリー
記述年月日2020年2月22日
出演オーウェン・ウィルソン,ジェイソン・サダイキス,ジェナ・フィッシャー,リチャード・ジェンキンス,クリスティナ・アップルゲイト,ニッキー・ウィーラン
評価★★★
脚本ピート・ジョーンズ,ボビー・ファレリー,ピーター・ファレリー,ケヴィン・バーネット
データソース

観たのは5年前だけどこれが面白かったのは覚えている。モテない感じのリアルさがギリギリで面白かったなあ。

マンネリ夫婦が現状打破のために1週間浮気OKでお互いに好きなことしようと決める。男も女も久し振りの自由だーとなるのだけど……。

いわゆる全米No.1を取ったというのに日本ではちょっと映画祭で上映されたきりでビデオスルーという作品。下ネタ系の作品なので日本では客が入らないと思われたってことらしい。

性生活も日常の一部として、さらにそれをあるあるネタとして落としこむところはやはりアメリカがうまい。面白かったけど、カップルや家族では観れないところに文化の違いを感じますな。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月1日
監督摩砂雪,鶴巻和哉
総監督庵野秀明
記述年月日2007年9月1日
出演者(声)緒方恵美,林原めぐみ,三石琴乃,山口由里子,立木文彦,清川元夢
評価★★★
脚本庵野秀明
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327253
関連

1000円なら悪くない。作り直しと聞いてたけど、ほとんどテレビと一緒でがっかり。けど予告編がうまくて、次からストーリーが変わって面白くなっていくのかなと思わせる。

かつて一世を風靡したテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のリメイク四部作(予定)。その第一作。ヤシマ作戦までを描く。

映像作り直しと聞いてたんだけど、これに関してはほとんどテレビ版と同じだなあ。サウンドの迫力はよかった。背景もブラッシュアップしてた。単品で見たとき、テレビ版を見てない人にはなんのこっちゃだろう。で、ファンにとっても期待していたほど新鮮味がない。そんなわけでこれ単体では、ファンにとって3点というところ。ファンじゃないければ点は辛くなるでしょう。けど、次からは変わりますという予告編に、ちゃっかりまた期待を高めさせられました。次も1000円なら観ようかなという気になった。

あんまりディテールを説明してもしょうがないかもしれない。学校生活などは大幅にカット。テレビ版をカットして劇場映画の形にしている。しかし、テレビ版のエピソードの区切りを観ていて意識させられてしまう。

戦闘シーン、とくにクライマックスの陽電子砲でのヤシマ作戦は魅力的に仕上がっています。

遅刻したので私は見れなかったんだけど、幕が上がると客席から拍手が起こったそうです。そして次回予告が終わるとまた拍手。客席のそれに感動しました。なんとなくね。

この「序」だけでも、オープニングは「残酷な天使のテーゼ」をやればよかったんじゃないかなあ?

(追記)残酷表現が目立ちます。人が死ぬわけではないけど、使徒の振る舞いに妙にグロ趣味が見え隠れ。気にするほどのことじゃないけど、一応。

モンスターズ/新種襲来  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月23日
監督トム・グリーン
記述年月日2020年5月26日
出演ジョニー・ハリス,サム・キーリー,ジョー・デンプシー,カイル・ソーラー,ニコラス・ピノック,パーカー・ソーヤーズ,フィリップ・アルディッティ,ソフィア・ブテラ
評価
原案ジェイ・バス
脚本ジェイ・バス,トム・グリーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354254
関連

びっくりするほどの駄作。これはひどい。絶対に観ない方がいい。ゴミ映画が好きな人でも無理。ワイワイと騒ぐことすらできない。

襲来から16年が経過し、メキシコへの封じ込めも失敗し、宇宙生物は中東にもその生活圏を広げていた。軍はそれを空爆で対抗していたのだが巻き添えによる被害から現地武装勢力との対立を招き、泥沼化していた。仕事もないために入隊したアメリカの青年は、モンスター退治ではなく、その作業の安全を確保するための護衛任務として派遣される。

あれから16年のフラッシュ演出が妙にくどい。もっと簡潔に表現できるだろう。そして地元の友人とのモラトリアム演出。元気でやってこいよみたいな別れ演出がまたくどいくらいに流れる。合間合間にスローモーションになって音楽が流れるんだけど、これもまったくもって意味不明。「え、ここ、そんなに演出で盛り上げる必要あるの?」という戸惑いしか生まれない。

これまでに観た映画、そして星1つの映画の中でもダントツのワーストであり、星0を付けたくなった代物。これに比べればまだデビルマンの方がマシという、およそこれまでに観たゴミ映画の中でも突き抜けている。少なくともこの監督に次の映画を撮らせようとは思わないだろう。っていうか誰だよ、この監督。

駄目な映画の中にも色々な種類があるけど、こういう種類の駄目映画もあるんだなあと思った。っていうか、普通はこんな事故を起こす前に色々なストッパーが働くと思うんだけど、多分、なんか事情があって止められずにそのまま行っちゃたんだろうな。

恋愛ルーキーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月11日
監督トッド・フィリップス
記述年月日2020年3月21日
出演ビリー・ボブ・ソーントン,ジョン・ヘダー,ジャシンダ・バレット,ルイス・ガスマン,デヴィッド・クロス,ホレイショ・サンズ,サラ・シルヴァーマン,ダン・フォグラー,ベン・スティラー,マイケル・クラーク・ダンカン,ポール・シェアー,ジョン・グレイザー
評価★★★
製作総指揮ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン,ハル・チェスター,クレイグ・メイジン
脚本トッド・フィリップス,スコット・アームストロング
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337022

意外とよかったな。

冴えない人生を送っていたが、恋愛自己啓発がきっかけで自分に自信を持ち始める男の物語。

コメディ映画である。現実の恋愛自己啓発って、女は自信のある男に弱いんだから強気に行けと教えこんで、割とアウトな振る舞いを教えこむんだけど、割とこの映画の導入もそれに近い感じである。制作者にワインスタインがいるのが何かの冗談って感じだけど。

とはいえ、コミュ障というか、自信のない男が自信を取り戻す話は観ていて楽しいし、サエないエピソードはコメディとして鉄板でおかしい。

インクレディブル・ファミリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年8月23日
監督ブラッド・バード
記述年月日2020年2月15日
声の出演クレイグ・T・ネルソン,ホリー・ハンター,サラ・ヴォーウェル,ハック・ミルナー,サミュエル・L・ジャクソン,ブラッド・バード,ソフィア・ブッシュ,イーライ・フチーレ,ジョン・ラッツェンバーガー,ボブ・オデンカーク,キャサリン・キーナー,ジョナサン・バンクス,イザベラ・ロッセリーニ
日本語吹替版三浦友和,黒木瞳,綾瀬はるか,山崎智史,加藤有生子,木下浩之,斎藤志郎,小島瑠璃子,後藤哲夫,高田延彦,サンシャイン池崎
評価★★★★★
脚本ブラッド・バード
製作総指揮ジョン・ラセター
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362962
関連

アクションシーンがとにかく上がる。とはいえちょっと大味なので星5つはちょっとおまけ気味。

家族でヒーロー活動していたが、父よりメディア受けで他の家族の方が表に出るようになると、中年の危機が訪れる。

14年ぶりの新作ということで観てきた。ちゃんと普通に面白かったけど、やはり一つヒーローとしての葛藤は越えているので、次の葛藤があったとしてもちょっと弱い。最初に書いたけど、CGを駆使した劇場映えするアクションシーンがよかった。もちろん物語もよかったけど

ネバーランド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年6月28日
監督マーク・フォースター
記述年月日2011年9月29日
出演ジョニー・デップ,ケイト・ウィンスレット,ジュリー・クリスティ,ラダ・ミッチェル,ダスティン・ホフマン,フレディ・ハイモア,ニック・ラウド,ジョー・プロスペロ,ルーク・スピル,イアン・ハート,ケリー・マクドナルド
評価★★★★
原作戯曲アラン・ニー
脚本デヴィッド・マギー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321184

ピーターパンっていうとディズニーのアニメってイメージが強いけど、実際の原作は戯曲であり、舞台の上をピーターパン役の役者がワイヤーで飛び回っていたのである。そのことを忘れてて、これを観て思い出した。なかなかの良作。ただ、星4つつけたけど、そこまでいい作品かというと、ギリギリというところである。あざとい感じが観ていて気になるので。

未亡人と知り合い、子供たちと遊んでいるうちに、永遠の少年ピーターパンの構想を思いつくジェームズ・バリだった。あらぬ噂を立てられ、夫婦の危機も迎えるが、夢と空想の大切さを信じて戯曲を完成させ、上演初日を迎える。

いい映画なんだけど、なんかちょっと引っかかるものがあって、この気持ちをどう言えばいいのか……。そこにこだわると変な伝わり方をすると分かっているんだけど……。悪くない、いい映画である、けど、大傑作ではない、個人的にもお気に入りというほどでもない、と、なんだか微妙な評価。

ジョニー・デップはこういう役をやらせるとハマるというのはしみじみ思った。

劇場版 NARUTO-ナルト- 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年2月3日
監督岡村天斎
記述年月日2007年3月19日
出演者竹内順子,杉山紀彰,中村千絵,井上和彦,甲斐田裕子,磯部勉,鈴置洋孝,唐沢潤,金子はりい,西川幾雄,高瀬右光,大塚周夫,石塚英彦,美山加恋
評価★★★
脚本隅沢克之
原作岸本斉史
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320238
関連

ヒロインがちょっとわがまま過ぎる気はするけど、なかなか面白かった。善悪も分かりやすい。なによりよく動くアニメが見ていて気持ちいい。

雪の国の映画撮影隊の護衛を依頼されたNARUTO達は、映画の主演女優であり雪の国の姫でもある雪絵を巡る陰謀に巻き込まれる。

ま、そのまんまの内容です。

20世紀少年<第2章> 最後の希望  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月26日
監督堤幸彦
記述年月日2010年11月20日
出演唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,平愛梨,香川照之,藤木直人,石塚英彦,宇梶剛士,小日向文世,佐々木蔵之介,山寺宏一,森山未來,古田新太,小池栄子,木南晴夏,ARATA,前田健,荒木宏文,六平直政,佐藤二朗,片瀬那奈,光石研,西村雅彦,石丸謙二郎,佐々木すみ江,梅津栄,ユースケ・サンタマリア,田中健,西村和彦,手塚とおる,田鍋謙一郎,甲本雅裕,田中要次,はなわ,サーマート・セーンサンギアム,チェン・チャオロン,山崎樹範,設楽統,日村勇紀,野添義弘,フレッド・マックィーン,徳光和夫,竜雷太,研ナオコ,小松政夫,西山潤,松元環季,安西壱哉,矢野太一,山田清貴,上原陸,澤畠流星,小倉史也,吉井克斗,森山拓哉,清水歩輝,安彦統賀,藤原薫,佐藤涼平,畠山彩奈,鷹西美佳,羽鳥慎一,小倉淳,伊嵜充則,テイ龍進,野嵜好美,池谷のぶえ,三島ゆたか,高瀬友規奈,児玉絹世,遠藤要,岡本拓朗,小杉彩人,荒井健太郎,石橋蓮司,中村嘉葎雄,黒木瞳
評価★★
原作浦沢直樹
脚本長崎尚志,渡辺雄介
脚本監修浦沢直樹
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332026
関連

私が見たのは「20世紀少年 ~もう一つの第2章~」というテレビ特別編であり、本編とは違うものらしい。だからDVDの中は私が観たものと同じものではない。

人気マンガ「20世紀少年」の3部作映画化第2弾。

やっぱり大慌ての詰め込みすぎ感が全面に漂っています。あと、なんかそれ以前にこの原作、続きが気になるという意味では面白いけど、話そのものはもともとそこまで面白いわけじゃないような……。

しゃべれども しゃべれども  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月20日
監督平山秀幸
記述年月日2010年11月23日
出演国分太一,香里奈,森永悠希,松重豊,八千草薫,伊東四朗,占部房子,外波山文明,建蔵,日向とめ吉,青木和代,下元史朗,水木薫,三田村周三,原金太郎,山本浩司,安倍照雄,中村靖日,飯田基祐,椎名泰三,五月晴子,織田優成,豊田達也,佐々木史朗,福岡芳穂,福島聡司,入船亭遊一,田中ふゆ,金山はる,金原亭馬吉,林家彦丸,堀越光貴,佐藤勇樹,広瀬ゆう,花原優香,伊瀬知悠,吉井克斗,立原誠崇,田村未奈美,桑畑幸菜
評価★★★★
原作佐藤多佳子『しゃべれども しゃべれども』
脚本奥寺佐渡子
落語監修柳家三三,古今亭菊志ん
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326508

若手の噺家を主人公にした異色人情映画。これが妙にいい。

今昔亭三つ葉は若手ながら落語への愛情をもった噺家だった。しかし腕はそこそこで真打にはなれてない。ひょんなことから彼は話し方教室を開くことになる。生徒は三人。口下手の女性、無口な野球解説者、関西弁でおしゃべりのためにクラスに馴染めない小学生。落語を通じて生徒と先生は少しずつ変わっていく。

主人公の国分太一がうまい。噺家はしゃべりが嫌味になっちゃいけないんだけど、その辺がうまくできてる。ほかの役者も実にうまい。とくにこの小学生はほんとにいい。噺が上手いというのがどういうことなのかよく分かる。

斜陽産業そのものである落語に対するじれったさと閉塞感もよく出てる。けど、それより感じるのは、落語で、しゃべるだけでメシ食うぞっていう変な職業観である(笑)

ヤッターマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月22日
監督三池崇史
記述年月日2010年11月12日
出演櫻井翔,福田沙紀,生瀬勝久,ケンドーコバヤシ,岡本杏理,阿部サダヲ,深田恭子,斎藤歩,ムロツヨシ,松田俊政,三浦誠己,桃生亜希子,太田英明,水谷加奈,柳原哲也,平井善之,山寺宏一,小原乃梨子,たてかべ和也,笹川ひろし,滝口順平,山寺宏一,たかはし智秋
評価★★★
原作竜の子プロダクション
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330690

アニメ「ヤッターマン」の実写映画。三池監督のせいなのか、妙なエロスが。ちなみにドロンジョの深田恭子よりも愛ちゃんの福田沙紀よりも、誘拐された博士の娘役という岡本杏理がやたら印象に残ります。

ヤッターマンの実写、という以外にどう説明すればよいのか? 正義の味方ヤッターマンの活躍。

映像は泥臭く汗臭いです。スタイリッシュではなく、ちょっと汚しているという感じ。CGは邦画としては頑張っている方。

深田恭子はそんなにサービスよくないです。ドロンジョ役を無理矢理やらされてる感がたまらん。痛々しい。しかし一緒に行った友達はその大根演技こそがいいってことらしい。

そんなに悪くないといったところ。これを書きながら、あのお色気シーンをもう一度観たいなとか思ったり。

漫才ギャング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月16日
監督品川ヒロシ
記述年月日2016年1月18日
出演佐藤隆太,上地雄輔,石原さとみ,綾部祐二,秋山竜次,西代洋,大悟,金城公信,長原成樹,新井浩文,河本準一,大島美幸,入江慎也,矢部太郎,藤森慎吾,村上健志,亘健太郎,庄司智春,金子ノブアキ,成宮寛貴,宮川大輔,笹野高史
評価★★★
原作品川ヒロシ
脚本品川ヒロシ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338136
関連

一部でやたらと叩かれている品川ヒロシ監督作品。自分もつまらないと思ったので二つ星にしようと思ったけど、これよりつまらない作品を三つ星で済ませてきたので、これもまあ、その部類かなと。基本的に低予算で誰も期待してないB級映画を叩くようなことはしてないので、この作品もどっちかというとその部類。

漫才がうまくいかず喧嘩して留置場に入っていた男が、そこで才能のある男と出会い、新コンビを結成する。

ちょっと気になるのが、中途半端な演出やオマージュである。映画学校あるあるで、そこの生徒に短編映画を撮らせると、好きな映画のオマージュとか、映画○○っぽい映像みたいなのがうんざりするほど観せられるそうである。どうしてこういう演出や映像にしたのと生徒に聞くと、『○○の○○のシーンが好きで、それをやりました』みたいな回答が返ってくるんだけど、元の作品が、何を表現するためにそういうシーンにしたのか、その意図のところの理解がスッポリ抜けているんだとか。この映画にはそういうところがある。単に映画が撮りたいだけで、物語の中で何を見せたいか、それを伝えるためにはどう撮ったらいいか、映画の中で一番大事なところが抜けているんである。まあ、自分が単にそう感じたってだけの話なので、ほんとは意図も目的もあるのかもしれないけどさ。

インデペンデンス・デイ:リサージェンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月21日
監督ローランド・エメリッヒ
記述年月日2023年2月17日
出演リアム・ヘムズワース,ジェフ・ゴールドブラム,ビル・プルマン,マイカ・モンロー,トラヴィス・トープ,ウィリアム・フィクトナー,シャルロット・ゲンズブール,ジャド・ハーシュ,ジェシー・アッシャー,ブレント・スパイナー,ヴィヴィカ・A・フォックス,アンジェラベイビー,セーラ・ウォード,パトリック・セント・エスプリト,デオビア・オパレイ,ニコラス・ライト,チン・ハン,ベンガ・アキナベ,ロバート・ロジア,ジョン・ストーリー,ジョーイ・キング
評価★★★
原案ディーン・デヴリン,ローランド・エメリッヒ,ニコラス・ライト,ジェームズ・A・ウッズ
脚本ニコラス・ライト,ジェームズ・A・ウッズ,ディーン・デヴリン,ローランド・エメリッヒ,ジェームズ・ヴァンダービルト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355228

いやー、清々しいくらい軽薄な映画だった。ただ昔はそれがウケたんだけど、今回はどうなのかなあという感じだった。映像としてのすごさと現代までの発展には目を瞠るものがあったけど——とはいえ、嫌いじゃない——この映像だけで人を呼べるかというと微妙なところ。ヒットしたのかな? まあ、映像はよかった。さすがにノリが軽すぎてしんどかったけど。

インデペンデンス・デイの続編。宇宙人が再び攻めてきて地球人が防衛する。

ローランド・エメリッヒは自分のことをよく分かっている感じである。深刻なストーリーは不要で敵をやっつけていえーいというノリが自分には求められていて、それを提供すればいいと分かっている。ここまで割り切っているとすごい。幼稚がすぎるとも思うのだがそれを承知だとしてもノリのよさを追求したんだろう。ヒットしたかどうかは分からん。ラジー賞には名前が出ているようだが。

グリーン・ゾーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月31日
監督ポール・グリーングラス
記述年月日2023年2月23日
出演マット・デイモン,グレッグ・キニア,ブレンダン・グリーソン,エイミー・ライアン,ハリド・アブダラ,ジェイソン・アイザックス,イガル・ノール,サイード・ファラジ
評価★★★
原案ラジーフ・チャンドラセカラン
脚本ブライアン・ヘルゲランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/336109

イラクに大量破壊兵器なんてなかったと最初から知っていたという事実を暴くアクション映画。ちょっと脚本が安易な気もするんだよな。アクションも例のカメラ切り替わりまくりの奴でちょっとどうかと思う。

フセイン政権陥落直後のイラク、バグダッド。米陸軍のロイ・ミラー准尉と彼の部隊は、大量破壊兵器の発見という極秘任務に就いていた。しかし、上からの指示に従って捜索を繰り返しても、一向に兵器はおろか、その痕跡すら掴めずにいた。次第に、情報源への疑いを強めていくミラー。しかも、ようやく手にした重要な手がかりは国防総省のパウンドストーンによって握りつぶされてしまう。国防総省への不信が募るミラーは、同じ疑念を持つCIAのブラウンと手を組み、独自の調査に乗り出すが…。

この「実は知っていた」系の話は陰謀論であると共にサスペンス脚本としてよく出来ているので安易に作られがちである。別に安易であることを非難してもしょうがないというか、じゃあ画期的な前例のないストーリーで面白いものが作れるのかっていう話でもある。アクション映画なら陰謀が何であろうとそれはアクションを見せるための道具に過ぎず、安易で分かりやすい方がよい。そこは割り切りの領域だ。

一方で陰謀論を信じる人が実害を発生させるようになった現在だと安易でもこういうストーリーは取り扱いが難しい。

というわけでこの映画なんだけど、アクション映画だから脚本は安易ですっていうほどにはアクションはそんなによくない。ストーリーは前述の通りで、これはひょっとしてアクション映画のふりをした本当に陰謀論を信じている人が訴えているのではないかとも思う。

さらに——お前もかと言われそうだが——イラクの件については米国以外は欧州も含めすべてイラク攻撃には否定的だった(英国だけちょっと協力してたけど)ので、最初からイチャモンつけて出る杭を打ちたかっただけというシンプルな陰謀論も完全には否定できないと自分も思っている。なんせ攻撃が雑だった。

まあ、とりあえず映画としては色々とイマイチですよ。ええ。

髪結いの亭主  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月28日
監督パトリス・ルコント
記述年月日2022年1月29日
出演ジャン・ロシュフォール,アンナ・ガリエナ,ロラン・ベルタン,フィリップ・クレヴノ,ジャック・マトゥー,ヘンリー・ホッキング,ティッキー・オルガド,アンヌ=マリー・ピザニ
評価★★★★
脚本クロード・クロッツ,パトリス・ルコント
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/4714

昔に一度だけ観た。なんか久し振りに観たんだけど、観た感想というか感覚が変わらないというのはすごいもんだな。20年くらい経過しているのに。不思議な映画だ。

子供の頃から女の理容師と結婚したいという願望を抱き続けて来たアントワーヌは、中年にさしかかった頃、ようやくその夢を実現する。妻のマチルドは、優しくて綺麗で、アントワーヌは念願の妻を娶った事に満足し、十分に幸せな日々を送っていた。そして10年、この愛は何事もなく平穏に過ぎてゆくが……。

なんかこう、変な映画だよなあ。いい映画だと思うんだけど。もちろん娯楽作品ってわけじゃないので、いい奴悪い奴が出てきて悪い奴をやっつけるとかいうのではない。恋愛映画でもない。監督のフェティシズムなのか、劇中の人物のフェティシズムなのかもよく分からない。

なんかこう、浮世離れしている映画なんである。なんだか本当によく分からん。久し振りに観たんだけど、観たあとの感覚が昔と同じで、そこがすごかった。こっちの感覚に成長がないってことなのかもしれないけど。

きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月17日
監督ウェイン・ワン
記述年月日2014年1月28日
出演アナソフィア・ロブ,ジェフ・ダニエルズ,シシリー・タイソン,デイヴ・マシューズ,エヴァ・マリー・セイント,コートニー・ジンズ,エル・ファニング,ルーク・ベンワード
評価★★★
原作ケイト・ディカミロ『きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏』
脚本ジョアン・シングルトン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322879

いい映画だった。犬のウィン・ディキシーが笑うって設定で、笑顔の演技もしているはずなんだけど、そこはピンとこなかった。犬好きならたぶんポイントが増すんだろうけど。

母が失踪してしまった家で、父は娘に無関心になっていた。娘は父の関心を引こうとするが成功しない。そんなとき、スーパーに迷い込んだ犬を彼女は拾う。人懐こいこの犬は、彼女の家の無気力だけでなく街の人々の無気力にも救いをもたらす。

シンプルだけど、非現実的なほどファンタジーでもないところがよろしい。駄目なところがそれぞれにあって、そこが人間模様って感じである。

幸せパズル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月24日
監督ナタリア・スミルノフ
記述年月日2020年3月15日
出演マリア・オネット,ガブリエル・ゴイティ,アルトゥーロ・ゴッツ,エニー・トライレス,フェリペ・ビリャヌエバ,フリアン・ドレヘル,ノラ・ジンスキー,マルセラ・ゲルティ,メルセデス・フライレ
評価★★★★
脚本ナタリア・スミルノフ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339771

ちょっと掘り出し物って感じだったので甘めの星4つ。なんか我ながら基準が曖昧だな。主婦が才能に目覚めて別の個性を手に入れる感じがよかった。

アルゼンチンの首都ブエノスアイレス。専業主婦のマリアは夫フアンと独立間近の2人の息子に囲まれ、それなりに幸せな人生を送ってきた。しかし、平凡な毎日に物足りなさも感じていた。そんな時、彼女は思いがけず新たな世界と出会ってしまう。それは、50歳の誕生日にたまたまプレゼントされたジグソーパズル。すっかり夢中になった彼女は“パズル大会のパ-トナ-募集”の広告に興味を持ち、広告主のもとを訪ねてみる。相手は大会出場常連の裕福な独身紳士ロベルト。彼はマリアの才能に惚れ込み、2人で世界大会を目指すことに。こうしてマリアは、家族には内緒でロベルトのもとに通い、ジグソーパズルの特訓を開始するが…。

専業主婦が「自分にこんな力が……」みたいになる展開が妙に新鮮なんである。その才能がジグゾーパズルというのも面白い。大会があるのか、あれに。

期待されるとそれほど面白いわけではないんでそこは注意。ただ、あまり観ない感じなのが映画として面白かった。女性向けの筋書きとしては定番なんだけどさ。

エクソシスト ビギニング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月19日
監督レニー・ハーリン
記述年月日2009年2月12日
出演ステラン・スカルスガルド,ジェームズ・ダーシー,イザベラ・スコルプコ,レミー・スウィーニー,アンドリュー・フレンチ,ジュリアン・ワダム,ラルフ・ブラウン,ベン・クロス,デヴィッド・ブラッドリー,アントニー・カメルリング
評価★★★
製作ジェームズ・G・ロビンソン
製作総指揮ガイ・マケルウェイン,デヴィッド・C・ロビンソン
原作ウィリアム・ピーター・ブラッティ
原案カレブ・カー
脚本ウィリアム・ウィッシャー,アレクシ・ホーリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320419

確かにイロモノなんだけど、タイトルほどダメダメじゃない感じ。

エクソシストの前日譚。

そこそこよかったですよ。うん。

愛しのロクサーヌ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月6日
監督フレッド・スケピシ
記述年月日2020年4月2日
出演スティーヴ・マーティン,ダリル・ハンナ,リック・ロソヴィッチ,シェリー・デュヴァル,ジョン・カペロス,フレッド・ウィラード,マックス・アレクサンダー,マイケル・J・ポラード,デイモン・ウェイアンズ,マット・ラッタンジー,ケヴィン・ニーロン,メリリン・ガン
評価★★★
原作エドモン・ロスタン
脚本スティーヴ・マーティン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/1983

あんまり覚えてないんだよな。ロマンチックコメディって感じ。

鼻が大きくてそれがコンプレックスで告白できない男の話。

この鼻の大きい男というのは印象として覚えているんだけどね。細かいところは覚えてないけど、軽妙で楽しい感じだったのはなんとなく覚えている。

蛍火の杜へ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月4日
監督大森貴弘
記述年月日2013年11月5日
出演内山昂輝,佐倉綾音
評価★★★★
原作緑川ゆき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340067

44分の映画である。この点をちゃんと理解した上で観るなら見事な佳作。あんまりパッケージを読まずにTSUTAYAで借りたりすると「え? これで終わり」ってことになっちゃいそうで、そこだけが心配。自分はテレビ放送で観たけど。

夏休みに祖父の家に遊びに来ていた小学生の蛍は、山神の森に迷い込み、そこでギンという男に助けられる。高校生くらいの彼は、自分は人間に触れられると消えてしまうので触るなと言う。

「夏目友人帳」の緑川ゆきの短編が原作。いい感じの妖怪譚に仕上がっている。ラストもいい。

リトルファイター 少女たちの光と影  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月19日
監督トッド・ケルスタイン
記述年月日2020年4月5日
出演(実際の人物)
評価★★★
脚本(なし)
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346323

色々いい映画で考えさせられる。知らない世界を観れる。万人が観るべきとは言わないけど退屈な映画ではないです。

タイには女児にムエタイをさせる市場がある。そこに密着したドキュメンタリー。

男の子も市場にはあるらしいんだけど、人気があるのは小さい女の子だそうな。それが大人の試合になると男の試合の方が人気がある。

映画は徹底して判断を入れていかない。よいとも悪いとも言わないし、監督の質問も善悪を問うようなものは一切ない。ただこういうものだと記録している。その徹底した姿勢がすごいというか、自分だったら可哀想って感情から何か言わずにはいられないと思うのだが、そこを抑えられるのがドキュメンタリー監督としての才能だと思う。

だけど小さい女の子にムエタイをやらせて賭けをして、熱狂する大人たちに、見ているこっちはなんか感じる。もちろんこっちの偏見や先入観がそう見せてる可能性も多分にあるんだけど、やっぱり、気持ち悪いと感じてしまった。なんかこう、歪んだ性的なものがあるような気がして。観ている人が判断することだけど。劇中でそれを訴えているわけではないので。

大きくなってくると人気がなくなり稼げなくなる。もちろん弱くても駄目。親が働けないと、6歳とか8歳の女の子がムエタイのリングに上がるのだ。

塔の上のラプンツェル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月13日
監督ネイサン・グレノ,バイロン・ハワード
記述年月日2016年1月18日
出演(声)マンディ・ムーア,ザカリー・リーヴァイ,ドナ・マーフィ,ブラッド・ギャレット,ジェフリー・タンバー,M・C・ゲイニー,ポール・F・トンプキンス,ロン・パールマン,リチャード・キール
出演(日本語吹替)中川翔子,畠中洋,剣幸,岡田誠,石原慎一,佐山陽規,多田野曜平,飯島肇
評価★★★★
脚本ダン・フォーゲルマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337581

面白かった。ディズニーの女の子向けアニメは『アナと雪の女王』でブレイクしたといっていいけど、『プリンセスと魔法のキス』やこの作品の制作を通じて下準備はできていたんだなと思った。あと、この作品は赤字だったらしいです。しかしアナ雪のことを考えると必要な投資だったんだなと思う。自由で快活、運命を自分の手で切り開く女の子の物語。

髪に魔法を宿すラプンツェルは、外の世界は恐ろしいと母に言われて18年間塔の上に幽閉されてきた。しかし彼女はいずれ外に出たいと思っていた。そんなとき、迷い込んできた泥棒の手を借りて彼女は遂に外に出た。外は恐ろしい世界ではなかった。そして彼女は、母親が魔法の髪を独占するためだけに幽閉してきたこと、そもそも実の母ではなくその力目当てで自分を誘拐した女であったと知る。

紹介した物語の背景事情はほとんどプロローグで明かされる。物語は彼女が外の世界で何を見て何をするかがメインとなる。

もはやここにきて男など不要という世界観が提示されて、ディズニーも変わったなと思う。やっぱりこれから子供に観せるなら今はこういう物語になるよなあ。いいことだと思う。

ブラック・ウィドウ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年7月15日
監督ケイト・ショートランド
記述年月日2022年1月16日
出演スカーレット・ヨハンソン,フローレンス・ピュー,デヴィッド・ハーバー,O・T・ファグベンル,レイ・ウィンストン,レイチェル・ワイズ,オルガ・キュリレンコ,エヴァー・アンダーソン,ヴァイオレット・マッグロウ,ウィリアム・ハート,ジュリア・ルイス=ドレイファス
評価★★★
原案ジャック・シェイファー,ネッド・ベンソン
脚本エリック・ピアソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370448

そんなに面白くなかった。どうもバトルシーンとお涙頂戴のドラマシーンがあまりにベタでまったく乗れなかった。マーベルの映画ってどうも自分には相性が悪いな。自分が期待しているレベルより、ちょっとだけ幼稚になっているというか。幼稚なのはいいんだけど、もうちょっと幼稚にするか、もっと大人向けにするか、どっちかにしてもらわないと、なんかハマれない。

MCUのアヴェンジャーズの1人ブラック・ウィドウの単独映画。なぜロシアの暗殺者の彼女がアヴェンジャーズとして加入できたのか、過去や生い立ちが明らかになると共に、その因縁との決別の物語。

なんか褒める人がいたので観に行ったんだけど、「どこが大傑作なの? 普通とかそこそこ楽しいとかでもなくて、なんか大作映画のくせにやや出来が悪いってレベルじゃん」と思った。

冒頭に書いた感想がすべてだけど、コメディシーンのテンポも悪かった。セリフも説明的だし、そもそも状況が説明的だったりする。なんだろうなあ、これ。面白さに対しての邪魔になっている。

トライアングル 殺人ループ地獄  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月2日
監督クリストファー・スミス
記述年月日2020年2月28日
出演メリッサ・ジョージ,マイケル・ドーマン,レイチェル・カーパニ,ヘンリー・ニクソン,エマ・ラング,リアム・ヘムズワース
評価★★★
脚本クリストファー・スミス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339772

野心は買うけど、完成度がイマイチじゃないかと思った。ネットの感想を見ると好意的な人がけっこういる。確かに新人監督の低予算映画に厳しい欲求を突きつけるのも酷かな。

自閉症の息子を持つシングルマザーのジェスは、気分転換にと、友人からのヨットセーリングの誘いを受けることに。彼女を含め、男女6人が乗り込み、大海原へと繰り出した一行。ところが天候が急変し、ヨットが転覆、1人が行方不明となる事態に。そして、残る5人も転覆したヨットと共にただ漂流するのみで、次第に絶望感が募り始める。そんな時、運良く豪華客船が現われ、命拾いしたジェスたち。さっそく船に乗り込み助けを求めるが、船内には人の気配がまるでなかった。不審に思い始めた矢先、一行は覆面の殺人鬼に次々と襲われてしまうのだが…。

なんか設定変じゃない、状況変じゃない、と思ったら、その変にはちょっとした理由が出てきて気が引き締まる。

全体が分かってくるとそこそこ楽しくなってくるんだけど、その先が制作でも苦しんだろうな。

ノーゲーム・ノーライフ ゼロ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月13日
監督いしづかあつこ
記述年月日2023年6月20日
出演(声)松岡禎丞,茅野愛衣,日笠陽子,田村ゆかり,井口裕香,能登麻美子,沢城みゆき,釘宮理恵,大川透,興津和幸,諏訪部順一,Lynn,堀江由衣,森なな子,竹内良太
評価★★★
アニメーション制作MADHOUSE
原作榎宮祐『ノーゲーム・ノーライフ』
脚本花田十輝
キャラクター原案榎宮祐
キャラクターデザイン田崎聡
総作画監督田崎聡
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/357355

情緒不安定なのかとばかりに状況や心情を全部セリフで説明する例によってダメダメの脚本ではあったがクライマックスは悪くなかった。

一切の争いが禁じられ、全てがゲームで決まる“盤上の世界(ディス・ボード)”。その創造がなされるはるか以前、天才ゲーマー兄妹の空と白が活躍する6000年以上前、世界では唯一神の座をめぐって果てしのない大戦が続いていた。戦う力を持たない人間たちは様々な種族の餌食となり、いつしか存亡の危機に立たされる。そんな人間の残党を率いるのは、若きリーダーの少年リク。ある日、リクは心に興味を持ったことでエラーを起こしてしまった機械仕掛けの少女シュヴィと出会う。エラーを修正したいシュヴィは、リクに人間の心を教えて欲しいと頼むのだが…。

感情を持たない非人類が感情を知るとかいう設定はちょいとベタではある。

主人公の男が泣いたり喚いたりと急がしい。そして何故泣いてるのと聞いてくる美少女型マシンとか、どこかで観た感じ。

冒頭にも書いたように、策略を巡らせてなんとかイーブンにもっていこうとする人間のクライマックスは盛り上がる。途中のヒューマンドラマ部分はちょっと説明的すぎるけど。

ディヴィジョン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月31日
監督ヴィセンテ・アモリン
記述年月日2023年4月15日
出演エロム・コルデイロ,シウヴィオ・ギンダーニ,ナタリア・ラージェ,テウモ・フェルナンジス,マルコス・パウメイダ
評価★★★
脚本グスタヴォ・ブラガンサ,ジョゼ・ルイス・マガリャンエス,ラファエル・スピノラ,アウレリオ・アラガオン,エリク・ヂ・カストロ,フェルナンド・トスティ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/374315

ブラジルを舞台にした犯罪捜査の映画なんだけど、なんかとにかくスタイリッシュな混沌犯罪都市って映画にしようとしている努力が見える感じの映画だった。

ブラジル、リオデジャネイロの誘拐犯罪組織と捜査機関の戦い。

冒頭に書いたことがすべてだけど、過剰に危険な——SFとかファンタジーみたいな——犯罪都市を描いて、そこのバトルをカッコよく描写するというのはジャンルとしてよくあって、それをやろうとしている感じだった。

別にこれが全部盛りまくりの大嘘とは言わないけど、いくらなんでもスタイリッシュに殺し合いをやりすぎじゃないとは思うわけで。

とはいえ、そういう突っ込みをせずにお洒落に酔うならいい映画だと思う。自分はちょっと乗れなかっただけで。

ひまわり  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月24日
監督ヴィットリオ・デ・シーカ
記述年月日2020年3月1日
出演ソフィア・ローレン,マルチェロ・マストロヤンニ,リュドミラ・サベリーエワ,アンナ・カレナ
評価★★★★
脚本チェザーレ・ザヴァッティーニ,トニーノ・グエッラ,ゲオルギ・ムディバニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/19370

古い映画だけどこれはよかった。といっても無理に観る必要はないかもしれないが、たまたま観たらじーんとしてしまった。

イタリア、ナポリの女性は夫が戦場から帰ってこず、遂にソ連まで探しに行くことを決意する。そこでみつけたのは夫の死亡記録ではなく、ソ連で別の女性と暮らしている夫の姿だった。

本当に本当に切ない。戦争の悲劇でもあるんだけど、なんかこう、演技のせいで、言葉にならないやりきれなさが伝わる。名作。

記憶の棘  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月25日
監督ジョナサン・グレイザー
記述年月日2010年11月13日
出演ニコール・キッドマン,キャメロン・ブライト,ダニー・ヒューストン,ローレン・バコール,アリソン・エリオット,アーリス・ハワード,アン・ヘッシュ,ピーター・ストーメア,テッド・レヴィン,カーラ・セイモア,ミロ・アディカ
評価★★★
脚本ジョナサン・グレイザー,ジャン=クロード・カリエール,ミロ・アディカ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325267

一体この話をどこに落とすつもりなんだろうとドキドキする。つかみと展開がいいので悪くないです。

10年前に最愛の夫ショーンを突然の心臓発作で失った美しい未亡人アナ。彼女は、自分の心の傷が癒えるまで辛抱強く待っていてくれた新しい恋人ジョゼフのプロポーズをようやく受け入れる決心をする。そんなある日、母エレノアの誕生日の席に突然見知らぬ10歳ぐらいの少年が現われる。彼はアナと相対すると、自分は夫のショーンだと言い出すのだった。最初はあきれていたアナだったが、ショーンしか知らないはずの秘密を語る少年に、次第に本当に夫の生まれ変わりではないのか、との思いが募っていくのだった。

最初に観て思った疑問が、アメリカにおいて生まれ変わりという概念がそれほど受け入れられる土壌があるのかという点。自分の知っているアメリカでは、生まれ変わりというのは頭から否定するものであって、もしかして本当かもしれないなどと検討するようなものでさえないのである。これは別に私がどうとかではなくて、アメリカではそのくらいキテレツ扱いだったはずである。なんていうか、神が復活したときに肉体がないと困るから土葬にするという理屈が日本人として完全に迷信にしか聞こえない感じだと思っていたのである。けどこの主人公は本当に生まれ変わりかもしれないと思ったりする。そんな文化もあるんかねえ。

それはそうと、どうもなんか、ショタコンを堂々と撮れないからオブラートに包んだという感じもあるし、そういう側面もないわけではないと思う。なんかこう、小さい男の子と恋をしたい大人の女性の欲求についてのアレですよ。なんか下世話っぽく聞こえるかもしれないけど、映画でそういうのを撮るのは実に健全だと思うので私はそれを悪いとも思わないし、ニヤニヤしているわけでもない。

どうせ映画ならもっと突っ走ってもよかったんじゃないかなと思うけど、この映画はそこまで吹っきってないです。それがまあ、星3つどまりの理由なんだけどね。

アメイジング・スパイダーマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月22日
監督マーク・ウェブ
記述年月日2013年3月3日
出演アンドリュー・ガーフィールド,エマ・ストーン,リス・エヴァンス,デニス・リアリー,キャンベル・スコット,イルファン・カーン,マーティン・シーン,サリー・フィールド
評価★★★
原作スタン・リー,スティーヴ・ディッコ
原案ジェームズ・ヴァンダービルト
脚本ジェームズ・ヴァンダービルト,アルヴィン・サージェント,スティーヴ・クローヴス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340403
関連

スパイダーマンの第4弾ではなく新シリーズ。第1話を監督を変えてちょっとリメイク。どうなることかと思ってたら、まあそこそこという出来になってた。前回のシリーズを観てなかったらもっと興奮してたかも。

ピーター・パーカーは父を尋ねた先の研究所で実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。やがて体に変化がおとずれる。

前シリーズほど冴えない男ではなかったけどそこそこ冴えない男であり、ヘタレっぷりは基本で押さえてありました。見終わったらあらすじを知ってるのにやっぱり感動。物語の骨格がいいんだな、これ。

白夜行  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月6日
監督深川栄洋
記述年月日2011年2月10日
出演堀北真希,高良健吾,船越英一郎,姜暢雄,緑友利恵,粟田麗,今井悠貴,福本史織,田中哲司,戸田恵子
評価★★★
原作東野圭吾『白夜行』
脚本深川栄洋,入江信吾,山本あかり
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337910

原作既読。原作を無視した安いドラマになってるかと思ったら、少なくともラスト以外はそうでもなかった。終幕において突然昼ドラのような長台詞と感傷的演出が出てきて残念な結果に。けど過程はよかったので、普通ってことにしておく。

昭和55年。密室となった廃ビルで質屋の店主が殺される事件が発生する。決定的な証拠のないまま、やがて事件は容疑者の事故死によって一応の決着をみる。しかし担当刑事の笹垣は腑に落ちないものを感じ、単独で捜査を続ける。彼の心を捉えて放さなかったのは、容疑者の娘・雪穂と、被害者の息子・亮司の姿だった。やがて美しく清楚な女性へと成長した雪穂。そんな彼女の周辺では、不可解な事件が次々と起こってゆくのだが…。

雪穂と亮司の間にある『何か』っていうのが時間不足のせいかうまく出ていなかったと思います。

と、まあ、あまりけなしてもしょうがない。原作が持っている湿っぽい雰囲気は映画でも非常によく再現できていて、いやーな感じというのがうまく出ていたと思います。その辺のしょぼい邦画に比べたら何倍もマシ。

モンスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年4月12日
監督パティ・ジェンキンス
記述年月日2011年4月24日
出演シャーリーズ・セロン,クリスティナ・リッチ,ブルース・ダーン,スコット・ウィルソン,プルイット・テイラー・ヴィンス,リー・ターゲセン,アニー・コーレイ,マルコ・セント・ジョン,ババ・ベイカー
評価★★★
脚本パティ・ジェンキンス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319349

あらすじを知っていたんだけど、そのままの映画でした。熱演は熱演だけどね。

アメリカ犯罪史上初の女性連続殺人犯として人々を震撼させたアイリーン・ウォーノスの真実の姿に迫る衝撃の実録サスペンス・ドラマ。
1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら男に身体を売る生活に疲れ果て、自殺する覚悟を固めたアイリーン・ウォーノス。有り金の5ドルを使い果たそうと飛び込んだバーで、彼女は一人の女性セルビーと運命的な出会いを果たす。同性愛の治療を強制されフロリダにやってきたセルビーもまた自分と同じように社会からの疎外感を抱いて生きていた。初めて自分を偏見なく受け入れてくれる人物と出会ったと感じたアイリーンは、“一緒に暮らそう”と提案する。しかしそのためにお金が必要になった彼女は、再び客を取るため道路脇に立つのだったが…。

とにかく主人公の連続殺人犯、アイリーンがひどい。10ドル30ドルで売春する人生というのはきっついなあ。

下手な脚本だと、主人公がどうしてこうなったのかと自問自答してそれを独白したりするんだけど、これはそんなことなく、馬鹿は馬鹿として、どうしてこうなったのか、悪いのは誰でどうすればよかったのかというようなことに気づくことなく、やりきれない底辺の貧困者としてその生涯の幕を閉じる。約束された結末までまっさかさまである。

シャーリーズ・セロンはこれでオスカーを獲りました。納得の根性。女優魂。

ゲゲゲの鬼太郎  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年8月5日
監督本木克英
記述年月日2008年10月26日
出演ウエンツ瑛士,井上真央,田中麗奈,大泉洋,間寛平,利重剛,橋本さとし,YOU,小雪,内田流果,神戸浩,中村獅童,谷啓,室井滋,西田敏行
出演(声)田の中勇,柳沢慎吾,伊集院光,石原良純,立川志の輔,デーブ・スペクター,きたろう,石井一久,安田顕
評価★★★
原作水木しげる
脚本羽原大介
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326008
関連

大人が観るようなものではないと思うけど、充分な出来だと思う。

妖怪世界で目玉おやじや猫娘たちとのんびり暮らしていた鬼太郎。そんな鬼太郎のもとに、人間界の小学生・健太が助けを求めてきた。彼が父・晴彦、姉・実花と暮らす団地では、テーマパーク建設のため、裏山の稲荷神社の解体工事が始まってからというもの、不気味な妖怪たちが出現し、住民たちを震え上がらせていたのだ。一方同じ頃、妖怪世界でも大事件に揺れていた。恐るべき魔力を秘め、地下深くに厳重に封印されていた“妖怪石”が忽然と消えてしまったのだった。やがてその妖怪石はひょんなことから健太と実花の手に渡る。妖怪石を狙う邪悪な妖怪たちの魔の手から姉弟を守るため、鬼太郎が立ち上がる。

意外とヒットしたそうで。妖怪大戦争もそうだけど、妖怪の映画って小学生にやたらウケるんだなあ。

大人がわざわざ観るような部分は少ないけど、ウエンツとか田中麗奈はいいですよ。あと西田敏行。

犬鳴村  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年12月25日
監督清水崇
記述年月日2022年1月24日
出演三吉彩花,坂東龍汰,古川毅,宮野陽名,大谷凜香,梅津陽,戸田昌宏,水木薫,奥菜恵,須賀貴匡,寺田農,田中健,石橋蓮司,高嶋政伸,高島礼子
評価★★
原案清水崇,保坂大輔,紀伊宗之
脚本保坂大輔,清水崇
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/369370

演出は怖いけど、もうなんか完全に理解不能な恐怖演出に特化していて、理由が分からんものになってる。いや、分かるところもあるけど。

心霊スポットの犬鳴トンネルでの怪奇現象の話。

現代ホラーは理解不能、原因不明なまま現象だけがポンとあるのが怖いって感じになっていて、そこを狙っている感じは分かるんだけど、なんかちょっと極端にしてないかなあと思う。

あと、日本の下手なホラー映画にある、なんだかやたらと大声で喚き散らすという演技が入っていて興醒め。みんなが知っての通り、本当に怖いときに「うわー、ぎゃー」などと大声を張り上げたり出来ないもんである。それを人間が実際にやっているもんだから、「役者さんは頑張ってるなあ」みたいな気持ちになる。

キルショット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月4日
監督ジョン・マッデン
記述年月日2020年3月27日
出演ミッキー・ローク,ダイアン・レイン,トーマス・ジェーン,ジョセフ・ゴードン=レヴィット,ロザリオ・ドーソン,ハル・ホルブルック,ドン・マクマナス
評価★★★
原作エルモア・レナード
脚本ホセイン・アミニ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335903

雰囲気の映画じゃな。

アーマンドは「ブラックバード」の名で知られるベテランの殺し屋。彼は過去に弟を誤射して死なせてしまったトラウマを抱えていた。そしてついに引退を決意した彼だったが、マフィアから受けた仕事でヘマをしでかし、逆に命を狙われることになってしまう。そんな彼が出会ったのは、凶暴だが純粋な不良青年リッチーだった。なりゆきから二人は不動産会社を恐喝する計画を立てるが、事務所にいた女性従業員カーメンと、その夫ウェインの反撃を受けて計画は失敗してしまう。自分たちの顔を見られたことを恐れたアーマンドは、夫妻の殺害を企てるのだった。

劇場未公開ですよ。まあ、拾い物っていうほどでもない。

新感染 ファイナル・エクスプレス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月0日
監督ヨン・サンホ
記述年月日2020年4月12日
出演コン・ユ,チョン・ユミ,マ・ドンソク,キム・スアン,チェ・ウシク,アン・ソヒ,キム・ウィソン
評価★★★★
脚本パク・ジュスク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359180

この星4つは他の映画と横に並べての4つではない。他のゾンビ映画と比べての星4つである。

「なんか変な病気がはやってるみたいだねえ」などとテレビを見て会話しながら娘と一緒に釜山行きの電車に乗るビジネスマン、そこに乗り合わせた身重の妻とその夫、その他にもそれぞれの人生の中で乗り合わせた乗客たち。電車が出発してしばらくすると乗客の一人がすごい形相になり他の乗客に噛み付き始める。噛み付かれた人間はショック死するのだが、その後、倒れた人間も目の光を失った状態で起き上がり他の人間に襲いかかる。途中の駅に停車し、なぜか無人のプラットフォームに乗客たちは飛び出すが、改札からは同じく口の周りを血に染めた正気を失った人間が大量になだれこんでくる。

ゾンビ映画のイントロは非常に大事だが、この映画は完璧に成功しているといってよい。もう観ながらニヤニヤ笑いが止まらなかった。ゾンビ映画ってこのカタストロフのところが一番金がかかるんだけど、数秒とかせいぜい数分なので、真面目に作るかどうか、取り組む姿勢が問われる。この映画は偉い。また、イントロから現状を理解するようになるところまでの展開も非常によろしい。無駄がない。その中に登場人物の紹介もさりげなく織り込んでて見事な手管。

そしてそこから韓国映画らしさも忘れてない。韓国映画では必要以上というかちょっと過剰なくらいのゲス人間が登場するのがお約束だけど、この映画もそこは守っている。おかげで白人がアジア人になっただけのゾンビ映画とは違う、御当地の特徴のあるゾンビ映画になっている。ゾンビ映画好きなら押さえておくべき一本である。

スピーシーズXX 寄生獣の誘惑  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月18日
監督ジェフリー・スコット・ランドー
記述年月日2020年4月25日
出演コリー・セヴィエール,タイラー・ジョンストン,カイリン・シー,キム・ポイリアー,ディナ・メイヤー,トビン・ベル
評価★★
原案トム・ベリー
脚本ミゲル・テハダ=フロレス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/330665

原題はDECOYS 2。前作にDECOYS『スピーシーズX』というのがあるらしい。そちらは未見。そして『スピーシーズ/種の起源』とは全部が全部無関係。

大学の寮とキャンパスに、人間に擬態したエイリアンが現れる。人が行方不明になっているという話があり、大学生の間で話題になるが。

ヤリたい盛りの大学生と繁殖エイリアンの緊張感のないホラー映画。さすがにもうちょっと真面目に作るかもうちょっとふざけて作るかした方がいい感じ。

話のつながりもいい加減なら擬態が解けてからのエイリアンのCGも安っぽすぎて、もうなんだか本当にどうしようもない。野次りながらみんなでワイワイ観るタイプのB級映画である。

風とライオン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月19日
監督ジョン・ミリアス
記述年月日2020年4月5日
出演ショーン・コネリー,キャンディス・バーゲン,ブライアン・キース,ジョン・ヒューストン,ジェフリー・ルイス,スティーヴ・カナリー,ヴラデク・シェイバル
評価★★★
脚本ジョン・ミリアス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/4514

古い大河映画って感じ。いや、古い大河映画で間違ってないんだけど。

1904年のモロッコを舞台に地元の部隊と米軍の対立を描く。

面白いとかいう以前に、こういう映画がはやった時代の映画だなーという感想が先にくる。1975年の映画。『アラビアのロレンス』とかそっち系統の映画。

ウェス・クレイヴン's カースド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月18日
監督ウェス・クレイヴン
記述年月日2010年12月7日
出演クリスティナ・リッチ,ジョシュア・ジャクソン,ジェシー・アイゼンバーグ,ジュディ・グリア,ポーシャ・デ・ロッシ,スコット・バイオ,シャノン・エリザベス,マイケル・ローゼンバウム,ランス・ベース,マイア,エリック・ラディン
評価
脚本ケヴィン・ウィリアムソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323456

期待させといて観ていけば観ていくほどひどくなっていく。最後には金返せとか時間返せって気分に。

狼のようだかよくわからない生物に襲われてから、姉弟は力と魅力を手に入れる。この力は呪いなのか?

邦題はほんとうにこういうタイトルです。この名前の力を借りないと駄目だったんだろうけど、これはないわー。中途半端すぎる。

エネミー・ライン2 -北朝鮮に潜入せよ-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月8日
監督ジェームズ・ドッドソン
記述年月日2010年12月5日
出演ニコラス・ゴンザレス,ピーター・コヨーテ,キース・デヴィッド,ベン・クロス,ブルース・マッギル,エイプリル・グレイス,グレン・モーシャワー,デニス・アーント,ケネス・チョイ,マイケル・シャノン・ジェンキンス,シェーン・エデルマン
評価★★
製作ジェームズ・ドッドソン,ロイー・シャロン
脚本ジェームズ・ドッドソン
撮影ロレンツォ・セナトーレ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326756

テレビ地上波でタイトルがこのように変わった。もとは「エネミー・ライン2 -北朝鮮への潜入-」。つまりよりB級っぽくなったのである。この心配りは親切でよい。余計な期待が下がるからな。

北朝鮮に潜入してミサイル発射基地を爆撃する指令を受けた特殊部隊。撤回命令が出る前に一名、出たあとで一名が降下してしまう。二人には自力で帰ってこいという指令が下る。

アクションの迫力を出すための予算が取れなかったんだろう。低予算で迫力を出すために手ぶれ演出がやたら採用されている。これがもう悶絶ものに観にくい。完全に失敗している。

北朝鮮はかつてのソビエトのようなきっつい描かれ方をしていて、日本人の私などは「おいおい大丈夫か?」と心配してしまうレベル。ここまで悪役な北朝鮮も珍しい。けどそのおかげで、潜入して掴まったら確実に死ぬという緊張感はなかなかだ。

スチームボーイ STEAMBOY  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月31日
監督大友克洋
記述年月日2007年4月2日
出演者鈴木杏,小西真奈美,中村嘉葎雄,津嘉山正種,児玉清,沢村一樹,斉藤暁,寺島進
評価★★★
脚本大友克洋,村井さだゆき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236129

スペクタクルの破壊シーンを暗い画面でやってしまうところにどうしようもないサービス精神のなさを感じる。酷評しようかと思ったけど、ギリギリで平均点を付けよう。けど、つまらないよ、うん。

ものすごいエネルギーを秘めたスチームボールをめぐる企業と政府の争いにスチームボール開発者の息子が巻き込まれる。

なんかもう、また、科学批判やるのかなと思ったら、案の定、そうだった。

科学技術の発展が必ずしも人の幸せをもたらさないそうですよ、奥さん。まあ、本当? 怖いわあ。どうしましょう。……いや、その、2004年の映画です。なんですか? この誰の心にも響かないテーマは。そんなことに問題意識を持っているのはお前だけだよ。

破壊のシーンが暗くて本当に残念。明るくやって欲しかった。

イギリス人、怒らないのかな? 別にいいのかな?

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年1月1日
監督水島努
記述年月日2018年4月30日
出演渕上舞,茅野愛衣,尾崎真実,中上育実,井口裕香,福圓美里,高橋美佳子,植田佳奈,菊地美香,吉岡麻耶,桐村まり,中村桜,仙台エリ,森谷里美,井上優佳,大橋歩夕,竹内仁美,中里望,多田このみ,山岡ゆり,秋奈,井澤詩織,山本希望,葉山いくみ,椎名へきる,原由実,津田美波,安済知佳
評価★★★
アニメーション制作アクタス
脚本吉田玲子
キャラクター原案島田フミカネ
キャラクターデザイン杉本功
総作画監督杉本功
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=358038
関連

悪くはない。悪くはないんだが、映画で連作ものをやるにしても第一話でここで終わりはさすがに駄目だ。はっきり非難したい。これは駄目だ。

再び学園に危機が訪れて、戦車道の大会で優勝しなくてはならなくなった。新たなメンバーと戦車を加えて大会に挑む。

どんな危機だったか、なんという大会だったかは忘れた。まあ、あらすじは上の通りで、状況の説明と目標が提示される、映画として理想のオープニングである。何を非難したいのか。それは、この第一話で一回戦すら突破しないという点である。もちろん最初は苦戦する。それを機転を利かせて抜け出す。この映画はそこから、さあ反撃だ、で終わるのである。全6話のOVAで制作されるそうで、その第一話という位置付けのものが劇場公開されたという形なのだが――テレビシリーズとして「来週に続く」として解釈するならこれはアリだろう――劇場映画六部作の第一弾という形で観た方としては、せめてここで一回戦突破となって終わって欲しい。そうじゃないとカタルシスがない。そもそも、観る方としても一回戦で負けるとは思っていないので、ただズルズル先送りされただけという印象しかない。「それはお前の見方が悪いのであって、ただのシリーズの第一話だとしたら普通だろう。期待の仕方が悪いだけだ」ともあるだろうが、まあ、とにかく、劇場で観るとなんかモヤっとする。OVAとして連続で見るのがいいんじゃないかな。

海底47m  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月18日
監督ヨハネス・ロバーツ
記述年月日2022年1月4日
出演クレア・ホルト,マンディ・ムーア,サンティアゴ・セグーラ,ヤニ・ゲルマン,マシュー・モディーン
評価★★★
製作ジェームズ・ハリス,マーク・レーン
製作総指揮ウェイン・マーク・ゴッドフリー,ロバート・ジョーンズ,ウィル・クラーク,アンディ・メイソン,マイク・ルナゴール,ボブ・ワインスタイン,ハーヴェイ・ワインスタイン,イアン・エイブラハムズ,サイモン・ルイス
脚本ヨハネス・ロバーツ,アーネスト・リエラ
撮影マーク・シルク
プロダクションデザインデヴィッド・ブライアン
編集マーティン・ブリンクラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360835

星が非常に付けにくい。世界的に掘り出し物扱いなので、期待せずに観れば4つ星なんだけど、現時点で他の4つ星と並べて同じおすすめ度合いかというとちょっと違うような。

ボンベを付けてケージの中に入りサメを間近で見るというダイビングスポットのアトラクションに参加した観光客の姉妹が、ケージのワイヤが壊れて水深47mの海底に落ちる。ケージを開けて水面まで移動しなくてはいけないが、47mという水深は上がればいいという深さではない。ゆっくり上がらなくてはいけないのだが、アトラクションのためにエサを撒いてサメを寄せていたのだった。

年に何本も制作されるサメ映画の中でビデオリリースされるはずだった一本。だが出来がいいので制作されたアメリカ以外では劇場公開に変更されたというもの。観ると確かにサスペンス演出がちゃんとしていてサメ好きには物足りないかもしれないが映画としてはうまい一品である。

どこかで観る機会があったら観てもいいと思う。こういう低予算のジャンル映画でうまい映画を作れる監督は次もうまくやれるはず。……といいつつまだこの次のブレイク作品というのは撮れていないみたいだけど。

OVERCOMING ツール・ド・フランス 激闘の真実  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月23日
監督トーマス・ギスラソン
記述年月日2007年7月20日
出演者ビャルネ・リース,イヴァン・バッソ,カルロス・サストレ,イェンス・フォイクト,ボビー・ジュリック,ランス・アームストロング
評価★★
脚本トーマス・ギスラソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325099

期待してたんだけど、全然駄目。

ツール・ド・フランスに挑むプロサイクリングチーム「CSC」に密着取材したドキュメンタリー。

何を見せようという芯が通ってないので、貴重映像をだらだら繋げましたという感じになっている。思い切り退屈。ファンならまだ我慢できる――それでもそのレベル――けど、興味無い人がこれを観てもなんの感想も持たないでしょう。監督の技量にハテナが付くだけで。

ニック・オブ・タイム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月19日
監督ジョン・バダム
記述年月日2023年4月25日
出演ジョニー・デップ,クリストファー・ウォーケン,チャールズ・S・ダットン,マーシャ・メイソン,ピーター・ストラウス,ロマ・マフィア,グロリア・ルーベン,コートニー・チェイス,ビル・スミトロヴィッチ,ユル・ヴァスケス
評価★★
脚本パトリック・シーン・ダンカン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/28699

久し振りのポンコツ映画だった。「なにその計画?」という疑問が最初から最後まで残る。

娘と共に駅に来た会計士の男が拉致される。銃と封筒を渡され、娘の命を救いたければ指定した時間に指定した場所に行きこの封筒の中にある写真の人物を殺せと命令される。

何か裏があるのかと思ったら、物語の始めの方で、本当にこれが、素人を脅迫して暗殺者に仕立てるという計画のまんまであることが明かされる。裏はない。主人公はなんとか出し抜いて助けを求めたり娘を助けようとするのだが、彼の行動は監視されていてことごとく阻止される。一方でボディーチェックはスルーされたりと、暗殺についてのサポートは手厚い。

主人公が阻止されるたびに、「そこまで入念な準備をしているのに、計画の一番の核である実行犯が、脅迫された素人っていう立案はおかしくないか?」という疑問が頭によぎる。この映画では犯人側のやりとりも(説明シーン的に)頻繁に出てくるんだけど、どうしてもこの計画でないといけなかったという理由は明かされない。というか1人のアイディアで計画が立てられたけど、犯人側にもこの計画に反対だった人が何人もいるといった状況であることが示される。そりゃそうだ。多数決でこの案が採用されることはないだろう。

最後には暗殺にも失敗して娘の救出に向かう主人公と、なんとか娘だけでも殺してやろうとする犯人側の攻防になるんだけど、「暗殺に失敗したのに娘を殺す意味なくない? もう主人公を戦わせるという演出上の目的しかないよね?」という気持ちである。

犯罪に巻き込まれた主人公だけに感情移入すればなんとか観れると思うが、それ以外の人物たちの思考を想像しようとすると「いやいやいや」という突っ込みばかりになってしまう不思議ストーリーだった。まだ最後に全部どっきりでしたーとやられる方がマシである。

ハンガー・ゲーム2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月29日
監督フランシス・ローレンス
記述年月日2020年4月7日
出演ジェニファー・ローレンス,ジョシュ・ハッチャーソン,リアム・ヘムズワース,ウディ・ハレルソン,エリザベス・バンクス,レニー・クラヴィッツ,フィリップ・シーモア・ホフマン,ジェフリー・ライト,スタンリー・トゥッチ,ドナルド・サザーランド,ウィロウ・シールズ,サム・クラフリン,リン・コーエン,ジェナ・マローン,アマンダ・プラマー,メタ・ゴールディング,ブルーノ・ガン,アラン・リッチソン,ステファニー・リー・シュルント,ブルース・バンディ
評価★★★
原作スーザン・コリンズ『ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎』
脚本サイモン・ボーフォイ,マイケル・デブルイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346556
関連

面白くはないけどこんなもんかな。

バトルロイヤルのサバイバルゲームに優勝した主人公がまた参加することになる。

一時期世界的にヒットしたバトルロイヤルラノベというジャンルがあって、その中でも映画化にこぎつけたヒット作が、当然2になって登場という流れ。なろう系でも掲示板の投稿小説にしてもそうだけど、リアルタイムで追っかけてるから楽しいんであって、そうじゃないと楽しみは減じる。

最初に書いた感想がすべてだけど、まあ、こんなもんだろうなと思っていたら、そのくらいの奴だったという感じ。物凄く面白いものが出てくるとは思ってなかったしね。

オーシャンズ12  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月30日
監督スティーヴン・ソダーバーグ
記述年月日2007年10月15日
出演者ジョージ・クルーニー,ブラッド・ピット,ジュリア・ロバーツ,キャサリン・ゼタ=ジョーンズ,アンディ・ガルシア,マット・デイモン,バーニー・マック,ヴァンサン・カッセル,ドン・チードル,エディ・ジェイミソン,ケイシー・アフレック,シャオボー・クィン,エリオット・グールド,スコット・カーン,カール・ライナー,ブルース・ウィリス,アルバート・フィニー,トファー・グレイス
評価★★★
脚本ジョージ・ノルフィ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320917
関連

どう感想を言っていいものか……。クライムサスペンスとしてそこそこの出来にはなっている。役者が豪華なのでその辺を見ても楽しめるだろう。だけどなんか、前作がヒットしたから続編を作りましたって感じがどうにも気になる。

奪った金を返せといわれて返さざるをえなくなった犯罪チームが、再びでかい山に取り掛かる。

泥棒の方法とかはリアリティよりスタイリッシュさを求められてます。ま、スタイリッシュだと思います。

オーシャンズ11の続編として期待するものは得られなかったという感じです。

処刑人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2000年
監督トロイ・ダフィー
記述年月日2013年3月6日
出演ウィレム・デフォー,ショーン・パトリック・フラナリー,ノーマン・リーダス,デヴィッド・デラ・ロッコ,ビリー・コノリー,デヴィッド・フェリー,ドット・ジョーンズ
評価★★★★
脚本トロイ・ダフィー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162863
関連

えげつないんだけどコミカルで面白い。凶悪な殺人犯なのに素人臭さがあり、マグレで成功していくところが愉快。

敬虔な二人の兄弟が啓示を受けて悪人を殺しまくる。

悪人退治とはいえ、そして正義の味方であるとはいえ、やややりすぎで、そこがブラックなところがまたいい。

ザ・マミー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月3日
監督イッサ・ロペス
記述年月日2023年4月16日
出演パオラ・ララ,フアン・ラモン・ロペス,イアニス・ゲレロ,ロドリゴ・コルテス,アンセル・カシーリャス,ネリ・アレドンド,テノッチ・ウエルタ・メヒア
評価★★
脚本イッサ・ロペス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366734

さすがにポンコツがすぎる。ホラーではないが、社会派でもファンタジーでもない雰囲気映画であった。なんだ、これ。まったく心に響かんぞ。

犯罪の多発するメキシコにて、いつまで待っても帰ってこない母を探しについに少女は家を出る。

一言で表現できないが、そもそもこの映画の方向性が見えてこない。少女には母の守護霊のようなものがおり、怪現象を起こしつつ何かを訴えかけてくるのだがその意味は曖昧である。ストリートの孤児たちと交流し、虎にならなければ食われるといった寓話が語られ、ギャングたちは奪われたスマホを奪い返そうとする。わざと意味不明に書いたけど、時系列で話の流れを書いても結局——話の流れは分かるけど——意味不明なのである。ホラー映画ではない。メキシコの現状を訴える社会派映画でもない。強さと優しさを求めるファンタジー映画でもない。というか、全部をやろうとしてどれにもなってないというべきか。

なんかよく分からないが、感覚的に撮られた映画って感じなので、その感性に偶然にでもハマればびびっとくるのかもしれない。しかし、大半の人はぽかーんで終わると思う。

絶叫屋敷へいらっしゃい  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年7月12日
監督ダン・エイクロイド
記述年月日2010年11月14日
出演ダン・エイクロイド,デミ・ムーア,チェヴィー・チェイス,ジョン・キャンディ,ヴァルリ・ブロムフィールド,テイラー・ネグロン,バーティラ・ダマス,レイモンド・J・バリー,ブライアン・ドイル=マーレイ
評価★★★
脚本ダン・エイクロイド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=12661

すいません。覚えてないです。

ソルト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月12日
監督フィリップ・ノイス
記述年月日2020年2月23日
出演アンジェリーナ・ジョリー,リーヴ・シュレイバー,キウェテル・イジョフォー,ダニエル・オルブリフスキー,アンドレ・ブラウアー
評価★★★
脚本カート・ウィマー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335434

アンジェリーナ・ジョリー主演のスパイアクションってことなんだけど全然記憶にない。

イヴリン・ソルトは、相手のどんな嘘でも見破る優秀なCIA分析官。ところがある日、CIA本部でロシアから逃亡してきた謎の密告者を尋問していた彼女は、突如、窮地に陥ることに。密告者が、大統領暗殺の命を受けたロシアのスパイがニューヨークに潜伏中であること、そしてその名前はイヴリン・ソルトであると告白したのだ。何かの罠だと必死に訴えるものの、同僚たちは誰も耳を貸そうとしない。追いつめられたソルトは、ついに決死の逃亡を企てるのだったが…。

うーん、あらすじでも全然思い出せない。こういう映画はテレビでやってるとついつい観ちゃうくらいには好きなんだけど。

武士の一分  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月7日
監督山田洋次
記述年月日2008年10月24日
出演者木村拓哉,檀れい,笹野高史,岡本信人,左時枝,綾田俊樹,桃井かおり,緒形拳,赤塚真人,近藤公園,歌澤寅右衛門,大地康雄,小林稔侍,坂東三津五郎
評価★★★★★
原作藤沢周平
脚本山田洋次,平松恵美子,山本一郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324298
関連

山田洋次の時代劇三部作については結局全部満点評価にしてしまった。まあ、たまに満点つけないとどんどんハードルが高くなっちゃうからね(笑) そんな配慮は置いておいてもやっぱりいい作品であった。心に染みます。

毒見役として使えていた男が貝の毒から視力を失う。勤めの沙汰や生活などについての心配事が増えていくがそれらは丸く収まる。しかし、男には刀を取る理由が生まれる。

木村拓哉も悪くないですよ。雰囲気は充分です。いやー、よかった。

哭声/コクソン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月18日
監督ナ・ホンジン
記述年月日2020年5月19日
出演クァク・ドウォン,ファン・ジョンミン,國村隼,チョン・ウヒ,キム・ファニ,チャン・ソヨン,ソン・カングク,キム・ドユン
評価★★★★
脚本ナ・ホンジン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358926

難しくて一筋縄ではいかない。観て怒る人もいるだろう。だけど、観ている間は入り込んでたし、面白いといっていいんじゃないだろうか。

村の警官であるジョングは、事件現場に呼ばれる。田舎の一軒家のそこは血塗れになっており、全身に湿疹のできた男が呆然と座っている。その男以外の全員が死んでいて、先に来ていた同僚に聞くと彼が全員を殺したらしいのだが、まったく話が通じないのだという。ほどなくしてまた別の殺人事件が起こるが、やはり全身に湿疹のある女が家族を皆殺しにしてしまい、ゾンビのように奇声を上げるばかりでまるで話が通じない。幻覚作用のあるキノコを食べたせいという鑑識結果は出るのだが、村の外れに最近やってきた日本人が何かやってるという噂が村に広がっていく。

ゾンビ映画か、民俗ホラー的な雰囲気をもっているんだけど、そういう単純な映画ではない。

それはそうとこれが韓国で700万人の人数を動員したというのが凄いと思う。よっぽどの映画好きじゃないとこれを楽しめないと思うのだが、それだけの人数が動いたというのがすごい。日本ではこうはいかないというか、このジャンルに人が動くことはないと思うから。

解釈が問われる難しい映画である。雰囲気ホラーで、この雰囲気だけでもぞくぞくするけど。

ロード・オブ・ウォー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月3日
監督アンドリュー・ニコル
記述年月日2022年1月11日
出演ニコラス・ケイジ,イーサン・ホーク,ブリジット・モイナハン,ジャレッド・レトー,イアン・ホルム,ドナルド・サザーランド,サミ・ロティビ,イーモン・ウォーカー
評価★★★
脚本アンドリュー・ニコル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/323215

意外と面白かった。ぐいぐいくる感じがいい。

若い頃に武器売買の需要に気づいたユーリーは弟と武器密売を始め、やがて手を広げて国際的な死の商人へとのし上がっていく。当局にマークされて逮捕されたりもするが、「自分は逮捕されないし、有罪にならない。大国は俺のような人間を必要としている。国には国の思惑がある」とその商売への自信を疑わない。だが、信用していた弟は罪悪感から次第に精神の安定を失っていく。

ノンフィクションのように武器商人の半生を描いているが、いくつかモデルはあるものの基本的には創作らしい。いけいけどんどんの兄と、善人であるが故に苦悩する弟との対比が描写される(メインはユーリーの成り上がりの物語だが)。

期待していなかったが意外と掘り出し物だった一品。躊躇なくどのような独裁国家にも敵対する両者にも、使用目的が弾圧や民族浄化だろうと、武器を売るそのたくましさと、そんな商人にも代わりはいくらでもいるという現実が切ない。

パニッシャー:ウォー・ゾーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月23日
監督レクシー・アレクサンダー
記述年月日2015年6月23日
出演レイ・スティーヴンソン,ドミニク・ウェスト,ジュリー・ベンツ,コリン・サーモン,ダグ・ハッチソン,ダッシュ・ミホク,ウェイン・ナイト,マーク・カマチョ,ロマーノ・オルザリ,ケラム・マレッキ=サンチェス,ラリー・デイ,ロン・レア,トニー・カラブレッタ,T・J・ストーム,デヴィッド・ヴァディム
評価★★★
脚本ニック・サントーラ,アート・マーカム,マット・ハロウェイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333093
関連

パニッシャーって何度も映画化されてるのよね。これは2008年の映画で、三度目。今回もシリーズ化しなかったか、という作品。

悪党を殺しまくるパニッシャーは、ある日、潜入捜査していたFBI捜査官を射殺してしまい苦悩する。そのときにいた悪党は全員殺したはずだが、生き残った犯罪組織のボスは顔を切り刻んだところから復活し、名前をジグソウと変え、パニッシャーに復讐を誓うのだった。

悪くないといえば悪くないんだけど、普通といえば普通なんだよね。あと、パニッシャーの特徴は、スーパーパワーのない一般市民ってところにあるんだけど、その感じはよく出てたと思います。

情け容赦ない暴力描写がいい感じ。ジグソウなんて顔が出てくるたびに軽く引いてしまう。

コンテイジョン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月5日
監督スティーヴン・ソダーバーグ
記述年月日2015年3月7日
出演マリオン・コティヤール,マット・デイモン,ローレンス・フィッシュバーン,ジュード・ロウ,グウィネス・パルトロー,ケイト・ウィンスレット,ブライアン・クランストン,ジェニファー・イーリー,サナ・レイサン,ジョシー・ホー,チョイ・ティンヤウ,モニーク・ガブリエラ・カーネン,ダリア・ストロコウス,ジョン・ホークス,アルミン・ローデ,ラリー・クラーク,アナ・ジャコービー=ヘロン,ディミトリ・マーティン,エリオット・グールド,エンリコ・コラントーニ,ジム・オルトリーブ,カーラ・ゼディカー,グレイス・レックス,チン・ハン
評価★★★★
脚本スコット・Z・バーンズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340856

おおー、俺、これ好き。ちょっと一般向けではないと思うけど、難しいテーマと焦点を扱ってる、その心意気や良し。

新種ウイルスの発生とパンデミック、社会の反応を淡々と描く。

あらすじがまさにといった感じ。群像劇であり、感染すると発症し、致死率通りに死んだり死ななかったりする。疾病対策センターだったり、救急病院だったりWHOや各国の政府や省庁。権力が無い普通の人。無関係の人はいないわけで、そういう人達をそれぞれの立場や状況から描写していく。対策が早いところもあれば後手に回って犠牲が増える状況もある。

真面目に奮闘する人もいれば、まったくいい加減な奴もいる。とにかく「あー、ぜったいありそう」みたいな状況が続き、それがいちいち面白くて唸ってしまう。

ソダーバーグの真骨頂って感じ。

四月物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月20日
監督岩井俊二
記述年月日2016年1月22日
出演松たか子,田辺誠一,留美,加藤和彦,藤井かほり,光石研,江口洋介,石井竜也,伊武雅刀,松本幸四郎,藤間紀子,市川染五郎,松本紀保,塩見三省,津田寛治
評価★★★
脚本岩井俊二
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=153488

67分の短い映画。とはいえ、イメージだけのものではなく、起承転結はちゃんとある。松たか子の魅力を残すための――ある意味――アイドル映画的な作品だが、私は彼女の魅力は分からなかったけどこの作品は嫌いじゃない。

北海道から東京の大学に進学した少女には、ある不純な目的があった。

新生活に馴染んでいく女子大生っていうのを情感たっぷりに撮っていくという岩井俊二らしい映画。発表当初は彼をありがたがる世間に反発を覚えていたんだけど、時間が経つとそういうこだわりやブランドへの反発は消えてフラットに観れる。

デッド・リミット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月7日
監督グスタヴォ・グラフ・マリーノ
記述年月日2023年3月20日
出演トム・ベレンジャー,ピーター・ウェラー,ダリル・ハンナ,ブライオン・ジェームズ,ジェレミー・レリオット,エイドリアン・ピンティー,ウーヴェ・オクセンクネヒト,イリナ・モヴィラ
評価★★
原案マーク・アミン
脚本ロバート・ボリス,マーク・アミン,ケヴィン・バーンハート,サム・バーナード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/161598

なんかアホみたいな映画だった。真面目に観て損した。ピーター・ウェラーって体のキレがなくておっさんなんだもんなあ。これで単身でテロリストと戦うのは無理がある。アメリカ政府を皮肉ったような内容でもあるけど、なんだろうな、これ。ノリが微妙というかコメディにしては変だし。

大使館にテロリストが侵入し囚人の解放を要求する。難を逃れたピーター・ウェラーとほか数人は内部から反攻を試みる。

2つ主に駄目出しする。1つは内部から抵抗するダイハード型のアクションの設定なんだけど、攻撃も隠密も雑で緊張感がないこと。もう1つは外部でテロリスト対策をするアメリカ側が責任のなすりあいやその場の誤魔化しをすることで状況が悪化していくんだけど、別に面白くもないところ。

アメリカ大使館に政治的な弱みがあるのでなかなか突撃に踏み込めないという事情があったり、交換する囚人がさらに政治犯で恨みを持つ看守に殺されて影武者を用意して交渉することになったり、なんか話の展開が珍妙である。

まー、とにかくヘンテコな映画ですよ。これを書くにあたって調べたら脚本家が4人もいて、これは映画制作が迷走したという証拠ですな。

コッポラの胡蝶の夢  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月14日
監督フランシス・F・コッポラ
記述年月日2020年3月29日
出演ティム・ロス,アレクサンドラ・マリア・ララ,ブルーノ・ガンツ,アンドレ・M・ヘンニック,マーセル・ユーレス,アレクサンドラ・ピリチ,エイドリアン・ピンティー,フローリン・ピエルジク・Jr,ゾルタン・バトク,アナマリア・マリンカ
評価★★★
原作ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』
脚本フランシス・F・コッポラ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/330771

当時の自分のメモには『芸術性高し』の一言が。あまりいい意味ではないだろう。

1938年、ルーマニア。年老いた言語学者ドミニク・マテイは、最愛の女性ラウラと別れてまで人生の全てを捧げてきた研究が未完に終わることを悟り絶望していた。自殺を決意しブカレストの街を歩いていた彼は、突然発生した雷の直撃を受けてしまう。やがて、病院のベッドで意識を取り戻すドミニク。即死してもおかしくないほどの全身やけどを負いながらも奇跡的に一命を取り留めていた。その後彼は、主治医も驚くほどの驚異的な回復をみせたばかりか、肉体的に急速な若返りを始めたのだ。さらに知的能力さえも大幅に向上していくドミニク。そんな自分に興味を示すであろうヒトラーの手を逃れるため、スイスへと亡命するドミニクだったが…。

なんかちょっとね、あらすじ読んでも分かると思うけど、ストーリーっていうより表現の芸術方向に振った作りなので、コッポラのそういうのを観たいという人が観ればいい感じである。人によっては年を取ったなーと思うかもしれない。まあ、私自信は、昔からコッポラはそういう映画を撮ってきているので年とは関係ないと思うけど。

バリー・シール/アメリカをはめた男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月17日
監督ダグ・リーマン
記述年月日2023年4月23日
出演トム・クルーズ,ドーナル・グリーソン,サラ・ライト・オルセン,ジェシー・プレモンス,ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ,アレハンドロ・エッダ,マウリシオ・メヒア,E・ロジャー・ミッチェル,ローラ・カーク,ベニート・マルティネス,ジェイマ・メイズ
評価★★★
脚本ゲイリー・スピネッリ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361148

面白かった。どういう結果になるか知らなかったのでドキドキしながら観た。こういう役だとトム・クルーズはいい。

1970年代後半のアメリカ。大手民間航空会社のパイロットして働くバリー・シールは、愛する妻子とともに何不自由ない暮らしを送っていた。そんなある日、彼の天才的な操縦技術に目を付けたCIAが、彼をある極秘作戦にスカウトする。こうしてCIAの汚れ仕事を手伝ううちに、巨大麻薬組織“メデジン・カルテル”の伝説の麻薬王パブロ・エスコバルにもその腕を買われ、麻薬の運び屋としても大活躍するバリーだったが…。

実話だそうで。どこまで実話か知らないけど、あの頃のアメリカならありそうな話だと思ってしまった。そう思う時点でこちらの偏見の負けで向こうの語りの勝ちだとは思う。とりあえずどこまで本当かは横に置いてこの映画を鑑賞したいところだけど、実話だと思うからこそ面白いと感じる部分が大きい。

テンポのよさと、トム・クルーズの軽薄さが実にいい。要するに全体的に軽い。全然笑えないのになんか笑える。深刻な部分が隠れているからだと思うが(米国の麻薬中毒患者や犯罪被害、そして中南米の市民の安全など)まあ、それはもちろんわざとであろう。

自分の感性ってだけじゃなくて意図して作られていると思うんだけど、バリー・シールが愛国心のない悪人であったという描写ではなく、全体を観てもバリー・シールが担当して責任を負うべき罪なんてあんまりないんじゃないのという感じになっている。要するに関係者全員がなんとなく適当でそのば場しのぎの行き当たりばったり。そういう雰囲気と構造が伝わるように作られている。

面白かった。

イーオン・フラックス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月28日
監督カリン・クサマ
記述年月日2020年7月25日
出演シャーリーズ・セロン,マートン・ソーカス,ジョニー・リー・ミラー,アメリア・ワーナー,ソフィー・オコネドー,フランシス・マクドーマンド,ピート・ポスルスウェイト,ヤンツォム・ブラウエン
評価★★
脚本フィル・ヘイ,マット・マンフレディ
キャラクター原案ピーター・チョン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/323915

努力は認めるがさすがにちょっときつい。面白くなるのは最後の30分くらい。

人類の99%が死滅した世界で隔離された都市で生き残っていた人類は2415年を迎えていた。圧政の中で反政府組織の一員として活動するイーオン・フラックスは、統治者の暗殺に失敗したところから真相に迫る。

「スタイリッシュSFアクションの映像化」というのに注力しすぎてて映画の面白さがどこかにいってしまっている。映像だけでもまあ楽しめないことはないけど、やっぱりちょっときついなあ。

映像とかストーリーについては説明しても難しいかな。未来なのでかなりハイテクなファンタジー的アクションやビジュアルが出てきて、それはそれで楽しめます。よく頑張ったというのも嘘ではない。シャーリーズ・セロンのそんな感じのアクションを観たいと思うなら観てもよいでしょう。映画の面白さとは別に、あまり観れないものを観れたので個人的には楽しめた。

クレイジー/ビューティフル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月6日
監督ジョン・ストックウェル
記述年月日2010年11月19日
出演キルステン・ダンスト,ジェイ・ヘルナンデス,ブルース・デイヴィソン,ルシンダ・ジェニー,タリン・マニング,ロランド・モリーナ
評価★★★
脚本フィル・ヘイ,マット・マンフレディ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237137

悪くない恋愛映画。キルステン・ダンストのファンならさらに星一つ増やしてもいいでしょう。

育ちのいいお嬢様と貧乏な男の恋愛。

ハッピーエンドの若い恋愛映画を観たいと思ったらこれを選択してよいかと。

ウォーター・ホース  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年2月24日
監督ジェイ・ラッセル
記述年月日2020年4月9日
出演アレックス・エテル,エミリー・ワトソン,ベン・チャップリン,デヴィッド・モリッシー,ブライアン・コックス,マーシャル・ネイピア,ジョエル・トベック
評価★★★
原作ディック・キング=スミス『おふろのなかからモンスター』
脚本ロバート・ネルソン・ジェイコブス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328626

うーん、狙いは分かるんだけどなんかイマイチ。

第二次大戦下のスコットランドで少年が不思議な卵を見つける。孵すとそれは伝説の生き物ウォーター・ホースだった。育てていくのだが次第に騒ぎになり少年はネス湖に逃がそうとする。

まあ、少年ものというかファミリームービーで、ちょっと教育的で、けど説教くさくはならないようにして、と、まあ、狙いは分かる。しかしあまりおすすめじゃないなあ。

フライトナイト/恐怖の夜  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月12日
監督クレイグ・ギレスピー
記述年月日2023年3月22日
出演アントン・イェルチン,コリン・ファレル,クリストファー・ミンツ=プラッセ,デヴィッド・テナント,イモージェン・プーツ,トニ・コレット,デイヴ・フランコ,リード・ユーイング,ウィル・デントン,チェルシー・タバレス,エミリー・モンタギュー,ブライアン・ハスキー,グレイス・フィップス,サンドラ・ベルガラ
評価★★★
原案トム・ホランド
脚本マーティ・ノクソン
オリジナル脚本トム・ホランド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340424

なんかこう、思ったより犠牲者が多いのが予想外でよかった。しかしそれ以外の、とくに退治での詰めの甘さには辟易させられた。

高校で脱オタクのデビューをしたチャーリーは彼女もできて有頂天だった。しかし隣に色男が引っ越してきて、シングルマザーである彼の母も彼のことを気にしている様子だった。元オタク仲間であるエドからあの隣人はヴァンパイアではないかと言われる。そんなわけないと相手にしなかったらエドは行方不明になり、さらに確信を深めるような出来事が次々に起こる。

最初に正体に気づいた人間は犠牲になるのがこの手の物語のお約束だが、この映画ではそれだけではなく普通だったら助かるような人間も助からない。これが妙に映画の味になっていて目が離せなかった。舞台設定としては高校生を主人公にしたヤングアダルト系のものなんだけど、その割には結果だけからだと被害は小さくない。あまり詳細に書いても興醒めだと思うが、とにかく観ていて不意な感じがあり、そこは刺激的だった。

一方で冒頭にも書いた通り、とどめを刺さないばかりに復活したり不意を討たれたりといった展開があまりに多く、吸血鬼が相手なんだから心臓に杭を刺して灰になるのを見届けるまでは油断すんなよとイライラした。こういう間延びした展開はいただけない。

タキシード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月26日
監督ケヴィン・ドノヴァン
記述年月日2007年3月29日
出演者ジャッキー・チェン,ジェニファー・ラヴ・ヒューイット,ジェイソン・アイザックス,デビ・メイザー,リッチー・コスター,ピーター・ストーメア,ミア・コテット,ロマニー・マルコ,ダニエル・カッシュ,ジェームズ・ブラウン
評価★★
原案フィル・ヘイ,マット・マンフレディ,マイケル・J・ウィルソン
脚本マイケル・J・ウィルソン,マイケル・リーソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240095

ジャッキー・チェンは好きなので、ちょっとこの点は辛いと思うよ。けど、この映画は面白くない。笑いも緊張感もいまいち。

着ると強くなるタキシードを着ることで事件に巻き込まれる運転手の話。

まあ、それ以上の感想はとくになし。

華麗なる対決  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月9日
監督クリスチャン=ジャック
記述年月日2020年2月23日
出演ブリジット・バルドー,クラウディア・カルディナーレ,マイケル・J・ポラード,ミシュリーヌ・プレール,パティ・シェパード,テレサ・ギンペラ,エマ・コーエン,フランス・ドゥーニャック,ジョルジュ・ベレー
評価★★★
脚本ギイ・カザリル,クレマン・ビドル・ウッド,ダニエル・ブーランジェ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/4890

ヨーロッパ製のウェスタンで、ブリジット・バルドーとかフランス女優に銃を持たせてカウボーイとかガンマンの格好をさせてという、欲望に忠実な映画。

あらすじは最初に書いちゃったわ。いや、ストーリーは別にもちろんあるんだけど省略する。あんまり覚えてないし。

あまり現代視点だとフェチっぽくもないんだよね。まあ、単なる時代なんだというのは分かるけど。

フローズン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月2日
監督アダム・グリーン
記述年月日2023年3月18日
出演ケヴィン・ゼガーズ,ショーン・アシュモア,エマ・ベル,エド・アッカーマン,ケイン・ホッダー,ライリア・ヴァンダービルト
評価★★
脚本アダム・グリーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337000

リフトに取り残された3人組の映画なんだけど脚本がしょぼい。SAWの人らしいんだけど密室の作り込みが甘いせいで観ていてストレスが溜まる。○○すればいいのにという場面が最初の1つ2つならいいんだけど、割と終始それがあって苛々する。さらに頭でっかちの脚本というか、無意味な雑談が差し込まれてそれが映画の演出としても役に立ってない感じ。

スキー場にやってきた男女3人組。最後のひとすべりとリフトに乗ったのだが様々な事情が重なり途中で運転が止まり営業も終了してしまう。

こんな事故は起きてはいけないので、必然的にこうなるような条件が色々と用意されていて整えられている。あまり厳密に設定してもしょうがないが——スタッフも登場人物も落ち度があって、ちゃんとしてればこういう事故は防げたというのは話として当然なので、そこに引っかかりすぎても映画のストーリーに集中できない——かといってあまりに雑だとそんなことあるわけねえだろみたいになるので、必要最低限の準備はできている。ただ、そのためにちょっと話の始まりが遅い感じ。

イントロについてはまあそんなもんだけど、リフトに取り残されてからの方がひどい。ひどいといっても眉をしかめるようなひどさでもなく、みんなで大笑いするようなひどさでもない。微妙なチグハグ感。こういう一点突破の密室シチュエーションの映画ってそれなりに作られているので最低限押さえるべきチェック項目みたいなものがあると思う。そこを1つ2つは押さえているんだけど、抜けているので「え? あれは?」って気持ちになる。で、そこが興醒めでどんどん観ている方のテンションが下がっていく。

まー、低予算だからこそこういう頭を使うところをサボっちゃいけないよ。

クルーエル・インテンションズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月4日
監督ロジャー・カンブル
記述年月日2012年1月29日
出演サラ・ミシェル・ゲラー,ライアン・フィリップ,リース・ウィザースプーン,セルマ・ブレア,ルイーズ・フレッチャー,ジョシュア・ジャクソン,エリック・メビウス,ショーン・パトリック・トーマス,スウージー・カーツ,クリスティーン・バランスキー,デボラ・オフナー,タラ・リード,ハータ・ウェア,チャーリー・オコンネル
評価★★★★
原作コデルロス・ド・ラクロ
脚本ロジャー・カンブル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85346

なかなか面白かった。あらすじからすでにまともじゃない。

容姿端麗な上、贅沢に慣れて世間をナメきってる血のつながってない高校生の姉弟は、人の人生を狂わすことを娯楽としていた。

背徳的な姉弟の、更生不可能!って感じの歪み方が非常によい。ラストは普通の娯楽作品っぽい仕上がりなのが不満。けどしょうがない。なんかムカつくという、この姉弟の人格は印象的でよいです。

ガタカ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年8月17日
監督アンドリュー・ニコル
記述年月日2010年11月14日
出演イーサン・ホーク,ユマ・サーマン,アラン・アーキン,ジュード・ロウ,ローレン・ディーン,ゴア・ヴィダル,アーネスト・ボーグナイン,ザンダー・バークレイ,イライアス・コティーズ,ウナ・デーモン,エリザベス・デネヒー,マーヤ・ルドルフ,ブレア・アンダーウッド,メイソン・ギャンブル,トニー・シャルーブ,ジェイン・ブルック
評価★★★★
脚本アンドリュー・ニコル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=83911

ついネットの批評を見たら絶賛の嵐。ひねくれ者としてはそこまで絶賛されるとさすがに引いてしまう。ついでに、そこまで傑作か?と冷や水を浴びせてしまう。なんていうか、私は予備知識なく観たから楽しめたけど、期待して観るとそれほどでもない、といったあたりになってしまうんじゃなかろうか?

遺伝子解析が進み、人に適切な職業が判定される未来。宇宙飛行士の資格は遺伝的にない男が、ただ努力によってその資格を手に入れようとする。

遺伝子レベルでの資格とはつまり生まれながらの天才が求められているということである。主人公は努力で記憶できることは記憶し、どうしても無理な箇所は偽造やその他の犯罪によってくぐり抜ける。その情熱が一般人である我々の胸を打つ。もちろん、この主人公の努力というのは、それだけで才能といっていいくらいの――とても自分には無理だと思わせるくらいの――すごいものである。だが、生まれもっての能力というインチキはしていない。そこがいいのだ。

差別や偏見といったテーマを内に秘めているのかもしれないが、シャープなSFとして見せてくれます。

ジェーン・ドウの解剖  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月4日
監督アンドレ・ウーヴレダル
記述年月日2020年7月28日
出演エミール・ハーシュ,ブライアン・コックス,オフィリア・ラヴィボンド,マイケル・マケルハットン,オルウェン・ケリー
評価★★★
脚本イアン・ゴールドバーグ,リチャード・ナイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360199

あらすじを見て大体こんな感じかなと予想していたらちょっと違った。海外の映画だけどなんかかなりゴリゴリのJホラーって印象で、資本関係とか調べてしまった。

家に死体が転がってるが状況がよく分からないというところで、地下から女性の遺体が見つかった。この女性の遺体から事件の真相が分かるかもしれないと警察は検死を依頼する。田舎で検死を担当しているのは地元の葬儀屋である。ここは代々の葬儀屋で、熟練の検屍官とまだ若い跡継ぎの一人息子がが仕事を手伝っていた。親子は、なるべく早く結果が欲しいという警察の依頼のため、残業して検死を開始する。表面に傷一つないその女性の遺体にはいくつかの矛盾があり、死因や状況を論理的に説明できない。やがてその解剖室に異変が起こり始める。

ホラー映画である。海外のホラー映画なんだから最後にはこの身元不明の遺体ジェーン・ドゥが起き上がって犠牲者が悲鳴を上げるんだろうと思っていたんだけど、そういうことにはならない。淡々と解剖して、そこで不自然な点が少しずつ見つかっていく。非常にうまい。途中でちょっとおいおいなところはあるけど、それも含めて。

ま、繰り返しますが、なかなか面白いです。解剖はグロテスクだけど、露悪的じゃないので我慢できると思う。

闇金ウシジマくん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月28日
監督山口雅俊
記述年月日2016年1月30日
出演山田孝之,大島優子,林遣都,崎本大海,やべきょうすけ,片瀬那奈,岡田義徳,ムロツヨシ,山下規介,野口綾奈,松下美優,持田加奈子,井出卓也,友田彩也香,ジョーイ,森崎ウィン,花村想太,工藤大輝,清水大樹,坂上麻美,鈴之助,中丸新将,田窪一世,古舘寛治,村田啓治,前野朋哉,田島匠悟,千葉ペイトン,つちうち潤,中川真,田野良樹,内藤トモヤ,植木紀世彦,中田敦夫,佐藤貢三,山城秀之,野村たかし,金田明夫,市原隼人,大谷澪,伊勢みはと,橋本マナミ,紺野ゆり,桝本圭作,大橋沙代子,鈴木アキノフ,三浦アキフミ,希崎ジェシカ,中島ひろ子,内田春菊,黒沢あすか,新井浩文
評価★★★
原作真鍋昌平『闇金ウシジマくん』
脚本福間正浩,山口雅俊
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342049

絶対映画化は失敗だと思ってたけど、そこまでひどいものじゃなかった。ドラマは見てないけど原作は読んでる。大島優子は夢や目標を抱きながら破滅していった方が――そしてどうしてこうなったのか本人には分からない――この作品らしい展開だけど、やっぱりアイドルにそこまではやらせないのね。どこまでやらせるんだろうとちょっとどきどきしたわけだが。

闇金をやってるウシジマと、彼から金を借りざるをえなかった人々の物語。

破滅しないのは予定調和とはいえ、大人の事情が映画という虚構の中に入り込んだのがあからさまに分かってしまうので白けてしまう。

あとは、見せ方が説明過多になってしまうのは邦画の悪い癖である。『どうだ、ショッキングだろう? ババーン』って、やればやるほどダサい。控え目にしているところもあるので、ババーンとやらないといけないってところに、ここにも大人の事情があるんだろうな。

キス&キル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月27日
監督ロバート・ルケティック
記述年月日2015年4月1日
出演アシュトン・カッチャー,キャサリン・ハイグル,トム・セレック,キャサリン・オハラ,キャサリン・ウィニック,リサ・アン・ウォルター,ロブ・リグル,アレックス・ボースタイン,ケヴィン・サスマン,ケイシー・ウィルソン,マーティン・マル
評価★★★
原案ボブ・デローサ
脚本ボブ・デローサ,T・M・グリフィン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337643

まあ、お洒落コメディの部類だと思うんだけど、話題になった同ジャンルの良作からは一段劣るといったところ。

出会って惚れて結婚した男が実はスパイで、奥さんあらどうしよう。

まあスパイものを題材にしたコメディというとこんな感じ。夫と妻の役者がなかなかのイケメンと美女で、そこは眼福であった。

16ブロック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月24日
監督リチャード・ドナー
記述年月日2010年11月22日
出演ブルース・ウィリス,モス・デフ,デヴィッド・モース,ジェナ・スターン,ケイシー・サンダー,シルク・コザート,デヴィッド・ザヤス,コンラッド・プラ,ピーター・マクロビー,ロバート・クロヘシー
評価★★★
製作アヴィ・ラーナー,ランドール・エメット,ジム・ヴァン・ウィック,ジョン・トンプソン,アーノルド・リフキン,ブルース・ウィリス
製作総指揮ダニー・ディムボート,トレヴァー・ショート,ボアズ・デヴィッドソン,ジョージ・ファーラ,ハディール・レーダ,アンドレアス・ティースマイヤー,ジョセフ・ローテンシュレイガー
脚本リチャード・ウェンク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325478

意外と面白かった。テレビで観ると得した気分。

NY市警のジャック・モーズリー刑事は、かつて捜査中の事故で足を負傷、今では酒浸りの冴えない日々を送っていた。夜勤明けのある日、彼は上司から証人エディ・バンカーを16ブロック先の裁判所まで護送してほしいと頼まれる。15分もあれば終わる仕事と説得され渋々引き受けたジャック。ところが、車で移送する途中、エディが何者かに襲われる。間一髪でエディを助け出したジャックは、バーに身を潜め応援を要請する。しかし、そこに現れた同僚刑事フランクの口からは、意外な事実が告げられるのだった…

ブルース・ウィリスがまた冴えない役をやっているのはマンネリっぽいけど、話はけっこう面白かった。もちろん、傑作ではないし、野心的でもないけど、普通のアクション映画になってると思う。

エスター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月25日
監督ジャウマ・コレット=セラ
記述年月日2015年7月3日
出演ヴェラ・ファーミガ,ピーター・サースガード,イザベル・ファーマン,CCH・パウンダー,ジミー・ベネット,アリアーナ・エンジニア,マーゴ・マーティンデイル,カレル・ローデン,ローズマリー・ダンスモア,ジェネル・ウィリアムズ
評価★★★
原案アレックス・メイス
脚本デヴィッド・レスリー・ジョンソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333518

小さな子供が中身は邪悪、というのは、想像してしまう最悪のパターンの一つで、ホラー映画伝統のモチーフの一つでもある。ま、悪いとまでいわないけど、イマイチかな。

三人目の子供を流産してしまったため、夫婦は立ち直るために三人目としてエスターという少女を養子にもらう。どこか変わったところのある少女だったが兄弟とも仲良くやっていけそうに思われた。だが、それから家庭内でちょっとした事故が増えていく。

ま、ちょっと中途半端なんですわ。いくつかおって思うシーンもあるんだけど、全体的には。

シノーラ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月31日
監督ジョン・スタージェス
記述年月日2020年3月2日
出演クリント・イーストウッド,ロバート・デュヴァル,ジョン・サクソン,ドン・ストラウド,ステラ・ガルシア,ジェームズ・ウェインライト,ポール・コスロ,グレゴリー・ウォルコット,ディック・ヴァン・パタン,リン・マータ,ジョン・カーター,ペペ・ハーン,ホアキン・マルティネス
評価★★★
脚本エルモア・レナード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/10094

当時死ぬほど作られたイーストウッド西部劇の一つで、そんなに面白くない方の一つ。

西部の小さな町シノーラ。そこへ流れ着いたジョー・キッドは、大地主ハーランから、逃げ出したメキシコ人を捕らえるために雇われる。しかし、迫害される弱者を見たとき、ジョー・キッドは悪の根源であるハーランと対決する……。

流れ者が悪者退治をして町を去っていくという王道ですよ。そんなに面白くないとか言っちゃったけど、ベタで評論としてはどうでもいいけど、大衆娯楽作品としては充分なもの。

フェイク シティ ある男のルール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月15日
監督デヴィッド・エアー
記述年月日2023年2月14日
出演キアヌ・リーヴス,フォレスト・ウィテカー,ヒュー・ローリー,クリス・エヴァンス,コモン,ザ・ゲーム,マルタ・イガレータ,ナオミ・ハリス,ジェイ・モーア,ジョン・コーベット,アマウリー・ノラスコ,テリー・クルーズ,セドリック・ジ・エンターテイナー,ノエル・グーリーエミー,マイケル・モンクス,クリー・スローン
評価★★★
原案ジェームズ・エルロイ
脚本ジェームズ・エルロイ,カート・ウィマー,ジェイミー・モス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/332001

アクションは切れがよかった。ストーリーも最後の黒幕や言い争いもいい感じだった。B級アクションとして佳作といった感じ。

ロサンジェルス市警のベテラン刑事トム・ラドローは、正義のためには手段を選ばない一匹狼。その強引なやり方が同僚たちからも問題視されていたものの、上司のジャック・ワンダーだけはトムを信じ、庇い続けていた。ある日、トムはかつての相棒ワシントンが、彼を内部調査部に密告しようとしているとの情報を掴み警戒していたところ、当のワシントンが強盗事件に巻き込まれ、彼の目の前で殺されてしまう。犯人を取り逃してしまったトムは、自分に疑惑が向きかねない証拠を処分してしまう一方、自ら犯人を挙げるべく独自で捜査を進めていくが…。

冒頭の一言感想がすべてかな。キアヌ・リーヴスはこういうアクションをやらせると本当に絵になる。

レディ・イン・ザ・ウォーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月30日
監督M・ナイト・シャマラン
記述年月日2010年11月14日
出演ポール・ジアマッティ,ブライス・ダラス・ハワード,フレディ・ロドリゲス,ジェフリー・ライト,ボブ・バラバン,サリタ・チョウドリー,ビル・アーウィン,M・ナイト・シャマラン,ジャレッド・ハリス,シンディ・チャン,メアリー・ベス・ハート,ノア・グレイ=ケイビー,ジョセフ・D・ライトマン,ジューン・キョウコ・ルー,トム・マーデロシアン,トヴァ・フェルドシャー
評価★★★
脚本M・ナイト・シャマラン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324329

いつも通りのシャマラン節。けど、今回は最初からファンタジー全開である。変な期待をしなければ大丈夫だ。

ごく普通のアパート“コーブ・アパート”の管理人クリーブランド・ヒープは、廊下の掃除や電球の交換をするだけの単調な毎日を送っていた。ところがある晩、中庭のプールでストーリーと名乗る謎めいた女性と遭遇する。彼女は水の精“ナーフ”という存在で、“青い世界”からある目的のために人間界にやって来たという。やがて、クリーブランドは韓国系親子が語るおとぎ話をヒントに謎を紐解き始める。そんな中、ストーリーが“青い世界”へ戻ることを阻止しようとする恐ろしい怪物が現われる。クリーブランドは住民たちの協力を得て謎解きを進めながら、ストーリーが無事に戻れるよう懸命に奔走するのだが…。

なんか子供向けのおとぎ話なんだけど、監督の撮影方法がミステリーっぽいので、甘い気分になれないのがよくないかなあ。ちょっと悪趣味なんだもん。

灼眼のシャナ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年8月2日
監督渡部高志
記述年月日2008年10月26日
出演釘宮理恵,日野聡,江原正士,川澄綾子,諏訪部順一,こやまきみこ
評価★★★
アニメーション制作J.C.STAFF
原作高橋弥七郎
原作イラストいとうのいぢ
脚本小林靖子
キャラクターデザイン大塚舞
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327189

三本立てのアニメのうちの一本ってことならこれでいいのかなあ……。原作ファンしか観ないだろうし……。

高校生悠二が街を歩いていると突然時間が止まったようになった。そこに怪物が現れ、動かない人々の魂のようなものを食い始める。悠二も襲われるが、そこに赤い髪の日本刀を持った少女が現れ、怪物を切り裂く。彼女は悠二を助けたわけではなく、自分は彼らのような怪物を倒すフレイムヘイズだという。

この映画から入る人がいたとしてもそれは無理だと思います(まあ、原作の一巻からすでにおいてけぼりなところがあるけど)。と、いうわけで、身内が楽しむだけの作品。

劇場版ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月28日
監督古賀豪
記述年月日2009年1月15日
出演(声)高山みなみ,田の中勇,高木渉,今野宏美,龍田直樹,山本圭子,八奈見乗児,中山さら,丸山優子,池澤春菜,古川登志夫,中田譲治,小林沙苗,小杉十郎太,石塚運昇
評価★★★
監修京極夏彦
原作水木しげる
原案橘内美佳
脚本三条陸
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=330773

作っている人たちがあまりに妖怪好きすぎて微妙な出来になっている。一緒に行った友人が「もっとさわやかになっていると思ったけどそこまでひどくなかったです」と言ったんだけど、私も同感で、的確な表現だと思う。

妖怪も人間も何もかも滅ぼそうという存在の復活阻止とその退治を鬼太郎が全国の妖怪と協力して挑む。

最近の鬼太郎を知らないのでこの作品がどれだけさわやかなのか分かりません。自分としては人間に害をなす妖怪がテロリスト扱いされていることに違和感を覚えるくらいで――人間の味方をする鬼太郎の方がテロリストなんだと思ってました――妖怪たちもずいぶん丸くなったなーと思いました。それでもギリギリ薄気味悪さや人間のことへの無関心ぶりがあって、最悪というわけでもありませんでした。

観客はそれなりに入ってたなあ。

光の旅人 K-PAX  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月1日
監督イアン・ソフトリー
記述年月日2015年3月19日
出演ケヴィン・スペイシー,ジェフ・ブリッジス,メアリー・マコーマック,アルフレ・ウッダード,デヴィッド・パトリック・ケリー,ソウル・ウィリアムズ,ピーター・ゲレッティ,セリア・ウェストン,アジャイ・ナイデゥ,コンチャータ・フェレル,キンバリー・スコット,ヴィンセント・ラレスカ,ブライアン・ホウ,ピーター・マローニー,ケリー・コネル,マーク・クリストファー・ローレンス,トレイシー・ビラー,ランス・E・ニコルズ
評価★★★
原作ジーン・ブリュワー
脚本チャールズ・リーヴィット
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237259

傑作ではないが悪い作品ではない。いい話だった。

ニューヨークの駅構内。不審な行動を見咎められ警察に連行される謎の男プロート。彼は自らを遥か1,000光年彼方のK-PAX星からやって来た異星人だと名乗り精神病院に送られる。プロートの治療に当たるのは精神科のパウエル医師。初めのうちは単なる妄想か虚言と高を括っていたパウエルだったが、その落ち着き払った言動や理路整然とした説明にかすかな疑問を抱き始める。さらに、プロートの存在は他の患者たちにも強い影響を与え、パウエルが治せずにいる患者たちがみるみる回復していく。果たしてプロートは単なる精神異常なのか、それとも本当に異星人なのか?

結局本物なの偽物なのってところで話を見極めようとするとそれしか考えられなくなる。これは掴みとしては有効に働いてるけど、映画全体としてうまかったのかなあと考えてしまった。

とはいえ、なんかロビン・ウィリアムス的な映画なのかなと思ってたけど、観るとちょっと違う独自性があってそれがなかなかよかった。

一枚のめぐり逢い  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月3日
監督スコット・ヒックス
記述年月日2020年4月1日
出演ザック・エフロン,テイラー・シリング,ブライス・ダナー,ライリー・トーマス・スチュワート,ジェイ・R・ファーガソン,ラッセル・コメジス
評価★★★
原作ニコラス・スパークス『一枚のめぐり逢い』
脚本ウィル・フェッターズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342129

ちょっとできすぎてて痒い。

3度目のイラク派遣から帰国した海兵隊の青年ローガン・ティーボウ。彼は、ある一枚の写真を大事に持っていた。それは戦場に落ちていたもので、ローガンが拾いに行った瞬間、元いた場所が爆撃を受けた。彼は写真に写った女性を命の恩人と感じ、無事に帰還できたらお礼を言いたいと考えていた。そしてついに、ベスという名のその女性を捜し当てるローガン。彼女はバツイチのシングルマザーで、祖母と一緒に犬の訓練施設を運営していた。ところがふとした行き違いから求人の応募と誤解され、お礼を言い出せぬまま、彼女のもとで働くことになるローガンだったが…。

相手に誤解されて、誤解が解けないまま好意を持たれて罪悪感が育ってしまうという、なんかもう少女漫画かよ。

で、クライマックス前に真相が分かって、騙してたのねとかなんとか。……いい映画だとは思うんだけどね。どこか痒い。

シャークネード4(フォース) サメ覚醒  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月5日
監督アンソニー・C・フェランテ
記述年月日2020年4月18日
出演アイアン・ジーリング,タラ・リード,マシエラ・ルーシャ,コディ・リンリー,ライアン・ニューマン,イマニ・ハキム,デヴィッド・ハッセルホフ,トミー・デヴィッドソン,シェリル・ティーグス
評価★★★
脚本サンダー・レヴィン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358117

とにかく疲れる。アホ映画。

サメを巻き込んだ竜巻が西海岸からアメリカを東へと移動する。家族や娘を守るため主人公は奔走する。

サメ映画特集などで歴代の名作が並べられたあと、「そしてこんなのも」としてオチに使われることが多いシャークネードシリーズ。その第四弾。シリーズの他は観てないのでシリーズのお約束とか登場人物とかはよく分かってない。

確かトルネードがラスベガスのプールでサメを巻き上げるのが今回のシャークネード誕生の流れだったと思う。海のサメじゃなかったような。記憶曖昧だけど。

想像したのをちょっと下回るくらいのCGクオリティ。内容についてはもう聞いていたので別に今さら叩くようなことでもない。野暮というものだ。

Virginia/ヴァージニア  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年4月24日
監督フランシス・フォード・コッポラ
記述年月日2020年5月5日
出演ヴァル・キルマー,ブルース・ダーン,エル・ファニング,ベン・チャップリン,ジョアンヌ・ウォーリー,デヴィッド・ペイマー,オールデン・エアエンライク,ドン・ノヴェロ,ライアン・シンプキンス
評価
製作フランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮アナヒド・ナザリアン,フレッド・ルース
脚本フランシス・フォード・コッポラ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342839

こんなポンコツ映画も久し振りに観た。あらすじがかけない。

田舎町を訪れた三流ホラー作家が、地元で聞いた少女の連続殺人事件の取材をする。彼は娘をボート事故の溺死で失っていた。寝たり気絶したりする度に白黒の幻想的な世界に迷いこみ、そこで真っ白な姿に朱のメイクをしたヴァージニアという少女と会話をしたり、エドガー・アラン・ポーと会話をしたりする。ヴァージニアが自分を殺した犯人を探して欲しいと懇願しているような、ヴァージニアが自分の娘だったような、おかしな妄想を抱く。地元の保安官はこの事件を書いた本は共著であり、自分が共同執筆者だと主張したりする。最終的に、酔った幻想の中でポーに責められつつ娘の事故の責任を認め、目が覚めて保安官事務所に押し入ってみると保安官とその助手が死んでいる。安置所の死体のシーツをめくるとその少女はヴァージニアで、刺さった杭を抜くと血を大量に吹き出しつつ起き上がる。で、襲われるということで彼の本はそこそこに売れるのだった。

なんだこれ。

コッポラにもそういう要素があることは認めるけど、お前はデヴィッド・リンチとちゃうぞと言いたい気持ち。いや、偉そうなこと言ってすみません。

コクリコ坂から  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月2日
監督宮崎吾朗
記述年月日2023年3月7日
出演(声)長澤まさみ,岡田准一,竹下景子,石田ゆり子,風吹ジュン,内藤剛志,風間俊介,大森南朋,香川照之
評価★★★
プロデューサー鈴木敏夫
制作スタジオジブリ
原作高橋千鶴,佐山哲郎
脚本宮崎駿,丹羽圭子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338753

意外なほどいい映画だった。まあ、ジブリにかつての冒険活劇を期待するのは無理で、人情劇に活路を見出しているんだとは思う。という意味でこちらもよくできた人情劇だった。山田洋次ばりというと大袈裟だが、もうこの方向なんだなと思わせられた。

1963年、横浜。港の見える丘に建つ古い洋館“コクリコ荘”。ここに暮らす16歳の少女、松崎海は、大学教授の母に代わってこの下宿屋を切り盛りするしっかり者。あわただしい朝でも、船乗りの父に教わった信号旗(安全な航行を祈る)をあげることは欠かさない。そんな海が通う高校では、歴史ある文化部部室の建物、通称“カルチェラタン”の取り壊しを巡って学生たちによる反対運動が起こっていた。ひょんなことから彼らの騒動に巻き込まれた海は、反対メンバーの一人、風間俊と出会い、2人は次第に惹かれ合っていくのだが…。

1963年というのは意外な舞台である。バンカラなあの感じがうまく出ている。

そのまま出すと男尊女卑のきつさが出てさすがに引いてしまうだろうけど、そこがうまく脱臭されている。悪いことではないというかこの作品にそれをわざわざ入れる必要はないからうまい舞台作りだと思う。その上で男らしく女らしくの時代の空気もちゃんと入っている。

あとはもちろん人情や心情の描写である。無言の演技がちゃんと伝わるように作っていて、それぞれのキャラクターが何を考えているのか分かるし、ちょっと悪人がいなさすぎなのはいかにもフィクションではあるが、みんな違ってみんないい。

宮崎吾朗は色々言われるし、まあ、悪い監督ではないにしてももっといい監督がいる中でわざわざやらせる人ではないのかもしれないけど、まあ、この作品を観る限り悪くはないんじゃないと思った。

スイス・アーミー・マン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月25日
監督ダニエル・シャイナート,ダニエル・クワン
記述年月日2023年3月14日
出演ポール・ダノ,ダニエル・ラドクリフ,メアリー・エリザベス・ウィンステッド
評価★★
脚本ダニエル・シャイナート,ダニエル・クワン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360839

いかにも英国映画らしい不条理でしょうもない映画。

無人島で遭難し、死を覚悟していた青年ハンク。そんな彼の前に男の死体が流れ着く。死体からはガスが吹き出しており、思い切ってまたがってみると、まるでジェットスキーのように勢いよく海面を滑り出した。死体はその後も驚くほどの多機能ぶりで、追い詰められたハンクの窮地を救っていく。やがて過酷なサバイバルの中で、2人のあいだには確かな友情が芽生えていくのだったが…。

なんだかなあ。こういうのを本当に好きな人はいいんだけど、よく分からないままありがたがるのもよくないと思うので。

これを「俺はこのセンス分かるぜ」とも言いにくい。やっぱり個人的に退屈でしょうもない映画だったと最後まで観て思いました。感想として言うとやっぱそいうことになる。もし真面目な批評があって解説があるんだとしたら、そういうのは専門家に任せます。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月1日
監督ジェームズ・キャメロン
記述年月日2023年3月29日
出演サム・ワーシントン,ゾーイ・サルダナ,シガーニー・ウィーヴァー,スティーヴン・ラング,ケイト・ウィンスレット,クリフ・カーティス,ジェイミー・フラタース,ブリテン・ダルトン,トリニティ・ブリス,ベイリー・バス,ジャック・チャンピオン,CCH・パウンダー,CJ・ジョーンズ,ジョエル・デヴィッド・ムーア,マット・ジェラルド,ジョヴァンニ・リビシ,イーディ・ファルコ,ブレンダン・カウエル,ジェマイン・クレメント
評価★★★
原案ジェームズ・キャメロン,リック・ジャッファ,アマンダ・シルヴァー,ジョシュ・フリードマン,シェーン・サレルノ
脚本ジェームズ・キャメロン,リック・ジャッファ,アマンダ・シルヴァー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/382617
関連

うーん。前作に続いてアクションになると突っ込みどころが増えるというか、「あれしたらよくない?」「あの味方は何してるの?」みたいなのがてんこ盛りで、映画として——私のようなシナリオ重視の映画好きとしては特に——は出来が悪い作品だった。とにかく映像はすごい。本当に前作に続いて、映像のためにストーリーの突っ込みどころをあえて無視する作りになっているので、本当になんかこう残念な気分になる映画だった。続編も期待できないな、ほんと。

ナヴィとして家族を持ち森で暮らしていた主人公だったが、地球の傭兵部隊が彼個人を標的に攻撃作戦を立てていると知る。部族として攻撃を受けるわけにはいかないと自ら追放処分を受けて海のナヴィ族へと放浪する。海で次第に受け入れていくがそこに地球側の魔の手が伸びる。

映像はすごい。頑張って3Dで観た。通常だと色々なオプションが付いて3000円くらいのところを映画の日を狙い、3Dハイフレームレートで1500円で観れた。3Dだとメガネオンメガネで、観れなくないけどやはり気になるものであった。しかしそれでも3Dで観るべきものであろう。なぜならこの映画の価値はそこにしかないのだから。前作より3Dはスムーズで気にならなかった。これは明らかな技術の成熟だと思う。前作では3Dが飛び出す絵本のようにいくつかの深さの固定された平面のようにしか見えなかったけど、今回はどこに奥行きがあってどこにないのか、普通に観ていて気になるようなところがなかった。

その圧倒的映像美の中で作り込まれた海のシーンはとにかくすごい。なんか生態系に生存競争が無い感じなのが気になってしまうのだけど——パンドラの生き物はみんな友達みたいな雰囲気がある——まあ、ファンタジーなんだからしょうがない。ちょっと本編の無関係な環境映像とかプロモーション映像みたいなシーンが多く、シナリオ上は停滞しているところも多い。映像美を無視して編集したら90分におさまるんじゃないかというくらいの映画だけど、それをカットしてこの映画に何が残るかというとそこも疑問なので、プロモーション映像まみれにしたこの編集は正解だと思う。

で、散々書いてしまったけど、映画のストーリーとしては残念な代物である。前回に続いてパンドラのナヴィ族はインディアンなんだなと思わずにはいられなかったし、海に移動してからの部隊——どうも密猟部隊と侵略部隊がいるらしいんだけどそこもずいぶんフワっとしていた——との衝突もなんか話が見えにくかった。

たぶん多くの人が突っ込むだろうけど、敵の捕虜になる奴の行動がとにかく無意味。情報を売ったと思ったら逃走したり抵抗したりなんだけど、観ていると本気で抵抗しているんじゃなくて抵抗するフリをしているだけにしか見えない。一番小者な、覚悟の足りない口だけ立派なアホそのものである。まあ、話の筋書き上、捕まって欲しいけど降伏して従順になって欲しくもないし、かといって殺されて欲しくもないし、みたいな、都合に合わせて行動させているから、こんな変なキャラクターになったんだと思う。

あと、味方の部隊と雄叫びを上げて攻撃したはずなのにあっというまにどこかにいなくなって、主人公家族とほか数人という状況になる。あの味方はどこで何をしているのかまったく不明である。なんだこれ。

ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年10月5日
監督長峯達也
記述年月日2015年6月14日
出演田中真弓,岡村明美,中井和哉,山口勝平,平田広明,大谷育江,山口由里子,矢尾一樹,チョー,石森達幸,中博史,立木文彦,石塚運昇,松島みのり,土井美加,永野広一,広瀬正志,渡辺久美子,鹿野優以,高木俊,鈴木真仁,子安武人,加藤綾子,佐々木希,田中美保,西内まりや,篠原涼子,香川照之,大塚芳忠
評価★★★
原作尾田栄一郎
脚本鈴木おさむ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=342818
関連

やっぱりそんなに面白くはないと思うんだよなあ。普通のバトルものというか。とはいえ、NARUTOの劇場版よりはマシだと思うが。

悪魔の実の能力者を無効にする義手を持った、伝説の元海軍大将ゼットと麦わらの一味の戦い。

というわけで、普通。とくに語るところなし。しかし2012年の11弾のこれから2015年まで、劇場版は作られてないのね。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年12月1日
総監督庵野秀明
記述年月日2013年3月6日
出演緒方恵美,林原めぐみ,宮村優子,坂本真綾,三石琴乃,山口由里子,石田彰,立木文彦,清川元夢,長沢美樹,子安武人,優希比呂,麦人,大塚明夫,沢城みゆき,大原さやか,伊瀬茉莉也,勝杏里,山崎和佳奈,儀武ゆう子,真理子,宮崎寛務,手塚ヒロミチ,野田順子,斉藤佑圭,小野塚貴志,合田慎二郎,岩崎洋介
評価★★★
監督摩砂雪,前田真宏,鶴巻和哉
エグゼクティブプロデューサー大月俊倫,庵野秀明
原作庵野秀明
脚本庵野秀明
キャラクターデザイン貞本義行
作画監督林明美,井上俊之
CGI監督鬼塚大輔,小林浩康
メカニックデザイン山下いくと
総作画監督本田雄
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343233
関連

痛快娯楽作品だと思ってたのに、第3作になってまた鬱展開。めんどくせーなもう。

前回使途を倒したシンジだったが、目が覚めると周囲の状況がまるで変わっていた。

なんだかなあ……。いまさらこの手の展開を繰り返されてもなあ。これだったらTV版でいいじゃん。ほんと。

エヴァとしてではなく映画として評価すると、映像はいいんだけど、目的も動機もさっぱり分からないような話なのでさらに星が減ります。これがエヴァっぽいって褒め方もできるけど、もうやり尽くされた感があるので、懐かしいけど決して新鮮ではない。

ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月31日
監督ジャスティン・リン
記述年月日2014年3月9日
出演ルーカス・ブラック,バウ・ワウ,千葉真一,サン・カン,ナタリー・ケリー,ブライアン・ティー,北川景子,妻夫木聡,柴田理恵,KONISHIKI,中川翔子,ザカリー・ブライアン,ニッキー・グリフィン,虎牙光揮,波岡一喜,リンダ・ボイド,ブライアン・グッドマン,矢野未希子,土屋圭市,真木よう子,デヴィッド・V・トーマス,アンバー・スティーヴンス,ヴィンセント・ラレスカ,レオナルド・ナム,ヴィン・ディーゼル
評価★★★
脚本クリス・モーガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324897
関連

けっこう面白かった。TOKYO DRIFT ってサブタイトルの通り日本が舞台。けど日本日本してなくて、シリーズのパターンを踏襲しているただのハリウッド映画になってるのがよかった。いい感じにバカ映画。

アメリカで走り屋の男が日本で暮らしている父を頼って日本にやって来る。そこの走りを支配してたのは D.K. というドリフト野郎だった。走りのプライドと女を賭けた勝負が始まる。

立体駐車場でのドリフト勝負とか、渋谷のスクランブル交差点をドリフトで抜けてくとか、見応えのある映像もけっこうあります。

アート オブ ウォー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月16日
監督ジョセフ・ラスナック
記述年月日2014年1月26日
出演ウェズリー・スナイプス,アシーナ・カーカニス,ロックリン・マンロー,ウィンストン・レカート,ライアン・マクドナルド,レイチェル・ヘイワード
評価★★★
脚本ジェイソン・ボルク,キース・ショウ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334424
関連

2000年の映画の続編が2008年になぜ作られるのかさっぱり分からん。そしてやっぱりB級もいいところという。しかし、この年でこの体のキレは偉いと思うので、前作より褒めたいと思う。

かつて国連の下で敏腕エージェントとして活躍し、引退した現在はアクション映画のアドバイザーとして暮らしている戦いのエキスパート、ニール・ショー。ある日、恩師の訃報に接したショーは、その娘から父の死がショーの過去に関係していると告げられる。やがて真相を探り始めたショーは、思いも寄らない巨大な陰謀に巻き込まれていくのだが…。

話はどうでもいい。肉体アクションの努力を褒めたい。今情報を見たら3まであるそうで、しかし、やっぱりふつーなんだろうなあ。

ナイトクローラー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年10月3日
監督ダン・ギルロイ
記述年月日2020年2月19日
出演ジェイク・ギレンホール,レネ・ルッソ,リズ・アーメッド,ビル・パクストン,アン・キューザック,ケヴィン・ラーム,エリック・ラング,ジョニー・コイン,マイケル・ハイアット,マイケル・パパジョン
評価★★★★
脚本ダン・ギルロイ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/350931

事前情報として知っていたのが、クズがクズとしてクズなまま生きていくその生態を描いた作品で、一貫してクズなところ──目的のためには手段を選ばないところ──が一部の人にはカリスマになっちゃうところって世の中にあるよねー、という感想である。それを聞いてから興味で観て期待通りで面白かったという作品。それを聞いて面白そうと思ったあなたもいかが?

ロサンゼルスに暮らす孤独な中年男ルイス・ブルーム。野心はあるものの定職にも就かず、コソ泥をしてはその日暮らしのしがない日々。そんなある日、偶然遭遇した事故現場で、ビデオカメラ片手に夢中で撮影する男たちを目撃する。彼らはニュース映像専門のパパラッチ、通称“ナイトクローラー”。事件、事故の現場にいち早く駆けつけ、誰よりもショッキングな映像をカメラに収め、それをテレビ局に高く売りつけるのを生業とする連中だ。そんなことが商売になると知り、さっそくビデオカメラと無線傍受器を手に入れると、見よう見まねでナイトクローラーとしての活動を開始するルイスだったが…。

ゲスな仕事では手段なんぞ選んでられないよねーという感じ。ライバルのパパラッチもいて、彼らはみんな警察無線を傍受して駆け付けるのである。そうすると無線の聞きかたも、その映像が売り物になるかどうかが基準になり、そうすると傷害事件も暴行事件もまた違った基準で判断するようになる。あともちろんプライバシーへの配慮とかはない。

日常にいたら絶対関わりたくないし、お近づきにもなりたくない。けど、そういう世界だからこそ映画になるというか、それを観たくもなるというか。

まったく世も末だぜとか他人事みたいにこの映画を観て簡単に口にしたくなっちゃうんだけど、もうフィクションじゃなくて現実にとっくに世も末なのかもしれない。

父、帰る  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月15日
監督アンドレイ・ズビャギンツェフ
記述年月日2010年11月23日
出演イワン・ドブロヌラヴォフ,ウラジーミル・ガーリン,コンスタンチン・ラヴロネンコ,ナタリヤ・ヴドヴィナ
評価★★★★
脚本ウラジーミル・モイセエンコ,アレクサンドル・ノヴォトツキー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320253

これは面白い。このサイトが文芸作品重視だったら星5つ。けどうちは娯楽作品重視なので4つにしとく。

母子家庭で育った兄弟の元に12年ぶりに父が帰ってくる。外部からやってきた異物に兄弟は戸惑いを隠せない。母はそのうち慣れるといった態度で完全に父の味方。しかし無口で支配的な男である父とどう接していいのか分からない。反発は反感にさえなっていく。

非常に静かな映画。映される表情や雰囲気を観ないとこの映画は楽しめない。

平和を乱す闖入者でありながら家族という父という存在が、だんだん迫ってくる、なんともストレスな作品。うーん。よかった。

天地無用!In LOVE  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月23日
監督ネギシヒロシ
記述年月日2010年12月7日
出演菊池正美,折笠愛,林原めぐみ,高田由美,横山智佐,小桜エツ子,森川智之,水谷優子,青野武,大友龍三郎,天野由梨,小林優子
評価★★★
演出ますなりこうじ
脚本ネギシヒロシ,月村了衛
キャラクターデザイン堀内博之
総作画監督堀内博之
作画監督岸田隆宏,黒田和也,鈴木美千代
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=89739
関連

元のテレビシリーズを見てないのである。なんとなくやってたから観た。

次元を超越した犯罪者が脱走し、自分を封じる能力のある地球人を断とうとやってくる。過去を改変しながらやってくるそいつが狙うのは主人公天地の母親だった。

けっこうグリグリ動く作画はよかったです。ストーリーは、まあ、予定調和かな?

ヒットマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年5月13日
監督ザヴィエ・ジャン
記述年月日2013年5月13日
出演ティモシー・オリファント,ダグレイ・スコット,オルガ・キュリレンコ,ロバート・ネッパー,ウルリク・トムセン,ヘンリー・イアン・キュージック,マイケル・オフェイ,エリック・エブアニー,ジェームズ・フォークナー
評価★★★★
脚本スキップ・ウッズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329462

ま、ちょっと手放しで褒めるってわけにはいかないけど、このくらい面白ければ星は四つでいいな、と。あんまり渋ると全部三つになっちゃうし。ショートカットのオルガ・キュリレンコは超俺のツボ。かわいー。好みだわー。アクションはデタラメでスタイリッシュ系。チカチカとカットを切り替える格闘演出はそろそろやめてくれんかのう。けど、全体の雰囲気が統一されているからこれでいいのだ。

暗殺者として育てられた47はロシア大統領を暗殺するが、そこから内部抗争の陰謀に巻き込まれる。同名ゲームの映画化。

展開がシンプルなんだよね。敵も味方も殺し損なうということはほとんどなく、銃を向けたらたいていはどっちかが死ぬ。これはアクション映画では大事なことである。だから状況は常に前進する。

若い種類の映画で、このアッサリさは感性についての試金石にもなると思う。

オール・ザット・ジャズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月3日
監督ボブ・フォッシー
記述年月日2020年4月2日
出演ロイ・シャイダー,ジェシカ・ラング,アン・ラインキング,エリザベート・フォルディ,ベン・ヴェリーン,サンダール・バーグマン,ヴィッキー・フレデリック,ダイアン・ヴェノーラ,マイケル・トーラン,マックス・ライト,キース・ゴードン,ジョン・リスゴー,CCH・パウンダー
評価★★★
脚本ロバート・アラン・アーサー,ボブ・フォッシー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/3512

自己満足感が強くて面白くない。

ブロードウェイの振付師で演出家のB・フォッシー監督の自伝的作品。酒やタバコに鎮痛剤で体調不良を無理やり捩じ伏せ、新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に飛び回る演出家ギデオン。しかし次第に体は蝕まれ、ついには病の床に伏してしまう。夢うつつの中、彼は幻想の世界で自らを回想し、夢の中で思い描いていた一大イベントの幕を切って落とすのだった…。

1979年だとこういうのも新鮮だったのかなー。

なんか、こんなのも撮れるんだぜとか、これが我々の実力だ、みたいな感じが強い。ミュージカル映画の駄目な感じを観せられるのでなんとも自分では好きになれない。

アカデミー賞やカンヌも獲ってるけど、ジャズという権威にみんなが弱かったんじゃないの、とか邪推してしまう。

ノー・グッド・シングス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月3日
監督ボブ・ラフェルソン
記述年月日2023年2月24日
出演サミュエル・L・ジャクソン,ミラ・ジョヴォヴィッチ,ステラン・スカルスガルド,ダグ・ハッチソン,ジョス・アックランド,グレイス・ザブリスキー,ジョナサン・ヒギンズ,シャノン・ローソン,トニー・カラブレッタ,エミリー・ヴァンキャンプ
評価★★★
原作ダシール・ハメット 『ターク通りの家』(『コンチネンタル・オブの事件簿』)
脚本スティーヴ・バランシック,クリストファー・カナーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/240784

ちょっとサスペンス強くしようとしてグダグダになった印象。こういう脚本、よくある。

チェロと孤独を愛する窃盗課の刑事ジャックは、糖尿病を患いインシュリンが欠かせない。彼はこの日、隣人に頼まれ家出娘を捜索することに。そして、ターク通りへとやって来たところでジャックは足を滑らせた老女を助け起こす。そのまま老女の家に招かれたジャックは、彼女の夫との会話の中で自分の職業に触れたところ、突然何者かに殴られ意識を失ってしまう。意識を取り戻したジャックは目の前にいる強盗団に、捜査に来た警官と勘違いされて椅子に縛り付けられていた。強盗団一味はジャックの見張り役として美女エリンを残し計画の実行に向かうのだったが…。

あらすじ引用してもこんな話だっけ?というくらい記憶が薄い。冒頭に書いた通り、なんかストーリーの緊張感を高めようとしてあれこれ工夫した結果、全編が緊張感があって逆に何もかもがどうでもよくなり、興味が薄れるという駄目なパターン。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月23日
監督北村拓司
記述年月日2010年11月12日
出演市原隼人,関めぐみ,浅利陽介,三浦春馬,野波麻帆,板尾創路,堀井茶渡,坂田直貴,佐藤佐吉,木口亜矢,村田綾,田中萌,大久保綾乃,新上博巳
評価★★★
原作滝本竜彦
脚本小林弘利
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328960

突拍子もない展開を強引にして実力で読ませてしまう原作なのだけど、実写映画にしたときにどういう場面になるのか心配だった。結果、確かに変なんだけど、やっぱり突き抜けててもう大丈夫。

チェーンソー男と謎の美少女の戦いに巻き込まれた男子高校生の顛末。

不死身のチェーンソー男も美少女もなにかのメタファーなわけだけど、別にそこに深刻なわけでもない。なんといってもアホな設定をアホのままやりきっちゃってるところにこの映画のよさがある。

すごく面白いわけじゃないけど、そんなに変でもなかったよ、ってことで。

LION/ライオン ~25年目のただいま~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月4日
監督ガース・デイヴィス
記述年月日2022年10月11日
出演デヴ・パテル,サニー・パワール,ルーニー・マーラ,デヴィッド・ウェナム,ニコール・キッドマン,アビシェーク・バラト,ディヴィアン・ラドワ,プリヤンカ・ボース,ディープティ・ナヴァル,タニシュタ・チャテルジー,ナワーズッディーン・シッディーキー
評価★★★
原作サルー・ブライアリー『25年目の「ただいま」』
脚本ルーク・デイヴィス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359060

なかなかいい映画だった。最後に本人が出るだろうなと思ってて、実際に本人が見れて満足。

インドで5歳の男の子が迷子になってしまう。ストリートでなんとかしのいでやがて孤児院に収容される。そこでオーストラリアの夫婦に養子としてもらわれていくのだが、彼は自分の故郷と実の母のことを大人になってから思うようになる。

もちろん実話であり——これをフィクションで見せられても何の感動もないだろう——あらすじだけだと簡単だが、なかなか一筋縄ではいかない話でもある。

迷子になってから孤児院に入るまでが意外に長い。セーフティネットに引っかかるまでに子供というのは色々なものに引っかかる。また、両親や実家に興味が湧いてからもそこにアクセスするまで行動をするのは意外に時間がかかる。映画としてはテンポが悪い気もするけど、実際に人間にとっては行動を開始するまでにこれくらいの間があるだろうなというリアリティがある。

劇場版 のんのんびより ばけーしょん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年8月21日
監督川面真也
記述年月日2023年8月27日
出演(声)小岩井ことり,村川梨衣,佐倉綾音,阿澄佳奈,名塚佳織,佐藤利奈,福圓美里,新谷良子,下地紫野
評価★★★
アニメーション制作SILVER LINK.
原作あっと
脚本吉田玲子
キャラクターデザイン大塚舞
総作画監督大塚舞
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360750

コンパクトに1時間にまとめたのはいいね。期待通りの内容でよかった。

田舎暮らしの地方の女の子たちの日常を描いた『のんのんびより』の劇場版。福引に当たって沖縄の田舎で夏休みを過ごす。

あまり感想として書くことがないんだけど、劇場版にするのが難しい作品と思っていたら、作品の雰囲気を維持したまま特別感もちゃんと出していてうまい作品だった。それでも間が保たないだろうと思っていたらコンパクトな上映時間で、それもよかった。

バービー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年8月21日
監督グレタ・ガーウィグ
記述年月日2023年8月27日
出演マーゴット・ロビー,ライアン・ゴズリング,アメリカ・フェレーラ,アリアナ・グリーンブラット,ケイト・マッキノン,イッサ・レイ,リー・パールマン,シム・リウ,スコット・エヴァンズ,キングズリー・ベン=アディル,アレクサンドラ・シップ,マイケル・セラ,ウィル・フェレル,ハリ・ネフ,エマ・マッキー,デュア・リパ,アナ・クルーズ・ケイネ,シャロン・ルーニー,エメラルド・フェネル,ンクーティ・ガトワ,ニコラ・コーグラン,リトゥ・アリヤ,コナー・スウィンデルズ,ジェイミー・デメトリウ,ジョン・シナ
評価★★★★
製作デヴィッド・ハイマン,マーゴット・ロビー,トム・アカーリー,ロビー・ブレナー
脚本グレタ・ガーウィグ,ノア・バームバック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/388449

こんなに劇物だとは思わなかった。予想の遥か上をぶっとんでるすごい映画だった。いい映画とか面白い映画とか、そういうのではない。ぶっとんでる映画である。

バービーにとっての理想的な世界バービーランドにほころびができてリアルワールドとつながりができてしまった。紆余曲折あってそんなことしたくない変化が嫌いな標準タイプのバービーが、選択肢があるのに実は一択というルートでリアルワールドにやってきてほころびを探してそれを修復しようと奮闘する。

全体を理解できたわけではないけどハイコンテキストであることは分かる。大ヒットのハリウッド王道エンタメなどではなく、かなり初心者お断りの感じがしてすごかった。こんな映画をよく撮れたなあという感想がある。これがヒットするというのがすごい。

劇中のリアルワールドは別に全然リアルではない。というかどこまでが現実でどこまでがファンタジーなのかも分からない、なんかすごいぶっとんだ映画だった。たぶん置いてきぼりって気分になると思う。

フェミニズムも反フェミニズムも、ポリコレも反ポリコレも、制作者の経歴からいってかなり深く理解していると思うんだけど、それらをわざと浅くパロディにしていて、全方向が怒る内容になっている。

なんかとにかくすごくぶっとんだ映画だった。面白いとかそういうのを期待するとまるで違うので、娯楽作品を観るつもりでいるとひどい目に遭う。もっとこう「さーて、グレタ・ガーウィグ、お手並み拝見じゃ」くらいにがっぷり組み合うつもりで挑むとよい。私はまさにそういうテンションで観に行って正解だったので。

ヘッドハンター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月28日
監督クリストファー・タボリ
記述年月日2012年3月15日
出演クリスチャン・スレイター,マイケル・クラーク・ダンカン,ギル・ベローズ,エステラ・ウォーレン,コンチータ・キャンベル,ソウル・ルビネック,アンドリュー・スティーヴンス,サラ・ストレンジ,ケン・トレンブレット,タイラー・ラビーン,ケヴィン・マクナルティ,チェラー・ホースダル,スコット・ハイランズ
評価★★★★
脚本マギー・エイプリル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323163

こういう話好き。ちょっと非常識な奴だと思っていたけど本当の異常者だったと気づいたとき、普通の人はどうするのか。どうすべきなのか。観ていてゾクゾクします。

ハイテク企業に勤めるベンはその業績を買われてヘッドハンティングを受ける。社長に恩義を感じる彼はそれを断るが、彼は私生活に次第に侵入してくる。

ヘッドハンターが実はあぶない奴だということは映画の冒頭で開示されます。あとはベンをどのように追い詰めるか。ベンがそれに気づいてどのように反撃するかがサスペンス。

よくあるといえばよくあるし、まあ、ヘッドハンター役はもっと人畜無害っぽい奴の方がよかったかもしれないけど、これはこれで押しの強い奴って感じで悪くない。

“アイデンティティー”  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月7日
監督ジェームズ・マンゴールド
記述年月日2020年3月10日
出演ジョン・キューザック,レイ・リオッタ,レベッカ・デモーネイ,アマンダ・ピート,ジョン・ホークス,アルフレッド・モリナ,クレア・デュヴァル,ウィリアム・リー・スコット,プルイット・テイラー・ヴィンス,ジョン・C・マッギンレー,ブレット・ローア,レイラ・ケンズル,ジェイク・ビューシイ,カーメン・アルジェンツィアノ,マーシャル・ベル,ジョー・ハート
評価★★★
脚本マイケル・クーニー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/318699

評判いいんだけど──そして期待して観たんだけど──そうでもなかった。特にオチの部分については、「またこの手の奴!? そしてこの手の奴にまだ絶賛している奴がいるの?」という感じ。だから個人的には星2つにしたいくらいである。

嵐の夜にモーテルに閉じ込められた男女が次々殺されていく。犯人は誰だ。

こういう筋書きは最初の一本には感動する。身に覚えがある。「これを考えた奴は天才だ」みたいに受け取ってしまう。年を取って数を観ていくとこれが安易なパターンで、しかも自分と同じように初めて見たという人が絶賛する光景を目にする。で、どんどん距離が出来るどころか必要以上に辛辣になってしまう。

まあ、これ以上は言うまい。観たければ観るがよい。こんなの初めて見たということで感動するかもしれないし、感動した人の感動そのものは偽物ではないんだから。

モンスターハンター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年3月30日
監督ポール・W・S・アンダーソン
記述年月日2022年1月14日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,トニー・ジャー,ティップ・“T.I.”・ハリス,ミーガン・グッド,ディエゴ・ボネータ,ジョシュ・ヘルマン,ジン・アウヨン,山崎紘菜,ロン・パールマン
評価★★
脚本ポール・W・S・アンダーソン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/371810

日本がハリウッドにお金を出して作ってもらった映画によくある、微妙にコレじゃない感じがしんどかった。とくに1時間を過ぎてもまだハントしないとかイライラするし、夜の雨の中という、低予算特撮あるあるのシーンがきつかった。

軍の部隊が異世界に転生する。近代兵器では歯が立たずに逃げまわる。カプコンのゲーム、モンスター・ハンター(いわゆるモンハン)の実写映画化。

モンスターが出てきてそれを狩るか、それができないならなんかハンター同士の交流と連携、狩りの過程を丁寧に見せるとか、もうちょっとやりようはあったと思う。なんかそこそこの予算を貰った監督が、スポンサーの意向も期待も無視して自分の好きなジャンルの映画を撮ったという感じ。こういうホラー映画はたくさん観てきたけど、モンハンの名前でわざわざやるようなことじゃないし、ジャンル映画としても今更こんな焼き直しを見せられてもねー。あー、監督も馬鹿だが、これにスポンサーとして金を出した奴も馬鹿だよ。

窓ぎわのトットちゃん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年12月26日
監督八鍬新之介
記述年月日2023年12月31日
出演(声)大野りりあな,小栗旬,杏,滝沢カレン,役所広司
評価★★★★
アニメーション制作シンエイ動画
原作黒柳徹子「窓ぎわのトットちゃん」
脚本八鍬新之介
共同脚本鈴木洋介
キャラクターデザイン金子志津枝
総作画監督金子志津枝
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/388762

戦争の解像度が高い映画だった。教育についても深い。小児麻痺の作画がすごいのは立派なんだけど、最後に死んじゃう悲劇になるのは微妙な気分。事実なので否定するわけにもいかないんだけど、映画のストーリーとして見せられるとね。まあ、彼の死がメインというわけでもない。劇場にいた子供たちはおとなしくは観ていたけど、メインストーリーがぼやっとしているので面白かったというわけでもなさそうだった。しかし妙に面白かったな。不思議な印象の映画だった。あと黒柳家、上級すぎる(笑)

昭和15年で小学一年生から最後は昭和20年までの黒柳徹子の自伝をアニメ映画化。

評判があまりにいいのでちょっと観てきた。観た感想として安易に「よかった」「面白かった」とは言い辛いんだけど、決してつまらないとかよくないというわけではないのである。娯楽映画でも芸術作品でもない。かといって道徳教育素材のような行儀のいいお話でもない。なんかすごく複合的で複雑な印象を受ける映画だった。かといって「えー、難しそう」とも思って欲しくない。すごくシンプルに映画を作ってあるんである。シンプルなだけに何か色々と受け取ってしまう。泣くまいと思っていたんだけどあちこちで啜り泣いてしまった。ティッシュは必須である。

以下は印象に残ったところを羅列していく。

注意欠陥障害とかADHDみたいな用語ってまったくないし、説明もないんだけど、当時の『落ち着きのない子供』というものの扱いとかそういうものについて考えさせられた。トットちゃんは典型的なそれなんだけど、それに対しての受け皿たるトモエ学園というものについても、当時の社会において画期的だったんだろうなと思う。

小児麻痺に素朴な疑問をぶつけるトットちゃんが中央突破すぎる。すごいテーマに正面からぶつかるな。そして、手足に麻痺がある子供の動きの作画が本当にすごい。足を引き摺る歩き方の作画ってものすごいカロリーだよな。

昭和で言うと、小学生が水着なしで全裸プールをさせる当時のデリカシーのなさと、それを正面から作画するこのスタッフのガンギマリの覚悟がすごい。

毎朝挨拶をする駅員のおじさんが急にいなくなっておばさんになるところの衝撃がすごい。観ている方も「あっ」ってなる。トットちゃんですらいつものおじさんはどうしたのと聞くこともできず、巨大な違和感だけを残してそのままスルーしてしまう。劇中にまったく説明がない。違和感だけがある。

おなかすいたって泣くトットちゃんのシーンはとにかくきつい。ただの空腹である。小学生にはなぜ食うものがないのか、なぜ満足に食べられないのか、その理由はまったく分からない。ただおなかすいているだけである。それで気晴らしに歌を歌って、その歌を大人に注意されるなんて、そんな理不尽があるだろうか。

最初はワンピース姿のトットちゃんが最後にはもんぺ姿になるのが象徴的できつい。

犬がいなくなるのだけど、飼い犬の供出というのがあったのは知らなかった。なにかもっと別の事情かと思ったけど、あれも戦争だったのか。

エンディング曲のあいみょんも実にいい。

やすあき君と木登りするシーンは作画が地獄だったんじゃないかと思う。子供とは別の視点でハラハラしながら観た。そしてきっちり絵が作られているので拍手ものである。

子供たち、親子連れがちゃんと劇場に来ていて、それもよかったなー。

こうやって感想を羅列していくだけでちょっと涙が浮かんでしまう。

スリザー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月4日
監督ジェームズ・ガン
記述年月日2011年1月4日
出演ネイサン・フィリオン,エリザベス・バンクス,マイケル・ルーカー,グレッグ・ヘンリー,ブレンダ・ジェームズ,タニア・ソルニア,ジェナ・フィッシャー,ロイド・カウフマン,ロレーナ・ゲイル,ロブ・ゾンビ
評価★★★
脚本ジェームズ・ガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324655

これぞB級ホラーって感じである。「あー懐かしい」と思って観て、調べたら2007年の映画だった。あの時代を現代で作りましたって感じ。

宇宙からやってきた生物がアメリカの田舎町を侵略する。

メインヒロインのエリザベス・バンクスがけっこうな美人でよい。男の方がしょぼいけど。

まあ、どっちかというと懐古趣味的なところがあるので、ホラーファンとしてホラーを期待してはいけません。あくまで懐かしさを楽しむ作品。

劇場版 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年7月21日
監督古川知宏
記述年月日2022年7月24日
出演小山百代,三森すずこ,富田麻帆,佐藤日向,岩田陽葵,小泉萌香,相羽あいな,生田輝,伊藤彩沙
評価★★★
アニメーション制作キネマシトラス
原作ブシロード,ネルケプランニング,キネマシトラス
脚本樋口達人
キャラクターデザイン齊田博之
総作画監督安田祥子,佐藤友子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370358

ほとんど意味不明の映像を2時間観せられる、現在の劇場版ウテナという感想を聞いて興味が湧き鑑賞。これが本当にその通りだった。前半にちゃんとストーリーあるじゃんと思ったんだけど、もう本当に最初だけでそれらはうっちゃって意味不明な映像を観るだけの2時間だった。関係者は何かやばい薬をキめているんではないかと疑いたくなる一品。

あらすじは書きようがない。

元はスマホゲーム、舞台、TVアニメと展開された作品のしめくくりとなる劇場版ってことらしい。まったくといっていいほど予備知識はなかったんだけど、『少女歌劇』というタイトルから宝塚歌劇をモチーフにした深夜アニメなんだということはタイトルからなんとなく想像していた。で、それは間違いない感じ。

とはいえ、ストーリーがまったく理解不能なまま映像を観せられるのは退屈といってよく、こういうのに耐性があるか、あるいはそれを承知で観ないとさすがにしんどいのではないかと思う。私はもちろん承知の上にそれを期待して——それどころか期待を越えてこいという期待すらして——鑑賞したのでまだ我慢したが、ある時点を越えるまではしんどかった。観ているうちに勢いに押されてなんか退屈がどこかに行ってしったのでよかったけど。

評価は低いけど、やっぱこれは好事家にはおすすめの一品である。期待に違わぬ怪作であった。本当にほんとうにわけわからん。

いや、まったく分からないわけではないけど、じゃあ分かるって言っていいのかというと、やっぱりとんでもない作品であるとしか言い様がない。

OK牧場の決斗  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月9日
監督ジョン・スタージェス
記述年月日2023年4月1日
出演バート・ランカスター,カーク・ダグラス,ロンダ・フレミング,ライル・ベトガー,ジョン・アイアランド,ジョー・ヴァン・フリート,リー・ヴァン・クリーフ,アール・ホリマン,デニス・ホッパー,ケネス・トビー,デフォレスト・ケリー,ジャック・イーラム,ブライアン・ハットン,フランク・フェイレン,マーティン・ミルナー,オリーヴ・ケリー,テッド・デ・コルシア,ジョージ・マシューズ,ジョン・ハドソン,ジョーン・カムデン,チャールズ・ハーバート,ドン・キャッスル
評価★★★
原案ジョージ・スカリン
脚本レオン・ウーリス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/3435

なんか人間関係が掴みにくい。史実として知っている人にとっては容易なのか? 演出については、この時代の西部劇のベタベタの感じ。コメディにすら見えるけど、もちろんこれは時代がそういうものだったってことなんだろう。時代を越えた面白さというのは感じなかったな。

牛泥棒のクラントン一家を追ってフォート・グリフィンにやって来たダッジ・シティのマーシャル、ワイアット・アープ(ランカスター)は、町民からリンチされそうになっていた賭博師ドク・ホリデイを、彼の情婦ケイト(フリート)の協力で救い出す。以来、ドクとワイアットにはある種の信頼関係が築き上がる。ダッジ・シティで女賭博師ローラ(フレミング)と出会ったワイアットはやがて彼女と共に第二の人生を歩もうと決意するが、そこへトゥームストンの町で保安官をしている兄バージルから救援の報が届けられる。クラントン一家との対立がいよいよ本格化してきたのだ。こうして、ワイアットは今や固い友情で結ばれたドクと共にトゥームストンへ向かった……。

冒頭の感想がすべてなんだけど、ベタな西部劇のコメディやパロディではなくて、真面目に作ってこれを良しとして作っている西部劇なんだよなあ。1957年の映画だからな。というわけで、うーん。自分がこれを観るにはまだ予備知識が足りなかったという感じである。いきなりこれだけ観ても純粋な映画として今の映画と同じくらい面白いと思えるかというとそれは無理だと思う。

ALWAYS 三丁目の夕日  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月21日
監督山崎貴
記述年月日2007年12月15日
出演者吉岡秀隆,堤真一,小雪,堀北真希,三浦友和,もたいまさこ,薬師丸ひろ子,須賀健太,小清水一揮,マギー,温水洋一,小日向文世,木村祐一,ピエール瀧,神戸浩,飯田基祐,麻木久仁子,奥貫薫,石丸謙二郎,松尾貴史,小木茂光,益岡徹
評価★★★
原作西岸良平
脚本山崎貴,古沢良太
VFX山崎貴
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322281
関連

続編から観たので、最初もつまらないんだろうなと思った。観てみるとそうでもなかった。「さあ泣け」という押しつけがましい演出は健在だったけど、続編ほどには気にならない。

昭和30年代の東京タワーの見える街、自動車修理工場の鈴木オートから皆様に日常を送ります。

あまりに綺麗過ぎて、わたせせいぞうの漫画みたいな世界である。ノスタルジックそのものが目的であり、ストーリーはそれの飾りだ。時代を知らない人間にとって、共感できないけど楽しめるという「映画としての水準」をクリアしているかというと、なんとも微妙だと思う。ただし、話題になった映画はどんなもんじゃいという好奇心に対しては素直に「こんな感じです」という回答が得られるので、観るだけ損というわけではない。

山猫は眠らない7 狙撃手の血統  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年12月24日
監督クラウディオ・ファエ
記述年月日2023年3月1日
出演チャド・マイケル・コリンズ,ダナイ・ガルシア,ジョー・ランドー,ビリー・ゼイン,トム・ベレンジャー
評価★★★
脚本クリス・ホーティ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361868
関連

可もなく不可もなく。

あらすじ省略。女性スナイパーというキャラ立てになっている。

ほどよい低予算でほどよい固定客がいるB級映画の代名詞の1つである。まあ、あまり書くことがないんだよな。わざわざ万人が観るほどのものではないし。

レア・魔性の肉体  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年7月16日
監督フォルカー・シュレンドルフ
記述年月日2011年10月2日
出演ウディ・ハレルソン,エリザベス・シュー,ジーナ・ガーション,ロルフ・ホッペ,マイケル・ラパポート,トム・ライト,クロエ・セヴィニー,マーク・マコーレイ
評価★★★
原作ジェームズ・ハドリー・チェイス
脚本E・マックス・フライ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84770

ちょいエロシーンのあるサスペンスかと思ったら、期待よりちょっと上回った。わざわざ観るものではないが。

あらすじは覚えてません。すいません。

アルティメット・サイクロン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月27日
監督デヴィッド・ハックル
記述年月日2023年3月27日
出演ジョン・トラヴォルタ,ケイト・ボスワース,デヴォン・サワ,ジュリー・ベンツ,ギル・ベローズ,ライアン・ロビンズ,シャロン・ストーン
評価★★
脚本プリモ・ブラウン,マーヴィン・ピアート,ピーター・I・ホートン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356552

実話の働く人感動ものの1つなんだけど、とにかく安っぽい。駄目な邦画と同じ感じで、アメリカにもこういうジャンルはあるんだな、と。

高圧電線の架線作業員が台風にも負けずに仕事をする。

実話をベースにしたお仕事感動映画ってことで、日本にもこういう映画はたくさんあるけど——そして実話ですっていいながら絶対実話じゃない感じの——それのアメリカ版といったところ。

映画としては観る価値は無いと思うけど、そういうジャンルの映画を撮る文化は向こうにもあるんだなってことを知れたのはよかった。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年5月13日
監督アーロン・ホーヴァス,マイケル・ジェレニック
記述年月日2023年5月14日
出演(声)クリス・プラット,アニャ・テイラー=ジョイ,チャーリー・デイ,ジャック・ブラック,キーガン=マイケル・キー,セス・ローゲン,フレッド・アーミセン,ケヴィン・マイケル・リチャードソン,セバスティアン・マニスカルコ,チャールズ・マルティネット
日本語吹替宮野真守,志田有彩,畠中祐,三宅健太,関智一
評価★★★
製作クリス・メレダンドリ,宮本茂
脚本マシュー・フォーゲル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/385163

悪くはないんだけど……というか悪くはないと思うんだけど、なんか想像したよりも幼稚な映画だった。子供向けだけど大人も感動するとかがこの手の映画にはあるんだけど、そういう部分がまったくなかった。わくわくどきどきだけで構成された映画だった。

ニューヨークに暮らす配管工の兄弟マリオとルイージ。ある日、マリオは不思議な土管によってルイージと引き離され、ピーチ姫が支配するキノコ王国に迷い込んでしまう。一方ルイージは、世界征服を企み、ピーチ姫に求婚を迫ろうとするクッパによって囚われの身となってしまう。そこでマリオは、クッパからキノコ王国を守るために立ち上がったピーチ姫と力を合わせ、ルイージを救い出すための過酷な戦いに身を投じていくのだったが…。

冒頭で書いた感想がすべてで、深い感想を書くことができない。

けっこう自分は童心に帰ってワクワクドキドキだけで映画を観るということができなくなっていたんだなと自分に対しての発見をすることになった。バカなアクション映画でうえーいぎゃはははなんてはしゃいだりもするのに、この映画になると心の琴線のどこにも触れず、映像や音楽やストーリーが目の前を通り過ぎていくだけであった。つまらないというわけではなく、自分の中にこの作品を受信するためのアンテナが立ってないというか、パラボラが向いてないというか、波長を合わせられないというか。

観て楽しめた人もたくさんいただろうが、観た人の中には私と同じ感想を持った人もいると思うが、この感じを万人に正確に伝えるのはなかなか難しいなと思った。

マジェスティック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月3日
監督フランク・ダラボン
記述年月日2020年3月26日
出演ジム・キャリー,マーティン・ランドー,ローリー・ホールデン,アレン・ガーフィールド,アマンダ・デトマー,ボブ・バラバン,ブレント・ブリスコー,ジェフリー・デマン,ハル・ホルブルック,ロン・リフキン,デヴィッド・オグデン・スタイアーズ,ジェームズ・ホイットモア,ジェリー・ブラック,キャサリン・デント,カール・ベリー
評価★★★★
脚本マイケル・スローン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/237784

なかなかの良作。

アメリカで赤狩りが盛んだった時代に事故で記憶喪失になった男が田舎町で歓待を受ける。第二次大戦で行方不明だった村の英雄と勘違いしているようだったが……。

いやいや、いい映画でしたよ。見事な感動作です。

主人公が勘違いされているうちに段々自信を取り戻していく過程がいい。

僕はラジオ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年3月27日
監督マイク・トーリン
記述年月日2015年4月2日
出演キューバ・グッディング・Jr,エド・ハリス,アルフレ・ウッダード,デブラ・ウィンガー,S・エパサ・マーカーソン,クリス・マルケイ,サラ・ドリュー,ライリー・スミス
評価★★★
脚本マイク・リッチ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320595

ヒューマンドラマなんだけど実話なので過剰なフィクションが入ってないのがいい。フィクションだとどうしても感動させようとして話が盛られるからなあ。

アメフト部のコーチはいつも練習を見ている知的障害の黒人青年に気がつく。いつもラジオを持って耳にあてているからラジオとあだなされていた。ある日、コーチは彼が部員にいじめられているのを見て怒り、彼に練習の手伝いをさせることにする。

コーチがラジオに同情してかわいがる理由があまり描写されないんだよね。なんていうか、なぜか気になって面倒を見るようになった、という感じ。実話においては何かもっとあるのかもしれないけど、映画の中ではそこは隠されている。善意とか同情や憐れみとか、そういう道徳や宗教っぽさが消えている。そしてそれはいいことだと思う。気まぐれなのかもしれないけど、なぜか気にかけてしまうということが人生にはあるものだ。

ラジオのキャラもいい。過剰に善人でも過剰にマスコットでもない。いい年なんだけど障害のために幼児の精神のままになっている、というのが伝わってくる名演技。馬鹿にするとか下に見るといった表現だと悪意があるけど、なんていうか、子供なんだから仕方ないな、と思わせる力があるという感じ。

別にラジオのお陰で勝ちましたとか団結力が増しましたとか、そういういかにもな話になりそうでならない。実話だとこんなもの。

モンスターズ/地球外生命体  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月28日
監督ギャレス・エドワーズ
記述年月日2020年2月27日
出演スクート・マクネイリー,ホイットニー・エイブル,マリオ・ズニガ・ベナヴィデス,アナリー・ジェフリーズ,ジャスティン・ホール,リッキー・カッター
評価★★★
脚本ギャレス・エドワーズ
撮影ギャレス・エドワーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339767
関連

めっちゃ評価が高くて、実際、低予算でのセンス勝負の映画としては拾い物なんだけど、あまりに評価が高くて、おそらくそれを知ってしまった人の期待値は越えられない。

エイリアンに侵略されて立入禁止地域となった北メキシコから娘を脱出させて欲しいと依頼を受けた男は、その娘を見つけることができた。予定していた脱出ルートが使えなくなり、陸路にて男女は北上する。

エイリアンの爪痕や気配は常に感じられる。遭遇したらどうしようという緊張感がずっと漂う。登場人物たちはそれがどんなものかも知っているっぽいのだが、観ているこっちはまだ見たことないので分からない。その演出が非常にいい。

エイリアンをばばーんと出して大暴れさせて人が次々と死ぬのも映画としてはありなんだけど、設定としてエイリアン登場が6年前となっているので、そうすると無防備だったり無知だったりによる犠牲というのはもう無いはずなのである。それが映画を観ていて空気として分かるのがうまい。同時に6年前ということは、最初の抵抗作戦が失敗していることはなんとなく分かるわけで、その辺の実力差が市民にも肌感覚で伝わっているのもいい。危険地帯でもこの辺は大丈夫、この辺は危ないみたいな情報とか、攻撃されたり発見されないための処世術みたいなものとか、そういうちょっとした日常描写も好きだ。

というわけで個人的には気に入っていることがお分かりいただけると思う。エイリアンの映像は極端に少ないので、そういうのを期待してはいけない。そもそも登場人物の目的もなるべく接触を避けるように行動することにあるんだからそれで大パニックとかを期待するのは無茶というものだ。

死霊館 悪魔のせいなら、無罪。  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年12月5日
監督マイケル・チャベス
記述年月日2023年12月31日
出演ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,ルアイリ・オコナー,サラ・キャサリン・フック,ジュリアン・ヒリアード
評価★★★
原案ジェームズ・ワン,デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
脚本デヴィッド・レスリー・ジョンソン=マクゴールドリック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/376908
関連

法廷はあまり関係なくオカルトの究明に焦点が合った映画だった。まあホラー映画なんだから余計なノイズは不要か。しかし、ホラーシーンに注力していて、なんか、こう、ちょっと観ていて興味を失う感じがあった。正体が分かるところはよかったけど。

1981年、心霊研究家夫妻エド・ウォーレンとロレインはグラツェル家の依頼を受け、悪魔に取り憑かれた少年デヴィッドの悪魔祓いの儀式に立ち会う。それは想像を絶する過酷なものとなったが、どうにかデヴィッドの正気を取り戻すことに成功する。しかしこの時、現場に居合わせたデヴィッドの姉の恋人アルネが、その数ヵ月後、家主をメッタ刺しにして殺害する事件が発生する。裁判でアルネは悪魔が取り憑いて殺人を実行させたと無罪を主張する。俄かには信じがたい主張だったが、彼の言葉を信じるウォーレン夫妻は、悪魔の存在を証明すべく、その証拠集めに乗り出すのだったが…。

サブタイトルとイントロにちょっと騙された。つい、このまま犯人が嘘をついてるだけなのか、それとも本当に悪魔が取り憑いているのかといったサスペンスが始まるのかと思った。よく考えたら死霊館でそんな展開してもしょうがないんだからそんなわけないよな。

実際には悪魔が取り憑いたのを証明するどころではなく、その悪魔をどのように祓うかとかどうやってやっつけるか、もうそのレベルのバトルものになっていくので、ジャンルシフトが激しい。そして自分はジャンルが変わっていくごとにどんどん興味が薄れて退屈してしまったので、観た感想としては「そんなに面白くも怖くもなかったな」という感じである。

上に書いたのは個人的な感想だけど、他の人も観て同じ感想を抱くんではないかなあ……。なんかちょっと、悪魔とバトルするだけなら、序盤の無罪主張がノイズなんだよな。

クロッシング・デイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月3日
監督ブライアン・グッドマン
記述年月日2020年5月6日
出演マーク・ラファロ,イーサン・ホーク,アマンダ・ピート,ウィル・ライマン,ブライアン・グッドマン,ドニー・ウォールバーグ,アンジェラ・フェザーストーン,エドワード・リンチ
評価★★★
脚本ブライアン・グッドマン,ドニー・ウォールバーグ,ポール・T・マリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344706

監督の半生を描いた実話。どん詰まりの生活で犯罪しか活路がない中で、どうしても更生できない男達の交流を描く。地味だけどいい映画だった。地味だけど。撮りたかったんだなという気持ちが伝わってくる。面白いとは言い難い上に文芸作品としても完成度は高くないので、むしろリアルであることに価値を置いて観る感じ。

治安が悪く犯罪の横行するサウスボストンで育ったポーリーとブライアン。子供のころから犯罪に手を染めていた二人は、当たり前のようにギャングになっていた。家族を養わなければならいブライアンにとって、ボスから回ってくる仕事の報酬は少なく、より儲けの多い犯罪に手を出すことに。しかし二人は逮捕され収監されたあげく、服役中の問題を起こしてしまう。

感想については加えることは特にないかな。女優のアマンダ・ピートがすごい美人というか自分のストライクというか、なんか目が離せなかった。

小さいおうち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年9月18日
監督山田洋次
記述年月日2020年3月22日
出演松たか子,黒木華,橋爪功,吉行和子,室井滋,中嶋朋子,あき竹城,松金よね子,笹野高史,ラサール石井,林家正蔵,四家卯大,柴草玲,片岡功,高間智子,岡本茉利,鈴木翼,桜咲拓弥,浅野加寿希,村岡ミヨ,関時男,加藤満,北山雅康,市川福太郎,秋山聡,螢雪次朗,片岡孝太郎,吉岡秀隆,妻夫木聡,木村文乃,夏川結衣,米倉斉加年,小林稔侍,倍賞千恵子
評価★★★★
原作中島京子『小さいおうち』
脚本山田洋次,平松恵美子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346418

山田洋次監督は好きなので最低でも星4つ付くのだけど、好きだから4つ付くというより、安定して質が高いから好きなのだというのが正確なところ。こちらも安定したよさ。

大学生の健史は、亡くなった大伯母・布宮タキから彼女が遺した自叙伝を託される。そこには、健史が知らない戦前の人々の暮らしと若かりしタキが女中として働いた家族の小さな秘密が綴られていた――。昭和初期、山形から東京へと女中奉公に出たタキは、小説家の屋敷に1年仕えた後、東京郊外の平井家に奉公することに。その家は、赤い三角屋根が目を引く小さくもモダンな文化住宅。そこに、玩具会社の重役・雅樹とその若い妻・時子、そして幼い一人息子の恭一が暮らしていた。3人ともタキに良くしてくれ、タキはそんな平井家のためにと女中仕事に精を出し、とりわけ美しくお洒落な時子に尽くすことに喜びを感じていく。ある年の正月。平井家に集った雅樹の部下たちの中に、周囲から浮いた存在の青年・板倉正治がいた。美術学校出身の心優しい板倉に恭一がすぐに懐き、時子も妙にウマが合って急速に距離を縮めていくが…。

人間模様を描写すると山田洋次はこんな感じになるという作品。ただ、まあ、ちょっと毛並みが違うので、まったくいつもの山田洋次を期待すると、ちょっと違うので期待を外されることになるけど。

フラッシュバック・キラー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月18日
監督ジョン・ペニー
記述年月日2016年1月19日
出演キャサリン・ハイグル,トム・サイズモア,レオ・グリロ,リッキー・メドロック
評価★★
脚本ジョン・ペニー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339535

どうしてもあらすじが思い出せなくてネットで検索しまくった。おかげで分かったけど。

娼婦とモーテルにいるときに男が乱入してきて、主人公はその男を殺してしまう。その男は娼婦の彼氏だという。なんとか協力して死体の処理をしようとするのだが、死体がどこかに消えてしまう。主人公は殺害したときのフラッシュバックに襲われる。

初週の興行収入が20ドル(全体でも30ドル)というのが話題になった作品。たぶん3人しか観てない。のちに記録が更新されるまではこれが最低記録だったそうで。

ネタバレ「結局主人公が頭を強く打ったために見た幻覚で、殺したはずの男なんて最初からいなかったというオチ。いくらなんでもそのオチはないだろうと思う。

ドライブ・アングリー3D  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月12日
監督パトリック・ルシエ
記述年月日2020年2月23日
出演ニコラス・ケイジ,アンバー・ハード,ウィリアム・フィクトナー,ビリー・バーク,シャーロット・ロス,クリスタ・キャンベル,トム・アトキンス,ケイティ・ミクソン,ジャック・マクギー,トッド・ファーマー,デヴィッド・モース
評価★★★
脚本トッド・ファーマー,パトリック・ルシエ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339843

R15指定でびっくり。そんなシーンあったかと思ったけど地上波放送では編集されてて当たり前だわな。というわけで多分、肝心なエログロシーンは私は観てないです。

カルト教団に娘を惨殺された上、幼い孫がさらわれた男、ジョン・ミルトン。大排気量の車を駆って怒りの復讐と孫の奪還に向かった彼は、途中で拾った勝気なウェイトレスのパイパーと共に、カルト教団へと迫っていく。しかし、そんなミルトンの前に、FBIを名乗る不気味な追跡者が立ちはだかる。

私が観た感じでは普通の復讐アクションだったんだけど、どうも映画の情報を調べると、もっとエログロが過激みたいらしいです。ただその過激さがよかったのかどうかというと、感想は人それぞれみたいだけど。

人の感想で埋めるというのもどうかと。自分の感想は最初に書いた通り、普通の復讐アクション。

この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年9月2日
監督金崎貴臣
記述年月日2020年4月26日
出演福島潤,雨宮天,高橋李依,茅野愛衣,堀江由衣,豊崎愛生,西田雅一,原紗友里,稲田徹,長縄まりあ,高橋広樹,能登麻美子,名塚佳織,富田美憂,鈴代紗弓,中島ヨシキ,長谷美希,最上嗣生,渡辺明乃
評価★★★
アニメーション制作J.C.STAFF
原作暁なつめ
原作イラスト三嶋くろね
脚本上江洲誠
キャラクターデザイン菊田幸一
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361356

基本的に面白かったんだけどクライマックスのやったかがちょっとしつこくて、映画としてのボリュームを出すためだったんだろうけど完全に醒めてしまった。クライマックス以外はよかった。まあ、ファン以外は観ない作品だけどさ。

仲間であるめぐみんに同じ里の知人ゆんゆんが、紅魔の里の危機だと告げる。カズマたち一行は彼女たちと共に紅魔の里に行く。

『この素晴らしい世界に祝福を』は私の好きなライトノベルであり、アニメも好きなので、劇場版を観に行った(こういうのは絶対に地上波ではやらないし、BD買うほどの所有欲は無いし、TSUTAYAにレンタルに行くのも面倒だし、あと、ファンなので御布施という心理ももちろんある。興収あれば第3シーズンが作られるかもしれない)。こういうのは限定的な作品である。よほどのことが無い限り星4つになることもないが、星2つになることもない。観る人によって価値は変わる。

で、冒頭で書いた通り、基本的によく出来てて問題なかったと思う。ただ、黒幕のボスを倒す過程で、やったか、復活した、やったか、復活した、の繰り返しがしつこかった。こういうのは一回に留めるべき。劇場版なので原作にないキャラの出番を盛るためにそこをしつこくしてしまって、おかげで最後になって客の方が白けるという結果になった。

スカイライン-征服-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月21日
監督コリン・ストラウス,グレッグ・ストラウス
記述年月日2016年1月23日
出演エリック・バルフォー,スコッティー・トンプソン,ブリタニー・ダニエル,デヴィッド・ザヤス,ドナルド・フェイソン,クリスタル・リード,ニール・ホプキンス,ロビン・ガンメル,ターニャ・ニューボウルド,J・ポール・ボーマー
評価
脚本ジョシュア・コーズ,リアム・オドネル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339013

あっはっはっ。つまんなさすぎて最低点を付けるのに迷いが生まれないところがいいところだな。一体何を考えてこういう映画を撮ったのか。俺が関係者や出資者だったら二度とこいつらにメガホンは取らせないね。

圧倒的な力を持つエイリアンに侵略され逃げ惑う人間たち。

最初、低予算映画でもこれだけの映像が作れるようになったんだとすると最近の特撮の価格破壊はすごいなーと思った。だがどうやら低予算映画ではないらしいと気づく。低予算にありがちなお色気がない。場面転換は少ないけど、少なすぎるのでわざとそうしている感が伝わってくる。限定空間内において、真面目に宇宙人の侵略を映画にしているつもりらしい、と。そうすると今度は、真面目にやってるのにこの脚本はなんだということになってしまう。

映像は面白いんですよ。日常に異物が写り込んだ感じがよく出てる。それにしてもねえ……。誰とこの感想を共有すればいいものやら……。

秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年7月6日
監督FROGMAN
記述年月日2008年10月26日
出演(声)FROGMAN
評価★★★
脚本FROGMAN
キャラクターデザインFROGMAN
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327215
関連

別に意外な傑作というわけではなくて実に想像通りの映画化であった。このシリーズは作者がYouTubeにアップしているはずなので、それを見てどんなものか予想すればそれから大きく外れることはないです。

そんなわけであらすじ省略。

悪霊喰  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月9日
監督ブライアン・ヘルゲランド
記述年月日2008年12月30日
出演ヒース・レジャー,シャニン・ソサモン,ベンノ・フユルマン,マーク・アディ,ピーター・ウェラー,フランチェスコ・カルネルッティ,ミルコ・カサブロ,ギウリア・ロンバルディ,マッティア・スブラジア
評価★★★
脚本ブライアン・ヘルゲランド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319111

ゴシックホラーってことでいいのかな? 製作の意図はホラーよりキリスト教の異端エピソードを語ることっぽい。

人の罪を喰うことで天国へと導くキリスト教の異端一派の存在に気づいた者が調査を進めるうちに自分の運命に気づく。

どういうふうに評価すればいいのか分からん。とりあえず、わざわざ映画で撮るような内容なのか、とはちょっと思った。雰囲気は出ています。

マルドゥック・スクランブル/排気  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年10月1日
監督工藤進
記述年月日2013年3月3日
出演林原めぐみ,八嶋智人,東地宏樹,中井和哉,磯部勉,藤田淑子,土師孝也,小室正幸,小野大輔,瀬戸麻沙美
評価★★★
アニメーション制作GoHands
原作冲方丁
脚本冲方丁
キャラクターデザイン鈴木信吾,中井準
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343000
関連

というわけで三部作第3弾。完結編。なんとなく不満だけど、これ以上うまいまとめ方があるかというと思いつかないので、こんなもんなんでしょう。こうやって書くと、つまり劇場映画化っていうのがそもそも負け戦だったのかなあ。繰り返すけど、みんないい仕事してるんだけどね。

ブラックジャックのディーラーとの真剣勝負。そしてボイルドとの決着。

限られた時間の中で落とし所がうまく作れたと思います。

マンイーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年9月17日
監督グレッグ・マクリーン
記述年月日2020年3月22日
出演ラダ・ミッチェル,マイケル・ヴァルタン,サム・ワーシントン,バリー・オットー,ミア・ワシコウスカ,キャロライン・ブレイジャー,スティーヴン・カリー,ジョン・ジャラット,ヘザー・ミッチェル,ダミアン・リチャードソン,ロバート・テイラー,ジェフ・モレル,セリア・アイアランド
評価★★★
脚本グレッグ・マクリーン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341844

寄り合いのグループが巨大なワニに次々襲われるというベタな映画。

オーストラリアの世界遺産、ノーザンテリトリーにあるカカドゥ国立公園。アメリカ人旅行ライター、ピートは、人気のリバー・クルーズを取材するため、ケイトがガイドを務める小型船スザンヌ号に他の8人の観光客とともに乗り込む。川を遡上しながら美しい大自然を満喫する一行だったが、途中で救命信号弾が上がるのを目撃、確認のためコースを変更して上流へと向かうことになるのだが…。

まあ、なんというか、アナコンダという映画があったけど、あれのワニ版ですよ。あっちがアマゾンの蛇に対して、こっちがオーストラリアのワニ。ほほほ。

マッドゴッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月1日
監督フィル・ティペット
記述年月日2023年3月6日
出演アレックス・コックス,ニキータ・ローマン
評価★★★
製作フィル・ティペット
脚本フィル・ティペット
撮影クリス・モーリー
編集ケン・ロジャーソン
データソースhttps://eiga.com/movie/98055/

こちらは監督の妄想爆発といった感じで、予想や期待をしていた内容の通りだったけど、それにしてもすごい迫力だった。妄想というか空想というか、とにかくこだわりがすごい。作り込みが常軌を逸している。観るのに疲れる映画だった。

男が異形の世界を探索して奥へ奥へと進んでいく。

フィル・ティペットというのはジュラシックパークやロボコップを作ってきた特撮界の偉人で、そんな彼が30年かけて一人でこつこつ作ってきたのがこの映画。ただ、最後の2,3年は弟子たちが集まって「これ完成させましょうよ」と大人数で一気に作り上げたらしい。どこが1人で作った場所でどこが複数で作った場所なのかは分からなかった。また、30年前のシーンがどれで、最近のシーンがどれかも分からなかった。カメラの解像度は違うはずなので分かる人が見れば分かるとは思うが。

90分弱の映画なんだけど、セリフの無い映画なので目を離さずに全部観る必要に迫られる非常にきつい映画である。劇場にはそれなりに客が入っていたけどみんな大変だったんじゃないかな。

ストップモーションアニメというか、作者のグロテスクな映像の妄想をひたすら観る感じである。ストーリーも面白いけど、しんどいので、気合いを入れて観てください。

シルミド/SILMIDO  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月1日
監督カン・ウソク
記述年月日2008年10月25日
出演者アン・ソンギ,ソル・ギョング,ホ・ジュノ,チョン・ジェヨン,イム・ウォニ,カン・ソンジン,カン・シニル,イ・ジョンホン,オム・テウン
評価★★★
原作ペク・ドンホ
脚本キム・ヒジェ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319897

ものすごくヒットしたらしい韓国映画。金日成暗殺計画っていうもののインパクトがよく分からないのを差し引いても、兵隊たちの過剰な演技が日本映画に通じる白けをこちらにもたらす。

金日成暗殺計画の中止と兵士たちの混乱を描いた映画。

この映画で褒めていいところは、真剣に作っているというところだろう。演技はなんか不自然だし、見せ場たっぷりという感じや全員イケメン(ってほどじゃないのもいるけど)ってところを差し引いても、おちゃらけずに真面目に大作映画を作ろうとしているところには好感が持てる。こういう気合いがあるといずれもっと大傑作を制作するんじゃないかという予感がする。

アクト・オブ・キリング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年5月14日
監督ジョシュア・オッペンハイマー
記述年月日2015年4月2日
出演(すべて匿名)
評価★★★★
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=347214

すごいすごいと聞いて期待しすぎて観たせいで、観た直後はこんなもんかと期待外れ感が強かった。何日も経過してから思い出して、すごい映画だったんじゃないかと思い始める。これを書いているのは観てから一年近く経ってからだけど、いまだにそう思うんだから、あとから来る映画であり、なかなか忘れられない映画と言えるだろう。

インドネシアでは1965年から1966年にかけて軍事政権による虐殺が行われた。スカルノ政権下にクーデターが発生してスハルトに政権が移ったのだ。これは共産主義者が倒されて民主化されたとされるが、実際には殺されたのは共産主義者でもなんでもない、密告されただけの普通の人だった。というのはこの映画の背景。この映画はそのときの虐殺の実行者の一人だった男にインタビューし、どんな感じだったのかの話を聞いていく。アカ殺しとしてそこそこの有名人だったが、偉業を記録するために虐殺の再現映画を撮ろうという話になり、彼は虐殺再現フィルムといっていいその製作をして主役を演じていくことになるのだが。

アクト・オブ・キリングとは殺しの演技という意味。

おそらくここを読んでも実際に観る人はほとんどいないと思うので、ネタバレを気にせず書いていこう。

最初に書いた通り、期待して観に行くと肩すかしを喰らう。間延びしていてあちこちが退屈だ。ドキュメンタリーというのはそんな感じのが多い。出来事やストーリー展開を期待するとほんとに欠伸が出て寝てしまうだろう。そうだと思う。

主人公の男は馬鹿なんである。知恵が足りないほどの馬鹿ではないが、普通の人よりちょっとだけ馬鹿である。それは観ているうちにだんだん分かってくる。自分が何をしたのか分かってない。ただ淡々と1000人近くを殺していった。人に命令されてその通りやっただけだと言う。学の無い、街のチンピラというか近所の揉め事の顔役といった人物である。

このドキュメンタリーにはときどきほかの人も出てくる。適当にこの村の人間はアカだと書いた新聞社の人間、テレビやマスコミで大衆を先導した人間、彼に殺しを命じておいて自分では手を汚さずに議員となり甘い汁をすすっている人間。それに比べると虐殺の実行犯の男は貧乏こそしてないが権力や金をそれほど持っているようにも思えない。よう兄弟などと挨拶をしてハグをしてくる彼に対して、そっちの男たちはなんか距離を置いている感じだ。たぶん、ほんとの悪はこっちの方である。実行犯も悪だが、素直に殺しをするオツムの弱い男ってことで都合よく利用されただけのように思える。

再現映画撮影が進むにつれて様子は変わり、クライマックスにはすごい映像が撮れている。

彼は虐殺のシーンの演技指導をする。違う違う、殺されるとき人はこんな風に暴れるんだ、ってなもんである。自分が見てきたことなんだから正確だ。彼は殺される側の役者になって、こんな感じだと示してみせる。

さてそれを夜にモニターで彼は確認する。「このドキュメンタリーのカメラはモニターを見る彼の顔をじっと撮影している。そしてなんとも言いようのない顔になる。「ひょっとして自分は悪人なんじゃないか?」と呟く。いまさらかよと思うかもしれないが、彼はほんとうにそれまで殺される人間の気持ちを理解してなかったのだ。殺される役というのをやってみてやっと理解するのである。1000人も殺した上に50年も経過してから。人が他人の痛みを理解した瞬間をこのカメラは撮影している。そのあとにもちょっとしたやりとりがあるんだけど、なんとも印象的である。

実行犯はまだ苦しみがあるからいい。体験があるからそこから逃れられないのだ。しかし自分の手を汚していない人間はどれだけ人の苦しみを理解できるのだろうか。

ところで前回の映画鑑賞の日からずいぶん経っているけど、間違いではない。映画から離れていた期間があったということである。

007/ダイ・アナザーデイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月2日
監督リー・タマホリ
記述年月日2007年11月17日
出演者ピアース・ブロスナン,ハリー・ベリー,トビー・スティーヴンス,ロザムンド・パイク,リック・ユーン,ジュディ・デンチ,ジョン・クリーズ,マイケル・マドセン,ウィル・ユン・リー,ケネス・ツァン,エミリオ・エチェバリア,コリン・サーモン,サマンサ・ボンド
評価★★★
原作イアン・フレミング
脚本ニール・パーヴィス,ロバート・ウェイド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239091
関連

まー、とにかく派手だね。ネタバレだけど、身内に裏切り者がいるという展開は007としてはNGなんじゃないかと思った。ハル・ベリー好きなので嬉しいです。

あらすじ省略。

過剰サービス系統の007。この系統も嫌いじゃないです。壊す壊す(笑)

クロムウェル~英国王への挑戦~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月18日
監督マイク・バーカー
記述年月日2020年2月24日
出演ティム・ロス,ダグレイ・スコット,オリヴィア・ウィリアムズ,ルパート・エヴェレット,ジェームズ・ボラム,コリン・レッドグレーヴ,フィンバー・リンチ,ジュリアン・リンド=タット,エイドリアン・スカーボロー,ジェレミー・スウィフト
評価★★★
脚本ジェレミー・メイヒュー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343181

まあ、無難にまとまっているといった印象。

17世紀のイギリスで起きた清教徒革命の立役者の1人として、英国王チャールズ1世を処刑し、英国史上唯一の共和制を敷いたオリバー・クロムウェルを、盟友トーマス・フェアファクスとの関係を軸に描いている。

劇場未公開なんだけど、人間ドラマの形でうまくまとめてあったと思う。

ヒアアフター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年1月20日
監督クリント・イーストウッド
記述年月日2015年3月1日
出演マット・デイモン,セシル・ドゥ・フランス,フランキー・マクラレン,ジョージ・マクラレン,ジェイ・モーア,ブライス・ダラス・ハワード,マルト・ケラー,ティエリー・ヌーヴィック,デレク・ジャコビ,ミレーヌ・ジャンパノイ,ステファーヌ・フレス,リンゼイ・マーシャル,スティーヴン・R・シリッパ,ジェニファー・ルイス,ローラン・バトー,トム・ベアード,ニーヴ・キューザック,ジョージ・コスティガン
評価★★
脚本ピーター・モーガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337959

いやー、この内容はどうだろう? 最初のスマトラ沖の津波のシーンは圧巻。

津波に巻き込まれた女性が、その最中に遭遇したビジョンにとらわれて死者との心霊交感に興味を持ち始める。同じように霊感に興味を持ち始めた人がそれぞれの方法でその分野に接触していく。

どこまでいってもオカルトだからなあ。オカルトでインチキであっても救われる人がいるというのも事実なんだろうけど、まあ、分かるけど、映画で扱われるとなんか複雑な気分。

カードキャプターさくら 封印されたカード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年10月12日
監督浅香守生
記述年月日2010年11月20日
出演(声)丹下桜,岩男潤子,久川綾,小野坂昌也,関智一,緒方恵美,田中秀幸,くまいもとこ,野上ゆかな,佐々木望
評価★★★
アニメーション制作マッドハウス
製作講談社,松竹,バンダイビジュアル,シェルティ,マッドハウス
原作CLAMP
脚本大川七瀬
総作画監督阿部恒
美術監督池田祐二
色彩設定勝沼まどか
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=161260
関連

テレビアニメのクロウカード編に続く劇場版カードキャプターさくら、そしてテレビのさくらカード編に続いてカードキャプターさくらのシリーズすべてをしめくくる本当の最後のカードキャプターさくらがこの映画。そんなわけでテレビ版も見ないとこれだけではちょっと弱いでしょう。

すべてのクロウカードをさくらカードにしたさくらの前に、封印されていた最後のカードが現れる。

ついでに言うと主人公さくらの声を演じていた丹下桜はこの映画を最後に一度引退します。完全引退と思われていたけど、10年後の2009年に復帰するんですが、まあ、そんなこんなで予備知識が色々必要になる映画じゃないかと。

私もケーブルテレビでテレビシリーズを全部見るまでレコーダーの肥やしにしてました。5年くらい。めんどくさくなって削除して、それからテレビシリーズを見終えてやっと再放送されたこの最後の映画を観たという状況です。

シリーズを完全に終わらせることが一つの主眼であるので、登場人物たちの気持ちも過去からの延長上にあります。だからこの映画だけで登場人物の気持ちの変化について理解するのはちょっと厳しい。というか、映画だと唐突だったり機微がまったく分からなかったりするのではないでしょうか?

とはいえ、全部見てきた上でのこの劇場版はなんとも感慨深いです。「あー、これでシリーズがほんとうに終わっちゃうんだなー」という感じ。ロリコンのファンが大量にいる作品ではありますが、主人公さくらの成長と変化はロリコンじゃない普通の人の胸にも熱いものを呼び起こすでしょう。

Gガール 破壊的な彼女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年2月14日
監督アイヴァン・ライトマン
記述年月日2023年3月23日
出演ユマ・サーマン,ルーク・ウィルソン,アンナ・ファリス,レイン・ウィルソン,エディ・イザード,ワンダ・サイクス,マーク・コンスエロス
評価★★★
脚本ドン・ペイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326624

ひどい脚本だと思っていたし眉をしかめたりもしたけどだんだんもってかれて声を出して笑ってしまったので私の負けである。面白かった。わはは。

冴えないニューヨークの会社員マットは勇気を振り絞って一人の女性をナンパする。うまくいったのだが彼女は実はスーパーパワーでニューヨークを守るGガールだったのだ。交際は最初は順調だったが彼女の激しい性欲と独占欲、それを実行するだけのパワーに圧倒されてしまう。

いわゆる男同士で話しがちな「こんな女は嫌だ」あるあるを地でいくGガールのキャラにはちょっと眉をしかめる。いくらなんでもステレオタイプすぎないか、と。しかしだんだん面白くなってくる。というか遂に笑ってしまった。いくらなんでもがやるなら振り切ったれというくらいにいくらなんでも方向に加速していって突っ切ってしまい、思わず笑ってしまうのだ。

あと、この映画にはほかにも何人も登場人物がいて、それぞれの人間模様がかちっとハマっていくんだけど、それが実にうまい。職人芸のようにストーリーの中でキャラを立てていく手腕が実に見事である。

一歩間違うと普通に女性蔑視と言われかねないし、観る人によっては普通に非難する内容だと思うので万人には勧められないけど、個人的には大いに気に入りました。

ソーシャル・ネットワーク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年2月16日
監督デヴィッド・フィンチャー
記述年月日2015年3月9日
出演ジェシー・アイゼンバーグ,アンドリュー・ガーフィールド,ジャスティン・ティンバーレイク,アーミー・ハマー,マックス・ミンゲラ,ブレンダ・ソング,ルーニー・マーラ,ジョセフ・マッゼロ,ジョン・ゲッツ,ラシダ・ジョーンズ,バリー・リヴィングストン,ダグラス・アーバンスキー,アーロン・ソーキン,ウォレス・ランガム,スコット・ローレンス,パトリック・メイペル,デニス・グレイスン,デヴィッド・シェルビー,スティーブ・サイレス,インガー・テューダー,ジェームズ・シャンクリン,ジョン・ヘイドン,ブライアン・バーター,ブレット・リー,ヴィクター・Z・アイザック,マーク・ソウル,マレス・ジョー,エマ・フィッツパトリック,マルセラ・レンツ=ポープ
評価★★★★
原作ベン・メズリック
脚本アーロン・ソーキン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=337475

ちょっと甘めに採点して四つ星。最後までテンション高く観れました。

facebook を作ったザッカーバーグとその創業時の周辺を描いたノンフィクション。

裁判中だったり最近すぎたりするので、ノンフィクションっていいつつどこまでがノンフィクションなのか分からないという。ただ、作る方も観る方もそれは充分分かってるような背景があると思う。それでもノンフィクションと銘打っているといった感じ。

ネガティブキャンペーンにならないように注意している感じで、そこは好感が持てる。一方で、真相は不明といったエピソードはなく、これが事実だと断言した作りになってるところもすごい。必要以上に悪人に描いてもいないが、かといって善人にも描いてない。

facebook を知らなくても楽しめると思います。

フライペーパー! 史上最低の銀行強盗  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月22日
監督ロブ・ミンコフ
記述年月日2020年3月15日
出演パトリック・デンプシー,アシュレイ・ジャッド,ティム・ブレイク・ネルソン,プルイット・テイラー・ヴィンス,メキー・ファイファー,オクタヴィア・スペンサー,マット・ライアン,ジェフリー・タンバー,ジョン・ヴェンティミリア,カーティス・アームストロング,ロブ・ヒューベル
評価★★★
脚本ジョン・ルーカス,スコット・ムーア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342309

ハング・オーバーの脚本家だけど、監督は違うというコメディ映画。あまり覚えてない。

ある日、閉店間際の銀行で、ハイテク武装した銀行強盗チームとTシャツ短パン姿のおバカな銀行強盗コンビが鉢合わせする事態に。窓口係のケイトリンや大量の小銭を両替に来た怪しげな男トリップら職員や数人の客が人質となってしまう。強盗同士で対立し大混乱となる中、トリップは互いに金庫とATMで狙いが別々なのだから、相手を気にせず自分たちの計画を進めればいいと妙な提案をし、すっかり納得した強盗たちはそれぞれの仕事に取りかかるのだが…。

あまり覚えていないけど、安定した面白さだったと記憶している。細部が思い出せないのが申し訳ない。

ブロークン・フラワーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月11日
監督ジム・ジャームッシュ
記述年月日2010年11月14日
出演ビル・マーレイ,ジェフリー・ライト,シャロン・ストーン,フランセス・コンロイ,ジェシカ・ラング,ティルダ・スウィントン,ジュリー・デルピー,クロエ・セヴィニー,アレクシス・ジーナ,マーク・ウェバー
評価★★★★
脚本ジム・ジャームッシュ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322927

意外と面白かった。中年男の自分探し恋愛コメディ。なんでもかんでも星3つじゃなんなので、これにも4つつけちゃおう。

差出人不明の手紙に、20年前に別れたけどあなたの子供が19になりますと書かれていた。かつてのプレイボーイは当時付き合っていた女を尋ねてまわる旅に出る。

主人公を旅に押し出す友人がいい味を出している。別にいいよそんなことしなくてという友人に旅の準備を完全にしてしまい、「めんどくさいからいい」という言い訳すら許さない。これだけやられたら行くしかない。

で、かつての恋人たちに会うというこの変な空気もいい。役者たちがそれぞれをうまく表現している。

ものすごく面白いわけじゃないけど、たまたま観れば得した気分になる一本。

パーフェクト・ストレンジャー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月24日
監督ジェームズ・フォーリー
記述年月日2012年7月5日
出演ハル・ベリー,ブルース・ウィリス,ジョヴァンニ・リビシ,ゲイリー・ドゥーダン,クレア・ルイス,リチャード・ポートナウ,ニッキー・エイコックス,フロレンシア・ロザーノ,ハイジ・クラム,ポーラ・ミランダ,タマラ・フェルドマン,ジェイソン・アントゥーン,キャスリーン・チャルファント,ダニエラ・ヴァン・グラース
評価★★★
原案ジョン・ボーケンキャンプ
脚本トッド・コマーニキ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327939

まあ別にこういうミステリーでもいいけどね。

幼馴染の死の真相を知るために女性記者が大企業に潜入する。社長が怪しいのだが。

ハル・ベリーとブルース・ウィリスが好きなので満足。シナリオは印象に残らない。

ダニー・ザ・ドッグ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年6月25日
監督ルイ・レテリエ
記述年月日2010年11月14日
出演ジェット・リー,モーガン・フリーマン,ボブ・ホスキンス,ケリー・コンドン,ディラン・ブラウン,シルヴィオ・シマック,マイケル・ジェン,ヴィンセント・リーガン,フィリーダ・ロウ
評価★★
製作リュック・ベッソン,スティーヴ・チャスマン,ジェット・リー
脚本リュック・ベッソン,ロバート・マーク・ケイメン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322105

あいかわらずリュック・ベッソンは外さずにクズ映画を撮るねー。ジェット・リーを使ってなんでわざわざ……。

首輪をつけて犬扱いされている殺し屋ダニーがだんだん人間性に目覚めていく。

犬扱いが比喩じゃなくて本当に犬扱いなんである。人間に首輪つけてお前は犬だとか真面目に言っちゃってるマフィアが阿呆にしか見えません。そのあとの人間性に目覚めるとう描写もねえ……。

ほんとに残念な映画。最初からゴミを作ろうとしているようである。志さえ感じられない。

永遠のマリア・カラス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月13日
監督フランコ・ゼフィレッリ
記述年月日2010年11月23日
出演ファニー・アルダン,ジェレミー・アイアンズ,ジョーン・プロウライト,ジェイ・ロダン,ガブリエル・ガルコ
評価★★★
脚本フランコ・ゼフィレッリ,マーティン・シャーマン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241694

映画を途中まで観てて、「あ、マリア・カラスって実在の人物なのか」と気づいた。知らないと、なんか雰囲気で察するしかないのが残念なところ。

現役を引退していたオペラ歌手、マリア・カラスの元に、伝記映画を撮らせてくださいとプロデューサーが口説きにくる。やがて彼女もその気になり始める。

実録というか実際の関係者があまりいないので、親しかった人が想像で書いた脚本だそうな。ようするにこの映画の関係者はマリア・カラスが好きで、その情熱で映画を撮ってるんである。ファンがその面影を偲ぶような体裁。

ドキュメンタリーにもなってない、なんか情熱のせいで、初耳だった私のような人間は説明も不足でおいてけぼりで、そんなに面白くなかった。情熱がちょっと空回りしていると思う。

ティファニーで朝食を  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年8月19日
監督ブレイク・エドワーズ
記述年月日2010年12月1日
出演オードリー・ヘプバーン,ジョージ・ペパード,ミッキー・ルーニー,パトリシア・ニール,マーティン・バルサム,バディ・イブセン,ホセ・ルイス・デ・ヴィラロンガ,アラン・リード,ジョン・マッギーヴァー,スタンリー・アダムス
評価★★★★
原作トルーマン・カポーティ
脚本ジョージ・アクセルロッド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=15072

うーん。なるほど。カポーティがヘプバーンはホリーのイメージじゃないよと苦言を呈したのも分かるし、けどヘプバーン版のホリーのよさも分かる。

文学青年のポールは同じアパートに住むホリーの魅力に惹かれていく。

もはやスタンダードなので、観ようと思った人は酷評でも観るだろう。書くとしたら、私のように、観たくないわけじゃないけどレンタルで借りてまで観る気分じゃないなって人に対してだ。

とりあえずヘプバーンは超絶かわいいのでそこは気にしなくていい。古い映画の女優ってセンスが古いのでちょっと残念なことも多いのだけど、ヘプバーンに関しては現代でも通じる。

この映画はニューヨークのお洒落恋愛をお洒落に撮ったもの、というポジションだ。といっても SEX AND THE CITY のようなヤリマンビッチな代物ではない。ただ、まあ、ちょっと失礼な話だけど、ある意味、当時の SEX AND THE CITY であったという言い方もできる。男に媚びないという点においてはってことだけど。

うーん。駄目だな。伝えるのは諦める。個人的な感想をいくつか。

もっと切ない話かと思ってた。文学青年が自由奔放な女を、なんとなく意識しつつも嫌いにもなれないという話は、結局手に届かずに終わるのが定番だ。それと、ホリーは本当にもっと自由奔放かと思ってた。そこまででもなかった。山本直樹のあさってDANCEの綾の方が自分にはピンとくるな。

暗くなるまで待って  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月20日
監督テレンス・ヤング
記述年月日2008年10月29日
出演オードリー・ヘプバーン,アラン・アーキン,リチャード・クレンナ,エフレム・ジンバリスト・Jr,サマンサ・ジョーンズ,ジャック・ウェストン
評価★★★
原作フレデリック・ノット
脚本ロバート・ハワード・カリントン,ジェーン=ハワード・カリントン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6354

もとは舞台劇だったのか、知らなかった。実にまとまりのある脚本で、職人芸ですな。

麻薬の詰まった人形が赤の他人の手に渡った。取り返すために組織は動き出す。運び屋が人形を押しつけたのは盲目の女性の荷物だった。組織は取り返すために一芝居打つのだが……。

ヘプバーンが今でも人気があるのが分かるよ。今見ても美人だもん。時代性じゃなくて。

サスペンスとしてはあちこちでパロディや発展形が見られるのでどうということはないが(今ならもっと扇情的にやるだろう)、それでも「うまいなー」と感心する。

トーク・トゥ・ハー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月19日
監督ペドロ・アルモドバル
記述年月日2007年10月14日
出演者ハビエル・カマラ,ダリオ・グランディネッティ,レオノール・ワトリング,ロサリオ・フローレス,ジェラルディン・チャップリン,パス・ベガ,ピナ・バウシュ,カエターノ・ヴェローゾ,ロベルト・アルバレス,セシリア・ロス
評価★★★
脚本ペドロ・アルモドバル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240856

こういう雰囲気が好きな人には勧められるけど、そうじゃない人には難しい。「愛」って言葉があればなんでもオーケーな人(意外と大抵の女性)は受け入れちゃうんじゃないだろうか?

恋人が昏睡状態になってしまった二人の男の物語。

テーマはわかる。心情も分かる。極端な愛を見せて「さあ、これはどうだ?」と聞いてくるやり方も悪くない。けど、なんかあちこちに見られる「アートムービーでござい」な感じが気になった。もっと必要なシーンだけに刈り込んでもよかったのではないだろうか?

ウインド・リバー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月30日
監督テイラー・シェリダン
記述年月日2020年6月6日
出演ジェレミー・レナー,エリザベス・オルセン,ジョン・バーンサル,グレアム・グリーン,ケルシー・アスビル,ギル・バーミンガム,ジュリア・ジョーンズ,マーティン・センスマイヤー,テオ・ブリオネス,エイペザナクウェイト,タントゥー・カーディナル,ジェームズ・ジョーダン,ヒュー・ディロン,マシュー・デル・ネグロ,イアン・ボーエン,エリック・ラング
評価★★★★
脚本テイラー・シェリダン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363117

噂通りの面白さ。しかし渋い話だねー。

夜中の雪原の中を少女が走っていてそして倒れる。シーンは変わり、昼間、白人の男が小さな男の子を女性から引き受ける。女性からコヨーテに家畜が襲われたという話を聞く。男は少年と話をして、家に置いてから一人で出掛ける。とある家を訪れる。ネイティブ・アメリカンが出てきて、家畜とコヨーテの件を聞く。現場の足跡を見てコヨーテと断定し追跡を始める。スノーモービルでしばらく走ったところで倒れて凍りついた少女の遺体を見つける。

ウインド・リバーはアメリカ内に何箇所かあるネイティブ・アメリカンの保留地で、そこは広大な地域に保安官が6人しかいない。結果として、法治国家の中にありながらまったく別のルールで運営されている。恨まれないことも大事だが、強いことも大事である。

シナリオが非常にいいので、話はややゆっくり進むけど、きっちり観ていけば最後にはこの映画が案内してくれる場所まで連れていってくれる。どうしようもない閉塞感と、やりきれない現実がべったりと襲ってきて、重い気分になる。その上で話の真相はきっちり明かされるので不可解なところは残らない。信用して最後まで観ていい感じである。

あとは、印象に残ったところといえば、やはり真相そのものである。あの偶然が重なった駄目な感じ。真相が分かるけど救いのない感じ。

いい映画だった。

天国の青い蝶  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月1日
監督レア・プール
記述年月日2010年12月5日
出演ウィリアム・ハート,マーク・ドネイト,パスカル・ビュシエール,ラオール・トゥルヒージョ,スティーヴ・アダムス
評価★★★
脚本ピート・マコーマック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320212

けっこうよかった。もう私の嗜好がバレそうだけど、私はお涙頂戴映画が嫌いで、感動物でもコメディ要素がある方が好きなのだ。

末期の脳腫瘍に冒され、余命数ヶ月と宣告された10歳の少年ピート。彼はこの世を去る前に、どうしても叶えたい夢があった。それは、このカナダではなく中南米の熱帯雨林にしか生息しない世界で最も美しいといわれる神秘の青い蝶“ブルーモルフォ”に直接見て触れることだった。その願いを知った母親のテレサは、さっそくピートを連れ、彼の尊敬する世界的な昆虫学者アラン・オズボーンへ直談判に行く。最初は“車椅子の少年をジャングルへなど連れて行けない”ときっぱり断るアランだったが、ピートの強い信念と熱意に負け、ついには南米行きを決意するのだった。

実話を基にしているそうです。

まあ、あらすじそのまんまなんだけど、根負けする昆虫学者とか、息子を愛してるけどジャングルは嫌いな母とか、ちょっとしたところにセンスが光っている。

フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月3日
監督アンディ・テナント
記述年月日2022年1月11日
出演マシュー・マコノヒー,ケイト・ハドソン,ドナルド・サザーランド,ユエン・ブレムナー,アレクシス・ジーナ,ケヴィン・ハート,レイ・ウィンストン,ブライアン・フックス,マイケル・マルヘレン,アダム・ルフェーヴル,マルコム=ジャマル・ワーナー,デヴィッド・ロバーツ,ローハン・ニコル
評価★★★
原案ジョン・クラフリン,ダニエル・ゼルマン
脚本ジョン・クラフリン,ダニエル・ゼルマン,アンディ・テナント
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329858

ノリが軽くて観ていて楽しい。片手間に観るのにいい映画。

陽気なトレジャー・ハンター、フィンことベン・フィネガンは、18世紀に海底に沈んだといわれるスペイン王の財宝に執心のあまり、愛する妻テスに逃げられてしまう。そんなある日、フィンは偶然にも探し求めていた財宝の重大な手がかりを手に入れる。資金難に頭を悩ませていたフィンだったが、ひょんなことから大富豪ナイジェル所有の豪華ヨットに乗り込むことに。ところがそこには、スタッフとして働くテスの姿が。困惑するテスをよそに、フィンは持ち前の愛嬌でナイジェルとそのおバカな娘ジェマに取り入り、まんまと彼らを宝探しに引き込むことに成功するが…。

健康的な女優の水着姿を眺める感じの映画である。全員が本当に楽観的でよい。

クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年5月8日
監督しぎのあきら
記述年月日2010年11月27日
出演矢島晶子,ならはしみき,藤原啓治,こおろぎさとみ,真柴摩利,林珠緒,一龍斎貞友,佐藤智恵,後藤邑子,山本高広,折笠愛,高城元気,小田敏充,東龍一,福崎正之,瀬那歩美,那須めぐみ,足立友,納谷六朗,高田由美,富沢美智恵,三石琴乃,鈴木れい子,玉川紗己子,郷里大輔,茶風林,楠見尚己,大西健晴,伊倉一恵,星野千寿子,むたあきこ,山寺宏一,ジェロ
評価★★★
原作臼井儀人
脚本静谷伊佐夫
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332753
関連

もう劇場版は作られないのかなあ……。2009年公開の劇場版クレヨンしんちゃん第17弾。

みんなが野生動物になってしまう怪事件発生。

両親が変身して生肉とか食っちゃう演出は意識的に怖くしたんだろう。なかなかよかった。

今回の劇場版は意外と面白かったです。

カラー・オブ・ハート  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月17日
監督ゲイリー・ロス
記述年月日2007年3月22日
原題PLEASANTVILLE
出演者トビー・マグワイア,リース・ウィザースプーン,ジョーン・アレン,ジェフ・ダニエルズ,ウィリアム・H・メイシー,ドン・ノッツ,J・T・ウォルシュ,マーリー・シェルトン,マリサ・リビシ,ポール・ウォーカー,ジェーン・カツマレク,ジェイソン・ベア,ナンシー・レネハン
評価★★★★
脚本ゲイリー・ロス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85009

イントロに驚いてどういう映画なんだと思う。それから全体が見えてくる。そしてすぐに状況が変わり、タイトルの意味が分かる。それから徐々に面白くなっていく。拾い物の佳作。

導入部分のテンポよさも味わって欲しいのであらすじ省略。ヒューマンドラマ。

それぞれの登場人物の心情がよい。色がつくきっかけが人それぞれなのもいい。醜いところもあっての人間だということがきちんとこちらに届いてくる。

第9地区  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月19日
監督ニール・ブロンカンプ
記述年月日2012年7月4日
出演シャールト・コプリー,デヴィッド・ジェームズ,ジェイソン・コープ,ヴァネッサ・ハイウッド,ナタリー・ボルト,シルヴァン・ストライク,ジョン・サムナー,ウィリアム・アレン・ヤング,グレッグ・メルヴィル=スミス,ニック・ブレイク,ケネス・ンコースィ
評価★★★
製作ピーター・ジャクソン,キャロリン・カニンガム
脚本ニール・ブロンカンプ,テリー・タッチェル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335765

なんかやたら賞にノミネートされたり受賞したりした南アフリカの映画。期待しすぎたせいで自分はそれほど楽しめなった。アフリカの事情に詳しければこの映画の皮肉も分かるんだろうか?

南アフリカに宇宙人がやってきて20年。母船が故障したために帰ることもできない宇宙人を第9地区に住まわせていたが、スラム化したそこは南アフリカの頭痛の種だった。ヨハネスブルグ郊外のそこでは邪魔なので彼らをやや強引な手法で別の地域に移住させようとする。

エイリアンは暴力的ではないけど常識が通じないし交渉もできないのでどうしたって治安は悪くなる。そもそも法で裁けないし。

最初のコンタクトの新鮮さは消えて日常から厄介者にさえなってしまった第9地区という存在は、ほかの映画にはない特殊な状況である。どうも南アフリカの状況についてのメタファーらしいんだけど、イマイチ分からない。まあ、ちょっと過大評価だと思うよ、俺は。

クライマックスの方の映像はなんともよかった。宇宙人のテクノロジーがそこに普通の状態でぽんと作用している感じが最近の映像技術の進化を感じさせる。

ダミー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月5日
監督グレッグ・プリティキン
記述年月日2007年6月7日
出演者ミラ・ジョヴォヴィッチ,エイドリアン・ブロディ,イレーナ・ダグラス,ヴェラ・ファーミガ,ジャレッド・ハリス,ロン・リーブマン
評価★★★
脚本グレッグ・プリティキン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239628

うわー、なんか観たときにはかなり感動したような気がする。小粒だけど人の成長が見れていい気分になれる映画。オープニングがちょっと変なので三つ星にするが、充分四つのものがあります。

オタクといってもいい内気な青年が、腹話術の天啓を受け、その中で少しずつ人との関わりを持っていく。

家族も含め、登場人物がどれもこれもまともじゃないです。けど、だんだんとそういった人たちに感情移入するようになっていく。

見終わると優しい気持ちになれるでしょう。

デトロイト・メタル・シティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月22日
監督李闘士男
記述年月日2010年11月26日
出演松山ケンイチ,加藤ローサ,秋山竜次,細田よしひこ,大倉孝二,岡田義徳,高橋一生,美波,大地洋輔,大谷ノブ彦,濱田万葉,たくませいこ,米原幸佑,山根和馬,唐沢美帆,小林きな子,藤本道,フジヤマ,東真彌,真,ノゾエ征爾,駿河太郎,マーティ・フリードマン,鮎貝健,ジェレミー・コルソン,鈴木一真,カジヒデキ,K ダブ シャイン,DJオアシス,柊瑠美,菅原大吉,加藤諒,池澤あやか,吉田尚記,ウォード・セクストン,宮崎美子,松雪泰子,ジーン・シモンズ
評価★★★
原作若杉公徳
脚本大森美香
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329493

邦画としてはがんばった方のコメディだと思います。

ポエムなポップ歌手に憧れている根岸だったが、本人の希望とは別にメタルバンド『デトロイト・メタル・シティ』のヨハネ・クラウザーII世として人気があり、才能もそっち寄りだった。毎日強姦殺人しているような言動してるけど、実は童貞。

意外とおとなしい。個人的には社長の、濡れねえよ、ファックとか叫んで欲しいものだ。映倫なのか、発言はレイプは自粛でファックになっているという……。

ま、邦画でコメディは大抵寒いので、これは稀有な成功ですよ。とりあえずそんなにスベってない。大爆笑からは程遠いけど。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月7日
監督アルフォンソ・キュアロン
記述年月日2007年7月20日
出演者ダニエル・ラドクリフ,ルパート・グリント,エマ・ワトソン,ゲイリー・オールドマン,ロビー・コルトレーン,マイケル・ガンボン,リチャード・グリフィス,アラン・リックマン,フィオナ・ショウ,マギー・スミス,ティモシー・スポール,デヴィッド・シューリス,エマ・トンプソン,ジュリー・ウォルターズ,トム・フェルトン,マシュー・ルイス,マーク・ウィリアムズ,ワーウィック・デイヴィス,デヴィッド・ブラッドリー,ロバート・ハーディ,ジム・タヴァレ,パム・フェリス
評価★★★
原作J・K・ローリング
脚本スティーヴ・クローヴス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241897
関連

つまらなくはないので別に観ても損することはない。

あらすじ省略。世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズの劇場映画第三弾。

過去の作品に比べてもそんなに悪くなかった。ディメンターをどういうふうに映像化するんだろうかと思ってたけど、なかなか迫力ある仕上がりになってたし。

四つ星を付けないのは、シリーズだからって感じかな? 興味無い人はそろそろ本格的に興味なくなっているだろうし。

サブウェイ・パニック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年11月11日
監督ジョセフ・サージェント
記述年月日2012年1月30日
出演ウォルター・マッソー,ロバート・ショウ,マーティン・バルサム,ヘクター・エリゾンド,アール・ヒンドマン,ディック・オニール,ジェリー・スティラー,トニー・ロバーツ,リー・ウォレス,ドリス・ロバーツ,ケネス・マクミラン,ジュリアス・ハリス,ジェームズ・ブロデリック,ネイサン・ジョージ,ビアトリス・ウィンデ,ルディ・ボンド,ジェリー・ホランド,バート・ハリス,トム・ペディ
評価★★★★
原作ジョン・ゴーディ
脚本ピーター・ストーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=9002

1975年のクライムサスペンスの古典。これが意外と面白かった。

ニューヨークの地下鉄がハイジャックされ犯人グループは100万ドルを要求してきた。地下鉄公安はどう対処するのか。そして犯人グループはどうやって逃走するつもりなのか。

映像は古いしもちろん携帯電話もないが、よくできてた。

デトネーター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月15日
監督レオン・ポーチ
記述年月日2010年11月21日
出演ウェズリー・スナイプス,シルヴィア・コロカ,マシュー・リーチ,ティム・ダットン,ウィリアム・ホープ,マイケル・ブランドン,スチュアート・ミリガン
評価★★
脚本マーティン・ホイーラー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325719

なんとなく寒いアクション映画。

あらすじ省略。

B級アクションなんてこの程度で充分って人もたくさんいるだろうけど、どうも自分には合わなかった。なんかどっか寒いんだもん。もっと普通にB級アクションでよかったのに。

フェイシズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月29日
監督ジュリアン・マニャ
記述年月日2016年1月31日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,ジュリアン・マクマホン,サラ・ウェイン・キャリーズ,マイケル・シャンクス,セバスチャン・ロバーツ,デヴィッド・アトラッキ,マリアンヌ・フェイスフル
評価★★★
脚本ジュリアン・マニャ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=341670

相貌失認ってそういう病気じゃねえからというツッコミはこの手の映画では横に置いておいて、まあ、よくある筋書である。ミラ・ジョヴォビッチが主演のB級サスペンス映画って以上のものではないですな。

連続殺人犯に襲われるが一命をとりとめた主人公は相貌失認になってしまい、人の顔を認識できなくなっていた。彼氏の顔も目撃した犯人の顔も分からなければ、自分の顔もよく分からない。

実際の相貌失認は脳の回路のうち、顔を認識する部分に欠点があるという病気。先天的らしいのだが詳細は分からない。それほど珍しいものではなくけっこうな数の人がこの状態にあるらしい。脳は生きる上での必要性から顔の形を認識する専用の部分があるんだけど――何もないところに人の顔を見つけて心霊写真を発見する能力でもある――この機能に欠点があると、人の顔を丸や線の集合として認識しないといけないので人の顔を覚えるのに時間がかかるのである。って書くと心当たりのある人も多いだろう。

そういう知識をもってこの映画を観ると、相貌失認っていう病気をニュースか何かで知ったこの監督が、そのアイディアだけで脚本書いたんだなというのがよく分かる作品。とはいえ、冒頭に書いたように、この手のドラマでは記憶喪失だって医学的に正しい記憶喪失じゃないので、相貌失認だって医学的に正しい相貌失認である必要は全然ないのである。とにかく、自分を襲った殺人犯の顔を見てもそれが分からないという状況を用意して、あとはミスリードさせたり意味深な音楽をかけて映画にすればいいのだ。

というわけでそういう映画を作りましたという作品。で、うまくそういう感じにできてる。ミラ・ジョヴォヴィッチは美人なのでそれでよい。

レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月16日
監督ジョン・ウー
記述年月日2011年3月2日
出演トニー・レオン,金城武,チャン・フォンイー,チャン・チェン,ヴィッキー・チャオ,フー・ジュン,中村獅童,リン・チーリン,ユウ・ヨン,ホウ・ヨン,トン・ダーウェイ,ソン・ジア,バーサンジャプ,ザン・ジンシェン,チャン・サン
評価★★★
脚本ジョン・ウー,チャン・カン,コー・ジェン,シン・ハーユ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332747
関連

なんかもうダラダラ長い退屈な感じだったけど、赤壁の戦いの映像はきっちり金がかかってて見応えがあった。もっと上手に宣伝してもっと上手に編集すればもっとヒットしたんじゃないの?

赤壁の戦いを描いた後編。ついに戦いの火蓋が切って落とされる。

ダラダラしてるっていうのがやっぱ一番かな。まあこんなもんかといったところ。

デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月24日
監督細田守
記述年月日2020年3月29日
出演(声)藤田淑子,坂本千夏,風間勇刀,山口眞弓
評価★★★
原案本郷あきよし
脚本吉田玲子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/160155
関連

細田守の出世作といわれる、一味違うデジモン劇場版第2弾。40分の掌編。ネットを扱うのだけど、トンデモのない現実的ハッキングが話題になった。

デジタルワールドでの冒険から太一たちが帰ってきて半年後のある日。インターネット上で不気味なタマゴが誕生し、邪悪なデジモンへと進化してネット上から世界中を大混乱の渦に陥れる。太一達はこの敵を倒すべく、再び“デジモン・ワールド”に向かうのだったか……。

ネットの扱い方がよくてSFファンに好評だったかと思う。今観ても普通なんだけどね。もちろんキーボードを叩くとたくさんのモニターに警報が出てブザーが鳴るとかいうのも今でもあるから、今でもまっとうな部類ではある。あの細田監督の出世作かーといった感じで観たんだけど、別にそこまで「さすが」とは思わなかった。

鷲は舞いおりた  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月10日
監督ジョン・スタージェス
記述年月日2009年1月4日
出演マイケル・ケイン,ドナルド・サザーランド,ロバート・デュヴァル,ジェニー・アガター,ドナルド・プレザンス,アンソニー・クエイル,ジーン・マーシュ,ジュディ・ギーソン,トリート・ウィリアムズ,ラリー・ハグマン
評価★★★
原作ジャック・ヒギンズ
脚本トム・マンキウィッツ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26091

そんなに面白くない。

第二次大戦中にヒトラーが命じたチャーチル誘拐作戦の顛末。

裏の駆け引きがたくさんあったのかもしれないし、原作は面白いのかもしれない。けど、映画で観ていても面白いとは感じなかった。なんだろう? 古臭さとかとは別の要因だとは思うのだが。

インビジブル2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年5月11日
監督クラウディオ・ファエ
記述年月日2010年11月28日
出演クリスチャン・スレイター,ピーター・ファシネリ,ローラ・レーガン,デヴィッド・マキルレース,ウィリアム・マクドナルド,サラ・ディーキンス,ジェシカ・ハーモン,ソーニャ・サロマ,コリン・ローレンス
評価★★★
製作総指揮ルーシー・フィッシャー,ポール・ヴァーホーヴェン,ダグラス・ウィック,レイチェル・シェーン
キャラクター創造ゲイリー・スコット・トンプソン,アンドリュー・W・マーロウ
原案ゲイリー・スコット・トンプソン
脚本ジョエル・ソワソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326131

意外とよかったですよ。いや、何を期待してこれを観るのか分かりませんが、個人的には。

透明人間が悪さをしている。警察と軍が捜索を開始する。

B級テイスト全開です。ちょっとアホっぽいというか突っ込みどころがあちこちにあるのもこういうジャンルならアリかと。

バーホーベン臭はそんなにしないけど、別の安っぽさは楽しめます。

ゲッタウェイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年11月2日
監督サム・ペキンパー
記述年月日2010年12月6日
出演スティーヴ・マックィーン,アリ・マッグロー,ベン・ジョンソン,アル・レッティエリ,サリー・ストラザース,スリム・ピケンズ,ボー・ホプキンス,リチャード・ブライト,ジャック・ドッドソン,ダブ・テイラー,ロイ・ジェンソン,ジョン・ブリソン
評価★★★★
原作ジム・トンプソン
脚本ウォルター・ヒル
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7110
関連

うおお。悪党を主人公に悪党同士の騙しあい、出し抜きあい。けっこう平凡なんだけど、クライマックスはすごい。

銀行強盗をしたマッコイは、ギャングに渡すはずの金を持って逃走した。彼を追うギャングをかわしながら、マッコイは妻と共にメキシコをめざす……。

原作のジム・トンプソンのファンなのでいずれは観ようと思っていた作品。1972年の映画。

もうどうしようもない展開。まともな奴が出てきません。アクが強いなー。トンプソンファンならどうぞ。

お父さんのバックドロップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月22日
監督李闘士男
記述年月日2007年10月14日
出演者宇梶剛士,神木隆之介,南方英二,南果歩,田中優貴,生瀬勝久,奥貫薫,AKIRA,エヴェルトン・テイシェイラ,コング桑田,荒谷清水,中島らも,笑福亭鶴瓶,筒井真理子,磯部清次
評価★★★
原作中島らも
脚本鄭義信
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320812

原作も読んでるんだけど、映画にするためにストーリーに余計なものを付け加えている感じがする。原作知らなくても、まとまってないような印象は受けるんじゃないだろうか?

父がかつてレスリングで活躍したプロレスラーでヒールなので、息子も、学校で評判が悪くお父さんを好きになれない。

わざわざ観るような映画ではないと思う。つまらなくはないけど、そんなに面白いわけでもない。

パレス・ダウン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月3日
監督ニコラ・サーダ
記述年月日2020年5月6日
出演ステイシー・マーティン,ルイ=ド・ドゥ・ランクザン,ジーナ・マッキー,アルバ・ロルヴァケル
評価
脚本ニコラ・サーダ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/356573

いや、ちょっとよく分からん、これ。完全なノンフィクションで主観で時系列に出来事を追う映画なんだとしても、救出したときのハシゴ車が下りるところとかあんなの時間かける必要ないでしょ。なんか変に叙情的だし。ムンバイの同時多発テロの映画なんだろうけど、ちょっといくらなんでもこれは星3つも付けられんぞ。無駄でイライラさせるシーンが多すぎる。

ムンバイの同時多発テロに巻き込まれたフランス人少女の話。

ノンフィクションなのはいいけど、観た人間にも、そもそもの事件の全容すら分からないというのはしんどいなあ。

うーん、本当に、なんだかよく分からん。どういう受け止め方をすればいいのか。

デッド・オア・ラン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月21日
監督ピーター・ビリングスリー
記述年月日2020年7月21日
出演ヴィンス・ヴォーン,ヘイリー・スタインフェルド,ビル・パクストン,ジョナサン・バンクス,マイク・エップス,ジョルディ・モリャ,シェー・ウィガム,ジョン・ファヴロー,ウィリアム・レヴィ,タラジ・P・ヘンソン,アナベス・ギッシュ,テレンス・ハワード,ジェームズ・パクストン
評価★★★
原作A・J・リーバーマン,ニック・ソーンバロウ
脚本アンディ・リーバーマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358911

ちょっとテンポも悪いし、なんかちょっとイライラもする。けど、アクションとか行動のちょっと間の抜けた感じのところとかにこだわりを感じられてよい。

実行はせず、犯罪計画を立ててそれを売るという商売で生計を立てていたニックは自分の立てた計画でギャングの息子が殺されたということを知る。殺すことが計画にあったわけではないが、復讐されると思ったニックは逃亡を開始する。何年も会っていない娘がいたが、彼女にも手が及んだので押し掛けて半ば強引に連れ出して逃亡を続けながら、自分に罪を着せた黒幕を探っていく。

劇場未公開。スタイリッシュで無駄のないアクション映画にもなってなければ、サスペンスとしてもちょっと間の抜けた感じになっている。最初はそれがイライラしたんだけど、なんか途中からわざとなのかなと思うようになり、そうすると受け入れられた。テンポがいいわけではない。それは確か。掘り出し物としての期待感ではよくない。

最後の方がいいんだ。この、結果が分かるのに見ることは無い感じ。ネタバレになるけど、わざわざ観る人もいないだろうから書いてしまおう。どうせそのオチ以外に無いんだし。そもそも黒幕は視点移動で劇中ではすぐに判明するし。

黒幕が分かったので、その黒幕をギャングに引き渡すんである。黒幕はギャングのハイエース(比喩)に縛り上げられて詰め込まれどこかに運ばれてしまう。「おう、ご苦労だった」てなもんである。主人公は犯罪者なんで、これで一件落着だ。このオチがいい。

レッドクリフ Part I  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年7月4日
監督ジョン・ウー
記述年月日2010年11月14日
出演トニー・レオン,金城武,チャン・フォンイー,チャン・チェン,ヴィッキー・チャオ,フー・ジュン,中村獅童,(特別出演),リン・チーリン,ユウ・ヨン,ホウ・ヨン,バーサンジャプ,ザン・ジンシェン,トン・ダーウェイ,ソン・ジア,チャン・サン
評価★★★
脚本ジョン・ウー,チャン・カン,コー・ジェン,シン・ハーユ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329757
関連

いつも大味のジョン・ウー監督だけど、今回はさらに大味。うーん。個人的にはそんなに面白くなかったなあ。

赤壁の戦いを描く二部作の第一弾。

第一部は準備段階。赤壁は出てきません。

やっぱそんなに楽しめないです。あらすじは大体知ってるし、あとは派手な衣装とかセットぐらいしか観るところがないわけで、予想の範囲を上回りません。

レイクビュー・テラス 危険な隣人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年5月27日
監督ニール・ラビュート
記述年月日2020年3月8日
出演サミュエル・L・ジャクソン,パトリック・ウィルソン,ケリー・ワシントン,ロン・グラス,ジャスティン・チェンバース,ジェイ・ヘルナンデス,ロバート・パイン,キース・ロネカー,エヴァ・ラルー,マイケル・ランデス,レジーン・ネヒー,ビッツィー・トゥロック,ジェイション・フィッシャー,ロバート・デイヒー,ケイレブ・ピンケット
評価★★★★
脚本デヴィッド・ロッカリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/333728

こういう日常に潜む異常者ってテーマに弱くてつい引き込まれる。というわけで点数は甘め。

白人のクリスと黒人のリサは新婚夫婦。ロサンゼルスの住宅街レイクビュー・テラスに念願のマイホームを手に入れた2人には、幸せいっぱいの新婚生活が待っているかに思われた。ところが引っ越して早々、隣に住むLA市警の黒人警官エイブルから理不尽な嫌がらせを受け始める。彼は極端に白人を嫌い、クリスとリサのような異人種同士の夫婦など到底理解できないようだった。また、妻に先立たれたあと子供たちを厳格に育てるも思春期の彼らとは微妙な距離感を生み、その独善的な態度から周囲でも一人浮いた存在となっていた。そんな彼に対し反撃するものの、警察の権力を振りかざされ、苦しめられるクリスとリサ。エイブルの執拗な嫌がらせは徐々に激しさを増し、ついには夫婦に身の危険が及んでしまうのだが…。

警官を演じたサミュエル・L・ジャクソンがいい感じ。おかしいのは分かるんだがうまく反撃できないのがストレスフル。面白かったです。とはいえ、こういうジャンルが好きじゃない人や、好きでもそこまで思い入れがない人にとってはよくある筋書きなので期待は低めで。

赤ちゃん泥棒  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年5月23日
監督ジョエル・コーエン
記述年月日2012年7月9日
出演ニコラス・ケイジ,ホリー・ハンター,トレイ・ウィルソン,ジョン・グッドマン,ランドール・“テックス”・コッブ,ウィリアム・フォーサイス,フランシス・マクドーマンド,サム・マクマレー,M・エメット・ウォルシュ
評価★★★
製作イーサン・コーエン
製作総指揮ジェームズ・ジャックス
脚本イーサン・コーエン,ジョエル・コーエン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=516

まあそこそこ面白かった。

子供のできない夫婦――婦人警官と元泥棒――が家具王の夫婦に生まれた5つ子の1人を誘拐してしまう。

人間関係や経過をオムニバスみたいにラッシュで見せるコーエン兄弟の手法はとっても好きだ。

コミカルだったりジーンとしたり、いい感じでした。

AVP2 エイリアンズVS.プレデター  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月14日
監督コリン・ストラウス,グレッグ・ストラウス
記述年月日2016年1月18日
出演スティーヴン・パスクール,レイコ・エイルスワース,ジョン・オーティス,ジョニー・ルイス,アリエル・ゲイド,クリステン・ヘイガー,サム・トラメル,ロバート・ジョイ,デヴィッド・パートコー,トム・ウッドラフ・Jr,イーアン・ワイト,ミーシャック・ピーターズ,チェラー・ホースダル
評価★★★
脚本シェーン・サレルノ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328996
関連

個人的に好き。もはや人間が割って入る余地もないくらいの高度な戦闘が繰り広げられ、人間側は加勢する余裕が両成敗する余裕もなく、ただ巻き込まれないように自分の身を守るので精一杯って感じの今作の方がリアルでよい。

コロラドの田舎に墜落した宇宙船にエイリアンが乗っていて、そこにプレデターたちが狩りにやってくる。

人間側がアメリカ軍とか州軍とかじゃなくて地方警察ですよ。光学迷彩のプレデターと強酸の血と脅威の身体能力のエイリアンにどう対抗できるんだって話。

と、ここまで書くと褒めてるように見えるけど、エイリアンは下水道にいて夜中に行動しているので画面は暗いばかりです。田舎にモンスターが出現して住民を襲うっていう古きホラー映画っぽい作りは個人的には好きだが、現代人には厳しいだろうと思う。それに、結局、人間側も活躍させないといけないわけで、ストーリーがそっち寄りになっていくのも、まあ、しょうがないけど、不満を持つ人は多いだろう。

個人的に導入部から何が起こってるか分からないって感じまでのところが好きです。

メゾン・ド・ヒミコ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年2月17日
監督犬童一心
記述年月日2009年4月22日
出演オダギリジョー,柴咲コウ,田中泯,西島秀俊,歌澤寅右衛門,青山吉良,柳澤愼一,井上博一,森山潤久,洋ちゃん,村上大樹,高橋昌也,大河内浩,中村靖日,村石千春,久保麻衣子,田辺季正
評価★★★★
脚本渡辺あや
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321911
関連

あざといといえばあざとい。こんな狙いすましたような話で感動すると思ったら大間違いだぞというようなひねくれた心で観そうになるんだけど、そんな心のままでもこの映画の力は認めてしまうなあ。

ある雨の日、塗装会社で事務員として働く24歳の女性、吉田沙織のもとに一人の若い男性が訪ねてくる。岸本春彦と名乗るその男性は、沙織が幼いときに家を出ていった父、照雄の現在の恋人だという。有名なゲイバー“卑弥呼”の二代目を継ぎ成功した照雄は、その後店を畳んで神奈川県大浦海岸近くにゲイのための老人ホーム“メゾン・ド・ヒミコ”を建て、運営していた。春彦は、その父が癌で死期が近いことを沙織に伝え、ホームを手伝わないかと誘う。自分と母を捨てた父を許すことができない沙織だったが、破格の日給と遺産の話しに心動かされ、ついにはホームへとやって来る…。

オダギリジョーのゲイ役がかなりうまい。ゲイにしか見えない。

演出も過剰でなく、素直に心に入ってくる。なんとなく色物としてとらえていたけど、いい映画でした。

ラブ・アゲイン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月25日
監督グレン・フィカーラ,ジョン・レクア
記述年月日2020年7月23日
出演スティーヴ・カレル,ライアン・ゴズリング,ジュリアン・ムーア,エマ・ストーン,ジョン・キャロル・リンチ,マリサ・トメイ,ケヴィン・ベーコン,ジョナ・ボボ,アナリー・ティプトン,ジョシュ・グローバン,ライザ・ラピラ,ジョーイ・キング,ベス・リトルフォード,メキア・コックス,ジュリアンナ・ギル,ダン・バトラー,レジー・リー,カロリーナ・ヴィドラ,ケイトリン・トンプソン
評価★★★★
脚本ダン・フォーゲルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340604

最高に楽しかった。こんなにいい映画があるとは。いやー、よかった。

妻に浮気を告白され、そのまま離婚しましょうと告げられて自暴自棄になり毎晩バーで愚痴ってた男にプレイボーイが声をかけてくる。見るに耐えないが、素材はいいからモテる要素はある。黙って俺の言うことを聞け。そんな言葉に、自暴自棄な勢いのまま服や靴を捨てて買い直しイメージチェンジを遂げていく。

複数のエピソードがあってどこでリンクするのかと思ったらここでリンクするのかというサプライズ。そして怒涛の面白さ。ハッピーエンド。これは面白い。ラブコメとしてもベタなところと新鮮なところの割合が絶妙でワンパターンにはなっていない。

面白かったです。ほんと。

マッドマックス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年2月22日
監督ジョージ・ミラー
記述年月日2020年4月8日
出演メル・ギブソン,ジョアンヌ・サミュエル,スティーヴ・ビズレー,ヒュー・キース=バーン,ティム・バーンズ,ロジャー・ウォード,ヴィンス・ギル,ジェフ・パリー,スティーヴ・ミリチャンプ,ジョン・リー,レッグ・エヴァンス,シーラ・フローランス,ジョナサン・ハーディ
評価★★★
脚本ジェームズ・マッカウスランド,ジョージ・ミラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/22237
関連

音楽のうるささやシーンの繋がりの不明さなど、ひどい映画だと思うけどなあ。

暴走族との逮捕劇が過激化し、警官マックスはどんどん止まらなくなっていく。

もちろんこれが初見ではないです。色々あったのでそろそろ真面目に観るかと思いしっかり鑑賞。これを観ていてもたってもいられず湾岸や東名をバイクでぶっとばしたという若者エピソードも多い。だが初見から自分はピンとこなかった。今なら分かるかなと思って観たんだけど、やっぱりそこまで興奮はさせられなかった。

実はこの1の段階で近未来になってて文明は崩壊しているということになっており、道端とか風景の中からそれが暗示されているらしい。暴走族もどちらかというと野盗の類らしい。説明されないけど。

ほか。出ている暴走族のほとんどが本物の暴走族。演技も分からず、ただ声をかけられて撮られているだけというヤバさ。

まあ、メル・ギブソンや監督のジョージ・ミラーだけでなく、オーストラリア映画そのものの世界的地位を押し上げたすごい映画なので、私の感想はともかく興味があったらどうぞ。もはや古典。1979年の映画。

ロッキー5/最後のドラマ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年10月26日
監督ジョン・G・アヴィルドセン
記述年月日2012年1月28日
出演シルヴェスター・スタローン,タリア・シャイア,セイジ・スタローン,トミー・モリソン,バート・ヤング,バージェス・メレディス,リチャード・ガント,ジェームズ・ガンビナ,トニー・バートン,デリア・シェパード,ケヴィン・コナリー
評価★★★
脚本シルヴェスター・スタローン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25721
関連

allcinema の解説 このシリーズは「1」で終わっている。ってもはや憎しみまで感じられるんだけど(これが終わコン宣言だ)、よほど初代ロッキーに感動したんだろうなあ。自分はここまで観ても、ベタな展開の脚本に既存の価値観を打ち砕かれてます。

トレーナーになったロッキーが、自信過剰な新人に手を焼く。

何を期待するかで評価は大きく変わると思いますが、自分は、これはこれで悪くないと思っている人である。ロッキーというボクサーの伝記として、そう何度も山場があるわけじゃないし、スタローンの脚本はシンプルで分かりやすいもんな。

オクトパス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年4月2日
監督ジョン・エアーズ
記述年月日2010年11月27日
出演ジェイ・ハリントン,デヴィッド・ビークロフト,キャロリン・ロウリー,ラヴィル・イシアノフ,リッコ・ロス,ジェフ・ナトール,ジョージ・スタンチェフ,マーティン・マクドウガル
評価★★
原案ボアズ・デヴィッドソン
脚本マイケル・D・ウェイス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=162989

大ダコに襲われるパニック映画なんておいしいネタなのに、ちょっと残念な感じでつまらない。

あらすじ上に書いたけど、豪華客船が大ダコに襲われる。

特撮はさすがに最近――といっても2000年だけど――だけあってCGが豪快に動くけど、それでもちょっとしょぼい。

あと、テレビで観たんだけど、この吹き替えの質が悪すぎる。うまい下手が分からない人でも棒読みは分かるよ。

インフェルノ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月11日
監督ロン・ハワード
記述年月日2020年7月30日
出演トム・ハンクス,フェリシティ・ジョーンズ,イルファン・カーン,オマール・シー,ベン・フォスター,シセ・バベット・クヌッセン,アナ・ウラル,ジョン・ドナヒュー,アイダ・ダーヴィッシュ,ポール・リッター,フィリップ・アルディッティ
評価★★★
製作ブライアン・グレイザー,ロン・ハワード
製作総指揮デヴィッド・ハウスホルター,ダン・ブラウン,ウィリアム・M・コナー,アンナ・カルプ,ベン・ウェイスブレン
原作ダン・ブラウン
脚本デヴィッド・コープ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355752

なんか安いサスペンスアクション映画になっちゃってた。ダ・ヴィンチ・コードは観たような気がするけど感想は書いてなかった。天使と悪魔は未見。

ラングドン教授が目覚めたのは、なぜかフィレンツェにある病院の一室だった。過去2日間の記憶がない彼は、謎の刺客に命を狙われるも、女医シエナの手を借り、どうにか病院から脱出する。何も思い出せない彼のポケットには1本のペンライトが。そして映し出されたのは、ダンテの神曲“地獄篇”を模した『地獄の見取り図』。そこに刻まれた“暗号”を探るうち、ダンテのデスマスクの持ち主で大富豪の生化学者ゾブリストに辿り着くラングドン。彼は人口爆発による人類滅亡を回避する唯一の解決策だとして、恐るべき計画を目論んでいた。シエナとともに次々と立ちはだかる謎を読み解き、ゾブリストの野望を食い止めるべく奔走するラングドンだったが…。

映画は2016年なのでまだ不明だけど、続編は作られないんじゃないかなあ。これを観て次も観ようとはあまり思わないな。

世界遺産の観光名所を映すコンセプトは健在。その辺は期待していい。

やっぱ問題は脚本で、原作は知らないけど、映画だとなんかこう、どこかで観たような感じで話が進むんで、どうにもドキドキしない。よく分からん組織に追われながら謎を解いて陰謀を暴き自分の疑惑を晴らすとかそんな感じで、本当にどっかで観たような話。

しあわせの隠れ場所  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年11月16日
監督ジョン・リー・ハンコック
記述年月日2023年2月27日
出演サンドラ・ブロック,クィントン・アーロン,ティム・マッグロウ,キャシー・ベイツ,リリー・コリンズ,ジェイ・ヘッド,レイ・マッキノン,キム・ディケンズ,キャサリン・ダイアー,アンディ・スタール,トム・ノウィッキ,アドリアーニ・レノックス,イーディ・メイズ
評価★★★★
原作マイケル・ルイス『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』
脚本ジョン・リー・ハンコック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335925

これも話が見えているけど痛快でよい。いい気分にさせてくれる映画だった。

体格のいい黒人青年マイケルは行くあてもなく夜の街をさまよっていた。父親はなく、母親にも相手にされていない。そして知能は低め。歩く姿を見るだけでなんとなくそれが分かる。裕福な白人家庭の主婦リー・アンは彼を見てなんとなく気になっていた。ある冬の夜、いつものように歩いている彼を見かけた彼はついに声をかけ家に招き入れる。シャワーを浴びさせ、リビングで寝かせる。広い家に夫婦と、マイケルより年下で小さい息子と娘がいるのだが、彼は何も盗まず、何も乱暴もせず、一晩を過ごした。そして次の晩も泊める。格差解消のプログラムとしてマイケルを高校に特別編入させようとするが、彼の知能指数は低いと拒絶される。それをなんとかゴリ押しして編入させるのだが、エリート白人高校で彼の存在は明らかに異質だった。検査や試験の結果あらゆる能力が平均以下の彼は、肉体能力と、彼の保護本能だけは飛び抜けており、家族や仲間を守る意識だけはとてつもなく強かった。夫婦は彼にアメフトの才能を見い出すのだった。

実話で、彼がプロになっていることはすでに分かっているのだが、いくらなんでも無茶すぎるというくらい基礎能力が低い。気のいい力持ちというなにか童話のような人物なのである。当然、敵も味方もナメまくりである。そもそも彼自身も作戦とか分からないしルールも理解できない。チームプレイとか無理だとすら思う。だがアメフトというのは一点突破の能力が求められる分野でもある。というわけで、ちょっとしたチャンスが与えられてからの彼の活躍と、実は別にバカでもなかったというところまで、なんとも痛快に話は進む。

なんかちょっとあざとすぎて白けてしまうが、実話なんだからしょうがない(笑)

ラッシュ/プライドと友情  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月13日
監督ロン・ハワード
記述年月日2020年4月25日
出演クリス・ヘムズワース,ダニエル・ブリュール,オリヴィア・ワイルド,アレクサンドラ・マリア・ララ,ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ,クリスチャン・マッケイ,デヴィッド・コールダー,ナタリー・ドーマー,スティーヴン・マンガン,アリスター・ペトリ,ジュリアン・リンド=タット,コリン・スティントン
評価★★★
脚本ピーター・モーガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346876

F1シーンは劇場の方が迫力あったんだろうなーと思った。ライバル関係の二人の話は面白かった。

1970年代にライバル同士だったF1ドライバーのジェームズ・ハントとニキ・ラウダの死闘を描いた伝記映画。

ラウダが職人気質で克己的なのに対してハントは享楽的で天才肌。ま、この映画で感情移入するのは自分はニキ・ラウダなんだけど、ハントの方に感情移入する人もいるかもしれない。この映画がどっち視点で描いているかというとちょっと判断が難しかったりする。

そして、鑑賞後に経歴などを調べると、実際には色々二人に複雑な事情があって、なかなかシンプルな話ではなかったんだなということも分かる。これは映画が脚本として精錬させたということで評価されるべき話だけど、まあ、F1ドライバーをめぐる話というのは本当にややこしい。

私は世代でもないのでこの二人に熱中していたということはないけど、まあ、悪くなかったです。

ダークタワー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月30日
監督ニコライ・アーセル
記述年月日2023年4月13日
出演イドリス・エルバ,マシュー・マコノヒー,トム・テイラー,クローディア・キム,フラン・クランツ,アビー・リー,ジャッキー・アール・ヘイリー,キャサリン・ウィニック,マイケル・バルビエリ,エヴァ・カミンスキー,ニコラス・ハミルトン,ホセ・ズニーガ
評価★★★
原作スティーヴン・キング
脚本アキヴァ・ゴールズマン,ジェフ・ピンクナー,アナス・トマス・イェンセン,ニコライ・アーセル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362348

意外ときっちりファンタジーとして収まっていたと思う。面白かった。王道って感じ。話題にならなかったのかな? 普通に面白いと思うんだけど。

ニューヨークに暮らす少年ジェイクは、毎夜おなじ悪夢にうなされていた。それは巨大な暗黒の塔を舞台に、それを護る拳銃使い(ガンスリンガー)の戦士と、破壊しようとする黒衣の男の戦いが繰り広げられているというもの。塔の破壊が現実世界の荒廃をもたらしていると気づいたジェイクだったが、誰にも信じてもらえずにいた。そんなある日、ジェイクはこの世界と夢で見た“中間世界”と呼ばれる異界を繋いでいる場所を発見する。そして中間世界で最後のガンスリンガー、ローランドと出会うジェイクだったが…。

悪夢をよく見る少年が、ついにその異世界に迷い込み、そこで冒険をするという、王道ファンタジーストーリーになっている。

ダークタワーといえばスティーヴン・キングの代表作の1つで大長編なのだけど、この映画はそこからちょっと設定とキャラクターをつまんだダイジェスト作品といったところ。とはいえ、原作はどうか知らんけど映画単体では充分によくできていると思う。

欧州だとファンタジーの武器は剣なんだけど、アメリカでは銃になるんだね。歴史が浅いなあ。しみじみ。

よくできているといっても、ダイジェストの感じは否めないのと、こういう少年が異世界に迷い込んで成長するファンタジー作品ではもっとすごい傑作がゴロゴロしているのでそこと比べると佳作止まり感は否めない。

ジェイソン・ボーン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月3日
監督ポール・グリーングラス
記述年月日2023年4月16日
出演マット・デイモン,トミー・リー・ジョーンズ,アリシア・ヴィカンダー,ヴァンサン・カッセル,ジュリア・スタイルズ,リズ・アーメッド,アトー・エッサンドー,スコット・シェパード,ビル・キャンプ,ヴィツェンツ・キーファー,グレッグ・ヘンリー,スティーヴン・クンケン
評価★★★
脚本ポール・グリーングラス,クリストファー・ラウズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355735
関連

やっぱり細かいカット割りってアクションにおいて意味があるのかなあと思う。というか、そもそもアクション映画のアクションシーンって何だとか目的は何だとかそういうことを考えてしまった。気合いは入っていると思うんだけど、なんだかなあ。特にクライマックスでアクションの盛り上がりとは反対にこっちの気持ちはどんどん下がってしまう。しょうもないもの見せやがって。

全ての記憶を取り戻したジェイソン・ボーンが消息を絶ってから何年もの月日が経ったある日、元同僚のニッキーはギリシャに潜伏している彼との接触を試みる。ニッキーはハッカーグループと手を組み、CIAのサーバーから極秘情報を盗み出していた。その中には“トレッドストーン計画”の全貌とそれに関わったボーンの父親の情報も含まれていた。しかしCIA長官のデューイはニッキーの足取りを追跡し、ギリシャに凄腕暗殺者アセットを送り込む。そんな中、野心を秘めたCAIの若手エージェント、ヘザー・リーは、強引なデューイとは距離を置き、ボーンを再びCIAに引き戻そうと画策するのだったが…。

ファーストインプレッションでは怒っているが——時間が違って、この最初の一文は鑑賞直後のメモ書きなのである——別にそこまでダメダメな映画なのではない。二転三転するストーリーと要所要所のアクションシーンを揃えて、ちゃんとした映画として作られている。

がっかりなのは期待からの落差である。元々のシリーズが地味で目立たない工作員の作戦行動のアクションを忠実にやってるので、誤魔化しのないアクションだったのである。本作はその方針から一転して細かい編集カットでアクションを誤魔化している。何をどのようにしているのかが分からない。個人的には、これならジェイソン・ボーンのシリーズじゃなくてもいいじゃないかと思うのである。

どうしてもきつい言い方になってしまう。なんか自分が不当な評価をしているようで申し訳ない。普通の映画ですよ。期待しなければ普通に楽しめます。

縛り首の木  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年7月11日
監督デルマー・デイヴィス
記述年月日2013年11月3日
出演ゲイリー・クーパー,マリア・シェル,カール・マルデン,ベン・ピアッツァ,ジョージ・C・スコット,カール・スウェンソン,ヴァージニア・グレッグ
評価★★★
脚本ウェンデル・メイズ,ハルステッド・ウェルズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=10135

文学的になった西部劇。こういうのも嫌いじゃないが、あらためて観るにはどうだろうなあ。

過去を背負いながら医師として生きる男が流れ着いた先でひっそりと生きるのだが……。

西部の田舎という村社会で曲者がどう生きるかとかそんな感じ。西部劇だけどインディアンは出てこない。銃撃戦はある。

姑獲鳥の夏  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月27日
監督実相寺昭雄
記述年月日2014年2月27日
出演堤真一,永瀬正敏,阿部寛,宮迫博之,原田知世,田中麗奈,清水美砂,篠原涼子,松尾スズキ,恵俊彰,寺島進,堀部圭亮,三輪ひとみ,原知佐子,荒川良々,京極夏彦,すまけい,いしだあゆみ
評価★★
原作京極夏彦『姑獲鳥の夏』
脚本猪爪慎一
脚本協力阿部能丸
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321009

うーん、映画にした意味がまるでないような。原作を読めばそれでいいんじゃないかなー。

憑き物落としの京極堂のところに来た奇妙な相談、ある女が妊娠20ヶ月を越えているという話を受け、まずは彼の友人たる関口が様子を伺いに訪ねるのだが。

原作で人気のシーンを映像化したっていうのは分かる。そういう意味でハリー・ポッターと一緒だ。これだけ観てもイマイチという点でも似ている。ただ、違うのは、映像化そのものに意味が無いような感じなんだよな。ハリポタの方は映像化に意味があったけど。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年6月23日
監督ゴア・ヴァービンスキー
記述年月日2010年11月28日
出演ジョニー・デップ,オーランド・ブルーム,キーラ・ナイトレイ,ジェフリー・ラッシュ,ジョナサン・プライス,ビル・ナイ,チョウ・ユンファ,ステラン・スカルスガルド,ジャック・ダヴェンポート,トム・ホランダー,ナオミ・ハリス,デヴィッド・スコフィールド,ケヴィン・R・マクナリー,リー・アレンバーグ,マッケンジー・クルック,デヴィッド・ベイリー,キース・リチャーズ,マーシャル・マネシュ
評価★★★
製作ジェリー・ブラッカイマー
脚本テッド・エリオット,テリー・ロッシオ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326744
関連

なんかもうどうでもいいというか、気持ちはそんなに盛り上がらなかったです。すいません。

パイレーツ・オブ・カリビアン3部作のラスト。呪いに一応の決着がつく。

テレビ放送された前後編に分けての視聴。まあ、なんというか、期待通りですよ。

ヘルレイザー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年1月0日
監督トニー・ランデル
記述年月日2020年4月26日
出演アシュレイ・ローレンス,クレア・ヒギンズ,ケネス・クランハム,イモージェン・ブアマン,ショーン・チャップマン,ウィリアム・ホープ,ダグ・ブラッドレイ,オリヴァー・スミス
評価★★★
原作クライヴ・バーカー
脚本ピーター・アトキンス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/21119
関連

1から続けて鑑賞。調べたらこっちもこっちで評判がいいので観てみたら、実際、ヴィジョンはすごかった。

なんとか魔道士(セノバイト)の魔の手を逃れて精神病院に入った娘のクリスティだったが、院長がパズルボックスから継母のジュリアを蘇えられてしまう。魔界に入った彼女はそこで誰も見たことのない光景を目の当たりにする。

魔界というか地獄というか、そこに院長、クリスティ、そして同じ病院の自閉症の少女の三人が入り、追われつつもなんとか封じ込めようとする展開である。ほとんどが異界での話になる。こちらも映像がなかなかの作り込み。というか、頭のイメージをそのまま撮れてしまうのがすごいなあ。

ハードネス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月25日
監督ポール・リンチ
記述年月日2010年11月27日
出演シャノン・トゥイード,アンドリュー・ダイス・クレイ,ロディ・パイパー,ロバート・ダヴィ,ニコラス・キャンベル,ジョン・コリコス,チャンドラ・ウェスト
評価★★
脚本ロバート・クーパー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=17528

つっこみどころ満載だけど、それを楽しめるというなら止めるほどひどい作品じゃない。普通の人は縁を持たずともよい。

テロリストがビルを占拠して、女が単身で反撃する。

……というストーリーだけだとどこかで聞いたことあるような感じだが。

お嬢さん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月7日
監督パク・チャヌク
記述年月日2020年6月13日
出演キム・ミニ,キム・テリ,ハ・ジョンウ,チョ・ジヌン,キム・ヘスク,ムン・ソリ,チョ・ウニョン
評価★★★★★
原作サラ・ウォーターズ『荊の城』
脚本パク・チャヌク,チョン・ソギョン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358901

実にまんべんなくエロスが散りばめられていて、それに必要性が入っている。かなり高度な映画だ。そして面白い。ガチで作っているところもすごい。

ずっと幽閉されている少女を騙して結婚してその財産を狙う詐欺師がいた。詐欺師はサポートする少女をメイドとして送り込むが、彼女がお嬢さんに肩入れするようになって計画が狂い始める。

耽美な世界観が全編に漂い、ちょいエロではないガチのエロス表現が展開される。正面から扱っているためにかえってすがすがしい。

なんというか、映画がちゃんと世界を向いているのが面白い。内輪ウケとかちょっとしたスマッシュヒットを狙ってない。大衆娯楽と批評や映画賞を全部狙っている。その覚悟がすごい。

あとは、話のネタバレはしないので是非観て欲しい。不思議な転がり方をするので観ていて楽しいです。

スリーピング・ディクショナリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月31日
監督ガイ・ジェンキン
記述年月日2014年3月9日
出演ジェシカ・アルバ,ヒュー・ダンシー,ボブ・ホスキンス,ブレンダ・ブレシン,エミリー・モーティマー,ノア・テイラー
評価★★★
脚本ガイ・ジェンキン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240940

はっはっはっ。エロについてけっこう誰もが考えそうな男の妄想なんだけど、それを下品とかなんとかいって非難するのも野暮である。エロくてよかったよー。よく撮った(笑)

20世紀前半のインドネシアでは、ベッドを共にしながら英国人に現地の言葉を教える『スリーピング・ディクショナリー』と呼ばれる役割の女性がいた。ウブな英国人青年は、その美人で従順なセリマに夢中になってしまう。

……もう発想がバカでしょ? いや、心底バカにしてるわけじゃないんだよ。設定は妄想スタートなのに(断言)、それを真面目にやっちゃってるところがいいんですよ。いやー妄想妄想。こういうのをケナしてると視野が狭くなる。

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年1月15日
監督アビー・コーン,マーク・シルヴァースタイン
記述年月日2022年1月29日
出演エイミー・シューマー,ミシェル・ウィリアムズ,ローリー・スコーヴェル,エミリー・ラタコウスキー,エイディ・ブライアント,トム・ホッパー,ビジー・フィリップス,アドリアン・マルティネス,ナオミ・キャンベル,ローレン・ハットン
評価★★★★
脚本アビー・コーン,マーク・シルヴァースタイン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365184

これは面白い。ただ、最後の演説シーンはジャンルとして外せないものだったのかもしれないけど、完全に浮いていると思う。それ以外はなんだか完璧な映画だった。演説シーンの欠点には目をつむろう。

美しくない自分が嫌いで卑屈になっている主人公レネーだったが、頭を打ったことがきっかけで自分の姿が美しく見えてしまう。周囲には以前と同じに見える彼女だったが、当人にとっては卑屈さがなくなり自信に溢れるようになる。そして、容姿などまるで変わらなくても性格が変わるだけで彼女の環境は変わっていくのだった。

ラブコメ映画の中でも傑作ということでジェーン・スー×高橋芳朗が、宇多丸・宇垣美里に激プレゼン!ラブコメ映画の魅力で紹介されていた。リンク先にはタイトルがなく、ちょっと検索しても紹介していた3本がなんだったのか全然分からないけど、とりあえずその中の1本なのである。

まあ、そんなご大層なものではなく、頭を空っぽにして楽しむべきものだろう。そして頭空っぽにして楽しめる、非常にいい映画だった。とくにやっぱ性格が変わってからのレネーのことが好きになってしょうがない。やっぱり自信って大事だな、と。

で、冒頭で目をつむろうといった演説シーンであるが……。まあ、観る人によってはこれが最高という人もいるだろうからそういう人をひやかしてしまうことにもなってしまうけど、自分はどうも、ここまで実際にシーンとして見せてきたことを、言葉にして説明しなくてもいいのになーと思ってしまった。

パンズ・ラビリンス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月24日
監督ギレルモ・デル・トロ
記述年月日2022年1月9日
出演イバナ・バケロ,セルジ・ロペス,マリベル・ベルドゥ,ダグ・ジョーンズ,アリアドナ・ヒル,アレックス・アングロ,ロジェ・カサマジョール,マノロ・ソロ,セサール・ベア,エウセビオ・ラサロ,パコ・ビダル,フェデリコ・ルッピ
評価★★★
脚本ギレルモ・デル・トロ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/326294

デル・トロの趣味全開の話なのかと思っていたら、そういうことではなかった。その後の作風を知っていたのでちょっと自分の期待がズレてた。これはこれでいい映画だったけど。いや、ちょっと味方側が間抜けすぎてストレスも多いけど。

1944年のスペイン。内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。内戦で父を亡くした少女オフェリアは、臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。この地でゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍と母が再婚したのだった。冷酷で残忍な義父に恐怖と憎しみを募らせるオフェリア。その夜、彼女は昆虫の姿をした不思議な妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。そこでオフェリアを出迎えたパン<牧神>は、彼女が地底の魔法の国のプリンセスの生まれ変わりで、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると告げる。オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるのだったが…。

私的な話だけど「パンの大神」という短編小説を知っていたので、「ああ、あのパンか」とすぐに分かり、そこから内容もなんとなく予想がついた。「パンの大神」は検索すればすぐに見つかるが、あれこれあるモダンホラーの元ネタの元ネタの元ネタくらいの存在である(今のモダンホラーの定義を今年公開されたホラー映画あたりにするなら、“元ネタ”をもう一つ重ねて元ネタの元ネタの元ネタの元ネタと言っても過言ではない)。元のパンはギリシア・ローマが由来だが、ギレルモ・デル・トロは間違いなくその系譜を意識しているだろうから、そっち関連だと思うだろう。ぶっちゃけるとクトゥルフ神話の元ネタなんである。要するに異形の怪物が登場するということだ。

まわりくどいけど、この映画では掌に目玉があるメインヴィジュアルである。主人公の少女ではなく。強烈な印象を与える。

映画の感想だけど、監督の怪物愛が炸裂しているのかと思っていたら、そうではなかった。また、この手の神話にあるようななんとも後味の悪いラストになるのかと思っていたらそんなこともなかった。あくまで人間のドラマにスポットが与えられている。パンはその心理につけこんでくるという意味ではキリスト的悪魔の王道である。そういう意味で、非常にバランスの取れた作品になっており、ギレルモ・デル・トロの出世作になったというのも納得である。

マンハッタン無宿  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月31日
監督ドン・シーゲル
記述年月日2020年3月2日
出演クリント・イーストウッド,リー・J・コッブ,スーザン・クラーク,ドン・ストラウド,ベティ・フィールド,ティシャ・スターリング,トム・テューリー,メロディ・ジョンソン,ジェームズ・エドワーズ,シーモア・カッセル
評価★★★
原作ハーマン・ミラー
脚本ハーマン・ミラー,ディーン・リーズナー,ハワード・ロッドマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/22610

割と面白い。予備知識が色々あるとまた楽しめた。

アリゾナの保安官補がニューヨークに犯人引き受けに来たのだが逃げられてしまう。田舎男が大都会で犯人探しをする物語。

クリント・イーストウッドって私はおっさんとか名優みたいなイメージなんだけど、もうちょっと昔はイケメンでオラオラを売りにしていた役者だったそうな。泣かした女も数しれずというか女癖の悪さと誠意の無さ(女にひどいことするのを自慢にしている気配すらある)に関してはあとから告発の形で出るわ出るわといった人物である。

で、この映画観るとイーストウッドはとにかくデカイ。背が高い。で、粗野でどうにも態度が鼻につくといった塩梅で、それが役でもありながら素でもあるという感じである。顔も今のまま皺が少ない。とにかくフレッシュ。そんな感じ。

知り合った女とはとりあえず親しくなる。都会女も抱いとくかって塩梅。

そういうイーストウッドがきっちり映画の中でハマっているので、現実の彼はクソ野郎だとしても、観る分には楽しめるかと。ストーリーは普通です。そっちも別につまらなくはない。ただ、イーストウッドありきの企画と脚本なわけで、そこは不可分。

羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年11月16日
監督MTJJ
記述年月日2022年1月9日
出演(声)花澤香菜,宮野真守,櫻井孝宏,斉藤壮馬,松岡禎丞,杉田智和,豊崎愛生,水瀬いのり,チョー,大塚芳忠,宇垣美里
評価★★★★★
原作MTJJ
脚本MTJJ,彭可欣,風息神涙
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/370020

これは面白い。アクションがかっこいい。超能力描写がAKIRA感がすごかった。ストーリーもよかった。

黒猫の精霊、シャオヘイ(小黒)は森で暮らしていたが再開発で住めなくなり街に移動する。そこで追われたところで精霊の国に住むフーシーに招かれそこで精霊の仲間と穏やかに暮らせるようになる。ところがそこに人間でありながら精霊と普通に交流できる強力な術の使い手ムゲンが現れ、皆の元からシャオヘイを攫う。ムゲンは捕まえたシャオヘイを人間と精霊が共存する会館へと連れていくと言うのだが、フーシーたちは奪還のために彼を追う。シャオヘイはなんとか逃げようとするがムゲンは強すぎてとても敵わない。それどころか、師匠面をしてシャオヘイを鍛えようとする。

イントロだけでちゃっと見せる。映画のメインはシャオヘイがムゲンと嫌々移動するロードムービーなところだが、そこまでもっていくまでのコンパクトさは見事である。

あと、主人公が人間ではないし、人間に優しくする理由もないので、人間視点が映画の中にほとんど無いというのは新鮮であった。感情移入というか一応、仮にでも誰の味方に立って鑑賞しようという、その寄って立つところがない。あまりそういう映画を観たことがないのですごく不思議な感覚だった。

ストーリーもアクションもよかった。

ストーリーは振り返ると王道なんだけど、王道だけど見ていてドキドキするくらいには見事だった。面白い。

アクションが日本のアニメとまったく別。というか、私がなんとなく日本のアニメのアクションに不満があった部分をきっちり直していて、全体は日本アニメの影響が強いんだけどそこはブラッシュアップしているところがいいなと。日本のアニメーターもこれを観て度肝を抜かれたそうで、実際、この映画の公開後はこれの影響を受けた日本のアニメの増えました。まだまだだけど。

具体的にどこかというと、私は素人なので立派な分析ではないけど、日本ではアクションに見栄を導入するので突っ込みどころが多くなる。技名を叫んだり、パンチキックを出しながら言い争いをしたり。そういうのが視聴者にもウケるんだろうけど、自分ではいつもそれが不満だった。プロの戦術家なら相手が気づく前に倒すべきだし、何かを喋ったらその分だけ疲れるので戦闘では不利になる。映像の時間稼ぎのための「ガッガッガッ」「キンキンキン」も、意味のない攻撃はやめろと思っていた。本作はその辺のおかしなアクションは鳴りを潜めていて、個人的印象では香港アクションの影響が強いように感じた。あちらもあちらで魅せるアクションだが、こっちの方が気持ちがいい。というか、アニメにもこういうのを導入しようとなぜ日本ではならなかったのかと思う。まあ、繰り返すけど、今後は出てくるんだろうけど。

とにかくどれも面白かったです。日本アニメへのアンチテーゼではなく、いいところはきちっと受け継いだ上で、そこに一ついいものを重ねた感じ。

特別出演の宇垣美里というのがほんのちょい役で声を当てているのだが、本当にここだけ違和感があって、プロじゃないとこんな感じになるんだなーと思った。本筋に関係がないのでそこまで邪魔にはなっていないけどね。

UDON  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年4月6日
監督本広克行
記述年月日2008年10月26日
出演者ユースケ・サンタマリア,小西真奈美,トータス松本,鈴木京香,升毅,片桐仁,要潤,小日向文世,木場勝己,江守徹,二宮さよ子,明星真由美,森崎博之,中野英樹,永野宗典,池松壮亮,ムロツヨシ,与座嘉秋,川岡大次郎
評価★★★
脚本戸田山雅司
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324736

有象無象よりはちょっとマシといった感じ。観る前は、邦画によくあるドラマ感覚イージー映画の一つって感じで、タイトルを聞いただけで観る気ゼロだったんですが、ま、ちょっとマシといった感じ。余計なお涙頂載や恋の話がないので。

ニューヨークでスタンダップコメディアンを目指していた松井香助は夢破れて香川に帰ってきた。彼はひょんなことから香川の地方紙の編集の仕事をすることになり、そこで讃岐うどんの企画を始める。チーム麺通団を結成し、地元でさえ知らないうまいうどん屋を発掘していく。

ユースケサンタマリアの演技はバラエティで見るのと同じなんだけど、それはつまりある意味「リアル」であり、わざとらしさはない。これは結構貴重だなと思った。

ちょっとはマシという程度なので傑作であるとか、是非にとおすすめするとか、そういった感じではないです。

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年3月30日
総監督庵野秀明
記述年月日2022年1月14日
出演(声)緒方恵美,林原めぐみ,宮村優子,坂本真綾,三石琴乃,山口由里子,石田彰,立木文彦,清川元夢,関智一,岩永哲哉,岩男潤子,長沢美樹,子安武人,優希比呂,大塚明夫,沢城みゆき,大原さやか,伊瀬茉莉也,勝杏里,山寺宏一,内山昂輝,川田紳司,興津和幸,下山吉光,星野充昭,さとうあい,滝沢ロコ,堀越真己,八百屋杏,斎藤千和,小野塚貴志,儀武ゆう子,手塚ヒロミチ,塙真奈美,大南悠,中務貴幸,丹羽正人,広瀬さや,中村源太,武蔵真之介,新祐樹,前田玲奈,村田知沙,虎島貴明,井関花芽,神木隆之介
評価★★★
監督鶴巻和哉,中山勝一,前田真宏
企画庵野秀明
エグゼクティブプロデューサー庵野秀明,緒方智幸
アニメーションプロデューサー杉谷勇樹
制作スタジオカラー
原作庵野秀明
脚本庵野秀明
総作画監督錦織敦史
作画監督井関修一,金世俊,浅野直之,田中将賀,新井浩一
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/364985
関連

いやー、終わった終わったといった感じ。大して面白くはなく、退屈で途中で寝そうになった。

前作、新劇場版Qから続く物語の完結編。

ものすごく否定的な感想だったけど、他の人の考察を聞いてちょっと見方が変わった。クライマックスの方でシンジではなくゲンドウがこれまでの経緯や目的をセリフできちっと説明するシーンがある。その内容に新鮮さはなく、これまで大体そうだろうなと想像していたものが言葉になるだけである。だが、これをちゃんと説明するということがまさにこれで終わるという監督の覚悟がよく分かる。退屈ではあるが必要なものなのである。観た人の感想で私が一番よく見たのが「終わったー」というものであった。その通りだと思う。

キャビン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月9日
監督ドリュー・ゴダード
記述年月日2022年1月12日
出演クリステン・コノリー,クリス・ヘムズワース,アンナ・ハッチソン,フラン・クランツ,ジェシー・ウィリアムズ,リチャード・ジェンキンス,ブラッドリー・ウィットフォード,エイミー・アッカー,ブライアン・ホワイト,ティム・デザーン,トム・レンク,ジョデル・フェルランド,シガーニー・ウィーヴァー
評価★★★★
脚本ジョス・ウェドン,ドリュー・ゴダード
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/343391

一部のホラーファンがやけに絶賛してたんだけど、観て納得。これは面白い。さあ、これから期待通りのものが現れて期待通りのものを見せますよと煽ってからのどかーんが最高。もっとずっと見たい気分にさせられた。

男女5人が山荘にやってくる。地下室への入口を見つける。下りてみると禍々しい色々なものがある。そことはまったく違う場所でたくさんのモニターに映ったその男女を監視している集団がいた。彼らは殺人鬼やモンスターなどにそれぞれ賭けをしている。地下室にいた男女が禍々しいアイテムの中からそこに書かれていた呪文のようなものを読み上げると、「今回は○○だ」と監視人たちが言って賭け金が誰かの総取りになる。果たして山荘のまわりの森には不穏な空気が流れだす。

この映画のクライマックスのザマァ感はちょっと他では味わえないくらいのざまぁである。みんなで酒飲みながらわいわい観たら最高に盛り上がるパーティーになるのではないだろうか。ホラー苦手な人は駄目だろうけど。

ネタバレしても問題ないくらいゴキゲンな内容だけど、イントロのいかにもここで惨劇が起こりますよって雰囲気もなかなかいいので一応、ここでは伏せておく。

ゼブラーマン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月15日
監督三池崇史
記述年月日2007年6月10日
出演者哀川翔,鈴木京香,渡部篤郎,大杉漣,岩松了,柄本明,市川由衣,近藤公園,安河内ナオキ,三島圭将,渡辺真紀子,徳井優,田中要次,谷本一,桑原和生,殺陣剛太,飯島大介,鈴康寛,長坂周,川原京,堀田大陸,河野智典
友情出演内村光良,麻生久美子,袴田吉彦,古田新太,渡洋史
評価★★★
脚本宮藤官九郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318838
関連

限りなく四つ星に近い三つ星。それはつまり3.5に限りなく近いということだ(意味なし)。エンディングにヒーロー物の主題歌を持ってこないのが不思議でしょうがないという感想を聞いたことがあるけど、確かにその通り。ハイロウズの日曜日よりの使者だっていい曲だとは思うが、なぜこの選曲なのか分からん。

マイナーで打ち切られた特撮ヒーロー「ゼブラーマン」。その熱心なファンであり、ただの駄目教師でもある男は、手製の衣装を部屋の中で着ては満足していた。ある日、近所で不可解な殺人事件が起こり、ゼブラーマンの格好をしてたまたま出歩いていた男は現場に居合わせてしまう。

ヒーローに憧れる、もう現実が身に染みている大人って図式が既に使い古されているので、またこのパターンかと思った。だが、話が進むにつれてそういったお涙頂載とも少しずつズレていく。そして最後にカタルシスがあり、見終わると満足する一本だとおもう。

恋の門」と同じく、色物だと思っていたら娯楽大作だったという感じの一品。

アトランティス/失われた帝国  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年1月8日
監督ゲイリー・トルースデール
記述年月日2008年10月24日
出演者(声)(テレビ放送なのでよく分からんです)
評価★★
脚本タブ・マーフィ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=234480

公開時に「ふしぎの海のナディア」のパクリだパクリだと騒がれた作品。それもどうかと思うが作品としても別に大して面白くない作品。ナディアやラピュタの劣化コピーですな。

青年が海底を冒険して海の底のアトランティス帝国を見つけるが、帝国には危機が迫っていた。

なんかこう、脚本を書き上げて、それを整理しているうちに肝心なところも削ってしまったような変な作品になっている。アトランティスはきっとある→あったぞー、では、なんか映画になってないんじゃない?

超能力名探偵ボビー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年12月8日
監督ジョエル・ズウィック
記述年月日2010年12月8日
出演ジョン・ラロクエット,ブロンソン・ピンチョット,ベス・アームストロング,スチュアート・パンキン,ジョン・シャック,ジェームズ・トルカン,ウィリアム・プリンス,マイケル・ロンバード,クリスティーン・エスタブルック,マリソル・マッセイ,エリス・ウィリアムズ,ロン・テイラー
評価★★★
脚本トム・シュルマン,パトリシア・レズニック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14778

なんちゅうカルトなコメディだ。映画って本当に奥が深いな。

サイコキネシスから過去の透視、未来の予知までこなすボビーが、次期法王候補の枢機卿誘拐事件に挑む。

そもそもここで紹介してあなたがこれを観たいと思ったとしても、それを観る手段があるんだろうか? まあネットの時代だったらあるかもしれないか。

このボビーは超能力者だが、完全に○○○○である。死んだはずの男が未練を残して彼につきまとっており、その霊の言うことを聞いてやるとちょっと楽になるからその通りに動いているだけという設定らしい。そして過去と未来の電波を混線状態で受信して予想もできないタイミングで喋るだけである。はっきり言ってまったく秩序がなく、精神病とか先天的障害の典型的症状とも違う、完全にオリジナルの狂人であると言えるだろう。人を傷つけることだけはしないが。

名探偵といっても、うまく受信して回りの人間がそれを聞きさえすれば証拠もクソもなく5秒で事件は解決するので、ミステリーの要素は皆無である。

この超能力探偵社は三人組で、残る二人はボビーのサポートと渉外担当である。

いやー、語る言葉がありません。カルトだったとしか言えん。特定の何かを期待したら絶対にがっかりするのでお勧めすることもできない。わけの分からない映画として語られる――デビッド・リンチとかの――わけの分からなさとも違う。計算された不条理ではないのだ。だから、そういう映画を期待するとそれとも違うのである。

いやー、すごい映画でした。

素敵な人生のはじめ方  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月6日
監督ブラッド・シルバーリング
記述年月日2020年3月5日
出演モーガン・フリーマン,パス・ベガ,ボビー・カナヴェイル,アン・デュデック,ジョナ・ヒル,ダニー・デヴィート,リー・パールマン
評価★★★
脚本ブラッド・シルバーリング
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/331796

意外とよかった気がするなあ。

<落ち目の役者が女と出会う。/p>

人生模様の地味な小品といった感じの映画。

ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月22日
監督伊達勇登
記述年月日2020年3月15日
出演(声)竹内順子,中村千絵,森川智之,篠原恵美,伊倉一恵,松本保典,井上和彦,江原正士,関俊彦,杉山紀彰,日野聡,森久保祥太郎,伊藤健太郎,柚木涼香,鳥海浩輔,水樹奈々,川田紳司,増川洋一,遠近孝一,田村ゆかり,勝生真沙子,根本圭子,福田信昭,中村大樹,藤生聖子,石川英郎,飛田展男,川本克彦,檀臣幸,てらそままさき,土師孝也,中博史,桜井敏治,朝倉栄介,大塚芳忠,玄田哲章,内田直哉
評価★★★
原作岸本斉史
脚本宮田由佳
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342159
関連

ベタだけど、「俺は忍者だ」という所信表明的なストーリーは鉄板で気分が上がる。

かつて、謎の仮面の男によって九尾が解放され、木ノ葉隠れの里は壊滅寸前に追い込まれる。里のリーダー、ミナトと妻クシナは、生まれたばかりの息子ナルトに九尾を封印し、自らの命と引き替えに里を救う。それから十数年後、仮面の男が九尾の能力を狙って再び里に現われる。仮面の男はナルトとサクラの前で謎の瞳術を使い、世界を作り変えてしまう。意識を取り戻したナルトとサクラは、里の仲間たちの性格が正反対に変わってしまったことに気づく。さらに、死んだはずのナルトの両親、ミナトとクシナまでもが生きていた。戸惑いつつも、両親と再会できた喜びに浸ってしまうナルトだったが…。

こういうストーリーも割とあるというか、平和なIFを見せられてそこから目覚めるというストーリーである。

だが、実際のNARUTOの人生というか幼少期というのはかなりの悲惨さで、あらためて見せられると失ってしまった幸せの大きさに──演出のうまさもあって──胸を打たれてしまう。これを失ってNARUTOは大人になったんだなあ、と。

そこがしみじみしてしまった。劇場版のNARUTOはあまり大人向けとは言えない感じだけど、これはよかった。

殿方ご免遊ばせ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月8日
監督ミシェル・ボワロン
記述年月日2020年2月23日
出演ブリジット・バルドー,シャルル・ボワイエ,アンリ・ヴィダル,ナディア・グレイ,アンドレ・リュゲ,ノエル・ロクヴェール,マドレーヌ・ルボー,クレール・モーリエ
評価★★★
脚本ジャック・エマニュエル,ミシェル・ボワロン,ジャン・オーレル
データソース

ブリジット・バルドーの代表作とのこと。自分も浮気してやると思うのに実際にはできないという感じが懐かしい。

フランス大統領の娘ブリジットは大統領秘書官でプレイボーイのミシェルに夢中。 あまりに強引なブリジットに、ミシェルはほとほと迷惑していたが、ふとしたことからブリジットと結婚せざるを得なくなる。

愛するミシェルと結婚できて幸せのはずのブリジットだったが、結婚後も相変わらず女性関係が派手なミシェルに遂に激怒。 自分も浮気をするとミシェルに宣言する。しかもその相手はフランスを訪問中のグレタ女王の夫君シャルル大公だという。 「ブリジットに浮気などできるわけがない、しかもシャルル大公が相手などありえない」と高をくくっていたミシェルだったが、ブリジットと連絡が取れなくなるのと同時にシャルル大公が公式の場を欠席したことから急に不安になる。 そのころブリジットはシャルル大公と二人きりのアヴァンチュールを楽しんでいた。

なんかこう、話は映画とはちょっとズレるんだけど、フランスやイタリアではうる星やつらのラムちゃんが絶大な人気なんだそうだけど、分かる気がした。ラブコメだなー。

マッドマックス2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月5日
監督ジョージ・ミラー
記述年月日2020年4月9日
出演メル・ギブソン,ブルース・スペンス,ヴァーノン・ウェルズ,マイケル・プレストン,ヴァージニア・ヘイ,エミル・ミンティ,マックス・フィップス,ケル・ニルソン
評価★★★★
脚本テリー・ヘイズ,ジョージ・ミラー,ブライアン・ハナント
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/22238
関連

おそらく当時だったら星5なんだろうけど、この北斗の拳世界に衝撃を受けることはないので革新性で自分が特別点を付けることはできない。しかし映画として面白いかといったらそりゃあもう間違いなく面白い。

暴走族──今なら単純に“ヒャッハー”と呼称される──から団結して生産活動を守る村があり、マックスはそこに用心棒として雇われる。暴走族の集団との抗争とカーチェイスの果てに登場人物たちはある決断をする。

荒廃は進み、完全な砂漠と化している世界。水は無いがガソリンはたくさんある。野盗はモヒカンに鋲打ちのジャケット。わずかな水を奪い合う、暴力が支配し、紙幣がケツを拭く紙になるような時代。これがマッドマックスである。

もちろん初見ではない。こちらも4の公開に合わせて深夜に地上波で放送されていたものを久し振りに鑑賞した。子供の頃に観たので雰囲気は覚えていても話とかまるで覚えていなかった。

これも世界でヒットした。唯一無二の世紀末映画といっていいでしょう。

劇場版 響け!ユーフォニアム ~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年5月27日
監督石原立也
記述年月日2023年6月1日
出演(声)黒沢ともよ,朝井彩加,豊田萌絵,安済知佳,寿美菜子,早見沙織,茅原実里,石谷春貴,津田健次郎,小堀幸,藤村鼓乃美,山岡ゆり,種崎敦美,千菅春香,中村太亮,平井祥恵,相川奈都姫,清水彩香,丸高大知,田所あずさ,七緒はるひ,久川綾,櫻井孝宏
評価★★★
アニメーション制作京都アニメーション
原作武田綾乃(『響け!ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部へようこそ』)
脚本花田十輝
シリーズ演出山田尚子
キャラクターデザイン池田晶子
総作画監督池田晶子
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/354655
関連

どうも心に響かないんだよな。なんか薄っぺらに感じて。

全国を目指さない吹奏楽をやっていた黄前久美子が、高校で実力のない吹奏楽部に入部する。しかし部員たちと新しい部活担任と全国を目指すことになり……。

TVシリーズの総集編映画なのでテンポはよい。急ぎすぎによる意味不明にもなっていない。しかしTVシリーズから感じていた「この展開やこの構成で『いい話です』にして感動させるのは無理じゃない?」が劇場版でもそのまんま表に出てきている。おそらくは原作からそうなので特に手が出せなかったところなんだろうけど。

あまり好きな作品ではなかったのだけど、それを再確認するだけになってしまった。厳しい先生に言われて頑張って色々あって優勝しましたというストーリーは、部員の動機の部分をちゃんと描写しないとどうしても共感が薄れる。

リーピング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月3日
監督スティーヴン・ホプキンス
記述年月日2010年11月23日
出演ヒラリー・スワンク,デヴィッド・モリッシー,イドリス・エルバ,アンナソフィア・ロブ,ウィリアム・ラグズデール,スティーヴン・レイ
評価★★★
原案ブライアン・ルーソ
脚本ケイリー・W・ヘイズ,チャド・ヘイズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326991

ホラーってことで期待してたんだけど、制作者は特撮やりたかっただけだな、これは。

無神論者で奇跡を解明するのが専門の科学者が、説明のつかない奇跡に遭遇する。

怖くない。特撮映画だと思う。

着信アリ Final  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月23日
監督麻生学
記述年月日2008年10月30日
出演堀北真希,黒木メイサ,板尾創路,ジャン・グンソク
評価★★
企画秋元康
原作秋元康
脚本大良美波子,真二郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324406
関連

ホラーファンとしてはこういう、流行ってるらしいから自分も作ってみたみたいなホラー映画はちょっとねー。

いじめを黙認していたクラスの一同が修学旅行先で一人ずつ未来の自分の死亡現場の写メールを受け取る。そこには運命から逃れるためには転送しろと書かれていた。

本格的なホラー映画に対して、こういうのを大衆的なホラーといえばいいんでしょうか? 全然怖くないのはなぜだろうかと分析したくなってしまった。

ブロークン・トレイル 遥かなる旅路  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年1月31日
監督ウォルター・ヒル
記述年月日2010年11月23日
出演ロバート・デュヴァル,トーマス・ヘイデン・チャーチ,グレタ・スカッキ,スコット・クーパー,クリス・マルケイ,ラスティ・シュウィマー,グウェンドリン・ヨー,ヴァレリー・ティアン,キャロライン・チャン,オリヴィア・チェン,ジェイディン・ウォン,ドナルド・フォング,ジェームズ・ルッソ,ダンカン・フレイザー,トッド・アレン
評価★★★
脚本アラン・ジョフリオン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328247

意外といい映画だった。評価に迷うが、まあ、レンタルで観るほどではないかもしれない。いや、観ても退屈はしないと思うけどね。

西部開拓時代、馬500頭を売るためにカウボーイ2人は出発した。途中で身売りされる中国人女性5人を助けてしまい、言葉も通じない彼女たちと馬500頭を連れて移動することになるのだが、奴隷商人たちは諦めたわけではなかった。

雄大な自然の中を馬を連れて移動するのはなんとも絵になります。

ドラマ部分も悪くない。

カウボーイ最高、開拓時代最高、みたいな感じもしますが、まあ、日本人も戦国時代とか明治維新とか好きだしな。

ボーン・スプレマシー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月19日
監督ポール・グリーングラス
記述年月日2007年12月22日
出演者マット・デイモン,フランカ・ポテンテ,ジョーン・アレン,ブライアン・コックス,ジュリア・スタイルズ,カール・アーバン,ガブリエル・マン,マートン・ソーカス,トム・ギャロップ,ジョン・ベッドフォード・ロイド,カレル・ローデン,ミシェル・モナハン,クリス・クーパー
評価★★★
原作ロバート・ラドラム
脚本トニー・ギルロイ,ブライアン・ヘルゲランド
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320073
関連

そこそこ面白かった。カーアクションシーンは目が覚めた。

記憶喪失になり引退したはずの暗殺者ジェイソン・ボーンの指紋が別の事件の現場から採取される。だがこれは別の組織の陰謀だった。

最近の流行だと思うんだけど、アクションシーンを細かいカットに分けてつないでクイックな動作に見せるという技術は多用すると飽きると思う。この映画ではそればかりで、できれば一連の動作をロングショットで見せて欲しかったなと思う。なんか、肉体トレーニングしてないのをカメラカットでごまかされたような気分だ。

最初に書いたけどカーチェイスシーンはよかった。全体的にみればそこそこよかったんだけど、「派手ではないが堅実なアクション」を売りにしているわりには、前述のようにカメラカットによるごまかしのアクションが全面に出ていて期待はずれだった。

アジョシ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2014年12月23日
監督イ・ジョンボム
記述年月日2015年6月23日
出演ウォンビン,キム・セロン,キム・ヒウォン,キム・ソンオ,キム・テフン,ソン・ヨンチャン,タナヨン・ウォンタラクン,ホン・ソヒ,キム・ヒョソ
評価★★★★
脚本イ・ジョンボム
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=339931

ちょっとオマケも入って星四つ。イケメン俳優のキャストありきで作られた映画だというのは分かるけど、そこから期待するクオリティを上回っているというのがいい。

アジョシとはおじさんのこと。ヤミの質屋をやってる口数の少ない男に、近所のやや育児放棄されている女の子がおじさんおじさんとなついてくる。最初は邪険にしていた男だが、なつかれて次第に情が移ってくる。少女の母親はクラブダンサーでヤク中であり、やがてその母親がらみで少女が犯罪に巻き込まれる。なんの義理もない近所の質屋の男という立場だったが……。

主人公の役柄がとくにかくかっこいい。っていうかほぼマンガである。現実にそんなことあるわけねえってくらいの出来すぎた話なんだけど、そこにリアリティを持たせているのは全編に漂うアクションと演出である。麻薬組織のチンピラも主人公も余計なことは言わず予備動作すらなめらかに暴力を振るう。この感じ。たまらん。そういう雰囲気がよく作られているのでシビれます。設定のわざとらしさには目をつぶっちゃう。

ジュラシック・ワールド 炎の王国  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年9月16日
監督J・A・バヨナ
記述年月日2020年2月18日
出演クリス・プラット,ブライス・ダラス・ハワード,ジャスティス・スミス,ダニエラ・ピネダ,ジェフ・ゴールドブラム,B・D・ウォン,ジェームズ・クロムウェル,テッド・レヴィン,イザベラ・サーモン,ジェラルディン・チャップリン,ピーター・ジェイソン,レイフ・スポール,トビー・ジョーンズ,チャーリー・ローズ
評価★★★
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ,コリン・トレヴォロウ
キャラクター創造マイケル・クライトン
脚本デレク・コノリー,コリン・トレヴォロウ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362712
関連

全然駄目。似たような演出ばかりで飽きてくる。恐竜の登場前に登場人物が立ち竦んでゆっくりそっちを見るってのを繰り返しすぎだ。

野性化した恐竜たちが住む島の火山が噴火することが分かった。このままでは島の恐竜は生き残れない。保護のために救出部隊が派遣される。

なんかすごく大味だった。この映画の見所は前半の島の大噴火によるスペクタクル。後半は最初に書いたような演出が繰り返されてうんざりする。ワンシーンごとに撮ったときには気がつかなかったけどつなげてみたらその繰り返しだったというオチではないかと思う。予算を前半で使い切ったんだろうか。

パパラッチ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月4日
監督ポール・アバスカル
記述年月日2020年3月5日
出演コール・ハウザー,ロビン・タニー,デニス・ファリナ,ダニエル・ボールドウィン,トム・ホランダー,ケヴィン・ゲイジ,ブレイク・ブライアン,トム・サイズモア,クリス・ロック,ローレン・バーケル,ケリー・カールソン,ラリー・セダー,デュアン・デイヴィス,フェイ・マスターソン,ジョーダン・ベイカー,メル・ギブソン,マシュー・マコノヒー,ヴィンス・ヴォーン
評価★★★
脚本フォレスト・スミス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324050

話は面白くないんだけど、ちょっと色々考えてしまった。

プライバシーを無視してずかずか入ってくるパパラッチに復讐する。

芸人のナイツが、ロケ弁あるあるのネタを作って(食べたいと思っていた弁当が余っていると食べる気がちょっとなくなる、とか)リハーサルでは爆笑だったんだけど本番ではまったくウケなかったというエピソードを話していた。リハーサルを聞いていたスタッフも含めてみんなロケ弁を食べているので鉄板なんだけど、普通の人は自分が食べたい弁当を自分で買って食べるのでロケ弁のような体験はほとんどしていないのに、そこをまったく考慮していなかったということだった。スベってから気づいたという。

パパラッチに酷い目に遭わされた経験はほとんどの人がない。これを観てスカっとする人も少ないだろう。なんかちょっと考えるとそんなことは百も承知の上で、出演者への交渉材料として「こんなストーリーなんですよ。楽しそうでしょう? 出てみませんか?」とやるにはいいんじゃないかと思う。その辺のバランスの結果としての産物なんじゃないかな。妄想だけど。

風俗行ったら人生変わったwww  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月20日
監督飯塚健
記述年月日2020年3月22日
出演満島真之介,佐々木希,松坂桃李,穂のか,谷村美月,金田哲,佐藤二朗,中村倫也,滝藤賢一,山中聡,駒木根隆介,上原実矩,阿部進之介,山田真歩
評価★★
原案@遼太郎
脚本飯塚健
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346714

絶対駄目なヘンテコ映画だろうと思っていたら意外と面白かった。これならタイトルはアレだけど普通に楽しめるじゃんと思っていたのに、最後の20分で突然わけの分からない展開に。そこで評価も急降下。

内気な男が風俗に行ったらそこで会った風俗嬢と意外な展開になり……。2chに書き込まれ、まとめサイトでヒットした話の映画化。

元の書き込みは読んだことがあって、全員のキャラが立ってて本当にシナリオみたいだと思ったんだけど、それが映画になると聞いたときは変な気がした。映像にすると変になりそうだったし。

実際、演技はきつい。展開はいいんだけど、変な人間ばっかりなんだよな。そして最後は「あれ、俺が読んだのってこんな展開だっけ?」という謎の話になる。

チャイルド44 森に消えた子供たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月26日
監督ダニエル・エスピノーサ
記述年月日2023年4月8日
出演トム・ハーディ,ゲイリー・オールドマン,ノオミ・ラパス,ジョエル・キナマン,パディ・コンシダイン,ジェイソン・クラーク,ヴァンサン・カッセル,グザヴィエ・アトキンズ,マーク・ルイス・ジョーンズ,ファレス・ファレス,アグニェシュカ・グロホフスカ,ペトゥル・ヴァネク,ウルシーナ・ラルディ,マイケル・ナードン,ニコライ・リー・コス,チャールズ・ダンス
評価★★★
原作トム・ロブ・スミス『チャイルド44』
脚本リチャード・プライス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/352642

政治の話もからむのでなんかストーリーは単純になってしまったな。まあしょうがないけど。しかしシリアルキラーものとしてはそんなにすごいものにならなかったという感じ。

1953年、スターリン政権下のソ連。ある夜、国家保安省(MGB)のエリート捜査官レオは、変死体となって発見された戦友の息子の亡骸と対面する。事件性は明白だったが、上司は“理想国家のソ連にこのような犯罪は存在しない”との理由で事故死として処理するよう命じる。疑念が拭えない中、今度は最愛の妻ライーサにあらぬスパイの容疑がかけられ、レオに妻を告発するよう圧力がかかる。これを拒否したため、レオは地方の警察署に飛ばされてしまう。するとそこで、再び少年が被害者の猟奇殺人事件に出くわす。犯人を野放しにするわけにはいかないと、署長のネステロフに協力を仰ぐレオだったが…。

原作既読。原作も『このミス』1位なんだけど、そこまで夢中になって読んだという感じではなかった。

犯人探しというよりも、政治的に殺人犯がいないということになっている政治との戦いがメインになっていて、それはそれで興味深いんだけど、映画として「シリアルキラーもの」としてのアピールが強いせいで、なんか期待とズレる。

そこまでつまらないわけではないんだけどね。なんか普通というか、上に書いたように、思ってたのとちょっと違うという感じ。

阿修羅城の瞳  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月20日
監督滝田洋二郎
記述年月日2009年2月12日
出演市川染五郎,宮沢りえ,大倉孝二,皆川猿時,二反田雅澄,桑原和生,山田辰夫,螢雪次朗,樋口可南子,土屋久美子,韓英恵,山中陽子,鵜沢優子,関根あすか,半澤友美,沢尻エリカ,小日向文世,内藤剛志,渡部篤郎
評価★★★
原作中島かずき(劇団☆新感線)
脚本戸田山雅司,川口晴
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=321449

トンデモ邦画ばかりのこんな世の中じゃポイズンですが、その中では開き直った感じが悪くなかったです。どうせチープならそこは徹底的にチープなままでいくぜ、ってとこです。

江戸時代、鬼退治稼業から足を洗った舞台役者が美人に惚れてアタックするのだが、彼女は阿修羅の化身だった。

話の筋書の壮大さを頼りに、画面に対して想像を膨らませるべき映画。白けたら負け。個人的にはテレビドラマっぽい邦画に比べたらマシだと思います。どんぐりの背比べだけどさ。

メイズ・ランナー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年7月16日
監督ウェス・ボール
記述年月日2022年1月4日
出演ディラン・オブライエン,ウィル・ポールター,カヤ・スコデラーリオ,トーマス・ブローディ・サングスター,アムル・アミーン,キー・ホン・リー,ブレイク・クーパー,ジェイコブ・ラティモア,クリス・シェフィールド,ジョー・アドラー,デクスター・ダーデン,カール・グリーン,ランドール・D・カニンガム,アレクサンダー・フローレス,パトリシア・クラークソン
評価★★★
原作ジェイムズ・ダシュナー『メイズ・ランナー』
脚本ノア・オッペンハイム,グラント・ピアース・マイヤーズ,T・S・ノーリン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/351660
関連

まあこんなもんでしょ。

その青年が意識を取り戻したのは動く檻の中。そのまま送られた先は巨大な壁に囲まれた草原の広場。待っていたのは、彼と同世代の若者たち。一切の記憶を失った彼が、かろうじて思い出したのはトーマスという自分の名前だけ。そんなトーマスは、若者たちからこの世界の謎めいた仕組みを説明される。それは、壁が巨大な迷路になっていて、夜間になると閉じられ、翌朝には新たな道順が出現するというもの。彼らはこの広場(グレード)でコミュニティをつくって生活し、“ランナー”と呼ばれる精鋭たちが、出口を発見すべく危険な迷路探索に挑んでいた。しかし、未だ迷路の構造も謎も解明できずにいた。もはや脱出を諦め、現状を甘んじて受け入れようとする者が出てくる中、トーマスは先輩ランナーのミンホとともに、命がけの探索を続けていくが…。

アメリカのラノベで大ヒットした作品の実写映画版。あらすじを読んだだけで「ああー、どこも一緒だな」と思う人も多いのではなかろうか。ティーンはこういうストーリーが好きですな。自分も若い頃は好きだったけど。

日本のこういう実写化って役者がポンコツだったり映像がしょぼかったり、あと、映像にすると原作では見逃していたツッコミ所が目立ってしまったりするものだけど、この作品では設定の中二病感はどうしようもないけどそれ以外のところは白けずに観れるだけマシである。どうしても全体にファンタジー感は出てきてしまうんだけど、まあまあ楽しめました。

ロスト・アイズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年10月22日
監督ギリェム・モラレス
記述年月日2020年3月23日
出演ベレン・ルエダ,ルイス・オマール,パブロ・デルキ,フランセスク・オレーリャ,ジョアン・ダルマウ,ボリス・ルイス,フリア・グティエレス・カバ
評価★★★
製作ギレルモ・デル・トロ,ホアキン・パドロ,マル・タルガローナ
脚本ギリェム・モラレス,オリオル・パウロ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/339555

同じ日に観た『グッバイ・レーニン!』に対してこちらについては当時の自分が、『こっちはどうでもいい』と切り捨てている。

先天的な眼の病気で徐々に視力を失う運命にある女性、フリア。ある日、すでに視力を完全に失い、角膜手術を終えたばかりの双子の姉サラが自殺したことを知らされショックを受ける。しかし、その死に不審なものを感じたフリアは、独自にサラの周辺を調べ始めることに。次第に明らかとなる驚きの事実。その一方で、フリアの視力はどんどん失われていく。やがてフリアは、自分が姉と同じ道を辿っていることを自覚し、恐怖を増幅させてしまうのだが…。

ストーリーとしては面白そうなんだけどねえ。

相手の顔とかよく見えてないのがサスペンスなんだけど、どうもイマイチ。あと恐怖の話ではないのでホラーとかではない。

華氏911  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月4日
監督マイケル・ムーア
記述年月日2007年7月25日
出演者マイケル・ムーア,各関係者
評価★★★
脚本マイケル・ムーア
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320082

世間からつまらないつまらないと言われていた作品。観てみると今となっては当たり前のことが展開されるので、時代性の強い映画だと思う

アルカイダはアフガニスタンにいる。イラクは関係ない。という映画。

これは単なる陰謀論だと当時は言われていた気もするんだけど、なんとなく、この映画が主張していることは、今となっては常識としてみんなに広まっている気がする。イラク侵攻は間違いだったということは世界が認める事実じゃないかなあ。

映画としては、普通である。まとまりがない印象はあった。

氷の微笑2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年4月16日
監督マイケル・ケイトン=ジョーンズ
記述年月日2010年11月13日
出演シャロン・ストーン,デヴィッド・モリッシー,シャーロット・ランプリング,デヴィッド・シューリス,ヒュー・ダンシー,インディラ・ヴァルマ
評価★★★
脚本レオラ・バリッシュ,ヘンリー・ビーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326053

もう企画を聞いたときから駄目なんだろうなと思ってたし、駄目映画をこわごわ観るような気分でした。結果、まあ、思っていたほどには駄目じゃないなと。

氷の微笑の続編。

セクシーシーンはそれなりに観れる。ただ、ミステリーの、犯人が誰かという部分においては、なんかそんなに興味が持てなかった。だから、最後まで集中して観るのがしんどかった。ミステリー要素もがんばってるんだけどね。

デッド・インパクト 処刑捜査  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月19日
監督ロバート・カーツマン
記述年月日2020年3月14日
出演ショーン・パトリック・フラナリー,ジョー・パントリアーノ,カーメン・セラーノ,グレッグ・セラーノ,アマンダ・ワイス,ルース・レインズ,ジョン・コヤマ,デヴィッド・ハウス
評価★★★
脚本アレクサンダー・ヴェシャ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/337486

申し訳ないが、覚えていない。深夜放送で録画して拾い物じゃないと印象に残らない。

ニューメキシコ州アルバカーキ。3年に渡って追い続けた爆弾魔“ライオン”をついに突き止めた捜査官のトム。しかし、そこにいたのは爆弾を取りつけられた彼の妻。そして、トムはライオンから究極の二者択一を迫られてしまう。8年後。メキシコで堕落していたトムの前にFBI捜査官が現われ、再び動き出したライオンを捕らえるべく捜査協力を要請される。やがて現場に復帰するものの、狡猾なライオンに苦しめられるトムだが…。

というわけで、参考にならずすみません。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年11月1日
監督宮本幸裕
記述年月日2013年11月3日
出演(声)悠木碧,斎藤千和,水橋かおり,喜多村英梨,野中藍,加藤英美里,阿澄佳奈
評価★★★
総監督新房昭之
アニメーション制作シャフト
原作Magica Quartet
脚本虚淵玄
キャラクター原案蒼樹うめ
キャラクターデザイン岸田隆宏,谷口淳一郎
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346263
関連

かなり2に近い3である。つまらなかった。自己満足のような映像と説明不足のよく分からない「感じろ」系の映像が大半を占めていて、ストーリーの骨格が細い。これならもっとコンパクトにまとめるべきだったと思う。

魔法少女5人は街に出没するナイトメアを倒していた。しかし暁美ほむらはその日常に違和感を覚える。

なんか似てるなーと思ったらパプリカであった。あれも自分嫌いなんだよなー。まあ、こっちの方が、映像にもうちょっと意味があるからマシではある。

TVシリーズの『魔法少女まどか☆マギカ』の続編にあたるので、そっちが未見だとなんのこっちゃである。

ほんとに映像だけでわけが分からず最後にぽかーんとなる作品というのとは違うので、そこは安心していい。ただ、これで一般の層にまで希求しようってのは虫がよすぎる。不要な映像は削除してコンパクトにすべきだった。スタッフが頑張ってるだけになんか残念になってしまう。

(2013年11月4日)追記。酷評してるように見えるかもしれないので補足。ストーリーというかあらすじのレベルでは何も問題ないのである。日常の魔法少女稼業。そこからの違和感とその正体。その後の真相やあれやこれやなど、話として語ると普通であるし、面白い話である。ところが映像を付けた映画の語りとして観ると、なんともがっかりなのである。不要な映像が多いってことなのだ。そのせいで観ててなんとも退屈になってしまう。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月14日
監督アンディ・ムスキエティ
記述年月日2020年6月18日
出演ジェイデン・リーバハー,ビル・スカルスガルド,ジェレミー・レイ・テイラー,ソフィア・リリス,フィン・ウォルフハード,ワイアット・オレフ,チョーズン・ジェイコブズ,ジャック・ディラン・グレイザー,ニコラス・ハミルトン,ジャクソン・ロバート・スコット,オーウェン・ティーグ,ステファン・ボガルト,スチュアート・ヒューズ,モリー・アトキンソン,スティーヴン・ウィリアムズ,メーガン・シャルパンティエ,ジョー・ボスティック,アリ・コーエン
評価★★★
原作スティーヴン・キング
脚本チェイス・パーマー,キャリー・フクナガ,ゲイリー・ドーベルマン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361609

原作既読。子供をさらう怪物という設定で割と普通にまとまっている。怖いといっても、一昔前の懐かしいホラーといった感じだった。

1988年のアメリカの田舎町デリーにて、ビルの弟ジョージーが行方不明になる。ビルは責任を感じて悩むが、あるはずのない幻覚を見るようになる。いじめられっ子の友人たち負け犬クラブのみんなと話すと、それぞれがおかしな現象を体験していた。自分が怖いと思うものを幻覚のように見ることがあったのだった。そんな中で仲間で転校生の少年はデリーの歴史の面白さを開陳する。ここはアメリカの他の年に比べて失踪事件が6倍も多い。子供に関してはそれ以上で実態が不明だという。街の人がなんとなく思っていたが口に出していない自分たちの街の異常性を自覚した少年少女たちは、その真相に迫る。

街の異常の正体は、なんならプロローグのジョージーの失踪のところで判明する。神出鬼没のピエロ“ペニーワイズ”がその正体だ。

大ヒットってことだけど、10代20代に分かりやすい骨格を持たせたのが要因だと思う。みんなで観てわいわいやるのにちょうどいい。かなりストレートな感じである。子供が主人公で大人が信じてくれない怪物がいて、と、本当に懐かしい。そして飽きてしまっていたけど、実は王道で、何度でもやれる題材だったんだな、と。

遊星からの物体X ファーストコンタクト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年11月23日
監督マシーズ・ヴァン・ヘイニンゲン・Jr
記述年月日2020年4月26日
出演メアリー・エリザベス・ウィンステッド,ジョエル・エドガートン,アドウェール・アキノエ=アグバエ,ウルリク・トムセン,エリック・クリスチャン・オルセン,トロンド・エスペン・セイム,ヨルゲン・ラングヘーレ
評価★★★
原作ジョン・W・キャンベル・Jr『影が行く』
脚本エリック・ハイセラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/342687

評判通り、スタンダードないい映画。Xのデザインもよい。

南極の古い氷から未知の生物が見つかる。それは死んでおらず活動を再開し、他の生物の体内に潜入し細胞レベルの乗っ取りを始める。南極の発掘チームはなんとか封じ込めと採取をしようと奮戦する。物語の最後、犬の中に逃げて走り去るそれを追って基地隊員はヘリに乗ってライフルを構えて基地を離れる。

ジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』は、アメリカの南極基地に犬とそれを追うヘリがやってくるところから始まる。ちなみにこの物語は氷の下の巨大宇宙船も出てきます。

二番煎じでつまらないだろうと思う人もいるかもしれないし、実際、自分もそれほど制作発表時は期待していなかった。だが実際に観た人からは意外と面白いという評判を聞いていた。で、それから随分時間は経ってしまったが、私もやっと観た。基本的に評判通り。悪いところはほぼない。フラグみたいな定番お約束の展開もあれば、期待していたグチョグチョ変形シーンもある。しかし、退屈だったり駄目なところはほとんどない。まったく不満なく観れる。

ヴァイブレータ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月25日
監督廣木隆一
記述年月日2011年1月26日
出演寺島しのぶ,大森南朋,田口トモロヲ,戸田昌宏,高柳絵理子,牧瀬里穂,坂上みき,村上淳,野村祐人
評価★★★
原作赤坂真理『ヴァイブレータ』
脚本荒井晴彦
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318834

うーん。寺島しのぶがいい女優なのは分かるけど、話としてはどうだろうなあ……。ま、いかにも邦画ではある。心理描写と風景描写が。

心に問題を抱えた女が行きずりのトラック運転手に乗せてもらって一緒にいるうちに少しずつ変化していく。

悪くはない。いかにも邦画と書いたけど、ほんとにいかにも邦画である。邦画といえばこんな感じだ。

語るのが難しい。つまらなくはなかったが、どっか物足りない。けど、この物足りなさがわざとって気もするし……。

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年3月29日
監督アンドリュー・アダムソン
記述年月日2011年4月24日
出演ジョージー・ヘンリー,スキャンダー・ケインズ,ウィリアム・モーズリー,アナ・ポップルウェル,ベン・バーンズ,ピーター・ディンクレイジ,ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ,セルジオ・カステリット,ワーウィック・デイヴィス,コーネル・ジョン,ヴィンセント・グラス,ダミアン・アルカザール,シェーン・ランギ,ティルダ・スウィントン,リーアム・ニーソン,ケン・ストット,エディ・イザード
評価★★
原作C・S・ルイス
脚本アンドリュー・アダムソン,クリストファー・マルクス,スティーヴン・マクフィーリー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328724
関連

戦闘シーンはそれなりに迫力があった。しかし、話がどうにも退屈。ただ、これは自分に合わないだけで、ほかの人の感想は違うと思います(ほかの映画の感想だって自分との相性だけで評価してるだろうって言われたら、まあ、その通りなんだけど、それでも、「これは自分に合わないだけ」「これは自分に合っただけ」とか、なんとなくは分かるからね)。

前作から1300年後、かつてのナルニア国は他国の侵略を受けていた。4兄弟は再びナルニアの王として立ち上がる。

ちょっとなんか、ドンパチやった上にアスランが出てきて解決って感じで、ドラマ性に欠けた感じなんだよなあ。

くもりときどきミートボール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月21日
監督フィル・ロード,クリストファー・ミラー
記述年月日2020年4月5日
出演(声)ビル・ヘイダー,アンナ・ファリス,ブルース・キャンベル,ミスター・T,ジェームズ・カーン,アンディ・サムバーグ,ニール・パトリック・ハリス,ボビー・J・トンプソン,ベンジャミン・ブラット,ウィル・フォーテ,ラレイン・ニューマン,ローレン・グレアム,アル・ローカー
評価★★★
原作ジュディ・バレット『くもりときどきミートボール』,ロン・バレット
脚本フィル・ロード,クリストファー・ミラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/333712

いい感じの子供映画だと思った。

フリント・ロックウッドの夢は偉大な発明家になること。しかしヘンなものばかり発明しては町の人々に迷惑がられているのが現実。そんなある日、彼は水を食べ物に変えるマシーンを発明する。ちょっとした事故からそれは空高く飛んでいってしまうが、おかげで雨雲からチーズバーガーが降ってきて町の人々は大喜び。フリントも一躍ヒーローに。ところが次第に天候が悪化し、降ってくる食べ物がどんどん巨大化してしまい…。

子供向けの絵本が原作だそうで、実際にそういう話の筋である。面白かった。完全に子供向けで、子守をしているときに観せるタイプの映画である。

ワイルド・スピード MEGA MAX  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月11日
監督ジャスティン・リン
記述年月日2020年2月23日
出演ヴィン・ディーゼル,ポール・ウォーカー,ジョーダナ・ブリュースター,ドウェイン・ジョンソン,タイリース・ギブソン,クリス・“リュダクリス”・ブリッジス,ガル・ガドット,マット・シュルツ,サン・カン,テゴ・カルデロン,ドン・オマール,ヨアキム・デ・アルメイダ,エルサ・パタキ,マイケル・アービー,アリミ・バラード,ヨーゴ・コンスタンティン,ジェフ・ミード,フェルナンド・チェン,エヴァ・メンデス
評価★★★
脚本クリス・モーガン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/338532
関連

個人的には惰性で観ているところがあって、熱心なファンではないです。好きな人が熱い感想を読みたかった人には申し訳ない。

あらすじ省略。

本当に申し訳ない。次を観たときはすぐに感想を書いて、忘れる前に形に残そうと思う。第6作は傑作らしいし。

ランボー 最後の戦場  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月8日
監督シルヴェスター・スタローン
記述年月日2013年12月15日
出演シルヴェスター・スタローン,ジュリー・ベンツ,ポール・シュルツ,マシュー・マースデン,グレアム・マクタヴィッシュ,レイ・ガイエゴス,ティム・カン,ジェイク・ラ・ボッツ,マウン・マウン・キン,ケン・ハワード
評価★★★
脚本シルヴェスター・スタローン,アート・モンテラステリ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327928
関連

個人的に結構好き。スタローンの脚本って素直でコンパクトでツボを押さえていて、もっと評価されるべきだと思う。90分というのは偉い。

タイで漁師をしていたジョン・ランボーに、ミャンマーの民族虐殺の被害者を救う医師団が、舟を出してくれと依頼してくる。活動に賛同できないながらも、最後には送ることになるのだが、その数日後、関係者から帰ってこないので傭兵と共に降ろした場所まで案内して欲しいと頼まれる。

いやー、俺は好きだよ。ほんと。いい映画だとも思う。

重機関銃で人間を撃ったらそりゃそうなるって分かってるけど、人体が弾け飛ぶのは圧巻である。

ミニミニ大作戦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年3月22日
監督F・ゲイリー・グレイ
記述年月日2007年3月24日
出演者マーク・ウォールバーグ,エドワード・ノートン,シャーリーズ・セロン,セス・グリーン,ジェイソン・ステイサム,ドナルド・サザーランド,モス・デフ,フランキー・G
評価★★★
脚本ドナ・パワーズ,ウェイン・パワーズ
オリジナル脚本トロイ・ケネディ・マーティン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=241425

クライムムービー。エドワード・ノートンがいつもの役回り。出来は順当で、悪くないです。

イタリアで金塊強奪を成功させた犯罪者グループの一人が裏切り、残りのメンバーは復讐を計画する。

シナリオはきちんとしていて、特に白けるところはありません。期待通りの出来という感じです。ミニ・クーパーの出番は少ないけどさ。

フェイク・クライム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月14日
監督マルコム・ヴェンヴィル
記述年月日2020年4月11日
出演キアヌ・リーヴス,ヴェラ・ファーミガ,ジェームズ・カーン,ピーター・ストーメア,ジュディ・グリア,ダニー・ホック,カリー・グレアム,デヴィッド・コスタビル,フィッシャー・スティーヴンス,ビル・デューク
評価★★★
原案スティーヴン・ハメル,サーシャ・ガヴァシ
脚本サーシャ・ガヴァシ,デヴィッド・N・ホワイト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340696

ちょっと面白かった。

ごく平凡な男ヘンリーは、高校時代の悪友に騙され、知らぬ間に銀行強盗の片棒をかつがされた上、自分だけが捕まってしまう。1年後、仮出所したヘンリーは、捕まった銀行の前で佇んでいて、車にはねられる。大事には至らず、車を運転していた舞台女優のジュリーと知り合う。彼女は銀行の隣の劇場でチェーホフの“桜の園”の稽古中。偶然にも、銀行と劇場が古いトンネルで繋がっていることを知ったヘンリーは、先払いした刑期を取り返すべく、本当に銀行から金を奪うことを決意する。さっそく、刑務所で知り合った詐欺師のマックスを仲間に引き入れ、自分は劇団員となって劇場に紛れ込むと、周到な計画を練り上げていくのだったが…。

劇団員のあるあるっぽいエピソードと銀行の金庫破りというエピソードの組み合わせがビジュアルとして面白かった。そのほかの部分では特筆すべきことはとくにないかな。

グエムル -漢江の怪物-  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年5月26日
監督ポン・ジュノ
記述年月日2007年7月20日
出演者ソン・ガンホ,ピョン・ヒボン,パク・ヘイル,ペ・ドゥナ,コ・アソン,イ・ジェウン,イ・ドンホ,ヨン・ジェムン,キム・レハ,パク・ノシク,イム・ピルソン
評価★★★★
脚本ポン・ジュノ,ハ・ジョンウォン,パク・チョルヒョン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324946

なんかすごい。B級モンスターパニック映画で、悪い意味で「えええ?」と口が開いてしまうところもあるんだけど、それでもなぜか観てしまう。で、「いや、とりあえず観ておいた方がいいよ」と言いたくなるんだから不思議だ。

漢江に突如怪物が現れる。妹が飲み込まれるのを目撃したニートの男は、しかし携帯に電話がかかってきたことで無事を知り、救出に向かう。

あらすじを一言で言いにくいです。傑作とか名作とか秀作とか佳作とかではないんだけど、観ると、「ああ、こういう映画も久しぶりだなー」と思います。プロジェクターで観たのでそれもよかったな。

日本以外全部沈没  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年10月13日
監督河崎実
記述年月日2008年10月28日
出演小橋賢児,柏原収史,松尾政寿,土肥美緒,ブレイク・クロフォード,キラ・ライチェブスカヤ,デルチャ・ミハエラ・ガブリエラ,リカヤ・スプナー,岡村洋一,イジリー岡田,つぶやきシロー,ジーコ内山,松尾貴史,デーブ・スペクター,筒井康隆,(特別出演),黒田アーサー,中田博久,寺田農,村野武範,藤岡弘、
評価★★★
原作筒井康隆『日本以外全部沈没』
脚本右田昌万,河崎実
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325391

わはは。やりすぎというくらいブラックユーモアに満ちていて、ほとんどドン引きの一歩手前。けど、手加減しようという感じではなく、突き抜けようとしているところが好印象。

『日本沈没』のパロディ。日本以外が全部沈没してしまったので日本人は流入してきた難民たちに対して特権を得る。

安っぽいことだけは覚悟しなくてはいけない。また、個人的には大爆笑とは言いがたく、誰かと一緒に観たとしても感想が盛り上がるかどうかは微妙なところだと思った。突っ込みたいほどのネタが少ないのだ。悪くはないと思うんだけど、うーん、残念。

NOPE/ノープ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年8月27日
監督ジョーダン・ピール
記述年月日2022年8月30日
出演ダニエル・カルーヤ,キキ・パーマー,スティーヴン・ユァン,マイケル・ウィンコット,ブランドン・ペレア,キース・デヴィッド
評価★★★
脚本ジョーダン・ピール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/382603

映画としての上手さが本当にしみじみ伝わってくる作品だった。こういう風に撮れる監督は何を撮っても面白いと確信できる。ツイッターにも感想を書いた。

映画として非常に上手くて、ここでこのカット、ここで音楽、みたいな期待に応えてくれる。ドヤ映画上手いやろ臭すらするけど楽しめました。

ロサンジェルス郊外にあるヘイウッド家の牧場では、映画やテレビのために馬の調教を行っていた。しかし半年前に父が亡くなり、息子のOJと娘エメラルドが継いでからは苦しかった経営がさらに悪化していた。そこで元子役のリッキー・“ジュープ”・パクが経営するテーマパークに馬を売り、急場をしのごうとする兄妹。しかしリッキーからの牧場を買い取りたいという申し出には、家業を守りたいOJがためらいを見せる。そんな中、OJから父の死の際に体験した不可解な出来事を打ち明けられたエメラルドは、決定的証拠を捉えたバズり動画の撮影に乗り出すのだったが…。

感想が2つとも「上手い」「上手い」なわけだけど、本当に上手いと思った。ジョーダン・ピールはコメディアン出身だったと思うのだが、映画の撮り方というものを完全に理解している。これはなんというか小説でいうところの文体が好きみたいなもので、書いてある内容がなんであれ読むのが楽しいという作家がいるように、内容がなんであれ観るのが楽しいというところがある。こういう書き方だと内容はどうなんだって話になるわけだが、確かに語るのが難しい。ストーリーとしては普通なのかもしれない。普通の話がなぜか面白い映画になっているからすごいんだが、あらすじだけ説明する形になるとなんか普通の映画になりそうで躊躇してしまう。ストーリーを聞いて「へー、面白そう」とはならないだろう。

そういう意味でも、この映画は映画としての技術こそが見所という気がする。なかなか語るのが難しいが観ていて楽しかったのも確か。人に勧めにくいんだけど。

鉄塔武蔵野線  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月24日
監督長尾直樹
記述年月日2016年1月23日
出演伊藤淳史,内山眞人,菅原大吉,田口トモロヲ,麻生祐未,塩野谷正幸,梅垣義明
評価★★★
原作銀林みのる『鉄塔武蔵野線』
脚色長尾直樹
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=153269

ファンタジーノベル大賞受賞作を映画化したものとのことだが、ファンタジーを日本で映画にするのって難しいなあ。なんかファンタジーが不条理とか、ただの筋の通ってない出来損ない――邦画ってそもそもそういうのばっかだからさ――の1つに見えてしまう。どこまでが意図的で、どこからが未熟なのかが分からないという。

夏休みに少年が電線の鉄塔に振られた番号に気づき、それをたどっていく。

いくつかは印象的なシーンがあり、それが記憶に残るかもしれない。だけど、どう評価するかというと、普通という感じ。頑張ってるしなんとかやってるとは思うけど、佳作とまではいかないかな。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月22日
監督ジョン・ワッツ
記述年月日2023年2月17日
出演トム・ホランド,サミュエル・L・ジャクソン,ゼンデイヤ,コビー・スマルダーズ,ジョン・ファヴロー,J・B・スムーヴ,ジェイコブ・バタロン,マーティン・スター,マリサ・トメイ,ジェイク・ギレンホール,アンガーリー・ライス,トニー・レヴォロリ,レミー・ハイ,ヘムキー・マデーラ,ヌーマン・アチャル,マイケル・マンド,J・K・シモンズ
評価★★★★
原作スタン・リー,スティーヴ・ディッコ
脚本クリス・マッケナ,エリック・ソマーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/366852
関連

このシリーズは本当に面白い。主人公の甘さに苛立つがその孤独がどんどん伝わってきてしんどかった。そして共感できるというのはいいことだと思う。このシリーズは本当に面白い。

あまりにも大きな代償を伴う壮絶な戦いが過ぎ去り、その大きすぎる喪失感に苦しみながらも、“スパイダーマン”としてニューヨーク市民を守るために活躍を続けてきたピーター。心身共に疲れ果てた彼は、ネッドやMJら学校の仲間たちとヨーロッパ旅行を計画する。しかし楽しいバカンスを満喫しようとした矢先、元S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーにつかまってしまう。新たな脅威が迫っていて、どうしてもスパイダーマンの力が必要だというのだった。そんな中、“エレメンタルズ”という自然の力を操る複数の敵がヨーロッパ各地に出没し、猛威を振るい始める。ニックはピーターに異次元から来たというミステリオを引き合わせ、2人は共闘して敵に立ち向かっていくのだったが…。

アクションもいいんだ。お金がかかってるし外連味もある。見栄も切れてる。それでもなおこのシリーズが面白いのはストーリーがいいからである。アクションがなくても観れるくらいの作品になっていると思う。

前作に続いて今回もピーター・パーカーには圧がかけられ続ける。高校生にかける圧ではないと思うんだけど、周囲の期待と消去法のような結果として色々な圧がかけられる。しかもそれで失敗すると失望されたり責められたりする。これがひどい。しかしこの映画におけるテーマのようなものでもある。観ていると色々考えてしまう。人生とは結局こういうものなのではないかと。

あまりネタバレになってもいけないけど、その圧から逃れようとするともっと大きな罰を受けることになる。このひどさは観ているとクセになるというか、映画を見続ける吸引力になるというか。

まー、とにかく面白くていい映画でした。

かもめ食堂  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月9日
監督荻上直子
記述年月日2007年11月22日
出演者小林聡美,片桐はいり,もたいまさこ,ヤルッコ・ニエミ,タリア・マルクス,マルック・ペルトラ
評価★★★
原作群ようこ
脚本荻上直子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323638

「お洒落でロハスな、何も起こらない日常を淡々と描いて素敵なつもりだけど実は退屈なだけの映画か。フィンランドが舞台? 広告代理店が今度はフィンランドを仕掛けてきたのか?」と思ったんだけど、そこまで単純ではない映画。

フィンランドのヘルシンキで日本料理店を開いている日本人サチエは、次第に街に打ち解けていく。

あらすじで書くとこんな感じだけど、打ち解けるというほど一筋縄ではいっていない。最初から歓迎されているとか、何かをきっかけに受け入れられるとか、人柄に惹かれてみんなが集まってくるとか、そういう分かりやすいとっかかりがあるわけではない。

はじめは一人で無人の店の中に立っているだけなんだけど、やがて日本人女性が転がり込んできて働くようになります。各々の事情は深刻なようで最後までは明かされず、かといって無菌状態で全員が善意の塊のディズニー風味というわけでもなく、個人の事情に踏み込まないことをスタンスとしている感じ。

冒頭に書いたような映画にも観えないことはないけど、あざとい狙いからちょっと外れた、独特のセンスを感じさせます。フィンランドは協賛していて、広告代理店じゃなくてお国の観光産業のバックアップがあったような感じ。けど、安易に観光映画を作っていないところがまた妙な味になっているんだけどね。

パコと魔法の絵本  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月29日
監督中島哲也
記述年月日2010年11月22日
出演役所広司,アヤカ・ウィルソン,妻夫木聡,土屋アンナ,阿部サダヲ,加瀬亮,小池栄子,劇団ひとり,山内圭哉,國村隼,上川隆也,貫地谷しほり,彦摩呂,後藤ひろひと,林家ペー,林家パー子,ゆうたろう,松本さゆき,デヴィ・スカルノ,クリスチャン・ラッセン,木村カエラ
評価★★
原作後藤ひろひと(舞台『ミッドサマーキャロル』)
脚本中島哲也,門間宣裕
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329294

うーん。やりたいことはなんとなく分かるし、その挑戦を買いたくもあるんだが、嫌われ松子からの過剰さが、やっぱ意図的じゃなくてミスにしか受け取れないから――ここまでやったんだからカットするのは偲びないって感じの――低い点にしておく。

少女パコは一日しか記憶が続かない。次の日には昨日の出来事を忘れる。病院の患者たちは毎日のようにガマ王子の絵本を読ませるのだが、次の日には話を忘れている。そんなある日、彼女に変化が現れる。

あらすじそのものより、絵本のような原色世界を映像化しようとしているところが特徴。演技も童話に出てくる変わり者のような感じになってます。

なんか観ていて、「もうどうでもいいよ」って気分になるんだよなあ。

ラストサマー2  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年8月22日
監督ダニー・キャノン
記述年月日2011年10月2日
出演ジェニファー・ラヴ・ヒューイット,フレディ・プリンゼ・Jr,ブランディ,メキー・ファイファー,マシュー・セトル,ミューズ・ワトソン,ビル・コッブス,ジェフリー・コムズ,ジェニファー・エスポジート,ジョン・ホークス
評価★★★
脚本トレイ・キャラウェイ,スティーヴン・ギャガン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=85044
関連

虐殺皆殺しホラーの栄光よ再びという感じで作られたのが前作だとしたら、その続編の栄光よ再びという感じで作られたのが本作。さすがにこれに星を4つつけると贔屓だ(というかほかのがんばってる映画に申し訳ない)けど、この手の映画の part2 としては充分なものだと思います。

2年目の夏にもメッセージが届き、関係者が殺される。今度の犯人は誰だ?

話題性は低いだろうし、これの「2」を観ようなんてのは、このノリが好きな人しかいないでしょうし、そういう人に最低限のサービスは提供できていると思います。「1」ほどじゃないけど、「1」を越えるなんて誰も思ってないでしょ?

KUBO/クボ 二本の弦の秘密  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月2日
監督トラヴィス・ナイト
記述年月日2020年4月29日
出演(声)アート・パーキンソン,シャーリーズ・セロン,レイフ・ファインズ,ルーニー・マーラ,ジョージ・タケイ,マシュー・マコノヒー,ケイリー=ヒロユキ・タガワ,ブレンダ・ヴァッカロ,メイリック・マーフィ,ミナエ・ノジ
日本語吹替矢島晶子,田中敦子,羽佐間道夫,川栄李奈,ピエール瀧,小林幸子
評価★★★★
原案シャノン・ティンドル,マーク・ヘイムズ
脚本マーク・ヘイムズ,クリス・バトラー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359622

タイミングと公開規模のせいかヒットしていなかった。別に日本資本が入ったわけでも日本の関係者が作ったわけでもないのにガチに制作された日本を舞台にした長編ストップモーションアニメ映画。これが実に面白い。日本リスペクトの部分にも反応しないのが難しいんだけど、それ以外の部分でも普遍的に面白い。個人的に、怖いシーンではきっちり怖いのがすごくよかった。

幼い頃にサムライの父を殺され、母と2人で追手の目を逃れてひっそりと暮らしている少年クボ。三味線の音色で折り紙を自在に操る不思議な力で大道芸を披露し、病気がちな母に代わってわずかなお金を稼ぐ日々。そんなある日、ついに刺客に見つかってしまったクボ。間一髪のところを母が身を挺して彼を逃す。一人になってしまったクボだったが、そんな彼の前に厳しいけれど世話好きなサルと陽気な弓の名手のクワガタが現われ仲間となる。

ストップモーションアニメというのは人形などを1コマ1コマ撮影してアニメにするという手法で、「物を動かす」という意味ではもちろんアニメーションなんだけど普段に考えるアニメとは違う。ただ、こっちの技術も現在こんなことになってるのかと衝撃を受けると思う。昭和のカクカクしたものや、今、アマチュアがスマホで撮影したものとはやはり明確に違う代物。そして制作者が技術に驕ってない。あくまでストップモーションの技術を見せるのではなく物語を見せるための手段に徹している。すごい。

そして物語もかっこいいのだが、最初に衝撃を受けたのが刺客が登場するシーンである。ひっそり暮らしていたところの日常にそれが登場するときの、雰囲気と気配、そして明らかにこいつらやばいというのが伝わってくる登場の出で立ち。クボの表情が明らかに変わると共に観ている方も一気に緊張する。

その後も日本人ならニヤリとするシーンもある。

見せ場はどんどん続く。非常にうまい。よく出来てる。

ちょっと不満があるのはラスボスのデザイン。なんかここで急に和風から離れて──日本人から見ると──世界観が崩れる。まあ、許容範囲だけどね。

劇場版総集編 メイドインアビス 【後編】 放浪する黄昏  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年0月1日
監督小島正幸
記述年月日2020年4月30日
出演(声)富田美憂,伊瀬茉莉也,井澤詩織,大原さやか,豊崎愛生,田村睦心,沼倉愛美,喜多村英梨,原奈津子,坂本真綾,川田紳司,下山吉光,森川智之,水瀬いのり
評価★★★
原作つくしあきひと
シリーズ構成倉田英之
脚本倉田英之
総集編脚本小柳啓伍
キャラクターデザイン黄瀬和哉
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363716
関連

PG12で公開された、小学生お断りの後編。第3層から4層へ。ナナチとの出会いからミーティとの別れまで。

あらすじ略。

最後にボンドルド卿がTV版よりも長めに出る。まあ、総集編なので特筆するようなことはないかな。

コンドル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月7日
監督シドニー・ポラック
記述年月日2010年12月5日
出演ロバート・レッドフォード,フェイ・ダナウェイ,クリフ・ロバートソン,マックス・フォン・シドー,ジョン・ハウスマン,アディソン・パウエル,ウォルター・マッギン,ティナ・チェン,マイケル・ケーン,ハンク・ギャレット,カーリン・グリン,ラッセル・ジョンソン,ハンスフォード・ロウ
評価★★★
原作ジェームズ・グラディ
脚本ロレンツォ・センプル・Jr,デヴィッド・レイフィール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=8261

予備知識なく観てびっくり。こんなスパイアクションだったとは。

CIAで情報分析をしている部署が謎の襲撃を受け、一人を残して全滅する。生き残った男コードネームコンドルは、その理由に迫っていく。

冒頭、なんの説明もなくコンドルがビルを出てコーヒーを買いに行くのだが、そのシーンが実にいい。あらすじで書いてしまったけど――書かないと映画が説明できないんだもん――何も知らずに観た気持ちもちょっと想像して欲しい。事務仕事なのにやけに厳重なセキュリティだな、とか。

映画のその後の展開も見事。星4つつけようかと思ったけど、1975年のスパイ映画だとどうしても時代を感じてしまうので控えた。けど、充分面白いですよ。

ボン・ボヤージュ ~家族旅行は大暴走~  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月25日
監督ニコラ・ブナム
記述年月日2023年2月19日
出演ジョゼ・ガルシア,アンドレ・デュソリエ,カロリーヌ・ヴィニョ,シャルロット・ガブリ,ヴァンサン・ドゥサニャ,ジェローム・コマンドゥール,ジョゼフィーヌ・カリエ,スティラン・ルカイユ,フロランス・フォレスチ
評価★★
脚本フレデリック・ジャルダン,ファブリス・ロジェ・ラカン,ニコラ・ブナム
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/360628

フランスのコメディって本当に寒い。何が面白いのかさっぱり分からん。……邦画のコメディとセンスは似てるか。騒がしくてかなわん。

最新のAIを搭載した車でバカンスに出発した家族が高速で減速しなくなり大騒ぎになる。

ドタバタコメディをやりたいのは分かるんだけど、登場人物が過剰に大声で騒ぎまくるために観ているこっちは逆に白けてしまうパターンである。あと減速しない車に次から次へとトラブルが起こるというのはこの手の映画のお約束なんだけど……うーん、無茶がすぎるというか、なんというか。

フランスのセンスが自分に合わないとかそういうわけではないと思うんだよな。確かに中のエスプリのいくつかはお国柄だと理解できるところもあるんだけど、もっと基本の部分でセンスが無いだけというところも見えるので。

オールド・ガード  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年8月18日
監督ジーナ・プリンス=バイスウッド
記述年月日2022年1月5日
出演シャーリーズ・セロン,キキ・レイン,マーワン・ケンザリ,ルカ・マリネッリ,ハリー・メリング,ヴァン・ヴェロニカ・ンゴー,マティアス・スーナールツ,キウェテル・イジョフォー,アナマリア・マリンカ,ジョーイ・アンサー
評価★★★★
製作総指揮スタン・ヴロドコウスキー,グレッグ・ルッカ
原作グレッグ・ルッカ
脚本グレッグ・ルッカ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/372700

漫画みたいな設定だけど実にいい。クライマックスの格闘シーンでは思わず笑いが出るほどだ。シャーリーズ・セロンやばい。

戦場で死んだと思ったが病院のベッドで意識を取り戻した。彼の元に何人かの人間が現れてそのまま彼は戦場から誘拐されてしまう。話によると不老不死で有史以前から存在し続けていた者たちがいた。自分もその一人になったのだという。彼らはその永遠の人生に意味を付けるために人助けを続けていたが、長い経験から決して表舞台には出ないと決めていた。また誘拐したのは正体がバレるとどの時代でも必ずトラブルが発生してきたからだという。やがて、大手医療企業に注目され追われ始める。潜伏の経験も長く深い彼らだったが次第に追い詰められていく。

第一印象が漫画だったが、実際に調べてみると漫画だった。

この作品の不老不死はちょっと特殊で、死んでも生き返るというもの。骨折しても骨が移動してボキボキボキと音がして元の位置に戻り、傷も塞がり血も止まり復活する。ものすごい再生能力といったものである。それ以外の特殊能力はないのだけど、無限の時間を利用してあらゆる戦闘技術に精通し、身体も極限にまで鍛え上げているという設定になっている。また、序盤の方で不老不死ではなく、急に再生しなくなるときがありそうなって死ぬ存在だということも教えられる。それでも数百年かそれ以上生きることは確実なようだ。

銃の無い時代の経験が長かったせいかどうしても格闘技の戦闘に走りがちだが、オールド・ガードたちは銃撃戦を含めた近代戦にも精通している。ただ人数が極端に少ないので戦争には向かない。

アクション映画だけどその中で割とテンポよく彼らの思想と経験則が伝わる作りになっている。理解や共存を求めたときもあったが、一般人とは分かり合えないというが結論になっていて、その結論に至るには色々あったんだなというのが言葉の端々から感じられて、そこがいい。

あと、鍛えたシャーリーズ・セロンのアクションがとにかくいいです。面白かった。

【追記】悪役が魅力的カリスマではなく、生理的嫌悪を招くようなゲスになっているのが現代だなあと思いました。鬼滅の刃の鬼舞辻無惨の系譜ですな。

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年1月20日
監督瀬田なつき
記述年月日2012年2月15日
出演大政絢,染谷将太,三浦誠己,山田キヌヲ,鈴木卓爾,宇治清高,田畑智子,鈴木京香
評価★★★
原作入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』
脚本田中幸子,瀬田なつき
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338016

期待しないで観てみたら意外と面白かった。サブカルチャー的な、ノンジャンル前衛映画を観たければ選択肢に入れていいと思います。

かつての誘拐事件の被害者にして生き残りのみーくんとまーちゃんは高校生になっていた。まーちゃん、近所の小学生を誘拐してました。みーくんは彼女を助けるべく奮闘するが。

まーちゃんことマユの精神的不安定さが実によく出ている。なかなかの演技力だと思う。

もう一人のみーくんも一見まともそうに見えてやっぱり事件のトラウマを抱えていて、まともじゃない二人が主人公なので全体に漂う雰囲気が落ち着かなくさせます。もちろん、これはそういう映画なのだけど。

終わりはちゃんとしていて、意味不明なまま投げっぱなしというわけではないのも好ポイント。

原作既読だけど、原作とは微妙に違います。けど、映画としてはこれでいいと思う。

万引き家族  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年6月13日
監督是枝裕和
記述年月日2018年10月14日
出演リリー・フランキー,安藤サクラ,松岡茉優,池松壮亮,城桧吏,佐々木みゆ,緒形直人,森口瑤子,山田裕貴,片山萌美,柄本明,高良健吾,池脇千鶴,樹木希林
評価★★★★
脚本是枝裕和
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=363357

カンヌ、パルム・ドール受賞の人間ドラマ。日本の貧困問題を扱いつつ、家族のありかたを描写する。

高層マンションの谷間にポツンと取り残されたように建つ古びた平屋の一軒家。そこに治と妻・信代、息子・祥太、信代の妹・亜紀、そして家の持ち主である母・初枝の5人が暮らしていた。治は怠け者で甲斐性なし。彼の日雇いの稼ぎは当てにならず、一家の生活は初枝の年金に支えられていた。そして足りない分は家族ぐるみで万引きなどの軽犯罪を重ねて補っていた。そんなある日、治は団地の廊下で寒さに震えている女の子を見つけ、彼女を家に連れ帰る。ゆりと名乗るその女の子は、両親のともに戻ることなく、そのまま治たちと暮らし始めるのだったが…。

観たとき直後の感想にもあるし、観る前からなんとなく――事前の情報とかではなく本当に雰囲気として――感じていたことだけど、なんとかうまくやっているんだけど、観ている方が、絶対にこのままではいられないという雰囲気が漂っていて、その不穏な感じがすごく好き。

なんか少年の扱いが細田守監督と似てるなと思った。

マーキュリー・ライジング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年8月14日
監督ハロルド・ベッカー
記述年月日2007年10月14日
出演者ブルース・ウィリス,アレック・ボールドウィン,ミコ・ヒューズ,チー・マクブライド,キム・ディケンズ,ロバート・スタントン,ピーター・ストーメア,ボディ・パイン・エルフマン,ジョン・リンチ,カムリン・マンハイム,L・L・ギンター,ジャック・コンレイ
評価★★★
原作ライン・ダグラス・ピアソン
脚本ローレンス・コナー,マーク・ローゼンタール
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=84316

普通だなあ。

国家機密を偶然解いてしまった天才にして自閉症の少年が命を狙われる。謹慎中だった諜報員は偶然、その襲撃に巻き込まれ、少年を守ることになる。

あらすじでどんな映画か大体分かるよね? 付け加えると、ちょっとコミカルだったりしないこともない。あと、少年の自閉症の演技はすごいと思う。

ギャングスターズ 明日へのタッチダウン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月1日
監督フィル・ジョアノー
記述年月日2023年4月15日
出演ザ・ロック,イグジビット,L・スコット・コードウェル,レオン・リッピー,ケヴィン・ダン,ジェイド・ヨーカー,ブランドン・スミス,ジャーニー・スモレット,マイケル・J・ペイガン,デヴィッド・V・トーマス,セツ・ターセ,モー,オマリ・ハードウィック,ダン・マーティン,マイケル・ジェイス,ブレット・カレン,メアリー・マーラ,アンナ・マリア・ホースフォード,ギャレット・M・ブラウン,ジョセフ・レイモンド・ルセロ,アダム・クラーク,ジェームズ・アール
評価★★★
原作ジャック・フランダース
脚本ジェフ・マグワイア
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328235

少年院の少年たちがコーチの指導のもとアメフトチームを結成しプレーオフへと進出する話。というあらすじから想像する展開の予想を一歩も出ないバカみたいな作品。葛藤も挫折もなんかものすごくベタ。

あらすじは上に書いた通り。

星2つにしたいくらいなんかこう腹が立った。悪い映画じゃないんだけど、挑戦、失敗と挫折、復活、成功、問題発生みたいなのをテンポよく繰り返していって、なんかこう「え? この感動製造機で感動すればいいの?」という気持ちになる。すごくシステマティック。ドゥエイン・ジョンソン(ザ・ロック)の役どころも御仕着せの男らしいリーダーを言われたままに演じているだけという印象がある。

テンポもよくノーストレスで観れる職人芸なんだけどね。

トランスポーター イグニション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月3日
監督カミーユ・ドゥラマーレ
記述年月日2022年1月11日
出演エド・スクレイン,レイ・スティーヴンソン,ロアン・シャバノル,ガブリエラ・ライト,タティアナ・パイコヴィッチ,ウェンシア・ユー,ラシャ・ブコヴィッチ,レン・クドリアヴィツキ,アナトール・トーブマン,ノエミ・ルノワール
評価★★
脚本リュック・ベッソン,アダム・クーパー,ビル・コラージュ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353659

シリーズ第4弾。相変わらずなんかちょっと引っかかる感じの筋立である。

謎の美女アンナの依頼を受け時間通りに到着したフランク。ところが、そこにアンナの他にも2人の美女が乗り込んでくる。約束が違うと、依頼を断ろうとするフランクだったが、アンナはスマホの映像を見せフランクの父を誘拐したことを告げる。こうしてフランクは、父の命と引き換えにアンナたちの計画に協力させられてしまう。それは、彼女たちを奴隷のように扱っていた巨大犯罪組織への復讐というものだったが…。

過去ログ検索したけどシリーズのトランスポーターの感想を書いてなかった。たまに放送しているので録画して観直してもいいとは思うが、わざわざ感想を書くほどでもないなあ。リュック・ベッソンって女性の扱いがなんか気持ち悪いというか、なんかドロドロした闇を抱えてる感じで脚本が楽しめないんだもん。

というわけで本作はシリーズの主演を変えてのリブート企画らしい。相変わらず女性が出てくるんだけど、無理に筋に絡めなくてもいいのに。

ステルス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年4月6日
監督ロブ・コーエン
記述年月日2010年11月27日
出演ジョシュ・ルーカス,ジェシカ・ビール,ジェイミー・フォックス,サム・シェパード,ジョー・モートン,リチャード・ロクスバーグ,イアン・ブリス
評価★★★
脚本W・D・リクター
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322538

そんなに面白いとは思えなかった。

無人戦闘機が暴走し、パイロット三人がそれを追う。

うーん。まあ駄作ってわけじゃなくて、普通のB級アクションだとは思うんだけどね。なんか、人工知能怖いっていうベタなところにうんざりした部分があるので。

イカとクジラ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月25日
監督ノア・バームバック
記述年月日2015年3月15日
出演ジェフ・ダニエルズ,ローラ・リニー,ジェシー・アイゼンバーグ,オーウェン・クライン,ウィリアム・ボールドウィン,アンナ・パキン,ヘイリー・ファイファー,ケン・レオン
評価★★★★
脚本ノア・バームバック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324020

文芸っぽい評価だったので観る前は不安だったけど、なかなか面白かった。

父は過去の栄光にすがっている純文学作家。母は売れてきた大衆作家。離婚することになったが、親権は二人が持ち、共同監護という形で行ったり来たりすることになった16歳の兄と12歳の弟の物語。

いまどき両親の離婚なんて普通だろうって思うけど――とくに映画では――子供にとってはしんどい出来事なんである。そういうことにあらためて焦点をあてたところがすばらしい。そして文学的っていうより、普通のドラマ的に心情を描写していくところがまたすばらしい。

完璧じゃないそれぞれの大人と子供が、それぞれのやりかたで変化に対応していく。妙にリアル。

世界にひとつのプレイブック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月28日
監督デヴィッド・O・ラッセル
記述年月日2023年4月10日
出演ブラッドリー・クーパー,ジェニファー・ローレンス,ロバート・デ・ニーロ,ジャッキー・ウィーヴァー,クリス・タッカー,アヌパム・カー,ジョン・オーティス,シェー・ウィガム,ジュリア・スタイルズ,ポール・ハーマン,ダッシュ・ミホク,ブレア・ビー
評価★★★★
原作マシュー・クイック『世界にひとつのプレイブック』
脚本デヴィッド・O・ラッセル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344429

スタートからの加速がやや遅い気がしたけど、躁鬱の立ち直りを描いたいい作品だった。クライマックスはよかった。

妻の浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされたパット。ようやく退院したものの、妻ばかりか仕事も家も失ってしまい、実家に戻って社会復帰を図ることに。心身の健康を取り戻せば、接近禁止令の出ている妻ともやり直せると思い込んでいるパットだったが、あいかわらず突然キレてはトラブルを引き起こすこともしばしば。そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女性ティファニーと出会う。彼女もまた、夫を事故で亡くして以来、心に問題を抱えており、パットはそんな彼女のエキセントリックな言動に振り回されるハメに。ところがティファニーはパットの妻とも知り合いで、パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。その交換条件として、ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られるパットだったが…。

割とガチめに躁鬱で、本人が嫌がるけどまわりが「いいから薬飲めよ」ってなるのもよくある奴。

別の優しい異性との出会いで心の傷が癒されるという展開は、ある意味で、母親父親代わりを探してそれを見つけて依存することで平穏を手に入れるというもので、あまり感心できる筋立てとは言えない。その点は先に指摘しておこう。

導入から展開にかけての話の流れが好きだ。状況が分かりにくいところから、整理して見せるところまでが上手。ただ、最終的にどうなるのかが見えにくいのはちょっとした欠点のようにも思う。ストーリーにあるダンスについての話は後半になってメインになってくるという感じで、最初はとくにそんな話にならないし。

あと、タイトルがちょっと意味不明。原題が「SILVER LININGS PLAYBOOK」なのでプレイブックというのに意味はあるんだと思うけどよく分からない。

手放しで褒めてないけど、心に傷を負って奇行が目立つ人を周りの人の優しさが包みこみ、やがて癒されていくというのは気持ちがいい。それに、欠点がある人間同士がお互いを支え合うというのが悪いことではないし。色々と感慨深かった。

アナと雪の女王  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月1日
監督クリス・バック,ジェニファー・リー
記述年月日2020年4月23日
出演(声)クリステン・ベル,イディナ・メンゼル,ジョナサン・グロフ,ジョシュ・ギャッド,サンティノ・フォンタナ,アラン・テュディック,キアラン・ハインズ,クリス・ウィリアムズ
日本語吹替神田沙也加,松たか子,原慎一郎,ピエール瀧,津田英佑,多田野曜平,安崎求
評価★★★★
製作総指揮ジョン・ラセター
原案アンデルセン『雪の女王』
脚本ジェニファー・リー
音楽クリストフ・ベック
主題歌イディナ・メンゼル『Let It Go』
主題歌作曲ロバート・ロペス『Let It Go』
主題歌作詞クリステン・アンダーソン=ロペス『Let It Go』
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346540
関連

死ぬほど大ヒットした上に評判もすごかったので、期待値が上がりまくっていた。観たけど、面白いし良く出来てるけど、ここ最近の『プリンセスと魔法のキス』や『塔の上のラプンツェル』の発展形という印象で、これが頭抜けた作品とは思わなかった。一方で、映像表現としてのCGの凄さについては、同じように発展形なんだけど、まだ凄くなるのかというインパクトがあった。

北のアレンデール王国にはエルサとアナという王女姉妹がいた。エルサには氷の魔力があり、氷を生み出したりなんでも凍らせたりすることができ、妹のアナと一緒にその魔法で遊んでいたのだが、ある日、その魔法でアナに怪我を負わせてしまう。アナよりもエルサの方がショックを受けてしまい、また、両親があまり外に出てはいかんという命令までするので、エルサはアナと距離を取ってひきこもりがちになってしまう。それから数年が経過する。両親である国王夫婦が事故で亡くなり、エルサは若くして女王として戴冠しなくてはならなくなる。各国の代表の思惑が渦巻く戴冠式の中、魔法を抑え込み、苦手な社交をするエルサだった。そしてふとしたきっかけで魔力が暴走し国と港をすべて凍りつかせ、逃走し、遠い山の上に氷の城を作りそこであるがままに生きるようになってしまう。アナは凍った国と姉との関係修復のために彼女のいる雪の城へと旅立つ。

なんでも凍らせる触ることもできない女というのはちょっと考えれば分かる性的なメタファーなのだけど、子供の頃はそれに気づかなかった。そして、原作の方はメタファーとして働いているし大人になってからそれに気づいたし、かつての雪の女王はそれに重ねたあからさまな表現がちらほら埋め込まれていたものだけど、本作ではそういうのもない。もうちょっと別のもののメタファーになっている。あらすじを読んで気づいたと思うけど、非社交的で特別な才能があり、世の中とうまく折り合いがつけられない人間のメタファーだと思う。

ということまで考えるとこの映画がヒットしたのもちょっと分かる。この映画は一応、アナが主人公でエルサはマクガフィンというか主人公が向かい合わなくてはならない試練という構造を持っているのだけど、人気が圧倒的なのはエルサの方である。エルサのグッズは売れまくりだ。そして、前述の映画の発展形と書いたけど、アナはその発展形であるけど──アナは何の能力もないが前向きな性格とくじけない心の持ち主──エルサはこれまでにあまりいなかったタイプだ。彼女に惹かれるのも分かるし、実際、この映画でエルサのことが嫌いになれる人はいないだろう。魔力を抑えずあるがままに生きることで迷惑かけまくりの人間なのだけどさ。

この映画、100分ちょいのコンパクトさで、てっきりよほどの長編かと思ったのでそのまとまりのよさに感心してしまった。ミュージカル風にあちこちに入る歌唱シーンもいいアクセントで、雪山に行くアナの仲間となるメンツの感じも実にいい。あなたがヒット作嫌いのひねくれ者だとしても、そもそも捻くれ者が物語の中心人物なので、もしかしたらハマるかもしれない。

ももへの手紙  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年4月10日
監督沖浦啓之
記述年月日2012年7月3日
声の出演美山加恋,優香,西田敏行,坂口芳貞,谷育子,山寺宏一,チョー,小川剛生,藤井晧太,橋本佳月
評価★★★
絵コンテ沖浦啓之
原案沖浦啓之
脚本沖浦啓之
作画監督安藤雅司
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=340427

うーん。辛口に酷評してもいいけど、とりあえず「普通」にしておく。けど、なんか努力不足、あるいは、こういう映画で大事なことを分かってないんじゃないの?という気がしてしまう。あと、「お引っ越し」と「かみちゅ!」を足して、8ぐらいで割って物足りなくした感じ、というのが観た直後の感想でした。

父を亡くして瀬戸内の島にやってきた少女が妖怪や島の子供との交流を通して新しい環境に馴染んでいく。

雨が降ってきたのに神社なんかになぜいたのか? 畑の機械を壊しておいてその後のフォローはないのか? 嵐の中で医者を迎えに行ったとして、帰りはどうやったのか? 話の前後の経過が気になってしょうがないです。普通の映画だったらそういうところには説明を作ってるもんだけど、そこがないので素人っぽくなってしまう。

そして話がどうしても前述の「お引っ越し」と「かみちゅ!」を連想してしまい、どっちも好きな作品なので、ぱくりっぽくて集中できなかった。

ピザボーイ 史上最凶のご注文  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年1月13日
監督ルーベン・フライシャー
記述年月日2020年4月4日
出演ジェシー・アイゼンバーグ,アジズ・アンサリ,ダニー・マクブライド,ニック・スウォードソン,マイケル・ペーニャ,フレッド・ウォード,ディルシャッド・ヴァザリア,ビアンカ・カジリッチ,エリザベス・ライト・シャピロ
評価★★★
原案マイケル・ディリバーティ,マシュー・サリヴァン
脚本マイケル・ディリバーティ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340762

いい感じに面白い。

ピザの届け先で爆弾を巻き付けられ、死にたくなかったら銀行強盗してこいと命じられるところから始まるドタバタ。

この爆弾を巻き付けて代理で犯罪をさせるというのは実際にある手法なんだけど、たぶんそれを見てこのアイディアを思い付いたんだと思う。

しかしピザボーイみたいなボンクラをリモートにしても現場で頭まわらんから成功率低かろうに。いや、そこが突っ込みどころじゃないけど。いや、そこも突っ込みどころなんだけど。

ゾンビランドの監督だそうで。ゾンビランドも面白かったしなー。

バリスティック  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年7月10日
監督カオス
記述年月日2010年11月14日
出演アントニオ・バンデラス,ルーシー・リュー,グレッグ・ヘンリー,レイ・パーク,タリサ・ソト,ミゲル・サンドヴァル,テリー・チェン
評価★★★
脚本アラン・マッケルロイ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240712

いやまあ、突っ込みどころ満載のB級アクション映画。最初からそう認識していればスルーできる。

なんか特務組織の男と殺し屋の女の対決。

ルーシー・リューのよさがあまり活かされていないのが残念でした。

イエスマン “YES”は人生のパスワード   このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月26日
監督ペイトン・リード
記述年月日2020年2月25日
出演ジム・キャリー,ゾーイ・デシャネル,ブラッドリー・クーパー,ジョン・マイケル・ヒギンズ,テレンス・スタンプ,リス・ダービー,ダニー・マスターソン,フィオヌラ・フラナガン,サッシャ・アレクサンダー,モリー・シムズ,ブレント・ブリスコー,ロッキー・キャロル,ジョン・コスラン・Jr,スペンサー・ギャレット,ショーン・オブライアン
評価★★★★
原作ダニー・ウォレス
脚本ニコラス・ストーラー,ジャレッド・ポール,アンドリュー・モーゲル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/332669

これに星4つ付けるのはちょっとどうかとも思う。アメリカにおける自己啓発本というのは本当にパターンが決まっていてポジティブ思考を身につけることで環境を変えるというファンタジーになりがちなんである。この映画なんかそこから外すことすらしてないような気がする。こんなに王道に自己啓発して、うっかり信じたりしたらひどい目に遭いそうだ。だが、この『優しい世界』の映画を観るのが楽しいときというのが確かにあって、そこまでいい映画じゃないとしても引き出しの中に入れておいた方がいいという気持ちになるのだ。

なんでも NO と言っていた男が YES ということに決めてすべてに YES と答えていたら人生が変わったという話。

YESというのは口約束のことではなく、頼まれたことを全部応じるといったことである。完全に厄介事フラグ、人生破滅フラグにしか見えないので NO と言いたくなるんだけど、そこに YES と果敢に挑む姿は、明るいとか前向きというよりもはや狂気じみていて、ジム・キャリーの芸風に合っている。

繰り返すけど、映画の内容そのものは自己啓発じみている。こんな話に素直に騙されるような奴は駄目な奴だと言う人がいても不思議じゃないし、そっちにも一理ある。それでも“あえて”という話である。

ヤギと男と男と壁と  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年12月24日
監督グラント・ヘスロヴ
記述年月日2014年2月2日
出演ジョージ・クルーニー,ユアン・マクレガー,ジェフ・ブリッジス,ケヴィン・スペイシー,スティーヴン・ラング,ニック・オファーマン,ティム・グリフィン,ワリード・ズエイター,ロバート・パトリック,レベッカ・メイダー,スティーヴン・ルート,グレン・モーシャワー,ブラッド・グランバーグ
評価★★★★
原作ジョン・ロンスン『実録・アメリカ超能力部隊』
脚本ピーター・ストローハン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336900

あほっぽいストーリーだけど着地点が分からないのとテンポがいいところが実にモダンって感じのする映画だった。他の4つ星ほど面白いってわけじゃないのであんまり期待して欲しくないんだけど、色々おちょくったようなストーリーが気に入ったのでおまけしておく。三つ星ばっかじゃなんか採点してないような感じだし。

イラク戦争で取材をしていた記者は、とある兵士から極秘部隊の話を聞く。それは、ソ連の研究に対抗するために設立された超能力部隊の話なのだが、ラリってラブ&ピースを唱える山師を飼うことになってしまったアメリカ軍の話なのだった。

馬鹿馬鹿しいんだけど、ソ連への不安からそういうことをやってしまったかもしれないと思わせる妙なリアリティがある。実際、実話と銘打っている。徹頭徹尾、その超能力部隊とそれを容認した上層部を馬鹿にした内容である。

変な映画であった。

プラットフォーム  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年9月27日
監督ガルデル・ガステル=ウルティア
記述年月日2022年10月6日
出演イバン・マサゲ,アントニア・サン・フアン,ソリオン・エギレオル,エミリオ・ブアレ
評価★★★★
原案ダビド・デソーラ
脚本ダビド・デソーラ,ペドロ・リベロ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/375128

いやいや、かなりの面白さ。あまり寓意とか考えずに観た方がよいと思う。

上下にものすごい階層のある狭い室内で、上から食料が台に乗って下りてくるシチュエーションでのサバイバル。

主人公がいて、同室に古参がいて、冒頭からのやり取りで基本ルールと、そこから導かれる戦略が示される。これが実にうまい。

個人的にこういう非日常的な設定の映画は、設定がシンプルでも中の人間の戦略が練られていないことが多く、そこで興醒めになることが多い。「そうはならんやろ」という奴だ。だがここではそれがない。それぞれが個々の生存の戦略を考えるとこうなるだろうなという納得感がある(といいつつ後述する指摘もあるが)。新参者に古参が自分の戦略を、いくつか隠しながらも説明する導入のところが非常にうまい。ここがリアリティだと思う。

残念なのはやっぱりちょっと最後が残念な寓意になっていくところ。下の階層の者は上の階層の残飯を食うしかないという状況が何か別のものを表現しているというのはまあ分からなくはないんだが、限定されたシチュエーションでのサバイバル密室劇として描写してもよかったのではないかと思う。これを社会のメタファーみたいに語ろうとするとちょっと邪魔に感じる。

そして寓意になってしまっている点から残念な戦略が、もうヤケクソに低い階層になってしまったら台に乗って行けるところまで下に行った方がマシと判断する人も多いのではないだろうか? そこに対する対応というか説明が無いのが残念だった。

ラストがもっと決まればかなり満足だったんだけどなー。

サイレント・ワールド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年3月2日
監督クリストフ・シュラーエ
記述年月日2010年11月27日
出演ディーン・ケイン,ベティナ・ジマーマン,ナイジェル・ベネット,ジョアンナ・テイラー,ジョン・キーオ,ハンス・ズィシュラー
評価★★
脚本トーステン・ディウィ,カルロス・マリア・サンチェス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320319

B級SF映画一歩手前って感じかな。予算が足りないのは分かるがアイディアも足りない。

3年前の彗星の衝突により氷河期になった地球。生き残った人々はなんとか生活していたが、実用可能な衛星兵器を巡って争いが生じる。

南極大陸の基地みたいな建物の中でほとんどの出来事が起こります。ビニールハウスとか吹雪の中とかもちょっとあるけどさ。

氷河期になった地球の映像もショボいが、基地の中の管制室とかパスワードを巡る争いもなんとせせこましいことか。

サンセット・ストリップ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年10月20日
監督アダム・コリス
記述年月日2010年12月5日
出演サイモン・ベイカー,アンナ・フリエル,ジャレッド・レトー,ニック・スタール,アダム・ゴールドバーグ,ロリー・コクレイン,トミー・フラナガン,ダーレン・バロウズ,ジョン・ランドルフ,メアリー・リン・ライスカブ
評価★★★★
原案ランドール・ジャンソン
脚本ランドール・ジャンソン,ラッセル・デグレイジアー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240217

いやー、青い。ここまで青くていいのかってくらい青い。過去を美化しすぎ。けど、なんだかたまらん。

1970年代のL.A.サンセットストリップには野心だけのミュージシャンが集まっていた。ある者は真剣に、ある者はスポイルされ、セックスしたりフラれたり。

ロックシーンの青春群像なんである。いやー、青い。個人的には清純な顔してヤリマンなタミー役のアンナ・フリエルがかわいかった。調べたらイギリスの女優なのか。やっぱイギリスの女の子はいいな。

とにかく爽やかでたまらん。この時代はよかったなと騙されそうになる(笑)

超劇場版 ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年3月22日
監督山口晋
記述年月日2010年11月12日
出演(声)渡辺久美子,小桜エツ子,中田譲治,子安武人,草尾毅,川上とも子,斎藤千和,水樹奈々,郷里大輔
評価★★★
総監督佐藤順一
原作吉崎観音
脚本山口宏
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=332312
関連

今回のケロロは陸海空を制覇した次となるわけですが、安定した出来であるといえます。感動よりもアクション寄りかな? ドラゴンを全面的にフューチャー。個人的には冒頭の映像が好きである。

地球にのたうつ蛇のような巨大建造物が出現したのも前の話。日あたりは悪くなったが徐々にその景色にもみんなが慣れてきた頃、事件は起こる。

子供はドラゴン好きだもんね、といったところ。

ようこそ映画音響の世界へ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年8月28日
監督ミッジ・コスティン
記述年月日2022年1月5日
出演ウォルター・マーチ,ベン・バート,ゲイリー・ライドストローム,ジョージ・ルーカス,スティーヴン・スピルバーグ,ロバート・レッドフォード,バーブラ・ストライサンド,ライアン・クーグラー,デヴィッド・リンチ,アン・リー,ソフィア・コッポラ,ピーター・ウィアー
評価★★★★
脚本ボベット・バスター
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/373215

だんだん音響がよくなっていくのと、音響の仕事がよく分かるところがよかった。

映画の音響にスポットを当てたドキュメンタリー。

当たり前だけどこれは映画館で観れてよかった。昔の音響は昔の音響として鳴り、時代の変遷と共に技術がよくなって、実際に劇場で聞く音響もよくなってくる。

そして今の音響のややこしさとそのすごい技術の話も大変興味深かった。

常識なのかもしれないけど一般人である自分が知らなかったのは、映画を撮るときにカメラをまわしながら役者を撮影したときに口から出すセリフの録音はほとんど使わないということである。理由は観れば分かるけど、あとからマイクの前に立って役者はアフレコするのである。そう考えると、役者って実写映画でもほとんど声優みたいなことをしているんだなと納得した。

言の葉の庭  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月11日
監督新海誠
記述年月日2020年4月25日
出演(声)入野自由,花澤香菜,平野文,前田剛,寺崎裕香,井上優,潘めぐみ,小松未可子,早志勇紀
評価★★★
原作新海誠
脚本新海誠
脚本協力松田沙也
キャラクターデザイン土屋堅一
作画監督土屋堅一
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/344686

45分の掌編。このくらいだと気にならない。

靴職人を目指す高校生のタカオは、庭園で27歳の女性と知り合う。タカオは彼女に惹かれていくが。

私は『君の名は』『天気の子』は未見である。デビュー作から新海誠作品は何作か観てきたが、いい加減、絶賛する誰かのレビューを見て観に行って騙された気分になって帰るといった経験を繰り返してきたために劇場で観るのはやめてしまった。これも地上波でやってたから観た。そんなわけで私が新海誠作品を観るときは、フラットどころか、もう半分警戒するような気持ちで観ているので、まともな感想にもなってないと思う。

というわけで短編の、年上女性に憧れる男子高校生という図式の物語だけど、クライマックスでまた過剰にセリフが駄目な感じになって引いてしまうのを除いては、そこまで悪くなかった。このくらいなら、面白くはないし、いいとも思えないが、我慢は出来るといった感じ。なんで我慢しなくちゃならないんだとは思うが。

しあわせの隠れ場所  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年8月19日
監督ジョン・リー・ハンコック
記述年月日2020年3月22日
出演サンドラ・ブロック,クィントン・アーロン,ティム・マッグロウ,キャシー・ベイツ,リリー・コリンズ,ジェイ・ヘッド,レイ・マッキノン,キム・ディケンズ,キャサリン・ダイアー,アンディ・スタール,トム・ノウィッキ,アドリアーニ・レノックス,イーディ・メイズ
評価★★★
原作マイケル・ルイス『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』
脚本ジョン・リー・ハンコック
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/335925

実話の映画化。映画みたいなエピソードなので、ネットで『映画化決定』などとネタにされるような話をそのまま映画にしている。邦画だと臭いんだけど、洋画だと距離があって馴染むんだよな。

裕福な白人女性が、ホームレス状態で両親もいない黒人少年を拾う。なんとなく気になって後見人になるが、彼にアメフトの才能があることに気づく。

で、実際にNFLに入ることになった実在の選手がいるというのがもう映画である。ベタである。気に入ったのは、防衛本能が強い感じがディフェンス向きだと気がつくところ。

陰日向に咲く  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年3月8日
監督平川雄一朗
記述年月日2008年10月25日
出演者岡田准一,宮崎あおい,伊藤淳史,平山あや,緒川たまき,本田博太郎,北見敏之,山本龍二,根岸季衣,生田智子,堀部圭亮,池内万作,戸田昌宏,近藤公園,平岩紙,諏訪雅,浜田学,増本庄一郎,岩田丸,木幡竜,松岡恵望子,鈴木アキノフ,菅谷大介,佐野夏芽,澤純子,西田敏行,塚本高史,三浦友和
評価★★★
原作劇団ひとり『陰日向に咲く』
脚本金子ありさ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=327992

まとめると役者とその演技に五つ星。ただし演出が星一つ。脚本は普通。ってことで総合では三つ星。一言で感想を聞かれると「意外とよかった」と言わざるをえないんだけど、文句をつけたいところがたくさんありすぎて全然褒められない。

ギャンブル依存症から抜け出せない青年や公園の浮浪者などの、冴えない人々の悲喜交々の人生。

正確には2008年3月7日金曜のレイトショーで鑑賞。

とにかくだるい。ちょっと登場人物がいいこというと音楽が大音量で流れて映像が感傷的になる。馬鹿か! わびもサビもないクソッタレな演出がまったく同じ手法で延々繰り返される。90分どころか80分で収まるだろ、これは。とくに最後の30分などちょっとどう表現したらいいのかわからない、内容のないシーンが続く。一言言っては音楽が流れ、もう一言言っては音楽が流れるのだ。観ていて怒りにも似た感情がふつふつと湧いてくる。何度も言うがこの映画の演出はクソもいいところだ!

ただ役者はいいんだよ。出てくる役者のことごとくがいい。宮崎あおいの存在感は悪くない。一人二役しているのになにもいじっていないので特徴的な歯並びが画面に出るたびに醒めたけど。こういう役者の身体の特徴的な部分をすこしでも映像でいじっておくとぐっと作品のツメがよくなるんだが……ま、この映画はとにかく役者に頼り切っていて、演出など「映画ならでは」の部分への力をまったく使っていないという点からいえば、それも妥当か。その他の役者も実に胸に迫る演技をしていて、これで余計な音楽さえ流れなければ、どんなに感動したことか。

多分、もう一回観たらまた同じ怒りを宿すことになるので私は二度と観ませんが、こういういいところと悪いところが極端な映画というのは観たときにいろいろ感想が浮かぶので、観て損したとは思いません。時間は損させられたけど、損している部分こそがこの映画のクソなところなので……。

ウルトラヴァイオレット  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年2月23日
監督カート・ウィマー
記述年月日2010年11月26日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,キャメロン・ブライト,ニック・チンランド,ウィリアム・フィクトナー,セバスチャン・アンドリュー
評価★★★
脚本カート・ウィマー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324443

87分という短さが良心的。なんというかわけの分からない映画です。期待してはいけません。

21世紀末、新種のウィルスが蔓延、感染した人間は超人的な知能と運動能力を身につけるが、“ファージ”と呼ばれた彼らは感染後わずか12年で命を落とす運命にあった。ファージの能力を恐れた人間たちは、彼らの根絶を企て、政府によるファージ掃討作戦が開始される。追い詰められたファージは地下組織を結成、人間政府との激しい抗争を繰り広げる。やがて政府はファージ絶滅の切り札となる最終兵器の開発に成功する。ファージ側はその情報をつかむと、最終兵器強奪のため、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込む。かつて、感染した夫と子どもを政府に殺され復讐に燃えるヴァイオレットは、兵器の入ったケースを難なく奪い去る。しかしその直後、彼女は最終兵器がわずか9歳の少年であることを知るのだった。

ミラ・ジョヴォヴィッチのアクションとCGを見せるためだけの映画で、設定もなにもかも後付けっぽさが拭えない。っていうか、本当にそれだけになってて、話がなんなのかよく分からなくなってくる。映画なのか?って疑問さえ浮かぶ。

ただ、まあ、それだけであると知った上で観るなら決して期待は裏切らない。けどもうちょっとストーリーにも気を配って欲しかったな。星2つでもいいと思う。

ガールズ&パンツァー 劇場版  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2016年3月3日
監督水島努
記述年月日2016年3月4日
出演渕上舞,茅野愛衣,尾崎真実,中上育実,井口裕香,瀬戸麻沙美,米澤円,大空直美,高森奈津美,ジェーニャ,能登麻美子,下地紫野,石上美帆,竹達彩奈,飯田友子,藤村歩,中原麻衣
評価★★★★
脚本吉田玲子
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=351822
関連

劇場で観た方がいいです。音響がすごい。映像がすごい。このアニメのすごいところは劇場で体感できる要素に偏ってるのでテレビだとその魅力が減ると思う。

戦車道で全国一位になり廃校を免れたと思ったはずだったのに……その後。

オープニングが掴みの戦車道エキシビジョンマッチ。そしてその後のあれこれがあって――ちょっとここは間延びしてると思う――次の試合へと話はつながっていく。

とにかくね、劇場で観たんだけど戦車が動くときのキュルキュルキュルって音や砲撃のドンという音が腹に響いてすごいの。これはすげえと思い、これだけひたすら観たいと思ったら、実際に後半の試合はたっぷり堪能できます。戦車道におけるアイディアというものが惜しげもなく投入されてて、飽きません。

音もすごいけど映像もすごい。観れば分かる。異例のヒットらしいけど、それも分かるわー。

ロッキー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月30日
監督ジョン・G・アヴィルドセン
記述年月日2011年10月5日
出演シルヴェスター・スタローン,タリア・シャイア,バート・ヤング,カール・ウェザース,バージェス・メレディス,ジョー・スピネル,セイヤー・デヴィッド,ジミー・ガンビナ,ビル・ボールドウィン,アルド・シルヴァーニ,ジョージ・メモリー
評価★★★
製作ロバート・チャートフ,アーウィン・ウィンクラー
製作総指揮ジーン・カークウッド
脚本シルヴェスター・スタローン
撮影ジェームズ・クレイブ
編集スコット・コンラッド,リチャード・ハルシー
作詞エイン・ロビンス,キャロル・コナーズ
音楽ビル・コンティ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=25717
関連

どうも自分はそこまで感動できないんだよな。雑草魂っていうのは分かるんだけど。

対戦相手が見つからないチャンピオンは、無名のボクサーにチャンスを与えるという形で話題を作ろうとする。白羽の矢が立ったのはもう30歳を過ぎたロッキーという冴えないボクサーだった。

歴史的背景とか、貧乏な境遇とかに入り込めば感動できるんだと思う。なんか自分とは相性が悪いのである。

とはいえ、この音楽はすごいよな。力が出てくる。

何回か観てるのでこれが初見ってわけじゃないです。

ケープタウン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月16日
監督ジェローム・サル
記述年月日2020年5月16日
出演オーランド・ブルーム,フォレスト・ウィテカー,コンラッド・ケンプ,ジョエル・カイエンベ,インゲ・ベックマン,ティナリー・ヴァン・ウィック・ルーツ,レガルト・ファンデン・ベルフ,パトリック・リスター,タニア・ヴァン・グラーン
評価★★★
原作キャリル・フェレ
脚本ジュリアン・ラプノー,ジェローム・サル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/349078

バイオレンス溢れる上に違法捜査てんこ盛りだけど南アフリカならこんなもんかと思う。相手が警察でも遠慮なく撃ってくる犯罪者たち。最後まで一気に観れた。キャラが立ってるのもよい。

南アフリカのケープタウン、撲殺された少女の遺体が見つかり刑事であるアリは、部下のブライアンとダンと共に捜査を開始する。近所での子供が失踪する事件とリンクして、事件は巨大な組織犯罪へと繋がっていく。

話の筋立はオーソドックスで、なんならちょっとコミック的ですらある。それぞれの人間を掘り下げてはいるけど、様々な個性を配置しましたというステレオタイプのようにも見えないこともない。突然襲いかかる暴力がハリウッド映画などと違うスケールなので「ええ」とビビる。死ぬときに死ぬ感じが軽いのが映画のアクセント(と表現してしまうのは不謹慎だが)になっている。

オーランド・ブルームの破天荒刑事ぶりが本当に漫画みたいで、しかしキャラが立っててよかった。

ダークナイト ライジング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年6月16日
監督クリストファー・ノーラン
記述年月日2020年3月14日
出演クリスチャン・ベイル,マイケル・ケイン,ゲイリー・オールドマン,アン・ハサウェイ,トム・ハーディ,マリオン・コティヤール,ジョセフ・ゴードン=レヴィット,モーガン・フリーマン,マシュー・モディーン,アロン・モニ・アブトゥブール,ベン・メンデルソーン,バーン・ゴーマン,ジョシュ・スチュワート,ジュノー・テンプル,ジョン・ノーラン,ネスター・カーボネル,キリアン・マーフィ,リーアム・ニーソン,ジョシュ・ペンス,トム・コンティ,ウーリ・ガヴリエル,エイダン・ギレン,ブレット・カレン,ダニエル・サンジャタ,レジー・リー,クリス・エリス,デヴィッド・ダヤン・フィッシャー,ウィル・エステス,ブレント・ブリスコー,デズモンド・ハリントン,ロバート・ウィズダム,ロニー・ジーン・ブレヴィンズ,ウィリアム・ディヴェイン,ジョーイ・キング
評価★★★★
原案クリストファー・ノーラン,デヴィッド・S・ゴイヤー
脚本ジョナサン・ノーラン,クリストファー・ノーラン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340611
関連

当時の評判を聞いてたけどそれほど悪くなかった。とはいえ、傑作シリーズの中では普通といった感じだけど。

人々の尊敬を集めた地方検事ハービー・デントの罪を一身に被り、ゴッサム・シティから姿を消したダークナイト(=バットマン)。それから8年、ゴードン市警本部長は真実を心におさめ、街の平和のために尽力していた。そんな束の間の平和を享受していたゴッサム・シティだったが、鋼のような肉体をまとった巨漢のテロリスト“ベイン”の登場で一変してしまう。街は次々と破壊され、無法地帯と化していく。人々の心が恐怖と絶望に支配される中、ついにブルース・ウェインは自らの封印を解き、再びケープとマスクを身にまとうのだったが…。

大傑作として大ヒットした前作『ダークナイト』の続編として公開され、公開当時は批評家も口を揃えて絶賛した。それから数週間が経過してから、みんな大絶賛しているけど本当にそうかといった批評が出てきて、世間は少しトーンダウンした。アメコミ作品を子供騙しではなくハードな大人の物語として語ることで新機軸の打ち出しと新市場の開拓に成功したクリストファー・ノーランだったわけで、ダークナイトに続いて大人のハードな物語として投入したために今回もすごいと褒められた。期待したものを撮ったという点では正解。世間もこんな感じのが新作として出るだろうと予想してたし、その通りだった。だから大絶賛だった。ではそれは本当にそうなのかという話。

当時の流れはそんな感じだったんだけど、個人的には、まあどんなに絶賛しててもダークナイトは越えられないんだろうなと思っていた。また第一作のシリアスな雰囲気がかっこいいと思ったし、第二作はその雰囲気を継承した上で面白かったので傑作だったけど、同じ雰囲気でもう一作といっても、もはや雰囲気だけでは騙されないし、雰囲気の上にストーリーやキャラクターの魅力まで重ねてきたら、その先で何を作るんだといった感じだった。

とはいえ、新キャラのベインも魅力的だし、雰囲気はあいかわらずかっこいいし、絶賛するのも違うけど、前作ほどじゃないといってクサすのもそれはそれで違うかなといった感じ。当時、なんとなく観れていないなら、もう観て、自分でジャッジしてもいい頃である。

トリプルX  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年10月11日
監督ロブ・コーエン
記述年月日2007年11月23日
出演者ヴィン・ディーゼル,サミュエル・L・ジャクソン,アーシア・アルジェント,マートン・ソーカス,マイケル・ルーフ,イヴ,ダニー・トレホ,トム・エヴェレット,トーマス・イアン・グリフィス,リッキー・ミューラー,レイラ・アルシーリ
評価★★★
脚本リッチ・ウィルクス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239332

劇場公開時に、雪崩を起こすための爆弾をなぜ自分の後ろに投げるんですかという疑問を見たことがあったけど、同じことを思ってしまった。

無認可で危険なスタントをする(Xスポーツと解説にはあるが、そういう感じじゃない)ザンダーは、その運動能力とチンピラっぷりを買われて犯罪組織の潜入捜査をやらされることになる。

中身のないアクション映画。この映画に限ったことではないけど、昔のB級アクション映画ってもっと中身があった気がするんだけど、俺が年取っただけかねえ。下手したらこの手のジャンルは今後点が辛くなりそうだよ。

主人公は一部CGがあるものの、ちゃんと体が使えていると思います。

キング・オブ・エジプト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2021年1月2日
監督アレックス・プロヤス
記述年月日2022年1月10日
出演ニコライ・コスター=ワルドー,ブレントン・スウェイツ,チャドウィック・ボーズマン,エロディ・ユン,コートニー・イートン,ルーファス・シーウェル,ジェラルド・バトラー,ジェフリー・ラッシュ,レイチェル・ブレイク,ブライアン・ブラウン,エマ・ブース,アビー・リー,ヤヤ・デュン
評価★★★
脚本マット・サザマ,バーク・シャープレス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/355761

大味のアクション映画。まあ、適当に観てたけど午後ローらしいというか。

エジプトの国王として民から慕われてきた神オシリスだったが、王座を息子である天空の神ホルスに譲ることを決定する。しかし、それに納得いかないオシリスの弟で砂漠の神セトが、兄を殺し甥のホルスの両眼を奪い、王座を簒奪してしまう。以来、暴君セトの圧政に人々は苦しめられることに。そんなある日、こそ泥の青年ベックが、ホルスの片眼を神殿から盗み出すことに成功するが、そこから脱出する際に恋人のザヤが命を落としてしまう。ベックはホルスに盗んだ片眼を返し、ザヤを生き返らしてほしいと願い出る。こうしてベックとホルスは、ザヤの命と王座奪還のために過酷な冒険の旅へと繰り出すのだったが…。

ファンタジーアクション映画。あらすじはちょっと凝ってるけど、大味ですよ。

劇場版“文学少女”  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月21日
監督多田俊介
記述年月日2011年10月4日
出演花澤香菜,入野自由,水樹奈々,宮野真守,小野大輔,伊藤静,豊崎愛生,下田麻美,平野綾
評価★★
アニメーション制作Production I.G
構成山田由香
原作野村美月
脚本山田由香
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336241

私は劇場版のアニメに対しては厳しい評価になりがちである。同様にTVドラマの映画化について厳しいのだけど、これは似たような心情である。映画であるからには映画じゃないと嫌なんである。「TVでいいじゃん」となったらそれは映画ではない。映画というものを特別視している自覚はあるけど、メディアの違いを意識して作ってくれという願いでもある。

どうも話の流れがよく分からなかったけど、十代の若者の悲しい別れとかそんなの。

心情をけっこうダイレクトに台詞にしてくれるので、少女漫画のモノローグのようだった。

たぶん、原作ファンのためのものじゃないかと……。

ネバー・セイ・ダイ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月17日
監督ジョン・グレン
記述年月日2007年10月12日
出演者クリストファー・ランバート,ケリー・フォックス,ヴィンセント・リーガン
評価★★
原作スティーヴン・ハートフ
脚本リプレイ・ハイスミス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239402

なんか諜報機関の策謀劇なんだけど、ややこしくて観ても状況がよく分からない。原作を読むか、頭がいいか、何度も繰り返して観るか、どれかの手段が必要になりそうだ。

テロリストの暗殺に成功するが、偽物なんじゃないかと思って、捜査を継続する諜報員。それをかいくぐるテロリスト。

決して悪い作品じゃないと思うんだけど、あまり印象には残らなかった。

M3GAN/ミーガン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月18日
監督ジェラード・ジョンストーン
記述年月日2023年6月21日
出演アリソン・ウィリアムズ,ヴァイオレット・マッグロウ,ロニー・チェン,ブライアン・ジョーダン・アルバレス,ジェン・ヴァン・エップス,ロリ・ダンジー,ステファヌ・ガルヌ=モンテン
評価★★★
製作ジェイソン・ブラム,ジェームズ・ワン
原案アケラ・クーパー,ジェームズ・ワン
脚本アケラ・クーパー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/385559

面白かった。緊張感が続くのがよい。意外と残酷シーンが少ないのも上品。だけど不気味さと怖さはちゃんとしている。ミーガンが後半から色気まで感じてきた。人間味が色気に繋がるというか、そういう演出なのか——それとも自分だけが感じる妄想なのか——は分からんけど、そこにも怖さと異物感があった。

おもちゃ会社に勤める優秀な研究者のジェマは、子どもにとって最高の親友になれるようプログラムされた精巧なAI人形“M3GAN(ミーガン)”を開発していた。そんなある日、事故で両親を亡くした姪のケイディを引き取ることに。なかなか心を開かないケイディのために、開発中のM3GANを与えたジェマ。その際、あらゆる出来事からケイディを守るようM3GANに指示するのだったが…。

本当に色々とうまい。死んだ両親も孤児になったケイディも、そして主人公のジェマも、別にいい人間というわけではなくそれぞれがどこか身勝手でムカつく側面を持っている。なんか好きになれないなーという気持ちを観客であるこっちが持っていて、そこに完璧なミーガンが保護者として対応し君臨していくというのはうまい流れである。そのほかにも脚本として、登場人物たちが完璧じゃなかった理由が示されて——そもそも完璧なら子守としてのミーガンなど不要なのでそういう意味でも必然であるのだけど——納得感がハンパない。

こういうのってロボットという設定で子役が演じているのかと思っていたけど、子役にやらせるにはきついシーンもいくつかあり、これは子役にやらせるのは無理だなと思った。全部人形やCGなのかと。そうしたらエンドクレジットでちゃんとミーガン役もあったので、見分けがつかないように使い分けられているんだと思う。このへんの映像技術の進歩は本当にすごい。

まあ、とにかく、このミーガンの造形に成功した時点で一つの勝ちである。その上でこの脚本の完成度なら見事な匠の業と言わざるを得ない。

イット・カムズ・アット・ナイト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2018年12月1日
監督トレイ・エドワード・シュルツ
記述年月日2020年4月12日
出演ジョエル・エドガートン,クリストファー・アボット,カーメン・イジョゴ,ケルヴィン・ハリソン・Jr,グリフィン・ロバート・フォークナー,ライリー・キーオ
評価★★
脚本トレイ・エドワード・シュルツ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/365546

外れやんけ、なんじゃこりゃあ。

感染症のせいで人類の危機の中、山の中で隔離生活をする夫婦と一人息子がいた。もはや外部との連絡もつかない。ある日、訪問者が現れるが略奪者かもしれないので3人は警戒を解かない。しかしやはり夫婦と幼児の3人で脅威は少ないということで迎え入れる。条件は夜に部屋の奥の赤い扉を開かないこと。ストーリーは一人息子の視点で語られる。

扉の向こうにもう一人感染したけど殺せないから監禁してる家族がいるとかそんなパターンかなというにおわせがある。

で、もうネタバレ。

中盤くらいで夢遊病なのは自分で、自分がやったのかもしれない。そんな夢を見たけど本当にやったわけじゃないよな、みたいなシーンがある。しかし、もしそうだとすると劇中の伏線があまりにピッタリくるので整合性がはんぱない。ただ、本当にそうだとしたらいくらなんでも映画としてありがちすぎるし、中盤で匂わせるというのはミスリード狙いだろうと思う。しかし、そうじゃなかったとしてどんでんがえしをするには他の伏線が無さすぎるので不安になる。そしてこういう映画はいままでたくさん観てきた。意外な展開でもなんでもない誰でも考えつくような話をなんとかごまかすために、全体をどんどんぼんやりしてしまうというものだ。……で、これもそれだった。ハズレ。まったく面白くない。

中盤で出すので、そう思わせといて実は父親が家族を監禁しているだけでしたーみたいなオチかと思ったんである。いやいやいや、これ、どういうつもりで撮った映画なの、ほんと。

グラスハウス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年11月5日
監督ダニエル・サックハイム
記述年月日2007年12月4日
出演者リーリー・ソビエスキー,ダイアン・レイン,ステラン・スカルスガルド,ブルース・ダーン,トレヴァー・モーガン,キャシー・ベイカー,リタ・ウィルソン,クリス・ノース,マイケル・オキーフ,アグネス・ブルックナー,ヴィト・ルギニス
評価★★★
脚本ウェズリー・ストリック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237040
関連

意外とよかった。星四つでもいいくらい。ではなぜ減点したかというと、なんか女優に違和感を感じて。ごめんなさい。

両親が事故死して姉と弟は親戚の家に引き取られたのだけど、親戚の夫婦の態度がどうにもおかしい。

サスペンスとしては文句ないです。なんとなく観れば充分な満足が得られるでしょう。ただ、こういう低予算っぽい映画では女優を売り出し中の新人にするのが定番だと思うんだけど、もっと美人を採用すればよかったんじゃないの?と思いました。なんでこの女優なんだ? 美人じゃないってことで映画の印象(同情とか感情移入とか)が変わり、シナリオに期待する部分さえ変わるんだなあと思った。

レミーのおいしいレストラン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月1日
監督ブラッド・バード
記述年月日2007年10月15日
出演者パットン・オズワルト,ブライアン・デネヒー,ブラッド・ギャレット,ジャニーン・ガロファロー,イアン・ホルム,ピーター・オトゥール,ルー・ロマノ,ジョン・ラッツェンバーガー,ジェームズ・レマー,ウィル・アーネット
評価★★★★★
原案ブラッド・バード,ヤン・ピンカヴァ
脚本ブラッド・バード
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326246

吹き替え版で鑑賞。やっぱり傑作。

鼻と舌の利くネズミでグルメのレミーは普通の食べ物では満足できず、うまい料理を求めてやまなかった。彼は偶然から見習いで掃除手伝いのリングイニと協力し、フランスのパリのレストランを盛り立てていくことになる。

今まであれやこれやに挑戦してきたピクサーですが、今回は、「CGでうまそうな料理を表現する」という難問に挑戦です。オープニングを見てその挑戦を感じましたが、同時に、それは無理だろうと思いました。人間や擬人化や液体の表現など、CGには無理と思われる表現に果敢に挑戦し、それをクリアしてきたピクサーでしたが……まあ、結論を言ってしまうと、CGで描かれたフランス料理がめちゃくちゃうまそうでした。

あと、ハリウッドのくせに、フランスのフランス料理を舞台にする点がものすごく挑戦的だと思いました。アメリカでウケるネタじゃないですよ。常識で考えて。

しかしまあ、やはりいつものピクサーアニメであり、文句のない傑作であった。素晴らしかった。吹き替えで観たけど、吹き替えも素晴らしかった。

ワイルドシングス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月21日
監督ジョン・マクノートン
記述年月日2020年3月1日
出演ケヴィン・ベーコン,マット・ディロン,ネーヴ・キャンベル,テレサ・ラッセル,デニース・リチャーズ,ロバート・ワグナー,ビル・マーレイ,キャリー・スノッドグレス,ダフネ・ルービン=ヴェガ,ジェフ・ペリー,マーク・マコーレイ,エドゥアルド・ヤネス
評価★★★★
脚本スティーヴン・ピータース
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/84700
関連

ちょっとした時代も考慮。今観るとそんなでもない。そもそもワイルドシングスのパターンみたいなのが既にあるので、それを知っているかどうかで違う。

レイプされたと訴えた女性が裁判で証言を引っくり返したりで、何が真相なのか分からなくなっていく。

オリジナルを観る前に続編を観てしまっていたのでそこは自分の残念なところ。本当は何も知らずに観た方がいいんだけど、この感想を読んでいる人にどこまで話したもんかといったところ。

この映画は展開の早さがツボ。どんでん返しが割とすぐに発生する。それが独特のリズムになっていて観ていて楽しい。上映時間の短さも魅力。

アントラージュ★オレたちのハリウッド:ザ・ムービー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年4月6日
監督ダグ・エリン
記述年月日2023年4月19日
出演エイドリアン・グレニアー,ケヴィン・コナリー,ジェレミー・ピヴェン,ジェリー・フェレーラ,ケヴィン・ディロン,ペリー・リーヴス,レックス・リー,エマニュエル・シュリーキー,リス・コイロ,デビ・メイザー,コンスタンス・ジマー,ハーレイ・ジョエル・オスメント,ロンダ・ラウジー,スコット・メスカディ,アラン・デイル,エミリー・ラタコウスキー,ビリー・ボブ・ソーントン,ルーカス・エリン,ピアーズ・モーガン,マーク・キューバン,ティエリ・アンリ,T.I.,デヴィッド・アークエット,ゲイリー・ビューシイ,ボブ・サゲット,ジョン・ファヴロー,アンドリュー・ダイス・クレイ,マイク・タイソン,ファレル・ウィリアムス,リーアム・ニーソン,エド・オニール,ケルシー・グラマー,チャド・ロウ,ノーラ・ダン,マーク・ウォールバーグ,デヴィッド・スペード,ジェシカ・アルバ,コモン,アーミー・ハマー,デヴィッド・ファウスティーノ,ジュディ・グリア,リチャード・シフ,トム・ブレイディ,マーティン・ランドー,スティーヴ・ティッシュ,マット・ラウアー,マリア・メノウノス,テレンス・J,ジョージ・タケイ
評価★★★
脚本ダグ・エリン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359430

意外と馬鹿馬鹿しくて面白かった。元のテレビドラマシリーズがあるらしいんだけど、それが分からなくても分かるようになっているところもよい。しかし最後のシーンは夢オチかと思ったのにあのラストがリアルでハッピーエンドなのかよ。ウケる。

ドラマの人気イケメン俳優が主演でさらに初監督で映画を撮るとなった。プロデューサーは金集めに奔走するが映画は予算をオーバーしても完成せず、追加資金が必要になるが、監督たちはノーテンキなまま日夜のパーティに明け暮れていた。

同名テレビドラマの映画化ってことなんだけど未見なので元ネタも役者たちの人間関係もまるで分からない。キャストの数もすごい。誰が誰だか分からない。

それでもとっても面白かった。この映画を撮った人間はそういう意味で天才だと思う。こういう映画化で元を知らずに見て面白いなんてまずないし、映画として完結しているなんてことはほぼないんだけど、そんなことはなかった。映画制作決定というイントロから、ちっとも制作が続かない雰囲気と、この映画がどういう映画なのか——死ぬほど人気者のイケメンたちが毎日女遊びをするだけ。とにかくナイスバディの女の子が次から次へと出てくる——というジャンルの説明があって、登場人物は多いのに短いエピソードでそれぞれが分かるようにシーンが入り、ものすごく完成度が高い。

ただ、まあ、果たして映画は完成するのか、そしてその出来や一体、というところから——(はい、ここからネタバレです)——一気にエンディングになって、アカデミー賞授賞式で名前が呼ばれて「わーい」ってところがものすごく雑に流れてスタッフロールが流れるところは笑ってしまった。まあ、こういう終わりにするしかないよな。

とにかく観ていてすぐに「これは調子にのったお気楽連中が反省も後悔もないまま、人生はサイコーって感じで終わる奴だ。徹底的に闇を排除したストーリーだ」っていうのが分かったので、こういう映画もたまに観ないとバランス取れないと思う。おすすめである。

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年5月30日
監督ラース・クラウメ
記述年月日2020年6月6日
出演ブルクハルト・クラウスナー,ロナルト・ツェアフェルト,リリト・シュタンゲンベルク,イョルク・シュッタオフ,ゼバスティアン・ブロンベルク,ミヒャエル・シェンク,ルーディガー・クリンク,ローラ・トンケ,ゲッツ・シューベルト,ダニー・レヴィ,ロバート・アツォーン
評価★★★
製作トマス・クフス
脚本ラース・クラウメ,オリヴィエ・ゲーズ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/358002

ナチスの台頭やその虐殺については知っていたけど、ドイツの戦後処理についてこんな歴史があったとは知りませんでした。

ナチス戦犯をドイツ人が裁く必要があると訴えて奔走した検事フリッツ・バウアーの物語。

戦後のドイツには元ナチスがしれっと政権の中に戻り、過去のことは水に流そうとばかりに普通に行政をしていた。それらは行政や経済界だけでなく、マスコミや司法にもいて、復興優先で戦時中の行為についてはお互いのタブーとなっていた。それは全ドイツ人が同じだった。

アイヒマンを捕まえるということは協力者の名前が明かされるということであり、逮捕に燃えるバウアーに対しては国内であっても妨害が絶えなかった。彼は自分が掴んだ情報をイスラエルのモサドに流し、確保を画策する。それは国家反逆罪でもあった。

ブレイブ・ストーリー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年9月18日
監督千明孝一
記述年月日2007年11月14日
出演者松たか子,大泉洋,常盤貴子,ウエンツ瑛士,今井美樹,田中好子,高橋克実,柴田理恵,石田太郎,堤下敦,板倉俊之,虻川美穂子,伊藤さおり,伊東四朗,樹木希林
評価★★★
原作宮部みゆき
脚本大河内一楼
アニメーション制作GONZO
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323818
関連

公開当時は、ジブリに似ていてジブリになれてないところから批判的意見が多かったように思うが、観てみるとそこそこ普通の映画。映像の金のかかってる感じや、ダイナミックな動きは実に素晴らしい。一方でやはりシナリオ面での今一歩な感じは否めない。

家族がバラバラになる現実を前に、ワタルの前に異世界への扉が開く。そこは剣と魔法の世界で、宝を揃えることで願いが叶うということだった。ワタルは冒険を始める。

映像は素晴らしい。大画面で観れば一定の満足は得られると思う。映画館で観た人は感動したんじゃないかな?

ただ、まあ、作品のテーマやエピソードの詰め込み方については慣れていないと思う。世間では必要以上に叩かれてしまっている印象があったので擁護してしまうが、いいところと悪いところのある、今後に期待したい劇場作品だった(といってもGONZOだからなあ……今後もストーリーの欠点については改善が見込めないのかもしれない)。散漫な感じで、あまり集中して観れないところがあるが、片手間にテレビをつけて見るだけっていうならよいでしょう。

THIS IS IT  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月15日
監督ケニー・オルテガ
記述年月日2011年1月16日
出演マイケル・ジャクソン
評価★★
脚本(なし)
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=334766

マイケル・ジャクソンは好きだけど、ドキュメンタリー映画としてこういうのを観るというのに意味を見い出せないんだよな。

突然の死によって幻となったマイケル・ジャクソンのロンドン公演 "THIS IS IT" のリハーサルを撮影した映像を中心にしたドキュメンタリー。

友達が感動したから観た方がいいよと言ってた。自分も興味はあったんだけど、この手の映画で感動したことがなかった私はためらっていた。やっと観たけど、やっぱ観なくて正解だったなあ。変な感想を言ってみんなの感動に水を差すことになってたもん。

なんでしょうね。マイケルは死んじゃったけど、スクリーンの中ではまだ元気で、そこが感動するんですかね? マイケルは好きだけど、この映画には記録映像としての意味しか受け取れなくて、しかも、もちろんマイケルはすごいけど、マイケルがすごいことなんて知ってた私には新しい発見があるわけでもなく、ふーんで終わってしまいました。厳しい言い方をすれば、退屈といってもいいわけで……。この映画で感動したファンには申し訳ない。なんていうか、想像通りの記録映画だったよ。

バレット・モンク  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月8日
監督ポール・ハンター
記述年月日2009年1月22日
出演チョウ・ユンファ,ショーン・ウィリアム・スコット,ジェイミー・キング,カレル・ローデン,ヴィクトリア・スマーフィット,マコ,ロジャー・ユアン,マーカス・ジャン・ピラエ
評価★★★
脚本イーサン・リーフ,サイラス・ヴォリス
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=318872

トンデモ映画と聞いていたので期待していたんだけど、なんかそういうノリとはまたちょっと違う感じ。

奇跡の巻き物の後継者を探すチベット僧が、巻き物を狙う集団から逃れつつニューヨークで才能のあるスリと出会う。

B級アクションコメディとしては普通の出来。悟りを開くシーンはちょっと面白かったし興味深かった。

超能力学園Z PART2/パンチラ・ウォーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月10日
監督ダグ・キャンベル
記述年月日2007年6月9日
出演者トッド・エリック・アンドリュース,ケリー・ウィリアムズ,リード・ルディ,マリア・マッキャン,リンダ・ブレア,カレン・ブラック,ライル・アルザド,スー・アン・ランドン
評価★★★
脚本ヴィンス・チャン,ベン・モンタニオ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14769

アメリカの学園ヒエラルキー(アメフト選手とチアリーダーが偉く、オタクが一番下)をおちょくりつつたまにオッパイぽろりをやる、安心できる一品。古い映画なのでセンスは微妙。別にオッパイぽろりも現在の視点から見るとなんてことないような……。俺が大人になったのか?

転校生が実験室の壁に隠されたドリンクを見つける。それは飲むと一定時間超能力が使えるドリンクだった。彼はそれを使って嫌味なアメフト部の連中をこらしめることを考える。

あらすじは正確じゃないです。もうちょっと各生徒の思惑があったりします。

ま、なんにせよ、どういう映画か知って観る分には期待は裏切られないでしょう。リンダ・ブレア、仕事選ばないなー。

荒野の七人  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月15日
監督ジョン・スタージェス
記述年月日2016年1月18日
出演ユル・ブリンナー,スティーヴ・マックィーン,チャールズ・ブロンソン,ジェームズ・コバーン,ロバート・ヴォーン,ホルスト・ブッフホルツ,ブラッド・デクスター,イーライ・ウォラック,ウラジミール・ソコロフ,ロゼンダ・モンテロス,ビング・ラッセル
評価★★★
原作黒澤明,橋本忍,小国英雄
脚本ウィリアム・ロバーツ,ウォルター・バーンスタイン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=7547
関連

そんなに面白くはないなあ。奇をてらったリメイク作品のことではなく、1960年の荒野の七人である。テレビで放送してたので観た。

メキシコの農民が七人のガンマンを雇い、無法者退治を依頼する。

七人の侍は傑作で、リメイクの荒野の七人も傑作であると世間では言われているけど、私は七人の侍そのものが観てもぴんとこない感じで、ひょっとしたらと思ったけど、この作品もあまりぴんとこなかった。

なんだろうねえ……。話としてそんなに引き込まれないというか、話の流れとして主人公側が勝つのは決まってるからそれほど興奮しないって感じなのかな。あと、敵の強さがよく分からないっていうのも原因としてあるかも。

というわけで、普通。

墨攻  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月28日
監督ジェイコブ・チャン
記述年月日2023年2月21日
出演アンディ・ラウ,アン・ソンギ,ワン・チーウェン,ファン・ビンビン,ウー・チーロン,チェ・シウォン
評価★★★
原作森秀樹 漫画『墨攻』,酒見賢一(原作小説),久保田千太郎(漫画脚本協力)
脚本ジェイコブ・チャン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/325661

エンタメとして面白いけど、ちょっと展開が(にが)いなあ。史実なのかもしれないけど、こんなグダグダだと人間とか戦争についてやりきれなさしか残らん。そういう映画なんだけどさ。

紀元前370年頃の戦国時代、攻撃をせずに守り抜く“非攻”を信念とする集団“墨家”がいた。その頃、大国・趙が送り込んだ猛将・巷淹中率いる10万の大軍を前に、全住民わずか4千人の梁城は落城寸前の危機に瀕していた。梁王は墨家に援軍を求めるが、やって来たのは粗末な身なりの革離ただ1人。革離は王に1ヵ月持ちこたえれば趙軍は撤退するはずと説明、兵に関する全権を与えられると、さっそく城を守る準備に取りかかる。やがて始まった趙軍の猛攻に対し、墨家の秘策で凌ぎ続ける革離は、次第に梁城の兵士や民衆の心を掴んでいくが…。

墨攻は原作もいいけど、それを越えてコミカライズの漫画の評判がよく、さらにこの映画の評判もそこそこよかったので期待して観た。感想としては評判は盛ってなくてちゃんと面白い。制作関係者の名前を見ると日本はあまり関係してないようで、それがよかったんだと思う。

どう説明するかネタバレしないように書くのが難しいけど、専守防衛に特化した指揮官の八面六臂の活躍はかなり気持ちいい。ただなろうじゃないのでそれぞれの人間の思惑が絡むし、墨攻としては思想や理想と共にそういいうそれぞれの人間関係も込みの戦略を構築することになるんだろう。なかなか面白かったです。

バトル・オブ・アトランティス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年1月14日
監督ジャレッド・コーン
記述年月日2016年1月18日
出演グレアム・グリーン,トレッチ,デヴィッド・チョカチ
評価★★
脚本リチャード・リマ,サンダー・レヴィン,ハンク・ウーン・Jr
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=346892

原題は ATLANTIC RIM。アトランティック・リム。どうかと思うパクリタイトルのビデオ映画。

あらすじ忘れちゃった。未知の怪物に巨大ロボで対抗するってストーリーらしい。

まあ、こういう映画は絶対作られるよね。CGも安くなったもんだ。

ウルヴァリン:X-MEN ZERO  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月29日
監督ギャヴィン・フッド
記述年月日2012年3月21日
出演ヒュー・ジャックマン,リーヴ・シュレイバー,リン・コリンズ,ダニー・ヒューストン,テイラー・キッチュ,ライアン・レイノルズ,ウィル・アイ・アム,ダニエル・ヘニー,ドミニク・モナハン,ケヴィン・デュランド,ジュリア・ブレイク,マックス・カレン,トロイ・シヴァン,マイケル=ジェームズ・オルセン,アーロン・ジェフリー,ピーター・オブライエン,アリス・パーキンソン,スティーヴン・リーダー,アッシャー・ケディー,ハキーム・ケイ=カジーム,アンソニー・ジー,アデレイド・クレメンス,ティム・ポコック,タヒーナ・トッツィ,パトリック・スチュワート
評価★★★
製作総指揮スタン・リー,リチャード・ドナー
脚本デヴィッド・ベニオフ,スキップ・ウッズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=333627
関連

なんか俺、X-MENシリーズ好きだわ。映像はきれいだしなんかシリアスだし、それでいてどこか滑稽だし。

超能力ミュータントたちの誕生と組織の結成される過程を描く、X-MEN ORIGIN。

今回はシリーズの中でも面白い方だった。大体前日譚って結論が決まってて退屈なものになりそうなんだけど、この作品は意外なくらいワクワクできました。

ほかの作品を観ていなくても観るのに問題ないように作っているのも評価高いです。

未来のミライ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2019年8月4日
監督細田守
記述年月日2020年4月23日
出演(声)上白石萌歌,黒木華,星野源,麻生久美子,役所広司,福山雅治,吉原光夫,宮崎美子,神田松之丞,本渡楓,畠中祐,真田アサミ,雑賀サクラ,中村正,田中一永,山像かおり,玉川砂記子,井上肇,加藤虎ノ介,盛永晶月,小山春朋,斎藤來奏,真凛
評価★★★
原作細田守
脚本細田守
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/362741

そこまでつまらなくはないけど、監督の個人的作品すぎて、別に面白くはないなという感じ。

4歳の男の子くんちゃんの家に妹がやってくる。母は妹にばかりかまっていてくんちゃんは全然面白くない。問題行動を起こすくんちゃんの前に次から次に不思議な出来事が起こる。

セーラー服の女の子が未来からやってきた妹のミライよと言ってくる出来事がタイトルになってはいるけど、タイトルになるほどのメインストーリーかなあと思う。

まあ、それはそうと、上映当時、なんか妙に叩かれた作品である。といっても、細田監督に求めるのはこの程度ではないので、期待外れといってしまいたい気持ちはよく分かる。

個人的には、結局、なんの映画なの、これ、という感想になった。

個人的体験や個人的嗜好がそのまま一般性を持つというか、一つの個性として人々を楽しませるものになるというのはよくあることだし、むしろそっちの方が普通だと思う。だが、自分のために作ったものを人に分かるように作るというのは一つの特殊技能で、その橋渡しの部分をしっかり作らないとなんか変なものになってしまう。

この作品も刺さる人には刺さるだろう。それは分かる──そもそもどんな作品でも誰かには刺さるものだけど──それは分かるけど、どこまでその橋渡しの部分にどれだけ神経を砕くかで映画の規模は変わるだろう。単館の尖った映画ならこれでもいいけど、待望の細田守の新作としては、これでは駄目だよなあと思う。

ふたりはプリキュア MAX HEART 2 雪空のともだち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年12月27日
監督志水淳児
記述年月日2010年11月22日
出演(声)本名陽子,ゆかな,田中理恵,関智一,矢島晶子,池澤春菜,谷井あすか,草尾毅,檜山修之,千々松幸子,青野武,野沢雅子,矢口真里,清水佐紀
評価★★★
原作東堂いづみ
脚本成田良美
キャラクターデザイン稲上晃,爲我井克美
作画監督爲我井克美
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=323472
関連

前作が大ヒットして急遽作られた第2作。なぎさとほのかがまた見れます。

あらすじ省略。

こっちも大きな破綻はなく、手堅い出来。アニメの肉弾戦といえばNARUTOなんですが、なぜかプリキュアもがんばってるという……。

半年で第2弾が作られるところに、当時の人気っぷりが分かるというものです。

ブレス・ザ・チャイルド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月2日
監督チャック・ラッセル
記述年月日2007年6月7日
出演者キム・ベイシンガー,クリスティナ・リッチ,ルーファス・シーウェル,ジミー・スミッツ,ホリストン・コールマン,アンジェラ・ベッティス,マイケル・ガストン
評価★★★
原作キャシー・キャッシュ・スペルマン
脚本トーマス・リックマン,クリフォード・グリーン,エレン・グリーン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=236293

オカルトもの。意外と楽しめる。

子供が次々に誘拐される事件が起こる。そんな中、放蕩の妹の娘を預かっていた女性の前に、妹と男が現れ、頼れる男性が現れたので娘を返して欲しいと言ってくる。年も離れているし、彼女はどうもその男が信用できない。

地味だけどテレビでやっているのを見る分には悪くない感じ。

炎の戦線 エル・アラメイン  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年5月31日
監督エンツォ・モンテレオーネ
記述年月日2010年11月28日
出演パオロ・ブリグリア,ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ,ルチアーノ・スカルパ,エミリオ・ソルフリッツィ,トマ・トラバッチ,ジュゼッペ・セデルナ,ロベルト・シトラン,シルヴィオ・オルランド
評価★★★
脚本エンツォ・モンテレオーネ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319082

タイトルは勇ましいけど、大したことない戦争映画。

第二次世界大戦、北アフリカのイタリア軍の戦い。

イタリア軍の映画って珍しいからちょっと楽しみだったんだけど、大したことなかった。戦争のシーンあまりなく、砂漠で見放された部隊の悲惨さがメインなんだけど、なんかそれも真に迫ってない感じ。

マスカレード/甘い罠  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年12月4日
監督ボブ・スウェイム
記述年月日2020年4月1日
出演ロブ・ロウ,メグ・ティリー,キム・キャトラル,ジョン・グローヴァー,ダグ・サヴァント,ダナ・デラニー,バーニー・マキナニー
評価★★★
脚本ディック・ウルフ,ラリー・ブロディ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/22109

ワイルドシングスに似ているけどまあまあ。

富豪に雇われたヨットマンのティム(ロウ)は、やがて夫人のブルック(キャトラル)と情事を重ねるようになる。その頃、寄宿舎生活から戻ってきたオリヴィア(ティリー)が莫大な遺産の相続人だと知ったティムは彼女に近づき財産を我が物にせんとするが……。

それぞれの思惑から裏切りやどんでん返しが続くシナリオは嫌いじゃない。これもまあまあ面白かった。ワイルドシングスに似てると書いたけど、これが1987年の映画で、あちらが1998年なのでこちらの方が早い(ジム・トンプスンの脚本とか、ジャンルとしてはもっと昔からある奴だけど)。

まあまあ面白いです。古い映画なのでそのへんは差し引く必要があるけど。

ホタルノヒカリ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月9日
監督吉野洋
記述年月日2020年3月6日
出演綾瀬はるか,藤木直人,手越祐也,安田顕,板谷由夏,松雪泰子,ジョンテ★モーニング,神児遊助,小西美帆,高橋努,中別府葵,井出卓也,飯田基祐,吉村妃鞠,八嶋咲幸,保科紗奈
評価★★
原作ひうらさとる『ホタルノヒカリ』
脚本水橋文美江
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/341583

正当な評価というか何も分からずに点を付けるんじゃねえと怒られるかもしれない。原作もドラマも観ていないのに、割とヒットしてたということでいきなりドラマ完結編である映画だけ観るという所業を行う。なんだかノリの変な内輪ウケを向こうとこっちの温度差が激しい中で見せつけられることになった。

干物女が新婚旅行でイタリアに行ってそこで色々なハプニングが起こる。

これだけ観てもさっぱり分からない。そしてこれを観てドラマを見ようという気にはならない。

なんでこんなに寒いんだよ。海外でのドタバタがいかにも、はいドタバタでーすみたいなノリで撮られてて、一体これで笑えとでもいうのだろうか、いやまさかそんなはずはないよな、だとしたらこれは何だ?という疑問に囚われてしまう。面白くないなあ。

テレビ放送の日時を調べるとこの日に放送はまだしてないということなのでなぜこのタイミングで観ることになったのは分からない。ネット配信の何かのサービスで無料で観たんだろうか?

セレンディピティ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年1月18日
監督ピーター・チェルソム
記述年月日2011年1月21日
出演ジョン・キューザック,ケイト・ベッキンセイル,ジェレミー・ピヴェン,モリー・シャノン,ジョン・コーベット,ブリジット・モイナハン,ユージン・レヴィ,ルーシー・ゴードン
評価★★★
脚本マーク・クライン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237782

映画なんだからこのくらいやりすぎでもいいかも。というか大人になった自分はこれをファンタジーとして楽しんだ。

この世に偶然などなく出来事はすべて必然として起こっていると考える運命論者の女性と、彼女と知りあった男性は、感じ合うものがありながらも別れてしまう。数年後にどうしても忘れられない二人がお互いを探し始める。

ロマンチックだしハッピーエンドなのでこれはこれでよい。ストーリーはベタだけど、これはもうネタバレとかそういうもんじゃないしな。

観終わって素敵な気分になれました。いい映画だと思います。

それでも野暮を承知でやっぱり言いたい。

ファンタジーなのでいいけど――というか結果としてハッピーエンドだからいいけど――二人とも不確かな運命の恋人という幻想のためにそれまできちんと存在していた現在の恋人と別れてしまうというのは、なんとも危険だ。フィクションと現実を混同しない人だけが楽しみましょう。

少女ヘジャル  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年11月6日
監督ハンダン・イペクチ
記述年月日2008年11月13日
出演シュクラン・ギュンギョル,ディラン・エルチェティン,フュスン・デミレル,ユルドゥス・ケンテル,I・ハック・シェン
評価★★★
製作ハンダン・イペクチ
脚本ハンダン・イペクチ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=320166

トルコ映画っていう話題性もあるけど、基本的な部分できちんとまとまっている。佳作を越えた出来ではないけど、世界の目を意識した映画作りをしていると思う。

アパートに暮らすクルド人たちが摘発を受け、一人の少女だけが運良く同じアパートの元判事の部屋に逃げられた。元判事の男は戸惑いながらも彼女を保護する。堅物一筋のトルコ人とトルコ語さえ話せない少女が少しずつ心を通わせていく。

主人公の男の不器用っぷりが妙に日本人的にツボに入る。こういう日本映画を昔はたくさん観たなと。お互いがいい影響を与え合って少しずつ生活に変化が出てくるという演出はうまいです。ま、一つのパターンではあるけどさ。

ザ・コール [緊急通報指令室]  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年4月25日
監督ブラッド・アンダーソン
記述年月日2020年5月6日
出演ハル・ベリー,アビゲイル・ブレスリン,モリス・チェスナット,マイケル・エクランド,マイケル・インペリオリ,デヴィッド・オトゥンガ,ジャスティナ・マシャド,ホセ・ズニーガ,ロマ・マフィア,デニース・ダウス,エラ・レイ・ペック,ジェナ・ラミア
評価★★★
原案リチャード・ドヴィディオ,ニコール・ドヴィディオ,ジョン・ボーケンキャンプ
脚本リチャード・ドヴィディオ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/346799

リアリティラインが妙に低いというかブレてるというか。被害者が泣き言ばかりでイライラするし、例によって気絶させてるのに拘束はしないしでアクションにも不満がある。連絡とれよ。捜索しないのも立入禁止になってないのも不自然。全体としてはいいんだけどね。

911(日本の110)の緊急通報オペレーターの女性があつ通報に対応するのだが、ある日、自分のミスから通報者を死なせてしまう。そのショックから立ち直れず指導員として勤務するジョーダンは、指導中にヘルプで受けた電話が、誘拐された車のトランクからということで、自分のトラウマを克服すべく再び現場オペレーターとして対応するのだった。

そこでそれはおかしいというか、主人公はなるべくベストの対応をして欲しいし、一か八かの賭けのような対応をして欲しくないし、捜査官や現場の人もベストを尽くして欲しいし、油断などはして欲しくない。

緊急通報の対応とか事件捜査の対応とかは、完全にリアルである必要はないかもしれないけど、有り得ないようなことはして欲しくないんだよね。というわけで変な映画であった。

リード・マイ・リップス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月6日
監督ジャック・オーディアール
記述年月日2020年2月29日
出演ヴァンサン・カッセル,エマニュエル・ドゥヴォス,オリヴィエ・グルメ,オリヴィエ・ペリエ,オリヴィア・ボナミー
評価★★★
脚本ジャック・オーディアール,トニーノ・ブナキスタ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/318519

なんかちょっと時代のせいか引っかかってしまった。

土地開発会社で働く35歳の独身女性カルラ。難聴の彼女は、書類整理や電話交換などの業務に就き、毎日せわしなく働いていたが、社内でもプライベートでも常に孤独感を味わっているカルラ。そんな彼女はある日、ストレスが募り卒倒してしまう。これを機にアシスタントを雇うよう命じられたカルラは、年下の男性を募集した。そして採用されたのは、刑務所帰りで保護観察中のポール。粗野でワイルドなポールに、カルラは言い知れぬ興味を抱き始める。こうして、アシスタントとはいえ、男と一緒の時間が増えたことで、カルラの心の中にも小さな変化が生じていく…。

フランス映画はこういう女の情念みたいなのを描く伝統がある。しかしこの欲求不満を抱えた真面目なお堅い女というのが、なんかステレオタイプ的偏見の描写に見えてどうにも気になる。念の為言っておくが、そういう映画ではないし、そこまで悪意がある映画ではない。そもそもフランスのこの伝統はどちらかというと女性はもっと自由にやりたいことをやっていいのだという開放についての思想であって、おとなしい女は欲求不満が溜まってるから誘えばヤレるぜというピンク映画的設定ではないのだ──そういうピンク系映画ももちろん海外にもあるので正解はこれだとか断言しているわけではない──けど、なんかやっぱり、時代からズレてきたなあと思ってしまった。これは映画の問題というより自分の考えの変化といったものである。

フランスでは伝統として評価が高い作品。普通に観ても、ピンク的発想より女性への開放とか情念についての映画だというのは分かるので、別に悪い映画ではない。

叫  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2009年1月27日
監督黒沢清
記述年月日2009年2月28日
出演役所広司,小西真奈美,葉月里緒菜,伊原剛志,オダギリジョー,加瀬亮,平山広行,奥貫薫,中村育二,野村宏伸
評価★★
脚本黒沢清
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326311

あいかわらずひどい映画だった。黒沢清はもう駄目だな。

あまり整合性のとれてない不条理ホラー。あらすじは省略。

ドッペルゲンガーとかLOFTとかカリスマもひどいもんでした。それに比べればマシといったところ。実験的雰囲気ばかりが目につく。

マイアミ・バイス  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年12月31日
監督マイケル・マン
記述年月日2009年1月15日
出演コリン・ファレル,ジェイミー・フォックス,コン・リー,ナオミ・ハリス,エリザベス・ロドリゲス,ジョン・オーティス,ルイス・トサル,バリー・シャバカ・ヘンリー,ジャスティン・セロー,ドメニク・ランバルドッツィ,キアラン・ハインズ,ジョン・ホークス,エディ・マーサン,イザック・ド・バンコレ
評価★★
製作ピーター・ジャン・ブルージ,マイケル・マン
製作総指揮アンソニー・ヤーコヴィック
脚本マイケル・マン
オリジナル脚本アンソニー・ヤーコヴィック
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324932

そんなに面白くなかったなあ。平凡な筋書き。

麻薬の潜入捜査に色恋がからんだりして、裏切ったとか気持ちは本物だとかどっちの味方なんだとか。

つまらないってほどじゃないんだけど、これを平均点とするのはちょっといやだ。せめてあっといわせる努力ぐらいして欲しい。観ていて気持ちがだれてしまって……。

(2015年6月3日)再視聴したんだけど、感想としては同じ。

夜は短し歩けよ乙女  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年10月3日
監督湯浅政明
記述年月日2022年1月8日
出演(声)星野源,花澤香菜,神谷浩史,秋山竜次,中井和哉,甲斐田裕子,吉野裕行,新妻聖子,諏訪部順一,悠木碧,本多力,小清水亜美,中岡創一,コカドケンタロウ,家中宏,中博史,石原辰己,原田大輔,須田祐介,濱野大輝,今村一誌洋,榛地良行,内田紳一郎,虎島貴明,落合福嗣,広瀬裕也,島田岳洋,堀越富三郎,豊富満,安田カナ,れいみ,阿部竜一,ハゼヤマ俊介,菊地美香,近松孝丞,内藤有海,のぐちゆり,浜田洋平,檜山修之,山路和弘,麦人
評価★★★
絵コンテ湯浅政明,夏目真悟,大平晋也,チェ・ウニョン
チーフプロデューサー山本幸治
製作清水賢治,大田圭二,湯浅政明,堀内大示,荒井昭博
プロデューサー尾崎紀子,伊藤隼之介
制作プロデューサーチェ・ウニョン
制作サイエンスSARU
原作森見登美彦
脚本上田誠
キャラクター原案中村佑介
キャラクターデザイン伊東伸高
総作画監督伊東伸高
作画監督濱田高行,霜山朋久,伊東伸高
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/359118

意外というか、原作はいいんだけどアニメは劣るかと思っていたが、なかなかよかった。しかしBGMに命短し、恋せよ乙女を使うのはかなり最悪のセンスで、ちょっとそこのダサさが気になった。

京都の大学で冴えない日々を送る青年“先輩”。クラブの後輩である“黒髪の乙女”に秘かな想いを寄せながらも直接伝えることもできず、妙な理屈をこね回して編み出した秘策は、なるべく彼女の目にとまる作戦、略して“ナカメ作戦”だった。こうして、ひたすら外堀だけを埋めるむなしくも涙ぐましい努力を続ける先輩は、驚くほどの天然にして好奇心旺盛な彼女が行く先々で遭遇する摩訶不思議な出来事の数々に図らずも巻き込まれていくのだったが…。

観た順番は自分基準なんだけど、湯浅監督はTVアニメ『ピンポン』のラストで僕らはみんな生きているがBGM使われたのを見て、「なんだこれで、ダセエ」と思い、この映画でラストに昭和歌謡の命短しが流れるのでそのセンスの悪さを確信したのである。その後、日本沈没2020というアニメを1話で切ることになるのはその帰結ということである。湯浅政明監督はかつては名作を手がけたのかもしれないがもはやセンスは壊滅的に駄目であると私は確信する次第である。

クライマックスでテンションが下がったのでどうしてもそこに引きずられて感想評価がどーんと下がってしまうのだけど、原作のよさがあるので観ていて楽しい鉄板作品ではあると思う。

バーン・アフター・リーディング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年3月29日
監督イーサン・コーエン,ジョエル・コーエン
記述年月日2023年4月11日
出演ブラッド・ピット,ジョージ・クルーニー,ジョン・マルコヴィッチ,フランシス・マクドーマンド,ティルダ・スウィントン,エリザベス・マーヴェル,リチャード・ジェンキンス,J・K・シモンズ,デヴィッド・ラッシュ,オレク・クルパ,マイケル・カントリーマン,ブライアン・オニール,アーマンド・シュルツ,ハミルトン・クランシー,ラウール・アラナス
評価★★★
脚本ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/331863

バタバタコメディとして結構面白かった。スタイリッシュだけど、最後のオチのところくらいは映像で観たかったなー。肝心の部分を報告シーンで済ますというところが面白いんだけどさ。

アル中が原因でCIAを辞めさせられたオズボーンは、意趣返しにと暴露本を執筆中。一方、エロオヤジの財務省連邦保安官ハリーと不倫中の妻ケイティは、秘かに計画している離婚を有利に進めるべく、オズボーンのパソコンをまるまるCD-ROMにコピーする。ところが、ひょんなことからそのCD-ROMがフィットネスセンターで働くiPod中毒の能天気男チャドの手に。彼は整形費用が欲しくてたまらない同僚のリンダと共謀し、CD-ROMをネタにオズボーンを脅迫しようと浅はかな計画を立てるのだが…。

個性的なキャラクターのそれぞれの行動が事態をおかしな方向に転がしていくというコメディの1ジャンル。よくできているので見ていて楽しい。

コーエン姉妹の得意ジャンルと言える。これまでのコーエン姉妹のこういうブラックコメディが好きならほぼ外れてないと言える。ほぼ外れてないっていう微妙な言い方になってしまったけど、なんかこう、作品の質がどうこうというよりこの時代にまだこのジャンルか、という、なんかちょっとノレないこっちの気分の問題が大きかったように思う。こういう完成度の高いコメディを積極的に観たいかというとそれほどでもないな、と。こういうのはこういう作品が好きで作り続けている監督たちには申し訳ないけど。

イナフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年2月15日
監督マイケル・アプテッド
記述年月日2011年3月2日
出演ジェニファー・ロペス,ビリー・キャンベル,ジュリエット・ルイス,テッサ・アレン,ダン・ファターマン,ノア・ワイリー,フレッド・ウォード,ジャネット・キャロル,ビル・コッブス,クリストファー・マー
評価★★★
脚本ニコラス・カザン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240263

評価難しいなあ。これ、予備知識によってかなり評価が変わるだろう。あらすじをちょっとでも知ってる人にとっては星2つです。まったく知らないで観るならこんな展開でも気にしないぜ。

ウエイトレスだった女性がある金持ちの男性と知り合う。結婚してから彼の浮気癖に気づき、娘が五歳になったある日、我慢できなくなった彼女は爆発するのだが、そこで夫も豹変する。

結婚するまでのダイジェストな話の流れも好きです。「あれ? どこから話が始まるんだろ?」って感じのところが。

ま、ちょっとこれはネタバレしておいた方がいいと思うんだけど、一応、隠す。

アメリカ映画なんだから逃げて終わりにはならないだろうと思ったし、逮捕させて終わりにもならないだろうと思った。あの国の美徳は自分のケリは自分でつける、である。だからまあ、これもワンパターンに悪人を銃で撃って終わりだろうと思っていた。ところがそこからの展開が斜め上をいってた。

変な映画なので決してお勧めはしません。予想外というかなんじゃそりゃな展開が待ってます。別にネタとして自慢できるほどの超展開でもない、変な展開です。

列車に乗った男  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年3月17日
監督パトリス・ルコント
記述年月日2020年2月29日
出演ジャン・ロシュフォール,ジョニー・アリディ,ジャン=フランソワ・ステヴナン,チャーリー・ネルソン,パスカル・パルマンティエ,イザベル・プティ=ジャック,エディット・スコブ
評価★★★
脚本クロード・クロッツ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/319668

男二人の渋めの人生模様ってことなんだ。あまり覚えてないけど。

シーズン・オフのリゾート地。くたびれた革ジャン姿の中年男ミランが列車から降り立つ。頭痛がひどいのか、顔をしかめドラッグストアへと急ぐ。店でアスピリンを買ったミランは、そこで狭心症の薬を買おうとしていた初老の男マネスキエと知り合う。そして、ひょんなことからマネスキエの自宅に泊めてもらうことになる。マネスキエは定年を迎え、街から出ることもなく、少年に詩の個人教授をするだけの平々凡々な日々を過ごしていた。一方のミランは流浪のアウトロー。そんな対照的な2人の間に、やがて奇妙な友情が芽生えていくのだが…。

ま、小品といったところ。拾い物とまではいかなかった。繰り返すけどあまり覚えてないので詳しいこと言えない。

超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年4月15日
監督山口晋
記述年月日2007年6月11日
出演者(声)渡辺久美子,小桜エツ子,中田譲治,川上とも子,斎藤千和,能登麻美子,子安武人,草尾毅,桑島法子,辻希美
評価★★★
総監督佐藤順一
原作吉崎観音
脚本横谷昌宏
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=326231
関連

前回より泣きの要素が強化された。ナメてたら意外な傑作で感動してしまった。よく動くし迫力はあるし、悪くないです。

深海に眠っていたマロン星人が目覚めて地球侵略を開始する。彼らはまだ子供で、寂しがり屋で、王子は夏美に一目惚れし、そしてとんでもない力を持っていた。

モアちゃんの扱いって物語の中で難しいよな。今回、珍しくモアちゃんがガチンコの勝負をしてくれます。

ケロン星の王子が夏美に惚れてしまうことで登場人物の思惑が色々あります(笑)

休日14時の映画館に友人と観に行ったんですが、子供たちは普通にスクリーンを見て声をあげていました。特に登場人物が出てきたとき名前を呼ぶ子共がいて(「あ、ギロロだ」)面白かったです。児童向けの映画を児童と共に観るのは久しぶりで、新鮮でした。タダ券もらったので観に行ったんだけど、観れてよかったです。

イコライザー THE FINAL  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年11月13日
監督アントワーン・フークア
記述年月日2023年12月29日
出演デンゼル・ワシントン,ダコタ・ファニング,デヴィッド・デンマン,エウジェニオ・マストランドレア,レモ・ジローネ,ガイヤ・スコデッラーロ,アンドレア・スカルドゥッツィオ,アンドレア・ドデーロ,サルヴァトーレ・ルオッコ,ブルーノ・ビロッタ,ソニア・アマー
評価★★★★
キャラクター創造マイケル・スローン,リチャード・リンドハイム
脚本リチャード・ウェンク
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/390955
関連

いやー、思ったより全然よかった。敵を倒すテンポが圧倒的なんだもん。悪党がやってやると思ったときにはもう反撃が始まっている。これはよい。

シチリアで怪我をしたマッコールが流れついたイタリアの街で人々に親切にしてもらう。やがて街に愛着が湧いてきた頃、街にギャングたちの手が伸びる。

ネットで感想を聞いたときはイマイチとか3作目にしてちょっとみたいな声が聞こえてきた。自分もそれで覚悟して観に行ったんだけどいい意味で裏切られた。まったくそんなことはなく充分に面白かった。これで何が不満なんだ、求めすぎじゃないか、と(笑)

常に最強で敵に先手を許さないマッコールさんのヤバさが遺憾無く発揮されたいい映画であった。

それと原題は3であってまったくFINALではない。次もあっていいと思う。

ゲット・アウト  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2017年1月1日
監督ジョーダン・ピール
記述年月日2020年4月12日
出演ダニエル・カルーヤ,アリソン・ウィリアムズ,ブラッドリー・ウィットフォード,ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ,スティーヴン・ルート,キャサリン・キーナー,リルレル・ハウリー,ベッティ・ガブリエル,マーカス・ヘンダーソン,レイキース・スタンフィールド,エリカ・アレクサンダー,ジェラルディン・シンガー,リチャード・ハード
評価★★★
脚本ジョーダン・ピール
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/361302

めちゃくちゃ評判よかったんだけど、自分は面白さは理屈では分かるけど、なんかそれは「勉強になった」という感じだ。

黒人のカメラマン、クリスは白人の恋人ローズに実家に招待される。彼女の両親にご挨拶という奴だが、白人の娘が黒人の彼氏を連れてくることに両親がどんな反応をするのか予想ができない。緊張しながら訪問するとものすごい歓迎を受ける。だがそこは雰囲気としてはまだまだ人種差別の色の濃い田舎の白人社会だった。家には黒人女性のメイドがいて離れに住んでいたりする。ホームパーティを開くとやってきた客は白人ばかり。かと思えば妙に堂々と溶け込んでいる黒人もいる。それで口々に、私は黒人文化も好きなんですよ、黒人アスリートとか素晴らしいですね、ほらあの黒人の誰だったかな思い出せないけど彼は私の好きな黒人だよ、などと、褒められているんだか親愛のアピールなんだか自分は人種差別主義者じゃないアピールなんだか、よく分からない声をかけられる。ちょっと冗談をクリスが言うと大袈裟に笑ったり妙な緊張感がぴりっと走ったり……。なんだかちょっと飲みすぎた彼は先に休ませてもらうと客室に戻って横になるのだが。

サプライズヒットした傑作ホラーという触れ込みだった。解説によると、この手の白人による黒人への対応はテンプレとなっていて、そのテンプレがホラーの伏線になっているのがこの映画のうまいところだそうな。ちなみにこういう妙に壁のある対応というのはアジア人も経験するらしい。相手の個人個性人間性との応対よりも、まず相手が属している人種と文化への応対が先に立つという奴である。

導入部についてはそういう解説もあってなるほどと思ったけど、この閉鎖社会の実態と狙いが分かってからは割と普通の──というよりちょっとグダグダ気味の──ホラーになる。面白かったけど、先にアメリカで大ヒットしているせいで無駄に期待が高くなってしまったのがもったいなかった。普通に観てたら、あー面白かったで終わるところである。

プレッジ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2010年5月31日
監督ショーン・ペン
記述年月日2010年11月28日
出演ジャック・ニコルソン,ロビン・ライト・ペン,アーロン・エッカート,デイル・ディッキー,コスタス・マンディロア,ヘレン・ミレン,トム・ヌーナン,マイケル・オキーフ,ヴァネッサ・レッドグレーヴ,ポーリン・ロバーツ,ミッキー・ローク,サム・シェパード,ロイス・スミス,ハリー・ディーン・スタントン,ベニチオ・デル・トロ,パトリシア・クラークソン
評価★★★
原作フリードリッヒ・デュレンマット
脚本ジャージー・クロモウロウスキー,メアリー・オルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=237887

微妙だな。星2つとの中間。2.5ってところ。終わり方がよくない。途中はいい。

その日、定年退職を迎えた刑事ジェリーは、仲間が開いてくれたパーティで楽しい時間を過ごしていた。が、そこへ少女強姦殺人事件の報。ジェリーは、少女の母親に懇願され、犯人の逮捕を約束する。退職までに残された時間はわずか6時間。しかし、目撃証言から容疑者を連行、自白も引きだし、何とか逮捕に漕ぎ着けた。その後、容疑者は拘置所内で自殺を遂げるが事件は一応の決着をみたかに思われた。しかし、ジェリーには何か腑に落ちないものがあった。やがて、真犯人が別にいると確信したジェリーは、退職後もひとり独自の捜査を続けるのだったが……。

独自の調査を始めてから容疑者を絞りこむところはなかなかいい。証拠がなかなかみつからない展開もいい。けどなあ……ネタバレを避けるためにあとは自分の目で。「もちろん、こういう映画があってもいいとは思うよ

死亡特急  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月6日
監督ディエタート・ケスター
記述年月日2023年6月9日
出演アーノルド・ヴォスルー,マティス・ラントヴェアー,シュテファン・ビーカー,ケン・ボーンズ
評価★★
脚本ディーター・ターノウスキー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/324854

うーん、ドイツが頑張ったヴァンダム的アクション映画ってことなんだろうけど、さすがに観るのつらいなあ。列車の中で常にカメラが揺れているのは単純に観にくいよ。

殺人ウイルスを強奪した犯罪者が巡礼用特別特急に修行僧の扮装をして潜り込む。ちょっとしたことから不審に思った僧たちがテロの阻止に挑む。

シナリオがやたらかったるい。飛ばして観てしまった。

テレビ映画だそうなので別にそこまでドイツ映画としても大作ではない。

期待値をどこに置くかによるが、テレビ映画としては爆発シーンとか結構頑張っていると言える。しかし頑張った爆破シーンを何回も繰り返しスローモーションで見せるのはさすがに頑張った分の元を取ろうというにも貧乏くさい。

ほんとうにつまらん映画だった。

ランボー ラスト・ブラッド  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2020年6月27日
監督エイドリアン・グランバーグ
記述年月日2020年7月23日
出演シルヴェスター・スタローン,パス・ベガ,セルヒオ・ペリス=メンチェータ,アドリアナ・バラーサ,イヴェット・モンレアル,ジーニー・キム,フェネッサ・ピネダ,ホアキン・コシオ,オスカル・ハエナダ
評価★★★
キャラクター創造デヴィッド・マレル
原案シルヴェスター・スタローン
脚本マシュー・シラルニック,シルヴェスター・スタローン
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/371684
関連

こんな話になってしまったか。悪い意味ではない。アクションは意外と満足度高かった。

母国に帰り、知り合いに寄り添うように一市民としての生活をしていたジョン・ランボーは、そこから10年が経過していた。家族同然に暮らしていた知人女性とその娘だったが、18歳になった娘が実の父親の消息をメキシコで見つけたので会いたいという。なぜ自分達、母娘を捨てたのかを知りたいという。母の方は会うのに反対する。クズはどこまでもクズだと。ランボーもそれに同意する。娘はその説得に納得したようだったが、やはりメキシコに向かい、そこで消息を断ってしまう。ランボーは彼女を探しにメキシコに向かう。

観ていてまさかと思ったらまさかの展開から前作、最後の戦場に通じるアクションへと向かってしまう。

悪い映画ではない。シリーズの最後を飾るに相応しいものになったと思う。ただ、悲しい話でもある。

劇場版 ブレイク ブレイド 第六章/慟哭ノ砦  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年2月8日
監督羽原信義
記述年月日2012年2月24日
出演保志総一朗,斎藤千和,中村悠一,神谷浩史,井上麻里奈,白石稔,花澤香菜,中井和哉,寺島拓篤
評価★★
総監督アミノテツロ
アニメーション制作Production I.G,XEBEC
原作吉永裕ノ介
脚本十川誠志
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=338728
関連

気合いの入ったいい映像なのに……いまいち観ている方の気持ちが盛り上がらない。

敵の将軍との一騎打ちとか。

まーとにかく残念な映画でした。これは色々赤字だろうなあ……。

宇宙人ポール  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年6月29日
監督グレッグ・モットーラ
記述年月日2023年7月4日
出演サイモン・ペッグ,ニック・フロスト,ジェイソン・ベイトマン,クリステン・ウィグ,ビル・ヘイダー,ブライス・ダナー,ジョン・キャロル・リンチ,シガーニー・ウィーヴァー,ミア・ストールラード,ジェフリー・タンバー,デヴィッド・ハウス,ジェーン・リンチ,デヴィッド・ケックナー,ジェシー・プレモンス,ジョー・ロー・トゥルリオ,セス・ローゲン
評価★★★★
脚本サイモン・ペッグ,ニック・フロスト
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340758

普通に面白かった。女の人を連れていくくだりは全然意味不明だったけど。

アメリカのコミック業界最大のイベント“コミコン”に参加するため、イギリスからはるばるやって来たSFオタクの若者グレアムとクライブ。そんな彼らのもう一つの目的は、アメリカ西部に点在する有名なUFO関連の名所を巡ること。さっそくキャンピングカーでドライブに繰り出すが、いきなり車の事故現場に遭遇、様子を見に近づいた2人の前には、なんと本物の宇宙人が姿を現わしたのだった。“ポール”と名乗った宇宙人は、60年前に不時着して以来、政府機関に囚われの身となっていたのだった。グレアムとクライブは、アメリカ文化に染まりきったポールの言動に戸惑いつつも、彼を故郷の星に帰してあげようと一肌脱ぐことにするのだが…。

ちょっとおまけにして星4つ。

調べたら『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホットファズ』のコンビの作品なのか。納得。

色々と展開が面白い。しかし一言で説明するのが難しい。行き当たりばったりのように見えて計算されているように見えてやっぱり行き当たりばったりのように見えるストーリーが実によい。

ただし、冒頭に書いたように、途中で行きずりになる女性がいるんだけど、この展開は無理がありすぎてさすがに引く。正体を明かす必要も誘拐して連れて行く必要もまるでないのに。

面白さを説明したいんだけどやっぱりうまく言葉にできない。このコンビの過去作にも共通して、死ぬときに割とイージーに人が死ぬところがあるんだけど、それがけっこう好きだ。この映画の面白さの本質とは全然関係ないんだけど。

テイカーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年4月21日
監督ジョン・ラッセンホップ
記述年月日2020年3月7日
出演マット・ディロン,ポール・ウォーカー,イドリス・エルバ,ジェイ・ヘルナンデス,マイケル・イーリー,ティップ・“T.I.”・ハリス,クリス・ブラウン,ヘイデン・クリステンセン,スティーヴ・ハリス,ジョナサン・シェック,マリアンヌ・ジャン=バプティスト,ギデオン・エメリー,ズライ・エナオ,グリン・ターマン,ゾーイ・サルダナ,ガイウス・チャールズ
評価★★★
脚本ピーター・アレン,ガブリエル・カソーズ,ジョン・ラッセンホップ,エイヴリー・ダフ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/340828

そんなに面白くなかった気がするなあ。検索するとスマッシュヒットらしいが。

綿密な計画のもと、年に一度だけ大仕事をして確実に大金をせしめ、普段は優雅なセレブ生活を満喫するゴードンら5人の銀行強盗グループ“テイカーズ”。一方、テイカーズを必死に追う刑事ジャックとその相棒エディは、少ない手がかりから徐々に核心へと迫っていく。そんな時、テイカーズの前に出所したばかりのかつての仲間ゴーストが現われ、かつてない大きな強盗計画を持ちかけるが…。

割とベタなストーリーだと思うんだよな。でもって悪くない感じにちゃんとできている。これで低予算映画なら掘り出し物って思うんだろうけど、マット・ディロンが主演だったりするもんだから、普通扱いされてしまうという。

恋のじゃま者  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年7月30日
監督ゲイリー・マーシャル
記述年月日2020年3月20日
出演トム・ハンクス,ジャッキー・グリーソン,エヴァ・マリー・セイント,ヘクター・エリゾンド,バリー・コービン,ベス・アームストロング,マイク・ハガティ,アンソニー・スターク
評価★★★
脚本リック・ボーデル,マイケル・プレミンジャー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/7328

あまり覚えてない。とりあえず邦題はこれだけど、ラブコメではなくコメディである。

シカゴの広告代理店でCM製作を務めるエリートのデヴィッド。ある日彼のもとに、仕事をクビになり母と別居した父が転がり込んできた。今となっては息子だけが頼りの両親たちは、ここぞとばかりに彼に頼りまくってくるのだが……。

トム・ハンクスのコメディなので、安定の質はあったかな、という感じ。

007/ロシアより愛をこめて  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年12月22日
監督テレンス・ヤング
記述年月日2012年2月5日
出演ショーン・コネリー,ダニエラ・ビアンキ,ロバート・ショウ,ペドロ・アルメンダリス,ロッテ・レーニャ,マルティーヌ・ベズウィック,ヴラデク・シェイバル,ウォルター・ゴテル,バーナード・リー,デスモンド・リュウェリン,ロイス・マクスウェル,ユーニス・ゲイソン
評価★★★
原作イアン・フレミング
脚本リチャード・メイボーム,ジョアンナ・ハーウッド
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/14175
関連

傑作らしいんだけど、俺には古すぎてなんかイマイチ。

007のシリーズ第2作。

ボンドガールは美人でした。現代でも通じる美人。感心しちゃった。

さよなら。いつかわかること  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年2月16日
監督ジェームズ・C・ストラウス
記述年月日2020年2月24日
出演ジョン・キューザック,シェラン・オキーフ,グレイシー・ベドナルジク,アレッサンドロ・ニヴォラ,マリサ・トメイ,メアリー・ケイ・プレイス
評価★★★
脚本ジェームズ・C・ストラウス
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/329886

いい話である。星4つと迷うくらい。見直さないとおすすめする自信が無い程度には記憶が曖昧なので保留で3つ。

イラク赴任中の妻の死亡通知を受けた夫が、娘二人にどう告げていいか分からずそのまま旅行に行く。子供は徐々に何が起きたかを察していく。

これは個人の好みの話なんだけど、どうしても大袈裟に感動話をやられると白けてしまうので、ひっそりこっそり、できるだけ丁寧に、BGMは小さめに、登場人物の涙は少なめに、セリフも身振り手振りも少なめに、そういう感じに大事な人の死というのは扱って欲しいのである。もちろん個人的な上限下限というのがあり、ここまでならOKというのはあるし、ここを越えるとアウトというのがある。で、この作品は自分の受け入れ範囲に収まったという感じ。

子役はずるいわー。見ていて切なくなる。

カーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2006年7月17日
監督ジョン・ラセター
記述年月日2011年10月3日
出演(声)土田大,浦山迅,戸田恵子,山口智充,パンツェッタ・ジローラモ,赤坂泰彦,福澤朗
評価★★★★★
脚本ジョン・ラセター,ドン・レイク
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=324138
関連

子供向け映画でスローライフをテーマにするのは半端じゃない。そしてこれは見事に成立している。

クルマたちがしゃべるクルマの世界での話。ピストンカップの優勝者であるスティーヴ・マックイーンは、次の会場への移動中のトラブルで、もはや地図にもない田舎町、ラジエーター・スプリングスに迷い込む。負け犬ばかりの町からすぐに出発したい彼だったが、思わず時間を取られてしまう。住民と交流していくうちに、勝ち組負け組以外の価値観に気づいていく。

レースシーンの迫力がすごい。映画館で観たんだけど、CGだと分かっているのにアドレナリンが出る。会場の迫力にも圧倒される。

説教くささもなく、別の人生に気づく構成はさすがの一言。なんかもう子供おいてけぼりじゃないの?

音楽もよかったです。サントラもおすすめ。

ブラック・シー  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2023年1月30日
監督ケヴィン・マクドナルド
記述年月日2023年3月16日
出演ジュード・ロウ,スクート・マクネイリー,ベン・メンデルソーン,デヴィッド・スレルフォール,コンスタンチン・ハベンスキー,セルゲイ・プスケパリス,マイケル・スマイリー,グリゴリー・ドブリギン,セルゲイ・ヴェクセル,セルゲイ・コレスニコフ,ジョディ・ウィッテカー,トビアス・メンジーズ,カール・デイヴィス,ダニエル・ライアン
評価★★★
脚本デニス・ケリー
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/353391

うまくいきそうにない仲間たちとの犯罪計画。戦犯がいるけどなかなか面白かった。

海洋サルベージの専門家ロビンソンは、11年間も勤めた会社から突然のクビを宣告され途方に暮れる。そこへ、昔の仕事仲間から思いがけない情報が寄せられる。第二次大戦中に莫大な金塊を積んだドイツ軍のUボートが黒海に沈み、未だに発見されていないというのだ。そして仲立ちをするダニエルズのプランに飛びつき、一攫千金を狙うイギリスとロシアの男たちが乗る老朽化したロシア製潜水艦の艦長として危険な金塊探しへと繰り出すのだったが…。

イントロが非常に素晴らしい。状況と動機と設定がスムーズに導入される。潜水艦を動かすのに必要な人数が紹介されると共に、人種を混ぜてスタッフを構成せざるを得ず——イギリスのスタッフと共にロシア人もいる——最初からスタッフの対立が提示される。「山分けを提示すると取り分を増やそうとする奴が出てこないか?」なんてセリフはわざとらしいけど、自然だったりする。

最後の展開はある種のお約束であるが、それにしてもなかなか面白かった。最初に期待した大企業への復讐の話なのかと思ったら、そことは全然違ったけど。

パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2007年7月12日
監督ゴア・ヴァービンスキー
記述年月日2007年10月8日
出演者ジョニー・デップ,オーランド・ブルーム,キーラ・ナイトレイ,ジェフリー・ラッシュ,ジョナサン・プライス,ジャック・ダヴェンポート,リー・アレンバーグ,ブライ・クーパー,マッケンジー・クルック,デヴィッド・ベイリー,ケヴィン・R・マクナリー,トレヴァー・ゴダード,ゾーイ・サルダナ
評価★★★
製作ジェリー・ブラッカイマー
脚本テッド・エリオット,テリー・ロッシオ,ジェイ・ウォルパート
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=240710
関連

世界的にもんのすごくヒットした作品。大味だけど万人向けなのは確か。

総督のお嬢様が海賊に誘拐された。海賊の目当ては、彼女が子供のころに遭難者の少年からもらったメダル。彼女の幼なじみとして成長した少年ウィルは、彼女を助けるべく一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組む。

アクション映画としては、まあ、そこそこだと思います。俳優が、はやりのイケメン揃いなのかな? よく分かりません。

バイオハザード IV アフターライフ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2013年4月21日
監督ポール・W・S・アンダーソン
記述年月日2013年4月23日
出演ミラ・ジョヴォヴィッチ,アリ・ラーター,キム・コーツ,ショーン・ロバーツ,セルヒオ・ペリス=メンチェータ,スペンサー・ロック,ボリス・コジョー,ウェントワース・ミラー,シエンナ・ギロリー,ケイシー・バーンフィールド,フルヴィオ・セセラ,中島美嘉,デニス・アキヤマ
評価★★★
脚本ポール・W・S・アンダーソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=336357
関連

日本でだけはヒットしてるので日本の資本が入りつつ制作が続行されるバイオハザードシリーズ第4弾。なんかもうデタラメだけど、やっぱりついつい観ちゃうな。そして次も観てもいいかと思わせられるという……。

あらすじは書かなくていいよね?

アクションでのスローモーションシーンはいらないなーと思ったら3D映画なので、それをアピールするためのものっぽい。そうですか。

うーん。けど、見捨てるほどじゃないんだよな。今後もTVでやってたら観ると思う。

007/美しき獲物たち  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2011年9月22日
監督ジョン・グレン
記述年月日2011年10月4日
出演ロジャー・ムーア,クリストファー・ウォーケン,タニア・ロバーツ,グレイス・ジョーンズ,パトリック・マクニー,パトリック・ボーショー,フィオナ・フラートン,アリソン・ドゥーディ,デスモンド・リュウェリン,ロバート・ブラウン,ロイス・マクスウェル,ウォルター・ゴテル,ドルフ・ラングレン
評価★★★
原作イアン・フレミング
脚本リチャード・メイボーム,マイケル・G・ウィルソン
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14187
関連

これはちょっとイマイチだった。

あらすじ略。

なんかほかに書くことないな。女優はみんな魅力的でした。

トレイン・ミッション  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2022年10月3日
監督ジャウマ・コレット=セラ
記述年月日2022年10月7日
出演リーアム・ニーソン,ヴェラ・ファーミガ,パトリック・ウィルソン,ジョナサン・バンクス,エリザベス・マクガヴァン,フローレンス・ピュー,サム・ニール
評価★★★
原案バイロン・ウィリンガー,フィリップ・デ・ブラジ
脚本バイロン・ウィリンガー,フィリップ・デ・ブラジ,ライアン・イングル
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/363207

こういうアクションサスペンスとしては及第点といったところ。

男が通勤電車で突然、女からヒントを与えられ自分も知らない人間を探せと言われる。通報したり拒否したりすると妻子の命はないぞと脅され、それがハッタリではなさそうと理解する。男はその人物を探すことになるのだが。

ま、ちょっと変な話である。掴みなのは分かるけど意味不明すぎて、主人公にそんなことを頼む意味がさっぱり分からない。

そういう戸惑いはあるものの、まあ、ジャンル映画としては及第点といったところである。

ライセンス・トゥ・ウェディング  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2015年11月4日
監督ケン・クワピス
記述年月日2020年3月27日
出演ロビン・ウィリアムズ,マンディ・ムーア,ジョン・クラシンスキー,クリスティーン・テイラー,エリック・クリスチャン・オルセン,ジョシュ・フリッター,デレイ・デイヴィス,ピーター・ストラウス,グレイス・ザブリスキー,ロクサーヌ・ハート,ミンディ・カリング,アンジェラ・キンジー,レイチェル・ハリス,ブライアン・バウムガートナー,ニコール・ランドール・ジョンソン
評価★★★★
原案キム・バーカー,ウェイン・ロイド
脚本キム・バーカー,ティム・ラスムッセン,ヴィンス・ディ・メッリオ
データソースhttps://www.allcinema.net/cinema/328459

これはよかった。

愛するベンからプロポーズを受けて幸せいっぱいのサディー。彼女の夢は、一家が通う教会“聖オーガスティン教会”で伝統的な結婚式を挙げることだった。しかし予定は2年後までいっぱいで、唯一空いていたのはわずか3週間後の1日だけ。しかも、フランク牧師はベンとサディーに、彼が考案した“結婚準備講座”を受講し、ちゃんとクリアしないと式を挙げてくれないというのだった。しぶしぶ了承したベンとサディーだったが、そこに待ち受けていたのは奇妙奇天烈、無理難題の課題の数々だった…。

あまり記憶にはないんだけど当時のメモには『よかった』と一言書いてある。

この試練を乗り越えつつ──安易にこれで夫婦の絆が強まるとかそんな感じの奴ではない──それがいい感じのコメディになってて面白かったです。

ウエディング・クラッシャーズ 結婚式でハメハメ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2008年11月13日
監督デヴィッド・ドブキン
記述年月日2008年11月13日
出演オーウェン・ウィルソン,ヴィンス・ヴォーン,クリストファー・ウォーケン,レイチェル・マクアダムス,アイラ・フィッシャー,ジェーン・シーモア,エレン・アルベルティーニ・ダウ,キーア・オドネル,ブラッドレイ・クーパー,ロン・カナダ,ヘンリー・ギブソン,ドワイト・ヨーカム,レベッカ・デモーネイ,デヴィッド・コンラッド,キャスリン・ジューステン,ネッド・シュミッケ,ウィル・フェレル
評価★★★★
脚本スティーヴ・フェイバー,ボブ・フィッシャー
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=325676

これは面白い。邦題はどうかと思う感じだけど、正統派ラブコメ。

他人の結婚式に忍び込んではいい人を演じ出席している女の子とヤルのを生きがいとしている離婚調停弁護士の悪友二人組。たまにそんな生活に疲れることもある日々の中で、財務長官の結婚式に忍び込んだ二人は今までと同じようにターゲットを定めるがそのときは勝手が違った。

男二人の悪友同士という感じがよく伝わってくる。ナンパはコンビネーションだもんな。そんで遊んでばかりだった男が遂に恋に落ちるというベタベタな展開。分かりやすいけど面白かったです。

レディ・キラーズ  このエントリーをはてなブックマークに追加

鑑賞年月日2012年7月4日
監督イーサン・コーエン,ジョエル・コーエン
記述年月日2013年3月3日
出演トム・ハンクス,イルマ・P・ホール,ライアン・ハースト,J・K・シモンズ,ツィ・マー,マーロン・ウェイアンズ,ジョージ・ウォレス,ジェイソン・ウィーヴァー,スティーヴン・ルート,グレッグ・グランバーグ
評価★★★
製作イーサン・コーエン,トム・ジェイコブソン,バリー・ジョセフソン,バリー・ソネンフェルド,ジョエル・コーエン
脚本イーサン・コーエン,ジョエル・コーエン
オリジナル脚本ウィリアム・ローズ
データソースhttp://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=319449

観ながら、こんな面子で犯罪計画がうまくいくわけないだろと思ったら、案の定、どんどん駄目な方向に転がっていく。そこそこ面白かったけど、なんかギャグのためのキャスティングって感じになってて、かといってコメディ映画ってわけではなくそこそこ真面目に犯罪を計画しているためにリアリティが中途半端になってて、それがちょっとした欠点でした。

船内カジノ近くの港の地下倉庫には現金が眠っている。それを狙うために近くの民家の地下室からトンネルを掘る計画を立てた『教授』は、その道のプロたちと組んで、クラシックの演奏会練習のために地下室を貸してくれとその民家に申し出る。ただのチンピラである仲間たちは、計画を進めるうちに次々にボロが出てくる。

前述の通り、もっと開き直ったドタバタコメディなら楽しめたと思うんですが、なんかコーエン的ブラック・ユーモアがそれの邪魔をしてしまったという感じ。こういう映画ならまた別の作り方があっただろうに。

50音順

口上

映画評論のページというのはいくつかあります。僕も色々な人の声を聞いて,面白そうな映画の見当をつけます。で,映画の評論というと色々とサイトがあるわけなんですが,自分に必要な,欲しい映画の評価というのは意外と見つけにくいものなのです。人が多く集まる評論ページほどいい映画を見つけやすいとあなたは思うかもしれません。ですが,人の嗜好には一つとして完全なる重複というものがありません。あるいはあなたの映画の好みというのは一般とは大きくズレているかもしれません。ようするに,映画の面白さというのは,多数決で決まるわけではないのです。あくまで,自分が面白いと思うかどうかで決まります。ですから,多くの意見が集まる場所では,より多くの,自分とは趣味の違う意見の中に埋もれてしまい,自分の趣味に合った意見というのが見つけにくくなるのです。僕はその問題に対して二つの方向からアプローチし,情報を収集しています。一つは,多くの意見が集まる場所で,すべての意見を聞くこと。もう一つは,たくさんある個人サイトの評論ページの中から,自分に趣味の近い人のページを見つけることです。個人のサイトでは相手の好みを見極めて,こっちの好みとどこが重複し,どこが重複しないか判断する必要があります。

まわりくどいですが,僕という個人の好みや趣味も,あるいはある人の参考になるかもしれないと思ってこのページを作りました。感想が欲しいわけでも,友達が欲しいわけでも,アクセスや人気が欲しいわけでもありません。何かしら映画を探す時の参考になればと思います。そして,私と趣味が似ていると思った人は,私にも紹介してください。情報を交換しましょう。そして,それが目的ではないですが,友達になれるのなら,それを拒絶する理由はこちらにはありません。

色々分類は考えましたが,結局,タイトルの辞書順しか分類方法がありませんでした。あと,点数は傑作★★★★★。論外★の五段階評価です。星一つでもコメントに面白そうな感想を書いている時もあるかもしれませんが,その辺は自己責任で観てください。

以下に好きな映画や★★★★★の映画のタイトルだけ並べましたので,私の傾向を掴んでください。

「スタンド・バイ・ミー」「ダイ・ハード」「セブン」「ファイトクラブ」「刀ブレード」「ジュラシックパーク」「エイリアン2」「呪怨」「デッドオアアライブ 犯罪者」「パラノーマル・アクティビティ」「RRR」「カールじいさんの空飛ぶ家」「マッドマックス 怒りのデス・ロード」「幸福の黄色いハンカチ」「かぐや姫の物語」「キック・アス」「モンスターズ・ユニバーシティ」「風立ちぬ」「東京オリンピック」「ヒックとドラゴン2」「マレーナ」「ターミネーター2」「トップガン マーヴェリック」「127時間」「若おかみは小学生!」「千と千尋の神隠し」「トイ・ストーリー4」「隠し剣 鬼の爪」「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」「アップタウン・ガールズ」「おおかみこどもの雨と雪」「インターステラー」「ドリーム」「ジュラシック・パーク」「女王陛下のお気に入り」「愛がなんだ」「1917 命をかけた伝令」「ペンギン・ハイウェイ」「トイ・ストーリー2」「この世界の片隅に」「JUNO/ジュノ」「王立宇宙軍 オネアミスの翼」「水俣曼荼羅」「ターミネーター」「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」「パッドマン 5億人の女性を救った男」「トイ・ストーリー3」「ヒックとドラゴン」「ゴーン・ガール」「蒲田行進曲」「オッペンハイマー」「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」「ダークナイト」「最後の決闘裁判」「メン・イン・ブラック3」「Mr.インクレディブル」「ゼロ・グラビティ」「君たちはどう生きるか」「ボヘミアン・ラプソディ」「インクレディブル・ファミリー」「武士の一分」「お嬢さん」「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来」「レミーのおいしいレストラン」「カーズ

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